最新文芸情報


2004.11〜12

 12月31日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!//『ジョジョ感涙名場面50選』に4部クライマックス前編をアップ!//皆さん、今年一年文芸ジャンキーへ遊びに来て頂き、本当に有難うございました!今夜は全国的に大雪になるとのこと、初詣に行かれる方はお風邪を召さぬよう、どうかお気をつけて!それでは皆さん、良いお年をーッ!!(*^o^*)
 12月30日〜先日の「無果汁表記の謎」ですが、BBSで紹介された「サントリーQ&Aコーナー」によると果汁5%未満の場合は“無果汁”扱いにしてもいいそうだ。スッキリ!//『ジョジョ感涙名場面50選』に第4部中編をアップ!//センスの良い優れたデザインの商品には「グッド・デザイン賞」のマークがよく入っている。日本産業デザイン振興会が選定してるんだけど、’98年から審査対象が工業製品以外にも広がった。で、今年のグッド・デザイン賞の大賞は、なんと教育テレビの『ドレミノテレビ』『にほんごであそぼ』!テレビ番組が同賞を受賞するのはこれが初めて。番組そのものが「生活を豊かにするデザイン」ということ。選定委員もなかなかシャレたことをしてくれるなぁ(笑)//今年巡礼した江戸時代のお墓にも、グッドデザインと思った人が2人。ロシアに漂流した大黒屋光太夫と侠客“腕の喜三郎”だ。
  
大黒屋は帆掛け舟の形、喜三郎はゲンコツ型だ。大黒屋はロシアで生きてたのに、死んだと思われて作られた墓なので、帰国後、自分の墓を見てビックリしたんじゃないかな。ゲンコツ型はモチロン他に見たことナシ。江戸時代の粋を墓で感じたッ!
 12月29日〜大阪市立科学館がリニューアルされ、世界トップ5に入る巨大プラネタリウムが完成したというので足を運んだ。目当てはオリオンなど冬の星座の解説と、2月末まで特別上映されているオーロラの映像だ。オーロラ!いつかは本物を見たいけど、簡単に極北の地へ行けないので、せめてドームに照射される映像で、本物の気分を味わおうと思った。視界いっぱいに広がるオーロラに、映像と分かっていても歓声をあげてしまった!解説で言ってたけど、毎年アラスカやカナダのオーロラ観光名所には10万人が訪れ、そのうちナント90%が日本人だそうだ。これには驚いた。世界には約200カ国あるのに、オーロラにロマンを感じてやってくる人の9割が日本人とはッ!これってどういうこと?不況とはいえ日本人の財布に余裕があるのか?たとえそうだとしても9割というのは異常数値。他国の人々にとってオーロラは鑑賞の対象ではないのだろうか…?これで思い出したけど、先日の科学番組で、欧米人にはコオロギや鈴虫の鳴き声がただの“騒音”に聞こえると言っていた。セミならともかく、秋の昆虫コーラスが雑音に聞こえるとは。オーロラにしろ鈴虫にしろ、日本人は自然が好きなんだろうね(あ、でも、風景画が先にブレイクしたのはヨーロッパか!山水を描いた水墨画は中国だし。う〜む。)。※プラネタリウムだけでなく、科学館では隕石を持ち上げることができたり、目に見えない宇宙線を感じたり、真空の実験など様々な科学実験ができて、かなり長時間楽しめるッス!//『ジョジョ感涙名場面50選』に第4部第2弾を追加アップ!
 12月28日〜たまには写真ブログっぽく。大塚の『アミノバリュー』を自販機で買って、思わず考え込んだ。これはどう解釈すればいいのか?
   
デカデカと書かれた「無果汁」の文字と原材料の「オレンジ果汁」。
こちらは墓巡礼中の京都・東大谷墓地の入口で見かけた言葉。なんかいいね。
/『ジョジョ感涙名場面50選』に「第4部前編」を追加!!
 12月27日〜墓巡礼コーナーの落語家編に三遊亭円朝、円生、桂文楽、古今亭志ん朝の4人を追加!//『ジョジョ感涙名場面50選』に「コラムその2&3」を追加!!//『ハウルの動く城』はなぜ素晴らしいのかに読者の方からのご意見を追加アップ(追記その6)。//スマトラ島沖の地震はマグニチュード9で、津波は海の反対側のアフリカ大陸や南極にまで押し寄せたという。犠牲者は国連発表で既に2万人を超えている。なんという年の瀬なのか。
 12月26日〜M-1グランプリ、自分のイチオシ『笑い飯』が一回戦落ちという展開は残念だったけど、コンビ結成10年目で今年がラストチャンスだった『アンタッチャブル』の、あの“頑張り”を見れば、優勝が彼らで僕はイイと思った。実際、あのパワフルで息の合ったやり取りは、よっぽど練習を積んでないとムリだろう。一回戦のネタ「だけど〜」や2回戦のスキーのゴーグルはほんと面白かったし。『笑い飯』の“人差し指の新しい名前”ネタに笑ったけど、審査員の中にいつも高評価をくれる紳介と松本人志がいなかったのは不運だった。以下のマイ順位は、3位トータルテンボス(“サンダル”ネタ笑ったし、息もピッタリ。ただし、ル・クプルで引いた。誰かの悪口を言って笑いを取るのは嫌い)、4位南海キャンディーズ(“火を怖がるサイ”に涙がチョチョ切れるほど笑った。2回戦で井上ワカをいじる時間が長すぎ。単発ネタのコンテストなら一回戦の彼らが1位だったかも)、5位POISON GIRL BAND(中日の選手の帽子の話、可笑しかったなぁ!)、6位麒麟(小動物がオッサン語で話すの最高)、7位千鳥(2年連続1番手、2年連続最下位というのは伝説になるだろう。想像ドラマのネタ、良かったよ〜)、8位東京ダイナマイト(たけしの秘蔵っ子らしいけど、小朝の言う通りネタ選びで失敗したかも)、9位タカアンドトシ(頭を叩くのが強すぎて、見ててツラかった)。それにしても、去年とは出場コンビの顔ぶれがガラリと変わっていて驚いた!『笑い飯』、余裕をぶっこぎ過ぎてた所もあるから、今年の悔しさをバネに、来年はオール100点で優勝してくれい!//『ジョジョ感涙名場面50選』に「第3部後編」を追加!!

 12月25日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!今週は年末のなので特番や総集編が多いッス!//『ジョジョ感涙名場面50選』に「第3部中編」を追加!!//本日アクセス230万ヒット!!//
 12月24日〜詩人・中原中也と、文芸評論家・小林秀雄の交友について調べていて、色々と胸を打たれることがあった。小林は中也のことを「詩人というよりむしろ告白者だった」と言う。1907年山口県に生れた中原は18歳の春に大学受験を目指して上京し、そこで5歳年上の小林秀雄と知り合う。小林はランボー、ヴェルレーヌといった仏の詩人の魅力を彼に語り、中也は大いに影響を受けていく。小林との親交もますます深まったが、上京から半年後の11月、中也は同棲中の彼女を小林にとられてしまう(否、とられたという言葉は不適切かも。より魅力的だった小林に彼女が走ったという方が正確)。3人の話し合いの結果、微妙な三角関係がしばらく続いたが、やがて彼女をどうあがいても取り戻せぬと自覚した彼は、小林に絶交宣言を叩き付けた。“破れかぶれの悲しみ”を首から引っさげ、自暴自棄になっていく中也。渋谷で酔って店のガラスを壊し、約一ヶ月も留置場へブチ込まれたり、議員の家の玄関を破壊して逮捕されることもあった。酒場では隣りの客の愚劣さに耐えきれず、いきなり喧嘩を吹っかけては体の弱い彼の方がいつもひどい目にあっていた。そんな中也が“軌道修正”するきっかけとなったのが、26歳の時の結婚と長男・文也という新しい生命の誕生だった。貧困ながらも、彼は初めて精神の充足と安定感を味わった。翌年、自費で第1詩集『山羊の歌』を出版。「ランボー詩集」を翻訳するなど仏詩人の紹介にも努め、徐々に名声が高まっていく。ところが29歳の時に愛児が病で死んでしまう(2歳)。彼は悲嘆のあまり精神に異常をきたし脳病院に入院する。いわく『何もする気が起こらない“悲しみ呆け”の状態』だった。翌年も心身の疲労は続き、彼は故郷に帰ろうと心に決める。だが急性脳膜炎に冒され、わずか30歳で夭折してしまう…。彼は死の2ヶ月前に、新たな詩集の原稿を絶縁した小林秀雄に託していた。死の翌年、小林は亡き友との約束を果たすべく、中也の第2詩集『在りし日の歌』を刊行した。この詩集には痛切なレクイエム「また来ん春」がある。愛児の“在りし日”を歌ったものだ。

●また来ん春
「また来ん春と人は云う しかし私は辛いのだ
春が来たって何になろ あの子が帰って来るぢやない/
思えば今年の5月には お前を抱いて動物園
象を見せても猫(にゃあ)といい 鳥を見せても猫(にゃあ)だった
最後に見せた鹿だけは 角によっぽど惹かれてか
何とも云わず 眺めてた/
ほんにお前もあの時は この世の光の只中に
立って眺めていたっけか…」

中也が亡くなったのは、盧溝橋事件、第2次上海事変の直後で、日本が中国と事を構えていく最中だった。小林秀雄はこう追悼した「彼は一流の抒情詩人であった。字引き片手に横文字詩集の影響なぞ受けて、詩人面をした馬鹿野郎どもから色々な事を言われながらも、日本人らしい立派な詩を沢山書いた。事変の騒ぎの中で、世間からも文壇からも顧みられず、どこかでネズミでも死ぬ様に死んだ」。
そして小林はこの詩を刻んだ。

●死んだ中原(抜粋)
『ほのかながら確かに君の屍臭を嗅いではみたが
言うに言われぬ君の額の冷たさに触ってはみたが
とうとう最後の灰のかたまりを箸の先で積んではみたが
この僕に一体何が納得出来ただろう/
アア 死んだ中原
僕にどんなお別れの言葉が言えようか
君に取返しのつかぬ事をしてしまったあの日から
僕は君を慰める一切の言葉をうっちゃった/
アア 死んだ中原
例えばあの赤茶けた雲に乗って行け
何の不思議な事があるものか
僕達が見て来たあの悪夢に比べれば』

