最新文芸情報


2022.7〜8

●8月31日…「1991年に統一教会は北朝鮮に5千億円もの献金を行い、金日成と文鮮明(教祖)は義兄弟の契りを結んだ」と文春。それ以降も、共同で自動車会社を設立するなど、統一教会は北朝鮮との経済的な繋がりを強化してきた。
日本は拉致被害者を救出するため、北朝鮮に経済制裁の圧力を加えてきたのに、統一教会が莫大な経済支援をしていたら、その効果が薄れてしまう。しかも、その北朝鮮に渡されるお金の出所は、霊感商法で騙された日本人の老後の資金だったり、子どもの養育費であったりという…。
自民の議員はどう思っているのだろう、拉致被害者の家族会には制裁をアピールしておきながら、一方で北朝鮮を援助する統一教会ともベッタリという矛盾に。
●8月30日…核軍縮を進め、東西冷戦を終結させ、1990年にノーベル平和賞を受賞したロシアの政治家ゴルバチョフ元大統領が30日に91歳で他界。祖国が侵略国となってウクライナを攻撃しているさなかの死。プーチンのことを批判していたといい、民主化したはずが独裁体制になったことに悔いが残ったと思う。
●8月29日…明日23時7分頃からNHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便』に生出演します!今回は「世界偉人伝・その16」。ニューヨークに眠る偉人の第2弾で、ベーブ・ルース、ラフマニノフ、ジョン・レノンなどを紹介する予定です!
※ネットラジオの「らじる らじる」で聴取可能です。
●8月28日…
●8月27日…
●8月26日…フランスでは約30年前(1995年)に過激な新興宗教が問題となり、これを取り締まる際に、国家が「いい宗教」か「悪い宗教」か判断して良いのかが議論されました。その結果、フランス政府は「教えの内容を判断せず、その団体が反社会的な行動をしているかどうか」でカルトかどうか判断することにしました。それが次の10項目です。このうちの一つでも当てはまればカルトと認定されます。

〔カルトの判断基準となる10項目〕
(1)精神的不安定化 (「先祖が地獄で苦しんでいる」など)
(2)法外な金銭要求(献金など)
(3)元の生活からの意図的な引き離し
(4)身体に対する危害
(5)子供の強制的な入信
(6)反社会的な説教
(7)公共の秩序を乱す行い
(8)重大な訴訟違反
(9)通常の経済流通経路からの逸脱(高額な物品販売など)
(10)公権力への浸透の企て

これを踏まえフランスでは2001年に「セクト(カルト)規制法」が成立。マインドコントロールで支配された状態の人に重大な損害(詐欺、家庭放棄など)となる行為を規制し、宗教法人やその代表が処罰対象になれば解散命令を出すことが可能になりました。
日本の全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、統一教会がコンプライアンス(法令遵守)宣言をした2010年以降も、2875件の被害相談があり、被害額は約138億円に及ぶとのこと。

最近では2020年も、信者らに「家族が地獄で苦しんでいる」などと不安を煽って多額の献金をさせたことが、裁判で「社会的に相当な範囲を逸脱した行為として、違法と評価せざるを得ない」とされ、教団などに損害賠償責任を認めました。
教団側は信者に高額献金をさせる際に「あとで返還を求めない」と同意書をとっているのですが、判決ではこの合意書についても「何らの説明もなしに請求権を放棄させ、公序良俗に反し無効」と認定し2021年に確定しています。
与野党の心ある議員にはフランスを参考に日本版カルト規制法を早急にとりまとめることを希望します。

※ちなみに日本にも宗教法人に解散命令が出せる「宗教法人法 第八十一条」があり、これまでに刑事事件を起こしたオウム真理教や明覚寺に適用しました。

宗教法人法 第八十一条
《裁判所は、宗教法人について左の各号の一(注:法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと)に該当する事由があると認めたときは、所轄庁、利害関係人若しくは検察官の請求により又は職権で、その解散を命ずることができる。》

しかし、統一教会の問題になると「信教の自由への判断は慎重に」と及び腰になります。既に裁判で統一教会側が敗訴した判例が幾つもあるので、「著しく公共の福祉を害する」が当てはまると思うのですが政治家の動きは極めて鈍いです。それゆえ、「教義を肯定・否定するのではなく、反社会的行為があったかなかったか」でカルト団体を規制する新法が必要だと思うのです。10項目のうち、「(5)子供の強制的な入信」は非常に深刻な人権侵害であり、彼らに対する救済は待ったなしの状況です。

 
●8月26日…
●8月25日…
●8月24日…
●8月23日…
●8月22日…
●8月21日…『鎌倉殿の13人』、ここ数年の大河の最高傑作になってきた。『青天を衝け』『いだてん』も、95点以上の名作だけど、それを越えてきた。
番組初期から平家滅亡&頼朝の死までは、合戦シーンと三谷幸喜さんが書く爆笑ギャグで視聴者を魅了。一方、頼朝亡き後は“戦慄”の展開。梶原景時(中村獅童)の退場から続く、前々回の全成処刑、前回の比企一族皆殺し、今回の内部抗争の犠牲、毎回のようにこれまでの重要キャラが謀殺されていく。かつて平家打倒で共に戦ってきた仲間、酒杯を交わし、冗談を言ってきた仲間が、1人、また1人と消えていく。普通のドラマなら最後まで生き残るであろう、ムードメーカーのような楽しいキャラも安泰ではない。「次は誰が消されるのか」と45分間、緊張しっぱなし。史実とはいえ、お気に入りのキャラの退場は寂しいの何の…。ぶっちゃけ、日曜夜にお茶の間で見る内容ではない。
それなのに、日曜になると我が家では「今夜は“鎌倉殿”がある」と朝から何度も会話。たとえ背筋が凍る展開でも放送を待ち望むのは、役者さんたちの熱演と三谷脚本のうまさ、非情な武士の世にあって時折描かれる思いやりの気持ち、その温かさに心を掴まれているからだろう。
いやはやまったく、小さな子どもの命だけは助けてやってくれよう…。

主人公の台詞と思えない「生きていては、いけない命だ」
●8月20日…高校野球、仙台育英が決勝へ。相手は下関国際。奥羽列藩同盟VS長州と見立て、ネットでは「令和の戊辰戦争」とも。下関国際は強豪大阪桐蔭を倒すなど大奮闘。でも、東北勢6県はまだ一度も優勝経験がないので、個人的には優勝旗が“白河の関”(福島)を越える光景が見たい!
●8月19日…隠岐諸島から帰還!無事に後鳥羽上皇の火葬塚にたどり着けました。後鳥羽帝の公式な陵墓は京都ですが、遺骨の大半は隠岐・中ノ島の火葬塚に埋められたとのこと。それもあって、宮内庁では火葬塚を御陵と同様に大切にしています。先日の佐渡島の順徳上皇火葬塚に続いて、天気予報は雨だったのに現場では晴れるという奇跡が起き感動です。過去に四国に配流された土御門帝の火葬塚にも墓参していることから、これで「承久の乱」に敗れて流された3帝の火葬塚巡礼はすべて終了。長年の夢が叶いました。
後鳥羽帝火葬塚(島根隠岐) 順徳帝火葬塚(新潟佐渡)

