最新文芸情報

2001.4〜6

6月29日〜名優ジャック・レモン逝く。『お熱いのがお好き』『チャイナ・シンドローム』、W・マッソーとの一連のコンビ作品など、ホント脚本を吟味して出演作を選んでいた。最近節操がなくなりつつあるデ・ニーロには、ぜひ見習って欲しい。
6月28日〜ムーミンの原作者トーヴェ・ヤンソンさんが死去!86才の大往生だった。お墓はフィンランド…う〜ん、遠い。
6月24日〜帰還。利家も含め全員との謁見を完遂!利家公の側には、映画化されて有名になった“豪姫”や、マンガ『花の慶次』にも登場した“お松の方”の墓があった。深田久弥が眠っていたのは山あいの古い墓地で、とても心が落ち着いた。彼とベストを選出する作業の困難さを語り合った(笑)。道元の永平寺はその規模の大きさに仰天!禅の修行僧で大賑わいだった。
6月22日〜まだ行った事のなかった北陸地方の墓を、土、日曜仕事で取材してきます。目指す墓は禅の開祖道元、日本百名山の深田久弥、詩人の室生犀星の3人。無事全員にたどり着けるといいが…。(時間があれば前田利家も!)

6月20日〜日本ロケット協会が地球を2周する宇宙旅行を発表。実現は20年後、チケット代は295万円。その頃僕は54才。クーッ、何としても1年に15万ずつ貯金せねば!
6月18日〜今年のマンガ大賞受賞作『陰陽師』第10巻を読む。とにかくべらぼうに絵が上手い。マンガというより絵巻物をひも解いている感じだ。7巻あたりまでは随所にギャグが展開されたが、近作はどんどんシリアス路線へ。この10巻を読んだ感想は“随分遠くへ行ってしまったなぁ…”だ。良い意味でも悪い意味でも。読者が物語について来れようが来れまいがお構いなし、という印象。また、同時にその“置いて行かれ感”が快感になるのが作品の魅力でもあるのだけど(笑)。
6月16日〜HPアクセスが本日付で3万件をヒット!で、その記念企画として新コーナーを作りました!その名も『ワールド・ミュージック・ベスト50』。めちゃくちゃ資料調べに時間をかけた、執念の新コーナーです。自分の耳で聴き込んだ民俗音楽を全身全霊でトコトン紹介しました!感想を待ってます…バタッ。
6月13日〜超トンマな僕のプロフィール・コーナーが、さらにお馬鹿度アップしました!笑ってやって下さいまし。
6月15日〜国が正式に控訴してしまった。本日夕刊の在外被爆者の「被爆から56年、戦うにも、もう時間がない」という抗議声明を読んで、今日政府がしたことのえげつなさを痛感した。ブラジルやアメリカに移民した人からも絶望的な声明が出ている。控訴すれば原告が死ぬと分かっていながら法解釈にこだわって控訴する…人の命はこんなにも軽いものなのか!?
政府は原爆投下を非難していながら、被爆した人へのこの冷たい態度は何?また、なぜ今回はハンセン病の時のような盛り上がりが国内からなかったのか。広島や長崎の知事も黙ったままで異常だ。何より自分自身、このトピックに書き込むだけの傍観者であった自責の念にかられている。「日本にいても外国にいても私は被爆者。私の言ってること、どこかおかしいでしょうか」これを正論と感じぬのが現政権だ。

6月14日〜在外被爆者訴訟について。「日本を離れたら被爆者ではなくなる」という政府見解はメチャクチャ!
6月3日〜新聞報道によると、奈良県桜井市の古墳遺跡を調査した結果、すでに邪馬台国のあった弥生時代後期に古墳が存在していたことが判明!これでますます同市にある箸墓古墳が卑弥呼の墓である説得力が出てきた。っていうか、付近は大和地方と呼ばれてるんだから、言葉の響きからもそこに邪馬台国があったことは明白。なんで未だに九州説と論争が続くのか理解に苦しむ。
6月1日〜信楽(しがらき)の土を1キロ千円で買い、近所の陶芸工房で焼物に挑戦!初心者の僕は花瓶を作ることを強く勧められたが、土壇場で花瓶に取っ手を付けた。いやその…ビールジョッキにしようと思って。これから夏だし独身男ならこっちの方が実用的かと(笑)。
5月31日〜まもなく公開される話題作『パール・ハーバー』。全米ではなんと公開からたった4日で収益が120億円というメガヒットになっている。僕も前売りを買った。ところが!日本で上映される物は米軍がB29爆撃機で逆襲するラストがカットされてるという。日本の国民感情に配慮したというのが理由だ。それって何か違うよ。そういう内容だからこそ、アメリカ人と同じもの見なきゃ。
5月30日〜カジポン・タイムズのバックナンバーに53号をアップ。これは全国の無駄な公共事業を約70ヶ所、その建設予算と反対理由を表にしたド根性作品です//例のベランダでふ化した鳩が今日無事に巣立った。おめでとう。そしてコテコテの膨大な糞の山が残った。

