《2012年おすすめ展覧会 特選24本立て!》
今年度にチョイスした展覧会は24本。雪舟筆「山水長巻」が出るほか(『大名文化の精粋』)、海外に流失した日本美術の里帰りがあり(『ボストン美術館展』)、ゴッホの「糸杉」も来日する(『メトロポリタン美術館展』)。アニバーサリー・イヤーである「ジョジョ」「ベルばら」は原画展が実現。 イチオシはフェルメール「真珠の耳飾りの少女」やレンブラントの自画像が展示される『マウリッツハイス美術館展』。是非、鑑賞の参考に! ※美術館&博物館は、過去の実績、交通の便などを考えて、以下の23館を中心に年間スケジュールをチェックしました。 《以下、すべて2012年4月15日時点の公式サイトから》 札幌芸術の森美術館 12年11月4日まで発表 東京国立博物館 13年3月3日まで発表 国立新美術館 12年9月10日まで発表 国立西洋美術館 13年1月27日まで発表 東京国立近代美術館 13年5月26日まで発表 東京都美術館 13年2月28日まで発表※リニューアル・オープン Bunkamura ザ・ミュージアム 13年2月24日まで発表 サントリー美術館 13年1月20日まで発表 出光美術館 13年3月24日まで発表 東京芸大美術館 12年9月17日まで発表 愛知県美術館 12年9月9日まで発表 京都国立博物館 13年5月12日まで発表 京都国立近代美術館 12年12月16日まで発表 京都市美術館 13年6月9日まで発表 国立国際美術館 13年3月24日まで発表 大阪市立美術館 12年12月9日まで発表 大丸ミュージアム梅田 12年9月10日まで発表 奈良国立博物館 12年9月17日まで発表 奈良県立美術館 13年3月20日まで発表 神戸市立博物館 13年4月7日まで発表 兵庫県立美術館 13年5月19日まで発表 九州国立博物館 13年5月5日まで発表 福岡県立美術館 13年2月11日まで発表 大半の美術館が夏には翌年春までのスケジュールを出しているなか、国立新美術館、東京芸大美術館、京都国立近代美術館、奈良国立博物館は、いつもスケジュールの公開が遅れている。半年先の予定が出ないのは、単純に開催内容が未定なのか、それともサイトを更新する職員が怠慢なのか。私企業の美術館の方がまともに宣伝活動をしている。 ●開催日順にピックアップ!! ★『生誕100年 ジャクソン・ポロック展』東京国立近代美術館(2/10-5/6)関東 床に塗料を撒き散らす“アクション・ペインティング”を確立し、44歳で交通事故死した20世紀アメリカ美術のヒーロー、ジャクソン・ポロック。生誕100年を記念した日本初の回顧展。約70点を展示。 http://pollock100.com/ ★『フレデリック・バック展』札幌芸術の森美術館(3/17-5/27)北海道 「木を植えた男」「クラック!」でアカデミー賞に輝いた世界的アニメーション作家、フレデリック・バック。作品の魅力を原画と映像で紹介。ジブリ美術館が展覧会に協力。 http://www.ntv.co.jp/fredericback/index.html ★『ボストン美術館 日本美術の至宝』 東京国立博物館(3/20-6/10)関東 九州国立博物館(2013.1/1-3/17)九州 東洋美術の殿堂、ボストン美術館が誇る日本美術コレクションの名品を展示。日本初公開の曾我蕭白「雲龍図」の他、長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲の作品など、海を渡った"まぼろしの国宝"が里帰り。 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1416 ★『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』Bunkamura ザ・ミュージアム(3/31-6/10)関東 十数点しか現存しないダ・ヴィンチの作品のうち、日本初公開となる円熟期の傑作「ほつれ髪の女」や、若き日の習作「衣紋の習作」、通常非公開の「岩窟の聖母」が一堂に。 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html ★『毛利家の至宝 大名文化の精粋』サントリー美術館(4/14-5/27)関東 な、な、なんと!国宝・雪舟筆「山水長巻」が出ます!平安時代の「古今和歌集」(国宝)も展示!さすがは名門・毛利家、逸品を所持しておられる。 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2012_02/display.html ★『王朝文化の華 陽明文庫名宝展』京都国立博物館(4/17-5/27)関西 藤原道長自筆の国宝「御堂関白記」や重文「藤原忠通書状」などの歴代の名宝や、国宝「倭漢抄」下巻や国宝「大手鑑」などの名筆を含む国宝8件・重文60件など、一千年の雅を伝える140件を展示。 http://youmei2012.jp/ ★『開館30年記念 南蛮美術の光と影』神戸市立博物館(4/21-6/3)関西 戦国時代の南蛮美術、、名品約100件が国内外から集結。終盤2週間は世界地図屏風の傑作3双、「万国絵図屏風」(宮内庁三の丸尚蔵館)、「レパント戦闘図・世界図屏風」(香雪美術館)、「四都図・世界図屏風」(神戸市立博物館)が揃って展示される。 http://namban.exhn.jp/ ★『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』 国立新美術館(4/25-7/16)関東 京都市美術館(10/10-12/6)関西 ロシア最大の美術館、エルミタージュ美術館の収蔵作品から、マティスの傑作『赤い部屋』など、ルーベンス、レンブラント、モネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソら83作家の作品、全89点を展示。 http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/ ★『東北三都市巡回展 ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い』東北 岩手県立美術館(4/27-6/3)宮城県美術館(6/9-7/22)福島県立美術館(7/28-9/17) 「出会い」をテーマにルーヴル美術館の様々な部門から24作品を出展し、様々な出会いや対話の表現を紹介。