最新文芸情報


2009.9〜10

 10月31日…フィギュアスケートの男子シングル、織田信成選手がフランス大会に続き中国大会でも優勝!ジャンプの着地が非常に美しく、チャップリンの音楽も彼のキャラにあっている。ファイナルやオリンピックが楽しみ。そして!女子フリーも鈴木明子選手がGPシリーズ初優勝(初出場で!)。24歳にしてブランクからの完全復活。しかも今季の浅田選手、安藤選手、中野選手を超える日本勢最高得点での優勝!4人目の五輪候補者に名乗りを上げ、12月の全日本は熱くなること必至。(昨夜、録画をセットしてたけど、野球が50分も延長になり、後番組の女子フリーは最初のとこで切れていた…涙)
 10月30日…海外経験がなくても英語力がTOEIC975点でCNNが字幕なしで理解できるという方が書いた「堅実で一番効率的な英語の勉強法」、なんかこう読んでるだけで英語が得意になりそう。公開からすぐに約3千リンクされたのもスゴイ。まずは鬼門の文法を何とかせねば。//メル・ギブソンがブレイクした『マッドマックス』の新作(パート4)が約25年ぶりに製作されるとのこと。撮影はパート2と同じロケ地。パート2は「北斗の拳」の世界観のもとになった傑作であり、どんな作品になるのか楽しみッス。//国後島のヒグマは約1割もシロクマのように体毛が白いらしい。白い体は普通なら自然界で見つかりやすいけれど、国後島には天敵のオオカミがいないため生き残ってきたとのこと。//11月6日まで期間限定で販売されているバーガーキングの「極盛りバーガー」、この圧巻の7枚重ねは一度食べてみたいな。米国巡礼でいろんなバーガーを食べたけど、一番旨かったのはダントツでバーガーキング、2番目がウェンディーズ、3番目以降がマクドなどその他の店だった。※ぐあ!店舗リストを見たら、東京、神奈川、千葉、埼玉のたった4都県にしかないのか〜。関西にもカム!
 10月27日…ここ数日、激動の日々だったので30日まで日記をお休みしますネ!(番組情報は更新します!)※掲示板、メールでの温かいお言葉、本当にありがとうございます!(>_<)
 10月26日…本日午後5時21分に赤ちゃんが産まれました!元気な男の子。体重は3200グラム。父の葬儀と同じ日に産まれてくるなんて、こんな映画みたいなことが実際にあるのかと、自分でも信じられない気持ちです。/1月の末、妊娠が分かった時にこの日記に書こうとも思ったけれど、妻はひとつ年下で高齢出産となり、しかも初産ということで、無事に産まれてくるまで本当にどうなるか分からず、もしもの時は2人の胸にしまっておくつもりだった。妊娠の後半まで逆子になっていたり、前置胎盤気味だったり、いろいろ不安なことがあったし、出産予定日が10月16日なのに、25日になっても一向に産まれてくる気配がなく、“このままでは母子共に危険になるのでは”と最後までハラハラした。ところが昨夜、父のお通夜の最中(23時頃)に「ちょっと痛くなってきたので病院に行ってくる」とメールが入り、早朝4時半には「子宮口が5cm開いたので朝までに産まれそう」と付き添っていた彼女の母親から連絡があった。葬儀場から病院まで車で約1時間。速攻でタクシーを呼んだけど、時間が時間なだけにすぐにつかまらず、葬儀場の入口で足踏みしながらタクシーの到着を待った。その15分間の長かったこと!運転手さんに事情を話すと「この時間なら道も空いてるし40分で行ったる!」と心強い言葉。僕は心の中で“間に合え!間に合え〜ッ!”って祈っていた。5時半に分娩室に入ると彼女が歯を食いしばって「ヒッ、ヒッ、フーッ」と頑張っていた。間に合った!赤ちゃんは子宮口が10cm開くと出て来られる。7時半の時点で9cmになり、先生も「山の9合目まで来ましたね」とおっしゃり、“もうじきだ”と手に汗を握った。しかし、ここからが本当の戦いだった!最後の1cmがなかなか開かず、2時間、4時間が経っても9合目から先に進めない。他の病院では2時間変化がなければ陣痛促進剤を投入することが多いけど、この病院はなるべく自然の力に任せるという方針だったので、6時間変化がなくても「もう少し待ってみましょう」ということだった。隣室ではイザという時の為に帝王切開の準備も進められていた。彼女は「フーッ、ウンッ、フーッ、ウンッ」とめちゃくちゃ苦しそう。リキみ過ぎて脳の血管が破裂しやしないかと超心配した。僕は助産婦さんから「腰をさすってあげて」と言われていたので、7時間、8時間と、ひたすらさすっていた。/一方、この頃葬儀場では父の告別式が迫っており、弟が「兄ちゃん、後のことは任せてくれ。骨を拾ったらそっちへ行く」と言い、Mさんも「お父さんなら分かってくれるし、“俺のことよりそっちを優先しろ”ってきっと言うわ」と言って下さったので、僕はそのまま妻の側で出産に立ち会うことにした。/さらに時間が経過した午後2時(昨夜23時の陣痛開始から15時間、9合目になって約7時間)、“パンッ”という音が部屋に響いて彼女の体に破水の衝撃が走った。子宮口は10cm。よっしゃー!いよいよ分娩は最後の段階へ。赤ちゃんの黒髪が見えてきて、すぐそこに新しい生命があると思うと、なんかもう言葉にならない熱いものが胸にこみ上げてきた。(後から分かったけど、妻は先の見えない不安と長時間分娩の赤ちゃんへの影響を考え、陣痛促進剤か帝王切開をお願いする寸前だったらしい。その矢先に破水した)/助産婦さんは「今から小一時間かかるので、上手くいけば3時だね」。これまではリラックスするのが大切だったけど、これからは定期的にくる陣痛の波をうまくピークで掴まえて、上手にリキむことが重要。だがしかし!そう簡単には出て来てくれない。普通は1分くらい陣痛が続くので、一度の波で5回ほどリキめるんだけど、妻は30秒しか続かないので2回しかリキめなかった。髪は見えているのにそこからがなかなかだった。小一時間のはずが3時間経過。妻はヘトヘトで「もう腰が痛すぎてお腹がどうなっているのか分からない」「本当に産まれるのかな」と弱気になっていた。先生は「陣痛が弱いので吸引器を使うべきかも知れないが、永遠に産まれないわけはなく、私としてはもう少し自然分娩にかけてみたい」とのこと。/助産婦さんが分娩室に音楽を流してくれたので、僕はとっさに「これって持ち込みCDもアリですか!?」と尋ねるとOKとの返事。急いで妻の個室に戻り、胎教用に作って毎日聴かせていた「カジポン特製8枚組スペシャル胎教CD」を持って分娩室に戻った。ところがケースを開けると、一番よく聴いていた1枚目のディスクがない!「しまった!家のCDデッキの中だ!」。そのディスクはバッハの『G線上のアリア』(5分)が、オーケストラ、ギター独奏、パイプオルガン版など、様々なバージョンで入っている大のお気に入り盤だ。やむなく他のディスクをかけてもらったけど、他の作曲家は何かが違い、しっくりこない。“やはりバッハでないと!”。家まで走って往復10分。僕がいないことで妻が不安がるといけないので、彼女に気付かれないようソッと分娩室を抜け出し、ジャマイカのボルト選手を余裕で上回るスピードで家まで走り、009の加速装置を圧倒する速さで分娩室に戻った。「ゼーハー、ゼーハー、こ、こ、このCDを、かけて下さぁあああい!」。取りに戻って大正解だった!助産婦さんが『G線上のアリア』をかけると、1度目のリキみで頭が3分の1ほど出て、2度目で口のあたりまで出て、3度目で一気に“スッポーン!”と足の先まで全部出て来た!そしてほぼ同時に西日本全体に轟きわたる声で「オンギャーッ!!」。なんという高らかな泣き声!泣き声に“高らか”というのも変だけど、本当にそんな感じだった。17時21分、18時間半をかけた出産になった。泣きまくっていた赤ちゃんは、へその緒を切られ、妻の胸に抱かれた瞬間にピタッと泣き止んだ。ほんと、瞬時におとなしくなった。それにもビックリ。ちゃんと一番安心できる場所って分かってるんだなぁ。赤ちゃんが泣き止む一方、こっちは緊張の糸が切れて安心感に包まれ、文字通り“滝泣き”だった。/分娩室の外では、実母と義父、妻の母が12時間も待ち続けてフラフラになっていた。面会が可能になって対面した時の喜びようは、盆と正月とクリスマスと全祝日が同時に来たような騒ぎだった。妻は産後4日間入院するので、朝から殆ど何も食べてなかった母たちと4人で食事に出かけ、祝杯をあげ喜びを分かち合った。/僕も妻も若くないので、親は孫の顔を見られるのか内心不安だったと思う。僕たち夫婦だって、子供のいない老後の生活設計を考えていた。全くもって、人生は分からない。/僕は迷信とかあまり信じる方ではないんだけど、予定日から10日も遅れて、父の葬儀と同じ日、それも火葬のすぐ後というタイミングで、バトンタッチするように産まれてきた我が子に、不思議な縁を感じてならない。この子は自分では気付いていないけれど、既にたくさんの人を幸せにしてくれた。父を失って悲しんでいる人の皆が、葬儀後に届いた赤ちゃんの誕生の知らせを心から喜んでくれた。/この子がどんな人生を送るのか未知数だけど、僕は初めて抱っこした時にこう語りかけた「お前の生まれてきたこの世界は、とても美しく、素晴らしい世界なんだよ。良い音楽や絵がたくさんある。優しい人も一杯いる。とーちゃんと、かーちゃんが、それを教えてあげるね」。赤ちゃんはキョトンとしてた。/以上、長文を読んで下さり有難うございました!子育てを通して、自分の人生観やモノの見方が、いろいろ変わっていく気がします。
ようこそ、芸術が溢れる
この美しい世界へ!
(まだ生後30分デス)
ちっちゃな手で
しっかり握ってる
