世界のお墓
世界恩人巡礼大写真館 【English Version】

〜世界の墓からこんにちは編〜



★タヒチ パペーテ(2002)

 

首都パペーテの山間の墓地で墓堀人の家族をパチリ。働くお父さんたちにお昼のサンドイッチを届けに来たところだ。



★イタリア ローマの墓地(2002)

 

名優マルチェロ・マストロヤンニの墓地にいた守衛さん。マストロヤンニの墓は墓地内のややこしい場所にあり、
全く英語が話せない守衛さんは、身振り手振りを使い必死の形相で伝えてくれた。丁寧かつ熱い対応にジーン!




★ドイツ バイロイト(2002)

 

作曲家ワーグナーの墓の周囲に水撒きをしていたオジサン。この人が茂み
の中にあった「ワーグナーの飼い犬」の小さな墓を教えてくれた!(笑)




★コスタリカ サンホセ(2003)



各国の墓ガードマンよろしく、この方もまったく英語を話せない。双方、パントマイム合戦となった。



★ドイツ ハイデルベルグ(2002)



指揮者フルトヴェングラーを訪ねた墓地で、このおじいさんに墓の場所を尋ねた。おじいさんは場所が分からず、
何人も何人も自分の代わりに尋ねてくれ、一緒に墓を探してくれた。墓地は階段が多く起伏が激しいのに、この自転車を
押しながら!(階段で自分が担ごうとすると「私一人で大丈夫だ」と譲らなかった)。うう…、ありがとう、おじいさんっ!!




★ベルギー ブリュッセル(2002)



画家マグリットの墓地の管理人。広大な墓地なので、墓まで案内してくれた。ミック・ジャガーにそっくりだった!



★スペイン アランフェス(2005)

 

作曲家ロドリーゴの墓地にて。今までの墓地管理人で一番カッコよかったナイスガイ、マノールさん。
墓参中は事務所で荷物を預かってくれたし、スペイン語ができない僕に代わってタクシーを呼んでくれた。




★日本 多磨霊園(2002)



墓フレンド友人Nの後ろ姿。リュックの左右にペットボトルを挿すとスター・ウォーズのキャラみたいでSO COOL!空飛べそう。



★オーストリア ウィーン(1994)



マーラーの墓を探している時にたまたま遭遇した、どこかの誰かさんの墓。これは
あの世の門だろうか。門の上に中身の落ちきった砂時計があるのが胸を打った。






アメリカ シアトル(2000)

米国の墓地では風船をよく見かける。プレート式の墓が多い米国ならではの光景。



★メキシコ メキシコ・シティー(2003)

  

メキシコの墓地には写真のように波型というか、曲線の変わった形の墓が多い(他の国ではあまり見ない)。



★バルバドス ブリッジタウン(2003)



バルバドスはカリブ海に浮かぶ西インド諸島の東端にある島国。
花で作った十字架。木や石の十字架は見たことあるけど、花だけってのは珍しい。可愛いなぁ。




★エジプト ポートサイド(2002)

  

これは十字架の墓にアラビア文字が刻まれている、とっても珍しい1枚。イスラム国家にもキリスト教徒はいる!



★モルディブ マーレ(2002)

 

絶海の孤島のような島国では、独自の墓文化(ハカルチャー)をよく見かける。この国の場合、墓石のてっぺんが尖っているのが男性、
丸みを帯びているのが女性、小さいのが子どもの墓だった。右写真は裕福な一家なのか、金のプレートがはめられていた。




★石川県 金沢(2003)



側面には「天保八年十二月十六日」 名前は「釜屋忠兵衛」さん

天保八年(1837年)に建てられたこの墓には、“帰元”(元に帰る)と彫り込まれていた。カッコイイ!
釜屋忠兵衛なる人物が何者かは分からないけど、同じ時代に出会っていたら自分は師と仰いでいただろう。




★イタリア ローマ(2004)





ローマの英国人墓地の門柱の落書きは、なんと「千と千尋の神隠し」!!



★ニュージーランド オークランド(2005)

南洋の島の墓地は生えてる植物が日本と異なるので、雰囲気もこんなに違う!

鳥の声もにぎやか 墓石が青い花に埋もれている あんな斜面どうやって墓参するんだ?

 

ジュラシック・パークの世界だ!



★日本〜墓地の雪景色(東京・小平霊園)2005.2.25

雪が積もった墓地は水墨画の世界。マジでめちゃくちゃ美しい!!

涙がチョチョ切れそうな美世界… わわ…こ、ここを歩いちゃっていいの!?

梅に雪が積もって寒そう シーン。静かだ…ネコ一匹いない…




いやネコはいた!足跡発見!

隅っこで足が揃ってる(笑)
あそこでジャンプしたな
「ニャンか用か」
お前か〜ッ!



★日本・松島〜墓石の石切り場(2004)



日本三大名景のひとつ、松島を散策している時に偶然発見した、昔の石切り場。山の断面に無数の墓石があり息を呑んだ。



★日本・神戸市兵庫区〜無縁仏ピラミッド(2005)



お墓のピラミッド見たのは初めて(真光寺) 斜め前には一遍上人がいる!

跡継ぎがいなくなり檀家が途絶えてしまった墓を無縁仏という。誰も訪れず一人ぼっちだと寂しいので、無縁仏は一箇所に集められ、
孤独感を味わないよう隙間なくビッチリと並べられる(ガッチリと肩を組んでいるようだ)。これなら心細くないもんね。しかもこの無縁仏たち
は一遍上人のすぐ隣。めちゃくちゃ一等地だ。ピラミッド型にしたのは一人でも多く一遍上人の側で眠れるように工夫した結果かも!