//複数の与党政治家の証言から、安倍さんは「比例区で個人票が取れない候補者」に統一教会の票を割り振っていたことが判明。安倍さんが選んだ候補者は、その土地と縁のない“落下傘候補”であっても、統一教会の協力を受けた地方議員の後援会が支援する体制ができあがっていたとのこと。
一方、萩生田政調会長(安倍派の大幹部)は統一教会と30年来の交流があったのに、氏が「たまたま支援者の中に統一教会の信者が混じっていた」と距離を置く発言をしたため、信者側から「その言い方は酷い」「裏切られた」「仲間と思っていたのに」と恨み声が上がっている。氏は深い付き合いを岸田首相に隠して政調会長になったわけで、さらに新事実が出てくると、政調会長の更迭という話になってくるだろう。首相にとっては次期総裁選最大のライバルの力を削ぐ絶好の機会となる。
関連リンク〕萩生田氏「この選挙は皆さんの信仰にかかっています!当選は神様の計画で、死ぬ気で取り組んでほしい、一緒にお父様の願いを果たしましょう!」 。萩生田氏は文鮮明教祖を「お父様」と呼び、礼拝にも積極的に参加。元青年部信者「萩生田さんは教会会員だと思っていた」。
●8月18日…
●8月17日…
●8月16日…『鎌倉殿の13人』に登場している後鳥羽上皇の火葬塚を巡礼するため、今夜から島根の隠岐(おき)に向かいます。大阪から夜行バスで松江に、そしてフェリーで島へ。隠岐には後醍醐天皇の仮御所跡や、平家物語に登場する文覚上人の墓も。19日に帰宅するため、今回も番組情報をアップしていきます。岸辺露伴ドラマの再放送あり。
(ぐああ、午後9時、出発しようと思ったら外は雷雨!船が欠航になりませんように…)

//夏休みの読書感想文が良い感じに書ける秘訣が、角川の『100年後も読まれる名作シリーズ/オペラ座の怪人』の後書きにあったので、苦闘しているお子さんがおられたら伝えてあげて下さい。もちろん、大人が何かのレビューを書くときにも有効。

感想文は4つの段落にわけて書くと、書きやすい&読みやすい!
【第一段落】この本を読むきっかけ。なぜ選んだか。
【第二段落】あらすじ
【第三段落】一番面白かった(心に残った)こと
【第四段落】作品から何を学んだか、世界がどう広がったか、自分がどう変わったか。

これだけ!でも書けてしまう。埋まってしまう。っていうか、下手すると紙が足りなくなってしまう。この秘訣を小学生のときに僕も知っておきたかったです(笑)

 
画像の左下、最後の部分「人は誰かを大好きになると、それまでどんなふうに愛されてきたかが外に出てしまうとわかった」が深い。スーパー小学生爆誕!

//サイト掲示板、2カ月ぶりに使えるようになりました。
●8月15日…かつて朝日新聞が統一教会の霊感商法を批判する記事を出した際、1987年5月に阪神支局が襲撃され、まだ29歳の小尻知博(ともひろ)記者が散弾銃で射殺され、同僚の犬飼記者が重傷を負った(赤報隊事件)。事件後、朝日新聞本社には、事件で使われたのと同じ弾丸の薬莢(やっきょう)と脅迫文「とういつきょうかいのわるくちをいうやつは みなごろしだ」が送りつけられた。
こうした経緯もあり、多くのジャーナリストは統一教会を恐れて取材に二の足を踏んだ。また、取材して記事にまとめても、トラブルを恐れる上司や、統一教会シンパの上層部にボツにされるため、結果、ごく少数の人間だけがこの問題を追った。

いま、報道番組やワイドショーで正面から統一教会と戦っているジャーナリストの鈴木エイト氏や紀藤(きとう)正樹弁護士は、長期にわたってこの問題に取り組み、本当に命がけであり、その勇気に頭が下がる。しかも、両氏は献金でボロボロになった信者家族や2世信者を救おうとしており、活動の根底に“優しさ”がある。2人は統一教会からサタンと見なされているけど、第一に救済しようとしており、信者が差別を受けないよう常に気を配っていることを強調したい。両氏に警護はついているのか、何かあってからでは遅いので、そこを心配している。

  朝日に届いた脅迫文と“使用済み”の薬きょう
●8月14日…NHKの太平洋戦争特番によると、戦時中の大本営は全体を通して、戦果を6倍に、損害を5分の1に発表していたという。そしてときには過大戦果の誤報をもとに作戦が立案され、被害が拡大する悲劇も。国民が報道の透明性を求め続けることが、いかに大切か。
●8月13日…先日9日に大谷翔平選手がベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打!
●8月12日…靖国神社が統一教会のイベントに境内を貸していた。よりによって、日本をサタンの国と呼び、「天皇をひれ伏せさて慟哭させる」と教祖が語るような外国の宗教に。宗教団体が別の宗教団体に、その教義を調べずに施設を利用させるなどあり得ず、靖国と統一教会のズブズブに保守こそ怒りを感じるべきなのに、自民や保守言論人からそうした声は聞こえず。
●8月11日…
●8月10日…
●8月9日…
●8月8日…
●8月7日…
●8月6日から初めて佐渡島の史跡や偉人の墓所を巡礼。富山、能登、金沢を経て、12日に大阪へ戻ります。おすすめ番組情報を1週間分アップしておきました。『ドキュメント72時間・歴代トップ10スペシャル』や、バーンスタイン指揮の歴史的名演『交響曲第2番《復活》』(マーラー)、太平洋戦争のドキュメンタリー(学徒動員の真実)等々。『鎌倉殿』は何としても旅先から視聴せねば。
●8月5日…
●8月4日…
●8月3日…
●8月2日…
●8月1日…
●7月31日…梅沢富美男さんが、「芸能人は相手が反社会的勢力の人物と知らなかったとしても、一緒に写った記念写真が原因で仕事を干される。どうして政治家は、“相手が統一教会系とは知らなかった”で済むのか。芸能界では一発アウトなことが、知らなかったで許されている」的なことをテレビでコメントしていた。その通りと思う。企業だってコンプライアンス(企業倫理・法令遵守)に神経を使っている昨今、政治家だけが無神経すぎる。

//人気作家の島田雅彦氏が安倍さんの国葬や日本の現状について記したコラムが、簡潔で分かりやすかったので一部を紹介。

《安倍晋三元首相を暗殺した容疑者の動機は生々しい怨恨だ。旧統一教会に家庭を破壊され、家族一人一人が悲惨な目に遭った男の復讐は、自民党と旧統一教会の癒着を表沙汰にした。元首相はその広告塔を務め、閣僚等の重要ポストにあった34名を含む自民党議員の半数がこのカルト教団に資金や組織票、実働に依存していたという事実に国民はもっと怒るべきだ。

憲法嫌いの議員たちは平然と「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」という憲法20条を踏みにじっていたのである。しかも、その事実は以前から知られていたにもかかわらず、事件後もそこに触れようとしないNHKほかマスメディアは、報道の自由度のランクを下げることに貢献している。

殺された安倍元首相は顕彰すべき功績などほとんどなく、無駄に最長在任記録を作っただけで、その間に民主主義と経済を破壊した。GDPや民間の所得、年金は下落し、倒産、自己破産は増加、数々の疑惑に対し、国会で虚偽答弁を重ね、公文書の改竄、破棄を促し、公金を濫用し、バラマキ外交に終始し、ロシアとの領土交渉に失敗し、ポンコツ戦闘機の爆買い等、米政府のATMとして奉仕し、改憲と軍備増強を訴え、レイプ事件のもみ消しを図るなどの悪行の方が目立つ。

にもかかわらず、戦死した軍人を軍神に奉るかのように、元首相の神格化を政府は率先して図ろうとし、マスメディアが追従している。議論もないまま拙速に国葬を決めたのも、一連の罪状が蒸し返されるのを避けるため、また旧統一教会との癒着関係の追及をかわすためであろう。つまりは臭い物に蓋をするのに国葬を使うという甚だ不謹慎なことをしている。「死ねば、全て免罪」となるのなら、誰も生前に罪を償う気にはなるまい。

私たちを搾取し、服従を強いるアメリカ。その忠犬として自国民を虐げる世襲議員たち。彼らに取り入り、権勢を振るう官僚たち。税金を逃れ、富を独り占めする資産家たち。彼らの犯罪を見過ごし、私たちに無実の罪を問う警察、検察、裁判所。私たちは今日、立ち上がり、明日、奴らを追い出し、明後日には新しい国を作る

これに「ただし暴力を用いることなく」とあえて付け加えておこう。》
●7月30日…統一教会と手を切ると宣言した自民党議員、いまだ0人。それがまさに事態の深刻さを象徴している。一方、維新は所属国会議員13人が統一教会と接点があったことを公表。維新の衆参議員数は計62人なので、この13人は少ないとは言えない。自民に比べて少しマシという程度。松井一郎代表の父親は、「私は(教祖)文鮮明の犬だ」と自ら公言していた笹川良一の運転手であったと言われており、その辺から統一教会への警戒感が欠如していたのかもしれない。
※今回、維新は党内調査が早かったのでそこは評価できる。自民は「個々の議員の問題」とまったく調査する気配がない。
●7月29日…明日から北海道の「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌」に記者として参加し、8月1日に帰宅します。ブラームスの交響曲第2番と、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が楽しみ。※コロナの抗原検査は陰性でした。しっかり対策します。

//4日分のお薦め番組情報をアップしておきます。『歴史秘話ウルトラマンヒストリア』、面白そうですね!

