1999年 太郎の墓(左)は父・一平、母・かの子と向き合っている |
太郎の墓には1967年に制作した『午後の日』がある 見れば見るほど楽しい心持になってくる♪ |
19歳 | 墓石の上に本があってビックリ | いつもユーモアを忘れなかった |
「クーッ!オロロ〜ン」野郎3人、男泣き!(1999) | 墓の側の記念碑に刻まれた、火の鳥、アトム、 リボンの騎士、BJ、手塚御大、ジャングル大帝、 お茶の水、ヒゲオヤジ!嗚呼…か、感動ッ!! |
三十路男3人で大阪から上京し、夢にまで見た手塚大明神と 感動の謁見!そして即、全員号泣!周囲のセミを沈黙させた 大地を引き裂く慟哭は、東京23区すべてに響き渡った!! |
1964年、オバQを発表した年に 先生が31歳で建立された |
先生!ドラえもんは、今や国境を越えて 世界中の子供に愛されています! (1999) |
約10年ぶりの巡礼。墓前の線香入れが 新しい形に変わっていた (2008) |
可愛いドラえもんの花瓶 | 仁王さまのごとく線香入れの左右に立つドラちゃん | 四次元ポケットが名刺入れになっている |
木洩れ陽の中の石ノ森先生 | オールスターで大賑わい! | 加速装置の舞を奉納 |
墓碑には本名の河村藤雄の名が彫られており、墓前の花入れにはコアラが抱きついている。 |
(沢庵和尚の遺言) ・自分の葬式をしてはならない ・香典はいっさいもらってはならない ・死骸は野外に埋めて二度と参ってはならない ・墓は造るな ・朝廷が名(禅師号)を与えようとしたら断れ ・法事をしてはならない |
『生きること。それは日々を告白してゆくことだろう 〜放熱への証〜』 墓碑にはこの言葉が彫られていた。 |
墓石の上は草がボーボーだった… | 日本美術界の恩人 | 天心が公開した救世観音 |
ロケット型 | UCCのカップ墓 | 天辺にフクスケ(逆光で不気味に…) | 「しろあり やすらかにねむれ」 |
側面には「天保八年十二月十六日」 | 名前は「釜屋忠兵衛」さん |
『佐伯祐三』の名はなく、“倶会一処”(ぐえいっ しょ)とだけ彫られている。クーッ、渋すぎ! |
佐伯氏の親族の方がくれた、 作品のポストカード! |
キリシタンのガラシア | 崇禅寺にある墓 なんと死後も家臣たちが守っている! |
大石内蔵介 |
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『忠臣蔵』で描かれた赤穂浪士たち。全員が一堂に眠っている。屋根付の墓が大石内蔵介、その右手奥に見える大きな墓が浅野内匠頭。 |
両国の墓(頭部)。鼠小僧は長く逮捕されなかったの で、その強運にあやかろうと、昔から墓石をお守りに削 っていく墓参者が絶たなかった。業を煮やした寺側が とった作戦が、手前の白い「お前立ち」を置く事だった! |
立札の鼠小僧が「こちらの “お前立ち”をお削り下さい」 とうながしているッ!(笑) |
丁寧に削り用の石 (黒いヤツ)まで 用意されていた! |
かつての「お前立ち」。 今は左写真の通り白く なって戒名も消滅した |
2000 網アリ | 2004 網ナシ |
一方、こちらは南千住の回向院にあるお墓(胴体)。2000年に訪れた時は、「お前立ち」を置かない代わりに、 網で囲って防御するという王道ともいえる対策を講じていた(網は破られ削られてはいたが)。ところが04年に 再訪すると、網が消えていた!現住職が「罪人でも死ねば魂は浄化されるているはず。なのに、網がかかって いては、死んでも牢屋に入っているようで可哀想だ」と取り払ったとのこと! |
直実の墓 | 法然の霊廟前で互いに向き合う(手前が直実) | 敦盛の墓 |
ビリーは生前に看守を殺して牢屋を脱獄したので、なんと墓ごと牢屋にぶち込まれていた!右写真は町の安宿に掛かっていたキッドの肖像。彼は相手を撃つ時のセリフがすごい「お前を有名にしてやる」。 |
つ、つ、ついに、ここまで来たぞーっ! |
キスマークだらけ。しかもファンに削られてボコボコ! |
永遠の少年! |
J・ディーンの巡礼は交通手段がなくて大変だった。長距離バスを降りて停留所のキオスクから乗合タクシーを電話で呼び、彼の故郷の町マリオンまで移動、町の中心からは徒歩で郊外の墓地へ向かった。写真左で握り締めたこぶしが、行程のハードさを物語っている。 |
ハート・ウォーミングな作品に多く出演してきたダニーの墓は、世界一素晴らしい造形かもしれない。なんと、長イス型の墓だったのだ!コメディアンの彼にとって、一番の幸せは他人を喜ばせること。だから墓も「よくここまで来て下さいました。さあ、このベンチでおくつろぎ下さい!」と言ってるようだった。墓の背もたれには、彼が愛したもの(野球グラブやバット、飛行機や車など)が彫られており、背もたれの端っこに、分かるか分からないかの小さな文字で“ダニー・ケイ”と刻まれていた。僕はこんな謙虚な墓を他に見たことがない。 |
圧倒的な感動を呼ぶ「ピエタ」。 なんとまだ24歳の頃の作品! |
ダ・ヴィンチと並ぶ、人類の限界を超えた究極生物・ミケランジェロの墓! |
昔の墓 | 現在の墓 |
1994 | 2004 |
科学者を迫害する権威に対する抵抗の象徴ガリレオ。近代科学最大の貢献者! |
墓に星座の天球儀が乗っている | けっこうイケメン |
1994年 | 2002年 | 詩人でもあったジム |
