最新文芸情報


2016.1〜2

●2月29日…【速報】ディカプリオ、4度目のノミネートで悲願のアカデミー主演男優賞受賞キターッ!!

//国会中継でも引用され、話題になっているブログの書き込み「保育園落ちた 日本死ね」。保育園が増えないのは、保育士不足も大きな理由。保育士さんはハードな仕事内容なのに給与が安く(全職種の平均より10万円安い)、離職率が非常に高い。離職率を下げるためには待遇改善=給料アップが必須。報ステによると、保育士さんの給料を平均水準にあげるために必要な財政支援は、与党が夏の参院選前に高齢者へ配る3万円の総額とだいたい同じとのこと。政府は子どもに使うお金は財源がないからダメといい。高齢者へ配る金は財源がなくてもやるという。これじゃ少子化問題は解決しないわ。

//今日の関電・高浜原発4号機、再稼働の“晴れ舞台”を全国に見せるため大勢のマスコミを中央制御室に入れ、「それでは投入(送電)します!」「投入!」とスイッチを入れた瞬間に「ピーピーピー」と警報がけたたましく鳴り、マスコミの目の前で原子炉と発電機が緊急自動停止。まるでブラック・コントだがもちろん笑えない。テレビカメラの前で4分以上も警報が鳴り続けていた。高浜原発は9日前に放射性物質を含む水漏れトラブルがあったばかり(ボルトの緩みという初歩的人災)。夜になっても警報の理由は不明。4年7カ月も再稼働に向けて準備してきて、何度も入念に設備をチェックしたはずなのに、いきなり緊急停止。首相が豪語する「世界一厳しい検査」に合格し、この重大事態。新しい安全基準は本当に正しいのか?もうスイッチ入れるな。
※この高浜原発4号機は、福井地裁の勇気ある裁判官が再稼働差し止めの判決を下したいわくつきのもの。理由は“新しい安全基準を適合しても安全を確保できない”。その後、この裁判官は配置転換され、新任裁判官がまともな根拠を示さないまま安全と判断し、再稼働を認めた。で、結局コレ。最近の原発業界は、原発運用40年ルール(40年で廃炉)を国民に広く問わないまま60年ルールに変えるとか、免震重要棟は経費がかさむから作らないとか、あんたらもう1回事故を起こす気かと。さようなら関電&原発マフィア、当方、春から大阪ガスの電気を買いますんで。
●2月28日…明日はアカデミー賞授賞式!今年の主要4部門の情報を整理。
〔作品賞ノミネート8本〕
・「マッドマックス 怒りのデス・ロード」…シリーズ30年ぶりの新作。資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した未来世界に誕生した新たなる英雄神話。
・「レヴェナント 蘇えりし者」…ディカプリオとイニャリトゥ監督が初タッグ。ハンターの壮絶なサバイバルを描く。坂本龍一が音楽を担当。
・「ブリッジ・オブ・スパイ」…スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、コーエン兄弟脚本というハリウッド最高峰の才能が結集。米ソ冷戦下のサスペンスドラマ。
・「スポットライト世紀のスクープ」…カトリック教会の大スキャンダルに迫る記者たち。
・「ルーム」…7年間も部屋に監禁された女性と、5歳の息子の魂再生の物語。
・「オデッセイ」…巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった火星サバイバル。
・「ブルックリン」…1950年代にアイルランドからNYにやってきた移民少女の青春。
・「マネー・ショート 華麗なる大逆転」…ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話。クリスチャン・ベール、ブラッド・ピットなど豪華キャストが共演。
〔監督賞ノミネート〕
・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ…「レヴェナント」は作品賞・監督賞を含む最多12部門にノミネートされた。昨年は「バードマン」で受賞。メキシコを代表する映画監督。
・ジョージ・ミラー…シリーズ30年ぶりの新作「マッドマックス怒りのデス・ロード」は、各国に熱狂的ファンを生み出した。脚本も担当。
・アダム・マッケイ…「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
・レニー・アブラハムソン…「ルーム」
・トム・マッカーシー 「スポットライト 世紀のスクープ」
〔主演男優賞〕
・レオナルド・ディカプリオ…「レヴェナント」で4度目の主演男優賞候補。いい加減、彼に獲らせてあげて欲しい。そもそも06年の「ブラッド・ダイヤモンド」の熱演でアカデミー協会は彼にオスカーを授与するべきだった。
・マット・デイモン…「オデッセイ」。名優と称えられるが意外にも主演男優賞ノミネートは初。
・ブライアン・クランストン…「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」。ブライアン演じるトランボは赤狩りでハリウッドを追われたリベラル映画人。別名で「ローマの休日」の脚本を書く。
・マイケル・ファスベンダー…「スティーブ・ジョブズ」の演技が好評。
・エディ・レッドメイン…「リリーのすべて」において、世界で初めて性転換手術を受けた画家を演じる。昨年は物理学者ホーキング博士を演じ、主演男優賞初ノミネート&初受賞。2年連続受賞なるか。※生涯ノミネートさえされない俳優が殆どなのに、30代前半で連続ノミネートは凄すぎ。
〔主演女優賞〕
・ケイト・ブランシェット…女性同士の恋愛を描いた「キャロル」でルーニー・マーラと共演。4度目のアカデミー主演女優賞ノミネート。
・ブリー・ラーソン…「ルーム」で既にゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得。本命か。
・ジェニファー・ローレンス…「JOY」。「X-MEN」シリーズでも知られている。
・シャーロット・ランプリング…「さざなみ」。1974年の「愛の嵐」から42年も経ったのか!
・シアーシャ・ローナン…「ブルックリン」で50年代のアイルランド移民に扮する。

アカデミー協会から見ればキワモノ的な「マッドマックス怒りのデスロード」が大量10部門にノミネートされたことにビックリ。実際、強烈にオリジナリティのある作品なんだけど、オスカーの王道である社会派ヒューマン作品とはほど遠い。明日はどこまで票が集まるか。
っていうか、ディカプリオ!もうマジで彼に主演男優賞をあげて欲しい。ディカプリオはタイタニックのイメージを払拭するため、汚れ役でも何でも引き受け、鬼気迫る演技を見せてきた。4度目の主演男優賞候補になった今回も受賞を逃し、ましてそれが2年連続で年下のエディ・レッドメインに行けば耐えられないと思う。嗚呼、緊張する。
●2月27日…うーん、サウスカロライナ州はクリントン候補がトリプルスコアで圧勝か。サンダース候補を応援しているけど、ちょっと厳しくなってきたかな…。なんで黒人の過半数がクリントンに入れたんだろう。格差是正を訴えるサンダースの貧困対策の方が充実しているのに。来週のスーパー・チューズデーで巻き返せるといいな。

//NHK『新・映像の世紀』、あまりに毎回すごすぎて、日記に感想書く前に放心状態になる。言葉に出来ない。人間の歴史、ここにあり。全6回のうち、これまでの5回すべてが永久保存版。
●2月26日…バスにしろ乗用車にしろ、車のアクセルを踏んでいるだけでは動かず、ハンドルに手が触れて初めて動くというようにできないものか。あと、年配の人に多いアクセルとブレーキの踏み間違いをなくす方法として、読者の方から“ワンペダル”方式を紹介して頂きました。確かにこれなら、とっさに踏むのはブレーキになる。普及すればいいのにな。

//大阪のド真ン中で起きた暴走車事故。運転手が急死もしくは意識を失ったまま、車が人をはね続けていた可能性が高いとのこと。同様の事故は以前からあるけど、最近特に立て続けに起きている感じが。ロボット・カーは不安だけど、そこに採用されている安全システム(全方位衝突回避センサー&ブレーキ)は、有人車にも導入することで、飛躍的に事故率が下がりそう。早く実用化を。
●2月25日…両親の出身国が異なりハーフであることにコンプレックスを持っている人に対して、パトリック・ハーランさんが「それはね、ハーフではなくダブル。両方のプラス面を持っているから、ダブルなんです」と言っていて、思わず小膝をポン。ダブル、いいね。

//NHKでフィリピンへ「防衛装備品の移転」を伝えるニュース。「防衛装備品の移転」なんて言葉で誤魔化さず、ハッキリと「兵器の輸出」と言うべき。「防衛装備品の移転」じゃ訳が分からない。安倍内閣が戦後日本が守ってきた「武器輸出(禁止)三原則」を捨て去り、この国は“死の商人”の仲間入りをして武器輸出国になったことや、野党がまともに抵抗せず、選挙の争点にならずに武器輸出が解禁されたことを知らない人が少なくない。兵器を売らずに近年まで世界第2位の経済大国だったことを、僕は誇りに感じていた。もし政権交代が実現したら、再び武器輸出を禁止する国に戻って欲しい。生産コストが少々高くたって、日本製の武器が回り回ってテロリストの手に渡るより余程良い。
●2月24日…「地球上痩せたい人と飢えた人」という川柳がある。初めて読んだ時、シンプルながらも世の不条理をこれほど的確に言い表した川柳はないと思った。

/穀物は世界で年間 24億トン生産されており、これは世界中の人が生きていくのに必要な量の約2倍にあたるという(参考リンク)。それなのに、毎日約5万人、年間1500万人以上が飢餓で死亡している。また、日本は世界トップクラスの“食糧廃棄大国”であり、年間 5500万トンの食糧を輸入しながら1800万トンも捨てている(廃棄率は米国以上)。この日本の廃棄量は世界の食料援助総量470万トンの約4倍に相当し、3000万人分の年間食料に匹敵するとのこと。そんなに多くの食糧を日本人は廃棄している。

/『フランスでスーパーマーケットに対し、賞味期限切れ食品の廃棄を公式に禁止』。今月、フランスは大手スーパーに期限切れ食品廃棄を法律で禁止した世界で最初の国になった。それらは廃棄される代わりに人道援助組織に回され、必要とする人々に配られるという。故意に食品を廃棄したスーパーに対する罰則も規定されているとのこと。日本であまり話題になってないようだけど、これは注目すべき変化かと。

/まだ安全に食べることができるにもかかわらず、袋の印字ミスなど様々な理由で販売されず捨てられる食品。それらを有効に活用しようとするNPO「フードバンク」が日本にもある。この活動に注目したい。

/友人が「食品に軽減税率をかけても、低所得者対策にならない。なぜなら、低所得者が真っ先に節約するのは食費だから。少ない食費が軽減税になっても効果に乏しい」と言っていた。確かにそうだ。別の政策が必要だ。
●2月23日…2015欧州巡礼記のポーランド南部編(アウシュヴィッツなど)とオーストリア疾走編をブログにアップしました。あと2日分でゴールです。

//『あさが来た』、母子役の女優の年齢はそんなに離れてないはずなのに、劇中では本当の母子に見える不思議。俳優って凄いわ。
●2月22日…コーラン第5章第32節「一人を殺すのは全人類を殺すのと同じである。一人の命を救うのは、全人類の命を救うのと同じである」。
死者が198人(女性や子どもを含む)に達したシリアの爆弾テロについて、イスラム国が犯行声明を出した。殺害理由は「シーア派の市民だから」(イスラム国はスンニ派)。何だそれは。そんな理由でなぜ子どもたちまで爆殺できるのか全く理解できない。まして、どちらも同じイスラム教徒。どうしてシンガポール人のように、お互いの宗教、思想、民族感情を尊重し、敬意を払いながら楽しく生きることが出来ないのか。深刻なのは、いったん約1万人にまで落ち込んだイスラム国の戦闘員が、今年に入って2万人に倍増していることだ。つまりロシア・フランスの空爆参加は意味がなかった。
海外から次々と義勇兵志願者が渡航している。母国に居場所がないと思った若者が、死に場所を求めてイスラム国へ渡るケースも少なくないと聞く。経済的な不平等感の解消など、世界レベルで根本的に社会を立て直すしか道はない。米大統領選などを見ていると、いずれそうなっていくと確信はもてるけど、果たしてそれまでに何年かかるのか、どれほどの血が流れるのか。安保理5カ国がそれぞれ武器輸出大国というのがもう…。
/日本政府は核廃絶を訴えるだけじゃなく、武器取引の制限も世界に向けて訴えるべき。前政権までは「日本には武器輸出三原則がある」と各国を説得できるものを持っていた。安倍政権になってそれを失ったことが残念でならない。今思えば、過去の自民党は武器輸出三原則を決めたあたり、社民・共産並にリベラルだったな…。
●2月21日…クオリティの高さからYouTubeで話題になっている『ヒストリー・オブ・ジャパン』(9分)。今月アップされたばかりで既に約600万回再生。太古の昔から現代まで、日本の歴史をハイテンポ&ユーモアを混ぜながら紹介。この9分に重要な出来事はずべて詰まっている。空海、応仁の乱も言及され、外国人が作ったとは思えない詳しさに驚いた。動画に字幕はないけど、有志が和訳しているので、それを読んでから見ると分かりやすい。時々、噴き出しながら見てたけど、原爆のとこでしばらく無音になり、その辺は茶化してない。コメント欄を見たら、「私の国のも作って」といっぱいリクエストがきてた。

