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2008.6〜7

 7月31日…皆さん、東京上野の国立博物館で開催中の特別展「対決−巨匠たちの日本美術」にもう行かれましたか。8月17日で終了するので残り約半月。僕はこのサイトを開設して9年になりますが、これほど日本美術の名作が一堂に会した展覧会は記憶にないです!国宝10余件、重要文化財約40件を含む計100余件の傑作群。普段は倉庫の奥で厳重に保管されている非公開の国宝も少なくありません。展覧会の見せ方(構成)もユニークで、運慶VS快慶のように日本美術史を代表する巨匠24名を2人1組で「対決」させ、代表作と共に紹介しています。他組の内訳は、狩野永徳VS長谷川等伯、雪舟VS雪村、本阿弥光悦VS長次郎、俵屋宗達VS尾形光琳、伊藤若冲VS曾我蕭白、池大雅VS与謝蕪村、野々村仁清VS尾形乾山、円空VS木喰!どの作品も個々に展覧会の目玉となり得る代表作ばかり。特に、狩野永徳の檜図屏風と長谷川等伯の松林図屏風という2つの国宝屏風が同じ会場に並ぶなんて、もう2度とないかも知れません(大袈裟ではなく)。今はまだ日本美術に興味がない方でも、観に行っておけばいつか好きになった時に「この眼で本物を見たんだ」と思い出し感動に包まれることウケアイです。是非、なんとか都合をつけて上京し、素晴らしい日本美術を味わい尽くしましょう!会期が終わればこれらの作品は再び全国へ散ります。これを全部見て回るのは大変なこと。今なら上野駅を降りるだけで全部揃ってマスーッ!!o(≧∇≦)o

 7月30日…ハリウッドの名だたる監督や俳優、脚本家が加入するAFI(アメリカ映画協会)。その会員1500人が選んだ『アメリカ映画・勇気と感動ベスト100』が先日発表&オンエアされた。一般の映画ファンではなく、映画製作の当事者たちが選んだリストなので興味深い。放送を見逃した方の為にトップ20を貼っておきます。
(20)フィラデルフィア(1993)…エイズ患者の戦い
(19)ライトスタッフ(1983)…宇宙飛行士ドラマ
(18)アンネの日記(1959)…アンネ・フランク
(17)カッコーの巣の上で(1975)…精神病患者の尊厳
(16)ノーマ・レイ(1979)…女性の労働運動
(15)奇跡の人(1962)…ヘレン・ケラー
(14)戦場にかける橋(1957)…戦争捕虜の尊厳
(13)勝利への旅立ち(1986)…バスケ映画
(12)アポロ13(1995)…アポロ救出
(11)我等の生涯の最良の年(1946)…戦争後遺症
(10)プライベート・ライアン(1998)…リアル戦争映画
(9)三十四丁目の奇蹟(1947)…サンタ映画
(8)ヤング・ゼネレーション(1979)…自転車レース
(7)怒りの葡萄(1940)…米国の貧農問題
(6)E.T.(1982)…宇宙人との交流
(5)スミス都へ行く(1939)…政界の腐敗と対決
(4)ロッキー(1976)…ボクシング映画
(3)シンドラーのリスト(1993)…アウシュビッツ
(2)アラバマ物語(1962)…人種差別との戦い
(1)素晴らしき哉、人生!(1946)…生きてて良かった青春映画あり、ファンタジーあり、戦争映画ありの、多彩なラインナップ。8位の「ヤング・ゼネレーション」だけまだ観てないので至急鑑賞しなくては。この20本はどれも人間を信じる勇気が持てる力強い作品ばかり。学生さんは夏休みを利用して20本の全クリアーを目指してみては!?これからの長い人生、観ておいたことが役に立つ瞬間があると思う。※20位以下で、僕がまだ未見で気になった映画は「カラーパープル」「シルクウッド」「スパルタカス」「シービスケット」の4本。ちなみに『風と共に去りぬ』は43位。/本命と思ってた『チャップリンの独裁者』『ガタカ』『ショーシャンクの空に』は、唯一“ショーシャンク”が23位に入っただけでトップ100圏外だった(涙)。//NASAの土星探査機「カッシーニ」が、衛星タイタン南極付近の湖で、地球以外の天体では初めてとなる現存する液体を初確認!これまで写真では海っぽいものが映っていたけど、接近調査でついに正式に裏付けがとれた。マイナス150度の世界だけど微生物がいるといいな。
 7月29日…NHK『知るを楽しむ』から日本酒トリビアを紹介。江戸っ子は酒が大好き。江戸中期の人口100万人に対し、年間122万樽が江戸に入ったというから、一人が年に一樽以上呑んでたことになる。江戸の職人の労働時間は4〜5時間。余った時間は、花見、お祭り、芝居見物に出かけ、どこにでも酒があった。江戸時代のお酒の名産地は上方(兵庫)の灘や伊丹。江戸周辺の地酒は甘口だが、上方の酒は辛口。江戸っ子は辛口を愛したので、関西で作られた酒がどんどん江戸に運び込まれた。上方から下ってくる酒は“下り酒”と呼ばれ、この下り酒があまりに素晴らしいので、江戸っ子は下って来ない他の酒を「下らない酒」と分けて考えた。※これが今の“くだらない”の語源になったんだって!//“eiga.COM”から面白そうなトピックを3つ。/ハリウッドの異端児、個性派監督ティム・バートンが『不思議の国のアリス』を制作するとのこと!しかも3D!立体映画のアリスだなんてすごい映像世界になりそう。ジョニー・デップも乗り気。いったいどんなブラックなアリス・ワールドになるのか、楽しみのような怖いような(笑)。/マイケル・ムーアと並ぶハリウッドの暴れ馬、オリバー・ストーン監督が新作『W』でかなりハッチャケてる模様。現職の大統領(ブッシュ)の伝記映画をシニカルに撮るなんて、命知らずのストーン監督ならでは。予告(英語のみ)の役者は、脇役まで雰囲気が似てるなぁ。/米国で公開が始まった『バットマン・ダークナイト』が空前の大ヒットになってることを先日紹介したけど、その勢いはトンデモないことになってるみたいで、なんと公開からわずか6日間で前作『バットマン・ビギンス』の興行収入を超えてしまった!公開週だけで200億円オーバーとは仰天。日本公開まであと10日!//中国四川省のプール、これは入場制限した方がいいんじゃないかな(汗)。

 7月28日…「菜畑に花見顔なる雀かな」(松尾芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履」(与謝蕪村)、「行水の捨てどころなき虫の声」(上島鬼貫)、「しみじみと日を吸ふ柿の静かな」(前田普羅)、「山寺や雪の底なる鐘の声」(小林一茶)、「すべてを失うた手と手が生きて握られる」(荻原井泉水)、「咳をしても一人」(尾崎放哉)。昨年、四季ごとに紹介していた俳句を「おすすめ名俳句80選」として1ページにまとめました。イメージが広がる言葉の小宇宙をお楽しみあれ!//先週のジャンプ創刊40周年記念号。稲垣理一郎先生のコメント「ジャンプが無かったら月曜日は休みが終わって辛いだけの日」に激しく共感。確かにジャンプ(特に黄金時代)のおかげで、本来なら休み明けの憂鬱な月曜日が、“今日はジャンプだ!”と楽しみなものになった。月曜日に心躍ることがあるっていうのは精神衛生上も非常に良い。今まで無意識に買っていたので、稲垣先生の指摘が新鮮だった。あと、冒頭のジャンプ40年史の見開きの中で、ジャンプ編集員がジョジョキャラ(アナスイ)のポージングをしつつ「祝福しろ。見ろ!!これが“ジョジョ立ち”だ!!」とセリフ付きでキメてたのも、記念すべき40周年号にジョジョ立ちが出てきて、個人的に嬉しかったデス!(#^.^#)//大相撲の名古屋場所。全勝優勝した白鵬は、さすが横綱といったところ。パーフェクト。貫禄がどんどん出てきた。
 7月27日…ここ数日、トルコのイスタンブール、インドのグジャラート、中国の雲南省など、海外で爆弾テロが立て続けに起きており胸を痛めている。グジャラートはガンジーの出身地。6年前、暴走したヒンズー教徒に2千人ものイスラム教徒が虐殺された事件があり、その復讐が続いている。両陣営にガンジーの声が届いてないのが悲しい。中国のバス爆破テロはトルキスタンのイスラム過激派だった。彼らはオリンピックを狙うという。テロは許されないが、テロが起きる背景を放置したままでテロ犯を処刑しても、犯人を英雄視した新たなテロ犯が生まれるだけ。武力弾圧で解決しない事は歴史が証明している。双方が会話のテーブルに着くことを祈ってる。※「言葉は人類がその叡智で紡ぎ上げた最高のツールであり、言葉を介して友人になる時も、反目し合う時もある。しかしどのような対立であっても、主張はこのツールによってなされるべきだ」(by『ナンバーファイブ吾』※元セリフが長いので一部編集)//アニメ風の巨大フィギュアが海外市場で16億円(!)という巨額で競り落とされ話題になった現代美術家の村上隆氏。先頃、氏は作品を転売しようとした購入者(不動産関連会社)を提訴し、作品の返却と損害賠償を求めて訴訟を起こした。僕は村上氏の過度に性的なフィギュアが生理的に苦手なので、ぶっちゃけ氏のこともあまり好きじゃなかったんだけど、今回の報道でちょっと印象が変わった。氏は自分の作品が投機対象として扱われることを防ぐ目的で、転売禁止の条件を付けているそうだ。今回の購入者は10年間転売禁止の条件だったのに、購入から数ヶ月でオークションに出したというから悪質。作品が高値で売れることのみを求めていれば作者は転売を制限しないだろう。村上氏が裁判まで起こして投機対象にさせない姿勢に好感を持った。※村上氏はオタクアートとして見られているが、東京芸大で最もアカデミックな日本画部門の出身かつ博士号第一号だ。//「ドラゴンボール」「アキラ」「攻殻機動隊」と、日本初のSF作品がハリウッドで熱い視線を集めている昨今、今度は宇宙の賞金稼ぎを描いた傑作SFアニメ『カウボーイビバップ』が実写化されるという。リンク先ではスパイク役の予想をキアヌ・リーブスとしている。最新の撮影技術で制作される作品を心から楽しみにする一方、作品世界をどこまで尊重してくれるのか不安もある。原作を冒涜しない脚本となることを祈るばかりだ。とにかく公開前に心配してもキリがないしドキワク・モードで待っていたい。

 7月26日…モスクワで開催された「サムライ展」、なんと1ヶ月半で10万人が来場したとのこと!展示されたのは日本刀、甲冑(かっちゅう)、能面など約70点。10万人って凄い数だよね。日本人として素直に嬉しい。映画『ラストサムライ』以来、日本文化への感心が欧米でも高まっているとのこと。本当に良い映画はモノの見方まで変えてしまう力がある。井上ひさしさんの次の言葉を思い出した「オーストラリアで黒澤監督特集が催され、そのおかげで日本人観まで好転した。パスポートだけでなく芸術の力で私達がいかに守られていることか」。海外で人気を呼んだ日本展で記憶に残るのは、ルーブル美術館で催された百済観音展。この時はこの仏像を見る為に、1ヶ月で30万人の人々が訪れたという。まだ実物を見たことない方は奈良・法隆寺でいつでも会えるので是非!※『ラストサムライ』のDVD、980円(Ama)なんだねぇ。一昔前は考えられなかった値段だ。//賛否両論の森山直太朗の新曲『生きてることが辛いなら』(4分11秒)、僕は良い曲だと思うんだけどな。ちゃんと聴けば、決して安易に自殺を肯定している歌じゃないって分かる。最後の「生きてることが辛いなら、くたばる喜びとっておけ」は、こういう励まし方もあるのかと胸に染みた。//「爆笑問題・太田を脅迫して逮捕」の報道。犯人は32歳にもなって、よくもまぁ人を殺すことを“ご期待下さい”などと書くものだ。//1回聞くだけで耳にこびりつくポニョのテーマソング。先日YouTubeのリンクを紹介したけど、新たに歌詞付き予告編(1分25秒)を見つけたので再紹介!動いてるポニョが可愛いし、途中に出てくる意味不明の歌詞「チュギュッ!」「ニギニギブンブン」が楽しい♪//なんかこう、暑さで頭がボーッとなりますね。
 7月25日…BSで時々オンエアされる俳優たちのトーク番組『アクターズ・スタジオ』から、メモった良い言葉を幾つか紹介。/「文化の偉大さはその夢に比例する。そして夢を創造するのはアーティストたちだ」(トム・クルーズ)/「映画の世界は一か八かの勝負の世界だし、“やるしかない”ってところも魅力だわ。この仕事は熱を出そうが胃が痛かろうが、撮影現場に行かなきゃならない。そして、それを続けることが自信に繋がるの」(ジュリア・ロバーツ)/「僕は挑戦で得られる“壁を乗り越える”という快感に心惹かれる。挑戦が成功に終わるとは限らないが、少なくとも挑戦したという事実は残るし満足感も得られる」(ジェフ・ブリッジス)/「“成功の決め手は絶望にどう対処するか”だ。誰もが絶望している。みんな別の世界や、もっと上の世界を夢見ている。でも、もし絶望をポジティブな力に変えられたら成功はぐっと近くなるんだ」(イーサン・ホーク)/「最近はこう思えるようになったの。必要な準備はしたんだから、結果はあとからついてくるわ。何とか上手くやろうと自分を追い込むことはなくなったわ」(ジェニファー・コネリー)/「恐れは言わば私の影のようなもの。私の人生に付きまとっている。私は未だに自意識過剰の子供で、人前に出るのが怖いの。でも、親しい心理学者に教えられたの。恐れを自分の味方にしろと。決して呑まれるなと。とにかくやってみること。それが一番大事よ。失敗を恐れずに前に進み、途方に暮れたらその経験を人前で話す。そうして自分の可能性を広げていくの」(キム・ベイシンガー)/「人が声を失うのは人間関係においてなのよ。私は独りになるのが怖くて、60歳まで本当の自分を出せなかった。(略)そして(何でも素直に)話した結果、独りになった。でも本当の自分であることの方が大切だし、正直に生きることで人生を独りで終えても後悔しないと分かっていた。行動を起こすのは大変よ。でも、自分の意思でどう生きるかを決めることが、大切だと思うの。年をとっても弱気にならず、人生の最後に後悔したくないと強く思い続けるのよ。私はそのために何をし、どう生きるべきかを、真剣に考えたわ。辛かったけど、正しいことだと分かっていたわ。(ジェーン・フォンダ)/ハリウッドの銀幕を彩る大スターたちも、誰もが人間的な悩みを抱え、そんな自分と向き合いながら堂々と演技をしている。いろんな役柄に挑戦し、様々な人生を体験してきた俳優たちの言葉には説得力があるね。

 7月24日…多くの方から薦めて頂いた、梨木(なしき)香歩さんの小説『西の魔女が死んだ』(1994)を読んだ。心温まる優しいストーリーが胸に染みた。途中まで列車の中で読んでいたけど、駅に着いてしまったので最後の部分は家で読んだ。外で読まなくて正解だった。涙腺決壊。ラストの9ページを読み終えてエグエグっすよ。列車で読んでたら大変なことになってた(汗)。主人公は中学でどのグループにも馴染めず、登校できなくなった少女まい。彼女は都会を離れ、田舎のお婆ちゃんのもとへ行き、初夏のひと月あまりを一緒に生活することになる。お婆ちゃんは他人より直感力(観察力)があり“魔女”と呼ばれている。まいはお婆ちゃんの能力に憧れて“魔女修行”を始めるんだけど、修行の内容は「何でも自分で考える」「きちんと生活する」というものだった。畑に行ったり、ジャムを作ったり、熱いハーブ・ティーを入れたり、シーツを足踏み洗濯したりetc。緑豊かな自然の中で、日々繰り返される規則正しい生活。特別に変わったことはしていない。しかし、この生活を通して「まいの生物としてのリズムが目覚め、体と心がしっかりしてくる」(解説から)。こうした内容は他の小説や別ジャンルでも描かれてきたし、時として説教くさい内容になったりするんだけど、梨木さんの文章は全く押しつけ感がなく、まいの繊細な心の動きを丹念に写し取って読者を感情移入させてしまう。「アイ・ノウ」と微笑むお婆ちゃんの一言一言にぬくもりがある。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」。お婆ちゃんのこの言葉を聞いたまいは、“新しい学校がまいにとっての「北極」であるかどうかは分からないけれど、試してみる価値はある”と感じる。雨の朝を描いた以下の文章も、ほんの数行なのにまいの心情が伝わってきてグッときた。「次の日も朝から雨だった。内も外も静かだった。部屋の中にいると、腐葉土に落ちて浸(し)み入っていく雨の音が聞こえるようだった。そしてそれが心にも浸み入って、まいは小動物のようにじっとしていた」。/タイトルにもあるように、小説の冒頭はこのお婆ちゃんが死ぬところから始まり、まいの回想で全体が綴られる。人間は誰も永遠に生きることは出来ないとはいえ、大好きだったお婆ちゃんとの別れは辛い。でも、梨木さんはユーモアを交えて素敵なファンタジーに別れを昇華した。短めの小説なので構えずに読めると思う。僕もお薦めします。(Ama)/その他、メモった文章を4つほど紹介しますね。
「ミントティーを飲むと、まいはいつもこのお茶はわたしの味方だと思う。慰め、落ち着かせ、励まそうとする意志が感じられると思う」
「使い慣れたこのマグ(カップ)があるとその回りにぽわんとした「自分の場所」のような空間が拡がってきて、きっと予想されるホームシックが防げる」
「ただこうべを高く挙げて無視するんです。上等の魔女は外からの刺激には決して動揺しません」
「何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから。まいも、何がまいを幸せにするのか、探していかなければなりませんね」
※『西の魔女が死んだ』にはたくさんの草花が登場するけど、画像がないのでピンとこない種類もある。コチラのサイトには、作中の草花の写真が掲載されており、見ながら読むといいかも。銀龍草なんて聞いたこともなかった!
7月23日…本来と違う意味で普及している日本語を文化庁が発表。中には僕も普通に間違って使っているものもあり、“えー!そうなの”と驚いた。正しい意味は以下の通り。(1)話のさわりだけ聞かせる…○要点を話すこと、×最初の部分を話すこと(2)憮然(ぶぜん)とする…○失望してぼんやりしている、×腹を立てている様子(3)議論が煮詰まった…○結論の出る状態になること、×結論が出せない状態になること(4)檄(げき)を飛ばす…○主張を知らせて同意を求めること、×元気のない者を活気づけること。また、言い方の間違いも紹介されていた。(5)失敗させられること…○足をすくわれる、×足下をすくわれる(6)議論を展開すること…○論陣を張る、×論戦を張る(7)全力で取り組むこと…○心血を注ぐ、×心血を傾ける。平安時代の古典に出てくる言葉は随分意味が違っているので(みすぼらしい→すばらしい等)、現代の言葉もどんどん変化していくんでしょうね。