//1週間分の日記を一気にアップしたので誤字脱字あるかもです(汗)。間違っている部分は帰宅後に訂正します。(^^;)
●7月28日…ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として新しく打ち上げられた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が初期宇宙の鮮やかな輝きを届けてくれた!初撮影されたフルカラーの写真は、数十億年かけて届いた銀河団の光をかつてない深度で捉えた。
左下の画像は約46億光年離れた「SMACS 0723」銀河団を写したもの。ビッグバン(138億年前)から6億年後に存在していた銀河の様子。この先、ビッグバンからわずか数億年後に起きた出来事を観測し、宇宙で最初に輝き出した「ファース ト・スター(初代星)」を捉えるつもりという。すごい。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にかかった費用は1兆円以上。アメリカ、ヨーロッパ、カナダが協力して実現に漕ぎつけた。ハッブルは地上600kmの人工衛星だけれど、ジェームズ・ウェッブは地球から150万km(月までの距離の4倍も遠い宇宙) にある一種の人工惑星だ。鏡の直径は6.5m、ハッブルの7倍の集光力と100倍の感度を誇るという。
宇宙関係の予算は「安全保障」と「産業利用」のニーズにこたえる研究が重視されがちだけど、ジェームズ・ウェッブはどちらの役にも立たない純科学プロジェクト。人類の好奇心とロマンのために打ち上げられており、そこがまた良い。宇宙の一番星を見られる日が来ますように!

  
●7月27日…統一教会がどういう教義の宗教なのか知らない人のために、ウィキペディアの文章がよくまとまっていたので紹介。保守派の政治家がこの内容(日本をサタンと呼ぶ等)を知った上で、それでも統一教会と接点を持つなら、もう保守を名乗る資格はないと思う。

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・ウィキペディアの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)から抜粋。

世界基督教統一聖霊協会(通称・統一教会)(現・世界平和統一家庭連合)は、1954年に朝鮮半島出身の朝鮮民族である文鮮明によって、韓国ソウルに設立された新興宗教である。 キリスト教系の新宗教で、欧米ではカルト宗教とされている。

統一教会の教典「原理講論」の韓国版には「日本はサタン(悪魔)の国」であるとしており、文鮮明教祖はイエス・キリストの再来と書かれており、日本支部会長扮する天皇陛下が文教祖一家にひざまずく儀式を行っている。
日本は"エバ国家"で「サタン(悪魔)の国」であるため、贖罪として「金のなる木」の役割を担い、"アダム国家"である韓国と統一教会に全てを捧げるべきとの反日教義が教えられている。また、エバ国家日本のLGBTや同性婚、夫婦別姓は「生活共産主義」とされ、認めさせてはならないと説いている。文鮮明の教え(教義)の一つとして、文教祖の恨(ハン)を晴らすのは「エバ国家日本をアダム国家韓国の植民地にすること」「日本の皇室と(文教祖の)孫たちが結婚する時が来て、すべての国の王権の代表者たちと結婚する時代に入る」「天皇を自分(文鮮明)にひれ伏させること」としている。

また、文鮮明は自由民主党の安倍晋三元総理大臣の祖父である岸信介と盟友であり、1950年代から日本の政界と協力していた。岸の自宅付近には統一教会の施設が存在し、そこで岸は交流会や講演会などを行っていた。同教団は現在に至るまで、国際勝共連合等の関連団体あるいはダミー団体を通じて、自由民主党等の保守政治家と密接な関係を保ち続けている。政治家との密接な関係は、教団の宣伝・広報に利用されており、統一協会系月刊誌『世界思想』では、「戦後憲法の終焉」「今こそ日本を取り戻そう」等のフレーズが使われ、安倍晋三元総理大臣の写真が過去複数回にわたり表紙に使われていた。これは「霊感商法」の被害拡大につながると懸念されている。

日本統一教会の初代会長は、反共産主義政治団体国際勝共連合の日本における初代会長久保木修己である。なお、安倍晋三元総理大臣が説いていた国家像である「美しい国」は、久保木修己が説いた「美しい国」が元祖である。
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全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、判明している分だけで、1987年から2021年までの「霊感商法」による「被害件数」は3万4537件で「被害総額」は約1237億円に上り、物販には壺・印鑑・多宝塔・朝鮮人参濃縮液などが用いられ、その被害の高額さから社会問題化している。

※富山のチューリップテレビの特設サイトが、統一教会の問題点を分かりやすく記事にしているのでおすすめ。いま第8弾までアップされています。
●7月26日…安倍元総理が銃撃された事件をうけ、先日統一教会の代表が記者会見した。その内容が「実態を誤魔化している」と、統一教会による霊感商法被害者の救済を目的に活動している「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が記者会見を行った。

【統一協会・被害対策弁護士の会見まとめ】
・統一教会は韓国のカルト宗教で「韓国は救世主の国、日本は悪魔の国」という思想で、信者を洗脳させて全財産を教会へ寄付させている
・統一教会は日本人女性を洗脳し、貧しい韓国人男性と強制的に結婚させて韓国の血の入った子を産ませることで、「日本の穢れた血を浄化」しようと考えている
・統一教会の教祖は岸信介首相(安倍氏の祖父)と盟友であり、1950年代から日本の政界と協力していた
・1990年代の時点で、日本の国会議員のうち100人以上 (1人の議員に7人。その多くは自民党) の秘書は統一教会の信者であり、議員たちの活動は統一教会へ報告され、指示を受けていた
・安倍政権になってから、国会議員が統一教会の行事へ公然と参加するようになった。さらに統一教会と関わる議員が出世しやすくなり、自民党議員たちは安倍の寵愛を受けるためにこぞって統一教会との関わりを深めていった
・岸信介、安倍晋三の2人が居なければ日本でここまで統一協会の被害は大きくなっていない
・統一教会の集会に政治家がメッセージを送るのは(お墨付きを与えるから)辞めろと抗議文を何度も出したが受け取り拒否で返ってきた
・統一協会の問題になると「○○は信者じゃない」って言い出す人がいる。講演会に出て機関紙に登場したりすることを問題視してるのであって信者かどうかを問うてる訳ではない
(追加)
文鮮明は北朝鮮に4500億円も金を送っていた (アメリカ調べ)
文鮮明の金の7−8割は日本から (紀藤弁護士調べ)


会見では一冊3千万円の教団本を信者が購入させられた例も紹介

(会見で「合同結婚式」の実態について証言した二世信者 Aさん)
「信者二世の私は統一教会の教えを受け入れることが親孝行になると勘違いをし、母の言われる通り(教団の)ビデオセンターに通って、そこから洗脳が始まりました。そして21歳のとき、1995年です。36万組の合同結婚式を受けることになりました。教会からは、どんな国の人であっても断ってはいけない。そして、どんなに学歴がなくても断ってはいけない。経済的に難しい事情がある相手だとしても、断ってはいけません。全てを神に預けて断っては決していけませんと誓わされました。

