最新文芸情報


2022.5〜6

●6月30日…連邦最高裁判所はアメリカの司法制度の頂点にあり判決の影響力は全州に及ぶ。ここがトランプの置き土産で大混乱に。最高裁の裁判官は9人いて、かつては保守とリベラルがバランス良く配置されていた。ところがトランプは退任前に、9人のうち6人を超保守にしてしまった。その結果、今月は時代が数世紀戻ってしまったかのような判決が連続することに。
(1)ニューヨーク州が100年以上も守ってきた「銃を持ち歩く場合は見えないようにすること」という州法を、連邦最高裁は「憲法違反。銃の所持を制限してはいけない。州法を撤廃すべし」と判断した。NYはコロナ禍を経て銃犯罪が激増しており、現実と判決がかけ離れている。
(2)米国では半世紀前から女性が人工妊娠中絶を選ぶ権利を認めてきたが、これを「認めない」という判決を出した。これは暴行によるものも含まれる。この判決後、アメリカでは中絶を行う病院の閉鎖が相次ぎ、州内にゼロになったところも。営業を続けるにも、禁止派が大挙して抗議で押しかけ、病院に出入りする者を「人殺し!」と罵るため立ち行かなくなった。好きで中絶する人はいない。中絶の背景には経済苦という深刻な理由が少なくないのに、そこをスルーして罵倒しても当事者を追いつめるだけ。結局、衛生面が心配な闇医者を頼ることになり、感染症で命を落とす危険も。

BSの海外ニュースで、NY在住の米国人リポーターが、「アメリカでは全国で銃の乱射事件が続発しているのに『自治体が銃を持つ権利を規制してはならない』とし、一方で『自治体が女性の権利を規制することはいい』と判断している。訳が分からない」と嘆いていたのが印象的だった。
●6月29日…「マジンガーZ」「ゴレンジャー」「キカイダー」「サンバルカン」「ギャバン」など数々のアニメ・特撮作品の音楽を担当してきた作曲家・渡辺宙明(ちゅうめい)さんが今月23日に96歳で他界。明晩30日21時からEテレ『クラシックTV』は渡辺さんのゲスト回をアンコール放送。70年近い作曲活動の秘話など貴重な話を聞きます!
●6月28日…ロシアのミサイルがウクライナのショッピングセンターを直撃、多数の死者が出ている。G7首脳の声明「この攻撃は言語道断であり、市民への無差別攻撃は戦争犯罪。プーチン大統領は責任を問われることになる」。国連安保理の緊急会合は明日午前に開催。本当にこれが2022年の出来事なのか。
●6月27日…もう梅雨明け!昨年より3週間も早く過去最速とのこと。まだ6月やで!?今年の梅雨はたった2週間しかなく、こちらも過去最短。稲が育つにはたくさん水が必要なのに、田んぼは大丈夫なのだろうか。ダムに水が貯まる前に梅雨が終わるとは…。台風は来てほしくないけど、台風の雨が頼りに。
●6月26日…今月17日に最高裁が初めて東電原発事故で「国の責任はない」と判断。国の主張をうのみした判決で耳を疑った。
2002年に政府の地震調査研究推進本部は「福島県沖を含む太平洋側の日本海溝沿いでマグニチュード8級の津波地震が30年以内に20%程度の確率で発生する」という“長期評価”を出していた。東電もまた08年に津波の規模と方角は異なるが津波被害の試算をおこなっていた(反映されず)。

避難者ら原告団は「長期評価に基づけば原発敷地を超える津波の襲来を国は予見できた」と訴え、国は「長期評価だけでは津波を予見できなかった」と弁明、最高裁はこの部分について「判断せず」と逃げ、原告団は肩透かしをくらった。
そして、原告団の「東電に防潮堤など建屋への浸水防止対策をとらせていれば事故は防げた」という訴えには、裁判所は国側の「対策を取っても事故は防げなかった」とする主張を丸呑みし、国の賠償責任を認めずとする判決を言い渡した。事故から11年を経て、東電を規制する立場だった国の法的責任の有無について事実上の決着がついた。ただし裁判官4人のうち、検察官出身の三浦守裁判官だけは「長期評価を前提に国や東電が真摯な検討をしていれば、事故を回避できた可能性が高い」と国の責任を認める反対意見を付けた。

「国が東電に対策をとらせたとしても事故は回避できなかった可能性が高い」。
事故前は「対策してるので問題ありません」、事故後は「想定外のことが起きたから責任ありません」、ってこの国は無敵すぎる。
事故後農家の父親が自殺した樽川和也さん「想定より津波が大きく、対策を講じていても津波の被害は防げなかったと言ったよね。そうしたら日本中の原発をすぐに廃炉にしたほうがいいと思う、早急に」。ほんとその通りだと思う。事故対策が不可能なものを、全国に建てるのはアウトだし、そもそも対策できないものを動かしてはダメだ。

/僕は大阪在住なので、維新の会がしょっちゅう「安全な原発から再稼働させよ」と主張しているのを聞く。だが、最高裁が「事故を想定さえしなければ国に責任はない」とするような無責任な状況で、「安全な原発」って言われても怖すぎる。
っていうか!そもそも原発が問題なのは、安全性だけじゃなく、猛毒の核のゴミ(使用済み核燃料)を10万年も安全に保管できる場所が、地震大国の日本にはどこにもないことだ。維新はそこを一切言及しないけど、何かとっておきの解決策、秘策があるというのか?無責任なのは維新だけじゃない。党首討論で維新にそこを指摘しない他党も大問題。ニュース解説者もそれを問題提議しない。大事なことなのでもう一度言う。原発再稼働の是非は、核ゴミを10万年保管できる施設をまず建設してから!フィンランドはそうしている。東電事故を起こした日本ならなおさらだ。大地は未来の子孫からの借り物であり、汚染せずに渡さなくちゃいけないんだ。
●6月25日…漫画『ジョジョの奇妙な冒険』をめぐり、僕の身に起きた現代のおとぎ話。ちょうど20年前の2002年6月25日、ジョジョ愛爆発の盟友“鬼教官”(190cm)と、登場人物の美しいポージングを伝授する「ジョジョ立ち教室」を開催した。当初は「ジョジョ決めポーズ」と呼び、やがて“もっと言いやすい言葉はないか”と 短くてキレのある「ジョジョ立ち」に。
単行本の表紙から難易度を10段階に分けたポージングを選び、左手を顔にかざした第4巻の表紙をレベル1に選定した。人類には不可能と思われたポージングをいともたやすく再現する鬼教官は圧巻だった。

  

5年後、様々な奇跡が重なり、鬼教官と僕は荒木先生のご招待で、先生の講演の中で先生とジョジョ立ち教室を開催!人生最大のバタフライエフェクト(=小さな出来事が大きな変化に繋がる)だった。TVアニメ放送の5年前のこと。
友人4人にジョジョ立ちをレッスンするという、ほんの小さな出来事から多くの出会いが生まれた。人生、何がキッカケで変わるかわからず、どんなことでも行動した方が面白いね。(^^)

  
※講演の前日にジョジョ立ちのポイントを先生から直接教えて頂けたのは(しかもホテルのロビーの電気が消えた深夜まで!)、空前絶後、驚天動地の奇跡としか!

最初のジョジョ立ち教室から20年。先月ジョジョ展で原画パワーに感電し、江戸時代の尾形光琳「燕子花(かきつばた)図屏風」をモチーフにした作品に魅了され、旧友と久々のジョジョ立ちコラボにチャレンジ。

  
※加工して下さったパッショーネ大阪の有志の方に感謝!

かつて鬼教官の膝で寝ていたう ちの子(中1)もジョジョ立ちレベル1をマスター。そして人生は続く、と僕はしみじみ。

  

ジョジョの作品テーマは「人間讃歌」。同時に「結果ではなく過程を大切に」というメッセージも。僕はこれまで何度この作品に心を救われたか。素晴らしい作品を世に送り出して下さった荒木先生に心から感謝しています!

