最新文芸情報


2020.3〜4

●4月30日…歌手の世良公則さん(64)のツイートをリスペクト。
ことの始まりは自民党・甘利明衆院議員のツイート「東日本大震災しかり、危機の時こそ日本人は世界の尊敬を集めました。要請だけで接触をここまで減らせる日本って、やっぱり凄いですね。あと一息です。ゴールデンウィークをステイホームで『さすがニッポン!』って、もう一度世界に言わせませんか。」
これに対する世良公則さん「政府の援助無しでここまで弱りきっていても『今は我慢する時』と自分に言い聞かせ努力するのが日本人。そんな国民に政府は『はいはい。良くできました。もう少しです。頑張りましょう』と言える神経が理解できない。」
政治家が「さすがニッポン!」をここで持って来るの違和感しかない。自粛と補償はセットにするのが政治。
〔追記〕世良公則さんが新たにツイート「事務所宛のメールにて自民党員を名乗る人物から甘利議員のコメント批判をするなと脅迫ともとれる文面で抗議がございました。今後このような事があれば法的対応も考えさせて頂きます」。
●4月29日…思わずメモったツイート。

あきも @akmm2020
『「風俗があるだけ女性はマシ」と仰られる方々、男体も需要あるとこありますのでご安心ください。相手が女性とは限りませんが。それを聞いて「よし俺は風俗でうんと働こう!」と思えないのなら、それは女性側も同じことだと何故思えないのでしょうか…』

//本日17時5分NHKBS1『世界のドキュメンタリー選 遊びの科学』(再)、本放送面白かったのでお薦め。動物も昆虫も遊び心を持っており、子ども時代に遊べば遊ぶほど“優れた大人になる”という。いっぱい遊んだクモのメスは子だくさん。一方、遊びを禁じられたハムスターは精神不安定に…。コモドオオトカゲとバケツや紙箱を使ってかくれんぼしたり、遊びの効用を科学。

/
今夜、NHKがゴールデンタイムにオンエアする『未解決事件 File.08 JFK暗殺 前編』。近年、NHKは膨大な機密文書を入手。分析の結果、「単独犯」という政府の“定説”が揺らぎ始めたという。海外キャストによる実録ドラマとドキュメンタリーで衝撃的事件の闇に迫るといい、どこまで掘り下げるのか大注目。前編・後編の大ボリューム、よほどの自信なのだろう。

/今日の朝ドラ『エール』は神回だった!登場人物は4人だけ(窪田正孝、二階堂ふみ、唐沢寿明、薬師丸ひろ子)、ずっと同じ部屋&会話のみで進行する室内劇、結婚話が二転、三転するジェットコースター展開!裕一と音さんの若い2人に心から“エール”を送りたくなった!!※夜の再放送はBSで23時から。

 
●4月28日…岐阜で大学生たちが集団でホームレスのお爺さんを殺害した事件、なんでこんな酷いことをできるんだ。若者が(大人もだけど)相手の気持ちになることができない社会、ほんと変えていかないと。
●4月27日…昨日の東京新聞。50代男性が発熱と息苦しさからコロナ感染を懸念するも、保健所に電話が一度も繋がらず、数日後、かかりつけ医がなんとか連絡を取ってくれたが、検査結果が出るまで1週間かかるといわれ、待っている間に息絶えたとのこと。残酷すぎる。最初に電話さえ繋がっていれば助かってた可能性が高い生命。他国ではパンデミック初期ならともかく、今はこういう話は聞かない。武漢閉鎖から4カ月も時間があったのに、日本政府は何をしていたのか。首相はずっと前から検査を拡充すると言っているのに、まだ全く足りていない。検査結果がここまで遅いなら救える命も救えない。保健所の人材増やしたり、検査できるように環境整える最終責任者は首相なんだから、ほんと頼む。海外ではとっくの昔にやってる。もはや未必の故意じゃないか。

以下、東京新聞から→
・男性が発熱したのは今月三日。その少し前から職場の上司に発熱とせきがあったため、男性は九州の自宅に残る妻に「新型コロナに感染したかもしれない」とLINE(ライン)でメッセージを送っていた。男性は世田谷保健所の相談センターに何度も電話したが、回線が混み合っていたためか、一度もつながらなかったという。
男性が自宅待機していた七日、上司はPCR検査で陽性と判定された。男性は会社から「濃厚接触者に当たる可能性がある。検査を受けるように」と言われ、再び相談センターに電話したが、またしてもつながらなかった。
かかりつけ医が保健所に連絡してくれたことで、男性は二日後の九日にようやく検査を受けられることに。だが、病院は検査を受ける人であふれていたようで、妻に「結果が出るまで一週間かかると言われた」とメッセージを送っている。
入院することもなく寮に戻った男性。「せきがひどくて眠れない。胸が痛い」「薬局に薬を届けてもらった」。十日夜、妻にラインで状況を伝えた後、応答がなくなった。翌十一日、寮で暮らす同僚が部屋に様子を見に行くと、既に息絶えていた。
警視庁玉川署は変死事案として捜査。妻が死因は新型コロナによる肺炎だと知ったのは、同署に呼ばれた十三日だった。
密封された遺体は、防護服姿の署員によって葬儀会社の車に積み込まれ、妻との対面がかなわないまま火葬された。同行した友人は「明るくて健康なラガーマンだった。一人でいながら一向に保健所に電話がつながらず、どれほど不安だったか」と唇をかんだ。
男性の妻は友人を通じて本紙に、「発熱もせきもあったのになかなか検査を受けられず、入院もできなかった。同じことが繰り返されぬよう、(行政などは)態勢をきちんと整えてほしい」との言葉を寄せた。

