2010年で連載23年目、シリーズ100巻突破という大長編マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』。作品の魅力は、苦難の中で力強く前進していく登場人物の生き方や(敵役まで前向き!)、ルーブルにも展示された独創的な絵柄の他に、“荒木節”と呼ばれる「ッ!!」を多用したエキセントリックな言い回しがある。連載開始時からリアルタイムで読み続けてきた小生の独断で、“この言葉に電気が走った”“人生が変わった”という「名セリフBEST50」、そして番外編として荒木節の真骨頂であるプッツン言葉を集めた「荒木節BEST20」を以下に紹介したいッ! ※2010年3月時点(スティール・ボール・ラン20巻/通巻100巻目まで) |
★ジョジョ名セリフBEST50 1.「わたしは“結果”だけを求めてはいない。“結果”だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?」(殉職した警官)第59巻 今の社会は“結果”ばかり求められ“過程”が重視されない傾向がある。真に重要なのは過程であり、目標に向かう意志という、ジョジョ全編を象徴する名セリフ! 2.「オレは『正しい』と思ったからやったんだ。後悔はない…こんな世界とはいえ、オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」(ブチャラティ)第56巻 裏世界で社会の現実を見てきたブチャラティ。彼が言うからこそ「こんな世界とはいえ」という言葉に重みが加わる。世の悲しみや不条理を認めた上で、それでも自ら信じる道を行こうとするブチャの姿は勇気を与えてくれる! 3.「人間讃歌は“勇気”の讃歌ッ!!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!!いくら強くてもこいつらゾンビは“勇気”を知らん!」(ツェペリ)第3巻 ジョジョのメインテーマである“人間讃歌”が言葉として登場した超重要セリフ。勇気こそが人間とゾンビの決定的な違いだ! 4.「俺はお前に出逢う為に1万数千年もさまよってたのかもしれぬ」(ワムウ)第11巻 1万数千年という長い年月を生きてきた、戦いの求道者ワムウが敗れて呟いた言葉。自らの命が消えていくなか、宿敵への敬意を込めた言葉に泣けた。 5.「オレは『納得』したいだけだ!『納得』は全てに優先するぜッ!!でないとオレは『前』へ進めねぇッ!『どこへ』も!『未来』への道も!探す事は出来ねえッ!!」(ジャイロ)SBR第8巻 『納得』さえしていれば、どんな理不尽なことにも耐えられる。心の弱ってる時に“自分は納得していたハズだ”と思うと、萎縮せずに乗り切ることが出来る。 6.「激しい『喜び』はいらない…それでいて深い『絶望』もない…『植物の心』のような人生を…そんな『平穏な生活』こそわたしの目標だったのに…」(吉良=川尻)第45巻 吉良は倒すべき悪役ではあるけど、この言葉に共感を覚えた僕は、心のどこかで吉良を100%憎むことが出来なくなった。 7.「ジョルノ…オレは生き返ったんだ。ゆっくりと死んでいくだけだった…オレの心は生き返ったんだ…おまえのおかげでな…幸福というのはこういうことだ…これでいい」(ブチャラティ)第63巻 ブチャ感動のラストメッセージ。子どもにまで麻薬を売りつけるマフィアにいたブチャの人生は、既に死んだような日々だった。“心が生き返った”“これでいい”と言いながら旅立つ姿に落涙。 8.「落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…わたしに勇気を与えてくれる。2…3…5…7…11…13…17…19」(プッチ)第69巻 人間誰しも孤独を背負っているもの。孤高の“素数”を友とし、数字から勇気をもらって、絶体絶命のピンチを乗り切ろうとするプッチに目からウロコ。 9.「すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな。まるで時空を越えた『スタンド』だ」(DIO)第74巻 “モナリザ”がスタンド、本体がレオナルド・ダ・ヴィンチ、こんな風に考えることが出来るDIOはただの悪党ではない。 10.「彼らがこれから歩む『苦難の道』には何か意味があるのかもしれない…。彼らの苦難が…どこかの誰かに伝わって行く様な、何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない…。