合同結婚式の相手は2歳年下、19歳の韓国人でした。その人は、家もなく、職もなく、親もない。学歴は中学中退という人でした。住むところがなかったので、教会に転がり込んできた男性でした。彼は、気に入らないことがあると私のことを殴る人でした。私はそのことがとてもつらくて、教会のアベル、いわゆる教会長であるとか、上の者に相談をしました。すると、それは彼にサタンがとりついているからだと言われました。あなたの信仰が足りないからだとも言われました。避妊をしてはいけないと言われていたので自然と子供ができ、この暴力がいつか娘に向かうのではないかと恐れを抱くようになりました。私はこのことを、母に相談をしたのですが、母は絶対に離婚しては駄目だと言いました。それは祝福家庭、いわゆる合同結婚式を受けた家庭が壊れることは、サタンが一番喜ぶことだからだと言ったんですね。最終的には母親の前で暴力を振るう彼を、母が目の当たりにして、やっとイエスと言ってくれたという状況でした。

離婚はできたんですが、母はとても悲しみました。統一教会では「夫婦でなければ天国に行けない」と言われていたからなんです。私がこの祝福結婚を壊してしまったことによって、娘は天国に行けないんだと、とても悲しんでいました。またそんな母を見て、私もとても罪悪感が生まれましたし、私は天国に行けないんだなという思いを抱くようになりました。そんなときに、再祝福(再婚)を受けないかと言われました。私は再祝福を申請し140万円の献金を要求されました。でも、韓国人が合同結婚式を受けるには14万円でいいんです。140万円という大金、これがいわゆる教祖が言う「韓国のうら若き乙女を従軍慰安婦として蹂躙した過去が日本人にはあるから、韓国の乞食と結婚させられても感謝しなければならない」という根本的なそういう教え、反日的な教えがあるからなんですね。だから日本人はそう大金を払わされて当たり前。大金を払わされて、感謝しろという言い方をよくしていました。

私は娘を連れて再祝福を受けたんですが、その相手も韓国人でした。その当時は教会長がマッチングするように変わっていたんですけど、その相手も学歴、職業、年齢すべて嘘でした。で、その人によって私は日本の(クレジット)カードを全部使われてしまい、夫によって自己破産をさせられるということになってしまいました。10年間を韓国で暮らし、教祖の死を境に洗脳が解けて、2013年に子供を連れて帰国したという状況です。

犯人(山上容疑者)のしたことに関しては、何一つ擁護することもないですし、正しいと思ってもいませんが、ただ、人生を統一教会によって破綻させられた身としては、理解できてしまうという苦しい心情があります。やったことに関しては、間違っていると思いますが、それだけ統一教会は人生を破壊します。統一教会に関わってきた人たち、また二世と呼ばれる人たちがどんなに苦しい思いでいるかということも私はよく理解できます。そこの思いがですね、正しい方向に報道されて、今まで放置されてきたこの問題が少しでも解決に向かう方向に進んでいってくれればいいなというふうに思っています」
●7月25日…山上容疑者が命を奪った行為は決して許されない。一方で、事件直後に大手メディアは「犯人の母親は統一教会に億単位の献金をして破産。犯人は安倍氏と統一教会が関係があると“思い込み”、逆恨みの犯行に及んだ」と、安倍さんは無関係との報道を連日連夜していた。そのイメージを持ったままの人は少なくない。「犯人が思い込みで撃っただけで実際には安倍さんと統一教会とはそんな関係無いんでしょ」というように。本来、新聞の見出しは「思い込んでの犯行か」じゃなく「岸信介元首相の頃から統一教会との繋がりが原因か」とすべきでした。以下に岸・安倍一族と統一教会の深い関係を整理。

※予備知識
1954年 韓国で文鮮明が統一教会を設立。「合同結婚式」を開催、教祖のインスピレーションに従って信者同士で結婚する。2004年時点で韓国人男性と結婚して韓国で暮らす日本人女性信者約7000人。
1959年 安倍氏の祖父・岸信介の自宅(東京)隣が統一教会の初期本部で、岸は立ち上げから関わっている。「岸が日本国内に招き入れた人物」というのは山上の「思い込み」ではない。
1968年 文鮮明が岸信介らの協力を得て反共産主義政治団体「国際勝共連合」を設立。多数の若い女性信者を“秘書”として国会議員につけていく。
1984年 文鮮明が脱税により米国で投獄。岸信介元総理はレーガン大統領に親書を送る。内容は〈文尊師は、現在不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願い したいと思います〉〈彼の存在は、現在、そして将来にわたって、希少かつ貴重なものであり、自由と民主主義の維持にとって不可欠なものであります〉と釈放を懇願するもの。既に日本では霊感商法が問題化。

《安倍政権が統一教会に行ったこと》
2006年 安倍氏が統一教会の合同結婚式に祝電
2006年 公安の重点監視対象から統一教会を除外
2006年 安倍氏が統一系「祖国郷土還元日本大会」に祝電
2010年 統一教会が参院選で山谷えり子(後の国家公安委員長)に選挙協力
2013年 統一教会が参院選で元産経新聞記者・北村経夫(後の外交防衛委員長)に選挙協力※教団の内部文書に〈首相からじきじきこの方(北村氏)を後援してほしいとの依頼〉とあり。
2013年 「桜を見る会」に統一教会幹部を招待(2016年まで続く)
2014年 萩生田光一、中川雅治が「祝福原理大復興会」に出席
2015年 『統一教会』→『家庭連合』への名称変更を文化庁が認可(1994年から差し止め)
※霊感商法の被害者弁護団等が事件風化防止・被害拡大防止のために反対し続けていた
※下村文科相に世界日報社(統一系)から献金
2016年 徳野英治日本統一教会・家庭連合会長を首相官邸に招待(!)
2016年 天宙平和連合(UPF)「祖国郷土還元日本大会」に祝電
2018年 日本宣教60周年の大会に自民党5人が出席
2019年 令和の始まり5月1日は統一教会の設立日5月1日(1954)と同じ
2021年 元首相秘書官の井上義行が統一教会の集会で入信を表明「私は大好きになりました」
2021年9月12日 天宙平和連合(UPF)統一教会イベントにリモート出演し韓鶴子総裁(教祖夫人)に敬意を表す
※上記のビデオメッセージを見て山上容疑者は犯行を決意
2021年9月17日 霊感商法の対策弁護士連から公開抗議文
●7月24日…山上容疑者のツイッターが凍結されたけど、まとめページに多くが保存されており、時系列で読んでいくと、決してもとからいわゆる“反安倍”ではなく、むしろ安倍さんの支持者であり、リベラルに対して冷笑的であったことがわかる。だからこそ事件直後から山上容疑者は「安倍元首相の政治信条とは無関係」と話し、あくまでも宗教団体に対する怨恨が動機と強調していた。
山上容疑者は左翼勢力に洗脳されたのではなく、安倍さんの実績を十分に評価した上で、安倍さんが統一教会最大の広告塔になり、被害者を増やすという罪悪が上回ったと判断し狙撃に及んでいる。これからは、保守派の論客はそこをきちんと踏まえて話さないと、的外れなコメントになる。
※ちなみにハンドルネームの「サイレントヒル3」は、カルト教団に家族を殺された主人公が復讐を果たすゲームのタイトルとのこと。

