最新文芸情報


2013.5〜6

 6月30日…大阪から動向を注視。今日は東京でレイシスト(差別主義者)との決戦の様相。もちろん完全非暴力。15時にレイシストが大久保公園に集結するため、反差別側は14時から公園を人間の鎖で包囲し差別デモ中止を呼びかけ。「弁護士」と書いた黄色い腕章付の弁護士複数が待機。また、「サポーター」の腕章は弁護士と連絡がとれる法学生。反差別側の行動指針は「暴力を受けた場合は反撃せず、最寄りの警察官に通報のうえ歌舞伎町交番で被害届を提出して下さい」「機動隊や警察官に手を触れないように」。後者は手を触れると逮捕される可能性があるからです。
//イタリア・フィレンツェで開催中の『ジョジョ展』、朝日に記事が出た。現地の荒木先生の写真も載ってます!/開催初日、会場にいた友人のDOR君からも写メールが届いた。彼の情報では展覧会場にいたのは
60〜80名、うち日本人は20名ほどとのこと。3分の2以上がイタリア人というのは、ジョジョ第5部(イタリアが舞台)の存在が大きいかも。会場内には、今春グッチ店頭に展示されてた徐倫パネルが3点、パリ個展描き下ろしジョルノ・徐倫、露伴・徐倫のグッチコラボ、5〜8部、渋谷に展示されてた歴代集合絵、ジョジョ展用描き下ろし等が展示されていたらしい。DOR君詳細情報をグラッツェ!(会場入口での荒木夫人とのジョジョ立ち写真に笑った!)
 
フィレンツェ展会場入口(左)と、初日の行列。熱い!(撮影DOR氏)
//昨日、映画ファン交流会@大阪に参加した皆さん、お疲れ様でした!近日、レポートをまとめますね!北海道から参加した若者の映画愛に感動。
 6月29日…先日、NHKが初めて日本におけるヘイトスピーチ(人種差別煽動)の特集をした。番組の公式WEBに内容がまとめられており、パッと読むだけで状況が分かるので是非ご一読を!反差別側(カウンター)は実名&顔さらしで自分の意見を言ってるのに、レイシスト(人種差別主義者)は匿名、声変更、顔隠しで登場。マジ卑怯。
//明日、東京最大のコリアタウン・新大久保で行われるレイシストのデモに対抗し、カウンター側の市民が非暴力でレイシストを包囲する「奴らを通すな!6・30大久保行動」が14時から計画されている。レイシストたちは「朝鮮人を皆殺しにしろ」と叫びながら新大久保を歩く。明日はそれを阻止すべく、デモ出発点の公園を囲むだけでいい。関東在住で反差別主義に賛同できる方は、是非包囲作戦・人間の鎖に協力を。こんなプラカードを認めていては、必ず悪い方向に進んでいく。
  
なんでもすぐに「殺せ」と結論づける狂気。しかも、連中はありもしない在日特権をでっち上げて差別を煽り実に悪質。※“在日特権”と呼ばれるものは、外国人なら全員に当てはまる権利であったり、日本人であれば誰でも持っている権利であったりするもの。様々な事情で故国を離れ、参政権もないのに税金を真面目に納めてきた人を、“ゴキブリ”など人間扱いしない汚い言葉で罵る行為に吐き気がする。
//本日13時から映画ファン交流会(大阪)!
//来月公開される宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』の完成試写会が業界向けに行われ、参加者から大絶賛が起きている。僕が“オオッ!”てなったのは、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』など傑作を送り出している細田守監督のツイート「こんなにいい映画はいままでになく、そしてこれからもない、というくらい、いい映画でした」。細田監督がこういうんだから、めさめさ期待してしまう!早く7月20日になって欲しい!
//米国で同性愛者の権利保護を認めた画期的な判決が下った。米連邦最高裁は26日、婚姻を男女間のものと限定した「結婚防衛法」を違憲とする判決を言い渡した。ハリウッドでは才能ある同性愛者のクリエイターがたくさん仕事をしているけど、一般社会にはまだまだ偏見がある。この最高裁判決を受け著名人がツイッターやフェイスブックで喜びの声を上げている。ディカプリオ「歴史的な日だ。最高裁よくやった」、ケヴィン・スペイシー「なんて記念すべき日なんだ。全ての人が平等になった」、イライジャ・ウッド「結婚防衛法さよなら。これで全ての人に平等な権利が与えられた」、セス・マクファーレン「平等な権利に向けた重要な一歩。残りの問題を解決するために急ごう」、レディー・ガガ「この判決に誇りを持ちましょう。偏見を持つ人たちは、今や少数派になったわ」、マドンナ「何て一日の始まりなのかしら。満面の笑顔よ。神はいる。正義は行われるのよ。ハレルヤ!」、ケイティ・ペリー「今日、みんなが平等になったこと、とても興奮しているわ」。“全ての人が平等になった”という言葉が重い。大統領の就任演説(二期目)でオバマ氏が同性愛者を擁護したのも、連邦最高裁へ援護射撃になったと思う。グッド・ニュース!
//本日、サイトのアクセスが累計3900万件ヒット!
 6月28日…先月、東京・上野で13時から開催された映画ファン交流会のレポ。当日は17名が集まり、オススメ映画を紹介しあった。東京での映画ファン・オフはこれが3回目。前半はジャンル別に各自がベストワンを発表した。17時に一次会が終わり、そこから上野公園で延長戦となる二次会。2時間喋って19時にお開きとなり、有志がさらに22時まで居酒屋で語り合った。まさに映画尽くし。この日、魅力がプレゼンされた作品は次の通り。※記録をとって下さった“もりしー”さん、有難うございました!
●近作オススメ…レ・ミゼラブル 、007スカイフォール、アベンジャーズ、クラウド・アトラス、セデック・バレ(台湾映画)、ザ・マスター、テッド、ジャンゴ、ホーリーモーターズ 、ハッシュパピー、アイアンマン3、エクスペンダブルズ2、ライフ・オブ・パイ、桃(タオ)さんの幸せ、おおかみこどもの雨と雪。
●スポーツ部門…ロッキー、タイタンズを忘れない、フィールド・オブ・ドリームス、レスラー、しあわせの隠れ場所、ビヨンド・ザ・マット、ザ・ファイター、ラガーン(クリケット@インド映画)、ドラムライン、プリティ・リーグ、スピードレーサー、カーズ、キッズリターン、ピンポンほか。
●ミステリー・サスペンス部門…ユージュアル・サスペクツ、セブン、羊たちの沈黙、太陽がいっぱい、リプリー、メメント、CUBE、マルホランド・ドライブ、アイデンティティー、リミット、127時間、ダークシティ、ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女、タイム、ロンドンから来た男(ハンガリー映画)、天国と地獄、CURE、名探偵コナン(怪盗キッド)、飢餓海峡、ゴールデンスランバー、青の炎。
●ミュージカル部門…ウエストサイド物語、オペラ座の怪人、サウンド・オブ・ミュージック、ヘアスプレー、ダンサー・イン・ザ・ダーク、ムーラン・ルージュ、8人の女たち、ナイトメア・ビフォア・クリスマス、サウスパーク 無修正映画版、バーレスク、ムーンウォーカー、鴛鴦(おしどり)歌合戦、渇き(PYAASA)、嫌われ松子の一生。
●アウトロー部門…ゴッドファーザー、レザボア・ドッグス、レオン、ダーティハリー、ダークナイト、トゥルー・ロマンス、スラムドッグ$ミリオネア、シティ・オブ・ゴッド、現金に手を出すな、“ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ”、パブリック・エネミーズ、グッド・フェローズ、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ、仁義なき戦い、博奕打ち総長賭博、復讐するは我にあり、実録・私設銀座警察、アウトレイジ。
●二次会…マン・オン・ザ・ムーン、素晴らしき哉人生、いのちの食べかた、ザ・バンク、ワンダフルライフ。カネフスキー3部作(動くな、死ね、甦れ!/ひとりで生きる/ぼくら、20世紀の子供たち)
●今後の期待作(既に公開中あり)…マン・オブ・スティール、スター・トレック、華麗なるギャツビー、オブリビオン、ウルヴァリン・サムライ、LAヴァイス、そして父になる。
6時間ノンストップで話しても、まったく話題は尽きず。次回はアクション部門、ヒューマンドラマ部門、伝記映画部門、西部劇、ドキュメンタリー部門を取り上げる予定。可能なら11月に実施したいデス。参加者の皆様、お疲れ様でした!
お気に入り作品を発表! 新作パンフがいっぱい
破壊力があった『テッド』 延長戦、上野公園で映画ラブを吠える
//残業代未払いとは何か。一般市民が他人の財布からお金を盗めば、すぐ警察に捕まる。だけど、経営者が従業員の財布からお金盗んでも処罰されない。これが「残業代未払い」。他国では許されない。この犯罪を社会が放置している人権後進国がニッポンだ。ブラック企業では公然と殺人に近いことが行われているのに、それが選挙の争点になっていない。参院選投票日までにこの風潮を何とか変えたい。自民の良識派に渡邉美樹・ワタミ会長の公認を取り消すよう動いてもらいたい(過労死した和民社員の遺族が、今日自民党本部を訪れて、公認を取り消すよう抗議している。この父親の表情を見て安倍首相が何も感じないなら終わってる)。
「どうしてワタミを候補に
するんだ?」
娘を『和民』に殺された親
は、選挙対策の政治家と
の面談を求めていたのに
もかかわらず、自民党は
職員を出して対応した。
それも門の外側で…。
 6月27日…(『ブラック企業大賞2013』ノミネート/つづき)→
(2)クロスカンパニー…入社1年目の女性正社員が極度の過労・ストレスにより死亡。亡くなった女性のノートには、会議で「売り上げがとれなければ給料も休みも与えない」旨の指示があったことが記され、死亡前月は売上額を上げるために自分で計5万円以上も自社商品を購入していた。死亡前月の残業は111時間以上。勤務シフトは通常3〜5人で組まれていたが、相次いで3人退職した後も会社は人員を補充しなかった。宮崎あおいさんをCM起用したメインブランド “Earth Music&Ecology”で若い女性に人気の企業だけど、ここまで酷いとは。
(3)ベネッセコーポレーション…ノミネート理由は「退職に追い込むための部署」があるから。あうう、キッズに人気のしまじろうの良いイメージが…。
(4)サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)…渋谷センター街店の店長だった男性(24歳)が過労自殺。亡くなる前8ヶ月間の残業時間は最も少ない月で162時間、最多227時間。この8ヶ月間の休日はわずか2日。名ばかり「管理監督者」として扱われ、残業代、ボーナスも支給されていなかった。
(5)王将フードサービス…社員がうつ病で労災認定。発症する直前6ヶ月の残業は平均月約135 時間。餃子の王将では労働時間管理をコンピュータで行っており、1日10時間を超える労働時間は入力できない仕組みになっている。組織的に残業代の不払いを行っていたことも明らかとなった。王将は過酷な新人研修についても度々報じられ、逃げ場の無い合宿形式で行われる研修ではパワハラが延々と続く。
(6)西濃運輸…運送大手「カンガルーの西濃」。事務職の男性(23歳)が遺書に「毎日12時間以上働かせ、サービス残業を強要した」と綴って硫化水素自殺。西濃運輸が特に悪質な点は三度にわたり退職を申し出ているにもかかわらず、会社側がそれを拒否していたこと。退職できていれば、男性は命を落とさなくて済んだかもしれない。
(7)東急ハンズ…チームリーダーの男性(30歳)が帰宅後に「しんどい、もう限界や」と話した後、心臓に異常をきたして就寝中に突然死。死亡前月の残業は約90時間。裁判長は「会社側が設定した残業制限時間では、こなせない仕事量になっていたのが実情。カウントされない不払残業が構造的に行われていた」「長時間労働からくる睡眠不足で心身が不調をきたしていたことにくわえて上司から怒鳴られるなどの精神的ストレスがあった」と安全配慮義務違反を指摘。
(8)東北大学…薬学部助手の男性(24歳)が「新しい駒を探して下さい」と遺書を遺し研究室から投身自殺。死亡前月の残業時間は約100時間。教授から「仕事が遅い。他の子を採用すれば良かった」などと叱責されうつ病を発症。東北大学では工学部准教授の別の男性(48歳)も自殺し労災認定を受けている。2人も自殺者が出ており、教授の責任として片付けられない。
/今年のノミネート企業を見ると、ベネッセは過労死が出ていないため、ヤマト運輸の方が相応しい気が。2012年8月にくも膜下出血で死亡したヤマト運輸の営業担当の男性(47歳)は、死亡する直前3カ月間は、時間外労働が月に最高110時間に達していた。また、ユニクロも「離職率3年で5割、5年で8割超」の人材“排出”企業であり、かなりの超ド級ブラック企業。ベネッセは教育系の企業ゆえ、しまじろうの会社がそれじゃイカンだろうと、悪質さが目立ったか。『ブラック企業大賞2013』の大賞発表は8月11日。それまでネットで投票を受け付けている。リンク先の左サイドバーから簡単に投票できる。
/ブラック企業大賞は候補になるだけでもブランドイメージがかなり悪くなるため、庶民の抵抗手段として画期的な取り組みと思う!
 6月26日…『ブラック企業大賞2013』のノミネート8社が発表!ブラック企業大賞の告知アニメ(2分)はユーモアもあり強力。同賞候補は、労働法を守らなかったり、労働組合を敵視するなどいわくつきの企業ばかり。中にはブラック企業どころか、過労死事件後も反省しないただの殺人犯罪企業もある。今年候補になった8社は
1.ワタミフードサービス株式会社※2年連続
2.株式会社クロスカンパニー
3.株式会社ベネッセコーポレーション
4.株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
6.西濃運輸株式会社
7.株式会社東急ハンズ
8.国立大学法人東北大学
ちなみに昨年度は「ワタミ」「ウエザーニューズ」「すき家(ゼンショー)」「SHOP99(現ローソンストア100)」「すかいらーく」「フォーカスシステムズ」「陸援隊」「ハーヴェスト・ホールディングス」「丸八真綿」「富士通SSL」「東京電力」の10社がノミネートされ、東電が栄えある大賞に選ばれた(昨年の詳細)。
/ネットでは「過労死」について「死ぬくらいなら退職すればいいのに」という書き込みを見かけることがある。「本人が弱いから」なんて酷い意見も。実態が理解されてない。“転職すればいい”というのは、普通の精神状態なら誰でも分かること。この当然の選択が出来なくなるほど異常な精神状態に追い込まれ、その苦しさから逃れるために自殺を選ぶんだ。責任感の強い、真面目な人ほど早くそうなってしまう。自死に至らずとも重度のうつ病になる人も多い。
以下は8社についての個人的な感想。
(1)ワタミフードサービス…今年の大本命。“資本主義が生んだモンスター”渡邉美樹・ワタミ会長(参院自民候補)の会社、というか、渡邉氏を教祖としたカルト宗教(もう断言する)。同社では08年6月に正社員の森美菜さん(26歳)が、厚労省の定める過労死ライン(月80時間残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2カ月で過労自殺に追い込まれた。森さんは午後3時から午前3時半の閉店まで12時間働かされ、閉店後も遠く離れた社宅には始発電車まで帰ることもできず、休憩室のない店舗で待つしかなかった。連続7日間の深夜労働も。ほかにも休憩時間が取れない、休日出勤、強制的なボランティア活動、早朝研修、給料から天引きで買わされた渡辺会長らの著書の感想文提出などで疲労は蓄積し、死に至った。昨年労災認定された後も同社は責任を認めることなく、創業者の渡辺会長は遺族からの求めに応じず、いまだに面談も謝罪も拒否している。同社が全社員に配布している「理念集」という冊子には「365日24時間死ぬまで働け」と書かれている(『週刊文春』2013年6月13日号)。※渡辺氏は過労死事件の発覚後、ツイッターに「労務管理ができていなかったとの認識はありません」と鬼畜投稿。自分を悪と気づかない最もどす黒い悪。
・ワタミ現役店長が明かす「命削って手取り17万」過酷な実態→「ミキティ(渡邊会長)が参院選に出るって聞いたときは驚きましたね。日本全部をブラックにするつもりなんですかね」「社員も幸せにできないのに、なにが国会議員ですか」私立大学卒、30代のこの店長は、ワタミの労働環境に憤っている。「勤務時間は開店準備から閉店まで毎日14時間ぐらいです。でも、残業の時間は過少に申告しています。お店ごとに予算が決まっていて、予算をオーバーすると強く注意される。なので、残業を過少申告して、自らの賃金を圧縮せざるをえないんです」。渡邊会長は時間外労働について、「24年度月平均は38.1時間で、36協定で定めた上限45時間より下回っている」と語っている。しかし、記録に残らない時間外労働が常態化しているのだ。「本来、月に4日休みを取らないといけない決まりなんですが、人がいないと休みを返上して店に出ないといけない。もちろん、記録上は休んだことになっています。休みを取れなかったり、時間外労働が多くなると会社は『自己管理ができていない。お前のせいで店がつぶれる』と言う。私は、社員が欠けても新たに採用しない会社の問題だと思うんですけどね」(現役店長)。1カ月で休めるのは、だいたい2日程度。それも疲れ果てて、寝て過ごすのがほとんどだという。「転職活動する時間もない」と、現役店長は嘆く。「給与がよければ、まだ我慢できるんですが…手取りはだいたい17万円程度。定期昇給もありません。ボーナスは半年に1回出ますが、6万円あまりです。会社が5段階で社員を評価して、金額を決めるんですが、これでも僕は上から2番めのA評価なんですよ」。多くの社員は安い給料と法外な時間外労働で疲弊し、「どんどん辞めていく」のだという。(週刊FLASH7月2日号抜粋
/6月18日には国会(参院厚生労働委員会)で田村智子参院議員が「ワタミ」の無法な長時間労働と低賃金の横行を取り上げた。田村議員が実例としてあげた元正社員Aさん(2年間勤務)は、厚労相が告知した時間外労働の上限360時間を100時間以上も上回る年間480時間超の残業に従事。しかも「所定勤務重複等調整」と称し、多い月には数万円も内容不明の天引きが行われ、“死ぬほど残業”しても手取りは十数万円だった。さらに、休日でもワタミの経営理念や著作の学習・リポート提出を求め、「ワタミの森」という植林事業や「夢プロジェクト」という事業への寄付が半ば強制されていた。※っていうか、この天引きそのものが違法。天引きして良いものは国が定めたものだけ。とっとと立件すべき。
/渡邉会長についてはサイコパスぶりがよく分かる実例として、ネットに次のコピペがよく貼られている。作家村上龍さん司会の『カンブリア宮殿』の発言だ。
ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上「いやいやいや、順序としては『無理だから途中で止めてしまう』んですよね?」
ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上「?」
ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上「一週間」
ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上「…んん??」
ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
村上「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
ワタミ「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上「それこそ僕には無理だなあ」
このやり取りについて、実際の動画を見た事がないのでこれまで日記に取り上げなかった。ところが、村上さんが別の動画で「渡邉会長が何を言っているのか分からなかった」と対談を振り返っていたことから、ガチだったことが判明。ワタミグループの介護施設で死亡事故が起きた際の、遺族に対する「1億ほしいのか」という鬼畜対応といい、ブラック企業界のラスボスに相応しい男。(つづく)
 6月25日…自民党は20日に発表した参院選公約に「米軍普天間基地の県内移設を推進」を明記した。これに対し、自民の沖縄県連は独自公約として「普天間基地の“県外”移設」を掲げようとした。昨日、その動きに石破茂幹事長が「党本部と完全に(方針が)真逆なものは認められない」と言及。これは党員じゃない僕から見てもおかしな話。なぜなら、自民の福島県連は「原発反対」を公言し黙認されているからだ。福島県の自民党議員は全員が脱原発・再稼働反対だ。これは再稼働に向かってまっしぐらの安倍政権、党本部と真っ向から対立するもの。しかし、党本部は“福島の特別な事情に配慮”して自民福島県連の脱原発路線を認めている。それなら沖縄県連だって“特別な事情”が配慮されるべきだろう。こういうところからも、党本部の沖縄軽視が透けて見えて義憤を覚える。※沖縄県連は党本部の意向にかかわらず、地域版公約を発行するらしい。断固支持。//災害危機コンサルタントが検証した『大地震が来ても最後まで生き残る街』ランキングが興味深い。都道府県単位というの見た事あるけど、「市単位」で大地震をリスク分析したのは珍しい。まず大地震のリスク分析を行い、相対的に安全性の高い都道府県を選出。次に木造率や建物の老朽化率から、倒壊、火災延焼の危険性が低い自治体を抽出。生活の利便性も加えて偏差値化したとのこと。「全国ベスト5」の街は次の通り。
【1位・福岡県福岡市】過去に福岡市を中心とする大地震はない。非木造率が高く、老朽化した建物が少ないことからも、建物倒壊、火災延焼などのリスクが低い。人口当たりの店舗数、商品販売数、医師の数も多い
【2位・福岡県久留米市】内陸部に位置し周辺の地震による影響を受けにくい。安全地盤の地域も多く、火山活動などによる被害が小さいと推察。1000人当たりの医師数や病院、診療所の数が多く、医療面での充実度が高い。【3位・山口県山口市】中国地方は全体的に活断層が少ない。とくに山口県は丘陵地帯が多く、地震発生リスクも低いと推察。なかでも山口市は、非木造率や非老朽化率が高いうえ、山口市の失業率は低く経済自体も安定している。
【同3位・熊本県熊本市】熊本県は丘陵地帯も多く、比較的安定した地盤も多い。大分県から熊本県にかけて小規模地震が帯状に分布しているが、これは阿蘇や雲仙などの火山性地震によるもの。医療水準は比較的高く、老朽化率といった建物の安全性も比較的高い。
【5位・福岡県筑紫野市】丘陵地での住宅開発が行われるなど、地盤が比較的に安定している地域が多い。過去に起きた内陸性地震も少なく、新興住宅地が多いことから、揺れによる倒壊リスクも少ないといえる。
TOP5のうち福岡県が3市も入っている。福岡市は食べ物が美味しいし、医者の数が多いのがいいね。これで民衆の敵・暴力団を撲滅できたら言う事なし。(参考リンク
 6月24日…6月22日の日記を大幅に加筆してます。渋谷ジョジョ立ちから10周年を振り返ってのコラムと、未公開映像を加えた“10周年完全版”ジョジョ立ちin渋谷ムービーのこと、最新のアメリカ・ジョジョ立ちのことなどに触れてます。渋谷ムービーは新たに字幕解説も入ってます(スマホは字幕が出ないためPC推奨)。
//ジョジョリオン最新回の「瞑想の松」が、実際に仙台にあることを知って驚いた。これまで文学ファンの探訪地だったけど、これからはジョジョファンにとっても聖地になり、訪れる人が激増するのでは。
//パソコンの壁紙用のクールなジョジョ絵を探していたら、こんな海外ページが。著作権的にゴホンゴホンのものもあるけど、ファンの愛を感じる。夏向けにスッキリ系の壁紙が欲しかったので、ジョリーンのヤツを気に入って使ってる。
//世界のどこにジョジョファンがいるのか、ヴィジュアル的にパッと見て分かるものが欲しくて、今年の春、ジョジョ立ち教室のページに「アクセス地球儀」を設置してみた。この地球儀はジョジョ・コーナーを見に来た人の土地が赤点で表示され、10分以内のアクセスであれば国旗・都市名も表示される。4月からの3カ月間で、ご覧のように5大陸すべてが埋まった。これはジョジョアニメの功績も非常に大きいと思う!是非第3部の早期オンエアを!

