★大きな画像で楽しみませう!のコーナー

このコーナーはトップページで紹介した写真から、画質を上げたものを展示しています。


《ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展、この3点が良かった!》
国立西洋美術館、2005.5.29まで




●聖ヨセフの夢(ヨセフの前に現れる天使)

わざとロウソクの炎を天使の腕で隠すことで、より空気感・臨場感が出ている。ヨセフの寝顔もいい。





●荒野の洗礼者聖ヨハネ

羊飼いのヨハネが画面右下の子羊に草をあげているところ。どれだけ見ても見飽きない優しい絵だった。





●書物のあるマグダラのマリア

本の文字が炎で浮き上がっていて、めちゃめちゃリアルだった!夜の静寂を感じさせる1枚。



《厳島神社国宝展 これがスゴイっす》
東京藝術大学美術館、2005.5.8まで


『平家納経』(1164年完成)の美しさに泣け!
約850年前に生まれた、美をきわめた経文・全33巻!!

●法華経 法師品第十 ●法華経 薬草喩品第五
金箔、銀箔を、これでもかというほど贅沢に使用ッ!(しかもこれらは全体のほんの一部分だ!平家の繁栄、ここに極めれり!)



●如来寿量品第十六から第5紙
神聖な経文であると同時に、すべてが第一級の美術品だ!



●妙荘厳王本事品第二十七から第2紙
これらの経文が戦乱で失われたり燃えなくて本当に良かった!



●能装束(重文)/鳳凰桜雪持笹文様唐織(16世紀)
鳳凰や桜、雪を冠した笹などが織り込まれている。目の覚めるようなオレンジが美しかった!




《エッシャー展、この3点が良かった!》
大阪心斎橋大丸ミュージアム、2005.4.18まで




●滝(1961年)
滝となって落ちたはずの水が戻って来る不思議!また、画面左下の不気味な植物群、中央の
下部で見上げる人、右下の洗濯物を干す女性、背後の段々畑など、全てが奇妙に調和している




●ベルベデーレ/物見の塔(1958年)
絵の上半分を手で隠し、次に下半分を隠して見て欲しい。いかにこの塔がありえない
建築物かが分かると思う!(屋内のハシゴが屋外に繋がるのも不思議…)




画面左下のこの2人、何気に良いアジを出している(笑)




●三つの世界(1955年)
それぞれ透明(手前の水)、反射(奥の水)、不透明(落ち葉)という異なった性質を持つ三つの世界が、
一つの作品世界で融合している傑作。風もなくシーンとした静けさが、見ているものに伝わってくる。
なぜかいつまでも見てしまう、そんな忘れ難い絵だ。(鯉が泳ぐ水の、ひんやりとした冷たさまで感じるッス)