世田谷区の感染者数は都内の市区町村で最多。保健所の相談センターに電話が殺到したことから、区は十三日、回線数を六回線に倍増させ、担当職員も六人から九人に増やした。
都医師会は今月中に、保健所の相談センターを通さなくても開業医らの判断で検査できる「PCRセンター」を都内に十カ所ほど開く考えを示している。
◆50代男性 死亡の経過
4月3日 発熱。少し前から上司が発熱とせき。妻に「新型コロナに感染したかも」とライン。保健所の相談センターに何度も電話したが、つながらず
  7日 上司が陽性と判明。会社から検査を受けるように言われたが、相談センターに電話つながらず
  9日 ようやくPCR検査。「結果が出るまで1週間かかると言われた」と妻にライン
 10日 夜「せきがひどくて眠れない。胸が痛い」などと妻にライン後、応答なくなる
 11日 男性が自室で亡くなっているのを同僚が見つける
 13日 新型コロナによる肺炎が死因だと、妻が警察から知らされる
     電話殺到を受け、世田谷区が相談センターの態勢を強化

//高校インターハイが史上初の中止。これを目標に頑張ってきた高校3年生の運動部員はほんと辛いと思う…。
●4月26日…本日23時からNHKで海外傑作ドラマ『レ・ミゼラブル』、今夜の第7話はクライマックスの1832年のパリ市民蜂起(六月暴動)。前回、群衆と騎馬隊の衝突を空撮で追った映像は圧巻!また22時からBS1で『独裁者ヒトラー 演説の魔力』。ヒトラーが行った25年間の演説150万語のビッグデータを分析、実際に演説を聞いた人々をドイツ各地に訪ね、心理操作の実態に迫る。

  レ・ミゼラブルのパリ市民蜂起
●4月25日…ここ数日、金正恩の重篤説、死亡説が海外で流れている。実際、毎年4月15日(金日成誕生日)にこれまで欠かさずに行ってきた建国の父・金日成の墓参りを今年は見送っており、何らかの非常事態に陥っている可能性はある。どうなんだろう。
〔5/2追記〕金正恩が元気に式典に参加している動画映像が配信された。結局、なんだったんだ。CNNともあろう放送局が裏も取らずに死亡報道したとは思えないが…。
●4月24日…小学館のベストセラー、学習まんが『日本の歴史』全24巻、コロナ禍を受けて無料公開中。リンク先の表紙をクリックするだけで読めます。
●4月23日…気さくで知的な司会者として活躍した女優の岡江久美子さんがコロナ感染で他界(23日)。享年63歳。癌の放射線治療で免疫力が落ちていたとのことだけど、入院から17日で逝去というのはあまりにも早すぎる…。
岡江さんもまた、自宅待機からの体調急変(発熱の3日後)。そして、そのまま集中治療室へ。軽症の自宅待機の危険性があらためて浮き彫りに。コロナの怖さを再認識した。
●4月22日…外出の自粛で家庭内での食事量が増えたことから、全国的にスーパーの来客が逆に増えている(密集状態)とのこと。パチンコ店も首都圏では依然として3割が営業中。接触8割削減の道は厳しい。
●4月21日…コロナ陽性でも軽症として自宅待機を求められた人が、入院できないまま死亡する事例が増えてきた。しかも僕と同じ50歳代だったり。これは本当に深刻なことだ。
●4月20日…こんな状況だけど朝ドラ『エール』は毎回面白い。主人公が作曲家を目指しているのも文芸ジャンキー的にド真ン中ストライク。そして今日の放送で松尾諭さんがジョジョ立ちのレベル1ポージングを決めていた!NHKドラマでも“ごく普通に”ジョジョ立ちが出てくるので、まったく油断できない。
※『エール』は作曲家を目指す物語。毎回ギャグあり、芸術の悩みありで面白い。こういうの待ってた。
※すみません、当初、田口浩正さんと混同していました!

  NHKで久々のジョジョ立ち!

松尾諭さん 田口浩正さん
●4月19日…新刊の『ジョジョリオン23巻』、荒木先生のコメント欄が激アツイ。
『この世で最大最高の幸福感を表現した音楽って「SLEEP WALK」(2分27秒/サント&ジョニー)という曲に決定!!イケイケ盛り上がりという幸福感ではなくて。何の悩みも世間からの妨害も無かった健康な子供時代に、仲良しの友人と釣りして遊んでいるかのような、ゆったりとした穏やかさ。なんという幸福感に包まれるギターの音色。本当のNo.1。』
いまYouTubeに「SLEEP」と入れただけで変換候補にこの曲がトップに出てきて、めっちゃ検索されているのがわかる。ほんと青空の彼方に吸い込まれていきそうなギターの音色。コロナ禍が去って普通の日々が戻ったとき、晴れた日にカーステで流しながら海岸や農村の一本道をのんびりと走りたいな。
※原曲は2分半弱しかないのですぐ終わっちゃう。1時間リフレイン版が作業BGMにグッド。

//コロナ感染、アメリカの死者が4万人を超えた。一方、感染ピークは終わったとしてフロリダのビーチはごった返している。NYの知事は必死に「まだハーフタイムだ!」と警告しているが、フロリダやテキサスでは耳を貸さない人が多い。“ロックダウン(都市封鎖)反対デモ”まで起きる始末。デモ隊は誰もマスクをしていないし、叫んでいるから飛沫だらけ。危険すぎる…。

  後年の為に現時点の状況をここに
●4月18日…国内のコロナ感染者が確認されただけで1万人を突破。今夜見たNHKスペシャルでは、渋谷区の日本赤十字医療センターが救急搬送された患者(40度の高熱、80歳)の受け入れ先を探したものの、120件以上も問い合わせてまだ見つからないという惨状を伝えていた。東京は医療崩壊の危機に瀕している。ニューズウィーク日本版はECMO(エクモ/人工心肺装置)の数より、扱える専門医が足りないという日本の現実を伝えている。日本にはECMOを専門とする医師はかき集めても60人しかおらず、新型インフルエンザではECMOを使って治療した患者の救命率はイギリスの2分の1だったという。

