〜言葉の世界遺産〜
続・魂の救命ロープ/人生の名言101


人生の名言101(パート1)


これまでに僕が出会ったすべての文学、映画、マンガ、音楽、ゲームほか、あらゆる作品から「この言葉のおかげで救われた」
「前に進めた」と感謝しているものを、恩返しの意味を込めてここに紹介!※個人的に使用頻度の高いもの順デス


1.子供は誰でも芸術家だ。問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ(ピカソ)
※大人たちが目からウロコになる言葉っす。

&私がこれから教えるであろう以上の事を教えてくれた幼い娘に感謝します
(クリスチャン・ベール)俳優
※2011年のアカデミー助演男優賞スピーチより


2.道端のがれきの中から黄金を拾い出すというよりも、むしろがれきそのものが黄金の仮装であったことを見破る者は詩人である(高村光太郎)詩人
※カ、カッコイイ!この視点を大切にしたいですネ。

&本当に大切なものは目に見えないものなんだよ(サン=テグジュペリ)作家※『星の王子さま』から

&恋をしているときは誰でも詩人だ(プラトン)哲学者


3.人間の先祖は本人の血族ばかりでなく、文学のうちにも存在している
(オスカー・ワイルド)作家


4.友情は喜びを2倍にし、悲しみを半分にする(シラー)作家
&友人とはあなたについて全てのことを知っていて、それにもかかわらずあなたを好んでいる人のことである(エルバート・ハバード)教育者
&その人を知らざれば、その友を見よ(孔子)
※シラーの言葉は本当に美しいね。孔子の“その友を見よ”は、まったくその通りだと思う!

&私の前を歩くな、私が従うとは限らない。私の後を歩くな、私が導くとは限らない。私と共に歩け、私たちはひとつなのだから。(ソーク族)
※アメリカ先住民、ソーク族の格言から。一緒に行こう、ってのがいいね。

&自分を励ます一番のやり方は、人を励ますこと(マーク・トゥエイン)作家

「幸せは香水のようなもの。他人にふりかけようとすると、自分にも2、3滴ふりかかる」(レオ・バスカーリア作家
『葉っぱのフレディ』の作者。

&「心の軸が体を支え、体の軸が心を支えるのだ」(大河『平清盛』)


5.情熱なき人は善人にも悪人にもなれず(バーナード・ショウ)劇作家


6.俺は自分に借りがあるんだ(映画『荒野の七人』)
※一度戦いから逃げてしまった男が、自分に借りがあるからもう逃げない、とするセリフ。他人に借りがあるのではなく、
自分にというところがカッコイイ。


&このまま行けと、僕の中の僕が命じるんだ(ゴッホ)
※生涯にたった1枚しか絵が売れなかったゴッホ。それだけに、このセリフには胸を打たれる。

& 「子供の頃に読んで心に残った物語は、以前はなぜ胸に響くのか分からなかった。今なら分かる。彼らはどんなに壁にぶつかっても、決して引き返さなかったからなんだ!」(映画『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』)
※本作品の真の主人公は、この言葉を語るまで成長したサムだ!けっしてフロドではないッ!


&立ち止まることは精神の腐敗を招く(アストル・ピアソラ)タンゴ音楽家
※タンゴの革命家として新たな音楽を創造し続けたピアソラならではの言葉!(水だって流れが止まれば腐っちゃうもんね)

&「私の人生に勝手に謝らないで!!捨てたもんじゃないのよ?今楽しいもん」(『ワンピース』2011年26号)


7.寒さに震えた者ほど太陽を暖かく感じる。人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る
(ホイットマン)詩人

&痛みは生きている証拠だ。苦しい時の方が色んなことがよく分かる
(テネシー・ウィリアムズ)劇作家
※先人たちの実体験から出た言葉。こう思えば、がんばれる。しかも、これはその場限りの出まかせでなく、真実だ。

&穏やかな海では、決して熟練した船乗りは育たない(不明)
※こう思えばツラいことも成長の為の試練だと思えるよネ。海が荒れているからこそ、体験したこと全てが血肉となる。力強く生きていくことが出来る、とても勇気がわいてくる言葉だ。


8.行為の動機が重要であって結果は関係ない。精神生活が旺盛なら結果を考慮しないし、貧困と不幸は単に事柄の結果であるにすぎない(ベートーヴェン)
「結果は関係ない、動機が重要」と断言するベートーヴェン。クーッ、ほんとかっこいいッス!この言葉でどれだけ励まされてきたことか!人生の一番辛かった時期、僕は帰宅するなり、このベートーヴェンの言葉を自分自身に向かって何度も繰り返して言った。

&重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ(ガンジー)


9.英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ
(ヘルベルト・ブレヒト)劇作家


10.人生はそれを感じる人間にとっては悲劇であり、考える人間にとっては喜劇である
(ラ・ブリュイエール)思想家


11.自由とわがままとの境は、他人の妨げを為すと為さざるとの間にあり(福沢諭吉)
※新聞の三面記事や政治欄を読むと、“わがまま”を“自由”と主張して(思い込んで)引き起こされた事がいっぱい。某国の大統領の「自由」も右に同じ。諭吉の言葉は、今こそ胸にしっかりと刻みたい言葉だ。


12.「あなたにとってダンスとは何ですか?」「もっと遠くへ行く手段です」(ジョルジュ・ドン)舞踏家


13.一番孤独な状態というのは、一番自由な状態だ(岩井君)僕の友人
&“わび”とは心細い心境を楽しむこと(吉田兼好)歌人
※「心細い心境」を“楽しむ”なんて…吉田兼好、シブすぎ!カッコよすぎーッ!!