//『ジョジョ感涙名場面50選』に「第3部前編」を追加!!
 12月23日〜ババーン!明日発売される月刊『ランティエ』創刊号(角川春樹事務所・680円)の誌上に、僕の連載がスタートしますッ!作品タイトルは『御礼“墓参行脚”』デス!といっても、2ページだけ、しかも巻末から5、6ページ目という、冥王星やイスカンダルよりもはるかに遠い宇宙の彼方、言うなれば因果地平、最果てのページではありますが…r(^_^;) 第1回は夏目漱石、寺山修司、十返舎一九の3人の墓巡礼レポートを刻んでおります。今回は今までのように単発の仕事ではなく初の連載、しかもカラーページ(感激!)ということで、並々ならぬ気合が入ってマス。雑誌の雰囲気はシックで落ち着いた大人のカルチャー・マガジン。仏像写真コーナーや全国老舗ガイド、ファッションや料理のコーナー等がありますが、特筆したいのはふろくが『“能面”のポストカード』。シブすぎ!連載陣は荒俣宏、北方謙三、福田和也、山本一力ほか。こういうテイストなので、当初、僕はいつもこのサイトで書いている文体ではなく、「外向け」のネクタイを締めた文体で入稿したのですが、編集担当の方が以前からウチのサイトをご存知で、「もっと自由に書いて下さい」と言って下さったので、いつものテンションで“まずこれは却下だろう”と思いながら書いたら「是非これで行きましょう!」。そういうわけで、漱石の墓参ルポは「勇気充電完了ッ!」というフレーズで始まり「漱石の『覚悟』の決断にシビれた!」など、ハジケまくったものになってます。よかったら見て下さいネ。(本当に巻末の最後の辺です)//これは以前にお知らせした「11月発売予定の墓巡礼の本」とはまた別ッス!とっくに本の原稿は送っているのですが、出版社サイドの意向=「年末の出版ラッシュの中で出すと、他の本に埋もれてもったいない」「真冬に墓参する人はまずいない、春先に出した方がいい」という“大人の事情”で、発売が2月になってしまった!グハーッ!でも、あと1ヵ月半っす!もうチョイ!!//『ジョジョ感涙名場面50選』に「第2部後編」を追加!最終決戦を執念でテキスト化ァァーッ!!
 12月22日〜墓巡礼コーナーの『マンガ家編』にギャートルズの作者の園山俊二氏と、岡本太郎の父親で大正から昭和にかけて活躍した現代漫画界の開祖、岡本一平氏をアップ!人間にドラマあり。//『ジョジョ感涙名場面50選』に「第2部前編」を追加!!あと、『スタンドおさらい表』のおまけコーナーに、資料として第5部と第6部のキャラ名/元ネタ・リスト(5部は食べ物、6部はブランド)を追加アップしておきました!
 12月21日〜今日は久々にジョジョネタに特化ッ!’87年から連載されているジョジョは80巻もある大長編なので、たとえファンでも、なかなか全巻揃えるというのは難しいっす。かといって、マンガ喫茶で読み返すという、まとまった時間もとりにくい…。こうしたことから、ジャンプ本誌で一度読んだきりという人も少なくないのが実情。そんな貴方の為に、全80巻から「これはハートが震えたッ!」という名場面を、今日から数日に分けて計50ヶ所紹介しようと思いマス!それも、単なる名セリフの抜粋ではなく、内容を忘れている方の為に、簡単な状況説明も入れながら!『ジョジョ感涙名場面50選』まずは第1部からスタートしますッ!(未読の方でも雰囲気は伝わると思います)//スティール・ボール・ランは今年度の集英社コミックス年間ランキングの第5位!悪くない数字だと思う。連載再開待ってます!//毎日色んなメールを頂くのですが、ジョジョを読み始めた人から「全80冊の相場は幾らくらいでしょう…」というのが時々あります(相場だから古書の話ね)。財布に余裕があれば原則正規を薦めたいけど、ヤフー・オークションなら相場は1万2〜5千みたい。送料込みかどうかは要チェック。オクにはOVAのセル画なんかも100円から結構あったりする。フィギュアは3部モノが大半だけど、たまにコトブキヤの5部キャラが出ると凄まじい骨肉バトルが始まる(汗)。あれなら再販しても売れると思うんだけどなぁ。//ジョジョOFFでよく見かけるジャイロの鉄球のモデル、この『スペース・パワーボール』なんスね!(なかなか回転せんけど…)//カプコンの5部ゲーは発売から2年以上経つけど、公式サイトはまだ健在で、今でもたまに遊びに行く。キャラの声は様々なバリエーションが楽しめて、決め台詞を聞くとテンションあがる(笑)。一番楽しいのはドッピオ。最初にクリック先のディアボロを選択→右側に出る窓の下にある「SPECIAL」をクリック→「VOICE4」を連打!「とるるるるる」ハリケーンが待ってます!(*^o^*)
 12月20日〜先日TVでジョン・レノンのこんな言葉が紹介されていた「人生は40から始まると言うが僕もそう信じている。僕はこの通り元気だし、こんなに胸をときめかせているんだ『ワオ!次は何が始まるんだ!』っていう気分だよ」。この力強い言葉がいつ語られたのか調べてみたら、暗殺されるほんの2ヶ月前だった!さらに高みへ羽ばたこうとしてた矢先に殺されたんだ。まさに非業の死。ジョンの無念さは計り知れないだろう…。//本屋に行くと『6年ぶりの最新刊!「ガラスの仮面」第42巻発売!』と看板が出ていた。紅天女の本番が見えてきた!
 12月19日〜今夜のNHKのベートーヴェンの第九を聴いていて、つくづく歌詞が良いなぁと思った部分を幾つか紹介。「太陽と星々が壮大な天の軌道を巡るように、走れ兄弟たちよ、あなた方が信じる道を!喜び勇んで勝利に向かう英雄の如く!」(コレ、めちゃくちゃカッコイイ!)、「全てこの世に生を受けた者は、自然の乳房から喜びを飲み、全ての善人も悪人も自然のバラの道をたどる」(善人も悪人も両方ってのが良い)、「喜びは死の試練を乗り越える為の友を与える」(別の訳詩に“天は死の恐怖を乗り越える為に友を与えた”というのも)、「虫にさえ喜びは与えられる」(虫も忘れない)、「我が抱擁を受けよ百万の人々よ、この口づけを全世界に!」(今は人口63億人だけど当時は百万といえば全人類を指していた。つまり全人類を抱きしめキスを送るという事!)。とにかくスケールがドデカイ名曲だ。ただ、僕には以前から一ヶ所、どうしても引っかかるトコがあた。「たった一人でもこの世で友と呼べる者のいる者は共に喜びの声を上げよ。しかしそれが出来なかった者は涙と共にこの集いから立ち去るのだ」という部分。それって冷たいんじゃないの!?って嫌だった。でも今日聞いてて、“友達が出来なかった者”に言ってるんじゃなく、心を開いて“友達を作ろうとしなかった者”に言ってるんだと思った!年末には第九を聴く機会が多いけど、メロディーだけでなく歌詞も良いので要チェックです〜ッ!
 12月18日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!//先日、食玩の“黒澤監督が当たらない(涙)”とここに書いたところ、「3個連続で監督を当てたのでお譲りします」とのメールが!か、感激ッ!
 12月17日〜強烈な思い出話をひとつ。先日の古本屋編に続く『今はなき店シリーズ』第2弾。悩み多き高校時代の後半、駅からちょっと離れたさびれた裏通りに、名物マスターのいる小さな喫茶店『ビッグママ』があった。10人も入れば満員になる店で、テーブルは古いミシン台(ペダル式)を流用したシブイものだった。マスターは髭モジャで頬がこけてて、レゲエのボブ・マーリィーそっくり(40歳前後?)。何でも悩みを聞いてくれるという評判で、友人Tが恋愛相談に行くのについていったんだ。高校生の僕らは生クリームがたっぷり乗っているアツアツのココアを頼んだ。Tが好きな女の子はクラスの他の男子(ラグビー部の主将)に惚れていて、「でも野郎は別の女の子のことが好きだから可能性はないこともない、どうするべきか」そんな感じの相談だった。最初はマスターも色々と告白の言葉とかアドバイスしてたけど、何を言ってもTが“告白しなかったら友達のままでいられるけど、もしフラれたら話も出来なくなる”と1時間もグダグダ煮え切らないので、マスターはプツンと切れた。「このガキ!まだフラれてもいないのに何をメソメソしとるんか!俺に恋愛の相談するなら2度目の離婚の後に持って来い!分かるか!1度目の離婚くらいじゃ相談に乗らん!誰でも体験してるこっちゃ!2度目なら話を聞いたる!」僕らは震え上がった。マジ怖かった。しかし、この怒られた体験が、Tにマスターに対する宗教的信仰心を植え付けた。Tはバシッと喝を入れられて嬉しかったようだ。3日後に学校の自転車置場で彼は告白した。結果は玉砕。悲嘆に暮れるかと思いきや「2度目の離婚って訳じゃない。大丈夫。マスターだって2度離婚したけど(※そう決め付けていた)仙人みたいな大人になって生きている。ココアも美味しく入れられる。これでやっと前に進めるわい!あばよ○○子ちゃん!」。2ヵ月後、僕らは再び『ビッグママ』に行った。Tの新たな悩みは受験だった。「落ちたらどうしよう…世界の終わり、未来は暗い…」クヨクヨ悩むT。試験もまだなのに落ちたことを前提に話すTに、マスターは噴火した。30分で爆発したから前回の倍早かった。「このガキ!そんなことは三浪した時に俺に言え!第一、不合格でも世界は終わらん!そんなんで世界が終わったら、俺の地球は何度滅亡したか分からんぞ!とにかく、一つの扉が閉まったら別の扉を探せばええ。それだけのコッチャ!世界に続く扉は大学への一個じゃない。無数にある。探さずにウジウジするなーッ!分かったか!」僕らは震え上がった。今度は嬉しくて。その後、僕はその町から引越し、今年20年ぶりに『ビッグママ』を訪ねたら、そこには12階建ての巨大マンションが建ち、完全に景色が変わっていた。
 12月16日〜昨日、「食玩は買うまで中身が分からないのがツライ」と書いたら、さっそく食玩の通販サイトのリンク集を教えて頂いた。なるほど、値段は50円〜300円ほど高くなるけど、当たりが出るまで買い続けるより、よっぽど効果的だね。※残念ながら黒澤監督のカラーは売切れだった…。「あしたのジョー」のスーパーシークレット“クリア灰”、4800円という値段にブッ飛んだ。//今日はベートーヴェンの誕生日=結婚一周年。無事1年目を乗り切った事と、新たな2年目に向けて決起集会を開いた。近所のケーキ屋で「クレープリン」という、巨大プリンをスポンジケーキで挟み、全体をクレープで包んだ上に生クリームとフルーツをトッピングしたのを衝動購入。糖分過多で苦しくなり、2人でのた打ち回る。何か生活に必要なものをひとつ買うことになり、討議の結果、真冬に備えて「湯沸かし器」を買うことに(ずっと壊れていた)。これで台所の洗い物が楽になる。今の湯沸かし器は便利だね。シャワー先に点火スイッチがついてて、手元で操作できる。そんなこんなで、何とか生きてます。昨年、祝福メッセージを下さったたくさんの方、本当に有難うございました!(全部保存してとってありますッ!)//18日の誕生日カレンダーは賑やかだねぇ。スピルバーグとベルばらの池田理代子女史は同年の同じ日に生れてたのか。//『ハウルの動く城』はなぜ素晴らしいのかの追記をさらに一件追加(「その5」がそうです)!これで元々の僕の本文よりも、読者の方の御意見、追記の方が多くなりました。r(^_^;) ほんと、サイト運営を通して色んなことを皆さんから勉強させて頂いてます。感謝!
 12月15日〜最近の食玩フィギュアの完成度の高さは目を見張るものがあり、発売中の『黒澤明/甦る巨匠の現場』をコンビニで見かける度に、手にとってはため息をついてる。一番欲しいのは「シナリオを持って指示している黒澤監督」なんだけど、1個約400円もするうえ(食玩としても高い)、7種類の人形それぞれに白黒版と彩色版(カラー)があって、全部で14種類もある。どれも買わないと中身は分からず、黒澤監督が出る可能性が14分の1という低さに、結局手が伸びない。これはメーカーとしても不本意ではないか?せめて白黒版と彩色版に分けて発売して欲しい。それならイチかバチで買ってみようと思う。/…と、ここまで書いて、我慢できずにコンビニで買ってきた!「どーか、黒澤監督が出ますよーに!違ってもせめて“用心棒”三船敏郎でありますよーに!」。中に入っていたのは悪党のチンピラで、しかも白黒版だった…。14種中、一番欲しくないものを見事に当ててガックシ。//カバヤの仏像フィギュア・シリーズに第2弾が出ているとの事。ラインナップに阿修羅がいたのはツボだった。マジ欲しい。でも売ってる店はいまだ発見できず。//明晩24時半からBS2でやる映画『デッドゾーン』は必見!鬼才クローネンバーグ監督の最高傑作っす(原作はスティーブン・キング)。主人公は他人の手に触れるだけで相手の未来が見える能力を持つ。それゆえに彼は人を避け孤独に過ごしているんだけど、ある日選挙運動をしている政治家(上院議員)と偶然握手をし、とんでもない未来を知ってしまう。果たして彼はどんな行動をとるのか…。主演は名優クリストファー・ウォーケン!
 12月14日〜NHK関係者にリクエスト!11月28日にオンエアされた『N響アワー』(ゲストは宇宙飛行士の毛利さん)を、ぜひ再放送すべきッス!録画を失敗し友人にビデオで見せてもらったんだけど、これまでの同番組で最高の回だった!毛利さんがシャトルからビデオ撮影した地球の映像に、宇宙で頭の中に流れていたという「無伴奏チェロ組曲」(バッハ)、「惑星」(ホルスト)等が被さるという最高に贅沢な番組構成。番外編として毛利さんが南極で撮影した皆既日食の映像もあり、こちらは背後に「G線上のアリア」(バッハ)が流れていた。何もない大雪原と皆既日食のコラボは、気を失うほど神秘的だった!宇宙から見た視界の彼方まで続くオーロラ写真も凄かった。圧巻はシャトルの窓から見た富士山。肉眼で富士山が見えるなんてビックリだ!とにかく、青く輝く巨大な地球は、ただそこにあるだけで筆舌に尽くし難いほど美しかった(国境を巡って戦争することがホント馬鹿馬鹿しく思える)。観終わって友人と僕は涙した理由を考えた。映画や小説に触れて流れる涙は、主人公の心情に共感するからで理由がハッキリしている。でも、地球とバッハで流れた涙は何が理由なんだろう?試しに音楽を消して、地球だけを映してみた。美しさに感動はしても涙までは出なかった。バッハが重なった瞬間に涙腺が緩んだ。思うに音楽は、メロディーが現れては消える点で生命と同じであり(二度繰り返せないのも人生と同じ)、“きっと地球の映像に音楽が命を吹き込んだんだろう”、そんな結論に達した。そして地球という大きな存在に全く引けをとらず見事に調和するバッハ=人間にも感心した(彼は300年前に死んでいるのに!)。地球の映像からオーケストラの映像に変わった時にも普段と違う感動があった。100人の楽団員の顔を見ながら、別々の人生を歩んできた彼らが、こうして同じ曲を協力して一緒に演奏している姿にジーンときた。それは宇宙から見た地球に国境がなく、全生物がひとつの存在としてそこにある感覚に似ていた。NHKよ、『冬のソナタ』を4度も放送する気合とこだわりを、たった一回、1時間だけ『N響アワー』の再放送に持って欲しい!っていうか、年末の「ゆく年くる年」みたいに民放も一緒になって全チャンネルで一斉にオンエアして欲しい!国の予算で専門の局を立ち上げて365日・24時間リピート放送してもいいくらいだッ!
 12月13日〜ミュージカルの最高峰は音楽的にもストーリー的にも『オペラ座の怪人』だと僕は思っている(ダンスはないに等しいけど)。でもチケットは万を超えるし、都会でしか公演がないので、より多くの人が楽しめるよう、ずっと映像化されるのを待ち続けていた。キャッツは何年も前からビデオになってるからね(正確には何度か「怪人」は映像化されたけど、タイトルだけが同じでミュージカルとは音楽も違う別個のものだった)。ところが!来年1月29日から公開される映画『オペラ座の怪人』は、制作・脚本・音楽が、ミュージカルと同じアンドリュー・ロイド・ウェバー!今日それを知って部屋中を転げ回って喜んだ。スクリーンとはいえ、あの素晴らしい名曲の数々を堪能できるなんて夢のようだ。あと一ヵ月半が待ち遠しくてたまら〜んッ!※好きな女性を年下の男に奪われた経験のある男性は超必見!怪人に感情移入しまくることウケアイ!僕が保障するッ!(逆に、フラられた事のない野郎は見る資格なし。帰れ!って感じ)
 12月12日〜公開中の『ゴジラFINAL WARS』『ポーラー・エクスプレス』を観た。日本に生まれ、男である以上、50年続いたゴジラの完結編と言われれば劇場まで足を運ぶしかない。宣伝でも「50年の集大成」と煽っている。観るべきか観ないべきか、そういう選択肢は始めから存在していない。たとえ初期の反核・反戦メッセージが消え、ただの怪獣プロレスになっていても、平成に入って金子ゴジラ(’02)以外は失望と落胆の連続であっても、観に行かねばならないのだ。感想は…「期待せずに行くと“意外”に面白い!」。近年の怪獣プロレスが、怪獣バトルロイヤルと豪華になった!登場したのはゴジラ、モスラ、アンギラス、ラドン、ガイガン、ハリウッド版ゴジラ、ミニラ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、マンダ、クモンガ、キングシーザー、キングギドラ、何と14体!あり得ない。これにX星人、ミュータント、轟天号が絡んでくるから、2時間ずっとバトル、バトル、バトル。爆音と閃光のオンパレード(ヘトヘト)。ウケたジョークは、ハリウッド版ゴジラが本家ゴジラに秒殺された時にX星人がツッコんだ「やっぱマグロを食ってるようなヤツはダメだな」(ハリウッド版はマグロ漁船を襲ったから)。ドン・フライの熱血軍人ゴードン大佐はハマり役だった。松岡昌宏、北村一輝、伊武雅刀も良い演技。B級テイストを楽しむ心の余裕がある人にはお薦め。※OPタイトルの演出はカイル・クーパー。これはお世辞抜きにスゴイ。映画『セブン』(ブラピの)で超スタイリッシュなOPを担当した人物だ。//『ポーラー・エクスプレス』はノーマークだったけど、雑誌の評価が高いので観に行った。フルCGで描くサンタの故郷・北極点への鉄道の旅だ。全編が息を呑む映像美。吹雪や凍結した湖を突き抜けて爆進する蒸気機関車の描写はド迫力!あまりのスピード感に腰が浮いてしまった。未知なる世界を訪れる緊張感が漂っていて、飽きずに最後まで魅せてくれた。これまでのサンタ映画の中ではベスト。
 12月11日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!//昨日“ムーミンの原著はフィンランド語”と書いたところ、友人から「スウェーデン語では?」とツッコミ!実際、トーヴェ・ヤンソンはフィンランドでスウェーデン語を話す少数民族に属しているらしく、原著はスウェーデン語で書かれているようです。謹んでここに訂正させて頂きます!(ツッコミ、有難う!)
 12月10日〜昨日の続き。スナフキンは別格として、僕が一番好きなキャラはホムサ。小柄な彼はいつもだぶだぶのコートを着込んでいて、海岸の半分放棄されているボートにひっそりと住み、夜、眠る時には、ちんまりと丸まって、自分で作ったお話を自分に聞かせている。それも毎晩同じ物語ばかり。人見知りなホムサは休みなく降り続く雨の音が大好きで、ちびちび虫(要するに小さな虫)の生態に関心がある。この物静かで孤独なキャラの、一挙手一投足に僕は夢中になってしまう。ムーミン・シリーズを読んでいると、翻訳もアートだとつくづく思う。スウェーデン語の原著を、下村隆一、山室静、小野寺百合子、鈴木徹郎という4人の訳者が翻訳していて、各人がムーミンの世界観に合った日本語をチョイスしている。中でも『ムーミン谷の11月』を担当した鈴木氏の訳は詩心大爆発。その言い回しは、まるで文字を読むというより音楽を聴いているようだ。雪に閉ざされたムーミン谷の朝は『ほんとに谷間は、とまどうほどひっそりと美しく、静まり返っていました。そして残った人たちは、あまりしょっちゅうは顔が合わない為に、かえって親しみが深まっていきました』。裏山は『この森の中は年中、昼でも暗いのです。木々は枝の置き場もないほど混み合っていて、心配そうにくっ付きあって立っていました』。フィリフヨンカの掃除シーンは超爽快。『フィリフヨンカはどんなゴミが隠れている所でも、ちゃんと知っていました。ゴミ屑はふわふわした灰色の固まりになって、方々の隅っこにちゃっかり収まっていました。ころころ転がっていくうちに、大きく太って、髪の毛だらけになり、絶対に見つかりっこないと安心しているゴミというゴミを、フィリフヨンカは片っ端から掃き出しました。愉快愉快。蛾やら、蜘蛛やら、ゲジゲジやら、もそもそ這いずり回っている虫けらどもが、皆フィリフヨンカの大きなほうきにかかって、引っくり返され、そこの所へザーッと石鹸の泡をブクブク立てた、洪水みたいなお湯が流れてきて、すっかり洗い流してしまうのです。バケツに入って次々とドアから表に運び出されていくゴミの山も、ちょっとやそっとのものではありませんでした。人生って、まあ本当に、なんて楽しいんでしょう。』なんか読んでるだけで、部屋をパーッて掃除したくなる!ウズウズしてくる!!(*^v^*)
 12月9日〜小説『ムーミン谷の11月』を久々に読み返して、しみじみ良い本だと思った。この作品はムーミン・シリーズの最終巻になるんだけど、なんとムーミンを始め、パパ、ママ、ミイ、スニフ、スノークのお嬢さん(ノンノン)が出て来ない!主要キャラがみんな旅に出てしまったムーミン谷を舞台に、普段は目立たない脇役達の初冬の生活を描いてるんだ。なんて渋い設定なのか(スナフキンは出てくるよ!)。登場キャラは皆孤独で、ムーミン家に暖かさ、優しさを求めてやって来るんだけど、肝心のムーミンたちは留守。皆ガッカリ&ションボリ。その後、失望した者同士が集まって共同生活を始めるんだ(ムーミン屋敷の鍵はいつも開いている)。皆個性的で一癖ある為に、最初は喧嘩ばかり。でも、ムーミンたちが帰ってくるまでに屋敷を大掃除してあげようという事になってからは、共同作業を通して目に見えない結びつきが生れていくんだ。それぞれが胸に抱えていた問題が静かに解け始め、ムーミン家に元気をもらわなくても一人で立つことが出来るようになる。大掃除が終わった時の描写が良い「皆は揃ってベランダの前の階段に腰掛けました。夜になると、とても寒くなりました。でも、皆、何となく別れるのが名残惜しくて、それに、今まで皆で一緒に暮らしてきた生活が懐かしくて、寒くなっても立とうとしませんでした」。誰も“さあ解散しようか”って言い出せない。こういうシーンはたまらないッス。