※ジョジョは連載35年目に入り、今は第8部が終了し、次の第9部に向けての待機期間。思えばジョジョ立ち教室をHPにアップしたのも、第6部が終了し、第7部に向けての待機期間だった。新たな第9部を心の底から楽しみに。
※第1回のジョジョ立ち教室から、海外まで広がったジョジョ立ち20年の歴史はリンク先に!
※2007年に荒木先生と一緒に開催したジョジョ立ち教室は次のリンク先にレポ!
●6月24日…大河『鎌倉殿の13人』、史実の流れからするとそろそろ頼朝が…。重要回が続く。
●6月23日…昨日、第26回参院選が日公示された。立候補者は計545人のうち、女性候補者は181人で、過去最多。全体に占める割合も33.2%と最高を更新。半数にはほど遠いけれど、それでも女性候補者が過去最多なのは良い変化だ。
●6月22日…東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた集団訴訟の上告審判決で、最高裁は「東電に安全対策を命じても原発事故は防げなかった可能性が高い」として、国の責任を認めない判断を示した。そんな馬鹿なことあるか。非常用電源さえ、海水に浸からない高所に移していれば、メルトダウンは防げたのに。最高裁はどうかしてる。
●6月21日… 『トップガン マーヴェリック』、4DXは圧巻でした。座席から振り落とされないよう、肘置きを必死に鷲づかみ。前に座っていた人はポップコーンが噴水のごとく空中に舞い上がってた(汗)。続編が第1作の内容を上回った貴重な例となる一作に!

/予告編では新作の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』(予告)が凄そう。引き込まれた。上映前に『バズ・ライトイヤー』の予告編が連続で上映されたのはどうかしてる。『バズ・ライトイヤー』予告が終わると次の『バズ・ライトイヤー』予告、それが5回も!それぞれ微妙に異なるのが5回!ネタバレを避けるため、ずっと横を向いてる身にもなってほしい(笑)。
●6月20日…インターネット上の誹謗中傷対策を強化するため、侮辱罪の法定刑の上限を引き上げる改正刑法が13日の参院本会議で成立。ネットで中傷を受けたプロレスラー木村花さん(当時22)が命を絶ったことをきっかけに厳罰化の機運が高まった。今後、SNSなどでの悪質な投稿を抑制することが期待される。
●6月19日…拡大する一方の格差社会にNO!を突き付けるべく、いま中米&南米で次々と保守政権が倒され、雪崩を打つようにリベラル政権が誕生している。2018年のメキシコを皮切りに、アルゼンチン→ボリビア→ペルー→ホンジュラス→チリと続き、なんと今日は南米でもっとも保守的・親米的とされたコロンビアで、初めて左派の大統領が誕生した。しかもこの大統領、長く国軍と戦ってきたガチの元左翼ゲリラ。コロンビアの場合、変革の背景には金持ち優遇の新自由主義(何でも自己責任の弱肉強食社会)では、もはやコロナ禍で激増した貧困層を救えないという切実な問題があった。とはいえ、共産化するほど過激でないことから、レッドではなく「ピンクの潮流(ピンク・タイド)」と例えられている。
物価高も庶民の暮らしを直撃しており、グロテスクなまでに格差が開いた社会を何とかしなくてはと、世界の潮流は変わりつつある。「富の再分配」に失敗した既存政治対する不満は溜まる一方。いずれこの波は確実に日本にもやって来るだろう。

  10月ブラジル大統領選を注視
●6月18日…21日からウィーンで核兵器禁止条約の第1回締約国会議が始まる。日本政府は米国の顔色を伺ってこの条約を批准せず、オブザーバー(傍聴人)としての参加すら見送った。一方、NATOの核の傘の下にいても、オランダとベルギーはオブザーバーを派遣。日本政府の姿勢は非核保有国の失望を呼んでいる。

/ウクライナはこのまま敗戦するのだろうか。ウクライナの危機に世界の主要国は軍事支援を約束したが、実際に米国が届けた軍事物資は表明した支援額の半分だけ、ドイツに至っては3分の1にとどまっている。フランスとイタリアはロシアから自然エネルギーを輸入してきたため、関係悪化を避けて表明した支援がもとから少ない。きちんと実効的な軍事物資を全て届けたのは、過去にロシアに苦しめられたポーランドだけ。
イラクがクエートを侵攻したときに国連は多国籍軍を派遣してクエートから追い出した。でもロシアは核兵器を持っているため、第三次世界大戦を避けるため多国籍軍を派遣できない。本当に核兵器は最悪。ミサイルそのものが非人道的であるだけでなく、持っているだけで他国を侵略しても国連軍が介入できない。こういうことになるから、絶対に核兵器をこの世から廃絶しなくてはならない。

※核保持国に侵略されないため、日本も核を持つべきという意見について。その理屈だと、世界約200カ国がすべて核を持った状態が最も安全ということになる。アメリカはいま、銃犯罪から身を守るという口実で、銃の数が人口よりも多く出回っている。だが、まったく安全でないし、銃犯罪は極限まで深刻化。米国の若者の死因は交通事故より銃の犠牲が多い。そんな国は世界で米国だけだ。銃犯罪を根絶できるのは、銃所持を禁じる法律だけ。それしか無理。
国連で核兵器禁止条約が締結されて以来、「すべての核保有国は、核をちらつかせて相手を脅かす“ならず者”国家である」という認識が広まりつつあったけど、ロシアのウクライナ侵攻で脅威は現実となった。悪党に好き放題させないため、一刻も早く核廃絶が必要だ。中国を念頭に核を所有しても、あの広い国土のすべての拠点を沈黙させるのは不可能だし、本当に撃ち合いになれば日本は消滅する。だから所持ではなく、廃絶の方向に進まねば。日本は被爆国であり、もっと強く主張するべきだ。オーストリアやノルウェーの方が核廃絶の先頭に立っている。

 

/7月の劇場映画、期待度ナンバーワンはプレスリーを描いた『エルヴィス』。予告編(30秒)で虜に!
●6月17日…日本経済が停滞している理由のひとつに、世界的に見て最悪レベルの“中抜き”が横行してることがある。最近でも目を疑う記事が2つ。
(1)『コロナ予備費12兆円、使途9割追えず:透明性課題』…政府が新型コロナ対応へ用意した「コロナ予備費」と呼ばれる予算の使い方の不透明感が酷い。国会に使い道を報告した12兆円余りを日本経済新聞が分析すると、最終的な用途を正確 に特定できたのは6.5%の8千億円強にとどまった。9割以上は具体的にどう使われたか追いきれない。国会審議を経ず、巨費をずさんに扱う実態を検証する必要があるが、国民は金額多すぎてピンとこないのか議論が盛り上がらない。先月、山口県で24歳の男に4600万が誤給付された際、ワイドショーは大騒ぎになったけど、使途不明の11兆の方がよほど大問題。

(2)『東京五輪経費1兆4530億円 全体像分からぬまま組織委解散へ』…東京五輪の大会経費は、国と東京都、大会組織委員会の3者がそれぞれ負担し、総額約1兆4530億円。ところが、組織委が負担した4割超については情報公開制度の対象外で あるため、巨額経費の全容について国民が妥当性を検証するすべがない。国を挙げての一大行事にもかかわらず、支出の裏付けを確認できないまま組織委は今月下旬に解散する。
当初の計画では7300億円のコンパクト五輪になるはずだった。フタを開ければ倍以上でその四割(約7000億)は使途不明で、史上最大の予算をかけたはずの東京五輪開会式は中抜きでスカスカのステージに。東京五輪全体の金の流れを把握し、中抜きの実状を誰よりも知っているはずのJOC(日本オリンピック委員会)の経理部長が、開催約6週間前に謎の鉄道自殺をしたことで解明のハードルはさらに上がっている。今後、契約書などの重要書類はどうなるのか。