14.言葉には魂がある。18世紀末に地図から抹消されたポーランドが生き延びられたのは、
言葉が生き延びられたからに他ならない。(アンジェイ・ワイダ)ポーランドの映画監督
&「それにしても、言葉って何かマジックあるやん、“ストーンズ”って言うとピッと来るし、“サン
ハウス”(初期のブルースメン)って出た時も、何かオモリがドンって落ちたような感じがしたんよ」
(鮎川誠)ギタリスト
&置かれるべき場所に置かれた言葉の威力は絶大だ(ボワロー)作家


15.愛している誰かのことを思い巡らすことほど甲斐のないことはあるまい。考えの筋道は、民謡か軍歌のようなものだ。色々なことが出てくるが、終わりの折り返しの文句は全然ちぐはぐな場合でも、しつこく繰り返されるのである(ヘッセ)作家


16.私たちはいわば2回この世に生まれる。1回目は存在する為に、2回目は生きる為に
(ルソー)思想家
※単に生れただけなら1回目。僕の場合、2回目は二十歳を過ぎてからかも知れない。実感として。


17.真珠湾で一撃やった以上、以後の事は文句を言えないはず。最初に殴っておいて、あとで
2つ殴られたからひどい、というのはおかしい。それだけ最初の一撃の責任は大きい
(水木しげる)漫画家
※水木先生の発言は日本のことだけを言っている言葉ではなく、戦争において先制攻撃がどんなに重い責任かを語ったもの。水木先生は出兵先の南方戦線ニューギニアで飢餓や伝染病で苦しみ、敵機の爆撃を浴びた左腕を麻酔なしで切断手術している。多くの戦友が玉砕で散り、自身も突撃作戦の中で九死に一生を得た。普通ならアメリカを憎みまくった発言をしてもおかしくない。ハルノート、ロシアの南下、日本にもいろんな言い分があるのに、それにもかかわらず「先に仕掛けた方が悪い」と言い切るのは、体験した殺し合いがあまりにも地獄だったから。それは先制攻撃がなければ始まらなかった。死線をくぐってきた者が言うから重みがある。当時を生き、当時の価値観を知った人間の言葉。片腕を失っても「先にやったのはこっちだ」という、その言葉の重さを強く思う。以前、新聞に水木先生が被爆者の支援をされていることが書かれていた。けっして原爆を軽く見ていたのではなく、十分に原爆投下を重く見ていて、その上で、「しかし先に攻撃をした責任の方がさらに重い」と“あえて”おっしゃっている。あの悲惨な原爆投下を引き合いに出すことは、誤解を招きバッシングを受ける恐れがあるにもかかわらず。ここまで踏み込んだ発言をした著名人を他に知らない。その勇気と信念に胸を打たれた。覚悟の言葉だ。

「(先の戦争の日本の行動が)真に植民地を解放するという聖者のような思想から出たものなら、
まず朝鮮・台湾を解放していなければならないのです」(司馬遼太郎)

※しかるに、日本にはまったくその気がなかった。

&人類は戦争に終止符を打たなければならない。そうでなければ、戦争が人類に終止符を打つことになる(ケネディ)元アメリカ大統領
※いい加減に憎悪の加速を止めないと、復讐心を止める方法がなくなってしまう。

&「ヒロシマを考えることは平和に対しての責任を取ることである」(ヨハネ・パウロ2世)ローマ法王
※2000年にイスラム社会へ十字軍侵攻の謝罪を行ない、ガリレオの地動説を法王庁が否定したことを誤りと認め、イラ
クへの先制攻撃を行ったブッシュに「神の名を使って戦争を遂行するな」と批判したヨハネ・パウロ2世。信念の言葉なり。



18.我に神を頼まざるがごとき、力を与えたまえ!(菊池寛)作家
&仏神を尊びて仏神を頼らず(宮本武蔵)剣人
※超・超・超大好きな言葉!もし神がいるとしても、僕にとっての神は、少なくとも何かをお願いする対象じゃない。キザかも知れないけど、自分が努力しているのを見守ってもらうだけでいい。失敗も挫折も、生きていればやがて人生の大切な一部になる。神は関係ないんだ。

自分の力で切り抜けられる時は、祈るよりも立ち向かうべきだと山は教えてくれた(植村直己)冒険家


19.幸福の話をこれほどまでに聞かされていなかったら、人間はもっと幸福だったろう
(シャルドンヌ)作家


20.「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者と言われるならば、出来もしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、『その通りだ!』と」(チェ・ゲバラ)革命家


