《永久保存版!びっくり宇宙豆知識》
〜宇宙学入門講座・第5夜〜

【星座スペシャル】PART1

★星座、まずは基本知識から…


・星座を初めて考え出したのは5千年前のメソポタミア地方(イラク)の羊飼いたち。星占いに出てくる黄道の12星座と北極星周辺の星座を作った。後にギリシアに伝わり神話と結びついた。
・星座は全部で88個。これらは1930年に国際天文同盟(現在の国際天文学連合)の会議で最終決定された。だから、世界共通の星座になった(統合された)歴史は、案外浅い。
・冬に夏の星座を見ようとしても太陽の方向にあるので見えないが、星座は毎日4分ずつ早く出てくる(1ヶ月で2時間早くなる)ので、13時間もある1月の夜は、冬だけでなく、春と秋の星座の大半(実に8ヶ月分)も見える。つまり、6月の19時に見える星座は、すでに1月の午前5時には観測が可能だし、逆に1月の17時には11月の21時の星座を観測できちゃうんだ。

★1等星のある星座(1等星は南半球の空を含めて21個)
春…獅子、乙女、牛飼。
夏…琴、白鳥、鷲、蠍。南半球は南十字。
秋…南の魚。南半球はケンタウルス。
冬…オリオン、牡牛、双子、大犬、小犬、馭者、竜骨。南半球はエリダヌス。
1年で一番美しいのは、1等星の宝庫になる冬の南の空。特に正月の3日間は工場が休みだし交通量も少ないから、都会でもめちゃくちゃ大気が澄んでおり、この時に観測しないテはないっ!1月4日になると天文ファンは“俺の1年は終わった…”と早くも悲しみに打ちひしがれる。

星には「アル…」という名前がやたら多いが、これは星座発祥の地がアラブで、アラビア語の「al(アル)」が冠詞で使われてるからだ。

★星座小話序文

今から各星座を紹介していくけど、自分の星座のエピソードに衝撃を受けないでね。大体、神話ってのはエゲツないエピソードばかりだから。
それにしても大神ゼウスの下半身の節操のなさは何とかならんのか…。

《春》

獅子…凶悪人喰いライオン。英雄ヘラクレスに絞め殺され皮を剥がれた。
前足の付け根にある一等星のレグルスは“小さな王様”という意味。首元にある星は双眼鏡で見ると美しい2重星だと分かる。2つの星が互いに回りあっているんだ。尾っぽの星の名はデネブラ“獅子の尾”。

山猫…暗い星の星座だ。この星座を作った天文学者ヘベリウスいわく
「ここに山猫の姿を見つける為には、山猫の様な鋭い目がいるだろう」
あのな〜(笑)。

海ヘビ…全天88星座の中で一番長〜い星座。頭の先が空に姿を見せてから、尻尾の先が昇りきるまでに、なんと6時間もかかる!
この蛇は毒息を吐く九頭の怪物(ヒドラ)で、ヘラクレスに退治された。その際にヘラクレスをネチネチ苦しめたので、人間を嫌うゼウスの妻ヘラに功績を認められ天に上げられた(ヘラクレスは人間)。

カニ…ヘラクレスが海ヘビと戦った時、親友の海ヘビ君を助けようとして逆にアッという間にヘラクレスに踏み潰された気の毒なカニ。でも、その友情を讃えられて星座になった。
双眼鏡で見ると星座のド真ン中にプレセベ星団が見える。プレセペ星団は約600個の星が集まり美しいうえ、場所がとても分かりやすいので、初心者の天文ファンにうってつけの天体!