こうした事態に、ここ数日、責任ある立場の医師たちが、もう政府は当てにできないと、独自に動き始めた。
昨日、東京都医師会はコロナに感染したかどうかを調べるPCR検査の態勢強化に向け、医師会が主体となって運営する「PCRセンター」を設置すると発表。都内に47ある地区医師会が順次開設する予定で、5月上旬ごろには約10カ所設置できる見込み。これまでは、保健所が運営する「帰国者・接触者相談センター」に相談し、必要性があればPCR検査を担う「帰国者・接触者外来」につないでもらう必要があった。だが相談が殺到し検査が追い付いていなかった。この「PCRセンター」の設置により保健所の負担がかなり軽減される。本来ならこういうことは首相や都知事がリーダーシップを発揮してやることだ。“やってる感”はもういい。
※東京都医師会の切羽詰まった会見(1分50秒)は見ておいた方がいいかも。焦った声から現状が伝わってくる。

別のメディア取材に答えた東京都医師会・尾崎治夫会長の言葉を以下にまとめます。
「政府が動くには時間がかかるため医師会が動き出した。感染が疑われる人はすべて検査するシステムに変えなければいけない」
「(初期の武漢帰国組の感染者はよく防いだが)欧州や米国などから流入したウイルスが広がった段階で検査を十分にしなかった。人の接触をまともに防げず、今のような状況になった」
「東京の病床は2000床程度だが既に埋まっている。コロナ患者だけを担当する病院を指定し、80%の軽症患者を急いで自宅や別の隔離施設(ホテルなど)に送る必要がある。日本には経済を優先しようとする人たちが多いが、少なくとも今後2週間はすべての店を閉めて休業しなければいけない
「(東京で院内感染が6カ所発生しているが)実際にはさらに多いと思う。日本は深刻な高齢化社会で糖尿病、高血圧、心臓病など持病がある人が多い。コロナのために手術が延期される状況が生じている。マスクや防護服など医療装備を過度に外国に依存してきた構造も確認された。国内にも一部の生産ラインを維持したり、直ちに生産態勢に転換できる構造に変えなければいけない」
「抗体がまともにできると断定することはできない。新型コロナウイルスはインフルエンザのように単純ではない。ワクチン開発に成功しても変移が生じればそのワクチンは効かない」
「(コロナ禍の完全収束まで)ハーバード大が2年ほどかかると予想した。第2波、第3派は必ずくる。こうした期間は1年で終わらないだろう」
「現在は人の接触が最大6割程度しか減っていない。今後2、3週間に真剣に人の接触を8割減らす努力をしなければ非常に危険な状態を迎える」

/厚生労働省のクラスター対策班の西浦博・北海道大教授も独自に緊急会見を開き「何も対策を取らない場合、国内では重症者が累計で約85万人に上り、42万人が亡くなる恐れがある」とのショッキングな試算を公表した。そして「人との接触の8割減を徹底してほしい」「通常出勤が続いているのは異常」と強調した。

//今夜24時半からEテレでアンコール放送される『100分deメディア論』、番組後半で名著「1984年」(作ジョージ・オーウェル)の入魂解説あり。
「1984年」の主人公スミスは真理省・記録局の職員で、歴史の改ざんが仕事。権力に都合が良いように書物を書きかえている。“平和省”は戦争を行い、“愛情省”は党の脅威になりそうな人物を片っ端から拷問し殺害。政府に反抗した人間は“思考警察”に連行され、この世にいた痕跡をすべて真理省に抹消される。1949年の作品。
『ジャーナリズムとは報じられたくない事を報じることだ。 それ以外のものは広報に過ぎない』(オーウェル)
●4月17日…インド、シンガポール、アフリカといった高温の国でもコロナ感染が起きていることが気を重くさせるんだけど、次の検証結果は少し希望になるかも。香港大学の研究者らがコロナウイルスを様々な環境下に置き、どれくらい感染力を維持しているのか調査した。
(1)低温の4℃では14日後まで強力な感染力を保ったままだが、22℃になると7日後までに感染力は消え、37℃では24時間後に感染力を失ったという。また、56℃では30分後、70℃では5分後には感染性のあるウイルスが検出できなくなったとのこと。真夏でも24時間は油断できないとはいえ、やはり高温に弱いようだ。
(2)コロナが付着したコピー用紙とティッシュペーパーの表面からは、30分後まで感染力を持つウイルスが検出されたが、3時間後には非検出に。お札(紙幣)の表面では2日後まで、ステンレスとプラスチック表面では4日後まで、感染力をキープしたウイルスが検出された。残念ながら、サージカルマスクの内側では4日後まで、外側では7日以上も感染力を持つウイルスが検出された。
(3)消毒用エタノールの実験では、室温(22℃)で5分後にウイルスは感染性を失ったが、ハンドソープ液だと5分後でも感染力のあるウイルスが残っていた。ハンドソープしたからすぐ口元や食べ物を触っていいわけではなさそうだ。このあたり、なんともやっかいな相手だ。
※実験に用いたコロナウイルスの量など詳細な情報はリンク先に。

