フィギュア・スケート鑑賞入門 ダウンロードして使ってネ♪

〜氷上芸術の最高峰、フィギュア・スケートを味わい尽くすために〜
 
       
             

【急告】スケートを中継するテレビ朝日&フジTVへ!フィギュアファンは日本人選手だけを応援してるわけではない!純粋に素晴らしい演技が見たいのであって、もっと海外の選手の映像を流すべし!それに、男子・女子のシングルだけが競技ではない!ペアやアイスダンスもちゃんと放送せんか〜ッ!最初からオンエアする気がないのなら、もうNHKへ放映権を戻して欲しい!!

※当ページは2008年4月が最終更新。上記理由でモチベーションが維持できなくなった。


かつてオリンピックのフィギュア男子は3回転、もしくは3回転半が金メダルの条件だったが、現在は4回転を成功させない限り金をゲット出来ない!以前は4回転なんか人類にはムリと思われていたが、世界のトップスケーターの数人は実際にクルクル跳んでいる。ペアの難易度も極限まできている感じだ。

また、フィギュア・スケートは技術力と表現力の両方が必要とされる氷上アートで、どんなにテクニックが上手くてもそれだけでは高得点にはつながらない。高い芸術性があってこそ、初めてメダルが見えてくる。

ここ数年で、技術的にも表現力の上でも、驚くほど進化した現代フィギュアを満喫しよう!
★保存版!フィギュア・スケート用語解説 ダウンロードして使ってネ♪

フィギュア競技は、「男子シングル」「女子シングル」「ペア」「アイスダンス」の4種類。フィギュアを
直訳すると“図形”。円やラインをひくからだ。

●ショート・プログラム/SP(2分50秒)…あらかじめ決められた8つの要素を正確に決めなければならない。内訳は以下の通り。

《ジャンプ 3要素》
・アクセルジャンプ…男子3回転、女子2回転
・コンビネーションジャンプ…男子4or3回転+3or2回転、女子3回転+3or2回転
・ステップからのジャンプ…男子4回転or3回転、女子3回転
※男子の4回転は上記の3要素の中で1度だけ許される。
《スピン 3要素》
・スピン…男子は足を1回チェンジ、各足6回転以上。女子は正しい姿勢で8回転以上。
・フライングスピン…男女とも着氷後8回転以上。
・コンビネーションスピン…男女とも足を1回チェンジ、各足6回転以上。最低2回の姿勢変更。
《ステップ 男子は任意で2要素、女子は1要素》
ストレートライン…リンクの端から端まで直線移動
サーキュラー…リンク中央で円を描く
サーペンタイン…リンクの端から端まで蛇行
《スパイラル 1要素、女子のみ》
スパイラル…片足をお尻よりも高い位置にキープ。3つ以上のポーズを各々3秒以上。

●フリー・スケーティング/FS(男子4分30秒、女子4分)…自由に滑り、演目をひとつの“作品”として競う。
採点は、技術点(要素点)とプログラム・コンポーネント(構成点)のふたつ。技術点はシンプルな加点制、構成点は「スケート技術」「要素のつなぎ(エレメンツ)」「振付け」「演技力」「音楽の表現」の5項目がそれぞれ10点満点でジャッジされる。ジャッジは10人。
※アイス・ダンスのみ、採点の呼称が多少違う。

【ジャンプ系】

《シングル、ダブル(二回転)、トリプル(三回転)、クオドルプル(四回転)》

ループ…右足を軸に後ろ向きに跳ぶ。
トウループ…ループで跳ぶ瞬間に左足のトウ(つま先。スケートの前のギザギザ)をついて跳ぶ。
サルコウ…左足を軸に後ろ向きに跳ぶ。※サルコウの墓
フリップ…サルコウで跳ぶ瞬間に右足のトウをついて跳ぶ。
ルッツ…後ろ向きに助走して右足のトウをついて跳ぶ。
スロウ…男性が女性をポ〜ンと放り投げちゃうもの。女性は空中で回る。
アクセル…唯一の前向きジャンプ(着地は後ろ向き)。半回転多くなる。アクセル・パウルゼンの
名前が由来。
※「トリプル・アクセル」は前向きジャンプ&後ろ向き着地なので3回転半になる。女子がオリンピックでこれを成功させたのは
伊藤みどりが最初。一試合で2度跳んだのは浅田真央が初めて。

《ジャンプの基礎点》
3回転 4回転
アクセル 7.5 13.0
ルッツ 6.0 11.0
フリップ 5.5 10.5
ループ 5.0 10.0
サルコウ 4.5 9.5
トウループ 4.0 9.0


【スピン系】その場でぐるぐる回る

スタンド・スピン…真っ直ぐ立ったまま回る
キャメル・スピン…手足を水平にしてT字型を作る最も派手なスピン。
レイバック・スピン…上半身を後ろに反り、顔を天に向けて回る優雅なスピン。
シット・スピン…小さくかがみ込むように座り、片足を前に伸ばし出して高速で回る。
ビールマン・スピン…足を後方から高く上げ、手で靴のエッジを持って回るという、よほど身体が
柔らかくないと出来ないスピン。1980年レークプラシッド大会女子シングルでデニス・ビールマンが最初にやったので、彼女の名が冠せられている。
ツィズル…スピードに乗り滑走しながらするスピン。

