完成ッ！画像爆裂１５０枚！！

実録！杜王町潜入ルポ
〜ジョジョ第４部ロケ地めぐり＆仙台JOJO立ち’04.7.31〜



温かい友情や日常の小さな幸せを描いたマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』第４部。派手な立ち回りが続く訳でも
なく、主人公が地球や人類の運命を背負っている訳でもない。舞台は杜王町というただひとつの町で、とてもこじ
んまりとしている。だからこそ、読み手はこんなにも親近感が湧くのだろう。主人公の能力は他人のケガを治し
たり、破壊された物を修復する“この世のどんなことよりも優しい”能力。少年マンガの主人公としては異例中の
異例だ。この「破壊とは正反対の力」が、第４部全体を覆っており、僕は登場人物の行動に何度も胸を打たれた。
今回、少しでも作中に描かれた世界に触れたくて、杜王町のモデルとなった聖地仙台（作者の故郷）に足を運んだ。
杜王町の住民が中心となって聖地で敢行した「JOJO立ち in 仙台」の模様も合わせて、熱くお伝えしよう！！


●杜王町へ

　　　　

大阪からS市杜王町（仙台）までは片道１２時間！往復で丸１日バスの中にいたことになる。腰が鉄板になった！杜王駅総合案内所（写真右）
には何度も足を運んだ。杜王町のことなら何でも分かる心強い味方だ。ただし、係員の３名全員がジョジョ４部未読だったので、「なんたる
ことか！至急読破し杜王町観光MAPを作成せよ」と強く釘を刺しておいた。ジョジョが世界的なブームになっている今、世界中のジョジョファンが
早晩この地へ巡礼に殺到するのは目に見えているからだ。そうなれば杜王町が世界遺産に登録される日も近い。地域観光課よ、焦るべし！

マップA　杜王町全体図〜画集『JOJO ６２５１』から	マップB　杜王町詳細図　第２９巻 勾当台は３丁目まで、定禅寺は４丁目まである。

物語の時代設定は１９９９年であり、現在（２００４年）とは地名や地形が若干変わっている。

【 マップA 】

★地図１．杜王港（仙台港）

第３４巻	ギターの代わりに三味線で撮影！ ※JR中野栄駅から徒歩４０分で杜王港に着く	「立ったまんま…死んでる…」

港の側には大型変電所があり、いかにもレッド・ ホット・チリペッパーが好みそうな場所だった	足元を見ると承太郎が研究していたヒトデがいた

★地図２．ボヨヨン岬（松島海岸）

第３２巻	ボヨヨン岬の場所を尋ねると地元の親切な漁師さんが連れて行ってくれた。

第４１巻	壁を乗り越えて追跡してくるハイウェイ・スター	バイクの後方に急接近！ピンチ！
本来ハイウェイ・スター戦は杜王港で再現される予定だったが、バイクと石壁が揃っていたので、急遽ボヨヨン岬にて敢行ッ！

★地図３．広瀬づくし〜康一君祭り

　　

杜王町には町を救った英雄、広瀬康一君の名前からとられた“広瀬川”が流れている。

　　　　

川だけではない。杜王町の中心街では、至る所で康一君へのリスペクトを目撃することになった。

　　　　

まだある！！

　　　　

まだまだある！康一君への怒涛の愛は止まらない！キャント・ストップ・ラヴィング・コーイチ！！



★地図４．杜王グランドホテル（江陽グランドホテル）

Ｓ市駅前の江陽グランドホテル。このホテル は1985年開館で連載時から建っていた ※これ、絵じゃなくてホントに写真です	超豪華なホテルのロビー。まるで美術館！ ここの３２４号室に承太郎は宿泊していた	財布と相談した結果、グランド ホテルが窓からよく見えるビジ ネスホテルに泊まった…（涙）

承太郎が長期滞在していた高級ホテル。シングルルームは一泊１０３９５円。承太郎が仗助に会いにきたのは４月上旬。帰途についたのは
８月下旬。単純計算で、１５０日間の滞在費は１５５万９２５０円にもなる。ラストにSPW財団のヨットにドサクサに紛れて乗っていたのも納得！
※地図上のグランドホテルはもっと海よりなので、移転してきたのかもしれない。
※S市には山形方面の秋保温泉にも「秋保グランドホテル」があるが、地理的にそっちがモデルという可能性はゼロ。