 10月25日…(つづき@ラスト)それから数年が経ち、父は母に去られたことが余程ショックだったのか、すっかり心を入れ替え、酒の量が劇的に減っていった。父は引っ越して生活を仕切り直し、退職金を注ぎ込んで碁会所(囲碁や将棋をする場所)を経営した。自分でレジを打ち、客にお茶を運び、囲碁・将棋の相手もこなした。この頃、僕はトラックの運転手をしていて、配送ルートと父の碁会所が近かったので、時折店を覗いては、生き生きとしている父の姿に驚き、“今の父なら母も見直すかも”と思ってもみたが、母は既に再婚しておりそれは不可能だった(ちなみに母の再婚相手はとても誠実な男性。僕はこの人も尊敬している)。/父が碁会所のマスターになって2年が経った頃、「お前に紹介したい女性がいる」と連絡があった。それまで全くそんな話が出てなかったので仰天したけど、9歳下の女性客(Mさん)が父のことを好きになってくれ、再婚することになったという。お通夜の時に分かったけど、Mさんは開店第1号の客なんだそうだ。住んでいるマンションの1階に父の店が出来たので、興味半分で入ったのが始まり。父がその場所に店を持たなければ出会うことがなかったわけで、縁というものは面白い。/04年(64歳)、父は脳梗塞で倒れた。店のカウンターで朦朧とし始めたのをお客さんが見ており、すぐに救急車を呼んだお陰で一命をとりとめた。だが、右半身に障害が残り、支えなしの歩行は困難になった。僕が忘れられないのは、遠方から駆けつけた弟と父が数年ぶりに対面した時のこと。父は弟に向かって涙を流しながら「今まで悪かった。すまんかった」と、か細い声で謝った。弟は黙って聞いていたけど、病室を出て階段に差し掛かったところで座り込み、顔を手で覆って号泣した「あんなに怖かった親父が…」。弟は僕より長く実家にいた分、父と衝突した体験がずっと多い。この時、弟は34歳。しゃがみ込んでオイオイ泣いている弟を見たのは小学校以来であり、この日、父と弟が和解できたことが嬉しかった。(ちなみに、父が他界したのは弟の誕生日!なんたる偶然。“しっかり生きてくれ”という、弟へのラストメッセージにも思える)/2年後、再び脳梗塞が父を襲った。この時も何とか命は助かったものの、手足の機能をかなり奪われ、完全に車椅子の生活になった。記憶が混だくし、近い出来事を覚えられなくなる。それでも、父はジョークを言ってはMさんを笑わせ、ヘルパーの人に感謝の言葉を忘れなかった。/そして昨年2月。朝からデイサービスに行っていた父は、昼食のおでんが喉に詰まって窒息し、救急車が到着した時は心肺停止になっていた。電気ショックで蘇生したものの、医者は「10分近く心臓が止まっていたので、蘇生しただけで奇跡。明日までもつか分からない」と告げた。集中治療室のベッドの上で、ケイレンを繰り返し、何度も全身が跳ね上がっている父の姿は、あまりに惨たらしかった。/だが、父はタフだった。病院が替わったり肺炎になる度に「せいぜいもって1週間」と医者に言われたのに、その都度ピンチを乗り切った。CTスキャンで見た父の脳は、9割かた組織が死んでいたけど、見舞いに行って声をかけると、眼球が動いて視線が合うこともあった。あくびをしたり、表情が緩むこともあり、医者がいくら「残念ですがただの反射の一種です」と言っても、僕らは希望を捨てなかった。/今月22日、今までにないことが起きた。父の妹さんが見舞いに行き、子供時代の思い出話や阪神大震災の話(神戸の叔母の家が半壊し、父は大阪から自転車に弁当を載せられるだけ載せて送り届けた)をしていると、急に父は顔をクシャクシャにして涙を流したという。そんなことは窒息以来一度もなかった。「それはスゴイ!」と僕は興奮し、翌日に今夜見舞いに行くつもりでいたら、午後になって「お父さんが亡くなった」とMさんから連絡があった。“父が?なんで?元気になったんじゃ…?”僕は事態が理解できなかった。父は容体が急変し、家族に連絡する間もなく旅立ったという。絶句した。まだまだ、もっともっと、父とは話したいことがあった。人生のことはもちろんのこと、米国も日本も政権が変わり、核廃絶の動きも出てくるなど、今の世界について父の意見を聞いてみたかった。/“身内が誰も最期を看取ってあげれなかった”と僕が亡骸の前で落ち込んでいると、叔母は「私はお父さんらしい、良い最期だと思うよ。自由奔放に生きて、最期も1人でサクサク行ってしまうところが」。“良い最期”という言葉で涙が堰を切って流れた。/父が心肺停止後、1年8ヶ月も生きることができたのは、毎日碁会所が終わると必ず病院に行って父の髪や手を撫でてくれたMさんのお陰だ。父は意識が戻らなくても、Mさんの愛情を肌で感じていたはず。父は人生の最後に、こんなにも自分を愛してくれる人と出会えて、本当に幸せだったと思う。父さん、育ててくれて本当に有難うございました。
※死の直前に命の炎が一瞬輝くと聞くけど、前日の父の涙がそうなんだと思う。
※僕は子供の頃に父が泣いているのを見たことがないんだけど、お通夜で弟が「僕は一度だけ見たことがある」と言うので、シチュエーションを聞いて大笑いした。なんと、父が泣いたのはハイジの最終回でクララが立ったシーンだった!弟は父が鼻をすする音が聞こえるので、まさかと思って横目で見ると、滝のようにボロ泣きしていたらしい。これには皆が笑った!
 10月24日…(つづき)子供心に不思議だったのは、父が電話で時々偽名を使っていたこと。ある時、理由を聞くと“公安(警察)に盗聴されているから”との返事。これは大袈裟な話じゃなく、家の向かいの棟の一室を公安が借りあげ、家に出入りする人間をチェックしていた。彼らは“見ているぞ”とプレッシャーをかけるためか、わざと双眼鏡をチラつかせた(僕は怖かった)。また郵便物を調べられるので、父は集合ポストにダイヤル式の鍵をつけた(30年前は郵便受けの施錠が珍しく、僕の棟では父が最初だった)。父が人と会う時は尾行をまく為にパチンコ屋に入って裏口から出たり、満員電車に乗る時は罠にかけられないよう、両手をいつも吊革に置いていた。こうした一連のことは薬害訴訟の時期と重なっており、「(政治活動だけが原因じゃなく)製薬会社が俺の弱味を握りたく、その筋から公安に働きかけているのだろう」と父は語っていた。やがて幾ら父をマークしても何も出て来ないと諦めたのか、公安の張り込みはなくなった。/父は平和主義者だったけど、僕と弟(3つ下)を叱る時は容赦なかった。一度、怒り狂った父が襖(ふすま)を外して手裏剣のように投げ、僕と弟が同時に吹っ飛んだことがあった。“究極奥義・襖手裏剣”は一発で2人を制裁できて一石二鳥らしい。他にも、ウイスキーの固い角グラスを投げられ、それが僕の左腰に命中して割れて破片が入り、30代まで傷が残っていた。でも、そういうことで父を逆恨みしたことはなく、「確かにこっちが悪いよな」と弟と話し合っていた。/だが、あることが原因で、僕・母・弟の3人は父と喧嘩が絶えなくなり、ついには家族がバラバラになってしまった。理由は父の深酒だった。度を超えていた。毎晩、記憶がなくなるまで飲み倒し、糖尿病になってからはインシュリン(注射)を打ちながら酒を飲んでいた。メチャクチャだ。理想主義者ゆえに現実とのギャップが耐えられず、会社、自治会、政治活動で抱えたストレスを全部酒にぶつけていたのだ。家族は酒を止めさせようと、家にある酒を全部台所に流したり、近所の飲み屋に出入り禁止にしてもらうよう頼んだり、色んな努力をした。でもダメだった。父は「なぜ酒を捨てた」と怒鳴り散らし、どこかの知らない店で酔い潰れるだけだった。/この辺りのことは書き手も読み手も暗くなるので、これ以上は書かないでおく。とにもかくにも、その後、まず高2の夏に僕が家を出て、その4年後に弟が“とにかく父から離れたい”と関東の大学に逃れ、最後に母親が愛想を尽かして家を出た。ほどなく離婚が成立し、父は独りぼっちになった。(さらにつづく)
 10月23日…父が他界した。享年69歳。告別式は26日。//父は壮絶な人生だった。かつて、T辺製薬で薬の開発にかかわっていた父は、同社が薬害スモン事件(服用者が下肢対麻痺に陥った)を引き起こし集団訴訟で告発された際、社員であるにもかかわらず原告側(被害者団体)の味方になって出廷し、内部告発を行なった。会社では社長が社内放送で「被害者に協調する者は、今後会社の敵と見なす」と警告。その状況で証言台に立った父の行動は会社への裏切り行為とされ、当時(30代)、係長で課長になる直前だった父は“懲罰人事”で平社員に降格。その後、50代で退職するまで全く出世できず、最後まで平社員だった。/正義感が強かった父は居住する団地の自治会会長になり、盆踊りから排除されたヤクザ(テキ屋)が嫌がらせで祭りに乱入してくると、自分の両腕を背中で組んで「俺の腕は後ろだ。こっちからは何も出来ん。指1本でも触れてみろ、その瞬間に傷害で警察に連絡するからな」と、自分の胸を突き出して体でヤクザを押し返した。他にも、それまで緊急車両が通れないほど酷かった違法駐車を、警察の力を借りずに自治会だけで無くしたり、団地の中に図書館を作ったりした。この図書館は建設に賛成した住民たちが持ち寄った本だけで成り立ったもの。大きな団地ゆえ、たくさんの本が集まった。/父の“正義感”は政治活動にも向けられた。まだソ連など東側諸国が崩壊する前だったので、父は社会主義・共産主義に理想を抱き、活動家として給料の多くを“コイツなら信頼できる”と思った議員や色んな平和団体にカンパしていた。おかげで家はいつも金がなかったけど、父は自分の活動の意味を家族にも日々語っていたので、誕生日もクリスマスも、一度もオモチャを買ってもらえなくても不満はなかった。/父の行動力に一番驚いたのは、ソ連がアフガニスタンに侵攻した時、自ら内戦中のアフガンまで行って現地の実態を見に行ったこと。米国(CIA)とイスラム・ゲリラ(ここにビン・ラディンらもいた)が密接に繋がっていることから、父は「ソ連とゲリラの戦争は長引くし、ソ連撤退後はイスラム勢同士の内戦になるだろう」と予測していた。/父の理想主義は妥協を知らなかったので、共産党であろうと、当時の最大野党・社会党であろうと、少しでも“間違っている”と思った時は真っ向から批判した。その為、共産党からは除名され、社会党の事務所でも煙たがられ、父は半ば一匹狼のような状態で活動していた(もちろん過激派の暴力主義も否定)。そして「草の根の民間交流が平和の第一歩じゃ!」と、東西の冷戦真っ只中の時代に、どういうツテがあったのか分からないけど、“ソ連領事館”の人たちを団地に招待して「寄せ鍋パーティー」を開いたりした。ロシア人と近所のおばちゃんたち(@大阪)が一緒に同じ鍋をつついている構図は、“ソ連脅威論”が声高に叫ばれていた70年代には、とってもシュールな光景だったと思う。(つづく)
 10月22日…ひと目で宇宙の雄大さが分かる『宇宙・星の大きさ比較』(1分4秒)。これまでにも同様の動画をいくつか見てきたけど、特にこれは音楽もカッコイイし、最後の「Our Sun」の比較図が“太陽、小さッ!”って笑えて良い!//SF映画2本レビュー。『ウルヴァリン』〜寿命の長いミュータントたちが、近世アメリカの戦争(南北戦争、第1次大戦、第2次大戦、ベトナム戦争)に時空を超えて出陣していく…このオープニングシーンのスケールの大きさにまず唸った。ストーリーも裏切りあり、熱いバトルありで息つく暇なし!ただ、ウルヴァリンを助けてくれた老夫婦の運命はトラウマになりそう…。『スター・トレック』〜カーク船長のお父さんの人生を描いた最初の10分が1億点!もうボロ泣き、っていうかエグエグ泣きのオープニングだった。冒頭10分で脱水状態になり、あとはフラフラになって観てた。人気シリーズの前夜談は近年多いけど、この映画は大成功と言っていいだろう。台詞(口癖)に後の面影があったり、ファンが思わずニヤリとする小ネタも盛り沢山。好きなキャラの若い時代というのは感情移入できるし、文句なしに面白い。エンタープライズ号の処女航海でワープアウトした時の(視界全体に広がる)宇宙艦隊の悲劇にも腰を抜かした!※エンタープライズ号の模型付DVDが11/6に限定7千セット発売!モチ即予約完了!(Ama
 10月21日…サッカー・ファンの間で話題になっている、名古屋グランパスのストイコビッチ監督がベンチ前から横浜Fマリノスのゴールに決めたスーパーシュート(1分36秒)、これはスゴイ!※でも退場になったそうです(汗)//ブラザー工業が眼鏡型ディスプレイを発表。年内に事業化されるとのこと。まるでSF映画のようだ。どんなふうに世界が見えるのかちょっと覗いてみたい!//アメリカのアップル社がついに9万円台のノートPCを発売するとのこと。MacBook(マックブック)は高いイメージがあったけど、時代がかわったなぁ。//「北斗の拳」をゲーム化した『北斗無双』制作発表会に原哲夫先生が参加。リンク先の実写のような高画質に驚いた。ひょえ〜。