【世界ジョジョラーMAP】←赤い点にマウスを合わせると詳細表示
 6月23日…欧州在住の皆さん!昨年、仙台と東京で開催された「ジョジョ展」に続き、6月28日(金)からイタリア・フィレンツェで荒木先生の原画展「HIROHIKO ARAKI AN EXCLUSIVE MANGA EXHIBITION」IN FLORENCEが開催されます!展覧会の会場は、通常非公開の(ミケランジェロやダ・ビンチが生きてた頃の)15世紀の歴史的建造物(グッチ所有)。描き下ろしのカラー原画など近作を中心に約60点の作品が展示されるとのこと。日本からも東京ドームジョジョ立ちを成功させたDOR氏など、フィレンツェに向かった筋金入りのジョジョラーが何名もいる模様。会期は7月14日(日)まで。会場となるGUCCIの地図はコチラ。フィレンツェの駅から2km、徒歩30分くらいかな。開館時間は10時〜20時、会期中休館日はないそうです。入場無料!
//イタリアと言えばジョジョ第5部の舞台!ジョジョ立ちにおいて鬼教官(190cm)のように恵まれたジョースター系ボディを持っていない僕は、渋谷立ち以降、「海外現地ジョジョ立ち」という、無謀とも思える計画を立て、イタリア立ち、メキシコ・アステカ立ち、フロリダ立ちなどを敢行するようになった。僕が初めてイタリア立ちをしたのは2003年だから、渋谷立ち同様、こちらもちょうど10年目になる。イタリア立ちをレポ・ページにまとめたところ、翌年から「自分もキメて来ました!」と投稿画像を頂くようになり、今年も新たに2名のジョジョラーが、かの地でジョジョって来られた。これで、23人目、9年連続ということに!※『イタリア立ち・読者投稿コーナー』の一番最後に追加されています(ウニさん、トーヤさん)。
//スパイ容疑などで米当局から訴追されたエドワード・スノーデン氏(30)。“容疑者”と報道するメディアに違和感。政府による国民のプライバシー監視を暴露したスノーデン氏の行動は義挙であり、むしろ英雄じゃん!
//美輪明宏さんが語る日本人慰安婦の話。“維新の会”の連中は襟を正して読むべし。「みんな政府や右翼の人たちが怖くてその歌を歌わないし言いもしませんけれど、やはりそれはその人たちの供養のためにも表に出してあげることが必要だと思います」。
//都議選で歴史的惨敗をした民主党は、「第2自民党」という保守路線を修正し、原点に戻ってリベラル色を強めるしか参院選の勝機はないのに、「現体制のまま続投決定」とのこと。終わった。
 6月22日…私事だけど、2003年6月22日に鬼教官と渋谷でジョジョ立ち教室を開催したあの日から、今日でジャスト10年目になる。あの頃は2カ月前に第6部が終了し、まだ第7部スティール・ボール・ランが連載されておらず、そもそもいつ連載が始まるのかさえ分からない、ジョジョファンにとっては“試練”の時期だった。それゆえ、渋谷ジョジョ立ちに参加した面々は、世界に対する決死のアピールというか、決起集会的な心意気で結集したように思う。開催宣言を4日間告知しただけで約200人がハチ公前に集まった。
イベント後にレポートページを作ったけど、当時はやっとADSL回線が普及し始めたばかりで、30秒の動画を見るのも、いったんPCに保存して再生しないと固まってしまうという、今では考えられないようなトホホ環境だった。それから10年、ネット環境は様変わりしたものの、渋谷立ち関連の動画は10年前のまま氷づけにされていた。今回、渋谷立ち10周年を機に、未公開映像を加えた「10周年完全版・2003ジョジョ立ちin渋谷ムービー」(8分26秒)を作成し、YouTubeにアップ!いわゆる史上初のアウトドア・ジョジョ立ちイベント。今から見てもハッチャケてるというか、何ひとつノウハウのない状態で、よく乗り切ったと思う。イベントの成功は、協力して下さった参加者の皆さんのおかげ。ジョジョファンは良い人がいっぱいいることが分かったのも、イベントの大きな収穫だった。この渋谷立ちが後の様々なジョジョ立ちイベントに繋がり、荒木先生との奇跡のコラボや、昨年の有志による東京ドームJOJO立ち、海外ジョジョファンによるジョジョ立ち教室に発展した。何でも思い切ってやってみるものですね。
/折しも、ドンピシャのタイミングで、3年前から親交のあるアメリカ人ジョジョラーの“ジョリーン”さんから、最新のジョジョ立ち教室USAの報告が届いた。さっそくレポート・ページ『2013ジョジョ立ち教室USA』を作成したので、幸福そうにジョジョ立ちしている外国の人の姿を見て、皆さんもなごんで下さいませ!(笑)





楽しすぎキラー
クイーン・ポージング
1部ディオ・コス
でWRYYYYY
もうジョジョリオンの
コスプレが登場!速ッ!
//本日22時からのEテレ『SWITCHインタビュー 達人達』は、「ジョジョ」の荒木先生と人気作曲家・千住明さんが創作の秘密を語り合う60分の対談番組(アンコール放送)。10年前の「渋谷立ち」と同じ日という、この偶然にビックリ!
 6月21日…国民の同意もなしに勝手にこんなことが決められていいのか。メディアが積極的に報道しなかった、今年上半期で超・怒髪天になったニュースのひとつが『日本、70カ国以上が賛同した核不使用声明に署名せず』。
2カ月前、スイスのジュネーブで開かれた核拡散防止条約(NPT)の会議で、南アフリカ代表団の呼びかけで「核兵器は非人道的なものであり絶対に使ってはいけない」と共同声明が提出された。だが、唯一の被爆国である日本がこの声明に署名せず各国代表者、NGOから批判と失望の声が上がった。
共同声明では「核兵器の使用によって、直接に人が死ぬだけでなく、社会や経済の発展は停止し、環境は破壊され、将来の世代は健康や食糧や水を失うことになる」と核兵器の非人道性を強調し、「いかなる状況でも核兵器を二度と使わないことこそが人類生存の利益につながる」と核兵器の不使用を訴えていた。疑いようのない正論であり、74カ国が名前を連ねたが、日本は核大国のアメリカに配慮して「いかなる状況でも使用しないとしている点が、日本の安全保障政策と相いれない」(日本政府代表部・天野万利大使)として、“いかなる状況下でも”の文言を削るよう要請。しかし、“いかなる状況下でも”は同声明の核心であり削除はされず、結局日本側は署名を拒否した。これら日本の態度に怒った約20カ国のNGOメンバー約70人がジュネーブの国連欧州本部からデモ行進を行い、日本政府代表部の建物の前で「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」「ノーモア・ヒバクシャ」と叫び抗議活動を展開した。
/ダーッ!まったくもう!本来は唯一の被爆国である日本が先頭に立って「核不使用」を訴えるべき立場なのに、よりによって国際社会が賛同した「核不使用」声明に背中を向けるとは!“署名拒否”はもちろん天野大使の独断ではなく、日本政府、安倍政権の意向を受けての行動だ。各国代表団の失望を思うと申し訳ない気持ちでいっぱいだし、外国の人が日本人に向けて「ノーモア・ヒロシマ」と抗議デモを行う事態になり、1人の日本人としてメチャクチャ恥じ入ってる。