ムーミン屋敷の玄関前にて
〜誰も立ち去ろうとしない
(左から、フィリフヨンカ、ミムラ、
スクルッタおじさん、ヘムレン、
ホムサ、スナフキン)

 12月8日〜昨日アップした『“ハウルの動く城”を観てきた』に多くの感想メールを頂きました。有難うございます!昨夜の段階より、2つのコメントが「追記」にアップされてます!夢のある「ハウル」の話題の後で何だけど…昨日発表された国際労働機関(ILO)のデータは深刻だった。世界の労働者28億人の半数(14億人)が、扶養家族分を含め「1人当たり1日2ドル」以下の収入という。しかも、全労働者の約2割(5億5千万人)が極貧水準の「1人1日1ドル」以下の収入だ。何という貧富の格差!数字として示されると、改めて問題の大きさが分かる。極端に不平等すぎ。//今夕のニュース速報『横田めぐみさんの遺骨は別人だった事が判明』。被害者家族は“生存”の可能性が出てきたことを喜ぶと同時に、騙そうとした北朝鮮政府に激しく憤っている。激怒して当然だ。以前から消息に関する発言内容がコロコロ変わっていたが、今回の「遺骨の捏造」はあまりにタチが悪すぎる。被害者の生命を心配する家族の気持ちを、こんな形で弄ぶ誠意のなさに、本当に腹が立つ。酷すぎ。そして時間が無為に流れていくのが悔しい。//今日はジョン・レノンの命日。もし殺されていなければ64歳だ。彼が生きていたら、今の混乱した世界情勢を見て、どんなメッセージを僕らに発していただろう。ビートルズの「ホエン・アイム・シックスティー・フォー(僕が64歳になったら)」という、老後の夢を綴った明るく平和な歌を聴きながら(彼は40年の命だった)、僕の12月8日は終わった。
 12月7日〜今日は『ハウルの動く城』について書きます!かなり気合が入ってます。公開初日に見たのに2週間も沈黙を守っていたのは、ネタバレせずにコメントするのは不可能だったから。既に500万人が観たということもあり、ラストシーンまで言及します!(観る予定がある人はまだ読まないで下さいね)。やっと物語がつながったッ!★『ハウルの動く城』を観てきた。//一昨日の『Mr.インクレディブル』について補足。僕は絶賛しましたが、ブラックユーモアで溢れている為、お子さんにはあまりお薦めできません。大人の為のコメディっす!
 12月6日〜文章を書いていると感情を上手く表現できず、パソコンの前でのた打ち回ることも多い。俳優のティム・ロビンス(映画「ショーシャンクの空に」に主演)は脚本を書くこともあり、先日のインタビューで壁にぶつかった時の対処法を答えていた。「書くのに煮詰まっても正気を失わないことが大切です。ひたすら耐える。そして多くの言葉に触れたくさん本を読む。筆が進まない時こそね。」これって分かる!人間には感情を表現する言葉が、こんなにたくさんあるんだって実感できるもの。//小説の場合、書き出しが難しい。最近素晴らしいと思ったのは国木田独歩の『少年の悲哀』。人の出会いと別れを描いた僅か10ページの短編なんだけど、こんな文章で始まる--「少年の歓喜(よろこび)が詩であるならば、少年の悲哀(かなしみ)もまた詩である。自然の心に宿る歓喜にしてもし歌うべくんば、自然の心にささやく悲哀もまた歌うべきだろう。ともかく、僕は僕の少年の時の悲哀の一つを語ってみようと思うのである」。なんて美しい導入部分だろう。102年前の作品だ。独歩は「武蔵野」にしても、ほんと良い文を書く。36歳で亡くなったのが残念。//新聞では日々酷い事件が報道されているけど、これを見て少し和んだイルカが人間の子どもをサメから守る。たまにはこういうのもなくちゃね。
 12月5日〜「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」と、笑いあり涙ありの良作CGアニメを立て続けに発表してきた映画制作会社ピクサーの最新作、『Mr.インクレディブル』をさっそく観て来た!めっさ面白かった!かつて悪党や災害から人々を救ったスーパーヒーロー(超人)たちの、引退後の一市民としての生活を描いたユーモアいっぱいの映画だ。監督が大傑作「アイアン・ジャイアント」(ロボット兵器が良心に目覚め苦悩する作品)のブラッド・バードということで、1年前から公開を楽しみにしていた。主人公の家族は、奥さんや子ども達も、ゴム人間であったり透明になれたりと皆が特殊能力者。社会に溶け込む為に正体を隠し、能力を使わずに生きている。そんな彼らの前に最強の敵が現れて…。原題は『インクレディブル一家』、つまり彼らの家族愛がテーマだ。それにしてもCGはどこまで進化するのだろう。デフォルメされたキャラは現実に存在している訳じゃないのに、あまりに豊かな表情をする為に、映画が始まって10分もすればアニメと言うことを忘れてしまっていた。背景のリアルさはもっとスゴイ。月夜の海のシーンはニセモノの映像なのに、あまりの美しさに目が潤んでしまった!物語は単純明快ながらも数多くの伏線が巧みに張られ、無駄なセリフが全くない。テンポもグッド。本当に楽しい2時間だった!※字幕版、吹替え版があるけど、僕は断固「吹替え版」をオススメします!理由は3つ。1.複数のキャラがいっぺんに喋るシーンがたくさんあり、吹替えならセリフが重なっても問題ないけど、字幕は一人のセリフしか書けないから。2.画面の隅々まで見所が詰まっているので、字幕を読んでいる時間がもったいない。字幕で風景が隠れるのも損ッ!3.声優がめちゃくちゃ上手かった!僕は先入観を持たぬよう誰が吹替えするのか知らずに見た。エンディングで「まさかあの有名俳優だったとは」とブッ飛んだ。皆さんも情報を遮断して劇場で最後に驚いてください(笑)。「吹替え版はセリフのノーカット版です」(by淀川長治)//今日の東京は12月なのに26度(!)だったとのこと。温暖化もここまで来たかって感じだ。
 12月4日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!今週はアタリの週です!アート番組、科学番組、ドキュメンタリー、濃くて面白そうな力作が41本!!どれを見るか、コリャ選ぶのが大変ッス!!//本日アクセス220万ヒット!!
 12月3日〜今から17年前の’87年12月3日、僕は学校の帰りに一冊の文庫本を古本屋で買った。70円という安価だったその作品は、中島敦の山月記(翌4日が敦の命日なので購入)。以来、この哀しみに満ちた短編はいつも僕の側にあり、掛け替えのない宝物となった。大切にしているのは、作品の内容が素晴らしい事はもちろん、他に2つの理由がある。1つは、足しげく通っていたその古本屋が、数年前に店の親父さんが病気で亡くなり消えてしまったこと。この親父さんはゲーテを神と崇めていて、僕がファウストの前編を買おうとした時に「君、これを買うつもりなのか!?ファウストを買うというのか!よし、金はいらん。ゲーテで金はとれん。持って帰れ!そこの後編も持って帰れッ!」と後編までくれた熱い人だった!あの店の山月記は一生大事にしたい。2つ目の理由は、裏表紙にあった落書きだ。『1978年7月24日、金海堂・銀座店にて購入』『1982年11月3日、鹿児島大・古本市にて』と以前の持ち主が書いていた!前者は若者っぽいシャーペンの字、後者は達筆のボールペン字だった。銀座→鹿児島→大阪と日本を東西に旅して来た山月記。会ったこともない前の持ち主が、どんな人物でこの本に何を思ったのか、落書きを見てると僕の空想はどんどん膨らんだ。古本屋の親父さんと2人の読者。ひとりの中島敦が色んな人に繋がっていく。文学バンザイ!//お墓レポは中休み。//先日、ムエタイのヒーローが悪党を倒しまくるタイ映画『マッハ』をレンタル。宣伝コピーにあった「CGを使いません」「ワイヤーを使いません」「スタントマンを使いません」「早回しを使いません」の通り、まさに肉弾戦の嵐。跳び膝蹴りと、マッハ・エルボー、あれがトリックなしだなんてビックリ。映画のストーリーはあってないようなもの。そこに期待してはダメ。でも、主人公のバトルシーンに関してはスゴイの一言。彼がK−1GPに出場すれば優勝間違いなしだ!(笑)
 12月2日〜今日もお墓レポ。日本一陰気なトップページになりつつあります。r(^_^;) 墓ネタが3日も続くとサイト訪問者が激減しそうな気がするけど、語りたい最新墓エピソードがいっぱいあるので書きますネ。今回は怪盗ねずみ小僧について。彼は民家からは盗まず、大名・旗本といった権力者の武家屋敷だけを狙った男。しかも犯行では誰も傷つけず、金銭だけを巧みに奪い、盗んだ金を貧民街で配ったというから、後世の芝居で人気者になった(自白では金の使い道は博打となってるけど、彼の人気を抑える為の奉行所の策かも知れず真相は分からない)。墓は両国と南千住にあるんだけど、今回の巡礼で興味深いことが分かった。彼の墓石は“ツキが良くなる”として、江戸時代から人々が「お守り用」に削りまくってきた。結果、墓を守ろうとする墓地側と墓参者の攻防戦が長年続いてきたので、現在どうなっているのか紹介しよう。両国は墓石の前に白い「お前立ち」と呼ばれる石があり、側の立札には「こちらの“お前立ち”をお削りください」とあった。わざわざ削り石まで備えてある念の入りよう。なるほど、これなら本体はガードできる。一方、南千住は以前、写真Bのように防御用フェンスが被せてあったのが、今回はノーガード状態だった(写真C)。疑問に思って墓地の管理人に話を聞くと、「住職が外したんですよ。生前は盗人でも、死ねば仏になって今は綺麗な魂に変わってるから、死後も牢獄のように網で囲うのは可哀想だって」。なるほどと思って頷いていると「時に昔の墓には気づいたかね?」「え?昔の墓ですか?」「墓石は2個あったじゃろ」「2個!?」「すぐ後ろにもう一個古いのが。」慌てて墓前へ確認しに戻ると、確かに背後には欠けてちっちゃくなった墓石があった!(写真C)何代目の墓石か管理人も分からないという。悠久の時の流れを肌身で感じてクラッときた。彼と僕は同じ37歳。ソウルトークに熱がこもった。
(A)両国・回向院 (B)南千住/4年前 (C)南千住/現在