 10月20日…おそらくは史上初の「漫画家の奥様」の講演となる、東大・駒場祭での荒木麻美さん(荒木飛呂彦先生夫人)による『ジョジョと奇妙な生活』の公式サイトが公開されました!主催は東大ジョジョ研究会、11月21日13時半〜15時半の2時間。“2時間”って、たっぷりありますねぇ!家人から見た“人間・荒木先生”の素顔が垣間見られる貴重な機会であり、一般人だけでなく、他の同業者(漫画家)も創作の秘密を知りたくて、講演を聞きたいんじゃないかな。多くの漫画家が締め切りに追われ徹夜しまくってるのに、荒木先生は20年以上も“週休2日”を確保しながら執筆している。しかもジョジョは通巻で98巻もあるのに、常にドラマチックに話が展開しており、全く先が読めない!先生のペン先から生まれた絵はアートとして昇華され、今年の春にはあの“ルーブル美術館”にもジョジョが展示された。そんな荒木先生を最も間近で見続けてきた麻美夫人が語る激レアの2時間!公式サイトにはまだ最低限の情報しか出てないけれど、今後、整理券の有無や、何時から並ぶことが出来るのかなど、細かい情報もアップされるだろう。楽しみっすね!//オリオン座流星群は21日の夜がピーク。東の空からオリオン座が昇ってくる午後10時過ぎから明け方にかけて、1時間に30個程度の流星を見ることができるらしい。今年は月明かりの影響が無く絶好の観測条件とのこと!
 10月19日…最近チェックしたニュースから。//アフガン大統領選でカルザイ現大統領の大量不正発覚。投票箱に最初からカルザイ票がたくさん入っている(ある州では事前に“カルザイ”と記入されたものが8万票も見つかった)など、投票所210カ所で全票無効とされた。他にも800カ所の架空投票所が捏造され、各投票所から100〜数千単位のカルザイ票が報告されたという。これは反タリバンとしてカルザイ政権をバックアップしてきた米国や日本には頭が痛い問題。タリバンに代わる民主主義政府としてカルザイ政権を支持しているのに、肝心の大統領選挙でこんなめちゃくちゃな不正行為をしていては、現政権を支える大義名分がなくなる。1日も早く、アフガンに汚職と縁のない政権が樹立されんことを。//2016年夏季五輪開催が決まったブラジル・リオデジャネイロで、警察ヘリがギャングの攻撃で墜落し警官2人が死亡するなど、麻薬組織との銃撃戦で計12人が死亡(その後21人に)。リオの治安の酷さは以前から問題になっており、いつかリオに墓巡礼に行きたい(ボサノバの創始者アントニオ・カルロス・ジョビンが眠る)と思っている僕としても、ぜひギャング撲滅に向けてルラ大統領には踏ん張って欲しいところ。(ただ、貧困層が生活苦から麻薬の売人・ギャングになってるケースも多く、“悪党はやっつけろ”という単純な問題ではないけれど)//これは先月のニュース。国連の安全保障理事会で常任理事国(米英中仏露)だけに拒否権があることについて、「今の安保理は核兵器を所有する国が特権を持っており、正義ではない」「国連加盟国に同じ権利が保障されているはずなのに一部の国が拒否権を持っているのはおかしい」と、リビアの最高指導者“アラブの暴れん坊”カダフィが国連で初の演説。問題発言も多いカダフィだけど、安保理の拒否権を廃止したい僕としては大賛成。カダフィはまた、「国連が認めている武力行使は世界の平和にとって脅威になる場合に限られるのに、過去の世界の戦争のほとんどは1カ国、もしくは数カ国のために行われ、国連はそれを止めることもチェックすることもできなかった」「安保理はテロ理事会と呼ぶべきだ」と主張。これもある意味真実。//17日、ミュージシャンで作曲家の加藤和彦さんが命を絶った。「あの素晴らしい愛をもう一度」、「イムジン河」、「悲しくてやりきれない」、そして劇場版マクロスの「愛・おぼえていますか」など名曲をたくさん残した。遺書には「今の世の中には本当に音楽が必要なのだろうか」と書かれており、クリエイターとしての苦悩に胸が詰まった。追悼の意を込めてYouTubeから楽曲をリンクします。
「あの素晴らしい愛をもう一度」(3分14秒)※再生70万回!
「イムジン河」(2分48秒)
「悲しくてやりきれない」(3分9秒)
●「マクロス」から“愛・おぼえていますか”が流れるクライマックス(7分19秒)※敵の軍人が裏切って人類の味方になり、「リン・ミンメイの歌を聞く全ての者に告げる。我らの敵はただひとつ、ゴルグ・ボドルザーを倒し、再び文化を取り戻すのだ」というシーンは何度見てもシビレる。軍人が「敵の文化を失うわけにはいかない」という、メッセージ性のある脚本は今でも力強く響く。
 10月18日…昨年、全国のご当地キャラ(着ぐるみ)が滋賀県彦根に集まり大きな話題を呼んだ“ゆるキャラまつり”が、今年も行われる!しかも、開催期間が1日増えて、10月23日〜25日の3日間。登場する“ゆるキャラ”は一挙に3倍に増え、約130体!ゆるキャラ界のスーパーアイドル“ひこにゃん”を始め、130体もゆるキャラが集結するなんて夢のようだ!公式サイト『ゆるキャラまつりin彦根2009』はトップページの日本地図が楽しく、各都道府県をクリックすると、ご当地キャラが写真付きで出てくる。リンクされているのは27都道府県(九州・四国がもっと増えるといいね)。自分の県にどんなゆるキャラがいるのかひと目で分かるので、皆さんも是非チェックされてみてはッ!(*^o^*)//「ダ・ビンチの作品?本物なら100年ぶり発見」の記事を読んで仰天した。画家の署名がない本作品。作者確認の決め手は筆跡だけではなく、絵についていたダ・ビンチの指紋だという。ピッタリ一致したというから、ほぼ間違いないだろう。この絵はスイス人の収集家が2年前に約170万円で購入したもの。今回の鑑定で約134億円以上の価値になったとのこと。どこの美術館に展示されるのかなぁ。