国がどんとん衰退するのも、こういうことを繰り返しているから。海外なら大規模デモが起きている。安倍政権下でGDPが改ざんされようが、三党合意の景気条項無視して消費税を上げようが、低賃金を30年も維持しようが、コスパを理由に外国人実習生を入れようが、中抜き五輪を開催しようが、今のところ選挙の投票率が上がる気配はない。それが何とももどかしい。
●6月16日…消費者庁がアレルギー食品表示に「くるみ」義務化へ。国の食品表示制度では、アレルギーを引き起こすおそれがある食品について、卵、乳、小麦、エビ、蟹、落花生、ソバの7品目の表示を義務づけてきた。ところが、アレルギー反応の最新調査によると、6000件余りの症例のうち、「くるみ」に関する報告が463件と急増し、鶏卵、牛乳、小麦に次いで4番目になり、表示義務化の手続きを進めるとのことだ。
実はうちの子も以前クルミでアナフィラキシーショック(呼吸困難)になりかけて、小学生時代はランドセルにエピペン(アレルギー症状をやわらげる注射器。太ももに刺す)を入れて通学していた。くるみは栄養素が豊富で、低糖質な食品として需要が増えており、いろんな食べ物にステルスで入っているので油断できない。くるみケーキやくるみパンならひと目で分かるけど、焼肉のたれやバジルソースにもコクを出すためにくるみが入ってることがあるので注意が必要。どんなに気をつけてても食べてしまうことはあるので、表示義務、ほんと早急に頼みます。

 
●6月15日…世界は物価上昇とセットで賃金が上がっているのに、なぜ日本は賃金のかわりに税金をあげるんだろう。
●6月14日…西洋芸術を理解するためには、聖書の知識が必要なので、20代の頃にキリスト教の勉強を少しずつ始めた。そんなある日、忘れられない出来事が。家賃8千円、四畳一間の部屋に住んでいた大学時代の寒い冬の夜。あまりにお腹が空いてひもじく、ユゴーの『レ・ミゼラブル』を思い出し、「ジャン・パルジャンを助けてくれたような教会が本当にあるんだろうか」と、20時すぎに大学の近くの教会のインタホンを鳴らした。事情を把握した牧師さんが「お入りなさい」と、そして「夕食はもう済ませましたが、今夜のシチューがまだあります」とテーブルに出して下さった。真冬の夜に食べるシチューの美味しかったこと!オランダの画家レンブラントが描くキリストの絵、バッハの《マタイ受難曲》、中宮寺の菩薩半跏像(飛鳥時代)、運慶が彫り上げた大日如来座像、人類は信仰から素晴らしい芸術を創造する。そういうことから宗教を頭ごなしに否定する感情は現在に至るまでない。
レンブラント『キリストの昇天』 中宮寺『菩薩半跏像』

でも、例外もあった。いわゆる新興宗教の信者の知人に誘われて集会に行くと、キリスト教系、仏教系にかかわらず、「神罰を恐れよ」「仏罰を恐れよ」「先祖の罰を恐れよ」と、救済のための宗教のはずなのに、罰という恐怖で支配する“脅迫宗教”が少なからずあった。僕にとっての神仏のイメージは、赦(ゆる)しを与えるものであって、罰を与えるものではない。弱い心を助けたり、孤独を深い愛で包み込む存在。先祖についてもそう。子ども(子孫)が背を向けたからといって、子の不幸を願う親がいるだろうか。僕はもし子孫が自分を敬ってくれなかったら、それは生前に人助けをしなかった自分、社会に良いことをしなかった自分ゆえと反省しこそすれ、荒れ墓になっても子孫を恨むことなど微塵も考えない。

先日、ネットニュースに掲載された故・瀬戸内寂聴さんによる「お布施ばかり求める“銭ゲバ宗教”」に共感したので以下に紹介(抜粋)。元記事は文藝春秋。

→「最近、目立って持ちこまれる相談に、これまで入っていた宗教団体から、脱退すると恐しい罰が下るといって、脅かされているという訴えが多い。それ等の人々は、たいてい半分ノイローゼになっていて、顔色も悪く、目に落着きがない。必ずしも一つの宗教ではないが、揃って新興宗教であり、それぞれ相当有名なものばかりだ。そのどれもが、同じことを信者に教えているのが異様なほど一致している。
 口を揃えて言うことは、「今、あなたのかかえている不幸か悩みのすべては、前世にあなたが(あるいは祖先が)ひどい悪業を犯したので、その罰が当っているのである。それを払うには、この教団に入って、教えを忠実に守り、過去の罪のつぐないをしなければならない。そのため、まず布施を仏に捧げることだ。布施はあなたの罪業の深さによって決る。あなたの罪業は人並でないから、もっともっと布施をすることだ」と言う。
 それで布施をしても、しても、一向に身の不幸は好転しないし、病気は治らないし、家族まで災難にあうことが多いので、教団に訴えると、「それそれ、だからあなたの過去の罪はそれほど大きいのですよ。もっともっと本気で修行して、布施をたくさんしなさい」と言われる。
 あんまり布施をとられるし、不安になって棄教したいと言うと、「そんなことをしたら、どんな恐しい罰と祟りがあるか怖くないのですか。ほら、そういう弱気をおこさせるのが悪魔のしわざで、あなたにとりついている。私にはその悪魔の姿が見える」と言われ、まわりにいる人にも口々に、「ほんとに見える。ああ恐しい」と言う。
 そう言われると、その宗教をやめたいと思っている人は、祟りが恐しくなってすくんでしまうというのである。あんまり馬鹿馬鹿しいほど、どの宗教も同じパターンなので聞いていて呆れかえってしまう。オウムと同じで、これもまた一種のマインドコントロールである。
 マインドコントロールされてしまっているので、そういう人達は、脱会したいとあせりながら、教祖のことは、「あの方は御立派な方です」とうわ言のように言う。
 実を明せば、私はそうした人たちから、捨てるに捨てられない(教団の経典、教祖の御影など)恐怖の対象を預って、いくつ処分したか知れない。もし罰が当るなら、私に当れと祈りながら、私はそれを行った。もう何年も前からそうしている。だから風呂場でこの間転んだじゃないかって。アハハハ。
 あの悩める人たちが妄想から解放され平常な神経がもどるなら、私は教団の言う地獄に落ちたって結構だと思っている。」
※瀬戸内寂聴さんは99歳まで大長寿されました。2021年11月永眠。
●6月13日…1ドル135円!これではコロナが収束しても、海外まで墓巡礼にいけない。2011年7月のニュースを見ると1ドルが78円。この頃、アメリカを旅するとチーズバーガーでも90円くらいのイメージだった。円安は輸出産業に有利といっても、今は工場の海外移転が進み、現地生産・現地販売が多く、昭和のような円安のメリットはない。まして食糧や燃料を輸入に頼っているわが国、もうちょい円高になってくれないと!(汗)

  ひょえええええ!!
●6月12日…公開直後に鑑賞しながら、満足感とモヤモヤ感が同居したため感想を保留していた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『シン・ウルトラマン』のレビュー。いずれも内容に触れます。ちなみにどちらの作品もうちの子(中1)は直後に「これ百点とちゃう!?」と言っていたので、子どもが対象なら大成功。

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』…公開初日の夜に観に行くと、劇場は50歳前後の親父たちの総決起会場と化していた。女性はともかく若者はほとんどなし。親父たちは「平日(金曜)の夜、仕事を終えてどうしても初日に来たかった人」であり、言葉は交わさずとも目に見えない連帯感で結ばれた同志だった。映画の冒頭で「オリジナルは1979年に放送されたもの」とテロップがあり、「まさか43年後にこのエピソードだけの映画が公開されるとは」と改めて感無量に。そして最高の作画&臨場感満点の音響で味わえることに、早くも涙目に。
ガンダムシリーズでは異色作となる敵ジオンの脱走兵の物語。ジオン兵ドアンは市民を巻き込む戦争に嫌気がさして軍を離脱、戦争孤児達をひきとって大西洋の島で自給自足の生活を送っている。本作ではこの島を訪れた連邦軍ガンダムのパイロット・アムロとの交流が描かれる。