無事を祈ってはやれないが、彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう…目醒める事で…何か意味のある事を切り開いて行く『眠れる奴隷』である事を…」(スコリッピ)第63巻 僕らにはいつか死ぬという変えられない運命があり、その意味において運命の奴隷だ。しかし、奴隷には二通りいる。どうせ結果は同じと何もしない『眠れる奴隷』と、たとえ運命が決定されていても、そこに至るプロセスを意味あるものにしようと立ち上がる“目覚めた奴隷”とだ。僕は後者でありたい。 11.「あたしを見て徐倫。これがあたしの『魂』…これがあたしの『知性』…あたしは生きていた」(F・F)第74巻 魂=知性と考え、“死”よりも“記憶”を失うことを恐れていたF・F。“あたしを見て”“あたしは生きていた”と誇らしげに昇天する姿に胸が熱くなった。 12.「この場所であってはならないのは、『精神力』の消耗だ…くだらないストレス!それに伴う『体力』へのダメージ…!!あたしはこの『厳正懲罰隔離房(ウルトラセキュリティハウスユニット)』で!!『やるべき目的』があるッ!必ずやりとげてやる…そのためには…!くだらない消耗があってはならないッ!」(徐倫)第70巻 人生に成し遂げるべき目標がある時は、そこに向かって真っ直ぐ突き進むべし。大事の前に小事なし。くだらないストレスで精神や体力を消耗していては、寿命(タイムリミット)に間に合わなくなる。 13.「俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!人間の魂だ!」(シーザー)第10巻 長寿の“柱の男”に対して短命の人類。だが魂を受け継いで行くことで、実質的にずっと生き続けられるんだ! 14.「エンポリオ。ぼくの名前は…ぼくの名前はエンポリオです」(エンポリオ)第80巻 セリフだけ抜粋すると平凡な自己紹介。でも、この言葉が出てくるシチュエーションが凄すぎる。荒木先生自身が下書き(ネーム)で涙を流したとのこと! 15.「ひるむ…と!思うのか…これしきの…これしきの事でよォォォォオオオオ」(ナランチャ)第57巻 クラッシュの攻撃で喉元を食い破られているのに“これしきの事”と言い放つナランチャが凄い。あれが“これしき”なら何だって耐えられそうだ。 16.「真の『失敗』とはッ!開拓の心を忘れ!困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事を言うのだッ!」(スティーブン・スティール)第1巻 大陸横断レースに参加した人間は困難に挑戦する偉大な冒険者であり、その一点だけで既に失敗者ではないという。真の失敗者は安全な場所にいるというのが彼の哲学。 17.「悪には悪の救世主が必要なんだよ」(ンドゥール)第20巻 悪党なりに悪の道に進む理由があったことが、幸福な環境で育った人間には分からない、だからこそ善とは別の救世主が悪には必要だという。 18.「人間は何かを破壊して生きているといってもいい生物だ。その中でお前の能力はこの世のどんなことよりも優しい」(承太郎が仗助に)第29巻 バトルマンガの主人公は一般にどれだけ攻撃力が高いか強調されるけど、“傷や破壊物を元に戻す”仗助の能力は、この世の何よりも優しいと語られた。少年誌の常識を覆す設定ッ! 19.「ウェザー。もう一度…もう一度話がしたい。あなたと、そよ風の中で話がしたい」(徐倫)第79巻 ウェザーが天候のスタンドを発動する時はいつも激闘の中だった。平穏なそよ風の中でウェザーと語りたかったという徐倫の言葉が切なすぎる。 20.「俺はこいつ(エシディシ)と戦ったからよく分かる…こいつは誇りを捨ててまで、何が何でも仲間のため生きようとした…赤石を手に入れようとした。何千年生きたか知らねえが、こいつはこいつなりに必死に生きたんだな…善悪抜きにして…。こいつの生命にだけは敬意を払うぜ!」(ジョセフ)第9巻 エシディシは卑劣な手段までとる強敵だったが、何千、何万年と生きてきた“生命それ自体”には敬意を払うというジョセフ。作品の根底にこうした生命尊重の思想が流れるのがジョジョ! 21.「あたしがいたらあんたは逃れられない。一人で行くのよエンポリオ。あんたを逃がすのはアナスイであり…エルメェスであり、あたしの父さん空条承太郎…生き延びるのよ、あんたは『希望』!!ここはあたしが食い止める。来いッ!プッチ神父!」(徐倫)第80巻 アナスイ、エルメェス、承太郎、徐倫、その誰が欠けても逃げることが出来なかったエンポリオ。この6部や4部を始め、全員が力を合わせる最終決戦は鳥肌モノ。 22.「人が敗北する原因は…『恥』のためだ。人は『恥』のために死ぬ。あのときああすれば良かったとか、なぜ自分はあんな事をしてしまったのかと後悔する。