「ノーモア・ヒロシマ」
「ノーモア・ナガサキ」
「ノーモア・ヒバクシャ」
ジュネーブで日本代表部に
抗議する20カ国の反核NGO
核不使用共同声明への賛同拒否について、広島や長崎の被爆者団体は強い憤りや非難を表明し、「国際社会の期待を裏切った」「驚きと強い憤りを禁じ得ない」と抗議文を安倍首相あてに送付。原爆被害者団体協議会の大越事務局長は「いまの政府に被爆国の政府を名乗る資格はない」と批判した。
長崎では8月の平和祈念式典で読み上げる平和宣言文に今回の日本政府の行動を「被爆者の思いを踏みにじるものだと盛り込むべきだ」(起草委員会)という意見が出ており、僕は大賛成。あまりに多くの日本人が核廃絶を求める国際世論に対する日本政府、外務省の裏切り行為を知らなさすぎる。平和宣言に盛り込められることで、少しでも政府の愚行を国民が知るきっかけになって欲しい。
※日本は昨秋にも“第2自民党”の野田民主政権が、30カ国以上が合同で発表した「核使用を国際法上非合法にする努力をするよう各国に求める」声明を署名拒否している。“国際法上非合法にする”ではなく“非合法にする努力をする”という後退した文言ですら署名を拒否する日本。
 6月20日…ロバート・デ・ニーロやモーガン・フリーマン、ウーピー・ゴールドバーグ、ナオミ・ワッツらハリウッドスターが2分間の核廃絶メッセージビデオを公開。オバマ大統領の反核スピーチが前後に入ってる。被爆国・日本の俳優たちも世界に向けてこういうメッセージを打ち出していけばいいのにな。
//『プラトーン』『JFK』など社会派映画で知られるオリバー・ストーン監督が、今年の8月に広島・長崎の被爆地を訪れ原水禁大会に出席するという。8月6日は広島で被爆者とパネル討論し、9日の長崎大会も参加するらしく、さすがは“アメリカの正義”を弾劾してきたストーン監督。
//マスコミにジャーナリスト魂を期待するのはもう無意味なのか。“住所がスカイツリー”など国民をバカにしたような「選挙運動費用収支報告書」の虚偽記載を行った自民・石原宏高衆院議員(石原ファミリー三男)への違法疑惑は、3月に問題が発覚してからずっと放置。公職選挙法は虚偽記載について「3年以下の禁錮または50万円以下の罰金」と定めている。翌週にでも石原議員が逮捕されると思いきや、マスコミはアリバイ作りのように第一報だけ報道し、その後は華麗にスルーし今に至っている。石原議員は先の衆院選でパチンコ・メーカー「ユニバーサルエンターテインメント」(UE)に支援を求めて社員3人を運動員として派遣してもらっていたが、この派遣中の給与をUE社が負担していた(運動員の宿泊代や交通費、食事代なども負担)。それだけでも問題なのに、「選挙運動費用収支報告書」に記載された衆院選の運動員の住所は、スカイツリーのものだったり、実際には存在しない「東京都大槻市」という架空の市が混じっていた
/石原議員はUE社と非常に親密で、2011年から当選するまでコンサルタント契約を結んでおり、最低でも1800万円が支払われている。UE社はフィリピンでカジノリゾート建設を進めており、「アキノ大統領らフィリピン政界に顔が広い石原氏に人脈を紹介してもらうためコンサルタントになってもらった」(UE社関係者)という。同社から石原議員への“報酬”は「有限会社IMS」に支払われていたが、その会社の所在地は設立当時の自民党支部(支部長は石原議員)の事務所と同じ部屋で、社員は石原議員の妻1人だけの幽霊会社(経営実態がない)。その後、会社の住所は石原議員の自宅に移された。親父の石原元都知事がカジノ建設に熱心だったのも、背景に大手遊技機メーカーとの密接な繋がりがあるからだろう。虚偽記載や運動員買収など様々なスキャンダル要素があるのに、メディアは追及をやめ、検察も不可解なほど沈黙。そんなことでいいのか?
※昨年末に『週刊文春』が石原宏高議員が宗教右翼カルト“幸福の科学”に入信したとスッパ抜いていた。父・石原慎太郎は著作「石原慎太郎の本音炸裂」を幸福の科学出版から刊行しており、兄・伸晃が08年に東京正心館(幸福の科学総本山)でセミナー講演を行っており、石原ファミリーは大川隆法と蜜月。
//『オイディプス王』などでギリシア悲劇というジャンルを完成させた古代の大詩人ソフォクレスの言葉「親切は、親切を生む」をトップページ最上段に追加。
 6月19日…選挙後に公約を撤廃し、投票者を裏切った議員は辞職させるという法律をマジで制定するべき。沖縄の西銘恒三郎衆院議員は年末の総選挙の公約「普天間基地・県外移設」をわずか4カ月で撤回し、辺野古への移設容認へ180度ターンした。さらに参院議員の島尻内閣府政務官も辺野古移設容認を表明した。民主党をあれだけ“詐欺フェスト”と非難しておきながら、自分たちも県民を速攻で騙すなんて信じられない暴挙。
次の日曜は都議選。僕は都民じゃないけど、どのような議席配分になるのか結果を注視している。保守候補であろうとリベラル候補であろうと、当選者は選挙民との公約を必ず守って欲しい。
/相変わらず分裂したままのリベラル勢力。野党の自己分析能力の低さに辟易。コラムニストで“おたく”の名付け親・中森明夫氏の毒舌ツイートに共感したので貼っておく。
「福島みずほ社民党党首とパートナーの海渡雄一氏の『脱原発を実現する』出版パーティーへ。福島さんには拙著『アナーキー・イン・ザ・JP』出版の際にトークライブに出ていただいた。会場は社民リベラル、脱原発一色。来賓の挨拶を聞いていて、これではダメだ…の思いがひしひし。最後のあたりで挨拶してくれと声がかかり、壇上に立った。「政治に素人のアイドル評論家だけど言わせてもらいます。これでは原発など一つも止まらない。夏の参議院選挙じゃ安倍自民党は圧勝でしょう。社民党は無くなるかもしれない。さっき村山元総理がなぜ社民党は正しいのに広がらないかと言ってたけど、それは村山さん、あなたが自民党と組んで総理大臣になって自民を延命させ、社会党をめちゃめちゃにしたからでしょう。それが、よく言いますね。私が村山富市だったら原発の前で腹でも斬ってメッセージしますよ」。当然ながら、この後、会場は凍りついたそうだ。よくぞ言った。民主党だって同じようなもの。もし衆院選の敗北を反省していたら、消費増税の撤回、反TPP、原発再稼働反対に舵を切り、野田・岡田を除名処分にするはず。敗北前と何も変わっていないのにどうして「もう一度チャンスを下さい」なんて言えるのか。厚顔なのかアホなのか両方なのか。
/先の中森明夫氏は連ドラ『あまちゃん』の大ファン。主人公の親友で地方アイドルを演じている橋本愛さんは、番組の役柄を超えて本当にアイドル化しつつあったんだけど、フライデーされてしまった。事務所は脇が甘いぜ。熱愛報道を受けて中森氏が書き込んだ苦渋のツイートがツボった→「すべての橋本愛ファンに私は言いたい…“それでも俺たちは生きていかなければならない”」。そうなんだよね、容姿端麗な子が独り身のハズがない。20代後半にトラウマになるほど大失恋した際、“それでも生きていかなければならない”と自分に言い聞かせたのを思い出した。
//先日来、告知しているように、10日後の29日(土)13時から大阪で映画ファン交流会を開催します!映画が好きな人、ぜひ情報交換しまよう。肩肘の張らないお茶会的なシネマ談義ゆえ、“最近忙しくてあまり見てない”という方も、気にせず気楽にご参加下さいね。※北海道在住の方から参加申込みがあり仰天!
 6月18日…大河『八重の桜』が実に良い!朝廷からも幕府からも重用され、忠義を尽くして職務を勤めていた会津藩が、幕末の政変の中でいつの間にか“朝敵”の汚名を被せられ、幕府からも突き放される悲運が丹念に描かれている。前話から新政府軍は東北攻略を始めており、次回か次々回に会津藩は決戦の地となるだろう。会津には何の落ち度もないのに…運命の理不尽さ。会津に深く同情せざるを得ない。これまで、龍馬、高杉、西郷、木戸という維新側から幕末のドラマを見る機会が多かったので、会津藩の視点から歴史を見ると、こんなにも薩長が不気味&非情に感じられるのかと思い入った。山本覚馬が獄中で新政府への意見書を書き上げるシーンも“壮絶”の一言。見逃した方は土曜の再放送を是非!
/前回は会津の近隣藩・二本松藩の少年兵たちの悲劇が描かれた。昨年、ちょうど東北で二本松少年隊の墓参をしたばかりだから、子ども達が撃たれる場面が辛かった。彼らの墓地には10代の戦死者の墓が並ぶ中に“享年13歳”という墓石もあった。こんな子どもが戦場で命を奪われるなんて…。『八重の桜』では薩長の兵が攻撃後に「なんで(敵の亡骸に)子どもが混じっているんだ」と愕然とするシーンがあり、新政府軍が極端に悪者と見えないよう台本・演出に配慮を感じた。脚本家は良いバランス感覚をしている。3、4年前に会津若松を訪れた際、タクシーの運転手さんが「薩長許すまじ」「まだ140年」って言ってたけど、この大河を見てるとその言葉に説得力を感じる。(薩長が悪ということではなく、会津っ子の気持ちからすれば、理解できる感情ということ)
//アニメ『進撃の巨人』の空が毎回のように美しく、特に最新回は全編が泣けるような夕焼け雲で見入ってしまった。アニメの背景の雲なんて、ただ浮かんでいるだけというのが一般的だし、視聴者だってそこに思い入れを持っていないと思う。それだけに『進撃の巨人』の雲の超絶クオリティーが際立つ。様々な形や“高さ”を感じさせる構図。空だけのカットを集めた画集が欲しいくらい。
//先週の宇宙戦艦ヤマト2199・第11話は敵の名将ドメルが登場してテンションがあがった。しかも冒頭で『さらば宇宙戦艦ヤマト』の敵、ガトランティス帝国軍をドメル率いるガミラス艦隊が蹴散らすというファン・サービスがあり、空母ナスカ&デスバデーター、ゴーランド・ミサイル艦、駆逐艦など、僕の世代がプラモ作りに燃えた艦船・艦載機が出てきて、短いシーンながら見応えがあった。11話では、地球側が先にガミラス艦隊を攻撃したことが明らかになった。旧ヤマトはガミラスによる一方的な侵略だったけど、今シリーズは地球側が先に引き金を引く。また、古代が捕虜のガミラス兵と心を通わせ「我々もガミラスもメンタリティは同じだ」と悟るエピソードもあった。エンターテインメント性とシリアスな台本を融合させんと奮闘しているヤマト制作陣が、これからドメルとの決戦に向けてドラマをどう盛り上げていくのか楽しみ。
 6月17日…「権威に逆らうヤツは左翼」として敵視する政府・官僚の風潮にゲンナリ。一国の総理が事実関係の確認もせずにフェイスブックで相手を攻撃するようなことが何度かあると、“一種の攻撃型パーソナリティー障害”と分析するリンク先の記事も的外れと思えなくなる。「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してました」というが、実際は反TPP市民団体の集会はもともと予定されていたもので、首相の方が後から乗り込んできたのが実情とのこと。自分を批判する者はすべて左翼と認定して過度に敵視する、この余裕のなさはなんだ。僕はリベラルだけど保守の主張にも耳を傾けるし、賛同出来る部分は歩調を揃える。安倍氏は国のトップなんだから、幅広く意見を聞いてドッシリと構えて欲しいもの。
/復興庁幹部で「子ども・被災者支援法」に基づく福島原発事故の被災者支援を担当している水野靖久参事官(45)のツイッターが酷すぎる。
・「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」…被災者を支援する市民団体(放射線の健康被害を考える環境NGO)を“左翼のクソ”と切り捨てる感覚はまったく被災者視点とかけ離れてるし、指摘されている市民団体は「私たちは罵声などあげてないのになぜ嘘を書き込むのか」と反発している。
・「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意しただけなんだけど、こんな解決策もあるということ」…これも最悪のツイート。復興策が急がれているのに、“解決=曖昧なままにしておく”ってナメてんのか。現に「原発事故子ども・被災者支援法」は塩漬けにされ、制定から1年もたつのに実施されていない。これは復興庁が被災者支援法の具体化を組織的にサボっている証拠であり、国会で大問題にすべきこと。
・「今日の最も重要なお仕事は某(自民)党本部の冷蔵庫に缶ビールを補充するなど。その大半は自分で消費するんですが」…中立であるべき官僚が、自民にゴマをするような言動をしておりマジ脱力。
“公僕”という言葉は死語なのか。なにがこの参事官をここまで傲慢にさせるのか。結局、水野氏は子ども被災者支援法の担当の任を解かれたけど、個人の問題というより、上司を含めた組織的な問題という印象を拭えない。
 6月16日…小島秀夫氏がプロデューサー及びゲームデザインを手がけ、PS3&4で発売予定のゲーム『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』の最新予告が公開(7分35秒)。ウルトラ・ハイクオリティーの画像は圧巻の一言。このビジュアルの中、自由にキャラを操作できるなんて驚異的。音楽もドラマチック。過去の同シリーズに反核、反戦メッセージを込めてきた小島監督が、今作で何を訴えるのか心して発売を待ちたい。
//「データ入力業務大量受注のため」と求人メールを勝手に送り付けてくる振り込め詐欺『SOHOニュース』が超うっとうしい!もう数年前から迷惑メールとして処分しているけど、連中はアドレスを変えて送ってくるのでイタチごっこだ。この『SOHOニュース』は、最初に“契約のため”と多額のお金を振り込ませる悪徳グループとして以前から問題になってるのに、いつまで警察、司法は放置しているのか。迷惑メール送信の罪を懲役10年以上の重罪扱いにすれば一気に減るだろう。やみくもに刑罰を重くしろと言わないけど、重罪にしなければ絶対になくならないと思う。
//またしても過労自殺の悲劇。渋谷センター街『ステーキのくいしんぼ』の“名ばかり”店長(24歳)が、月200時間残業に達してもパワハラ上司が休みを与えず、心神喪失となり命を絶った。真面目で責任感の強い人間ほど、限界を超えて働き自死に至る。リンク先には貴重な休日に「ソースが切れたから今すぐ買ってこい」と命じられ、どこでも手に入るそのソースを買って横浜から渋谷まで届けるとか、些細な理由で休みを取らせない鬼畜な労務管理ぶりが記されている。これはれっきとした殺人なんだから、上司を業務上過失致死罪でしょっぴけ。いったい何人犠牲者が出れば、労働者を人間扱いする“普通の国”になれるのか!
//先日サイト読者の方から『過労死防止基本法』の取り組みに関する情報を頂きました。今のようにブラック企業だらけの状態では、従業員を大切にする会社は競争に負けて潰れてしまう。だから、“過労死防止法”のような法律で全企業を同じフィールドに乗せる必要がある。法案制定の取り組みを断固支持したい。原案に数値目標や罰則がないのは、まずは基本理念を抵抗勢力(経営者側)に受け入れさせるためだろう。この文面なら経営者側も拒否しにくいと思う。
//自民の参院候補、ブラック企業・居酒屋チェーン「ワタミ」の渡辺美樹会長が、出馬表明を同社の“株主全員”に送りつけていたことが判明。これは会社法が禁止した株主名簿の目的外利用に当たる可能性が濃厚。極めてグレー。
//その労基法完全無視野郎(渡辺美樹)と国の代表である安倍首相が笑顔で握手している写真は、悪夢としか言いようがない。
//近年、ミツバチが大量に消滅する謎の現象が各地で報告されているけど、ようやく原因が分かってきた。金沢大の研究チームは、「(国内外で広く使われている)ネオニコチノイド系農薬をミツバチに摂取させると、ハチが即死しないような濃度でも、農薬を含んだ餌を食べたハチの帰巣本能がだめになり、群れが崩壊すると考えられる」と指摘。ネオニコチノイド系農薬の使用削減を求めている。ところが農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的。実験結果が出てるから問題になっているのに。
//米ニューヨークの「映像博物館」で黒澤監督の『乱』(1985)の上映会が開かれ、主演の仲代達矢さんが撮影の裏話を明かしたり役者人生を語った。撮影当時はCGが普及する前であり、合戦で城が炎上するシーンは、本物の城を4億円かけて制作した。仲代さんは燃える城から出てくるシーンについて、「黒沢さんは私に『(撮影の際)絶対転ぶなよ。ひと転び4億円だぞ』と(念を押した)」と明かし笑いを誘ったという。楽しそうな交流会!
 6月15日…ジョジョ格ゲーASBの最新PV(第5弾)が公開された!新しい映像はどれもカッコいいけど、中でもキング・クリムゾンの攻撃の演出が鳥肌もの。ブチャラティの背後に回り込むカメラワークが素晴らしい。また、究極生物になったカーズのスピード感もハンパない!こんな敵を倒せるのか!?YouTubeには新宿アルタの街頭スクリーン上映の様子がアップされていて、ファンの歓声から現地の興奮ぶりが伝わってきた。※今回のPVにはプッチ神父とヴァレンタイン大統領が出ていない。“オールスターバトル”である以上、必ずあの2人も登場すると信じている!
//9月に公開される劇場版『キャプテンハーロック』。プロの声優を使わないと分かってテンションが下がったけど、本編を先に鑑賞したジェームズ・キャメロン監督@アバターが「空前の出来、もはやこれは伝説だ」と大絶賛。あのキャメロン監督がそこまで言うなら、相当ハイレベルな作品と期待できる。松本零士先生も「すごいクオリティーの作品。涙が出るほどうれしい。製作スタッフに感謝をしたい」と声明を出しており、今秋が楽しみに。(最新予告編
//『自民、教科書会社を聴取』。最近、こんなキナ臭いニュースばかり。戦前の国定教科書でも作ろうというのか。先月28日、教科書検定の見直しを検討している自民党の部会約45人(主査・萩生田光一議員)が教科書大手の東京書籍、実教出版、教育出版の社長や編集責任者らを呼び出し、「南京事件の犠牲者数は事件自体がなかったという説も含めて様々ある」「学説で確定したこと以外は記述すべきでない」「慰安婦について旧日本軍の強制性をうかがわせる表現が強い」「原発稼働の是非に関する記述が偏っている」など、“非公開”の場で1時間20分も批判を加えた。出版社側は「学説の状況から『定説』と考えられる事柄を記述している。執筆者も専門的な知識とバランスを備えた人を選んでいる」等と反論。党側は「出版社に圧力をかける考えはない」と説明しているけど、どう考えても圧力。一部の自民議員はアジア・太平洋戦争の反省を「自虐史観」と呼び否定する。過ちを真摯に認め、未来への教訓とすることのどこが自虐なのか。被害者数はその最大値を採用することが世界の常識。侵略を美化する「自慰史観」は世界に通用しないし、二次加害に直結する。南京で大規模な虐殺があったことは当時の兵士の記録で明らかだし、騙されて慰安婦にされた女性を解放しなかったことを国際社会では“強制”と問題にしているのに、それを理解していない。出版社側は高慢・厚顔なタカ派議員の弾圧に屈せず、断固戦って欲しい。
//「“生活保護”という名前自体が差別や偏見を生むため、ドイツは“生活保護”という呼び方を止めて“雇用保険2”のような呼称に変えた。そうすると、たまたまその人は働けないだけ、雇用保険の拡大版という印象になり、10年運用したら社会的偏見が随分減った。“社会が養ってやってるんだよ”というニュアンスから変えた」(津田大介)。これは何気にとても大事なことと思う。名称を変えることに大賛成。
 6月14日…無事に一週間の出張取材から帰宅!あまりに四国は見るべき土地が多く、香川→徳島→高知→愛媛の順で四国オンリーを巡礼取材。香川では日本産の石材で最高級とされている庵治(あじ)石の丁場=採石場に、現地石材屋さんが案内して下さった。通常は非公開であり、とても貴重な体験。墓マイラーとして四半世紀以上も墓参者の視点で巡礼してきたけど、ここ数年は石材(墓石)業界の職人さんと深く交流するようになり、墓を造る側の視点でも巡礼するようになってきた。石工職人さんのこだわりや誇りに触れて、ますます墓が奥深いものに。
//明日15日は弘法大師(空海)の誕生日であり、四国には八十八カ所巡りのお遍路さんがたくさんいた。空海生誕の地である善通寺(香川県)は国宝の錫(しゃく)を3日間限定公開しており、良いタイミングで訪問できた。四国巡礼レポはこれから当日記にアップしていく予定。
庵治石産地の激レア見学会 職人さんが石を割っている!
//昨日、「北斗の拳」ラオウやOVAジョジョのダービー兄など、低音ボイスで人々を魅了した声優の内海賢二さんが癌性腹膜炎で他界。享年75。往年の映画ファンには洋画吹替えのスティーヴ・マックィーンやジャック・ニコルソンで親しみを持っている人が多いのでは。ご冥福を祈ります。
//「これは決定的な差と言ってもいい。アメリカが、日本から上海に基地を移すということはありえない」(安倍首相)。米国と中国が接近していることについて、安倍首相がNHKの番組内で米軍基地があることを得意気に話しているのを見て、“独立国家”ってなんなのだろうって思った。米軍基地の存在をステイタスとしてドヤ顔トークする首相が、基地負担の軽減を訴えている沖縄県民にどのように映っているか。自国に他国の軍事基地があり、それが上海にないことを自慢する、そこに真の愛国心はあるのか。憲法は米国が押し付けたからいらぬという人間が、米軍基地を有り難がっている矛盾。靖国に眠る多くの先人は米軍と戦って死んだ。左派だけでなく右派にも違和感を持っている人がいるだろう。
 
「アメリカが日本から上海に基地を移すことはあり得ないことだ」
//ローマ法王フランシスコは11億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会のトップ。その法王が「出世主義はハンセン病だ」と発言したことに絶句。聖職者らの過度の昇進欲を戒め、出世主義をたしなめるのは良い。でもなぜ悪しきもののたとえとしてハンセン病を引き合いに出すのか。ハンセン病患者の人権問題に取り組んできた笹川陽平氏いわく「病気について染み付いた固定観念を強めてしまうだけで、最も嘆かわしい比喩」。新訳聖書にはキリストがハンセン病の人々を助けたエピソードが書かれている。キリストの行動に照らしても、法王の発言は失言の域を超えており、暴言といっていい。先代に続いてまた首を傾げる法王。故ヨハネ・パウロ2世のよう人はいないのか。
//一部の保守論客には「従軍慰安婦が問題になったのは朝日の誤報が原因」とデマを流す人がいる。同問題をずっと取り上げているブログ主さんが、「慰安所女性の状態は日本政府が1932年に批准した強制労働条約第29号違反」と論じ、当時の法律から見ても慰安婦制度は問題であったことを指摘。このように正確な知識が重要。慰安婦を傷つける発言を行う政治家や論客、ネット上で慰安婦を侮辱する人々に対して、日本社会が「お前らは二次強姦魔だ」と見なす共通認識が必要。
//チェコの自転車メーカーが中心となって「空飛ぶ自転車」の開発に成功。自転車の前後左右の4か所にプロペラが取りつけられ、バッテリーの力で回転させて飛行している。現時点で75kgの人が5分間飛行可能。バッテリーの性能が向上すればさらに飛行時間が伸びるという。フワリと浮く程度だけど、自転車が越えられない段差や壁を突破できて便利かも。
 6月6日…ぐおお、明日から四国、京都、奈良と怒濤の連続出張!次回の更新は6/14になります!番組情報を大量更新しておきます!
//帰宅したら、ジョジョ学会のレポ、映画ファンオフのレポ、様々な時事問題について、ドドンと猛烈に更新したく!
 6月5日…「365日24時間死ぬまで働け」(渡邉美樹)。キング・オブ・ブラック企業“ワタミ”のブラック皇帝・渡邉美樹氏が参院選に自民から出馬するのか(候補者一覧の最後に名前)!出馬はネットのブラックユーモアと思ったら、ガチ話だったでござる。
/2008年にワタミの女性新人社員(26歳)が、入社からたった2か月で過労自殺した。厚労省は脳・心臓疾患の危険が生じる残業時間について、月45時間(1日約2時間)の残業で注意領域、月80時間(1日約3時間半)で危険領域と定めている。亡くなった女性社員の2カ月の残業は計約227時間に達しただけでなく、朝5時までの深夜勤務が連続1週間続き、休憩時間もろくになく、さらに貴重な休日もレポート提出やボランティア研修への参加が強制され、まったく心身を休める時間がなかったという。それにもかかわらず、渡邉氏は彼女の死について「労務管理ができていなかったとの認識はない」「バングラデシュで学校を作ることは、亡くなった彼女も期待してくれていると信じている」と発言し、その無神経さに僕は絶句した。
/YouTubeには“渡邉美樹オフィス”の公式アカウントで、社員研修会における氏の経営哲学トークがアップされている。社員が過労自殺してもまだこんなことを言っている!
  