 12月1日〜昨日紹介した墓で最も墓参が困難だったのは「暴れん坊将軍」こと8代吉宗。徳川3代の墓は日光だけど、それ以降の将軍は上野の寛永寺に眠っている。“上野なら簡単”と思われるだろうが、徳川家の墓所は非公開で下々の者は近寄ることすらできない!寺を直接訪ねたり、電話で「せめて命日だけでも墓参したいのですが」と哀願したけど、「残念ですが」の一点張り。とどのつまり、墓参するには2つの方法しかなかった。「徳川家の親族になる」「寛永寺の住職になる」、このどちらかだ。前者は徳川家に接近可能なコネがない、後者は出家する必要ありで、こりゃずっと墓参はできぬと諦めていた。ところが!平成4年から台東区が秋に「上野の山・文化ゾーン・フェスティバル」を企画し、その中で定員80名限定の「寛永寺拝観ツアー」を行なっていると今年になって知った!80名の枠をめぐって全国から応募ハガキが殺到するので、僕は抽選の際に少しでも自分のが目立つよう、カラフルに色鉛筆で縁取ったり、シールを貼ったり、“大阪から這ってでも行く”と熱いメッセージを刻んだり、色々工夫してみた。結果は無事当選ッ!指定日時は10月吉日午後2時。集まったのは歴史ファンの年配の人ばかり。一行は、寛永寺の住職と台東区の職員に案内されて、徳川家の墓所や、慶喜の「謹慎の間」を1時間半で周った。将軍の墓はどれも巨大。和歌山藩主の四男から将軍に大出世した吉宗に「享保の改革、お疲れさん」と、ソウル・トークを捧げた。※意外にも写真撮影OKだったので貼っておくね!(区役所の人が撮ってくれました)
  暴れん坊将軍の前で大暴れ
 11月30日〜先日京都で司馬遼太郎、上村松園(日本画家)、野間宏(作家)の墓巡礼をしてきたんだけど、考えてみれば先月下旬に東京で敢行した墓巡礼のことをまだ書いてなかった!初めて訪れた恩人墓は、俳優の市川雷蔵、映画監督の成瀬巳喜男、落語家の三遊亭円朝、8代目桂文楽、6代目三遊亭円生、漫画家の園山俊二(ギャートルズ)、岡本一平、作家の幸田露伴&文、画家の狩野探幽、鏑木清方、歌舞伎役者の7代目松本幸四郎、松本白鴎、歴代片岡仁左衛門、思想家の日蓮上人、8代将軍の徳川吉宗(ついでに綱吉)、ロシアに漂流した大黒屋光太夫の16名。再巡礼したのが、太宰治、森鴎外、近藤勇、三島由紀夫、有島武郎、中島敦、横山大観、喜多川歌麿、ゾルゲ、尾崎秀美、山田康雄、鼠小僧、田河水泡、長谷川町子、岡本太郎の15名。4日間で計31名に墓参した次第です。太宰とは13年ぶりの再会でかなり緊張!墓の隣には以前になかった美知子夫人(津島家)の墓があり、時の流れを感じた。太宰のお向かいに眠っている鴎外の墓は、ヒマワリで彩られていた。気難しい明治男の鴎外と可愛いヒマワリのギャップが、何だかとても微笑ましかった!