『恥』のために人は弱り果て敗北していく」(プッチ神父)第74巻 恥の多い人生を送ってきた僕としては、リアルすぎてトラウマになりそうなセリフ(汗)。 23.「『言葉』でなく『心』で理解できた!」(ペッシ)第53巻 瀕死になってもスタンドを解除しないプロシュート兄貴の姿を見て、兄貴の言う「覚悟」の意味が、上っ面の「言葉」ではなく「心」の奥底で理解できたペッシ。もうマンモーニ(ママっ子)じゃない! 24.「わたしは後悔していない…醜く老いさらばえるよりも、一時でも若返ったこの充実感を持って地獄へ行きたい…」(ストレイツォ)第6巻 吸血鬼となって若さを手に入れたストレイツォ。人生に充実感がないまま天国に行くより、たとえ地獄行きの運命であっても充実感が欲しいと、アッパレな開き直り。 25.「くっそー!侵入罪でとっつかまろーと、この部屋へ入って思いっきり祝ってやるぜーッ!!」(スピードワゴン)第2巻 病室で意識を取り戻したジョナサン。歓喜するスピードワゴンの“祝いたい”という気持ちが伝わる雄叫びだ。 26.「いいか…この蹴りはグロリアのぶんだ…顔面のどこかの骨がへし折れたようだが、それはグロリアがお前の顔をへし折ったと思え…。そしてこれもグロリアのぶんだッ!そして次のもグロリアのぶんだ。その次の次のも、その次の次の次のも…その次の次の次の次のも…次の!次も!グロリアのぶんだあああーッ!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」(エルメェス)第70巻 セリフを読んでいるだけで復讐するエルメェスの悲憤と激しいバトルの様子がバンバン伝わってくる。言葉に込められた感情の量はジョジョの全セリフ中で一番かと。 27.「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!」(ディオ)第2巻 “人間をやめる”というフレーズが強烈なインパクト!いったいコイツはどうなってしまうんだろうと、マジでビビッた。 28.「一緒に戦ってくれ!シーザー!」(ジョセフ)第11巻 コロッセオで古式戦車バトルに挑むジョセフが、形見となった親友シーザーのバンダナを結びながら語る「一緒に戦ってくれ」。タマラン。 29.「お前はバカ丸出しだッ!あの世でお前が来るのを楽しみに待っててやるぞッ!」(広瀬康一)第39巻 今から殺されんとする康一が、敵の財布を抜き取って本名を知り、言い放った捨てゼリフ。仲間が吉良を倒すと確信しているからこその言葉だ。 30.「仗助くん。わし…これから死ぬかも知れんから、その時は…君の母さんに…よろしく伝えといておくれよな…」(ジョセフ)第34巻 川に落ちた透明の赤ちゃんを探し出す為に、手首を切り自分の血を流そうとする老ジョセフ。“これから死ぬかも”と平然といえるとはッ!その後の「カッコつけたかったんじゃよ。お前の前で」もイイ! 31.「『ブッ殺す』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだ!だから使った事がねェーッ!『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!」(プロシュート兄貴、ペッシに)第52巻 これは色んな応用がきく言い回し。行動終了の“過去形なら使って良い”という兄貴が、あまりにカッコ良すぎる! 32.「ジョルノッ!命がけの行動ッ!ぼくは敬意を表するッ!」(フーゴ)第52巻 仲間の命を救うため危険を顧みず戦うジョルノに、思わずフーゴが叫んだ言葉。他者に敬意を払う、というのはジョジョ世界では特に重要な価値観だ。 33.「突っ切るしかねえッ!真の『覚悟』はここからだッ!『ピストルズ』!てめーらも腹をくくれッ!」(ミスタ)第55巻 自分の撃つ弾丸が全部自らへ跳ね返ってくるのが分かっていながら、敵を後方の鉄片に刺し込む為に真正面から撃ちまくるミスタ。この『覚悟』に脱帽! 34.「ブチャラティィィィィィィィィィ!行くよッ!オレも行くッ!行くんだよォーッ!!オレに“来るな”と命令しないでくれーッ!トリッシュはオレなんだッ!オレだ!トリッシュの腕のキズはオレのキズだ!!」(ナランチャ)第56巻 親の愛を知らず、親友に騙された体験を持つナランチャ。ボスから口封じの為に殺害されそうになったボスの娘トリッシュと自分を重ね、組織を裏切る決意をする。極限の孤独地獄を味わった彼だからこそ、彼女の痛みを全存在で感じることが出来るんだ。 35.「人間の寿命はどうせ短い。死に急ぐ必要もなかろう」(ワムウ)第8巻 もう10年以上も前の事だけど、人生の壁にぶつかって閉塞感から“これはダメかも…”と自死が脳をよぎった時、このワムウの言葉でリアルに楽になったことがある。 