「営業12時間の内メシを食える店長は二流だと思っている」「水ぐらいですよ」(動画リンク)。渡邉さん、それ普通に法律違反ですから。日本の法律では、8時間の労働につき、休憩1時間を「必ず保障」しなければ労基法違反でアウトなんで。法令違反をドヤ顔で語り、それを得意気にYouTubeにアップする感覚は理解できないし、僕は水しか飲まずフラフラの店長の店より、ちゃんと1時間休憩とって人間らしい生活をしている店長の店で飲食したい。
今からでも遅くない、自民(っていうか渡邉氏と仲良しの安倍首相)は公認を取り消すべき。※2012年に渡邉氏を取り上げた当サイトのコラム

 6月4日…日本がブラジルW杯出場決定!5大会連続!時間ギリギリの最後のPK、本田選手は凄いプレッシャーだったと思う。ホント入って良かった!試合後にザッケローニ監督はW杯出場までの道のりについて「10歳は年をとった」と、答えている。死闘っぷりが伝わる言葉っすね。
 6月3日…これはどう捉えればいいのか。先月27日、国内の主要メディアが一斉に「国連科学委員会が福島第1原発事故について“明確な健康影響ない”と判断」と伝えた。“国連科学委員会”という権威が「福島の被ばく線量は少なく、健康への明確な影響はない」というのだ。僕は出来るならそれを信じたいし、そうあって欲しいと思った。ところが、今日ネットで伝わってきたニュースは「増え続ける福島の甲状腺がん 確定12名+疑い15名 通常の発生率の70〜150倍以上か」というもの。一般的に、子どもに甲状腺がんができる可能性は「100万人に1人」と言われている。それが既に18歳未満約17万人のうち12人に甲状腺がんが出てしまっている。福島県立医大は「放射線の影響は考えにくい」という。要するに、事故前は大規模に子どもの甲状腺がんを調査することはなかったから、今まで見つからなかったケースが見つかってるだけ、といういつもの説明か(チェルノブイリの時も最初は推進派の学者が同じことを言っていた)。甲状腺がんは、手術で切除すると一生ホルモンや薬を飲まなければいけなくなる。チェルノブイリ近辺のデータでは、事故後5年目から患者が爆発的に増えている。絶対にこんな事態にはなって欲しくないし、仮にそのような傾向が出た時は、政府・東電・御用学者の情報だけを垂れ流した大手メディアの罪は計り知れないものになる。
 6月2日…安倍政権の高い支持率が続いていることから、いまや自民党内では首相への反対意見を誰も言えない状況になっていると報道各紙は伝えている。自民党の古賀誠元幹事長が、“天敵”赤旗日曜版(6/2)の一面で「憲法改悪は許さない」と写真入りでインタビューに答えているらしく、僕は驚いた。自民党元幹部が共産党機関誌・赤旗に登場するのは極めて異例。古賀氏は「憲法は最高法規。(改憲が)他の法規を扱う基準と違うのは当然だ」「(第9条は)平和憲法の根幹で『世界遺産』に匹敵する」と強調したとのこと。かつての自民党はリベラルな三木首相がいたし、タカ派もハト派も自由にものが言えた。現在は赤旗上で現政権へ警鐘を鳴らすほど、意見を発表できる場が少なくなったということか。バッシングされる可能性があるのに赤旗で持論を展開した古賀氏に現状への焦燥感を感じた
//共産党と言えば、あるブログ主さんが“この衆愚社会においてはもはやタレント候補の力を借りずして議席を伸ばすなど不可能”“私は共産主義者ではないがあまりに政治(労働環境など)が酷いので、共産党には議員立法が可能な国会議員20人くらいは確保してほしい”“共産党はイメージがよくないので、吉永小百合さんクラスのタレント候補を擁立すれば国民の印象がガラリと激変”といったニュアンスのことを書かれていて、なるほどこれは言えてると思った。
//自民の埼玉県議会議員・田中たくま氏は39歳の若手議員。その田中氏が同党の大物国会議員・片山さつきについて『「片山さつき」に議員としての資格なし!』と公式ブログで怒りを表明し、アクセスが集中してもビビって削除しないことに天晴れとエールを送りたい。ブログにはさいたま市議会議員補欠選挙における、片山議員の滅茶苦茶な暴君っぷりが書かれており(頼みもしないのに応援演説に来てその場の全員を不快にさせる等)、散々悪態をついた原因が「片山事務所」側の不手際にあったことが発覚した後も謝罪がないと糾弾している。地方の若い県議会議員が、あの片山議員を“こういう輩(やから)”と呼ぶことからも怒りの激しさが伝わってくる→「こういう輩が、大げさに言えば「国を滅ぼす」のであり、国会議員を即時辞職して頂きたいと思います。また、自民党も勘違いされないように、除名処分を行ってほしいと思います」(該当ブログ)。※テレビの討論番組などを見ていて、これまで何度も片山さつき議員の傲慢で横柄な発言の数々に辟易してきた。さもありなん、という印象。“朝ナマ”でも「あなたには謙虚さがなさすぎる」と周囲から一喝されてたし。
//ピクサー社の新作CGアニメ映画『プレーンズ』、楽しみにしてるんだけど公開は12月下旬か〜。まだまだ先だなぁ。
//少年ジャンプのジョジョASBゲーム情報、ブチャラティ、ナランチャ、ディアボロ参戦きましたね!
//ブチャラティのTシャツ、背中のプリントは面白い。後ろを歩いてる人はギョッとするだろうね(笑)。
 6月1日…今から2億5千万年ほど前、地球上に大陸はひとつしかなく(超大陸パンゲア)、全世界は地続きだった。リンク先の地図(拡大)を見ると、日本が北極にあって新鮮な驚きを感じた。緑色に塗られて「JAPAN」って表記されてる部分。スケールのでかい地図っすね!
//こりゃ、近々JOJO格ゲーの最新PVのネット公開があるな。6/9に東京・大阪でPV先行上映
//今日、仕事のメドがついたらトム・クルーズのSF大作『オブリビオン』の初日に行ってくる!
 5月31日…6月29日13時より、大阪で1年ぶりに映画ファン交流会をやります!本日から申込み受付開始!東京と大阪でジャンル別ベストの結果がどんなふうに変わるのか楽しみです。当日の内容など詳細はリンク先にて。(*^v^*)
//明日はラッキーなことに「映画の日」と土曜が重なりましたね。
//大河『八重の桜』、前回の放送は“神回”だった!前半は八重の弟の戦死、中盤は慶喜や諸藩の裏切り、後半は大切な忠臣の非業の死。幕末に会津藩が窮地に陥ったことは知識として知っていたけど、ここまで悲惨な目に遭いっぱなしとは。意思に反して忠臣に切腹を命じる時の容保公の表情がたまらんかった。次回は西郷どんがますます鬼神化しそうな気配。大河の西郷は温厚ってイメージがあったから、本作の西郷は余計に恐ろしか!未見の方、もうすぐ会津藩は最終決戦に突入するので、今からでもぜひ見始めましょう!
 5月30日…ぐおお!根性、根性、ド根性で、文芸ジャンキー版・東京探訪MAPを作成!八丈島などの離島もイン!著名人の墓所だけじゃなく、美術館や博物館、そして歴史上の史跡や新名所スカイツリー、マダムタッソー東京なども含めた120カ所以上が記されています。スマホにURLを入れておけば上京の際に観光ガイドとして使え、また都内在住の方にとっても「近所にこんな史跡があったのか」「あの寺に著名人の墓があったのか」と、新鮮な驚きがあるかと!これまで東京へ行くたびに仕入れた四半世紀分の情報を余す所なく反映しているので、よろしければお使い下さいッ!(情報が間違っている場合は連絡頂けると助かります)
//国内で最も古い弥生時代の木製仮面が奈良で発掘された。西暦100年代後半というから、1800年以上昔の人が被っていたお面。その頃から脈々と生命のリレーがあって今に至ってることを考えるとジンとくる。
//能楽のシテ方(主役)には、観世、宝生、金春、金剛、喜多の5つ流派がある。通常は別々に公演を開いているんだけど、本日東京の国立能楽堂で合同公演があったんだって。めっさ珍しい。Eテレあたりがオンエアしないかな。
 5月29日…【2013年版ジョジョ再読レビュー/その4】※5/9からアップを始め、中断していた再読レビューの続きです。
・ラスボスでディアボロだけパワーアップしてないことを発見!ディオ(石仮面)、カーズ(究極生物)、DIO(最高にハイ)、吉良(バイツァ・ダスト)、プッチ(加速)、大統領(ラブトレイン)と、敵が初登場時より強くなっているのに、ディアボロだけブチャ戦の時から何も成長していない!一般人は簡単にはパワーアップできない訳で、その意味では最も僕らに近い存在なのかも。
・49巻でポルポの自殺時間が「昼食の時」と説明されていたのに、50巻の暗殺チームの連絡網には「午前9時25分死亡」とあった。つまり後者はガセネタ。この時点で、既に暗殺チームはボスの手の平の上で泳がされていたのかも。
・第5部でも康一君が制服を着ているため(イタリアだけど学生服)、第4部のすぐ後と錯覚しやすいけど、もう2年が経っている。早人は中学生、静は2歳で歩いてるね。
・イルーゾォの気持ちになってみると、“命のない物質だけが存在できる鏡の中の世界にカラスが落ちてくる=外で何かが起きて死んでいる”わけで、ビジュアル的にもめっさ恐怖。
・男の中の男というイメージのあるプロシュート兄貴が、「発車前に終わらせたい(始末したい)。切符を買わずに済むからな」と語っているのが、何度読んでもギャップに噴き出してしまう(笑)
・メローネといえば「ディ・モールト・ベネ(非常に良い)」を連発してるイメージがあるけど、実際には「ディ・モールト(非常に)」を8回、「ベリッシモ(とても)」を1回言っただけで(54巻)、「ベネ(良し)」はジョルノがチョコラータ戦で言ったもの。同じく「ディ・モールト・グラッツェ(どうもありがとう)」はブチャラティがカルネ戦前に空港警備員に言ったもの(57巻)。・地下納骨堂の攻防戦。十数秒先を読める相手の、さらにその先を読んで戦うブチャがあらためて凄すぎる。ジョジョバトルで最も燃えるのは、外れたと思っていた攻撃が、実は“あえて”外していたことが分かったとき。
・ディアボロのPC情報ではトリッシュの誕生日は1986年4月19日。でも公式では1985年6月8日。このレベルの諜報能力だからブチャチームに正体がバレたのかも。
・スパイス・ガールのセリフ「『柔ラカイ』トイウ事ハ『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイッ!!」(第58巻)は、何気に生き方そのものを変え得るような箴言ではないだろうか。
・ブチャの母が少年ブチャを見て言った「この『人の悲しみを知りすぎるやさしさ』が自分の人生を「不幸」にしなけれないいのだが…」(第55巻)。“人の悲しみを知りすぎるやさしさ”という言葉はなかなか出て来ない。荒木先生ならでは。
・この言葉も良い→「いつも考えるのは彼の「怒ってくれた事」…だった。『なぜ彼はイキナリ怒ったのだろう?』。でもあの怒りは「恨み」だとか「嫌悪」だとか人を「侮辱」するようなものは何もない怒りだった…警官たちやおれの父親が「怒る」時とは大ちがいだだ。マジになってこのオレを怒ってくれた。彼には何の得もないのに…彼のあの態度の事を考えると勇気がわいてくる」(ナランチャについてのナレーション) 50巻
・ディアボロのエンドレス地獄で、最初に薬物中毒者に腹を刺された時にディアボロが注射針を見ているカットが印象的。自分がイタリアにばらまいたドラッグが原因で刺される皮肉。ここにも荒木先生のメッセージを感じる。
・ミスタの銃はハンマーにカバーがかけてある。ポケットや衣服に引っかからない為だ。ところが、スコリッピ戦ではカバーが外されハンマーが露出していた。あくまでも転落事件の調査であり、戦闘で出かけたのではないからだろう。演出が細かい。
・荒木先生はローリングストーンの説明文で「“運命”というどうする事も出来ない力がこのスタンドのエネルギー」と書いている。運命はどうする事もできない=我々は運命の奴隷。それを大前提とした上で、それでは運命だから仕方がないと、眠ったまま運命の奴隷として人生を過ごすのか(眠れる奴隷)、それとも、たとえ結果が決まっていても、目覚めることでそこに至る過程を少しでも充実したものにするか。僕はブチャ・チームのように後者を選択して生きていきたい。
 5月28日…もうすぐ公開が終わる(地域によっては既に終了)映画『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女』をギリギリで鑑賞。うおお、見逃さずに済んで良かった!94点!主人公は多感な6歳の少女ハッシュパピー。粗野だが愛情豊かな父と2人で暮らしている。映画の冒頭で主人公が小鳥や動物たちの心臓の音を次々と聞き比べ、世界と自分の繋がりを実感する様子が描かれ、いきなり作品に引き込まれた。
物語の舞台は温暖化で海面沈下が進む南ルイジアナ沿岸ニューオリンズ近郊。父娘はメキシコ湾に面した“バスタブ島”に住んでいる。バスタブ島の住民は米国社会と距離を置き、漁で得た海の幸をたらふく食べ、陽気に歌い踊り暮らしていた。だが、ある日超巨大なハリケーン(05年の“カトリーナ”?)が直撃して土地の大半が水没してしまう。しかも父親は重病に陥った。米国当局はバスタブ島を強制退去区域に指定し、住民たちを難民収容所に移そうとする。ハッシュパピーは6歳にして、大好きなパパと愛する土地を同時に失おうとしていた---。予告編にも出てくるから書くけど、死期を悟った父親が「どのパパも必ず死ぬんだ」と彼女を諭し、残された時間をすべて使って、「お前を死なせないのが俺の仕事だ」と漁の方法など生きる術を伝えていく場面が胸に来る。父は娘を「ボス」と呼び、敬意を忘れない。少女は様々な試練に直面しながらも、父が育んだタフな精神で大地に踏ん張るが、時折、1人になると「ママはどこ?」と出て行った母親の名を呼んだりする。この子を応援せずにはいられない。っていうか、自分がまさか6歳の女の子から生きるパワーをもらうとは思わなかった!劇場では左右の座席、前後の座席、みんな嗚咽し「号泣サラウンド」状態。エンドロールには、ハッシュパピーの父親役のモデルとなった人物への献辞が出たので、実際にこういう話があったのかも。
本作品はサンダンス国際映画祭グランプリに輝き、カンヌ国際映画祭ではカメラドール(新人賞)を獲得、さらには小さな体で内面の強さと弱さを表現したクヮヴェンジャネ・ウォレス(4000人から主役に抜擢)は、9歳という史上最年少でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。監督いわく「彼女を見た時、小さな自然児というだけでなく、その眼は生命力に溢れ大胆不敵な戦士のようだった」。
アカデミー賞では作品、監督、脚色賞でも候補になった。若干29歳の新人監督ベン・ザイトリンは、タランティーノ、ビグロー、フーパー、ベン・アフレックといった有名監督が監督賞候補を逃すなかでノミネートされ、こちらも話題になった。ザイトリン監督は、共同で脚本も書き、さらに劇中の素晴らしい楽曲を作曲している才人。監督兼作曲というのはチャップリンやイーストウッドを彷彿させる。バスタブ島の学校の先生が、子ども達に「人生で最も大切なことは、自分より弱い人の面倒をみること」と教えていたのが印象的だった。弱い人を“助ける”“見守る”とかじゃなく“面倒をみる”。そこには“他人の為に何かをしたら損”とか、そういう冷めた価値観はない。(大事なことですね)
※著名司会者のオプラ・ウィンフリーいわく「最初にこの映画のことを教えてくれたのはオバマ大統領。彼をインタビューした時、第一声が“この映画を見たかい?”だった。この映画について私が言えることはただひとつ“こんなの未だかつて見たことがない”。スクリーンに映し出されたマジカル・リアリズム。これこそ真の芸術よ」。
※原題は『ビースツ・オブ・サザン・ワイルド』(南の荒地の野獣たち)。島民のことかな?自然界や運命の象徴として描かれる伝説の獣オーロックスがかなりの迫力。
※冒頭のヒヨコの心臓からパパの心臓の音まで、鼓動音というのはとても神聖に聞こえる。幼児の鼓動は寝ていてもとても速く、夜中にウチの子の鼓動を聞いては“頑張って生きてるな”ってジンとなる。
※劇中に何度か登場する「ワニの唐揚げ」。身が引き締まって美味しいらしい。検索したら大阪にもメニューに載せてる店があった。今度食べてみよう。
※つくづく、アカデミー作品賞の枠が2010年に5本から10本に増えて良かった。この映画はスターも出てないし、監督も無名。ノミネートされていなければ絶対に観てなかった。
※YouTubeにタイトル直前の3分と予告編をミックスさせた動画がアップ(5分37秒)されている。これで作品の雰囲気が伝わると思う。サウンドトラックが素晴らしく購入しようと思ったら国内盤がない。輸入盤は船便で3週間かかる。ガックリきてたら、アマゾンでダウンロード版を発見。1500円という安価&即購入できて嬉しかった。CDケースがないのは寂しいけど、昨日から延々と聴きまくってる。至福!
 5月27日…(取り急ぎ更新)大阪に戻ってきました!映画オフ、巡墓会など、週末に東京で出会った全ての方との、素晴らしい出会いに感謝!
//NHK文化教室(大阪)にて7/27に第2回の講座が決定しました!前回は屋外(金戒光明寺)でしたが、今回は真夏(15時〜17時)なので屋内にてスライド上映&トークです。内容は、僕がこれまで四半世紀以上も巡礼してきた世界51カ国1652人の偉人の墓の感動秘話や、その行程で出会った土地の優しい人々の思い出など。スライドを駆使し、クーラーの効いた部屋にいながらにして世界一周墓めぐりができます。墓巡礼に特化して各地を巡っている人はあまりいないので、この講座でしか聞けない話がたくさんあると思います。新聞折り込みによる一般申込みは28日以降ですが、ネットでは25日から先行予約が始まっています。興味のある方は是非。公式ページ
//リベラル系ブログへのリンク集を再びこの日記の上に配置します。放射線事故、慰安婦問題、次々と重要事案が続くため。
 5月24日…明日土曜は東京上野で13時から映画ファン交流会をやります!飛び入りも可能ですが、土曜正午までに申し込んで下さった方には配布用の資料を用意できます!日記の次回更新は27日の夜になります。※おすすめ番組情報は今日中に一括アップ予定。
【シネマ24本イッキ・レビュー!その5・ラスト】
