最新文芸情報


2002.9〜10


 10月26日〜急遽、明日南米のペルーに仕事で飛ぶことになりました(ち、地球の裏側…)。帰国予定は11月13日。2週間ほどこのコーナーを更新出来ないので、その間、既成の各コーナーをお楽しみ下さいッ!//2002年度版のシネマ閻魔帳をアップしました!
 10月25日〜モスクワで700人が人質、アメリカで連続射殺事件、バリ島で200人近い死者を出した爆破事件、国内では国会議員が刺殺という、なんかもう世界各地事件だらけでわけ分かんない。
 10月24日〜これまで星が少ないと思われていた北斗七星の右側の一点を、ハッブル宇宙望遠鏡が10日間連続でシャッターを開けっ放しで撮影した結果、驚くほど膨大な数の銀河が写り込んでいた。ひとつの銀河が数千億の星から構成されていることを考えるとクラクラする。
 10月23日〜大遅刻&Wブッキング&宗家宣言騒動を起こした狂言師の和泉元彌が、能楽協会の臨時総会でとうとう「退会命令」をくらった。「除名」よりも一段階軽いとはいえ、退会処分は史上初。大河ドラマの主役を演じた頃は、“陰陽師”野村萬斎、茂山兄弟らと共に、狂言の未来を担う若者と見られていたが、今回の処罰における多数決の結果は、なんと「1100対26」でメチャ大差。よくもまあここまで嫌わたものだ。元彌は協会を名誉毀損で訴えると息巻いてるが、そんなことすれば世間の笑い者になるだけ。っていうか、これ以上のドロドロは狂言界全体のイメージダウンに繋がるだけってこと、いい加減分かって欲しい…。
 10月22日〜カリスマ喜劇女優、藤山直美の映画『顔』をレンタル。人生に疲れて“死ねたらいいのに”と嘆く主人公が、親友との電話で受けるアドバイスが胸に沁みた--「あのね、お腹が減ったらご飯食べて、また、お腹が減ったらご飯を食べて、遠くを見なくていいの。そうしなきゃ、私だってとっくに終わっているんだから」
 10月21日〜『美の巨人たち』のサントラが出ているとのこと。毎回凝った選曲でアート・ファンを唸らせている同番組。これは何としても聴いてみねば。レンタル店に置いてあればいいけど…。
 10月20日〜一昨年に公開された北野武の『BROTHER』をようやく観る。僕は北野作品を高く評価してるんだけど、この映画はダメダメ。毎度ワンパターンのヤクザ物語だし、画面に屍の山を築くことが、エンターテイメントだと思っているのだろうか?脚本も全くひねりがなく、10分で納まる話をムリヤリ2時間見せられた感じ。最後のオチもくどすぎだし、もっとスマートに行けないものか…。うーん。
 10月19日〜今夜放送された『しゃべり場』のテーマは“自分らしさって何?”。若者たちが“自分探し”について語り合った。「“自分”って探せばあるのかなぁ」という意見があったが、僕の経験上、“自分”は自動的に手に入るものではなく、自らが意識して作らなければ何年経っても見つからないと思う。ゲストの大槻ケンヂが言った「本を百冊読め。本は悩んでいる時間の経過を早めてくれる」「(やりたいことがない、という子に)せっかく生まれてきたんだからガコーンと何かやろうよ。もったいないよ」を僕も全肯定。知っていることが少なければ、やりたいことが少ないのも当然。世界への見聞を広めれば、絶対に好奇心をヒットするものが見つかるはず。何でも手当たり次第にやってみること。若いうちは走りながら考えればいい。何も恐れることはない。何かに失敗してもその“失敗”という体験が、必ず財産になるからだ。(偉そうなこと書いてゴメン)
 10月18日〜久しぶりに巡礼烈風伝を執筆!江戸後期の戯作者・十返舎一九の墓参レポートっす。遺言で葬式の時に自分の棺おけに花火を仕込ませ、参列者の度肝を抜いた一九。墓石には「線香の煙と共にハイさようなら」と彫られているし、なんて小粋な漢なのかーッ!