 
安倍さんの支持者だった山上容疑者が、安倍さんと統一教会の近さを知りショックを受けたのが、2020年9月2日の国際政治学者・三浦瑠麗氏のツイートではないかとの指摘が。三浦氏が紹介したリンク先には、統一教会イベントに参加している安倍さんの画像があった。
●7月23日…大好きなEテレ『100分de名著』で、過去に統一教会の教祖の自叙伝《世界を愛する平和人として》が、画面の中心、司会者の中間というど真ん中に並んでいたと知って絶句。配置されていたのは2015年ごろ。放送回によっては2冊登場したことも。リンク先の記事によると信者のブログに「NHK様宣伝して下さってありがとうございます」「2冊置いてあるということは、かなり意図的ですね」と書き込みが。なぜ、まるで“名著”として箔付けするように本棚に置いたのか。NHK側の回答は「スタジオセットのリニューアルがあり、背景の本棚に飾る本を選ぶため、美術担当者が専門業者を通して比較的安価な古本を大量に調達しセットとしました。特定の意図で選んだわけではありません」。
いやいやいや。この番組は一般の番組と異なり、名著を紹介することに特化した番組だ。特定の商品を宣伝できないNHKは画面に入るすべての本をチェックしているはずだし、チェックしてないなら、それはそれで大問題だ。特にど真ん中は。
NHKは統一教会と政治家の癒着を掘り下げようとしないうえ、ニュース9には統一教会系の機関誌「世界日報」に登場した心理学者に山上容疑者を分析させて「山上容疑者は歪んだ特権意識を持っていた。安倍氏に責任転嫁した」と流すなど、その報道姿勢に疑問の声が高まっている。これらの疑惑を晴らすためにも、政治家と宗教団体のズブズブを検証したNHKスペシャルを放送するべきだ。一刻も早く。

  
中央の最も目立つ場所に置かれた教祖の自叙伝
 
司会者を斜めから映すと、ちょうど目につく場所にも、もう一冊
●7月22日…政教分離の徹底をいまやらないでいつやるのか。第四次安倍内閣は、閣僚10人のうち実に「半数」が統一教会と関わりがあった。重要閣僚で統一教会と接点がないのは小泉進次郎、、河野太郎、森まさこ、赤羽一嘉(創価)だけ。だから、前回の総裁選では河野&小泉がタッグを組んでいたのか。自民の中でも、統一派と非統一派で別れている。下記表のオレンジ色が統一教会。っていうか、その4名は「日本会議」とも距離を置いている点で共通している。

統一教会は2016年に世界平和国会議員連合(IAPP)を設立。この IAPPの目的は「統一教会の日本の国教化」。カルト宗教を長年取材してきた鈴木エイト氏いわく「同年の日本での大会には、統一教会幹部らや自民党を中心とした国会議員63人が出席。そこに竹本大臣や御法川信英国交副大臣もいます」。
銃撃事件が起きたことで、急に統一教会と政治家の近さが問題になっているけど、この記事のように2019年の時点でも一部メディアは警鐘を鳴らしていた。当時、テレビではいっさい報道しなかったけれど。

  THEカルト内閣
●7月21日…連日のように自民議員と統一教会の蜜月を示す新たな情報が出ているのに、それをトップニュースできちんと伝えているのは、TBSの『ニュース23』『報道特集』、そして日テレ『NEWS ZERO』読売『ミヤネ屋』くらい。
テレ朝『報道ステーション』は猛暑とコロナばかり。大越キャスターは勝共連合(統一教会の政治団体)名誉会長笹川氏の団体のアドバイザーと判明しており、それゆえ消極的なのかとも思ってしまう。同じテレ朝でも大越キャスターが出演しない『サタデーステーション』はカルト宗教と政治家の癒着を頑張って伝えていた。テレ朝の『モーニングショー』は7/18に有田芳生氏が「1995年、警察はオウム事件の次は統一教会を摘発するつもりだったのに、“政治の力”で出来なかった」と暴露(2分)し、これが騒ぎになったあと、番組はこの問題をあまり扱わなくなった。
NHKはほんと全然だめ。オウム真理教のときはNHK特集を組んだのに、統一教会だと実態に迫ろうとしない。今もなお霊感商法でお金を巻き上げ、政界中枢に食い込んでいる問題を見て見ぬ振りしている。
オレオレ詐欺については、新たな被害者を出さないためNHKはしょっちゅう注意喚起をうながしている。同様に統一教会のことも、名前が世界平和統一家庭連合に改名されたこと、いまも年に億単位の献金被害が出ていることをしっかり伝えるべき。
●7月20日…山上容疑者を精神鑑定のため大阪拘置所に移送し、鑑定には11月末まで4カ月もかけるという(通常は2カ月とのこと)。この間は、事情聴取ができず、新しい情報が出てこない。つまり、安倍さんの国葬が終わるまで、山上容疑者がどうして安倍さんと統一教会が繋がっていると考えたのか、その最も重要な部分を掘り下げることができなくなった。しかも、精神疾患と判断されれば裁判はなく、公判を通して山上容疑者の考えを直接を聞く機会が失われてしまう。
統一教会と繋がりが深い政治家にしてみれば、裁判になると最高裁までこの話題が10年続くため、それは何としても避けたいだろう。まさか、再審のたびに統一教会と自民との関係が蒸し返されるのを防ぐため、 裁判をやらずに闇に葬る方向に舵を切ったのではないと思うけれど…。なんというか、僕にしてみれば鑑定が必要なのは、統一教会が霊感商法でお金を、合同結婚式では女性をこの国から奪っているのに、それを知りながらダンマリを決め込んでいる“保守”政治家・右派言論人の方に思える。

//JR九州でコロナの感染者・濃厚接触者が30人を超え、特急120本の運行が不可能になったとのこと。当面はこの先10日間。
●7月19日…政治家とカルト宗教の蜜月がクローズアップされるなか、神道系の政治団体「神道政治連盟」のカルト性が報道され始めている。連盟の母体は各地の神社が参加する日本最大の神道系宗教法人・神社本庁。
先月、活動の趣旨に賛同する国会議員による議員連盟「神道政治連盟国会議員懇談会」(会長は故・安倍元首相)の会合で、性的マイノリティに関する事実に基づかない差別的な考えが書き連ねられた冊子が配布された。
「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害」「LGBTの自殺率が高いのは社会の差別が原因ではなく、その人自身の悩みによる」「(同性愛などは)回復治療や宗教的信仰によって変化する」等々。

WHO(世界保健機関)は1990年に同性愛を精神疾患から除外しており、既に精神障害や依存症ではないと明らかになっている。生まれついてのものだからこそ、各国は同性婚の法整備に踏み切った。性的マイノリティの自死の割合が高いのは、本人のせいではなく、社会に根強い差別や偏見があるため。この冊子のように異性愛へ矯正しようとする“治療”(転向療法)は人権侵害であり、差別の助長に繋がり国によっては違法とされている。
今月、市民団体のLGBT法連合会は、この冊子について「筆舌に尽くし難い、目を覆わんばかりの差別そのもの」と声明を発表したが、神道政治連盟や自民党側は差別言説を広めたことに対して何の釈明も行なっていない。
この神道政治連盟が選挙で支援する候補者は、山谷えり子氏など統一教会とベッタリの人物が多く、夫婦別姓に反対、同性婚に反対など、政治的主張も統一教会とそっくりだ。
神社本庁は内部の醜い権力争いや金銭トラブルで裁判沙汰になっており、改憲タカ派路線もあって、それに異を唱えるように、金刀比羅宮(香川)、日光東照宮(栃木)、建勲神社(京都)、気多大社(石川)など有名神社がここ数年で脱退している。明治神宮(東京)も一時期離脱していた。