六分儀(ろくぶんぎ)…六分儀とは星の角度を測る道具。別に星の並びが六分儀に似ていたわけではなく、ヘベリウスが旅をしている間に家が火事になり、20年以上愛用していた六分儀が燃えてしまったので、愛機の思い出にこの星座を作っただけ。山猫座といい、君はいったい…。

乙女…左手に1等星のスピカ“麦の穂先”を持っている。スピカは純白に輝いており、それが古代の人々に清純な乙女を連想させたのだろう。全天第2位の巨大星座だ。
スピカの西にはソンブレロ星雲というメキシコの帽子にそっくりな星雲があり、なかなか微笑ましい。
※スピカはスパイク(先がとがった)の語源。
※僕らの銀河系が属している乙女座銀河団の中心まで6200万光年。

コップ…酒神バッカスの杯。バッカスがアテネに立ち寄った時、王がとても親切にもてなしてくれたので御礼に美酒の造り方を教えた。王はさっそく国民にふるまったが、初めて酒を飲んで酔っ払った人々は毒を飲まされたと誤解して王を殺してしまった。バッカスは王を気の毒に思い、王の記念に杯を天に上げたんだってさ。っていうかバッカス、それ何か違うよ。
※この杯は太陽神アポロン、怪力ヘラクレスも愛用した。

牛飼…森の妖精カリストがゼウスとの間に産んだアルカスが、この牛飼だ。星座のアルカスは2匹の猟犬を連れ、近づいてきた大熊(北斗七星)を殺そうとしている。
この大熊はゼウスの妻ヘラの嫉妬で姿を変えられた、母カリストの変わり果てた姿だ。つまりアルカスは実の母親を殺そうとしているのだ。なんちゅうシチュエーションの星座なのか〜。
牛飼座の1等星アークトゥルス“熊の番人”は春の夜空で最も明るいが、知名度がイマイチの星座だ。
※後に牛飼のアルカスは小熊になった。この顛末は大熊座のコーナーで。

冠(かんむり)…牛飼とヘルクレスの間にある小さな星座。7個の星が本当に冠の形をしているのでけっこう感動的。酒神バッカスがクレタ島の王女アリアドネに贈った冠で、彼女が死んだ時にバッカスがこの冠を天に投げると、星となって輝きだしたそうな。

髪の毛…この髪はエジプト王の妻のもの。彼女は美しい髪の持ち主でヴィーナスでさえ一目置いていたが、夫の戦の勝利を祈って祭壇に髪を切って捧げ、それが星座になった。この星座はめちゃくちゃ特殊で、星と星を結ぶ線が存在しない。1つの散開星団そのものが星座になってるんだ。髪の毛座には無数の銀河(小宇宙)の群れがあり、双眼鏡で見ると、視野一面に星がちりばめられていて、非常に美しい光景だ。
髪の毛座の銀河までは3億7千万光年。隣りの銀河、アンドロメダ星雲の230万光年がどれだけ近いか分かるよね。
この髪の毛座は銀河系全体にとっての北極に位置している。

カラス…もとは音楽神アポロンに仕える言葉を話す利口で羽の美しい鳥だったが、嘘つきで“アポロンの妻が浮気をしている”と言ってアポロンの怒りをかい、真っ黒にされたあげく見せしめで空に張り付けられた。4個の星はカラスを留めている銀の釘を表している。

※牛飼のアークトゥルス、乙女のスピカ、獅子のデネブラで春の大三角形。
※カニ、獅子、乙女と連なって上がってくる。


《夏》

蠍(サソリ)…夏と言えば蠍座、蠍座と言えば夏。1等星から3等星クラスがわんさかある、ゴージャスこのうえない星座だ。豪腕で自惚れが強い狩人オリオンが「この世にワシより強いもんはおらへん!」と言ったので、「キーッ、生意気な」と女神ヘラ(またしてもヘラ)が放った刺客がこの蠍だ。
夜空を見ていると楽しい。オリオンは自分を刺した蠍を今も恐れていて、蠍が東の空に上ってくると、こそこそ逃げるように西へ沈んでゆく。
蠍座は最も古くから存在する星座のひとつで、B.C.1200年頃の絵に早くも登場している。

蠍の心臓の位置に赤々と輝いている1等星が赤色巨星アンタレス。アンタレスとは“火星の敵”(アンチ・アレス)という意味。アレスはギリシア神話の軍神で、ローマ神話のマルスと同じ神。この星が火星と同じくらい赤いので付けられた。
アンタレスは老星で太陽の230倍というデカさ!これは太陽から地球までの軌道がスッポリ入ってしまう規模だ。