 7月22日…10mの高さから水深30cmのプールへの飛び込みに成功とのニュース。こんなの実際に映像見なきゃ絶対に信じられないと思ってたら、YouTubeに“プロフェッサー・スプラッシュ”(28秒)の動画があがってた。正直、驚愕。ダイビングのコツは「接触する瞬間に水面を横切って飛び跳ねる」とのこと。なんのこっちゃ!//奈良県内の旧家から発見されたという『源氏物語』の写本。藤原定家の校訂を経ていない、もっと古いバージョンというから驚いた。しかも全54帖欠落ナシ。こういうのが今でも出てくるんだねぇ。(☆o☆)//米国で公開が始まったバットマンの最新作『ダークナイト』。封切り3日間の興行収入で新記録を樹立したらしく、過去最高の約169億円に達したとのこと。こりや8月9日の日本公開が楽しみっすね。//“はてなブログ”で紹介されていた面白画像。レストランの英語綴りを調べようとした結果、“翻訳サーバのエラーです”をそのまま書いてしまったみたい。ここまで行くと清々しさを感じるよ(笑)。
 7月21日…『崖の上のポニョ』レビュー。宮崎監督いわく“神経症と不安の時代に立ち向かおうとした映画”。そして“魚のポニョがワガママを貫き通す物語”。宮崎監督は子ども達に向けて映画を作ったと公言しているので、これらの言葉を素直に受け取ると、「最近の子供は大人の顔色や周囲に気を遣いすぎて萎縮しているので、もっとワガママになっていいんだよ」ということ、そしてトコトン約束にこだわる少年・宗介の姿から「約束を守ることの大切さ」をシンプルに伝えようとしているのだろう。ポニョのデザインを初めて見た時、人面魚なのでちょっと微妙だったけど、実際に動いている姿を見るとメチャクイチャ可愛い!特にパンを出された時なんかのプイッと向こうを向く仕草は萌え死にそうだった(笑)。お母さんの「BAKABAKA」のやりとりも面白かったな。嵐のシーンはド迫力!海が生きてるように盛り上がり、動きが見ていて怖い。アニメーションという表現方法の本領発揮というところ。 【以下ネタバレ文字反転】ストーリー的には、世界を滅ぼす巨大な敵にポニョと宗介が立ち向かう訳でもなく、劇的なドンデン返しも用意されておらず、映画的な興奮に欠けるので大人にはちょっと物足りないかも。第一、普通の映画であれば町を守る為に戦うキャラに感情移入&勝利してカタルシスを得るのに、本作では町を水没させる張本人=悪がポニョ自身なんだから、観客としても気持の持って行きようがない。でも、そこに不満を言っても仕方がない。この映画はそういうものを求める作品ではないのだから。トトロと同じで、何でもない普通のシーンに忘れていた子供の感覚を思い出したり、金魚ポニョ&妹たちの愛らしさに骨抜きになったり、そういう穏やかな心の動きを楽しめるところに魅力がある。ロケ地になった広島県福山市鞆の浦にも行ってみたいと思った。声優さんはみんな上手い。ジブリ作品は俳優を声優に起用するので最初は不安なんだけど、見始めると違和感なくキャラが生きているので感心してしまう。驚いたのはエンディング・クレジットで、キャラの声を誰が担当したのか出なかったこと。声優もアニメーターも広報も、映画に関わった人が肩書きなしでごちゃ混ぜに出てきてビックリ。僕はあんなエンドロールを初めて見た。/それにしても、可愛いキャラがスクリーンの中を走り回る明るい映画なのに、同時に死の気配が全体に漂っている不思議な作品だった。なんかこう、南の島で強い日差しが作る漆黒の影を覗いている感覚。ほのぼのした主題歌に象徴されるように、キュートなポニョと宗介の友愛をそのまま楽しむのは間違いじゃないし、深読みするのはナンセンスとも思う。しかし、ポニョが突然“嫌い”と言い出したトンネル、荷物を満載したまま運転手だけが消えた車、無数の船が集まっているのに物音がしない船の墓場、「こんな事なら早く死ねばよかった」と喜ぶお婆さん達、ボートの避難民とロウソク、遠くの山の中で消える明かりなど、不安感をかき立てる演出が所々にあった。何よりポニョの本名ブリュンヒルデは、北欧神話の女神であり、死者を神々の世界(ヴァルハラ)に連れて行く役割を持っている。僕はなぜ宮崎さんがこの映画に死をイメージさせるものを組み込んだのかは分からない。これについては、今後の監督インタビューや、ジブリ関係者の後日談を待ちたい。※トトロの歌が出てきたのがウケた!「私は〜元気〜♪」と聴こえた瞬間、手を叩きそうになった。セルフ・パロというか、全く別作品の歌をキャラが歌うってめっさ新鮮。こういう例ってあまりないよね?僕は初めて見た。//ドラマ『ファン・ジニ』の中で美しい会話があったので紹介。「貴方が信じる愛とは何ですか」「それは緩(ゆる)やかな調べだ。早い調子で軽やかに進むのではなく、ゆったりとして物悲しくも聴こえるが、情緒に溢れる。そんな調べだ」。“緩やかな調べ”という表現が優しくていい。//和歌山電鉄貴志川線の名物ネコ駅長“たま”にボーナスのニュース。冷暖房がついたベッドとメッシュの夏用帽子が支給され、その理由は「駅長職としての職務遂行能力の高さに脱帽しました」というもの。ホッコリ(笑)。//ウルトラジャンプ8月号発売。ジョジョを読んだ後は、いつも友人と「次回はどんな展開になるんだろう?」って話が盛り上がるんだけど、まずもって、当たった試しがない。時に最近の『スティール・ボール・ラン』は、予想の斜め上を行くとかそういうレベルじゃなく、もはや次回について語るだけナンセンスというくらい超展開の連続になっている(今号はジョニィが…!)。今月も、月に一度のこの圧倒的な興奮を味わえる幸せを噛みしめた。※ただし!今号(Ama)は表紙があまりにも…。編集部さん、40男でもレジで恥ずかしくない表紙にして下さい〜(汗)。
 7月19日…2日ほど京都へ取材&墓巡礼に行ってきます。次回更新は21日の深夜です。天気がちょっと心配。//番組情報、2日分アップしておきます。

 7月18日…明日からいよいよ宮崎駿監督の新作『崖の上のポニョ』が公開されますね!ハウル以来、4年ぶりの長編アニメ映画。ネタバレが耳に入ってくる前に、早めに観に行きたいデス。最近のアニメは主題歌がタイアップ曲になってる場合が多く、主人公の名前が曲に登場することが殆どない。アニメの主題歌は主人公の名前の連呼が王道なので、今回のトトロ以来のキャラ名ソング「ポ〜ニョ、ポニョポニョ魚の子」(2分28秒)が楽しい。//映画が人生を変えることもある。明晩BSでオンエアされるドストエフスキー原作、黒澤監督の映画『白痴』は、僕にロシア文学を読み始めるキッカケを与えてくれた作品だ。主人公は、あまりに純粋な心を持っていた為に周囲から“白痴”と呼ばれる青年・亀田。その亀田に心が傾いていく孤独な女性・那須妙子(小説ではナスターシャ)と、快活な若い女性・綾子という2人の女性、そして妙子を野獣のように愛する伝吉の4人が織りなす、愛と憎しみの灼熱のドラマ。黒澤はドストエフスキーをこう評する。「あんな優しい好ましいものを持っている人はいないと思うのです。それは何というのか、普通の人間の限度を越えておると思うのです。それはどういうことかというと、僕らが優しいといっても、例えば大変悲惨なものを見た時、目をそむけるようなそういう優しさですね。あの人は、その場合、目をそむけないで見ちゃう。一緒に苦しんじゃう、そういう点、人間じゃなくて神様みたいな素質を持っていると僕は思うんです」。僕にとっては究極の恋愛映画。熱烈にお薦めします!/原作の『白痴』には“死ぬ覚悟を決めるのに何日必要か”という印象的な会話が出てくる。人によっては、何日ではなく、何年かも知れない。ドストエフスキーは実際に思想犯として死刑判決受けたことがある(執行直前に恩赦になった)。彼は“5分”と書いた。「処刑前の5分間について彼は時間の割り振りをした。まず友達との別れに2分間ばかりあて、さらに2分間をもう一度自分自身の人生を振り返る為にあて、最後の1分間はこの世の名残りに、周囲の自然風景を静かに眺める為にあてたのです」。たった5分でいいとは!これは僕を楽にさせ、前進させてくれた台詞だった。

 7月17日…言論に対する弾圧が吹き荒れた昭和初期に、一貫して反ファシズムを訴え続けたジャーナリスト、長谷川如是閑(にょぜかん)。著作が何度も当局から発禁処分をくらいながらも、抵抗をやめなかった。1929年、彼は自らが創刊した雑誌にデンマークの陸軍大将が起草した“戦争絶滅受合法案”を載せた。80年も前に、しかも軍部に反抗すれば首相ですら撃たれるような時代に、このブッ飛んだ法案を紹介したのはスゴイ勇気だと思う。あくまでもジョークだが、命がけのジョークだ。全5条の条文は以下の通り。
●『戦争絶滅受合法案』(※現代語にしました)
「戦争開始後、または宣戦布告の後、10時間以内に次の処置をとること。以下に該当する者を“最下級”の兵士として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で戦わせること。
1.国家元首。君主も大統領もこれに該当。ただし男子に限る。
2.国家元首の男性親族で16歳以上の者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国民によって選ばれた男性議員。ただし戦争反対の投票をした者は除く。
5.キリスト教や仏教のほか、あらゆる宗教関係者の高僧で、公然と戦争に反対しなかった者。
付記.該当者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として召集し、最も砲火が接近した野戦病院に勤務すること。
デンマーク人の視点だけど、これは多くの戦争に当てはまるジョークだし、僕は笑いながらも宗教関係者まで含めていることに感心した。「神の名の下に!」と戦わせる連中への警句だ。“10時間以内に最前線に放り込まれる”となりゃ、誰だって戦争以外の方法を限界まで考えるだろう。法案の1〜5条までの人間が出征した後は国民の番になる。ある人はこの法案に有権者の責任が入ってないとして、「戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵」(←これは強烈)、「戦争資金に国家予算は一円も使わず、戦争に賛成した議員の資産、及びその議員に投票した有権者の資産でまかなう」と言ってたが、なるほどと小膝を叩いた。ヒトラーが正当な選挙でのし上がったように、戦争を選択する政治家を選ぶのもまた国民だからね。※「煩悶せざる青年は、人生初期において足らざる所あり」(長谷川如是閑)//モスバーガーとミスタードーナツが共同企画。これは意外なタッグ。消費者には新鮮っすね。//野茂選手が引退表明。現在39歳。日本人の大リーグ進出のきっかけを作り、日米通算200勝オーバー、2度のノーヒットノーランの記録など、本当に多大な功績を残した。おつかれさま!
 7月16日…一昨日、国際社会で画期的な動きがあった。オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官が、02年の創設以来初めて現職国家元首の逮捕状を請求したんだ。被告はスーダンのバシル大統領で、ダルフール地方の虐殺や人道に対する罪を問われている。国連安保理から捜査を委任されたICCは3年にわたって同大統領の犯罪を調べ、その結果、死者3万5千人というジェノサイド(集団殺害)を同大統領が引き起こしたとする確信を得た。ICCが逮捕状を出しても、大統領がスーダン国内にいる限り逮捕の実現は厳しいが、ICCに加盟している106カ国に一歩でも入ると逮捕されることになる。これは非常に革命的な出来事で、各国の指導者に対して「人権軽視の行動をとると国際刑事裁判所が動く」という心理的圧力になる。また、国家元首のバシル大統領に逮捕状が出せるなら、拉致を指示したり国民を収容所へ送る金正日にも逮捕状を請求可能。ミャンマー軍政やチベットを弾圧する中共政府、パレスチナを抑圧するイスラエル政府にも人道に対する罪はあり、ブッシュにも嘘の理由で攻め込んだり捕虜虐待を引き起こした罪が出てくる。米国や中国はこうした事態を見越してかICC未加盟だが、国際刑事裁判所から逮捕状が出れば十分な圧力になり得る。日本は長い間、拉致問題で手詰まり状態にあったわけで、今回の一件は渡りに船のハズ。なぜもっと話題にならないのだろう?/スーダンと言えば先日平和維持軍が襲撃されて7名が殺されたけど、武器禁輸の国際協定を中国が破っていることをBBCがスクープしている。これが本当なら中国首脳は国際社会に謝罪すべきだ。平和の祭典・オリンピックを催す国がそんなことしてちゃイカンだろう。/国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)は全く別の機関なので要注意。前者は加盟国が裁判官を選出して個人の戦争犯罪等を裁く所。後者は国連の司法機関であり、国家間の法的紛争を法律で解決する所。数日前から竹島の領土問題を巡って韓国で凄まじい抗議運動が起きているが、日本側は前から国際司法裁判所で決着を付けようと呼びかけている。提訴は当事者双方の合意が必要だからだ。お互いの見解が全く異なる問題は、公平に第3者に判断してもらうのが一番。双方が全ての証拠を提出して、ここいらでスッキリ判断してもらおう。この問題でずっと紛糾し続けるのは、両国にとって不毛すぎるし大きな不幸だ。※過去の植民地支配を考えると、領土問題で韓国側が熱くなる心情は理解できる。//振り込め詐欺の被害が過去最悪のペースで増加する中、千葉県警が全国で初めてATMから金を引き出す犯人の写真を公開した。記事を読むと1年前の事件。もっと早く公開していれば、その後の被害が少しでも減ったかも知れないのに、なぜ今まで公開しなかったのか。高齢者の中には自殺に追い込まれた人もいる。他の県警も同様の写真があるなら積極的に公開捜査して欲しい。
 7月15日…今日発表された芥川賞の受賞者は、なんと中国人作家の楊逸(ヤンイー)さん。この短いトップ日記でさえ、文章が上手くまとまらずに七転八倒している僕にとって、自由自在に日本語を駆使して伝えたいことを作品にできるなんて驚倒もの。しかも今回の受賞には深い意義がある。『時が滲(にじ)む朝』の主人公は民主化を求める若者で、天安門事件に直面し苦悩するというもの。事件を風化させない為にも、こうした形で語り継がれることは重要。作者の御両親は「中国人にとっての誇り」とコメントしている。この受賞は中国政府にとって反応の仕方が難しいだろう。日本文壇の最高峰を制した“快挙”として報道したいところだが、同時に中国政府が20年前に行った虐殺を直視させられることになるから。翻訳本が発禁にならないことを望みたい。日本人作家にも良い刺激になったんじゃないかな。//『CHANGE』の最終回、キムタク総理から国民へ向けたテレビでの解散演説は、固定カメラ&ノーカットで「22分」もひたすら語りかけるという、前代未聞のものとなった。個人的にはもっと政界の腐敗や、官僚の汚職にも踏み込んで欲しかったけど、特定の政治思想を混ぜずに政治ドラマを成立させるにはあれが限界なのかも。とにかく、瞬間視聴率は30%を超えたというから大したものだ。(月9ドラマなのに、恋愛シーンがほぼ皆無なのにも驚いた。最終回でようやく手を繋ぐカットが少し入る程度でキスシーンはゼロ。制作サイドはホント硬派。“よく分かっているなぁ”って思ったよ)//ウチのサイトは墓巡礼コーナーの関係で、霊園関係者や墓石屋さんなど、墓業界の方からもよくお便りを頂く。そこで墓地の管理人さんにちょっと個人的な墓トークを。先日、千葉の市川霊園に画家の高島野十郎さんを墓参した際のこと。この市川霊園は墓地の先が遠くて見えないという、目眩がするほどの巨大霊園なんですが、管理事務所になんと無料のレンタサイクルが置いてありました!僕はこの21年間、国内外の様々な墓地を訪れましたが、レンタサイクルを見たのはこれが初めてデス!もうどれほど嬉しかったか。大抵の墓地は駅から遠いうえ、墓地に入ると日差しから隠れるところが少ないので、炎天下の墓参はフラフラ。だから貸出し自転車があればめちゃくちゃ助かります!巡回車の導入は運転手の人件費や維持費でキツくても、レンタサイクルなら市役所で廃棄予定の自転車をリサイクルすれば元手もタダです(市川霊園は実際にそれで台数を10台まで増やしました)。車と違って事故の心配も少ないので、是非是非、レンタサイクルの導入を前向きにご検討を!※市川霊園はノートに名前と連絡先を書いた人に自転車のカギを渡すシステムでした。
  感謝で涙チョチョギレ!