//サウスカロライナ州予備選でトランプとクリントンが勝利。トランプはローマ法王の影響なしか。ただ、今回の選挙演説でもトランプは「イラク戦争は“明らかに”間違いだ」と断言したり、従来の共和党が後ろ向きだった弱者への社会保障に前向きだったり、その辺はモロにリベラル。他候補から「共和党のマイケル・ムーア(※リベラル派映画監督)」と揶揄(やゆ)されている。排外主義な部分が弱まれば、ブッシュやかつてのレーガンよりよっぽどマシか。一方、サンダースは負けたというものの今回も僅差。まだ大丈夫。74歳と候補者の中では最年長なのに、若者の過半数が支持しているのが面白い。先日のニューハンプシャー州では18〜29歳の87%がサンダース支持とのこと。
●2月20日…祝!世界の風力発電の発電能力が昨年末に4億3242万キロワットに達し(前年比17%増)、初めて原子力の発電能力を上回った!昨年新設された風力発電は6301万キロワットと過去最大で、原発約60基分に相当するとのこと。技術革新による発電コストの低下や信頼性向上を実現。一方、日本は風力発電は発電能力も新設も20位前後にとどまり、出遅れが鮮明に。本来なら、あれだけ大きな事故を体験した日本がトップ集団にいるべきなのに。ウランの埋蔵量はあと100年分もない。遅かれ早かれ原発は使えなくなる。だったら、日本はとっとと風力&地熱利用に舵を切らないと。
●2月19日…フランシスコ・ローマ法王がトランプ氏について「橋を架けることを考えず、壁を築こうとする人はキリスト教徒ではない」と断言。そして米国民のカトリック教徒に対して、「(トランプ氏と)同じような発言を続けるならキリスト教徒ではない」とスピーチ。米国民の20%はカトリックであり、これはすごい影響を与えると思う。一方、トランプ氏は「宗教指導者が個人の信仰に疑いを差し挟むのは恥ずべきことだ」と反論。ローマ法王に対し“恥ずべき”なんて非難したら、信者はドン引きだろう。トランプ氏はウォール街のマネーを受け取っていないなど、評価できる点はあるけど、法王と対立したら選挙は厳しいだろうな。っていうか、法王もこういう踏み込んだ発言をするのかと、良い意味で驚いた。
●2月18日…読者の方に教えてもらって見始めたNHK木曜時代劇『ちかえもん』、めちゃ面白いですね。近松門左衛門や竹本義太夫が出てくる時代劇コメディ。文楽の名場面も出てくるし、文芸ジャンキー的に“ド・ストライク”。近松が何かにつけて心の中で「エエーッ!?」となり、その度に笑ってしまう。近松のカラオケソングもウケる。松尾スズキさん、いいなぁ。

//国は東電事故の自主避難者を冷遇してきたが、福島から京都に自主避難した家族に対し、「東電が損害賠償せよ」と京都地裁が本日判決。自主避難者への賠償が裁判で認められたのは初めて。救済の光となるか。
●2月17日…「黒人・奴隷が米大統領に」。また新たな自民議員の失言というか、あまりに例えが悪すぎる。今日の参院憲法審査会で、自民党の丸山和也議員が「アメリカは黒人が大統領になっている。これ、奴隷ですよ」「建国当初、黒人、奴隷が大統領になるなんて考えもしない。ダイナミックな変革をしていく国だ」。
おそらく米国社会の柔軟性を称えたいのだろう。でも、オバマ大統領はアフリカ系初の大統領であるものの、ケニアから米国に留学した黒人の父と白人の母との間に生まれており、奴隷の子孫じゃない。奴隷国扱いされたケニアに対しても失礼な話。さらに頭が痛いのは、丸山議員は「黒人は奴隷だったんですよ」と言ったんじゃなく、「黒人は奴隷ですよ」と現在進行形で言っている。“言葉のあや”が許される場合と、絶対許されない(シャレになってない)場合があるなら、今回のケースは100%後者。“真意が伝わっていない”と言うなら、むしろあのような物言いで真意が伝わると国会議員が思ってることが、それはそれで問題。
●2月16日…政府は「保育士と介護士が足りない、困った、困った」と頭を抱えている。問題の根元は「低賃金」であり、低賃金だから「人手不足」に、人手不足だから残業が増え仕事がきつくなる。きついから人が集まらない。誰でも分かる簡単な図式。軍事費の一部と議員・官僚の給料を削って、保育士と介護士に回すべき。

//報ステの古舘アナ、来月降板が決まっているから吹っ切れたのか、これまで以上にバンバン自分の意見を言ってる印象。解説委員との鋭い政権批判コンボを見るにつけ、政界に来て欲しいと思う。立候補すれば間違いなく当選するだろう。

/連日のように“停波”をちらつかせる高市総務相。ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏「現状のテレビがだらしないのは事実。高市発言にしても、放送の命にかかわる問題だから正面切って批判すべきなのに萎縮してしまっている。いま、テレビ局の社長が定期的に安倍首相と会食している事実があり、それで鋭い政権批判などできるはずがない。問題の根源はそういう姿勢にある」。

●2月15日…自民の中でも極右で知られる山田賢司衆院議員.。その元公設第一秘書が謎の練炭自殺。元秘書は2月に入って選挙資金の不正疑惑をブログにアップしていた。
●2月14日…『NHK「クローズアップ現代」国谷キャスター降板と後任決定の一部始終』にリンク。安保法制に疑問を投げかけた国谷キャスター降板は、NHK上層部の判断で決まったという。現場では「国谷さんは欠かせない。放送時間が変われば視聴者を失う恐れがあり、女性や知識層の支持が厚い国谷さんを維持したまま、番組枠を移動させるべきだ」と反論したが、トップダウンで押し切られたとのこと。

//今日も真田丸、鉄血ガンダム、共に面白かった!真田丸は信長没後の全国の混乱ぶりが、実によく表現されている。昨日の友は今日の敵、来週も盛り上がりそう。/鉄血のマクギリス、敵であり味方であるという面白い動き。もう20話というのが信じられない。ドルトコロニー編、あんなに“労働者”“革命”という言葉が飛び交ったガンダムは初めて。クーデリアは良い方に大きく化けたなぁ。※全25話だけど、残り数話で完結する気配はなく、間違いなく後期がくるだろう。
●2月13日…ジョニー・デップが右派トランプ氏を痛烈に風刺した50分のパロディ動画がネットに公開されたとのこと。日本語訳がついたのアップされないかなぁ。日本のトップ俳優でこのように勇気を出して権力者を笑い飛ばせる人物はいないのか。(動画リンク/英語)
〔追記〕読者の方からこの記事(町山・大統領選レポ)を教えてもらいました。米政界の裏事情分かって面白かったです。なんかトランプが穏健派に思えてきた(汗)。
●2月12日…『東西キリスト教会が和解、法王と総主教が歴史的会談』。1054年に東西に分裂し、ときに衝突していたキリスト教会。本日、約千年ぶりに和解し、西の代表・ローマ法王フランシスコと東方正教会の最大勢力・ロシア正教会のキリル総主教が、イラクやシリアで迫害を受けるキリスト教徒の保護のために連携&暴力やテロ撲滅に向け国際社会に行動を求める共同宣言に署名した。両者が歴史的会談を行った場所が、無神論国家で知られるキューバの首都ハバナというのが印象的(同国は近年まで教会の新規建設禁止だった)。ある意味、これ以上中立的な場所はない。無宗教のキューバなら、“どっちが会いに行った”というメンツ問題が起きない。ゲバラが生きてたら超展開に微笑んでいただろう。

//アインシュタインは正しかった!重力波を国際研究チームが世界で初めて確認!ノーベル賞間違いなしの歴史的快挙。

//株価急落が止まらない。ついに官製相場のメッキが剥がれたか。年末2万いったのが終値1万4千円台に。言うまでもなく株はギャンブル。こんな恐ろしいものに、政権の判断で多額の年金を投入するのはやめて欲しい。たとえトータルで黒字になろうと、歴代政権は自制して手を出さなかった。
●2月11日…これは酷い。『末端価格70億円、約100キロの覚醒剤押収』。鹿児島市のフェリーターミナルの近くで、車内に大量の覚醒剤を所持していた神戸山口組の中核団体・山健組の組員ら4人が昨日逮捕された。暴力団による組織的な覚醒剤の密輸事件。末端価格70億円というのが凄まじすぎる。でも、あまりメディアも国民も大騒ぎしていない。感覚が鈍っており、それが怖い。

//高市総務大臣「政治的に公平でないメディアは停波も検討する」。政府批判をやるテレ朝やTBSへのけん制だろうけど、先進国ならどの国だってジャーナリズムが政府に厳しいのは当たり前。僕にしてみれば、天皇陛下の護憲・反戦発言をカットしたり自民の強行採決を中継しないNHK(安倍内閣>天皇)、右派論客ばかりを揃えて出演させる大阪読売のたかじん番組や、都合の悪い歴史的事実から目を逸らし、一方的な右派報道を続ける産経の方がよほど大問題。

  ツイッター画像より
●2月10日…なんでiPhoneからウチのサイトを閲覧すると、下部に広告が表示されるんだろう。しかも結構大きいスペース。契約した覚えはないのに。無料のアクセス解析が犯人なのかな。パソコンやiPadからだと出ないよね?
〔追記〕原因判明!無料アクセス解析「忍者アナライズ」が犯人だった。マジか〜。これ、ほぼ全ページに貼ってあるので、すべて削除&別の解析に変更すると天文学的時間を要する。かといって当サイトは非広告がモットーなので放っておけない。そういう訳で有料版に移行!これでもう広告が消え、スマホ・ユーザーの人も見やすくなったハズ。これからも文ジャンをよろしくお願いします。

//オレオレ詐欺は日本発の犯罪で世界に広がりつつあるという。ほんと最悪。国家として恥だし、世界に申し訳ない。一昨年の国内の被害額は556億円。被害者は身内から責められ自殺者まで出ている。その意味で犯人は人殺し。だいたい詐欺罪が懲役10年以下というのが甘すぎ。中国は20年、最長で無期懲役であり、こればかりは中国を見習った方が良い。
●2月9日…昨夏のポーランド・ワルシャワ巡礼記をブログにアップしました!墓マイラー30年、夜の墓地の美しさに泣いたのは初めて。

//予備選サンダース燃え!否、萌え!ニューハンプシャー来い!

//また文春砲が自民議員に炸裂。今度は宮崎謙介議員。リベラル支持の僕ですら、なんでこうも一部の自民議員は気が緩んでいるのかと、逆に心配になるレベル。
●2月8日…大河ドラマ『真田丸』が面白い。昨日の第5話「窮地」は本放送を見て、さらに妻が録画分を見ていたのをチラ見していたのが、いつの間にかガッツリ視聴。三谷幸喜のテンポの良い脚本で真田父子や家康がイキイキと動く。中でも草刈正雄の存在感は頭一つ飛び抜けており、役者人生を代表する一作になるのでは。愛すべき超生真面目な信幸(大泉洋)、頭キレキレの信繁(堺雅人)、それぞれやり取りが楽しく、家康(内野聖陽)の伊賀越えも盛り上がった。
/それにしても、信長(吉田鋼太郎)が登場した回でいきなり“本能寺の変”まで行ってしまうとは。“本能寺の変”といえば、歴代大河ドラマが気合いを入れて描いてきたクライマックスのひとつ。“なんてもったいない”と思ったけど、逆にいえば三谷幸喜には“本能寺で引っ張る時間がもったいない”というほど、面白いネタやアイデアが山ほど頭の中にあるのだろう。今後も期待。
/『真田丸』テーマ曲のバイオリンのメロディー(3分)が頭から離れず、朝からずっと鳴っている。子どもも「チャカチャカチャ〜チャカチャカチャカチャカチャ〜」と口ずさむなど激ハマリ。ぐああ、止めて欲しい…。

//インドで史上初の隕石落下による死者。大学のキャンパスに落ち、歩行中のバス運転手を直撃したとのこと。防ぎようがなく、最も不条理な人生の終わり方だ…。
〔追記〕どうやらNASAは否定的。だとすると何だったの?
●2月7日…中国人の民主化活動家が、タイなど逃亡先で消息不明(失踪)になる事件が続発。どう考えても中共政府の暗躍。活動家たちは「もう逃げられない」と脅えている。国内でも国外でも民主化運動に弾圧を加えるとは無茶苦茶。北朝鮮は国際世論を無視してミサイル発射、台湾は地震で倒壊した17階建マンションの酷い手抜き工事(壁の中から大量の一斗缶)発覚。週末のBSでは、韓国セウォル号沈没事故で息子(17歳)を失った父親が“こんな社会を作ってしまったことを子どもたちに謝りたい”と心の叫び。「あの事故は韓国社会の矛盾が凝縮されたものだと私は思っています。人の命よりも金を優先する企業、そうした企業と癒着する政治家、そして社会の不正に目を瞑ってきたメディアや国民、これらが混然一体となりながら、沈没事故という爆弾となって爆発したのです」。アジア混沌。

//桜島、台湾、茨城と連日のように噴火や地震が続いてイヤな流れ。
●2月6日…今年も“さっぽろ雪まつり”会場にジョジョの奇妙な雪像が登場!制作されたコブラチームの方から写真を送って頂きました。今回の作品は春からオンエアされる第四部アニメを祝ってシアーハートアタック!本編の爆弾戦車ではなく、荒木先生が単行本に描いたユニークなラフ画を立体化したマニアックさに脱帽。そして爆弾戦車の背後には、第四部と同じ舞台の第八部から杜王町コラボとして“ジョースター地蔵”が彫られている心憎さ。毎年コブラチームのジョジョ愛には圧倒されます。制作お疲れさまでした!

ラフ画の爆弾戦車はひょうきんな表情(笑) 単行本第38巻より



展示番号は60番です 雪上とキャタピラは相性抜群 お地蔵様をを見逃すな!

