《2010年下半期おすすめ展覧会 特選20本立て!》

今年最大の話題は、“ベスト・オブ・オルセー”といわれる東京の『オルセー美術館展』。展示される作品群が実に豪華!また、全国を巡回するボストン美術館秘蔵の浮世絵名品展も大注目。保存状態が素晴らしく200年前と思えない鮮やかさ。さらに没後120年企画のゴッホ展は「アルルの寝室」が出展されるなどこちらも見応えがありそう!チョイスした展覧会は20本。是非、鑑賞の参考に!いってらっしゃいませ!

※美術館&博物館は、過去の実績、交通の便などを考えて、以下の23館を中心に年間スケジュールをチェックしました。

《以下、すべて2010年8月10日時点の公式サイトから》
札幌芸術の森美術館 10年10月24日まで発表
東京国立博物館 11年5月15日まで発表
国立新美術館  10年12月20日まで発表 
国立西洋美術館 11年1月16日まで発表
東京国立近代美術館 10年4月11日まで発表
東京都美術館   12年4月まで閉館、その後リニューアル・オープン
Bunkamura ザ・ミュージアム 11年7月7日まで発表
サントリー美術館 10年12月19日まで発表
出光美術館    11年3月21日まで発表
東京芸大美術館 10年12月5日まで発表
京都国立博物館 11年5月8日まで発表
京都国立近代美術館 11年5月15日まで発表
京都市美術館  11年5月29日まで発表
国立国際美術館 11年6月5日まで発表
大阪市立美術館 11年3月21日まで発表
大丸ミュージアム梅田 10年12月31日まで発表
サントリーミュージアム天保山 10年12月26日にて閉館!残念!
奈良国立博物館 11年5月29日まで発表
奈良県立美術館 11年3月21日まで発表
神戸市立博物館 11年6月12日まで発表
兵庫県立美術館 11年4月10日まで発表
九州国立博物館 11年2月13日まで発表
福岡県立美術館 11年3月13日まで発表


●開催日順にピックアップ!!


★『オルセー美術館展2010 ポスト印象派』国立新美術館(5/26-8/16)関東
「ベスト・オブ・オルセー」展と名乗るだけあって、モネ5点、セザンヌ8点、ゴッホ7点、ゴーギャン9点、ルソー2点など115点がごっそり来日する空前絶後の世界巡回展。フランスのサルコジ大統領いわく「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」。オルセー美術館館長は「当初はこのように値段のつけられない作品による展覧会を世界巡回させることに懸念もあったが、オルセー美術館が誇る100のマスターピースで展覧会を開催したかった」とのこと。
見どころは、モネ『睡蓮の池』、ゴッホ『星降る夜』『自画像』、ゴーギャン『「黄色いキリスト」のある自画像』『タヒチの女たち』、ルソー『蛇使いの女』。ロートレック、セザンヌ、ドガもやってきます。
http://orsay.exhn.jp/index.html


★「スタジオジブリ・レイアウト展」札幌芸術の森美術館(6/26-8/29)北海道
宮崎駿、高畑勲監督が手がけた「アルプスの少女ハイジ」から最新作「借りぐらしのアリエッティ」まで、宮崎駿監督直筆のレイアウトを中心とした約1300点を一挙に公開!


★『シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い』東京藝術大学大学美術館(7/3-10/11)関東
20世紀の巨匠シャガール。パリのポンピドー・センターが所蔵するシャガール作品は本人が晩年まで手元に残していた特別な作品。貴重なコレクションから画家の人生に迫る。


★『印象派とモダンアート』サントリーミュージアム天保山(7/10-9/20)関西
19世紀後半からの100年間に大きく変貌をとげた美術界。モダンアートと呼ばれるこの期間の美術を、「印象派」(モネ、ピサロ他)、「20世紀の具象絵画」(ルソー、シャガール他)、「20世紀の実験的美術」(ピカソ、クレー他)に分けて約100点を展示。モネのロンドン連作6点も出展!
※この美術館は誠に残念ながら今年いっぱいで閉館に!関西の人間に良質なアート作品を紹介してくれる素晴らしい美術館だったのに…。企業の美術館だけど、地域社会へのこれまでの文化的貢献をくんで、行政が支えてあげて欲しかった。無念!
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html


★「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」
国立新美術館(7/14-9/13)関東
国立国際美術館(9/28-11/14)関西
写真家マン・レイの全仕事を振り返る大回顧展。代表的な写真だけなく、絵画、彫刻なども揃え約400点を展示!
http://www.man-ray.com/


★『“なら仏像館”開幕記念特別展 至宝の仏像』なら仏像館(7/21-9/26)関西
旧帝国奈良博物館本館が照明設備を一新し、「なら仏像館」の名でリニューアル・オープン!仏教文化が最も栄えた天平時代の名品がズラリ。目玉は寺外で初めて公開される東大寺の国宝・金剛力士像!
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2010toku/shihou/shihou_index.html