 7月14日…先日放送された映画『ゲド戦記』に改めて感じ入り、ゴッホの言葉「人間が生きる限り、死人も生きているんだ」を思い出した。20代前半の頃、僕も劇中の敵“クモ”のように、死を恐れるあまりに生を実感できないでいた時期があった。だからクモが永遠の生命を求めて“自分の命だけを延ばす”ことにこだわっていたのは分かる。でも、芸術や文学に親しむにつれ、“肉体が滅んでも魂は受け継がれていく”という事実(ベートーヴェン→ブラームス、ゴッホ→棟方志功、その他多数)を何度も目の当たりにするうちに、永遠の生命に対する捉え方が変わっていった。自分の寿命だけを考えていると生命に終わりはあるけれど、“生命は受け継がれるもの”と考えるようになってからは、先述したゴッホの「人間が生きる限り、死人も生きているんだ」と同様に、生命に終わりはないと思うようになった。芸術作品を通してでも、育児を通してでも、どちらにしろ“生きる姿勢”が生命となって他者へ受け継がれる。だからこそ、劇中でテルーが「命は自分だけのものではない。生きて次の誰かに命を引き継ぐ。そうして命はずっと続いていくんだよ」というセリフに胸が熱くなる。“命は引き継がれ永遠の命になる”と語る言葉に、深く、深く、感動してしまう。きっと、今よりも、50歳、70歳になった時に、もっと強くそう感じるんだろうなぁ。※『ジョジョ』もまさに“受け継ぐ”という生命を描いてるよね。//歴史は常に勝者によって、権力の立場から記録されてきた。石田三成は家康に敗北したことから、徳川300年の間、ずっと悪党として語られてきた。しかし、三成が掲げた紋『大一大万大吉』の意味は「一人が万民(大)の為に、万民が一人の為に、さすれば世に幸福(吉)が訪れる」というものであり、そこには高い理想があった。先月、三成ゆかりの地を取材してきたので、以前にアップした“あの人の人生を知ろう〜石田三成編”に画像約30点を大幅に追加!三成の名誉挽回ページなので、まだ未読の方は是非!
 7月13日…米連邦最高裁が出した「温室ガス規制命令」の判決を、ブッシュ政権は「経済活動に支障が出る」と拒否!つい先日、600億円をかけた洞爺湖サミットで気候変動対策を話し合った直後だけに、ブラックユーモアの如き対応。他国の環境への迷惑を考えない、なんというジャイアン理論。何も米国だけが経済活動に支障が出て不利になる訳じゃない。先進国が覚悟を決めて頑張ろうと言ってるのに、最大排出国の自覚のなさぶりに目が点。国家ぐるみの環境テロは勘弁。っていうか、一定期間の任期しかない大統領の政権が、最高裁の判決を拒否できることに驚いた。米国の民主主義って三権分立が機能してないのか?※地球温暖化は約10万年ごとに過去に何度も起きていて、特に14万年前は現在よりもプラス5度まで上がっていた。だから二酸化炭素が主犯かどうか分からない。しかし、複数ある原因の一つであることは確かなので規制しようという事。それに人類社会の持続的な発展の為には、省エネ&リサイクルが必須。大量消費社会からの方向転換を、今しないで何時するんだよ〜。黒い投資マネーが環境ビジネスに群がってるのは問題だけど、じゃあ温暖化対策を止めればいいかと言えばそれはまた別の話だ。//14日夜の『CHANGE』の最終回は90分スペシャル。録画される方、時間の設定を間違えずに!政界の駆け引き(暗部)を描きながらもエンターテインメントとして見せてしまう脚本は見事の一言。映画『武士の一分』でキムタクの演技に圧倒されたけど、今回の総理役も実に良い。イケメンなのに親しみが持てる素朴さがある。参りました。//宇宙から降り注ぐニュートリノの質量を宇宙素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」で史上初めて観測し、ノーベル賞の有力候補になっていた科学者の戸塚洋二さんが、今月10日に癌で他界。66歳だった。テレビの科学番組等で嬉々として研究への情熱を語っているのを何度も見ていたので、この訃報に驚いた。ご冥福を祈ります。※物理学者の小柴昌俊さんが、戸塚さんの名を冠した若手研究者向けの科学賞を創設するとのこと。//今日JRに乗ったら、偶然目の前に承太郎@ジョジョのコーヒーCMが!しかもカラー!電車を降りる瞬間にすかざず激写。JRで承太郎に会えるとは!
ただし「名刺を置いていかれた…」って台詞は正直複雑。
もうちょい承太郎らしい台詞を組み合わせて欲しいなぁ
 7月12日…天文学のニュースはスケールが大きくて読む度にクラクラするんだけど、この「モンスター銀河発見」の記事も相当スゴイ。太陽が所属する僕らの天の川銀河では、年に10個程度の星が生まれる。ところが今回発見されたモンスター銀河は、年に4千個もの星を生むというからケタ違いに巨大!約5千万年後には、天の川銀河より大きな銀河に育つとのこと。この銀河までの距離は123億光年。つまり123億年前の光を僕らは見ていることになる。宇宙の年齢は137億年だから、宇宙誕生からまだ14億年しか経ってない星々の光。人類の天体観測技術は、この世が生まれる瞬間の世界まで随分近づいてきたねぇ。※お薦め天体写真10選//大河ドラマ『篤姫』。「義経」「新選組」「功名が辻」「風林火山」といった近年の派手な作品に比べると、大奥の物語は地味な印象が拭えず、正直言って当初はあまり見ていなかった。女性の主人公にどこまで感情移入できるか分からないというのもあった。ところが、ここ最近は、毎回必ず一度は涙腺がヤバイ状態になる。宮崎あおいの演技が上手すぎるし(自然体で全く嫌味がない。僕は何度も舌を巻いた)、将軍家定@新選組・山南さんが少しずつ心を開いていく過程は、胸を揺さぶるものがある。人と人の心が結ばれる様子は、何よりも感動が深い。将軍ゆえの哀しみという部分は、ドラマではあまり見ないので(慶喜くらい?)新鮮な印象。英雄が戦場を駆け巡る派手な合戦がなくても、こんなに大河ドラマは面白いのかと唸ってしまう。明日はドラマ前半のクライマックスとなる2つの別れが描かれる回。心して放送を観たい。※ただし、時々“なんじゃこりゃ”と思うロック調のBGMがかかるので、あれはちょっと冒険しすぎかと。何かが間違ってる(笑)。※『篤姫』(公式WEB)//今夜放送されたドラマ『ホームレス中学生』で主人公の田村役を演じた黒木辰哉という子、めちゃくちゃ演技力があってビックリ!今はまだウィキの項目がなく、ドラマを見ていた多くの人が「こりゃまたすごい子が出てきたぞ」って感じたんじゃないかな!※ご飯を噛み続けて辿り着いた旨さ=「味の向こう側」という表現がツボった。

 7月11日…最近の報道から色々。/地元民の反対を押し切り、2600億円という巨額を費やして建設した長崎諫早湾の水門。この水門ができた為に海流が変わり、有明海は死の海になりつつある。漁師の皆さんは門の開放を国に訴える裁判を起こし、先週地裁が漁師側勝訴の判決を下し、国に開放するよう命じた。5年半の長い裁判でようやく得た勝利。地裁の前で漁師の皆さんは肩を抱き合い涙を浮かべて喜んだ。ところがその歓喜も束の間、国は控訴の検討に入る。控訴になればまた長い裁判になっていまう。国会前での「控訴するな!」の座り込みも、佐賀県知事の「国は湾再生の為に控訴を断念すべき」の意見も無視して、今日国は控訴してしまった。信じられない。政府内でさえ鳩山法相が控訴に反対してたのに、控訴にこだわる若林農水相が押し通した感じだ。農水相は「将来的には開門も視野に入れ」と言いながら控訴したが、だったらもう控訴するなと言いたい!既に国が作った水門の為に20名も漁師が自殺している。今すぐ開けないと稚貝が赤潮で夏を越せないという声も、ノリの収穫が激減している声も無視。農水相は湾内にできた土地に農家が既に畑を作ってることを強調しているが、後から入ってきた農家より、数百年も前からそこで暮らしを営んできた魚業者を優先すべきなのは自明のこと。「あの判決をそのまま通すと、これまでの訴訟や他の法的判断に影響を与える」という政府筋の話が読売に出てたけど、それって国が譲歩する判例を残したくないだけじゃん!福田総理には控訴取り下げの英断を下して欲しい。※ドラマのキムタク総理なら絶対に門を開けるだろうなぁ。ハァ。//大分県の教員採用汚職事件。採用教師の半数がワイロとか、中学もやってたとか、加点・減点を過度に繰り返すなど、呆れ果てるばかり。10年以上前から汚職が常態化していたといい、どこまで闇が広がっていくのか。今日はついに国会議員の秘書までかかわっていたことが判明。金で教師になった先生を持つ子供が一番かわいそう。ぶっちゃけ、これが大分県だけとは思えない。教員だけでなく、公務員だってコネが必要という噂は時々聞く。これを機に不正が一斉に明らかになることを望む。//ひき逃げ犯が時効直前に逮捕。この報道、被害者が死んでいるのに、ひき逃げの時効がたった5年ということに何より驚いた。短すぎ!//アフリカ・スーダンのダルフールで平和維持軍が襲撃を受けて7名が死亡。ダルフールの混乱ぶりはマジで酷く、国際社会のさらなる一丸となった対応が必要だ。※2月17の日記でダルフール問題を解説。//ジンバブエの独裁者ムガベ大統領への制裁決議が、中露の拒否権で否決された。また中露かと脱力。もうムガベは更正不能と判断しての議決なのに。イラク問題では米英に脱力、ミャンマーやアフリカ問題では中露に脱力。もう大国の拒否権を剥奪して欲しい!(時事問題は以上)//今日発売されたアップル社のiPhone、人気が過熱してますね。どんな使い勝手か本物をちょっと触ってみたい。//ペーパークラフトとジョジョが好きな方、コチラのサイト(リンク先左上)で石仮面の展開図や組立て画像を公開されてます!紙でもリアルに表現できるものですねぇ。※野郎共には『ファイブスター物語』のナイト・オブ・ゴールドレッド・ミラージュは目の保養かと!(紙とは思えないッス!)
  クリックで拡大。骨針つきの本格派!
 7月10日…巡礼ページの織田信長コーナーに、ここ2ヶ月で取材した大量37点の画像を追加!歴史ファンの方は是非どうぞ。本能寺と安土城跡がメインです!あと、源義経コーナーにも神奈川藤沢の白旗神社の巡礼画像3点追加!//『ためしてガッテン』ではよく目からウロコの情報が紹介されるんだけど、今週のは特におったまげた。なんと、「水よりも熱湯の方が早く凍る」んだって!正確に言うと、水は20度を超えると温度が高くなるほど早く凍る。番組の実験では、20度の水が100分かかって凍るところ、100度なら30分、つまり3分の1以下の時間で凍っていた!水道水は平均20度前後なので、これからの季節、「氷がない、どうしよう!」と焦った時は、「お湯を沸かして製氷皿に入れる」ことを思い出そう。嘘みたいなホントの話。この現象は発見者の名前をとってムベンバ効果と呼ばれる。発見から40年が経った現在でも理由が分からない科学の謎なんだって。※お湯を入れた製氷皿を冷凍庫に入れると、当初こそ庫内の温度は1〜2度上昇するけど、2分ほどで元に戻るので問題ない(普通に冷凍庫の扉を10秒間あけても4度くらい上昇する)。//オンエア中の『マクロスF』、毎週が映画並みの映像クオリティで驚いてる。いったい30分にどれだけ制作費をかけてるんだろう?(アニメ版“のだめ”の100倍くらい?笑)数週前はエンディングで特別に懐かしの名曲「愛、覚えていますか」が流れ、僕の世代はハート直撃。やってくれる。//大阪で今年初めてセミの声を聴いた。去年は15日だったから5日早い。これも温暖化の影響?
安土城天守閣跡の石段。
多数の石仏が混ざってる
仏を踏みつけて昇るとは、
怖い者ナシの信長!
 7月9日…グーグルの検索機能の便利な裏ワザを解説したサイトを紹介。「マイナス」を使った絞り込み検索、「*」を使ったウロ覚えのキーワード検索、「""」でくくった完全一致検索、この3つを駆使すると、かなり効率の良いスムーズな検索ができそうだ。※ただしスレイプニルのブラウザーに出るグーグル・バーは対応してない模様。僕はさらに「iGoogle」(50項目表示にカスタマイズ済)を立ち上げています。//たった1分半の短い映像だけど、このビッグ・ウェーブに挑戦するサーフィン動画にはおったまげた。サーフィンの技術もすごいんだろうけど、何よりもまずその勇気に感服した!(☆o☆)//@JOJOさんによると漫才コンビ『モンスターエンジン』の“神様コント”は、ジョジョのワムウやエシディシなど“柱の男”をモチーフにしているとのこと!このコンビは全国区ではまだ知名度が低いんだけど、昨年末に吉本の勝ち抜き大会で優勝したので以降注目していた。それだけにジョジョファンと分かってめっさ嬉しい!※@JOJOさんもリンクを貼られてますが、勝ち抜き大会のネタがYouTubeにあがってた。1分45秒という短時間で、この異次元世界を作りあげている。流行りのしゃべくり漫才とは全く異なる系統。モンスターエンジンの西森君の実家は東大阪の町工場。鉄工所ラップ(1分26秒)という芸もある。大林君にも仁鶴師匠のミスチル熱唱の芸があるなど、引き出しが多い2人ッス。//スイカが少子化対策に効果あるかもという記事。水分ばかりで栄養がないと思っていたのに、血管を拡張&血流量を増大させるとは意外。//『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』など、次々とCGアニメの傑作映画を世に送ってきたピクサー。12月に日本で公開される『WALL・E』も米国では大絶賛されており(上半期人気NO.1)、期待が膨らむばかり。しかし、ここに至るまでのクリエイターの苦悩は深かったようだ。アンドリュー・スタントン監督監督は半分まで作って壁にぶつかり苦しんでいる時に、発表した予告編を見て感動している人がいることをYouTubeで知り、勇気が湧いて頑張れたという。リンク先に監督の人間味あふれる言葉が載っているので是非ご一読を!
 7月8日…先日パソコンの壁紙にハマってると書いたところ、読者の方から“きれいな水の画像を集めたサイトがあります”と教えて頂いた(有難うございます!)。これからの暑い季節にもってこいの画像ばかり。特に気に入ったのは、絹糸のような滝が美しい森の滝、霧に浮かぶ幻想的な湖、泊まってみたい水上コテージ、別の惑星のような氷山の群れ、青空を背景にした豪快なナイアガラ、自分が潜っているような水中からの太陽、意外に美しいプールの中(泳ぎたくなる)、思わず笑った水泳選手の鼻泡など。変わり種では、文字通り“氷山の一角”という写真もあった。これは分かりやすい!ほんとに一角なんだねぇ。//アフガンでタリバン政権崩壊後の過去7年間で最大の自爆テロが起きた。最近はめっきりアフガン関連の報道が減ったけど、それは安定したからじゃなくて、混乱が常態化してるから。資源はなくても武器は必要ということで、軍資金集めの為に麻薬(天然ケシ)が栽培され、今や世界で流通する麻薬の9割がアフガン産という。もはやビン・ラディンが捕まろうが殺されようが関係ないほどにタリバンが力を取り戻している。その中で先週は米軍の攻撃ヘリが民間人を誤爆して女性や子供を含む22人が死亡し(州知事発表)、さらにその2日後に結婚式出席のため集まっていた民間人20人以上が米軍の空爆で死んだという痛ましいニュースが入ってきた。相次ぐ誤爆は民衆にタリバンへの共感を生み(現に構成員が増えている)、外国軍は敵を作りながらの戦争という、果てのないデッド・スパイラルに陥っている。//ロック・キッズ爆涙!今年の11月、英国の伝説のバンド『ザ・フー』がデビュー43年目にして、日本武道館や大阪、横浜、埼玉で初の単独ライブを敢行!ザ・フーのライブがどれほど素晴らしいかは、4年前にロック・フェス参加の為に初来日した時のライブレポートで書いた。メンバーが高齢になってきたので、あれが最初で最後の日本公演と思ってたけど、まさか単独公演をやってくれるとは!ロック・ファンで前回を見逃した方、万難を排して足を運び、生き証人になって欲しい!//『NHKが「花男」の漫画家作品ドラマ化』。なんて紛らわしいニュースのタイトル!てっきり大好きな松本大洋先生の“花男”(はなおとこ)と思い、胸踊らせてクリックしたのに〜!※松本大洋の世界//炊飯器で簡単にチーズケーキを作ることが出来るとは知らなかった!
トップで紹介した水の画像から。見てるだけで涼しくなる
 7月7日…フィールヤング8月号の別冊付録に“岡崎京子デビュー25周年記念読本”がついてて胸が熱くなった。若者たちの繊細な心の動きをスタイリッシュな画風で描き出し、90年代前半に時代の寵児となったマンガ家・岡崎京子先生。輪郭線からハミ出たトーンにまでセンスが光った。発表作は様々な賞に輝き、誰もが未来の漫画界を背負う人物として疑わなかった。しかし36歳の時(1996年)、散歩中の先生を飲酒運転の車がはねてしまう。一命をとりとめたものの、事故から12年が経った現在もマンガを描ける状態じゃない。“記念読本”の冒頭には編集部が「岡崎先生は現在もリハビリ中であり新作の掲載は困難ですが、25周年を記念して特別収録します」と寄せ、単行本未収録の『毎日がクリスマスだったら…』という短編が収められた。20ページオンリーだけど、やはり別格。岡崎マンガならではの女性のリアルな喜怒哀楽が描かれ、最後はちょっとホッコリ。“先生の作品をもっと読みたい”という気持が加速する。“記念読本”の後半は25人の著名人から先生に向けての(25周年)お祝いメッセージ集。「岡崎さんおめでとう、いっぱい描いてきてよかったね。みんなが毎日毎日あなたの作品を読んでいます」(よしもとばなな)、「同時代に同じ漫画という仕事ができた事が私のとても大きな財産です。京子ちゃん、25周年おめでとう」(桜沢エリカ)、「夢を追って走る。走ることで多くを失い、さらに多くを求めて走る。そんな明るくも切ない疾走感が岡崎さんのマンガには満ちています」(浅田彰)etc。香山リカさんは、若い子に岡崎マンガを薦めると“こんなの初めて読んだよ!”と興奮状態になるので、「そういう時は私まで誇らしい気分になる」とのこと。その気持、めっさ共感しまくりッス!10年以上も作品を発表していないのに、今もこうしてデビュー25周年の特別付録が編纂される。そんなマンガ家は他にいないだろう。どれほど岡崎先生が多くの人に愛されているのか、あらためて実感!※僕のイチオシは孤独な少年少女を描いた『リバーズ・エッジ』(Ama)。全1巻で短いけれど、10年前に読んだのにまだ衝撃が残ってマス。野郎も読むべき少女漫画。//マンガ家の松本零士先生と歌手の槇原敬之さんの著作権侵害訴訟は、裁判所に持ち込むまでこじれてしまった。槇原さんがCHEMISTRYに提供した詞の中に「夢は時間を裏切らない/時間も夢を決して裏切らない」というものがあり、松本先生は『999』に出てくる「時間は夢を裏切らない/夢も時間を裏切ってはならない」という台詞を盗用されたと怒っている。槇原さんは「ただの偶然。そもそも999を読んでない」、松本先生は「有名なセリフだから知らないはずがない」と両者の言い分はすれ違っている。これは微妙だね。“夢”“時間”という連想で思いつきそうなフレーズにも思えるし、“努力”でなく“時間”としたことにオリジナル性があるようにも思える。ただ、ぶっちゃけ僕は999にそんな台詞があるのを知らなかったし(映画版にも出てこない)知名度のある言葉とは思えない。裁判官にとっても判断が難しいだろう。第一、マンガを読んだことを証明することも、その逆も不可能。真相がどうれあれ、不毛な裁判になりそうだ。宇宙を舞台にした壮大なスケールの作品を描いてきた松本先生。できれば「私と槇原さんは人生観が似ているなぁ」と思うくらい、心の広いところを見せて欲しい。ハーロックなら笑い飛ばしてそれで終わりだ。//先日TVで初めて知ったんだけど、犬ってチョコレートを食べると命取りになるんですね。全く知らなかった。チョコに含まれるテオブロミンという成分は人間には何の問題もないけど、犬は分解できずに心臓が異常に速く動き、そのまま死に至ることがあるらしい。獣医さんいわく「板チョコ1枚で50%の犬が死んでしまう」。ココアやホワイトチョコでも同じ危険があるとのこと。このケースに限らず、犬が何か変な物を食べた時は吐かせることがまず先。急いで吐かせて、それから動物病院に連れて行く。体重5キロの犬なら小さじ一杯、10キロなら大さじ1杯の塩を喉の奥に入れると上手に吐き出すそうです。犬を飼われている方、ご参考に。
 7月6日…全国の鉄道駅を写真で紹介しているスレッド、見ているだけで旅に出たくなった。地方の駅も空港みたいにキレイなとこがたくさんあるね。※っていうか、投稿者はユーモアがあって面白いねぇ。//今年の1月時点で日本国内のブログ総数は約1690万件もあり、毎月の増加ペースは40万〜50万件という。世界中のブログで使われている言語は日本語が一番多く(2位は僅差で英語)、本にすると約2700万冊分に相当するとのこと(参考URL)。膨大な数だ。ただし、1ヶ月に1回以上更新されているブログは2割弱しかなく、過半数が放置されている実態がある。ブログ開設そのものよりも、更新し続けるモチベーションをキープすることが大変ということか。//これは米国の話だけど、裁判所がグーグルに対して、YouTubeで動画を1度でも閲覧した利用者のIDと、使用コンピューターを特定できるIPアドレスを、大手メディアに提供するよう判決を下した。これは“保存したらアウト”ではなく“見ただけでアウト”の流れなんだろうけど、違法動画と知らずにクリックしても閲覧者が特定される訳で、やり過ぎの気が。※っていうか、YouTubeを見るとIPアドレスが記録されることに驚いた。//覚醒剤が売れすぎてイラン人の密売人が日本人を心配しているとの報道。“だったら売るな”というのはともかく、そこまで社会に薬物汚染が広がっているのは深刻。「有り難うといわれて、お土産をもらったこともある。日本は抜群にいい国だ」と、褒められても複雑っすね(汗)。//毎日新聞の英語コラム騒動。毎日側は該当記事を削除し、お詫びを掲載したものの、その謝罪内容が間違った記事を訂正するものではなく、「不適切と批判が強まったから削除」という的外れなものだった為に、さらに反感を買っている始末。毎日側に求められているのは、記事が事実ではないことを海外に説明すること。特に件のコラムは常連読者がいたのだから、コラム削除前に読者に訂正を伝えなきゃダメじゃないか。ただの削除で終わっていたら、読者は誤解したままになる。早く会社としてキッチリ対応しないと評判が悪くなる一方。新聞社なのに状況の分析能力が低くて閉口してしまう。良い記事だってたくさんあるんだから、こういうとこで失点を重ねないよう切望する。//スター・ウォーズの日本公開30周年を記念して、ペプシコーラはペットボトルのフタにクマ風になったキャラを登場させるとのこと!R2-D2が999の機械伯爵のようでシュールだなぁ。

