最新文芸情報


2016.3〜4

●4月30日…昨日は大分で震度5強。5強はかなり大きい。駅舎のガラスが割れていた。ほんと早く収まって欲しい…。
●4月29日…5月1日は“映画の日”でチケットが格安。ディズニーの『ズートピア』が高評価で楽しみ。マーベルの『シビルウォー』と合わせて2本鑑賞予定。
●4月28日…うががが、X線天文衛星「ひとみ」が操作ミスで分解!初期プログラムの不具合で衛星が回転し始め、それを止める為に逆回転させねばならぬところ、回転方向へさらに加速させてしまい、遠心力で太陽光パネルが機体から分離してバラバラに!310億円がパーになったのも痛いけど、次の天文衛星の打ち上げ計画が10数年先というのが辛すぎる。せっかく衛星軌道上に送り込めたのに、まさか使用不能とは…。これで宇宙解明の歴史は10年遅れてしまうのか…。ヒューマン・エラーというのがやり切れない。なぜもっとチェックを重ねなかったのか…。
●4月27日…タックスヘイブンのスクープ情報は5/10にネットで全世界に公開されるとのこと。日本国内で得た利益を、社会に還元せず、海外に隠す。法律の盲点を突いた節税=富裕層の課税逃れは、それが違法でなくとも、倫理的には許されないというのが世界の流れ。※把握されている日本企業は270社以上、個人は約400名とのこと。だんだん、UCCコーヒーや楽天・三木谷会長など名前が出てきた。

 
●4月26日…ジョジョ4部アニメのED曲、サヴェージ・ガーデン『I Want You』(3分51秒)、癖になって何度も聴いてしまう。
●4月25日…三菱自動車、かつて2度のリコール隠しで死傷者を出す惨事を引き起こし、今度は燃費データの悪質すぎる(詐欺レベルの)改ざん。なぜ企業体質を改善できなかったか。1991年から25年も世の中を騙し続けていた。フォルクスワーゲンの改ざん事件は対岸の火事ではなかった。日本ブランドの信用失墜。他メーカーは切磋琢磨して頑張っているため、同業者も心底怒っていると思う。
〔三菱と他者の比較@ネット掲示板より〕
トヨタ…ホンダの初代インサイトを目標にプリウスを作る→現行モデル燃費をリッター40kmでダントツの燃費
ホンダ…トヨタのアクアを目標にフィットHVを作る→初代アクアの燃費を上回る
マツダ…トヨタ、ホンダのHVに対抗する為にスカイアクティブエンジンを開発→CX-5のスカイアクティブDのディーゼルエンジンがヒット
日産…HVやスカイアクティブエンジンに対抗する為に電気自動車リーフを実用化させる
スバル…衝突安全性を向上させる→アイサイトが高評価され各メーカーが取り入れる
ダイハツ…軽自動車のエンジンの見直し→ミライースでリッター30kmを実用化
スズキ…ミライースを目標にワゴンRやアルト等にエネチャージを搭載
三菱…ダイハツムーブを目標に頑張るがすぐに諦めて誤魔化す→軽自動車の開発に着手した日産にOEM供給してる車で、日産が「燃費が出ない」と問い合わせされ不正発覚
更に→リコール隠し発覚後からやってました→大炎上→「燃費なんて誰も気にしてないだろ」→火に油を注ぎ三菱グループにまで飛び火。

//明日、チェルノブイリ原発事故から30年。
●4月24日…北海道の衆院選補選は野党市民連合の敗北。でも民主と共産が強力したからこそ良い戦いができたわけで、野党協力の方向性は間違っていない。
●4月23日…〔緊急事態条項〕大災害や戦争が起きた時、政府の権限を強化し、国会議員の任期延長を可能にする規定。現憲法にはなく、基本的人権を制約する可能性あり。自民は改憲草案に当条項の新設を盛り込んでいる。首相が緊急事態を宣言すれば→
(1)内閣は法律と同じ効力を持つ政令を(国会抜きで)制定できる
(2)首相は必要な財政支出や地方自治体への指示ができる
(3)何人も(国民の生命・財産を守る為の)国や公の機関の指示に従わねばならない
−などと規定。首相は条項新設について「極めて重く大切な課題」と意欲を示している。(1)がナチスの全権委任法とダブって問題になっている。

立て続きに大きなニュースがあり、あまり伝えられていないけど、僕は18日に行われた宮城県の村井嘉浩知事の定例記者会見で、知事の勇気に胸を打たれた。安倍政権が新設を目論む「緊急事態条項」は、“大災害”と“武力攻撃”がセットになっているため、一般国民は“災害対応を迅速に行うためなら権限強化もいいかな”と思ってしまいやすい。だけど、東日本大震災で大きな被害を受けた村井・宮城県知事(自衛隊出身)は、緊急事態条項の新設に慎重姿勢を表明した
知事は「緊急事態と捉えるかどうか、時の内閣が判断できるのは一歩間違うと大きな誤りにつながる可能性もある」と指摘。
そして「国家的な危機のとき、臨機応変に政権が対応できるようにすべきだという趣旨は分かるが、法律や手続きにのっとって対応するのは重要だ」と強調した。
村井知事は元自衛官だからこそ、強大な権力が暴走した際の懸念を持っているんだと思った。

/これに関連するものとして先月以下の記事が東京新聞に→
『緊急事態条項「むしろ被災地に権限を」7首長、否定的な声複数』
…東日本大震災で大きな被害があった岩手、宮城両県沿岸部の七首長に、自民党が改憲テーマの一つに挙げる緊急事態条項の必要性などを聞いたところ、条項が必要としたのは一人だけで、「むしろ現場に権限を下ろしてほしい」など否定的な回答が複数あった。緊急事態条項は、大災害や有事の際、内閣に権限を集中し、財産権など個人の権利を制限することなどを定めるもので、党改憲草案に盛り込まれている。
「条項が必要か」という問いに、菅原茂・気仙沼市長と奥山恵美子・仙台市長は、「自治体の権限強化が大事だ」などとして、不要と明言。菅原市長は、草案発表後に災害対策基本法が改正され、災害で道路をふさいだ車両の撤去などが可能になった点を挙げ、「緊急事態条項があれば、人の命が救えたのか。災害対策基本法の中にある災害緊急事態条項で十分だ」との考えを示した。
戸羽(とば)太・陸前高田市長も「震災時は、国に権力を集中しても何にもならない」とし、否定的な見方を示した。
佐藤信逸(しんいつ)・山田町長は「小さな町の場合、県や国に全体を俯瞰(ふかん)してもらう必要はある」として一定の理解を示したが、実際の被害食い止めや救出には「起きてからではなく、事前に必要な政令などを作っておくべきだ」と主張。
佐々木一十郎(いそお)・名取市長は「未曽有の大災害があれば、トップダウンが必要な局面がある」として「必要」と書面で回答し、亀山紘・石巻市長と阿部秀保・東松島市長は条項の必要性について回答を避けたとのこと。

//熊本地震に対する官邸の動きが不可解すぎ。なぜゆえ、こうも激甚災害指定をためらうのか。14日に最初の大きな地震が発生した後、翌日には既に蒲島熊本県知事が「激甚災害の早期指定」を求めていたのに、安倍氏はそれを一週間以上無視したあげく、今日ようやく「25日に閣議決定する」と表明。激甚災害に指定されると、被災自治体の財政負担が緩和され、道路や橋などの土木施設の災害復旧事業の約9割を国が補助してくれ、被災者に助成が入る。
東日本大震災の場合は民主政権が2日後に激甚災害指定を行い、自民政権でも新潟中越地震の際に小泉首相が発生3日後に現地視察&激甚災害を閣議決定。っていうか、安倍政権だって13年夏の山口と島根の豪雨災害時には、発生4日後に激甚災害の指定を表明している。山口は安倍氏のお膝元だから豪雨からすぐに激甚災害と認め、熊本は地元じゃないから10日近く認められないのかと首を傾げてしまう。
生存者救出は時間との戦いなのに、政府は当初、自衛隊2000人のみを派遣し、16日になって増派を決定。歴代首相は素早く被災地を訪問して現状把握に努めていたけど、安倍氏が現地入りしたのは9日も経った今日。そして、現地で最初に向かったのは、避難生活を強いられている被災者ではなく自衛隊。もちろん、自衛隊員は頑張っており、感謝と激励は大切なこと。しかし、順番が違うだろう。避難所訪問を優先しない首相など過去に聞いたことがない。
なぜゆえ、今日になって安倍氏は被災地を訪問したのか。言い方を変えると、どうして今日でなければならなかったのか。こんなことは考えたくないけど、僕は心の隅で、“明日の衆院補選に向けたものでは”と疑ってしまう。選挙の前日に現地入りし、テレビカメラの前で激甚災害指定を表明、“頑張ってる首相”の映像をお茶の間に流すという。そうでなければ、過去の自民政権の対応と比べて、災害指定も現地入りも遅すぎる…。とはいえ、死者が出ているのに、いくら官邸でもそこまでするか?激甚災害に指定すると衆参同日選挙が出来なくなるから?僕の思い過ごしと信じたい。
●4月22日…昨日、革新的な音楽を創造し続けたカリスマ・ミュージシャンのプリンス(本名プリンス・ロジャー・ネルソン)が自宅で急死。まだ57歳であり衝撃を受けた。プリンスは作詞作曲のみならず、27種類の楽器を演奏できた音楽の申し子。20歳でレコードデビューした後、ロックにファンク、ソウル、ジャズ、ヒップホップなどを取り込み昇華させ、ワン&オンリーのサウンドで独自世界を切り開き、日本のファンからは“殿下”と慕われていた(僕は1996年の来日公演に足を運び、濃厚な音空間に圧倒された)。レコード、CDの売り上げは1億枚以上でグラミー賞を7度にわたって受賞、04年には46歳で「ロックの殿堂」入りを果たしている。「パープル・レイン」は全米アルバムチャートで24週連続1位を記録し、アカデミー賞も受賞した。各界から追悼コメントが出ている。