  鴎外はヒマワリに挟まれてキュートだった!
 11月29日〜  11月29日〜ファミコンやプレステ、ドリキャスなど歴代ゲーム機の栄枯盛衰を、ファイナル・ファンタジーのパロディでまとめたフラッシュ『SEGA Fantasy X』(情報元@JOJO/日誌)は素晴らしいデキ!15分以上もある大長編だけど手抜きいっさいナシ。必殺技名も「ソニータイマー」「研磨」「セーガー♪」などユーモア満点。三十路男性はハンカチ片手にノスタルジーを味わうことウケアイ。//昨日サイトの容量を軽くする方法について相談したところ、約10名のWEBデザイナーの方からお返事を頂きました。本当に有難うございます!寄せられた代表的なアドバイスは「テーブル(表)の中にテーブルを入れると、各タグに余計な設定が増え読み込みが遅くなる」「ソース内にフォントタグがネストされている箇所が何箇所もある」「サイズのピクセル指定がないテーブルが多い。指定が無いとブラウザがテーブルサイズを計算してから表示するため時間がかかる」「スタイルシートを使うとHTMLのサイズは格段に減る」「DreamweaverかAdobe Golive、もしくは手打ちというのがweb制作業界ではスタンダードなコーディング方法」「HPビルダー(HP制作ソフト)を使うと、改行だけでも文字の大きさや色指定が入ったり、余計なタグが入ってしまうから、テキストエディタでタグ打ち職人を目指そう!」「“窓の杜”“ベクター”等で、自分に会うHTMLエディターを使ってみては?」etc。僕は恐ろしいほどパソコン・オンチなので、まず回答の中にある専門用語の勉強から始めなければならないようです(汗)。とにかく応急処置として表を幾つか解体し、ロゴも減らしました。あとはタグ整理を地道にやりますネ。いつかは夢の手打ち職人になりたいッス!(皆さんの親切なアドバイスに感謝しています!)
 11月28日〜韓国で観客動員数が1千万人突破(史上初)という話題作『シルミド』をレンタル。信用していた国家に裏切られて散っていく男たちに合掌。実話というのが凄まじい。民主化される前ならまず映画化は不可能だったろう。どの役者も演技を超えて、本当に命のやり取りをしているようだった。圧巻。//もし読者の皆さんの中にWEBデザイナーの方がいらっしゃれば、ぜひ相談に乗って頂きたいのですが…。最近、トップページがとても重くて、自分のサイトでありながら閉口しています。最大の原因は何なのでしょう!?このページには7個のミニ動画(ブルース・リー、ゴッホ、天使、王冠、芥川、漱石、メールのウサギ)を使っていますが、どれも小さなファイルであまり影響はないと思います。また、文章が多いと言っても所詮はテキストだし、ADSLなら殆ど負担にならないと思うのです。冒頭のグルミット(犬)の画像でしょうか?彼にカーソルを合わせるとルノアールになるから、あのギミックが重さに繋がってるのかな…?いったい何がネックになっているのか混乱しまくりです。どうかご教授下さいましーッ!(ソースを見て頂いて結構です)※リロードする度に違うファイルが引っかかるのもナゾ。同じファイルなら原因が特定できるのに…。//横綱の朝青龍、初、春、夏、名古屋(4場所連続!)&九州の年間5場所優勝。朝青龍は他の力士に比べて特に体格が大きいわけでもないのに、この強さ。すごいガッツだ!(☆o☆)
 11月27日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!//今日の京都ジョジョ立ちは天候に恵まれ紅葉も美しく、とっても充実していた!関東の参加者も数名いましたが、最も遠方の人は東北・福島から!年齢も様々で、一番若い人はなんと10歳。この子はビデオ版ジョジョで覚醒したとのこと(過酷なレベル8・ナランチャ腹筋耐久で約5分半も頑張っていた。歴代2位!)。昼食のパスタ祭り、夕食のお鍋も美味しく、主催者の2人の幹事さん、素晴らしい時間を本当に有難う&ごくろうさまでしたッ!!※40数名で鍋をつつきながら熱血ジョジョ談義を出来たのは貴重な機会だったし超楽しかった。5部ラストの“眠れる奴隷”や6部ラストの各人の解釈に鳥肌が立ちまくり。意見をまとめたら紹介しますネ。SBRの再開がいつになるのか不明の現在、予告編が失神しそうなほどカッコ良かった劇場版ジョジョの公開を、一日千秋の思いで待ってマス!!//コンビニで売ってるフルーツ・カルピスのイチゴ味、めっさオイシイ!こりゃ甘党にはたまらん。
 11月26日〜以前から多くの方にお薦めされていた日本橋ヨヲコのマンガ『G戦場ヘヴンズドア』(全3巻)をついに読んだ!もう、めちゃくちゃ良かった!漫画家を目指す2人の高校生の、今どき珍しい直球型・炎の友情爆発マンガだ。ものすごく構成がしっかりしていて、クライマックスに向けて全エピソードが重なっていく展開は、まるで様々な楽器の響きが溶け合うオーケストラの音色のようだったッ!1巻の主人公は最低の自己中男で、読んでて頭に来たけど(感情移入度ゼロ)、2巻から内面の成長と共に顔つきがどんどん変わってきて、3巻ではまるで憑き物が取れたみたいに良い顔になってた!普通の漫画家が20巻までかけて描くものを、この日本橋ヨヲコさんは、たったの3巻で描き切ったんだ!名台詞も大量に登場。「漫画家に必要なものって何スか?才能じゃなかったら、何なんスか!?」「人格だよ」、男泣きしながらの「オレは、いろんな人のいろんな愛情に気づかないで、呑気に17年間過ごしてきたよ」、「もしもう一度、オレを震えさせてくれるのなら、この世界(漫画界)で、一緒に汚れてやる」etc。3巻の17話“ユルガナイ”では脱水症状寸前まで涙腺が決壊した。単行本の帯には島本和彦、土田世紀、藤子不二雄Aの熱い推薦メッセージがあり、土田世紀は作者と作品を大きな虹にたとえて「実にデカイものとはちっぽけなものの悲しみを吸い取ってしまう作用がある」と書いた(120%同感!!)。たった3巻なのになぜもっと早く読んでおかなかったのか、めっさ後悔。この作品を掲示板やメールで薦めてくれた全ての人に心から御礼を言います!本当に有難うございましたッ!!
 11月25日〜教育テレビでオンエア中の『ドレミノテレビ』をご存知だろうか?歌のお姉さんの“ううあ”(UA)が、素晴らしい歌唱力で様々な童謡を歌っている。番組HPで試聴できる曲から僕のお薦めは「まっかなあき」と沖縄の「てぃんさぐぬ花」。前者は今の季節にピッタリ、後者は2番の歌詞がめちゃくちゃ良い!夜ふけにまったりと聴くには「やしのみ」が最高。冒頭とラストのさざ波の音を聴いてるだけで、何だか無性に泣けてくる。ぜひ寝る前に聴いて下さい!//コアなジョジョ・ファンの方へ!絵板にJQさんがアップされた「シンデレラ〜ボスになるメイク」の動画CMがあまりにも良いデキなので、このトップページでも紹介します!(*^o^*)
 11月24日〜「今日は誕生日だ。今日まで生き延びたことを祝おう」映画『スモーク』のこのセリフを今年も言うことができて本当に嬉しい。僕は昔から37歳という年齢を、特別に意識していた。この年が心から敬愛するゴッホと宮沢賢治の没年だからだ。ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、カート・コバーンが亡くなった「27歳」や、芥川やモーツァルトが没した「35歳」も、例年とは違う心持で誕生日を迎えたけど、「37歳」は何にもまして重要な年だ。もちろん、偉大なゴッホ&賢治の生涯に比べれば、僕の人生なんて取るに足りないチッポケなもの。でも、彼らが37年間で成し遂げた事に対して、自分がどこまでやれるのか、これから38歳までの一年でどれだけ近づけるのか、骨が砕け散るまで精一杯がんばって生きたいッ!!//『ハウルの動く城』は公開から2日間の動員&興収が、邦画史上最高の動員約110万人、興行収入約15億円を記録!これはメガヒットした前作『千と千尋の神隠し』のさらに4割増というから凄まじい。東宝は「動員4千万人、興収500億円を目指す」と豪語している。//先日の宮下あきらの名言「人は愚かではなく、ただ弱いもの」はマンガ“瑪羅門の家族”からとのことです。メールを下さった方、有難うございました!
 11月23日〜色んな画家がゴッホについて話すのを聞くのが大好き。普段は物静かな画家さんが、ことゴッホの話題になると、みんな大興奮して、堰を切ったように熱い思いを話し出す(鼻息も荒くなる)。好きな人や物について夢中で(嬉々として)話してる人を見るのは、本当に気持ち良いし、こっちも嬉しくなってしまう。昨夜のNHKで画家の安野光雅さんも次のように話していた。「本当にゴッホの存在に感謝している。ゴッホは1枚しか絵が売れなかったけど“情熱”だけで描き続けた。その生き方がどんなに後世の絵描きを救ってきたか。ゴッホのおかげで売れない絵描きは『たとえ俺は売れなくたって絵描きでいるぞ!』と、世間に認められなくても踏ん張ってこれた。彼の生き方が勇気を与えてくれた。ゴッホの絵は1枚1枚、その全てが彼の“命”だった!」。こんなに他の画家から感謝されている画家は他にいない。//先日書いた父の件について、非常に多くの方から励ましのメッセージを頂きました(メール、掲示板等)。本当に有難うございます!//昨日は長野に住んでる弟(34歳)が入籍。父が「結婚したこと」をまだ認識できるうちにと、長年付き合っていた相手と結婚に踏み切った。子どもの頃の弟は“牛乳瓶のフタ”を集めるのが趣味(何とフタを洗ってアイロンをかけてた!)だったり、西村知美のファンクラブに入ったり不思議な弟だった。昨日を入籍日に選んだのは「11月22日=いい夫婦」とのこと(美味しいのう)。兄弟で1個のミスタードーナツをめぐって取っ組み合いの大喧嘩をしたり、ガンダムを観に行ったのが懐かしい。おめでとう、本当に、おめでとう。幸せになってくれ!(*^o^*)
 11月22日〜昨日の映画イベントで紹介&解説した37本の作品名と公開年、それぞれの作品から僕が学んだ教訓を、一つのページにまとめました。よろしければ鑑賞の参考にお使い下さい。ただし、ジャンルがジャンルだけに、めっさ個人的な主観が入っています!(笑)//昨夜のN響アワーのバシュメットさんのヴィオラ、超々楽しみにしてたのに、チャンネルを間違えて留守録していた…。二度と再放送されないだろうし、もうフラフラ。//季節限定発売の「かっぱえびせん チーズ・フォンデュ味」、バカうま!やっべ!
 11月21日〜今日の映画イベント『恋愛映画に人生を学ぼう!』に参加してくださった皆さん、本当に有難うございました!芸術はお鍋と同じで、一人で食べるより大勢で味わった方が絶対に楽しいし、味もさらに美味しくなると、あらためて実感ッ!(東京など遠方から来られた方にめっさ感謝しています!)イベントの方は、映画を37本も紹介&解説した為、当初の3時間の予定を大幅に越え5時間半の大イベントになりました(次の水曜で37歳になるので“年輪を刻む”という意味で37本を選びました)。企画に参加されなかった方から「どんな作品を選んだのですか」いう質問メールを何通か頂いていますので、明日の更新で紹介しますネ//東京・世田谷の静嘉堂文庫美術館で公開中の国宝の茶碗「曜変天目(稲葉天目)」は、28日で公開が終了するので、まだあの茶碗を未見の人は足を運びませう!「茶碗の中に宇宙(銀河)がある」と室町時代からいわれている、日本一神秘的な美しさを持つ茶碗デス!!