5月29日〜最近ビデオで見た映画の雑感。『チャーリーズ・エンジェル』期待を裏切らない、脳内カロリー消費率ゼロのお笑いアクション映画。たまにはこういうのを見てバランスを取らねば。格闘シーンはかなり本格的。『マルコヴィッチの穴』誰でも200ドル払えば15分だけ俳優マルコヴィッチの脳内に侵入できるという、カフカの小説のような不条理劇。陽気なコメディと思って見てたらどんどんヘビーな展開になっていくので動揺した。『ファンタジア2000』冒頭の鯨が大空に舞う映像があまりに圧巻過ぎて、その後の1時間以上はただのオマケのようだった。『人狼』アニメとは思えぬリアルな絵はすごい。だが肝心の物語が90分も付き合うほどの内容ではなかった。『永遠と一日』なんかこう、画面がじっとりと霧雨で濡れていた。金を払って言葉を買う詩人のエピソードが良い。
5月28日〜調子に乗って、名言集の“暗黒地獄編ベスト50”まで作ってしまった。…っていうか、より暗黒度を競う言葉の編集作業ほどダーク・マインドになるものはなかったぞー(笑)。死兆星がハッキリ見えてたよ//“101匹…”の第23位に素晴らしい名言が入りました!映画『月の輝く夜に』からです。
5月26日〜名言集“101匹”のコーナーを1週間がかりで全面改訂し、さらに“続・101匹”も完成!映画、文学、マンガ等これまでの人生で出会った全てのジャンルから名言を選りすぐり、単に言葉を並べるだけでなく、“この言葉こそ世界遺産”と確信したものを順番にランキングしたんだ。しかし名言のランキングほど、その日の気分で左右されるものはないねー(笑)。
5月25日〜本日発行のネットガイド『ファーストニューズ日本語版』のTOPにこのジャンパラを掲載してもらえた!う、う、嬉しいッス!!
5月23日〜先ごろマンガ大賞に選ばれた『陰陽師』を友人が貸してくれたので読み始めた。感想は…すごい!物語の構成はしっかりしてるし、セリフは文学的でありながらユーモアが存分に散りばめられてるし、べらぼうに絵は上手いしで、まったく非の打ち所なし!クーッ、さすがはマンガ大賞!
5月22日〜イラン映画『運動靴と赤い金魚』を見る。妹の運動靴をなくしたお兄ちゃんが、マラソン大会の景品の運動靴をゲットすべく奮戦する物語だ。運動靴は3着の景品。3着っていうのは1着より高度なテクニックがいるんだよね…。イランの庶民の日常生活がよく分かる良い映画だった!
5月21日〜昨日に続き、メルマガのバックナンバーに西郷隆盛の超大作巡礼ルポと爆笑エッセイ『生類生類憐みの令』をアップ。この西郷編を読めば、複雑な幕末の人物関係がミッフィーの絵本並に易しく分かっちゃいます!
5月20日〜『カジポン・タイムズ』のコーナーの最後に、先日書き上げたスペイン巡礼編(ガウディ、カザルス)と抱腹絶倒のキューバ編(ゲバラ)をアップ!この3本、まだ読まれてない方はぜひ!
5月19日〜ここ残月庵には小さなベランダがある。最近よく鳩が来るなぁと思ってたら今朝ピーピー声が。何と雛がかえってるではないか!一人暮らし三十路男の孤独な日々が、突然鳩の一家との共同生活に。これから巣立ちの日まで、少しの間だが賑やかになるので楽しみだな。
5月14日〜マンガベスト100の名セリフが全面的に補完されて、さらにグレードアップしました!
5月12日〜ハッピー・バースデーッ!今日はここジャンパラの2歳の誕生日。誰も気づいてないと思うけど、今日のこの日の為に、ここのところずっと各コーナーの内容をテコ入れしてました。また、新コーナーとして名言集の第2弾を作成中!作業は現在最終段階に入ってますんで、どうぞお楽しみに!!
5月11日〜友達が推薦してくれた林明子の絵本を図書館で読みまくった。どれも良かったが中でも“きょうはなんのひ?”“あさえとちいさいいもうと”“いもうとのにゅういん”の3冊は最後の1ページがメチャクチャ良い!“にゅういん”は感動系なので涙ぐんでいると側にいたガキどもが「うわー、このオッチャン泣いてるーっ」と指差すので「か、花粉だよ、花粉!」と慌てて答えた…これも児童書コーナーならではか。