 7月5日…素晴らしいジョジョ絵でファンを楽しませてくれるジョジョ絵師さんたち。当サイトの展示コーナーは年に何度か細かく更新していますが、この度、お題期間の終了を迎える第4部を中心に、200作品を一斉にアップしました!絵板の2大巨匠、花KYO院さんやヴァージニアさんの過去絵を含め、久しぶりの大規模更新となりました!最近は動物キャラの擬人化など意表を突く作品も多く、まったくもって絵師さんの想像力の大きさには脱帽の連続ッス!単に絵が上手いだけではなく、溢れるジョジョ愛に裏付けられた妄想炸裂「 if 設定」が本当に楽しい!たくさんの感動を有難うございました!
第1部キャラ館…7点追加
第2部キャラ館…7点追加
第3部キャラ館…47点追加
第4部キャラ館87点追加※爆弾戦車の5秒動画つき!
第5部キャラ館…20点追加
第6部キャラ館…23点追加
第7部キャラ館…9点追加 総計200点追加!
発想にビックリ!クラッシュの魚拓!
(花KYO院さん)
チープ・トリックの
リュック!(棗さん)
  
4歳の露伴が杜王町の公園で遊ぶsibataさんの作品に癒されまくりッス。露伴は鈴美さんから「アーノルドが下で受け止めるから大丈夫」と励まされて滑ってる。それを見てる形兆と音石も可愛い〜!
 7月4日…多くの方からお薦めされていたマンガ『ヘルシング』(平野耕太作)を最新の9巻まで読破!「俺の様な化け物は、人間でいる事にいられなかった弱い化け物は、人間に倒されなければならないんだ!!」。描かれたスケールの大きさに目眩がした。主人公は中世から生きている吸血鬼アーカード。彼は吸血鬼でありながら英国国教騎士団に属し、人間の味方をする吸血鬼ハンター。物語の前半はありふれた吸血鬼退治の話で、なぜこの作品が特別に人気を集めているのか分からなかった。急転するのは第5巻の後半から。南米に潜伏していたナチスの残党が1000人の吸血鬼部隊を率いてロンドンを攻撃。英国側はこれに反撃するが、ここに(プロテスタントの英国と対立する)ヴァチカンの武装神父隊=空中機動“十字軍”3000人が介入し、ロンドンは未曾有の大混乱に陥り火の海となる。あまりに荒唐無稽な内容なので、この文章だけ読んでもイメージが掴めないと思うけれど、平野節と呼ばれる煽りセリフの連続で気分が高揚し、病的なほど緻密に描かれたバトル描写もあって、読み手は無理矢理この崩壊したロンドンに放り込まれる(8巻の“拘束開放バトル”は空前絶後のスケール!)。普通のマンガなら最終回まで活躍するであろう個性派キャラが次々と散っていくので、一寸先は闇、常に緊張感がある(好人物が生き残る保証はない)。どのキャラも死と背中合わせで作品の中を生きている。通常全10巻のマンガであれば8巻あたりからクライマックスになるのに、『へルシング』は早くも5巻からクライマックスが始まった。その後、ずっとハイテンションを維持したまま描き続けている平野先生の集中力に驚く。本作はバトルの連続なので、人間ドラマの部分はどちらかと言えば希薄。それでも僕が評価するのは、“死に様こそが生き様”、そう思える幾多の死が描かれているから。戦いによる死を美化するつもりはないが、ヘタレと思っていた政治家(ペンウッド卿)が最後に見せる勇気、ゴロツキの傭兵部隊が“納得”して死に挑む見せる凄まじい散り様は、魂を震わせずにはいられない。僕は、自分の敗北がほぼ決まってる圧倒的な力を持つ相手(組織や国家も含めて)と対峙した時の、その立ち向かう際の心構えを作品から学んだ。彼らのように腹をくくって生きたいものだ。今年中に完結する予定とのことなので、どんな結末を迎えるのか楽しみにしている。※マンガ史上に残るであろう好敵手アンデルセン神父は、そのケタ外れの存在感で忘れ得ぬキャラとなった。/作者の平野先生がページ端に書いているアシスタント募集の文が切実。作者も戦ってることが伝わってきた→「アシスタントさん求む!20才前後でくらいでやる気のある方誰かお願いします。このままだと死にます」(2巻)「アシスタント募集!助けて下さい。助けて…助…け…。東京都足立区近郊で月に5〜7日程度お手伝いされる方、お助け下さい。くわしくは編集部まで。経験、男女、年齢は問いません。よろしくお願いします。お願いします。お願いしま…。」(6巻)。/独特のリズム感のある平野節。熱いセリフを幾つか紹介!/「我ら刺客なり、イスカリオテのユダなり!!時到らば我ら銀貨三十神所に投げ込み、荒縄をもって己の素っ首、吊り下げるなり!されば我ら徒党を組んで地獄へと下り、隊伍を組みて方陣を布き、740万5926の地獄の悪鬼と合戦所望するなり!黙示の日まで!」/「拘束制御術式零号!開放!!」/「こいつ守って死ぬんなら、べつにいい」/「我らは神の代理人、神罰の地上代行者。我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅する事」/「馬鹿野郎共が、どいつもこいつも死ぬ事ばかり考えやがって!地獄が満杯になって、かわりに教皇庁(ヴァチカン)はガラガラになって!いいだろう付いて来い。これより地獄へまっしぐらに突撃する。いつものように付いて来い!!」/「やめろ人間!!化け物にはなるな、私の様な」以上!!※『ヘルシング』1巻(Ama)//次は『真説ザ・ワールドイズ・マイン』を読む予定。友人は読んで寝込んだ。発禁になってもおかしくない内容とのこと、覚悟して読まねば…。//今日はアサヒのネットにも荒木先生の“伊豆の踊子”のニュースが出ていましたね!
 7月3日…5月上旬に開催されたジョジョの奇妙な大運動会・東京ジョジョリンピック・レポがついに完成!この日のイベントは10時スタートで21時終了という、2部構成11時間の前代未聞の規模!参加者も過去最多の230人で、コスプレイヤーも40名以上、表彰式のプレゼンターが荒木先生の奥様という、圧巻のジョジョ祭!執筆に2ヶ月もかかったのは、掲載画像200枚以上、ハイライト・ムービー付きという、巨大レポになった為デス!渾身の力を込めて書き上げたイベント・レポ、楽しんで頂ければ幸いです!ハイライト・ムービー(3分10秒)→終始歓声と笑い声に包まれており、いかに楽しいイベントだったか伝わるかと!ジョジョ未読の方は最初こそ唖然とするかも知れませんが、会場にはマニア特有の閉鎖的な暗さが微塵もなく、小学生と大人が同時に競技し、女性もたくさんいて、皆が明るく楽しんでいるので、『ジョジョの奇妙な冒険』という作品がどれほどファンに愛されているか分かると思います!※ただ、いきなり動画を見ても何をやってるか分からないので、先にレポートを読まれることをお薦めします!


「勝負だッ!」
「うおおおおお!」
空中静止!
ただのジャンケンで
このハイテンション!!
 7月2日…4年前の大河ドラマ『新撰組!』DVDを見終わった。歴史の波に乗り切れなかった男たちの生き様。俳優たちの熱演、ドラマチックな脚本、琴線に触れまくりの音楽(このテーマ曲は燃える!ヌッツォやっべ!)、何もかも満足。本放送の時になぜあれだけ話題になったのかようやく理解。もう途中から香取君が近藤勇にしか見えなかった。山本耕史の土方も同じ。俳優が役と完璧に同化していた。SMAPの番組を見ると逆に「局長に似た人が出てるなぁ」と思う始末。名場面は山ほどあったけど、最も爆涙したのはラスト直前の尋問シーン。新政府軍は近藤を捕らえたものの、本当に近藤本人か自信がない。近藤は正体がバレると処刑されるので「人違いだ!」と嘘をつきとおす。そこに証人として現れたのが、今は新政府軍だがかつては新選組にいた加納某。薩摩の人間から「どうだ、この男は近藤か?」と問われた加納は、新選組を脱けたとはいえ証言できず直立したまま黙っている。そして、気持ちを察した近藤は自分から口を割ってしまう--「加納君、お久しぶりです」。一時でも新選組として自分の配下にいた加納のことを、知らないと言えない近藤。加納は先に近藤が自分の名前を言ってくれたことに胸を打たれ、薩長の連中が見ている前で両手をつき「ご無沙汰しています」と頭を下げた。この場面は外からの日差しが逆光で2人を包み、宗教画を見ているような神聖さがあった。その後、近藤は薩長の仇敵として賊扱いされ斬首となる(切腹は許されなかった)。/処刑直前にカメラのカットが近藤の視点に切り替わり、彼が見ていたものが映る。木立や草の緑、キラキラ光る水面を泳ぐカエル、青空に浮かぶ雲。近藤は世界を目に焼き付けた。最後のセリフは「トシ…」。/もう、先の「加納君」と「トシ…」の2つのシーンを見られただけでも、見続けた甲斐があった。/芹沢、山南といった生きることが不器用な男たちの散り際も良い。斉藤一(オダギリ・ジョー)は目を赤くして泣くので、見ているこちらもウルウル。沖田は童顔なのに二言目には「斬っちゃいましょうよ」とくるのでギャップが味を出していた。僕の中で大きく株をあげたのが永倉新八を演じた山口智充。本当にお笑いタレントなのかと思うほど、貫禄のある見事な隊士ぶり。三谷幸喜の脚本はいろんな役者の長所を引き出した。/メモった良いセリフを2つ。まず佐久間象山の言葉「生まれてから最初の10年は己のことだけを考えればよい。そして次の10年は家族のことを考える。二十歳になってからの10年は生まれた故郷(くに)のことを考え、そして30になったら日本のことを考える。そして40になったら世界のことを考える」。/次に近藤が自分を暗殺しようとした伊東に言った言葉。伊東は薩長へ取り入ろうとしたが、元新選組という理由で見下され相手にされなかった。そして、新選組と完全に縁を切った証に近藤の首を手土産にしようとした。短刀に手を伸ばす伊東に近藤は静かに語りかける。「あなたの意見が通らないのは新選組にいたからではない。薩摩と長州は徳川を倒して新しい仕組みを作ろうとしている。しかし彼らが目指すのはあくまで薩長を中心とした世の中。私はだから許せないのです。ほんの一握りの者達が、世直しと称して己の欲得の為に国を動かそうとしている。あなたは新選組にいたから弾かれたのではない。薩摩や長州の出身ではなかったから弾かれたのです。そしてそれは私を斬ったところで変わるものではない。あなたの悔しさは私にもよく分かります。今まで私もさんざん生まれのことを言われてきた。百姓のせがれが武士として認められるには多くの年月がいりました。私はだからこそ新選組は身分を問わず誰でも入れるようにしたかった。出身を問わず、力のある者が上に立つ。それが新選組の気風です。私が望むのはそんな世の中です」「私はここに来るまであなたを刺すつもりでした」「薄々感づいておりました」「知っていて私と会ったと?刺されるとは思わなかったのですか?」「私は、ですから、命がけで話をしました」--これまでの大河ドラマは龍馬や西郷など維新の志士たちの目線で語られることが多かったので、近藤がなぜ薩長と戦うのか語ったセリフは新鮮だった。DVDは全12巻。大抵のレンタル店にあるハズ。機会があれば是非ご覧あれ!※市販DVDはボックスのみ。未放映シーン付。(Ama)。//ネコの郵便配達屋さん、可愛いッス。なんというか、ネコが話題になるニュースにはハズレがないねぇ。
 7月1日…本日発売の大判雑誌『劇薬の日本史』(笠倉社、560円)にて、巻頭特集の「阿弥陀寺に埋葬されていた信長の亡骸」を執筆してます!通説ではいくら探しても発見されなかったとされている信長の遺骸。しかし京都阿弥陀寺には秀吉が信長の遺骨を差し出すよう住職に迫った記録がある(阿弥陀寺には信長父子の他、側近の森蘭丸らの墓もアリ)。CMも流れてる本なので大抵の本屋にあると思います!表紙は礼拝堂で祈る細川ガラシャ。歴史コーナーで見かけたら、よかったら手にとって下さいませ。このムック本は歴史の異説を総特集したもの。他の執筆者が書いた内容は「明智光秀生存説(岐阜に墓)」「真田幸村生存説(秋田に墓)」「石田三成生存説(同じく秋田に墓)」「上杉謙信は女性だった」「本能寺の変を事前に秀吉に伝えた内通者は利休(利休は信長の茶会を任される茶頭だったのに、本能寺の変前後の動向の記録がなぜか残っていない)」「豊臣秀頼・父親探し仮想DNA鑑定」「戦国の呪い、小早川秀秋・太田道灌・小西行長」「お市の方生存説」「武田信玄が愛した7つの秘湯」等々、信憑性のあるものから眉ツバものまで盛り沢山デス。近年流行りの異説ネタを丸ごと収めた感じ。初耳で興味深かったのが「信長の比叡山焼き討ちは小規模」。“焼き討ち前年に比叡山を訪れた興福寺僧侶・英俊は、日記に「比叡山はほとんど人がおらず荒廃している」と書いており、数千人を殺したと思えない。滋賀県教育委員会の発掘調査でも焼け跡や人骨の痕跡が発見されず、出土されるものは平安時代のものばかり”、とのことだった。「上杉謙信女人説」の根拠は(1)戦国時代の価値観では世継ぎを作って家を残すことが何より重要なのに、謙信は一生独身を貫いた(2)兜ではなく頭巾を好んで被っていた(2)残っている衣類が赤色など派手な服が多い(4)源氏物語や伊勢物語など恋愛物を好んだ(5)毎月腹痛があった(6)最古の肖像画には当時の武将としては珍しくヒゲがない、云々。歴史のミステリーは興味が尽きませんね〜。
 6月30日…ネット・アドレスの末尾といえば“.com”“.jp”“.org”“.edu”などに限られてきたけど、ネットの国際管理団体ICANNが「ネット40年の歴史で最大の改正」として、アドレスの自由化に踏み切った。来年秋から自由に選べるなら“.art”で登録したいッス!//先週、秋葉原事件後のネット上の犯行予告で17人が摘発されたことを書いたけど、それからの1週間でさらに逮捕者が増え30人となった。どの予告も生命の尊さが分かっていないものばかりで悲しくなるんだけど、中でもショックだったのは18歳の少年が予告した原爆ドームの爆破。悪戯の書き込みとはいえ、この少年には原爆ドームが爆破の対象として頭に浮かんだことが衝撃だ。あの建物は言語を絶する悲劇の証人だ。核兵器の恐ろしさを後世に伝え、日本人のみならず人類全体にとっての負の遺産であり、右派や左派の思想の違いを超越した重い存在であるハズ。この記事を読んで、日本は戦争体験の継承に失敗しているんじゃないかと、暗澹たる気持ちになった。戦後60年が経って、社会からはどんどん戦争の記憶が薄れているけれど、「ここまできたか」という感じだ。僕の世代が橋渡しとして踏ん張らねば。//暴力団の資金源になっている“振り込め詐欺”。今年は5月までの被害額が既に約137億円に達しており、過去最悪だった04年の約284億円を上回るペースで状況が悪化している。政府はいつまで連中の存在を許すのか。//生活保護を切られて死んでしまう人がいう一方で、埼玉で元暴力団員が生活保護を約2千万円不正受給。記事を読めば読むほどめちゃくちゃだ。市民への謝罪の言葉もなし。行政が暴力団に弱すぎる。//機関銃や拳銃など16丁を所持し、武器を密輸していた暴力団幹部に懲役30年の判決。悪質な銃犯罪が続いてるので納得の判決だ。犯人は50歳だから人生終了に等しい。たとえ実際に人を殺さなくても、武器を密輸し所持するだけで30年くらうわけで、全国の暴力団員はこの判決に焦っているのでは。この機に堅気になるべし。毎月の上納金の苦しみも終わる。//中国貴州省で数万人規模の暴動がおき、県庁が市民に襲撃された。行政や警察の不正に対する不満が爆発した結果だ。反政府活動が速攻で弾圧される中国で、数万人が立ち上がったのは余程のこと。オリンピック開幕は8月8日。どうなっていくんだろう。