※総合リンク ★『立体力〜仏像から人形、フィギュアまで』札幌芸術の森美術館(6/2-7/8)北海道 円空や木喰の仏像から、荻原守衛、高村光太郎の作品や初音ミクのフィギュアまで、時代を超えて立体芸術を一堂に展示。 ★『ベルリン国立美術館展』 国立西洋美術館(6/13-9/17)関東 九州国立博物館(10/9-12/2)九州 ボッティチェッリの素描やフェルメール、レンブラントを展示。渋めの作品が中心。 http://www.berlin2012.jp/index.html ★『古事記の歩んできた道 古事記撰録1300年』 奈良国立博物館(6/16-7/16)関西 今年は『古事記』の撰上から1300年目。現存最古の写本である真福本(国宝)を中心に、同時代の資料、本居宣長ら後世に『古事記』を研究した人々の著作などを展示。重要文化財の「太安万侶墓誌」も出品。 http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2012toku/kojiki/kojiki_index.html ★『マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝』 東京都美術館(6/30-9/17)関東 神戸市立博物館(9/29-2013.1/6)関西 オランダの至宝、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」がおでましに!また、レンブラントの作品も「自画像」など6点が来日。全部で約50点の至宝。マウリッツハイス美術館が改修に入る為、“看板作品”を半年間も日本に貸し出してくれることに! http://www.asahi.com/mauritshuis2012/ ★『荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町』せんだいメディアテーク6階(7/28-8/14)東北 漫画『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年を記念し、仙台(7月下旬)と東京(10月下旬)で「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」が開催されるッ! http://www.jojo-morioh.com/ ★『国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展』Bunkamura ザ・ミュージアム(8/4-10/8)関東 うおお、近代ロシア絵画の巨匠、我が敬愛するレーピンの日本初の本格的回顧展!油彩画と素描約80点が出品。レーピンは優れた画家であると同時に人格者であり、作曲家ムソルグスキーが貧困の中で死んだ時、彼が埋葬費用を負担し葬式を出した。※レーピンの墓巡礼記(代表作も紹介) http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_repin.html ★『来て、見て、感じて、楽しんじゃって!おもしろびじゅつワンダーランド』 サントリー美術館(8/8-9/2)関東 「屏風に細かく描いてあるものって、何だろう」「漆の箱の中ってどうなってるの?」…観覧者の疑問にデジタルとアナログを駆使して答える今までにない展覧会。日本美術のテーマパーク! ★『お伽草子 この国は物語にあふれている』(9/19-11/4)サントリー美術館関東 一寸法師・浦島太郎・酒呑童子など、室町時代から江戸時代にかけて愛読された短編小説“お伽草子”。その数は400種以上。絵巻によってお伽草子の新たな魅力に迫る。 ★『メトロポリタン美術館展 大地、海、空 4000年の美への旅』東京都美術館(10/6-2013.1/4)関東 東京都美術館のリニューアルオープンを記念した、メトロポリタン美術館(メット)所蔵品の特別展。メットの17の学芸部門のうち12の部門を横断し133点で構成される。古代メソポタミア文明の石彫から、レンブラントやターナー、ゴッホらの油彩画まで網羅! http://met2012.jp/ ★『宸翰(しんかん) 天皇の書―御手が織りなす至高の美』京都国立博物館(10/13-11/25)関西 奈良から昭和時代までの歴代天皇の書を、プライベートなものから国家の安泰を願うものまで約140件を一堂に展示するという非常に珍しい特別企画。 http://www.kyohaku.go.jp/jp/pdf/20121013_Shinkan.pdf ★『エル・グレコ展』国立国際美術館(10/16-12/24)関西 もうすぐ没後400年を迎えるスペイン絵画の巨匠、エル・グレコ。プラド美術館など世界十数カ国の美術館やトレドの教会からグレコの油彩画約50点が集結。国内史上最大規模の回顧展。 ★『ベルサイユのばら 40周年記念展』福岡県立美術館(10/26-12/9)九州 大ブームを巻き起こした池田理代子の「ベルサイユのばら」。連載40周年を記念し、原画のほか宝塚歌劇の舞台、アニメなど多様な角度から魅力を検証。 http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/cont_j/exhibition/exhibition_det.php?SCHE_ID=658 ★『北斎―風景・美人・奇想』大阪市立美術館(10/30-12/9)関西 富士に代表される風景画のほか、美人画、奇想画など様々な題材に傑作を残した天才浮世絵師、葛飾北斎の展覧会。 【2013】 ★『フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活』兵庫県立美術館(1/10-3/10) ムーミンがガイド役になり、フィンランドの近代美術やモダンデザインを約300点の作品で紹介。 ★『特別展 大河原邦男展』兵庫県立美術館(3/23-5/19) 「機動戦士ガンダム」や「タイムボカンシリーズ」などに登場する数々のメカをデザインした大河原邦男。その偉大な作品群を紹介。 いざ美術館へ!ビバ芸術!! |
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