世界墓マイラー同盟第6回企画
【あの人に会いたい〜谷中霊園巡礼会(前編/南エリア)】
2024.10.19 開催決定!
徳川慶喜の墓所は神道式 | 渋沢栄一の巨大墓 | 早逝が惜しまれる老中・阿部正弘 |
すがすがしい秋空の下、谷中(やなか)霊園・南エリアに眠る偉人の巡礼会を実施します!
JR山手線・日暮里駅の目の前に広がる谷中霊園は1874年に開設され、徳川慶喜、渋沢栄一、森繁久弥など多くの著名人が眠っています。世界墓マイラー同盟では、谷中霊園の偉人約30名の墓を心を込めて案内し、それぞれの墓前で、なぜこの人に墓参したいのか、故人への熱い想いを語ります! 谷中霊園は駅から30秒という空前絶後のアクセスの良さで知られ、誰でも思い立てばすぐに訪れることができる素晴らしい墓地です。ただし、面積が10万平方メートル以上あり(甲子園球場の約3倍)、約7,000基の墓が並んでおり、一般の方が自力で目的の人物にたどり着くのは大変です。是非この機会に一緒に巡礼しましょう。申込みは後述のメール・アドレスになります。 ※私たち世界墓マイラー同盟は、2019年以降これまで雑司ヶ谷霊園、青山霊園、染井霊園をご案内してきました。 開催日時:10月19日(土)13時より16時半まで※休憩あり(雨天決行) 集合時間:12時半より受付開始 集合場所:谷中霊園・五重塔跡広場(交番の隣り) ※JR日暮里駅の南改札口を出て南に徒歩3分。 ※墓地中央に交番(天王寺駐在所)があり、その隣の広場です。 ※谷中霊園の公式案内図(PDF)にも大きく「五重塔跡」(広場)が載っています。 参加費:2000円(資料代込み) 定員:20名強(先着順) 《墓参予定の偉人 33名》 〔メイン解説〕(10名) ●徳川慶喜(1837-1913)76歳…最後の将軍となった十五代将軍。幕末の混乱の中、幕政改革をはかったが薩長を抑えられず大政奉還。鳥羽伏見の戦で敗れ、駿府(静岡市)に隠棲。 ●渋沢栄一(1840-1931)91歳…500以上の企業設立に関わった日本資本主義の父。同時に福祉や教育に尽力した社会事業家であり、平和主義者として2度もノーベル平和賞の候補となる。 ●本居長世(ながよ)(1885-1945)60歳…作曲家。邦楽と西洋音楽の融合をはかり多くの歌曲・童謡を作曲。童謡「七つの子」「十五夜お月さん」「汽車ポッポ」「赤い靴」「青い目の人形」など。本居宣長の子孫。 ●阿部正弘(1819-1857)37歳…幕末の老中首座。西洋文化を積極的に吸収し、視野が広くペリーとの間に日米和親条約を結ぶなど開国政策を推進。洋学所・海軍伝習所・講武所を創設。永井尚志・岩瀬忠震らを登用。備後福山藩主。 ●森繁久弥(1913-2009)96歳…軽快なユーモアとシリアスな演技力を兼ね備えた名優。昭和を代表する喜劇人。舞台「屋根の上のバイオリン弾き」、映画「夫婦善哉」「社長」シリーズなど。文化勲章。 ●浅利慶太(1933- 2018)85歳…「劇団四季」創設者の一人で旗揚げから芸術総監督(演出)をつとめた。各地に専用劇場を確保するなど四季を企業としても成長させる。勲章などの顕彰を拒否し、紫綬褒章や文化功労者を辞退。 ●馬場孤蝶(こちょう)(1869-1940)70歳…大逆事件から始まる言論・思想の規制に抵抗した文学者。関東大震災後には朝鮮人を助ける。慶応大教授。自由民権運動家・馬場辰猪の弟 ●鏑木清方(かぶらき・きよかた)(1878-1972)93歳…日本画家。上村松園、伊東深水と並ぶ近代日本の美人画家。明治の東京の風習を写す。