//池澤夏樹氏選定の世界文学全集30巻、装丁も良いし全部読みたいなぁ…。リヒャルト・カプシチンスキ『黒檀』が入ったやつを購入。
●2月5日…米国の人気バンド「アース・ウインド&ファイアー」創設者でリーダーのモーリス・ホワイト氏が2/3に他界との速報。享年74歳。追悼で『宇宙のファンタジー』(4分37秒)、『セプテンバー』(3分35秒)を聴く。
●2月4日…半年に一度の定期報告!ウチのサイトは文字が多く、広告が入ると読みにくくなってしまうし、文章の独立性を保つ意味でも、やせ我慢に近い“美学”のためにすべての広告依頼を断っています。とはいえ、せめて維持費の何割かがサイトから入ってくれば助かるのが本音…。 読者の皆さんの中にはエールの意味で当サイトからアマゾンを利用して下さっている方もおられるかと思います。2つの大容量サーバー、独自ドメイン、転送サービスなど、サイト維持費(15万弱)の “約7割”をアマゾン還元金に助けられているのですが、購入者のお名前がこちらでは分からないため、せめて高額商品の品名だけでも感謝を込めて報告させて頂きます!
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以上、記入漏れがあれば申し訳ありません。当サイトのアマゾン検索BOXを利用して頂いたすべての皆さん、本当に有難うございました!
●2月3日…甘利大臣が辞任したばかりなのに、今度は遠藤五輪担当大臣に献金問題。ただこちらは毎日新聞が取り上げる一方、朝日は静観しており、それほど深刻ではない模様。っていうか、もうこの手の問題に貴重な国会審議の時間を費やすのはもったいないので、「企業・団体献金の禁止」を決めてしまおう。互いに仲が悪い、おおさか維新と共産でさえ、この点は一致している。そもそも、“政治とカネ”問題を終わらせる(企業・団体献金禁止)ため、莫大な政党交付金を僕らは血税から出している。それなのに「企業献金はもらう」「交付金ももらう」では筋が通らない。悪質な二重取りだ。2013年のデータだと、自民は145億円、民主は85億円をもらっている。この大金で活動が出来ないというなら、それはもう議員に向いてない。税金が他人のお金ということを分かっていない。

//マクドナルドはイメージ回復のため頑張っているそうだけど、写真と実物が異なり過ぎることで何度も炎上してきた。そしてまたあらたにやらかしている。ほんと学ばないなぁ。宣伝の通りなら買いたくなるのに。

//SMAP、ベッキー、清原、ゴシップが続くときこそ、本来なら大きく報道されるべきことが、小さく報じられていないか注意するよう心がけたい。
●2月2日…今年の国士舘大学の入試問題がジョジョ無双で凄すぎる。当初「ジョジョ第3部が題材」と聞いたとき、“ちょっと名セリフを引用している程度だろう”と思った。リンク先の画像を見て驚嘆。1、2問ならともかく、全10問!全面的に取り上げている!主人公の旅程、地理に絡めて具体的なストーリーにも触れていた。現代人の基礎知識として、文字通り国民的漫画になったということか。
※ジョジョ3部はアジア各地や中東、北アフリカが舞台になっており、各々の土地の文化や食べ物も細かく描かれている。それゆえに地理問題の題材になり得たかと。

//元巨人軍・清原和博氏が覚醒剤所持で逮捕。2000本安打など記録を達成し、23年間も活躍したのに、子どもに夢を与えるプロ野球選手が覚醒剤に手を出したら絶対にダメ。っていうか、暴力団の資金となり組織を支えていることを自覚して欲しい。

//新潟一区は1人枠。自民(現職)、生活(前議員)、維新(新人)、共産(新人)が立候補しており、既に野党が票を割っている。これでは戦う前から自民勝利が確定しているようなもの。維新と共産は新人を立てず、少しでも勝てる可能性のある前参院議員の生活森ゆうこ候補を支援すべき。そう考えていたところ、先月末にまさかの民主・菊田衆院議員が参院への異例の鞍替え立候補。これはもう民主によるテロ。当然、生活・小沢代表は怒っている。ただでさえ強い自民に、野党4党が候補を出すなど狂気の沙汰。2013年の参院選、2014年の衆院選でボロ負けしてるのに、何ひとつ教訓を学んでいない。そして辛いのは、野党で最も勝てる見込みがあるのが、現職議員の民主候補であるため、後出しジャンケンをした候補者でも不本意ながら応援せねばならぬこと。マジで憂鬱。今からこんな支離滅裂な戦い方をしているようでは、今夏の選挙も“ベストよりもベター”ではなく、“ベリー・バッドよりバッド”という選択が続出しそう。なんでこの国のリベラルはこうなんだろ。
リンク先に「(生活の)森ゆうこさんにも応援してもらって当選したのにどうしてこんな酷いことをするのか」との声。これは菊田議員が明らかに仁義に反しており、候補撤回を望む。

//米大統領の民主党候補選、開幕戦のアイオワ州対決はウルトラ大接戦の模様!15時のCNN速報はまさかのクリントン50%サンダース50%。反共が国是のようなあの国で、社会主義者を公言するサンダースがこれほどの支持を集めるとは。アメリカって面白い。ちなみに共和党トランプは敗北とのこと。〔追記〕0.3ポイント差でクリントンの勝利。惜しい!でも初の女性大統領を見てみたい気もするのでクリントンでも良い。少なくとも共和党より数倍マシ。

//『おそ松さん』のBD一巻の売上げ初動が、『進撃の巨人』を超えたとか。週刊TVガイドの特集も“おそ松さん”だった。赤塚先生が存命なら感想を聞きたかったなぁ。
●2月1日…重要閣僚が汚職疑惑で辞任したのに、世論調査では軒並み安倍政権の支持率が上昇。参院選での野党壊滅がますます現実味を帯びてきた。民主と維新が合体して新党を作っても、民主右派(消費増税賛成・安保法制賛成)が主役の合体だから「第2自民党」以外の何物でもない。そんな新鮮味のない新党が票を集めるとでも?自公政権には絶対に勝てない。こうなりゃ、新党結党の際に、「民主左派・社民・共産・生活」の新党を作るしかない。それが出来なけりゃリベラル野党は一巻の終わり。この当たり前のことから目を逸らし続け、みすみす改憲されるのなら、何の為にリベラルを掲げて政治家になったのかと。

//昨日の米大統領候補バーニー・サンダース氏の演説「グロテスクなレベルに拡大した経済格差に終止符を打とう」。完全同意。1%の富裕層の生活を99%の民衆が支えている世界が、いかにグロテスクなものか。中世と同じ。この人に勝って欲しい!

//ロシアを旅行する時はビザが必要で、申請書類には日本から事前予約した宿泊先のホテルなどを書くのが基本。自由旅行は少々面倒だ。そんなロシアに、いろんな偶然が重なってポーランドからヒッチハイクで入国した、昨夏の怒濤の1日をブログにアップしました。自分でもよく入国できたものと、非現実感ハンパなし。初対面の人のマイカーでロシアに入った例は聞いたことがない。できるだけ詳細に経緯を書いたので興味がある人は是非!

//文部科学省が中学校の教科書検定で、アイヌ民族について「狩猟採集中心のアイヌの人々の土地を取り上げて、農業を営むようにすすめました」という記述を
「狩猟や漁労中心のアイヌの人々に土地をあたえて、農業中心の生活に変えようとしました」と、正反対に“修正”するよう指導。そんなアホな。
文科省の言い分は、明治政府は“アイヌ民族を保護したかった”。冗談じゃない。土地を所有物と考えないアイヌの人々を騙して二束三文で土地を奪い、農耕に適さない荒れ地に無理やり移住させ、生活の中心だった狩猟の場を取り上げ、アイヌの人々は貧困の極地に追い込まれた。
北海道旧土人保護法は和人への同化を迫ったものと批判が強いのに、文科省は同法が施行されるまでの経緯を伝えることに消極的だ。北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長「歴史の全体像を抜きにして、該当部分だけ修正して記述するのであれば、間違った歴史認識を子どもたちに教えることになる。承服できない」と批判。(参考リンク
…これは世間ではまったくと言っていいほど話題にならなかったけど、僕の中で昨年度の時事ニュース・ワースト10に間違いなく入るもの。アジアで行った戦争加害行為だけでなく、国内で起きた史実ですら、政府に都合の悪いことを誤魔化そう、隠そうという姿勢に、腹が立つやら脱力するやら。
●1月31日…朝から鼻水が滝に…来やがった、今年もヤツらが!そう!自然界から!来やがった!スギ花粉の攻撃が始まったぁああ!NOーッ!まだ1月だぜ…。嗚呼、クシャミが止まりませぬ。※ずっと鼻の穴にティッシュをねじ込んでいると、それを忘れて宅配便を受け取ることが。あれはちょっと恥ずかしい。r(^_^;)

//五輪U-23日本代表が決勝で韓国に劇的な逆転勝ち、アジア王者に!リオが楽しみ!

●1月30日…カレーうどんの汁を飛ばさず食べる方法(90秒)、簡単すぎて笑ったけど使える。
●1月29日…高浜原発3号機、本日再稼働。この原発は特種なMOX原料を使うため、どうしても再稼働を止めたかった。使用済みMOX原料は、トラブル続きで未稼働の青森・六ヶ所再処理工場が動いたとしても、この施設では「再処理できない」物質。しかも超猛毒。無害になるまで10万年。どうすんの?これからどんどんMOXの核ゴミ出るよ…。こんな無責任な企業体質の関電の電気なんか、春(自由化)になったら絶対に買わない。この件に関しては、正直、地元で再稼働に賛成した議員、その支持者にも怒っている。

//労働基準を守っているバス会社が有利になるシステムを作る必要がある。っていうか、高齢者が仕事をしなければならない社会自体もおかしい…。

//甘利氏の会見、何もかも、一切合切が秘書のせいになっているんだけど。それのどこが“美学”“潔い”のか。

//スピルバーグの新作『ブリッジ・オブ・スパイ』、周囲の評判がめちゃくちゃ良い。見たい。

//沖縄が気温25度の夏日だと…!?
●1月28日…“安倍政権の屋台骨”甘利大臣辞任の速報。政権中枢が崩れる。またも政治とカネでの失脚。っていうか、なぜゆえ後継がよりによって石原伸晃なのか。失言(「最後は金目でしょ?」等)が多く、人望もなくて総裁になれなかったのに、そこまで自民は人材不足なのか?TPPを任せて大丈夫?このあまりに酷い人事は、首相はもしかしたら石原大臣の使えなさをぶりを国民に示し「これなら甘利に戻した方が良い、戻そう」という声が沸き起こるのを狙っているのかも、そんな馬鹿げた策略を疑うレベルのものだ。自民の衆参国会議員は406名もいる。他にマシな議員が何人もいるはず。どうしてこうなった。

//暴力団員(住吉会/195cm・120kg)が3歳の男の子を殴り殺した事件が痛ましすぎる。また虐待死。殺害理由は「ガンをつけられて(睨まれて)カッとなった」。なぜここまで残虐になれるのか。犯人のこの万能感がほんと頭に来る。増長させたのは僕らの社会。法治国家でありながら、そしてオレオレ詐欺や覚醒剤売買の大本と知りながら存在を許している。※続報、読んでて胸が押し潰されそう。こんな鬼畜に盃とは。
●1月27日…明日、首相の靖国参拝違憲訴訟について大阪地裁で判決の予定。果たして公用車で参拝し、「内閣総理大臣」という肩書きで記帳して、それでも私人としての参拝になるのかどうか。僕の意見は、参拝自体は個人の自由だけど、私人としての参拝時に「内閣総理大臣」と書くのはアウト。それこそ公的な肩書きだ。

//天皇陛下のフィリピン訪問、真っ先にフィリピン人無名戦士の墓に献花し、その次に日本兵慰霊。こういう姿勢が被害国民の心を癒やす。先のフィリピン戦で日本兵は50万人も死亡しているけど、フィリピン国民はその倍の100万人以上が亡くなっている。
※フィリピンは日本が侵略する前に、既にもう米国からの独立が決まっていた。だから解放戦争は詭弁。今夜の報道ステーションはフィリピン戦の特集。必見。

●1月26日…サッカー日本代表、五輪出場決定!しかも、あのドーハで勝利。相手は強敵イラク、負ければ敗退だったので緊張した。

●1月25日…北海道でマイナス31.8度。鹿児島の積雪、沖縄のアラレ、現実とは思えない景色。
●1月24日…琴奨菊関、横綱優勝おめでとう!!10年ぶりの日本出身力士の栄冠!!