 11月20日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!//『ハウルの動く城』、初日を観て来ました!すぐに感想を書けないタイプの映画だった。ちょっと待ってて下さい。とりあえず明朝はベーコンエッグを食べます(めっさ美味そうに食べるシーンがあった。笑)
 11月19日〜HP開設者の皆さん、アクセスが激減する『1クリック、4分の1の法則』、僕も本当だと思います。この法則は“サイトの中でクリックを要求する度に閲覧者が4分の1に激減する”というもの。実際、僕もサイト運営を通して、この法則を実感として味わってます。ネット上には一般の個人サイトにも係わらず、(18禁じゃないのに)なぜか「入口」「enter」と書かれたページを置いている方が少なくありません。あれは絶対にやめた方がいいです!ウェルカム・ページがあるおかげで来訪者が帰ってしまっては本末転倒ですもんネ。
 11月18日〜私事だけど今日感動したことを。僕には64歳の父がいる。5年前に脳溢血で倒れた後、リハビリで何とか歩けるまで回復してきたのに、今年6月に2度目の発作に襲われ、左右の脳が傷ついてしまった。自力の歩行が不可能になったどころか、記憶の混乱を起し、何十年も前の出来事と昨日の記憶が混在している。変化も刺激もない病室にいることが記憶の劣化を加速していると思い、医者と相談して一時的に退院へ踏み切った。父は50代に脱サラをして自分の小さな店=碁会所(囲碁や将棋をする場所)を経営しており、それが生き甲斐になっていたので、店に連れて行って脳を刺激しようとしたんだ。今日の大阪は大雨。僕は実家から車で病院に向かい、父を乗せて碁会所へハンドルを握った。父にとっては5ヶ月ぶりの碁会所。父の車椅子を押しながら店に入ってビックリした。天候も悪く平日の午後だというのに、父が退院することを聞きつけた約20人のお客さんで小さな碁会所は満員だった!みんな定年を迎えたオヤジさんばかり。実は2年前、店からわずか200mの所に、無料で碁を打てるうえ風呂にも入れるという、市の大型福祉センターがオープンし、客がガタンと減ってしまった。父は「苦しいが絶対この店はたたまん」とギリギリまで値段を下げ、真面目さだけで踏ん張っていた。父が倒れた後は母がきりもりしていた。やがて客足が戻ってきた。今日、店にいたオヤジさん達は、みんな側に無料の施設があるのに、わざわざ来てくれる人達ばかり。「大将、おかえり!」「長い旅行やったな」「アンタ、私の名前まだ覚えとるか」--父は車椅子の上で号泣した。母のハンカチは、父の涙と鼻水でグチャグチャになった。父は皆に何か返事しようとしたが、感極まって言葉をまともに話せない。オヤジさん達は眼鏡を外して目尻を指で拭っていた。そして最年長とおぼしきお爺さんが「何も言わんでええ。分かっとる。皆分かっとる」。この時、店には病院から介護・リハビリの担当の女性が様子を見に来ていた。彼女は退院に反対していた。病院の方が「安全」という理由で。僕と母は必死で「碁会所に行くことが治療になる」と主張してたんだけど、若い彼女は碁会所を知らず、そこが人と人との交流の場になっていることを理解してくれなかった。そんな彼女がこう言った「私、○○さん(父の名前)があんなに笑ったのを初めて見た。こんな温かい世界(碁会所)があるなんて知らなかった。病院だけが病気を治す場所じゃないんですね」。帰り際、脳溢血になる前の父が、互角の実力同士で戦っていたお客さんが「お父さんはとても良いライバルで…」と言って声をつまらせた。僕は今日の、店に入った瞬間のあの光景を一生忘れることはないだろう。
 11月17日〜(いったい何時に閲覧可能になるのか分からないけどとにかく吠えておく!)昨夜に続いて今夜もこのサイトが閲覧不可とは、ニフティよあんまりだ!“アクセス集中につき朝まで閉鎖”と連絡してきて、何でメッセージが「このページは、ホームページ開設者が閲覧することを許可していないため、ご覧になることができません」になるわけ!?まるでこっちが公開拒否しているみたいじゃないか!
っていうか、何でニフティは文芸ジャンキーのアドレスで勝手にローン会社(オリックス)のCMするわけ!?無料サーバーを利用しているわけじゃなく、こっちは130M分の高額な使用料を払ってるのに、人のアドレスでCMするなんて正気の沙汰とは思えない!企業としてのモラルを疑う。
これから何度もこうなるのか?他の巨大サイトに比べれば、ウチのアクセス数なんてしれているハズ。これでアクセス禁止処置なんて勘弁してくれ!(今までもっとアクセスの多い日は幾らでもあったのに、何で昨日からこんな荒っぽいことをするのか!)
 11月16日〜4ヶ月ぶりに「爆笑フラッシュ・リンク集」を大整理!この情報コーナーで紹介しただけで、まだリンク集に反映していなかったサイトを、新たに23個も大量アップ!一方、リンク切れをチェックしたら、僕の一番好きな爆笑フラッシュ「ホQooトの拳」(Qooが大暴れするヤツ)が消えていた!ショック!ディズニーやサザエさんの著作権の問題があったから?でも、あんな良質なパロディなら、笑って受け入れるくらいの余裕が企業に欲しい。残念!でも「マトリックス・ピンポン」「子猫のカクッ」がまだ残っていて良かった。//→追加で新たに3ヶ所を紹介!「あなたはどの地獄」…浄土宗青年会が制作したとのこと。僕は焦熱(しょうねつ)地獄に落ちるそうです(オイオイ)/「日本オセロ連盟」…恥ずかしながら、オセロは日本人が作ったって知らなかった。勝利のコツを紹介。/「昭和歌謡倶楽部」…管理人の昭和歌謡への愛が大炸裂!ウチのサイトもあんな風に見やすいデザインにしたいなぁ。字体とかすごく良い感じ!//明日ってシャアのバースデーなんだね!
 11月15日〜ババーン!7月26日から3ヵ月半をかけてジョジョ絵板の皆で取り組んでいた、第4部キャラクターの全イラスト化計画が昨日で終了しましたッ!ここに『第4部キャラクター館』(全165作品)のこけら落としを大々的に報告させて頂きます!絵師の皆さん、本当に、本当に、長いロードをお疲れ様でした!そして、たくさんの感動を有難うございましたーッ!!※ジョジョを未読の方でも“へぇ〜、こんなキャラが登場するんだ”って楽しんで頂けると思いマス!(最初に出てくるキャラはヤンキーじゃないんですよ〜。たまたまああいう髪型なんです)//この『のび太のシャツ・オールカタログ』すごすぎ!全823話の135着を執念で大図解している。執筆者の短いコメントがウィットに富んでいて吹き出した。脱帽!//本日アクセス210万ヒット!
 11月14日〜劇場で話題の『いま、会いにゆきます』を、ビデオで『CASSHERN(キャシャーン)』を観る。『いま…』は死者が一定期間のみ復活するという、『黄泉がえり』と同じ有り勝ちな作品かと思っていたら、ラストのたたみ掛けるような15分に圧倒された!それまで強引に見えたストーリー展開が、すべて辻褄があっていくことに思わず座席から身を乗りだした!完全にやられた。あり得ないストーリーなのに、竹内結子、中村獅童、子役が皆素晴らしく芸達者で、演技力でもってファンタジーを違和感なく見せてくれた。普段ならエンディングと同時に帰り始める人もいるのに、終わっても席から立てない人が多かったのも印象的だった(良かったけど演出でちょっと気にかかった部分もあったので、ここから先はネタバレ専用ページで)。『CASSHERN』は多くの人が「台詞で説明し過ぎ」「無駄なシーンだらけ」「説教臭い」「2時間半のMTV」「キャシャーンVSロボット軍団の戦いが一度しかない」と酷評していたので覚悟して観た。僕はそれらの批判を全て認めたうえで、「だが力作だった」と肯定したい!キャシャーンのテーマは、たとえ異なる思想・宗教や文化を持っていても“人はまず、お互いがこの世に存在するということを赦(ゆる)しあうべき。不可能に思えても、僕らはここから始めるしかない”。これを「そんなの言われなくても分かってるよ」と、説教臭いと言い捨てるほど、僕らはこのことを理解しているだろうか。“異質なものは排除”、そんな短絡的な人間関係が世界を支配しつつある今、“自分と違う価値観を受け入れろ”というのは、どれだけ吠えすぎても足りないくらい一番大事なメッセージだと思う。平和とか反戦を正面から語ることが“ダサイ”“陳腐”とされる風潮の中、監督が伝えずにはいられなかったことに悲愴な焦燥感を感じた。その感覚はいたってマトモだと思う。兵士が民間人を処刑するシーンが出てきた時は「反戦を主張するのに残酷な描写でしか表現できないのか」とウンザリしたけど、研究所の“復活”の際の虐殺など、映画の前半に語られた各々のエピソードには全部意味があって、それがクライマックスで一気に繋がっていく脚本に引き込まれた。そしてあの未来世界の映像美!最初から最後まで全く手抜きのない緻密な映像に圧倒された。マジな話、邦画であそこまでひとつのバーチャル世界を作り上げた作品は他に記憶が無い。新造細胞が発動した時に広がる幾何学模様も、一度だけのキャシャーン大暴れも、スタイリッシュでカッコ良かった。唐沢のブランは存在感アリアリ、麻生久美子のルナは極限まで美しく、及川ミッチーは「私たち下層階級に生れた人間は…!」の悲痛な叫びでベスト演技を見せてくれた(ミッチーをマジ見直した)。寺尾聡、宮迫も名演だし、色んな有名俳優(鶴田真由、りょう他)がチョイ役で出てくる贅沢さもあった。稲妻型モノリス、偶然手に入るロボット工場、時計型起爆スイッチ(最初は何で彼が時計の針にぶら下がってるのか分からなかった)、その他、説明不足&ご都合主義な部分はたくさんある。だが、10年経てばこの作品に対する低い評価も必ず変わっていると思う!※時々聞き取りにくい台詞もあるので、DVDで観る人は日本語字幕ONにした方が良い。絶対その方が分かりやすいッス!※アニメ『イデオン』を知ってる人は最後にブッ飛ぶだろう。キャシャーンが叩かれるなら何よりココのような気が。構図までパクリ。もしオマージュなら原案・富野って書かなきゃ(汗)。※DVD(高いのでまずレンタルしてからの方が良いかも)。
 11月13日〜週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!