74歳の安彦良和監督が、なぜこの映画を作りたかったのか、それが知りたくて劇場へ足を運んだ。若い頃の安彦監督は学生運動の闘士だった。弘前大学全共闘の元リーダーであり、大学本部を占拠した結果逮捕され、大学を除籍処分になるという、近年のアニメーターには絶対ない過去を持っている。
この映画がテレビ版と一番大きく違うのは、アムロによる殺害シーンの追加にあると思う。『ガンダム』初期のエピソードに、まだガンダムに乗ったばかりのアムロが、生身の敵兵をライフルで撃てないシーンがあり、その後に敵メカとの戦いでは「相手がモビルスーツなら人間じゃない」と自身に言い聞かせながら撃つ話がある。従来のロボットアニメは敵が異星人など人類以外だけど、ガンダムでは同じ人間であるため、主人公による直接的な殺害シーンは描かれなかった。だが、本作では怯えているジオン兵を2人、それも1人はガンダムの足で踏み潰すという凄絶な描き方をした。もう1人だって、迫りくるビームサーベルの恐ろしさはハンパなかった。そこにあるのは、“戦争はけっしてカッコいいものではない”という安彦監督のメッセージであり、ガンダムシリーズの生みの親の1人として、人生を終える前に、それだけはどうしても伝えたかったのだと思う。
核ミサイルや文化に関する一連のエピソードも、反戦平和主義者の安彦監督ならではのものと思った。良い映画。
矛盾しているようだけど、宮崎駿監督が平和主義者なのに兵器マニアで戦車の動く絵が超絶リアルなのと同じく、このドアン映画でもメカの重量感に思わず見入った。スクリーンから“鉄の重さ”が伝わってきた。テレビ版から随分とメカの描き方も進化したものと釘付けに。複数のガンキャノンが登場するのも新鮮だった。

一方、「?」と引っかかる点も。冒頭、どうしてブライトが大慌てでアムロを置き去りにしたのか、イマイチよく分からなかった。雷が怖かったから?あんなにパニクってアムロを見捨てたブライトと、後半で上官に嘘までついてアムロを助けようとするブライトが同じ人間に見えず、もっと説得力のある理由がほしかった。島のドアンたちの生活描写でも、岩の多い荒涼とした火山島なのに、とんでもなく食卓が豪華なのも気になった。その食材はどこから?友人が「ジオンの基地からじゃない?」と言っていたので、そういうことにしておこう。そして最大の引っかかり、ドアンというキャラクターの肉付け不足だ。なぜ軍を脱走したのか、もっと掘り下げてほしかった。ドアンの子どもと同じ年頃の子どもを戦争孤児にしてしまったショック、それは分かる。でも小説版では地球への「コロニー落とし」に使ったコロニー(サイド2)にドアンの妻子がいたのに、彼はそれに気付かずサイド2へ毒ガスをまく作戦に関わってしまったことも描かれている。その部分こそ描く必要があったのでは?ドアンが見てきた地獄をきちんと描写しないと、“脱走兵になるまでの心の変化は観客の想像にお任せします”では、ちょっと伝わりきらないと感じた。むろん、そこを出さないのは安彦監督の優しさなのだろうけど…。

敗戦75年となる2020年8月15日の東京新聞から、安彦監督の言葉。
「(冷戦が終わった)一九九〇年代、ソ連崩壊とユーゴスラビアの内戦は衝撃だった。歴史は進歩せず繰り返してしまうんだ。われわれは基本的に愚かなものなんだ。愚かでしかありようがないんだ、と。その中で正気を保つためのてこになるものは、宗教、大義、愛国心といったものではない。戦いに巻き込まれる「小さき者」たちの視点に心を寄せ、自分自身を小さき者として自覚すること以外にないのではないかと思う。小さき者がどれだけ影響を受け、どういう状況に陥るかが見えなくなった時、人間は間違いを犯してしまうのではないか。」

2020年2月21日デジタル朝日から、安彦監督の言葉。
「アメリカに寄り添って平和を享受してきた戦後日本なんて醜い国ですよ。ベトナム戦争が典型ですが、日本はアメリカの戦争に紛れもなく加担してきた。そこを見つめないで「平和主義を守ってきた」というのは欺瞞です。人類の革新=ニュータイプが世界を変える、それが『ガンダム』のテーマなんだと誤解する一部オタクや評論家がその後どんどん現れました。じっさい続編の何本かはそう解釈するしかないような作られ方をしています。しかし、これでは選民思想です。学生運動の時に語られた「前衛党が先頭に立って革命を実現し、大衆を導く」という発想とも同じです。レーニン主義に立つこの考えは、旧左翼と変わりません。自分たちの正義を疑わずに仲間を粛清した連合赤軍事件のことが、悪夢のように思い出されました。そして95年には、さらに醜い事件が起こりました。オウム真理教による地下鉄サリン事件です。 彼らは、危険なほどにサブカルと癒着していた。『ガンダム』の影響を指摘する人もいました。「ポア」という言葉で殺人を正当化する思想は、紛れもなくニュータイプ思想に通じます。これはまずい。『ガンダム』の理解の歪みを是正するためにもう一仕事しなくては――。それが、結局サンライズの要請に応えて『THE ORIGIN』を描いた動機です。10年以上の大仕事になりましたが、『ガンダム』前史の開戦の経緯やジオン公国が唱える選民思想のいかがわしさを、ある程度は描き込めました。『ガンダム』から後付けの余計な思想をとっぱらうことができたと思います。」

もう一人のガンダムの生みの親、富野由悠季さんの言葉(敗戦75年にあたり)。
「アニメ界は(女子高生による戦車を用いた武道を描く)「ガールズ&パンツァー」や(軍艦を少女に見立てた)「艦これ(艦隊これくしょん)」のような物語が出てくるようになった。エンタメだからと認めている部分もあるが、これでいいのかとも思う。われわれの世代としては「戦争はそんなふうに扱うものではないのでは」という気がして、気持ちがいいものではない。最近では「この世界の片隅に」が希有(けう)な作品だった。自宅近くの畑から戦艦大和が見えるという距離感、市民生活と軍があれだけ密着していたことを市民の目から描いていた。そういう作品を僕は他に知らない。毎年八月になると戦争体験の話をするが、それは被害者の体験談であって、戦争論ではない。日本人は本気になってリアリズムで戦争を考えて、自衛隊はいいのか悪いのかといった話をしてこなかったんだ。今後、地球上では国家間戦争はできない。エネルギー、食料、水、廃プラスチックといった環境問題があるからだ。軍隊を保有していても国家が消耗するだけだ。そういうところまで来ているのに、(自衛隊の)宇宙作戦隊なんてものを作っちゃう。そんな暇があるのだろうか。ミリタリー(軍事)というのは、半分くらいは一般人の考える「かっこいいもの」で妄想。でも、かっこいいことなんて一切ない。戦争はやっぱりあっちゃいけない。しかし、戦争に憧れる人類の妄想があるために、戦争がなくならないという不幸な現象がある。」

