最新文芸情報


2002.4〜5


5月19日〜明日から7月下旬まで、約2ヶ月ほど欧州を中心に芸術家の墓巡礼に行ってきます!合計、約60名。しか〜し、これはノー・トラブルの場合ッ!嗚呼、何人と会えるのやら…。その間はHPを更新できないので、しばし既存の各コーナーをお楽しみ下さいませ!
5月18日〜国内の美術関係者が選んだ西洋美術日本美術それぞれの100選を表にしました(情報源はNHK)。よろしければ鑑賞の目安に!
5月17日〜週刊『日本の美をめぐる』第4号“奈良の都と大仏開眼”がやってくれた。見開きでドカーンと四天王像が載っていて、驚天動地のド迫力だ。仏像に興味がない人も、立ち読みで良いからあの四天王像をぜひ見て欲しい!写真とはいえ、極限まで緊張感が張り詰めており、思わず後ずさりするだろう(顔面アップが並んだページも足がすくんでしまう)。東大寺以外の有名仏も多数収録されており、最近の仏像本の中ではビジュアル面で一番充実していた!
5月16日〜4日後の旅立ちに備え、ユーレイルパス(鉄道周遊券)、共通通貨ユーロのトラベラーズチェック(旅行小切手)を購入する。ユーレイルパスは欧州17ヶ国の特急乗り放題チケットで、これがあれば切符窓口の行列に並ばなくて済むし、宿代を夜行で節約出来るし、いちいちお金のやり取りをせずに済む、重宝しまくりアイテムだ。旅行小切手も盗難にあった時に即再発行してもらえるのでメチャ助か。//一昨年にカンヌでグランプリを獲った中国映画『鬼が来た!』を観る。日本兵捕虜と中国農民のドラマだ。従来の反戦告発映画と違って、所々、喜劇タッチで描かれていたのに驚いた。物語の後半は人間の狂気が炸裂、前代未聞のラスト・シーンから受けた衝撃は、文字通り言語を絶していた!
5月14日〜押入れの最深部から、18年前のビデオが出てきた。おそるおそる再生すると、ボトムズ、パタリロ、ゴーグ、ウラシマン、伊賀野カバ丸、ダンバインという、特定の年代層の者にはタイトルを聞いただけで泣けてきそうな作品が入っていた。歓喜したのがサラエボ五輪の総集編。五輪史上初めて全審査員が満点をつけたトービル&ディーンの伝説的アイスダンス『ボレロ』が入っていた!演目が終わる前に、観客が総立ちになって拍手しているスケート競技なんて見たことない!
5月13日〜映画ファンに昨年絶賛された2作、スペイン映画『蝶の舌』、邦画『GO!』をやっと観る。『蝶の舌』は老教師と少年の心の交流を描いたもので、2人が森の小道を歩く場面は、まるで印象派の絵画のように美しい映像だった。自然界の秘密を語り合う場面も良い。それだけに内戦に入っていくラストの痛切さはハンパじゃない…。『GO!』は重いテーマをスピーディーな場面展開とユーモア溢れるセリフの山で、いっきに最後まで見せてくれた。ラスト10分はイマイチ。(ついでに『ソードフィッシュ』DVD版のおまけ映像、別ラスト・バージョンも観た。断然この別バージョンが良い。劇場公開版は米国万歳が鼻に付き過ぎ!)