 10月17日〜先日、映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『チョムスキー9.11』を観た。“ロイヤル…”はNYタイムズが選んだ去年のベスト・ムービー。G・ハックマン、ベン・スティラー、グウィネス・パルトロウ他、個性派俳優を中心に豪華な顔ぶれが出演するので、あまりに期待が大き過ぎたのかも知れない。役者も作品の雰囲気も良いのに、人生の真理を突くような名セリフがひとつもなく、ごく普通の脚本で肩透かしを食らった。“チョムスキー”はロック・バンドU2のボノが「飽くなき反抗者」と絶賛し、マスコミから「命知らず」と呼ばれる反骨の知識人、チョムスキー教授の記録映画だ。彼は全米で「米国こそが世界最悪のテロ国家」「米国はアフガンに援助ではなく賠償すべき」と講演しており、冗談抜きでいつ暗殺されてもおかしくない人物。劇場には外国人の客も多く、“いかにブッシュが何も考えていないか”と吠えまくる教授の毒舌ぶりに、何度も爆笑が巻き起こっていた。実際、映画のジャンルはコメディに入れていいかも(笑)。
 10月16日〜なかなか面白いサイトを発見した。以下のHPは苗字のデータベースで、自分の苗字が全国に何人いるか、どこの土地が一族発祥の地か分かって興味深い。1位の佐藤さんは200万人もいるんだね〜。http://www.myj7000.jp-biz.net/
 10月15日〜昨夜の『子連れ狼』。さすが第一話だけあって良い脚本を選んでいる。クライマックスのドンデン返しには興奮した。しかし、主演の北大路欣也はもっとダイエットすべし!正面から見ればドラえもんではないか。丸顔の“狼”はいただけない//今日は朝から夕方までプロバイダーでトラブルが発生し、このサイトを閲覧できなかった。こんなに復旧が遅いのは初めてだったのでヤキモキしたよ。
 10月14日〜なんと!『Weekly Check!』というHP情報メルマガ(7千部発行)が、ここを“今週のお勧めサイト”に選んでくれました!付いたコメントは「あらゆる芸術を分け隔てなく熱く語るサイト。決して専門的になりすぎず、手軽に読める親しみやすい構成が訪れる人を楽しませてくれます。19才の夏から15年にわたり、実際に世界中の作家&芸術家の墓へお礼の旅をした記録(その数500、ちゃんと写真まであります)まであり、その熱意にも驚かされました」。クーッ、嬉しいこと書いてくれるよ!
 10月13日〜古今和歌集の編集者、紀貫之がその序文で記した日本初の文芸評論『仮名序(かなじょ)』を再読して、深く感銘を受けた--「“やまとうた(大和歌=和歌)”と申しますものは、人の心を種にたとえますと、それから生じて口に出て無数の葉となったものであります。この世に暮している人々は、さまざまの事にたえず接しておりますので、その心に思うことを見たこと聞いたことに託して言い表したものが歌であります。花間にさえずる鶯(うぐいす)、清流にすむ河鹿(かじか)の声を聞いてください。自然の間に生を営むものは、どれもが歌を詠んでいます。力ひとつ入れないで神々の心を動かし、目に見えないあの世の人の霊魂を感激させ、男女の間に親密の度を加え、いかつい武人の心さえもなごやかにするのが歌であります」1100年前の人間が感じたことなのに、今でも言葉が自然に胸に落ちてくる。こういった面で人間が変わらないのは素晴らしいことだと思う。
 10月12日〜先週から放送の始まった『ガンダムSEED』。スピーディなメカの動きや、ふんだんに使われるCG、コクピットのモニターや計器類のリアルさに、スタッフの並々ならぬ気迫を感じた。まさに現代のガンダム。音楽も非常にスケールが大きい。1話も2話もテンションが高かったので今後が楽しみだ。しかーし!キャラはやたら瞳が大きくアゴが細い美形ばかり。綺麗なだけで生命力がないのは、どうにかならんものか。まぁ、これが流行なんだろうなぁ…。
 10月11日〜今年のノーベル平和賞はカーター元大統領に決まった。これはまさにナイスタイミングだ。カーター氏は秒読み段階に入りつつあるイラク空爆について「戦争に訴える前に粘り強い交渉、国連と非政府組織(NGO)の活用等、あらゆる平和的努力を遂行すべきだ」と反対しており、平和賞の選考委員会は声明で次のように明言した--「元大統領への平和賞は、武力による解決策しか選択肢を持たない現ブッシュ政権への抗議の意味なのだ」。(カーター氏は政界引退後も、世界の紛争国に出かけては、話し合いによる和平調停の場を作ってきた)