【その他】

スプレッド・イーグル…両足の刃が一直線になる様に開いて滑る。
スパイラル…片足を腰より上にあげ、その姿勢を保ったまま滑る。後ろにあげる者が多いが、
身体が柔らかくバランス感覚に優れている選手は前にあげたりする。アラベスク。
デス・スパイラル…男性が女性を自分の周りで回転させる技。女性は仰向け or うつ伏せになり、全身を氷上スレスレまで横たえる。
ランディング…着氷すること。
キス・アンド・クライ(KISS&CRY)…略してキスクラ。滑り終えた選手が得点を待つボックスの
名称。う〜ん、ドラマチックな名前!
※荒川の得意技「イナバウアー」は半世紀前のドイツ人選手イナ・バウアーの名が由来。

《アイスダンスは3種類を滑る!》
コンパルソリー・ダンス…リズムを指定された音楽で、規定通りに滑る。
オリジナル・ダンス…リズムを指定された音楽で、自由に滑る。
フリー・ダンス…好きな曲で自由に滑る。曲は最近になってヴォーカル入りも認められるように
なった。

《ペアとアイスダンスの違い》
アイスダンスはあくまでも社交ダンスの氷上版。くっついて踊ることが基本。大きなジャンプは禁止されているし、男性は女性を自分の肩よりも高く持ち上げてはならない。回転も1回転のみ。一方、ペアはジャンプもリフトも大きくて派手!

《エキシビション》
競技がすべて終った後、上位入賞者が思いのままに遊びで舞う特別SHOW。実は、これを最大の楽しみにしているスケート・ファンも結構多い。審判はおらず、何をやっても自由。アマチュアの
競技では禁止されている危険技もOKだ。よくあるのはバックフリップ(とんぼ返り)。
小道具の持込もアリで、リレハンメルではボクシング・グローブをつけたキャンデロロが、ロッキーのテーマに乗って会場を“走り”回り、女子金のバイウルは氷上でチュチュを着て、サン・サーンスの白鳥を踊った。長野五輪ではイリア・クーリックが日本刀をブンブン振り回していた(笑)。
どの選手も競技が終った解放感と採点のない気楽さの中で、自由奔放にノビノビと滑っていて、
表情がとっても輝いており見ててすっごく気持ち良い!(リラックスしているせいか、本番で失敗した大技をサクッと決めちゃったりする)



★国際スケート連盟発表『世界フィギュアスケーター番付・トップ5』※2008.4.6付

スケ連の英語サイト)  ダウンロードして使ってネ♪

〔参考資料/年齢早見表2008〕
1969(39) 伊藤みどり
1976(32) リアシェンコ、井上
1977(31) バイウル
1979(29) スルツカヤ
1980(28) ソコロワ、クワン、村主、サンデュ、ヤグディン
1981(27) セベスチェン、荒川
1982(26) ポイキオ、ボルチコワ、恩田、バトル、プルシェンコ
1983(25) ディトルト
1984(24) サラ・マイヤー、ヤン・リュウ、コーエン、ジュベール、ウィアー
1985(23) 中野、パブク、ランビール、ライサチェック、プレオベール
1986(22) ロシェット、太田、高橋
1987(21) コストナー、シズニー、安藤、織田
1988(20) ファヌフ、リャン、舞、ビンシュー、コルピ、澤田、北村、武田
1989(19) エミリー、ミラ、マイスナー、テイラー
1990(18) ゲデバニシヴィリ、ヨナ、真央
1993(15) キャロライン


《男子シングル》

※名前の後の数字が08年4月のポイント。()内の順位は05年3月、06年4月、07年4月時点。
※SP=ショート・プログラム、FP=フリー・プログラム
※GP=グランプリ・ファイナル

1.高橋大輔/3535(日本、圏外→9→1)1986生、165cm
07年世界選手権で銀メダルに輝く(フリー演技では1位だった)。05年&06年連続で全日本優勝。日本人男子として初めてGPファイナルの表彰台に上ったのは05年(3位)。翌06&07年は2位に順位を上げる。4回転を飛べるうえ、切れ味の鋭いステップも世界トップクラス。ショートプログラムの「ムーラン・ルージュ」、フリーの「オペラ座の怪人」は超ドラマチック!08年世界選手権は残念ながら4位。
※トリノ8位は立派。日本人だからヒイキで言ってるんじゃなく、上位選手が人間離れし過ぎ。

 
 
「ジャパン大輔」!うおお、知人を通して高橋選手から
サインを頂きました!激感動!(T_T)

2.トマシュ・ベルネル/3222(チェコ、圏外→10)1986生・180cm
07年世界選手権で美しい4回転を何度も成功させ会場を興奮の渦に。日本大会ゆえ、エキシビションでは漢字で“日本”と書かれたハチマキを巻いて大ハッスルしていたが、上下が逆さまで笑いを呼んだ。その後も地道にポイントを重ね、気が付けばランキング第2位に!