/非常事態宣言が全国に拡大された。東京では1日当たり初めて200人を突破。

/個人への10万円の給付は助かるけれど、収入9割減のように本当に困窮している人の30万が取り消しになってしまった。来月の家賃も払えないほど苦しい人は、ぶっちゃけ10万では足りないと思う。30万の方も残したままにしないと、本当の救済にならない。
●4月16日…新型コロナウイルスの対策が大きな争点となった昨日の韓国総選挙(定数300、任期4年)。結果は文在寅(ムンジェイン)政権が感染への政権対応が高く評価され、支持与党「共に民主党」が圧勝。与党は事前予想を上回る54議席増加の183議席となり、逆に保守最大野党「未来統合党」系は103議席に減らした。文大統領のコメント「喜びより前に重大な責任を感じる」。
ソウル中心部の選挙区では与野党の大物が対決。未来統合党代表の黄氏(朴政権下の首相)は大差で敗北し、代表辞意を表明した。

韓国ではコロナ感染者が1万人を超えたものの、検査機器の充実やドライブスルー検査、空港で歩きながらチェックを受けられる「ウオーク・スルー」など、早めに打ち出した感染拡大防止対策が奏功し、台湾と並んで国際的な評価を受けた。
※韓国で感染者が急増したとき、日本のワイドショーやネットの一部には「検査のしすぎで医療崩壊した」と嘲笑気味に語る人がいた。だが、現在の両国の感染者数はほぼ同じ(韓国1万人、日本9200人)だけど、韓国が落ち着きつつあるのに、日本は急増傾向にある。残念ながら日本が韓国を抜くのは時間の問題だ。
韓国は念入りに調べたから感染者を排除でき、以降はほとんど増えていないけど、日本は検査していないからどんどん増えている。コロナの怖いところは、無症状のまま他人にうつること。だからこそ韓国や台湾は早期に軽症者用の隔離施設を確保したり、自宅療養者に配給と外出禁止義務を課して移動をとめさせた。日本は武漢のパニックからもう4カ月も経つのに、未だに軽症者用隔離施設は整備が進まず自宅待機支援策は計画段階という…。

っていうか、ワイドショーは韓国の“玉ねぎ男”チョ法相のスキャンダルを、これでもかとオンエアしていたのに、文政権のコロナ対応が評価された総選挙についてはほぼスルーしている。他国の閣僚スキャンダルを伝える熱心さがあるなら、コロナの効果的な封じ込めにどんな方法が効果的だったのか、そのノウハウを伝えることに力を注いで欲しい。

//台湾が国際人道支援の一環として、日本にマスク200万枚を寄贈すると発表。しかも、サージカルマスクだ。本当にありがたい。

//アニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』でエシディシのエキセントリックな声が超絶インパクトだった声優の藤原啓治さんが癌のため12日に他界。享年55。『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし、『鋼の錬金術師』のマース・ヒューズ、『HUNTER×HUNTER(第2作)』レオリオ、『ケロロ軍曹』ナレーションなど多くの作品を担当。映画の吹き替えではロバート・ダウニーJr.を担当し、アイアンマンのトニー・スターク役を演じていた。味わいのある、少ししゃがれ気味のヒョウヒョウとした声、本当に好きでした。哀悼の意を表します。
●4月15日…今夜24時からEテレで再放送される『ETV特集 緊急対談 パンデミックが変える世界〜海外の知性が語る展望』、必見です。世界を代表する知性に人類の今後について聞く緊急特番。ユヴァル・ノア・ハラリ、イアン・ブレマー、ジャック・アタリなど、歴史学、政治学、経済学の各分野で独自の思想を展開する人物に、コロナで世界はどう変わるのか、人類は今後どこに向かうのかを徹底的に尋ね、とても見応えがありました!
●4月14日…本日、台湾当局は新たなコロナ感染が1人も出なかったと発表。台湾で感染者が1人も確認されなかったのは3月9日以来。台湾の数値データは信頼できるためこれは間違いなく吉報だ。台湾当局は3月19日以降、外国人の入国を停止し、その後は帰国組を14日間隔離、これに従わなかった場合は350万円の罰金を科すなど厳しく取り締まった。一方、隔離された人に対して、自治体職員が市場で食料品の買い出しを代行したり、隔離を終えた時に5万円を給付するなど外出させないための取り組みも同時に進めた。保健当局トップの会見「感染症はまだ終わっていないが、皆さん、少し喜んでいいと思う。この状況が維持されることを願っている」。
台湾のコロナ対策が異次元レベルにスピーディーだったのは、実力本位でポストを振り分けるため「閣僚に素人がいない」からだという。日本はパソコンを触ったこともない人がサイバーセキュリティ担当大臣に抜擢されるなど、単なる論功行賞や派閥の力で素人でも大臣になってしまうが、台湾はその分野のプロでなければ大臣にはならないとのこと。大臣が誰ひとり国会議員ではないというのは目からウロコだ(だからこそ行政の腐敗を国会が監視できるという利点もある。日本は身内に“大甘”)。