この左上の小さな白い枠
の中にダ・ビンチの指紋が
あったというのだから驚きだ
(画像元・読売online)
//9ヶ月ぶりにジョジョ美術館を大更新!第6部キャラ館を中心に、一気に220点を追加展示しました!20点以上作品が追加された展示コーナーは次の通りです。
ジョジョ美術館/パロディ館(44点追加)
第3部キャラ館(26点追加)
第5部キャラ館(50点追加)
第6部キャラ館(57点追加)
第7部キャラ館(21点追加)
「ジョリーン」
byつきさん
「少年ジョンガリ・A」
by弦月さん
「梅雨のチョコとセッコ」
by sibataさん
アニメ「猫草」
by皇さん
ジョジョ愛たっぷりの作品はどれも素晴らしく、絵師の皆さんに心から敬意を表します!感動を有難うございますーッ!
 10月17日…魚博士の“さかなクン”が06年に書いたイジメ問題についての寄稿文『広い海へ出てみよう』を読み、グッときたので紹介。彼は中学時代に部活でイジメを体験し、それは“魚の世界と似ていた”という。「例えばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。狭い水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間外れにして攻撃し始めたのです。ケガして可哀相で、その魚を別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子が現れます。広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じ込めると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。中学時代のいじめも、小さな部活動で起きました。僕は、いじめる子たちに「なんで?」と聞けませんでした。でも仲間外れにされた子と、よく魚釣りに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸を垂れているだけで、その子はホッとした表情になっていました。話を聞いてあげたり、励ましたり出来なかったけれど、誰かが隣にいるだけで安心出来たのかも知れません。僕は変わり者ですが、大自然の中、魚に夢中になっていたら嫌なことも忘れます。大切な友だちが出来る時期、小さなカゴの中で誰かをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう」(※全文)。ホント、子どもの時は家庭と教室と部活が全世界で、その3箇所で息が詰まると世の中のどこにも居場所がないって思ってしまう。大人になればその3箇所は広い世界の中の、ほんの一部でしかないことに気付くんだけど、それを知るまでは辛いもの。さかなクンのように「外には楽しいことがたくさんある」と、大人はもっと語ってあげないとね。//昨日、核兵器のない世界をオバマ政権が、2012年までに核弾頭を半減すると表明!1990年時点と比べると4分の3まで削減することになり、米国の保有核弾頭の数は1950年代以降で最も少なくなるとのこと!この声明がすごいのは、ロシアや他の保有国に削減を呼びかけつつも、他国との同時削減を条件とせず、米国が一方的に減らすところ。広島の日本被団協代表委員の坪井氏いわく「被爆者はもちろん、これは人類の喜びでもある」。それから、日本政府が16年連続で採択を目指している核廃絶を求める国連決議案に、米国が史上初めて共同提案国として加わったのも画期的。この決議案は15日に国連総会の委員会に提出された。少しずつ、世界が良い方向へ進んでいると思う!//とても面白くてすっかりハマッてしまったNHK人形劇「新・三銃士」!人形も背景美術も素晴らしい出来映えだし、三谷幸喜の脚本は毎回楽しい。見逃している方、本日(土曜)午後3時より第1話から5話まで一挙再放送されます。興味のある方は是非録画を。※王宮のヴィジュアルは内部も外部も実に凝ってます!オープニングも格好いい!※特に第4話、教会の内部に光が差し込む演出と、祈る人物に背後から迫るカメラワークは鳥肌モノです!
 10月16日…オリジナルのアニメ映画としては異例の大ヒットとなっている『サマーウォーズ』が、先月の時点で既に観客動員数100万人突破。僕も先日鑑賞したけど、すっごく面白かった!細田守監督は偉大なり!映画を観た翌日、偶然にも作品の舞台になった信州上田を訪れたので、駅前のサマーウォーズ・コーナーにめっさハイテンションになった!
上田駅を出るなり、サマーウォーズのキャラがお出迎え!
ロケ地になった場所が案内されている
真田家の本拠地、上田を訪れたのは、真田幸村の兄に
嫁いだ本多忠勝の娘・稲姫(小松姫)の墓参のため。何と
墓所の入口には真田の“六文銭”と徳川の家紋が!
大坂夏の陣の幸村VS家康の印象が強いので、真田と
徳川の家紋が並ぶ光景はめっさ新鮮だった!(芳泉寺)
ちなみにこの芳泉寺、出口にこんな看板が。
なんかこう、胸が熱くなった。良いお寺さんだ
 10月15日…昨日に続きエイガ・ドット・コッムから注目情報をピックアップ!
●映画の続編には“前作ブチ壊し最低映画”が結構ある。っていうか、続編が第1作のデキを超える方が珍しい。“鉄は熱いうちに打て”と、物語をよく練らず、金儲け主義のいい加減な脚本で作られてしまうからだ。ただ、オリジナル超えを果たした作品も確かにあり、英エンパイア誌が「史上最高の続編映画50本」を発表した。トップ10は(1)エイリアン2(2)ゴッドファーザーPART II(3)ターミネーター2(4)トイ・ストーリー2(5)ダークナイト(6)スター・ウォーズ/帝国の逆襲(7)ボーン・スプレマシー(8)ビフォア・サンセット(9)スーパーマンII冒険篇(10)死霊のはらわたII。以降、X-MEN2、インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説などが名を連ねている。個人的にはアクションの中にもホロリとさせる場面があるのが大好きなので、スパイダーマン2、ボーン・アルティメイタム、トイ・ストーリー2、ターミネーター2、ダークナイトあたりを五指に入れたい。
●上記に関連して続編モノの話題を3つ。/傑作SF映画「エイリアン」の監督リドリー・スコットが、正式に「エイリアン5」のメガホンをとることになった模様!第1作の公開は30年前。監督が新作でどんな世界を見せてくれるのか楽しみだ。/「トイ・ストーリー3」では主人公のアンディが大学生になっているんだって!一気に時代が進むんだねぇ。大人になった主人公と少年時代の人形…泣ける映画になりそうな予感。/ランボー・シリーズの次回作『ランボー5』の舞台はメキシコ国境。ランボーが人身売買や麻薬密売組織と戦うらしい。ありゃ?前作「ランボー4」は“完結編!最後の戦場!”って宣伝していたハズなんだけど?そっか、敵は軍隊じゃなく犯罪組織だから戦場ではないのか。
●『レッドクリフ』のジョン・ウー監督が探検家マルコ・ポーロの「東方見聞録」をベースにした作品を構想中。考えてみればマルコ・ポーロを主人公にした映画って見たことがない。是非完成に漕ぎ着けて欲しい!
●リンカーンを題材に、スピルバーグとロバート・レッドフォードの2本の映画が競作状態。スピルバーグがエールを送ったとのこと。どちらも良い作品になるだろう。
●港町の酒場で演奏していたビートルズを見出し、世に送り出した初代マネージャー、ブライアン・エプスタインの生涯が映画化決定。32歳の若さで他界したエプスタイン。彼の目から見たビートルズ像など、どんな作品になるのか興味が尽きない。
 10月14日…映画情報サイトのエイガ・ドット・コッムは、どんどん新しいニュースが入ってくるので、まめにチェックしておかないとバックナンバーを読むだけで何時間もかかってしまう。6月から多忙で読めてなかったので、エライ事に。数日かけて過去4ヶ月分を読破したので、メモった映画情報を2日に分けて紹介!
●奇才ティム・バートン監督による『不思議の国のアリス』、ポスターのジョニー・デップが強烈。ド派手メイクでデップだと分からない(笑)。バートン版のアリスは来年4月に公開!
●イギリスの情報誌タイムアウト・ロンドンが『アニメ長編映画トップ50』を発表!英国人がどんなアニメ映画をランキング上位に持ってくるのか興味津々でリストを見たら、なんと1位はトトロ!日本の田園地帯を舞台にした作品が、海の向こうの人々の琴線に触れ、愛されているのが感動的。トップ10は次の通り。1.「となりのトトロ」(88)/2.「白雪姫」(37)/3.「バックス・バニー」「ロードランナー」(79)/4.「ファンタジア」(40)/5.「トイ・ストーリー」(95)/6.「千と千尋の神隠し」(01)/7.「イエロー・サブマリン」(68)/8.「ベルヴィル・ランデブー」(03)/9.「サウスパーク」(99)/10.「ロビン・フッド」(73)。ちなみに日本人の涙を搾りとった“火垂るの墓”は12位、サイバーパンクSFの金字塔『AKIRA』は16位。『もののけ姫』は21位、『紅の豚』は30位、『攻殻機動隊』は34位とのこと。「トトロ」はあの「白雪姫」を抑えて1位になってるのが凄い。※トップ20リスト。個人的には宮崎作品の最高傑作はナウシカだと思ってるんだけど、欧米で広く公開されてないのが残念。公開されたら、「トトロ」「千と千尋」とは異なる宮崎アニメも知ってもらえるし、骨太なドラマが絶大な支持を集めるのは間違いない。海外アニメの僕のイチオシは「アイアン・ジャイアント」(Ama)。エンターテインメントと反戦を見事に両立。未見の方は是非!10回以上観てます!めちゃくちゃ良いです!
●『AKIRA』といえば、一時期は実写版がお蔵入りになったと報道されたけど、その後「トゥモロー・ワールド」「アイアンマン」の脚本家が物語を執筆中とのこと!舞台が東京からマンハッタンに変更され、早ければ再来年に公開という。ボツにならなくて良かった!
●ハリウッドで映画化される日本のSFで、注目を集めているもう1本が『カウボーイビバップ』。主役のスパイクを演じるキアヌ・リーブスが脚本を絶賛しており、めっさ期待大!(第1話「アステロイド・ブルース」が映画化される。上手くいけばシリーズ化されるかも!?)
●アニメのリメイクで話題を集めているのがビートルズ・ムービーの『イエローサブマリン』。こちらは何とディズニー&ロバート・ゼメキスが3D映画としてリメイク!もちろんビートルズの楽曲が使用されるので、ファンはドキワクっすね♪
●3D(立体)映画のラインナップも次々と話題作が目白押し。新作バイオハザードの他、あの『タイタニック』立体映画になって甦るらしい。映画史上最大の観客動員記録を樹立したタイタニック。3D映画としても大記録を築き上げるかも!
(明日に続く)
 10月13日…米国健康保険改革が座礁寸前になってしまい、この状況について「“明日は我が身”と考えない米国人」と憂いたコラムが、保険だけでなく理想とすべき社会や幸福論についても語られていて、分かりやすく読み応えもあった。コラム筆者の米国での保険料は日本の10倍近い、年間276万円!なんちゅう高額なのか。以下要約抜粋。「(貧しい4600万人が未保険となる一方で)大手の保険会社は、数百億円単位の利益をあげ、経営者は億単位の給料をもらっている。保険会社は州単位の独立企業であり競争が制限されていることも高収益の一因である。金融業と似たような現象が起きている。『人の財産を預かる企業』(金融業)と、『人の命を預かる企業』(保険会社)が、社会の弱者を食い物にして巨利を得て、高給をお手盛りしているのである」「小賢しい資本主義の論理をかざして、すべての物事を解決できると考える視野の狭さ。自分だけが生き抜ければ良いと考える個人主義。「明日は我が身」と思わない思慮の浅薄さ。他人の不幸を思いやる温かさの欠如。業界のロビー活動に簡単に騙される愚かさ。いまのアメリカ人にはそのすべてが当てはまる。アメリカの保険改革は単なる制度改革ではない。そこには『アメリカ人の人間性を問い質す』『踏み絵』がある」。※米国を旅すると親切な人ばかりに出会う。風景に感動してちょっと路肩に車を止めているだけで、「何か車のトラブルか?助けようか?」と色んな人が声をかけてくれる。だからこそ、国民同士が“困った時はお互い様”と、米国社会が保険の分野で助け合う方向へ行かないことにギャップを感じる。このコラムに書かれる米国人と旅先で出会う米国人が僕の中で一致しないんだ。それだけ、既得権を持つ大手保険会社の宣伝活動が、市民の判断力を奪ってしまうほど猛烈ということか…。//1本の鉛筆だけでこんな絵が描けるとは!らばQさんが紹介している「写真にしか見えない鉛筆絵」、スゴイっすね!(☆o☆) 仰天!
 10月12日…今日から始まったNHK教育の連続人形劇『新・三銃士』(アレクサンデル・デュマ原作)、とても見応えがあった!背景美術が非常に美しく、小道具も凝っていた。ダルタニアンの父親の声が西田敏行で驚いたけど、これは脚色の三谷幸喜繋がりだろう。三谷節に期待!※追記。読者の方の情報によると、10話までが月-金の連続放送、それ以降は5月まで毎金のみの放送になるとのこと!