21.人間は何を滑稽だと思うかということによって、何よりもよくその人の性格を表す(ゲーテ)


22.自分の感受性くらい自分で守れ!(茨木のり子)詩人


23.金儲けや名声が人生の成功ではなく、できるだけ多くの人生経験をし、自己の能力を十二分に発揮することが成功である(モーム)作家
※家や車などの“モノ”、お金や名声を土の下には持っていけないもんね。


24.私が彫っているのではありません。仏様の手足となって、ただ転げ回っているのです
(棟方志功)板画家
&芸術は生まれるものであって作られるべきものではない(残月)

&「芸術は太陽のエネルギーだ。無制限にエネルギーを放出する」(岡本太郎)

&「芸術とは一人の人が意識的に何か外に見える“しるし”(絵画、音楽、詩など)を使って、自分の味わった気持ちを他の人に伝えて、他の人がその気持ちに感染して、それを感じるようになるという人間の働きだ。芸術によって同じ時代の人たちの味わった気持ちも、数千年前に他の人たちが通ってきた気持ちも伝わるようになる。芸術は今生きている私たちにあらゆる人の気持ちを味わえるようにする、そこに芸術の務めがある」(トルストイ『芸術とはなにか』)


25.別れた相手をけなすのは、そんな相手に惚れた自分をけなすのと同じこと
(柴門ふみ)マンガ家
&失恋の形式が最も雄弁に恋の内容を物語る(島田雅彦)作家


26.孤独は独立だ。私はそれを望み、長い年月をかけて獲得した。それは冷たかった。しかし
また静かであった。星のめぐる冷たい静かな空間のように、驚くほど静かで偉大だった(ヘッセ)
※ヘッセの『荒野のおおかみ』から。一般にはマイナス・イメージのある「孤独」を「獲得した」という主人公。僕は孤独に押し潰されそうだった20代の頃、ヘッセに救われて孤独を楽しむことができた。恩人デス。

&孤独者はクリスマスが安上がりでいい(映画『レッド・ブル』)


27.男の第3の価値は「言葉」であり、第2の価値は「行動」であり、第1の価値は何より「生きる姿勢」である(里中満智子)漫画家


28.少数者にとって民主主義は数の暴力である(不明)

&「多数決は100人のうち99人が間違っていてもそっちが正義になる。ファシズムなんていつでも起きる危険性があるんだ」(村上誠一郎/自民)政治家※秘密保護法の起立採決前に退席


29.「険しい山の頂上には長く滞在できん。谷こそ川があって、魚がおる、花も咲く。頂上は登ったら降りるようになっとる。ずっと居れるわけない」(がばいばあちゃん)島田洋七の祖母


30.オーストラリアで黒澤監督特集が催され、そのおかげで日本人観まで好転した。パスポートだけでなく芸術の力で私達がいかに守られていることか(井上ひさし)作家


31.英雄とは自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできる事をしないで、できもしないことを望んでばかりだ(ロマン・ロラン)作家
&実力は、才能×努力。だから才能があっても努力が0なら実力も0になるんだよ
(詠み人知らず)
&努力した者が全て報われるものではない。しかし、成功した者は全て努力しているぞ!
(長州力)レスラー
自分のことを、この世の中の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ(ビル・ゲイツ)


32.人を怒る時は、先に悪い方を言って後に良い方を言え(菊池寛)作家


33.こんな私が無から曲を作り得ること自体が、神の存在する証拠なのだ(ベートーヴェン)
&神は動詞であって名詞ではない(トーマス・フラー)神学者
&「ハッハッハッ!神様は心の中だ。なぜ寺へ行く!」(映画『ムトゥ』)
&自分の意思で心臓を止められないから仏はいる(親鸞)
※親鸞の言葉は倉田百三の小説『出家とその弟子』から。おそらく作者が親鸞の言葉を解釈したものと思われる。


34.まこと救いの神ならば、破滅(終末)の到来をこそ防ぐべきだ。神とは裁くものではないはず。全ての人間を許したもうのではないのか!(マンガ『百億の昼と千億の夜』)
&神は創造主。ならば悪の創造も評価できるのか?(映画『バンデットQ』)
&私は神を信じない、神のおかげで(ルイス・ブニュエル)映画監督
&「神はサディストだが、それに気付いていない」(映画『戦争のはらわた』)
&主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい
(映画『ポセイドン・アドベンチャー』)


35.人間ってものは、知り合いになってみればどんな人間でも、そんなに恐ろしいもんじゃない
(テネシー・ウィリアムズ)劇作家
※育った土地や価値観が違っても、少しお喋りすれば、誰もが喜怒哀楽を日々感じながら頑張って生きていることが分かる。相手を知らないことが恐怖を生む。これが一番怖い。

&「私はいまだかつて、嫌いな人にあったことがない」(淀川長治)映画評論家
※この言葉の後「好きになることがどんなに人を助けるか、私は知っている」とも!