3.ブライアン・ジュベール/3160(フランス、4→3→2)1984生、175cm
世界選手権では、03年、04年、06年と2位に甘んじていたが、07年についに悲願の優勝を果たし世界王者となった。08年世界は2位。06年GPファイナル1位。、ダイナミックな4回転ジャンプと小刻みのステップに定評があり、ヤグディンの再来という人も。キャンデロロに継ぐフランスのアイドル・スケーター。趣味はボーリング。トリノで007をプログラムに持ってきたイケメン。“テクニックに走りすぎ演技に感動がない”という声もあり、さらなる成長が期待される。

4.ステファン・ランビエール/2907(スイス、圏外→4→4)1985生、176cm
05年&06年の世界選手権と05年&07年GPの覇者。07年世界選手権ではSP6位と出遅れたが、フリーの気迫のフラメンコで銅メダルをもぎとった。彼の超高速スピンはそれだけで芸術。あまりの速さに映像の再生速度をあげてるんじゃないかと思うほど。マトリックスの世界。怖いほどの真剣な表情が笑顔に変わった時、そのキュートさに多くの女性が失神するという。06年のシーズンはGPシリーズを欠場した為、総合ポイントで4位に甘んじている。
※トリノの授賞式。大きなプレッシャーの中で銀メダルに輝いた彼は、緊張の糸が切れ号泣。あの光景は一生忘れられない。こちらまで思わずもらい泣きするほど、表彰台の上でずっと嗚咽していた。
●07年のドリーム・オン・アイスの演目、ロミオとジュリエット(9分33秒、アンコールのフラメンコ付き。氷上でフラメンコ!)は、4回転ジャンプといい、世界最高峰の高速スピンといい、めっさ素晴らしいです!動画の最後のインタビューでグッとくることを言っている。「また世界王者になれるよう頑張っている。でも大切なのは努力を楽しむことだ」。

5.ケヴィン・ヴァン・デル・ペレン/2839(ベルギー、圏外)1982生・177cm
クールなのかモッサリしてるのか。ビッグタイトルはないけどここまで上がってきた。上位陣の中では年上の方なので頑張って!


《ピックアップ》
6.ジョニー・ウィアー/2836(アメリカ、5→7→6)1984生・172cm
2年連続全米選手権で優勝。04年に彗星の如く現れ、そのルックスから「まるで天使のよう」と観客をウットリさせた選手。ハニカミがちな笑顔が観る人を骨抜きにする。実力も十分で、04年のGPではNHK杯とフランス大会で金を獲った(ファイナルはケガで無念の欠場)。ジャンプも上手いが、スピン系が本当に美しい。エキシビションの「イマジン」は感動的!トリノではSPで2位になりプルシェンコ最大のライバルだったが、フリーで守りに入りすぎて精彩に欠け号沈の5位。08年世界選手権3位。
※05年のNHK杯でSP2位だったのにフリーの途中で足首を捻挫し、ジャンプを跳べないまま演技が終わる。結果、7位に転落しキスクラの中でスケート靴を脱いで号泣。顔を突っ伏して泣きじゃくる姿は、全世界の女性の母性本能を鷲掴みにした。さらに06年のGPファイナルでも、SPの演技中にケガをしてフリーを棄権…。

7.エヴァン・ライサチェック/2808(アメリカ、圏外→5→5)1985生・188cm
動きにシャープさと柔らかさを兼ね備えて彗星の如く登場。07年GP3位。07年世界選手権4位。バンクーバーではメダル圏に入りそうな大注目株!優しそうな顔でしかもカッコイイ。趣味はローラーブレード。24時間、滑ることが大好きなんだねぇ。(7位は不本意だろう。彼はもっと上にいるべき選手だッ!)
※トリノではSP10位と出遅れたがフリーの神演技で最終4位に。05年&06年世界選手権3位!しかし06GPファイナルは前日のジャンプ練習でケガ→棄権に泣く。

8.ジェフリー・バトル/2525(カナダ、2→1→8)1982生・173cm
08年、悲願の世界王者に!おめでとう!05年世界選手権2位、04&05年GP(グランプリ・ファイナル)2位、トリノは銅。大きなミスをせずコツコツとポイントを重ね、気がつけば06年の世界ランキング1位になっていた。しかし、最近は不調で8位という寂しい順位に甘んじている。08年にチャンピオンとなり実力を見せつけた。とろけるような優しい笑顔がレディーのハートをイチコロ。あえて4回転ジャンプをプログラムに入れず、優雅な滑りと、繊細な表現力だけで勝負を挑む。趣味はサイクリング。

12.アルバン・プレオベール/1918(フランス、圏外→9)1985生・182cm
競技中にエキシビションのようにコミカルな演技をやってのけるツワモノ。もちろん楽しいだけじゃなく、06年のGPファイナルでは4位に入った実力者。趣味は映画。

28.織田信成/1181(日本、圏外→8→3)1987生、163cm
05年NHK杯優勝、05年全日本2位。06年GP3位。織田信長から17代目の末裔。よく笑い、よく泣く。天才肌のジャンパー。高橋選手のひとつ年下。悲願の先輩超えに向け日夜特訓中。※なんとバイクを飲酒運転していたことが発覚。謹慎中の間は試合に出られず、せっかく3位だったランキングが28位まで急転直下。選手生命の一番大切な時期を酒で棒に振ってしまった。08年は復帰するハズ。