 10月10日〜日本人がノーベル賞を同年2人も受賞とはたいしたもの。ほんと、久しぶりの明るいニュースだね(ここのとこ、どの局もタマちゃんで場をつないでたもんなぁ)。化学賞の田中さんのコメント「最初はドッキリカメラかと思った」「同姓同名の間違いだと疑った」「女性から花束をもらう日が一生のうちにあるとは思わなかった」が何とも微笑ましい。
 10月9日〜先日、公開中の『バイオハザード』を観た。ズバリ、ホラー映画だ。しかもゾンビ系。人の死を見世物にするホラー映画は大嫌いなので、公開前は全く見る気はなかった。しかし、周囲の評判がかなり良いので、気になって劇場に足を運んだ。…なるほど!ホラーといっても血はほとんど出ないし、残酷な映像を意図的に見せようとする演出もなく、アクション&サスペンスのカラーが強い。これならOKだ。映像はスタイリッシュだし、シナリオもラストシーンまで手抜きがない(コレ重要)。特に主役のミラは動きがシャープでカッコ良い!こりゃ、シュワちゃんやB・ウィリスより強いかも。“必見”とは言わないが、B級映画だと馬鹿にしてはいけない。
 10月8日〜墓ベスト500を更新!夏以降に巡礼した、いわさきちひろや清少納言、美空ひばりなど約15名が加わりました。と、いうことは、同数の人物がベスト圏外に弾き出されたわけで、“次点”コーナーをあらためて数えてみたら、いつの間にやら74人!
10月7日〜ゴッホ展の感想の続き。今回あらためて感心したのは彼の勉強熱心さだ。ゴッホの絵といえば、樹木や雲がウネウネとしたタッチで描かれているイメージが強いけど、実はそこに到達するまでに、様々な技法を試していた。どんなタッチで描けば、自分の感情を最もカンバスに表現出来るのか、試行錯誤を繰り返していたのが良く分かった。また、彼が自殺した後に、弟のテオに送られたモネやゴーギャンからのお悔やみの手紙も公開されていて、彼の死を自分がリアルタイムで体験している気がした。会場では何度も「ゴッホって、ちゃんと“普通の絵”も描けるじゃん!」という声を聞いた。
 10月6日〜ツアー参加者の皆さん、お疲れ様でした!参加人数は途中合流&離脱組を含めて約20名。埼玉、高知、長野、神奈川、東京という遠方から関西まで来られた方、その芸術への熱烈な探究心に脱帽ッス。ゴッホ展にあった『ローヌ河畔の星空』は、印刷されたものより遥かに発色が良く、水面に映った街灯かりがキラキラ輝いていた。やはり実物は違ーう!『桃の木』も青空が目に染みて、美しさに呆然となった。次の“日本人と茶”展では、「死ぬまでに一度は見たい!」と以前から思っていた超名作茶碗『俊寛』が出品されてるのを知らず、事前に心の準備をしてなかった僕は卒倒しかけた!漆黒で孤高なたたずまいの『俊寛』は、写真とは比べ物にならないほど物凄い存在感(オーラ)を発していて、しばしその前から足が動かなかった。渋すぎッ!智積院で名庭を楽しんだ後に訪れた三十三間堂は、閉門直前だったので他に観光客がほとんどおらず、何と僕らはお坊さんの計らいで本尊の巨大千手観音の真ん前に座らせてもらえた!仏像はやはり座って見るもの。座ると仏の視線に取りこまれ、心が静かに浄化されていくのを感じた。最後に和泉式部の墓へ着いたのは、既にトップリ日が暮れた午後6時。直前に降り出した雨の中、彼女の墓をみんなで包囲(この時までいたのは7人)。用意したプリントを掲げ、式部が詠んだ和歌を全員で一斉に朗読。さぞかし異様な光景であったに違いない…(笑)。 
 10月5日〜このホームページ・アドレスがメチャクチャ簡単になりました!新アドレスはhttp://kajipon.com、たったこれだけ!これまでのアドレスでも問題なく接続出来ますが、友人の家やネット・カフェで見る場合は、この覚えやすい「カジポン・ドットコム」をご利用下さいませーっ!これでまた、全人類“芸術ジャンキー”化計画の野望実現に一歩前進!//プロフィール・コーナーのトンマ度がますますパワーアップ!