36.必要でない時に偽るのは罪悪であり卑劣である。やむをえぬ時に偽る事で自分も他人も助かり幸せになったりするのであれば、偽りも美徳である(クライスト)劇作家
※彼はゲーテのライバル。34歳で人妻とピストル心中


37.ある事を為したために不正である場合のみならず、ある事を為さぬために不正である場合も少なくない(“賢帝”マルクス・アウレリウス)ローマ皇帝
※学校や孤児院、病院を建設するなど公共福祉に熱心に取り組んだ賢帝アウレリウスならではの言葉!彼は貧者の
為に減税を実行し、飢饉や疫病が蔓延した時は、自ら帝室の財産を売却して市民の救済にあたった。著書「自省録」
には“道徳的生活が平静を導く”という信念のもと、知識、正義、不屈の精神、節制の重要性が記されている。


&真実を愛し、真実を語り、真実を守れ(ヤン・フス)
※シンプルかつ力強い言葉。フスは腐敗した権力(教会)を批判し、異端として火刑にされた中世チェコの宗教家だ。

&行動しない良心は偽善だ(李韓烈)韓国反体制活動家


38.カップルが別れる場合、ふる側が先にふられている。ふられた側は、少なくとも一時期は
真剣に愛してくれていた相手の気持ちを、自分の人間的魅力の乏しさというもので幻滅させた(ふった)事実に気づいていないだけだ。本当に失恋したのは失望した相手側なのだ(残月)


39.人間とは神の失敗作にすぎないのか、それとも神こそ人間の失敗作にすぎぬのか
(ニーチェ)哲学者
&人間たちは彼ら自身に似せて神を作る(オルダス・ハクスリイ)作家
&神という観客の前で僕はもう演技をやめてしまった(リルケ)詩人
&幸福は神に対して寛大であることによって得られる(不明)


40.歴史的に真理なる人が世間に迫害されるのは世の常である。それゆえ、不当な扱いを受けるのは、偉大な心の持ち主にとっては気持ちがいいものだ(シラー)作家
※人生の不運をすべて快楽にかえる一発逆転系の必殺名言だ。不当な扱いを受ければ受けるほど幸せなんだから、マジでもう無敵。

&世界を改革しようとした純心な人間が今まで何人も処刑場に消えたが、そういう人間は何百年、何千年と語り草になっているのに、多くの王侯は歴史の上で省略されてしまっている(同上)
※シラーはベートーヴェン「第九」の詞を書いた文学者。不屈の精神力を持った人物をよく描いた。ゲーテの親友でありよきライバルだったが40代で病に倒れる。ゲーテは数日間泣き続けたという。

&アレクサンダー大王は、名と追憶とが残っている。ところがプラトーンやアリストテレース、ホメーロスやホラーティウスは、今でも本人が現存し、直接に生きて働いているのである(ショーペンハウエル)哲学者


41.自然は我々の知性にとっては限りなく驚嘆すべきことを、最高度の容易さと単純さとで行なっている(ガリレオ・ガリレイ)
&人は誰しも絵を理解しようとするのに、なぜ小鳥の歌を理解しようとしないのか(ピカソ)
&老醜(ろうしゅう)という言葉は様々な生物にいえるが、大木には当てはまらぬ。大木は老いていよいよ美しい(小林秀雄)文芸評論家
&「(海岸で雨雲を見て)沖はもう降っている。もうすぐここへやって来る。強い風の中に立って、自分たちの方に向かって進んでくる雨を感じるのは、なんて素晴らしいんだろう!」(スナフキン)旅人


42.芸術作品にはひとつとしてワイセツなものはないのだ。それがワイセツになるのは、それを見る人間がワイセツな場合だけだ(エゴン・シーレ)画家
&絵画は無声の詩であり、詩は有声の絵画である(コールリッジ)詩人


43.目を閉じてスペイン語で1から10まで数え、声を出して「おしまい」と言って、手をパンと叩いた。それで無力感は吹き飛んだ。これが僕のおまじないなのだ。一人で暮らす人間は知らず知らずいろんな能力を身につけるようになる。そうしないことには生き残っていけないのだ(村上春樹)
※小説『ダンズ・ダンス・ダンス』から。村上春樹が書く孤独者の描写は、とにかく繊細&リアル。つくづく凄い作家だ。

&私の魔除けは、未来がどんな不運な局面になるか告げ、実際その通りになるのを未来が恥じるように仕向けることだ(トーマス・マン)作家


44.若い女は美しい、しかし老いた女はもっと美しい(ホイットマン)詩人


45.自分を命令しない者は、いつになっても下僕にとどまる(ゲーテ)
※あうう…ゲーテってば、なんてカッコイイんだろう…!!


