最新文芸情報


2010.3〜4
 4月30日…NASAの太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー」が撮影した巨大プロミネンス(太陽表面の紅炎)の画像に息を呑んだ。この炎の環は約1万度で、なんと直径が地球の20倍以上もあるという。太陽デカッ!※12秒の動画。上部に出てくるプロミネンスが観測史上最大のもの!//これから数日間をかけて、3年ぶりに洋画ベスト、邦画ベストを更新する予定。果てしない作業になる。まずは、ブルース・ブラザーズバック・トゥ・ザ・フューチャーダンス・ウィズ・ウルブスの3本を、以前より大幅に加筆アップしました!
 4月29日…作成に膨大な時間がかかるため、半年前からコツコツ作っていた巡礼墓の地域別目次“海外編”が完成!1987年のドストエフスキー巡礼以来、この23年は我を忘れて巡礼を続けていたので、どの国で何人の恩人を墓参したのか、一度も記録を整理したことがなかった。この集計から見えたトップ10の結果&分析は次の通り。
●1位アメリカ(263名)…国土の広さと人口からいって1位はやはりアメリカだった。映画俳優、監督など、映画関係の恩人が多く、ロック、ジャズのミュージシャンも多数眠っている。
●2位フランス(145名)…パリが「芸術の都」と呼ばれるように、欧州ではフランスがぶっちぎりに人数が多い。特に画家!アメリカでさえ9名なのに、フランスには38名も眠っていた。ルノアール、ミレー、セザンヌ、モネetc…フランスは画家の王国だ。オランダ人のゴッホも、スペイン人のピカソも、ロシア人のシャガールも、みんな墓はフランス。
●3位イギリス(59名)…シェイクスピアを生んだ国だけあって、全体の3分の1となる20名が作家や詩人。ダーウィン、ニュートンなど科学者も多い。
●4位イタリア(39名)…英国とは正反対で作家は1人だけ。かわりに画家、彫刻家、作曲家などに天才が多い。特にルネッサンスの頃は凄すぎる。
●5位ロシア(32名)…ロシア文学LOVEゆえ作家が多いと思いきや、集計するとその倍近くも作曲家の墓へ。これはペテルブルグで1箇所に作曲家が大集合していたから。
●6位ドイツ(25名)…ゲーテやバッハの国であり、文豪と作曲家だけで半数突破。哲学者も複数いる。一方、画家は1人のみ。
●7位オーストリア(18名)…さすがは「音楽の都」ウィーンを擁するだけあって、9割近くが作曲家!ベートーヴェン、ビバルディなどドイツ、イタリア生まれの作曲家も最後はウィーンで永眠。画家はクリムト、シーレなど世紀末美術の雄が眠る。
●8位スイス(14名)…チャップリン、トーマス・マンなどファシズムと戦った闘士がこの永世中立国に眠る。オードリー・ヘプバーンもこの国の田舎に。
●9位スペイン(10名)…情熱の国。ダリ、ミロ、ゴヤ、ガウディなど造形に異彩を放つ巨匠たちが眠る。
●10位チェコ(8名)…画家ミュシャ、作家カフカ、作曲家ドボルザークなど、各方面で才能を開花させた芸術家がいる。首都プラハは僕が欧州で一番好きな街。ヨーロッパの京都って感じ。ちなみに“ロボット”という造語を生んだカレル・チャペクもチェコ人(語源はチェコ語で“労働”を意味する単語robota)。
→以上、このサイトの読者の方には海外在住の人も少なくないので、墓巡礼の参考に使って頂けると幸いです!※墓地の名前はそれぞれの人物名の下に記してあります。
 4月28日…これまでに巡礼した日本国内の偉人たちを、47都道府県別に分けた“地域別目次”を1年半ぶりに更新!以前より100名以上増えているので、皆さんがお住まいの県内や隣県に、どんな偉人が眠っているのか参考にして頂けると幸いです。「あの人に感謝の言葉を伝えたい」という恩人がいれば、是非この連休中にでも♪//老朽化を理由に建て替えられることになった、東京銀座の歌舞伎座。上京の際に何度も足を運んだ思い出の建物ゆえ、少し寂しい気持ちが。歌舞伎は高いというイメージがあるけど、一番安い幕見席は800円、千円といった映画よりも安い値段で見られるので、本当に有難かった。今日の“さよなら公演”千秋楽の演目は、歌舞伎十八番の「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」。市川団十郎、坂東玉三郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、中村勘三郎、坂東三津五郎、市川左団次、中村福助など、オールスターが出演した豪華絢爛な舞台だったとのこと。これ、チケットをとれなかった人の為にも、NHKで劇場中継して欲しかったなぁ!※新しい歌舞伎座は2013年春にこけら落としされる予定!
 4月27日…検察審査会が民主の小沢幹事長を政治資金規正法違反として“起訴相当”と議決。どの世論調査を見ても小沢氏は説明責任を果たしてないと思われてるし、「秘書に任せていた」なんて言訳が、“それって今までの政権と同じじゃん…”と、どれほど国民を失望させているか分からないのか。小沢氏は二言目には「日本のため」「国家のため」と言いながら、どこかで国民を舐めている。あれほどの大金を秘書たちが無断で動かすわけがなく(そんなことをすればクビ)、捜査段階で「小沢氏に報告した」と供述しているんだから、疑惑を持たれて当然。未来の民主党を担う中堅議員がダンマリを決め込んでいるのも、自浄能力がないことを証明しており、国民の脱力に輪をかけている。民主はもう参院選を捨てる気なのか?//本日、刑法が改正されて重大犯罪の時効が廃止された(即日施行)。このことを知らない人も多いだろうから、もっと大きく報道すべき。人を殺せば、犯人は死ぬまで追われ続けることになる。冤罪が起きる可能性もあるけれど(10年、20年前のアリバイを証明するのは困難)、近年はDNA鑑定の技術も進んでいるし、やはり“逃げ得”が許されるのは、被害者の遺族からすれば耐えられないと思う。//先の23日にYouTubeが5周年を迎えた。開設当初は2か月も投稿がなく、投稿第1号はYouTube創立者の1人が動物園で数秒間話しているだけの、何の面白みもないコチラの動画(18秒)とのこと。今や1日に10億回以上も再生される超巨大動画コンテンツと化している。この成功はコメント欄の存在も大きい。世界中の誰でもコメントを書けることで、投稿者は世界の反応を知ることが出来る。この記事にはスパゲッティ・ナポリタンについてのエピソードが載っていた。日本人がナポリタンの調理方法を投稿したところ、すぐにイタリア人(!)から「スパゲッティにケチャップを入れるなんてけしからん」「ナポリのシェフだがこんな料理見たことない」「すべてのイタリア人を敵にまわした」というコメントが付いたという。僕はナポリタンがなんちゃってイタリア料理だと知らなかった。あんなに美味しいんだから、ぜひナポリっ子にも食べて欲しいな(笑)。
 4月26日…10万年以上から存在する湖は“古代湖”と呼ばれ、琵琶湖を含めて現在19の湖が確認されている。中でも最も古い湖は、世界遺産に登録されているロシアのバイカル湖で、誕生の歴史は2500万年前に遡ると言うからケタ違いに古い。バイカル湖の面積は琵琶湖の約46倍で、透明度は世界最高、最大水深も世界最深の1637m。さらに貯水量も世界最大で、地球の淡水の20%がこの湖にあるという。付近は元々は海だったが、陸地が隆起し、海溝の部分が湖となって海から分断されて淡水化し、今の姿になった。こちらのサイトで凍ったバイカル湖の画像を紹介していて、あまりの美しさ、荘厳さに息を飲んだ。透明度が高いために分厚い氷層が足下に見え、なんとも神秘的!//今日で風ちゃんは生後6か月を迎えた。アッという間の半年という気もするし、まだやっと半年かという気もする。後者の気持ちを特に感じる時は、彼が懸命に何かを伝えようと「あー」「うー」言ってる時。言葉さえ話せるようになったら、この子が泣いてる時に、早くその原因を解決してあげられるのにって毎日思ってる。一般的に男の子は話し始めるのが遅く、2歳になって話す子も多いと聞く。2歳ってこれまでと同じ期間をあと3回経なくちゃいけない…ちょっとクラッとする。/この“言葉さえ出せたら”“会話さえ出来たら”と感じている時に、テレビから悲しい事件や国際紛争のニュースが流れてくると、せっかく言葉という史上最強の超便利ツールを成長して手に入れたのに、「なんで大人たちはもっと目一杯有効に使わないのかーッ!」て叫びたくなる。相手の言葉にじっくり耳を澄ませば、何を求めているのかが(100%ではないとしても)伝わってくるのに。風ちゃんがもどかしそうに、そして懸命に声を出している姿から、そんなことを考える今日この頃デス。
 4月25日…平城遷都1300年祭(公式WEB)が奈良市の平城宮跡で昨日から始まった!目玉は復元された巨大な大極殿(だいごくでん)と実物大の遣唐使船。高さ27m、幅44mという大極殿は、天皇の即位など重要行事が行なわれた平城京の核となる建物。遣唐使船は全長30mで100〜150人が乗り込んだ(写真付き記事)。この原寸大の遣唐使船は甲板を歩いたり見学可能とのこと。こちらのブログには建造の裏話(木材を吉野杉にこだわった等)が書かれていた。ぜひ会期中に乗ってみたい!※11月7日マデ。//ピタゴラ装置は30秒という短い時間に沢山のアイデアが詰まっていて、どのバージョンも実に面白い。たとえばこれ(27秒)は、意表を突く下から上への動きが楽しい。車を使ったもの、様々なクリップを使ったもの、YouTubeには無数にアップされている。先日サイト読者の方から教えて頂いた、シカゴのロックバンド“OK Go”のPV(3分53秒)は、大がかりでワイルドなピタゴラ装置で面白かった。最初は小さなドミノから始まるのに、後半は予測不能の怒濤の展開に(笑)。//先日のアイルランドの火山噴火によって、欧州で飛行機の欠航が相次ぐなか、北極圏(ノルウェー)からイタリアまでタクシーで帰途についたグループがいる。運賃は最大で14000ユーロ(約170万円)。これはギネス記録かと思いきや、ロンドンから南アフリカのケープタウンまで往復したケースが62908ドル(約580万円)で、今回の記録より3倍以上も払っている猛者がいた。欧州とアフリカ大陸を縦断したというのが凄い。南アに着いた頃は腰が痛くなってるハズなのに、帰りもロンドンまでタクシーで戻ったなんてビックリ。
 4月24日…1882年に建築が始まったスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂は、完成すれば18の塔を持つ超巨大聖堂になる予定だ。建築開始から44年目(最初の塔が完成した翌年)に、設計者のアントニオ・ガウディが路面電車にはねられ他界するが、志を受けついだ人々によって128年目の今も建設が続いている。僕が初めてサグラダ・ファミリアを見たのは1989年。もう21年も前になる。バルセロナの地下鉄駅から地上に出た瞬間、そのあまりの荘厳さに卒倒しそうになった。“聖なる石の森”がそこにあった。その頃、「完成まであと200年はかかる」と言われていたことから、ガウディが考えていた最終形態(中央に高さ170mのイエスの塔が建つという!)を、生きているうちに見ることは不可能と思っていた。ところが!一昨日の朝日夕刊によると、建築技術の進歩もあって快調に建築が進んでいることから、なんと2020年代に完成するとのこと!仮に最も遅い2029年として、あと19年。その頃は62歳、それならまだ足腰もOKだろうし、この目で見ることも夢じゃない。ここまで来たら是非見届けたい!//バンダイが秋葉原に“ガンダムカフェ”をオープン。バンダイのガンダムカフェと言えば、4年前に閉店したガンダム・ミュージアムのカフェを思い出す。友人たちとガンダムにちなんだ各種カクテルを制覇した(リンク後半にレポ)。悪い店ではなかったけれど、場所が千葉県松戸で都心から離れていることが敗因に。今回はJR秋葉原駅の近くだから間違いなく大繁盛するだろう!ジョジョもバンダイから百人一首等を出しているから、バンダイ&集英社で公式ジョジョ・カフェ“トラサルディー”を東京のド真ン中にオープンして欲しいなぁ。荒木先生の原画が飾ってあったり、スタンド名にちなんだ曲が流れてたり、Tシャツやグッズが販売されていると、ジョジョラーの聖地として世界から巡礼者が集うかと!//箱根はエヴァンゲリオンで「第3新東京市」と呼ばれ、主人公が住む作品の舞台になっている。この度、4/23〜5/17まで箱根のローソンがエヴァンゲリオンの“第3新東京市店”となって出撃!リンク先の画像を見ると、店員の制服から商品を入れる袋までエヴァ仕様(ネルフのロゴ入り)になっている。面白いコラボだなぁ。期間限定じゃなくずっと続けて欲しい。※追記。なんと来場者多数でイベントは25日をもって終了!ファンのパワー恐るべし(汗)。
 4月23日…(つづき)昨日の県民性グラフの続き。今日は食べ物に関するものをピックアップ。こちらも面白いデータがいっぱい!/まずはファミレス勢力図。ガストとジョイフルがめっさ強い。特にガストは日本の3分の2を制覇している。ファミレス戦国時代を勝ち抜き、“信長の野望”でいえば全国統一まであと20ターンってところか。ウチの近所にはフレンドリーと和食の“さと”しかないので、ガストがこれほど成功しているとは思わなかった。千葉と東京だけはサイゼリヤが最強。サイゼリヤってイタリアンだよね?やはり東京人はオシャレさんなのか。/次はマクドナルドの店舗数(10万人あたり)。なんと日本一は滋賀県で東京より多い。滋賀の人はどんなけハンバーガーが好きなのか。東北と中国地方以西は少ないけれど、沖縄は基地があるせいか多いみたい。/沖縄に多いという点ではケンタッキーもそう。あと北海道、関東もやたらとケンタッキーが多い。ケンタッキーが多い地域はホーム・パーティーがさかんっていう印象がある。/ミスタードーナツは大阪に本部があるせいか、奈良、福井、石川など関西近郊に店舗が多い。/石川県はミスタードーナツが多いだけでなく、チョコレートの消費量も1人当たりで日本一。スイーツ好きがたくさんいるのかな。隣の富山県民もチョコが大好き。逆に和歌山は一番チョコを食べていない。紀州はみかんが美味しいから、スイーツはチョコよりみかんなのかも。/続いてはビール消費量。成人1人あたりで最も飲み倒しているのが高知県民だった。龍馬を生んだ土佐。他人に対してオープンというか、大勢で飲む機会が多いのかも。/ラーメン店の数は、圧倒的に東日本が多い。1位の山形県を始め、冬場が寒い東北地方では“ラーメンを食べて温まろう”って気持ちになるんだろう。インスタントラーメンの消費量も1位が青森であり、ここでも東日本でよく食される傾向がある。/ラストは美味いけど値段が高い、カニの消費量。1位はぶっちぎり(全国平均の6倍)で鳥取県!1世帯ベースでいくと、沖縄の199グラムに対して4641グラムという驚異的な消費量。僕もカニが好きなので、鳥取の人が羨まし〜い!以上、食に関するトリビアがたくさん見えてくるグラフでした。リンク先の多数の表を作成された管理人さんに敬意を表します!//舛添氏が自民を離脱し“新党改革”を結成へ。世論調査では国民が望む次期首相候補の第1位になっている舛添氏。自民が夏の参院選でリベンジするには、舛添氏をトップに持ってきたフレッシュな体制しかないと思っていたので、ここで氏を失うとなると谷垣総裁のまま参院選に突入するのが確定ということか。民主も政治とカネで迷走しているし、ミニ新党では政治を変えることが難しいし、夏までに浮動票がどうなっていくのか見当がつかない。