差別的な考えを持つ神社がある一方で、川崎市の若宮八幡宮は同性カップルの神前式を受け入れており、これまでに6組が式をあげている。神道政治連盟には未加入だ。宮司さんいわく「結婚されたときに同性であろうと異性であろうと、2人の新しい門出に幸せがありますようにと願っている」。
神社はみんなの為にあってほしいもの。「結婚式や七五三など大切な行事では、人を差別する神社に祈祷料を払いたくない」という声を背景に、いま「#私のお賽銭のゆくえ プロジェクト」が起ち上がり、初詣ランキング上位の神社に同性婚や選択的夫婦別姓についての見解を聞いている(結果は年内に発表とのこと)。幸せを願って投じたお賽銭や祈祷料が、基本的人権を否定するような政治活動の資金源になってはたまらない。これからは参拝する神社を選んでいきたい。
●7月18日…ツイッターで「#私を狂わせたジョジョキャラ5人」という興味深く、かつ、悩ましいタグがトレンドにあがっているのを見て、一晩熟考してしまった。結論は…

広瀬康一(超いい奴)
川尻早人(小学生にして師匠)
ブチャラティ (優しさ=カッコいい)
アバッキオの同僚警官(人生の名言炸裂)
FF(生命の尊さ)
ウェザー・リポート(悲しみと救済と)
マウンテン・ティム(帰る場所を見つけた男)
この7人から5名!(選べず)
※大穴はノトーリアス・B・I・Gのカルネ。あの直進、あの覚悟。

  『スティール・ボール・ラン』18巻
●7月17日…なんと!外国で要人と記念撮影するときに、ごく自然にジョジョ立ちをする時代がもう来ていました(笑)。台湾・蔡総統との記念撮影で台湾初のグラミー賞受賞者たちが「ジョジョ立ち」を敢行。

  中央が蔡英文総統

//コロナ全国で過去最多、東京3万人、大阪2万人!これを最後の戦いにするような勢い。海外ではバイデン大統領がコロナ陽性。
●7月16日…岸田首相は安倍氏の国葬の場所を「日本武道館」にするみたいだけど、日本武道館の現会長って、よりによって、かつて統一教会の顧問弁護士(訴訟代理人)をしていた高村正彦氏なんだけど…。逃げ出した信徒を高村氏が連れ戻した話を聞くし、高村氏は霊感商法のハッピーワールド(統一教会系)から380万円の高級車セドリックをプレゼントされている。また、第二次安倍政権の副総裁に就任し、2017年に「統一教会の幹部が自民党本部で高村副総裁ら幹部と面会し大歓迎を受けた」と教団側がネットで世界に配信している。
統一教会の信者にしてみれば、「高村先生が会長の施設を選んだのは、岸田政権から統一教会へのエール」と受け止められかねない。ほんとに日本武道館でいいのか。
●7月15日…ヨーロッパの猛暑がとんでもないことに。ポルトガル47度、スペイン43度、フランス42度!北にあがったイギリスでさえロンドン40度!灼熱の欧州、もう真夏に墓巡礼はできないな…。

//昨年公開された山田洋次監督『キネマの神様』(主演沢田研二、菅田将暉)をようやく鑑賞。松竹映画100周年に相応しい、銀幕への愛が詰まった作品だった。
途中で印象的な台詞があり、ネタバレになるのでニュアンスだけ書くとこんな感じ→
「あなたはその行動で後悔するかもしれない。でも、しなくたって後悔する。どっちの後悔を選ぶかだ」
未来に続く2つの道があり、どちらを選んでも後悔する可能性が大というとき、「どっちの後悔を選ぶか」。これは良いね。たいていの物語は、「どっちの道を選んだ方が幸福になれるか」という切り口。でもこの映画の場合、後悔しがいのある方を選ぶことになる。だったら行動して失敗する方が納得できる。納得はすべてに優先するから。(予告編
●7月14日…ジョジョと旅、これほど相性の良いものがあるだろうか!僕も執筆チームとしてガッツリ参加した『地球の歩き方・ジョジョの奇妙な冒険』が本日刊行ッ!ジョジョ35周年のアリバーサリーイヤーに、このジョジョ愛の詰まった一冊に携わることができて感無量です。半年前から原稿を書き始め、ついに店頭へ。編集担当さんと何度もやり取りを重ね、一文字でも多くジョジョ愛を注入するべく、波紋も文章も練り上げました。

執筆依頼のきっかけは、2003年のメキシコのアステカ遺跡(ジョジョ第1部)訪問を皮切りに、第5部イタリア(03&04年)、第6部フロリダ州(04年)、第3部インド(07年)の聖地巡りを行い、そして09年に7部スティール・ボール・ランのレース行程を追体験するため、友人とレンタカーで西海岸サンディエゴから東海岸ニューヨークまで北米を横断したことです。それが、歩き方編集部の目にとまりました。まさか、あの無我夢中で敢行した聖地巡礼の体験が、十数年後にこのように旅行ガイド本に活かされようとは!

この本はジョジョ名所のガイドだけでなく、西洋美術、イタリア料理、古代遺跡の解説、第3部のガチの旅行プランなど役立ち情報も満載。そして!最高に嬉しいのは荒木先生のロングインタビュー!9ページにわたり先生の取材ロケの話が掲載され、初耳のエピソードがいっぱい!先生が買ってきたお土産の紹介や、ご自身が撮影された写真など、ファンにはたまらないです。

一通り読み終え、巻末に自分の名前を見つけ、第7部スティール氏の想い「(新聞に名前が掲載されるのはちょっと嬉しい)下のスミの方でいいんだ…名前がすっごく小さな文字で…それだけでいいんだ」を全細胞で理解!
アマゾンでベストセラーに!!ご注文はぜひリンク先から。
近所の書店で平積みに!感動!

3行目に!また、記載はないですが
写真も数点提供しています
アステカ遺跡で石仮面装着(2003) インドでエンプレス戦(2007)
ベナレスでフィギュア撮影(07) 「勝ったッ!第3部完!」(07)
コロッセオでセッコを成敗(2018) ケネディ宇宙センターの戦い(04)
米西海岸からSBRレーススタート(09) ヴァレンタイン大統領(フィラデルフィア)
●7月13日…NHKがニュースのたびに「山上容疑者は安倍元首相が統一教会と関係があると思い込み…」と言ってるのが引っかかる。“思い込み”って、統一教会の被害者や弁護士会を馬鹿にしてるのと同じだ。
統一教会による霊感商法被害の救済と根絶のために弁護士約300名に より結成された「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は、昨年の9月17日の段階で安倍氏に「統一教会と距離を置いてほしい」と抗議している。1987年から被害者のために頑張ってきた弁護士300名が“思い込み”から安倍氏に言い掛かりをつけていると?NHKは酷いミスリードをしている。

★公開抗議文《衆議院議員 安倍晋三 先生へ》 全国霊感商法対策弁護士連絡会※要約
・昨今、国会議員や地方議員の方々が統一教会やそのフロント組織の集会・式典などに出席し祝辞を述べ、祝電を打つという行為が目立っています。これらの議員の方々の行為は、統一教会により、自分達の活動が社会的に承認されており、問 題のない団体であるという「お墨付き」として利用されます。
・統一教会(現家庭連合)は信者の人権を抑圧し、霊感商法による金銭的搾取と家庭の破壊等の深刻な被害をもたらしてきた反社会的な団体。かつての霊感商法、合同結婚式に関する多くの批判的報道から時間が経過したことで統一教会の実態を知る国民が減っている中で、政治家によるお墨付きは、統一教会による反社会的な活動を容易にし、また、その反社会的活動の是正を困難にするものとして悪用されます
・旧統一教会やその正体を隠した各種イベントに参加したり、賛同メッセージを送らないで下さい。各種の公職選挙法で定める選挙に旧統一教会信者らの支援を受けないで下さい。結果として信者らの反社会的行動をあおることになります。
・本年9月12日、統一教会のフロント組織である天宙平和連合(UPF)主催の集会において、安倍前総理の基調演説が発信される事態が生じました。これを統一教会が広く宣伝に使うことは必至です。上記の要望を全く無視したものというほかなく、当連絡会としては深く失望し、今後の被害の拡大に強く憂慮しております。安倍先生が、日本国内で多くの市民に深刻な被害をもたらし、家庭崩壊、人生破壊を生じさせてきた統一教会の現教祖である韓鶴子総裁(文鮮明前教祖の未亡人)を始めとしてUPFつまり統一教会の幹部・関係者に対し、「敬意を表します」 と述べたことが、今後日本社会に深刻な悪影響をもたらすことを是非ご認識いただきたいと存じます。
・安倍先生が今後も政治家として活動される上で、統一教会やそのフロント組織と連携し、このようなイベントに協力、賛助することは決して得策ではありません。是非とも今回のような行動を繰り返されることのないよう、安倍先生の名誉の ためにも慎重にお考えいただきますよう強く申し入れます。また、事の重大性に鑑み、公開抗議文として送付するとともに抗議文を公開させていただく次第です。(全文
●7月12日…東京地裁が原発事故を引き起こした東電の旧経営陣4人に対して約13兆円(過去最高額)の損害賠償を命じる判決!
告訴した東電の株主は「東電が巨額の損失を受けたのは、旧経営陣が安全対策を怠ったため」と主張。事故翌年の2012年に株主代表訴訟を起こし、10年かけてようやく判決となった。4人で13兆を払うのは現実的に不可能としても、全国の電力会社の経営陣に最大級の警告になる。安全対策を怠るとこうなるぞ、と。