46.天皇というものには実際に尊敬に値する理由はない。日本に残る一番古い家柄、そしてずいぶん昔に日本を支配した名門であるということの外に特別な意味はなく、古い家柄といっても単に家系図をたどりうるというだけで、人間誰しもただ系図を持たないだけで、類人猿からこのかた、みんな同じだけ古い家柄であることは論をまたない(坂口安吾)作家
&私の父は混血児だった。父の親父は黒人だった。そしてその祖先は猿だった(デュマ父)作家

(自分の先祖のことを聞かれて)「何だか良く分からないけど、20億年ぐらい前は、クラゲみたいな格好でプカプカ海に浮かんでいたらしいよ」(『銀河英雄伝説』から)


47.およそ人間たるもの便器にかかっている時ほど真剣で思いつめ、精神統一を果たしている時は他にない(スウィフト)作家


48.歴史(の変化)に門を閉ざすことは出来ない。歴史は戸を蹴破っても進入してくるからだ。時流に乗らなければならない。いや、それ以上に歴史を先取りしなければならない。ゆっくり歩いていてはいけない。走って歴史を迎えに行け!(マン・レイ)写真家
※20世紀前半、写真がまだ芸術として低く見られていた時に、マン・レイは次々と質の高い実験作品を発表し、写真を美術館で展示されるべきアート作品と認知させた。“走って歴史を迎えに行け!”なんて、メッチャかっこいいじゃん!!


&朝10時までにその日の仕事の半分をしてしまわない人は、あとの半分がその日中には片付かない(E・ブロンテ)作家


49.「がんばれ」は自分に言う言葉ではあっても、他人に言う言葉ではない
(藤本義一/震災報道に関して)


50.「君は僕を向上させる」(映画『恋愛小説家』)

&「君は動く詩だ」(映画『ラウンド・ミッドナイト』)
※言葉で人を語る時の、最高度に美しいたとえ方だと思う!(ある意味、殺し文句だね。笑)


51.芸術家は別れ道に立った時、危険な方を選ぶべきだ。こっちへ行ったら危ないぞという方を選んだら、それは芸術家だ(岡本太郎)画家
※前衛芸術家として、生涯にわたって新しい作品世界を開拓し続けた岡本太郎ならではの言葉!

どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う(小津安二郎)映画監督

&「芸術家は未来を信じる。自分自身が未来に生きるゆえに」(ムソルグスキー)作曲家

&私を生につなぎ止めているのは芸術だ。内なるものを表現し尽くすまでは、死ねない!
(ベートーヴェン)

&世の中には自殺をしてまでアートを支える人がいる(北野武)映画監督

国際化というのは平均化する事じゃない。“違い”は不利ではなく自分だけの武器(小林克也)DJ


52.「男の拳(こぶし)ってのは人を殴る為にあるんじゃねぇ。夢を掴む為にあるんだ」(『リングにかけろ2』@車田正美)

&「涙は夢の汗だ」(『バクマン』)


53.30年に渡って女性心理を研究してきたにもかかわらず解答の出せない問題は“女性が何を求めているか”である(フロイト)精神分析学者
&夫婦間の愛情ってものは、お互いがすっかり鼻についてからやっと湧き出してくるものだ
(オスカー・ワイルド)作家
&その女性がもし男であったなら、きっと友達に選んだろうと思われるような女でなければ妻に
選んではならない(ジューベール)思想家
※これは男女が逆でも言えることですね〜。


54.私たちは丸裸では生きていけなくて、色んな鎧を着ている。でも、鎧を厚くすればする程、
中にある本当の自分は息が詰まって悲鳴をあげる(小宮悦子)キャスター

&自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか(梨木香歩)作家
※小説『西の魔女が死んだ』から。


55.この地上の2人の最大の暴君、それは偶然と時間だ(ヘルダー)思想家
&「人間が犯しうる最も忌まわしい罪、人生を浪費したかどでお前を告発する!」
(映画『パピヨン』)
&「人生、ビデオをためるヒマはあっても!見るヒマなどなしっ!」(島本和彦)マンガ家
※マンガ『ワンダービット』から。


56.過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ(シェイクスピア)
幸せになりたいならば、「あの時ああしていれば」と言う代わりに、「この次はこうしよう」と言うことだ。(スマイリー・ブラントン)米国医師
※この2つの救命ロープ、僕はかなり使い込んでいます(笑)。

&「何のために大晦日があると思うの?明日から新しい年になるの。年が変わればいいこともあるわ」(映画『THE 有頂天ホテル』から)


57.もっとも良い復讐の方法は、自分まで同じ行為をしないことだ
(“賢帝”マルクス・アウレリウス)ローマ皇帝

&徳をもって恨みに報いれば、恨み、すなわち、やむ(蓮如上人)僧侶

&憎しみとは耐えがたいほど重い荷物。怒りに任せるには人生は短すぎる
(映画『アメリカン・ヒストリーX』)

&弱者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ(マハトマ・ガンジー)思想家

&「僕が最もウンザリするもの、それは無知による憎しみだ」(マイケル・J・フォックス)俳優


58.今日という日は、残りの人生の最初の一日(映画『アメリカン・ビューティー』から)
&残った人生の今日が最初の日 進め我が道を好きなように(GAKU-MC)


59.苦しむには死ぬことよりも、もっと勇気がいる(ナポレオン)


60.古人の跡をもとめず古人の求めたる所をもとめよ(松尾芭蕉)