36.「いいか、ドッピオ…恐怖というものは打ち砕かなくてはならないのだ!それは、今なのだ…今!絶対に乗り越えなくてはならない!それが『生きる』という事なのだッ!」(ディアボロ)59巻 ジョジョ史上、最も小心者のラスボス、ディアボロ。彼にとって恐怖に打ち勝つこと=生きること。必死に自分自身を応援する姿は敵ながら共感を禁じ得ない。 37.「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY、無駄無駄無駄、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄ァアアアアア!」(ジョルノ、チョコラータに)第60巻 このチョコラータへの「無駄無駄」は、承太郎がスティーリー・ダンにかましたオラオラ53連発をはるかに超える122回の鉄拳制裁!8頁にわたるジョジョ最長のラッシュだ! 38.「神がいるとして運命を操作しているとしたら!俺たちほどよく計算された関係はあるまいッ!」(ディオ)第5巻 あり得ないような偶然が何度も重なった人間関係を、こんな風に表現すれば良いのかと、“ディオは上手いこと言うなぁ”と感心した次第。 39.「あなたは他の男のものです。しかし、あなたの役に立ちたい…初めて出会った時からずっと思っていました。この世のあらゆる残酷さから、あなたを守ってあげたい」(マウンテン・ティム)SBR第9巻 ジョジョでは珍しい愛の告白シーン。しかも相手は他人の妻。彼女を手に入れる事は出来ないけど、純粋に“役に立ちたい”と願うティムの気持ちにジーンとなった。 40.「溶岩でも倒せない!か…『神』だ!や…やつは『神』になったんだ…!我々…人間は、か…『神』にだけは勝てない!服従しかないんだ!」(シュトロハイム)第12巻 セリフに漂うこの圧倒的な絶望感!カーズのしぶとさに僕もシュトロハイムと全く同じ気持ちになった。完全にシンクロ。“もうコイツは倒せない”と心が折れかけた。 41.「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」(ディオ)第3巻 “今まで何人の命を奪ったんだ”というツェペリの問いに答えた、吸血鬼ディオのあまりに有名なセリフ。憎たらしすぎるぜ! 42.「徐倫のひとつの事を見つめるあの『集中力』…きっとオレは彼女のそれに引きつけられてここにいるのだ。『集中力』は美しさを際立たせる」(アナスイ)第73巻 確かに、男女を問わず何かに集中している人間は非常に美しい!恋愛マスター・アナスイ先生の有難いお言葉。 43.「(康一の靴下が裏返し)ええい!やはり気になる。ちゃんと履きなおせ…靴も…これで落ちつく」(吉良吉影)第39巻 一般のバトルマンガでは敵の靴下を履き直させるラスボスなんて出て来ない。この生活臭漂うリアリティのある人物描写がジョジョの凄さ! 44.「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですが、かまいませんね!!」(フーゴ)第50巻 腹を空かしてゴミ箱を漁るナランチャと出会い、彼を食堂に連れて行ったフーゴ。“かまわないですか?”と聞かないのが彼らしい。キレ気味ながら、めっちゃ優しい。 45.「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!何も知らぬ無知なる者を利用する事だ…!!自分の利益だけの為に利用する事だ…!」(ブチャラティ)第55巻 荒木哲学が語る絶対に許せないもの、それは他人を己の欲望の為に利用する事。6部のプッチのように、善意からでもNGだ。このセリフは50選から外せない。 46.「これは『試練』だ。過去に打ち勝てという『試練』とオレは受け取った」(ディアボロ)第61巻 どんな辛い事でも、成長の為に乗り越えるべき『試練』と考えれば、足が前に動く。 47.「砂漠の砂粒…ひとつほども後悔はしていない…」(サンドマン)SBR第11巻 何かを失敗した時にこう言えるよう、何事にも全力でベストを尽くしたいと思う! 48.「オレのは違う。オレのはファンタジーなのに…」(スティーブン・スティール)SBR第2巻 “雪男”“3本足の魚”“20mのペンギン”などで詐欺師・ペテン師扱いされたスティールの“ファンタジーを分かってくれ”という心の叫び! 49.「たったひとつだけ策はある!とっておきのやつだ!いいか!息が止まるまでとことんやるぜ!フフフフフフ。逃げるんだよォォォーッ!」(ジョセフ)第12巻 “逃げる”ということをポジティブに語るジョセフ。主人公の言葉とは思えず、そこがまた面白い。 50.「この岸辺露伴が金やチヤホヤされるためにマンガを描いてると思っていたのかァーッ!!」