2週間だけブルーにライトアップ中
エッフェル塔。中央に星の輪が
あるのは、EU旗をモチーフにしている
から。ウットリするほど美しいねぇ。
 6月29日…米映画協会(AFI)は映画監督、俳優、脚本家など、映画業界の関係者で構成された団体だ。そのAFIのメンバー1500人が選んだアメリカ映画の「10 Top 10」(10ジャンルのトップ10映画)が今月発表された。一般人が選んだランキングではなく、その道のプロが投票した映画ベストなので興味津々。今後の鑑賞の参考にしたい。各ジャンルのトップ3は、歴史劇…「アラビアのロレンス」「ベン・ハー」「シンドラーのリスト」、SF映画…「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズ」「E.T.」、ファンタジー…「オズの魔法使」「ロード・オブ・ザ・リング」「素晴らしき哉、人生!」、ロマンチックコメディ…「街の灯」「アニー・ホール」「在る夜の出来事」、法廷ドラマ…「アラバマ物語」「十二人の怒れる男」「クレイマー、クレイマー」、ギャング映画…「ゴッドファーザー」「グッドフェローズ」「ゴッドファーザー PART2」、スポーツ映画…「レイジング・ブル」「ロッキー」「打撃王」、ミステリー映画…「めまい」「チャイナタウン」「裏窓」、西部劇…「捜索者」「真昼の決闘」「シェーン」、アニメーション…「白雪姫」「ピノキオ」「バンビ」。王道映画がズラリと並んでタイトルだけで壮観だ。また、ジャンル分け自体も興味をひいた。コメディが“恋愛コメディ”に特化していることや、訴訟大国らしく“法廷ドラマ”が名を連ねていることが、国民性を表していて面白い。※詳しいトップ10はリンク先にあります。//僕は仕事の気分転換によくPCの壁紙を変える。壁紙はけっこう作業効率が変わるので侮れない。こちらのサイトには500点以上も壁紙が紹介されていて有り難い。この露天風呂から見える夕暮れの風景、最高ッス。本当にこんな温泉があるんだね。ここで熱い湯船につかれたら涙チョチョ切れっすよ。あと、苔むした石道も落ち着いていいし、パープル&ピンクの空も幻想的でグッド。
 6月28日…イタリアの老舗自動車メーカー、フィアット社が“不適切なCM”を中国に謝罪した。どんな海外CMか検索したら動画があがってた(45秒)。さすがYouTube。出演しているのは、チベット支持者で知られる俳優リチャード・ギア。彼が車で旅をするんだけど、出発地点はハリウッドの(これが重要)チャイニーズ・シアター前。そこにはギア氏や有名人の手形がある。その後、彼はチベットに向かって若い僧侶と交流し、ヒマラヤの雄大な自然の中で雪山に手形を押し、最後に「変わる力」とコピーが入って締めくくられる。完璧ッス!中国の象徴としてのチャイニーズ・シアターとチベットの大地を手形と手形で握手のように結ぶという演出が見事。しかもチベット側は僧侶(子供だとソフト)との共同作業。政治的なメッセージを声高々に主張してないにもかかわらず、企業として限界に挑んでいる感じ。こんなの全く謝罪する必要なんてナシ。美しい山々の描写もあって、素晴らしい作品だと思う!これをよく45秒でまとめた。フィアット社は謝らずに「実際変わるべきです」と言って欲しかったな。でもギア氏を起用した時点で誰が見てもガンガンに政治的意図があるのに、「意図ナシ」とシレッと言いのけるのは、それはそれで有効な戦法かもネ。//年金問題で揺れる社保庁で、今度は新たに厚生年金でも入力ミスが発覚、予想される被害(受給漏れ)は560万件という気の遠くなる件数になるとのこと。この問題はこれから大騒ぎになっていくだろう。//銃の乱射事件が後を絶たないアメリカ。首都ワシントン市では家庭でのピストル所持を規制する条例があるが、米最高裁がこの度「ワシントン市の条例は武装の権利を侵害する」と違憲判決。銃犯罪が多発するから所持を規制するのではなく、逆にみんながもっと持てるように判決が出る、ザッツ・アメリカ!この判決が5対4の僅差だったのが惜しい、あと1人だけ規制派になれば、悪名高い全米ライフル協会をギャフンと言わせる歴史的判決になったのに。//温暖化で北極の氷はあと40年ほどで消えると言われているけど、米国の研究者が「(40年どころか)今年の9月までに消える可能性アリ」と発表。にわかに信じ難いけど、“心配し過ぎだったね”と秋に振り返りたく、ここに記事を紹介しておく。//秋葉原事件で犯人に肺を突き刺され重傷を負ったタクシー運転手さん(54歳)。高卒後に宮崎から上京し、ホテルの料理人として10年間下積みし、独立して飲食店を開くも数年で失敗。トラック運転手を経てタクシー運転手になり、犯人にはねられた若者を救護中に自分も刺された。意識が戻ったのは4日後。退院後の言葉を紹介した記事に胸が熱くなった--「私も店を失敗したけれど、勝ち組、負け組なんてどうでもいい。人に迷惑をかけずに生きていればいいことはある。私はそう信じて生きてきました」。

 6月27日…米エンターテインメント・ウィークリー誌が過去四半世紀に公開された映画から「ニュームービークラシック・トップ25」を発表。TOP10は(10)ムーラン・ルージュ(9)ダイ・ハード(8)羊たちの沈黙(7)ハンナとその姉妹(6)プライベート・ライアン(5)トイ・ストーリー(4)ブルー・ベルベッド(3)タイタニック(2)ロード・オブ・ザ・リング3部作(1)パルプ・フィクション。タランティーノがここまで強いとはビックリ。クレイジーな「ブルー・ベルベット」とW・アレンの人情喜劇「ハンナとその姉妹」が名を連ねるなど、このゴッタ煮感がいいね(笑)。※リンク先には25位まで掲載。//サイト読者の方から、「富山市消防局のマスコットキャラの名前がJOJOです!」との情報を頂きました。さっそく公式サイトに行ったところ、なんともシュールなデザインのJOJOが(笑)。彼はどんなスタンド能力なんでしょうね(笑)。//ネット辞典のウィキペディアの登録項目が、一昨日ついに50万項目の大台にのった!日本語版が立ち上がったのは2001年。それから7年でアッという間に50万項目。かつては「間違いだらけ」「文責が問われない辞典に信頼性は皆無」と叩かれてたけど、ここ1、2年の内容の充実ぶりは目を見張るものがある。基本的に善意の精神で作られているのがいいね。//ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットらが、ミャンマー軍政に対する意見広告を出した。彼らは今回だけじゃなくて、積極的にこうした発言を繰り返しており、真の意味でカッコイイ俳優たちッス。日本のトップ俳優たちも頑張ってくれ〜。//『高知の中学校、運動場が花畑になって体育祭ピンチ』のニュース、画像が圧巻だね。ここがグラウンドだったんなて信じられない!
 6月26日…地球から約3億光年の彼方にある“髪の毛座銀河団”には数千個の銀河が密集している。銀河とは星の集合体。例えば僕らが暮らす「天の川銀河」の場合、約2千億個の星で構成されている。ひとつの銀河でも膨大な星が含まれるのに、髪の毛座銀河団は“銀河が数千個”も集合してるというからスケールがデカイ。先頃、その銀河団の一角をハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像をNASAが公開した。漆黒の宇宙に浮かぶ銀河は実に神秘的!さっそく拡大画像のコチラコチラをパソコンの壁紙にしてみた。仕事の休憩時にボーッと見てると、それだけで疲れがとれる気がする。(*^v^*)//川端康成『伊豆の踊子』の表紙を荒木先生が描き下ろされ、数日前からファンの間で話題になっていた。そして昨日ヤフーニュースでも紹介された!拡大画像もあるのが嬉しい。やたらと戦闘力の高そうな“踊り子”なので、このまま彼女を主人公にしたジョジョ外伝が作れそうっすね(笑)。※と思ってたら、さっそく絵板にヴァージニアさんのパロディ絵が。これまた超ハイクオリティ!//世界のおかしな法律を紹介したサイトを見ていて驚いた。フランスには「ブタをナポレオンと名付けたり、呼んだりしてはならない」「顔が人間ではない人形を売ってはならない」という法があり、イギリスには「海岸に打ち上げられたクジラは国王のモノである。骨は彼女のコルセットを作るために使われる」、シンガポールには「キリストについて誰かと話してはならない」、オーストラリアには「バットマンのコスプレをしてはならない」、タイには「映画が始まる前に着席したものは、国歌が流れている間は立たなければならない」という法があるとのこと。探せばもっとたくさんの謎の法律を集めたサイトがありそうですね。※NYには「エレベーターの中ではドアを向いて腕組しなければならない」、アイオワ州には「ピアノを片手で弾いたら罰金」、サウジアラビアには「女性の運転禁止」、ブラジルのビリチバ・ミリン市には墓地不足の為、なんと「市民は死ぬこと禁止」というものまであるそうだ。

 6月25日…今秋、スイス・フランスの国境沿いで陽子の超高速衝突実験が行われ、理論上は小さなブラックホールができる可能性があるという。付近の住民からは「地球がのみ込まれる危険はないのか」と不安の声があがっており、ノーベル賞学者らの委員会が「たとえブラックホールができても、すぐに消滅するから大丈夫」と“安全宣言”を出した。偉い人たちが危険ナシというから心配ないと思うけれど、SF小説や星新一のショート・ショートなら、だいたいこの手の科学者たちの実験は、最後の1ページで「馬鹿なッ!計算では…うわぁ!」と地球が消滅するオチなんだよね(笑)。とにかく欧州合同原子核研究機関(CERN)のメンバーは、何月何日何時何分にその実験を行うのか告知して欲しい。その前日はメタボ対策で控えているスイーツ(シュークリーム、エクレア、ショートケーキ、みたらし団子、おはぎetc)を、後悔しないようたらふく食べておく。現在片想い中の人は「明日で消えるかもしれん」と考えて、告白する勇気が出てくるかも。何かに背中を押されなきゃ一歩踏み出せない事があるなら、地球消滅はこれ以上ない“究極のヒトオシ”っすよね。※あくまでも仮定の話だけど、文芸研究家として“最期に何をしたいか”を考えた。ゴッホの画集やチャップリンの映画を見るのもいいけど、何か一つだけ出来るとしたら、やはりベートーヴェンの第九を聴くことかなぁ。//英国では今月に入ってUFOの目撃が相次ぎ、英国防省が本格調査を開始するとのこと。英軍の下士官まで目撃したのが決め手らしい。//実写版『ヤッターマン』のメカ、ヤッターワンの映像公開。画像では大きさが分かり難いけど、高さ5m以上というから相当デカイね。//コカ・コーラのCM放送が始まったのは1962年。以降、加山雄三や矢沢永吉を起用するなど、時代を反映したCMをオンエアしてきた。これらコーラCMだけを76分にわたって収録した異色のDVD『The Coca-Cola TVCF Chronicles』(Ama)が来週発売されるとのこと。40年の変遷、ちょっと見てみたいかも。
 6月24日…今月8日の秋葉原事件以後の2週間で、ネット上に「今から池袋で100人ぶっ殺す」「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」「秋葉原の事件のまねをします」「横浜駅東口を爆破する」といった犯行予告を書いた17人が摘発された。犯人の内訳は13歳の中学生から30歳までの男15人、女2人。3分の1が未成年だった。公安委員長は「こんなことがまかり通る世の中はおかしい。断じて許せない」と会見。ここ数日だけを見ても、愛知神奈川新潟東京埼玉など、立て続けに逮捕・書類送検されている。リンク先の5つのニュースはどれも呆れた内容のものばかり。動機が“世間の反応が見たかった”“注目されたかった”とあまりに幼稚。秋葉原事件そのものも悲惨だけど、その後に17人も愉快犯が出てきたことも相当に深刻だ。奪われた生命の重みが国民全体で共有できていない証であり、人の死が完全に他人事になっている。何とかこの状況を変えられないものか…。悪戯として報道では小さく扱われているけれど、背景にある問題は非常に深刻で、もっと大きくニュースにするべきだと思う。//オークションでモネの『睡蓮』が、モネの絵としては過去最高額の86億円で落札。『睡蓮』は連作(シリーズ絵)なので200枚以上も類似の作品がある。どの『睡蓮』も素晴らしいとはいえ、モナリザやゴッホ“星月夜”のように、ワン&オンリーの作品ではなく、よく似た連作の1枚に86億がついたことに驚いた。//たこ焼き味、キムチ味、カレー味、わさび味等々、異色のラムネがヒットしているという。たこ焼き味はソースの香りがするのに味はラムネというから面白い。1本120円なら話のネタに飲んでみたいかも。現在“水ナス味”を開発中とのこと。色が紫できれいだろうねぇ。//携帯電話の規格が世界共通化へ。価格が下がれば嬉しいし、海外で使用可能になったらめっさ便利っすね。//従来のDVDに9倍のデータを記録する技術が登場!今は1枚に4時間しか入らないけど、この技術が実用化すれば36時間も入ることにッ!
 6月23日…ジブリ美術館の内部に子供のためのミニ・ルーブルが作られ、名画80点の縮小複製画がズラリと並んでいるとのこと。どんな光景なのか見てみたいな。ルーブル側は展示方法に何も口を挟まなかったらしく、ルーブルの学芸員は「我々が一流の芸術家に対して行うように、ジブリに対しては全く白紙委任状を与えた」とコメントしている。すごい信頼だね。//NHKのコメディ『サラリーマンNEO』の方向性が段々おかしくなってきた。以前はサラリーマンの悲哀を明るく笑い飛ばして、見終わった後は元気になれるギャグが多かった。ところが、3クールに入ってからは、ネチネチと相手を苛めたり、肉体的な特徴を笑ったり、必要以上に攻撃したり、笑いの質が陰湿になり過ぎて全く面白くない。人が傷ついている様子ばかりをギャグとして見せられても、楽しい気分にならないよ。それに、ドン引きするほど怒ってる登場人物が多すぎる。コントとはいえ、何分も怒号を聞くのは辛いし精神を消耗する。かつてのNEOは、“みんな頑張って生きてるんだよなぁ”と、見た後に優しい気持ちになれた。ホント、昔の路線に戻ることを期待している。//バンダイがガンダムのビームサーベル(1/12スケール)を秋に発売!約5千円と高いんだけど、効果音やアムロの声が出るらしく、マニアとしてはツボを刺激されまくりッス。(☆o☆)//以前、渋谷駅から地下鉄銀座線に乗ろうと思って地下に降りたら、「銀座線のホームは“地上”3階ですよ」と駅員に言われ、地下鉄なのに3階にホームがあって驚いたことがある。ただでさえ、JR、東京メトロ、私鉄が混然としているのに、今月開通した副都心線が参戦し、渋谷駅は地下5階〜地上3階の8層構造になったという。その結果、渋谷駅の構内地図は「ゲームのダンジョンのようだ」と話題に。確かにこのマップはラスボスが棲んでそうな最終ダンジョンっすね(笑)。//僕は基本的にアイドルが誰と結婚しようが自由だし、滅多に感慨を抱くこともないんだけど、NHKの首藤奈知子アナウンサー結婚の報道を聞いて、娘を嫁がせる父親モードというか、なんかこう、ちょっと寂しく…。今春まで平日は朝のニュースで首藤アナと松尾剛アナのホッコリした会話に元気をもらってたもんなぁ。どうぞお幸せに!※今は土日の朝のニュースを担当。松尾さん帰って来て。//救助された子ネコが母ネコから頭をコツン。可愛すぎる。こういうニュースばかりだと平和でいいんだけどね〜。