 4月22日…都道府県別の県民性グラフ(地図)が何とも面白い!ビジュアルとして県民性がひと目で分かる。様々なランキングが掲載されており、時間が経つのを忘れて見入ってしまった。いくつか面白かったグラフをピックアップ。/まずはコンビニ勢力図。東日本はセブンイレブン、西日本はローソンが圧倒的に強いと思いきや、セブンイレブンは九州圏、ローソンは東北圏にもシェアを持っており、両勢力が互いに挟撃する形になっていた。ファミマは福井、長崎、鹿児島、沖縄の4県のみを支配(確かに鹿児島でやたらとファミマを見た気がする)。北海道はセイコーマートという初耳のコンビニが王者になっていた。/次は家電量販店勢力図。大阪では誰でも知っている上新電機が、けっこうマイナーだったことに驚いた。ベスト電器が九州と北海道という互いに離れたエリアを制覇しているのがユニーク。うまく戦略を組立てたんだろうな。コジマは派手に宣伝している割に、栃木のたった1県だけというのが意外だった。エディオンとケーズデンキは共に初めて聞く名前だけど、めちゃくちゃシェアがあるんだなぁ。/続いては100歳以上の高齢者(人口10万人あたり)。沖縄が強い!温暖な気候とゆったり流れる時間が長寿のもとか。日本全体を見ても、西日本の方が東日本より長寿のようだ。でも北陸地方など豪雪地帯の日本海側も長寿が多く、気温はそれほど関係ないのかも?/沖縄は小学校児童数(人口100人あたり)でもトップに。子どもが沢山いて、長生きしてる年配が多いって理想的だな。/総医師数は東西で随分と差が出ている。トップクラスの東京と全国最低の埼玉が並んでいるのはなぜ?埼玉の行政、どうしてこうなった!?/リンク先では政党支持率の県民性も紹介されている。民主のトップは岩手(やっぱり)、自民は福井、共産は京都、公明は沖縄、社民は大分、変わり種では幸福実現が徳島。/それから歴代幕内力士というものもあった。青森が真っ赤に。そんなに青森は力士の国だったのか!/この県民性グラフ、実は食べ物に関するものがなかなか興味深い。長くなるので“食べ物編”はまた明日に!//せんとくんが調子に乗りすぎて郵便局の傘立て(陶製)を勢い余って割ってしまったニュースが微笑ましい。落ち込んだせんとくんがエーンと泣いている(画像拡大)。彼は以前にくす玉を丸ごと落下させていたし、なんかこうキュンとくるなぁ(笑)//昨日は6月の温度に近いくらい暖かかったのに、今日の北日本は雪!桜の花の上に雪が積もっている状態。なんちゅう気温差。ど〜なっとるのか。
 4月21日…明後日23日に『アバター』のDVDが発売に!まだ公開中なのにDVD化されるのは極めて異例。これはキャメロン監督が「国際アースデーに合わせて発売したい」と考えたから。ちなみに『アバター』の続編の執筆がスタートするとのこと。内容は“前章”になり、惑星パンドラで教師をしていたグレイスの赴任時のエピソードや、主人公ジェイクの地球の生活が描かれるんだって。※『アバター』(DVD、アマゾンで2500円。一昔前は考えられない安さ。噂によると、11月に未公開シーンが入った「完全版」、来年に3D版が出るそう。完全版が出るまで待つべきか)//世の中には“3才までが勝負”“脳内の伝達システムの80%が3才で完成”と、ゼロ歳児教育など早期教育の重要性を訴える学者がいる。のびのびと育てたいと思っている僕も、そういう話を聞くと内心穏やかじゃなく、“もう半年だし何か始めた方がいいのかな…”と不安に。そう感じていたら、AERAにこんな記事が。ここには、(1)3、4歳で文字を習得している子と、習得していない子との差は、小学校入学後に急速に縮まり、1年生の9月には両者の差は消えてしまう。早期教育の効果はわずか数年しか続かない。(2)漢字の習得では、早期教育を受けなかった子どもとの差は小学校2年生ごろに消滅し、むしろ国語嫌いは早期教育を受けた子に多い。(3)文字を習得している幼児と習得していない幼児に、各々空想でお話を作ってもらったところ、文字を習得していない子どもの方が想像力豊かな内容だった。(4)幼稚園児の尿を採取してストレス値を比較したところ、早期教育を受けている幼児は、受けていない幼児に比べてストレスが高かった。さらに早期教育を受けている幼児は、昼間の幼稚園での活動が鈍くなっていた、云々。それではマイナス面だけかと言えば、後半を読むと、難関の中高一貫校に入ったというし…う〜ん、どうすりゃいいんだろね。(この早期教育、調べてみたら結構高くて50万超えもザラ。ひょえ〜)
 4月20日…大阪で幼児への虐待事件が1ヶ月に5件も起きた(4件は死亡事件)。そのうち1件は同じ市内で起きた事件だった。“あごを骨折するまで殴る”“頭を鷲掴みにして壁に投げつける”とか、まだハイハイも出来ない子の頭を水道の蛇口にぶつけるとか、極端な暴力性が目立つ。虐待の理由は「ミルクをやってもオムツを替えても泣くのでイライラした」という、“泣きやまない”が多い。このサイトの読者にはこれから親になる若者もいるから、僕の体験を少し。/ウチの子が生後3ヶ月の頃、「なんでミルクを飲んでオムツがきれいになっても泣くんだ〜!」と、真夜中に憔悴した時期があった。でも、それは“ゲップがでなくて胸が気持ち悪い”“眠たいのにうまく寝られない”のどちらか。病気の場合を除くと、この2つの理由とみていい。ゲップがでないなら「立て抱っこ」で背中をさすればいいし、眠れなきゃ…これはもう、「赤ちゃんはそういうものだ」と考えて、腹をくくってひたすら抱っこして、泣き疲れて寝入るのを待つしかない。腹を立てたところで、それが赤ちゃんに伝わって余計に泣くだけ。深夜に1時間以上も抱っこを続けると、親の方もフラフラになるんだけど、それは永遠に続くことじゃない。最終的に必ず赤ちゃんは寝るし、次第に昼夜の区別がついて、夜はまとめて寝てくれるようになる。それまでの辛抱だ。繰り返すけれど、どうしても泣きやまない時は、「これが普通、そういうもの」「自分も昔こうだった」と思って、ドーンとかまえて受け止めるしかないッス!※僕の住んでいる街は、生後1ヶ月の時に市の職員が家庭訪問を一度したきり。これがもし2、3ヶ月おきに訪問していたら、虐待を早期発見できたし、親も追い込まれる前に相談できたハズ。法律で3才までは最長でも3ヶ月毎に訪問するよう制定するべきかも。//発達障害への偏見を助長させようとする新聞記事に“障害児の親を追い詰める”と激怒されている方のブログを読み、誤った俗説をもとに記事を出した産経は、訂正・お詫びの記事を載せるべきだと思った。ブログ主さんいわく「発達障害は病気ではないので“治療”することはできません。発達障害児に対しては“治療”ではなく、養護学校へ進学するなどして、その“個性”がうまく社会に適応して自立できるように支援する“療育”を行うのです」。/世の中で眼鏡をかけている人は、視力が悪いことが「個性」として社会に認知されている。眼鏡やコンタクトという生活介助グッズが普及している社会では、単に視力が悪いだけでは“障害者”とは呼ばればない。つまり、何が「障害」かを決めるのは社会なんだ。ブログ主さんはまた「日本では障害があることを忌避する発想が強く“福祉の世話になる”という物言いが普通に使われたり、“知的障害”という言葉が悪口になるという悲しい現実がある」「ある人の個性が“障害”になるのは、どこまでも社会の都合であり、社会の側が障害者に手当を出すのは当たり前」とも。なるほど、分かりやすい意見だと思った。//最近、更新が遅れ気味ですが、長期取材や出張で家をあける時以外は、必ずアップしていくつもり。仕事&子育て&サイトの更新&ブログの更新&録画番組のチェック、これを1日にすべてやるのは毎日トライアスロンをやってるようなもの。だが文芸のジャンキーならやれるハズ!
 4月19日…(つづき)「最初の一日か二日は、みんなが自分の国を指していた。三日目、四日目は、それぞれ自分の大陸を指さした。五日目にはみんな黙ってしまった。そこにはたった一つの地球しかなかった」〜サルマン・アルサウド(ディスカバリー号搭乗)。イスラム教徒で初めてシャトルに乗ったサウジアラビアの宇宙飛行士の言葉。/「なぜ私たちがここにいるのか、今わかった。それは月をくわしく見るためではない。振り返って、私たちの住みかである地球を見るためなのだ」〜アルフレッド・ウォーデン(アポロ15号搭乗)。月面を詳細に観測している途中で青い地球を眺めて、その美しさ、生命の尊さに感激した時の言葉。/「魔女狩りはやめて先に進もう」〜フランク・ボーマン(アポロ8号船長)。3人の死者が出たアポロ1号の事故で、関係者が責任の押し付け合いをしているのを見て。/「遠ざかっていくにつれ、地球は小さくなって、とうとうビー玉ほどに縮んでしまった。想像できないほど美しいビー玉である。美しく、暖かく、そして生きている。それは非常にもろくて壊れやすく、指を触れたら粉々に砕け散ってしまいそうだった」〜ジェームズ・アーウィン(アポロ15号搭乗)。月へ向かう船内から地球の姿を眺めていた時の思い出。/「遠く離れた月で親指を立てると、親指の裏に地球が隠れる。すべてが隠れる。愛する人たちも、仕事も、地球自体の問題もすべて隠れてしまう」〜ジェームズ・ラヴェル(アポロ13号船長)。これは気持ちが楽になる言葉。僕らが日常生活で抱えている悩み事は、親指で隠れてしまうような小さな世界で起きていることなんだね。以上!//本日、『ウルトラジャンプ5月号』発売!今号も岸部露伴の特別編とスティール・ボール・ランのダブル掲載。露伴が訪れるルーブルの地下の異様な緊張感、そしてSBRの一騎打ちのクライマックス、どちらもシビレた!荒木先生のルーブル訪問レポも読んでテンションが上がった。一般人は立入禁止になっているルーブルの屋上や地下の話は記録としても貴重だし、休館日にモナリザやニケ像を独占したなんて羨ましすぎる。ふろくに付いていたSBRのゴールド・ステッカーもカッコ良く、ジョジョファンは単行本を待っているのはもったいないっすよ〜!※UJ5月号(Ama
 4月18日…1961年にガガーリンが初の有人宇宙飛行を成功させて以来、人類は38カ国の約500人(25〜77歳)を宇宙に送り届けてきた。その中で24人が月まで行っている。今日、たまたま手に取った『宇宙飛行士100の言葉』(Ama)という本が面白くて一気に読破。メモった言葉を9個紹介。/「サハラ砂漠の砂嵐で巻き上げられたオレンジ色の雲が、気流でフィリピン上空まで運ばれ、雨となって地上に降り注ぐのを見た。その時、私たち地球人はみんな同じ船で旅しているのだと悟った」〜ウラジミール・コヴァリョーノフ(ソユーズ25号船長)。3度のミッションで計216時間も宇宙に滞在した飛行士の言葉。/「どこへ行っても“アメリカはやりましたね”ではなく、“私たち人類はやりましたね”と言われた。異なる国々の人々が皆強い調子で“私たち”と言うのを聞いたのは初めてだった」〜マイケル・コリンズ(アポロ11号搭乗)。史上初の月面着陸から帰還した3人の搭乗員は、25カ国を45日間で巡る“報告ツアー”を行なった。彼らは各地で熱狂的な歓迎を受けた。月面に一歩を刻んだ時、ライバルのソ連宇宙局でも喝采が起きたという。/「宇宙から見ると、私たちの惑星は“地球”というよりも“水球”といった方がふさわしいと分かる。乾いたケシ粒のような島々に、人や動物や小鳥が何とか住む場所を見つけている。それは驚きだった」〜アリョーグ・マカロフ(ソユーズ12号搭乗)。マカロフは5回の宇宙飛行を経験した大ベテラン。地球上の海と陸の比率は7:3であり、水球と呼んでいる。/「地球の匂いがした。たとえようもないほど甘美でうっとりとするような匂いだった。そして、風。宇宙に長く滞在した後に肌で感じる地球の風は、本当に心はずむ思いがした」〜アンドリアン・ニコラーエフ(ボストーク3号搭乗)。70年当時の最長の宇宙滞在記録を樹立し、孤独に耐える“鉄人”の異名を持つ彼が、地球帰還時の喜びを語った言葉。(明日につづく)
 4月17日…3月にお台場で墓巡礼の魅力について講演した際、終了後にネット・メディアのCOBSオンラインから取材を受けました。そのレポートが先週アップされたとのこと。取材中はけっこう喋ったんですが、最後の質問「墓参りの良さって何でしょうか」に対する僕の答えが字数の関係で短くなっており、「生きてる人間ともコミュニケーションがとれる」だけでは分かりづらいかと思い、ちょっと補足します。/僕が墓参に行くのは、故人の作品や生き方を通して、自分の人生と接点があった恩人へ“感謝の言葉を伝えに行く”ため。人間は戦争やテロのような酷い事もするけど、美しい芸術作品も山ほど創ってきた。どの土地で書かれようと、どの時代に作られようと、良い文学や芸術は、宗教も、人種も、国民性も、全てを超えて人を感動させる力を持つ。国や文化、思想が違っても、他人(作者)の心の動きに共鳴出来る素晴らしさを文芸は教えてくれる。運慶の仏像は800年前、ミケランジェロの作品は500年前、シェークスピアの作品は400年前、バッハの“G線上のアリア”は300年前のもの。彼らが生きていた時代は人間が身分で差別された封建社会で、現代と環境が大きく異なる。大半の民衆は文字を読めず、ペストやコレラ、結核の恐怖もあり、人々はいつも死と隣り合わせに生きていた。当然、僕らとは幸福の基準も人生観も随分異なるはず。それにもかかわらず、僕らはアートを通して数百年も昔の人間が味わった喜怒哀楽の「追体験」をし、深い感銘を受けている。完成してから数百年の間に、社会環境や人々のライフスタイルがガラリと変わっているのに、僕らは作者の内面と心を重ねることが出来る。墓前で作品についての御礼を伝えていると、墓石は僕にこう語りかけてくる--「数百年も前の作品に感動したのかい?それなら、2010年の人間同士であれば、価値観も近いし、何より生きてる者同士で“直接”言葉を交わせるし、分かり合えないはずは無いだろう?」と。墓前に行く度にこうした思いを強く感じ、何度も巡礼に出かけてしまうんだ。
 4月16日…東京から帰還!今回は(1)日本各地から集まった石材屋さんに世界の墓について講演(2)『月刊石材』の対談で青空うれし師匠と墓トーク(3)“最後の浮世絵師”月岡芳年への墓参(4)ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を訪問、その他いろいろ充実していた。石材屋さんとの懇親会で驚いたのは、「忌野清志郎さんの墓をいま彫っています」「河島英五の墓は私が施工したんです」など、僕が墓参したor墓参したいと思っている墓と関わりのある職人さんが複数参加されていたこと!これまでの墓参では土の下に眠っている故人のみと向き合ってきたけど、これからは墓を造った職人さんの存在も感じるようになると思う。巡礼23年目にして、新たな段階へ進んだ感じ!2日連続で計12時間近く墓の話をした。普通はそんなに墓LOVEを吠えていれば周囲は引いてしまい“アウェイ感”を味わうのに、この2日間は相手が石材屋さんゆえ“ホーム感”があり、めちゃくちゃ話しやすかったです♪※この講演の為に送って頂いた新幹線の往復チケットが、なんとグリーン車。座席が超広いうえ、飛行機みたいにおしぼりのサービスがある(知らなかった!)。もう、人生最初で最後のグリーン車と思い、自分の座席の写真を撮りまくった(笑)。//本日24時58分から、日本テレビの音楽番組『ハッピーMusic』内にて、Perfume全員とベッキーが“渋谷ジョジョ立ち”を参考にジョジョ立ちレベル1に挑戦し、さらに、かしゆかさんがチョイスした「スティール・ボール・ラン」表紙のポージングも再現すると、番組制作者の方から連絡がありました!(急に内容が変更になっていたらスミマセン)※関西エリアは6日遅れで、来週の木曜日放送のようです。ちょっとドキドキ。