●レ・ミゼラブル…100点。満点は甘いかも知れないけど、あれだけの熱量を見せつけられたら細かな短所は消し飛んだ。貧しさからパン1個を盗んで19年も刑務所に入れられた男が、良心の声に従って歩む波瀾万丈の人生。冒頭の嵐の船のド迫力に脳天がショートし、そこからラストの壮大なコーラスまで何度も滝泣。歌パートの撮影はアフレコではなく実際にその場で歌っており、ハンパない臨場感も納得。内外で舞台版を5回観て、ストーリーは全部分かっているのに、俳優たちのウルトラ名演と名曲に心を鷲掴みにされた。当初配役を聞いた時、ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンと、ジャベール警部役のラッセル・クロウは“逆じゃないの?”と首を傾げていたけど、フタを開けてみれば全く問題なし。これはこれで良かった。前半のジャックマンは頬骨が浮かび上がるほど痩せていて、全く別人に見える(役者魂爆発)。中でも老人になった主人公がアン・ハサウェイの幻覚を見る場面は、かすれた声が人生の悲喜をすべて表しているようで胸に染みた。ジャベールが見たセーヌ川は南米イグアスの滝の如き轟音で、まるで地獄の門。舞台版にはなかったシーンで個人的にインパクトがあったのは7月革命を受けた1832年の6月暴動の“後”のシーン。自由を求めて抵抗運動に身を投じた若い学生たちの亡骸が並ぶ光景は、なぜ彼らの理想主義を市民が育むことが出来なかったのかと涙腺決壊。舞台版はバリケードが崩壊して終わったけど、映画版は“殉死”した彼らの姿が無造作に並べられるカットが入り悲劇性が高まった。サントラ、聴きまくってます。
●ゲーテの恋〜君に捧ぐ…84点。ゲーテの青春時代を描いた作品。恋愛小説の古典『若きウェルテルの悩み』誕生秘話。この映画を観ればゲーテの小説が読みたくなると思う!映画ファンには『アマデウス』をきっかけにクラシック音楽に興味を持った人、『炎の人ゴッホ』で絵画の魅力に目覚めた人、『ラウンド・ミッドナイト』でジャズに開眼した人が少なからずいるだろう。映画が人生の新たな門を開けてくれる。「芸術」「文学」という言葉を聞いただけで、“なんだか難しそう”と斜めに構えがちだけど、作り手の創作の過程(格闘)を知ることで、“これほど生みの苦しみを味わっていたのか”と作品に興味や親近感が湧き、“食わず嫌いもアレだし、ちょっと触れてみようかな”ってモードになる。普通に生きていたら、娯楽の多い今の時代、なかなかゲーテ作品を手に取る機会はない。この映画は小説に好奇心を持たせ、ページをめくる強力なきっかけになる。
●海の上のピアニスト(1998)…80点。『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品であり、以前から見たかった映画。船上で捨て子として育ち、一度も陸地を踏まないまま大人になった男の物語。船内のピアノを弾くうちに才能を開花させ“時の人”となるが、廃船が決まっても陸地に立てない。その時の主人公の独白が胸に迫るものがあった。長いセリフだけどどうしても紹介したく!→「都会は広い。どこまでも果てしなく続いている。終わりはどこだ?都会が終わる所はどこだ?タラップまでは問題なかった。さっそうとコートを羽織ってカッコ良かった。本気で船を下りようとした。でも降りられなかった。僕の足を止めたのは目に見えるものじゃない。見えないものだ。あの巨大な都会…都会には何でもあったが“終わり”だけがなかった。果てしがないんだ。終わりはどこに?物事には必ず終わりが来るものだ。都会は終わりが見えない。ピアノは違う。鍵盤は端から始まり端で終わる。鍵盤の数は88と決まっており有限だ。弾く人間が無限なのだ。人間が紡ぎ出す音楽には限りがない。そこがいい。納得がいく。あのタラップで目の前に広がってたのは、際限なく続く何万、何億という鍵盤だった。とても弾けないよ。限りがなさ過ぎる。無限の鍵盤で人間が弾ける音楽はない」「都会を縦横に走る数え切れないほどの道。その中から一本を選べるか?住む家を選べ、土地を選べ、自分の死に方も選べ。終わりのない世界が上から“のし掛かって”くる。そこで生きていくなんて、考えるだけで恐怖で潰されちまう。選択肢がありすぎる。有限な鍵盤で自分の人生を創ることに幸せを感じる、それが僕の生き方だった。陸地か…僕には大きすぎる船だ。僕には美しすぎる女性。長すぎる船旅。強すぎる香水だ。僕には弾けない音楽だ」。※日本版はイタリア公開版より35分も短い!35分はカットし過ぎ。たぶんその中で、ピアノが上達していくシーンや、廃船の中でどうやって生きていたかなど描かれているはず。完全版が見たい。
●アイアンマン3…85点。アイアンマンのスーツ着用シーンが超クール!遠くから手、足、胴など別々に飛んできて、カシィーン!カシィーン!とハマッていく様は、野郎ならエキサイト間違いなし!主人公トニー・スタークの自宅がヘリに猛爆されるシーンは凄い迫力。ドラマ部分では、前代未聞というか、“パニック障害を抱えた正義のヒーロー”という設定に驚いた。トニーは「ニューヨーク」という言葉で、動悸・息切れに陥り、重度の不眠症に苦しむ(“NY”は前作『アベンジャーズ』の激戦地)。トニーはいつもふざけているオチャラケ・キャラだけに、苦悩する姿に切実感が増した。映画の前半は、イスラム過激派の狂信的な指導者が出てきて無差別テロを煽りまくるため、“うわぁ…いまだにハリウッドはイスラム=テロリスト路線で憎しみを増幅するのか”と閉口していたら、後半になって“イスラム指導者に見えた男の正体は実は…!”という流れになり、アクションだけでなく政治劇としても皮肉が効いていた。グウィネス・パルトロウがアイアンマン・スーツを着るのも面白い。ガンジー役でオスカーを受賞したベン・キングスレイが、テロ・グループのリーダーを怪演していたのは配役の妙。キャスティングがうまい。特製スーツを着ることなしに、本当の意味で“アイアンマン”に近づいていくトニー・スタークがカッコいい。次回作も楽しみ!
 5月23日…【シネマ24本イッキ・レビュー!その4】
●007スカイフォール…89点。007の50周年記念作!英国内では『アバター』を抜いて歴代興行収入第1位に輝き、全世界でも『ダークナイト ライジング』を抜いて第7位を叩き出した。“肉体の老いと戦うボンド”という光景は過去になく新鮮。英国諜報部MI6の総本部が直接テロにあうのも衝撃的。バトルの舞台は、イスタンブール、上海、007の故郷である英国の荒野スカイフォールと、まったく雰囲気の異なるもので見応えがあり。特にスカイフォール編は英文学『嵐が丘』を彷彿させる荒涼感が素晴らしくノックアウト。Mのジュディ・リンチが真の意味で本作のボンド・ガール。ブチ切れた敵を演じたのは『ノー・カントリー』で観客を震え上がらせたハビエル・バルデム。彼でなければ説得力が不足していたかも。銃弾一発で“一緒に逝こう”という場面、ああいう拳銃の使い方は見た事がなくビビッたし、同時に物悲しさもあった。歌姫アデルが熱唱するOPタイトルも印象的。オタク系の新“Q”を演じたベン・ウィショーは、イケメン&細身の体で間違いなくブレイクしていくだろう(『クラウドアトラス』でさっそく再会できて嬉しかった)。地下鉄が回送車なのはロンドンではやむなし。50周年を祝った過去の秘密兵器(名車アストンマーチン)の登場にニヤリ。エンドロールで軍艦島がロケ地になっていたことを知って驚いた。上海で悪党がモジリアニの絵画『扇子を持つ女』を取引する場面があったけど、あれは2010年にパリで盗まれたもの。さっそく組み込む粋なシナリオに唸った。
※これだけ褒めて90点台に乗れなかったのは、救ってあげたかった上海の可哀相な女性があんな結末を迎えたから。ショックでしばらく映画が頭に入ってこなかった。なんであんな非情な脚本にするんだろう。007における“リアル路線”って、そういうものじゃないと思う。
※ちなみに全世界歴代興行収入ランキングのTOP6は『アバター』、『タイタニック』、『アベンジャーズ』、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』。
●桐島、部活やめるってよ…80点。日本アカデミー最優秀作品賞受賞作とあって期待値MAXで鑑賞。なるほど青春時代の繊細な心の動きを捉えた良い映画だった。同じ時間軸を複数の登場人物の視点で描いているのも面白い。映画の内容は高校のスーパースター、バレー部キャプテン桐島が突然部活を止めたことで、周囲の生徒に様々な変化が起きていくというもの。桐島と親しい連中は、“桐島と友達”“桐島の彼女”ということ自体がステータスで、桐島の不在に動揺しまくる。一方、いわゆる学校カーストの下層にいる生徒は、「ステータス」に関心がなく(っていうか必要としない)、元々桐島とは何の接点もないので、自主映画作りなど自分の好きなものに打ち込んでいる。上層の生徒は下層の生徒を見下してるけれど、桐島がいなくなったことで自分には何もないと気づく(「俺はいいんだよ。俺はいいって」が切ない)。ゾンビ映画を撮っている映画部の前田(神木隆之介)が、部員たちに「こいつら(リア充)全部くいころせ!ドキュメンタリータッチでいくんだよ!」と命じた時のカタルシスはハンパなかった。あの瞬間、革命が起きた。地道に努力しているドラフト指名を目指す野球部の先輩、バレー部のリベロ君にエールを送りたい。吹奏楽部の部長は気持ちも分かるけど、映画部に場所を譲ろう。※橋本愛扮するバトミントン部の女子、映画ファンと思っていたのにまさか、よりによってアイツと…。前田君と同様にショックを受けた。しかも、リアルでもそうだったとは…ダブルショック。じぇじぇじぇ!「戦おう。僕たちはここで生きていかなくてはならないのだから」。
●トト・ザ・ヒーロー(1991)…83点。何とも言えない余韻。老人になった主人公が「これと言うことが何ひとつ起こらない人生だった」と嘆き、生涯の最後に子どもの頃憧れていたテレビの“名探偵トト”に成りきろうとする。その過程で思いがけず他人の生命を救うことに。他界前に、若くして亡くなった父や姉が陽気に音楽を演奏する幻覚を見るシーンがあり涙腺にきた。この映画はラストが非常に重要で、そこを語らないとレビューにならないのでここからネタバレ・トーク。死んだ主人公は遺灰になって空から散骨されるんだけど、“下界を見下ろしながら遺灰が高らかに笑い続けて”いる!遺灰の高笑いという空前絶後の陽気なラスト!まさに終わりよければ全て良し。カンヌ映画祭カメラ・ドール(新人賞)受賞。
●迷子の警察音楽隊(2007)…80点。東京国際映画祭・最優秀作品賞。イスラエルはアラブ諸国と険悪な関係だけど、エジプトとは緩やかな国交がある。でも1973年に第4次中東戦争で戦っており、わだかまりがない訳ではない。そのように微妙な背景のもとで作られた喜劇。イスラエルで演奏会をすることになったエジプトの警察音楽隊が、目的地「ペタハ・ティクバ」と名前が似た辺境の町「ベイト・ティクバ」に間違えて着いてしまう。しかもバスは翌日までない。途方に暮れた音楽隊を助けてくれたのは食堂の女主人。音楽隊は3グループに分かれて民家に宿泊することになり、ぎこちない交流が始まる。女主人は竹を割ったようにサバサバした性格でカッコいい。エジプトの若者がイスラエルの内気な若者に恋のアドバイスをする場面が微笑ましい。物語はカウリスマキや小津映画のように淡々と進み、劇的な事件は起きないけど独特の“間”が心地良い。エジプトの若者とイスラエルの女性が“そういう関係”になるシーンがあり、年配の団長に感情移入してた僕は“なんで若者と?”的なショックを受けた。その一方で製作者の勇気に驚く。イスラエル側にもアラブ側にも相手を心底憎んでいる者がいる現状で、ベッド・シーンは極端に否定的反応を生む恐れがあったはず。よくこの脚本で押し切ったと思う。その心意気に拍手。
●ミッドナイト・イン・パリ…83点。ウディ・アレン監督の素敵なタイムスリップ・コメディ。作家志望の米国の人気脚本家が婚約者とパリを訪れ、深夜に散歩してると1920年代にタイムスリップしてしまう。迷い込んだ先はジャン・コクトー主催のパーティ。スコット・フィッツジェラルド夫妻、作曲家のコール・ポーターと出会い、さらに若きヘミングウェイやピカソと交流を深めていく。ダリ、マン・レイ、ルイス・ブニュエルもいた。主人公にとってゴールデンエイジと思っていたその時代だが、主人公と心が通じ合った女性(ピカソの愛人)は、より古い19世紀末のベル・エポックの時代に憧れており、さらにタイムスリップしてしまう。目の前に現れたのはゴーギャン、ロートレック、ドガ!いつの時代の人々も、“古き良き時代”に憧れているのが面白い。文芸ファンにはたまらない、至福のファンタジー。※現代の会話で共和党の支持団体“ティーパーティー”のことを、主人公が「隠れファシストのゾンビ」とディスってるのが噴いた。さすがウディ・アレン、容赦なし。(明日に続く)
//26日(日)の探墓巡礼会では芥川龍之介や名奉行“遠山の金さん”など巣鴨近辺の墓を巡礼します。毎回とても充実した内容なので興味がある方は是非!
 5月22日…【シネマ24本イッキ・レビュー!その3】
●クラウド アトラス…96点!こんな映画は観たことがない!19世紀から24世紀までの500年間を6つのエピソードに分け、同時進行で見せていくだけでも驚くのに、同じ俳優が異なる国籍、人種、性別になって各時代に登場している。トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒュー・グラント、スーザン・サランドンなど著名俳優が出演し、エピソードごとに主役が脇役を演じ、脇役が主役を演じる革命的作品。かつてエディ・マーフィーやピーター・セラーズが1人何役も演じた映画があったけど、出演者全員が複数の役をこなす映画は史上初じゃなかろうか。6つのエピソードは、スリラー、コメディ、芸術論、SFアクション、社会派ドラマ、時代物などジャンルが異なるため、映画全体のジャンル分けが困難。しいて言うなら“SFヒューマニズム映画”か。
登場人物が何度も生まれ変わるうちに悪人から善人に変わっていく様(途中で悪人に戻ったりしながら)は胸熱。とはいえ、輪廻転生を描こうとしているのではなく、ある時代に生きた人間の想いが、別の時代の人間に受け継がれて成就したり、小さな行動が予測のつかない形で後世の人間に影響を及ぼす様から、人類全体をひとつの命として描いているように感じた。各エピソードを時代順に紹介すると(1)1849年南太平洋編。奴隷売買がテーマ。船旅中の青年弁護士が、密航者の黒人奴隷の救出を試みる。生死を懸けてマストに帆を張る場面がドラマチック。(2)1936年スコットランド編。芸術家の苦悩。先の青年弁護士の航海日記を愛読する若手音楽家が、同性愛の偏見を受けながら、美しい「クラウド・アトラス六重奏」の作曲に挑む。音楽家を演じたベン・ウィショーが繊細な演技。良い役者!(3)1973年サンフランシスコ編。原発の恐るべき陰謀。石油の価格を吊り上げるために、わざと原発事故を起こそうとするトンデモ悪党が登場。原発の重要な欠陥を告発しようとする技術者やジャーナリストが、電力会社が雇った殺し屋に狙われる。東電の事故以降、原発会社が悪役になった初のケースか。(4)2012年ロンドン編。野獣派カルト作家や三流編集者の騒動がコメディ・タッチで描かれる。老人介護施設からの脱走はドキハラ。作家が「森林資源の無駄遣いで薄っぺらな結末」なんて罵倒されたらプッツンするのも分かる。言い方ってのがある。(5)2144年ソウル編。舞台は水没したソウルの後に作られた全体主義国家ネオ・ソウル。クローン少女ソンミ451が伝説の革命家となっていく。個人的にベストエピソード。『AKIRA』の如きサイバー都市の映像だけでも一見の価値あり。戦闘シーンも迫力満点。クローンの食事“ソープ”の正体に驚愕。治安部隊の猛攻を受けた演説シーンに泣けた。(6)2346年文明崩壊後編。ソンミ451は信仰の対象に。人類の文化は石器時代に戻り、凶悪な人食い種族まで出現。文明崩壊のきっかけは語られないが、放射能で被曝している描写がある。ラストは超展開!特定の俳優が常に善玉って訳じゃないのが、人間は時と場合でどっちにも転ぶことを描いていて良い。全体で最も印象に残ったセリフは、19世紀編の奴隷解放に関するやり取り。奴隷制をなくそうとする青年弁護士に、奴隷商人が「お前ひとりが何をやろうが“しずく”みたいなものだ」と嘲笑する。これに対して青年は「しずくはやがて大海になります」と答える。上映後、速攻でメモった!私事だけど、サイト日記に社会問題について提言をしても、「これに意味があるのか」と折れそうになることがある。だからこそ、「しずくはやがて大海になる」という言葉でめっさ救われた。
監督は鬼才トム・ティクヴァとウォシャウスキー姉弟(以前は兄弟だったけど性転換したので姉弟)。この映画は、アカデミー賞など各映画賞から総スルーで、TIME誌の2012年映画ワースト1位という不本意な名誉を授かった。むごい。世の中には公開時に叩かれて後年に再評価された作品がたくさんある。この映画もそうなるだろう。
※「ソイレント・グリーンの原料は人間だ!」のセリフで客席の何人かが笑った。「おお〜っ、知ってるヤツがいる」って思った。※各エピソードで運命を動かす力を持つ人物には「ほうき星の形のアザ」がついている。人間讃歌で貫かれている点といい、なんかジョジョ的。※パンフに載っていた出演者ハル・ベリーの言葉が良い→「規模こそ大きいものの、これはインディーズ映画。誰も巨額なギャラなんてもらってない。革命的でユニークな作品に携わりたいという、愛と情熱があるから、みんな集まってきたのよ」「誰かと会話をしていて、1分くらい経ってから相手がヒュー・グラントだと気づいたこともあった。この映画ではみんな本当に誰だか分からないくらい変身していた」「人と論議したくなる何かを創造するというのは、アーティストが社会に出来る大きな貢献よ」。
●マダガスカル(2005)…80点。面白かった!子どもの為に借りてきたけど完全にハマッた。ニューヨークの動物園から、ライオン、シマウマ、キリン、カバの仲良し4頭組と、天才凶悪ペンギン4匹が脱走し、いろいろあってアフリカ沖のマダガスカル島に漂着する。動物たちは人間に育てられた為、大自然の中でサバイバルに奮闘。シマウマのギャグ、現地のキツネザル、キング・ジュリアンのボケが楽しく、中でも人間をコケにしているペンギンたちが愉快。肉食ゆえのライオンの苦悩もあり。全米で大ヒットしたのも納得。
●マダガスカル2…35点。マダガスカル島を脱出した動物たちは本当のサバンナへ。ペンギンズが相変わらず楽しませてくれたけど、お婆さんを車ではねるシーンにドン引き。ブラックユーモアの限度を超えている。あれを見て子ども達が笑っているなんてゾッとする。ドリーム・ワークスのアニメチームは何を考えているのか。動物園出身のシマウマが群れに入ってアイデンティティを喪失するくだりは良かった。
●マダガスカル3…85点。シリーズ最高傑作!NY出身の動物たちが、ヨーロッパでダメダメ・サーカス団の再建に乗り出す。とにかく極限まで動物たちが動き回る!アクション・シーンもギャグの嵐も大満足。特にペンギンズはカジノでボロ儲けしたり、やることなすこと全てが痛快。動物自身がサーカス団のオーナーになる発想もユニーク。こういうのが見たかった。(明日に続く)
 5月21日…【シネマ24本イッキ・レビュー!その2】