//『シン・ウルトラマン』、冒頭ウルトラQの怪獣が次々と登場する5分間に大興奮。「うおお、この濃密さで行くのか!」と前のめりに。ネロンガ、ガボラ、ザラブ、メフィラス、人気怪獣が続いて楽しかった。でも中盤から「あれ?バルタン星人は?バルタン星人…」。うちの子は「お父さん、ゴモラがまだ…」。上映時間の縛りがあるため、レッドキング、スカイドン、シーボーズまで出すのは難しいとしても、冒頭のウルトラQ方式で人気怪獣をあと5、6体でいいので見せてほしかったな。カラータイマーがないのもちょっと寂しい。ゼットンのエピソードは超展開で、連れてきたのがまさかのキャラ。「えっ!?えっ!?」、でもそれはそれで面白いと思った。
ただ、何というか、ジャミラのように科学の犠牲になった男のような、刺さるエピソードがもっとほしかった。俳優の顔面アップがやたらと多く、スクリーンだと圧迫感があり見づらかったし、巨大化する長澤まさみがフジ隊員のオマージュとしても、スカートである必要はなかった。それも片足をあげての静止ポーズ。ウルトラマンにお色気は必要ない。他にもセクハラっぽいシーンがあり残念…シン・ゴジラにはなかったのに、なんでウルトラマンに入れてきたんだろ。とはいえ、『シン・ウルトラセブン』の話がさっそく出ているといい、当然、観に行くしめちゃくちゃ期待している。ギエロン星獣とノンマルトが採用されますように。
※プレステ2『ウルトラマンFER 必殺技集』(36分)、超ド派手なバトルシーンのオンパレードで、これホントすごい!
●6月11日…夏目漱石は闘病しながら長編小説『明暗』を書き続け、まさに今からクライマックスが始まるという所で49年の生涯を終えた。漱石は死の直前「胸に水をぶっかけてくれ!死ぬと困るんだ!」と訴えたという。手塚治虫も晩年にベートーヴェンの 伝記漫画や 人工生命を扱った『ネオ・ファウスト』など3本の連載に取り組んでおり、病室のベッドで訴えた最期の言葉は「頼むから、仕事をさせてくれ」という壮絶なものだった。 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』も核心となる第2部が書かれる前に作者は旅立ち、絵師葛飾北斎が死の間際に語った言葉は「せめてもう10年、いや、あと5年でもいい、生きることができたら、わたしは本当の絵を描くことができる のだが」とも。

そういうエピソードが多々あるだけに、漫画『ベルセルク』が作者の急逝後も最終回まで形になると決まったことが嬉しい。もちろん、芸術作品を作者以外の手で完成させることに否定的な声はあると思う。でも、モーツァルトは遺作『レクイエム』中の「ラクリモサ(涙の日)」を冒頭8小節まで書いて病没(35歳)したものの、構想を知る弟子が見事な調べを重ねて世に出したし、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会も、建築家アントニオ・ガウディが事故死した後も、 彼を敬愛する職人の手で着工から140年が経った今も建設は続き、完成が近づきつつある(コロナがなければガウディ没後100年となる2026年に完成するはずだった)。
『ベルセルク』の新しい制作チームはとてつもないプレッシャーの中にあると思うけど、モーツァルトのラクリモサ(3分)の如き時代を超える傑作になると信じたいし、この仕事を引き受けた勇気にエールを送りたい。主人公ガッツと仲間たちにどんな運命が待ち受けているのか見届けたい。
●6月10日…団体ツアーに限って外国人観光客の受け入れ再開。欧州はコロナの完全収束を待つのではなく、共存を選ぶ方向に舵を切った。現在のところ、欧州で感染再拡大が起きていないこともあり、日本もそれにならった形に。ゼロコロナは非現実的としても、このまま減少傾向が続くことを心から祈ってる。
●6月9日…信じられない、次の日曜に4DX版『トップガン マーヴェリック』を観に行くつもりだったのに、チケット販売開始から1時間ほどで完売!嘘だろ、ほんの少し出遅れただけなのに。繁華街から遠い映画館なので甘く見ていた。鑑賞は19日に持ち越しになったので、来週こそ、0時と同時にチケットを買おう。
●6月8日…昨日、プロボクシングの世界バンタム級3団体王座統一戦で、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)統一王者の井上尚弥選手が、世界ボクシング評議会(WBC)王者のノニト・ドネア(フィリピン)を2回1分24秒TKOで下した。世界主要3団体を統一した日本人選手は初めて! 
●6月7日…厚労省は2021年の人口動態統計を公表、出生数は前年から2万9231人(3.5%)減り、過去最少の81万1604人となった。1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率は1.30と、6年連続で減少した。少子化対策は賃上げしかないのに、そこに踏み込まずに何を議論しても無駄。平均賃金アップあるのみ。
●6月6日…先月末、北海道内の住民ら約1200人が北海道電力泊原発(運転停止中)の安全性に問題があるとして、北海道電に廃炉や運転差し止めなどを求めた訴訟で、札幌地裁は運転の差し止めを命じる判決を言い渡した。まっとうな判断だ。一方、廃炉に関する請求は棄却に。
●6月5日…政府は2025年までに最低賃金を1000円にする議論をしているけど、なんでそんな先なのかと。それを上回るペースで物価が上がっているのに。他の先進国は3000円という話も出てきており、半分の1500円でも安いくらいだ。男女の賃金格差も日本は先進国で最悪。ぶっちぎりで酷い。女性は非正規が多いとか、パートが多いというのは男女格差の言い訳にならない。なぜなら他の国はそれを踏まえた上で、男女の賃金格差を少なくしているからだ。企業は役員に「最高賃金」(平社員の10倍以内。平社員が年収360万なら3600万等)を設定して、その役員給与を末端労働者に還元する英断を。役員がもっと報酬をほしいなら、平社員の給与を上げれば、10倍の法則で自分の給与も上がる。
●6月4日…海洋冒険家堀江謙一さん(83)がヨットで世界最高齢となる単独無寄港の太平洋横断を達成!83歳で太平洋横断ってすごい。
●6月3日…上海2200万人のロックダウンが2カ月ぶりに解除され、市民は街角へ。2200万人が2カ月!
●6月2日…昨年、漫画家・三浦建太郎先生(享年54)の他界で『ベルセルク』が第364話で中断し、1989年から32年かけて描いてきた力作なのに、主要キャラの運命など、この先の展開もラストも謎のまま終わり、心底残念に思っていた。ところが!なんと連載が再開されるという!
三浦先生の親友で漫画家の森恒二先生いわく「以前に三浦さんからストーリーについて聞かされており自分は『ベルセルク』の最終回までの物語を知っています」。作画は長年三浦先生のアシスタントをしていたスタジオスタッフ。彼らや担当編集もストーリーやエピソードを聞いていた。さらに、三浦先生が描いた構想メモとキャラクターデザインも見つかり、このたび連載再開が決まったとのこと。
森恒二先生「三浦が自分に語ったエピソードのみやります。 肉付けはしません。はっきり覚えてないエピソードもやりません。三浦が自分に語った台詞、 ストーリーのみやります。 当然完全な形にはならないでしょう。 しかし三浦が描きたかった物語をほぼ伝えられるとは思います」。
とても誠意とリスペクトが伝わるコメント、また『ベルセルク』を読めるのがホント嬉しい!
●6月1日…昨日、NHKラジオ『ラジオ深夜便』で話した「世界偉人伝(15)」が聴き逃し配信で公開されました!
白いトランペットがお墓に載ったルイ・アームストロング、薄命の作曲家ガーシュウィン、墓に小石が積まれた指揮者バーンスタインなど、NYに眠る偉人の墓参レポです。
6/7の24時まで聴取可能、リンク先の開始4分より約16分間です。

大理石のトランペットが載った
ルイ・アームストロングのお墓
『ウエスト・サイド物語』の作曲家
でもある大指揮者バーンスタイン
ジャズとクラシックを融合し、アメリカの
心を音楽で描いたガーシュウィン
NYの安宿で僕のベッドに
どで〜んと居座っていた黒猫