 4月12日…仕事で上京するため、次回の更新は16日or17日になります!番組情報、アップしておきますね!//「俺たちは1分前の俺たちより進化する。一回転すればほんの少しだけ前に進む。それがドリルなんだよ!」。DVDで劇場版グレンラガン前後編を初めて鑑賞。ウワサ通り、めっさ熱かった!こちらも後日レビューをアップします。
 4月11日…『龍馬伝』第15話「ふたりの京」、今回も良いシーンが多かった。攘夷(じょうい、異国排斥)の邪魔になる人間を次々と暗殺し始める岡田以蔵。彼はその“手柄”を、久々に会った龍馬と加尾に得意気に話そうとして「それ以上言うな」と遮られる。「言わせてくれや!言いたいがじゃ!」「以蔵!世の中には色んな人がおるがじゃ。意見が違(ちご)うて当たり前っちゃ。そうじゃろ?」「それは、そうじゃ」「けんどのう、ニッポンが異国のものになってもええと思っちゅう日本人は誰っちゃあおらん。もう日本人同士で、喧嘩しちゅう場合じゃないがぜよ。みんなで力を合わせて、異国に立ち向かわないといかんがじゃき。分かるな以蔵?」「うん」「うん!お前は心根の優しい男じゃ。喧嘩はすな。まっこと強い男はのう、めったなことでは剣は抜かんもんじゃき」「そうじゃのう」。文章では伝わり難いけど、このやり取りは俳優たちの名演もあって、胸にグッと来るものがあった!/自分と意見が異なるからと言って相手を斬っていけば、果てしなく命を奪うことになる。しかも、相手もまた日本を愛しているし、ただその愛し方が違うだけなのだ。現代でも自分と異なる“国の愛し方”を認められず、“売国”のレッテルを貼って罵る人が少なくない。これはとても重要なメッセージだと思った。/僕は以前、維新の志士たちが好きという理由で、彼らを弾圧した井伊大老が嫌いだった。しかし井伊大老が桜田門外で暗殺される朝、“覚悟”をして家を出た話や、明治の作家・徳冨蘆花の次の名文を読んで考えが変わった。
『僕は武蔵野の片隅に住んで居る。東京へ出るたびに、必ず世田ケ谷を通る。僕の家から少し歩くと、豪徳寺(井伊直弼の墓で名高い寺)がある。そこからもう少し行くと、谷の向うに杉や松の茂った丘が見え、その上に吉田松陰の墓を擁する松陰神社がある。井伊と吉田、50年前には互いに不倶戴天(ふぐたいてん)の仇敵で、安政の大獄に井伊が吉田の首を斬れば、今度は桜田の雪を紅に染めて井伊が浪士に殺される。斬りつ斬られつした両人も、死は一切の恩怨を消してしまって谷ひとつのさし向いで安らかに眠っている。今日の我らが見れば、松陰はもとより混じりけ無しの純粋な志士の典型、井伊も幕末の重荷を背負って立った剛骨の好男児、朝に立ち野に分れて斬るの殺すのと騒いだ彼らも、50年後の今日から歴史の背景に照して見れば、つまるところ今日の日本を造り出さんが為に、反対の方向から相槌(あいづち)を打ったに過ぎない。彼等は各々その位置に立ち自信にたって、出来るだけの事を存分に行なって土に入り、その墓の近所で明治の今日に生きる百姓らは、さりげなく、かつ、悠々と麦などを作っている」(徳冨蘆花「謀叛論」、1911年)。/今日の龍馬伝を見た友人たちは、一様に「広末サイコー!」と連呼。僕も、今まで見て来た彼女の演技で、今回が一番素晴らしかったと思う。惚れ合いながらも別れることになった龍馬と加尾。「わしは本当におまんに会いとうて(京に)来たがじゃ」。この言葉を聞いた加尾は消え入りそうな涙声で「龍馬さん」。もうこの時点で、こちらも涙がジンワリ。トドメは別れ際の「ありがとう…ありがとう…龍馬さん」。TVの前で涙腺決壊。ぐあ〜!文章では安っぽい昼メロみたいだけど、「私のことはもう忘れて」という加尾の心情を思うと、涙タラタラっす…。※見逃した人は土曜昼の再放送で!
 4月10日…“微笑みの国”と呼ばれているタイで反政府団体と治安部隊が衝突し21人が絶命。ロイター通信社の日本人カメラマンも射殺された。双方の勢力が発砲しており、銃撃者がまだ特定されていない。目撃者の情報では、治安部隊の正面で撮影していて倒れたという。現地の様子を世界に配信すべく、ロイターの特派員として果敢に取材していたのだ。/ロイターは150年近くも歴史がある英国の通信社。米国、イスラエル寄りのマスコミが多いなか、パレスチナの意見も尊重するリベラルな姿勢で知られている。/ロイターといえば、最近YouTubeではイラクで取材中に米軍の誤射で殺害された2人のロイター記者(バグダッド支局)の動画が議論を呼んでいる。アップされてから一週間で500万人が見た「イラク駐留米軍の誤射映像」は、色々なことを考えさせられる。つい数秒まで街角で談笑していた約10人の男たちが、最新鋭武装ヘリ・アパッチの圧倒的火力(機関砲)で、一瞬のうちに“物体”になってしまう。実際に男たちの1、2名は銃を持っているようだけど、あとの全員は丸腰だった。2人の記者が手に持っていたカメラもまた、米兵が武器と見間違えた可能性が高いという。僕がさらに戦慄を覚えたのは、米軍ヘリの銃撃から5分後、瀕死の人々を助けにきた車(これには子ども2人も乗っていた)もまた、ヘリの攻撃で蜂の巣にされてしまったことだ。/米軍を擁護する人は「戦争とはそんなもの」「誤射はつきもの」という。これが激しい銃撃戦の中で起きた事件なら、その意見が出てくるのも分かる。しかし、この動画では、男たちは道端で会話しているだけだし、救助に来た人にまで問答無用でアパッチの30mmチェーンガンをブッ放すのは、僕には虐殺に感じられた。犠牲となった男たちの家族や友人は、駐留米軍を心底から憎むだろう。こうしたことの繰り返しが、いつまでたっても米軍がイラク市民から支持されない理由になっている。/そして僕は、民間人が殺されたという映像そのもののインパクトと同じくらい、米兵の会話にも衝撃を受けた。動画には司令部とヘリ搭乗者の声が入っており、男たちがただの肉片になった時に、「よし、8人始末した」「ナイス・ショット」という“淡々とした”会話が続く。まるで空き缶をゴミ箱へ捨てたかのような、ひとつの“作業”が終わった感じ。そこには約10名の命が一気に奪われたことに対する感情の変化は殆どない。完全に日常の延長になってしまっている。/YouTubeの動画は音楽やバラエティ番組など娯楽に関するものが多い。でも、時として、大手の報道には出ない動画がアップされ、世論を動かす。この動画もそんな存在になるのかも知れない。
※「イラク駐留米軍の誤射映像」(17分47秒)。男たちが機関砲を浴びるのは4分50秒付近、救助に来た人々が撃たれるのは10分付近。遠距離の撮影だし、白黒だから、実際の現場の悲惨さは100分の1も伝わっていないと思う。でも、日本に住んでいる僕らには遠い世界の出来事であっても、これが実際に起きていることと知るだけで、問題を考えるきっかけにはなる。911以来、あまりに多くの人が死にすぎて、死者数がただの数字になりつつある今、あらためて命の重さを再認識した映像だった(それでも、命が奪われる瞬間は見るのが辛いけれど…)//劇作家&小説家の井上ひさしさんが肺癌の為に死去。享年75歳。大江健三郎さんや梅原猛さんらと共に「9条の会」の発起人となり護憲活動をするなど、平和運動に積極的だった。脅迫してきた新右翼に対して「歴代天皇の名を全部言えるか?僕は言える」とねじ伏せた話は有名。一方、平和主義者でありながら、家庭では激しい暴力をふるっていたり、複雑な横顔を持っていた。劇の台本が初日に間に合わないなど、遅筆でいつも締切りに追われていた印象があるひさしさん。どうぞゆっくりして下さい。※ちなみに“ねぇムーミン、こっち向いて”で始まるムーミンの主題歌の作詞も井上ひさしさん。
 4月9日…簡単にラブレターを作成できるジョーク・ツール“ラブレタージェネレーター”がNHKのパソコン講座で紹介されていたので、リンク先にアクセスしてみた。例文のパターンが少ないので実用的ではないんだけど、ちょこっと遊ぶにはいいかも。スケールの大きな決めゼリフ「あなたのために家一軒用意してまってます」に噴いた。//パソコンの中に大量の楽曲が入っていて、いつでもクリックひとつで聴ける快適さ。これはハードディスクが大容量になる数年前まで味わえなかったもの。でも、保存曲がたくさんあり過ぎて、学生時代のようにラジオで録った曲を、カセットテープがすり切れるまで聴き返すといった、一曲一曲の“宝物感”は明らかに薄まっている。かといって、今さらこの便利さを捨てられるかと言えば、もう頭出しが大変なカセットや、片面30分のレコードには戻れない。そんな「贅沢な物悲しさ」を数年前から感じていた。今の若い子にはピンと来ない話だと思うし、オッサンの懐古トークで申し訳ないんだけど、この辺の微妙な心境が、先日読んだ谷山浩子さんのブログに上手く書かれていたので紹介。「1曲しかなければその1曲を大事にくり返し聴く。10曲しかなければその10曲を大事にくり返し聴く。だけど1000曲が小さなボディにまるっと収納されて、 いつでもどこでも気軽に聴けるとなったら、もうどの1曲もたいして大事じゃなくなる。たいして大事じゃない1曲は、それが1000個あってもたいして幸せじゃない」「大人になって自分の収入でレコードを10枚とか一気に買うと、聴き方も感じ方もイイカゲンになって、結局一ヶ月に一枚しか買えなかった時より不幸せな感じになった」「低い方へ低い方へ、楽しくてキャッホーで不幸な方へ、みんなで雪崩をうつように落ちていく。わたしも」。パソコンもポータブル機器も既にめっさ便利になっているのに、今から10年後にはさらに進化していて、“もう2010年のレベルには戻れない”って、再びここに贅沢な物悲しさを書いているんだろうなぁ。//発売から34年を経て、どんどん中毒者を増やしている亀田製菓の「ハッピーターン」。あの“魔法の粉”がどういう製法なのか分からないけれど、指についた粉を舐めているだけでもハッピーになれるんだから大したもの。こちらのニュースによると、現在“パウダー250%増量”という、超濃厚ハッピーターンが限定発売されているとのこと。見かけたら間違いなく買います!
 4月8日…NHK『ニッポンの教養』に出ていた、日本人初の国連職員であり、元国連事務次長の明石康さん。内戦の現場に乗り込んで指導者と停戦交渉する際など、外交の交渉術の基本を語っていた。要約するとこんな感じ→「始めは相手も仮面をかぶり衣を着ている。それを1枚1枚はがしていくには、一方的にこちらから立板に水を流すが如く喋ることは不適切。雄弁な事が重要ではない。我々調停者の間で一致している事は、まず“良き聞き手”になるべき。相手が何を心配し、何を怒り、何を不安に思い、何をやりたがっているか、それを徹底的に聞き出すこと。“コイツは俺とは意見が違うが、少なくとも俺の言うことをきちんと聞いてくれる”と思わせたら、そこから信頼関係が出来ていく。交渉とは相手の心に耳を澄ますことだ」。なるほど、外交で肝心なのは雄弁さではなく聞く能力か。僕はチャーチルのこの言葉を思い出した「勇気とは、立ち上がって語るために必要なものであり、また、腰を下ろして耳を傾けるためにも必要なものである」。//世界の核兵器の95%を保有するアメリカとロシア。戦略核の配備数は米が2202発、ロシアが2787発。これを「互いに配備数を1550発に制限しよう」と取り決めた新核軍縮条約に、今日米露が調印した。この条約には備蓄分の戦略核や短距離核が含まれておらず問題は残るけれど、この20年間で最も大きな軍縮合意であり、“核なき世界”を目指して一歩前進したことは間違いない。オバマ大統領は2日前にも「米国は核拡散防止条約(NPT)を順守する非核保有国を核兵器で攻撃しない」(核を持たない国に核は使用しない)と宣言しており、ブッシュ政権が“米軍の活動に制限を加えるいかなる条約も拒否”と開き直っていたのとは大違いだ。中国の核配備が透明性を欠いているのは日本にとって懸念材料だが、全世界の9割以上の核を持つ米露が核削減に合意したことで、世界は少しずつ良くなっていると信じたい。//3人組のテクノポップユニット“Perfume”の樫野有香さんがジョジョにハマッてると聞いていたけど、ラジオの収録をジョジョ立ちしながらやっているのが可笑しかった。しかも初心者用のレベル1ではなく、マニアックなレベル3ポージング!//先日、映画『サマーウォーズ』のブルーレイがアニメ作品の発売初週売上記録歴代1位に輝き、ブルーレイ総合でも『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』に次ぐ歴代2位になったことを書いたばかりだけど、ガンダム・シリーズ最新作の『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)1』が『サマーウォーズ』を抜いて新記録を樹立したとのこと!全国でロードショーされて知名度がある『サマーウォーズ』と異なり、『ガンダムUC』はあくまでもオリジナルアニメ。それでこの売上げというのはさすが!(Ama※ブルーレイ)
 4月7日…本日でサイト・アクセスが1500万件に!いつも訪問して下さる読者の皆さん、本当に有難うございますーッ!//シンガポールの青年が作った色紙アニメDEADLINE(1分55秒)がYouTubeで話題に。一見、アニメと実写の合成のようだけど、これは壁に小さな色紙(付箋)を大量に貼って作成したもの。雨のシーンなど、1枚1枚貼り替えていくのに、いったいどれほど時間がかかったのだろう。このアイデアと労力に脱帽!//子育てブログにも書いたんですが、オフ会で読者の方から「風ちゃんが生まれた日の事をサイトで読ませて頂いた時、一番に思い出したのがこの詩でした」と、相田みつをさんの詩が書かれた絵はがきを頂きました。とても心に染みる詩だったので紹介します。