文化勲章。「築地明石町」「三遊亭円朝像」。 ●菊池容斎(1788-1878)89歳…幕末の絵師。歴史画のバイブル『前賢故実(ぜんけんこじつ)』の作者。本作は古代から南北朝時代までの皇族、忠臣、烈婦など585人を肖像化し伝記を付したもの。全10巻20冊。 ●伊達宗城(むねなり)(1818-1892)74歳…幕末の宇和島藩主。洋学を重んじて藩政を刷新、賢君として知られたが、安政の大獄で隠居を命じられる。維新後、日清修好条規を締結。「四賢侯」(松平春嶽、山内容堂、島津斉彬、伊達)のひとり。 〔ワンポイント解説〕(23名) ●山極勝三郎(1863-1930)66歳…病理学者で人工癌研究のパイオニア。1915年、世界初の人工癌の発生に成功。功績が正しく理解されず幻のノーベル賞。 ●河内(こうち)桃子(1932-1998)66歳…俳優座の女優でゴジラ第一作のヒロイン。カトリック布教に尽力、教皇ヨハネ・パウロ2世から「聖十字架章」を親授。バチカン市国勲章。 ●瀬木博尚(せき・ひろなお)(1852-1939)86歳…博報堂の創業者。日本で最初に広告業を始めた実業家。1895年、東京日本橋にわが国初の広告代理店「博報堂」を開業。当初は教育雑誌の広告取次店だった。 ●山口 ユ(しん)(1857-1902)45歳…陸軍少佐。明治35(1902)年に八甲田山の雪中行軍で遭難(210名中199名が死亡)した歩兵第5連隊第2大隊長の教育主座。収容病院にて心臓麻痺(自決とも)。 ●鄭 永慶(てい・えいけい)(1858-1894)36歳…長崎出身、海外留学を経て英語教師に。1888年、欧州の芸術家サロンを日本に導入するべく、日本最初の喫茶店「可否茶館(こーひーさかん)」を東京上野に開店。4年で潰れ、債権者から逃れるため米に密航し、シアトルで他界。 ●遠藤波津子(はつこ)(1862-1933)70歳…美容家。1905年、銀座に日本初の洋式美容室第1号を開いた近代美容の先駆者。 ●杉山 寧(やすし)(1909-1993)84歳…日本画家。「文芸春秋」表紙絵を30年間担当。娘は三島由紀夫の妻。文化勲章。※誕生日と命日が同じ10月20日。 ●浅田宗伯(そうはく)(1815-1894)78歳…幕府奧医師、漢方儒医。フランス公使ロッシュや嘉仁親王(大正天皇)の生命を救う。弟子が宗伯の指導で薬飴を製造し、のち「浅田飴」と命名される。 ●穂積重遠(ほずみ・しげとう)(1883-1951)68歳…日本家族法の父。女性法律家を育成した刑法民法学者。渋沢栄一の初孫。※朝ドラ「虎に翼」で小林薫が演じた穂高教授のモデル。 ●島田一郎(1848-1878)30歳・長連豪(ちょう・つらひで)(1856-1878)22歳・浅井寿篤・脇田巧一・杉村文一・杉本乙菊…1878年に「紀尾井坂の変」で内務卿(事実上の首相)大久保利通を暗殺した加賀藩の不平士族6名。全員が斬首刑となる。 ●来島恒喜(くるしま・つねき)(1860-1889)29歳…国家主義者。外務大臣(当時)大隈重信に爆弾を投げて右脚切断の重傷を負わせ、自身はその場で自決した。 ●田中芳男(1838-1916)77歳…日本の博物館の父。国立博物館や上野動物園の設立に尽力。朝ドラ『らんまん』では主人公が憧れる植物学者として登場、いとうせいこうが演じた。 ●陽 其二(よう・そのじ)(1838 -1906)68歳…実業家。日本初の日刊新聞「横浜毎日新聞」創業者(現在の毎日新聞とは別)。民権派の新聞で、当初は日露戦争の非戦論を展開。 ●ニコライ・カサートキン(1836-1912)75歳…日本に正教を伝道した大主教で聖堂(ニコライ堂)建設者。日本ハリストス正教会教団の創健者(「キリスト」は西方教会の呼び方。正教会では「ハリストス」と呼ばれる)。日露戦争中も日本にとどまり、日本で永眠。半世紀を経ても遺骸が朽ちず、ロシア正教会はニコライを日本の守護聖人として列聖した。 ●重野安繹(やすつぐ)(1827年11月24日-1910年12月6日)83歳…歴史家。歴史上の人物(楠木正成など)の逸話を次々と否定し「抹殺博士」の異名を持つ。史学会初会長。 ●村田経芳(つねよし)(1838-1921)83歳…薩摩藩随一の射撃の名手で、維新後の1880年に日本初の国産銃「村田銃」を開発した。陸軍少将。 ●式守伊之助・初代(しきもり・いのすけ)(1743-1823)80歳…相撲の立行司(たてぎょうじ)。行司としては木村庄之助に次ぐ二番目の地位※2024年に第42代が就任。 ●岸田吟香(ぎんこう)(1833-1905)72歳…日本初の従軍記者(台湾出兵)。日本最初の邦字新聞『新聞誌(海外新聞)』をジョセフ・ヒコ、本間潜蔵とともに創刊。卵かけご飯を食べた日本で初めての人物という説あり。子は画家岸田劉生(麗子像)。 ●米倉一平(1831-1904)73歳…幕末〜明治時代の実業家。コメ市場の生みの親で、日本最初の株式会社「中外商業社」を設立し、米穀市場をひらく。 ●長谷川 泰(たい)(1842-1912)69歳…越後長岡藩軍医として戊辰戦争で家老・河井継之助(つぎのすけ)の最期を看取る。「済生(さいせい)学舎」(日本医科大学の前身)創立者。京都大学創設運動の中心人物。 ●酒井了恒(のりつね)(玄蕃) (1843-1876)33歳…戊辰戦争において庄内藩二番大隊を指揮し、連戦連勝の活躍を遂げ、新政府軍から「鬼玄蕃」と呼ばれ恐れられた名将。 ●外山正一(とやま・まさかず)(1848-1900)51歳…社会学者・教育家。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を日本に呼ぶ。日本初の文学博士で東京大学総長(4代)、文部大臣を歴任した。 ●戸田忠至(ただゆき)(1809-1883)74歳…宇キ宮藩の山陵奉行として、自腹を切ってまで各地の天皇陵を修復。この功績で下野高徳藩の初代藩主となる。明治に入り政府は山陵修復の債務に苦しむ忠至に7000両を支給。 ※当日の進行状況によりワンポイント解説の人物はカットされる可能性があります。 〔懇親会〕 ●楽蔵 日暮里店 (住)東京都荒川区西日暮里2−17−6 日暮里サンシャインビル2F(1Fはファミマ) (TEL)050-2019-5939 ●17時ごろ〜19時ごろ ●参加費4000円 各地から集まる墓マイラーと交流しましょう。(^^)/
〔当日の注意事項〕 ※10月でも高温になる可能性があり、小まめに水分をお取り下さい。 ※トイレは事前にお済ませください。 ※墓地内移動中は他の墓参の方の妨げとならいようお気を付け下さい。 ※倒壊した墓碑や石灯籠には不用意に近寄らないで下さい。 ※保険(旅行保険・けがの保険等)が必要な方、ご加入は各自にてお願いいたします。 お墓参りは時空を超えて尊敬する故人に感謝を伝えることができる素晴らしいひととき。共に感動を分かち合いましょう! (同盟メンバーに石材業界の方がいるため、石の産地、造形の視点などからもお話が可能です) ★主催:世界墓マイラー同盟 当日案内:カジポン、黒坂、オクタカ、眞野など |