オバマ大統領「世界中のファンとともにプリンスさんの突然の死を悼みたい。彼ほどポピュラー音楽に大きな影響を与え、その才能で多くの人たちを魅了したアーティストはいない。すばらしい演奏家、卓越したバンドのリーダー、そしてしびれるようなパフォーマーだった」
ミック・ジャガー「プリンスは革命的なアーティスト、偉大なミュージシャン、作曲家、すばらしい作詞家であり、驚くべきギタリストだった。しかし、最も重要なのはあらゆる面で本物だったことだ。プリンスの才能には限界がなかった」
マドンナ「彼は世界を変えた。真の先見性があった。なんという喪失か、大きなショックを受けている」
ポール・マッカートニー「悲しい。新年を一緒に迎えられたのを誇りに思うよ。元気そうで、最高にファンキーに演奏してた。偉大なクリエイターに神のご加護を。プリンス、ありがとう」

/個人的にプリンスの才能に初めて驚嘆したのは『バットダンス』を聴いたとき(可能な限り大ボリュームで聴いて欲しい)。6分57秒の曲に、普通の音楽3曲分のメロディーが入っており、音とリズムのカオスにノックダウン。そして『スノウ・イン・エイプリル』(6分49秒)の美しさに泣いた。4月に殿下が亡くなり、この曲の儚いSnowが殿下のイメージとかぶる。
/ちなみにプリンスは「歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト・第1位」(ローリング・ストーン誌07年11月号)に選ばれている。まっこと、ギターの名手。ビートルズのジョージ・ハリスンの名曲『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』をライブ演奏している映像があり、是非そのギターをかき鳴らす勇姿を!一緒にステージに立っている顔ぶれは、トム・ペティ、スティーヴ・ウィンウッド、ジョージの息子など超豪華!
●4月21日…僕はずっと野党共闘を訴え続けてきた。その悲願の共闘が実現した4月24日の衆院補欠選挙。北海道5区、そして京都3区の皆さん、どうか護憲リベラルの候補者をよろしくお願いします!
戦後1000兆円も借金を作ったうえに(同じ敗戦国のドイツは借金ゼロ)、少子化問題をほぼ放置、タックスヘイブンも野放し、過労死多発でもサービス残業を取り締まらない(独仏の労働者は残業なし、夏4週間・冬2週間の休み)、そんな与党の政策はノーサンキュー。現政権は憲法破壊の安保法制強行、不必要な原発再稼働、財源がなくても議員や公務員の給料はアップ実施、九州の大地震があっても消費増税実行の表明など、もうめちゃくちゃ。看板のアベノミクスもGDPマイナス成長で失敗。
北海道では、“あの”頑固な共産党が候補を取り下げて、野党連合の候補者を立てた。北海道5区は野党共闘の象徴であり、これは絶対に負ける訳にはいかない。もし敗北すると、参院選における民進党(民主党)と共産党のスクラム構想に暗雲が垂れ込める。大阪の地から北の大地を注視!

 
日本だけ労働者は涙目。もう自民政権ではこの構造を変えることは出来ない。固定化してしまっている。電力会社などの企業献金に支配されて、他国のような労働者保護の政策がとれない。
●4月20日…「表現の自由」に関する国連特別報告者デービッド・ケイ氏が昨日都内で会見。氏は国際人権法のスペシャリストで11日から訪日していた。報ステと朝日の記事を以下に整理。
最終日の結論は「特定秘密保護法や、『中立性』『公平性』の名の下に政府の圧力がメディアの自己検閲を生み出している」。権力者が“公平性”を求めると、メディアは微妙な政治問題を萎縮して報道しなくなる。「ジャーナリストの多くが“匿名を条件”に面会に応じた。政治家からの間接的圧力で仕事を外され、沈黙を強いられたと訴えた」。「(メディアが)政府に対して疑問を呈する力が弱体化しているように思う。メディアの独立性に懸念がある。安全保障政策、災害、原発は日本では特定秘密保護法に関わってくる。ジャーナリストが情報源から情報をとりにくくなっており、情報へのアクセスが制限されることで苦しむのは国民だ」。
放送法をめぐっては「政府の規制を許している時点で放送法そのものが問題だ。将来的に放送局の脅威になり得るものであり、政府が放送局を強く規制するということ」「政府に放送局を直接規制する権限を与えた放送法のうち(政治的公平性などを定めた)第4条を廃止し、政府はメディア規制から手を引くべきだ」と提言。高市総務相が番組の公平性を理由に放送局の「電波停止」に言及した発言をめぐって、滞在中に高市氏との面会を何度も希望したが「国会会期中との理由で会えなかった」という。
特定秘密保護法については「原発や災害対応、安全保障など国民の関心が高い問題の政府情報が規制される可能性があり、内部告発者の保護体制も弱い。報道すれば処罰されるのではないかとの恐れから、メディアを萎縮させる効果を生んでいる」と懸念。
ヘイトスピーチ対策については「ヘイトスピーチの法律は悪用の恐れがある(権力者への抗議まで規制されかねない)。まずは人種差別禁止法を作るべきだ」と提言。歴史問題については「戦争中の罪を教科書でどう扱うかについて政府が介入することは、国民の知る権利を脅かし、過去の問題に取り組む力を低下させる。文科省からは政治の影響はないと聞いたが、実際は教科書検定などに影響が直接及んでいるように感じた」と懸念。
記者クラブの排他性も指摘し「記者クラブは廃止すべきだ。情報へのアクセスを制限し、メディアの独立を妨害している制度だ」と批判した。
※高市総務大臣はケイ氏と会うのを最後まで拒み続けた。“国会会期中”が理由とのことだが、会期中でも議員が地方に視察に行くケースもあるし、10日間あって全く会う時間がゼロなどあり得るのか。国連軽視としか思えない。言論弾圧を自分はやっていないと自信があるなら、ケイ氏に面と向かってそう言えばいいし、日本政府の立場を国際社会に伝える絶好の機会だったのに。

/関連する話題。政権ベッタリ化が進んでいるマスコミ上層部への警鐘になればいいけど…。本日、国際NGO「国境なき記者団」(本部パリ)が2016年の「報道の自由度ランキング」を発表。日本はかつて2010年に180カ国・地域中で11位という高い順位だったが、野田民主の原発事故報道、安倍自民の秘密保護法施行などでどんどん順位が下がり、今回ついに72位まで落ちてしまった
「国境なき記者団」は以前から権力の不正を暴こうとした記者も処罰されかねない特定秘密法に疑問を示し、何より権力が直接手を下さずとも、メディアが「自主規制」に走ることを危惧していた(これが問題の核心)。政府が何もしなくても、メディアが勝手に「こんなことを取材したら逮捕されるかも」と自分で自分に足かせを付けてくれる。そうでなくとも、秘密保護法の導入前から大手メディアの幹部は安倍氏の私的な食事会に参加するなど骨抜きは深刻なレベルであったところ、この秘保法施行で72位まで急落した。
保守論客は「“報道の自由度ランキング”を決めているのは左翼ジャーナリストだから無視して良い」と言い放つけど、その“左翼ジャーナリスト”たちが自民麻生政権(2009)を17位と高評価し、野田民主政権を22位とした事実があることを分かっていない(前年を評価するという意味では2010年の鳩山政権11位は前麻生内閣のものともいえる)。今回の72位という順位は、軍事政権から民主化されて20数年のお隣り韓国(70位)よりも低いものだ。左右の思想を超えて、報道の自由を確保すべき状況にある。
「報道の自由度ランキング(2016)」主要国順位→(1)フィンランド(2)オランダ(3)ノルウェー(4)デンマーク(5)ニュージーランド(16)ドイツ(38)英国(41)米国(45)フランス※米国より下!(72)日本(148)ロシア(176)中国(177)シリア(179)北朝鮮(180最下位)エリトリア

//現時点で熊本の避難民は12万4000人。避難所に指定されている場所ではないところに逃げている人の人数は、まだ正確に把握できていないとのこと。
●4月19日…明石家さんまさんが語る、震災とお笑い芸人の役割、考えさせられた。どちらにしろ賛否は起きると思う。でも“葛藤している”という気持ちを表明するのは大事なことと思った。