●地図５．農業地帯



胸にスタンドの矢が刺さったまま不気味に笑うデンジャラス・ラット


「ネズミぃ！？ミッキー・マウスとかのネズミですか？」
その通り！！（第３５巻）



★地図６．住宅地

第２９巻	アンジェロ岩（花京院スクエア前）	道しるべや、恋人たちの約束の場所として、 不気味な外見とは裏腹に町民に親しまれている

川を流れてゆく静・ジョースター。		皆が写真を撮りまくるので、 みるみる透明になってしまった！

第４３巻	「広瀬康一」	エニグマの紙の中から脱出！
紙に閉じ込められた康一君を助けようとして、こちらもエニグマの攻撃を喰らってしまった！不覚！

★地図７．駅前通り商店街

		第３８巻
“むかでや履物店”は実在する（創業７０年）。現在の店は３度目に建て直されたもの。靴屋だけど雑貨や衣服も少し扱っていて、 店の主（おじさん）は「簡単な寸法直しならやってるよ」。“吉良吉影”で下駄を買うと「忍者みたいな名前ですね」と突っ込まれた。 「この名前のお客さんは時々来ますか？」と思い切って聞いてみると「いえ、お客さんが初めてです」とのことだった。r(^_^;)

閉店間際で他の客がいなかったこともあり、店主さんが十数年前に店を継いだことなど色々話して下さった。上の画像は戦災で焼けて しまった初代むかでやの絵。「この絵は貧しい画学生が勝手に店の絵を描いて、“描けたから買ってくれ”と持ち込んだものなんだよ。 今となってはこの絵だけが初代の面影を伝えていて、本当によく描いてくれたと、その画学生には感謝している」と主。『むかでや』の名前の 由来については、「足がたくさんあるから靴屋に向いてるし、百という数字は何かを目指したり、努力するときの目標となる数字だから、 前向きで好きなんです」。“仙台の他にどこか行ったの？”と尋ねられたので岩手・花巻に宮沢賢治の墓参に行った事を告げると、その場 で“雨ニモ負ケズ”をそらで最後まで朗読…感動！親切で穏やかで、本当に優しい店主さんでした。下駄、ずっと大事に履きます！

	足元で「コッチヲミロ」 超重力で停止した！
「フリーズ！」夢にまで見た、ムカデ屋前の爆弾戦車VSエコーズACT３の決戦再現ッ！！（第３８巻）
自分が爆弾戦車を足元に置いてデジカメのタイマーをセットしていたら、通行人のサラリーマン男性３人組（ホロ酔い加減） のうち一人が「それ、シアー・ハート・アタック！？」とエキサイト。彼はジョジョ読者だった！もう一人も第４部を読んで いて、人通りの多い商店街の中でシャッターを押しまくってくれた！大阪と宮城県は離れてて、互いに全くの初対面なのに 爆弾戦車一個で仲良くなれる…そんな作品に出会えた幸せを、あらためて荒木先生に感謝したッ！

花京院、アイリーン…第４部キャラ以外にもココでは会えるッ！さすがはJOJO聖地！ 写真のエメラルドグリーンの建物は仙台花京院通郵便局。設計者はジョジョファンとみた。

★地図８．国見峠霊園（葛岡霊園）

杜王町郊外、西のはずれにある超巨大霊園	在りし日のアーノルド

霊園入口案内板の下に２人と一匹は眠っていた。 （なんと、形兆と鈴美サンは並んでいた！）	真新しい花とお団子がそえてあった。ジーン。 午前中に億泰と仗助が来たのかもしれない。

★地図９．ぶどうヶ丘高校（東北学院榴ヶ岡高校）※つつじがおか

　　　

仗助、億泰、康一君たちが通っていた高校（荒木先生の母校）。ちなみに、重ちーはここの中等部だ。
※この正門から奥へは、関係者以外入れない。



【 マップＢ 】

★地図１０．勾当台

　　　