射手…蠍のすぐ横で、弓の狙いを蠍の心臓につけている。射手座の周辺の天の川が一番明るく幅も広いのは、僕らの銀河系の中心が射手座の方向だからだ。ケンタウルス族の賢人ケイローンは、アポロンとアルテミスの両神から、音楽、医学、狩り、予言の力を授けられ、その後勇者ヘラクレスや医神アスクレピオスたち若い英雄に教育を施した。
※北斗の拳で有名な南斗六星は射手座に含まれる。北斗と同様ひしゃく型で、口は下を向いている。
※射手座内の干潟星雲は明るい星雲で、ピンク色が望遠鏡で分かる。

ヘルクレス…大神ゼウスが人間の女性と愛し合って生まれたのが、英雄ヘラクレスだ。彼はゼウスの命令で12の命がけの大冒険をし、その死後、人間の身でありながら神々の国に迎え入れられたただ一人の者だ。星座上でも怪物ヒドラの首を持つ、その勇姿が描かれている。
ヘルクレス座は琴座の西にあり、イニシャルのH型に星が並んでいる。暗い星々で構成されていて地味な星座だが、北半球隋一の球状星団M13があり望遠鏡で必見だ。
なぜヘラクレス座でなくて、ヘルクレス座なのか?それは星座の名が原則ラテン語だからだ。ギリシア語のヘラクレスは、ラテン語ではヘルクレスになるのだ。「ペガスス」も同様だ(ギリシア語「ペガソス」、英語「ペガサス」)。

天秤…正義の女神アストレイアの持つ天秤で、彼女はこれで天国へ行く者と、地獄へ行く者とを振り分けている。

蛇使い…この蛇使い座は医神アスクレピオスの姿だ。彼は蛇の毒すら薬に変える名医で、人を救うのに熱心なあまり、死者までも蘇生させてしまった。この自然界の秩序を脅かす優れた力を恐れたゼウスは雷を放ち、彼を殺してしまった。とはいえ、医者としての偉業をゼウスも称え彼を星座に上げた。
蛇使い座の中のバーナード星は秒速100キロというとんでもない速度で太陽系に接近している。現在すでに6光年の距離だが8千年後にはなんと4光年の距離にまで近づいている。2万4千年後にはドッカーンかも。
※バーナード星は惑星を連れてるんだって!

矢…全天で3番目に小さい星座の矢座は、小ぶりながらもハッキリと矢の形をしており案外見つけやすい。にも関わらず見つけても「だから?」「それで?」と呟かずにおれない存在感の無さは、天文ファンが2人集まれば必ず話題になるほど(笑)。白鳥座の口ばし近くだ。
※美の女神ビーナスの息子キューピットが持っている愛の矢。射られると誰もが恋をする。ただ、イタズラで射るのだけは真剣に止めて欲しいッ!

鷲…鷲座の胴体にある1等星アルタイル(飛び上がる鷲)の別名が七夕の彦星だ。下記の織姫星とは天の川を挟んで16光年も離れている。この鷲は美少年のガニメデスを神々の宮殿へさらうためにゼウスが変身したもの。ゼウスの好みは美少年にも向けられてる。もうヤツは何でもアリだ。

イルカ…星座マニアの人気投票ダントツTOPがこのイルカ座だ!双眼鏡で見るとあまりのキュートさに男女を問わず歓声を上げること間違いなし。アルタイルの北東にある。ギリシアの音楽家アリオンが海へ悪党に放り込まれた時、背中に乗せて救ったのがこのイルカで、その功績により音楽神アポロンが星座に上げた。