 10月11日…北米横断スティール・ボール・ラン立ちの特集ページに、グランドキャニオンなど約15点の画像を追加。//『アニメ製作現場のお話』というHPで、宮崎駿監督が今から33年も昔の『母をたずねて三千里』の頃から、アニメの作画にこれほどこだわっていたのかと知って感嘆した。遠近法をマスターしているだけではダメで、人間の目が見せる「奥行きの圧縮」を描けなきゃならないとのこと!//バットマン『ダークナイト』で才能が絶賛されたクリストファー・ノーラン監督。次回作もディカプリオと渡辺謙の共演が話題になっている。先日公開された予告編は謎に満ちており、ロードショーが待ち遠しい!
 10月10日…ベトナムで地雷を踏み40歳の若さで他界した報道カメラマン、ロバート・キャパの伝記映画の製作が決定。モハメド・アリの伝記映画『ALI アリ』や、デリンジャーの伝記映画『パブリック・エネミーズ』のマイケル・マン監督がメガホンを取るので、完成が楽しみ!//「上手な話し方」を紹介したページ。書いてある“話し上手は聞き上手”ってホント大切っすよね。聞く用意をして貰う為にも、まず自分が相手に興味を持ち、相手の言葉をよく聞かなくちゃね。//12日の夜6時からNHK教育で連続人形活劇『新・三銃士』(全10回)が放送開始!脚色は三谷幸喜!『ひょうたん島』『プリンプリン物語』『紅孔雀』『三国志』などを見ていた世代としては、“連続人形活劇”と聞いただけでテンションがあがります♪
 10月9日…今夏に敢行した北米横断ジョジョ立ち=スティール・ボール・ラン立ちの特集ページが完成!西海岸カリフォルニア州のサンディエゴ・ビーチから、東海岸ニューヨーク州マンハッタン島まで、SBRの名場面を再現しまくり!原作のロケ地がたくさん出てくるので、お楽しみ頂ければ幸いです。墓巡礼は遂行する、ジョジョ立ちもやる、それが09年の渡米だった!
サンディエゴ・ビーチ モニュメント・バレー
//来月(11/21)、東大・駒場祭にて、13時半より荒木麻美さん(荒木先生の奥様!)による「ジョジョの奇妙な講演」(仮)が開催されるとのこと!これまで漫画家による講演というのは幾度かあったけど、“漫画家の妻から見た漫画家”という講座は史上初じゃないだろうか!?しかもそれが荒木先生の奥様となれば、ファンとしては大興奮間違いなし!これは日本マンガ史に残る夢の講演になるだろう!※東大の駒場キャンパスといえば2年前にジョジョ立ちの東大講座をやった場所だ。ジョジョと縁のあるキャンパスだなぁ!(笑)//サイト読者のイチャムさんが、先月ローマ・コロッセオにてディアボロ階段を決行!(リンク先、一番最後の人デス)。13人目のイタリア立ちにして、初のコスプレ再現!//なんとオバマ大統領が今年のノーベル平和賞を受賞!核廃絶宣言とか気候変動への取り組み宣言とか、宣言はしてるけどまだ何も実現してない。なのに選ばれたのは、おそらく米国内で共和党の反オバマ・キャンペーンによって、支持率が下がっていることも背景にあるだろう。この授賞はオバマ氏個人の業績を称えるためというより、世界全体から米国民へのメッセージに思える。「あなたがたの大統領はノーベル賞に輝く素晴らしい方ですね!」って。一国行動主義のブッシュではなく、対話による協調主義のオバマが最強の経済大国の指導者になったことは人類にとっての希望だもんね。※最大の課題は正当性が疑問視されるアフガン侵攻(死んだ民間人の3割が多国籍部隊の誤射が原因)をどうするかっすね。
 10月8日…先月25日にスペインの大ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャさんが他界。享年86歳。読者の方が教えて下さった、リスト作曲の『ラ・カンパネラ』(4分27秒)は、ラスト30秒の高揚感が非常に素晴らしく、爆発する彼女のエネルギーに圧倒され、何度も聴きまくり!//土星に超巨大なリングが発見された。これほど大きなものが今まで分からなかったというから、宇宙ってホント面白い。//甲斐バンドのヴォーカル、甲斐よしひろのデビュー35周年を記念して甲斐バンドが再結成され、今月ニュー・アルバム発売と共に記念ツアーが始まると知り、おったまげた。確か、甲斐バンドは昨秋から“解散ライブ全国ツアー”を続け、今年2月に日本武道館でラストライブを行なって解散したはず。解散ツアーと同じ年に再結成ツアーをするって聞いたことないんだけど…。//マイケル・ムーア監督の2年ぶりの新作映画『キャピタリズム〜マネーは踊る』が米国で大ヒットしているとのこと。内容は金融危機と米国型市場主義経済の理不尽さの暴露。日本では年末年始に公開されるらしい。早く観たい。
10月7日…台風18号は列島に直撃する模様。皆さん、くれぐれもお気をつけて。//大阪から滋賀に向かう快速列車(JR)の車内で、たまたま見かけたアートスクールのポスターが実に良かった。そこにはデッサンする右手が映り、「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある」というコピーが書かれていた。まったくその通りで、これは絵画だけでなく、文学や音楽、毎日の料理といった創作物のほか、友情や家族愛といった人間関係に置き換えても言えること。人間は誰でも本人が意識してないだけで、色んなものを生み出している。普段の生活で忘れがちなことを気付かせてくれる、素晴らしい名文だと思った!
絵を描く手、そして「あなたが生まれなければ、
この世に生まれなかったものがある」
 10月6日…ウルトラマンを襲った小さなアクシデントと、機転の利いたフォローが微笑ましい動画(29秒)。なかなかとっさにこの動きはできない。さすがはM78星雲からやってきたヒーローっすね!//ヒーローと言えば、スパイダーマンにそっくりというトカゲの存在に驚いた。赤と青のボディのこんなトカゲがいるんだねぇ!//日清とガンダムのコラボ商品「シャア専用カレーヌードル」が今月26日に発売。スープが赤く、通常の3倍辛いらしい(笑)。僕は超甘党だけどこれは食べてみたい。//実写版『宇宙戦艦ヤマト』は主人公の古代進をキムタクが演じることに!実写が可能か不安はあるけど、傑作『三丁目の夕日』の山崎貴監督がメガホンをとるし、近年のCG技術の進歩は目を見張るものがあるので、どんな作品になるのか見てみたい。沖田艦長が山崎努というのも渋い。だがしかし!なぜゆえに佐渡先生が女医(高島礼子)になってしまうのか。通信班の相原が女性になっても作品のカラーはそれほど変化がないと思うけど、佐渡先生は違うだろう。佐渡先生はヤマト艦内で唯一沖田艦長と対等に語り合える爺さんであり、それがマダム女医ではあまりにギャップが…。//これが思い込みというものか。“お洒落”(おしゃれ)という漢字の「洒」は、今日まで“酒”(さけ)と思ってた。実際はサンズイに“西”(にし)ということをネットで知って驚愕!
 10月5日…更新再開!//発売中の時計雑誌『クロノス11月号』(Ama)に連載の映画コラムを書いています。今回は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』。米国の西部開拓時代を、白人に侵略されたアメリカ先住民の目線で描いた傑作デス!//墓巡礼が静かなブームになっているとのこと。確かに、僕が巡礼を始めた22年前から比べると、ここ数年は墓地で出会う人の数が増えてきた気がする。それに関連して、9月19日の毎日新聞の墓マイラー特集でコメントしています。朝刊です。ご覧になった方いらっしゃいましたか。//昨今の戦国武将ブームは本当に有難く、仕事の依頼も増えてきた。取材のために、新たにお墓を訪れたり、再訪できるのでホント嬉しい!(だけど、更新が休みがちになってすみません)。今秋は函館から熊本まで訪問した。秀吉、竹中半兵衛、田中正造、足利義昭のように墓所が数カ所ある人物もいるので、のべ107箇所の墓を巡礼。列島各地で多くの人の親切に助けられました。例えば道を尋ねると、教えて下さった後に、車で追っかけてきて行き先まで送って下さるようなことが幾度かあり、その優しさにウルウル。函館の路線バスでは、終点で回送になったあと「君の宿は車庫の通り道だから送ってあげる」と運転手さん。回送バスに乗ったのはもちろん初めて。静岡の田舎ではタクシーの降り際に相撲千秋楽の優勝決定戦(白鵬VS朝青龍)が始まり、運転手さんがメーターを倒し、車内のテレビで一緒に観戦(笑)。兵庫の山中にある竹中半兵衛の墓へは、地元の農家の方が「マムシがいるから」と山道を案内して下さった。東京護国寺で会った青年は、日没後も蚊に刺されまくりつつ、梶原一騎(あしたのジョー、巨人の星、タイガーマスク、空手バカ一代の原作者)の墓所探しを手伝ってくれたし、秋田・大館では、雨の中、靴下まで泥んこにしながらタクシーの運転手さんが真田幸村の墓を見つけて下さった。ニュースでは世の中の酷い事件が流れるけど、実際はそうしたものを遙かに覆い尽くす人の善良さで世間は満たされているとヒシヒシ実感。お世話になった全ての方にこの場を借りて御礼を!助けて頂き、本当に有難うございましたッ!
《今回巡礼した人物》※人によっては墓が複数(分骨)アリ
●北海道…土方歳三、高田屋嘉兵衛、石川啄木、横山松三郎
●青森…川島雄三
●岩手…藤原清衡・基衡・秀衡、武蔵坊弁慶、鶴彬、横川省三
●秋田…真田幸村、佐竹義宣
●山形…最上義光、上杉景勝、直江兼続、前田慶次 ※誕生地(伊達政宗)
●宮城…片倉小十郎×2、真田幸村、谷風梶之助(初代横綱)、源義経
●新潟…長尾為景、上杉謙信、上杉景虎
●栃木…田中正造×3、田中一村
●群馬…上泉信綱
●埼玉…静御前
●東京…土方歳三、宇喜田秀家、上杉憲顕(のりあき)、大山倍達、團伊玖磨、梶原一騎
●神奈川…北条早雲、北条氏政、北条政子、甲斐姫、岩波茂雄、西田幾多郎、前田青邨、鈴木大拙、小林秀雄、和辻哲郎、弟橘姫(オトタチバナヒメ)、北村透谷、小津安二郎、木下恵介、源頼朝、正宗、高浜虚子、源実朝、黒沢明、おりょう(龍馬の妻)
●静岡…信長、かぐや姫、山本勘助、白隠禅師
●長野…小松姫(稲姫)、仙石久秀、新田次郎、河合曾良、菱田春草
●愛知…蜂須賀正勝 ※誕生地(信長、秀吉、家康、前田利家、慶次、加藤清正)
●岐阜…斎藤道三、お濃、竹中半兵衛、小西行長
●滋賀…信長、井伊直政
●兵庫…別所長治×2、竹中半兵衛×2
●岡山…小早川秀秋
●広島…毛利元就、吉川元春、小早川隆景、福島正則、安国寺恵瓊(えけい)、秀吉、可児才蔵、大石内蔵助、陶晴賢、足利義昭×2、山中鹿之介 ※龍馬「いろは丸」沈没関連施設
●山口…村上武吉(村上水軍)、足利義昭、足利義輝、秀吉
●福岡…黒田官兵衛、黒田長政、立花道雪×2、立花宗茂
●佐賀…龍造寺隆信、鍋島直茂、江藤新平
●熊本…立花ァ千代(ぎんちよ)
※順次、墓巡礼コーナーにレポをアップしていきます!
 9月24日…ふぬー!仕事が忙しく約1週間ほど更新を休みます!10月から怒濤の更新を再開します!書きたいこと、たくさんあります!//障害者のサービス利用に1割の自己負担を課す「障害者自立支援法」について、長妻厚労相が廃止する意向を示した。これについて「1割くらい負担しろ」「ゴネ得だ」など、現状をまったく理解していない意見をネット上で散見するので、2年前にアップした「障害者自立支援法の問題点」をもう一度貼っておきます!
 9月23日…今日のFMラジオ『デイリーフライヤー』、緊張したけど自分が尊敬してたり大好きな人物について語るのは凄く楽しかった!事前の打ち合わせでは“30分番組のうち8分程度”との話だったんですが、実際のオンエアではけっこう最初から最後までロング・トークしていた気が(笑)。DJのかたは少し年上の男性で、僕のどんな球も拾ってくれるのでとても話しやすかった。ラジオ番組ゆえ墓トークの内容もミュージシャンの墓が中心になるんだけど、その際にジミヘンの“パープル・ヘイズ”やドアーズの“ハートに火をつけて”など、名前が出たミュージシャンの曲がすぐに流れるのが嬉しかった。最後にジョンの“イマジン”で締めくくるなんて、さすがはプロというか、選曲センスにシビれた!(公式WEBの9/23分に記事が載ってます)//“キングオブコント”の決勝戦は「東京03」が優勝!約15年前から舞台を踏んできた経験が発揮され、点差を付けての栄冠となった(“03”としてのデビューは6年前)。彼らのネタでは以前に見た「熱血教師」(4分38秒)がホント可笑しかったなぁ。※ロッチの取調室のコント(4分)も上手いと思った!//メディアが建設推進派の声ばかり流している八ツ場ダム問題。こちらの反対派サイトには推進派が主張する「八ッ場ダム事業は継続したよりも中止した方が高くつく」「既に7割もできており今さらストップできない」などがデタラメであると、色々解説してある。むろん、建設反対派の情報も鵜呑みにせず検証が必要だけど、なんせ情報が少ないので貼っておきます。//ギャグの形を取りながらも深い台詞が出てくることで評価されてきた“クレヨンしんちゃん”。不慮の死を遂げた作者の臼井儀人氏の冥福を祈ります。/“しんちゃん”に詳しい方、次の台詞はおそらく劇場版のものと思うのですが、どの作品の台詞か教えて頂けると助かります!→「いいか、しんのすけ。正義の反対は悪なんかじゃないんだ。正義の反対は“また別の正義”なんだよ」(野原ひろし)※これは戦争や対立の本質を実によくついた言葉だと思う!
 9月22日…明日23日13:00からFMラジオ『デイリーフライヤー』に出ます!内容は墓トークです。東京発で各地の電波に乗るらしいです。緊張でボロボロになると思いますが、試聴頂ければ幸いです!m(_ _)m//本日深夜1時からNHKにて、31歳の若さでアフガンに散った伊藤和也さんの追悼ドキュメントが再々放送されます!個人的には人生で最も胸を打たれたドキュメンタリーであり、もしまだ未見の方がいらっしゃれば、是非是非、ご覧下さいーッ!(同番組のレポ
 9月21日…うおお、『天地人』の関ヶ原合戦、めっちゃ見応えがあった!石田三成、宇喜多秀家、大谷吉継、島左近など、敗れた西軍の武将たちがカッコ良すぎる!裏切った小早川に大谷が襲いかかる場面に燃えたし、これほど宇喜多秀家に男気を感じた合戦シーンは大河ドラマで初めて。島左近が三成を逃がす為に突撃する際の別れの挨拶「さらばでござる」に泣けた!そして三成。これまでの時代劇では裏切った小早川秀秋への怒りが大きく描かれたけど、この大河では「毛利はなぜ動かぬのだ…」と、同じ西軍なのに戦いに参加しようとしない毛利勢を見つめる三成の絶望とその悲しい目がたまらなかった(毛利は家康本陣の背後という絶好の位置にいたのに!)。合戦シーン全体としては、CGが安っぽい、東軍の武将が福島正則しか出て来ない、真田VS秀忠の上田決戦がナレーションのみとかトホホ演出もあったけど、俳優たちの熱演にすっかり見入ってしまった。石原良純も暴走機関車・福島を上手く演じてたし、当時19歳の若い小早川のテンパりぶりを上地雄輔はよく表現していた。//ウルトラジャンプ10月号(Ama)、スティール・ボール・ランは衝撃の展開っすね。冒頭のバトルにブッ飛んだ!//先週末、来年の大河ドラマ『龍馬伝』の取材で広島県鞆の浦に行ってきた。1867年、鞆の浦の沖合いで龍馬たち海援隊の「いろは丸」が紀州徳川藩「明光丸」に衝突され沈没。海底から引き上げられたいろは丸の一部や、龍馬が宿泊した宿、直談判した現場などを訪れた。この事件で紀州藩は龍馬ら素浪人相手に巨額の賠償金を払わされることになりメンツは丸潰れ。数ヶ月後に龍馬が暗殺されていることから、龍馬の同志には犯人を紀州藩関係者と考える者もいた。/この鞆の浦は宮崎駿監督のお気に入りで、『崖の上のポニョ』のロケ地になったことでも有名。高台から眺めた小さな漁村はまさにポニョの世界(灯台もある)。街の土産物屋はポニョだらけだった!