80.アントン・コバレフスキー/328(ウクライナ、55)1985生、171cm
トリノのSPにそれまで殆ど無名の彼が登場した瞬間、ブロンドと青い瞳に世界中で小さな悲鳴が起きた。ピアソラ(タンゴ)の音楽に合わせた振付はワイルド&ビューティー。今後に大ブレイクする可能性アリ。

(番外)エフゲニー・プルシェンコ/1120(ロシア、2→6)1982生・178cm
01年、03年、04年の世界選手権を制し、GPファイナルで4度も栄冠に輝く。ソルトレイクではまさかの転倒で帝王ヤグディンに惜敗したが、トリノで念願の金をゲットした。トリノのSPで叩き出した驚天動地の「90.66点」は神がかっており、彼は人間を超越して何か別の新生物になっていた。今年25歳の天才スケーター。ランキング1位だった03年12月頃は、2位のティモシー・ゲーブルとの得点差が何と千ポイントを超えていた!(千ポイントも差をつけたトップ選手なんて初めて見た!)。彼には4回転ー3回転ー3回転の連続ジャンプという最終究極兵器があり、これがキマると他の選手に勝ち目はない。また、男性では彼だけが優雅なビールマン・スピンを舞うことができ、それも高い評価につながっている。難易度Zの技を笑顔でこなすスーパースター。けっこうひょうきん者。若い頃のJ・レノンと顔が似てる。
※彼の出現で「こりゃ勝ち目がない」と、シングルからペアに転向した男子スケーターも多い。
※世界ランキングが低いのは、最近はオリンピックしか出てないからポイントがついてないだけ。04年1月は鬼の4480ポイントだった!報道ではバングーバー五輪に出る気マンマンとのこと。その頃でもまだ28歳だもんね!
プルシェンコのボレロ!2001年のショート・プログラムの映像。画質は悪いけど当時19才の元気なプルの、めっさドラマチックな2分47秒!華麗な4回転、クネクネした不気味な動き(笑)、全てが魅力的だ。
●コミカルなおバカ・プログラム(3分54秒)。トリノでの金、三度の世界選手権優勝、4-3-3回転の連続ジャンプを跳べる世界唯一の人間という、本物の実力者だからこそ余計に面白い(笑)。
●38秒しかないけど女王スルツカヤとタンゴを踊っている貴重映像もあるぞ!



〔残念!プロに転向〕
●“王者”アレクセイ・ヤグディン(ロシア)1980生・175cm
ソルトレイクの金メダリスト。世界選手権で3度の優勝経験を持つ、ロシアが誇るチャンピオン。プルシェンコとは好敵手の関係で、タイトルを両者で獲り合っていた。パワー型の選手で、トリプルアクセルの高度は半端じゃない。4回転の成功率も高く、風格抜群の世界王者。ブルー・アイズの美形。競技後は会場に失神した女性の山ができる。クネクネしたプルシェンコに対し、“漢”を全面に出した力技で攻めまくる。趣味は釣り。
※読者の方から以下の情報を頂きました。「彼はソルトレイクの後、股関節に先天的疾患が発見され、それが原因で2003年、現役を引退しています。何回か手術を繰り返し、現在では人工股関節を入れて、障害を持ちながらスケートを頑張っているとのことです」。さすがは元絶対王者!
●トッド・エルドリッジ(アメリカ)1971生・173cm
97年世界選手権の王者で既に三十路ロード突入。ストイックで質の高い滑らかなスケーティングと、超高速のスピンは芸術品。スケーター仲間からその誠実な人柄が愛され、玄人ファンも多い。4回転抜きでメダルを狙える高い表現力を持っていた。僕は彼を見てジャンプだけがフィギュアの魅力ではないと知った。
●本田武史(日本)1981生・168cm
若干14歳で日本チャンピオンになり、日本人選手でも4回転が出来ることを証明した。ソルトレイクでは良くがんばった!手の動きが美しい。
●アレクサンダー・アブト“様”(ロシア、かつてはトップ10入り)1976年生・179cm
美形のヤグディンを超える「超美形」。彼の名を呼ぶときは必ず“様”まで付けないと、女性ファンに鉄拳制裁をくらい血の雨が降る。アブト様は実力があるのに、長い間ケガに泣かされてきた薄幸の王子。嗚呼、アブト様に栄光あれ!



《女子シングル》

※過去の順位は05年3月、06年4月、07年4月のもの。現在、世界ランキングTOP5に3人の日本人が入っており、女子スケート界は文字通り“黄金時代”といえる。

1.浅田真央/3860(日本、圏外→4→1)1990生・160cm
ブラボー、08年世界王者!07年世界選手権・銀。05年グランプリ・ファイナル優勝(06&07年2位)。全日本は05年2位、06年1位。史上初めて一試合にトリプル・アクセルを2回決めた天性のジャンパー。滑ってる時間より、滞空時間の方が長い(笑)。片手ビールマンも朝飯前。趣味はジグソーパズル。07年の年始のアイスショーで愛犬エアロと共演し、お茶の間を沸かせた。07年世界選手権ではわずか0.64点差で安藤に敗れた。
※06年のシーズンはなかなかジャンプが決まらず、年末の全日本で初めて成功。自己ベストを弾き出した。演技の後、ホッとしたように泣いている彼女の姿が印象的だった。周囲からのプレッシャーも相当なものだと思う。
※最近、ますます観音菩薩にそっくり。