琴…琴座の織姫星、1等星ベガは双眼鏡で見るとダイヤモンドのように輝いている。まさに夏の夜の女王といった感じだ。太陽の50倍明るく、もちろん夏の夜空でも1番の明るさだ。他にも4重星があったり有名なドーナツ星雲もあり話題にこと欠かない。
この琴は竪琴の名手オルフェウスのものだ。彼の妻エウリディケが毒蛇に噛まれて死んだ時、彼は黄泉の国王プルートーの前でこの竪琴を奏で、妻の命を返してもらった。ただし黄泉の国を出るまで妻の顔を見てはならぬという条件付きで。しかし現世にあと一歩で戻れるという時に、嬉しさから妻の方を見てしまい、彼女は再び冥界へ連れ戻された。彼は悲嘆のあまり川に身を投げて自殺し、哀れに思ったゼウスが川から琴を拾い天に上げたのだった。
※ベガの意味は“落ちる鷲”。なぜ鷲座でないのにこう呼ばれるのか。かつてアラビアでは鷲座と琴座を「二羽の鷲」と呼んでいて、アルタイル(飛ぶ鷲)とペアになっていたから。つまりその名残りだ。

白鳥…北十字とも呼ばれる。ゼウスが妻に内緒で恋人のレダに会いに行く時、この白鳥の姿に変身した。星座全体が天の川の中に浸っていて、文字通り水の上に白鳥が浮かんでいるカタチだ。1等星のデネブの意味は“尻尾”。デネブは1500光年離れている(最新学説では3200光年とも!明るさは太陽の25万倍!)。他の1等星は4〜600光年なので、それを考えるとデネブだけケタ違いに遠い。デネブと他の星を地球から等距離にすると、目視できる星の中では一番明るいことになる。
白鳥座は名所尽くし。全天で最高の美しさを誇る2重星(オレンジ&ブルー)や、北米そっくりの北アメリカ星雲、また、左羽の下に61番星と呼ばれる暗い5等星の星がある。これは1838年に人類が初めて地球からの距離を測った星だ。この61番星の周りには惑星がある(到底見えないけど)。さらにさらに、左羽の上(白鳥座X-1)にはブラックホールまである。
※クリスマスごろの夕方、西の地平線上に十字架として立っているように見える。
※このレダが産んだ2人の息子が冬の夜空で双子座となっている。

デネブ(白鳥)、ベガ(琴)、アルタイル(鷲)を結んだ線を夏の大三角という。




〜宇宙学入門講座・最終夜〜

【星座スペシャル】PART2


《秋》

アンドロメダ…エチオピアの王妃カシオペヤの娘がアンドロメダだ。王妃が
「たくのアンドロメダ姫は海の妖精たちより美しくってよ。オーホッホッ」
と口を滑らしたことで妖精たちやその叔父、海神ポセイドンの怒りを買い、アンドロメダ姫は海の怪獣(化けクジラ)の生贄にされてしまった。

あわやという時にペガススに乗って助けに来たのが英雄ペルセウス。偶然彼は、目を合わせた者が石化するという妖魔メドゥーサを退治した帰りで、ちょうど持っていたその生首で怪獣を石化させ、姫を助け出した。それゆえペガスス座とアンドロメダ座は夜空でくっついているんだ。
(アンドロメダ座はイニシャルの“A”がそのまま星座の形になっている)

この星座の右肘にあたる有名な大星雲(M 31)は約230万光年の距離にあり、僕らの銀河系に一番近い兄弟銀河だ。ただし向こうの方が2倍も巨大で、実に4000億個もの星々から構成されている。肉眼でもボーッと見えるよ。

ペルセウス…明るい星こそないものの、左手に持っているメドゥーサの生首には目の位置にアルゴル(悪魔の星)という有名な変光星がある。奇妙な事にアルゴルは約3日ごとに明るさが変わる!これはアルゴルが明るさの違う星と連星(ペア)になっている為で、暗い星が手前に来た時に明るさが変化するというわけだ。いや〜、古代の人のネーミングセンスには脱帽するね。

また剣を持って振りかざした右手の先には美しい2重星団があり、ここに双眼鏡を向けると素晴らしい眺めッス。彼は上記で説明したとおり、アンドロメダ姫を助けた英雄。天の川の中で星々が「人」という文字の形を作っているのがそう。