//熊本の被災地で車中泊をしていた2人がエコノミー症候群で心肺停止。長時間、同じ姿勢を続けることで血液中に血栓ができ、呼吸困難に陥ったとのこと。他にも7名がエコノミー症候群で入院中。全員が車中泊で発症。年齢にかかわらずこの危険はあり、運動や水分補給で予防する必要が。※車に3連泊すると血栓ができやすくなるので、今後さらに要注意。
●4月18日…14日夜から今日昼までの震度1以上の地震が520回を超え、熊本と大分では震度4以上の大きな地震が計83回にものぼっている。避難者は約20万人に増加。救援物資が届かないという地域、届いた物資が多すぎて裁ききれないという地域、ここの連携をなんとかスムーズにしないと…。
●4月17日…テレビをつけるたびに、震度3や震度4の余震が何度も表示されている。深夜に繰り返し大きな余震が来るのは、現地の方は精神的に相当きついものがあると思う…。一刻も早く、この群発地震が収まって欲しい。

//「地震が大変なのに今は原発の話なんかするな」という意見と「地震が大変だからこそ原発の話をしている」の両者には、埋めがたいほどの認識の違いがあるよね。前者の気持ちも分かるけど、こと原発に関しては、どんなときでも最悪の事態を想定しておくのが、東日本大震災から得た教訓と思う。
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山崎 雅弘氏(文筆家)@mas__yamazakiのツイートから。
・九州電力は昨年8月に川内原発を再稼働する前の審査で、原子力規制委に「免震重要棟を再稼働後に作る」と嘘をつき、12月に「やっぱり作るのを止めます」と発表した。つまり再稼働時に約束した条件が崩壊しているので、止めるともう再稼働できない。
・今までなら、大規模な地震があれば「とりあえず安全に停止」が常識だったと思うが、今回は「意地でも止めない」という態度を貫いているように見える。今止めたら、次に再稼働するハードルがさらに高くなる。だから絶対止めるな、という判断なのか。
・避難に必要なバスが確保できなくても「何かあれば新幹線で逃げられることにする」でその場を取り繕って再稼働(2015年8月11日)したが、それも切れた今、住民は大事故が起きた時に何でどこへ避難するのだろう。川内原発には免震重要棟もない。
※僕は山崎雅弘氏のツイートに以前から共感。フォローを勧めたいのでリンクを貼っておきます。

広河 隆一氏(ジャーナリスト)@RyuichiHirokawa
・メディアは注意深く、言及を避けていますが、中央構造線(巨大断層)が動いたという話がいよいよ説得力を。これは、川内原発、伊方原発を通ります。

  中央構造線の延長線上で川内原発が稼働中

※治安についてネット上で悪質デマを散見するので以下の記者ツイートを。
佐藤 圭氏(東京新聞)@tokyo_satokei
・福島県警によると、東日本大震災が起きた2011年3月11日同年末、福島県では1086件の空き巣が確認されました。300件で容疑者が逮捕されましたが、このうち外国人が関係した事例は2件のみ。「外国人の空き巣はあまり聞かない」と県警。
●4月16日…昨夜の熊本地震の本震について、気象庁がマグニチュードを7.1から7.3に引き上げた。これは阪神・淡路大震災と同規模の大地震。2日弱で震度6以上の地震が同地域で7回なんて、九州の地下で何が起きているのか。そして震源が徐々に東に移っているのも不気味。東には南海トラフがある。
名古屋大の鷺谷(さぎや)教授(地殻変動学)「今回のように、地震活動が飛び火して急激に拡大していく事態は、日本中の専門家にとっても未経験だ。本震、前震という通常の概念を定義として超えている」「1596年、大分県から四国、近畿にかけて、中央構造線に沿って地震が連続した例も、頭の片隅に置いた方がいい。また、南海トラフなどへの影響がないとも言い切れない」。
天気予報、今夜の熊本は豪雨とのこと。土砂災害への最大限の警戒が必要。阿蘇大橋が崩落したので、周辺集落の救援計画を早急に立てないと。
※鹿児島の川内原発は不測の事態に備えて、少なくとも今の群発地震が落ち着くまでは運転を停止して欲しい(制御可能なうちに)。電気そのものは足りている。もう二度と“想定外”があってはならない。専門家は小さな噴火でも火山灰が原発の非常用電源のフィルターに詰まってヤバイと警告(動画)。

ここ数日の震源地 赤い線が中央構造線
不安を煽る気持ちは全くないし、必要以上に恐がることはないけれど、日本最大の断層である中央構造線の位置は、知識として知っておいた方が心の準備が出来る。
●4月15日…九州の余震が止まらない、そう思っていたら、気象庁は14日の大きな地震はあくまでも“前震”であり、深夜の九州全域の地震が本震と発表。14日の地震の約30倍も強力だったとのこと。深夜、大阪でも2分以上もローリングするように揺れた。船に乗っているような気持ち悪い揺れ。
※深夜は緊急地震速報が出て、それをアナウンサーが伝えている最中に、次の緊急地震速報が出るという異常な状態(2カ所の緊急地震速報の同時表示)だった。
●4月14日…熊本が大変なことに。震度7の後も震度6を超える余震が続いている。倒壊家屋に閉じ込められた方が早く救出されますように…。
●4月13日…国際通貨基金(IMF)が昨日発表した最新の世界経済見通しで、日本は2017年の実質国内総生産(GDP)成長率が先進国で唯一、マイナス成長に陥る見通しとなったと発表。政府はいつまで「景気は緩やかな回復傾向にある」と言い続けているのか。これは“勝った!勝った!”と国民を騙し続けて敗戦を迎えた、戦時中の日本政府と同じじゃないか。この20年間、トリクルダウンされるべきお金がタックスヘイブンに逃げているんだから、アベノミクスがうまくいく訳がない。それなのに、菅官房長官は「日本政府としてパナマ文書を調査する考えはない」。理解不能。企業の暴走(過度な節税)を止めるのは政府の役割だし、海外ニュースじゃないっつーの。

//日本に納税すべき税金を日本に納税しないタックスヘイブン。“庶民ばかり負担”というレベルの話じゃなく、大企業や金持ちの節税(脱税)の穴埋めは庶民への増税だったというのがキツい。
バブル経済崩壊から今までの日本経済は、“失われた20年”ではなく“奪われた20年”だったのか。多くの政治家がタックスヘイブンの実態を知りながら黙認してきたのが大問題。企業献金を貰うために目をつむるのか。少子高齢化対策の財源は、庶民から消費税でとるのではなく、税金を払ってない大富豪に課税するべき。日本企業による合法的売国にNO。

//国税庁OBいわく「日本国民のわずか4%の人々が90%の富を独占している。ここからちゃんと税金を取れば消費税なんぞ必要なくなる」。リンク先によると、国税庁査察部は海外で脱税する会社をとっくの昔から知っているが動けない。理由は2つ→
(1)タックスヘイブンに住所を移して日本非居住にしてしまえば課税されなくなる
(2)外国との間には租税協定があり、査察で踏み込むにはその国の財務省の許可が必要。タックスヘイブンを売り物にしている相手国が許可を出すはずがなく、カネの流れの詳細はつかめず、事実上逃げられてしまう。

//どうして周辺国がユーロ通貨を導入しているのに、英国はポンドのまま、スイスはスイスフランのままで張り合えるのか、実力がないのに独自通貨を持てるのか前から疑問だった。いまタックスヘイブンで注目を浴びているケイマン諸島やヴァージン諸島が英国領だったり、スイス銀行がかつてタックスヘイブンまがいのことをやって世界中の金持ちから金を集めていたことを考えると、簡単に理解できた。だからユーロに変えなくてもやっていけるのか。
このラジオでは、ドイツの情報局が流したと推測(パナマ文書は南ドイツ新聞のスクープ)。つまりEUから離脱しようとする英国へのけん制。お前ら(英国)の悪行をバラすぞと。
別のラジオ番組では森永卓郎さんが見解を(クリック先の場所から)。森永氏はタックスヘイブンをやってないらしく安心した。「世界のすべての銀行資産の半分がタックスヘイブンに流れている。海外投資の3分の1はタックスヘイブンにいってる」(ニコラス・ジャクソン)とのこと。

/昨日のNEW報ステはタックスヘイブンを取り上げたけど、NHK同様にまるで海外ニュースのような扱い。日本人の名前や日本企業の名が入っていることをきちんと報道しろよ…。企業ではセコムが確定とのことだけど、報ステのCMにセコムが出てきて、スポンサーだから名前を出さないのかと脱力。
5月に流出データのリスト全文が公開される予定。ケイマン諸島だけで日本から60兆も“投資”されている。