ルイ・アームストロングの名歌『この素晴らしき世界』は、1967年にベトナム戦争が激化していくなか、自然の美しさや隣人愛、赤ん坊の成長を讃えることで、それらを踏みにじる戦争の愚かさをあらわにした曲です。ボブ・シールらが書いたこの反戦歌について、アームストロングは最晩年(71歳)に想いを語っており、その音声がYouTubeにありました!
 「この世界は酷いという声があるが、悪いのは世界ではなく私たちが世界にしている事だ。世界にチャンスを与えよう。もっと多くの人がお互いを愛せば様々な問題を解決できるのです」

『この素晴らしき世界(What a Wonderful World)』
♪緑の木々に赤いバラが見える それは僕たちのために花開く
僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界かと
青い空や白い雲を眺める僕
明るく喜びに満ちた昼 暗く神聖な夜
そして僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界なのかと
七色の虹が空に美しく映え 行き交う人々の顔を染めている
友人たちが握手をして「ご機嫌いかが」と挨拶する姿が見える
彼らは心から言うのさ アイ・ラヴ・ユーと
赤ん坊が泣いているのが聴こえる
あの子たちが大きくなって
僕よりずっと沢山のことを学ぶだろう
思わず感動してしまう
なんと素晴らしい世界じゃないか
そうさ 僕はしみじみ思うんだ
嗚呼 この世はなんと素晴らしい世界なのかと!
●5月31日(火)、23時5分過ぎからNHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便 世界偉人伝』第15回に出演し、ニューヨークに眠る偉人のお墓とその人生について語ります!(現在その準備に集中!)

※NHKのラジオはネットの『らじる★らじる』でリアルタイム聴取可能です!
●5月30日…よっしゃ!『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』公開初日(6/3)のチケットを購入!120分あるので原作をかなり変えてきてるはず。絶対ネタバレを見たくなかったので初日鑑賞はマストだった。『トップガン マーヴェリック』の評判がめちゃくちゃ良いので、こちらも早く観に行きたいけど、4DXの上映時間がスケジュールと合わず、6月12日まで無理そう。7月にIMAXシアターが近所にできるのでこちらも楽しみ。
●5月29日…海外の日本人が最高裁裁判官の国民審査に投票できないのは憲法違反かどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁は「投票を全く認めていない国民審査法は違憲」との初判断。
●5月28日…ゴールデンウィークの反動でコロナの感染拡大が心配されていたけど、今のところ感染者数は前週よりも減少傾向にある。油断はできないけど、ちょっと安心した。
●5月27日…先日、オーストラリア総選挙が行われ、与党自由党は議席の3分の1を失い敗北。モリソン首相は党首辞任を発表し、野党労働党党首のアンソニー・アルバニージーが首相に就任した。変化できる国がうらやましい。
●5月26日…土曜深夜に放映中のアニメ『キングダム』第4シーズン、毎回、毎回、面白すぎて圧倒されている。展開が読めず「えっ!」と声を出して驚くこともしばしば。前回も「いや〜、今回も見応えがあったなぁ」と思っていると、まだ前半パートが終わったところで「ま、まだ半分だったのか!こんなに色々あったのに!」と感嘆。たまに神回があるとかじゃなく、第1話からずっと濃い。声優さんの熱演にも脱帽です。

//『鎌倉殿の13人』、義経死す。菅田将暉さんの義経は、当初あまりにサイコなキャラで慣れるまで時間がかかったけど、最後は菅田さんが義経にしか見えなかった。明るさの中に悲しみがあった。梶原景時に書き送った鎌倉攻略作戦も見事だった。そして、頼朝。義経の首桶に語りかけ、涙するシーンは胸にきた。サブタイトルの「帰ってきた義経」は、奥州と鎌倉の両方にかけてあったのか。恐るべきは後白河法皇よ。

//そして『義経のスマホ』、まさか牛若丸時代のキッズケータイから始まるとは!5分間のミニ番組だけど、これでもかと小ネタが満載。画面を一時停止しながら観ているのでめっちゃ時間かかる(笑)
●5月25日…アベノミクスのなれの果てということか。一昨日のNHK『クローズアップ現代』があまりに衝撃的だった。ビッグマック(ハンバーガー)は各国で材料や調理法がほぼ同じであるため、ビックマックの値段を比較することで、その国の物価水準、購買力がわかる。
「この30年間、日本だけが経済成長していない」とよく聞くけど、どういうことかひと目で分かる表を以下に。外国のビックマックはこんなに高い。

 

ずっと国内にいると日本がそんなに貧しくなったように感じないけど、スイスのビッグマック(804円)は日本(390円)の2倍以上、かつては日本より何でも安かったタイや中国の方が今は高い。内戦を長くしていた中南米ニカラグアにも負けている。
わが国は政権に近い企業が中抜きし、安倍政権下でGDPなど経済統計をごまかし、派遣を増やしまくり、先進国最下位の経済成長によって目も当てられない状況に。
50年前の日本は富裕層だけが海外旅行に行っていた。いま“円”の実力はその50年前の水準に戻ってしまったとのこと。とにもかくにも最低賃金をあげて庶民の購買力をあげないと。アメリカのアマゾン物流倉庫の労働組合は「時給4千円」(30ドル)を経営者に要求している。時給4千円!
※GWにハワイに行った人が、「免税店で買い物をするより、日本で買う方が安かった」と。免税店の方が高い、もうそこまで来ている。
●5月24日…世界で唯一、人口よりも銃が多い国アメリカ。24日昼、テキサス州の小学校で18歳の少年が銃を乱射し、小学生19人と教師2人の21人が犠牲に。凶行におよんだ少年は警官と銃撃戦になり射殺。つい先日(5/14)も北部バッファローのスーパーで差別主義者の少年(18歳)が黒人10名を射殺したヘイトクライムが起きたばかり。政治家が銃規制を先延ばしすることで、何度このような悲劇が繰り返されるのか。今度こそアメリカ社会は変わらねば。バイデン大統領「もう、うんざりだ。私たちは行動しなければならない。こうした殺戮に対して私たちは何もできないなどと、私に言わないでほしい」。

《過去の学校乱射事件》
・1999年、コロラド州のコロンバイン高校で、生徒12人と教員1人が死亡。容疑者は同校の生徒2人で、ともに現場で自殺。
・2007年、バージニア州のバージニア工科大で同大4年の学生が銃を乱射し、学生27人、教員5人を殺害した。死者32人は米国の学校現場において最悪の犠牲者数。
・2012年、コネティカット州のサンディーフック小学校で男が銃を乱射、6〜7歳の児童20人と教職員ら6人が死亡。
・2018年、フロリダ州パークランドの高校で、元生徒の男が生徒ら17人を殺害。
今年に入って銃による殺人は7585件確認されている。また、一つの現場で4人以上が銃で撃たれる事件は、今回のテキサス州のケースで212件目。昨年は 693件起きている。
米国では2017年時点で、一般市民が3億9330万丁の銃を所持。人口100人当たりでは世界最多の120・5丁で銃の方が多い。
●5月23日…なんと松尾芭蕉の直筆&挿絵入りの『野ざらし紀行』が発見されたとのこと。

//昨日からバイデン米大統領が来日しているけど、あまり話題になってない。
●5月22日…“もし歴史上の人物がスマホを持っていたら”というユニークな切り口の『光秀のスマホ』『土方のスマホ』に続く最新作『義経のスマホ』が23日深夜24:25からNHKでオンエアされます!人物の内面を生き生きと描写、SNSに心の声を吐露する5分×8回の歴史エンタメ、待っていました!