5月12日〜京都を西から東へ疾走!まず嵯峨野の清凉寺で特別公開中の釈迦如来を拝観。37才の釈迦をリアルタイムで彫ったという世界最古の仏像の模刻で、インドから大陸を旅してやって来られた名仏だ。体内に五臓六腑の模型が収められているのが生々しい(歯は象牙、喉には鈴が内側に貼り付けられている)。続いて妙光寺で江戸前期の天才陶工・野々村仁清の墓参をする。荒れ寺の片隅に眠る仁清は墓石の高さが膝ほどしかなく、一世を風靡した名匠の小さな墓に胸を打たれた。最後は左京区の永観堂で、阿弥陀さんが横を振り向いているという珍しい「みかえり阿弥陀如来」に手を合わせる。これは浄土への道すがら、遅れた者を待っている姿らしい。今日一番驚いたのは、冒頭の清凉寺に光源氏(源融、みなもとのとおる)の墓、豊臣秀頼&大阪の陣の戦死者の墓があったことだ。墓の存在を全く知らなかったので、サプライズ巡礼が出来たことが、熱血墓マイラーとしてメチャ嬉しかった!//祝、HP公開3周年!時が経つのは速いね。HPのアクセス数は、今でこそ7万件に手が届きそうだけど、最初の1年はまだ1万件をヒットしてなかったんだよ〜。
5月11日〜今夜の『美の巨人たち』は最近で一番良かった!画家ドガは若い頃輪郭線のハッキリした油絵を描いていたが、50代に視力を失い始めて筆先が見えなくなると、指でパステルを塗りだした。その為に人体の輪郭線がハッキリせず、大まかな色の塊りになったが、それがドガ独特の魅力となっている。画家の彼になぜ彫刻作品が多いのか以前から不思議に思っていたが、失明後も彼は創作意欲を抑えることが出来ず、彫刻作品を続々と生み出していたのだ。この“美を表現したい”という執念はすごい。生涯独身、まさに美に仕える修道士というところか。(墓碑の銘文が“デッサンを愛した男”だけというのも渋い)
5月10日〜今年度から中学理科で進化を教えなくなったと知り驚く。高校でも選択科目の中でしか教えないので、全く進化を学ばずに大人になる子供が出てくる。進化は、人類が猿や爬虫類、遠くは魚類を祖先に持つことを知ることで、自然界と我々が繋がっていることを学ぶ重要なテーマだ。人類が地球上の生物の“支配者”という傲慢な考えを謙虚なものにする為にも、絶対に授業からカットすべきではないと思う。
5月9日〜週刊『日本の美をめぐる』は、かなり気合が入っている!単にオールカラーというだけでなく、印刷の発色が非常に美しい。また見開きのページで大きく代表作を紹介しており、作品の持つエネルギーがビシビシ伝わって来る。第2号の“宗達と光悦”、第3号の“雪舟”には、それぞれふろくが付いており、前者は“日本美術早わかり年表”、後者が“美術用語辞典”。特に美術用語辞典は文芸ジャンキーならぜひ手元に置きたいアイテムだ。しかもこれで560円!どうか今後もこのレベルを断固維持して欲しい!(先頃完結した『古寺をゆく』別冊は仏像写真集。掲載枚数こそ少ないが、仏像を撮る角度が良かった)
5月8日〜今夜21時15分からのNHK『その時歴史が動いた』は必見。画家に憧れ美大を目指していたヒトラーが、なぜ狂気の独裁者となり、またドイツ社会はそんな彼を受け入れてしまったのか、それを当時の社会的背景と共に徹底検証するとのこと!(ゲーテやベートーベンらヒューマニストを輩出してきたドイツで、どうしてファシズムが支持されたのかが解明されるだろう)//昨日のムーラン・ルージュ関連。主演女優のN・キッドマンのゴールデングローブ賞受賞時のコメントは印象深かった…「私にとって最高で最悪の1年だった。同時に最高のことと最悪のことが起きるなんて人生っておかしなものね」(昨年彼女はT・クルーズと離婚している)
5月7日〜ビデオで映画『ムーラン・ルージュ』を観る。映像は噂通り、凝りに凝っていた!色の洪水プラス、ズーム、ロングショット、特撮が多用され、冒頭から頭はクラクラ。それに音楽も非常に良い。設定が100年前のショー・ステージなのに、エルトン・ジョン、ニルヴァーナ、ポリス、マドンナを使って実に斬新だった。肝心のストーリーは…最後の5分で盛り下がったのが残念。う〜ん、惜しい。ま、好みの問題か。
5月6日〜学生時代の文芸サークル仲間(11人)で集まり、10年ぶりに泊り込み合宿をした。で、24時間ぶっ続けで互いの研究成果を発表しあう。上方落語の現状報告をする者、ウィトゲンシュタインの哲学論を解説する者など、サラリーマンとなった現在も趣味で文芸に接点を持っていることを互いに確認しあい、ここまで長生きしたことを祝いあった。皆が30代になった今もこうして繋がりを持てるのは、本当に嬉しい。
5月5日〜今まで使っていたプリンターがぶっ壊れ、最新のプリンターに買い換える。印刷して驚いたのは、その動作の静かさ!これまでは「ガッ、ガッ、ギーッ、ガッ」とか大騒ぎだったのが、「スー、シャカシャカ…」って感じだ。まさか2年でここまで変わろうとは!