「PRESIDENT Online」の記事によると、台湾の経済部部長(経産大臣)はマスクの増産体制を作り上げるため、全国の工作機械組合、マスク生産業者、30以上の企業と国家組織をまとめて、完成に3カ月から半年かかるといわれたマスク製造ラインをたった1カ月で構築。1日1300万枚の生産量を持ち、世界第2位のマスク生産大国となった。蔡英文総統はマスクを米国に200万枚、欧州に700万枚、国交のある国々に100万枚送ると発表した。経済部部長は電気工学やオートメーション化技術を学んだ官僚出身者で豊かな専門知識と人脈を持つ。
IT担当大臣は中学中退の天才プログラマーで38歳という若さ。8歳からコンピュータープログラミングに興味を持ち、16歳で液晶ディスプレイやプロジェクターの世界的大手メーカーの顧問になった。この唐鳳(とうほう)氏が全国のマスクの在庫一覧システムを構築し国民を安心させた。有能で実力のある人材であれば、学歴も経歴も関係なく登用するのが台湾の先進性。閣僚全員が担当分野の専門知識を有し、能力を認められて「大臣」のポストに就任する。日本は学ぶべき点が多いのではないか。
●4月13日…今から102年前、1918年にスペイン風邪が世界的に流行し、4人に1人が感染、約5千万人もの命を奪った。画家クリムトやエゴン・シーレ、詩人アポリネールも犠牲に。日本国内でも約40万人が亡くなった。このスペイン風邪の惨禍の中、歌人・与謝野晶子は『感冒の床から』という一文を記している。そこでは、自分の子どもが学校で感染して、一家全員に次々と伝染したことを述べ、続いて休業要請しない政府をこう批判している。
「盗人を見てから縄をなうというような日本人の便宜主義がこういう場合にも目につきます」
「政府はなぜいち早くこの危険を防止するために、大呉服店、学校、工業物、大工場、大展覧会等、多くの人間の密集する場所の一時的休業を命じなかったのでしょうか」
  1918年の記述
「そのくせ警視庁はなるべく多人数の集まる場所へ行かぬがよいと警告し、学校医もまた同等の事を子供達に注意しているのです。社会的施設に統一と徹底との欠けているために、国民はどんなに多くの避けらるべき、禍を避けずにいるか知れません」
「米騒動の時は(治安維持のために)おもだった都市で五人以上集まって歩くことを禁じました」
与謝野晶子は、政府は体制を守るためなら1箇所に人が集まることを強権的に禁ずるのに、伝染病については要請だけで放置し危険防止の動きが鈍いことを怒っている。

※スペイン風邪が伝える教訓は、伝染病の流行には第二波、第三波があること。しかも強毒化して襲いかかる。スペイン風邪の場合、100人あたりの死亡者数は1回目の流行が1.22人、2回目の流行が5.29と約4.5倍に跳ね上がっており、ウイルスが強毒化したことがわかる。流行し始めたのは1918年10月。1919年2月の東京朝日新聞の見出しには「感冒猛烈、最近2週間に東京で1300人死亡」「入院は皆お断り:医者も看護婦も総倒れ、赤十字病院は眼科全滅」と惨状が刻まれている。

/首相が豪邸で優雅にお茶したり愛犬と戯れる動画(BGM星野源コラボ)をアップし炎上、星野源さんは「(首相サイドから)僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」。首相が自宅待機を呼びかけること自体は良いと思う。でも「補償をするから」という言葉がないと絵空事に。
コロナの影響で派遣切りにあうなど、仕事が激減し間近の家賃を払えるのか不安な人、症状が続いているのにPCR検査もしてもらえず苦しい人、テレワークできないインフラ事業者(医療従事者、交通機関、スーパーやコンビニで働く人、運送業者ほか)は、首相動画に「それどころじゃない」となるだろう。
経済的な問題とPCR検査は首相はもっとリーダシップを発揮して解決するべき(少なくとも具体的な展望を提示してほしい)。そしてインフラ事業者には、国民が絶対に自分からはインフラ事業者に感染させないといった姿勢、感謝の心を日常生活の中で示すことが大切と個人的に思ってる。

 
アカウントは違うのに、すべての文章が「コロナこわいけどぉ、安倍のイヌ見たら元気出た」と同じ。しかも投稿時間もほぼ同時(数分以内)。これは政府委託の業者がやっているとも、コピペ遊びの悪ふざけとも言われているけど、外国にはネットによる世論工作を禁じている国もある。日本でもこういうのはNGにしよう。
●4月12日…テレ朝『報道ステーション』のメインキャスター、富川悠太アナウンサー(43)がコロナ感染で入院、明日からは代役に。今月上旬に38度の発熱が2日あったが、平熱に戻ったため出勤を続け、本番中にたんが絡むように。そしてコロナ陽性が確認されたとのこと。番組スタッフ100名のうち20名が自宅待機になったとも。
よく言われる「38.5度以上が5日間で検査」という“目安”は現状に則していない。「38度が2日間」レベルは国内にたくさんいると思う。病院の待合室で感染する懸念もあるけど、少なくとも希望者は韓国、イギリス、ドイツ、ベルギーのように誰でもドライブスルー検査(3分で完了、結果は翌日)できる場所が国内に必要。
●4月11日…本日15時Eテレ『100分de名著 カミュ“ペスト”』。ノーベル文学賞作家アルベール・カミュの代表作を100分で読み解く。突如ペストの猛威に襲われた都市で災厄に立ち向かう人々を描いたヒューマニズム大作。罪なき命が次々と失われていく不条理にどう向き合うべきかを問う。全4回一挙再放送。※コロナ禍をうけ新潮文庫100万部突破、英、仏、伊でもベストセラーに。
●4月10日…唯一無二の映像美で知られる日本映画界の重鎮、大林宣彦監督が肺がんのため82歳で逝く。「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」「HOUSE」「異人たちとの夏」「ふたり」「青春デンデケデケデケ」「花筐」、素晴らしい映画体験を本当に有難うございました。80年代に青春時代を送った映画ファンとして、心から哀悼の意を表します。
作品の次の台詞まっこと心に残りました。「取り返しがつかないことなんかはない。自分だけの過去なんだから、好きに取り戻していっていいじゃないか」(異人たちとの夏)。そして「青春が戦争の消耗品だなんてまっぴらだ」(花筐)。
※『さびしんぼう』の橘百合子さん(富田靖子)に高校男子カジポンのハートは射抜かれました!劇中のショパン「別れの曲」が胸に染みました。
●4月9日…安倍氏が発表した布マスク2枚配布。その経費が、これまでの説明より大幅に膨らみ「466億円」に。マスクを入手できない人には2枚でも重宝というのはわかる。でも466億円はあまりにも高額すぎる。その金額をもっと有効に使えないか幅広く意見を聞くべきでは。