2.キム・ヨナ/3692(韓国、圏外→5→2)1990生・162cm
06GPファイナルでは初出場にして初優勝の快挙。07年もGPを制覇して優勝。07&08年世界選手権・銅。イナバウアーからジャンプへ流れるように繋げていく。“あげひばり”で観客も雲の上へ昇天。趣味はインターネットというアジアン・ビューティー。韓国では「国民の妹」と呼ばれている。同じ歳の真央選手が好敵手。

3.カロリーナ・コストナー/3169(イタリア、圏外)1987生・169cm
人間ミサイル。信じられないスピードでリンクを滑走する。女子選手の中ではかなり背が高い方。衣装が微妙。趣味は絵を描くこと(GOOD!)。08年世界選手権・銀。07年GF3位。

4.安藤美姫/2820(日本、2→6→4)1987・162cm
07年世界選手権優勝(日本人王者は、伊藤みどり、佐藤有香、荒川静香に続いて4人目)。04年全日本優勝。06年全日本2位。女子としては世界で初めて公式戦(オランダ・ハーグ、ジュニア・グランプリ最終戦)で4回転ジャンプを成功させた。トリノでは身体を絞りきれず自滅して15位に終わり、「跳べて楽しかった」発言もあって各方面から非難を受けたが、バッシングを乗り越えて07年に堂々の世界チャンピオンとなった。
※トリノ直前の城田コーチ「安藤の練習量は荒川、村主の3分の1しかない。すぐに音楽を止めてしまう」。もうこんなことは言われないだろう。

5.中野友加里/2790(日本、圏外→12→3)1985生・154cm
05年NHK杯優勝。05年GP3位。06年全日本3位。06年&07年世界選手権5位で、08年は4位。大きな大会ごとに急成長。高速ドーナツ・スピンが美しく、着実にランクを上げてついにベスト3入り!07年の世界選手権では表彰台を逃したものの、彼女の演技が最も高視聴率だった。笑顔の中に闘志あり。※SP「ムーラン・ルージュ」最高。


《ピックアップ》
6.キャロライン・チャン/2683(アメリカ、圏外)1993生・151cm
新たに天才少女あらわる!身体の柔らかさは驚異的。上海雑伎団なみの軟体スピンを見せてくる。今後、間違いなく真央やユナのライバルになっていくだろう。趣味はバレエとピアノ。バイオリンも弾くらしい。07年GP4位。

7.サラ・マイヤー/2671(スイス、圏外→5)1984生・164cm
スイスが生んだ天使。趣味はスノーボード。アジア勢に上位を独占されている今、欧州女子フィギュア界の希望。

8.キミー・マイズナー/2602(アメリカ、圏外→8→6)1989生
06年世界選手権にて初出場でいきなり優勝!トリノは転倒して6位だったものの、NHKのアナウンサー&解説が彼女の人柄を大絶賛。誰よりも練習熱心でしかも性格はめっさ謙虚という、活躍が楽しみな選手(最近はパッとしないけど…)。趣味は乗馬。

10.ジョアニー・ロシェット/2686(カナダ、圏外→5→8)1986生・157cm
04年GP3位。トリノ5位。趣味はトランポリン。ガタイがしっかり、マッチョの迫力。

16. 村主(すぐり)章枝/1539(日本、4→7→11)1980生・157cm
03年GPファイナルで世界の頂点に。04年四大陸優勝、05年全日本優勝。06年世界選手権2位。派手なジャンプ型ではないが、優雅できめ細かい表現力で世界的な評価を得ている。以前に比べて転倒確率もグッと減り、安心して見ていられるようになった。スピンの速さは現在女子最速だと思う!
※04年1月は3995ポイントを記録!世界ランキングも第2位だったんだよ〜。

43. エレーナ・ソコロワ/665(ロシア、3→2→7)1980生・162cm
03年&04年連続でロシア選手権優勝(05年は2位)。03年世界選手権2位。手の表情が美しい。趣味は文芸作品の読書。20代後半でも妖精と呼ばれている。