吉良が住んでいた勾当台は、今でも公園及び地下鉄の駅として名前を確認できる。



★地図１１．定禅寺

　　

東方仗助の家は“定禅寺１の６”。定禅寺は、通りの名前として現存している。



【 杜王町取材中に遭遇したスタンドたち 】

杜王駅前にいたサーフィスを激写！	「吉影や〜い！」上空をさまよう吉良親父	おそらくスーパー・フライ（鋼田一 豊大）が暮らしている鉄塔はコレ

ミキタカ	左からバッド・カンパニー、アクトン・ベイビー、消しゴムが入った「熱狂の音楽」、重ちーの500万円小切手、ザ・ロック

野生の猫草	スター・プラチナのオラオラ・ラッシュ！	ザ・ハンドが削ってしまった“立禁止”	チープ・トリック

ネコ型スタンド“キラー・クイーン”を操った吉良の最後。バックする救急車付き。
こうして杜王町に再び平和が訪れた。

吉良の“その後”を描いた短編『デッドマンズQ』は「S市杜王区片平」が舞台。 現在はご覧のように仙台市青葉区片平になっていた（片平丁小学校前）。	片平丁小学校界隈にいたキラー・クイーン。 やはり当地が吉良と縁が深い事が証明された！

★酷暑！！仙台JOJO立ち〜杜の都の戦士たち

●仙台駅東口広場

仙台駅前を大行進！画面の奥まで全部ジョジョファン！ “スタンド使いは引かれ合う”とは、まさにこのこと！	開会式の時のモキュー君。手に持っているのは エジプトから取り寄せたペット・ショップの氷だ。

’０４年７月３１日午前９時。仙台駅東口広場に、北は青森、南は遠く和歌山から、ポージスト＆ギャラリー
合計１０４名のジョジョファンが集まった！！仙台立ち発案者の“さわやか”モキュー君は、何とまだ１５才。
年が分かった瞬間、「１５才でこの行動力…脱帽！」と、大きなどよめきが広場に響いた。っていうか、
自分とは２２才差だーッ！（超ショック！）平成生まれの彼は、誕生時から既にジョジョがこの世にあった
わけで（それも第２部）、JOJOファンの裾の広さというか、あらためて連載１７年のスゴ味を実感したッ！！

ジョジョ立ちの安全を祈願して、恒例の冒頭礼拝。今回の神様はアブドゥル２体＆ スタプラという最強の「脱獄」チーム。無敵だ！（真ん中の鉄柱の根元に立ってます）			２人でチープ・トリック歩き！

準備運動なのにレベル１０	「ボラボラボラボラ…ボラーレ・ヴィーア」

まずはラジオＪＯＪＯ体操第一で軽〜く準備運動（この為だけにラジカセを持って行ったッ！）




●花京院スクエア

KAKYOIN SQUARE	花京院だけに、ここはやっぱりエメラルド・スプラッシュ！ 広い芝生で、対DIO戦の横っ飛びを完全再現。	顔が本物！

画面右端にある鏡（ザ・サン）を見ながらアヘアヘ笑うだけの、最も不気味なポージング「花京院笑い」。



「必殺エコーズ３・ＦＲＥＥＺＥ！」


●錦町公園の戦い

第４０巻 ジャンケン小僧ＶＳ露伴	たかがジャンケンでここまでジャンプするのは、さすがにジョジョ！（見てる だけで爽快！気持ちいい！） 「押し切ってやるッ！ジャンケン！」	「ほいッ！」ズシャァァアアア

　　

彼は露伴先生のペン先イヤリングも忠実に再現！スッゲ！

第３７巻	「どうして３０分だけなのよォオオオ〜ッ！！」 ジョジョ淑女の魂の雄叫びが杜王町の空に響き渡った	「どうして３０代だけなのよん！」※紳士４人 （おかしい…絶対にもっと３０代はいたハズだ！）

「なして３０分だけなのっしゃァアアア」杜王町住民（仙台っ子）だけの杜王弁ポージング

第８巻	「オパウ！」ワムウの神砂嵐が炸裂！※この５人は実に良い神砂っぷりだった！

ギャラリーだって炎天下の中！ザ・サンの スタンド攻撃は非戦闘員にも容赦なし！	ポージングの合間に暑さで倒れる者が出ないよう、 全員に飲み物が配布された。この気配りに感動！！ ※大阪ジョジョの６時間休憩ナシとは大違い。