 10月4日〜日本国内にある約18000個の山から珍名、難読のものを集めた日本の山・面白豆知識をパワーアップしました!
 10月3日〜フィギュア・スケート鑑賞入門に載せている国際スケート連盟のランキング情報を更新。ソウルトレイク以降の最新情報が分かります。解説もパワーアップ!//ほぼ全ページの模様替えが終了!30種類以上の壁紙を投入。宇宙豆知識のコーナーが我ながらきれいッス。あと、邦画や邦楽のワーストにはロウソクを立て、絵本のワーストには爆弾をセット(笑)。
 10月2日〜全ページの背景やレイアウトを総入れ替え中!この上にもドラムお兄さんが入ったけど、あっちこっちで遊ぼうと思ってマス。
 10月1日〜怒!旅行会社“旅の窓口”の広告、アリャなんだい!スナフキンがイメージモデルなのは許そう。しかし、彼がノートパソコンで旅の予約しつつ「まだ電話予約なんてしてるのかい」とは、もってのほか!彼が他人をバカにするわけないし、第一、便利さ最優先の文明社会に背を向けてるようなスナフキンが、モバイルなんかするかいッ!原作者のT・ヤンソンは電気もガスもない無人島に住んでいた人。生前ならこんな広告絶対に許さないハズ。しかも、キャンペーンの懸賞品はスナフキンの巾着袋に入った純金2kg!よりによって、欲望の象徴である金をスナフキン袋に入れるとは、神をも恐れぬ悪行。なんという狼藉ぶり!えーい、幹部連中を白州の庭にひきたてーい!ワシが介錯してくれるわい!
 9月30日〜キューブリック監督の3時間ドキュメンタリーは素晴らしかった!映画製作に挑む真摯な姿勢と、妥協を知らぬ完全主義ぶりが良く分かった。で、印象に残ったエピソード。問題作『時計じかけのオレンジ』が英国で公開された時、青少年の犯罪率が上がってしまい、慌てたキューブリックは大ヒットしていたこの映画を公開中止にさせたという。映画会社は公開して儲けるのに、“監督の圧力”で上映を断念した前代未聞の出来事だ。映画会社が現場の人間に圧力をかける話はよく聞くが、その逆は初めて聞いた。
 9月29日〜今夜のアニメ『サイボーグ009』を勧めるべきだった!原作の中で最もファンが感動したシーン、つまり002(ジェット)と009(ジョー)が宇宙空間での敵ボスとの決戦後、地球に落下しながら、大気との摩擦で燃え尽きていくシーンが初アニメ化されたんだ!002には飛行能力があるが009にはない。“自分を見捨てて逃げろ”という009に対し002は“死ぬ時は一緒だ”と静かに笑う。全身火だるまになりながら、002は009に尋ねる「ジョー、君はどこに堕ちたい?」と…。うおお〜!
 9月28日〜リンク集を超パワーアップ!仏像やお墓系のリンクなど、レアなものも盛り沢山。各サイトの管理人に脱帽!