//沖縄・宜野湾市(普天間基地がある)の市長選挙の結果に放心状態。まさか自公推薦の現職・佐喜真氏が勝つとは。むろん、佐喜真氏の公約も、そして敗れた“オール沖縄”志村氏の公約も、「普天間基地の早期撤去」では共通している。だから、選挙結果が示した地元の民意は「基地は出ていけ!」、それだけでしかないと考えることは出来る。だけど…。
問題は佐喜真氏を推薦するのは名護市辺野古に移設を強行する自公であり、志村氏を推薦するのは「名護市に痛みを押し付けてはいけない」と“無条件の閉鎖撤去”を求めている翁長知事をはじめとするオール沖縄だったこと。国相手に頑張って裁判を起こしたり、国連まで訴えに行ってる翁長知事を、宜野湾市民は支えてくれなかった…。翁長知事の心中を思うと居たたまれない。
確かに与党・佐喜真氏の選挙戦は巧みだった。辺野古移設の賛否を争点化せず、徹底して基地撤去と跡地利用(ディズニーランド)を訴えた。基地撤去は宜野湾市民の20年来の悲願。同じ「早期撤去」が公約なら、政権と全面対決している翁長派候補ではない、自公候補を選ぶという選択をする人も出てくるだろう。そこは分かる…でも、選挙結果を「追い風」として最大限に安倍政権が利用し、新基地建設を加速させるのは確実なのに、それでもいいのかと…。
政府に訴えたい。佐喜真氏の公約はあくまでも「普天間基地の早期撤去」であり「新基地建設」ではなかった。佐喜真支持層の出口調査(報ステ)を見ても、有権者の意思表示は「辺野古に移してくれ」ではない。今回の市長選の結果をもって、“辺野古移設が承認された”と判断するのは見当違いであると言っておく。そもそも与党は「今回の市長選は(普天間のある)宜野湾市の市政が焦点であり、(辺野古のある)名護市の問題はまた別」と言ってきた。安倍氏の持論は「安全保障に関わることは国全体で決めることだ。一地域の選挙で決定するものではない」。こういう時だけ、政府の方針(新基地建設)が支持されたと主張するのは違うだろう。
ただほんと、リベラルにとって翁長知事が全力で応援していた候補が敗れたダメージは決して小さいものじゃない。あの沖縄でさえ負けた。野党左派の国民連合は民主右派の抵抗で実現できそうにないし、参院選の投票率は上がりそうにないし、今夏の参院選で野党が壊滅する未来しか見えて来ないのが恐ろしい…。
※同日の東京・八王子市長選が、リベラルにとってこれまたカタストロフィ。小林節慶大名誉教授、山本太郎議員(生活)、有田芳生議員(民主)、小池晃議員(共産)などリベラル総結集で挑んだのに、Wスコアの大差で自公候補に敗北。っていうか、投票率がたったの32.6%しかない!有権者を投票所に行かせるような問題提議すら出来なかった。ダメだ、目眩が…。
●1月22日…金曜、土曜と京都に出張。京都では戦国武将や幕末の志士の史跡・墓所を案内。10年に一度の大寒波が来るそうだけど、山の中の墓地に入って行けるのかな…。まさか雪とぶつかるとは。

//米大統領選に挑んでいる民主党バーニー・サンダースの政策がツイッターで話題に。
・最低時給は15ドル(約1800円)
・大学まで授業料無料
・富者に課税強化、企業優遇廃止
・TPP廃止
・病欠時の生活保障
・女性賃金を男性と同一に
・保育の質と量の改善
・子供の貧困撲滅
…素晴らしすぎる!全力でエールを送りたい。っていうか、他の大統領候補もこの公約が実現できるよう応援するべき。
※CNNの報道によると、サンダースは急速に支持者を増やし、地域によっては最有力候補のクリントン氏を圧倒する人気とのこと。これはひょっとすると…。ただ74歳という高齢が今後響いてくるかも。共和党が超保守派トランプ氏を出してきたら真反対の2人が対決することに。アメリカ国民の民度が試される。
●1月21日…超久しぶりに“週刊文春”を買った。第一次、第二次の安倍政権を通じてずっと大臣の職にあるのは甘利明TPP担当大臣だけ(元経産大臣)。文字通り安倍氏の懐刀。その甘利大臣がワイロを受け取ったという爆弾記事を、ガチガチに証拠を揃えて載せている。訴訟への備えは完璧。記事の最後は「強大な権力を金に換える政治家や秘書にTPPのような国政の枢機を任せられないことは言うまでもない」。正直脱帽した。文春は右翼の機関誌みたいな保守全開の記事を書くときもあるけど、今回のように政権を揺るがすスクープを叩きつけてくることもあり、リベラル派には謎の雑誌。※SMAPの特集もあった。“一度独立を表明した4人が事務所に戻るための条件”が、あの公開謝罪という内容だった。「今回ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今僕らはここに立てています」(草薙)。それであんなに暗い表情だったのか。
●1月20日…信じられん、今日も観光バスが事故(東京大田区)。運転手は疲労こんぱいだったとのこと。バス業界はどうなってしまったのか。運転手の待遇改善は必須。人命に関わることであり、国は具体的な行動を。※「報ステ」によると非正規雇用バス運転手の平均年収は220万。正規で457万円。

//株価が…。一株も持ってないけど…。

//ヒートテック4枚重ね、タイツ2枚重ね、靴下3枚履きで寒波にも死角なし。
●1月19日…国会論戦が始まり書きたいことが山ほどあるけど、25日まで仕事が詰まっていて思うように書けず。ダーッ、焦る!

//廃棄対象の冷凍食品横流し事件、どこまで闇が深いのか…。コレ、中国の話じゃなく日本の話なんだよなぁ。

//藤本羽月ちゃん(3歳)が肩をこわばらせ、正座させられている写真が頭から離れない。幼児の虐待事件は後を絶たないけど、その残虐性において最悪の事件。3日以上何も食べていないとか、目の下に殴打の青タンとか、押入にロープで繋がれていたとか、顔全体が熱湯で火傷とか、続報が悲惨すぎる。数年前の幼児2人が閉じ込められて餓死した事件や、昨年の覚醒剤を打たれて死んだ赤ちゃんの事件に匹敵する衝撃だ…。児童相談所も警察も、周辺住民の通報を受けながら“問題なし”と判断していたことがやり切れない。

//SMAP謝罪会見で感じた違和感はこれか。→弁護士ドットコム「SMAP謝罪中継“ブラック企業の退職妨害と通じる面がある”労働弁護士が批判」。

//大関・琴奨菊が10連勝。頑張って優勝して欲しい。優勝すれば日本生まれの力士では「10年ぶり」の快挙となる。

//北海道から九州まで広いエリアで大雪。大阪、雪はないけど台風みたいな風。
●1月18日…SMAPの生中継謝罪会見、アイドルも人間、まして男40歳、自分で選んだ道について、国民に謝罪することはないと思う。不本意な選択で無理に笑うより、自分で決めた道を歩んで心から笑っている姿を見る方が良い。ネクタイは独立しようとした4人だけが黒で、喪服のよう。っていうか、なんでキムタクが終始仕切って、リーダーである中居くんが真ん中に立ってないのかな…。
リンク“中居さん一番下手(しもて)です”、ほんと立ち位置くらい彼らに自由に決めさせてあげて欲しい。ハリウッドは俳優や脚本家の労働組合が大きな力を持っているため、もっと権利が守られている。組合でストライキだってやる。日本は事務所が変わっただけで干されるとか、あまりに働く側の立場が弱すぎる。

//東日本の皆さん、大雪と路面凍結にくれぐれもお気をつけ下さい。いよいよ冬本番。
●1月17日…「きょう台湾人は投票によって歴史を作った。政権交代を成し遂げることができ、投票所に足を運んでくれたすべての台湾の人々に深い敬意を示したい」(蔡英文)。台湾で8年ぶりの政権交代があり、初の女性総統が誕生!対中国の独自路線を主張する民進党の蔡英文氏(59)が、与党・国民党の候補者にダブルスコアで圧勝。中国は一党独裁の非民主国家であり、選挙に介入された香港の現状を見ても、中国との急速な交流拡大に危機感を持つのは当然。“台湾人”としてのアイデンティティーを失いかねないという心配もあるだろう。中国は台湾人の民意を尊重して対等に接し、相手を飲み込むような政策はとらぬこと。
※台湾も韓国もトップが女性であることを考えると、日本は女性の政界進出に大きく遅れを取っている。欧州のように国会議員の男女比をあらかじめ法律で決めるなど思い切ったことをしないと、なかなか政界における男性優位の風潮を払拭できないかと。
●1月16日…デヴィッド・ボウイ「人は他人が失敗するのを見るのが好きだけれど、失敗にめげない人間を見る方がもっといいに決まってる」「僕はお金を、物質的な何かを獲得するためにでは無く、どこかへ至るそのプロセスのために使う方が好きなんだ」

〔今日の良かったニュース3〕カナダの宇宙飛行士が国際宇宙ステーションでデヴィッド・ボウイの『スペース・オディティ』を熱唱→
先日69歳で他界したデヴィッド・ボウイ。音楽面でもビジュアル面でも常に表現スタイルを変化させ続け、そこには独自の美学と哲学があった。僕が大好きな楽曲は『スペース・オディティ(宇宙の変わり者)』。宇宙飛行士が星の海を前に放心状態になるもの。メロディーの美しさもあって実に泣ける。

★デヴィッド・ボウイ『スペース・オディティ』(5分)オリジナル

♪地上管制室より トム少佐へ
地上管制室より トム少佐へ
プロテインを飲み ヘルメットを着用せよ
地上管制室より トム少佐へ
カウントダウン開始 エンジン始動
点火装置確認 神の愛が君と共にあらんことを

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 発射

こちら地上管制室 トム少佐へ 君は偉業をやりとげた
それから、新聞記者たちが君の着ているシャツのことを知りたいそうだ
よし、カプセルを切り離す時間だ

「こちらトム少佐 地上管制室へ、ドアから足を踏み出したところだ
とても奇妙な感覚で浮かんでいる
なんだか今日の星々はいつもと違って見える
私は世界のはるか上空でブリキ缶(宇宙船)の上に座っている
惑星地球は青く、そして私が出来ることは何もない
10万マイルも旅してきたが、私の心はとても落ち着いている
そしてどうやらこの宇宙船は取るべき針路を知っているようだ
妻にとても愛していると伝えて欲しい…彼女は分かっていると思う」

地上管制室より トム少佐へ
君の周囲は死の空間だ(通信回線が死んでしまった) どこか調子がおかしいだけだ
聞こえるか、トム少佐?
聞こえるか、トム少佐?
聞こえるか、トム少佐?
聞こえ…

「私はブリキ缶の周囲を漂っている 月はずっと彼方だ
惑星地球は青く、そして私が出来ることは何もない」

この名曲をカナダのクリス・ハドフィールド飛行士が宇宙で歌い上げた(5分半)。プロの歌手じゃなく、ただの宇宙飛行士だけど音痴ではないし、実際にステーションから見える宇宙をバックにしているので胸に来るものが。動画は2013年にアップされたものらしい。知らなかったなぁ。
※デヴィッド・ボウイ本人が動画を見て、「おそらくこの曲の最も心に響くバージョンだ」とネットに投稿したそうだ。
※平成版アニメ『鉄人28号 超人間ケリー(後編)』のクライマックスでかかった時は失神しかけた。打ち上げロケットにしがみつくケリーのバックにこの曲が(滝泣)。権利の関係でDVDには入ってないんだよね…。本放送を見ていた人だけの究極体験。

//今朝、NHKの討論番組で「スウェーデンの選挙は20代の投票率82%」と言っていた。82%!また、スイスでは家族の日常会話で政治を語り合うとのこと。日本の若者もどんどん政治参加して欲しい。そして奨学金を給付型か、せめて無利子にするよう声をあげるべき。欧州にはドイツ、スコットランド(英)、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ギリシャ、スロバキアなどのように大学まで無料だったり、もしくはフランス、ベルギーのようにわずか数万円という国がある。イングランドは奨学金が返しやすく、就職先の雇用主が数%負担してくれる。アメリカだって、ハーバードに続く超名門スタンフォード大学は、家庭年収が12万5000ドル(約1500万円)未満の学生の授業料を無償にすると昨年発表。しかも、家庭年収が6万5000ドル(約780万円)未満の学生は寮費などの下宿代も無料になるという。

ところが日本の場合は、教育に対する公的支出が先進国34カ国で最低。経済開発協力機構(OECD)の調査によると、2012年の国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合は、日本は3.5%で最下位。「大学授業料が払えない、奨学金なしに大学に行けない世帯が半数以上」という現実もあり、本気で大学を安くするか無料にする時期に来ているかと!
●1月15日…〔今日の良かったニュース2〕
「大阪市、全国で初めて“ヘイトスピーチ対策条例案”可決」→民族差別を煽動し、個人の尊厳を傷つける憎悪にまみれたヘイトスピーチを抑止するため、ヘイトスピーチを行った個人・団体名を公表するヘイトスピーチ対策条例が可決された!団体名を公表しても無意味(むしろ宣伝)だけど、サングラスとマスクで顔を隠して「○○人は死ね」「ブッ殺せ」と拡声器で叫んでいる人物の名前を明確にするのは効果があるだろう。スピーチ審査の公平を保つため、5名の審査員は議会の承認を得た人物になるという。選考過程が透明になるので、レイシストが問題視する“正体不明の5人が勝手にヘイトスピーチ認定”という事態は起こりにくいかと。反差別側の多くは実名で活動している。レイシストも信念に誇りがあるなら堂々と実名で。
この条例の最終審議で、大阪維新の会の議員が賛成討論を行っている最中、傍聴席から中年男性がカラーボールを投げ込んだ。犯人よ、そのエネルギーは悪徳企業・政治家など社会上層部で悪事を働いている巨悪に向けて欲しい。
※大阪維新は改憲賛成、「君が代条例」導入の右派政党だけど、ヘイトスピーチ禁止で頑張っているので、そこは評価。ちなみにこの条例に反対した唯一の政党が大阪自民でした…。「表現の自由を守れ」というのが大阪自民の主張だけど、「○○人をガス室に送れ」「○○人はゴキブリ」と拡声器で吠えるヘイトスピーチは“魂の殺人”。殺人は表現の自由に含まれない。ヘイトスピーチは魂の殺人という認識がないなら、人権感覚が狂っているので議員バッジを外して欲しい。そんな危険な人物に行政を任せたくない。欧州ならヘイトスピーカーは逮捕。
※大阪市はHPで条例に対する反対意見について、とても丁寧に回答している。素晴らしい仕事!