〔現役だけど試合に出ていない〕
●“女王”イリナ・スルツカヤ/3930(ロシア、4→5→1)1979生・160cm
ソルトレイクで優勝候補と言われながら逆転負けした後、病気で長いブランクがあいた彼女。しかし、05年の世界選手権で見事に復活優勝!確実なジャンプ・テクニック、素晴らしい加速力、キレのある動き。技術屋と言われ続けてきたが、今は腕の運び方にも表情があり、心の陰影も表現するようになった。現在女子で3―3―2回転の連続ジャンプが出来るのはスルツカヤ、荒川など、ほんの一握りだけ。とにかくよく動く。
※僕は荒川のトリノ金を称えつつも、スルツカヤが銅に終わったことが本当に悲しい。前回のソルトレイクで逆転敗北した彼女の号泣、病気による長期欠場、あらゆるスケート大会で優勝しながら、オリンピックだけは勝てない悲運。僕は心から彼女を応援していた。表彰台で銅メダルになっても笑顔で会場に手を振る、その気丈さ。彼女は言う「That's life!」(それが人生)。たとえ3位でも僕の中では“女王”スルツカヤっす。(>_<)
※追記。トリノのエキシビションでスルツカヤが演じた曲は「So Many Things」。“いろんな事があった…”という歌詞があまりに今の彼女にオーバーラップし過ぎて、もう、たまらんかった。
※06年2月は驚異の4650ポイントだった!オリンピック後、ワンシーズンを休んでもまだ1位なくらい、圧倒的なポイント差を持っていた。
※07年4月、お腹に赤ちゃんとの報道。おめでとう。
●ミシェル・クワン/735(アメリカ、3→8→52)1980生・158cm
23歳の時に5度目の世界選手権制覇者となった銀盤の女王。その優美で繊細な演技力は会場全体を優雅なムードで包み込み、客席からウットリとため息がもれる。「スケートだけが人生のすべてじゃない」という彼女がまたカッコ良い!最近はケガで国際大会に出ておらず52位に甘んじている。
※ミシェル・クワンは長野五輪で銀に泣き、その後、毎年世界選手権で金を獲り続けたが、4年後のソルトレイクで転倒し、まさかの銅。精神的ダメージから引退の噂が流れていたけど、彼女は03年の世界選手権で再び銀盤に帰ってきた。戻って来た時のコメント「だって、ここには皆がいるもの」に泣きそうになった。“皆”とは、激闘を繰り広げてきた世界各国のライバルたちのことだ。そしてクワンは世界の頂点(5度目!)に輝いた。優勝インタビュー「私にはもう何も失うものはないし、証明しなければいけないものもないの。ただ、滑るだけ」にジーン。
※04年1月は3780ポイント。


〔残念!プロに転向〕
●荒川静香/1981生・166cm
超美麗イナバウアーに世界がウットリ。練習に練習を重ねてレベル4を連発、トリノではアジアに初のフィギュア金メダルをもたらした。04年世界選手権でも1位に輝いた荒川静香。長身をいかした迫力ある滑りが、有無を言わせず見る者を引き込む。転倒の少なさは驚異的。ソルトレイクの頃は自ら「作り笑顔はできない」と公言するクールな性格だったが、実力が自信となって自然な笑顔が出るようになった。
※新採点方式で難度の高い技を追求する選手達の中で、彼女は採点対象から外れた技・イナバウアーを、芸術性を高める為に採り入れた。その上での金。見事としか言いようがない。
「フィギュアは採点競技であると共に、人に伝える競技。なかなか自分のトレードマークになるものを見つけることは難しいんですけど、そのアピールできるものが1つでもあったら、それを出来れば長くお見せしたいなぁっていうのが日頃強くなって、それをやったことでみんなの記憶に残るような演技がしたくて(イナバウアーを)やりました」(荒川、帰国時に)
●サーシャ・コーエン/(アメリカ)1984生・145cm
競技の成功と失敗の差が激しく、全米選手権で優勝しながらも「ガラスのエース」と言われていた。トリノではSPで圧巻の1位。フリーで2度転倒するも、以前のように全面大崩壊することなく最後まで演じきり、銀に輝いた。身体の柔らかさは全選手の中でトップ。片足を抱え込んだままスピンするという離れ技もこなし、バランス感覚にも非常に長けている。コケットで愛らしく、「氷上の妖精」という言葉がピッタリ。趣味は料理。
※04年&05年共に世界選手権2位で「シルバー・コレクター」という失礼な称号がついた。03年GPも2位。でも02年GPは1位だった!
※彼女はシニア女子で初めて4回転ジャンプを公式戦で決めた(安藤の記録はジュニア)。
●サラ・ヒューズ(アメリカ)1985生・160cm
ソルトレイクの覇者(当時16才)!ソルトレイクでは4位でフリーに挑むことになり、手堅く滑るだけではメダルに手が届かぬことからヤケクソで難技を連発し、それがすべて見事に決まって(本人が一番驚いていた)大逆転でゴールドメダリストとなった。米国内には熱狂的なファンが多い。しかし!ソルトレイク後はボロボロ。03年の世界選手権は6位というトホホな結果に…。その後、学業に専念することを理由に公式戦への出場をやめ、今は着々と太っている。



《ペア》

※ペアでは練習中によく事故が起こる。2人が接近してスピンやジャンプをするので、距離感を誤るとスケートの刃が腕を切り裂くし、絡み合って転倒した時は指を切断することもある(ソルトレイク金のベレズナヤは、以前、頭に刃が刺さり命を落としかけている)。
一見優雅な銀盤の世界だが、ペアの選手にとっては文字通り“命がけ”の競技なのだ!
※過去の順位は04年1月、05年3月、06年2月時点!