//朝ドラのお陰で沖縄弁をちょっと使えるようになって嬉しい。
●5月21日…人種、宗教などを理由に自国で「迫害」を受ける恐れがあって他国に逃れた人を、国際的に難民と定義している。2020年、ドイツは一年間に120万人の難民を受け入れたが、日本は1982〜2021年の40年間に915人しか認定しておらず、難民認定はしないが人道上、在留を認めた人も3289人にとどまる。3カ月弱で1千人を受け入れたウクライナとの落差が際立つ。
アフリカや中東から避難してきた人を長年支援するNPO法人「難民支援協会」担当者いわく「ウクライナの人々も助けるべきだが、他国から自力で逃れてきた人への支援との格差には複雑な思いがある」。協会によると、難民認定の申請中、生活費(1日1600円)や住居費(単身、月4万円)といった公的支援を受けられる制度はある。ただ、支給を受けられる人は一部に限られるうえ、支給までに平均で3カ月かかる。その間に就労もできず、食べる物も寝る場所もない人たちからの相談を受けてきたという。担当者は「難民を保護・救済しようという制度になっていない」と指摘し、「ウクライナ支援を他の国にも目を向けるきっかけにし、難民政策の転換点にする必要がある」とのこと。
●5月20日…今夜9時から日テレ系で傑作映画『ショーシャンクの空に』を24年ぶりに地上波放送!無実で終身刑となった男アンディの、静かなる不屈の戦いを描く。

//『炎のランナー』『南極物語』『ブレード・ランナー』などで知られる、映画音楽の巨匠にして電子音楽の先駆者ヴァンゲリス逝く。享年79。
●5月19日…2017年、米国映画界にはびこるセクハラ、パワハラが表面化し、性被害を根絶するべく#MeToo運動がハリウッド発で世界へ広まった。ところが日本社会は反応が鈍く、伊藤詩織さんの勇気ある告発も多くの日本人が知らないという現状のなか、今年に入ってようやく日本映画界にこれらを本気で排除しようという動きが出てきた。ネット記事に米国で活躍する俳優・尾崎英二郎氏のインタビューがあったので、以下に一部をメモ。

「僕(尾崎)はアメリカで15年間活動していますが、撮影現場で怒鳴る監督をひとりも見たことはありません。監督が怒ると俳優は萎縮し、実力が出せないことを監督は分かっているからです。実際、『硫黄島からの手紙』の現場でクリント(イーストウッド)さんは絶対に声を荒らげませんでしたよ」

「2017年の#MeTooを契機にハラスメントにかけてハリウッドは本当に変わりました。多様性にかけては2015年の#OscarSoWhite(同年のアカデミー賞ノミネートされた映画人が白人だけだったことから起こったソーシャルムーブメント)から随分と変わりましたね。本当によい意味で変わっています。ハラスメントが起こったときやニュースになったときに、専門家によるハラスメント研修が開かれたりします」

「アメリカではワインスタインやケヴィン・スペイシーなど、どんな大御所でも告発されて証拠があれば、刑事事件まで発展します。また、どれほど実績がある人でも、重要な主役でも、告発された時点で撮影がストップして直ちに調査が行われます。つい最近も、ビル・マーレイが撮影中に不適切な言動があったとされて、撮影が中断していますよね。このアメリカの対応の速さは素晴らしいと思います。いま、日本の映画界や演劇界で起きているハラスメント被害は一歩間違えば、社会問題にならずにゴシップ的な醜聞として扱われてしまう可能性がありますが、アメリカではきちんと調査がされる。日本の既存の構造では縦社会の掟や慣習により、特に加害者が著名な地位であるほど、つい擁護してしまいがちなのではないでしょうか。でも、エンタメ先進国のアメリカで起こることは必ず日本でも起こるので、日本もハラスメントや多様性に向けて動いていくと期待しています」
●5月18日…刑法は国内で行う賭博を禁止している。オンラインカジノで国内から賭ければ違法。しかし昨年は推定約300万人が海外のオンラインカジノに手を出したという。もっと“違法”ということを強く周知しないと。(そろそろスマホゲーのキャラ・ガシャもカジノと見なすべきと思う。10連3000円分が10秒で消えるとか異常だし、海外ではゲームの課金ガシャが違法の国もある。子供もやるゲームで普通にガシャがあるからタチが悪い)
●5月17日…ラインで新たにリリースされた、ジョジョアニメ10周年記念スタンプ、ジョジョラーがずっと待ち望んでいた第1部と第2部のスタンプがたくさんあってめっさ嬉しい。セレクトした人はよくわかってるなぁ!

  これとか!  これとか!!(笑)
●5月16日…ウクライナ軍が勝利を重ね、一部地域でロシア軍を国境まで追い返したとのこと。潮目が変わってきた。
●5月15日…1972年5月15日の沖縄本土復帰から今日でちょうど50周年。沖縄戦では県民の4人に1人が犠牲になり、海軍司令官の大田中将は自決前の本土への訣別電報で「沖縄県民は懸命に戦った」「どうか後世特別の配慮を」と切望しました。いま、日本の国土の0.6%の面積の沖縄に米軍基地の70%以上が集中。1日も早く、県民が望む姿の沖縄に。
沖縄西岸の海辺 中部のサトウキビ畑
沖縄戦犠牲者を弔う、平和の礎(いしじ) 沖縄南端の日没

//分断された世界を音楽で結びつける。本日21時Eテレ『クラシック音楽館 指揮者なしのオーケストラ 第9に挑む!』、楽器演奏者さん超絶録画お薦めです!指揮者が解釈したベートーヴェンではなく、個々の演奏家(74名)がベートーヴェンの心を読み解き、想いを重ねてひとつの曲(第九)に。僕は当初、「第九」という音楽の最高峰に、“指揮者”というガイドなしで登山を試みるのは無謀と思っていましたが、楽団員は見事にその頂へ。32台のカメラがオーケストラに密着し、これまでに見たことのないマルチアングル映像で奇跡のアンサンブルの全貌を記録!
※メイキングのドキュメンタリー再放送は20日(金)NHKBSにて22時から。

 
●5月14日…明晩(15日)夜8時からEテレ『日曜美術館 まなざしのヒント/メトロポリタン美術館展』(再)に荒木先生が講師として出演、三浦篤東大教授(美術史)と共に西洋絵画を楽しむヒントを伝授する特別授業。先週の本放送を見ましたが、3点の作品を例に荒木先生は
「人物画は指先に気品や気高さが出てくる」「あり得ないポーズをすると絵にファンタジー感が出てくる。僕の漫画だとジョジョ立ちっていうやつは、(関節を)ねじったり、回転を加えることで日常から離れ、ファンタジー感が出てくる」
「(ラ・トゥールの『女占い師』について)絵は平面なのに上から見ると回転の構図がある」「この絵は人間の暗黒部分に突入している」
等々、ジョジョに繋がる解説が嬉しくファンには至福のひとときでした!なんて贅沢な45分。
漫画の基本は「読者をにらむ」 「ジョジョ立ちっていうやつは」
「ここに回転があるんですよ」 「絵は平面なのに回転の構図が」

//明日、沖縄の本土復帰50周年。
●5月13日…穀倉地帯のウクライナが戦地となり、世界の小麦流通量が減るなか、小麦輸出量世界第2位のインドが「輸出禁止」を発表。これ、さらに小麦の価格が上昇し、パン、麺など食品業界が大変なことにならなきゃいいんだけど…。ちなみに輸出の第1位は中国、第3位はロシアで、どちらも強権国家。両国が結託して小麦の輸出を止めたら、えらいことに。マジで日本は食糧自給率(37%)をあげていかないと。

既にロシア軍が犯した戦争犯罪は1万件を突破。プーチンというたった1人の男のせいで、どんどん世界が酷いことに。「フセイン、ビン・ラディンはアウトだけど、プーチンは核ミサイルを持っているからセーフ」という世界の現状が、被爆国の人間としてほんとやりきれない。核抑止論なんて核を手放したくない国の屁理屈。プーチンは核使用をチラつかせて他国を侵略しており、こんなことになるから核兵器をこの世からなくさないとダメなんだ。国連で採決された核兵器禁止条約にツバを吐きかけるような核保有国の態度、いい加減にしろと。