●リンカーン…83点。ダニエル・デイ・ルイスの熱演によって本物のリンカーンがそこにいるようだった。決して悪い映画じゃない。むしろ名作に入る。だけど、期待していた内容と違いすぎた。てっきり、リンカーンの生涯を描き、スピルバーグが南北戦争を『プライベート・ライアン』ばりに巨大スケールで描写すると思ってたら、描かれたのは「最晩年の4カ月だけ」という…。全編が殆ど対話シーンで、戦闘シーンは冒頭の1分間だけ、「人民の人民による…」の有名な演説もなく(代わりに別人が言ってった)、最後は暗殺シーンすらなかった!映画的な見どころをことごとくカットし、エンターテインメント性を全力で排除。これはキツイ…。でも勉強にはなった。僕は北軍が南北戦争に勝ったから奴隷制度が消えたと思っていたけど、それだけじゃダメだったんだ。憲法が改正されなければ、奴隷制度の完全撤廃は実現しなかった。「奴隷解放宣言」は戦時&南部に限定されたものだから、リンカーンは改憲して「米国全土で」「恒久的に」奴隷制度の廃絶を定める必要があった。この映画は法律で奴隷制禁止を定めた修正第13条を下院で可決させるべく奮闘するリンカーンを描いているんだ。議会で3分の2の票を得るために、どれほどリンカーンが苦労したか。今、日本の一部政治家は“3分の2”と定めた憲法96条を「半数以上で可決」と安易に改憲できるシステムにしようとしている。本当に信念を持っていることなら、リンカーンのように反対派をとことん説得して3分の2の賛同を得る努力をしろ!って思う。全議員に本作を観て欲しい。
上映前に僕がイメージしていた内容は、リンカーンがケンタッキーの貧しい開拓農民の丸太小屋で生まれ(1809年)、9歳で母を亡くし、青年時代に事業に失敗して多額の負債を抱え込み(共同経営者が病死)、20代半ばで州議会議員に立候補して落選し、2度目に当選、弁護士の資格を独学で取得し、37歳で連邦議会の下院議員に出世、49歳で上院議員に挑戦するも敗れるが、優れた人柄で人望を集め1860年に51歳で大統領となるまでを描いた第1部(大統領選までアゴ髭がなかった。11歳の少女のアドバイスで髭を伸ばし始めトレードマークとなった)。
第2部では、奴隷制に否定的なリンカーンが大統領に就任したことで、奴隷制廃止を警戒した南部7州が連邦を脱退して南部同盟政府を樹立、さらに4州が加わり11州が北部と対立。就任演説の翌月(1861年4月)に南部軍の発砲で南北戦争が勃発、この凄惨な内戦は1865年まで4年も続く。南北戦争は騎兵や槍兵が戦う従来の戦争とは異なり、地雷、機関銃、鉄条網などが登場した世界初の近代戦争。戦術的にも、単純に敵兵を殺害するのではなく、敵の生活基盤(戦闘継続能力)を破壊するため、ミシシッピー川の東岸からジョージア州の海岸(大西洋)まで非情な焦土作戦が実施された。当初は南軍優勢だったが、リンカーンは『奴隷解放宣言』を発布して北軍の士気を高めて巻き返す。開戦2年目の1963年、激戦地ゲティスバーグの戦死者慰霊式典で、リンカーンは南北戦争を民主主義の存亡を懸けたものとし、「人民の人民による人民のための政治を消滅させてはならない」と演説する。そして終戦直前の1865年1月に「全米で奴隷制を禁止する」と定めた米国憲法第13修正を打ち出し、可決に持ち込む。3カ月後に南軍が降伏。戦死者は南軍26万、北軍36万の約62万。勝者の北軍の方が犠牲者は多い(ちなみに第二次世界大戦中の米兵の戦死者数は約31万人。その倍の生命がこの内戦で散ったことに)。終戦の6日後、リンカーンは戦勝にわくワシントンD.C.のフォード劇場で、南部出身の俳優ジョン・ウィルクス・ブースに至近距離から後頭部を撃たれ暗殺された。享年56。プライベートでは子ども4人のうち3人に先立たれる悲しみを味わっている。---こういう映画をスピルバーグが撮ると思っていたんだ。映画を観た帰り、もしリンカーンが現代日本を見たら、過労死するまで無賃労働を強要されている姿を見て、「奴隷解放宣言」の必要性を訴えるだろうなって思った。多くの労働者が「サービス残業」という奇妙な言葉によって、タダで働かされている。「お前の代わりはいくらでもいる」という言葉で労働者を違法に拘束する。日本にも奴隷解放宣言=サビ残完全撲滅をうたう政治家が現れて欲しい。
【追記】ぐああ…なぜスピルバーグが最晩年しか描かなかったのか分かった気がする。ウィキペディアにはリンカーンが行ったインディアン大量虐殺の話が載っていた。リンカーンがいう「人民」にはインディアンは含まれていなかったんだ。スピルバーグはリアリズムを重視する人だから、生涯を描こうとすると暗黒面も触れざるを得なくなる。英雄リンカーンを描くためには晩年の政治闘争に特化するしかなかったのかも(汗)。
●リアル・スティール…75点。熱血ロボット格闘技ムービー。人生に挫折した元ボクサーのダメ親父(ヒュー・ジャックマン)が、息子と旧世代ロボットを動かして最新型ロボを打ち倒していく。失われていた父子の絆も、その過程で取り戻していく王道ストーリー。登場するロボのデザインがどれもクール。
●ル・アーブルの靴みがき…80点。フィンランドの名匠カウリスマキ監督が、北仏の港町ル・アーヴルで生きる人々を描いたヒューマンドラマ。年配の靴磨きが、警察に追われているアフリカからの不法移民(少年)を助けるべく奮闘。主人公に協力し、“人助け”のためハッスルする町の人々が微笑ましい。警官にも粋な男がいる。病気の妻が元気になるとか、後味の良い映画。
●ブンミおじさんの森…80点。タイ映画史上初めてカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。なんとも不思議な作品。むせかえるような熱帯林の緑の洪水、夜の虫の音。画面の中に精霊の気配を感じ、映画を観ている間、自分がどこにいるのか分からなくなった。ストーリーとしては、病気で死を前にした主人公ブンミの前に、約20年前に他界した妻の幽霊が出現。さらに、長い間行方不明だった息子が異形の猿人になって現れる。ハリウッドならパニックになる展開だけど、タイの密林では「よう」「やあ」という感覚で普通に食卓を囲んでいる。この世とあの世の境目を覗いているみたい。奇妙な浮遊感。明快なオチがあるストーリーじゃないし、人生が変わるとかもないけど、忘れがたい作品であることは間違いない。それにしても、タイのお坊さんのシャワーシーンをなぜ延々と撮影していたのであろうか…。※ティム・バートン「この映画は私が見たこともない、ファンタジーの要素があり、それは美しく、奇妙な夢を見ているようだった」。(明日に続く)
//今夜のNHKニュース、カンヌ映画祭の会場で是枝監督が10分間にわたるスタンディングオベーションを受けて涙ぐんでいる映像を見て胸熱。『そして父になる』は10月公開。
//オクラホマ州の巨大竜巻、映像を見て戦慄。小学校が2つ消えたというのがむごい。
 5月20日…【シネマ24本イッキ・レビュー!その1】
●最強のふたり…88点。「彼は私に同情していない。そこがいい。彼の素性や過去など、今の私にはどうでもいい事だ」。全身麻痺で車椅子生活を送る大富豪フィリップと、彼の介護をするスラム街出身で無職の黒人青年ドリスの、実話をベースにしたコミカルな友情物語。日本で公開されたフランス語映画の中で歴代1位のヒット作となった。ドリスは周囲が凍りつくようなデリカシーに欠けた発言をズケズケするけど、底抜けに陽気で根が優しく、気持ちに裏表がないため不快感はない。何度も爆笑した。普段はおちゃらけていても、やる時はやる。ドリスが誰かを怒る時は相手の親身になって怒る。すべて心からの言葉。最後の海辺のレストランでのフィリップの笑顔が心に染みた。パラグライダーのシーンは素晴らしい絶景ゆえ見ているだけで気持ち良かった!「芸術はこの世に生きたことを示せる足跡」というセリフが何気に印象的。東京国際映画祭の最高賞・サクラグランプリを受賞。フランス本国でも歴代観客動員数3位を記録。
●TIME/タイム…80点。監督、脚本は名作『ガタカ』のアンドリュー・ニコル!近未来、遺伝子操作によって人間は25歳から年を取らなくなり、人口過剰を防ぐため時間が通貨となって、時間を買えない貧乏人は20代後半で死ぬ。逆に大富豪は千年以上も時間の貯金を持っていた。主人公はあまりに不平等な社会に風穴を開けるべく、支配体制に戦いを挑む。“時は金なり”をリアルに描くという着想が面白い。リベラル属性の僕としては、支配階級へのレジスタンスは大好物。近未来の表現がチープとか、敵が行き当たりばったりとか批判もあるけど、ニコル監督の信者としては取るに足らない欠点。腕に組み込まれたタイムカウンターが、1秒ずつ減っていく光景は映像として目に残る。ヒロイ
ン役のアマンダ・サイフリッドがフェロモン爆裂でクラクラするんだけど、『レ・ミゼラブル』で清楚なコゼットを演じていたことを知ってブッ飛んだ。女優とはこうもイメージが変わるものなのか(汗)。
●ホビット 思いがけない冒険…75点。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日談(60年前)。あまりにもリング3部作がビッグ・スケールゆえ、本作品はどうしてもこじんまりとした感があるのは否めない。敵が前3部作は冥王サウロンであったのに対し、今回はドラゴン1匹(しかも寝てる)。また前3部作には複数のイケメン要員がいたけど、本作は髭モジャのオッサンばかりで華やかさのカケラも…。だけど、それらは長所でもある。前3部作は物語があまりに壮大で神話に近かったけど、今回は旅の仲間の一員として登場人物目線で2時間を過ごせた。弱虫だったビルボが勇気を発揮するクライマックスもGOOD。サービスでフロドが出てきたのも嬉しかった。続編も必ず観に行く。
●ピエロの赤い鼻(2003)…80点。異色の反戦映画。あるフランス人がなぜ“赤い鼻のピエロ”になったのかを回想形式で語る。戦時中にドイツ軍への抵抗運動で捉えられ、翌日に処刑が迫った時のこと。元ピエロのドイツ兵が目の前でコミカルな動きをして笑わそうとしてくれた。死を目前にして「からかっているのか」と最初は激高するが、やがて気持ちに変化が。ドイツ兵だって規則違反であり、命がけで笑わそうとしているのだ。しまいには、ドイツ兵ピエロはライフルを捕虜の前に落とす始末。「おい、銃を忘れてるぞ!」と捕虜が銃を返すシーンにグッと来た。意思を継いでピエロになった主人公を見てると、可笑しいのにウルウルくる。良作!
●長ぐつをはいたネコ…75点。『シュレック』で人気のネコちゃんのスピン・オフ。ニヒルでダンディなネコが、カッコつけるたびにドジを踏むなどユーモアいっぱい。酒場でミルクを注文するところが可愛い。フラメンコ調の音楽も良い。ただ、もうちょいテーマやメッセージが欲しかった。
●題名のない子守唄…83点。感動作『ニュー・シネマ・パラダイス』のトルナトーレ監督と作曲家モリコーネのタッグ、しかも“子守唄”なんて優しいタイトルだから癒やされるつもりで見始めたら、いきなりハードなイタリア裏社会が登場して絶句。R-15だけあって性描写も手加減なし。望まない代理出産など女主人公はひたすら人生を転落していき、周囲の人物も巻き込まれて不幸になり、鬱展開フルスロットル。坊主頭のヤクザ男はマジで許せない。それでも見続けてしまうのは、謎が謎を呼ぶストーリーと、主人公を応援したい気持ちと、トルナトーレ監督に対する信頼ゆえ。実際、ラストには救いがあり感動もあった。幼女へのスパルタ教育にたまげたが、その“特訓”の成果が出てイジメっ子をやっつけたシーンは小さくガッツポーズ。『ニュー・シネマ・パラダイス』によって33歳でオスカーを受賞したトルナトーレ監督が、17年後にこのように非情なサスペンスを撮るとは夢にも思わなかった。人生はハードボイルド。
●ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日…84点。獰猛なトラと7カ月半も海を漂流するという一見荒唐無稽な話なのに、超リアルなCGや現地ロケによって、同じ小舟に一緒に乗ってるかのような錯覚を覚えた。サバイバルの方法は勉強になるし、凪で鏡面になった海にオレンジ色の空が映り込むカットや、ラッセンの絵画のように幻想的な夜のクジラのシーンなど、次々と出てくる美麗映像に何度も身を乗り出した。自然描写だけでもチケット代の価値があった。3Dで観ていたので海底に沈んでいく船の沈没シーンに身が縮んだ。トビウオの大軍にも「うおおおお!」。作品は最後の主人公の告白によって戦慄のドンデン返しに。そのまま素直に感動したかったので、個人的にはあの告白はない方が良かったな。アカデミー監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4部門を受賞。※映像美を堪能するなら3Dメガネだと画面が暗くなるので2Dの方が良かったかも。(明日に続く)
//今週土曜(25日)の映画ファン交流会@東京上野まであと5日!過去2回の東京の映画ファン・オフは夜間でしたが、今回は初めて昼間の開催。帰りの電車の時間を気にする事なく、気持ちに余裕を持ってシネマトークできます。肩肘の張らないホッコリした交流会なので、“映画にあまり詳しくないけど良い映画の情報を知りたい”、“話すのは得意じゃないけどみんなの話を聞きたい”、そういう方も大歓迎です。昼間の東京文化会館は争奪戦が厳しく(まして土曜の昼!)、今回押さえる事が出来たのは奇跡的。迷われている方、ぜひ気軽に参加して下さいませ〜ッ!o(^o^)o
//米国の伝説的ロックバンド『ドアーズ』のキーボード担当レイ・マンザレク氏が胆管癌の為に本日ドイツで死去。享年74。追悼に「ハートに火をつけて」(7分)のキーボードを聞く。
//保育所が不足して待機児童が3年前に全国最多だった横浜市が、「待機児童がゼロになった」と発表。これはすごい。民間企業の参入を促し保護者の相談にきめ細かく応じた結果という。やればできるということ。他地域も参考に。
//キアヌ・リーブスのアゴが消えたか
 5月19日…本日、第2回ジョジョ学会in大阪が無事に終了!今回も終了時間は午後10時、実に9時間の長時間イベントに。参加者の皆さん、長時間の熱いトークお疲れ様でした!近日中に詳細なレポートを作成しますね!
 5月18日…明日は第2回ジョジョ学会in大阪!ジョジョは何度読んでも、読み返す度に新たな魅力に出会えるのが凄い。“なぜ以前は気付かなかったのか”と驚くこと多々あり。
/ジョジョは26年の間に絵も哲学もどんどん進化&深化してきた。馬による北米大陸横断レースを描いた第7部では、「文学的」な素晴らしさも堪能。第14巻『勝利者への資格』(第55話)では冒頭8ページにわたって、主人公ジョニィの以下のモノローグが綴られる。ジョジョ未読の方にも作中の空気が行間から伝わるかと!
→「このレースでは馬たちの走行距離は一日最大50〜70kmで、日々積み重なる疲労やトラブルのリスクを最小にする限界の走行距離だ。それ以上のペースで飛ばす競争相手はぼくらは無視する。その選手は必ずリタイアか死の終焉を迎えるからだ。スタートしてアリゾナ砂漠縦断の時は午前11時をすぎると気温摂氏50度以上。馬が入れる木の下や岩陰を見つけたら、とにかくその場所に防虫対策の簡易ベッドを作ってひたすら寝た。馬は立って眠る。陽が傾きかけたら再出発で、月明かりがあれば夜進み、闇夜なら馬が岩や毒トゲで負傷するリスクをさけ即刻キャンプの決断をする。ぼくらの馬は水を4日間飲まなくても大丈夫だった。夜のキャンプ時もそれなりに忙しい。馬の毛並みのブラッシングをみっちり数時間してやる。筋肉マッサージの意味もあるが防虫や病気の危険回避のためだ。進行中、道幅の視界が狭くなり、仮に道端に朽ちた木の十字架が何基かあったら要注意だ。過去に山賊が旅人を虐殺したか、それに近い事故が起こった場所の可能性が高い。襲撃に適した「地形」という事だ。敵はいないかもしれないが、まわり道するか、または覚悟を決めて戦闘態勢をとってそこを通り抜けるしかない。でもレース中もっとも神経と体力を使うのは「河」を渡る時だ。それが大きい河だろうと小さい河だろうと水に入ると360度無防備状態になるし、ブヨや蚊の大群はいるし、もし水の中を泳いでいるマムシに馬が噛まれでもしたらその時点でアウトだからだ。ここまでの旅、いったい何本の「河」をぼくらは渡って来たのだろう…そして、あといくつの「河」を渡るのだろう…。ジャイロの淹(い)れるイタリアン・コーヒーは、こんな旅において格別の楽しみだ。コールタールみたいに真っ黒でドロドロで、同じ量の砂糖を入れて飲む。これをダブルで飲むと、いままでの疲れが全部吹っ飛んで、驚くほどの元気が体の芯からわいてくる。信じられないくらいいい香りで、さらに新しい旅に出向いて行こうという気持ちになる。まさに大地の恵みだ。ジャイロはたまにこれをヴァルキリー(馬)たちにぬるーくして飲ましている。とにかくこのレースは地形と天候を読み、自分と馬の肉体と精神のエネルギーを温存しながら進む旅だ。温存しない者は負ける。北緯45度を越えてからは、雪と風が背後からと横方向から来る時だけ進行し、少しでも前方から吹きつける時はしのげる小屋をみつけるか、穴を掘って暖をおこしていつまでも待つ。二日だろうと三日だろうと焦って走り出すと待っているのは自滅だけだ。ギリギリまで…こうして…とにかく…全ての何もかもが限界に達した時!ようやくそのSTAGEの「ゴール」が見えてくる
--ジョジョはマンガであり、当然ながらこのモノローグには絵がついている。言葉と絵のコラボで作品世界はますます深遠なものに。明日のジョジョ学会、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。ご都合のつく方、是非ご参加を♪
  5月17日…第2回ジョジョ学会in大阪(5/19)まであと2日!当日用の資料作成もラストスパート!
【再掲】ジョジョ学会の参加者で荷物運搬(ジョジョ全巻ほか良い運動になる物量)を手伝って下さる方、当日12時にJR住道駅の「みどりの窓口」横に集まって頂けると有難いです(ガチで助かります!片手に石仮面を持っている人が目印!)。
//本日、『ジョジョリオン』第4巻(Ama)と荒木先生の映画本『荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟』(Ama)がダブルで刊行!先生の映画本は前回のホラー映画編がとても良かったので期待値MAX!
 5月16日…第2回ジョジョ学会in大阪(5/19)まであと3日!
//米国務省まで「言語道断」と公然批判。国際的にヒンシュクを買っている従軍慰安婦問題の要点を、リンク先のブログ主さんが非常に簡潔&分かりやすくまとめられています。一部保守論壇がいう強制連行の定義が世界では非常識であること、当時の価値観でも非人道行為であったことなど、僕が書きたかったことの大半がここに。デマに惑わされたり、被害者に対する二次加害を行わぬ為にも、是非ご一読をお薦めします。