『自分の番 いのちのバトン』相田みつを

父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人
二十代前では---?
なんと百万人を越すんです

過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いまここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それがわたしの
いのちです

※僕はこの“自分の番”という表現が好き。自分の命が独立して存在しているんじゃなく、何万年も昔から受けついできた命のバトンを今自分が持っている…なんてスケールの大きな話なんだろう。しかもそそれが嘘偽りない事実というのがまたグッときます。
 4月6日…第2部に突入した『龍馬伝』。先日の第14話は、後に幕府側に“土佐の狂犬”として恐れられる人斬り、岡田以蔵の初めての“仕事”を描いた。以蔵は純粋で優しい若者。彼は心酔する武市半平太の役に立ちたいと思うあまり、師を脅かす人間の暗殺を決意する。とはいえ、道場では剣の達人であっても、実際に人を斬った事がなく、物陰に潜みながら震える自分の心にこう言い聞かせる「落ち着きや…落ち着きや、以蔵…人を斬るのはたわいもないことぜよ…あいつは…悪い奴なのじゃき…」。従来の大河では日曜夜8時という家族団らんの時間もあって、殺害シーンは10秒くらいだったり、『天地人』のようにナレーションで済ませたりするんだけど、今回はトドメを差し終わるまで2分間という長さ。しかも逃げる相手を追いかけて、背後から首を絞めて殺害するという殺伐としたもの。ズバッとひと思いに斬るのではなく、相手の手がダラリとなるまで見せることで、他人の命を奪う行為の残酷さや虚しさを映し出していた。暗殺後、動かなくなった相手を前に、「殺してしもうた…人を殺してしもうた」と取り乱す以蔵を見て、第1部で「家の畑仕事を手伝ってくるわ!」と陽気に話していた以蔵が思い出され、なんか泣けてしまった。予告編では半平太がますますフォースの暗黒面に落ち込んでおり、胸が苦しくなる展開が待っていそう。//オフ会で東京から参加された方が紹介して下さった、剣と魔法のファンタジー・バトル『ウォーハンマー』。英国生まれのこのゲームは、多彩なミニチュアの駒を使って楽しむもので、世界中にファンがいるとのこと(初心者案内サイト)。“ゲームの駒としてだけではなく観賞用としての価値も高い”とウィキにもあるように、オフ会でも手塗りで彩色された駒に目を奪われました。既に四半世紀の歴史があるとの事!
ドッシリと重量感のあるメタル製の駒
 4月5日…(つづき)「常に悲しみを要求する人生に対して、僕らにできる最上のことは、小さな不幸を滑稽だと思い、また大きな悲しみをも笑い飛ばすことだ」(ゴッホ)、「幸福だから笑うわけではない。むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい」(アラン・哲学者)、「笑うために生まれてきたんや。人間に許された唯一の特権は笑うことや。笑いながら生きることは人間としての証なんや」松本人志)。ユーモアは人生にとって非常に大切なもの。人間は笑う事で体内の免疫力があがると言われており、人生の哀しみや辛さを忘れさせてくれるお笑い芸人や喜劇俳優たちには本当に感謝しまくり!オフ会の第2部は『お笑いはアートだ!』として、海外や国内のコメディ、コント、漫才などを紹介。これまでに録り溜めた映像を厳選し、5時間にわたって、アルコ&ピース、チュートリアル、アンタッチャブル、麒麟、ブラックマヨネーズ、U字工事、海原やすよともこ、インパルス、髭男爵、中川家、スリムクラブ、モンスターエンジン、東京03、ハリセンボン、ラバーガール、プルートボブ、斉藤紳士、クロスバー直撃、すっちー、藤崎マーケット、インポッシブル、ジューシーズ、少年感覚、スマイル、ボーイフレンド、ジャルジャル、ラーメンズ、天竺鼠、中山功太、井上マー、柳原可奈子、バカリズム、COWCOW山田、友近、陣内智則、いがわゆり蚊、ウーマンラッシュアワー、笑い飯、サラリーマンNEO、ドリフ、俺たちひょうきん族、探偵ナイトスクープ、秘芸水戸黄門、ピングー、海外のユニークCMなど、様々なネタ、妙芸を味わい尽くした。第3部の懇親会で、「ジャンパラ読者はどの芸人が一番面白いと感じたのだろう」と思い、多数決をとってみた。ベスト10に選ばれた芸人とネタは、10.モンスターエンジン(神々の漫才)、9.チュートリアル(冷蔵庫)、8.笑い飯(遊園地)、7.ウーマンラッシュアワー(居酒屋バイト)、6.天竺鼠(バックダンサー)、5.ラバーガール(電報)、4.ラーメンズ(あいうえお作文)、3.バカリズム(日本地図)、2.インパルス(ヨハン・リーベルト、これホント面白い。4分45秒)、そして1位はブラックマヨネーズの“お見舞いの千羽鶴”(YouTubeに別バージョン、5分10秒)。コチラの別ネタ動画(6分50秒)でもブラマヨは高く評価されているし、さすがM-1王者というか、プロから見てもあの2人は傑出した存在なんだなぁ。オフ会では落語も紹介したかったけど、残念ながら時間オーバー。別の機会に必ず落語も取り上げたい。次回のオフ会第2部は、西洋美術、仏像、映画、このどれかをメインにもってきます〜!
 4月4日…オフ会参加者の皆さん、お疲れさまでした!10時スタートで20時解散という炎の10時間イベント。当日の参加者は飛び入りも含めて、最終的には55名に。関西以外の方は、北海道、千葉、東京、山梨、福井、高知、岡山、山口、そして九州から福岡の方。10代〜60代という年齢層の幅広さも文芸ジャンキー・オフの特徴。今回はドイツ出身の方と、両親がペルー人という方も参加されていました。後者の方に“サイトのどのコーナーを最初にご覧になったのですか”とお聞きしたところ、「チェ・ゲバラのページから入りました」とのこと!ジョジョや仏像コーナー(イケメンズ)がきっかけという方は多いのですが、ゲバラのページというのは初めてだったので凄く嬉しかった。ペルーやラテンアメリカの人にとってゲバラは英雄だもんね(終了後、「私は伊藤和也さんのページが一番心に残っています」と伝えに来られた男性もいました)。/第1部は参加者同士が「お薦めアート」を10分以内に紹介しまくるという、まさに文芸ジャンキー・オフの真骨頂ともいえる企画。前回のお薦め音楽オフでも、このコーナーを通して初めて知るアーティストや作品がたくさんあったので、僕自身、とても楽しみにしていた。今回から紹介者の手元を、ビデオカメラを通してスクリーンに投影するようにしたので、後方の席でも画集や資料を全員で見る事が可能に。3時間半の間に19人が紹介したラインナップは次の通り→
●悦楽の園(ヒエロニムス・ボッシュ作)=絵画/うしおととら(藤田和日郎)=マンガ/フェアリーテイル、マイグランドマザーズ、老少女劇団(やなぎみわ)=写真/ゼルダの伝説・時のオカリナ(宮本茂)=ゲーム/ラーメンズ(text)=コント/「ピエロの赤い鼻」(ジャン・ベッケル/ジャック・ヴィル)=映画/「NEW BORN」(MUSE)「UNITED STATES OF EURASIA」(MUSE)=ロック/ウォーハンマー・ファンタジーバトル・アーミー「ウォリアーオブケイオス」(ゲームの駒)=玩具/ヤア ヤア ヤア(ビートルズ)=映画/「ドッキング・ダンス」(サトー・ノト)「手にハンマーを」(いずみたくシンガース)=Jロック/サマータイムマシン・ブルース(本広克行監督)=映画/寺社の“御朱印”=宗教美術/鈴木先生(武富健治)=マンガ/smooth criminal(マイケル・ジャクソン)=キング・オブ・ポップ/「ぼくを探しに」(シルヴァスタイン)=絵本/ウルトラマン(成田亨)=特撮/The Music of the Night (オペラ座の怪人)=ミュージカル/etude(映画:キリングフィールド)happy ending(joejackson  body and soul)/「ネムルバカ」(石黒正数)「黒博物館スプリンガルド」(藤田和日郎)「marieの奏でる音楽」(古屋兎丸)=漫画。
この部屋に10時間!昼間から
暗幕を引き、怪しい秘密結社状態
ウルトラマンの
造形美を語る
御朱印の魅力を吠え
る。実に渋かった!
「スナッキーで踊ろう」「夕焼けは
知らない」など謎のシングルたち
藤田先生のイラスト
入りサイン色紙!
「うしおととら」のとら
MUSEの楽曲(5:48)に感動し
落涙。最後のショパンに鳥肌!
ライブ映像(6:29)にも圧倒された

ゼルダの世界観、
宮本氏の偉大さ
などを熱く語る!
なんとイデオンとボッシュ絵画
共通性を解説!(BGMは知る人
ぞ知るセーリング・フライ!)