そもそも、プーチンはウクライナのNATO(軍事同盟)加入を阻止するため軍事侵攻を決断したのに、狂気じみた侵略を目にしたフィンランドとスウェーデンが中立政策を捨ててNATO加入に転換したことで、プーチンの軍事行動は大失敗ということになる。

かつて世界はヒトラーという暴君の誕生を阻止できなかった。ヒトラーの死から77年、再びプーチンという怪物を生んでしまった人類。この77年の間、我々はどうすれば良かったのか、真剣に見つめ直さないといけない。
まさかです、コロナという災厄に続いて戦争が待っていたとは。パンデミックから立ち直るため互いに協力しないといけないときに、虐殺や食糧危機が引き起こされるとは。ほんと、まさかです。

戦時中に治安維持法違反で特高警察に検挙された俳人・渡辺白泉(1913-1969)の、1939年の句が脳裏に。
「戦争が廊下の奥に立つていた 」
●5月12日…今月初め、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」が2022年の世界各国の報道自由度ランキングを発表した。対象180カ国・地域のうち、首位は6年連続でノルウェー。日本は昨年から4つ順位を下げて71位。ウクライナ侵攻で報道規制を強化したロシアは155位へ5つ下落した。中国は175位。記者団は声明で「(露・中など)強権国家は官製メディアを自身の武器とし、市民の知る権利を消滅させている」「民主主義国では偏向報道の増加やSNS(交流サイト)を通じたフェイク情報の拡散により社会の溝が深まっている」と指摘。日本については「大企業の影響力が強まり、記者や編集部が都合の悪い情報を報じない“自己検閲”をするようになっている」と言及。イスラム主義組織タリバンが昨年実権を握ったアフガニスタンは156位(前年122位)へ、クーデターで国軍が全権を掌握したミャンマーは176位(同140位)へ大きく順位を下げた。最下位は北朝鮮。
※強権的だった安倍・菅政権が退陣して、岸田内閣になって順位は上がるかと思ったけど…メディア自身の自己検閲がはびこって、状況は変わらず。むしろ悪化とは。ちなみに鳩山由紀夫内閣は11位(2010)、麻生太郎内閣でも17位(2009)で10位台だった。71位とは!

//ロシア軍がいったん解放したウクライナの民間人2人(店主と警備員)を戻って来て背後から射殺。その後、店を物色し、略奪して乾杯。その一部始終が監視カメラに記録されており、兵士たちの顔も映っている。完全に戦争犯罪であり、ロシア政府がいう「ウクライナの自作自演」は通用しない。この事実がロシア国内に伝われば、政府のデマを信じているロシア国民の目が覚めるのだが。
※米国CNNのニュースサイトに動画が。映像には「Warning」の警告あり。

//ゼロコロナ政策をとる中国。上海は「2500万人」が自宅から出られなくなって41日目。市内に通じる幹線道路はすべて警察が封鎖しており、市外で隔離療養された人が自宅に戻れない事態も。人々は忍耐の限界に達し、だんだん暴動騒ぎが起き始めている。
●5月11日…金沢の荒木飛呂彦原画展、久々に原画が持つパワーを体感!泣けるほど最高でした。原画はジャンプ印刷時にカットされたコマの枠外部分もわかり、鑑賞するたびに新たな魅力を発見、“こうなっていたのか!”と感動に包まれます。原画から生命のシャワーを浴び、美術館を出る時は全細胞に人間讃歌注入!
会場では荒木先生自身による音声ガイドがあり、次の言葉が心に。
「30年描いてて思うのは、正義っていうのは最終的に勝つんだなと。時間はかかるけど、認められて勝つのは正義なんです」
この“時間はかかるけど正義は最後に勝つ”は、混沌とする現代の希望に。そして荒木先生の想いを聞いて、インドのガンジーの言葉を思い出しました。
「私は失望するといつも思う。歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。暴君や残忍な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。それを思う」

 

//上島竜兵さんは役者としても素晴らしいことを劇場版『タイムスクープハンター』で知り、今後は大河ドラマなどでも活躍されるものとばかり…。言葉が出てきません。享年61。
●5月10日…今年の劇場映画の公開予定日をまとめておきます。この12本は観に行くつもり。
5月13日
シン・ウルトラマン(庵野秀明)
教育と愛国(日本の教育現場の現在。ギャラクシー賞ドキュメント)
5月27日
トップガン マーヴェリック(4DXやばそう)
6月3日
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(脱走兵の物語)
6月17日
バズ・ライトイヤー(トイ・ストーリー外伝)
峠 最後のサムライ(河井継之助@司馬遼太郎)
7月1日
エルヴィス(バズ・ラーマン 監督!めっちゃ期待)
ミニオンズ フィーバー(7年ぶりのミニオンズ)
7月8日
ソー ラブ&サンダー(マーベル・ヒーロー)
7月29日
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(シリーズ6作目)
秋公開
SLAM DUNK(井上雄彦 監督)
12月公開
アバター ウェイ・オブ・ウォーター(キャメロン監督!)

●映画館で傑作SF『アバター』の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の予告編を観ました!完成はずっと先と思っていたのでビックリ仰天。舞台は1作目の10年後で、今度は水中の戦いが多いみたい。とんでもない映像クオリティでした!アメリカでは12月に公開されるとのこと。キャメロン監督「シネマが持つ限界に挑戦しています」。
●5月9日…フィリピン大統領選挙が行われ、独裁者の故マルコス大統領の息子、ボンボン・マルコスが当選。フィリピンは若い国家で、独裁時代を知らない若い世代が多く、マルコス一族に抵抗がないようだ。でも、いいのかこれ…。さっそくボンボン・マルコスは父を讃え始めている。
●5月8日…古いジョジョラー仲間と久々にジョジョ立ちを楽しんだ。焦ったのはレベル8のナランチャ・ポージング。昔は5分くらい余裕だったのに、腹筋が弱くなり、っていうか体重が増したため5秒もできない!嘘だろ、我がボディ…。
●5月7日…明日朝9時Eテレ『日曜美術館 まなざしのヒント メトロポリタン美術館展』に、漫画家の荒木飛呂彦先生が“講師”として登場!美の殿堂、メトロポリタン美術館の名品来日にあわせ、西洋美術を楽しむコツが満載の特別授業が開講されるとのこと!
●5月6日…感染対策しながら、滋賀と岐阜に行ってきましたが、マスクと消毒液から、ほんと早く解放されたいですね。気温が上がると、一瞬でマスクの中が温室状態に。
●5月5日…賎ヶ岳、ここで合戦があったとは思えないほど、風光明媚な山でした!山頂から眺める湖が美しいこと!
●5月4日…本日14時から17時まで、朝ドラの大傑作『カムカムエヴリバディ』の総集編です!3代の主人公の物語、一挙放送!

//賎ヶ岳など、滋賀に行きます。
●5月3日…ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のサッカー元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が5月1日に80歳で他界。オシム氏は1990年W杯イタリア大会で同国代表を率い8強入り。03年に来日しJ1市原監督を経て、06年から日本代表を指揮したが、07年病に倒れ退任した。その後は母国ボスニア・ヘルツェゴビナで指導、2014年のW杯母国初出場を実現させた。哀悼の意を表します。
●5月2日…今月、沖縄本土復帰50年。ウルトラセブン『ノンマルトの使者 』、帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」、両作は差別や人類の横暴を扱った社会派作品の傑作。脚本の金城哲夫と上原正三は返還前の沖縄出身。今夜21時BS『ふたりのウルトラマン』は両者の生涯に迫るドラマ。光と影、夢と挫折を描くとのこと。
●5月1日…BTSにはそれほど詳しくないんですが、今日はNHKFMでずっとBTSを特集していて(21時まで)、さっきファンの人が「BTSの曲は背中を押してくれるだけでなく、背中をさすってくれる」と言ってて、“背中をさする”という言葉が沁みました。他に「“BTS沼”を楽しく泳いでます」とも。







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