左写真で警官が手を置いているのがドアーズのジム・モリソンの墓。官能的&退廃的なヴォーカルでロック界のカリスマだった。ライブ中にステージで逮捕された最初のミュージシャンでもある(ステージで自慰行為をした)。最後はパリのホテルのバスルームで、オーバードラッグの為亡くなった。享年27歳。O・ストーンの映画『ドアーズ』では墓上に胸像があったが、既にファンの誰かにテイクアウトされていた(怒!)。この警官たち(6人いた)は何をしているのかというと、ファンの落書き(“モリソンLOVE”とか“キス・ミー・モリソン”)を取り締まっているのだ!しっかし、死後も警官に警備させるなんて、ジム、アンタはVIP中のVIPだぜ! |
水の都ヴェニスには墓地だけの島がある! | 船に乗ってここまでやって来た! |
光ってます… | ウットリしています… | ええ、光っていますとも… |
墓近くの教会 | 蔦(つた)で結ばれ、ひとつになったゴッホ兄弟の墓! | ゴッホが自殺した現場(麦畑) |
ジ〜ン!墓を見て、ゴッホがピストルで自殺してからわずか半年後に、弟テオも死んでいたことを初めて知った(原因は心不全)。積もる話も多く、夜まで6時間ほど彼らと喋っていると、嵐がきてズブ濡れに(写真の大きな雨粒がそれ)。その帰り、駅で電車が来ないと思っていたら、スト突入というオチがついた。 |
1994 | 2002 |
マイ・ゴッド、ベートーヴェン大先生の足元にひれ伏してキスをする。う…う…ありがたき幸せ!この時の僕は歓喜の絶頂にあり、文字通り失神寸前じゃった。一度こうしてみたかったのだ〜! (実は1989年にも巡礼して同様の写真を撮ったんだけど…南仏で荷物を全部盗まれフィルムも無くなった!トホホ) |
彼は500年も昔からここで花と共に眠っている。 | デューラーの墓前にいると遠くの方からバイオリンの音色が聴こえてきた。 音にひかれて近づいた僕の目に飛び込んだのがこの光景だ。青年は亡き友の 鎮魂の為だろうか、バッハの“G線上のアリア”を、光の中で一人静かに 弾いていた。今まで多くの墓地を訪れたが、こんな感動的な光景は初めて! |
左写真の道がヘミングウェイの眠るケッチャム村に続く道なのだが、田舎すぎてケッチャムに行く公共の交通手段がない!タクシー利用の場合は往復10万円以上するとのことで、僕は泣く泣く墓参をあきらめた。 |
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ところが!嘆き悲しむ僕の姿を見て哀れに思ったのか、初老の男性が「私はレンタカーで明朝ケッチャム方面へ向かうが、一緒にどうだい?」と声をかけてくれた!紳士の名はフレミングさん(51歳)。デンマーク人の旅人だ。まさに渡りに船! ※(右写真)フレミングさんはアイスクリームが大好物。 |
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ケッチャムまで、なんと片道5時間半!タクシー代が高い筈だ。ロッキー山脈の万年雪を眺めつつ、墓を目指してひた走る。付近は国立公園で雄大な景色がずっと続いていた。 |
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とうとう念願のヘミングウェイの墓に巡礼!フレミングさんが先に発見した。本当に来れるなんて!帰路も国立公園を突っ走る(右写真)。フレミングさんがカーステに入れたCDは“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”のサントラ。音楽と景色が溶け合い、夢の中を旅しているようだった。 |
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車を停めて休憩してると、付近の牧場の牛が全頭こちらを注目していた。2人で思わず吹き出す。 |
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午後6時、アイダホの州都でフレミングさんと別れる。往復11時間も運転してもらったし、マナーとして幾らかガソリン代&レンタカー代を払おうとしたら、「私はヘミングウェイに会えて嬉しかった」とだけ言って、財布を持った僕の手を静かに押し戻した。人はここまで優しくなれるものなのか。こんな良い人が実在するなんて!この人に出会えただけでも、この世界に生れてきて良かったと思う!(右写真)視界から遠ざかっていくフレミングさん。たまらなく寂しかった。 |
ベルン/サッカーボール型 | ブダペスト/ゴール型 | ワルシャワ/傾いてます |
バルセロナ/ロード・オブ・ザ・リング風 | ウィーン/天使ではなく妖精 | ローマ/素晴らしい悲しみっぷり |
パリ/突っ伏して涙に暮れている… | パリ/巨大な馬ヘッドが圧巻 |
ブダペスト/枯山水の庭 | アランフェス/今にも動き出しそうなジーザス | チューリヒ/メルヘン風 |
ベルン/花を埋めるのではなく植木鉢に。なんかカウイイ墓ッ! | ベルン/花を台に乗せる。墓の前ではなく後ろというのも斬新 |
プラハ/ダイナミックに鳥が落下 | バルセロナ/花で上下からも包囲 | ストックホルム/側の木に呑まれてしまった! |
絵師長沢蘆雪の隣にあった美しい「六角形」の墓 |
歴代住職の細長い三角形墓 シルエットが素晴らしい |
六角形墓の上に仏像が鎮座! |