 9月27日〜http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/
絵画ファンが驚喜乱舞&号泣もののサイトを発見!このネット美術館は海外のHPなんだけど、ゴッホやモネなど総勢200名以上の画家の名作が大量にアップされている!片っ端から好きな作品を保存して、日替わりで壁紙を変えませう!(ちなみに僕はフェルメールの“青いターバンの少女”を壁紙に。な、なんちゅう幸せなんじゃ〜)
 9月26日〜ギョエーッ。ウィンドウズMeがあまりにフリーズを繰り返すので、思い切ってXPにバージョンアップしたら、これまで使ってたソフトがいくつも作動しなくなった!覚悟はしていたが、ここまで互換性がないとは…。“驚速Me”が使えないのはイタイ。しかも、なぜか画面の文字が異常に巨大化している。訳が分からんぞ、ビル・ゲイツ!(マイクロ・ソフト社のトップ3人の年収を合わせると、世界経済の下位48カ国分の国家予算と同じなんだって。関係ないけど、貢献したのが悔しい)
 9月25日〜京都劇場で劇団四季の『オペラ座の怪人』を見る。音楽、美術、苦悩に満ちた主人公のセリフ、何もかもがパーフェクト、あらゆる点で頂点を極めていた。オルガンが大音量で鳴り響き、シャンデリアが引き上げられる冒頭で、一気に作品世界に引きずり込まれ、その後は終幕まで美しい舞台美術と役者の歌唱力に圧倒されっ放し。半ば放心状態で見ていた。特に怪人の隠れ家への道行き(地下への長い階段〜霧の地底湖と小舟)の演出は絶品。自分がどこにいるのか一瞬分からなくなった!それに、オペラ座の屋上から見えるパリの夜景の美しいこと。警官隊との対決からラストまでのクライマックスの緊張感も尋常ではない!音楽的にも5重唱や7重唱(クラシックでこんなの聴いたことない)は圧巻の一言。7人の役者がそれぞれ別の歌詞を歌ってるのに、それが見事にひとつの曲として調和しているのだ!とにかく、目の前で生の人間が歌い演じるのは凄いパワー。第二幕後半の怪人の嘆きや絶叫は聴いていて胸が張り裂けそうになった。僕は人類全体を“オペラ座の怪人を観た者”と“まだ観てない者”に大別出来ると思う。それくらい、作品が与える衝撃は強烈なのだ。人生は一度きり、未見のまま生を終えることなきよう、一刻も早くあの奇跡の舞台を見るべしッ!(失恋というものに長所があるとすれば、このミュージカルを骨の髄まで味わうことが出来ることだろう)
 9月24日〜邦画ベストのリニューアル開始。まずはタイトル編を徹底検証。“陰陽師”“ピンポン”など新しい作品が反映されてます。解説編は鋭意作成中!
 9月23日〜ドイツ法相の発言が波紋を呼んでいる。ブッシュが対イラク攻撃の準備をしているのは「経済など内政の問題から、国民の不満を外にそらせる手法はヒトラーも採用した。それと同じだ」と語ったからだ。米政府は“ブッシュとヒトラーを同列にするなどもってのほか”と激怒しているが、「国連の意見は聞くが結論は変えない」と公言するブッシュは、傲慢さでいえばそれほど差はない。
 9月22日〜グハーッ。3日間で41人に巡礼!ほんと、お彼岸に行って良かった。どの墓も普段の様子とはえらく違って、たくさんの花に囲まれ嬉しそうだった!漱石や三島をはじめ12年ぶりに再会した相手も多く、懐かしい気分の墓参となった。神奈川…美空ひばり、志村喬、立原正秋、開高健、田中絹代、北条時宗、前島密。埼玉…いわさきちひろ、尾崎豊。東京…夏目漱石、、与謝野晶子&鉄幹、中村勘三郎、三島由紀夫、吉川英治、池波正太郎、小泉八雲、泉鏡花、竹久夢二、中島敦、市川団十郎、尾上菊五郎、中村歌右衛門、市村羽左衛門、川口浩(探検家。知ってる?)他多数。また、運慶の仏像にも謁見して来ました。炎の巡礼レポートはメルマガにて!
 9月19日〜もうすぐお彼岸!明日から神奈川、東京、埼玉を巡礼するので、このコーナーは22日夜までお休みです//その代わりといってはなんですが、洋画ベスト1000のうち上位100位までの解説編が完成しました!今後の映画鑑賞にお役立て下さい。
 9月18日〜久々に怒りのワースト映画コーナーを入替え。実はこのHPで一番最初に完成したコーナーがコレなんだよね。ネガティブ・パワー炸裂、手加減ナシ!