 6月22日…NHKの『週刊ブックレビュー』は約800回の放送歴がある硬派な書評番組。そこでなんと乙一氏の小説版ジョジョ『The Book』が“おすすめの一冊”に選ばれた!合評した3人のゲストのうち、2人は原作マンガを未読でスタンドの意味も知らない(53歳女性、66歳男性)。原作を知らずに小説版を読んで、世代的にもファン層よりかなり上の人が好印象を抱いてくれるか心配したけれど、それは取り越し苦労、杞憂に過ぎなかった!小説版ジョジョは、自分の記憶のすべてを記録した不思議な本を持つ少年、ビルとビルの間から脱出できなくなった女性など、孤独者たちの数奇な運命を描いたドロドロ愛憎物語。しかし哀しみだけでなく魂の再生も描かれる。同書を“イチオシです”と紹介したのは翻訳家でスポーツ解説者の東本貢司氏(55歳)。氏はマンガを読破しており、少し照れながら「僕は(ジョジョファンとして)最年長クラスだと思う」と前置き。「原作7部のうち第4部が舞台」「仙台市の郊外という設定」などジョジョトークを混ぜつつ、「最近読んだ本の中では出色の出来映え」と絶賛。他の2人からも「漫画が原作ということさえ知らずに読んだがミステリーとして非常に面白く最後まで読ませた。英語でこれを書けばスティーブン・キングやウィリアム・クーンズ的な位置付けで通用するんじゃないかな」(編集者の花田紀凱氏)、「漫画をもとにノベライズしたと思ったてたら殆どオリジナルストーリーで乙一さんの想像力に驚いた」(詩人の平田俊子さん)と大好評。東本氏は「キングといえばスタンドは“スタンド・バイ・ミー”からきてるのでリンクしている」と速攻でツッコミを入れていた(笑)。東本氏はまた、スタンドを「自分の宿命や願望や、全てのものが混然一体となって能力化されたもの」と解説し、「僕の年代ですら、自分ならどんなスタンド能力を持てるだろうかと想像するだけでワクワクする」と熱くトーク。50代や60代の人がジョジョを語る光景を見たのは初めてなので、僕はもうテレビの前で身を乗り出しっぱなし。作品の力が世代の壁を突き破って読み手を魅了していることに感動した。2人の司会者も小説を読破し、「まったくジョジョを知らなくて分かるのか不安だったけど、人を感情移入させてコントロールする能力を文章で味わい圧倒された」「(スタンド)能力のある人は、能力を持っている人が分かるという設定も面白い。色んな魅力に満ちた作品」と最後にまとめていた。スッゲー嬉しかった!!o(≧∇≦)o ※『The Book』(Ama)//地球から42光年の距離に地球よりも4〜9倍大きい惑星“スーパー地球”が3個発見された。アンドロメダ星雲なんて230万光年も先。広大な宇宙では42光年なんてすぐ近所。夢が広がるなぁ。//天文ネタをもうひとつ。火星に着陸した探査機が氷の撮影に初めて成功。リンク先の画像を見ると、確かに小さな白い固まりが写っている。かつては液体だったので、生物が生きられる環境だった可能性がグンとアップした。※僕は地球にしか生命がいないと考える方が非科学的だと思っとります。//先週初めてキムタク総理の月9ドラマ『CHANGE』(公式WEB)を見て、脚本の良さにびっくり。実際の政治がグダグダな分、ドラマの中で語られる夢や理想の眩しいこと、眩しいこと。こんなことなら第一話から見ておけば良かった。当初はキムタク総理に非協力的な人間が、裏表のない政治姿勢に感銘を受けて支持に回るシーンでは不覚にもグッスン。一歩間違えればシラけてしまうテーマを、うまい脚本で見せていると思った。次回の放送も楽しみ。
 6月21日…18日、米国の絵本作家ターシャ・テューダーさんが他界。92歳の大往生。ガーデニングの神様としても有名で、彼女の庭造りを1年かけて撮影したNHKのドキュメンタリーは、花々への愛にあふれ素晴らしいものだった。「庭仕事は体が疲れても心が満たされる」「美味しい料理の秘訣は近道をしないこと」「楽しいことは待つことにあるわ。春は必ずやって来る、幸せは心の持ち方にあるのだから」(ターシャ・テューダー)//ゲーム“FF”シリーズと“DOA”のキャラが対決して話題になってる『Dead Fantasy』(15分39秒)を見た。登場キャラはFF7のティファしか分からない僕だけど、それでも思わず最後まで見てしまうクオリティの高さ。少し読み込みに時間がかかるけど待つだけのことはある。マトリックスのBGMもカッコ良いし、上下左右の空間を極限まで生かしたハイスピード・バトルはクラクラしてくる。正規の映像じゃないのに、動きの良さがあり得ない。女性キャラのバトルに抵抗がある人も、演出の巧さで見られると思う。※魔法が使える分、やっぱFFチームは有利だよね。//鑑賞にパスワードが必要なので基本的にニコニコ動画を日記で紹介することはないんだけど、友人が教えてくれたリアル・ラジオJOJO体操動画(2分57秒)は、その思い切りのよさと、アップする勇気に唸り、リンクを貼らせて頂きます。最初は強烈なキャラ(某将軍様)に笑っていたんだけど、途中から“このシャープな動きはスゴイかも”と思うように。特にワムウに吸われるドイツ兵の部分は、天から何かが降りてるんじゃないかという動きだった。ウチで考案した体操が全力HPさんでフラッシュ化され、こうやって知らないとこで楽しんで頂けるのは本当に嬉しいッス。//先日、どういう選考基準なのか分からないけど、『週刊アスキー 7/1号』(発売中)の“有名人100人に聞いたデジタルアイテムを選んだ理由”特集の寄稿依頼がきた。過去の名機でもOKとのことなので、僕が日々愛用しているDVDレコーダー、東芝が04年に出した「RD-X5」(残念ながら生産終了)を押しておいた。連日“おすすめ番組”を録画するため、4台のレコーダーを使っており、そのうち2機がX5。最近購入したものよりも旧型のX5の方を重宝している。その理由は、まだデジタルチューナーを搭載しておらずアナログのままだから!つまり、BS放送にコピーガードがかかってないので、何度もダビング可能なんだ。最近のDVDレコはデジタルなので、BS放送は1度しか焼けないし、焼くとデータが本体から消え、容量も食いまくり。X5は当時最大容量の600GBで、BSも地上波もガッツリ大量録画!来月ダビング10が始まるけど、無制約のX5をまだまだ使うことになりそうだ。寄稿した『週刊アスキー』は火曜(17日)に出たので店頭にはもうないかも知れないけど、他に大槻ケンヂさん、若槻千夏さん、色んな人がお気に入りを紹介してましたよ〜。//マスコットキャラ“せんとくん”が可愛くないと問題(?)になった平城遷都1300年祭に、“まんとくん”に続きまたも新キャラクターが登場。その名も南無阿弥陀仏の「なーむくん」。イベントキャラが3人もいるカオスな状況に(笑)。

 6月20日…新聞の報道によると、昭和初期に書かれた小林多喜二の『蟹工船(かにこうせん)』が、今年に入って“古典”としては異例の約3万部を増刷するなど、例年の5倍の勢いで売れているという。文庫版(新潮)は110万部を突破した(1953年刊行)。丸善本店では「現代の『ワーキングプア』にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の『格差社会』に大復活!!」と広告を打ち平積みしている。/『蟹工船』の舞台はオホーツク海。カニ缶を作る船上で、非人間的な奴隷労働を強いられる人々が、団結して会社側に労働条件の改善を訴える為に立ち上がる物語だ。彼らはこの闘争の衝撃的な結末を通して真の敵を知り、やがて国家そのものと向き合うことになる。作品には名前を持つ主人公がおらず、全ての労働者が主役とも言うべき群衆劇だ。『蟹工船』は不敬罪で発禁処分になったが、多喜二はその後も反権力運動を続けたことで警察(特高)に逮捕され、その日の内に拷問で殺された。まだ29歳の若さだった。遺体の右の人差し指は、二度とペンが持てないよう、指が逆になるまで(手の甲の上へつくまで)折られていた。/今、『蟹工船』を購入している人の8割が10代後半から40代後半までの働き盛りの年代という。ワーキングプア問題で揺れる若い世代が中心になっている。若者の本離れが指摘されて久しいが、楽しい娯楽作品でもない本作が売れることに新潮社も驚きを隠せず「一時期は“消えていた”作品なのにここまで売れるのは、今の若い人たちに新しいものとして受け入れられているのでは」とコメント。/小林多喜二は国家権力に拷問で殺された日本で唯一の作家。彼がいかに生き、いかに死んだかを、『あの人の人生を知ろう〜小林多喜二編』にコンパクトにまとめたので、興味がある方は是非ご一読を。多喜二は『蟹工船』を書いてた頃、“殺されるかも知れない”と自分の死を予見してか、墓を生前に建てた。そんな思いをして書き上げた一冊。かつてこんなに勇気がある作家が実在したことを、多くの人に伝えたいデス。
●『蟹工船』は既に著作権フリーになっており青空文庫にて無料で読める
●読んでいる時間がないという方は、「マンガ蟹工船」がお薦め。白樺文学館がPDFファイルで公開しており、なんとこちらもダウンロードが無料
※上記PDFファイルを読めない方は解凍ソフトを落とせます(無料)。

(大阪梅田・紀伊国屋書店にて)
本屋に平積みされた小林多喜二
の『蟹工船(かにこうせん)』(Ama)。
80年前に刊行された労働者の
物語、それも暗くシリアスな内容
なのに、2008年になって脚光を
浴びるなど、社会運動家も労働
問題の研究者も誰も想像できな
かったと思う!(☆o☆)

 6月19日…今日は太宰治の命日。毎年、この日は東京三鷹・禅林寺の墓前で追善供養“桜桃忌”が催されるんだけど、今年は60年目とあって約500人も集まったとのこと。半世紀以上も前に他界した作家なのに、こんなにも多くの人が今も集まる作家を他に知らない。太宰と心中した女性は「私ばかり幸せな死にかたをしてすみません」と遺書に書いた。こんなことを書いてしまうくらい、彼には魅力があったんだよね。※過去の太宰墓参レポ//『ジャパネットたかた』のトーク分析記事、なるほど、「幸せのイメージを伝える話法」かぁ。確かにこの文章を読んでるだけで買いたくなる。モノを売ってるのに、押しつけ感がないばかりか、高田社長に好感まで持ってしまう。脱帽ッス。//待ってました!『ウルトラジャンプ7月号』本日発売!スティール・ボール・ランは読み応えありまくりの大量61ページ!(週刊誌は通常約18ページ。)じっくり読み耽ったので、映画を1本見終わった感じ。まったくもって、面白すぎ!これほどのエンターテインメント作品の新作を毎月読めるのは本当に幸せ。この興奮は同時代に生きる者の特権。サイト読者の中には単行本派の人もいると思うのですが、数ヶ月先までこんなに手に汗握る展開を知らないのは、もったいなさ過ぎる〜!(まだ2レース残ってるのにどこまで盛り上がるんだ!?)※ジョジョリンピックのレポ、もうすぐ完成します♪//元少年のオッサン同志へ!往年の富野アニメ『戦闘メカ・ザブングル』に登場した母艦“アイアンギアー”の変形超合金が、いつの間にか半額(Ama)になってる…!近年のハイセンスなロボットアニメを見ている若い人には、ダサすぎるデザインに見えると思う。確かにモッサリ感はある。しかし僕の世代はアイアンギアーという言葉だけで泣けてしまうのだ。古き良き時代の郷愁、そんな甘い言葉で片付けられない、もっとこう青春DNAをこじ開けるような何かが、イデオン、ザブングル、ダンバイン、エルガイム、ダグラム、ボトムズという名前の言霊(コトダマ)にあるんだ。(*^v^*)※6/26追記・ぐわッ、半額じゃなくなった!あの時だけだったのか!



これが… こうなる!さあ泣け
 6月18日…残業代の割増率引き上げの議員立法を提出へ。それ自体は良い方向なんだけど、本当に深刻なのはサービス残業なんだよね。残業代を出そうとしない経営者にとっちゃ、割増率がどれだけ増えようと痛くも痒くもない。だってタダ働きなんだから。まずそこを厳しく規制して経営者に“違法行為”をしていると認識させなくては。サービス残業を放置して割増率を上げるのは順序が逆ッス。//15日の日記で『25人の白雪姫』のことを紹介したけど、米国在住の読者の方から、この記事に関する海外WEBの反応を教えて頂いた。印象に残ったは次の意見。「親は子供らが精神的に傷つくのをなんとか保護してやりたいものだけど、それは子供に得にはならないわ。本当の世界へ出て行ったときに対処しなくてはいけないし、準備ができていないことになる(米国)」」「馬鹿げてる。子供たちは王様じゃないぞ。子供が謝ることを学ばないなら謙虚さを失って中身のない子になる。そして最初の挫折を乗り越えられない子になる。(米国)」「とても子供に悪い教育よ。成功を怒鳴って手に入れようとするなんて。(米国)」「考えてみて。もし一人が魔法使いのお婆さんなりたいと言ったら、その子はその劇のスターよ。ただ大量のリンゴを袋に入れて運ばないといけないけど。(豪州)」。挫折を体験せずに一生を終える人など殆ど皆無なわけで、それを子供時代に知っておくのはマイナスではないと僕も思う。「人生で肝心なのは、どれだけ強いパンチが打てるかではなく、どれだけパンチを受けられるかだ」(シルベスター・スタローン)//小中学生への携帯電話を法規制検討との報道。携帯には安否確認ができるメリットもあるわけで、別に所持規制という極論に走らなくても、電話&メール&GPS機能だけ付けた携帯を売ればいいと思うんだけど。ただ、僕が子供の頃は世の中に携帯なんてなくても不自由なく生活してたから、絶対に必要とも思わないけど…まぁ、時代が変わったからね。//映画『レイダース』やスター・ウォーズ・シリーズの名脚本家ローレンス・カスダンが実写版『マクロス』の脚色担当に就任。日本アニメのハリウッド映画化ではトホホ展開になることが多いけど、これは楽しみになってきた!//12日に発売されたゲーム『メタルギア・ソリッド4』(Ama)は4日間で47万本の出荷となり、PS3用ソフトとしては過去最高のヒットを記録したとのこと。ムービーだけで20分というからスゴイっすね。//16日の日記で昆虫食に興味をもたれた方、22日に都内で試食会があるそうですよ。もし参加されたらぜひ感想をお聞かせ下さいネ。//鬼教官ファンの方へ。先月、彼が舞台でお爺ちゃんの役をした様子や、ニュー・アジトの画像など、鬼教官コーナーを更新しました!(後半部分)
2004 2008
グレイトフルデッドの老化攻撃を食らったような見事なお爺ちゃんぶり。舞台動画(22秒)も同時にアップ!※停電になって狼狽する家族に「とにかく落ち着きなさい」と一喝。やがて電気が戻り、喜ぶ孫→踊らされて「あいたたた」。//鬼教官邸で遊んでる時にゴ○ブリが出現。一般人なら速攻で殺虫剤を出すところだけど、鬼教官はただの昆虫として観察し、生態を熱く語り始めた(爆)。鬼教官のトークがあまりにユニークなので公開(49秒)。ゴッキーは小さく映ってるだけなので安心して下さい。でも“小さくても駄目”という人は見ない方がいいです。r(^_^;)

