試合前に応援団の正面で整列する大阪桐蔭の選手たち |
大阪桐蔭は07年の中田選手のようなスター選手がおらず、大会前はスポーツ紙でも殆ど話題になってなかった。コツコツと全員野球で来た決勝。2回戦の金沢高校戦では延長戦にもつれこんだり、準々決勝や準決勝でも後半に猛追撃されるなど、ヤバイ場面も何度かあった。決勝の相手は強打を誇る静岡の常葉菊川。周囲に座っているおじさん達と、乱打戦になるだろうと試合を予想した。 |
※動画その1〜地鳴りのような応援が響く興奮のスタンド(47秒) |
15時10分、試合終了。フタを開けてみれば、17対0という大差で決着がついた。まさかの展開。菊川のエース・戸狩君は肘を痛めており、球にスピードが出ず、内野手も決勝戦で緊張したのかカチコチだった。 試合後に菊川の選手は泣いていたけど、悔し涙は全力で戦ったから出せるものであり、それだけ充実した夏であった証拠。努力してきた自負がなければ涙も出ない。両校とも、全国4059校の中を最後まで勝ち抜いてきたのは本当にスゴイ。 大阪桐蔭が夏の覇者となったのは17年ぶり。毎年期待されながらも前半で敗れたり、出場できなかったりを繰り返し(昨年の秋季大会ではPL学園に屈辱のコールド負け)、ようやく手に入れた真紅の大優勝旗。本当におめでとう!! |
大阪桐蔭の校歌斉唱 | マウンドで喜びを分かち合った | 最後に両チームがグランドを一周 |
大阪桐蔭・有山選手「マウンドにみんなが集まったあと、自然に涙が出た。秋にコールド負けしたこと、しんどい練習、いろんなことを思い出した」 大阪桐蔭・奥村翔馬選手「勝った瞬間、ライトから走ってくるときに涙が止まらなくなった。このチームで良かった」 大阪桐蔭・西谷監督「甲子園で1試合やるたびに、100日、200日の練習に勝る成長があった。いつも怒ってばかりなので今日は思い切り褒めてやりたい」 大阪桐蔭・(4番)萩原選手「(今大会は)自分でも信じられないくらい打てたので、甲子園は上手くなれる場所だなって思いました」 常葉菊川・戸狩投手「(集中打を浴び降板した時に笑顔だった理由)エースが変な顔してちゃダメなんで、(交代の時も)絶対笑顔でいこうと思いました」 常葉菊川・前川主将「相手投手の力が一枚上だった。ここまで来られたのはみんなのおかげ。充実感でいっぱいです」 常葉菊川・佐野監督「選手には勝ち負けにこだわらず、思い切ってプレーする姿を見せてもらった。ありがとうと言いたい」 |
※動画その2〜優勝の瞬間→校歌→礼→場内行進→蛍の光→閉門(1分39秒) |
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