61.人間はこの世に生れ落ちるやいなや、阿呆ばかりの大きな舞台に突き出されたのが悲しくて、誰もが大声をあげて泣き叫ぶ(シェイクスピア)
&泥の河に浸かった人生も悪くない。一度きりで終わるなら
(アニメ『カウボーイ・ビバップ』ED曲から)


62.いつもこの世の悪を意識してなくてはダメだと思う、生き方として。だから、私は瞑想したいのだけど、しない訳です。悪を思考出来なくなるのが嫌なのです(坂本龍一)
※ミュージシャンとして活躍するだけでなく、実際に様々な社会運動に取り組んでいる坂本龍一氏の言葉だけに、説得力充分っす。


63.長い幸福はそれがただ長く続いているという理由だけで失われる(リヒテンベルグ)思想家
&「どうして楽しいことは終わっちゃうの?」「苦しいことも終わるためだよ。楽しいことは必ず終わるし、苦しいことも必ず終わる。」(映画『ぼのぼの』)
※どんなに楽しいことでも、同じ状態がずっと続くうちに楽しくなくなるのは、どんな苦しいことだって、やがて終わりがくるためという、ぼのぼのとスナドリネコの会話。深い!



64.どこへ行こうが、ぼくは、かまわないよ。ぼくには、どこもみんな、いいところなんだ(ヨクサル/スナフキンの父)


65.道徳に加勢する者は一時の勝利者には違いないが、永久の敗北者だ。自然に従う者は一時の敗北者だが、永久の勝利者だ(夏目漱石)


66.良い恋をすると、人はメチャクチャ輝く。だから、人は恋している人に恋してしまい、三角関係の悲劇が始終生まれる(残月)


67.気を付けていないと、新聞(メディア)はあなたが「苦しんでいる人たちを嫌うように」仕向け、「苦しめている人たちを愛するように」誘導するでしょう(マルコムX)思想家


68.“やまとうた(大和歌=和歌)”と申しますものは、人の心を種にたとえますと、それから生じて口に出て無数の葉となったものであります。この世に暮している人々は、さまざまの事にたえず接しておりますので、その心に思うことを見たこと聞いたことに託して言い表したものが歌であります。花間にさえずる鶯(うぐいす)、清流にすむ河鹿(かじか)の声を聞いてください。自然の間に生を営むものは、どれもが歌を詠んでいます。力ひとつ入れないで神々の心を動かし、目に見えないあの世の人の霊魂を感激させ、男女の間に親密の度を加え、いかつい武人の心さえも和やかにするのが歌であります(紀貫之)歌人


69.俺はお前を許そう。だが、きっとお前は自分を許せなくなるだろう。身近な人が死んだ時、大事な人を失った時、その悲しみの中で自分の言葉を思い出し、「ああ、なぜ俺はあの時あんなことを書いてしまったのだろう」と後悔でのたうち苦しむだろう。そこには救いがない。自分自身の消せない行為が自分自身を永遠に苦しみ続けるからだ。それが判っているから俺はお前を許そう。だがお前が自分をきっと許せなくなるだろう(詠み人知らず)
※某大型掲示板の住人が不慮の死を迎えた人を侮辱。それに対しての書き込み。


70.若くて美しいと思われた人も、しばらく交際していて知恵の足らぬのが暴露してみると、その美貌がいつか忘れられてしまう。その上、30になり、40になると、知恵の不足が顔に表れて、昔美しかった人とは思われぬようになる。これとは反対に、顔立ちには傷があっても才人だと交際しているうちにその醜さが忘れられる。さらに年を取るにしたがって、才気が容貌をさえ美しくする(森鴎外)
&形を見る者質を見ず(夏目漱石)


71.人生に時間がない時、価値観は変わる(映画『渚にて』)
&イザという時?俺は一年中イザという時だよ!(マンガ『こちら亀有公園前派出所』)


72.人生には二つか三つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのような残酷さで(ウィラ・ギャザー)作家※映画『愛と哀しみのボレロ』より
&生まれた時から地獄に慣れているから、天国へ行けなんて言われると恐怖で震え上がってしまう(黒澤明)映画監督


73.「死んでやるわ」「でも、可哀想だな」「誰が?」「生命がさ」沈黙。(ドストエフスキー)
※『地下室の手記』から。僕が最も敬愛する作家、ドストエフスキー!“生命そのものが可哀想”という考え方は、目からウロコだった。頭が人生を辛く感じても、胸にある生命が可哀想だから生きようと思った…!(ちなみに僕が17年前に初めて墓参したお墓は彼デス!)