1.アリオナ・サフチェンコ& ロビン・ショルコビー/4114(ドイツ、圏外→4→2)1984・1979生、153・175cm
08年世界選手権で金。07年は3位。欧州チャンピオンとなって挑んだ07年世界フィギュアでは、SPでフラメンコを披露!最高にカッコ良かった!アイスダンスではフラメンコを振り付けに取り入れる組が時々いるけど、ペア競技でフラメンコをやったのは、この2人しか僕は知らない。05年GP3位。06年GP2位。07年GPでついに優勝。

2.張丹/ダン・ジャン&張昊/ハオ・ジャン/3485(中国、4→1→1)1985・1984生、162・181cm
08年世界選手権・銀。06年世界選手権、トリノ、共に2位。05年世界選手権3位、GP2位。06年GP3位。07年GP2位。サーカスのようにアクロバティックな技を出してくる。※トリノ本番でケガをするも、根性で最後まで滑り抜く。そして銀。アスリート精神に拍手!…だけど、僕の本心は申雪&趙宏博に銀をあげたかった…!

3.ほうせい/クィン・パン&とうけん/ジャン・トン/2896(中国、3→3→6)共に1979生、161・180cm
06年世界選手権で優勝!07年も2位と好成績。女性が人間砲弾のように空を飛び、思わず唖然。「オペラ座の怪人」で一気に演技力が身に付き、観客をグッと魅了するようになった。
※04年世界選手権&GPでも3位の良い成績を残している。07年のGPも3位。


《ピックアップ》
24.ペトロワ&ティホノフ/1139(ロシア、2→2→4)1977・1971生、152・187cm
2000年の世界選手権の覇者。以後、モッサリした地味なプログラムで鳴かず飛ばずの日々が続き、気の毒にも“万年2位”(05年世界選手権、04年GPも2位)の名を欲しいままにしてきた。バリエーション豊かなリフトが魅力。日本ではNHKのドキュメンタリーで一躍有名に。身長差は実に35cm。36歳のティホノフ頑張れーッ!
※トリノはSP3位だったものの、最終5位という涙の結果に…。ティホノフ、バンクーバーに39歳でリベンジを!06年世界選手権3位。03年GP3位。
※ソルトレイク金のシハルリドゼと、このペトロワはかつてペアを組んでいた。
※06年2月は4440ポイント。

〔残念!プロに転向〕
●ベレズナヤ&シハルリドゼ(ロシア)1977・1976生、154・182cm
華麗なスケーティングからコミカルな動きまで何でもこなせる世界最高のペア(と自分は思っている!)。本物のエレガントを感じる。ベレズナヤはバレエが得意ということもあって、動きの柔らかさはこの世のものとは思えない。この2人を見ている間は、確実に時間が止まっている…ザ・ワールド!
●トットミアニーナ&マリニン/1981・1977生、160・187cm
05年GPファイナル初戦でトットミアニーナがリフトの最中に落下し、シーズンの大半を負傷欠場。しかし、トリノではロシアに12大会連続(約50年間!)のペアの金メダルをもたらした。04年と05年の世界選手権でも優勝。
●申雪/シュー・シェン&趙宏博/ホンボー・ツァオ/1978・1973生、160・177cm
世界選手権に3度優勝。そしてGPでも3度優勝!技が豪快に決まる爽快感はこの2人ならでは。滞空時間の長さも特筆したい。当初はダイナミックなだけだったが、今では繊細さや華麗さが備わっている。ソルトレイク(銅)の後、2年間世界ランキング第1位をキープしていたけど、ケガに泣かされて欠場が増え、一時は15位まで落ちてしまった。ギリギリで調整を終えたトリノはまたしても銅。06年、「これが最後のシーズンです」と表明。そして引退前のGPファイナルで優勝、世界フィギュアでもチャンピオンになり、見事に有終の美を飾った!
※05年3月は断トツの4480ポイントだったが、同年8月、宏博が練習中に左足アキレス腱を断裂した。
※07年世界選手権のフリー演技の後、リンクで宏博はプロポーズ。2人はゴールイン。
※荒川静香いわく「私が人生で最も感動したものは申雪&趙宏博組のスケートです」。



《アイス・ダンス》

ペアよりも動きに制限(禁止)事項の多いアイスダンス。しかし、派手な技が使えなくても、観る者が我を忘れて引き込まれるダンスもある。たまにそういうダンスに出会うと、本当に畏敬の念を覚える。
●1984年サラエボで、オリンピック史上初めてオール満点(6点)に輝いたトービル&ディーンの伝説のボレロ!4分30秒間、氷上を別世界に変えた2人。22年前の映像なので画質も音質も悪いけれど、2人の優雅な動きはちゃんと分かります。

1.デロベル&ショーンフェルダー/3771(フランス、4→3→4)1978・1977生、163・183cm
08年世界王者。3年連続フランス選手権で優勝。ソルトレイクでは16位だったのに、たった3年でこの高順位になった。シャープでキレのある動き、選曲の良さ、さりげなく入れる難度の高い技で表彰台を狙う。トリノで手袋を仮面として使った演技が話題になった。07年GPは3位。

2.ドムニナ&シャバリン/3545(ロシア、圏外→2)1984・1982生、173・183cm
07年GPファイナル優勝!06年GPは3位。同じロシアの偉大な先輩ナフカ組の後継者となれるか、スケールの大きなリフトで存在感をアピールすべく奮闘中。