ペガスス…秋を代表する星座。きれいな四辺形なのですぐに発見可能。ペルセウスが退治したメドゥーサの首から飛び散った血の中から生まれた天馬で、ペルセウス王子やベレロフォーン王子と共に数々の冒険に参加した。すぐ側に子馬座があるが、こちらは全天で2番目に小さい星座だ。

鯨…海神ポセイドンの命令でアンドロメダ姫を襲った化け鯨ティアマート。鯨といっても口から火を吹くし、獅子と魚が合体した怪物だ。ペルセウスに倒された。
鯨座の胸元の星はミラ。ミラの意味は“不思議な物”。ミラもアルゴル同様に変光星で、約1年の周期で2等星から10等星まで激しく明るさが変化する。ミラは連星ではなく、膨らんだり縮んだりして明るさを変える。まさに“ミラ”そのものだね。平均的には太陽の440倍の大きさだ。

水瓶…トロイの美少年ガニメデスが水瓶を持つ姿。山で平和に羊を飼っていたガニメデス君の美しさに目を付けた大神ゼウスが、鷲に化けて天上界に彼をさらい毎夜の酒宴でお酌をさせたという。無惨!

山羊…上半身はヤギ、下半身は魚というトンデモ星座。これは牧神パンがナイルの川岸で神々と酒盛りをした時に、百の頭を持ち火を吐く怪物デュポンにいきなり襲われ、川に飛び込みパニくって変身したため山羊&魚という姿になってしまった。で、この姿がゼウスにバカウケ。ゼウスは笑いながらその姿のまま星座にしてしまった。悲惨!
※デュポンはテュホンとも呼ばれタイフーンの語源になった。

魚…2匹の魚がワンセットになった星座。愛と美の女神ビーナスと息子のキューピットが川で遊んでいる時に、山羊座と同様、怪物デュポンに突然襲われ、2匹の魚に変身して逃げている姿だ。母子は激流の中でもはぐれないように、互いの尾を結んでいる。

南の魚(うお)…秋の空で唯一、1等星フォーマルハウトを含んでいる。これまたデュポンに追われ魚となって逃げた神の姿だ。赤黄色のフォーマルハウト“魚の口”は航海者が崇敬している。
※フォーマルハウトはペガススの大四辺形の右辺を下に2.5倍伸ばした場所にある。

牡羊…この天を翔ける金色の羊は、凶作の年に生贄にされそうになった心優しい兄妹を助ける為に、2人を背に乗せ空に舞い上がった。でも、追っ手から逃れようとしてあまりに速く飛び続けた結果、妹がめまいを起こして海に落ちてしまった。星座の牡羊座が後ろを振り返った姿をしているのは、海に落ちた彼女の姿を捜し求めているからなんだ…。


《冬》

オリオン…クレタ島で月の女神アルテミスにつかえた狩人オリオンの姿だ。左足のリゲルは直径が太陽の60倍で明るさが太陽の3万倍もある超高温(25000℃)の星。右腕のペテルギウスは超巨大老星で太陽の700〜千倍の大きさだ。もし太陽の位置にペテルギウスがあると木星軌道にまで達する(ただしベテルギウスはもう爆発して存在してない可能性がある)。
オリオン座の真ん中に並ぶ“オリオンの3つ星ベルト”の下にはオリオン大星雲があり、これは肉眼でも見える。この大星雲は太陽クラスの星を1万個も作ることが出来るガス星雲だ。今も四重星の赤ちゃん星など続々と誕生している。

ベテルギウスは“わきの下”、リゲルは“巨人の足”の意味。B.C.1400から伝えれている非常に古い星座だ。

大犬…全天の恒星で最も明るいのがシリウスだ。意味は“焼き焦がす者”。あまりに明るい為、古代エジプトでは神として崇められた。狩人オリオンの連れていた猟犬レラプスとも、地獄の番犬ケルベロスともいわれる。シリウスも連星で、お伴の星がグルグル周っている。