 9月17日〜北朝鮮という異国の地に眠る8人に合掌。小泉総理はよくやったと思う。故人の冥福を祈ります。

 9月16日〜昨夜の『国宝探訪』の普賢菩薩特集はホント良かったなぁ。現存している仏像の多くは黒ずんだり木目だけになっちゃってるけど、どれも完成当初は美しく色づけされていた。番組では丹念に学術資料を調べ上げ、コンピューターで見事に当時の彩色を再現していた。着色され甦った菩薩の装束は目の覚めるようなグリーン。衣全体の表面には複雑な金色の模様が浮かんでいた。3、4年前の映像技術ならこれほど質感までリアルに再現することは出来なかったと思う。まるで自分がタイムマシンに乗って見ているようだった!
 9月15日〜昨日に続いて洋画ベストに没頭。解説編を朝から晩まで、泡を吹きつつ(たまに失神しながら)書いてます。
 9月14日〜洋画ベスト1000を現在総入れ替え中!とりあえずタイトルだけは最新のものに書き換えました(ようやくロード・オブ・ザ・リングや少林サッカーもランクイン!)。解説編も近日中に完成させます!
 9月13日〜昨夜、俳優のケビン・コスナーが対談番組の中で、“天国に着いたら一番最初に神から何と言われたいか?”と問われた。すると彼はこう短く答えた「皆、お待ちかねだ」。最高の言葉だね//マトリックスの続編の予告を見る。1作目以上にスタイリッシュなアクションシーンに大興奮!早く見たい!
 9月12日〜友人から強く勧められ映画版ドラえもん『のび太と雲の王国』をビデオで見た。公開は’92年、F・不二雄氏晩年の作品だ。正直、ハードなシナリオに驚いた。雲の上に住む天上界の人々が大気汚染に苦しみ、地上の人類の世界を滅ぼそうというのだ(その名も“ノア計画”)。地上人代表のジャイアン、しずか、スネ夫の3人が、天上界の裁判で突きつけられる人類の罪状がリアル。「これ以上人類にオゾン層を破壊されては困る」「核戦争が起きれば天上界も吹っ飛ぶ」。人類の残虐性を主張する証言者として、象牙狩りにあった象、熱帯雨林を伐採され住みかを失った猿などが証言台に立った(酸性雨の問題まで指摘されていた)。巷の映画評には“説教臭い”という意見もあるが、僕はむしろ娯楽作品のドラえもんにさえ、こうしたメッセージを盛り込まずにはいられなかったF・不二雄氏の、現状への切実な怒りと焦りを感じた。(ドラえもんが武器による抑止力の危険性を悟り、その後にとった行動にビックリ)
 9月11日〜日テレで21時からオンエアされた9.11特別番組について。あの異常に多いCMの数は何なのだ!?人命が失われている深刻な映像から、突然賑やかなCMに切り替わることに、日テレは何の違和感も感じないのだろうか!?CMは消費者金融系がやたら多く、どれも若い女性が満面の笑顔で金を借りろと言ってくる。全く空気を読まず挿入するCMに、広告の効果があるとでも思っているのか?反感とヒンシュクをかうだけだと、そんなことも分からないスポンサー&放送局。“衝撃の映像”と宣伝するなら、それだからこそCMを自粛する局の誠意ある姿勢を見せて欲しかった。(人が地面に叩きつけられるあの音…あれはずっと耳から離れないだろう)
 9月10日〜きたる10月6日(日)に第3回のアート感電ツアーを敢行します。神戸でゴッホを鑑賞した後、大阪を突破し、いっきに京都へ茶の湯と仏像を味わいに爆進するという、激ハードな“地獄の三都物語”です(笑)。詳細はこちら
 9月9日〜今日、本で出会ったロシア&ドイツの2人の宇宙飛行士の言葉「宇宙から見ると、私たちの惑星は“地球”というよりも“水球”といった方がふさわしいと分かる。乾いたケシ粒のような島々に、人や動物や小鳥が何とか住む場所を見つけている。それは驚きだった」(アリョーグ・マカロフ)
「(宇宙で)生まれて初めて私は水平線が丸くカーブしているのを見た。そのカーブを、細いダークブルーの光の筋が強調していた。それこそ地球を取り巻く大気だった。これは私が今までさんざん聞かされてきたような、果てしなく広がる空気の層ではなかった。私はその頼りない外見に“戦慄”を覚えた」(ウルフ・マーボルト)