いやはや、何でもアリのこの“ゴッタ煮感”がたまらなかったです!(爆)次回の第14回オフ会は8月に開催。“俺にも語らせてくれ!”“10分でいいならワタシにも!”という読者の方は、是非ご参加あれ!※第2部のレポはまた明日!
 4月3日…いよいよ明日はオフ会!各地から50名を超える方が集まります。早めに到着された方は、9時半から会場が開いているので、そのままお越し下さい(椅子並べを手伝って頂けると助かります)。それでは、良い春の1日にしましょう♪//センバツ高校野球、沖縄の興南が延長戦を制して優勝!沖縄の皆さん、おめでとうございます!
 4月2日…3日発売の時計雑誌『クロノス5月号』(Ama)に連載の映画コラムを載せています。今回はミュージカルの金字塔『ウエスト・サイド物語』!それまで陽気なラブストーリーばかりだったミュージカルの世界に、移民同士の対立という社会問題を取り入れた不朽の名作。クライマックスにはヒロイン・マリアの有名なセリフが観る者の胸を打つ--「あなたたち全員が彼を殺したのよ!弾丸でも拳銃でもなく、憎しみによって!」。名歌“トゥナイト”を始め、魅力的なナンバーを作曲したのは、今年没後20周年を迎える大指揮者レナード・バーンスタイン。彼の両親はロシアからの移民であり、バーンスタイン自身“共存”“寛容”の精神の大切さを訴え続けた。彼は音楽家としての名声をバックに様々な社会運動に取り組み、1985年には被爆40周年として広島で平和コンサートを開催した。死の前年にベルリンの壁が崩壊し、翌月ベルリンで催されたクリスマス・コンサートでは、東西ドイツ&アメリカ&ソ連&イギリス&フランス各国のオーケストラの混成メンバーを指揮し、ベートーヴェンの第九を演奏。この時、終楽章の「歓喜の歌」の歌詞を“Freude(歓び)”から“Freiheit(自由)”に変え、世紀の和解を祝福した。それは、マリアの想いを体現化したような生き方だった。※YouTubeに伝説のオープニング・ダンス(8分38秒)がアップされてました!未見の方は是非!舞台はNY、イタリア系移民のジェット団と、プエルトリコ系移民のシャーク団の対立をダンスで表現しています!//明後日のオフ会に、今日“北海道”の方から参加申し込みを頂きました。九州・福岡から参加される方もおられ、既に僕はフルテンションになっています!(笑)
 4月1日…のわーッ!ニフティが送ってきたURL転送サービス終了の通知を見逃していた!現在、このページを見ている人は問題ないけれど、アドレスをkajipon.comで登録している人は、「お探しのページは見つかりませんでした」になってしまう…!ニフティよ、こうした重要事項は、サービス終了の2ヶ月前に一度だけ通知するのではなく、直前にも連絡して欲しかった(見落としてるケースもあるので)。ネームサーバの変更など、再利用までに数日かかるみたい。オフ会直前のこの大事な時に閲覧できないとは…ガックシ。//今日はエイプリルフール。ネット文化の成熟と共に、この日の為に各企業が入魂のウソ・ページを毎年公開しているので今年もドキワク。こちらのニュースサイトで、リアルタイムで最新情報が更新されているのでご参考に。/朝の時点で面白かったのは不動産屋が宇宙の物件を扱ってるページ(リンク先の上部NEWSをクリック※翌日消滅)。土星をクリックすると、「南向きのお部屋なら、環が一望できます!」って出た(笑)。/グーグルの動物語翻訳(ウソ)ツールYouTube動画(58秒)も、本物の企業CMっぽいなぁ。
 3月31日…先日北海道に住む友人からもらった3つのお菓子が、あまりに美味しすぎて激ハマリ!それは「ロイズの板チョコレート(ミルク)」「じゃがポックル」「じゃがピリカ」!北海道に工場があるロイズのチョコはスイーツ・ファンには定番らしい。僕は初めて食べた。嗚呼、なんとふくよかな味!スーッと意識が遠のきそうになった。海外のチョコにはただ濃厚なだけだったり、甘すぎたりするものがあるけど、ロイズのチョコは日本人向けというか、コクががあるのにパクパク食べられる。理性がとぶウマさ!(公式サイト板チョコ)/「じゃがポックル」はカルビーという大手食品会社でありながら、北海道でしか販売されず、しかも店頭でさえ品薄という超限定品(公式)。「じゃがピリカ」に至っては北海道限定のうえ季節限定!(限定過ぎて公式サイトにも載ってない)どちらも、普段食べているポテトチップスやロングポテトは何だったんだと、目からウロコが落ちる美味。ジャガイモの旨さがMAXまで引き出されている!まさか、お菓子から千利休が説く「一期一会」の大切さを学べるとは。カルビー恐るべし!北海道に引っ越したくなった。(*^o^*)//4月4日のオフ会に向けて、資料を準備したり、映像の編集作業があったりとテンヤワンヤ。オフ会第1部の参加者による“お薦めアート”のプレゼン大会は、ビートルズ、ウルトラマン、ゲーム、マイナー邦画、寺社の“御朱印”、その他バラエティーに富んでいます。皆さんも「これを語りたい!」「これはもはやアート!」というものがあれば是非ッ!※参加者の方へ。遠方から参加される方も多いので、懇親会のスタートを30分繰り上げ、18時解散という流れでいきます。第2部の開始も早くなっているので、時間を再確認お願いします〜!
 3月30日…世界フィギュアスケートのエキシビション、関東ではフジテレビで31日の深夜26時からオンエアとのこと!一方、大阪の関西テレビ(フジ系列)はドラマ「ライアーゲーム」の再放送。ギャース!再放送だったら来週に延ばしてくれ〜い!(涙)※連絡を下さった皆さん、有難うございました!//昨日の続きで『エイガ・ドット・コム』からチェックした情報を。伝説のロックバンド“ドアーズ”の記録映画「When You're Strange」について、ナレーションを担当したジョニー・デップが「ロック、またはどんなジャンルのドキュメンタリー映画にも、これほど素晴らしい作品はない。この映画に関わることができてとても光栄だ。これまでの自分の作品と同様に誇らしく思う」とコメント。サントラは本日発売!/SF小説の金字塔、アイザック・アシモフの代表作「銀河帝国の興亡」が満を持してフルCGで映画化!監督は大作映画ならこの人、ローランド・エメリッヒ。劇場版は三部作になるという。これは楽しみ!/SFといえば往年のアーケードゲーム『スペース・インベイダ−』が映画化されるという。陣地にジワジワ迫ってきて、時折UFOが飛んでいくというだけ、そんなシンプルなゲームをどうやって2時間にするのか想像もつかない。/アメコミを代表するSFヒーロー・シリーズのマーベルコミックから、“アイアンマン”が実写化されて大ヒットしたけど、ビッグ3のあと2人“キャプテン・アメリカ”と“ソー”も映画化に向けて配役が決定した。キャプテン・アメリカ役はクリス・エバンス、ソー役はクリス・ヘムズワース(偶然2人ともクリス)。ヒーローが全員集合する『アベンジャーズ』は2012年5月に公開予定!/最後は映画オタクのタランティーノ監督のちょっと良い話。若い頃から通いつめていたロサンゼルスの名画座が経営難に陥ったことから、タランティーノ監督が“閉館させない”と同館を買い上げたという。映画ファンから監督まで自分を育ててくれた恩人を救った。「俺の命と金があるかぎり、ニュー・ビバリーは35ミリフィルムの2本立て上映館として存続する」。カッコイイ
 3月29日…来年の秋、神奈川県川崎市に『藤子・F・不二雄ミュージアム』が開館するとのこと!先生の残した原画約5万点を随時展示していくといい、「ドラえもん」は海外でも高い人気を誇ることから、宝塚の手塚治虫記念館や三鷹のジブリ美術館のように、多くの人が詰めかけると思う!//毎日大量の映画情報を届けてくれる『エイガ・ドット・コム』のバックナンバーを、4ヶ月分一気に読破。ピピッときたニュースを幾つかピックアップして紹介します!/サン=テグジュペリの名作童話『星の王子さま』が3Dアニメとなって映画化決定!ストーリーが良いだけに完成が待ち遠しいッス。アニメ映画の3D企画としては『トイ・ストーリー3』『シュレック4』、それに『ポパイ』まで制作が決定している。/ハリウッドは相変わらずリメイク&続編モノの嵐。もうすぐ公開される『タイタンの戦い』は30年前の名作を最新技術でリメイク。ゼウスやハデスなど神話に登場するオリンポスの神々が甲冑を身につけているのは、“聖闘士星矢”へのオマージュとのこと!『ミッション:インポッシブル4』は来年5月に全米公開、『ダイ・ハード5』は来年にクランクイン、『スパイダーマン4』や新『スター・トレック』の続編、『ランボー5』、『エイリアン5』も公開が決定されている。このうち、3Dになるのは、スパイダーマンとエイリアン。/どんどん3D映画が登場すると思っていたら、なんと『ゴジラ』も3Dになって復活(ヤフーニュース)。ただしハリウッド版のゴジラ映画なのでかつての悪夢が蘇るかも(汗)。/今年6月、フロリダ州でハリー・ポッターのテーマパークが開園する。解説記事には「革新的な技術によって、ハリー、ハーマイオニー、ロンたちが生きているかのように目の前に現われ、一緒にホグワーツ城の上を飛びながらエキサイティングな冒険を体感することができる」とあり、めっさ面白そう!(明日に続く)
 3月28日…記念すべき第100回目となる世界フィギュア・スケート選手権は、男子シングルで金に輝いた高橋選手に続いて、女子も浅田選手が金メダル!史上初のアベックV!浅田選手のフリーはバンクーバーよりも出来が良く、後半の鬼ステップも切れ味バツグンだった。採点のことは、なんかもう、指摘するだけ空しくなってくるから書きたくないんだけど、浅田選手の2回目のトリプルアクセルを回転不足にするのはあまりにシビアすぎる点、ほぼノーミスの浅田選手のフリーの点数より、尻餅をついたりジャンプがすっぽ抜けたキム・ヨナ選手のフリーの点数が上だなんて理解不能ということだけ記しておきます。っていうか、フジテレビ!エキシビションの中継はどうなった?僕が見落としたのか!?報道によると、高橋選手と浅田選手がサプライズでペアを組み、抱きかかえてポ〜ンと遠くに投げるスロージャンプに挑戦したとのこと!こ、これは見たかった!//『龍馬伝』第13話「さらば土佐」、龍馬の脱藩を見送る家族の心情に爆涙!あの時代、脱藩は死罪にもなる重罪であり、二度と家族とは会えぬ永久の別れを意味していた。しかも残された家族にも罪が及び、ただでは済まされない。龍馬の外出中に、龍馬の部屋から脱藩ルートの地図を発見した家族は大騒ぎ。坂本家当主である龍馬の兄は「絶対許さん」と激怒するが、姉が「龍馬はやっと自分の生きる道を見つけた」と、“これはめでたいこと”“皆で応援してあげよう”と説得。夜半、龍馬が帰宅すると、家族が用意した旅道具や、坂本家の家宝の名刀が部屋に置かれていた。この刀は兄からの餞別(せんべつ)だった--。僕はこれまで龍馬が脱藩したという事実だけが頭に入っていたけど、考えてみれば家族は相当辛かったはず。この残される側の気持ちも描いた演出が良かった。そして雨の中で決行された吉田東洋の暗殺。第1部で最もキャラが立ち、強烈な存在感を放っていたのは間違いなく田中泯が演じる吉田東洋だった。東洋が画面に映るだけで緊張感が走った。死にっぷりも壮絶。次回からの第2部では岡田以蔵が苦悩しながらも“土佐の狂犬”と化していく様子。また日曜が待ち遠しい。//『龍馬伝』といえば、龍馬に惚れて生涯独身で世を去った千葉道場の剣士で、貫地谷しほりさんが演じる千葉佐那さんの墓への墓参者が急増しているとの事。場所は甲府市の清運寺。昨年1年間で200人が墓前を訪れたのに対し、今年は2ヶ月で400人というから凄い。墓石には龍馬の妻を示す「坂本龍馬室」と刻まれているという。こら〜龍馬〜(笑)
 3月27日…大河ドラマがオンエアされると、主人公ゆかりの地がめちゃくちゃ盛り上がることを実感したのが、『天地人』の直江兼続。『功名が辻』の山内一豊、『篤姫』の小松帯刀ほどマイナーでないにしろ、武将ファン以外はそれほど知名度が高くなかった兼続が、一躍お茶の間にも名が広まった。兼続の墓所がある山形県米沢市の林泉寺は、土日になると朝から夕方まで駐車場は満車状態、寺墓地の案内板も新調されたり、番組宣伝の昇り旗がたなびいたり、それはもう賑やか。僕が昨秋墓参したのは関ヶ原のクライマックスが放送された直後だったこともあり、余計に巡礼者が多かった。上越市の上杉の拠点、謙信が没した春日山城などは皆が一本道を蟻のように連なって登城していた。大河ドラマは来年の『江〜姫たちの戦国』で第50作。こうして50回も日本各地の物語の舞台を盛り上げてきたんだなぁと、巡礼しながらしみじみ感じ入った。※兼続の墓レポートには新たに巡礼した高野山の墓も追加アップされています。
満員御礼!春日山城!
(新潟県上越市)
兼続の墓も人がいっぱい
(山形県米沢市)
 3月26日…2年ほど前から歴史ファン(戦国武将ファン)の女性のことを歴女(レキジョ)と呼ぶようになった。“本当に歴女なんて増えてるの?”と半信半疑な人もいるかと思うけど、僕は墓巡礼を通して歴女が増えていることをリアルに感じている。5、6年前まで武将の墓前にいるのは、年配の男性が7割、若い男性が3割という比率だった(女性はほぼゼロ。っていうか少なくとも僕は会った事がなかった)。でも最近は、年配の男性4割、若い男性4割、若い女性2割っていう比率に変化してきたように思う。2年間で激変した墓として前田慶次を例にあげたい。2007年に巡礼した時は、墓前のお供えは砂糖菓子1個とお酒の小瓶だけだった。ところが2009年に再訪すると、墓前にはこぼれ落ちそうになるほどの果物や酒の他に、お焼香、お鈴、慶次関連施設MAPがあり、さらに両サイドには折り鶴や慶次の甲冑(かっちゅう)のブロマイドまであった!しかも、以前にはなかった『前田慶次』のピンク色の昇り旗がお寺の境内や墓前にたなびいていた!お寺の方も“最近は本当に若い女性が増えて驚いてます”とおっしゃっていたし、こうして墓参者が増えて墓前が賑やかになると“かぶき者”の慶次は喜んでいるんじゃないかなぁ。(慶次の巡礼レポ
2007 寂しい墓前 2009 まるで宴状態!
//世界フィギュアスケート選手権で高橋選手が日本男子初の金メダル!バンクーバー五輪で金銀をとったライサチェックとプルシェンコは出ていないけど、高橋選手の点数は五輪でライサチェック(金)が出した点数を上回った!2位に大差をつけての圧勝!おめでとう、高橋選手!
 3月25日…最近の海外のニュースから、気になったトピックをいくつか。/『英国がイスラエル外交官を追放』。びっくり。これは1月にイスラエル情報機関モサドが英国の旅券を偽造してドバイに入り、ハマス(イスラム原理主義組織)幹部を暗殺したことへの抗議だ。英国がイスラエルに対してこのように怒りを表明したのを初めて見た気が。イスラエルに対しては別の問題でアメリカも怒りを表明している。3月8日にイスラエルとパレスチナ両政府は「米国を仲介役として和平交渉をスタートする」と合意した。これを受けて翌日に米国副大統領がイスラエルを訪問し、ペレス大統領&ネタニヤフ首相と和平の進ませ方について会談した。ところがなんと、イスラエルは会談と同じ日にパレスチナ側が将来の首都に考えている東エルサレム(旧ヨルダン領)へのユダヤ人入植計画にゴーサインを出したんだ。和平交渉の開始を決めた翌日に、相手(パレスチナ)が一番怒ることをやってしまうイスラエル。オバマ政権や英国政府が占領地へのユダヤ人入植の凍結を強く求めているにもかかわらず、これを完全に無視するイスラエルの横暴。米国の国務省は「タイミングが極めて異常」と批判した。完全にイスラエル寄りだったブッシュ政権では考えられなかった反応だ。また、今日は国連の事務総長からも「占領地への入植は国際法に反しており、やめなければならない」と批判声明が出た。米英が中立の立場になることが中東和平への第一歩と思っているので、イスラエルの庇護者的な立場にあった米英が、ちゃんと“非は非”と怒りを表明したことは大歓迎だ。それにしても、国際社会はどうすればいいんだろう。国際法に違反している国にどうやって違法行為を止めさせられるのか。国際社会をナメきっているのか、自分たちは何をしても許されると思っているのか、平然としているイスラエル政府首脳の頭の中がまったくナゾ。/国連人権委員会で北朝鮮の人権状況を非難する決議が3年連続で採択された(賛成多数)。これは日本やEUが共同提案したもの。残念だったのは満場一致とならず、5カ国が反対にまわったこと。その5カ国は、中国、ロシア、エジプト、インドネシア、キューバ。中国、ロシアは北朝鮮に対する影響力を保っておきたいから味方するんだろうけど、せめて棄権してくれって感じ。キューバは社会主義国の仲間だから?でもゲバラが生きてたら嘆いていただろう。意味不明なのが、エジプトとインドネシア。どちらの国も比較的に親日的な国なのに、なんで反対票を入れるかね…。これもナゾ。/中国政府のネット検閲があまりに酷いことから、グーグルが「これ以上検閲を受け入れることは耐え難い」と撤退を決定した。グーグルの姿勢を僕は高く評価し、きっと中国のネット利用者も言論の自由を求めて大抗議運動を起こすと思っていたら、なんと9割の人がグーグル側を批判しているとの事。うおーい!完全に政府の思うツボじゃないか!グーグルは中国民衆の言論の自由の為に戦っていたのに、そのグーグルを叩くなんて考え違いもいいところ。なんで大半の人がこうも簡単に踊らされてしまうのか。うーむ。これまたナゾ。/米の世論を2分していた医療保険制度改革案が、219票対212票というギリギリの投票差で無事に可決された。米国には日本や欧州のような国の健康保険がなく、民間保険会社ばかりで、高額な保険料を払えない4600万人もの人が無保険状態になっていた(持病があって加入できない人もたくさんいる)。オバマ大統領は全国民が加入できる保険制度を目指したが、民間保険会社の強力な抵抗にあい、結局は3200万人しか救えない法案に。これに失望したマイケル・ムーア監督は「もはや改革ではない。おふざけだ」と吐き捨てた。保険会社に妥協したその弱腰法案ですら、たった7票差の僅差になった。反対派は「自分の運命を自分で決めるのがアメリカ流だ。自由を奪うな。保険のないヤツは自己責任」「米国を社会主義国にする気か」と息巻いていたので、僕はポカ〜ン。国民皆保険制度がある国は社会主義?自由がない?その論理だと、日本や西欧諸国には自由がなく、全部社会主義国になる。反対派は莫大な利益をあげている民間保険会社の口車にのせられているだけ。何でこんな簡単なカラクリが見破られないのか…。もうナゾばっかり。