★『水木しげる妖怪図鑑』兵庫県立美術館(7/31-10/3)関西
水木しげるの画業60周年と米寿を記念した展覧会。原画で88種の妖怪を紹介し、さらに江戸時代の妖怪画や百鬼夜行絵巻など、水木に影響を与えた過去の美術作品も展示。日本独自の妖怪文化を見ていく。※朝ドラの『ゲゲゲの女房』があまりに面白く、毎日録画して楽しんでます!
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1007/index.html


★『ボストン美術館 浮世絵名品展〜錦絵の黄金時代』
神戸市立博物館(8/14-9/26)関西
名古屋ボストン美術館(10/9-2011.1/30)中部
山種美術館(2011.2/26-4/17)関東
千葉市美術館(2011.4/26-6/5)関東
仙台市博物館(2011.6/24-8/24)東北
18世紀末の江戸では、約20年間に歌麿や写楽など多数の浮世絵師の才能が一気に開花した。まさに錦絵(多色摺木版画)の黄金時代!しかし、この時代の作品は明治期に多くが国外に流出してしまった。なかでもボストン美術館のコレクションは質・量ともに最強。保管状態が完璧なので、色彩の鮮やかさは目を見張るほど。本展では約140点の大半が日本初公開。作品保存のため地元ボストンでも5年以上非公開になっている秘蔵の名品が海を越えて里帰り!
http://ukiyoe.exhn.jp/


★『上村松園展』
東京国立近代美術館(9/7-10/17)関東
京都国立近代美術館(11/2-12/12)関西
内面に光を当てた人物画によって女性として初めて文化勲章を受章した上村松園。本展覧会は代表作約100点を通して画家の本質に迫っていく。
http://shoen.exhn.jp/


★『没後120年・ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』
国立新美術館(10/1-12/20)関東
九州国立博物館(2011.1/1-2/13)九州
ゴッホの没後120年企画。オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館の全面協力を受け約120点を展示。『アルルの寝室』『アイリス』『種まく人』などが来日!
http://www.gogh-ten.jp/tokyo/index.html


★「特別展・東大寺大仏―天平の至宝―」東京国立博物館(10/8-12/12)関東
肖像彫刻の大傑作、国宝の『重源上人(ちょうけいしょうにん)坐像』がおでましに!また、バーチャルリアリティー映像で平安時代末期に焼失した創建時の大仏殿が再現され、東大寺では見ることができない大仏の背面を含め、360度から鑑賞可能。光明皇后1250年御遠忌記念。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7812


★『ゴーゴー・ミッフィー展』福岡県立美術館(10/16-12/5)九州
ミッフィー誕生55周年記念企画。初期の貴重なイラストや絵本の原画やスケッチなど、200点以上の作品を日本初公開! 


★『黙示録 デューラー/ルドン』東京藝術大学大学美術館(10/23-12/5)関東
世界の終末が記された教典『黙示録』。中世にその幻想的な世界を視覚化したデューラーの木版画集を中心に、近代のルドンの作品まで黙示録図像の変遷をたどる。


★『アルブレヒト・デューラー 版画・素描展』国立西洋美術館(10/26-2011.1/16)関東
鬼気迫る緻密な版画が鑑賞者を圧倒。精神的な深みをたたえた作品群。
※東京芸大のデューラー展の関連企画


★『ウフィツィ美術館 自画像展 巨匠たちの秘めた素顔』国立国際美術館(11/27-2011.2/20)関西
イタリア・ウフィツィ美術館には1600点を超える自画像コレクションが秘密の通路「ヴァザーリ回廊」に保管されている。それら一般非公開のコレクションから、レンブラント、アングル、キリコ、シャガールなど約70点を厳選して紹介。


★『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』サントリー美術館(11/3-12/19)関東
写楽や歌麿をプロデュースした名版元、蔦屋重三郎にスポットを当て、彼と交流のあった絵師や戯作者の作品・文化を紹介するユニークな試み!



【2011】


★『赤塚不二夫展』大丸心斎橋店(2011.1/12-1/24)関西
ギャグ漫画の神様、赤塚不二夫の原画やプライベート写真、鳥山明、高橋留美子ら著名漫画家が描く「シェーッ!」など、様々な角度から赤塚ワールドを振り返る。
http://www.fujio72.com/ ※既に終了した名古屋展のサイト


★『フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展』Bunkamura(2011.3/3-5/22)関東
天才フェルメールの作品は世界に30数点しか残っておらず、中でも男性単身を描いたものは2点だけ。そのうちの一点、傑作『地理学者』が来日。その他、同時代を代表するレンブラント、ルーベンスらの作品95点を展示。※『地理学者』は東京初公開。

  フェルメール『地理学者』


★『生誕100年 岡本太郎展』東京国立近代美術館(2011.3/8-5/8)関東
従来の価値観と対決しながら、新しい美を生み出し続けた岡本太郎の創作活動を回顧。「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」(太郎)


★「特別展・写楽」東京国立博物館(2011.4/5-5/15)関東
1794年5月、彗星のように江戸画壇に現れ、翌年1月に忽然と姿を消した謎の絵師写楽。江戸っ子を虜にした作品の魅力に迫る。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7816


以上!いざ美術館へ!ビバ芸術!!




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