★日本・高野山〜ユニークな企業墓(2005)
高野山の風物詩といってもいい様々な企業墓。参道に面しているだけによく目立つ



ロケット型 UCCのカップ墓 天辺にフクスケ(逆光で不気味に…) 「しろあり やすらかにねむれ」



★日本・能登半島〜砂の墓(2005)

あまり知られていないことだが、日本には庶民が墓を作ることを禁ずる法律が長くあった。古くは701年に制定された大宝律令。ここには「(階級が)三位以上の者しか墓を作ってはならぬ」とある。当時の墓は面積の多い古墳タイプ。誰もが墓を造ると大変なことになってしまう、そんな事情から発布された法令だが、この束縛は形を変えながら1831年まで千年以上も続く。江戸時代には「領地はすべて藩主のもの」という観点から墓石禁止令が出された。藩にとっては、領民に墓石を置かれてしまうと、たとえ1m四方であっても、そこが永久に“占拠”されることになるわけで、これを防ぐ為だった。有力大名や大商人など、中には富と権力にモノを言わせて墓を建てる者もいたが、それはほんの一部。多くの庶民は村外に指定された遺骸置場や野山に運ばれてそれでおしまい。国内に江戸以前の庶民の墓地が現存していないのは、こういう事情からだ。この写真で紹介している能登の砂の墓は非常に珍しい江戸以前の庶民の土葬墓。海岸沿いの林の中にあり、藩主の目を盗んで造られたのだろうか?これだけきれいに昔の墓が大量に残っているのは、国内で他にないと思う。

 
大宝律令/庶民の墓を禁ず





着いた時はドシャ降り。小雨になるのを待った。この、土を
盛った土饅頭がお墓だ。当初はどの墓にも石仏が載って
いたと思うけど、石の重みで沈んでしまったようだ
この石仏は手を合わせたまま
下半身が土中に埋まっている

もう頭の先しか見えていない



林の中の隠れ墓で周囲から全く見えない


徐々に雲間から陽が差してきた


写真では分かりにくいけど、赤っぽい石や、緑、青色の石
等なかなかカラフル。死者が寂しくないよう、少しでも賑や
かにしたいという追悼の気持ちだろう。愛されてるネ!


完全に晴れた!雨の時の物悲しい雰囲気とうってかわって、とても
ぬくもりのある墓地になった。こんなにも表情が変わるものかと驚いた


手前右の墓は天保2年とあった。1831年、約170年前だ。
石が残ってて170年前ということは、同墓地には200年〜
300年前(もっと昔?)という墓があるかもしれない…
※天保年間の墓が多いのは“天保の大飢饉”の為かも


北陸の夕陽に照らされた石仏たち。たとえ身体が欠けていても、言葉にならない暖かな波動が周囲に満ち、生者も死者も穏やかに
包み込んでいくのを感じた。ジッと見てると、その優しさに泣けてきた…合掌。







場所は石川県羽咋市一ノ宮町(リンクから地図へ)
折口信夫博士の墓の周辺になります
折口信夫の墓


折口信夫(1887-1953)…国文学者・歌人。大阪出身、号は釈迢空(しゃくちょうくう)。国文学の民俗学的研究や神道・芸能などの研究に優れた業績を残す。
国文学に民俗学を導入して新境地を開拓した。主著「古代研究」、歌集「海やまのあひだ」、詩集「古代感愛集」、小説「死者の書」など。



★スイス〜子ども墓地 ベルン(2005)

 

画家パウル・クレーの墓に隣接していた子ども墓地。

  

「可愛い子どもには旅させよ」そんな言葉を思い出す。親族の墓地に葬りたい気持ちを抑えて、あえて子どもは子どもの輪の中へ。
生きていれば出会うはずだった他の子どもたちと一緒にいる方が、子の為になると…。この一角はさながら学校のようだった。




★ベネズエラ〜タイル式墓地 コロニア・ トバール(2003)

 

南米ベネズエラには全体をタイルで覆ったお墓がたくさんあった。とても美しく、故人への愛情がヒシヒシと伝わる。合掌。



★イギリス〜バラの墓 ロンドン郊外(2005)

  

スゲーッ!この墓地は墓石を使わず、代わりにバラを植えていた!一本一本のバラがお墓になっている!


光がサンサンと降り注ぐ 故人の名前は根元の小さなプレートに刻まれている
う…美しい!墓って言われなければ、墓地の写真って絶対誰も思わないだろうなぁ!

小道に沿って、赤、黄色、白、ピンク、様々な色のバラが咲き乱れている

こんな風に通り道に墓を作る人も欧米には多い。教会の廊下や出入り口もよく見れば墓だったりする。生前、無意識に
他人を踏みつけてきたことへの懺悔の念を込め、死後は人に踏まれ他人の為の道になりたい、そう願っているんだ

奥の芝生にはバラがないけど、あそこもお墓!遺灰を大地にまいて欲しいと願った人の為の散骨地なんだ

素晴らしい墓地だね!!




●アイウエオ順/海外編の目次へ

●アイウエオ順/日本編の目次へ

●ジャンル別検索の目次へ


墓(日)、grave(英)、tombe(仏)、grab(独)、tomba(伊)、tumba(西)、sepultura(ポル)
墓地(日)、cemetery(英)、cimetiere(仏)、friedhof(独)、cimitero(伊)、cementerio(西)、cemiterio(ポ)


【最新ランク】 DVDトップ100 本のベストセラー100 音楽CDトップ100 玩具のトップ100/(GAME)








炎と情熱のメインページにGO!!