5月4日〜東大寺展について。目玉作品の日光&月光菩薩はもちろん素晴らしかったけど、最も心を奪われたのは水晶に入った舎利(釈迦の骨)!小さな骨が3個入っているのが確認できた。1300年も昔に、遠くインドから中国を経由して奈良の地にやって来た骨に、守り、受け伝えた人々の信仰の厚さを感じた。南大門で見た仁王さんは、いつもながらド迫力。前に立つ度に、記憶の中の姿を大きく上回る巨大さに圧倒される。戒檀院の四天王は、以前に訪れた時は曇天で、照明もなくさっぱり見えなかったが、昨日は激快晴だったので仏たちの毛穴まで見える勢いだった(笑)。四天王の造形も見事だが、邪鬼の踏まれっぷりがこれまた素晴らしい。興福寺では阿修羅像の切ない表情にキュンとなり、特別公開中の秘仏、無著&世親菩薩の背中に、黙して悟りへの道を歩む修行者の自己への厳しさを見て、泣きそうになった。
5月3日〜アート・ツアー関西編の参加者は25人!東京、埼玉、高知という遠方からの参加者もいて、皆さんのアートへの熱い想いに感動しました。奈良の都を共に駆けずり回った方々、本当にお疲れ様でした。『日本の絵本画家展』は、印刷物とは比べ物にならない原画の輝き(発色の良さ)に目が釘付けになった。各原画は連作で展示され、場面ごとに言葉が添えられており、ユーモラスな作品の前ではクスクスと笑い声がもれたり、そこここで母親が子供に読み聞かせていたりと、絵本展ならではの温かく穏やかな空気を楽しんだ。(仏像のレポートは明日に)
5月2日〜明日の第2回アート感電ツアーは雨天決行です、念のため。また、簡単な仏像鑑賞テキストを配布すべく目下激筆中ッ!
5月1日〜劇団四季『コンタクト』で、演出家の浅利慶太が1200人の候補の中からキャストを決めた際の言葉に唸った---「才能とは努力のこと。努力の出来る人が才能がある人なんだよ」
4月30日〜GWから5月中旬まで、日没直後の西空に惑星が集合している。水平線から順に水星、金星、火星、土星、木星の5惑星が仲良く並んでいる。6日には火星、土星、金星が正三角形に並ぶそうだ(最も近くに集まるのは5月13日)。次回の惑星集合は2040年!
4月29日〜前回の『国宝探訪』の“浄瑠璃寺”特集は感動的だった。寺の東側には“生”の象徴である薬師如来を配置し、西側には“あの世”を象徴する阿弥陀如来が配置されている。これは人の生死を太陽の昇り沈みで表現しており、中でも春分&秋分の年2回は、薬師如来の真後ろから太陽が昇り、阿弥陀如来の真後ろに沈む設計になっている。今年の春分の日は晴れていたので、NHKの取材班は阿弥陀堂(極楽浄土)の如来の背後に、真紅の夕陽がゆっくりと沈んでいく神々しい姿の撮影に成功していた!この世の光景とは思えぬ圧倒的な崇高さ。う〜ん、メルマガで推薦すれば良かった!