 5月15日…第2回ジョジョ学会in大阪(5/19)まであと4日!
//ジョジョ第5部の時系列を徹底的に整理するため、メモ用紙を片手に再熟読。5部はたった9日間の物語ゆえジェットコースター感が凄い!ズッケェロやサーレーのカプリ島からローマの最終決戦までは5日間しかない!(ノトーリアス戦後に休養が2日間あるので実質3日間)これまで5部日程について様々な議論があったけど、僕としては以下が決定版と自負!

★2001年の春の物語(康一「21世紀になって早3カ月がすぎました」47巻。春休みの旅行)
(1日目)3月29日…康一との出会い、涙目のルカ、眠れる奴隷、ブチャラティ戦、午後3時に入団テスト開始→ブラックサバス戦
(2日目)3月30日…午後3時にパッショーネ入団、アバ茶事件
(3日目)3月31日…ポルポ死。ポルポの死亡時刻はナレーションが「昼食時」、ホルマジオ情報が「午前9時25分」。通常、ナレーション=作者だから“昼食時”が正しく、ホルマジオの情報はボスが流したフェイクだろう。ズッケェロとサーレーは当初ローマにいた。ポルポ死亡&隠し財産の噂を聞いて、ローマからネアポリスに移動し(鉄道90分)、ズッケェロはブチャラティを尾行。同日、ポルポ葬式。
※サーレーは昼過ぎにカプリ島に着いていることから、この日ではなく翌日の昼と考えるのが自然。ブチャもコロッセオで示唆(後述)。
(4日目)4月1日…たった1日で7人とバトル!ブチャチームはイスキア島を迂回してカプリ島へ。ズッケェロ戦(ズッケェロ「(船の位置は)カプリ島まで片道2時間以内の距離」)、サーレー戦(サーレーと戦う前にミスタはカプリ島でピストルズに昼食を食べさせている)、トリッシュ護衛開始。カプリ島から最寄りの陸地・ソレント半島はすぐ。【確定】ホルマジオ戦(ホルマジオ「昨日ポルポが死んだ」)、イルーゾォ戦(ブチャ「隠れ家からポンペイまで車で1時間」。フーゴの腕時計によると15:45に戦闘終了)、ペリーコロ自殺(駅に亀を置いた後)、プロシュート&ペッシ(16時35分発フィレンツェ行き乗車)、メローネ戦。
(5日目)4月2日…早朝4時43分にギアッチョの攻撃(DISCゲット後15分以内にサン・ジョルジョ・マジョーレ島に上陸)、ディアボロ初戦、フーゴ離脱、スクアーロ&ティッツァーノ(朝食中)、ノトーリアス・B・I・G(ノトーリアスが殴った時計が10時16分。沖合50kmに墜落)。物語を3分の2過ぎても、ジョルノがアバッキオからずっと新入り扱いされていたのは、この時点でまだ一昨日に会ったばかりだから。
(6日目)4月3日…空白。50kmも泳いで全員ダウンしていたのかも(笑)。
(7日目)4月4日…空白。引き続きダウンか。
(8日目)4月5日…ドッピオVSリゾット(この夜ブチャがドッピオに、“今朝の傷”=リゾット戦と言ってる)、アバ昇天、夜半にチョコラータ&セッコ戦(セッコいわく「3日前にノトーリアス・B・I・G戦」)、ポルナレフのレクイエム。
※コロッセオでブチャはトリッシュについて「初めて関わったのは4日ほど前のこと」と言っており、この点からもカプリ島の攻防は“4月1日”。
(9日目)4月6日…コロッセオで目覚めたジョルノの時計は「(4月)6日5時39分」。これによって“1日目”の日付も逆算可能。最終決戦(チャリオッツ・レクイエムを追跡するディアボロ「朝日は東の空にあるのに」)。ディアボロ無間地獄。
【オマケ】ジョジョ各部の作中経過日数
1部:約8年
2部:約2ヶ月
3部:約2ヶ月。承太郎拘置所、花京院戦、ホリィ発病&日本からエジプトまでの50日間
4部:約3ヶ月
5部:9日
6部:3ヶ月〜100億年以上?
7部:116日
※あらためて第6部の超絶スケール感は圧巻っすね!(汗)
 5月14日…第2回ジョジョ学会in大阪(5/19)まであと5日!!
/今回のジョジョ学会ではカラー彩色版ジョジョ(WEB)の魅力も吠えたい。半透明のスタンド、画面の奥行き感、トニオさんの料理、これほどカラーが美しいとは(文字まで着色)!もちろん、オリジナルのモノクロも素晴らしいけど、カラーはカラーで新鮮な感動がある。早く5部と6部もカラー化されないかなぁ。※っていうか、デジタルオンリーじゃやなく、書籍としても販売すれば良いのに。
/ジョジョアニメの津田尚克ディレクター・インタビュー。演出の意図など充実記事。後編も楽しみ。
//本日、アクセス累計3800万件ヒット!
//“真意”を説明すればするほど、国際社会の人権感覚では「ガチでNGじゃん」って絶句されそうな、日本の一部政治家や知事・市長に脱力。
 5月13日…第2回ジョジョ学会in大阪(5/19)まであと6日!当日の資料作成など、ジョジョ学会の準備に全神経を集中するため、トップページは19日まで原則的に番組情報や名言コーナーのみを更新していきます。昨日書いたように沖縄から参加される方がいるので、今回も全身全霊を込め、限界までイベントの完成度を練り上げていく所存!
//今月下旬の映画ファン交流会(5/25東京)も参加者熱烈募集中!p(^^)q
//トリック撮影で表現した“進撃の巨人ごっこ”、みんなよく考えるなぁ。少年マンガなのに、再現しているメイン層が女性というのもユニーク。※ネットで話題の実写版ポスター(架空)がすごいクオリティ。
 5月12日…1999年の5/12に開設した当サイト『文芸ジャンキー・パラダイス』は本日でスタートから14年。これまで心が“折れる”ことなく、ひたすら更新し続けられたのは、読者の皆さんが大海のごとく広い心で今日も訪問して下さるおかげです。本当に有難うございます。これからもジャンパラをよろしくお願いします!m(_ _)m
//第2回ジョジョ学会(5/19)まで、いよいよあと一週間!そして本日、なんと沖縄の方から参加申込みを頂きましたッ!はるばる沖縄から、ジョジョトークのために飛行機で来られる「黄金の精神」に敬意を表しますッ!!うおおおお!
 5月11日…【2013年版ジョジョ再読レビュー/その3】
・3部と4部はカラーが異なるので別作品のような印象を受けるけど、仗助がスタンドに目覚めた4歳の時の高熱って、3部でホリーさんがDIO復活で高熱を出していた時期と重なるんだよね。ジョースターの血統ゆえのシンクロ。3部冒頭でジョセフ&アヴドゥルが警察署へ承太郎を引き取りに行く時、既に杜王町には幼稚園児の仗助がいたって考えると新鮮。
・静(透明の赤ちゃん)に初めて会った時、静はすでに透明化していた。これについてジョセフ爺は「母親と離れてしまったストレスで透明化」と推理。そして「母親を見つけること」が事態解決に繋がると結論づけた。その後“母親探しの物語”が展開していくと思ったら、そうならなかったので、スピンオフで描かれないかな。第1話は養子先の英国から戻ってくるシーン。静が実母と巡り逢うシーンは感動しそう。
・雪の日のヒーローはどうして大怪我していたんだろうねぇ。
・4部も荒木節快調。ややマニアックなのは康一君の「下痢腹かかえて公衆トイレ捜しているほうがズッと幸せ」、吉良の「公衆の面前で「赤っ恥のコキッ恥」をかかされたこの気分がおさまらん」。“赤っ恥のコキッ恥”!
・20巻でエジプト旅行中の漫画家が持っていたのは「タベッコドーナツ」、38巻でムカデ屋の主人が持っていたのは「たべっ子どうぶつ」。ここテストで出るので注意(笑)。
・ミキタカは吉良親父の矢を跳ね返しただけじゃなく、仗助のクレイジー・Dが見えていない。スタンドが見えない=宇宙人で確定か。
・4部エピローグで億泰父が猫草に癒やされて笑顔を見せているのが嬉しい。本編の億泰父は泣いてたり苦しんでるシーンが多かったから。笑顔が出て良かった。
・人の死はあまりに喪失感が大きいと、最初は放心状態になり、時間差で悲しみが襲って来る。康一君の4部最終話ナレーション「町が生んだ吉良吉影という怪物によって町自身は傷つけられた…」「傷の痛みが深くあらわれてくるのはこれからなのだろう…。いったい…この「痛み」はどうやって癒やせばいいのだろう?」に、重ちーの両親や、川尻母子のことが重なり胸が締め付けられる。でも荒木先生は、康一君のセリフの後、ジョセフ爺に“善き心は伝わっていく”と言わせている→「彼らの示したその「(黄金の)精神」は吉良の事件を知らない他の人々の心の中にも、教えなくとも自然としみわたって行くものじゃ。そして次なる世代にもな…この町はもう心配ないよ」。“この町はもう心配ない”に胸熱。荒木先生の優しさを感じた。(その4につづく)
 5月10日…海外にも熱狂的ファンが多い大友克洋先生のSF作品『AKIRA』。劇場公開は1988年だから、もう四半世紀も前になる。その大友先生をはじめとした日本のトップクリエイター(「エヴァ」貞本義行氏、「ガンダム」カトキハジメ氏など)が、“ニッポン”をテーマに競作した新作映画『SHORT PEACE』の予告編映像が解禁!(1分36秒。最大画面推奨!)北斎の浮世絵やロボットが登場。めちゃくちゃ楽しみなオムニバス!封切りは7月20日。なんと宮崎監督の『風立ちぬ』と同じ日。
//【2013年版ジョジョ再読レビュー/その2】
・最終決戦のDIO「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!我が「知」と「力」のもとにひれ伏すがいいぞッ!」。“力”のみで制するのではなく、まず「我が“知”」と知を最初に持ってきているところに、ただの悪党ではないカリスマを感じる。
・3部ジョセフの一番カッコいいセリフは、マライア戦直後の「さて朝メシでも食いに行くかな」かも。数秒前まで大ピンチだったのに、何事もなかった感がクール!
・素朴な疑問その2。ダービー兄との戦いでイギーは何をしてたんだろね。ダービーのセリフに「音をたてないようにあなたがたの犬をおさえていてください」とあるし、最初に立ち去るシーンと最後のコマでイギーは描かれている。まだこの段階は傍観者として寝ていたのかな。
・ダービー兄いわくジョースター御一行とのバトルは「1986年5月17日以来の大勝負だ…あの時は真山祥造という日本人から東京にある8つの不動産とやつの“魂”を奪いとった」。“真山祥造”との戦いを番外編で見たい!
・仗助が康一にスタンドの出し方を説明するセリフ。「『自分の身を守ろうとする』か『あいつをこらしめてやる』って気持ちになりゃあいいんだよ」。相手を“ブッ倒す”“やっつける”とかじゃなく“こらしめる”という表現が、お灸を据えるような感じというか、温厚な仗助らしくていい。
・あれれ?仗助はジョセフの子じゃない?→4部冒頭で承太郎は「ジョセフが65歳のときに浮気」「現在79歳」と言っている。それなら子どもは14歳だ。ところが仗助は16歳。朋子さんがジョセフと出会う前の子になる。まあ、これは記憶力がすっかり怪しくなったジョセフ爺が勘違いして承太郎に説明したのだろう。
・小林玉美は広瀬家で戦っている最中にどんどん小さくなっていってる。家に乗り込んで不気味に紅茶を飲んでいる時と、敗北&降参する時の身長が全然違う。設定では康一157cm、玉美153cm。「4部は康一君の精神世界を反映」と言われる由縁。
・由花子はプッツンキャラとして認知されているけど、4部世界で康一君の真価を見抜いた2人(承太郎、由花子)のうちの1人。内面を見抜く力は本物。「あたし男の人の魅力って将来性だと思うんです。完成された人って一緒にいてつまらないと思うんです。康一くんはそれが輝いている!」「何か…“切り札を持ってるぞ”って感じなのよねぇ…わたしはあなたのそこが気に入ってるのよ。それが何なのか見てみたいわ…」。フーゴのような小説版でも良いので、誰か康一と由花子の未来を描いて欲しいなぁ。(その3につづく)
//リベラル・ブログのリンク集がかなり大きくなってきたので、当日記の下段に移動
 5月9日…第2回ジョジョ学会まであと10日!当日に備えて数十回目となる“全巻通し読み”を先月から始めている。なんせ107冊、一巻30分でも50時間以上かかる。ジョジョは何度読んでもその度に新しい発見があり、ほんと飽きることがない。
【2013年版ジョジョ再読レビュー/その1】
・1巻をよく読むと、馬車ごと転落したジョースター卿は胸から下が川の中(アニメと異なる)。雨が降ってるし、失神してるし、もしダリオがいなかったら増水した川で絶命してたかも。ダリオはコソ泥だけど、赤ん坊のジョナサンも(描写はないけど)助けてるわけで、そういう意味でダリオがいなければ以降のジョースター物語もなかったことに。ブランドー家あってのジョースター家か。
・第1部は“ディオ”、第3部は“DIO”と思ってたけど、第3部も最初は“ディオ”って老ジョセフが言ってるね。
・第3部、最初の牢屋のシーンで承太郎はジョセフのことを「おじいちゃん」と言ってるのは有名だけど、どのタイミングから「じじい」になったのか追っていくと、念写の時には「じいさん」になり、花京院戦の後にはもう「じじい」になっていた。かなり早い段階で「じじい」になってたんだね(汗)。
・スタープラチナのパンチラッシュの咆哮はカタカナの「オラオラオラ!」だけど、サメを殴ったときだけ平仮名の「おらおらおらーッ」。動物には優しいみたい。
・素朴な疑問その1。イエローテンパラス戦のときに花京院はどこに消えていたのかな。
・承太郎のセリフに「アイアイサー」っていうのがあって、なんか意外。ハイプリエステス戦でポルナレフに言ってた。
・荒木先生が911事件の予言のようなコマを描いたのは有名だけど、“911”って描かれたTシャツを着ている人物が事故死している背後で飛行機が笑ってるだけでもアレなのに、昼間なのに三日月(イスラムの象徴)が太陽よりも上に出てたり、何より事故死の時間が午前10時半ってのがビビる(WTC南棟に続いて北棟が崩壊したのは10時28分)。偶然なのは分かってるけど、時間まで重なるとビックリする。
・ジョジョアニメは原作のセリフを小さな「ッ」まで忠実に再現して凄かった。第3部の声優さんは次の3人の笑い方は難易度S級で大変だろうなぁ。
花京院「フハハックックックッヒヒヒヒヒケケケケケ、ノォホホノォホ、ヘラヘラヘラヘラ、アヘアヘアヘ」
ミドラー「ヒヒャホホ、フハホハホ、ハホ、ハハハハ」「ムキャキャイ、イイイイ、ハハハハハ」
ボインゴ「ウケッ。ウケッ。ウケコッ。ウコケ。ウコケ。ウヒャホ、コケコケコケ、ケケケケケケケコケコ」「ウクケコ、ウヒコ、ウケケケ、ウケコケコケロオ、ウケロオオオフハホッ!」
(明日、その2に続く)
//今夏公開される宮崎駿監督の新作映画『風立ちぬ』の主人公・二郎の声優が新世紀エヴァンゲリオンの庵野秀明監督に決定。ポルナレフが「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ」と驚愕しそうな話。これまで宮崎監督(っていうかジブリ)は、本職の声優ではなく俳優を起用することで、その是非を巡って論争の的になっていた。今回はもはや俳優ですらなく“アニメ監督”。でも、宮崎監督的には理由があって、主人公に抱いたイメージ=『早口』『滑舌がよい』『凛としている』の3ヵ条に庵野監督が合致したとのこと。いやはや驚いた。封切りは7月20日。
 5月8日…先月下旬にオランダの非営利企業マーズ・ワン社が『火星への移住希望者募集、ただし“片道切符”』という広告を出した。地球に帰れる見込みがないこの計画。既に120カ国・地域以上から問い合わせがあり、「24人」の募集枠に、7万8千人応募しているという。スケジュールとしては、2023年に4人1組の第1陣が出発し、その後2年おきに追加要員が送られていく。ロボットが住居部分を建設し、生活スペースにはジム、テレビの他にインターネットもあり、地球の家族と連絡が取れるんだって。なんとも壮大な話!片道切符と分かっていて申し込める人の勇気に敬服する。※募集受付は8月末まで。
//『進撃の巨人』第5話のラストは、原作を読んで展開が分かっていても非常にショッキング。海外の視聴者の反応を集めた1分半のニコ動ムービー(ネタバレ)を見ると、外国人の驚愕っぷりがハンパなく、感情表現が実に豊か&ストレートと思った。著作権的にはアレだけど、制作スタッフは該当動画の外国人3人の表情を見てガッツポーズしてるんじゃないかな。
//差別主義者と距離を置くようになったヘイトデモ元参加者の証言。こういう声、貴重です。
 5月7日…先日育児ブログにアップした科学ネタ『輸送反応』。その動画や実験内容が、あまりに目からウロコだったので当日記でも取り上げたく!
→幼児は本当に抱っこされるのが好き。赤ちゃんも抱っこされるとリラックスする。その謎に科学の目で迫った記事「抱っこして歩くと泣きやむ理由」が、先月、米科学誌カレントバイオロジーに発表された。
小犬やライオンの子どもは親に運ばれる時におとなしく手足をまるめている。口で運ばれてる際に暴れないのは多くの哺乳類に共通する反応らしく、生物学的には「輸送反応」と呼ばれるそうだ。自分を運んでくれる親の子育てに協力しているんだ(敵からも素早く逃げられる)。
人間の赤ちゃんも抱っこすると泣き止むけど、仕組みがこれまで不明だった。研究チーム(理化学研究所)は生後6カ月の赤ちゃんを腕に抱いた母親12人に、約30秒ごとに座ったり歩いたりという動作を繰り返してもらい、赤ちゃんの心拍数や泣く時間を調査。その結果、母親が歩き始めた約3秒後に心拍数が低下してリラックスした状態になり、座っているときに比べて泣く時間が約10分の1に、自発的な動きが約5分の1になったという。実験では赤ちゃんのお腹を親の体につけるように抱いた方がより効果的だった。是非、コチラの実験動画を見て欲しい。これほど劇的に赤ちゃんの心拍数が変化していたとはッ!
※電車の中で子どもが“絶叫チャイルド”になった場合、座席で抱っこするだけじゃ効果が低く、抱き上げた後に「歩く」という行為が必要ということ!
※多くの哺乳類は首の後ろをくわえて赤ちゃんを運ぶ。マウスの赤ちゃんの首の後ろの皮膚をつまんで持ち上げると、心拍数が低下しておとなしくなることから、次の3点が分かった。
(1)身体を丸めて運ばれやすい姿勢をとるには運動や姿勢の制御をつかさどる小脳皮質が必要。
(2)おとなしくなる反応には首の後ろの皮膚の触覚が必要。
(3)身体が持ち上げられ運ばれているという感覚が必要。
小脳や皮膚感覚がリラックスに関係しているんだねぇ。(詳細リンク
//コンバースの星とジョースターの星をコラボしたJOJO靴、めっさ欲しいのになんで25.5cm以上なのか!それより小さい足の男だっているぜ〜(涙)。
//劇場版の新作“キャプテンハーロック”の声が小栗旬さんに決定…。プロの声優を使わないことに一番驚いているのは、現場のアニメ制作チームじゃないだろうか。
//良い映画なのにまったく話題にならない『クラウド アトラス』。YouTubeに5分強の超ロング予告編がアップされており胸熱で鑑賞。コメント欄を見て、本作を好きな人がたくさんいることが分かり嬉しかった。
 5月6日…「ガンダム、ダグラム、ボトムズ…全機美術館に集結せよ」。今日の日記は特に40代オヤジ同志に読んで欲しい。うおおおお!昨日、兵庫県立美術館で開催中の『超大河原邦男展』(5/19マデ)に行ってきたぜよ!雑誌やポスターとはまったく発色が違う“段違いに美しいカラー原画”や、大河原先生直筆の設定資料など、これまで門外不出とされてきたものを400点以上展示!ほとんどが本邦初公開!同展は3月から始まっていたけど、僕はどうしても昨日行く必要があった。なぜなら!大河原先生(今年66歳)が来館され、サイン会及び高橋良輔監督との対談が行われるからだッ!/サイン会は先着100名。対談企画は先着250名。メカデザイナーは基本的に“裏方”ゆえサイン会は滅多にない。絶対にこの機会を逃すわけにはいかなかった。先着100名…いったい何時から並べばいいのか見当もつかなかった。美術館HPには「徹夜行列は禁止」とあった。徹夜はNGだけど朝から並ぶのはOKとのこと。“朝って何時から朝なんだ?”。3時だって朝と言えば朝だ。でも真っ暗だから夜と言えば夜。そこで僕は熟考した。兵庫県の現在の日の出時刻を調べると5時ごろだった。日の出30分前から東の空が白くなり始めるので、それなら朝になるだろうと、4時半に並ぶことにした。まだ始発前だから、その時間に並ぶためには近隣に宿泊する必要がある。そういう訳で、僕は神戸三宮のネットカフェに泊まった。緊張してなかなか寝付けず、2時間しか眠れなかった。
4時過ぎにチェックアウトし、ドキドキしながら美術館前へ。“電車はまだ動いてない。人は少ないはず”…。ギャー!!到着すると、ゲートの前から黒い人影が第1コーナーを曲がっている!マジっすか!最後尾に並び、周囲の人に「何番か数えましたか」と尋ねると「不安で数えてない」。“じゃ、行ってきます”と僕はトップからカウント開始。最初の方は寝袋に入っている人もチラホラ。思いっきり徹夜してますやん(汗)。ハラハラしつつ数え終わると、どうやら50人前後。ふーっ、何とか間に合った!整理券の配布は10時から。それまで5時間半。5月とはいえ早朝は底冷えのする寒さ。毛布にくるまる人もいる。僕は前日にコーナンで購入したパイプ椅子(400円)を投入。お尻からの冷気を遮断し実に重宝した。
午後の対談イベントは16時半終了ということもあり、リュックにはジョジョの第3部と第4部を30冊ほど詰め込んできた。だが、結論からいうと読めたのは2冊だけ。何をしていたのか?大河原メカトークだ!特にガンダム。5時間以上並んでいると周囲の人との交流も進む。挨拶がわりの言葉が「ザク以外で一番好きなモビルスーツは?」。“ザク以外で”と決めないとザク率が高すぎた(それほどまでにデザインが完成されてるから仕方ない)。人気があったのはグフ・カスタム(ノリス機)とドム。僕はゲルググ派。アーマーの人気はエルメスやビグロだけど、オリジン(漫画)でファンを増やしたザクレロ派もいた。0083のヴァルヴァロも良いよね。SEEDからガンダムに目覚めた若者もいれば、ボトムズが好き過ぎてガチで陸上自衛隊に入って戦車乗りになった人もいた(戦車の砲弾は一発約80万もするのもあり、演習では絶対に外せず“緊張でヒャッハーどころじゃなかった”とのこと)。行列は9割が男性。ある女性は「グフ乗りにハズレなし」という格言を持っていた。
/行列は午前6時の段階で100人に、7時に200人に達し、開場1時間前の9時の時点で500人を突破した。最終的に何人になったのか分からないけど、対談イベントに関しては、本来の250人分の整理券以外に、立ち見50枚、別室での映像整理券250枚、さらにその立ち見50枚が配られたらしい。どれほど大河原先生や高橋監督が愛されているかよく分かる。
/10時に無事に整理券(51番目)をもらえたものの、館内に人が多すぎて身動きがとれず、11時からのサイン会が終わってから入場することにした。サインは展覧会図録にしてもらうんだけど、みんなどのページにしてもらうか迷いに迷っていた。僕はガンダムのラストシューティングか哀戦士MS軍団かで悩んだけど、最終的にアトリエで仕事中の先生を撮影したページに決めた。自分の順番が近づくと緊張して目眩が。口はカラカラ。係員「51番の方」「ハイ!」。先生はダンディなイメージだけど、サングラスを外して優しい目。先生の方から「こんにちは」とお言葉。「こ、こ、このページにお願いします」。先生は笑顔で「こんなお爺さんが写ってるページでいいの?」。「めちゃくちゃカッコイイと…」「ありがとう」。先生がサインしている間に「ゲルググのデザインが大好きで、見てるだけで美しさに涙が出そうに…」と言うと、先生はニッコリ「ゲルググ。うん、あれはドムの後だね」(ドムの後に登場したね、という意味)。そして“神の右手”を出し、握手して下さったァアアア!なんかもう、卒倒しそうになった。多感な中学時代を大河原メカと過ごし、今日まで30数年。まさかこのような日が来ようとは!
/展覧会はガッチャマンやダイターン3から始まり、ガンダム・コーナーへ。初期設定の試行錯誤の後に、僕らが知っている決定稿のガンダムが登場した時に鳥肌が立った。ズゴックやギャンの設定資料も美しい。ポスターカラーとエアブラシを使った大型のポスター原画は、印刷物では分からなかったオリジナルの輝きがあった。昨年の『ジョジョ展』でも思ったけど、とにかく実物は発色が全然異なる。文字通り、絵が生きている。続いて大ボリュームのダグラム・コーナーがあり、さらに本展の目玉のひとつでもある1/1スケールのスコープドッグが展示されたボトムズ・コーナーへ。曲がった瞬間に目の前にドーンと直立しているので、誰もが圧倒されて一瞬立ち止まるのが面白かった。ボトムズのカラー原画で時間を忘れて見入ったのが、スコタコのカメラに写ったストライクドッグの絵、そして夜のジャングル(クメン編)で戦っているイプシロンの青いスタンディングトータスの絵。後者は遺跡が夜闇に浮かび、臨場感がハンパなかった。あれだけでも観に行く価値があった。タイムボカンシリーズのメカ(ヤッターワンetc)やバイファムなども懐かしかったな。
/対談イベントでは、低視聴率の試練、スポンサー圧力によるテコ入れなど、いろんな苦労話が出た。高橋監督いわく「昔のロボット玩具は足に車が付いていた。リアル路線のボトムズに車を付けるのは抵抗があったけど、音響さんがローラーダッシュの“音”を作ってくれ、あれで何か壁を超えた。“音”を聞いて作品名が分かるのがボトムズ」「ダグラムもボトムズも内容が暗くてスポンサーに不評だったけど、視聴率が良くてファンに助けられた」「“ガリアン”という名前を聞くと(視聴率のことで)今でも胸が痛くなる」「レイズナーの打ち切りは無念」「富野さんが凄いのは常に挑戦を続け同じことをやらないこと。イデオンの次がザブングルですよ!僕はそこまで革新できなかった」。他に「大河原さんはラフ画が既に完成されているので、変更点の要望を出しにくい。ラフの前の段階で見せて下さいよ(笑)」とも。会場からの「若手のデザイナーさんに向けて何か」という質問に、大河原先生は「僕はまだ現役だから彼らと対等です。だから何も言う事はありません」とのこと。グッときた。
/早朝から夕方まで12時間ほど滞在したけど、まっこと、熱く濃い空間だった。作品の音声ガイドは銀河万丈さんが担当されている(僕は争奪戦に敗れ借りられず)。他のメカデザイナーの設定原画(ダンバイン、エルガイム、マクロス)も1点ずつあって、こちらも目の保養になった。グッズコーナーに展示されてるガンプラのジオラマでは、ギャン必見。装飾がエレガント。惚れた!以下、当日のフォトレポートです。
朝4時半。既に人だかりが 「全機美術館に集結せよ」
行列は美術館の側面を超え→ 後方の海にまで続いていた!
隣りの男性が差し入れてくれた
熱い缶コーヒー。芯から温まった
実物大ザクの壁画と記念撮影