//慰安婦問題でNHK籾井会長が“開き直り”発言をした際、「スッとした」などと残念な発言をしたロンブー淳。だが、福島原発事故について正論を語った模様。 「東京電力が街にやって来て良いこともあったし悪いこともあった。事故も実際起きた。そこを全部知ることが歴史じゃないかと思うんです。戦国大名みたいに、“勝ったら都合が悪い歴史を塗り替えていく”みたいなことをしだしたら、これから先の人が見て学ぶ術や、情報を減らすことになってしまう。ああいうものって、残せるだけ残した方がいいと僕は思います」。
彼は以前、原発問題など政治的な発言について「切り込んでいきたいけどできない。だって、何か言ったら、もともと一番やりたいお笑いの場所を奪われるってことが、もう人質みたいになってますもん、今」と嘆いていた。それを考えるとこの原発発言は踏み込んでいる。
他にも「今まで、どこにも言ってなかったですけど…、『美味しんぼ』で鼻血の話があったじゃないですか。実はボクも北茨城に行った次の日、朝起きたら、こんな量がでるのかってくらい、吐血!?って思うくらい、布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです」と告白。なかなか言えないこと。
【追記】“鼻血”については後日「因果関係が不明なのに言ってしまった」と訂正しています。

//あまりに酷い軽井沢のバス事故。14人の犠牲者のうち大半が大学生。ドライバーの健康診断が不十分で、国交省から処分を受けたばかりのバス業者とのこと。何度、同じ様なバス事故が繰り返されるのか。

//2014年に超党派の国会議員が提出した「過労死等防止対策推進法」が成立した際、議員達を突き動かした小学一年生の言葉があったという。その子の父親は46歳で過労自殺した。「大きくなったら僕は博士になりたい。そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシンをつくる。ぼくはタイムマシンにのって、お父さんの死んでしまう前の日に行く。そして『仕事に行ったらあかん』ていうんや」。
●1月14日…オフ会で参加者の人と「今日の良かったニュース」復活を約束。この日記は社会の不条理や強権政治に抗議する内容が多く、書くのも読むのも体力がいるため、1発目は“良かったニュース”で楽しい気分になろうというもの。何日連続でいけるか分からないけど、頑張ってみます。

〔今日の良かったニュース〕
昨年1年間の刑法犯が、1973年の最少件数を42年ぶりに下回り戦後最少に。軽犯罪を含むすべての罪種で前年より減少し、前年比11.3万件(9.3%)減の109万9048件となった。これはピークだった2002年の285万3739件の約3分の1にあたる。警察庁は「防犯カメラの増加などで犯罪を警戒する地域社会の目が密になった結果」と分析。中でも全体の7割以上を占める窃盗犯は前年より約9万件、ピーク時より約157万件減らし、戦後最少を記録した大きな要因となったとのこと。
酷い事件は後を絶たないけど、全体を見れば凶悪犯罪は減っている。週刊誌は不安を煽るけど、実際の数字は13年連続で改善していることも知っておきたい。

//やはりオスプレイは危険なヘリなのか。元米国防研究所主任分析官「オスプレイは実戦で使えない」→米海兵隊が2010〜12年度にアフガニスタンに配備した航空機12機種のうち、ヘリ6機種のなかでMV22オスプレイの運用率が「1%」と極端に低く、殆ど使われていなかったことが判明。海兵隊航空機12機種の飛行時間は計12万3645時間。これに対しオスプレイの飛行時間は計727時間と極端に低い。飛行時間を年度別にみると、10年度が15時間(ヘリ6機種の合計は1万8509時間)で運用率は0.08%、11年度が632時間(同2万7563時間)で2%、12年度が76時間(同2万5121時間)で0.3%。3年間で計724時間(同7万1193時間)で運用率は1%となっている。

一方、クラスA〜Dの事故割合も全12機種平均の「41倍」と突出。全12機種のクラスA〜Dの事故率(10万飛行時間当たり)は26.7で、3747時間に1件の割合で発生。これに対し、オスプレイの事故率は1105.6で全機種平均に対し約41倍、90時間に1件の割合で発生している。被害規模が最も大きい「クラスA」(200万ドル以上の損害や死者)はヘリ6機種の平均に対し30倍とのこと。

…これは一体どういうことだろう。以前、オスプレイの事故に日記で触れた際、読者の方から「オスプレイの事故率は他のヘリと比べて高いものではない」とご指摘を受け、それ以来、日記でオスプレイの危険性に触れなかった。ところが元米国防研究所主任分析官のオスプレイ専門家レックス・リボロ氏いわく「現地(アフガン)でのオスプレイの利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字だ。実戦で使い物にならなかったことを立証している」「同報告書で注目すべきは事故率の高さではなく、利用率の低さだ。これはオスプレイは本来の目的の為に使えないことを示している」。

アフガンにおける海兵隊のUH1Yヘリ150機で飛行時間1万6千時間以上。一方、オスプレイは250機も保有しているのに飛行時間はわずか723時間。先のリボロ氏「事故率はおそらくベトナム戦時のものを上回るだろうと予測していたが、(10万飛行時間当たりの事故率)1105件という驚異的な数字は想像すらできなかった」。氏はオスプレイがアフガンで運用されなかった理由について「事故発生への懸念」を挙げ、自身が07年から08年にバグダッドに赴任していた際も同様の理由で「ほとんど運用されなかった」と述べ、「海兵隊は長距離飛行などの特別任務を除き、オスプレイの大半を退かせることになるだろう」と予見している
安倍政権はこのオスプレイを17機購入。関連装備と合わせて30億ドル(3600億円)を投入した。本当にこれは必要なものなのか。

//今月9日、上方落語の最後の「四天王」、桂春団治さんが他界。享年85。六代目笑福亭松鶴さん、三代目桂米朝さん、五代目桂文枝さんとともに、戦後衰退していた上方落語に活気を取り戻して下さった。哀悼の意を表します。

//アメリカのレイシストVS反差別団体の動画(3分26秒)、イス投げがワイルド。「ナチは出ていけ!」と訴える反差別団体。けっこう女性も多い。相手がスキンヘッドのいかついレイシストでも物怖じしない。勇気に拍手。

//年始から株価がどんどん下落。株価操作のメッキが剥がれつつあるのに、安倍氏は「景気判断せずに消費税増税絶対やる」。日本経済にトドメを刺すつもりか。安倍氏は年金積立金から株式に投資する枠も倍増させた。「国民の年金を株でスッちゃいました」では済まされない。厚生労働省は「01年度以降の運用の通算成績は45兆円以上のプラスだから大丈夫」と言ってるけど、国が大量に買い入れた株は、それを放出すると暴落するためずっと塩漬けになり換金できない。ほんと怖いんですけど。

//連載中の『生徒諸君!最終章・旅立ち』(庄司陽子作)で主人公のナッキーがかなり具体的に政治を語っていて驚いた。ナッキー「(消費税は)最低の衣食住にかかる税率は1〜3%。けれど、加工品などは細かく分けて高価なものは最高30%。宝石とか車だね。消費税がないときだって贅沢税はあったでしょ?高価なお酒もそうだし、宝石なんて15%取ってたじゃん。車はもっと取ってた!だからゼロから30%までの税率にするの。消費税の違いは慣れるし、国民は税率に納得するし」「(高速道路は)トラック、タクシー、観光バス、地方バス、無料!個人車は1.2倍。日本は縦長の島国なんだから流通は守ってあげなくちゃ。日本全国の食糧や材料や土だって、誰かの命であったりするんだよ?そのわりに安くて重労働で事故が起きたりするのよ。そういう人に日本は冷たい!」「教育費、医療費はまったくゼロにするべきだし、だいたい介護されてる人の年金から介護保険天引くか!?年金の無駄遣いのせいで年金がどーして減るの!」。
初期『生徒諸君!』の中学生ナッキーを見てきただけに、北欧フィンランドで5年間教育を学び、日本で自分の学校・北城学園を開校した彼女の行動力、変わらない熱さには胸熱になる。
●1月13日…本日夜9時からのBSプレミアム『ザ・プロファイラー』はミケランジェロの実像に迫るもの。なんとゲストはジョジョの荒木飛呂彦先生!イタリア彫刻をこよなく愛する荒木先生が、クリエイターとしてどんな言葉でミケランジェロを語るのかめちゃくちゃ楽しみ。アート・ファンは必見っす!
/ジョジョといえば、3日後に迫った1月16日(土)に東京・綾瀬の東京武道館で、ファン有志のジョジョ学企画『ジョジョの奇妙なセンター試験』が開催されます!この“ジョジョ試験”、今回で9回目であり着々と歴史を重ねてきたもの。マークシート&ヒアリングの本格派。我こそはジョジョ博士と自認される方、腕試しにチャレンジされてみては。優勝者は会場の喝采と栄誉をその手中に。“受験”の定員は80名、申込み詳細はリンク先にて。主催はパッショーネ東京の皆さんです。午後からはジョジョラー新年会とのこと。4部アニメの放映開始まで3カ月、ジョジョ・トークにも熱が入ることでしょう。

//NHKの新しい大河『真田丸』の第一話、シリアス路線とユーモアが絶妙にブレンドされており、とても面白かった。喜劇の名手、脚本家・三谷幸喜の職人技が炸裂。主人公の父親役、草刈正雄のトボケた演技もツボ。『篤姫』以来の視聴率大ヒット大河となるか。

//『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』、うああ、なぜこんなに早くOP曲とED曲を変えてしまったんだ。せめて2クール終了までは変えないで欲しかった。特にED曲は紅白歌合戦でも歌われて、大きな注目を集めている最中なのに、直後の放送でチェンジしてくるとか…サンライズは何考えてんだよう…。しかもめっさ普通の曲だし…。MISIAのブルースに戻して欲しい。
●1月12日…東京オフ会参加者のみなさん、お疲れさまでしたァアアア!10時スタート、22時終了という12時間(昼休みナシ)の濃密オフ。参加者は43名(定員40名ですが部分参加者と3名交代)。うち、上限お薦めアートを紹介したプレゼンターは23人。漱石に始まり松本大洋『ピンポン』で終わるなど、ジャンルは実にバラエティーに富んでおり、近日中にレポをアップします。お楽しみに!
持ち時間15分でお薦めアート紹介 ブラジル格闘技カポエイラの美
数学アート、メビウスの輪の謎 休憩時間に持ち寄った画集を鑑賞!