 11月12日〜人類の歴史は500万年。この間人口はゆるやかに増えてきたけど、ここわずか100年間で約15億人から63億人とイッキに4倍になってしまった。現在、世界の食料は足りているのか?僕はアフリカの飢餓報道などで圧倒的に不足していると思っていた。ところがNHKの食糧問題番組を見て仰天!こういうことだ。日本人は年間に約62kgの米を食べ、小麦(パン)やトウモロコシなどを合わせると、年間約100kgの穀物を食べている。一方、人類は農業技術の進歩のおかげで、穀物の生産量をここ100年間に7倍以上も増産させることに成功した。今の世界の穀物生産量は年間18億トン。これを63億人で割ると、一人当たり年間約300kg!つまり人口の3倍の穀物が生産されている訳で計算上は余裕で足りている!これが分かって胸を撫で下ろした。当分人類は大丈夫だ。…だが待て。じゃあ世界の8億人以上が飢えているという国連の統計は何なのか?実は日本で一番消費されている穀物はトウモロコシで、1600万トン(米の1.7倍)にもなるという。でも僕らのトウモロコシのイメージは祭りの屋台であり、米よりたくさん食べてる気はしないよね。事実、人が食べる量は全体の4分の1(400万トン)だけ。じゃあ残りの4分の3は何処へ消えたのか?答えは牛、豚、鶏など家畜のエサだ!牛にトウモロコシをやると細かい脂肪がついて霜降りの柔らかくて美味しい肉になるので、経済的に豊かな国は物凄い量のトウモロコシを家畜に食べさせて美味しい肉の生産を続けているんだ。計算上は、アメリカ人と日本人が牛肉を食べるのを5回に1回やめるだけで、世界で飢えている人はいなくなるという。豊かな国の生活が第三世界に飢餓を生んでいるという事実は、これまで漠然としたイメージで持っていたけど、このように数字やデータで示されると目からウロコ。今の僕らの生活を急に変えることは難しいけど、5回に1回減らすくらいなら可能だと思う(国が畜産農家を補助しつつね)。現にカジポン家では以前から実践している(理由が違うッス)。とにかく、贅沢をしなければ余裕で足りている事が分かったので未来に展望が持てる!
 11月11日〜全てのガンダム・ファンに捧ぐ!今日の更新はガノタ(ガンダムのオタク)向けのマニアック・ネタっす!先日仕事で上京した際に、時間を作って千葉・松戸駅前にある世界初のガンダム博物館『ガンダム・ミュージアム』(←この公式WEBはカス。中身が無さ過ぎ。愛が感じられない)に行ってきた!目当ては地下のシアターで上映されているフルCGの短編映画『MSイグルー』(1年戦争秘話、MS IGLOO)!テレビ放映なし、ビデオ化情報なし、この博物館でしか観られないということで、現地に足を運ぶしかなかった。1本が30分、1話&2話の同時上映。感想は…めちゃくちゃスゴイ映像じゃないかァーッ!なんでコレがもっと話題にならんのか分からんッ!観終わった後、感動のあまりしばらく椅子から立てなかった。期待を上回るデキとか、そんなレベルじゃない。制作者の前で脱帽して直接お礼を言いたいッ!ガノタの中には、地球連邦に対して国力が30分の1しかないジオンが独立戦争を仕掛けたのは、「無謀な愚挙」だと思っている人がいるかも知れない。そんな人は第1話『大蛇はルウムに消えた』を見てモビルスーツ(MS)の力を体感するべし!人類史上最大の宇宙大艦隊戦となったルウム戦役。第1話は視界の彼方まで続く無数のムサイとサラミスによる砲撃戦を完全再現している(もちろんグワジンやマゼランの船影もあるッ!)。数で押されていくジオン艦隊だが、ザクが投入された後の展開は鼻血大洪水!僕はエキサイトし過ぎて心臓発作を起こしそうになった!ギレン閣下の先見の明を痛感!連邦がナンボのもんだっつーの!(当然ルウムのザクには「あのお方」の機体も登場!)。ここまで戦艦やMSの話を書いてきたけどこの第1話のメインキャラは長距離砲のベテラン砲撃手。「ガンダム」なのにMSのパイロットではなく、大砲の砲撃手の物語ってトコが渋いじゃないか!第2話『遠吠えは落日に染まった』がこれまたイブシ銀のストーリー。陸戦型ザクが5機ほど出てくるんだけど、主人公はザク・パイロットではなく、なんと戦車の操縦士!地味!だからこそ逆に燃える。戦車一両VSザク軍団で、主役は孤独な戦車の方。考えただけで鳥肌が立つだろう!?また第2話では輸送艦パプアの大艦隊が、地上に補給物資を大量投下していく壮観な場面がある。もうあのパプワの行列だけでも関西から千葉まで観に行った甲斐があったというもの。こんな映像が見られるなんて、20年前に劇場でガンダムを見た時は想像もしなかった!※今月3日からは第3話が公開されているらしい。ご覧になった方、感想をお聞かせ下さい!(☆o☆)※ガンダムカフェのノンアルコール・カクテルの名前「坊やだからさ」に笑った。ザクパスタは名作。
 11月10日〜指揮者の佐渡裕のインタビューに感銘を受けた。彼は海外で指揮棒を振ることについて、モーツァルトやベートーヴェンの音楽が「日本まで伝わったことを、欧州の人に報告している。長い時間はかかったけど、確かにあなた方の西洋の音楽は日本まで伝わった」と。この感覚、なんか墓巡礼に似ていて分かる。僕が訪れた墓で一番遠かったのは、地球の裏側、アルゼンチンに眠る天才タンゴ音楽家、アストル・ピアソラ。墓前で「日本まで伝わった」と思わず同じ事を言ったもの!※ピアソラの墓巡礼ルポ//ウンザリする“逆援助します”“秘密パーティー”などのエロ業者の広告メールの嵐。でも、絶対に「解除はここ」と書かれてもクリックしたり返信してはダメっすよ!相手は無作為にメールを流しまくってるけど、返信すると自分のメールアドレスが実在することを証明&記録されちゃう。気をつけて下さいね!//公開中の邦画『今、会いに行きます』、推薦メールが色んな人から届いてます。分かりました、近いうちに絶対に行きますんで、待ってて下さい!
 11月9日〜レンタル解禁になった邦画の話題作『ジョゼと虎と魚たち』『キューティー・ハニー』を見た。『ジョゼ』は池脇千鶴の名演につきる。神がかっていた。足が不自由なジョゼ(池脇)と、妻夫木君の次の会話が好き--「(車椅子でも)散歩は絶対にやめることができへんねん」「どうして」「色々、見なあかんものがある」「何を見るの」「色々…花とか、猫とか」。ジョゼは転倒して道に投げ出されても痛いといわず、空を見ながら「あの雲、持って帰りたいわ」。大阪弁というのもあるけど、とにかくジョゼの全セリフが好き。妻夫木のプレイボーイぶりは同じ男として頭に来るが、ジョゼがハンディを背負っていることを特別視せず、普通に接していた点が好感。結末は賛否が分かれるけど、僕は2人がひとまわり大きくなったと思うから「賛」。動物園に虎を見に行くシーン、可愛すぎ。※ただし、妻夫木のベッドシーンが多いので家族と見るのは恥ずかしいので注意。『キューティー・ハニー』はサトエリのプロモーションビデオとか悪口も書かれていたけど、僕はハニーの嫌味のない底抜けの明るさが心地よかった。動いてるサトエリを見たのは初めてだけど健康的でいいね。お馬鹿映画は大切!
 11月8日〜今年公開された映画の中で、僕が唯一満点をつけた映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』について。“ビデオ化されていますか?”というメールを何通か頂いたのですが、本映画は現在公開中の映画なのでビデオはまだデス!ネットで検索すれば付近のミニシアターで上映されていると思います。最新シネマ・ルポにも書きましたが、この映画は2人のアルゼンチンの青年が、南米をオンボロ・バイクで縦断するというロード・ムービーで、けっして歴史的事件や、とびきりドラマチックな出来事が描かれているわけではありません。むしろ地味な映画です。しか〜し!国境を越えるたびに変化していく風景、各土地に生きる人々との心の触れ合いが、なんとも胸に染みマス!個人の心の成長を、とても丁寧に描いていて、もし二十歳前後に見ていたら、ものすごく人生に影響を受けていたと思う。上映は2時間だけど、見終わった後、彼らと共に半年間の旅を終えたような錯覚に僕は陥りました!(映画を見ている気がせず、本物の人間の交流がそこにはあった)マジおすすめです!!※青年の一人は後にチェ・ゲバラと呼ばれる男になります。“ゲバラって誰?”という方はゲバラの墓巡礼ルポをぜひご覧下さい!
 11月7日〜ホームページ200万ヒット記念&カジポン・タイムズ(メルマガ)300号記念イベントとして、11月21日13時から京都七条の小ホールで『恋愛映画に人生を学ぼう!』という3時間のミニ講座を開催します!様々な傑作映画から、愛情の伝え方や、失恋からの立ち直り方を学びませう。参加費は会場使用料と機材レンタル料の500円のみお願いします(1ドリンク出ます)。ただし定員はキャパの問題で先着80名オンリー。リンク先のホールへ電話予約をお願いします!駅から徒歩1分、側には三十三間堂があるのでイケメンズの師匠たちに会ってきて下さい(笑)。※終了後、俳優や監督のお墓についての巡礼トークもやります!//パッショーネ近畿が主催するジョジョ立ちイベント「紅葉JOJO立ち」も京都で行なわれます(コチラは27日)。参加の締め切りは19日とのこと。主催者の2人はとても誠実で黄金の精神を持った若者です。
 11月6日〜昨日アップした2003年度版に続いて、今度は『2004年度版最新シネマ・レポート』をアップします!対象は昨年11月から今年10月末までに僕が鑑賞した、DVDを含めた全ての映画っす。公開年度別に高順位のものから紹介していますので(10点満点)、ビデオをレンタルされる際の参考に是非どうぞ!(*^o^*)//週末恒例、おすすめ番組情報を更新ッ!
 11月5日〜毎年秋に発表しているシネマ・レポート。劇場、ビデオを問わず、僕が一年間に鑑賞した新旧の映画を10点満点で紹介しているのですが、2004年度版の執筆にあたって、昨年度のレポートをアップし忘れていたことが発覚!(アチャ〜!)明晩に最新の2004年度版をアップしますが、先に『2003年度版シネマ・レポート』(68本分)をアップしますッ!
 11月4日〜渋谷や大阪城でジョジョ立ちを指導した鬼教官の近況を尋ねられることが多いので、彼の近況報告をアジト訪問記『ウェルカム・トゥ・鬼教官邸』としてアップしました!(本人了承済みッス)鬼教官ファンの皆さん、心ゆくまでお楽しみ下さい!//世界が仰天したブッシュの再選。米国民には絶妙なバランス感覚があって、過度な右傾化の後には揺り戻しがあるとこれまで言われてきたが、今回はその法則が当てはまらなかった。投票率が高くなって、なおもブッシュが勝利したというのが、国際世論からの米国民の浮きっぷりに拍車をかけている。おごれる者久しからず。ローマ帝国崩壊のきっかけとなる歴史的瞬間を目撃するような気持ちでブッシュの勝利演説を僕は聞いていた。…とはいえ、南部は見事にブッシュ支持オンリーだが、NY、ロス、ボストン、シスコなど両岸の大都会は全部ケリー支持一色。まるで現代版の南北戦争だ。4年後の米国がどうなっているのか想像もつかない。
 11月3日〜今日(文化の日)のアート感電ツアーに参加された方、お疲れ様でした!今回の参加人数は、部分参加者を含めて40人。北は千葉、埼玉、南は佐賀県から、20代〜60代のアート・ファンが集まりました。正倉院展の琵琶、モネ展の睡蓮と光の洪水、万国博覧会展の見事な工芸品、卒倒しそうなほど美しかったガレのガラス細工の数々に感涙!ガレ展はうまい具合に美術館の開館10周年当日で無料だっただけでなく、立体メガネで海中映像を楽しむアイマックス・シアターも無料でめっさラッキーだった!日本一低い山(標高4.5m)の天保山にも上り、朝9時半から20時までコテコテの10時間半のアートツアーでした。次回は来年初夏のゴッホ展を予定してます!※ガレ展は11月7日まで。涙が出そうになるほど美しいガラス工芸のオンパレードなので、関西の人は絶対に行って欲しいです!モネ展も「よくぞ集めたり」と仰天するほどモネの絵が世界中から集まっていたので、超お薦め(近年のモネ展ではベスト!)。何でもっとモネ展を宣伝しないのだろう?あんなに良い内容なのに、知名度の低さがもったいな〜いッ!
 ←背後の通天閣
(65歳はジョジョ立ち史上の最高記録。戦いの年期が違うッ!)