龍馬やポニョにわく、鞆(とも)の浦 土産屋はポニョ尽くし
 9月18日…次回の更新は21日の夜を予定。最近は仕事に追われて更新がランダムになってますが、毎晩安定して更新できるように持っていきたい。あと、長い間オフ会をやってないので、年内に開催したいな。皆で好きなCDや画集を持ち合ってワイワイ語りたいですね。//今夏の全米巡礼の帰国から約1ヶ月半。毎日コツコツと少しずつ作業していた、画像のアップ作業が完了!新たな追加画像は約250人分、怒濤の1426枚!再巡礼で画像が増えた人、まだコメントが入ってない人、いろんな人がいますが、この目次に旗印や“仮”マークが入っている人は、必ず画像が増えています。渡航先が米国だけあって、映画俳優やミュージシャンが特にたくさん加わりました。中でもジャズ関係者は12名から37名に激増。興味のある方は是非どうぞ!
 9月17日…新政権の組閣が完了。鳩山新首相いわく「税金の無駄使い根絶、官僚主導から政治主導への転換を何としても実現する」「官僚の無駄使いを止めさせる」。これまで特別予算を欲しいように使ってきた、族議員や無機能公益法人についにメスが入る時がきたと信じたい。新内閣は、小沢独裁を避ける為に“反小沢”の仙谷氏をあえて入れるなど、バランスの良い人事だと思う。内閣の支持率も70%を超える大変高いものだ。僕は民主党、社民党、国民新党を全面的に支持している訳ではないけど、半永久的に政権奪取は不可能に思えた野党議員たちが、国会議事堂で快活に記念写真を撮ってるのを見て、何事も諦めたらイカンというか、地道に頑張っていればいつか陽が当たり報われる時が来るって感じた。麻生さんも経済を建て直そうと一年間よく奮闘していたんだけど、半世紀も続いた与党と官僚の癒着を断ち切るには、政権交代という荒療治をするしかなかった。っていうか、民主党も巨大政党になったことで、癒着の道に傾いていく可能性が十分にある。この先、金権政治になって国民を裏切らないよう注視しなくては。※官僚に記者会見させないとか、情報公開に逆行するやり方は違うんじゃないかな。記者会見させた上で、論戦をはって戦うべきだろう。/“ミスター年金”の長妻厚労省はさっそく省に「天下り人事の凍結」を指示。めちゃくちゃ頼もしい。長妻氏はまだ49歳。権益の余計なしがらみもないと思うので、バンバン改革して欲しい!
 9月16日…結核のために31歳の若さで他界した作家、梶井基次郎の墓を10年ぶりに墓参。墓前にはレモンが3個、レモンケーキが1個あった。これらは代表作『檸檬』にちなみ、ファンの人が供えていったもの。基次郎は漱石や谷崎ほど有名な文豪じゃないけれど、ホント、読者から愛されているのが伝わってくる。あと20年、否、あと10年だけでも長らえていたら、どれほど多くの名作を後世の僕らが手にしていたかと思うと、31年の短い生涯が残念でならない。※「梶井文学は日本文学から世界文学に架かっている数少ない橋の一つ」(横光利一)、「これこそ真に神わざの小説だと私は驚嘆した」(井伏鱒二)
  