//デビッド・ボウイの死、イスタンブールの爆弾テロ、2日でいろんなことが起きすぎる。
●1月10日…オフ会で上京するため、お薦め番組情報を4日分アップしています。次回更新は1/12の夜になります。それでは、東京文化会館で皆さんにお目にかかるのを楽しみにしています!(9時半くらいから会場の準備にかかり、10時のスタート時にプレゼン順をくじ引きで決めます。最大22時まで借りているので、各自で必要な食料&おやつを用意して下さいね。飲み物は自販機があります。6歳から50代まで参加、子どもたちは3人です)
●1月9日…オフ会直前ということもあり、昨年鑑賞した映画58本分のレビューを一気にアップ!新作もあれば、追悼で鑑賞した高倉健さん、菅原文太さんなどの旧作もあり。10点満点でつけています。懇親会のサカナに。
〔洋画編〕
★セッション(9)ジャズバンドのドラムスの席をめぐるドラマーたちの熾烈な戦い。音大の鬼教師は生徒の精神が崩壊するほどのスパルタ指導で追い込む。手のマメが潰れて流血しながら叩き続けるその果てに新たな音楽世界が。クライマックスの緊張感が凄い。音楽でエクスタシーを感じられた傑作。
★マッドマックス/怒りのデス・ロード(9)ブッ飛んだ狂気世界。ストーリーはあってないようなものだけど、それでも高得点。ともかくCGを使わないアクションシーンや小道具までこだわった衣装類の独自デザインの徹底ぶりに脱帽。前半、砂嵐&竜巻で悪党どもが天へ吸い上げられるシーンは荘厳さすらあった。
★4DX版スター・ウォーズ/フォースの覚醒(8+)新3部作の1本目だからストーリー面は甘めに評価。あのテーマ曲を劇場の暗闇のなか大音響で聴けて、Xウイングの編隊が大画面を飛び交うのを観られただけで至福の極み。座席が動く4DXで鑑賞したのでより楽しめた!
★4DX版パシフィック・リム(1億)10点満点なのに1億点、それくらいイレギュラーだった4DX版。本当に巨大ロボ内部に入って怪獣とバトルしている感覚。思わず「ロケット・パーンチッ!」と叫びそうになる。それまでに何度も観た作品なのに、まったく新しいものに感じた。大袈裟じゃなく失神しかけた。
★彼と彼女のセオリー(7)物理学者ホーキング博士の半生を妻の立場から描いた伝記ドラマ。博士役のエディ・レッドメインはさすが本作でアカデミー主演男優賞に輝いただけある。俳優なのか、博士本人なのかというほどの存在感。
★ミッション:インポッシブル/ローグネイション(8)今回もトム・クルーズが体を張って世界を疾走。英秘密情報部MI6やテロ集団との三つ巴バトルは駆け引きが面白かった。脚本面は過去最高のデキかと。
★ジュピター(3)ウォシャウスキー姉弟の映像技術はすごいけど、敵に小者感がありすぎ全く盛り上がらず…。カタルシスのないSF大作。
★猿の惑星:新世紀()
★インサイド・ヘッド(9)発想の勝利!人間の感情が成長と共に増え、内面が複雑化していく過程がエンターテインメントになるとは。主人公以外の人間の内面も面白く続編を作って欲しい。
★キングスマン(9)物語の大きなスケールに“これぞ映画”感。最近見たアクションではピカイチ。コリン・ファースがポーカーフェイスで大暴れ。ただ、えぐい残酷描写が多く万人向けとは言い難い。
★アントマン(7)体長1.5cmという小さなサイズなのにアクション・シーンはかなりの迫力。子どもがクライマックスの巨大トーマスに大喜び。
★ゴーン・ガール(8)デヴィッド・フィンチャー健在。純情サイコ君の運命が気の毒すぎる…。
★ベイマックス(7)面白かったけど、予告編は感動ヒューマンドラマなのに、まさかの戦隊ヒーローアクションで終始戸惑い。
★アメリカン・スナイパー(2)イラク戦争への自省の念がなさすぎ。イーストウッドよ、傑作『グラン・トリノ』で銃を捨てたヒーローを描いたのに、なんでイラク戦争を勧善懲悪のように描いた。主人公を待ち受けていた運命(結末)など、戦争の業や因果にも確かに触れてはいる…だけど、僕にとってはメッセージ色が弱すぎた。
★イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(8)ナチスの暗号を解読する過程は実にドラマチックだった。カンバーバッチはどんどん良い俳優に。
★バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(8)マイケル・キートンがG・クルーニーと同じ日に死にたくない(新聞記事で片隅になる)と言うのがリアル。
★シンデレラ(7)カボチャの馬車など魔法シーンが素晴らしく物語のテンポも良い。併映の“アナ雪”短編を目当てに行ったのでまったく期待してなかった。それだけに大満足。
★チャッピー(8)悪党どものブチ切れぶりが怖すぎ。とにかく人が死にまくる。ヒュー・ジャックマンが憎たらしい悪役に。ラストの展開に「そうきたか!」と小膝ポン。
★アリスのままで(8)若年痴呆がだんだん進行していくのはホント不安と思う…。ジュリアン・ムーアのオスカー演技に見入る。
★アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(6)前作はユーモアもアクションもたっぷり。その分、上がりまくっていた期待値に達せず。中途半端にシリアス。
★ジュラシック・ワールド(6)ヒッチコック『鳥』のごとく翼竜の大群が襲って来るシーンが恐怖。でもその他は見せ方も単調で既視感の連続。
★LIFE!(8)ベン・スティラーが好演。グリーンランドやアイスランドの荒涼とした地の果て感が心地良い。携帯電話が良い小道具に。
★アメイジング・スパイダーマン2(8)まさかヒロインがあんな最期を迎えるとは。この手の映画では助かるのがお約束なのに。
★それでも夜は明ける(10)満点っす!アメリカの黒歴史。黒人への鞭打ち刑がマジで痛そうだった…。バイオリンが弾けたおかげで悲運のなか次に繋がり、文字通り芸は身を救う。
★ラッシュ/プライドと友情(8)実話ゆえに物語に力あり。レースシーンで手に汗を握った。ハンス・ジマーの音楽も良い。
★モンスターズ・ユニバーシティ(8)優しい1ツ目玉のマイクの魅力が爆発。日本語吹き替えは爆問の田中さんが今回も良い仕事。
★ジャージー・ボーイズ(7)“君の瞳に恋してる”で俄然盛り上がった。 ジョー・ペシは小者感が逆に魅力に。
★ホビット/決戦のゆくえ(7)観る側はどうしてもロード・オブ・ザ・リング以上のスペクタクルを求めてしまう。『王の帰還』から10年以上経っている訳だし…。結果は盛り上がりきらず。でもエルフ参戦シーンはグッと来た。冒頭でラスボスと思っていた巨大ドラゴンが倒され驚く。
★フューリー(7)スケールの小さな戦車バトルだったけど、唯一完全な形で現存する独軍タイガー戦車を、実際に動かして撮影したシーンは見応えあり。
★LEGO(R)ムービー(8)随所に笑いの壺があり楽しめた。後半からレゴワールドと現実世界がシンクロする巧みな脚本を評価。主題歌にハマった。
★ゼロ・ダーク・サーティ(5)サスペンスとしては面白いけど、無抵抗のビン・ラディンの家族まで殺したのか…。
★ダラス・バイヤーズクラブ(9)同性愛を差別しまくっていた男がエイズになって変化していく姿に胸熱。激ヤセのマシュー・マコノヒーが鬼気迫る演技、オスカーに輝いたのも納得。
★ハンナ・アーレント(9)ナチに協力したユダヤ人がイスラエル政府の上部にいるのはマズイだろ。タブーに挑んだハンナの勇気に敬意。
★ポンペイ(6)ヴェスヴィオ火山の大噴火は迫力があった。でもストーリーは平凡の域を脱せず。ラストの2人は良い。
★猟奇的な彼女(8)たまたまテレビでやってたのを鑑賞。10年以上前の映画。ただの暴力的・無茶ぶりな彼女ではなく、後半になるにつれ悲しい運命が分かり、ハッピーエンドに胸を撫で下ろした。映画とはこうでなくては。
★ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(7)芸術に対する並外れた審美眼を持ち、郵便局員の給料で膨大な数の作品を買い集めた情熱に感服。

〔邦画編〕
★網走番外地(7)囚人たちが鬼畜な犯罪歴を披露しあう場面はドン引きしたけど、汽車の車輪で手錠の鎖を切るシーンは名場面。本作の健さんはよく喋る。嵐寛寿郎の存在感がハンパない!
★緋牡丹博徒 花札勝負(7)当時24歳の藤純子と38歳の高倉健が共演、実に絵になる。加藤泰(たい)監督のローアングルのカメラが渋く、格調高い様式美を感じた。
★ホタル(7)朝鮮半島出身でありながら日本人として神風特攻で死んでいった人物にスポットを当てたのは特筆すべきこと。しかも半島の親族に遺品と遺言を届けに行く人物を高倉健が演じた。
★ダイナマイトどんどん(8)岡本喜八が縄張りを賭けて戦うヤクザ同士の野球を描く。菅原文太が終始ブチ切れており、『仁義なき戦い』の寡黙なイメージと真逆。酒飲みの名投手を演じた田中邦衛が良い味。後半に反戦メッセージが入ったり、復帰前の沖縄で強制労働させられる展開はさすが反骨の岡本監督。
★トラック野郎 望郷一番星(7)菅原文太追悼で鑑賞。シリーズ最高傑作とのこと。主人公がヤクザじゃない分、感情移入しやすい。ケンカ、恋、友情、レース、都はるみが幕の内弁当のごとく全部IN。下ネタも多いが…。ド派手な電飾がカッコイイ。トラック仲間が崖から車ごと落下するシーンはハリウッド級の撮影。
★マエストロ!(8)若い頃、一緒に旅をした小林聖太郎君の監督作品。西田敏行の怪演が光る。プラットホームの演奏会が素晴らしかった。
★悼む人(7)主人公は誰かを憎むことなく追悼に徹するという姿勢。大事なことかも知れない。
★横道世之介(9)どこか抜けていながら人の良い横道世之介を高良健吾が好演。この映画の吉高由里子が一番可愛いのでは。
★宇宙兄弟(8)地上から月面の弟を想うシーンが良い。特撮シーンは日本映画も進化していると実感。
★薄桜記(はくおうき)(7)市川雷蔵演ずる片腕の剣豪は、クライマックスで足を撃たれ、寝転んだままで敵と斬り合い(三段剣法というらしい)互角の勝負。凄絶だった。1959年公開。
★天平の甍(8)遣唐使や鑑真和上を描いた大作。大規模な中国ロケを敢行。何十年もかけて写経した大量の経典を、荷を軽くするため嵐の海に投げ捨てるシーンが見てて辛い。この時代の外洋航海はマジ大変。
★ホットロード(6)暴走族に抵抗があったけど青春の孤独は描けていた。「俺がいなきゃ何も出来ないような女になるな。俺のことなんか、いつでも捨てれる女になれ。そんでも俺が追っかけてくような女になれ」。
★無法松の一生(7)三船敏郎が不器用な人力車夫の主人公に。粗暴だが実に純情、幸せになって欲しかったな。
★アウトレンジ(9)いやはや、どえらい狂気の熱量。ヤクザは大嫌いだけど、この映画を見てヤクザになろうとする若者はいないだろう。なんせ出てくる人物が全員悪人、そしてボス連中がクズすぎ。極道を美化せず、裏切りに次ぐ裏切りを描写。汚れ役を演じる三浦友和を見たのは初めて。劇中の椎名桔平は笑顔すら怖い。いったい何人死んだんだ…。
★アウトレンジ ビヨンド(8)トラウマになりそうな拷問シーン。子どもには絶対に見せられない。優しいイメージの西田敏行が大阪のヤクザを演じてビックリ。警官まで悪党というなか、唯一の救いは松重豊の存在。松重豊を主役にして3作目を作り、東西のヤクザを壊滅して欲しい。
★モテキ(8)冒頭の美女のワッショイ神輿がハジケまくり。長澤まさみ、天真爛漫だけど自分に好意を持つ人全員に優しいのは罪だよなぁ。っていうか、麻生久美子でいいやん!重くても!
★野火※市川崑版1959年(8)船越英二扮する日本兵が生ける幽鬼のごとくフィリピン戦線をさ迷う。飢餓でバタバタと日本兵が倒れていく様、人肉事件は戦慄の一言。原作で最も印象深い、米兵を“撃たなかった”場面がないのが残念。
★タイムスクープハンター 安土城最後の1日(3)テレビシリーズが大好きで映画版を鑑賞。ところが、登場人物も少なくスケールはテレビ版に毛が生えた程度。復元(CG?)された安土城が見られたのは良かったけど。
★ルパン三世※実写版(6)小栗旬はよく見ればイケメンだけど猿顔でありルパンにぴったり。話し方もアニメのイメージをキープ。ストーリーが弱かった。
★ガッチャマン※実写版(4)最新の映像技術で、東京を舞台に激しいバトルを描いた前半パートは良かった。だが、よもや前半がクライマックスだったとは。
★映画けいおん!(8)テレビシリーズをまったく見たことがなく、予備知識ゼロで鑑賞。軽音部メンバーのほっこりした日常とロンドン旅行。波瀾万丈じゃない物語なのに大ヒットした理由は“癒やし効果”と見た。僕自身、癒やされたし。
★魔法少女まどか☆マギカ(前編)(8)ぶっちゃけ、観る前は絵柄が苦手で“魔女と戦う魔法少女”という設定に感情移入不能と思ってた。だけど、魔法少女はいずれ魔女になってしまう悲劇的運命を背負っていることや、肉体は既に“ゾンビ”というシリアスな展開に仰天。映像的にも魔女との戦闘シーンは見たこともないアートワークで、コラージュを多用した画面構成に圧倒された。
★魔法少女まどか☆マギカ(後編)(9)世界各地で孤独に戦う魔法少女を主人公が救いに現れたシーンで、思わず目頭が熱く…。ハッピーエンドなのに悲しみが残る結末。これほど壮大な物語になるとは!
★魔法少女まどか☆マギカ(新編)(3)見ていてしんどかった。正直、ここまで来ると“ほむら”に感情移入ができない。誰か作品の魅力を語って欲しい。映像美は言うことなしだけど。
★SHORT PEACE(8)天才大友克洋がオムニバスに加わったアニメ。江戸の大火の描写はさすが大友氏。思わず身を乗り出したのが“武器よさらば”。近未来SFのスーパーリアルな戦闘シーンに驚嘆。
以上!
●1月7日…政府批判に及び腰のメディアの中で、“言うべきことは言う”と奮闘してきた3つの番組キャスター、テレ朝『報ステ』の古舘伊知郎氏、TBS『NEWS23』の岸井成格(しげただ)氏、NHK『クローズアップ現代』の国谷(くにや)裕子氏が3月で同時降板との報道(詳細は各々リンク先に)。クロ現のスタッフは23年も続けてきた国谷さんを守ろうと抵抗したが、NHKトップは安倍氏の盟友籾井会長であり、上層部の圧力で押し切られたという。国谷さん「プロデューサーの皆さんがキャスターは(国谷さんのまま)継続したいと主張したと聞いて、これまで続けてきて良かったと思っている」。
これだけでもリベラル側は暗澹たる思いなのに、『クローズアップ現代』は放送時間が変更になり、現在の平日19時半から22時に、つまり『報ステ』の裏番組に変更されるという。えげつない。そこまでするか。視聴者はどちらか一方を見ることになる。参院選を前にして、官邸は笑いが止まらないだろう。こうなれば、古舘氏、国谷氏、岸井氏は政治家になって新たなリベラル政党の顔になって欲しい!既成野党は党利党略で大局を見ず、参院選で勝てない。