 3月24日…物語が佳境に近づいてきたNHK人形劇『新・三銃士』。オープニング曲は影絵タッチの映像や、フラメンコ調の音楽がとてもカッコ良く、35秒と短いので(音アリ)未見の方は是非!/エンディング曲は平井堅さんの“一人じゃない”。三谷幸喜さんが書いた歌詞が実に良い。→「勇気を出して振り返ってごらん、そこにはきっと君の仲間がいる/恥ずかしいことなんかじゃない、一人で生きられるほど人は強くはない/あの時、ずっとそばにいてくれたね/それが君の永遠(とわ)の友達/あの時、最後まで待っていてくれた人/それが君の永遠(とわ)の仲間さ」(ED動画 57秒)。この“あの時、最後まで待ってくれていた人”というフレーズがたまらなくグッとくる。待ってくれる=信じてくれている、ってことだもんね。前回のオンエアでは特別にフルコーラスが流れたので、2番の歌詞にも思わず聴き入ってしまった!→「淋しい時は思い出してごらん、会いたい人がいたら会いに行こう/恥ずかしいことなんかじゃない、誰もが友を探して一人あがいている/あの時そっとうなずいてくれたね、それが君の永遠の友達/あの時、肩に手を置いてくれた人/それが君の永遠の仲間さ」。“誰もが友を探して一人あがいている”にウルルン。そして“あの時、肩に手を置いてくれた人”、この表現がまた心に染みる。※全曲バージョン(4分46秒)、ただし三銃士とは関係ない映像。//4月4日のサイトのオフ会まで約10日。参加者、熱烈募集中です。オフ会未経験で気後れされている方、当日は人数的にも内容的にも、ほっこりとアットホームな雰囲気になると思いますので御安心クダサイ!
 3月23日…今日は皆さんに是非とも紹介したかった、岩手に眠る2人の日本人の墓巡礼レポをアップ!どちらも、苦難の中にあって誇り高く生きた偉大な先人です。/1人目は、明治時代に活躍したジャーナリスト&特殊工作員の横川省三。38歳でロシア軍に銃殺されるという短い人生ながら、岩手→東京→アメリカ→中国→ロシアと各地を股にかけ、考えられないほどの行動力を持っていました。その死に際は伝説となっています。/「奪われた田をとりかえしに来て射殺され」「手と足をもいだ丸太にしてかえし」--2人目は反戦歌人の鶴彬(つる・あきら)。治安維持法で検挙されながらも、勇気をもって反戦思想を川柳に込めた信念の人です。軍に逆らった者は非国民として袋叩きされたあの時代にあって、29歳の若さで亡くなるまで、戦争批判の川柳を詠んでいました。人生最後の一句は「胎内の動き知るころ骨がつき」(=お腹の赤ちゃんの胎動を感じ始めた頃に、戦死した夫の遺骨が届いた)。戦争の虚しさが17文字で伝わる強烈な句です。鶴彬については以前に本名が“喜多 一二(きた・かつじ)”といって、小林多喜二と似ていること、両者が共に警察に逮捕されて帰らぬ人になったこと、死亡年齢も29歳で一緒ということで、この日記で紹介したことがあります。横川省三も鶴彬も、多くの日本人はその名前を知りません。こういう人の名を伝えていきたいデス。//『龍馬伝』、前回の「土佐沸騰」、そして今回の「暗殺指令」、どちらも武市半平太の苦悩や葛藤に息を飲みまくり!吉田東洋邸の門前に土佐勤王党の有志がズラリと並び、全員が地面に頭をつけているシーンは鳥肌モノだった。田中泯も大森南朋も、まるで役柄が乗り移ったような演技。次回はいよいよ第1部の完結編。予告編でチラッと映った、吉田東洋と刺客が雨の中で対峙するカットは、あれだけでフルテンションになった。この興奮をまだ36回も毎週味わえるとは嬉しすぎる!
 3月22日…もしかすると、今度こそ本当に墓巡礼のブームが来るかもしれない!過去10年間、毎年のように「いま墓巡礼が静かなブーム」と報道されながら、あまりに“静かすぎて”まったく実感がなかった。ところが!21日付けの朝日新聞の天声人語で「“墓マイラー”なる言葉も生まれている」「墓マイラーもなかなか面白い」と書かれていた!さらには今日の夜7時のNHKニュースで、墓巡礼が人気という話題が紹介され、先日のお墓トークライブで共演した、あきやまさんが出演されていた!(漱石が眠る東京・雑司ヶ谷霊園でロケ!)これは、ひょっとすると、ひょっとするかも。本当に光が当たり始めたのか!?18時45分の首都圏ニュースでは“墓マイラー”という言葉も紹介されていたとのこと。「墓マイラー」という造語は、墓をとりまく暗いイメージを変えたいと思って、このサイトを立ち上げる時に考え出した言葉。サイト運営11年目にして、天声人語と首都圏ニュースまでたどり着き、感無量。人生には辛いことも色々あるけど、その一方で、この世は一生かかっても味わい尽くせないほど、素晴らしい映画、漫画、絵画、小説、様々な芸術作品で満ちあふれている。精神的危機を何度も救ってくれた偉大な先人たちに、これからも全身全霊で感謝の言葉を伝えたい。ベートーヴェン、ゴッホ、ドストエフスキー、手塚先生、チャップリン、ゲバラ…出会えてなければ、僕はもたなかった。//話はガラッと変わって、テレビの地デジ化。7月からアナログ画面の上下には「このチャンネルはもうすぐ終了します」と、ず〜っと出ずっぱりになるという。ひょえ〜。地デジは大量にメモリーをくらうので、アナログ録りを多用している僕としては、映画やアート番組の下にずっと出てるのはけっこうツライっす。//目薬の正式な使い方を知って驚いた。点眼後は今までずっと目をパチパチしていたけど、あれは薬が流れ出すので、ほとんど点眼の意味がないそうだ。正解は「しばらく目を閉じて、薬が鼻や口にいかないよう目頭を軽く押さえる」とのこと!まばたきをワザとして、薬がいきわたるようにしていたのは、まったく逆効果だったのか〜。
 3月21日…今月13日に東京お台場で開催され、僕も出演した史上初(?)の“お墓トーク・ライブト”『お墓日和』(@nifty主催)の公式ライブ・レポートが公開されました!“お墓がテーマ?”“トーク・ライブ?”など、内容の想像がつかない方がおられると思います。リンク先には会場の様子や出演者が語っている姿(お恥ずかしい!)が掲載されているので、このイベントの熱い雰囲気が伝わるかと!レポの中では、僕が若干“危ない人”みたいに見えますが、生暖かい目で見守って頂けると助かります(笑)※お陰様で、好評につき第2回の開催が決定しました!//日本最大の料理総合サイト『クックパッド』。さすがに有名なだけあって便利っすね。何を作るか迷った時に、冷蔵庫に残っている食材をリンク先の一番上にある「レシピ検索No.1」に入力するだけで、それらを使ったレシピが出てくる。例えば“じゃがいも、人参、玉葱、牛肉”と入力すると、3280品もレシピが出て来た。予想外のメニューが出てくると好奇心が刺激されるし、見ているだけでお腹がすいてくる。未利用の方は一度試されてみては。(このコラムをアップ後、グーグルでも検索したら、クックパッドが過去にレシピ盗作問題を起こしていることが分かった。なんだそりゃ〜。便利なツールなんだけどねぇ)//『アバター』のレビューで、“立体眼鏡は画面が暗くなってしまうのがもったいない”と書いたところ、読者の方から「上映方式には4種類あり、中には明るいものもあります」と情報を頂きました!お薦めの上映方式は(1位)IMAX3D(2位)RealD(3位)Dolby3D(4位)XpanDとなるようです。そして僕は最も評判が悪い4位のXpanDで観てました!ガーン!どうりで画面が暗かったハズ!日本国内において、究極の映像美を楽しめるIMAX3D対応のスクリーンは、川崎・菖蒲・名古屋・箕面のたった4館しかないとのこと。早くもっと全国に普及して欲し〜い!
 3月20日…今回はジョジョの話題。第7部『スティール・ボール・ラン』を単行本で読まれている方、昨日発売された『ウルトラジャンプ』は“買い”です!今月上旬にジョジョ・シリーズが通巻100巻目に到達したことを記念して、通常連載のSBRの他にジョジョ4部の外伝的作品『岸部露伴ルーブルへ行く』(第1話、全3回)が掲載されていますーッ!高校時代の露伴が描かれていたり、現代編には億泰、康一、仗助も登場!(億泰、康一は台詞付き、仗助は後ろ姿のみ)さらに付録として“100.5巻”にあたる小冊子がついていて、そこにはウルジャン連載陣からの祝福絵が収められています。中でも皆川亮二先生が描いたミスタ&ピストルズのイラストが最高にカッコイイ!武井宏之先生のメッセージに「ずっと荒木先生の大ファン。漫画家になって何度かお会いする機会を得ましたが、驚くのは未だに実在する気がしないってこと」とあったんですが、僕も全く同感で、あれほどの名セリフの洪水、美しい絵、シビれる人間讃歌を23年間、100巻にわたって生み出し続けることが、自分と同じ人間に可能だなんて信じられないデス。“100.5巻”の巻末には荒木先生の寄稿があり、その中にこんな一文が。「こういう形で皆様や漫画家の先生方、編集に係わる方々に祝って頂ける事を、この上なく光栄に思います。この名誉を糧に、数(巻数)ではなく、ますます良い作品となって皆様の心に届きますよう、日々精進して参りたいと感じております」。同業者の間でも、なかばカリスマ化している荒木先生にして、このめちゃくちゃ謙虚な言葉。ジーン。/話を露伴外伝に戻そう。ジャンプSQに露伴のミステリーが掲載された時も音石が出ていたし、4部の番外編って15年前に完結した物語のキャラと再会できるのでホント嬉しい。絵柄が今のタッチになっているので、億泰が激変しているのも、それはそれで楽しい(一巡後の世界?って思うくらい違うよね。仗助の顔をあえて台詞の吹出しで隠しているし、本気でSBR世界の露伴かも)。この露伴外伝は次号、次々号と続く。単行本の小さな絵ではなく、雑誌の大きな絵で楽しむことをお薦めします〜!(UJ4月号、Ama←既にプレミア価格!)
 3月19日…(つづき)『アバター』の脚本や演出の凄さについてもう少し。反戦・反軍どうのこうの以前に、映画開始から数十分の間に“人間どもからこの美しい土地と生物を守らねば”と思わせた演出力は特筆すべき。観客が人間である以上、多少は非があっても人間側に感情移入してしまうところ。しかし、決戦が始まるとナヴィ族の戦死者に胸を痛め、「人類の奴ら、許せん!」と人間が倒される度に心の中でガッツポーズしている自分がいた。“欲”の為に相手の最も神聖なものを破壊する人間が、何と下品・下劣に見えることか(ここまで異星人に心を重ねて“人間をやっつけろ”と思ったのはウルトラセブン第42話『ノンマルトの使者』以来かも)。しかも最初は違和感のあった青い肌のナヴィ族が、だんだん美女やイケメンに見えてくる不思議さ。そして、クライマックスの「I see you」でついに号泣!なんという感動的なセリフ!あまりに色んな情報にあふれた作品ゆえ、映像の強烈なインパクトに隠れて忘れられがちだけど、種族も文化もすべてを超えたあの「I see you」はもっと評価されるべきかとーッ!
※ただし!完全に手放しでは絶賛できない。僕は興奮すると1億点をつけるんだけど『アバター』が1千万点で終わったのは、もう少し人間側の事情も描いて欲しかったから。やはり善悪の構図が単純すぎる。台詞では「地球は瀕死状態」とあったので、おそらくパンドラの希少鉱物は地球を救う物質ではないだろうか。それなら海兵隊があそこまで非情になる理由も少しは分かる。パート2があるなら、そこで描かれるだろう。それと、立体眼鏡の宿命というか、あの特殊眼鏡をかけるとスクリーンが暗くなってしまう。裸眼の方が鮮やかな画面を楽しめるので、僕は何度もかけたり外したり。今後、鮮烈な色彩をそのまま楽しめる眼鏡の登場に期待!
※キャメロン監督が脚本を書き上げたのは1995年。それから立体カメラを開発するなど、14年の歳月を費やして公開が実現した。
※ネイティリの「シャーッ」という威嚇音が好き。あと、ミシェル・ロドリゲス姉貴は毎度の事ながらカッコいい。
※大佐は憎たらしいけど、「パンドラに比べたら地獄なんてリゾート地だ」という台詞は面白い。これは使い回しがきく言葉。
※中国で“南天一柱”という名の山が、アバターのモデルになったことを記念して“アバター・ハレルヤ山”に改名!ジョークと思ったらリアルの記事で笑った。
 3月18日…興行収入が『タイタニック』を抜き、歴代第1位を記録した『アバター』を2日に分けてレビュー!結論から言うと、100点満点を超え1千万点を献上!なんという超美麗な映像。字幕を見る一瞬さえもったいない、夢のような2時間42分。ブルーで統一された神秘的な色彩は海の底にいるようだった。特に衛星パンドラの夜の美しさは空前絶後!しかも立体映像だから、客席にいながらパンドラへ旅行している気分!約2千円で他の星に行かせてくるキャメロン監督に心から御礼を言いたい。僕が高校時代(1983年)に観た2本の立体映画『ジョーズ3』『13日の金曜日PART3』は、立体眼鏡のレンズが赤と青のセロハンで妙な感覚だったけど、『アバター』は左右同色で違和感ナシ。また、その2作品は役者が観客に向かってモノを投げてビックリさせるような無意味なカットが多かったけど、『アバター』では樹木の距離から森の奥行きを感じさせるなど、画面全体の臨場感をいかに出すかを重視しており大いに好感。エイワ(御神木)を始め、ひとつの星の生態系を丸ごと創造したキャメロン監督の豊かなイマジネーションに圧倒された!
舞台は22世紀の植民衛星パンドラ。
人類はパンドラの大地に埋まる希少鉱物を狙って軍隊を派兵する。当初は平和的に文化交流を行なっていた人類だが、目当ての高価な鉱物が原住民ナヴィ族の聖地にあった為、ナヴィ族を追い払う目的で圧倒的な戦力で攻撃を開始する(人類はミサイル、ナヴィ族は弓矢!)。その状況下、主人公は人類でありながらナヴィ族に共感していく--。
同じキャメロン監督の『エイリアン2』では、エイリアンと戦う海兵隊にエールを送っていた観客は、『アバター』では侵略者と化した海兵隊に抵抗するエイリアン(原住民)にエールを送ることに。/世間では“ストーリーが単純”“宇宙版ダンス・ウィズ・ウルブズ”とか言われているけど、僕は全く薄っぺらな物語とは思わなかった。むしろ、「地下資源を目当てに軍隊を派遣し、相手の文化や価値観に敬意を払わず踏みにじる」という構図は、世界第2位の石油埋蔵量を誇るイラクへの侵攻とダブるし、ブッシュ前大統領がイラク攻撃の開始時に使った(集中爆撃で)「衝撃と畏怖を与える」というセリフがそのまま出て来たのは“確信犯”と言っていい。実際、キャメロン監督は「この映画は我々が戦っている(アフガン、イラク)戦争を反映している。兵士は不当に戦場に送られている。この映画で目覚めてほしい」とロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューに答えている(10年1月31日読売より)。米国には年間約50兆円という天文学的数字の軍事利権があり、反戦論者がタカ派から暗殺される危険性は日本の比じゃない。よくぞエンターテインメントの形をとりながら、現在進行形で自国が遂行する戦争を批判したものと、監督の勇気に脱帽した(しかもキャメロン監督の次回作はヒロシマ・ナガサキの原爆被害ドキュメント)。/『アバター』は保守派から「観客は米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と抗議され、カトリック教会からは「自然の中に神が宿るというナヴィ族の信仰は、唯一神のキリスト教とは相容れない」と批判されている。こうした声を『アバター』は前代未聞となる世界新記録の興行収入でねじ伏せた。しかし、残念ながらアカデミー作品賞と監督賞は、皮肉にもイラク占領軍の視点で武装勢力を虫けら(心理描写ゼロ)のように描いた『ハート・ロッカー』に行ってしまった(“惨敗”とまで書かれている。これついては、また後日のオスカー記事で)。
 3月17日…約100年前、世紀末ウィーンを代表するオーストリアの画家エゴン・シーレは、裁判官に裸体画が猥褻(わいせつ)物と認定され、法廷で絵を焼かれてしまった。それも本人の目の前で。シーレは怒りに震えてこう語った「芸術作品にはひとつとして猥褻なものはないのだ。それが猥褻になるのは、それを見る人間が猥褻な場合だけだ」。/漫画、アニメ、ゲームに登場する18歳未満に見えるキャラクターを「非実在青少年」と規定し、その性描写を規制する“東京都青少年健全育成条例改正案”。現在審議中で、30日の本会議で最終決定されるとのこと。性描写の認定基準があいまいであることから、どこまで拡大解釈されるか分からない。ネットでは「ドラえもんの“しずかちゃんのお風呂”が出てくる巻はアウト」「“ワカメちゃんの下着”が見えるサザエさんは発禁」等と騒がれており、竹宮惠子先生、永井豪先生、藤子不二雄A先生、さいとう・たかを先生、萩尾望都先生など、漫画家界の“大御所”といわれる人たちも一斉に抗議声明を出した。中でも、ちばてつや先生の反対意見が分かりやすかった「文化や表現など新しいものが起きる時は色んな種類の花が咲く。スミレやサクラなど可憐な花もあれば、ジャングルで形も匂いも凄いラフレシアのような花もあるが、根っこですべて繋がっている。『この花は汚い』と根を断つと、植物群全体が滅ぶ」。/この件について僕の心境は複雑だ。“表現の自由”が大切なのは言うまでもない。文芸ジャンキーとして断固守るべきものだ。僕はエゴン・シーレを支持するし、ちばてつや先生の意見にも賛成だ。一方、ランドセルを背負った少女が性の対象となったり、海外では発売禁止&所持者は逮捕されるようなエグい作品が国内では出回っているのも事実。/“表現の自由”という言葉を安易に使う人にも抵抗がある。“表現の自由”は封建時代や戦前の思想弾圧の中で、浮世絵師や小林多喜二など権力に抵抗運動した先人が命がけで培ってきたものだ。少女を暴行する内容を扇情的に描くことに“自由”を持ち出すのは、先人への侮辱に他ならない。漫画『編集王』の第3巻で、主人公はその手のポルノ的な作品にこう激怒している「何が表現の自由だ!何も表現してねえじゃねえか!」。/新しい報道によると、この議論はどうやら先送りになるらしい。マンガ界で規制に反対している先生方は、それでは現状を放置してもいいと思っているのかな。“何でもアリというわけではない”とするならば、それも発表して欲しい。※追記。作家が所属する日本ペンクラブからも反対声明が出ました。//今日はこの話題を書いたので映画コラムは明日に。
 3月16日…ダ、ダメージが深すぎる。パソコンを付けっぱなしで眠った為に、深夜3時にウィンドウズが勝手に自動更新&再起動をして、1日がかりで書いていた仕事の原稿が宇宙の彼方に消えてしまった(こういう時に限ってワードではなくOutlook Expressで文章を書いてた、涙)。痛恨の一撃。以前に一度同じ体験をしたので、インストールは自動設定でも再起動は手動に変更していたのに…!ビル・ゲイツよ、なんで手動から自動へ勝手に書き換えてしまうのだァアア!パワーポイントをインストールした際に、何かが変更されてしまたのか?クイック起動もいつの間にか非表示になってるし…。WHY!?そういうわけで、崖っぷちまで仕事に追われており、徒然日記の本格再開は明日になります…バタッ。