//今日からセミが本格的に鳴き始めた。例年より1週間ほど遅く、セミたちに何が起きたのかと心配した。夏、到来。
●7月11日…選挙結果は与党の勝利。ただし比例区の得票率をみると、自民は前回より票が減っているし、公明も議席を減らしており、政治に変化を求める流れが。とはいえ、立憲・共産も議席が減少し受け皿となり得ていない。
報ステでジャーナリストの後藤謙次氏いわく「自民党の選挙前の最大戦略は野党の一本化阻止。ところが労せずして野党側の方で自滅してくれた」。僕も同意見。泉代表など共産嫌いの執行部は前回「立憲共産党」とからかわれて、今回簡単に分断工作に引っ掛かった。っていうか、立憲の支持基盤である「連合」芳野会長が極端な共産嫌いなので、立憲全体も引きずられている印象。こんなことでは次回もリベラルは不戦敗状態に。どうすればいいのか。共産がマルクス・レーニン主義をやめ北欧型の社会民主主義路線に変わってくれたら、立憲左派と合体して新党が爆誕し、幅広くリベラルが結集できるのに…。もう20年以上前からずっとそう思ってる。

//安倍氏銃撃犯の母親がカルト宗教にのめり込み、破産するまで献金したという背景に衝撃。しかも、僕がこの日記で何度も警鐘を鳴らしてきた「統一教会」という…。
●7月10日…今日は参院選の投票日。歴史上、投票権を得る為にどの国でも多くの人が血を流し、獄死した人も数知れず。日本では終戦翌年に初めて女性にも投票する権利が認められました。街中に掲げられたスローガンは「何がなんでも投票所へ」「日本の民主化 棄権は恥だ」。非暴力で未来を変える事ができる一日です。

  1946年

//午後8時と同時に立憲・辻元清美さんの当確が出て、あまりの速さにびっくり。今回の参院選、女性当選者は過去最多となる35人で、当選者に占める割合は28%。約半数が女性議員のアイスランドにはほど遠いけど、日本も流れが変わってきたと信じたい。党派別で見ると、女性当選者が最も多かったのは自民党13人。立憲民主党9人、維新3人、公明、国民、共産が各2人、社民1人、無所属3人。
●7月9日…明日は参院選ゆえ、今の日本の状況を表した12種類のグラフを紹介。自公政権は日本経済を立て直そうと頑張ってきたと思います。ですが、先進国の中では日本だけが30年間も成長が止まっている「異常事態」が続いています。
(以下のグラフはネットから保存したり、ニュース映像を自分で撮影したものです)



左上は衝撃的なデータです。世界の名目GDP(国内総生産)伸び率を17年分比較した結果、日本は212国のうちワースト4位という驚愕の下位に。しかもワースト5の他の国は内戦や紛争の当事国。つまり、日本は戦争が起きていないのに、まるで戦時下のような低成長を続けてきたのです。右上は名目GDPの推移。完全に世界の発展から取り残されているのが分かります。

 

左上は平均賃金(年収)の推移。日本は400万ちょいですが、アメリカは2倍近くあり、かつてはライバル視しなかった韓国にまで追い越されました。右上は実質賃金の推移で、目も当てられぬ右肩下がりです。民主党政権のときに少し復活しましたが震災で再び下降し、安倍政権で転げ落ちています。

 

左上は世界の最低賃金。日本の国力は世界第3位ですが、欧州・豪に比べてかなり低いです。右上を見ると、他国は日本より物価の上昇率がえぐいのですが、賃金の上昇率がそれを上回るため生活が成り立っています(悲劇的なのは日本だけがマイナス成長…)。それゆえ外国人が訪日すると「ヤスイネー!」となります。



核心に入ります。ここが個人的には最大の問題点です。日本人の誰もが以前より貧しくなっているなら、お互いさまの精神で「不況を乗り切ろう」と踏ん張れます。ところが左上の図は、アベノミクスにより超富裕層(富裕層上位40人)の資産がたった3年で2倍増え、それに比例して貯蓄ゼロ世帯が2倍に急増したことを示しています。つまり、アベノミクスの実態は「大富豪だけの資産倍増計画」であり、5年間で貯蓄ゼロ世帯を約430万世帯も増加させ、中流層を貧困層に落とし、格差社会を一気に加速させたというものです。新自由主義者が主張したトリクルダウン(超富裕層の成功の恩恵が貧困層にしたたり落ちる)は起きず、大金持ちが増えた分、貯蓄皆無の貧困層が増えており、完全に政府は「富の再分配」に失敗しています。コストカットの嵐で非正規労働者が4割にまで達し、これでは経済を回す購買力が生まれません。「富裕層上位40人の資産=全世帯の半分が持つ資産」、日本はここまできました。
右上の「世界の派遣会社の事業所数」を見ると“日本がぶっちぎり”です。国土が狭いのに、あのアメリカにトリプルスコアを付けています。派遣会社が“仲介料”で非正規の報酬をピンハネし、しかもピンハネ率を多くの会社が非公開にしています。ハローワークの役割を強化して、ピンハネ・ゼロで仲介して全額を派遣に渡したらどれほど暮らしが助かるでしょう。日本はコンビニの数より派遣会社が多く、これが経済停滞の大きな要因のひとつになっています。
※2017年の日銀の調査では、「貯蓄ゼロ世帯」が20代では 61%、30代で40%、50代で43%。この数字は年々増しています。貯蓄ゼロでは結婚や育児に足踏みし、当然少子化が加速します。



左上はビッグマック(ハンバーガー)の価格の国際比較です。ビッグマックは各国で材料や調理法がほぼ同じであるため、値段を比較することで、その国の物価水準、購買力がわかります。5月中旬の為替相場によると、日本の390円に対し、スイスは804円、アメリカは669円、ユーロ圏が571円。ビックリするのは、物価が安いと思っていたタイが443円、中国が442円。内戦で混乱した中南米ニカラグアよりも、日本の方がまだ安いのです。アベノミクスが始まる前の2010年、日本のビッグマックは米英よりも高かったのに。右上は先日アップル社(米)で初めて労働組合が結成された際、経営側が労組の加入者を減らす目的で、アップルの店舗従業員の最低時給を20ドルから22ドル(約3千円)に引き揚げたという報道です。参院選で自民が公約にしている最低賃金千円の3倍です。スマホの開発スタッフはもっと高給になるでしょう。時給3千円なら週5日3週間で40万以上。それも残業なしで。同じ世界なのかと思ってしまいます。

 