ウサギ…オリオンの下にあり簡単に見つけられる。それなりにカワイイ。隣りの大犬に吠えられ、オリオンの足もとに逃げ込んでいる。でも…オリオンは狩人なんだよね〜。

小犬…鹿狩りの名人アクタイオンがいつも連れ歩いた猟犬が泣く姿だ。アクタイオンは狩りの最中に池で水を飲もうとして、偶然女神アルテミスの水浴び姿を見てしまい、怒った女神に鹿にされ、彼は鹿狩り用の自分の猟犬たちの餌食になってしまったんだ。これまたブラックで寒い神話だよ〜。
1等星プロキオンの意味は“犬の前に”。大犬座より先に上がるのでこの名がついた。
小犬座はこのプロキオンと3等星という、たった2個の星からなる。これで小犬の姿を想像するのは至難のワザだ。

※シリウス(大犬)、プロキオン(小犬)、ペテルギウス(オリオン)、を結んだ線を冬の大三角という。この周辺は全天に散らばる21個の1等星のうち、じつに8個が集中する1等星通りだ。

牡牛…ゼウスがフェニキア女王エウロパ(ヨーロッパの語源)をさらう為に、純白の雄牛に化けた姿。エウロパは雄牛の優しげなまなざしに、心を許しまんまとゼウスの手中に落ちた。
牡牛座の有名なスバル(プレアデス星団)はわずか5千万才の若い星団。5千万年というと長い気がするが、宇宙ではヨチヨチの赤ちゃんだ。双眼鏡でもまだ青白いガスに包まれているのがハッキリ分かる。肉眼で6個の赤ちゃん星が見えるが、双眼鏡だと120個も見える。これを見ると宇宙が本当に生きていることが分かる(僕はスバルを双眼鏡で見たのが星好きになったきっかけ!)。

牡牛座には他にも宝石箱のようにカラフルなヒアデス星団や1等星の赤いアルデバランがあり、天文ファン垂涎の星座だ。もし無人島にひとつだけ星座を持っていくことが出来るとしたら、僕は迷わず牡牛座を選ぶ!(なんちゅう例えじゃ)
※アルデバランの意味は“後に続くもの”。スバルのあとから上がってくるのでこの名がついた。
※プレアデスとは天を支える神アトラスの娘の七人姉妹のこと。
※スバルとは“首飾り”という意味。ウットリするほど美しく、清少納言も枕草子の中で「星はすばる」と歌っている。

キリン…最初ラクダ座だったが、星座図を写した人間の手違いでキリン座になった(だったら直せよ…)。

馭者(ぎょしゃ)…鍛冶神の息子エクトリニウスは足が不自由だったが、四輪の馬車を発明し、その功績でアテネ王となり、天に上げられて星座にまでなった。
馭者座に含まれるカペラは1等星の中で最北に位置し、ほぼ1年中見ることが出来る1等星だ。年齢も質量も太陽そっくりの黄色い星で、「太陽を遠くから見たければ、カペラを見れば良い」といわれている。僕も学生の頃、銀河系の外を中古の宇宙船で飛んでる夢想をカペラを見ながらよくしてた(中古ってのがリアル)。
カペラの隣りには、太陽の2300倍も質量を持ちながら光っていないエプシロンという天体があり、ブラックホールの可能性が濃厚だ。カペラの意味は“子山羊”。馭者がだっこしているんだ。

双子(ジェミニ)…カストル&ポルックスの兄弟星。弟のポルックスの方がデカい(1等星)。大神ゼウスが嫁はんのヘラの目を欺く為に白鳥の姿に変身し、スパルタの王妃レダを誘惑して産ませた子供だ。


《春夏秋冬、見えまくり》

大熊…美しい森の妖精カリストもゼウス夫妻の犠牲者。ゼウスと良い仲になったカリストは、ここでも嫉妬したヘラが呪いで熊に変えてしまった。尾の部分が北斗七星だ。全天第3位の大型星座。

小熊…上記のカリストとゼウスの息子アルカスは牛飼&狩人。森で母とは知らず大熊を殺しかけたのを見た神々が、慌ててアルカスを小熊に変えて天へ放り投げた。尻尾がとても長いのは、尻尾をつかまれて投げられたからだ。
尾の先っぽが北極星。小熊座の中にもミニ北斗七星があるよ。
大熊は小熊を守るように、1年中いつも周囲をグルグル周っている。