(露伴)第34巻 まるで荒木先生の漫画家としての誇りを代弁するかのようなセリフ。100冊分の“人間讃歌”、確実に伝わっています! ★番外編〜プッツン荒木節BEST20 1.「ヤツらを探し出すために…『根掘り葉掘り聞き回る』の…『根掘り葉掘り』…ってよォ〜『根を掘る』ってのはわかる…スゲーよくわかる。根っこは土の中に埋まっとるからな…だが『葉掘り』って部分はどういうことだああ〜っ!?葉っぱが掘れるかっつーのよ─ッ!ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ〜ッ!!」(ギアッチョ)第54巻 プッツンと言えばギアッチョ!彼は他にもいくつか“キレ言葉”があるんだけど、全部独り言というのが可笑しい! 2.「山を登る時、ルートもわからん!頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」(ジョセフ)第27巻 “確実”という言葉を解説するのに、登山&遭難と、コーラ&ゲップを並べる発想がブッ飛んでる! 3.「だめだ…実力の差がはっきりしすぎている…これじゃあ…甲子園優勝チームに、バットも持ったことがない茶道部か何かが挑戦するようなもの…みじめ…すぎる…」(ジョセフ)第25巻 甲子園優勝チームと茶道部が野球で対決というシチュエーションがなんとも奇天烈! 4.「くらああああえええ!あががががががががががッ!脳しょうブチまけなあああががががが!イバああああああががががが!地面にブチまけてやるッ!チクショォォォォォー、ブチまけてやるーッ、ブチまけてやるッ!脳汁ーッ、チクジョオー!蟻がタカレ!蝿がタカレ、チクショォォーッ!(ゲスゲスゲス)」(ピストルズNO.1)第62巻 原作の言葉を忠実に拾ってみたんだけど、書いてるだけで頭に血が上った(笑) 5.「あ…あの女の目…養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ。残酷な目だ…“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”って感じの!」(ジョセフ)第8巻 “豚を見るような目つき”というのは他でも聞いた事はあるけど、その前に“養豚場の”と付くのは初めて。凄い破壊力。 6.「スゲーッ爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ〜ッ」(仗助)第42巻 新しいパンツはそれだけで清々しいのに、さらに元旦の朝まで加わるなんて、爽快の極みッ! 7.「せっかく祖父のジョセフがわたしの『ザ・ワールド』の正体を、試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに…」(DIO)第27巻 ザ・ワールドの正体を語るセリフに、まさか受験生が登場するとは。DIOも“必死こいた気分”とか言うんだねぇ(笑) 8.「ウンまああ〜いっ!こっこれは〜っ!この味わあぁ〜っ!サッパリとしたチーズにトマトのジューシー部分がからみつくうまさだ!!チーズがトマトを!トマトがチーズを引き立てるッ!“ハーモニー”っつーんですかあ〜、“味の調和”っつーんですか〜っ!例えるならサイモンとガーファンクルのデュエット!ウッチャンに対するナンチャン!高森朝雄の原作に対するちばてつやの“あしたのジョー”!」(億泰)第33巻 “モツァレラチーズとトマトのサラダ”の美味を表現する、このたとえの嵐に噴いた! 9.「質問を質問で返すなあーっ!!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?わたしが“名前”はと聞いているんだッ!」(吉良=川尻)第44巻 この台詞はセルフ・パロディでSBR4巻にも改変登場→「おっと会話が成り立たないアホがひとり登場〜。質問文に対し質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか?マヌケ」(マウンテン・ティム) 10.「凄まじい殺気ってやつだッ!ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ…!」(ジョセフ)第27巻 一生体験する事はないだろうけど、考えただけで全身が凍り付くよ(爆) 11.「脳みそズル出してやる!背骨バキ折ってやるッ!」(エンヤ婆)第17巻 なんちゅうバイオレンスな言葉。エンヤはお婆ちゃんなのに、言葉使いがエゲツないっす。 12.「今まで出会ったどのスタンドをも超えている凄味を感じたッ!エンジン音だけ聞いてブルドーザーだと認識できるようにわかった!」