/今の状況では仕方がないとはいえ、映画館が無期限の休業に入ったのはまことに残念…。どんなにNetflixやアマゾンプライムが便利でも、大きなスクリーンと素晴らしい音響の映画館が魅力で勝る。※両サイドに座った人が匂いの強力なキャラメルポップコーンのLサイズを延々とムシャムシャしているのは、映画館でもさすがにつらいけど(特にシリアスな社会派作品とか)。ポップコーンを売るなら、予告編の間、もしくは本編開始から10分程度で食べ終わるくらいの量にして欲しいといつも思ってる(汗)

/聴覚障害者の方は、会話相手の唇の動きからも多くの情報を得ている。マスクの人が増えたことで、とても困っていると報道していた。

//大統領選挙予備選からサンダースが撤退。初戦からしばらく好調だっただけに無念。トランプとの論戦を見たかったな。
●4月8日…最初にコロナ感染が確認された中国・武漢が2ヶ月半ぶりに都市封鎖解除。中国政府が発表する数字は疑わしいとはいえ、これだけ世界が注視している中で解除するのは、それなりに根拠があってのことだろう。以前はピーク時に1日に2千人も感染者が出ていた武漢。この解除が見切り発車じゃないということを超切望する。
●4月7日…政府は休業補償を避けたいのか、あくまでも「命令」といわず「要請」という。他国なら「要請」ではあまり効果ないだろう。でも、この国は“同調圧力”という特種な力があるため、要請でもそれなりに効果が出てくる。それを踏まえた「要請」なら、ほんと収入激減の業種に携わっている人はつらすぎる。
●4月6日…本日(4/6)の朝日新聞夕刊第2面にてゴッホ兄弟の墓と墓巡礼について語っています。フィンセントは享年37歳、弟テオは33歳。今年はゴッホの没後130年、彼らのことを伝えることができて感無量です。

//明日の夜、首相が緊急事態宣言を出すとのこと。東京の場合、休止を要請する施設として、カラオケ、パチンコ店、マージャン店などの娯楽施設、百貨店、ショッピングモールなどの商業施設、大学、専修学校や学習塾、体育館などの運動施設、居酒屋や理髪店についても休止を要請するとのこと。ここ大阪も同様になるのかな。初めての事態に少し緊張している。

/そして、またしても近所のスーパーからトイレットペーパーが消えた。なぜかキッチンペーパーまでない。報道で何度も「物流は機能しており在庫も十分、買いだめはしないで」と呼びかけているのに、どうして買いに走るのか。ほんと、買いだめはやめておこう。

/欧州の状況はいぜん予断を許さないけど、最も深刻だったイタリアやスペインで新たな感染者が減少している。こちらは希望の光が少し見えてきた。
●4月5日…国連のグテレス事務総長は「先進国だけで感染を抑制しても、途上国で火のように広がれば、ウイルスが変異してワクチンが開発されても効かなくなる」として、途上国、紛争当事国、難民キャンプ(人々が密集)などの感染対策を支援するため、3月25日に「20億ドル」(約2200億円)の人道支援を加盟国に要請した。ところが、各国からの資金拠出の表明はわずか「4億ドル」にとどまっている。目標の5分の1しかない。既に172カ国で感染者が確認されており、途上国への支援物資の空輸や検査用の医療機器の拡充が急務。感染の拡大を抑えるには自国の対策だけでなく途上国を支援することが鍵になり、強力な国際協力が必要だ。

ちなみに、2018年の世界の軍事費は、冷戦後過去最高の計1兆8220億ドル(約200兆円)に達している。一方、国連が求めているのは、20億ドルだ。軍事費には1兆8220億ドル出せるのに、その20億ドルさえ出せず、集まったのは4億ドル…。
軍隊というものが国民の生命を守るために存在するなら、敵(ウイルス)の攻撃から国民を守るという目的で、国家は財政を動かすべき。右や左の思想の問題じゃない。グテレス事務総長が警告する恐ろしい事態“ウイルス変異による強毒化”を防ぐためにも、途上国や難民キャンプへの人道支援はめちゃくちゃ重要だし、優先順位の最上部にもってくるべきもの。

もう今年は、世界各国が一斉に「軍事費を前年の半分にします」「人件費と維持費だけ」など申し合わせて、先の途上国支援や、自国の大打撃を受けた社会基盤の整備に回さないと。世界同時ならタカ派の政治家も非常事態だからと受け入れやすいだろう。近年はどの国でも軍事費削減を口にする者は「お花畑」と叩かれる風潮があるけど、国民が何万人も病床で苦しんだり、経済的困窮で思いつめるような状況で、武器をピカピカに磨いているのは本末転倒。国連が求めているのは世界の軍事費のたった900分の1だけ。ここら辺でもう、人類はお金の使い道を軌道修正すべきと思う。
〔参考〕軍事費の1位は米国の6490億ドルで、これは2位以下の8カ国の合計とほぼ同額。2位は中国の2500億ドル。3位サウジアラビア、4位インド、5位フランス。日本は466億ドルで9位。
軍事費における人件費(2016)は米国27%、日本44%で、維持費を入れるとけっこうな割合になる。結局、人間社会は軍の規模が大きすぎるのでしょう…。
●4月4日…国内の新たなコロナ感染者数が、1日あたり最多となる367人に。うち東京は118人。東京で1日あたり100人を超えたのは初めて。やばいのは東京では118人のうち7割(81人)が感染経路不明で追跡できないこと。ただ、経路不明という点では大阪はさらに問題で8割が追跡不能。
海外ではスペインの感染者数が12万6千人となり、イタリア12万4千人を超えて世界第2位に。1位のアメリカは30万人。
※ニューヨーク州は累計感染者数89人の段階で非常事態宣言を出したのに、3週間後には感染者が8万3712人に達した。東京の現在の累計感染者数は773人であり、3州間前のニューヨーク州の既に約100倍だが非常事態宣言は出ていない。ニューヨーク在住の日本人女性が日本に警鐘を鳴らしているYouTube動画(10分間)が話題になっており、僕も見た。関西弁というのもあって、めっさ危機感が伝わってきた。