74.真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である(ナポレオン)

&「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」(野村克也)野球監督


75.人間は書物のみでは悪魔に、労働のみでは獣になる(徳富蘆花)作家
&人は自分が愛するものと同じ価値しかない(ソール・ベロー)作家

「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ」(後藤新平)政治家


76.恋愛は情熱的恋愛、趣味的恋愛、肉体的恋愛、虚栄的恋愛の4種に分類される
(スタンダール)作家


77.米国の戦争目的が文化の為の戦いであるならば、たとえ敵国であっても、その文化財を破壊することは戦争目的に反する。文化は戦略に優先すべきである(ラングドン・ウォーナー)第二次大戦中に日本の保護文化財リストを作成


78.良い質問には答えが半分隠されている(開高健)作家


79.不運は投網のようなもの。引く時は重いが揚げると何もない。そういうものだ(トルストイ)
※そうなんだよね。あれれ?って感じ。だから生きていけるんだけど。

&泣くことも、一種の快楽である(モンテーニュ)思想家


80.人生における大きな喜びは、君には出来ないと世間がいうことをやることである
(ウォルター・パジョット)経済学者

&「いつだって緊張しているよ。舞台の前は胃がキリキリして仕方ないんだ。でも僕はちょっと緊張している位の方が集中力が高まって良い状態なんだ。だから緊張=自分が集中していると、プラスに考えるようにしている」(ウラジーミル・マラーホフ)バレエダンサー


81.昼の光に夜の闇の深さが分かるものか(ニーチェ)哲学者
※ニーチェってば、かっこよすぎ!(この言葉は村上春樹の『風の歌を聴け』で出合った。ニーチェ作『ツァラツゥストラ』の文面は「世界は深い、昼が考えたより深い」です)

&「暗闇から光りを見ればよく分かるが、光りの中で光を見てもよく分からない」(田沼靖一)生化学者
※田沼氏は1995年にDNaseyというヒトの遺伝子を発見した人物。この遺伝子は、DNAを切断して細胞の機能を停止させる“死の遺伝子”だった!


82.「今は相手の優しさに応えられるだけの心の余裕がないの」(ゲーム『ドラクエZ』)


83.「いい人ね」「それはそう、いい人らしい」「ほんとにいい人ね。いい人はいいね」(川端康成)
※『伊豆の踊子』から。短い会話だけど泣きそうになる。

84.今の若い男はダメなのが多くて、恋愛をすると相手の女性を自分のレベルまで引きずりおろしてしまうから、女性は恋愛しちゃいけない(天野祐吉)文化評論家
&細君の愛を他へ移さないようにするのは、夫の義務である(夏目漱石)


85.昨日?そんな昔のことは忘れた。明日?そんな先のことはわからない(映画『カサブランカ』)


86.なぜ俺がもうバラードを吹かないのか。それは俺が心底からバラードを愛しているからだ(マイルス・デイビス)ミュージシャン
※トランペットでジャズ界の頂点を極めた“帝王”マイルス・デイビス。常にジャズを進化させ続けた彼の口癖は「半年も前と同じ演奏をするわけにはいかない」だった。つまり、常に新しい音楽を築き上げ前進し続ける為には、一番愛しているもの(彼の場合はバラード)から離れなければならない、そういうことなのだ。この悲壮なまでのクリエイター魂!



87.人生とは何かを計画してる時に起きてしまう別の出来事の事だ(映画『地球交響曲第3番』)
&偶然とは、複雑の極致なり(夏目漱石)


88.10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、40歳にしては
野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか(ゲーテ?ルソー?どっち!?)
※こういう言葉に触れると、イッキに偉人に親近感が湧くよネ!


89.この世で何が悲しいといって、自分が色々の事を知りながら無力のためにそれをどうにも
できぬ事ほど悲しい事はない(ヘロドトス)歴史家


90.僕はずっと一人ぼっちでいるせいか、人と話すと自分のことばかり話してしまう(ゴッホ)
※そんな孤独なゴッホが大好きっす!!(>_<) キュン


91.バーンスタインはひどい演奏もしたけれど、奇跡のように素晴らしい演奏もした。天才とは
奇跡が起きる確率が高い人なんです(佐渡裕)指揮者


92.熱いストーブの上に1分間手を載せてみて下さい。まるで1時間ぐらいに感じられるでしょう。ところが可愛い女の子と一緒に1時間座っていても、1分間ぐらいにしか感じられない。それが
時間の相対性というものです(アインシュタイン)


93.今の俳優さんに圧倒的に多いのは、ただ待っている人。何か始めればいいのに、何もしない。それでいて自信がある。他人は自分に関心を持ってくれて当然と思いこんでいる。僕って○○じゃないですか、なんて言う。本来、舞台に立つ人間は「いたたまれない」から、そこにいるべきなんです(野田秀樹)演劇人


94.君のいない天国よりも、君のいる地獄を選ぶ(スタンダール)作家
※恋愛においてはこの覚悟が肝心。

&恋の苦しみとは、愛してもらえぬことよりも、愛を与えさせてもらえぬことの方が大きい(残月)
&我々を恋愛から救うものは、理性よりも多忙である(芥川龍之介)


95.“大きい”なんて言葉は、空には小さすぎるわ(映画『ギルバート・グレイブ』)
※こういう突き抜けた感のある言葉、好きです。
&“水平”とは自然によって作られた平等の尺度です(西光万吉)思想家※水平社創立にあたって
&“風こそは信じがたいほど柔らかい真の化石だ”と誰かが言ったのを覚えている。私たちを取り巻く大気は、太古の昔からの無数の生き物たちが吐く息を含んでいるからだ(星野道夫)写真家