 3月15日…宇宙から見たオーロラの写真にうっとり。拡大画像(9枚目をクリック)はパソコンの壁紙にいいかも。//グハーッ!急遽締切りが明日に早まった仕事があり、今日の更新はこれだけです!スミマセン!
 3月14日…「ただ一言だけでもいいから感謝の言葉を伝えたい!」。23年前、その一心から始まった墓巡礼の日々。バッハ、シェイクスピア、夏目漱石、チャップリン、そういった心から感謝している人生の恩人たちに、墓とはいえ直接御礼を言えるなんて、これほど嬉しいことはない。“芸術は国境を越える”と言われるけど、作品だけが越えるのではなく、墓前では作者自身を愛するファンの想いも国境を越えていくと感じる。ベートーヴェンやショパンの墓前では色んな国籍の巡礼者と出会うし、アンネ・フランクの墓前には世界各国の言語で書かれた手紙が置かれていた。ノルウェー人、韓国人、フランス人、様々な国籍の人(初対面)と現地で一緒に墓巡礼をすることがあるけど、言語、宗教、肌の色、国籍、あらゆる壁を突破して、故人の墓前で御礼を言いたいという気持ちで皆が結びつく。/昨日のお台場イベント『お墓日和』でも、たくさんの素晴らしい出会いがあった。僕以外の出演者は、東京や高野山の墓を美しいスライド写真で紹介して下さった、グラフィック・デザイナーのあきやま・みみこさん、チェコ大使館の一等書記官で日本語ペラペラの墓マイラー、ホリー・ペトルさん、そして石材会社のダンディな大塚さん。日常生活ではあまり墓談義をする機会がないこともあって、僕たち4人は講演が始まる前から、楽屋で大いに盛り上がった。開始は13時。その時点で定員120名の会場はほぼ満席。3つのスクリーンを使って出演者が墓参の魅力を語った。僕は初めてパワーポイントを使って作成した100人分の墓スライドを上映し、今までの巡礼で感動したことや、胸を打たれた墓について30分間ひたすら吠え倒した。完全燃焼!/イベント後、ステージ前でメディアの方や一般参加者の方と交流し、7社の石材屋さんから名刺を頂いた(北海道や関西から来られた方もいた!感激!)。もちろん石材屋さんと名刺交換をしたのは生まれて初めて。考えてみれば、墓マイラーと石材屋さんは相性が抜群、まるで核融合反応を起こしそうな組み合わせ。さっそく『お墓日和』第2弾の話もあり、今回の様々な方との出会いから、新たなムーブメントを作って行きたいです。当サイトの告知を見て会場に来て下さった方、本当に有難うございました。そして主催者の方、裏方の皆さん、こうして発表する場を与えて頂き心から感謝しています!※チェコ人のホリーさんのスライドに、「チェコっと紹介」「墓地々々いこう」など、日本語のダジャレが出て来てビックリした!(笑)//『ハート・ロッカー』、“何か違う”“この違和感は何?”“期待していた物語ではない”と思いながら、見終わってしまった…。悪い映画ではないけれど、内容的には『アバター』の方がはるかに良かった。明日、その辺のところを書きます。
 3月12日…明日13日の東京・お台場への墓参トーク・イベントのために上京するので、次回更新は14日の夜になりますッ!イベント企画者からの情報では、本番で僕がマイクを握るのは14時半〜15時頃と聞いています(直前に変更があるかも知れません)。めっちゃ緊張!!