 
この急激な感染者数の伸び。この勢いで加速度的に感染者が増えれば、確実に大混乱になる。
●4月3日…先日、NHKラジオ第1放送『ラジオ深夜便/世界お墓偉人伝』で語ったベートーヴェン生誕250年記念のお墓トークが、NHK公式の聴き逃しサービスでWEBからワンクリックで聴くことができます。リンク先の開始2分40秒付近から約10分間、なぜ僕が何度もベートーヴェンのお墓参りをしているのか、ベートーヴェンの人間的魅力を中心に吠え倒しています。公開期間は4月8日(水)午前5時まで!番組で話したベートーヴェンとモーツァルトの墓画像をアップしておきますね。
「行為の動機が重要であって結果は関係ない。貧困と不幸は単に事柄の結果であるにすぎない」(ベートーヴェン)
メトロノーム型のベートーヴェンの墓。
耳が不自由でも目で速度がわかる
メトロノームが発明され喜んでいた。
モーツァルトは貧困の中35歳で没。
亡骸は共同墓地の穴に投げ込まれた。
この墓石は捨てられた石をリサイクル。
●4月2日…昨日出された「日本集中治療医学会」の理事長声明に愕然とした。
イタリアは3月末時点で感染者105,792人に対して死者約12,428人であり死亡率が11.7%に急増しているけど、ドイツは感染者約71.808人に対して死者は775人に留まり、死亡率は1.1%となっている。この違いの大きな理由は集中治療の体制の差と考えられる。ICUのベッド数は、ドイツでは人口10万人あたり約30床であるのに対し、イタリアは約12床しかない。
イタリアは高齢者が多いことも死亡者が多い原因と考えられるが、日本ではイタリアよりも高齢化が進んでいるにもかかわらず、人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されるとのこと。

/一方、「誰ひとり取り残さない、思い切った対応を取って行きたい」と断言していた安倍首相は、数百億円をかけて、全世帯に布マスク「2枚」を配布すると宣言。いきなり3人以上の家族が取り残されている。

/ツイッターではこういう投稿も。
各国がGDPの何%をコロナ経済対策に使っているかIMF(国際通貨基金)が算出。
オーストラリア:9.7%
カナダ:6%
ドイツ:4.5%
スイス:6%
ニュージーランド:5.4%
日本:0.1%

//人口13億を超えるインドでコロナ感染が増え始めた。インドは約5億人がトイレのない家で暮らしており、野外での排泄が主な原因とされる感染症で、5歳以下の子どもが年間約12万人も死亡している。世界全体で家にトイレがない人は約9億人で、インドだけでその6割を占めるとのこと。コロナが爆発的に拡大する可能性があり懸念している。一方、インドでは携帯電話の普及率が8割に達しており生活全般の発展が遅れているわけではない。農村では下水道が未整備という問題があるけど、そもそも家にトイレを作らないのは、ヒンドゥー教の教えが大きいという。ヒンドゥーでは「浄と不浄」という観念が重視されており、不浄であるトイレが「家にあってはならない」という考え方が根強い。どうなってしまうんだろう。
●4月1日…本日の国内コロナ感染者はこれまでで最多の265名。宮藤官九郎さんや戦隊ヒーローのレッド役の人も感染。また、大河『麒麟がくる』と朝ドラ『エール』はしばらく撮影を中止するとのこと。日増しに影響が拡大している。
●3月31日…延期になった東京五輪が、またしても真夏のカンカン照りのもとで開催されると聞いて耳を疑った。せっかく熱中症の危険から選手と観客を救えると思ったのに、開催日が1日早くなっただけとは!なぜ1964年の東京五輪と同じ10月にやらない。そもそも7月23日開幕だとコロナが収まっているか分からないし、練習時間を確保できるのか?先月、本番まで4ヶ月以上あった時点で何ヵ国もの選手から「コロナで練習できないからボイコットする」と言われたことを忘れたのか。
IOCもクレイジーだ。2013年に開催地が東京に決まったときは、ここまで超高温ではなかったし、安倍氏のプレゼン「日本は温暖」という言葉をIOCは信じたのかもしれない。でも、その後はマラソンを北海道に変更するほど東京が酷暑だと分かったはずじゃないか。信じ難い愚かさ。
方々で指摘されているけれど、延期開催を7月にこだわったのは次の2点からだろう。
(1)安倍首相の任期が来年9月までだから絶対にそれまでに開催したい。そして五輪成功の勢いに乗って10月に総選挙をやり、総理4選を狙いたい。
(2)米国メディアは秋にアメフトなど各種スポーツ中継があるため夏開催しか認められない。
「アスリート・ファースト」の掛け声の虚しさよ。関係者の利権だけしか興味がない。選手の体調を微塵も考えなていない。ほんと狂ってる。

//本日夜11時10分頃からNHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便/世界お墓偉人伝』に出演します!今年生誕250年のベートーヴェンの墓巡礼を中心に語ります!
●3月30日…ニューヨーク市はコロナ感染者400人から3万人まで2週間しかかからなかった。東京はニューヨーク市より狭いのに、人口はニューヨーク市より100万人多い。4月中旬の東京がどうなっているか本当に心配。日本医師会では大半の医者が緊急事態宣言を求めており、政府は出すべきと思う。