/『共産・志位氏、党名変更を否定』…記事を読んで目の前が真っ暗に。それって「党名を変えるくらいなら、安倍内閣が続いた方がマシ、違憲立法を認めた方がマシ」と言ってるのと同じと、どうして分かってくれないのか。多くの日本人(特にご年配)が「共産党」からイメージするものは、北朝鮮であり、中国であり、強制収容所であり、一党独裁であり、スターリン、ポルポトの大粛清。このうえ水爆報道もあり、「共産党」では選挙の敗北は必至。共産幹部は「最も古い政党名に誇り」「90年以上の歴史がある」と言うが、逆に言えば、90年かかっても政権を獲ることが出来なかったんだ。しかも、世論調査の支持率は常に5%以下。近年は民主党があのていたらくであり、少しずつ共産支持率は上がっているけど、今夏の参院選には到底間に合わない。
年末に週刊ポストが『党名変更なら自民圧勝の構図崩壊か』と観測記事を出し、日刊スポーツは『今までかたくなに党名変更を拒んできたが、党内にはひそかに党名委員会が発足。今も議論が続いている』と踏み込んだ記事を出した。週刊誌やスポーツ紙の情報とはいえ、昨今変化をアピールしている志位氏であり、“これはあり得る”とめちゃくちゃ期待していた。ところが、「変更はない、未来にわたって大事に使っていく」と否定…。しかも“未来にわたって”とは…。
脱原発・反消費増税・非戦・天下り廃止など、政策を見ると僕の立場は共産に近いし、政党助成金を受け取らないなど筋を通している共産は、いつかは野党第一党になれるかも知れない。でも、そのいつかは今夏の参院選じゃない。そして、今夏敗北して自民・公明・大阪維新が圧勝すれば、憲法改正が可能になってしまう。
僕は野田民主党が消費増税で国民を裏切るなど、民主には失望続きだけど、民主議員の「共産主義をやめれば連携できる」という声は理解できる。共産主義は容易に全体主義に繋がり、党員は貴族化し、資本主義以上に国民の言論の自由と生命を奪ってきた。日本共産党は旧ソ連や中国の共産党とは違うと分かっていても、今回のように憲法違反の安保法案成立を前にしても、党名すら変えられない頑なさ、教条至上主義を目の当たりにすると、この真面目さが悪い方向に進んだときにブレーキが効かなくなると警戒してしまう。
今の選挙制度(小選挙区制)と安倍政権の高い支持率をよく考えて、もう一度、真剣に検討して欲しい。大切なのは、民主主義か、それとも党名か。どちらも獲ることはできない。国民に“共産は良い方向に変わった”と示して欲しい。改名は敗北ではなく柔軟さだ。

//米軍新基地建設中の沖縄辺野古の海図鑑『大浦湾の生きものたち』(南方新社)を読み、生物の宝庫と実感。実に多様な生命が息づいている。埋め立てられるのは160ヘクタール、甲子園球場40個分に相当する。棲息する生物は5334種、うち絶滅危惧種は哺乳類のジュゴンを筆頭に262種という膨大な数。撮影した地元のダイバーは、今は国が立ち入り禁止のブイを置いているため、囲いの内側にはもう入れなくなったという。
この日米政府が強行する辺野古の米軍新基地建設について4つの報道。

(1)「ケネディ大使は父の演説を読み直せ」米著名人らが辺野古発言に抗議
映画監督オリバー・ストーン氏や言語学者ノーム・チョムスキー氏、アメリカン大のピーター・カズニック教授、沖縄返還交渉に関わったモートン・ハルペリン氏、退役米国陸軍大佐で元外交官アン・ライト氏など米国の著名人や識者ら70人は、ケネディ駐日米大使が12/17の記者会見で普天間基地の移設先について「辺野古が最善だ」と述べたことに抗議。大使の発言は「法律や環境、選挙結果を恥ずかしげもなく軽視する行為」と非難するとともに、「普天間は閉鎖されなければならないが、辺野古移設は解決策にはならない」と現行計画を批判。辺野古移設は「島の別の場所に新たな環境・安全面の脅威を導入し、沖縄の米軍拠点としての役割を強化するもの」と警鐘を鳴らした。
また、故ケネディ大統領が1963年の演説で「米国の軍事力によって世界に強制的にもたらされるパックス・アメリカーナ(米国による平和)」を否定し、平和とは人権に関する問題と訴えたことに触れ、「大使は父の演説を読み直すべきだ」と述べ、「我々は米市民として、米政府が沖縄の市民の基本的人権を否定することを止めるよう強く要求する」と主張した

(2)アメリカの議会で相次ぐ辺野古建設反対決議
米マサチューセッツ州ケンブリッジ市議会は12/21の本会議で、米軍普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設する計画に反対し、沖縄の人々と連帯する決議を全会一致で可決した。米地方議会が新基地建設に反対する決議を採択したのはカリフォルニア州バークレー市に続き、2例目。決議では大浦湾の環境破壊や県民の人権侵害など、新基地建設をめぐる米側の責任に言及。大浦湾に生息する生物を守ろうと日米両国の環境団体などが米国防総省を相手取り訴訟を起こしたが、日米両政府が工事を強行しようとしている現状を批判。キャンプ・シュワブ前などで非暴力で抗議する民間人らが逮捕されるなど沖縄の民主的権利が侵害されていると指摘。
そして、米国防総省に米国家歴史保存法の順守を促し、米国海洋哺乳類委員会に環境保全の再確認、米議会に対しては辺野古移設をめぐる公聴会の開催など、具体的行動を要請し、新基地建設計画に反対する県民との連帯を表明した。

(3)『防衛省の天下り先が8割受注 730億円分』…移設事業で生じる利益を、国の天下り先業者が得る構図。

(4)『辺野古新基地事業受注のゼネコン10社が自民党に献金していたことが判明』…米軍新基地関連事業を受注した大手ゼネコンなど10社が、自民党の政治資金団体、国民政治協会(国政協)に対して、入札前の2014年に総額6000万円余を献金(うち大成建設とが清水建設が各々1600万円)。前年度の5割増し。

賛否両論が巻き起こっている事業で、何で献金したり、それを受け取ったりするかね。天下り先が集中的に受注しているのも印象が悪すぎる。米国サイドから辺野古移転反対の声が出ているのに、それを利用しようとしない日本政府。選挙で基地反対の民意を示した沖縄県民を軽視しているとしか。
●1月6日…“ビッグ・ブラザー”率いる党が人々を支配する全体主義社会を描いた、ジョージ・オーウェルの古典小説『1984年』(1948年発表)。主人公スミスは真理省・記録局の職員で、歴史の改ざんが仕事。党に都合が良いように書物を書きかえている。“平和省”は戦争を行い、“愛情省”は党の脅威になりそうな人物を片っ端から拷問し殺害。政府に反抗した人間は“思考警察”に連行され、この世にいた痕跡をすべて真理省に抹消される。文字通り、社会から“蒸発”するのだ。
各家庭には電源OFFできないテレスクリーン(壁掛けTV)があり、そこからカメラで監視されている。そしてテレビを見て顔に不適切な表情を浮かべると(例えば、勝利が発表されたときにそれを疑うような表情を浮かべること)、それ自体が“表情犯罪”として罰せられる。
そして国民は“二分間憎悪”の時間になるとスクリーンの前に集められ、党の裏切り者や敵対国への憎悪を叫ばねばならない。“二分間憎悪”でストレスを発散した国民は、生活の不満が党に向くことはない。街を歩けば、ポスターで党のスローガン「戦争は平和なり。自由は隷従(れいじゅう)なり。無知は力なり」をすり込まれる。
国民の85%を占める下層市民は“プロール”と呼ばれる。「きつい肉体労働、家庭と子どもの世話、隣人とのつまらぬいざこざ、映画、サッカー、ビール、そして何よりもギャンブル…それが彼らの心を占めるすべてである。プロールたちが強い政治的意見を持つことは望ましくないのだ。彼らに必要なのは素朴な愛国心だけ」「嘘が真実になっていると考えても、自分の足下に深淵が口を開いているとは感じないのだ」。
スミスは党員でありながら歴史の改ざんに良心の呵責を覚え、反政府地下組織に接近するが、同時にそれは思考警察に120%逮捕される覚悟を必要とした。ビッグ・ブラザーと思考警察からは絶対に逃げられない…。

『1984年』は英国で“読んだふり本”第1位に輝いている。上記のストーリーはある程度知られているし、かくいう僕も、先に結末を知っていたので途中で 読書が止まっていた。陰鬱な気分になることが分かっていて、あえて手に取るのはエネルギーがいるし…。でも、オフ会でこの本のことは良く話題になるし、安 倍政権の強権ぶりに辟易していることもあり、正月休みにハヤカワから2009年に出た新訳版を完読した。
…読んで良かった!【以下ネタバレ文字反転】悲劇的ストーリーとは聞いていたけ ど、本編の後でジョージ・オーウェル自身が書いている“付録”に救われた!付録「ニュースピーク(新語法)の諸原理」は、未来の人物が1984年を回想 し、オールドスピーク(標準英語)で書いている。つまり、党が推し進めていたニュースピークは普及しなかった=党は滅びた、ということだ。本編のバッドエ ンドを、作者が付録でハッピーエンドに変えるという、そんな作品は初めて見た!きちんと読む前、僕はてっきり救いがない物語と思っていたので、ちゃんと最後まで読んで本当に良かった。

『1984年』で感銘を受けたのは、ビッグ・ブラザーを倒そうとしている人々は、最初から自分が生きているうちに結果は出ないと覚悟していたことだ。それはガンジーの次の言葉を思い出させた「重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ」。
日本のリベラル勢は、民主党政権の後半から現政権まで、気持ちの萎えることばかりだった。消費増税、武器輸出解禁、秘密保護法、安保法制、原発再稼働ラッシュ…それでも安倍政権の支持率は落ちるどころか、原発を動かしても、増税しても、人質を救えなくても、何をやっても高止まり。この無力感…。でも最近はこう思う、もう結果は数百年先でも良い、種を撒いたと思って頑張ろうと。
その思いを次の『1984年』のセリフが後押ししてくれた「しばらく(反政府地下組織のために)働き、捕まり、自白し、そして死んでいくことになる。目に出来る結果はそうしたことだけ。我々の生きている間には、それと気づくほどの変化が何か起きるという可能性はない。我々にとって唯一本当の生は未来にある。私達は一握りの埃(ほこり)と砕けた骨のかけらとなって、その未来の生に加わることになる。しかしその未来がどれほど先のことか、それは誰にも分からない。千年先かも知れない。当面は(社会に)正気の領域を少しずつ拡大することしかできない。我々は(非合法ゆえ)集団で行動することができない。我々の知識を個人から個人へ、世代から世代へと広げるだけで精一杯なのだ。“思考警察”を相手にしたら、それ以外に方法がない」。
「いつの日か意識を持った人間の集団が生まれてくるに違いない。自分はもう死んでいる。彼らの子孫こそ未来なのだ。だが自分たちも、彼らが肉体を生かし続けるように精神を生かし続け、2足す2は4であるという秘密の教義を後世に伝えるなら、その未来に加わることができるだろう」。
「私が信じているだけです。あなた方(党)が失敗すると分かっているんです。宇宙には何か…私には分かりませんが、精神とか原理といったようなもので…あなた方が絶対に打ち勝つことの出来ないものがあるんです」。
【急告】1/11の読者交流会(オフ会)、定員に達していたのですが、仕事の都合などで2名のキャンセル枠が出ました。参加希望者はリンク先から申込みをお願いします!(残席ナシと表示が出ていますが、あと2名いけるということです。2名に達した時点で、ここに受け付け終了と記します)。懇親会では「平和主義は理想論なのか」「歴史認識問題は解決できるか」など、ガチトークもやります。
〔追記〕受け付け終了しました!

//北朝鮮が水爆実験との速報。ハッタリなのか、ガチなのか。『報ステ』によると韓国政府は“水爆ではない”という見方。

//「人々が死んでいる。行動しないことへの言い訳はもうできない。だから私はここに来ている。既に起きた事件の議論ではなく、次の事件を防ぐ為にだ」「愛する子どもの命が銃弾で奪われると家族達は想像していただろうか。(しばし沈黙)銃乱射事件で犠牲になる子どもたちのことを考えると、どうにかなってしまいそうだ」。オバマ大統領が、ネットで銃を販売する業者にも免許取得、購入者の審査を義務付けるべきと、涙を流しながら銃規制を訴えた。“涙を見せるような弱い大統領は不要”と全米ライフル協会は非難しているが、何の罪もない子どもたちが殺害されていることを語るときの涙は、けっして“弱さの涙”なんかじゃない。人間として当たり前の涙だ。

  「銃で子どもたちが犠牲になっている」
●1月5日…神社本庁がいよいよ右翼的な政治活動を本格的に開始したのか?先日も日記で触れたけど、神社の境内に改憲署名コーナーが設置されているとの目撃情報が相次いでいる。まるで参院選に向かって安倍内閣と歩調を合わせるかのように。神社本庁が動き出すと、その組織的規模、主張内容の過激さなどから、危険度は他の右翼団体の比ではない。神道カルトは70年前に日本を破滅寸前まで追い込んでいるのに、主張内容が戦前と変わっていない。ただ、救いがあるのは、神職の中にも戦前回帰の思想に疑問を持っている人がいるらしいこと(署名コーナーを設置しない神主さんもいる)。リンクを貼った両記事、一読を勧めます。「今、我々が真に問題にすべきなのは、在特会やネオナチといったそう大きな影響力のないカルト団体との関係ではなく、日本最大の信者数9125万人を誇り、社会的にも完全に認知されている神社本庁と政権の一体化、そして、この宗教団体がもつ本質のほうではないか」(エンジョウトオル氏)