96.See you next life !! (映画『ミッドナイト・ラン』)
&「未来で!」(歌舞伎・文楽『俊寛』)
&生まれ変わる時は、また会津で(大河『八重の桜』)


97.好きな相手が追ってくれないとボヤくよりも、追われる人間になってみろ!(残月)
&愛するとは自分を追い越すことだ(オスカー・ワイルド)作家


98.人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差控えねばならない。幸運が幸福とは限らないからだ(ヘロドトス)歴史家

&「その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということが、人生にはよくあるの」(フジ子・ヘミング)ピアニスト

&「あのときのあの苦しみも あのときのあの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための」(相田みつを)詩人
※死の前年(67歳)の詩


99.解剖して分かったことだが、人間は死ぬように出来ているのだ(ダ・ビンチ)
&「人間最高の幸福とは何か」「幸せに死ぬことだ」(アンティステヌス)
&あと十年、いや五年永らえたい。そうしたら本当の画家になれるものを
(葛飾北斎)88才臨終の際に
&私が残念に思うのは、やっと何でも上手く表現出来そうになったなぁ、と思うときに死なねば
ならぬことだ(ミケランジェロ89才の遺言)
&“義太夫”の修業は一生では足りなかった。もう一生欲しかった(4代目竹本越路太夫)義太夫
※文楽(人形浄瑠璃)で全登場人物の声を一人で演じ分ける語り部のことを「義太夫」という。その人間国宝・4代目竹本越路太夫が76歳で引退する時の言葉がコレだ。修業が一生では足りない、そんな芸の世界もあるのかと鳥肌が立った!

&「あした、来週、新しい映画がくるかと思うと、死ねない」(淀川長治)映画評論家
&『死は好むものでもなく、また、憎むべきものでもない。世の中には、生きながら心の死んでいる者がいるかと思えば、その身は滅んでも魂の存する者もいる。つまり小生の見るところでは、人間というものは、生死を度外視して、何かを成し遂げる心構えこそ大切なのだ』吉田松陰(29歳、処刑直前に)
※幕府に刃向かった松陰が、安政の大獄で刑死する直前に、獄中から当時20歳の高杉晋作に送った手紙から。以降、この手紙は晋作の行動指針となる。松陰の熱い生き方は多くの若者の心を揺るがし、9年後の明治維新へと繋がっていった。

&「神々は人間に嫉妬しているんだ。人間には寿命があるから。世の全てのものは散る瞬間が一番美しい。命も限りがあるから美しい」(映画『トロイ』から)
※“永遠の命”という言葉は甘美な響きだけど、実際に欲しいかといわれたら考えてしまう。手塚治虫の『火の鳥』
でも永遠の命は刑罰に近い描かれ方だったし、松本零士の『銀河鉄道999』でも、当初は永遠の命を求めて機械の
体を手に入れようとした主人公・鉄郎が、様々な人間の人生を知って限りある命の素晴らしさに目覚め、最後は
生身の体のままでいることを選ぶ。この『トロイ』の「寿命があるから美しい」という言葉、勇気が湧く名言だと思う。


「僕が死ぬまで愛してくれるかい」「いいえ、私が死ぬまで愛しているわ」(映画「フェノミナン」から)
※不治の病で先に他界する彼に対し、彼女が言った言葉デス。これはきた。


貴方が生まれたとき貴方は泣き、貴方の周囲の人々は喜んだ。貴方がこの世を去るときには貴方の周囲の人々が泣き、貴方のみ微笑むように。(インドのことわざ)

&「オレは多分、今ここでこうする為に生きてきたんだよ」(マンガ『BASARA』@田村由美)

&生まれてすみません(太宰治)


100.「ビートルズがビートルズを去ったんだ」(P・マッカートニー)解散時に


101.私はこの冒険を悔いない。危険を侵したことは知っているが、物事に遮(さえぎ)られたまでだ。私は満足している。良い人生だった(ロバート・スコット)南極探検隊、隊長の遺書
※南極入りはアムンゼン隊(ノルウェー)より早かったものの、極点には一ヶ月遅れで到達した英国スコット隊の5人。吹雪の中、極点にたなびくノルウェーの国旗を見た彼らの胸中はどんなものだったろうか。帰途、失意のスコット隊は基地の18キロ手前まで接近したところで、食料と燃料が底を尽き全滅してしまう。ここに抜粋した“私は満足している、良い人生だった”の言葉でスコット隊長の日記は終わっていた。享年43才。

我々が墓の中に持っていけるのは、精一杯やったという満足感だけだ(レイモンド・カーヴァー)作家

&たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう(マルティン・ルター)思想家

&世界に不要のものなし(南方熊楠)博物学者

&子供がある肯定的なものに作品の中で出会ったときに、こんな人いないよとか、こんな先生いないよとか、こんな親はいないよって言っても、そのときに「いないよね」って一緒に言うんじゃなくて、「不幸にして君は出会ってないだけで、どこかにいるに違いない」って僕は思うんですよ(宮崎駿)



★人生の名言101(パート1)

★暗黒地獄名言ベスト50



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