ワムウのズギュン！	生命エキスを吸い取られるドイツ兵たち	みるみる干からびていく…	ワムウ復活！

第４６巻	いよいよ吉良ポージングだ	着弾点火弾、発射！！（モキュー君の腹に猫草ッ）

●ラスト・ポージング・ステージ/勾当台公園〜熱中症への片道切符

第４巻	（レベル１）とにかく、この陽射し、日光の明るさを見て欲しい。そして気温を感じ取って欲しい！

第１３巻	（レベル３）肩がツラいレベル３。階段を使うとポージングの美しさがさらに引き出される。

第５１巻	（レベル８）時間は正午ピッタリ（影が真下）。灼熱地獄のナランチャ・ポージング。地面が熱い！

	ＷＩＮＮＥＲ！
レベル８は急遽耐久バトルに変更。最後に残ったこの３名は姿勢も美しかった。 優勝は左端の白い服の青年。「日頃からレベル８は自己練してます」とのこと。ブラボー！

第６巻	（レベル１０）ジョジョ立ち史上、これまでで最高の完成度だった空中静止！！ 影までがアートだ！ありえない。全員免許皆伝ッ！！（撮影：FeOさん）

★ザ・ワールド/時よ止まれ



回を重ねるごとに複雑化しているザ・ワールド

腕が美しく折り重なるさまは、まさに“腕のオーケストラ”。 腕が様々な表情と感情を持ち、観る者に語りかけてくる。	この２人は指先が特に美しい！	地表付近が一番暑い。地面に近いポージストは辛かった と思う。一番左の彼は手の平が火傷寸前だったという。 そこまでしても表現したい「美」が、彼らにはあった！！

また会う日まで/涙と別れのアリアリ・アッパー・ラッシュ。“アリーヴェデルチ（さらば）”の叫びが夏の青空に吸い込まれていった。

　　

そのまま公園の木陰でランチタイムに突入！モツァレラ・チーズ、ピザ・マルガリータ、イカスミ・スパ、プロシュート（ハム）…第５部に
関係のある料理がズラリと並んだ（ワイン＆お茶付）。なんて豪華なイベントなんだ！買出しスタッフさん、本当にアリガトウ！！

　

最後にモキュー・コールが起こり、WRYYYで応えるモキュー君！お疲れさま！




ジョジョ立ち＝それは人間讃歌


●おまけ

彼はジャイロのカラー見開きポージングを再現していた！ （この日は“仙台すずめ踊り”当日）		なんと、ジャイロの秘密兵器は実在した！うなりをあげて回転する鉄球ゥゥウウウ！！

ミセス・ロビンソン＆エル・コンドル・パサ！（TRUE LOVE だらけ！）	凶悪甲虫とサボテン	手造りゴゴゴ・バッジ。マジ欲しい！ただの矢印も、 ジョジョ風に並べると、やたらカッコイイぜッ！

「バルバルバルバル」	「わたし残酷ですわよ」

非の打ち所のない完璧な“バオー”＆“ゴージャス・アイリン”ポージング！！

ンドゥールと手の形をしたゲブ神。 周囲に水をまいて防御している。	プロシュートのネックレス	交互に１０円玉を入れて、酒を溢れさせた方が負けのダービー・ゲーム

　　　　

木洩れ陽の中で/森の中のキュートな吸血妖精たち（撮影：FeOさん）

必死の形相でハイウェイ・スターから逃げるジャイロ・ツェペリ・政宗！ （仙台駅中央改札口）		夜まで行動を共にし、遠方からのバス参加者を見送った 情に厚い地元ジョジョファン！（これまた複雑なポージング）

再び１２時間のバス移動…大阪に帰還。降りた瞬間、腰に「ピキューン」と電気が走った！



『　こうして２００４年の夏は…ほとんどの人々にとって、いつもの夏と同じように、
当たり前に…すぎていった。　“杜王町潜入ルポ　完”！！　』

★ジョジョ・コーナー総目次

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