 9月8日〜今日思わずメモった言葉「子供はみんな天才だ。私は子供たちのように描けるのに一生かかった」(ピカソ)&「怖いものに目をつぶるから怖いんだ。よく見れば怖いものなんかあるもんか!」(黒澤監督の兄)
 9月7日〜HP8万件ヒットを記念して、仏像入門コーナーを新しく作りました!/“北の国から”が本当に終わってしまい感無量。「金なんか望むな、幸せだけを見ろ」という一連の五郎の遺言は、普通の単発のドラマではなく、20年間に渡って生き様を見てきたからこそ、力強い説得力を感じた。自然描写は今回も素晴らしかったが、特に見渡す限りの流氷に朝陽が昇る場面は、圧倒されるほど神々しかった。一番感動した場面は、結婚する為にボコボコにされても土下座する純と、その背後で泣きながら銃を構えた結のシーンかな。ずっとヘナチョコだった純が、初めてカッコ良く見えた。
 9月6日〜ついにHPのアクセス数が8万件にッ!さらに充実したHP目指してがんばります!/“北の国から・遺言”の前編を見る。なんせ、30歳の主人公が20年前の子供時代を回想する時に、それを他の子役が演じるのではなく、10歳の時の本人というのがスゴイ。20年という長期シリーズならではだ。こんなドラマは世界的に見てもあまり例がないだろう。田中邦衛の演技はケタ外れに素晴らしく、富良野の風景はどこまでも美しかった。明晩、いよいよ最終回。
 9月5日〜友人から借りたアイスランドの歌姫ビョークの名盤『ホモジェニック』を聴きまくっている。感情むき出しのエモーショナルな歌声と、うねるようなメロディー&リズムの楽曲に、スピーカーの前でのた打ち回ってしまう。とにかく恐ろしいまでに完成度の高いアルバムだ。一曲もハズレがない。歌詞も素晴らしく、ラストの“オール・イズ・フル・ラヴ”にあった「全ては愛で満ちている/ただ貴方が受け取っていないだけ/全ては愛で満ちている/貴方の受話器が外れているだけ」に鳥肌。
 9月4日〜プロバイダーのニフティが、HP内の検索システムを提供してくれたので(といっても有料だけど)、キーワードを打ち込めば欲しい情報に飛べるハズです!実際ここまでページが増えると、すぐに目的地へたどり着けないケースもあるし、こりゃけっこう重宝する機能かも。なんかハイテクHPっぽくて、カッコイイ!(“ゴッホ”を検索したら41件も出てきた…スゴい登場回数!)
 9月3日〜日曜の夜に放送された『決定!これが日本のベスト100〜もう一度見たい映画名場面ベスト100』。視聴率をとる為とはいえ、ベスト10圏外の“ボディガード”“ゴースト”“プリティ・ウーマン”等、糖分過多の甘々映画に時間をさき、TOP10に入った渋い名作“ショーシャンクの空に”“ニューシネマ・パラダイス”をタイトル紹介だけで終わらせるとは、あまりにエゲツない。ゲストのおすぎは明らかに黒澤の“椿三十郎”を“用心棒”と間違えて解説してるし、編集段階でそれに気付かない現場のスタッフ(誰も黒澤を観てないのだろう)。バラエティなのに見終わって暗澹たる気持ちに。うーむ。(僕に作らせてくれ〜い!)
 9月2日〜アクセス8万件まであとわずか。8万件ヒット記念イベントとして、現在、新コーナーの『仏像・その素晴らしき世界(仮)』を不眠不休で作成中!仏像鑑賞のポイントを分かりやすく解説するつもりです。かなり気合入ってますんで、こう御期待!
 9月1日〜中島みゆきが歌うNHK「プロジェクトX」の主題歌“地上の星”が110週連続チャートイン(100位以内)という日本新記録の快挙!2000年の夏に発売されて以来、2年1カ月をかけてこの記録を達成した。





【最新ランク】 DVDトップ100 本のベストセラー100 音楽CDトップ100 玩具のトップ100/(GAME)


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