※短編『檸檬』は著作権が切れているので、青空文庫で全部読めます
 9月15日…戦国武将の人気ランキングで、必ずと言っていいほどトップ争いに食込む真田幸村。大坂夏の陣で幸村が戦死した神社の境内では、毎年5月に「幸村まつり」を開催している。今年、初めて僕も行ってきたので、その時の様子を幸村公の巡礼レポに追加アップしました。神主さんが冒頭の挨拶で「今年は“レキジョ”がどっと増えて賑わっています」と言われ、神主さんの口からまさか「レキジョ」(歴史好きの女性)が出てくると思わず、何だか可笑しかった。
赤い甲冑の真田隊! 幸村終焉の地
//名門のF1チームのルノーが八百長発覚で追放寸前。昨年のシンガポールGPでわざとクラッシュしていたなんて残念すぎる。アロンソだって、そんなことで優勝しても嬉しくないと思うんだけど…。うーむ。//ブッシュに向かって「別れのキスだ、犬野郎!」と靴を投げた記者が刑期を終えて釈放。一時は禁固15年という報道もあったけど、模範囚として9ヶ月で出所。良かった。記事を読むと英雄の凱旋さながらだ。//500万件アクセス目前で話題のYouTube動画「東京サマーランド」(1分40秒)、確かにこのプールの混み具合は壮絶っすね。日本人の僕でもたまげるから、土地が広い海外の人はもっと驚くだろうなぁ。
 9月14日…イチロー選手、9年連続200本安打達成!108年ぶりの大リーグ新記録。偉業を成し遂げてもグラウンドではしゃがず、黙々とプレーを続行している姿は修行僧のようだった。色々バッシングされても、それを乗り越えて結果を出し続けるのは並大抵のことじゃない。毎年のように打撃スタイルを進化させつつ、胃潰瘍や足の負傷を乗り越えてきたイチローを見て、彼が以前に語っていたこの言葉を思い出した。「苦悩というものは前進したいって思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦悩とは飛躍なんです」。//今月、世界同時発売されたビートルズの“リマスター盤”アルバムや限定盤BOXなど計16作が、すべてアルバム・ランキングでTOP100入りの快挙!16作品全部がTOP100に入ったのは歴代1位タイ記録(もう1人はマイケル)。1週間の売上金額は23億円というから、ビートルズ人気は解散から約40年が経っても、まったく陰りがないっすね。「サージェント・ペパーズ」がどんな音になったのか聴いてみたいな。※BOXは約3万もする&発売から1週間経ってるのに、アマゾンで第1位!モノラルBOXは品切れでいきなりプレミア価格になってるし、ビートルズ恐るべし!(Ama、レビューが熱いね)
 9月13日…サイト読者のhiroさんが今夏アメリカ西海岸を旅行し、南カリフォルニアのサンタ・バーバラの街角で、素晴らしいストリートアートを見つけられたとのこと。道路の一時停止(STOP)を示す交通標識に「THE WAR」と書き足して「STOP THE WAR」に変えてしまった!まさか交通標識が反戦メッセージになるとは!※hiroさん、画像を送って頂き有難うございました♪
交通標識が→ 反戦メッセージに化学変化!
 9月12日…来月より放送開始の深夜アニメ『青い文学』で、太宰治の『人間失格』など、日本の名作文学がヴィジュアル化されるとのこと!ずっと昔にも文学をアニメにした番組があったけど(20年くらい前?)、今回はキャラクター原案が「デスノート」の小畑先生など、売れっ子の人気漫画家たち。これをきっかけに原作を読む若者もいるだろうし、こういう企画はどんどんやって欲しい!※集英社の漫画家とのコラボとのこと。荒木先生も「伊豆の踊子」の表紙を担当したので、是非×2、荒木キャラの「伊豆の踊子」を日テレは実現させて欲しい〜ッ!→追記・読者の方の情報によると、アニメ化されるのは「こころ」「地獄変」「人間失格」「走れメロス」の4本とのこと。残念ながら“伊豆”はなかった模様…。//「夜中に食事すると、まったく同じ量でも昼間より太る」とよく聞くけど、この度ノースウエスタン大の研究チームがマウスの実験でそれを裏付けた。6週間高脂肪の餌を食べたマウスは、昼組が体重1.2倍増なのに対し、夜組は1.5倍増だった。朝食を抜いて夜多く食べるのはNGっすね。//民主党政権になって天下りの規制強化が予想されることから、官僚の“駆け込み天下りラッシュ”が続いている。今月に入って天下った農水官僚OBの収入は、5人で計3億3千万円(!)。このカネの出どころは国民の血税だ。長引く不況もあって国の借金が860兆円と言われてるのに、退職金7千万とかあり得ない。汚染米を見逃した幹部も華麗に天下った。リンク記事では「人はここまで破廉恥になれるものか」と呆れてるけど全く同感。//米国の選挙ではライバル候補を批判するネガティブキャンペーンが露骨に行なわれ、かなりの効果を挙げている。日本はどうだろう。今回の衆院選では自民が民主を批判するCMを流しビラを配布するなど、国内初の本格的ネガティブキャンペーンが行なわれた。コチラの調査結果によると、批判CMを見た人の約6割が“批判された政党”ではなく“批判した政党”側に対して悪印象を持ったようだ。注目したいのは、自民党に投票した自民支持者でさえ3割強がネガティブCMに嫌悪感を抱いたこと。日本人の国民性(美学)は、ああいうやり方を良しとせず、かえって逆効果になるということか。//今年4月にオバマ大統領が“核廃絶”を訴えた演説を行なったけど、核大国のアメリカに廃絶に向けた行動が起こせるのか半信半疑だった。でも、オバマ大統領はやはり本気のようだ。昨日、米国は「核兵器のない世界」の実現を目指す決議案を、国連安全保障理事会の各理事国に配布。米大統領としては史上初めて安保理会合を主宰し、24日の会合でこの反核宣言を採択することを目指している。オバマ政権は核廃絶条約の交渉開始を関係各国に要請し、国連の全加盟国に核実験停止を訴えている。日本人として期待せずにはいられない。
 9月11日…新たに完成した日本最大の大型ロケット「H2B」の打ち上げに無事成功!第1段エンジンに従来のH2Aのものを2基並べた全長56m、530トンの勇姿が空に上昇していく光景は壮観。打ち上げ動画は成功するのが分かっていても、ラスト1分間のカウントダウンを聞いてると緊張してしまう。スペースシャトルが寿命に近づく一方で、次世代シャトルの開発が遅れている今、国際宇宙ステーションに大型機器を輸送可能な唯一のロケットとして、今回の打ち上げの成否を世界が注目していた。うまく宇宙へ飛んで本当に良かった!※鹿児島在住の読者の方が、深夜に自宅の窓から上昇していく光の玉を見て落涙しかけたとのこと。自宅から見られるなんて鹿児島の人が羨ましいなぁ!※点火60秒前からのカウントダウン付き打ち上げ動画(2分34秒)//今夏話題になったお台場の実物大ガンダムが現在解体作業中とのこと。この分解手順がファン心をくすぐっている。ガンダムは最終決戦で頭部や左腕を失うんだけど、解体時にそれを再現。ガンダム用語で言う“ラストシューティング”状態だ。この実物大ガンダム、この後はどこに移動されるんだろう。電車で行けるような交通の便が良い遊園地か公園に恒久展示されると嬉しいんだけど!


H2Bの晴れ姿!
夜間の打ち上げは
めっちゃ劇的。
一度はこの目で
見たいものデス!
(画像はウィキより)
 9月10日…民主主義とは何か。僕らは学校で最大多数の幸福を目指すものと教わってきたけど、本当の成熟した民主主義とは、最大多数の幸福を目指した結果、救うことができない少数派をいかに助けるかまで考えたものだと僕は思っている。/今、オバマ政権は発足以来最大の壁にぶつかっている。支持率が急速に下がり、就任当初に約70%あった支持率が約50%まで低下しているんだ。最大の理由はオバマ大統領が弱者を救う為に断行しようとしている医療保険改革が、共和党&保険会社によって猛烈な反対キャンペーンに晒されているからだ。/オバマ大統領がやろうとしていることは、西側諸国では当たり前の、国民全員が加入できる保険制度を作ろうというもの。世界最大の経済大国にもかかわらず、アメリカには高い掛け金の民間保険会社しかなく、乳児生存率は西側諸国で最低だ(米国が経済制裁しているキューバより低い)。あまりに医療費が高いため、国民のうち4600万人(約6人に1人)が事実上医療を受けられない状態にある。米国の保険会社がボロ儲けできるのは、国の医療費の24%が保険会社の懐へ入っているからであり、同じ事を政府がすればたった3%で済む。この利益を失いたくない保険会社は共和党と組んでケタ外れの大規模反対キャンペーンを展開しており、世論を二分する騒ぎになっている。この事態を受けて、今日オバマ大統領は米上下両院合同会議でこう力説した。「何百万人もの国民に無保険の苦しみを味あわせているのは、先進国では地球上でアメリカだけだ。この問題を取り上げた大統領はこれまでにもいたが、私はその最後の大統領になろうと決心している。改革の主な目的は無保険者に手頃な保険を提供し、また加入者が病気にかかった時に、理由をつけて支払いを渋る保険会社の悪習をなくすることだ。民間保険会社を信頼できるものにするには、利益を追求しない公的な保険の選択肢が必要だ。このまま何もしなければどのような事態が起こるか、ここにいる全員が認識すべきだ。共和党は歳出が増大すると反対している。確かに、この医療保険制度改革は10年間で9000億ドル(約10兆円)が必要だ。しかし!アフガニスタンとイラクの戦争で費やした金額より少ない!より良い案を考えず、潰す方が政治的に得だと考えるような人は相手にしない。言い争いや駆け引きの時期は終わった。今こそ行動に移す時だ!」。米国で改革案に反対している人々は、今は自分に職があっても、事故や病気、リストラで収入が断たれる可能性を考えていないのか。それに、経済的な理由で民間の保険に加入できない人の他に、病歴を理由に保険加入を拒まれている人がいることも考えて欲しい。明日は我が身であり、困った時はお互い様なのに。オバマ大統領に心からエールを送りたい!
※米国の現在の医療制度がいかに酷いものかは、マイケル・ムーア監督がドキュメンタリー映画『シッコ』で告発している。以前、その内容を別ページにまとめたのでリンクを貼っておきます。家計における社会保険費の高さは日本でも深刻なので、未読の方は是非御一読を!「消防や警察は命に関わることだから無料ならば、医者代だってタダにすべきことじゃないのか」(ムーア監督)。
 9月9日…ルーマニア北部サプンツァ村にある、世界一『陽気な墓』の巡礼レポをアップ!この村の墓は、墓標に故人の生前の生活や死因がユニークな絵柄で彫られており、世界中の墓マイラーから愛されています。青が基調のカラフルに彩られた墓標を見ていると、墓地に対する暗いイメージが吹き飛びます!(☆o☆)
 