//トランプ候補も酷いけど、対抗馬の本命となった“銃が大好き”クルーズ候補もイカれてる。“これがテキサス風だ”とマシンガンの銃身にベーコンを巻いて、「マシンガン・ベーコン最高!」。こんな奴が大統領になったらトランプ以上にヤバイ気が。共和党は穏健派のまともな候補者を出してくれ。※YouTubeに1分動画が上がっている。
●4月12日…核廃絶への歴史的な一歩になって欲しい。昨日、米英仏などG7の核保有国の現職外相が初めて広島の原爆死没者慰霊碑(平和記念公園)に献花した。原爆投下から71年かかったけど、よくぞ実現した。外相たちは原爆資料館も訪問。これまで駐日米大使が記念公園を訪問したことはあるけど、米の現職閣僚は広島を訪れたこと自体がなかった。ケリー国務長官の希望で、急遽原爆ドームも間近で慰霊。ケリー氏から原爆投下を謝罪する言葉はなかったが、核軍縮・不拡散の意思を示し、「広島は私にとっても特別な意味を持つ場所だ。平和記念公園はいかに平和が重要かを示すものだ。大量破壊兵器などの絶滅のために日米がリーダーシップをとる必要がある」と述べた。また原爆資料館では「世界中の誰もがこの資料館を見るべきだ」と記帳、「いつか大統領もその一人になってほしい」と語った。同行した米政府高官も「核兵器を唯一使った国として、米国は世界の核軍縮に向けて努力をする責任がある」。外相会合では広島宣言が採択され、「広島及び長崎の人々は原爆投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難を経験した」とした。
オバマ大統領の任期は来年1月まで。是非広島を訪れて、ノーベル平和賞受賞者として核廃絶への具体的な行動を見せて欲しい。
※現在、毒ガスなど化学兵器は非人道的として禁止されている。化学兵器がダメで核兵器はOKというのはおかしい。核兵器が人道的とでも?ロシア、中国、北朝鮮は核への依存を強めており、過激派による核テロも現実味を帯びてきた。非核保有国が国連で訴えている「核兵器禁止条約」(核ミサイルを使用するのも所持するのも禁止)を早急に締結すべき。

  原爆ドーム&慰霊碑前に並ぶG7外相たち(2016.4.11)

//夏の参院選、タックス・ヘイブン利用禁止を公約にした政党に投票する。
●4月11日…アイスランド首相に続き、ウクライナの首相もパナマ文書がらみで辞任。英国ではキャメロン首相が火だるま。今夜から報道ステーションが新体制で再開。パナマ文書にどこまで迫れるか注視している。
→見ました。アカン、新しい報ステは羊肉の盗難“未遂”事件を伝える時間はあっても、パナマ文書のパの字も伝える気はないらしい。英BBCと米CNNはトップニュースで伝えるだけじゃなく、公式WEBにパナマ文書専門欄を設置しているというのに。NEWS23も、疑惑の対象は海外の著名人という伝え方をしており、日本人と日本企業の疑惑については完全スルー。数兆円の天文学的数字の課税逃れが合法のままでいいのかと、どうしてキャスターは問題提議しないのか。せめて解説に立野さんがいてくれたら…。
っていうか、野党の国会議員もなんで質問しないんだ。野党にもタックス・ヘイブンを利用している議員がいてやぶ蛇になるからか?民進党・山尾政調会長のガソリン代疑惑(ガソリンのプリカを金券ショップに売ってお金を捻出?)でいきなり新党結成にケチがついたんだから、鋭い質問で存在価値を証明して欲しい。
※野党議員は与党議員以上に清廉潔白でなければならない。さもないと、不正を追及できなくなる。
※ちなみにガソリン代疑惑は安倍氏にも
※僕のイチオシ時事番組は、毎水曜22時のBS-TBS『外国人記者は見た!日本inザ・ワールド』。日本人記者が言えないことをズバズバ言ってくれる。欧米、中国、中東など各国のジャーナリストがレギュラー。外国人記者は安倍政権を恐れてないし、ゴマをする必要がないから、日本社会が抱える諸問題について言うべき事を言ってくれる。大事なことは、彼ら特派員は日本びいきであること。日本が好きだからこそ、この社会が良くなって欲しいと思ってるし、政府批判で終わらず改善点を提案してくれる。
●4月10日…2004年にユネスコの世界遺産に登録された紀州和歌山の熊野古道&寺社。道が世界遺産として登録されること自体はまれで、他にはスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」くらいか。ジョジョの荒木先生がその「熊野古道」と「サンティアゴ巡礼道」を結ぶお守り「和の守(まもり)」をデザインされたとのこと!熊野本宮大社の宮司さんは「二つの道のつながりによって日本とスペインのみならず、世界の人々が和合してほしいという願いを表現していただければ」と荒木先生に協力を求めたという。“世界の人々の和合”は文芸ジャンキー的にも重要度MAXのテーマであり、それをコンセプトとしたお守りということで胸熱に。お守りの頒布は今年の秋から。なんとしてもその時期に熊野へ行かねば。
※荒木先生が世界遺産とコラボするのは、奥州平泉に続いて2度目。富士山を入れると3度目に。こうなると姫路城や法隆寺など、国内の世界遺産すべてとコラボが実現して欲しいなぁ。
※描かれた三本足の烏“八咫烏(やたがらす)”は、道に迷った時に天上より派遣され道案内をしてくれる聖なる烏。この鳥が我らを良き方向へ導いてくれますように。

//大統領候補予備選、俺のサンダースがまたワイオミング州で勝利。3月下旬以降、8戦7勝!ただ、序盤戦でつけられたヒラリーとの大差がきつい。この巻き返し、ここからどこまで迫れるか。とにかく、早々に予備選を撤退しなくて正解だった。今のパナマ文書問題も、格差是正を政策の根幹に置いているサンダースに有利。日本の参院選、米国の大統領選の前に、この富裕層の空前の課税逃れが暴かれて良かった。次の決戦は4/19のニューヨーク州予備選。
●4月9日…緊急でG20が集まって対応を協議しているパナマ文書。いまだに日本の大手メディアは総スルーに近いけど、東京MXテレビが6分だけ取り上げた。っていうか、コメンテーターが上杉氏と古賀氏じゃん!関西では見られない番組。東京はこんな番組をやっているのか。
有名大型掲示板でも100スレ台に突入。こういう話題はあの掲示板ではあまり注目されないと思っていたので意外。そりゃそうだよな、企業がきちんと国内で税金を払っていたら、国庫に余裕ができ、消費増税どころか消費税廃止も視野に入るほどの事件なんだから。

//今月3日に放送されたNHK『巨大災害 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク』は本当にヤバかった。これまで政府、原発推進派や原規委は活断層ばかり注目していたが、東日本の巨大地震によって日本列島の地下のバランスがくずれ、“活断層が存在しない場所”で地震リスクが高まっていると指摘。地下の地盤が引っ張られたり、引き戻されたりで、いまや日本の足下は、“活断層だから危険、活断層から離れてるから安全”という従来の基準は当てはまらなくなっている。現に鳥取県など活断層と無縁の場所で大きな地震が発生しており、あの番組を見れば、もはやこの国はどこにも原発を置いてはいけないと普通の人は思うはず。
●4月8日…とうとうと言うか、やっとと言うか、今夜、東京地検特捜部の強制捜査が自民・甘利明前経済再生担当大臣(安倍政権の中核)に入った。口利き疑惑で、議員事務所、UR、建設会社などが一斉に捜索された。甘利氏は会見で秘書が金額交渉に介入した事はないと断言していたが、一方で本人や秘書が金銭を受理したことは認めている。それはワイロではないのか。特捜部は権力の闇にメスを。

//突然、急激な円高。NHK解説は「大きな理由が見当たらない。なぜ?」みたいなことを言っていたけど、パナマ文書に決まってるじゃん。闇の不正蓄財が、比較的安全とされている日本の通貨に流れているだけ。

//NHKの夜7時のニュース、「パナマ文書」を完全にスルー!世界中の報道機関がトップニュースで報道しているのに、ただの一言も触れないとは。唖然!

//12月16日に公開予定の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の最新予告が解禁(1分38秒)。複数のスノー・ウォーカーが並んでいる姿は絵になるな。
  名作エピソード4の前日談とのこと
●4月7日…「パナマ文書」をめぐって、ネットのコピペで分かりやすい解説(匿名)があったので転載。
→会社経営者らがどうやって脱税したり資産を隠しているか、わかりやすく書いとく。
日本を含めて殆どの国は、法人(会社・団体)が得た利益を個人(創業者等)のものにするのは難しい。役員手当や持ち株の配当は、会計監査と税制上、好き勝手な数字にできない。儲けたからって、その年度内で急に増やしたりできない。会社がもうけて余剰利益がでても、創業者がそのままいただく方法はないわけ。
そこで、(パナマなど)タックスヘイブンにペーパーカンパニーをつくって法人の資金を投資しているという形にする。タックスヘイブンは税制も会計基準もないような所だから、そこにある金は経営者個人で好き放題できるって算段よ。
そこに投資されたお金は会社の金ってことになってるが、そのお金は個人で自由に引き出したり使える、いわば帳簿に載らず税金のかからない巨大な財布なわけ。リークされるまでどれだけの資金があるかさえ分からないのだから。
大企業がタックスヘイブンに「投資」してる裏には、確実にそういう目的がある。投資なんてのは建前で、実態は脱税&横領な。脱税だけじゃなく、利益を株主や社員へ還元することから免れて、資金を横取りしている横領でもあるわけ。
会社の経営があやうくなった時の予備資金ですらないから、会社の口座とは別のタックスヘイブンにいれてるんだよ。帳簿から消すためなの。横領なの。株主も社員も(ひいては日本国内に出回る資金の減少という事で国民全員も)、すんごい被害うけてるぞ。