4月28日〜昨夜の『美の巨人たち』は素晴らしかった!画家ロセッティの代表作「ベアタ・ベアトリクス」は、詩人ダンテが愛したベアトリーチェを描いた作品だけど、それは32歳で自殺したロセッティの妻をモデルに、彼女の死後8年の歳月をかけて描いた作品なんだって!絵の背景にある時計が9時を指しているのはベアトリーチェが死んだ時間、鳩がくわえているのは妻の死因となったケシの花、とのこと。(ちなみにミレイが描いた“オフィーリア”もモデルはロセッティの妻)
4月27日〜全人生をかけて激筆した随筆『なぜ芸術はスゴイのか?』が完成!膨大な時間を費やして書き上げたので、もう、HPの一番目立つ所(この上)にリンクを張ってしまった!これはまさに僕の存在証明なり!ほんと、生きてるうちに、これをこの世に書き残せて良かった。生まれて来れて、ラッキーだった!!
4月26日〜ド根性文芸メルマガ、カジポン・タイムズの読者がついに千名の大台を突破!現在激筆中の「芸術論」は、それを記念すべく執念で完成させようとしているわけです。いよいよ明日、脱稿予定!//カラメルの替わりに黒蜜が載ったプリンをコンビニで買う。きな粉が付いていたのでふりかけて食す。百円にしては、なかなか美味//BBSの色を戯れに変えてみる。
4月25日〜芸術の魅力を伝えようと、書き始めては文章力の限界から何度も挫折していた「カジポン版芸術論」が佳境に。一両日中にアップします。これを読めば芸術がグッと身近になる…ハズ!//熱は下がって、36度後半で微妙にこう着状態。
4月24日〜HPの上部にいる犬のグルミット。このキャラを考えた英のニック・パーク氏が作った「チキンラン」をビデオで観た。粘土の人形を少しずつ動かして撮影するので、一日に3秒分しか撮れない日もあったという。確かにその苦労は伝わってきた…しかし、肝心の物語はスカスカ、登場するニワトリ達がかわいくなくて(むしろ不気味)ついに最後まで感情移入できず。うーむ。もっとグルミットのように、毒のある間で笑わせて欲しかった。ハリウッドに進出して骨抜きにされたのか!?(もうすぐ撮影に入るグルミットの4作目に期待)
4月23日〜NHK教育の天気予報入門が面白い。今日は雲による天候の予測の仕方だった。様々な雲が紹介されたが、めったに見ることが出来ない「くらげ雲」の美しさに息を呑んだ。くらげそっくり(胴体から足が出ている感じ)の珍しい形で、大空に誰かがハケで描いたみたいだった。嗚呼、1度でいいから本物を見たいものだ。
4月22日〜昨日『ロード・オブ・ザ・リング』を再び観た。今度は大好評の吹替え版で。確かに字幕版でカットされてたセリフがたくさん出てきて、非常に分かりやすかった。故淀川氏が「吹替え版はセリフのノーカット版だ」と言ってたのを思い出した。この映画は実話ではないし、もちろん登場人物の死も役者の演技だ。それを分かっていながら涙してしまう映画の不思議!//治ったと思ったら37度オーバー。だんだん、これが自分の平熱のような気がしてきた(笑)。
4月21日〜石仏の五百羅漢で有名な京都の石峰寺へ行き、寺墓地に眠る江戸時代の天才絵師・伊藤若冲に墓参してきた。墓の横に巨大な筆型の塚(石塔)があり、なるほど絵師らしい良い墓だと思った。また善願寺では、樹齢千年の御神木に仏師の西村公朝さんが彫りつけた不動明王を見た。大木に直接仏像が彫り込まれたものを見たのは初めて。神木がまだ生きているだけに、幹に彫られて命の一部となった不動さまの存在感は極めて大きく、その迫力に圧倒された。
4月20日〜一匹狼の友人(20代後半)に“孤独感が襲って来たときは、どうやって克服すんの?”って尋ねたら、一言「ん〜、放っておく!」。“孤独感なんか縁が無い”と言い切る訳ではなく、“孤独感は襲って来る、だが放っておく”と突っ放すところがカッコ良い//熱、順調に下がり始める。やった!