//米大統領候補トランプ氏のイスラム教徒入国禁止演説が、さっそくイスラム過激派の戦闘員勧誘ビデオに使われている。「これがアメリカの正体だ。イスラムは差別の対象だ」と。言わんこっちゃない。なんちゅう悪循環…。深刻なのは、それでもトランプ氏は高い支持率を保ち、共和党の筆頭候補者であり続けていること。同じ共和党の議員でさえトランプ氏を批判しているのに、国民が支持している状況は危険極まりない。う〜む。
●1月4日…育児ブログ・ネタになりますが、ようやく昨夏の欧州レンタカー墓巡礼の“第2ラウンド編”が完結!ウィーンで妻子を迎え、ドイツ→イタリア→フランス→スイス→リヒテンシュタイン→再びドイツ→デンマーク→スウェーデンと疾走しました。お墓はベートーヴェン、チャップリン、オードリー・ヘプバーン、ニーチェ、クリムト等々。興味のある方、8/5付けのブログが第2ラウンド初日になります。ラストは突然の別れとなった8/19付け。バッハやマーラーをはじめ、関連リンクもいろいろ貼ってあります。

//オバマ大統領が大統領権限で銃規制に乗り出した。大いに支持。アメリカは銃が多すぎる。銃関連の死者数は年間3万人以上(日本は10人前後)。だいたいネットでワンクリックで銃が買えるシステムが異常。身分証明書もいらないって、おかしいだろ。例の如く共和党は銃規制に反対しているけど。

//うおお、こういうことだったのか。正月早々から慰安婦問題に関するメールがたくさん届くと思ったら、ウチのサイトがURLと一緒に2ちゃんから拡散されていた。それも元旦に。自分の知らないところで自身の文章を見るとビックリするし、手に汗が出てくるけど、この問題の本質が広く伝わるのは有難い。あのページをきっかけに、近代史年表シリーズも読んでもらえると嬉しいな。

//昨日の日記の後半に、今上天皇、昭和天皇のリベラル語録を追記。

//オフ会の「お薦めアート」のプレゼンターが24人に。1人15分MAXとして、これだけで6時間。楽しみでもあり、タイムキーパーとしてはドキハラ感もあり。時間がズレ始めると、遠方へ帰る人は列車に間に合わないので、10分ちょいを目標にプレゼンするのがベストかも。15分ジャストの予定で挑むと18〜20分になってしまうケースが多いので…(汗)。
●1月3日…神社が改憲の署名集め。これ、僕も気になってた。教育勅語の配布とかやってる神社もあるし…。リンク先でも指摘されてるけど、署名の呼びかけには、どんな条文にするのか具体的なことが何も書かれてないんだよね。呼びかけ人・賛同人は、櫻井よしこ、百田尚樹らいつものメンバー。ショックなのは茶道の千玄室、桂由美、舞の海の名前。秀吉の朝鮮出兵をいさめた千利休は今なら反戦リベラル。利休は中国(明)系の陶工とタッグを組んで茶の湯を革新した。子孫の千玄室は極右団体の日本会議にも入っており、なんか利休と違う方向へ。今上天皇は何度も護憲を明言し、憲法草案をまとめた米国人への感謝発言までしているんだけどねぇ。
天皇誕生日(2013)の声明→
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」
この言葉を桂由美、舞の海はどう思っているのか…。

/天皇陛下は、昨年は年始のお言葉から年末の会見まで、ほんと安倍氏や保守右派をけん制するコメント一色だった。
(1)元旦…「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」
※一般日本人が“戦争”からイメージするのは太平洋戦争だけど、陛下は侵略戦争のきっかけとなった満州事変を引き合いに出し、ここから考えていかねばならないと指摘。
(2)敗戦日…「戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」。
※戦没者追悼式での天皇陛下のお言葉は、基本的な内容は毎年、踏襲されて変化しないが、今回は新たに「さきの大戦に対する深い反省と共に」という一文が追加された。戦没者追悼式において「反省」という言葉が盛り込まれたのは初めて。前日に安倍首相が出した戦後70年の“安倍談話”が、過去の村山談話や小泉談話と異なって「侵略」「植民地支配」を日本による行為という文脈では触れなかったことへのけん制とも受け止められる。
(3)誕生日
「今年は先の大戦が終結して70年という節目の年に当たります。この戦争においては,軍人以外の人々も含め,誠に多くの人命が失われました。平和であったならば,社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり,このことを考えると,非常に心が痛みます。
軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として,民間の船の船員があります。将来は外国航路の船員になることも夢見た人々が,民間の船を徴用して軍人や軍用物資などをのせる輸送船の船員として働き,敵の攻撃によって命を失いました。日本は海に囲まれ,海運国として発展していました。私も小さい時,船の絵葉書を見て楽しんだことがありますが,それらの船は,病院船として残った氷川丸以外は,ほとんど海に沈んだということを後に知りました。制空権がなく,輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも,輸送業務に携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います。今年の6月には第45回戦没・殉職船員追悼式が神奈川県の戦没船員の碑の前で行われ,亡くなった船員のことを思い,供花しました。

この節目の年に当たり,かつて日本の委任統治領であったパラオ共和国を皇后と共に訪問し,ペリリュー島にある日本政府の建立した西太平洋戦没者の碑と米国陸軍第81歩兵師団慰霊碑に供花しました。パラオ共和国大統領御夫妻,マーシャル諸島共和国大統領御夫妻,ミクロネシア連邦大統領御夫妻もこの訪問に同行してくださったことを深く感謝しています。この戦没者の碑の先にはアンガウル島があり,そこでも激戦により多くの人々が亡くなりました。アンガウル島は,今,激しい戦闘が行われた所とは思えないような木々の茂る緑の島となっています。空から見たパラオ共和国は珊瑚礁に囲まれた美しい島々からなっています。しかし,この海には無数の不発弾が沈んでおり,今日,技術を持った元海上自衛隊員がその処理に従事しています。危険を伴う作業であり,この海が安全になるまでにはまだ大変な時間のかかることと知りました。先の戦争が,島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならないと思います
この1年を振り返ると,様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。年々,戦争を知らない世代が増加していきますが,先の戦争のことを十分に知り,考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います
※陛下は先の大戦を語る時に、あまり注目されない民間人の船員の悲劇を取り上げられ、また、日本人が忘れがちな“現地の島民”への加害行為に言及したり、戦争を知らない世代には、先の戦争のことを十分学んで考えを深めて欲しいと強調されている(逆に言えば、今は十分学んでないし、考えを深めてないということ)。

元旦の「満州事変」、敗戦日の異例の「反省」、年末の「戦争を知らない世代は先の戦争を十分に学べ」、この3つは全部繋がっている。過去の歴史を美化してはならぬという、これほど明確な、そして焦燥感すらある立て続けのメッセージに耳を塞ごうとする一部保守論客が嘆かわしい。保守なのに天皇のお言葉を軽視。先の大戦でも、口では「我らは皇軍」と言いながら、実際は天皇の意向を無視して中国の戦線を勝手に拡大していった軍部と同じ。

〔参考:昭和天皇語録〕
軍の出先は、自分の命令もきかず、無謀にも事件を拡大し、武力をもって中華民国を圧倒せんとするのは、いかにも残念である。ひいては列強の干渉を招き、国と国民を破滅に陥れることになっては真にあいすまぬ」(1932)
「(即時撤退という)予の条件を承(うけたまわ)りおきながら、勝手にこれを無視たる行動(進軍)を採るは、綱紀上よりするも、統帥上よりするも、穏当ならず」(1933)
「私が最も信頼する老臣をことごとく殺すことは、真綿(まわた)で私の首を締めるに等しい行為だ」(1936/二・二六事件に際し)
「元来陸軍のやり方はけしからん。満州事変の柳条湖の場合といい、今回の事件の最初の盧溝橋のやり方といい、中央の命令には全く服しないで、ただ出先の独断で、朕の軍隊としてあるまじきような卑劣な方法を用いる様なこともしばしばある。まことにけしからん話であると思う」(1938/南京大虐殺の翌年)
「これではまるで昔の幕府ができるようなものではないか」(1940/大政翼賛会発足の際)
「独伊のごとき国家とそのような緊密な同盟を結ばねばならぬようなことで、この国の前途はどうなるか、私の代はよろしいが、私の子孫の代が思いやられる」(1940/日独伊三国同盟の締結)
「この条約(三国同盟)は、非常に重大な条約で、このためアメリカは日本に対してすぐにも石油やくず鉄の輸出を停止するだろう。そうなったら、日本の自立はどうなるのか。こののち長年月にわたって大変な苦境と暗黒のうちにおかれることになるかもしれない。その覚悟がおまえ(近衛首相)にあるか」(1940/日独伊三国同盟の締結)

//サウジアラビア(スンニ派)とイラン(シーア派)が国交断絶ってマジか。IS封じ込めのためにも、そんな対立している場合じゃないだろ…。宗教で衝突すると、教義の正統性とメンツが絡んで、どっちも引くに引けなくなるぞ…。

//スタバの福袋限定108個を先頭の人が全部買い占めてオークション転売、しかも転売屋はレジャー椅子を置いただけで実際に並ばず、路駐車内でぬくぬくとか。これは店側も酷いわ。行列に並んだ多勢の人を馬鹿にしている。
●1月2日…正月からメディアの雲行きが怪しく。元旦の『朝まで生テレビ』で自民党議員が一般人(建築板金業)を装って「民主党政権時代よりよくなった」と発言し大きな問題に。テレ朝も、出演した自民議員も、これが問題にならないと思っていることがおかしい。ガチのBPO案件。自民は「報ステ」「クローズアップ現代」「NEWS23」を問題視したように、当然、この自民ヤラセでも関係者を呼びつけないと筋が通らない。
そして、ネットでサイトを運営している僕にとって、権力サイドによる“検閲”の方も大問題。この“一般人成りすまし”を取り上げた2ちゃん掲示板のトピック(ココココ)において、片っ端から検閲対象(政権批判)になったレスが削除され、「datが存在しません。削除されたかURL間違ってますよ」のオンパレード(普通に読んでたら分からないけど、レス番号をクリックすれば分かる)。削除するからレス番号のアンカーもずれる。庶民が掲示板に書く程度のことを、受け止める器が権力になくてどうする。何をそんなに恐れているのか。
いやはや、2ちゃん内の検閲活動は“都市伝説”の類いと思っていたけど、目の前で現在進行形で削除されているのを見て背筋が凍った。リアルタイム検閲が、ついに堂々と行われるようになったのか。そしてそれを容認する2ちゃん運営。だんだん、中国や北朝鮮の言論統制と差がなくなってきている。
5スレ目でリロードしたら、わずか数分で125番にあったレスが107番になっててブッ飛んだ。その間にあったレス13個分が全部削除されている。この国は本当に近代国家なのか?
〔追記〕う〜む、あまりに削除の規模が大々的すぎる。いくら安倍政権に独裁傾向があるとしても、ここまで露骨にやるか?2ちゃんのサーバーが単に不具合起こしているだけって気もしてきた。それくらい、前代未聞の削除の嵐。(時々どうでもいいレスも消えているのは、サーバー不具合を演出する偽装工作の可能性を指摘する人も)
〔追記2〕どうやらNGワードを設定して自動削除している模様→「あらしを自動検知してスレッドを修復するシステム p53が運用されています」「p53は容量オーバーをねらった埋め立てあらしを自動検知してスレッドを修復する新しい掃除道具です」との説明。なぜ実験対象にこのスレを選んだのか、どうして「abe」と書いただけ(たった3文字、筆者体験済)で“容量オーバー”として弾かれるのか理由は不明。
っていうか、わざわざ自民に都合の悪いスレに対して超強度の規制をかけて議論を不能にさせており、それを検閲と思ってない運営が問題。そもそも、官邸から運営に圧力がかかったと思わせたくなければ、国会が始まるこの時期に自民スレでこういう事は即刻止めるべき。検閲と見なされても仕方がない。

【憲法第21条】
1項…集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2項…検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

//本日21時半からEテレにて『100分de平和論』。様々な分野の専門家がスタジオに集まり、「自分がおすすめする平和論」の名著を紹介。どんな本(平和論)が紹介されるのかめっさ期待!

//正月に初めて飲んだスパークリング清酒(澪/みお)が美味しくてハマッた。酒と炭酸がこんなに合うとは意外。度数5%だから軽く飲めるしGOOD。
●1月1日…新年明けましておめでとうございます。2016年は参院選の年。これでリベラル勢が負けると、与党&おおさか維新で国会議員の3分の2を確保でき、憲法改正がマジで可能に。護憲派は正真正銘、最後の踏ん張りどころ。なんとしても与党&おおさか維新圧勝を阻止せねばならず、そのために野党の大連合が必須。民主は憲法を守るために共産と手を組む必要があるし、共産はスターリン大粛清や毛沢東の飢餓地獄、ポルポト虐殺などマイナスイメージのある“共産党”と決別し、欧州リベラルの社会民主主義を目指す姿勢を明確に示すために、象徴として党名変更を行って欲しい。日本共産党は政党の中で最も歴史が長く、戦時中の弾圧も乗り越えてきたので、党員が名前に誇りを持っているのは分かる、本当に良く分かる。僕は心情的に、国民を騙して消費増税に踏み切った野田元首相ら旧幹部が残ったままの民主党より、共産党に考えが近いし、先の衆院選後に志位さんが野党大連合をいち早く呼びかけたことに感動した。だけど、世論調査で一向に上昇しない共産支持率を見て、つくづく日本人に“共産アレルギー”というものがあることを痛感。今死守しなければならないのは、党名ではなく日本国憲法と解釈改憲に破壊された民主主義を取り戻すこと!リベラル勢は出来ることをすべてやらなきゃならない。どうか、メンツ云々ではなく、優先順番を考えて…!






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