//世界第二位の実力をもち、五輪出場も決定していたバドミントン選手が、違法カジノにかかわって五輪参加は絶望視。「ラケットを持った後輩らしき男女10人以上を連れてきたこともあった」との証言もあり、賭博汚染はどこまで広がっているのか。何年も血の滲むような練習を重ねて、やっと手に入れた五輪の出場権を、暴力団の闇資金となるギャンブルで失う…どうしてこんな愚かなことを。力士、野球選手と、長年の努力をギャンブルでパーにしたスポーツマンが続いている。コーチや周囲の人間が、ギャンブルの誘惑に負けない精神面の指導をしていかないと。馳浩文科大臣「スポーツマンにはメダルより大事なものがある」、まったくその通り。
※ニュースを見て感じる違和感。非難のレベルが「カジノに行った選手>カジノを運営する暴力団」になってないか。このカジノ、店が所在する階にエレベーターが停止しないよう細工&防火設備に偽装した隠しカメラで客の顔を確認した上で入店させるとか、ヤバすぎだろ。
●4月6日…「パナマ文書」とはドエライものが流出したな。あのスノーデン氏をして「史上最大のリーク」と言わしめたシロモノ。世界トップの大金持ちの隠し資産など1150万件のデータ。プーチンや習近平の名前も。さっそくアイスランド首相が辞任。これ、トマ・ピケティも前から非難していたよな、タックス・ヘイブンに資産を隠す連中をどうにかせんとアカンって。
※タックス・ヘイブン【tax haven】(havenは避難所の意。天国はheaven)…外国企業に対して非課税かきわめて低率の課税しか行わない国や地域。多国籍企業が節税目的で利用する。バハマ・バーミューダ諸島など実質無税ないし完全な免税を認めている場合、パナマなど外国源泉所得に免税を認めている場合などがある。税避難地。(by広辞苑)
●4月5日…新しい連ドラ、『とと姉ちゃん』、ツカミはOK。戦前(昭和初期)なのに家庭で威張らない父親はいいね。西島秀俊さんはハマリ役。
●4月4日…先週放送が終わった朝ドラ『あさが来た』。視聴率は期間平均23.5%で、これは朝ドラ史の中で“今世紀最高”になるとのこと!(2位は02年の『さくら』)
本当に演技も脚本も良かったもんねぇ。第一話は21.2%、最終回は27%だった。そして脚本家の大森美香さんは44歳で僕より年下ということにビックリ。天才か。
主人公のモデルは“明治の女傑”と呼ばれた広岡浅子。江戸時代に生まれ、幕末の荒波を商才で乗り越え、維新後は日本初の女子大学設立に奔走。最終回では女生徒たちにこんな言葉を語っていた。(主人公は、戊辰戦争、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦の時代を生きた)
「なんでだす?国が育ったら、もっともっとみんな幸せになれる思てたのに、こない生きづらい世の中になってしもたんは、何でなんだすやろなぁ。戦争は銃や大砲で人を傷つけて、新聞や世論は人を悪う言うたり、勝手な批評して人の心を傷つけるばかり。みんなが幸せになるための武器は、銃でも、大砲でも、悪口でもあらしまへん。ここ(頭)とここ(心)だす。人の気持ちをおもんばかる事の出来る優秀な頭脳と柔らかい心、それさえあったら、それで十分なんだす。その分野で言うたら、おなごはんは決して男はんに引け取らしまへん。いや、男はん以上に、その力、大いに使う事がでけます。まぁ、うちの旦那さんは、うちより柔らかいお人だしたけどなぁ。若い皆さんは、これからどないな職業に就いても、家庭に入っても、その2つがあったら、大いに人の役に立つ事がでけます。日本どころか、世界の役に立てる事が、この先ぎょうさんありますのや。どうか、どうか、しょげてなんかいてんと、よう学んで、頑張っとくなはれな」。

※土方歳三役に大河『新選組!』で土方役だった山本耕史を抜擢したサプライズはテンションが上がったなぁ。こんな感じで、福山龍馬とかも出てきたら良いのに。
●4月3日…マンガ『ワイルド7』の作者、望月三起也先生が本日他界。享年77。悪党を問答無用で倒すワイルド7は痛快であり、友情に関する台詞はホント熱かった。「俺は死ぬことよりも奴の期待を裏切る方がイヤなんだ」に胸熱。“ワイルド7”は、証拠、尋問、裁判、判決、という面倒な手続きは一切踏まず、一気に処刑する権利を持つ“地獄から来た警察”。証拠が無いため手を出せない政治家や凶悪犯人を世の中から消す組織。ハイジャック犯を投降させる為に、犯人の家族を逆に人質にとった超展開には仰天した。メンバーに米軍基地襲撃犯もいるなど時代性を反映。望月先生に合掌。※ジョジョの荒木先生も「ワイルド7の登場人物は銃を握る手(手首)から、銃の重量が伝わってくる」と以前絶賛されていた。
●4月2日…テレビをつけたらたまたまEテレに名歌『花は咲く』がかかってたんだけど、映像が名作アニメで“こりゃなんだ?”と検索したら『花は咲く〜アニメスター・バージョン』(5分)だった!全38作品のアニメが登場する巨大コラボなんだけど、最近のアニメに混じって「サスケ」「AKIRA」「ガンダム」など40代オッサンのストライクど真ン中の作品があり、“おお〜っ!”と感嘆。名探偵の方のコナンも、未来少年の方のコナンも登場。3作品だけ分からなかった。
●4月1日…最終回直前の『あさが来た』。新次郎の死と葬儀後のあさ、一連のシーンは僕にとって朝ドラ史上最高のものだった。たった15分なのに、映画を1本観た気持ち。本当に素晴らしい傑作ドラマになった。開始前に“時代設定が江戸時代から始まる”と聞いて、朝の忙しいときに主婦層に馴染みのない時代劇をやることを心配していたけど、完全に杞憂だった。

//本日、関東圏はジョジョアニメ第4部の第一話オンエア!これを機に、また新しいファンがたくさん増えるといいな!(我ら関西は明晩放送)

//今日の三重県沖の地震、iPhoneの地震警報がけたたましくなり、“震源地は三重県沖?南海トラフが来てしまったか!”とマジでビビった。
●3月31日…「報道ステーション」で12年間も無遅刻無欠勤でキャスターを務めた古舘伊知郎氏(61)が本日で降板。最後に8分間にわたって思いを語った。印象に残った言葉は「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組などちっとも面白くありません。人間がやっているんです。人間は少なからず偏っています」。古舘氏は外部圧力で辞める訳ではないと語る一方で、「昔よりもいろんな発言できなくなりつつある空気は感じています」と告白。「情熱を持って番組を作れば多少は偏るんです。しかし全体的に程よいバランスに作りなおせば、そこに腐心していけばいいのではないか」と続けた。最後は「死んでまた再生します。皆さん本当にありがとうございました」と締めくくった。
12年間ずっと国内外のニュースを伝えていれば、めちゃくちゃ知識が増えるし、社会の矛盾、問題点&改善点を熟知しているはず。その知識を活かせる場所は政界だ。僕は是非とも政治家になって欲しい。知事選なら100%当選するだろうけど、できればリベラル新党で!民進党の岡田党首は消費増税10%を安倍氏以上にやる気だから、もうどうにもならない。かつて管氏や野田氏が首相をしていたときに、消費増税を言い出して歴史的大敗をしたのに、何も学んでいない。最悪なのは、安倍退陣のために野党連携が必須なのに、増税派の民進と反増税の社共生活は連帯どころか敵対してしまうこと。目眩がする。憲法学者連合、古舘氏、吉永小百合さん、大江健三郎氏らが結党するしかない。※報ステ後任の富川悠太アナはまだ30代という若さ(大丈夫?)。4/11からスタート。
●3月30日…もう店頭には並んでいないのですが、3月16日に発売された“週刊実話(3/31号)”にオールカラー(6ページ)の墓巡礼記を書きました。いやその、週刊実話といえば男性の種族保存本能に関連したグラビアや記事のオンパレードゆえ、ちょっとここに書きにくかったので控えていたのですが、男性読者の方から「墓マイラー特集、目立ってましたね!」とメールをいただき、アマゾン古本でゲットしたところ、なんとほぼ巻頭カラー状態!僕のお墓記事は、前がヌードピンナップ、後ろが山口組抗争事件特集という、ハードボイルドな場所にあった(お墓という地味な話題だから、てっきり雑誌後方のオマケ扱いになると…)。
週刊実話の編集部は、巡礼した2300人から誰をチョイスするか裁量権をくれ、“こんな硬派な人物は却下されるだろう”と思いながら送った原稿も丸ごとパス。お色気グラビアの直後に、ゲーテ、ルノワール、マザー・テレサ、ナイチンゲール、ヘレン・ケラーなど計22人の墓写真と巡礼コラムが続くというシュールな構成になっている(笑)。ファーブル墓参のことを雑誌に書いたのは初めて。もし理髪店や飲み屋などでバックナンバーの3/31号を見かけたら、僕の記事をチラッと流し読みして頂ければと思います。
  他のコーナーから完全に浮いていました(汗)

//昨秋ラジオ収録で渋谷のNHKスタジオ(スタジオパーク)を訪れた際に見学した、大河ドラマや朝ドラの展示物(小道具など)の様子を育児ブログの方にアップしました。興味のある方は是非。
●3月29日…本日、安保法制施行。憲法違反のこの法律を廃止するための戦いは続く。「違憲なら憲法の解釈を変えればいい」、そんなことが近代立憲主義の中で認められる訳がない。中世か。