(花京院)第27巻 姿が見えなくても気配だけで“こいつはヤバ過ぎる!”と伝わってくる。 13.「お前はわたしにとって、釈迦の手のひらを飛び回る孫悟空ですらない」(プッチ)第79巻 このセリフがシュールなのは、クリスチャンのプッチ神父が、釈迦や孫悟空がどうのこうのと語る点! 14.「さすがディオ!俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」(お調子者たち)第1巻 エリナの唇を「ズキュウウウン」という効果音と共に、無理やり奪ったディオ。ディオの取り巻きのアホなリアクションは伝説に。 15.「へっへっへっへっへっ、またまたやらせていただきましたァン!」(ジョセフ)第11巻 ジョジョが痛快なのは、到底勝てそうにない圧倒的に戦力差のある強敵を、頭脳戦で手玉にとっておちょくること! 16.「お前も飲んでみろ!なんつーか気品に満ちた水っつーか、例えるとアルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味っつーか、スゲーさわやかなんだよ…3日間砂漠をうろついて初めて飲む水っつーかよぉーっ」(億泰)第33巻 “アルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味”の水って、どれだけエレガントで上品な味なんだろうッ!? 17.「腹の底から“ザマミロ&スカッとサワヤカ”の笑いが出てしょうがねーぜッ!」(ヌケサク)第27巻 “お前は補欠していろ”と言ったヴァニラ・アイスたちが先に倒され、大喜びするヌケサク。どうしようもない野郎(笑) 18.「おまえ何やってるんだジャイロ・ツェペリーッ!スピードはともかく理由(わけ)を言えーッ!」(ジョニィ)SBR第3巻 長距離コースなのにスタートから猛スピードを出すだけじゃなく、砂漠の中央に突っ込んでいくジャイロにジョニィが「ドン引き絶叫」! 19.「だが断る」(岸辺露伴)第41巻 “罠に仗助をおびき寄せれば命は助けてやる”と噴上に言われた露伴が、“本当に助けてくれるのか?…だが断る”とやり込める最短の名セリフ! 20.「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつの間にか降りていた』。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」(ポルナレフ)同27巻 某大型掲示板を源に今やジョジョを代表する有名セリフとなったこの言葉。DIOが時間停止中にわざわざポルナレフを降ろしてると考えると笑える!以上! (オマケ〜名セリフBEST50の次点10) ・「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおっ、刻むぞ血液のビート!山吹き色(サンライトイエロー)の波紋疾走(オーバードライブ)!!」(ジョナサン)第4巻 ・「逆に考えるんだ。“あげちゃってもいいさ”と考えるんだ」(ジョースター卿)第4巻 ・「我が名はジャン・ピエール・ポルナレフ。我が妹の魂の名誉の為に!我が友アヴドゥルの心の安らぎの為に!この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる」(ポルナレフ)第16巻 ・「このダービーにハッタリなどかましやがって。そのポーカーフェイスをゲドゲドの恐怖づらに変えてから敗北させなきゃあ気がすまん!」(ダービー兄)第23巻 ・「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ、アリーヴェデルチ!(さよならだ)」(ブチャラティ)第53巻※アリX25 ・「『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!」(ジョルノ)第55巻 ・「凄みだ…こ…こいつ凄みで私の攻撃を探知したんだ…!」(プッチ)第74巻 ・「出会いというものは『引力』ではないのか?君がわたしにどういう印象をもったのか知らないが、私は『出会い』を求めて旅をしている」(ディオ)第78巻 ・「男には地図が必要だ。荒野を渡り切る心の中の“地図”がな」(グレゴリオ・ツェペリ)第4巻※84 ・「なあ…馬を呼ぶ前に乾杯しねーか?」「何に…?全てを失ってしまった」(略)「次の『遺体』に」「次の『遺体』か…それならいい…気に入った…。次の『遺体』とゴールに…」「次の『遺体』とゴールに…」(ジャイロとジョニィ)第12巻※92 |
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