 6月17日…読者の方から紹介して頂いた世界遺産『高野山』WEB、いやはや素晴らしいサイトでした。聖なる山林の深部にたたずむ高野山の寺々。ネットという電脳空間でありながら、山の緑と、静かな音楽、修行僧の姿を全面に出すことで、霊峰が持つ特殊な空気をサイト閲覧者に伝えている。クリック後、右上にあるスペシャルムービー(5分11秒)を見ると、“こんな別世界が日本にあるのか”と、行きたくなると思います!墓マイラーとして特に興奮したのが、奥の院にある戦国武将の墓マップ。トップ「ENTER」→上部の「世界遺産と秘宝」→「奥の院」と順番にクリックすると行けます。高野山は戦国時代の猛者たちが、生前に墓を作ったり、遺言で分骨されたりと、大結集している。それこそ、信長、秀吉、信玄、謙信、光秀、政宗、三成、全員集合。墓画像と解説が個々に出てくるのも嬉しい。霊宝館(博物館)には運慶の仏像もアリ。まだ一度も高野山を訪れたことがない方は、是非足を運ばれることをお薦めします。深い山中をケーブルカーで登ると、突如として広大な寺域(町といっていい規模)が目の前に広がるので仰天すると思う。自分が山上にいると思えないっす!//戦国武将の墓といえば、最近個人的に感動した出来事が。京都妙心寺は長い歴史を持つ巨大寺院。境内には無数の塔頭(小寺)があるんだけど、大半が非公開で中に入ることが出来ない。信長の墓は全国にあり、妙心寺にも信長重臣の滝川一益が建てた墓が建つ。しかし、妙心寺の心臓部ともいえる開山堂(670年前に寺を開いた開山大師のお廟)の裏にある為、一般ピープルに非公開どころか、寺の僧侶でさえ簡単に近づけない場所だ。僕はお寺の方と長い間交渉をして、今月ついに信長墓所への墓参許可を頂くことに成功(涙)!約束の日、境内を案内されて足が緊張でガクプル。墓所で感動したのは信長父子の墓が、宿敵(ライバル)だった武田信玄父子の墓と並んでいたこと!かつては敵だった者同士が、死んでから並んでいる姿は胸をうつものがあった。
  
うおお!写真撮影の許可を頂けた!一番左が信長の長男信忠、二番目が信長。右側の4基が武田家の墓だ(信玄は右から二番目)。
 6月16日…先日『風の谷のナウシカ』がオンエアされいて、以前に友人(鬼教官)が話していた強烈メニュー「風の谷丼」のことを思い出した。「風の谷丼」は彼が名付けた特製どんぶりで、ご飯の上に“イナゴ”“カイコ”“蜂の子”が載っている虫丼だ。『ナウシカ』には虫がたくさん出てくるのでそこからネーミングされた。僕がギョッとしてなんでそんな丼が好きなのか尋ねると、3つの理由を語ってくれた。(1)見かけは悪いが昆虫食は栄養満点。佃煮風がグッド。(2)ある文献に「昆虫食が普及すれば世界の食糧問題が大きく改善される」とあった。日本が食糧危機になっても自分は虫食ってるから平気。(3)魚や肉は切り身にされるから、動物の“一部だけ”を食べている。昆虫食は奴らの存在を、生命を、“丸ごと”喰らう。それもスプーン1杯で大量に。虫からすれば自分は神。ジョジョでいうカーズの気分。神の気分を味わえる料理なんてそうはない。特に“蜂の子”は、幼虫、サナギ、孵化寸前の3種が缶詰に入っており、様々な過程を一気に喰らうのは、まさしく“生命を丸呑み”する感じ。/この最後の言葉はナルホドと思った。最初は虫丼の話にビックリしたけど、3番目の理由は“生命の価値が分かっているからこそ”出てくる言葉だと思った。多くの人はそんなことを意識せずに出てきた料理を食べてるもんね。/虫なんて見るのも嫌という人には信じられないと思うけど、海外を旅するとレストランのメニューで普通に昆虫食を見かけるし、むしろ高タンパクが補給できると重宝されてたりする。※昨年掲示板で昆虫食の話題が出た時に紹介されたサイト『モグモグ昆虫食ランド』。※日本の地域別の食用昆虫のリストや“蜂の子”画像はコチラにて。
 
鬼教官のアジトには南キャン・
静ちゃんが描いた「鬼教官像」が
大切に飾られている。
絵の中で左腕に載っているのは
カマキリ。鬼教官の虫好きは
静ちゃんにも相当なインパクトを
与えたようだ(笑)。
 6月15日…今日メモった良い言葉。「険しい山の頂上には長く滞在できん。谷こそ川があって、魚がおる、花も咲く。頂上は登ったら降りるようになっとる。ずっと居れるわけない」(がばいばあちゃん)。//日本の某小学校の学芸会で、白雪姫が25人も登場したという。生徒の父母が“ヒロインを一人に決めるのは不公平”という理由で、舞台上には魔女もコビトもいなかったという。親の気持ちも分かるけれど、主役だけでは舞台は成り立たない。脇役や裏方など、縁の下を支える人間が、舞台のみならず実社会でどれほど大切か。それを親が教えないと、子供たちは「主役以外は価値がない」と、かえって誤った人生観を身につけてしまう気がするんだけど…。※ただ、25人の白雪姫って、いったいどんなストーリーに書き換えたのか、それはそれで観たい気がする(汗)。//海外最大手のネット旅行社がホテル業界にアンケートをとった結果、“世界最高のお客さん”に2年連続で日本人が選ばれたとのこと。理由は「静かで、ホテルに面倒がかからない礼儀正しさ」。どっちかっつーと、礼儀正しいというか、内気だから苦情を言わないだけなんだけどね(笑)。どうせ一晩の辛抱って思って、お湯の出ない水シャワーを震えながら使ってる。余程のことがない限り、文句言うだけ疲れるって思っちゃう。確かに、旅先で“日本人は部屋をとても綺麗に使う”とよく言われる。これは僕たちに“出る時はなるべく入った時と同じように”という意識があるからかな。//昨日、四川省で児童の追悼碑が破壊された記事を紹介したけど、今日また、住民の抗議活動を伝えた活動家が当局に連行され行方不明になったという報道が。子を失ったばかりか、問題を追及しようとすると逮捕される親たちは、あまりに救われなさすぎる。日本は隣人であればこそ、中国政府の間違いを指摘するべきじゃないのか。//イスラエルの協定違反も気になる。あの米国でさえ苦言をぶつけてるパレスチナ占領地への入植(移住)を、また再開した。何度も国連から撤退勧告や非難決議を受けているのに、イスラエルは入植政策を止めようとしない。新たに移住すると、また摩擦が起きて泥沼になるのに、何も学んでないことに呆れてしまう。//神戸の六甲山では、この時期だけ運が良ければ“光るキノコ”(シイノトモシビタケ)を見ることが出来るそうだ。リンク先の画像を見入ってしまった。なんとも幻想的な光景っすね。
 6月14日…午前に起きた東北地方の地震、行方不明者がたくさん出ていて心配だ。土砂崩れで現場に近づけないのがもどかしい。今回のようにM7を超える内陸部の直下地震は、過去50年を遡っても、阪神大震災(95)と鳥取県西部地震(00)の2回しか起きてない。//四川大地震の続報で怒りを感じたのが、中学校倒壊の犠牲者を追悼する墓碑を警官隊が粉々に破壊したニュース。当局は欠陥工事の責任追及を恐れて保護者集会を各地で抑圧してる。子供たちの為の墓碑を壊すなんて滅茶苦茶だ。追悼さえ許されないとは。こんなことを続けていると、いずれ中共政府は激怒した国民によって打ち倒されるだろう。//先日の秋葉原事件以降、犯行予告の悪戯投稿など(新潟でも)、なんかこう社会が騒然としてる感じですね。//昨日の日記の『探検ロマン世界遺産』は地震報道で放送延期になりました。//昨年初めて当サイトで実況更新をしたF1グランプリ最終戦。歴史に残る壮絶な三つ巴の戦いだった。そして今年、先週行われた第7戦カナダGPがこれまた大波乱!3位までの表彰台に優勝常連のフェラーリもマクラーレンもおらず、BMWがワンツーフィニッシュで3位はレッドブル(目を疑った!)。とりわけ僕がジーンときたのは、1位になったドライバーがロバート・クビサだったこと(2位ハイドフェルド、3位クルサード)。なぜなら、クビサは昨年、同じカナダGPで大クラッシュをして、あわや死ぬところだったからだ!この動画(52秒)を見れば分かるけど、270キロでコンクリ壁に衝突、残ったのは運転席だけという超ヤバイ事故だった(3D解説)。僕がクビサなら運転が怖くなって二度とハンドルが握れない。ところが彼は因縁のカナダで、F1参戦3年目、29戦目にして初優勝!彼はポーランド人であり、表彰式でF1史上初めてポーランド国歌が流れた。しかもクビサが年間ポイントでも、強敵のライコネン(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)を押さえて堂々のトップに。マシンの性能で両者に劣るクビサがポイントリーダーになるなんて、開幕前は誰が予想しただろう。不可能を可能にした瞬間を見せられ、胸が熱くなった。※BMWザウパーとしても42戦目に掴んだ優勝。しかも1&2位の独占。ピットの喜びようはハンパじゃなかった。
  温厚で優しいクビサ。ゴール動画でガッツ

 6月13日…14日のNHK『探検ロマン世界遺産』で取り上げられるのは、スペイン・コルドバに残るメスキータ(スペイン語のモスク)。コルドバはかつてイスラム支配下にあった街。16世紀、このモスクを壊して大聖堂を作る計画が立てられたが、なんとモスクの美しさに魅入られたキリスト教徒の市民が保存運動を展開、壊さずにモスクの中に大聖堂を作ることになった。2つの宗教文化が“共存”するメスキータ。今後もずっと残って欲しい。(天井が美しい内部画像)//石垣島の北にある尖閣諸島(地図)で、日本の巡視船と台湾の漁船が衝突し、台湾首相が“日本との開戦も排除しない”と答弁。日本国内ではこの事故のことが殆ど報道されてないだけに、“日本と開戦”なんて言葉が、架空の話でも台湾から出てきたことに驚いた。イージス艦が漁船を沈めたばかりなのに、なぜまた巡視船が衝突するほど接近するかね。どちらの船が悪いのか現場を見てないから分からないけど、漁船が進路を変えた時に対応できる距離を、安全の為に巡視船はキープすべきだろう。※領有権に関する日本、中国、台湾の言い分はウィキにかなり詳しく載っている。//
人材派遣会社によるピンハネなど、ワーキングプア(働く貧困層)の温床になっている日雇い派遣労働をめぐり、舛添厚生労働相が日雇い派遣を原則禁止する方針を表明(直接雇用しろということ)。他の閣僚はダンマリを決め込んでいたので、よく言ってくれたと思う。経団連の猛烈な抵抗が予想されるだけに、ここは本気で舛添氏を応援したい。(あと、長期の派遣を認可するなら、欧米のように同一労働・同一賃金の徹底が重要)

ビシィッ!「やれやれだぜ」 片手をポッケに
予約していた承太郎フィギュアが届いたッ!これ、めっちゃカッコ良いっすよ!予想以上のデキ。値段はそれなりにするけれど(約6千円、涙)、この造形と着色ならナットク。さすがはメディコス社。ぜひ他のキャラも頼んます。※個人的にはリボルテックのシリーズで、2千円前後ならもっと嬉しいんだけど!
 
昔、アーケードでゲットしたバンプレスト社の特大スター
プラチナと併せてみたら、これがピッタリのサイズ!鼻血が…
※承太郎フィギュア(Ama、再入荷!)
 6月12日…騒動が拡大してきた少年サンデー編集部に対するマンガ家たちの抗議。発端は雷句誠先生が小学館を提訴したことをこちらのブログで報告されたこと。雷句先生が勇気を出して書かない限り、ずっと知ることもなかったであろう漫画業界の舞台裏が克明に書かれていた。最初に読んだ時、原稿の紛失に対する怒りよりも、担当の態度に激怒しているように感じ、実名を出して相手をコテンパンに書くことにちょっと抵抗があった。ところが、雷句先生が極端な例ではなく、他の先生方からも編集部への怒りが噴き出しており、こちらだけでなくこっちでも、複数意見としてサンデー編集部への苦情が出ているので、これだけ雷句先生が同業者から支持されるのは、やはりそこに真実があるからだと思ってしまう。業界から干されてしまう恐れだってあるのに、「これ以上漫画家は編集者に馬鹿にされてはいけない」「後輩マンガ家の為にも権利を確立せねば」と戦っておられる。訴訟額が低いことからも、先生がここで重視されているのは、お金よりも芸術家の尊厳なのだと思った。/新條まゆ先生が“もうHな漫画を書きたくない”という気持を伝えた話は、こんな態度をとる編集者がいるのかと驚いた。『ある時、「こういう話はもう描きたくない。この連載は違う方向で描いて行きたい」と相談したところ、「だったら、この連載は終わり。次はこの雑誌に移って」と編集長に言われ、その場は担当編集者も含めてのお食事の席だったのですが「じゃあ、後は担当と話して」と編集長は帰ってしまいました。「ああ・・・長年この雑誌のために仕事して来て、曲がりなりにもすこしは貢献出来たと思えるだけの成果をあげてきたのに、最後は感謝の言葉もなく、こんな形で終わるのか・・・」と頭が真っ白になりました』『悩んで、悩んで、○学館を離れる決心をしました。それを担当に告げると、「だったら、いままでの出版物を全部絶版にする!」と言うので、驚いて、「脅すんですか?」と言ったところ「脅してるのはそっちでしょ!!」と言われてしまいました。この辺りから、弁護士に相談するようになりました。作家一人と大企業。どう丸め込まれても、どんなウワサを広げられても一人では太刀打ち出来ません。おまけに「頭がおかしくなってる」と言われ、むりやり連載を1回休まされました』。自分の好きなものを描けないクリエイター、想像するだけで辛すぎます。この問題はどこに着陸するんだろう。/同じ小学館でもスピリッツなんかは、不定期掲載が結構多いから、比較的にマンガ家が自分のペースで描かせてもらえているのかな?ジャンプで冨樫先生がたっぷり休みをとられるけど、連載の時はとてつもなく高い完成度なので、読者的には結果オーライで不満が消し飛ぶ。ジョジョも月刊誌になって、いつの間にか待つことに慣れた。こういう体験をしているので、僕はマンガ家は英気を養いながら連載してもいいのでは、と段々思うようになった。※ベルセルクはもっと載せて欲しいけど(笑)。

 6月11日…今日メモった言葉。「井上ひさしさんは『表現の自由はあくまで、権力に対する表現の自由。弱者に対しては、担保されていない』と指摘した。差別は人間を不幸にする。表現者は、差別とそれによる不幸を認識し、言葉による痛みを和らげる配慮を持つべきだ」(堀田貢得・ジャーナリスト)。“表現の自由はあくまで、権力に対する表現の自由”、僕もこの意見に賛成です。弱い立場にある人に、酷いことを言ってもいい“自由”なんて、自由の履き違えもいいとこ。//映画評論家の水野晴郎さんが他界。享年76才。水曜ロードショーで良い映画を見た後は、番組最後の「いやあ、映画って本当にいいもんですね」のセリフで、再びジーンときてました。長い間、楽しい映画紹介を有難うございました!//奈良の「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター“せんとくん”が、県民から「可愛くない」と言われ、仏教界から「御仏(みほとけ)の頭に鹿の角を生やすとは不謹慎」と大目玉。あげくに市民有志が対抗キャラの“まんとくん”を発表。地元商店街はそちらを使用するという。確かに“せんとくん”は似顔絵も描きにくいけど、さすがにちょっと可哀相になってきた(汗)。
 6月10日…今月21日から公開される映画『西の魔女が死んだ』の公式WEBのBGMがとても良い。上映が楽しみっす。//当サイトを検索して来られる方は、文芸、ジョジョ、仏像、というキーワードで訪問されることが多いけれど、今月に入ってなぜか清少納言コーナーにアクセスが集中。今、学生さんが学校の授業で勉強している所なのかな?//一昨日にアップした秋葉原事件のコメントについて、様々な方からご意見を頂いています。複数の方が書かれているのが「犯人の行為は絶対に許されないという大前提の上で、派遣労働がいかに人間性を破壊するか世間は分かっていない」というもの。以下のメールを、転載許可を頂いたので一部紹介します。『犯人は絶望故に事件を起こしたと言う事ですが、人間性を喪失する派遣業務に事件の鍵があると思いました。ニュースでは「裾野市の自動車関連企業へ派遣」とありましたが、裾野市である以上、トヨタ関連の業務である事は自明であり、圧力が掛かったのか、ニュースでは敢えてぼかした表現となっていました。トヨタ自動車の実体は「現代の蟹工船」であり、正社員以外は人間として対等に扱われず、鎌田慧氏の著書『自動車絶望工場』に書かれている事は現在でも続いています。私自身、今から6年前、偽装請負でトヨタ自動車本社に派遣されていた事があり、正社員では受けられる教育も一切無いままに成果のみを求められ、失敗をすると正社員の方から「お前を働かせるのに給料の倍以上掛かっているんだぞ!」や「お前が仕事できんのは、親が駄目なんだろ?」、「仕事を干す事なんて簡単に出来るんだぞ!」と毎日のように公衆の面前で罵倒され続けました。私は仕事を失うわけに行かず、只、畏縮するのみで全てを背負い込む形となり、最終的には精神を病むこととなり、仕事の帰りに歩道を歩いていると、「このまま車道に踏み外せば楽になれるのかもしれない」と言った事が頭を過ぎるように…。最終的に退職(事実上の解雇)を余儀なくされました。今回の無差別殺傷事件の被害者は、自民党及び経団連の支配するシステムの犠牲者でもあると感じました。今のトヨタのようなシステムは第二・第三の犠牲者を生み出すのかもしれません。今回の事件の被害者の命はもう取り返すことは出来ないですが、これ以上の犠牲者を出さないよう、全ての人が人間性を失わない社会に変えなければならないと思います』。報道によると、犯人の勤務先の幹部は派遣社員削減について「切る」と口を滑らせ、慌てて「契約解除」と言い直しており、こういうところにも体質が見え隠れしている。※他の方の意見では、『怒りや恨みの矛先が、自分を苦しめている会社や永田町ではなく、無関係の歩行者に行くのは理解できない』、『自らを不細工と決めつけて絶望する価値観を親から貰っていたのは悲劇』、『自分もずっと独身だが彼女がいないことがそこまで重要とは思えない』、『もっと酷い環境の人間でも頑張って生きているのに周囲のせいにしちゃだめだ』、『事件再発の防止を考えるのが何より大切かつ緊急』というものもありました。
 6月9日…毎年世界の軍事予算白書をまとめているストックホルム国際平和研究所が、08年版(年鑑)の比較データを発表。これによると、昨年度(07年)の世界の軍事費総額は、冷戦後最高の約140兆円(1兆3千億ドル)!トップ10は以下の通り。米国だけゼロが一つ多い。
(1)アメリカ 5470億ドル(約60兆円)※WWU後、過去最高
(2)イギリス 597億ドル(6兆円強)
(3)中国 583億ドル(10年間で実質3倍)
(4)フランス 536億ドル
(5)日本 436億ドル
(6)ドイツ 369億ドル
(7)ロシア 354億ドル
(8)サウジアラビア 338億ドル
(9)イタリア 331億ドル
(10)インド 242億ドル全世界の軍事費総額の4割以上がアメリカ一国という突出ぶり。前年度に比べると、中国は仏を抜いて3位になり、2位の英国に肉薄している。とはいえ、2位から10位まで全部足しても米国の半分ちょいにしかならんけど…。/この1兆ドルオーバー、約140兆円の世界の軍事費に対し、06年の国連の通常予算はわずかに38億ドル(約4千億円)。軍事費の約350分の1しか国連に回っていない。この膨大な軍事費を環境や貧困対策に使えればどんなにいいか。ハァ〜。※いまや米国経済は軍事と密着してしまったが、かつてアイゼンハワー大統領は次のように軍事産業の巨大化を警告していた。「米国市民が安全と自由を手に入れる為には、自国の巨大な軍産複合体への警戒を怠らず、それらに平和的手段と目的を持たせることが重要なのだ」。//今月1日、ファッションデザイナーのイブ・サンローランが他界した。享年71才。サンローランはクリスチャン・ディオールが52才で急逝した際に、まだ21才という若さで後継者に指名された人物。その後、氏は40年にわたって服飾界を牽引。女性のパンツスタイルやロングブーツを世に広めた。02年に現役を引退した時の声明が印象的だったので再掲--「私は自分が長年に渡って追い求めてきた“美の幻影”に永遠の別れを申し渡します。美の亡霊を追求し、探し求め、追い詰めてきた事…それが私の人生だった」。“美を追い詰める”という言葉に、クリエイターの執念を感じた。しかも40年も格闘した相手(美)は“幻影”“亡霊”。華やかに見える世界だが苦闘の日々であったことが伝わってくる。//先日、少年ジャンプの歴代名物キャラ40名が、缶コーヒーのCMポスターに出て話題になった。JR大阪駅の近くにズラリと並んだ光景は壮観だった!