5月7日〜歌舞伎の7割、能の8割が幽霊物という。日本の歴史では、かなえられた希望よりも、かなえられなかった恨みの方が遥かに多い、ということか。
5月6日〜今日読んだ本に「地球上の穀物の半分を世界人口の4分の1の先進国が消費し、残りの半分を4分の3の後進国で分け合っている」「アメリカはインドの3分の1しか人口がいないのに、インドの4倍の穀物を消費している」と書かれていた。繁栄の恩恵を享受している側は、この件に関して想像力が枯渇しており、事態を理解できぬと思った。
5月5日〜先ほどBSでやってたゴッホの特番を見終わった。彼が自殺するまでの最後の1000日を追った内容だった。彼は自分の絵が売れないので生活費を弟から仕送りしてもらっていたが、それが弟一家の家計を圧迫しているのを知り、かといって自分の存在証明をかけて握っていた絵筆を折ることは出来ない、という現実に追い詰められ「皆の為にこうするのが一番良い」と考え自殺した。優しい人間はこうして皆死んでしまうのだ。
5月3日〜英作家オスカー・ワイルドの言葉「男は女が大好きだが愛してなどいない。一方、女は男を熱烈に愛しているが、それほど好きではない」。これは真実なり哉?
5月1日〜プロレス団体ノアのベルトをかけたトーナメント、その決勝戦三沢対高山を先日見た。非常に緊張感のある攻防で、遺恨ネタばかりで試合時間の短い新日とはえらい違いだ。関西では月曜深夜に放送してるので、ぜひノアの芸術をチェックして下さい!
4月30日〜公開中の『バトルロワイヤル特別編』とアカデミー賞4冠の『トラフィック』を見た。で、感想を少し。BRは通常公開版を見てないのでそちらはコメントできないが、この追加シーンのある特別編は否定派が言うほどひどい作品ではなかった!っていうか、命を粗末にした残虐な映画でなく、生のすぐ側にある死を描くことで、逆に命の尊さを感じさせる良作だったと思う。登場人物たちの“生きたい”という切実な叫びが伝わってきた。『トラフィック』は実に骨太な作り。派手さのカケラもない。その渋さに好感度大!ラストシーンもいい。
4月29日〜2日前の“運慶”は、撮影の為に東大寺南大門の仁王様の金網が外され、威光に満ちた像の全貌を堪能できた。画面に目が釘付けになった。仏師として鑿(のみ)を握った彼が最晩年に辿り着いたのが人物像という事実に、僕は運慶の優しさを見た…!
4月28日〜数年前に亡くなった米の天文学者カール・セ−ガン氏の以下の言葉を読んで泣きそうになった「私たちの遺伝子中の窒素も、歯の中のカルシウムも 血液のなかの鉄も、かって収縮した恒星の内部で作られた。私たちの体は、すべて星の物質でできている。私たちは、きわめて深い意味において“星の子”なのである」。
4月25日〜今日、“チキンラーメン・お茶漬け味”という、マジなのかギャグなのか分からんのを食べた。最近のインスタントは多種多様だが、まさかチキンラーメンの上に、わさび茶漬けのふりかけをかけることになろうとは。感想は…コッテリしてんのかサッパリしてんのかハッキリせい!っていうよりも、あまりにわさびがキツ過ぎて咳き込み、続いて脳がしびれまくった。これ、子供が食べると寿司ネタのわさびどころの騒ぎじゃなくなるよ。ある意味、この冒険に踏み切った日清の幹部はスゴイかも。皆さんも話の種に食ってみなはれ。
4月24日〜カジポン・タイムズの読者がついに300人を突破!最初は12人だけだったので、ほんと嬉しいッス。皆さん、これからも毎週末の配信をお楽しみに!
4月22日〜悪運強く今回も帰国できたので、さっそくHP(BBSも)を再開します!それにしても、三十路の腰に南米は遠かった…!関空〜ダラス〜マイアミ〜アルゼンチンと乗り継ぐのに、なんと30時間!狭いシートに座りっぱなしで、時差の為3、4時間ごとに配られる機内食を食い続けてると、まるで食用の豚になった気分だった。巡礼ルポの方は体力の回復を待って執筆する所存。





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