3.ベルビン&アゴスト/2960(アメリカ、3→5→5)1984、1982生・162、175cm
トリノ銀。04年四大陸優勝、04年GPファイナル&05年世界選手権は共に2位。06年と07年の世界選手権は連続で3位、07年GPは2位となり、最後の壁が突破できない。しかしなんといっても若い!元気!フレッシュ!呼吸が揃っていて、よく練習しているのが分かる。ベルビンはとってもチャーミング。03年GPファイナルの時にNHKのアナウンサーが「むふッ、なんかいいですね」と漏らしたのが印象的(笑)。見ているだけで爽やかな気持にさせてくれる2人だ。
※06年2月は4490ポイント。


〔残念!プロに転向〕
● ナフカ&カストマロフ/4080(ロシア、2→1→1)1975、1977生・170、182cm
トリノで金に輝いたほか、2年連続でGPファイナル、世界選手権、ヨーロッパ選手権、ロシア選手権をすべて優勝!ぶっちぎりの最強カップル。2人は複雑なステップを目の回るスピードでこなす。音楽と踊りが見事に調和しており、ムーディーなダンスでもユーモラスなダンスでもお手のもの。ナフカはすぐにでもスーパーモデルになれる。
※06年2月のポイントは空前絶後、前人未到の約5000点(4960)!
●ロバチェヴァ&アベルブフ(ロシア)共に1973生、165・177cm
超おしどり夫婦。息のあった演技で世界ランキングのトップに輝いたことも。ヴィジュアル的に野性派の2人。
●ボーン&クラッツ(カナダ)1976、1971生・163、178cm
引退前の03年世界選手権で金に輝き有終の美を飾った。2人のダンスはスピーディ&ゴージャス。マイケル・ジャクソン・メドレーはどこの会場でも大喝采を浴びている。
●アニシナ&ペーゼラ(フランス)1975・1972生、163・173cm
ソルトレイク金。このペアはBGMの中にキング牧師の「アイ・ハブ・ドリーム」の演説を入れるなど、単に美しさを表現するだけではなく、深いメッセージを胸に踊っている。構図的に工夫された動きが続き、最初から最後まで見る者を飽きさせない。決めポーズのカッコ良さに、気がついたときは頬に熱いものが流れていることもしばしば。風になびくアニシナの赤い髪が印象的。
●フーザルポリ&マルガリオ(イタリア)1972・1974生、168・180cm
スピード感あふれる力強いフットワーク、リズム感も素晴らしい。2000年はあらゆる賞を独占した世界チャンピオン。イタリア期待の星だソルトレイクで転倒、銅になってがプロに転向。※アマに戻ってトリノに再トライしたが、今回も悪夢の転倒。6位玉砕。
● デンコワ&スタビスキー/3503(ブルガリア、1→2→7)1974・1977生、165・173cm
何度も世界選手権とGPで2位・3位まで行くのに、どうしてもタイトルを獲れなかった2人だけど、06年は世界選手権とGPファイナルで悲願のW優勝ッ!やっと優勝できて本当に良かった。07年も世界選手権でチャンピオンになった!スタイルは基本的に前衛。そして実にドラマチック。オリジナル性のある技を次々と編み出してくる。2人が滑り始めると、何ぴとたりとも、その世界に入ることは出来ない。エモーショルな激しい動きにエキサイトしまくり!女性のデンコワは3歳年上の姐さん女房。※男性のスタビスキーはイケメンだけど愛嬌バツグン。キャンデロロ並みに陽気な男だ。よく日本女子の選手陣をおちょくっている(笑)。


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フィギュア・スケートほど見ていてハラハラする競技はない。世界ランキングのトップクラスの選手でも、しょっちゅう「すっ転ぶ」からだ。少しタイミングがズレるだけで、簡単な基本技でも転倒するので、過去のメダリストであろうと安心して見る事が出来ない。また、失敗がこれほど素人目にもすぐに分かる(それも尻モチなどカッコ悪い)競技はなく、選手にのしかかるプレッシャーは相当なものだろう。
最後の瞬間までけっして油断が出来ない、身体の四肢の全てが芸術作品となる、ベスト・オブ・氷上アートだ!

 
※2007欧州選手権のアイスダンス・フリーでイタリアのフェデリカ・ファイエラ、マッシモ・スカリ組が戦慄のパイルドライバー!この後、すぐに立ち上がって演技を続行したので、さすがTOPアスリートは鍛え方が違うと思った!(^_^)V

90年代前半に世界フィギュアを三連覇したカナダのスケート選手カート・ブラウニングは、公式試合で初めて4回転ジャンプを成功させた男としてもギネスに載っている。その彼がジーン・ケリーのミュージカル『雨に唄えば』のセットを再現し、タップ・シューズではなくスケート靴で演技しているユニークな映像があった!名付けてスケート版『雨に唄えば』!(4分31秒、最初の40秒は解説)。スケート・リンクに雨を降らすという驚きの演出。水たまりの中でジャンプを決めておったまげた

※お薦めリンク…フィギュアスケートニュース

【ボレロ番外編・バレエ】世界のトップ・バレエダンサーでありながら、45歳の若さで病死したジョルジュ・ドンのボレロ!途中の部分がカットされてるけど、ソロのダンスで始まる神秘的な冒頭部分と怒涛のクライマックスは全部入ってます。これも画質が悪いけど、3分51秒を経過したところから最後まではホント「圧巻」の一言なのでぜひご覧あれ!



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