 3月11日…天下分け目の決戦、「関ヶ原の戦い」巡礼レポをアップ!舞台となった戦場を自転車で巡りました!400年前の激戦の地を行く!※西軍の本陣(石田三成隊)から見渡した関ヶ原(動画46秒)//4月4日に開催予定の読者交流会(オフ会)案内ページのをアップ完了!桜の季節にお会いしましょう!

 3月10日…今日は九州で猛吹雪になるなど全国で記録的な荒天。鎌倉では樹齢800年の御神木、鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れてしまった!この大銀杏は鎌倉幕府3代将軍源実朝の暗殺事件に登場した大木だ(犯人の公暁が隠れていたと伝承)。鎌倉時代から世界の移り変わりを見てきた大銀杏。これから先も僕らが生きてる間はずっとそこにあると思っていたのに、明日から姿がないなんて寂しい限り。昨日ちょうど巡礼レポの源頼朝編に、去年撮った大銀杏の画像をアップしたばかりだったので、信じられない気持ち。/源義経編もたくさん画像が増えてます。義経の墓は、神奈川、平泉、宮城県、淡路島にあるんですよ〜。義経が愛した静御前の墓も紹介しています。//地方美術館として史上初めて奈良中宮寺の国宝「菩薩半跏像」を展示する予定だった新潟市美術館に、カビや虫が発生して文化庁が展示禁止に。奈良までは簡単に足を運べない北日本の人にとって、国宝中の国宝ともいうべき美麗仏像を直接見られる素晴らしい機会だったのに…新潟市美術館は何をやっとるんだ〜!//韓国のサムスン電子が46インチの立体テレビを、米国内で15万円という仰天プライスで販売開始。安すぎる。ぶっちゃけ、昨年のアメリカ巡礼で、どこもかしこもテレビがサムスンになっていてビックリした。日本のメーカーもガンバレ!
 3月9日…北野武監督がフランスの芸術勲章の最高章コマンドール章を受章決定。日本人は丹下健三氏(建築家)、大江健三郎氏に続いて3人目。コマンドール章は故黒澤監督のオフィシエ章よりも格上。北野監督の海外での高評価はハンパじゃないねぇ。//今年が結成30周年のロックバンド「JAYWALK」。ボーカルの中村耕一氏がまさかの覚醒剤取締法違反。店頭からCDが撤去され、月末のシングルは発売中止、そして5月からスタートする予定だった30周年の全国ツアーは中止という結果に。またか、という感じ。これまで地道に重ねてきた努力がパーになるのに、なんでドラッグに手を出したのか。他の5人のメンバーも気の毒。//今月発売された映画『サマーウォーズ』のアニメBlu-rayの初動売上げが、なんとエヴァンゲリオンを抜いて歴代1位に!エヴァ超えとはおったまげた。実際、あの映画はめっさ面白かった。サマーウォーズのような大家族の温かい話が時代に求められているのかも。※Ama(Blu-ray)

 3月8日…アカデミー賞の結果はコチラ(日刊スポーツ)。史上初の女性監督の受賞や、5回目のノミネートでついにオスカーに輝いたジェフ・ブリッジス、オスカーとラジー賞をダブル受賞したサンドラ・ブロックなど、今年も話題が盛り沢山。俳優たちの感動的なスピーチも数多くあった。一方で事実誤認のイルカ漁ドキュメンタリーが受賞したのは残念だった。色々語りたいことがあるけれど、今週はあまりに多忙なため、スピーチの文字起こしも含めて感想は来週にアップします!//実写版『あしたのジョー』の制作が決定。ここのところ、漫画の実写化はトホホなのが多く心配だけど、香川照之の丹下段平は見てみたい。//昨日の龍馬伝、武市半平太の苦悩が描かれているのが良かった。鬼になりきれない半平太がいい。「収二郎に腹を切らせたくない」と龍馬を説得するシーンにオロローン。次週のタイトルは「土佐沸騰」。大激動の回になりそうだ。
 3月7日…明日のアカデミー賞授賞式に向けて“今年も”WOWOWに加入。NHK(BS2)で後日オンエアされるのは主要部門のみなので、地味な裏方さんの受賞シーン、スピーチをノーカットで中継してくれるWOWOWは本当に有難い。とはいえ、財布に余裕がないので毎年オスカーの放送月と翌月のみの契約。千円をきればずっと契約するんだけど…。あと、WOWOWはBSと違ってダビング10未対応なので、録ったものを編集不可能なのが痛い(編集するとオリジナルが消える)。デジタル録画は容量を食うから編集が不可欠。一日も早いダビング10への対応を希望ッ!//名門・学習院の学級崩壊。日本各地で起きているこの問題に、大人たちが本気で向き合う時期が来ている。僕もいろんな人の意見を聞き、自分の考えをまとめていきたい。//花粉でクシャミでまくり。辛い季節がやって来た(涙)。

 3月6日…いよいよ東京での講演(墓トーク)が1週間後に迫りました。現在、準備の方で目が回るほど多忙ゆえ、しばらくは日記の更新も短かめでいきますね〜!(掲示板&メールの返事が遅れまくりでスミマセン。講演終了までもう少しだけお待ち下さいませ!)//先日、スーパーマンが初登場した1938年のコミック誌が100万ドルで落札され、定価10セントの1千万倍になって話題になったばかりだけど、バットマンも100万ドルで落札された!1冊が約1億円。コミックがアートとして高く評価される時代になったということっすね!//アカデミー賞まであと2日。様々な方から「ハート・ロッカー」を薦められており、早く観に行きたーい!
 3月5日…先日NHKでノルウェーのアルペンスキー選手アクセル・ズビンダルの特集をしていた。彼が五輪で挑戦したダウンヒル(滑降)は、最高時速160kmという超高速競技。160kmなんて車でも出したことないのに、生身の身体で突っ走るなんて想像しただけで冷や汗が出る。実際アルペンスキーの大回転で、世界チャンピオンのウルリケ・マイヤーは94年に事故死している。ズビンダルも例外ではなく、近年ダウンヒルで転倒し、顔面骨折&意識不明の重傷を負った。この番組が五輪前にオンエアされたこともあり、五輪中は彼を応援していた。結果は、ダウンヒルでは銀だったものの、スーパー大回転では見事金メダルに輝いていた。ズビンダルは大事故を振り返ってこう語っていた--「極限の状況を経験することは、それが仮にあまり良くないことでも成長するチャンスだと思います。アップダウンのある人生の方が早く成長できる気がします。僕はあの大事故で沢山のことを学びました」。大きな失敗や挫折を体験したからこそ、そこから多くのことを学び、結果的にアクシデントのない順調な人生を送るよりも早くゴールに到達できる。トップ・アスリートの言葉だけに説得力があった。/こうした言葉は、本当に励みになる。“失敗”について語られた、僕が好きな言葉も3つ紹介しますね。
「一度犯した失敗は今後もう起こりにくいので、この先、失敗する可能性はひとつ減ったことになる」(サン・テグジュベリ)作家
「試みを繰り返すたびに、成功の確率は劇的に上昇する」(映画『ビューティフル・マインド』)
「失敗じゃないさ。この方法では上手くいかないって発見が出来たじゃないか。だからこの実験は成功なんだよ」(エジソン)
 3月4日…本日、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの記念すべき100巻目となる『スティール・ボール・ラン』第20巻が刊行されましたーッ!連載23年目にしてついに3桁の大台に。こんなに続いているのに、物語が中だるみすることなく、常にハイクオリティなのも驚異的。苦難の中で力強く前進していく登場人物の生き方や、ルーブルにも展示された独創的な絵柄、“荒木節”と呼ばれる「ッ!!」を多用したエキセントリックな言い回し、そのすべてが魅力的。今宵、100巻目の刊行を記念して、“この言葉に電気が走った”“人生が変わった”という「名セリフBEST50」、そして番外編として荒木節の真骨頂であるプッツン言葉を集めた「荒木節BEST20」をアップしましたーッ!ハートにガツンとくるセリフがたくさんあるので、ジョジョ読者以外の方も楽しんで頂ければ幸いです!※SBR20巻(Ama)//冬季五輪の総括が各メディアで行なわれている。日本は「銀3、銅2」。メダルの数がすべてじゃないけど、韓国は「金6、銀6、銅2」合計14個のメダル。しかも韓国の出場選手は日本の半分以下。この差についてスポーツ予算の使い方が指摘されている。日本は選手団よりも随行した役員の数方が多かった(選手94人、役員111人)。一方、韓国は選手45人、役員37人。日本のJOC関係者は事業仕分けで予算が足りないと主張していたけど、選手より役員の方が多い実態に何も矛盾を感じないのかな。せっかくスポーツ予算を増やしても、役員の給料があがるだけなら意味がない。構造を変えなきゃ。※五輪の往復飛行機は、選手がエコノミークラス、JOC役員はビジネスクラス。それって逆じゃん!/事業仕分けといえば、来月スタートする第2弾について、枝野行政刷新相は「独立行政法人は原則廃止の路線で見直す」と宣言。必要な予算まで削ることはないけど、記事にあるように、たとえばJICA職員の海外赴任者の平均年収1320万円(平均39歳)というのは、庶民感覚からいえばブッ飛んだ金額だ。どこまで無駄予算に切り込んでいけるのか注視したい。
 3月3日…ひなまつりということで、墓巡礼コーナーもお姫様でいきます。その姫君の名前は赫夜姫(かぐやひめ)!昔話の登場人物の墓はけっこうあって、これまでにも浦島太郎桃太郎金太郎の墓所を紹介してきた。いま振り返ってみれば野郎ばかり。今回、初めて女性を紹介することができて嬉しいデス(笑)。/一般的に有名な「かぐや姫物語」はラストで月に帰ってしまうけれど、初期の段階では“富士山”に帰って行くという結末だったようだ。物語発祥の地とされる富士市の比奈(ひな=姫名)地区には、物語を彷彿させる地名が数多く残っている。それではかぐや姫ワールドにGO!
ここが、かぐや姫を授かったと伝わる竹藪!(富士市)
3月2日…通説では織田信長の骨は“見つからなかった”ことになっているけれど、全国にはたくさんの信長墓がある。数年がかりで巡礼してきた12カ所の織田信長の墓、2カ所の生誕地、安土城址などのゆかりの地めぐりが、ようやく一段落!107枚の画像で綴る入魂の巡礼ルポをお楽しみあれ〜!//従来の価値観をブチ壊してきた信長。戦国武将の銅像といえば甲冑を着込んだ騎馬像というのが一般的だけど、安土駅前のものは能を舞っている信長、岐阜駅前のものは火縄銃を持った黄金像という、ひと味違った銅像になっている。※近いうちに戦国武将の銅像ベスト10ページを作る予定ッス!
安土駅前の信長 岐阜駅前の信長
 3月1日…(つづき)昨日の龍馬伝では“命の重さ=盗んだ時計1個”という、現代の感覚では信じ難い武士の価値観が出てくる。でも、各地を墓巡礼していると、“なんて理不尽な!”と感じた気の毒な自刃武士の墓と出会うことが少なくない。一番衝撃的だったのは、三重県桑名市で訪れた薩摩藩士の墓所。江戸中期、薩摩藩の財政弱体化を狙った幕府側は、薩摩から約1000人の藩士を中部地方の治水工事(木曽川堤防の建設など)に駆り出した。幕府側の無茶な工事変更命令、赤痢の蔓延などで工期は遅れ、工事費が大幅に超過。最終的に現在のお金で300億円以上が費やされた。この責任をとって総指揮者の家老・平田靱負を筆頭に、幕府に抗議して切腹した者も含めて、工事の終了までに「切腹51名、病死33名」を出した(宝暦治水事件)。僕はこんな事件があったことを全く知らず、“なんで三重に薩摩藩の墓があるんだろう”と、素朴な疑問を抱いて足を運んだ。その墓所には24名の薩摩藩士が眠っており、説明板には「全員割腹した者ばかり」と書かれていた。悲惨すぎる。薩摩が幕府へ憎しみの感情を増していったのも無理はないと思った。/武士の辛さを感じた墓をもうひとつ。会津若松市で新選組局長・近藤勇の墓参をした時のこと。同じ墓地に郡(こおり)長正という若者の墓があった。彼は既に江戸時代が終わり明治4年になってから切腹した15歳の少年会津藩士。寺の説明板には“留学先の小笠原藩(福岡小倉)でホームシックになった長正が母に手紙を出したところ、泣き言を書いてくるなと、弱気を叱る返事が母から帰ってきた。不覚にも長正は母の手紙を落としてしまい、拾った生徒たちに甘えん坊とからかわれ、恥を感じて切腹した”とあった。このエピソードには諸説あって、自刃の本当の理由は不明とのことだけど、僕は明治になったのに15歳の子が武士のメンツを守るために腹を切ったことに言葉を失った…。墓巡礼に出ると、教科書に載っていない先人たちのいろんな人生に出会う。


薩摩藩士の墓
(三重県、海蔵寺)
郡長正の墓
(福島県、天寧寺)
//バンクーバー冬季五輪の閉会式、マイケル・J・フォックスの元気な姿が見られて良かった。そして次回の“ソチ五輪”の開催国ロシアのパフォーマンスが圧巻の美しさ。ゲルギエフの指揮でボリショイやマリインスキー、その他有名バレエ団が奇跡の競演。2014年が楽しみ!※「真央は4回転跳べる」とあのプルシェンコが太鼓判。確かにフリー1本目のトリプルアクセルは非常に高さがあった。







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