どの墓も明るい!ビックリすることウケアイです!
//イチロー、108年ぶりの大リーグ新記録となる9年連続200本安打まであと4本!
 9月8日…最新版の『お薦め展覧会情報2009』が完成&アップ!紹介した美術展は22本。毎年春先にアップしていたんですが、今年はバタバタしてこの時期に。中には既に会期が終わったものもあるのですが、大抵は全国を巡回しているので、“これは!”というものは追いかければ大丈夫。例えば阿修羅像展の場合は、東京での公開後、9月27日まで福岡で開催中デス!公開終了間際のものでイチオシは、東京国立近代美術館のゴーギャン展!彼の最高傑作にして、ボストン美術館の宝『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか』を展示中!よくボストンがこの大作を貸し出したものとビックリ。本作品は自殺を決意したゴーギャンがヒ素を飲む前に“遺書”として描き上げた魂の一作。致死量オーバーで体がヒ素を吐き出したので一命を取り留めたけど、本人はこれをラストメッセージとして描いたわけで、ゴッホとも同居していた大画家が、人生の最後に到達した世界を自分の目で見て欲しい。この絵を通して鑑賞者も人生と向き合うことになる。
作品名『我々はどこから来たか?我々とは
何か?我々はどこへ行くのか?』(幅約4m!)
※右端の赤ん坊が生の象徴、左に向かって時間が流れ、
中央でリンゴを摘んでいるのはイブ。そして左端の
老婆が死の象徴。一番左の白い鳥は“言葉の虚しさ”を
表している。死後の批評に意味はないということだろうか。

 9月7日…去年『おくりびと』がグランプリに輝いたモントリオール映画祭で、今年は太宰文学を映像化した『ヴィヨンの妻』の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞!日本映画はカナダの人と相性抜群みたいっすね。//次世代DVDの規格戦争に敗北した東芝は、いまだにブルーレイ未対応のDVDレコーダーを意地になって出し続けている。僕は東芝DVDレコーダーの操作性、編集作業の便利さに惚れて、ブルーレイ未搭載のダメな子にもかかわらず同社製品を使い続けてきた(RD-X5からX8まで!)。電器屋で東芝のメーカーの人や、修理で東芝に電話する時は「メンツを捨ててブルーレイ搭載の英断を!」と涙目で直訴してたんだけど、この度ついに経営トップはブルーレイ陣営に加わることを発表した模様。この時を待っていた!これでやっと1枚のディスクに大量に録画できる〜!
 9月6日…以前、PCにインストールされているソフトのライセンスキーを紛失してしまい、新しいパソコンを買った時に使えなくなったことがあったんだけど、こちらのフリーウェアを使えばライセンスキーをスキャンしてくれるとのこと。こりゃ助かる。//海外で明後日発売されるビートルズの公式ゲーム、ポールとリンゴが絶賛というからメッチャ期待。リンク先にはプロモーション動画があり、どうやらメンバーの一員となって演奏に参加できる音ゲーの模様。45曲も入ってると言うから、こりゃ、ファンにはたまらないっすね。別のニュースではWiiで出るとか出ないとか。Wii持ってないからPS2でも出して欲しい…。


注文していたジョジョの
アブドゥル・フィギュアが
到着!噂通り、めちゃくちゃ
良いデキだった!やっぱ
人形は顔が命っすね。
メディコスは良い仕事してる
なぁ。※(Ama

 9月5日…衆院選についての個人的な意見を、8月31日&9月1日の日記にアップ。政局に関する考えは人それぞれ違うと思うので、“ふーん、こういう意見もあるのか”と、そういうスタンスで読んで頂けると有難いです。//今、梨がうまいですね〜。幸水も二十世紀も両方美味しい!
 9月4日…ベストセラー作家の奇才スティーブン・キングが、『ハズれなしの定番映画20本』を発表。サスペンスの巨匠らしく、スリリングな作品が上位にきている。→1.恐怖の報酬(77年度版)、2.恐怖の報酬(53年度版)、3.スリング・ブレイド、4.ワイルドバンチ、5.ブレア・ウィッチ・プロジェクト、6.ブルース・ブラザース、7.ダイ・ハード、8.死の接吻、9.ガルシアの首、10.博士の異常な愛情。確かに、ニトログリセリンンを運ぶ『恐怖の報酬』は、映画を観ている時の緊張感が尋常ではなく、未見の方にはお薦めデス。17位にタイタニックが入っていることについて、キングは「笑いたければ笑ってくれ」とのこと。彼のそういうところが大好き!(*^o^*)

 9月3日…先日のNHK『プロフェッショナル』で、我が子に先立たれたり、依頼人の自殺を体験してきた弁護士の村松謙一さんの言葉が心に残った--「人間っていうのは乗り越えられる壁と乗り越えられない壁があって、もちろん乗り越えられる壁は努力して乗り越えるべきであるし、それを逃げちゃいけないけど、絶対乗り越えられない壁っていうのもある。すべて乗り越えようと思うところに、人間の傲慢さがあると思う。だから乗り越えなくていいんだと、もう一緒に歩いて行こうと。一緒に歩いて行くことが、新しい道を見つけるひとつのやり方でもあるんです」。

 9月2日…怪我から復活したイチローがいきなり2安打。いよいよ大記録が目前に。すごいわ。//ビッグマック200円は3日まで。さすがにこれは買う。安ッ!//半年前から発売を楽しみにしていたウルトラセブンのEX合金「ウルトラホーク1号」(Ama)。なんと3万オーバー!高ッ!買えんッ!※実物を見ると40cmはでかく感じるだろうなぁ。背後からのシルエットだけで御飯3杯はいけるんですけど!
 9月1日…(昨日の続き)ベルリンの壁が撤去された時、多くのドイツ市民は「自分が生きているうちにあの壁が消えるなんて考えもしなかった」とニュースで語っていた。何だかんだ言っても日本は保守社会であり、僕は選挙権を手に入れて20余年になるけど、ベルリンっ子と同様、自分が生きているうちに野党が300議席を突破する日が来るとは思わなかった。そういう意味では小泉首相が言った「自民党をぶっ壊す」は本当のことだった。冷酷な構造改革で徹底的に国民を苦しめない限り、民主300議席なんてあり得なかったからだ。/とはいえ、僕の世代にしてみれば、正直言って政権交代したという実感がないのも事実。小沢一郎、鳩山由紀夫、岡田克也、菅直人など民主党の最高幹部は全員が自民党出身者。前原誠司も松下政経塾。単に自民党内部の権力争いで、右派からリベラル派に権力が移っただけに見えてしまう。このあたり、田中派の中核にいた小沢一郎を知らない若い世代の人とは感覚が異なると思う。/民主党は右から左まで様々な主義主張の議員を抱えている。空中分解せずに政策を一本化するのは大変だろう。いずれにせよ、僕は300という数と利権を手に入れた民主党が、傲慢になっていかないよう切望している。今回、国民は民主党という“党”を積極的に支持して投票したのではなく、自民への怒りのお灸が政権交代に繋がったわけで、もし民主がふがいなさを露呈すれば、すぐにまた野に下る可能性があることを肝に銘じて活動して欲しい。/それにしても、今回の選挙は、自民支持者が異常に多い大型掲示板や動画投稿サイトでの世論が、いかに一般社会とかけ離れており、国政にほとんど影響がないかを結果的に実証することになった。今年の上半期、僕はgooなどのネット調査で内閣の支持率が70%を越えていたのを見て、その高支持率にたまげてた。ネット・アンケートでは、1人で何回も投票できる場合が結構あるので、データの信憑性を以前から疑問視してたけど、ほんと何のアテにもならないっすね。/選挙関連で最後に一言。非課税の宗教団体が政党を持つことに違和感を持っている国民は多い。真面目な地方議員や市議がいるのは知ってるけど、それはそれ。機関誌で宗教者とは思えない、酷い罵り言葉を使ったりするのも個人的にはNG(敵対する相手に“仏罰”という言葉を使うのは抵抗がある。そもそも、慈悲の愛の象徴である仏が罰を与えるという考えに賛同できない)。権力にすり寄った結果、不安定な派遣社員だらけの世の中になったことを自覚し、今まで以上に国民目線に立つように期待する。そしてK実現党。総裁はキリストや釈迦の自称生まれ変わりらしいけど、釈迦が核兵器を持てと言うかな。キリストが人殺しのミサイルを作れというかな。どんな状況でも、非暴力の対話に活路を見出すのが宗教者の姿だと思う。それに街頭演説で1500万円の腕時計をしてることを訴えたそうだけど、キリストや釈迦は自分の財産を持たず、貧しい者にすべて分け与えていた。そういう基本的な部分が矛盾してるって、本人や取り巻きは思わないのかな。候補者は正義感の強い真面目そうな人が多かったので、逆に心配になった。/とにもかくにも、新政権は早くセーフティネットを整え、人々に笑顔が増え、暮らしやすい社会を目指して頑張って欲しい。最低保障年金など、ビジョンと行程がしっかりしていれば、国民は必ずついていく。//昨夜の大阪は寒いくらいでした。ツクツクボーシの数も減ったなぁ。








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