//BSプレミアムの歴史番組『英雄たちの選択』、テーマ曲がめちゃくちゃカッコ良くて(原曲はレッド・ツェッペリンの「カシミール」)、誰がカバー演奏しているのか調べたら、“クラシック界のベッカム”ことバイオリニスト兼モデルのデヴィッド・ギャレット(34)だった!YouTubeにカシミールの動画(3分51秒)もあった。この緊張感あふれる演奏、たまらん!やみつきになる。

//古舘アナが明後日でラストの報道ステーション、降板は憲法学者の木村草太氏だけじゃなく、東工大の中島岳志教授も、そして全幅の信頼を寄せている論説委員の立野さんまで降板するのか!もうリベラル総崩れじゃないか…。
●3月28日…最終回直前の『あさが来た』、新次郎役の玉木宏の穏やかな空気が素晴らしすぎる。玉木さんは“のだめ”とかの、クールなオレ様役のイメージがあったから、完全にその印象が変わった。老いた新次郎の三味線を弾く後ろ姿だけで、なんかこう泣けてくる。
●3月27日…米大統領予備選のバーニー・サンダース、前回ヒラリーに3連敗したから、もうこのまま失速して終わりかと思いきや、ワシントン、アラスカ、ハワイと3連勝!しかもトリプルスコアの圧勝。なんとか食い下がった形。逆転は厳しそうだけど、ギリギリまで踏ん張ることでヒラリーの政策をより格差是正に近づけることができる。米社会の潮流は日本にも時間差で伝わってくるから、マジ応援している。予備選の決着がつくのは6月7日。
※ヒラリーは選挙資金の85%が大企業、ウォール街からの大口献金。一方、バーニーは「見返りを求めない政治献金などない」と企業から政治家への大口献金の中止を訴え、また支持者であっても大口の個人献金は受け取らず、一人当たり平均25ドルの小口献金のみを受け付けると宣言。その結果、大統領候補として史上最高額の230万ドルが集まった。いわゆる“アカ”を毛嫌いする米社会にあって、バーニーのアンチが少ないのはこういう姿勢があるから。
泡沫候補と思われていた74歳のお爺ちゃんがなぜ若者から圧倒的な支持を得ているか(イリノイ州の若者はバーニー支持84%、ヒラリー支持14%)、人物像を紹介。バーニーの父はペンキ販売員。家は貧しく苦学してシカゴ大に進み、40歳のときにバーモント州で米国初の“社会主義市長”となった。市長として格差是正に取り組み、家賃やケーブルTVを値下げさせ、高級住宅街の開発を白紙にさせて一般市民の憩いの場となる公園を整備。また全米で初めて市内の電力を100%再生エネルギー(脱原発)に変えた。その後も実績を積み重ね、1991年に無所属の米下院議員となり、07年から上院議員となった。
バーニーの名前を一躍有名にしたのは2010年に米議会で行った“8時間37分”の大演説。格差拡大を招く富裕層への優遇を徹底的に批判し、これを数百万の人々がネットで視聴したため国会のサーバーが一時パンクした。
バーニーの3大選挙公約「最低時給15ドル(1800円)への引き上げ」「医療の国民皆保険」「公立大学の授業料無償化」はいたってマトモ。ヒラリーはこれを“机上の空論”というけど、北欧をはじめとして一部の欧州諸国では既に実現しているものばかり。国民皆保険は日本にだってある。これのどこが“アカ”なのか。勝つつもりで大統領選に挑んだ社会民主主義者はサンダースしかいない。最後までエールを送りたい。

//横綱はただ勝てば良いというわけじゃないと思う。今さっきのNHK相撲実況アナ「この気持ちをどこに持っていけばいいのか…」。白鵬が負けると優勝決定戦という状況で、千秋楽の横綱同士の戦いで白鵬が変化(突き落とし)。横に逃げて1秒で終わり。客席からは大ブーイング。解説者「もう横綱や大関は変化をやめて欲しい」。お客さんは白鵬の優勝杯を見届けることなく、取り組みが終わると同時に半数が帰ってしまった。
〔追記〕うわ、でも土俵の上で泣いている白鵬を見ると、結果的に変化になってしまったというのが伝わってきた。大阪だから野次もきつい(「変化で勝って嬉しいか!」「早くやめろ!」等)。こんな野次と応援がカオスになった優勝インタビューは初めてだ…。
〔追記2〕さっそく新聞記事に。もともと実力がある力士。この件を踏まえ来場所に期待。
●3月26日…北海道新幹線、本日開業!計画決定から43年。ついに北海道に新幹線が上陸する。一番列車のチケットは25秒で完売したとのこと。九州の鹿児島中央駅から新函館北斗駅まで乗り継いでみたいな。※ちなみに札幌まで繋がるのは2030年。
●3月25日…ベルギーの連続テロ事件に関する家宅捜査で、犯人グループのアジトから原発会社の幹部の自宅を監視した約10時間の映像が押収された。これって、原発をターゲットにするつもりだったのか?これを受け、ベルギー軍の兵士140人が原発警備で派遣された。原発テロなんて考えただけで恐ろしすぎる。
●3月24日…マイクロソフト社が開発した人工知能が、ヒトラー礼賛をやり始めて機能停止に。う〜ん、これは人類の負の側面の象徴だなぁ…。人工知能は純粋な赤ちゃん同然で、育てる人間によって簡単にダークサイドに陥るということか。SF映画ではよく人工知能が暴走するけど、その片鱗を見たような出来事。起動前に差別的考えや侮辱用語を排除する“良心回路”を埋め込む必要があるのか。我々はそんなものを搭載しなくてもすむ生物でありたいもの。

//古舘アナが報ステを降板するまであと5回の放送。最後の咆哮というか、3月に入ってから政権批判(特に憲法軽視について)の鋭さが増している。ラスト5回、毎回見逃せない。そして今日の放送でリベラルの新たな星、若手憲法学者の木村草太氏も今夜の出演がレギュラー最後という告知。古舘アナだけじゃなく、木村先生まで報ステからいなくなるのか…。これはダメージがでかいな…。
●3月23日…ハードな仕事内容にもかかわらず、給与が全職種の平均月収より約11万円も低いため、なり手がいない保育士。その結果、保育園を増やしても先生がいないという深刻な事態に。これを受けて、野党5党が保育士などの給与を月5万円引き上げる法案を国会に提出。一方、自民は保育士給与の2%増を政府に求めるという。自民案だと月に4000〜5000円程度の引き上げにしかならない。11万の差が出てるのに5千円を出してくるところに頭痛がするというか、本気で少子化対策する気あるのかと。
●3月22日…ベルギーで犠牲者30人の大規模テロ。ブリュッセルはパリ同時多発テロの実行犯の根拠地があったことで、治安当局の重点警戒地域になっていた。ベルギーがターゲットにされたのはイスラム国への空爆に参加していることもあるけど、テロの恐怖でイスラム教徒への偏見を植え付けることにある(後述)。これまでに僕が墓巡礼で訪れたベルギーのイメージは古都ブルージュをはじめ、“フランダースの犬”のホーボーケン、海沿いのオーステンデといい、のどかな国という印象。目に浮かぶのは、旅を助けてくれた優しい人たちの顔ばかり。あまりに理不尽なテロ行為に憤ると同時に、暴力の拡散を懸念。
報ステより同志社大学大学院・内藤正典教授「パリのテロで犯人はフランスの象徴(凱旋門やエッフェル塔)を狙うのではなく、ごく普通の一般市民を狙った。ISの狙いは欧州の社会とそこで暮らすイスラム教徒を分断すること。欧州共同体の市民になっている穏健なイスラム教徒が、テロリストの仲間として迫害されるようにもっていき、「出て行け」と差別されるようにしている。」
古舘アナ「パリのテロはフランスを狙ったものではなく、むしろイスラムの人たちを狙っていると言ってもいい。フランスに暮らす500万人の善良なイスラム教徒を、社会から分断させて自分たちの方に引き寄せるために」
内藤教授「パキスタンではイスラム国に対するイメージについて“好ましい”と回答した人が9%いる。(9%は一桁といっても)パキスタンの人口は1億8千万。そうすると約1600万の人が好ましいと思っていることに。トルコは人口7600万のうち8%、つまり600万人が好ましいと思っている。これを我々は異常なことと捉えるだけでいいのか。狂ったテロ集団のイスラム国に、なぜイスラム教徒が惹き付けられる要素を持っているのか。過去半世紀以上にわたってパレスチナ問題は一向に解決しない、どの国もパレスチナを見捨てている。現在進行中のシリア難民についても、EU28カ国が束になっても彼らの処遇を決められない。1960年代に欧州へ移民したイスラム教徒が、半世紀経った今もなお高い失業率に苦しんでいる。失業手当を受け取れば「ただで飯を食っている」と非難を受け、働けば「労働市場を圧迫している」と言われる。そういう状況を前にイスラム国は巧みな言葉で若者を引き寄せる。
欧米諸国が行っている、武力によるテロとの戦い一辺倒では(解決は)無理なんです。イスラム国というのはイスラム教徒自身の病なんです。この病はイスラム教徒でなければ治すことが出来ない。我々に出来ることは、彼らがそれを治そうとすることを手助けすることであって、武力行使による誤爆で何の罪もない人々を殺してしまう、そんなやり方でテロ組織を壊滅できるという考えは、もはや幻想に過ぎない。また中東の国々の指導者(王族)も、一部の人間が富や権力を集積するのではなく、もっと公正に、平等にしてくれという民意をきちんと聞かないと駄目です。あまりに中東の国々はそういう民意を封殺してきた。その結果がこれなんです」。
イスラム国が最悪の存在という大前提の上で、内藤教授は、もう空爆を始めとする“外科手術”では駄目、また病巣ができて転移するだけであり、免疫療法で内部から治す手助けを日本や欧米をするべきとの考え。
※ベルギーは陸自が使っているミニミ軽機関銃を輸出しているけど、少なくとも武器輸出国トップ40には入っていない。
●3月21日…宮内庁のHPを見て驚いた。2009年4月8日に天皇陛下が憲法についてこんなことを記者会見で述べられていたのか。
「大日本帝国憲法下の天皇の在り方と日本国憲法下の天皇の在り方を比べれば,日本国憲法下の天皇の在り方の方が天皇の長い歴史で見た場合,伝統的な天皇の在り方に沿うものと思います。」
右派論客は折に触れて現憲法のことを伝統的でないと否定するが、古代日本、中世日本をも視野に入れたこの国の歴史を俯瞰した場合に、右派論客が愛してやまない明治憲法より、今の憲法の方が伝統的な皇室の在り方に沿うと考えておられる。自称保守の右派論客はちょっとは陛下の言葉に耳を傾けろと言いたい。