左上は男女の違いにより生じる様々な格差を示す「ジェンダーギャップ指数」。日本は女性の国会議員数が先進国最低であり、世界的にも156カ国のうち147位という目も当てられない順位です。また、全世界のうち別姓で結婚できない唯一の国家というガラパゴス状態になっています。最後の国だなんて、あまりにも不名誉で遅れすぎています。

日本の経営者は技術革新の努力をせずとも、“異次元の金融緩和”という官邸の方針で日銀が間接的に株を買ってくれ、正規労働者を非正規に置き換えるラクな道に走りました。しかし、安く雇った短期の非正規には技術革新のノウハウがなく、企業はますます国際競争力を失っていきました。今や日本の大手電機メーカー全社の売上げを合わせても、韓国のサムスン1社に負けています。人間を交換部品のように扱わない社会を目指し、仕切り直さねばなりません。
日本以外の先進国は、賃上げに成功しているのです。他の国にできて日本にできないわけがありません。時給1500円を目指している政党・候補者を僕は支持します。中小零細企業を中心に公的助成をしながら、最低賃金を段階的に引き上げ、庶民の購買力をアップさせ、かつてのように内需を活性化させましょう。

//日本では「政治と宗教の話はタブー」とよく聞きます。そして、こういう具体的なことを書くのは初めてですが、海外の民主主義国家では自身の投票先をオープンにすることが当たり前なので、明日の参院選、僕は1枚目の選挙区の投票用紙は立憲、共産、れいわのいずれかを選びますが、2枚目の投票用紙には「つじもと清美」と書きます。30年前に旅先で辻元さんと出会い、それから何度か会話を重ね、彼女がいかに弱者に寄り添ってきたか知っています。彼女は昨年の衆院選において、大阪の維新旋風の前に散りました。今回、参院に出る理由は「やっぱり黙ってられへんという気持ちが強かった。次の衆院選を待つ間に日本が壊れていくんじゃないかって。しんどい声をあげる人たちが3、4年たつ間に立ち行かなくなるんじゃないかって」。
彼女ほどネット上のデマに苦しめられている政治家を他に知りません。ありとあらゆるデマを見てきました。僕なら完全に心が折れています。一方、彼女を直接知る人は、対立する自民の議員さえ人柄に惚れる人がいます。森喜朗元首相いわく「辻元氏が人の心をつかむのは演説だけじゃない。人柄だ。『自民に来てくれていたら良かったなぁ』と思うこともあった」。
この参院選では、公文書改ざんを苦にして自死に追い込まれた財務省・赤木俊夫さんの夫人が辻元さんに期日前投票しました。こんなに多くの政治家がいて、赤木夫人が選んだ人物が辻元さんなのです。いかに信頼されているか。アンチ辻元が多いなか、歌手の石川さゆりさん、映画監督の森達也さん、作家の平野啓一郎さん他が応援メッセージを寄せ、小泉今日子さんもエールを。明日、辻元さんが国会に戻ってこられますように。(公式ページの下の方にデマの説明あり)
●7月8日…『私は貴方の意見には反対だ。しかし、貴方がそれを言う権利を、私は命にかけて守る』(S・G・タレンタイア/ヴォルテール)

この言葉は18世紀フランスの哲学者ヴォルテール(1694-1778)の人物伝を書いたイギリスの作家S・G・タレンタイア(本名エヴリン・ベアトリス・ホール/1868-1956)が、「言論の自由」についてのヴォルテールの姿勢を記したもの。衝撃的な安倍元首相の死。あらためてこの言葉の重みを噛みしめています。

/いとうせいこう@seikoitoさんのツイートに同意。
「非暴力の力を行使するために日曜日、投票所に行く。」
●7月7日…さすが民主主義国の大先輩イギリス。虚偽説明など不祥事が続く英国ジョンソン政権で、財務省、保健省など3人の閣僚が首相を“見限って”辞任し、政府高官40人以上が辞意を表明。これぞ、ザ・自浄能力。ジャビド保健相の言葉「あなたのもとで現状を変えることができないのは明らかで、あなたは私の信任を失った」がカッコよすぎる。首相が大臣をクビと宣告するのではなく、大臣が首相に「私の信任を失った」、もはや支える価値がない、という。首相からの報復を恐れず、そして大臣の椅子にしがみつかず。日本の政治家にこの誇りがほしい。

 
●7月6日…日本全国で新型コロナの感染者数が前週の2倍に。島根と鳥取は3年目にして過去最多を更新。もう第7波は来ず、だんだん収束していくのでは…そう期待していただけにショック。戦いが長すぎる。
●7月5日…今回の参院選、女性候補者の割合が立憲と共産で半分を超えたのは画期的なこと。立憲・共産はこのことをもっとアピールすればいいのに!世界の幸福度ランキングで常に上位の北欧やニュージーランドは、首相が女性だったり、閣僚に女性が多い。政治に女性の声を反映した優しい社会にするためには、女性議員がたくさん必要。自民と公明は立憲・共産の半分以下しか女性候補者がいない(最下位は公明)。これはもう、与党・野党関係なく大事なことなので、自民・公明を支持している方、次の選挙ではもっと女性候補者を増やすよう声をあげていただけると有難いです。

 
●7月4日…今夜10時45分からNHKでSF短編の名匠、星新一の作品群を豪華キャストで映像化!15分間のミニドラマを連夜放送。ラインナップは「ボッコちゃん」「生活維持省」「不眠症」「地球から来た男」等々!
※僕の星作品第1位は「午後の恐竜」。映像化は難しそうだけど今のCG技術なら可能なはず。マジで驚愕。
●7月3日…公開が始まった映画『エルヴィス』、めっちゃ良い映画だった。主演のオースティン・バトラーはプレスリーそのもの、まさに求めていたプレスリー映画が爆誕。『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』などスタイリッシュな映画を撮ってきたバズ・ラーマン監督だけに、映像と音楽の見事な融合はさすが。特殊メーキャップで太った老人になったトム・ハンクス、最初は誰か分からなかったぜ。
(以下ちょいバレ)印象に残るシーンが多いなか、個人的には、少年エルヴィスが音楽に目覚めるゴスペル教会のエピソード、デビュー時の女性観客の新鮮な反応、逮捕覚悟のパフォーマンス「本物のエルヴィスを見せてやる」、この3箇所が超最高だった。緊張感からのエクスタシー&カタルシスに心臓バクバク。一方、僕が一番好きなプレスリーの曲『ラブ・ミー・テンダー』が1秒も流れず。おお…どうしてこうなった(涙)

/再来週は『バズ・ライトイヤー』を観に行くつもりだったけど、あまりに評判が悪すぎてためらいが。
●7月2日…未明からAUの大規模通話障害。家族全員がAUの携帯なので、電話が使えずえらいことに。特に子どもの携帯はLINE通話が不能でもはや何もできず。市のイベントでキャンプに行った子どもに大事な伝言があったのに連絡がとれずまいった。子どもは初めて公衆電話を使用(10円玉が必要なのは今の朝ドラで覚えた)、それはそれで新しい経験にはなったけど、とにかく不便すぎる。いかに現代の生活がスマホと密着しているか痛感した。
●7月1日…前回の『鎌倉殿の13人(25)天が望んだ男』、源頼朝の最期を描き、大泉洋さんの演技が神がかってた。巴御前に義仲の命を奪ったことを涙目で謝罪するシーンや、脳卒中で落馬に至るシーンに見入った。今回は脇を固める宮沢りえさん、坂東彌十郎さん、堀田真由さんも演技が素晴らしく、「なんて上手いんだ」と感嘆。堀田さんはまだ24歳なのに、言葉の紡ぎ出し方が実に自然で、役柄を完全に自分のものにしている。驚いた。再放送は2日土曜の13時すぎから。

  頼朝、最期の日々

//よっしゃ、映画『エルヴィス』のチケットを買えた!日曜(3日)の夜に観に行く!







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