カシオペヤ…北極星に近いため、北斗七星と同様に沈まない星座だ。北極星の下の時はW型、上の時はM型になっている。娘(アンドロメダ姫)自慢が過ぎて海の神ポセイドンの怒りをかい、座っていた椅子ごと(凄まじいね)、天の川の中に放り投げられた。


●南天(南半球)名所案内

南十字星(サザンクロス)…南十字星は南半球の象徴でオーストラリアの国旗にもなっている。でも、実は日本でも沖縄なら水平線ギリギリに見えるんだ。全天で最も小さい星座だが、1等星を2個も持ちとても美しい。
南十字の左端にある散開星団は、あまりの美しさに『宝石箱』という呼び名があり、さらに西に行くと“南天のスバル”と言われる散開星団シータ・カリーナが見える。豪華絢爛な空域だ。
※この星座がこれほど重宝されるのは、十字の柱に当たる部分が天の南極を指し示すので、夜、船乗りたちの目印とされてきたからだ。

ケンタウルス…こちらも2個の1等星を含む豪華な星座だ。黄色く輝くのがアルファ星、青く輝くのがベータ星だ。アルファ星は太陽の次に地球から一番近い恒星(4.3光年)として有名だ。

祭壇…バビロニア帝国でB.C.600に建設された『バベルの塔』の頂上には神殿があり、この祭壇座はそこにあった祭壇を表していると言い伝えられている。

帆…南十字星にそっくりなニセ十字で有名。本気で似ている。しかもこちらの方が巨大でインパクトがあるので、海外旅行客で帆座を見て南十字を見た気になっている人が非常に多い。

竜骨…1等星のカノープスは全天でシリウスについで2番目に明るい。中国ではカノープスを南極老人星とよび、一度見ると長生きできるという。竜骨座には肉眼でも見える大散光星雲のエータ・カリーナが輝く。
カノープスとは水先案内人の意味。

エリダヌス…ギリシア神話に出てくるエリダヌス川から名付けられたように、オリオンの腰から地平線まで川のように蛇行している。南九州以南だと1等星アルケナル(川の果ての意味)が見える。
太陽神ヘリオスの息子フェートンが、太陽を東から西に運ぶ馬車を操ろうとして失敗し、太陽を人の上に落としかけたので、これを見たゼウスは仰天して雷をフェートンに落とし、自ら馬車をコントロールした。落雷で燃えながらフェートンが落下した川がこのエリダヌス川だった(サハラが砂漠になったのはフェートンの操縦ミスと伝えられている)。

★本当にあるヘンな名前の星座

・彫刻室座
・カメレオン
・ハエ(蝿座はカメレオン座の口元にある!)
・顕微鏡
・コンパス
・定規
・画架
・ポンプ
・三角
・テーブル山
・時計(4等星が1個であとは全部5等星以下。判るわけな〜い!)
・炉etc…

★正式名称が一番長い星座

“ガチョウをくわえたキツネ座”(通常、こぎつね座)


●最後に

僕らの銀河系だけでも1兆個以上の惑星があると予想されている。しかも宇宙全体にはその銀河がまた1兆個以上ある。つまり1兆X1兆個以上の惑星があるわけだ。これで地球にしか生命がないなんてあり得ない。クーッ、早く接触出来んものかの〜。

宇宙空間で超銀河団の分布を調べると、面白いことに超銀河団が密集している空間と、超銀河団がほとんど見当たらない空間がある。洗濯の時に出来る泡を例にあげれば、泡のへり(壁)部分に超銀河団が集まり、中心部分には超銀河団がほとんどないということだ。これは動植物の細胞の形にそっくりで、実に興味深いと思わないかい?(手塚治虫の火の鳥を思い出すね)


以上!もう貴方は町内一の天文博士です!


※宇宙情報センターのHP。宇宙開発事業団の最新情報が盛り沢山。
http://spaceinfo.jaxa.jp/








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