/昨秋の「日本会議」の武道館1万人集会のレポを見ると、例の如く右派論客たちが「誇りを取り戻せ」と吠えている。つまり、“取り戻せ”ということは、今は誇りがない状態と断定している。なんでこの人たちは、こうも自信がなく自虐的なんだろう。っていうか、自分に誇りがないからといって、その基準を日本人全体に当てはめないで欲しい。数々の独自文化を持つ日本、資源に乏しいのに技術革新で世界有数の経済大国となった日本(しかも安倍政権以前は武器を輸出せず)、人類究極の理想である平和憲法を持つ日本、いくらでも誇るべきものを持っており、取り戻せ論には同意できない。
//オバマがアメリカの現職大統領としては88年ぶりとなる隣国キューバへ来訪中。キューバ市民の歓迎っぷりがすごい。これでキューバ経済が一気に上向くといいな。オバマは期待が高かっただけに実績がイマイチに見えるけど、イランやキューバとの和解は歴史に残るもの。
/オバマはゲバラの墓参りしてやって。あんたのとこのCIAが俺のゲバラを…。

//全勝の稀勢の里と、横綱昇進を狙う1敗の琴奨菊の取り組みを楽しみにしていたのに、稀勢の里は正面から組まずに、横にかわして“突き落とし”。勝負は2秒。がっかり。もう大関以上は“突き落とし”や“はたき込み”は禁じ手にして欲しい。
●3月20日…選挙権の18歳解禁を受け、高校生が放課後や休日に政治活動をする場合、全国で「愛媛県だけ」が学校への届け出制になるという。どういう集会に出るか学校に報告しないと参加できないなんて、明らかにプライバシーの侵害であり時代錯誤も甚だしい。ほんと余計なお世話。愛媛県ってそういう風土の県なのか?欧米の高校生だったら「思想信条を監視する気か」と激怒して抗議集会を行うレベル。僕が愛媛の親なら「休日の行動は各家庭が責任を持つから学校は介入するな」と言いたい。
※心配なのは愛媛県の高校生が、校内で友人と安保法制の是非などを語る時に“これって政治活動になるかも”“事前申請してない…”と懸念し、口をつむんでしまいそうなこと。また、普段あまり政治に関心を持たない子は、「事前申請なんて面倒くさい」と、さらに政治活動から遠ざかりはしないか。総務省は「若い世代に主体的に政治に関わって欲しい」という主旨で18歳選挙権を導入しており、子どもを萎縮させる“届け出制”は本末転倒。大反対。
●3月19日…明晩(日曜)21時のNHK『新・映像の世紀(6)』は最終回。時代はついに21世紀へ。1995年に放映された旧“映像の世紀”にはなかったものばかり。オール新作。要録画、必見の特番!心して見たい。
●3月18日…昨年25万人が参加して話題を呼んだ大規模コスプレ祭『日本橋ストリートフェスタ2016』(まとめ動画)が20日に開催!永井豪先生のゲスト・トークもあるとか。外国人もわんさかいて、昨年本当に楽しかったので明後日が待ち遠しい。今回はスター・ウォーズのトルーパーが多いだろうな。良い天気なりますように!
  今年もウォーリー軍団はくるのか(まとめ動画より)
●3月17日…本日ラジオ出演の最終日。墓巡礼30年の総決算!ネットでもリアルタイムでNHKラジオを聴けます。“らじるらじる”で23時半すぎの「ラジオ深夜便」をクリックして下さいませ。ポジティブ・メッセージ全開の墓巡礼トークです!
●3月16日…友人宅のネコちゃんは右前足の毛の模様が「カレー」。繰り返し見ているとサブリミナル効果でカレーが食べたくなってくる(笑)。

  だんだん模様がハッキリしてきたんだって
●3月15日…インディ・ジョーンズの新作が2019年に公開されるとのこと。その頃、ハリソン・フォードは77歳!その年齢でアクションってすごい。

//ガイドブック『るるぶ 杜王町』、めっちゃ欲しい…。荒木先生のインタビューもあるから公式グッズということか。無料とのこと。

//今夜の報ステ。イチローが古舘アナ降板に触れ「古舘伊知郎がいなくなる報道ステーションどうなるんですか?わさびが入ってない寿司にならないですか?大丈夫ですかね。怖いっすよ。古舘さんの切り込み方がね、気持ち良かったりするじゃないですか」。いやほんと、せめて東京五輪までは続けて欲しいな。

//民主と維新の新党、民進党にするくらいなら、「立憲民進党」にすれば良いのに。“立憲”は絶対に譲れない立ち位置だろう。
●3月14日…この上でも告知していますが、本日から四夜連続で僕の“墓マイラーのすすめ”がNHKラジオ第一(23時半すぎ)にてアンコール放送されます!墓巡礼を通して人間讃歌をうたいあげています。
第一夜「僕が墓マイラーになったわけ」
第二夜「墓を訪ねて三千里・海外編」
第三夜「墓を訪ねて三千里・日本編」
第四夜「墓巡礼が教えてくれた未来への希望」
という構成です。ディレクターさんから「好評でしたよ」と再放送の連絡が来たとき本当に嬉しかった。リスナーさんのお手紙にも励まされた。前回、最終回のクライマックスで気象情報が入り中断したのが心残りだったので、今度こそ無事に放送されますように…!(>_<)

//究極のゴッホ愛がなせる技!「油絵を使ったアニメでゴッホの生涯を描いた作品を制作中」と読者の方が教えて下さいました。予告編(1分)を見て仰天!こんなことが可能なのか。いったいどれだけ膨大な時間を要しているんだろう。もう予告編だけでオスカーをあげていいくらい。メイキング映像(2分、英語)もアップされてます。
●3月13日…震災5年のNHKスペシャルはどれも気合いが入っていた。中でも『私を襲った津波〜その時 何が起きたのか』(14日深夜再放送予定)と『原発メルトダウン 危機の88時間』(15日深夜再放送予定)は、全国民が見るべき番組と思った。5年経った現在だからこそ作ることが出来た検証番組。
“私を襲った津波”は津波にのまれて九死に一生を得た人の証言をもとに、体が流されているときの光景(視界)を被災者の目線で再現したもの。津波を甘く見てはダメと言葉では聞いていたけど、このCG映像で初めて本当の怖さを知った。膝下の水位でもなぎ倒されるし、水中では揉みくちゃにされて泳げず、車や樹木に衝突する等々…。とにかく津波からは逃げるしかない。
“原発メルトダウン”はおそらく初の本格的な再現ドラマ。テレビと分かっていてもめちゃくちゃ緊張。建屋が爆発する度に戦慄が走った。このドラマは、まぐれで2号機の壊滅的被害を免れただけで、本来なら東日本に誰も住めなくなってもおかしくなかったことを伝えていた。原子炉に注水していたはずの水が別のパイプに流れていたとか、消防車(ポンプ車)がガソリン切れで給水してなかったとか、その他様々な単純ミスの積み重ねでメルトダウンに至ったことを描いており、“この失敗さえなければ”と悔やまれた。そして、非常用ディーゼル発電機が水没する位置にある最悪の設計だったこと、電源車が遠い東京にあって渋滞で動けないという馬鹿げた理由でメルトダウンを防げなかったことなどに、あらためて呆れるやら腹が立つやら。東電経営陣が少し努力して安全策をとっていたら、震災関連死で亡くなった方など、死ななくていい人が死なずに済んだ。
電気を発電する方法なんていくらでもあるのに、なぜ僕らは地震大国なのに原発を選んでしまったのかと頭を抱えた。事故を起こせば人間が住めなくなるような施設を、この世に作ってはいけなかったんだ。
※この再現ドラマで唯一の不満は、津波が来る前に既に地震で壊れていたという証言(耐震性不備)を殆どスルーしていること。耐震性を問題にすると再稼働が先延ばしになるからか。
●3月12日…ロックにシンセサイザーを導入した先駆者、「エマーソン・レイク&パーマー」のキース・エマーソンが11日に没したと訃報が。享年71。ロックにクラシックやジャズを取り入れたスケールの大きな演奏は今聴いても新鮮。ELPの来日公演を見に行った際、キースがオルガンを逆さにして『展覧会の絵』を演奏して驚いた。『タルカス』はジョジョラーや大河ドラマ「平清盛」ファンの間で有名に。僕の世代はなんといっても角川アニメ『幻魔大戦』の楽曲(4分15秒)だろう。