4月19日〜きたる5月3日に敢行する第2回アート感電ツアーのお知らせコーナーを作りました//とりあえず鼻水は止まった。あとは解熱だけ!
4月18日〜素潜りで深度の世界記録を争っているピピン・フェレラスが、新記録の深さ163mにトライして水中で失神、挑戦は失敗に終わった。その時の彼のコメントがいい「恥じることはない。何回しくじろうと、そんなことは自分にとって問題じゃない。むしろ人間の本領は、何回立ち上がって前へ進むかだと思っている」//熱は変化なし。明日友人が抗生物質を届けてくれるので、それ待ち。励ましメール、本当に有難うございます!
4月17日〜発熱7日目。もう気分は正岡子規ッス…//古典芸能の人形浄瑠璃・文楽では、セリフを読む人を「義太夫」という。義太夫の人間国宝・越路太夫さんが76歳で引退した際の言葉を知り、胸が熱くなった---「義太夫の修業は一生では足りなかった。もう一生欲しかった」。…壮絶!
4月15日〜発熱5日目突入。いい加減、自分の身体に腹が立ってきた。床に伏している時間がもったいなさすぎる!失えば2度と戻って来ない貴重な「時間」を、こんな無駄な使い方をしてるなんて、もう堪えられない。やるべき事がたくさんあるのに、まったく、冗談じゃない。
4月14日〜今店頭に並んでいる小学館の『週刊・日本の美をめぐる』創刊号は素晴らしい!オールカラーで葛飾北斎の浮世絵を特集してるんだけど、創刊記念価格でたったの350円なのだ!これはもう絶対に買うべし。一家に一冊どころか、一人一冊買いやがれって勢いだ。名作『冨嶽三十六景』が見開きにズラリと並んでるページは涙モノ!売り切れる前にゲットせよ!
4月13日〜ふぬ〜、まだ復活できない。昔はすぐに治ったのにー。
4月12日〜ぐぬぬ。熱が下がらない…。
4月11日〜ムギュー。春で暖かくなったのに風邪でボロボロ。38度3分。う〜ん、マイッタ。
4月10日〜仏像の勉強は面白い。閻魔大王はお地蔵さんが変身した姿ということを始めて知った。地獄の裁判官たちはすべて釈迦如来や菩薩様の仮の姿であり、地獄に落ちた人の大半は3回忌の裁判官(阿弥陀如来)によって救われるとのこと。閻魔にとって罰することは本望ではなく、罪を反省させ一刻も早く極楽へ連れて行こうとしてるんだって。また寺門を守っている2体の仁王さんは、口を開けた阿形像が魔物を威嚇し、口を閉じたウン形像は罪を犯した人さえも門をくぐることを「ウム、よし入れ」と、うなづき許可してるんだって。優しいね。
4月9日〜イスラエル軍、大暴走。聖地ベツレヘムの生誕教会(キリストが生まれた場所)に逃げ込んでいるパレスチナの人々に手榴弾を投げ込み、しかも消火作業をしている人間を射殺したり正気の沙汰とは思えない。旧約聖書を重視するユダヤ教徒にとってキリストは重要人物ではないが、全世界のキリスト教徒にとって生誕教会は心の故郷。銃撃を行なうなんてもってのほか。難民キャンプにロケット弾を20発も撃ち込む凶行もあり、EUはついに経済制裁の用意に入ったが、日本政府は何をやってるのか?