(過酷な天保山冬期登山の様子。この上が頂上!ガンバレ!!)
 11月2日〜昨日、香田君の人質事件について『香田君の死に思う』をアップしたところ、約80通という膨大な数の感想メールを頂きました(掲示板の20件を入れれば100件になります)。意見を書いて下さったのは男子中学生から80歳のお婆ちゃんまで色んな方で、海外在住という方も数名おられました。寄せられた賛否両論の意見の中で双方の代表的意見は、「現状を知らなかったではすまされない」、「遺族が謝罪に追い込まれる社会はおかしい」、というものでした。賛成意見、反対意見、全ての意見を僕のこれからの考えの道標にさせて頂きます。沢山の感想を本当に有難うございました。m(_ _)m//明日、天気は不安定みたいだけど、予定通りに第7回アート感電ツアーを敢行します。芸術を通して人間の素晴らしさに触れませう。※参加者数はいつも15〜40人位なのですが、前回は1年以上前の企画だし、今回は何人なのかサッパリ見当がつきません。久しぶりで少し緊張してます。(*^v^*)
 11月1日〜香田君のこと、書きたいことが多すぎて長くなったけど、ようやくまとまった。『香田君の死に思う』、僕なりの追悼文です。//本日深夜24時15分からBS2でオンエアされる映画『グッドモーニング・バビロン!』は超名作にもかかわらず、ビデオが廃盤になりめったにレンタル店には置いてません!ぜひ録画して下さいーッ!





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