視界の彼方まで
ジャンプ・キャラ
&坂口憲二
我らが承太郎は「ほとんど寝て
ないのに寝グセだけついた!」と
ブチ切れプッツン・オラオラ(笑)

 6月8日…秋葉原の通り魔事件、「誰でもよかった」って酷すぎ…。最近は“死刑になりたくて誰かを殺したかった”という、到底納得できない自己中心的な犯行理由もよく聞く。自暴自棄になったとはいえ、そこまでするものなのか?あまりに命が軽すぎる。今日が池田小の事件と同じ日というのも不気味な符号だ。一見、幸せそうに見える人でも、みんな周囲に言わないだけで、各々いろんな辛いことを抱えて頑張って生きている。誰もが外に出せない悩みや悲しみを持っているもの。他人も踏ん張って生きていることを考えることが出来ない“想像力の欠如”が、「誰でもよかった」と他人を巻き込む心理を生む。/安易に社会の問題と結びつける気はないけれど、さすがにこうも同様の事件が続いていると、やはり“想像力の欠如”は、日本社会全体を包み込んでいると思う。その空気を作っているのは政治・行政(それを許している国民も責任あり)。“想像力”があれば政治家や役人は、低所得者、高齢者、障害者を追い詰める政策を、こうも次々と打ち出せないハズ。二言目には「財源がない」と言いながら、無駄金をめぐる省庁の不正は後を絶たず(先週発覚したタクシー接待も呆れ果てた)、福田首相は1泊136万円の部屋に宿泊。地方では生活保護を切られて餓死者が出ているのに、約300兆円の特別会計予算(利権の巣窟)の闇は放置。政府はもっと温かい血が通った国政を行うべき。/犯罪防止に防犯カメラをいくら増設したところで、最初から捕まる気でいる人間の凶行を止めることは出来ない。子供に対して親や地域社会が命の尊さを、何度も、何度も、何度も、伝えていかねばならない。ただこれが難しいのは、当の大人自身が、自分の命を尊いものと実感させてくれる社会に生きていないことだ。正社員は延々と続くサービス残業で過労死寸前になり、派遣労働者は不必要となれば簡単に解雇される不安定な生活を送っている。大人がボロボロなのに、そういう状況で子供に生命の尊さを語っても、言葉に魂がこもらない。社会のあり方を根本的に見直すときだが、権力者や経団連、富裕層が“自分たちさえリッチに暮らせれば社会が荒廃しても関係ない”と無関心でいる限り、現状を軌道修正するのは非常に困難だろう。※他者の心の中を思う力を、芸術は何よりも培ってくれる。芸術に感動することは、他人の心に自分の心を重ねることだから。だが、政府は予算縮小で各地の美術館を閉鎖に追い込み、オーケストラへの助成金をカットしている。映画、古典芸能、ミュージカルもバックアップ不足で高すぎる。欧米では日本の半額くらいで映画や舞台芸術を楽しめるので、国民と芸術の距離がグッと近い。ホント、この国はお金を削る場所を間違っている。//先日の報道で昨年の自殺者数がまた3万人を突破したと伝えられた。これで10年連続。約15分に1人が命を絶っている。//国会の超党派でサマータイム法案を出す気だが、冗談じゃない。経団連は「温暖化対策」と言ってるが、「サービス残業の時間を増やしたい」という魂胆が見え見え。首相は「欧州では普通」と言ってるが、欧州は残業がないんだってば。一部分だけをピックアップして“世界標準に”など笑止千万。//ヒラリー氏が大統領選から撤退表明。最後までオバマ氏と僅差だったし、よく健闘したと思う。選挙戦の確執は早く水に流して、ぜひオバマ氏とタッグを組んで副大統領候補になって欲しい。ハッキリ言って、共和党候補のマケインは手強い(無能なブッシュでさえ再選されるほど共和党の基盤は強固)。黒人への差別も根強く残っており、ヒラリー氏のバックアップがあっても厳しい戦いになるだろう。投票日の11月まであと5ヶ月。両名が一丸となってマケインに打ち勝って欲しい。
 6月7日…パソコン、あと1日で本調子に復活しそう。//本日は荒木先生の48回目の誕生日!(おメメタァございます!)。@JOJOさんがバースデーの祝福フラッシュを公開されたので、楽しませて頂きました♪この動画は、簡単にコマーシャルを作ることが出来る作成ソフト、コマーシャライザーを使用されたとのこと。僕もチャレンジしてみようかな。

 6月6日…フラ〜。ウィンドウズXPの再々インストールに失敗。初期化した後、基本ドライバーを入れる時に手順を間違えたらしい…。いろんなアプリケーションがフリーズ&応答ナシに。今夜、再々々インストールをするので更新は休みます。天よ、これは何かの修行なのか?ああ、時が見える… (T_T)

 6月5日…フンガー!またしてもパソコンがクラッシュ。3日前、リカバリー直後のファイヤーフォックス導入時にトラブったみたいで、レジストリ異常となりシステムの復元もできず。お気に入りのリンクは開かないし、キーボードのテンキーは全角固定から変更できない。2日前にXPを再インストールしたばかりなのに、今夜、再々インストールすることに…。バタッ。もう、どこか遠くに旅立ちたいっす。何かを悟りそうな気がする…ハハ…ハ…。//昨日のM・デイビスのインタビュー動画に関連して、山崎まさよしがポール・マッカトニーを訪問する動画(6分17秒)を紹介して頂きました!この対談ではなんと山崎氏がポールの前でビートルズの「all my loving」を演奏し、しかもサビでポールがハモッてる!ギターコードの指導まで受けるという究極の黄金体験。山崎氏の緊張感がヒシヒシと伝わってきます〜!
 6月4日…世界には現在、山奥や密林に暮らし、外部社会と全く接触を持たない部族が100以上あるという。南米ブラジルのアマゾン上空を飛んだ飛行機が、そういった未知の部族を撮影した。リンク先の画像を見ると、遠くの方で身体を朱色に塗った屈強な男たちが、飛行機に矢を向けているのが分かる(そりゃ怖いと思う)。近年、アマゾンでは森林の違法伐採で先住民の居住地が脅かされており、彼らの領土を守る国際法の制定が必要とされている。//一方、こちらは極北に巨人がいたというニュース。これまで極北に住んだ最初の人類がイヌイット(エスキモー)の祖先と考えられてきたけど、グリーンランドの遺跡で見つかった凍結した毛髪のDNAを調べた結果、現代のイヌイットと遺伝子が異なったという。イヌイットの間には、大昔、先に住んでいた巨人を祖先が追い出したとの伝説があり、これと符合するんだって。どれくらい大きな巨人だったんだろうねぇ。※イヌイットの伝説「極北には心の優しい巨人“ツニート”が住んでいた。だが我々の祖先を見たら、目から血を流して逃げた」。//ジャズファンの方へ!帝王マイルス・デイビスにタモリがインタビューしている映像(8分48秒)を友人が教えてくれた。これほどタモリが緊張している映像を見たことがない。取材嫌いのマイルスがインタビューを受けること自体が珍しいのに、それがテレビ番組だなんて信じられない。よくこの企画が実現したもの。しかも、タモリは最後に帝王が描いた絵をもらっている。超ド級の家宝っすね。動画のラスト、帝王が日本語で「今夜は最高」と言いかけて「今夜はさ…」で切れてるのがもったいない(笑)。//今日は19年前に天安門事件が起きた日。香港で開かれた抗議集会には1万6千人が参加したという。当局の弾圧を心配したけど、主催側は天安門事件と四川大地震の死者に対して同時に献花をすることで、当局の妨害を排除したようだ。これなら手出しできないよね。//円谷プロがYouTubeに“ウルトラチャンネル”を開設。ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラQの無料配信を開始。まだ第1話のみだけど、企業が公式にYouTubeを利用する流れが加速してきたね。ぶっちゃけ、これなら著作権問題もないし紹介しやすいです。r(^_^;)

 6月3日…狼が吠えるように歌う米国のトム・ウェイツ(来年で還暦)。彼のライブをYouTubeで初めて見た。なんちゅうド迫力のピアノ弾き語り。トム・ウェイツの歌を初体験の人は、あのドスの効いた声と切ないピアノで目まいがすると思う!曲は『Innocent When You Dream』(5分28秒)。1分8秒から歌が始まるので最初は早送りしていいかも。バンジョーの音もしみじみとして良いね。//本日発売の『クロノス 7月号』に、連載の映画コラムを書いてます。今回取り上げた作品は1995年の米映画『スモーク』。NY・ブルックリンのタバコ屋を舞台に、大都会の片隅で交錯する人々の人生を“かぐわしい煙”として愛を込めて描いた傑作。5つの章に分かれているので、始めの第1章だけネタバレさせて下さい。冒頭に紹介したトム・ウェイツの歌はこの映画で流れるので、聴きながら読んでもらえるとグッとくるかも。/主人公はタバコ屋を営む親父オーギー。人情味のある人柄で常連客は彼を慕ってやってくる。オーギーには風変わりなライフワークがあった。毎朝店の前にカメラの三脚を立て、8時ちょうどに街角を1枚撮影するというものだ。14年前から雨の日も雪の日も欠かさず続けており、写真の数は既に4千枚。ある日、馴染みの作家ポールがレジの横にあるカメラを見つけたことから、オーギーは撮りためた写真を初めて人に見せる。半ば呆れるようにポールがアルバムをめくっていると、「ゆっくり見なきゃダメだ。でないと何も見えない」とオーギー。「なぜ?全部同じ場所だよ?」「同じようで全部違う。四季の日差し、平日、週末。通行人の新しい顔が常連になり、古い顔が消えていく」。静かにタバコをくゆらすオーギー。しばらくしてポールが息を呑んで手をとめた「エレンだ…」。ポールは数年前に妊娠中の妻を強盗の流れ弾で失い、以降小説を書けないでいた。「エレンの写真はまだ何枚かある」「僕が愛したエレン…」。顔を覆ってむせび泣くポールの肩に、オーギーは黙って手を置いた。/以降の4つの章も、登場する一人一人の物語が胸に染みる。小さな優しさが人を救い、孤独な魂はスモークのように大気の中で混じり合っていく。観終わると温かな感情が全身を満たす大人の為のおとぎ話であり、いつまでも作品世界に身を浸したくなる映画だ。※DVDの日本語吹替えが非常に良い!字幕で情報カットされている会話が山ほどあり、ストーリーがいっそう深く味わえる。字幕「今日はクリスマスだから」→吹替え「あんたがクリスマスにエセル婆ちゃんを忘れる訳がない」、これくらい情報量が違う!字幕で見た人は是非吹替えでで再見して欲しいデス。(Ama)※なんとYouTubeにトム・ウェイツの曲が流れるラストの場面があがってたので、映画を観た後はこのネタバレ動画(5分)で泣きませう。//ドラマ版『のだめカンタービレ』の好演で、僕は玉木宏のファンになったんだけど、なんと彼が手塚治虫原作の社会派作品『MW(ムウ)』で初悪役を演じるとのこと。MWとは米軍が極秘裏に開発した毒ガス兵器の名前。ある日沖縄某島の米軍施設からMWが漏れ、島民がほぼ全滅する事件が起きる。その生き残りが主人公だ。日米両政府は事件を隠し闇に葬った。彼は自分たちを見捨てた社会への復讐を胸に刻み、行動を開始する。手塚マンガの中でもドロドロ系の筆頭に数えられる本作が、まさか実写映画化されるとは。あえてこの衝撃の問題作を題材に選んだ映画関係者はアッパレ。映画版デスノートのキラを玉木君に演って欲しかった僕としては、MWのアンチ・ヒーローをどう演じるのか楽しみにしている。※『MW』(Ama
 6月2日…グハーッ、パソコン絶不調!メールは出来るのに、なぜかインターネットだけ出来なくなった!デルに電話してあらゆる方法を試したけれど、「システムの復元」もなぜか“未完了”で立ち上がるので打つ手なし。ここ数ヶ月、何もソフトをダウンロードしてないし、危険なリンクも踏んでないのに、どうして?っていうか、午前中は普通に作業できてたのに、昼飯後に「ページが表示されません」状態になった。デルいわく「メールは問題ないので、ウィンドウズ内部でインターネット・エクスプローラーだけが壊れている」とのこと。しかし、別ブラウザーのファイヤーフォックスとオペラを導入したけど、これも「ネット接続できません」。訳がわからず(涙)。結局、初期設定へ恐怖の再インストール。仕事が溜まってて、こんなことに時間を奪われている余裕は1秒もないのに…。まだ買って1年しか経ってないウィンドウズなのに、そりゃないぜビル・ゲイツ。(T_T)/そして、ウイルス・セキュリティのノートンの対応が酷かった。インストールが上手く行かないのでサポートセンターに電話したら、大阪から東京の長距離電話なのに、ずっと「順番に繋ぎますのでしばらくお待ち下さい」。20分経っても電話に出ず、電話代がどんどん加算されるので、しびれを切らせて受話器を置いた。フリーダイヤルならともかく、有料で待たせて、しかも繋がらないとは…。そんなところで人件費を削らず、もっと電話回線を増やしてくれ〜(怒)。/ちなみにカジポンPCの追加搭載アプリケーションは、ホームページビルダー、ATOK、広辞苑、エンカルタ百科事典、ブリタニカ百科事典、デジカメの達人、類語辞典の7つ。多少重くなってもサイトの更新には欠かせないソフトっす!
 6月1日…米国の東海岸にロック音楽のテーマ・パーク「ハード・ロック・パーク」がオープン。レッド・ツェッペリンが鳴り響く中を疾走するジェット・コースター、めっさテンションが上がりそう!//先日のヤフー・ニュースに「サラリーマンにとって言い訳は仕事のうち」として“言い訳の極意”についての記事があり、5つのポイントが紹介されていた。(1)謝罪コメントは文頭(2)主観を入れず事実を説明(3)カラダ全体を使う(4)気の毒に思われるほどしょげ返る(5)今後の対処法を説明。この5番目は特に大事だね。人間誰でも生きていれば失敗もあるわけで、ドンマイ名言として画家の中川一政さんの言葉を追記したい--「生まれて来るのが2度目なら、もう少し上手い生き方も出来たけれど、初めて生まれて来たんだから、そりゃまごつきますよ。向こうでぶつかり、こっちでぶつかり、こぶ作ったり、傷作ったりしてね」。//先日の日記でカリフォルニア州最高裁が同性結婚を認める判決を下したことを紹介したけど、この判決を受けてハリウッドで色んな動きが。07年にアカデミー賞授賞式の司会者を務め、強烈なブラック・ユーモアで会場を爆笑させた女性コメディアン、エレン・デジェネレスがパートナーとの結婚を表明。また、初期のスター・トレックで“ミスター・カトー”を演じ、SFファンには馴染み深いジョージ・タケイも結婚を決めたとのこと。偏見で辛い思いをしてきた人たちを応援する判決が出て本当に良かった。//四川大地震で救出された生存者は、圧倒的に女性が多かったことが判明。救出活動に参加した医師は「苛酷な状況に陥っても女性の方が男性より生命力が強い」と指摘。その理由として「女性は皮下脂肪が多く水分の消耗が少ない」という身体的要因、「下敷きになり動けない状況に陥っても、女性は平常心を取り戻すのが早い」という心理的要因をあげている。被災後120時間を過ぎて救出された年配の女性も多く、女性の身体の構造と精神力が男性よりも生存率を高めているようだ。//福笑いの遊びのように、北斎のイラストでオリジナル絵を作る『北斎漫画制作キット』。地味ながら北斎のヒョウヒョウとした絵を味わえます♪





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