4月8日〜最近見た映画では『ロード・オブ・ザ・リング』がイチオシ。3部作なのでストーリーそのものは完結せず中途半端なんだけど、それがマイナス要因にならないほど映像美が素晴らしい!あれは絶対に大きなスクリーンで観て欲しい。よくぞ作ったり、と拍手を送りたい。『モンスターズ・インク』も面白かったが、中だるみの部分があった。もっとテンポよく出来たはず。ビデオで観た『ソードフィッシュ』は、なぜ米国がテロの標的として憎まれているのかを考えようとせず、アラブ人への敵意を露骨に煽っているようで不快感を感じた。
4月7日〜不祥事続きの人気狂言師和泉元彌が能楽協会から除名申請を受ける事態となり残念に思う。でも「発熱のため」という理由で公演をドタキャンし、その夜にテレビ番組の収録をしていたり、2月にもテレビ出演で公演に2時間半も遅刻しており、実際問題ありだ//メールの受信時だけでなく、送信時にもウイルス・チェックを行なう、最新ウイルス対策ソフトが発売されたので購入した。約1万は痛かったけど、メルマガの購読者が千名に近づいているし、発行者は出来うる限りの努力をする義務があるもんね。
4月6日〜小雨降る京都金福寺(こんぷくじ)で、江戸の俳人&絵師の与謝蕪村の墓参をした。墓に刻まれた文字が風に吹かれているようにナナメになっていて、流浪の俳人という雰囲気が墓石からもにじみ出ていた。今日は、実に良い墓を見た。
4月5日〜京都国立博物館の『雪舟没後500年記念展』に行ってきた!この展覧会のコピーがすごい。『ひとは彼を画聖(カリスマ)と呼ぶ。』『見逃せば、次は50年後。それまであなたは待てますか?』。ここまで煽られれば行くっきゃない。で、実際素晴らしかった!日本全国から国宝が大集合。水墨画のしぶい枯淡な世界に酔いしれた。ただし、4月7日で終了なので、ものすごい人ごみ。静かに作品と向き合いたいなら、絶対に朝8時半から並ぶべしッ!(入場制限2時間もザラ)
4月4日〜先月まで東京で開催していた横山大観展、松林図屏風展は、共に非の打ち所のない名品尽くしだったが、意外だったのが出光美術館の所蔵品にムンクとルオーがあったことだ。共に常設展示されているようで、いつでも鑑賞できるみたいだ。本物のムンク&ルオーが「普通に」そこにあったので、全く心の準備が出来てなかった僕は、アート・サンダー(芸術雷)の直撃を受けて立ちすくんだ…!
4月3日〜ビデオで邦画『ウォーターボーイズ』を観た。男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑戦するという破天荒なストーリーだ。基本はコメディだが、ただのお笑い映画ではなく、クライマックスのシンクロ場面は目を見張るほど素晴らしかった!あれはもう芸術作品。オリンピックに正式に男子シンクロを加えて欲しいと思った!レンタル中でなければ、ぜひ御覧あれ。
4月2日〜CS(スカパー)のシアター・テレビジョンでオンエアされたバレエ「ボレロ」を見た。ダンサーは女性のマイヤ・プリセツカヤ。シャープでキレのある動きがカッコ良かった。ジョルジュ・ドン(映画『愛と哀しみのボレロ』で踊っていた男性ダンサー)版以外にも、全曲ノーカットの映像が現存していたことを初めて知り驚いた。ボレロは元々女性の為の踊り。恍惚のドンに対し、歓喜のプリセツカヤという印象だった。(最近は来日したギエムが踊っているよね)
4月1日〜来館者6万人突破!//今夜民放(テレビ東京系列)でオンエアされる『男はつらいよ/寅次郎夕焼け小焼け』は超々々必見!!なんといってもシリーズ全49作の中の最高傑作なんだから!!この第17作は、ただのコメディではなく、芸術論、社会批判、人生の悲哀など様々な要素が描かれており、寅さんシリーズの範ちゅうにとどまらず、邦画史上に燦然と輝く名作中の名作だ。とにかく、今夜はあらゆる事を後回しにし、万難を排してこの作品を全身全霊で体感して欲しい!!(今は亡き宇野重吉、太地喜和子らの名演も光る!)//いやはや、今回の旅は冒頭からブッ飛んだ。成田発の午前のフライトなので、事前に大阪から上京しておき、早朝に都内を出て万全の態勢で出国2時間前に搭乗手続きをしようとすると、カウンターの女性がクールに「お客様、この便は翌日です」。僕は以前から自分がオッチョコチョイだと思っていたが、まさかここまでとはーっ!トホホ。





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