※コーヒーをくれた男性は岡山から。妻子を宿に泊め1人で来館。握手!
サイン会と対談企画!
夢のチケットをついにGET!
こちらが先生のサイン!(右上)
アトリエの大河原先生、良い表情
30代以上の野郎なら誰もが見た
はずの、あの絵やこの絵が会場に
イプシロンのスタンディングトー
タスで男泣き寸前っす(by図録)
※会期は5/19まで。入場券を買うだけで30分以上かかった人もいるので、事前にローソンで買っておくのが吉。図録は350ページもあり3千円の価値は充分ある!
 5月5日…やはりアトランティス大陸はあったっぽい。大西洋の海底に陸地でしか組成されない花崗岩(かこうがん)が大量に発見される
//先月、米ケンタッキー州で5歳の子どもに親が「子ども向け小型のライフル銃」(殺傷力あり)をプレゼントし、誤って2歳の妹を射殺する事件が起きた。買い与えた親は狂ってると思うけど、売る方も異常(女の子用にピンク色の銃もある)。そもそも“子ども向けライフル”って何だよ。どうしてそんな製品がこの世に存在し、販売を許されてるんだ?普通はせいぜい水鉄砲だろう?そして昨日、銃規制強化に反対する「全米ライフル協会(NRA)」が、年次総会に合わせた展示会で、新たな顧客層として子どもをターゲットにする姿勢を鮮明にした。これに対し、銃規制派から「常軌を逸した行為」とNRAを非難する声が上がっているとのこと。銃企業は一線を越えたな。
//トルコは地震が多いのになんで原発を建てようとするのか。日本も売って責任がとれんのかね。
//おお〜、東京・新大久保の反差別主義イベント、会場が満員になり当日参加者が抽選になったのか。次回はもっと大きな場所で。そして関西でも是非。
 5月4日…昨日5/3は“世界報道自由デー”。言論の自由擁護を訴える国際ジャーナリストNGO『国境なき記者団』が、世界報道自由デーに合わせてパリの地下鉄駅やシャンゼリゼに貼った巨大ポスターが超インパクト
 
人権や自由に対して独裁者がファックユーしている。顔ぶれは左から、金正恩、アフマディーネジャード(イラン)、プーチン、習近平、アサド(シリア)の5人。各国とも報道の自由がなく多くのジャーナリストが殺害されたり投獄されている。
//少なくとも一般人は今の憲法で何も困らない。だから戦後約70年も現行憲法を保持した。9条でさえ解釈で自衛隊を保有できるんだから、大抵は“解釈”で運用できる。今の憲法で何も困らないのに改正要件をゆるくする必要はゼロ。そもそも政治家を暴走させないために憲法がある。/きっこ氏「憲法の内容を変える“憲法改正”と、憲法の内容を簡単に変えられるようにするための“96条の改定”はまったく別の話なのに、安倍晋三はこれをイッショクタにして“憲法改正”と騒いでる。“憲法改正”を支持する有識者の多くが“96条の改定”には反対しているのだから、これらは分けて議論すべき」。
//ネット上には、少し調べれば嘘と分かる差別的な内容を、あちこちに貼り回っている人がいる。ネットを憎悪の増幅装置に使わないで欲しい。特に酷いのは在日韓国・朝鮮人の方に対するデマ。僕は自分で直接行政に問い合わせるなどして、いわゆる「在日特権」の大半がデマであることを確認した(詳細は近日中にまとめます)。ときに、明日5日18時からレイシスト(差別主義者)へのカウンター企画『21世紀の都市伝説「在日特権」のウソをすべて暴く』が東京・新大久保で開催されるとのこと。チケットは当日1300円だけど、「レイシスト、在特会、ネトウヨの方は入場無料」らしい。嘘の情報を信じて在日コリアンの方への偏見をこじらせている人を、言論の力でもって目覚めさせるという注目すべき催し。カウンター側としても勉強になるだろうし、もし関東に住んでたら僕も様子を見に行きたかった(なんで“しばき隊”という一般人が距離を感じるネーミングにしたのか聞きたかった)。サイト読者の方で参加される方、ぜひ感想をメールで送って頂けると有難いです。我々庶民が本当に戦うべき相手は、サービス残業、長時間労働など生活の不満が自分たちに向かないよう、弱い立場の人間を叩かせ差別させるように仕向けている連中だ。黒幕はレイシストの背後にいる。※残念なのは在特会の桜井会長が招待を断ったこと。「いついかなる場所でも受けて立つ」と言ってたのに、なんだかなぁ。
//今日、明日、明後日と良い番組が多い。いつも平均してこれくらい充実してたらなぁ。
 5月3日…今日は憲法記念日。近代憲法の真髄は英国のマグナカルタ以来、「国民から国家への命令」だ。権力を持つ者を縛り、持たない人の自由を確保するためにある。国家権力の乱用の許さぬために、国民が国家を縛るものでなければならない。それを、まるで「国民を支配する為のツール」のように(真逆に)勘違いしている政治家がチラホラ。
/「日本の憲法は変えにくい。外国は何回も変えている!」「現行の“3分の2で可決”をやめて“半数以上で可決”に」というのが安倍首相の主張。本当に外国は簡単に変えやすいのだろうか?答えはノー。アメリカの議会は日本と同じで3分の2だし、州議会に至っては4分の3という厳しさだ。ドイツは戦後に59回も改憲しているけど、こちらも議会は日本同様に3分の2で可決。つまり、キッチリ議論を重ねて7割の賛同に持って行ってる。イタリアは1回目の投票こそ2分の1だけど、3カ月にもう一度3分の2で採決し直すという制度になっている。韓国の議会も3分の2。日本だけが諸外国に比べてことさら改憲のハードルが高いワケじゃない。日本人が憲法を変えてこなかったのは、ハードルが高いせいじゃなく、この平和憲法で発展してきたから。っていうか、首相は第九十九条の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」をスルーしてない?
//マクドナルド元バイトが分析する業績不振の理由。もう原田社長を更迭してこの人を新社長に迎えた方がいいんじゃ?海外のマクドナルドは全商品の値段をレジ頭上に掲げている。なんで日本もあれをやらんのかねぇ。
 5月2日…明らかに過去の事実に矛盾するようなことを言う政治家にウンザリ。しかもそういう人物が大量投票で当選してたりする。この事実が、ますますやり切れなくさせる。危なっかしいから憲法96条は死守したい。/それにしても、先日の山口参院補選の惨敗(ダブルスコア負け)を見ても大同団結できないリベラル派政治家たちはアホなのか。本当に7月の参院選で根絶やしにされるぞ。公示まであと2カ月なのにどうすんの。民主は国民を裏切った、野田、前原、岡田、管を早く除名しろよ。それをやらない限り絶対に不信感は消えない。/現行の選挙制度で戦う以上、TPP加入・原発フル稼働・消費増税の怒濤の流れを止めるには、とにかくもう、民主左派、社民、共産、みどり、生活が合体するしかない。でもそれだけじゃだめだ。本当に政治を変える力を持つためには、「自民ハト派」「公明・良心派」の合流が絶対に必要だ。どんなに荒唐無稽な構想であろうと、それ一択って分かりきってることなのに!新自由主義(弱肉強食主義)の“維新”と“みんな”は益々安倍政権にすり寄り、いずれ合流するだろう。リベラル派政治家はこのまま何もしなくちゃ絶滅確定なんだから、失うものなんかない。著名な文化人、ノーベル賞学者など、もっともっとビビらずに発信して欲しい。いつも選挙直前にリベラルな発言をする著名人が何人かいるけど、後手後手になってる。今回こそ早めに動き出して!7月の参院選が終わったら、もう3年間も国政選挙はないんだよ!?※リベラル派はアベノミクス効果を認めなければ。野田前首相が解散を決めた昨年11月の日経平均株価は8600円台。それが今日は約1万3700円!半年で5割も上がっており、これで効果がないとは言えないっす。
//『アイアンマン3』の評判がすごく良い。連休中に時間をつくり『リンカーン』と一緒に観るつもり。5/5は兵庫県立美術館で大河原邦男先生と高橋良輔監督の特別対談があるので這ってでも行く。先着250名とのこと。
//4日のお薦め番組リスト、久々の10本超え。GWで各局力を入れている。
 5月1日…文芸ジャンキー版の四国八十八カ所巡礼MAPが完成!龍馬や正岡子規ゆかりの地、桃太郎with家来の墓、反骨の漢・幸徳秋水…個人的に四国でこれから行きたいと思っている名所や、これまでに訪れて感銘を受けた巡礼地をまとめました。GWに四国訪問の予定がある方はご参考に。/今日は富士山が世界遺産に登録(6月予定)というニュースが。以前にサイト読者のGさんが富士周辺史跡MAPを作成して下さったので、そちらもリンクを貼っておきますね。昨年知人と共同で作った東北&静岡MAPと合わせてご利用下さい。






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