//先日オンエアされた実写版バカボンで、ハジメちゃんがトマ・ピケティの経済学(格差問題)を語ったとか。そのシーン、見てみたかった。ハジメちゃんが新自由主義者・ネオコンじゃなく、リベラルでよかったわ。

//本日アクセス5700万ヒット!!
●3月11日…東日本大震災から5年。今夜の報道ステーションは、番組の総力をあげて、福島の子どもたちの甲状腺がんについて調査・報告するとのこと。心配しなくてもいいのか、それとも異変が起きているのか、番組を注視。
→見ました。45分間の特集。福島では原発事故後に、既に116人の子どもが甲状腺がんの摘出手術を受けている。だが、国立がん研究センターの津金昌一郎氏は「人数は多いけど心配ない」という。安全派の根拠は“過剰診断”。調査対象の母数が増えたため、がんの発見数も単純に増えたというもの。
番組の問いかけは、最初の調査で甲状腺がんが見つからなかった子どもたちから、わずか2年目の再検査で51人もがん患者(疑い含む)が見つかったのはなぜなのかというもの。もし放射線による影響は考えにくいというならば、1巡目の調査と2巡目がほぼ同じになるはずだ。日本医科大・清水一雄名誉教授「2巡目で見つかった腫瘍に3センチまで成長したものがあった。2年間で3センチまで大きくなるなど考えにくいことだ」。神戸大学牧野教授(計算科学)「1巡目の調査結果をもとに、2巡目の甲状腺がん患者は10万人あたり7人と予想していたが、現実には22人も見つかった。これは誤差の範囲では説明できない。被曝の影響も考慮するべき」。岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)「福島の子どもの甲状腺がん発生率は、原発事故前の日本全体と比べて、事故後は20〜50倍になっている」。
これらのデータを指摘されても福島・検討委員会の座長で、医師会副会長の星氏は「原発の影響とは考えにくい。放射線でがん患者が増えると思わない。ただ、増える可能性について頭から否定しません」。それをうけて古舘アナ「“因果関係は考えにくい”という言葉は実に都合の良い言葉。因果関係がハッキリと分からないと言うのであれば、因果関係があるかも知れないという前提でじっくり探っていくプロセスが必要なのではないか。チェルノブイリ事故の際、5歳以下で被曝した子どもは7、8年経ってから癌になっており、これからを注視しないといけない。現時点での“影響は考えにくい”という言葉に違和感がある」。
●3月10日…ブログに欧州巡礼の最後の日、ラスト・ランをアップ。レンタカーで聴いていた音楽の話なども書いています。

//本日13時からBSプレミアムでデンマークの傑作映画『バベットの晩餐会』!これ、DVDが廃盤になっていたころ、ネットで5万とかついてたんだよね…。
●3月9日…感動!本日夕方、運手中の高浜原発を停止させよという、超ビックリの判決が出た!停止中の原発の再稼働の是非ではなく、原規委が決めた「新基準に合格した稼働中の原発」を停止させるという画期的・革命的判決。しかも判決には即時効力があり、関電は速やかに停止作業に入らねばならない。胸熱すぎる。
大津地裁「福島の原発事故を踏まえた過酷事故対策についての設計思想や外部電源に依拠する緊急時対応、耐震基準策定の問題点があり、津波対策や避難計画にも疑問が残る」。
●3月8日…“5人目のビートルズ”と呼ばれた音楽プロデューサーのジョージ・マーティンが8日に永眠。享年90歳。初期のヒットシングル「ラブ・ミー・ドゥ」からずっとビートルズと関わっていた。合掌。ビートルズ解散後にマーティンが世に出した『LOVE』はマジ名盤。

//巨人軍の野球賭博事件、ナベツネが最高顧問を引責辞任するという大事(おおごと)に。またしても文春砲が炸裂。今回賭博行為が発覚した高木聡志投手は一軍初登板から117試合連続負けなしの日本プロ野球新記録を持っている。記録は今も更新中であり、愚行がなければさらに伸びていた。野球賭博が問題なのは、試合内容に疑惑が生まれるだけでなく、賭け金の一部がヤクザの資金源になっていることだ。
●3月7日…極右の田母神俊雄を“閣下”とおだてて担いできた保守論客たち。政治資金横領容疑で東京地検の強制捜査が入ったら、かばうこともなくダンマリ。たかじん番組の連中のこと。幸福の科学や日本会議、産経、アパホテルもそう。僕は百田尚樹が都知事選の応援演説で、「田母神さん以外(の候補者)は人間のクズ!」と叫んでいたのを忘れない。
普段ならネット右翼は「左翼の陰謀だ」とか書いてるけど、今回は“あの”チャンネル桜の水島社長(田母神の選対本部長)が告訴しているため陰謀説が通用しない。それにしても…水島氏は自身にとって宿敵のような報道ステーション初登場が、よもや田母神疑惑になるとは夢にも思わなかっただろう。愛国ビジネス、愛国詐欺で田母神にカンパした若者たちが気の毒。石原の尖閣募金(詐欺)といい、まったく…。もうみんなリベラル側においで。
※保守の古谷経衡氏は苦手な人物だけど、この論評(保守界の実状)は参考になった。
※追記。使途不明金の使い道の続報が、パブの遊興費だの愛人への毛皮代だのこれまた酷い。支持者は耐えられんだろう。

  ツイッターより

/っていうか、東京地検、甘利大臣疑惑はどうなった!?あっせん利得罪の証拠を報ステが何度も流しているのに、ターゲットが大きすぎると検察はスルーするのか。
●3月6日…サンダース候補、スーパー・チューズデーで玉砕して、後はクリントンに引き離されるばかりかと思いきや、その後、4勝1敗。メーン州ではダブルスコアで圧勝した。まだだ、まだ負けんよ。巻き返そう!
●3月5日…ブログに欧州墓巡礼2015のレポを更新。ドイツの芸術家が中心。チェコではモーツァルトの息子、フランツ・クサーヴァー・モーツァルトの墓石を探したのですが、天才モーツァルトではなくその四男というマニアックさから、大変苦労しました。フランツも良い曲を書いてるんですよ。『メランコリックなポロネーズ』(4分30秒)とか『ピアノ協奏曲第2番』(25分)とか!

//録画していた『ちかえもん』最終回を見てボロ泣き&大笑い。なんてよく出来たストーリー。ドラマパートを名優たちが盛り上げ、一方で人形浄瑠璃(文楽)の魅力も“曽根崎心中”のハイライトなどで十二分に伝わった。これを見た人は本当の文楽の舞台を見に行きたくなったんじゃないかな。まだ3月だけど今年度最高のドラマになる予感。
●3月4日…ニュース速報で「首相が沖縄辺野古新基地の埋め立て工事ストップを決断」「和解の道を模索」。うおっ!と色めきたったけど、よく発言を聞けば、政府は辺野古移設を諦めておらず、裁判で「建設可能」と判断が出たら、そのときはもう沖縄は「新基地建設に反対しない」という取り決めを結んだという(危なっかしいけど、ほんとに翁長知事がのんだのかな)。裁判所は往々にして国側に有利な判断をするわけで、不安な気持ちは残ったまま。

//クリントンで米の格差社会がマシになると思えない。黒人票も反グローバル企業のサンダースに行けばいいのに。
●3月3日…ニュースで話題のアップル対FBI。テロ犯の個人情報を保護する行為は論議の対象になるとして、そもそもアップルがiPhoneのロック機能を解除するソフト自体を持っていない=意図的に「作らなかった」ことにちょっと感動した。アップルの言い分「いったんそういうソフトを開発したら、権力の圧力で個人情報の提供に歯止めがかからなくなる恐れがある」は、スノーデン氏の暴露以降、とても説得力のある意見。
※っていうか、この報道でiPhoneの暗証番号を10回連続でミスタイプすると、警告なしに全データが削除&初期化されることを知った。忘れないようにせんと(汗)。

//今夜23時のEテレ、なんと漫画家・浦沢直樹さんが“少女漫画の神様”萩尾望都御大の創作現場を訪問!これは絶対に見逃せない!!(ひな祭りに合わせてくれたのかな)
  グーグルのロゴが雛人形に!
●3月2日…花粉症がこんなに辛いのは久しぶり。鼻の穴にティッシュを詰め込み、その上からマスクをかけている。それでもクシャミが。この時期だけでも、どこか杉のない離島に住みたい…。
シーズンが終わったら体質改善の舌下免疫療法をやってみようかな。来年から解放されるし。
●3月1日…ローリング・ストーンズが“無料”の野外コンサートをキューバの首都ハバナで開催すると発表!決行は3月25日。ものすごく人が集まると思う。社会主義国でストーンズ、時代の変化を感じるなぁ。

//今日は映画が安い“映画の日”。夜『オデッセイ』を観てきます。

//米大統領選、本日最大の山場となるスーパー・チューズデー。勇者サンダースが踏ん張れますように。






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