/昨夜、志村けんさんがコロナにより70歳で他界し列島に衝撃が走った。志村さんは発症(けん怠感)から4日で意識不明になり、そのまま12日後に病没(陽性判明から5日後)。親族は感染防止のため面会できず、ご遺体になっても対面できず、火葬場に直行という。最後の別れさえできない、本当に残酷なウイルス。
●3月29日…きのう1日で200人が新たにコロナに感染。200人を超えたのは初めて。これはやばい。非常に危険な徴候。欧州ではここから都市封鎖までアッという間(2週間くらい)だった。イタリアの死者は1万人を超え、10日間で3倍に。
フランスで持病のない16歳の少女が、英国では21歳の女性がコロナの犠牲となった。高齢者だけが重症になるわけではない。英国の遺族の言葉「ただのウイルスと考えているすべての人に、どうかもう一度考え直してほしい。ウイルスが広がっているんじゃない。人がウイルスを広めているのです」。
●3月28日…イギリスの次期国王チャールズ皇太子とボリス・ジョンソン首相が共にコロナ陽性で自主隔離に。信じ難いことになっている。
●3月27日…午前6時現在、アメリカのコロナ感染者数が中国を抜いてしまった。上位10カ国は、米国、中国、イタリア、スペイン、ドイツ、イラン、フランス、スイス、英国、韓国の順。ただし死者数ではイタリアが2位のスペインの倍で突出している。(中国の新規感染者ゼロは非常に疑わしいが)

 
●3月26日…小池都知事の会見で首都封鎖が現実味を帯びてきた。ニューヨーク、パリ、ロンドン、ローマだけでなく、人口13億のインドまで街中が無人になっているニュース映像は現実の光景に思えず。
●3月25日…コロナ感染の初期症状として、味覚と嗅覚に異常が起きる事例が複数報告されている。具体的には、味噌汁や肉料理を口に入れても味が何もしない、シャンプーの匂いが分からなくなるなど。現在WHOが因果関係を調査中。
●3月24日…世界保健機関(WHO)がコロナウイルスのパンデミックは「加速している」と警告。感染症が最初に報告されてから感染者が10万人に達するまでには67日間かかったが、次の10万人が確認されたのはその11日後、さらに次の10万人はわずか4日間で増えたとのこと。死亡率はイタリアが最も深刻だけど、WHOは世界の新規感染者の40%がアメリカ人であることを警戒、アメリカが次の震源地になると予測している。以前にも書いたけど、アメリカは国民皆保険がなく、民間保険会社の利益優先ゆえに医療費がとんでもなく高く、庶民は簡単に病院へ行けない。ほんと、どうなるんだろう。

//五輪延期が確定に。中止になるのではと懸念していたので、少なくとも開催が決まったのはよかった…。
●3月23日…日本公園緑地協会(一般社団法人)が自治体や学校、業界団体向けに出している機関誌『公園緑地』第80巻に「世界の公園墓地」というエッセイを寄稿。普段は著名人の個人墓について書くことが多いのですが、緑が溢れる美しい公園墓地をテーマに以前から一度書いてみたいと思っていました。同誌は一般書店にないため、以下に一部転載します。
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・最も心に残った公園墓地は、スウェーデンの「スコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)」。 20世紀以降に完成した近代建築の中で、世界遺産登録第1号が墓地であることはあまり知られていません。ストックホルム郊外のこの墓地は1940年に竣工し、そのあまりの空間美から、完成後わずか54年で世界遺産に選ばれました。設計者は天才建築家アスプルンド。墓石と森が完全に調和しており、木々の間から差し込む光が美しいのなんの!往年の名女優グレタ・ガルボがここに眠っています。
そこにいるだけで癒される、そういった素晴らしい公園墓地は世界各地にあり、以下に10箇所紹介します。
(1)イタリア・ミラノの「ミラノ記念墓地」。“彫刻の森”と称えられるほど優れた人物彫刻の墓石が多く、さながら野外美術館。名ピアニストのホロヴィッツや指揮者トスカニーニの墓所。
(2)フィンランド・ヘルシンキの「ヒエタニエミ墓地」。森と湖の国に相応しく、首都に森林墓地があります。ムーミンの作者トーヴェ・ヤンソンの墓所。
(3)米国・ロサンゼルスの「ハリウッド・フォーエヴァー墓地」。大きな噴水池などまるで宮廷の庭園。ルドルフ・バレンティノ、ロックスターのジョニー・ラモーンの墓所。チャップリンも母親の墓をここに作りました。
(4)米国・ニューヨークの「ケンシコ墓地」。緩やかな丘陵地帯に墓が並び、喜劇俳優ダニー・ケイのベンチ型の墓が感動的。作曲家ラフマニノフもおり、隣りのゲート・オブ・ヘブン墓地にベーブ・ルースが眠る。
(5)フランス・パリの「ペール・ラシェーズ墓地」。ショパン、モジリアニ、エディット・ピアフ、ビゼー、ドラクロワ、ジム・モリソン他が眠るフランス最大の著名人墓地。世界中の墓マイラーが集結!
(6)英国・ロンドンの「ゴルダーズ・グリーン墓地」。バラ園を利用した散骨エリアが有名。フロイト博士、バレエの女神アンナ・パブロワ、マーク・ボラン(T・レックス)の墓所。
(7)スペイン・バルセロナの「モンジュイック墓地」。地中海が一望でき、凝った彫刻の墓も多い。画家ミロ、作曲家アルベニス、サマランチ国際五輪委員長の墓所。
(8)スイス・ジュネーブの「ロワ墓地」。都会のオアシスとして市民が休憩に訪れ、サンドウィッチを食べる人も。作曲家ヒナステラ、指揮者アンセルメの墓所。
(9)静岡県駿東郡の「冨士霊園」。桜の名所として知られグッドデザイン賞受賞。本田宗一郎、杉村春子、藤山一郎、本多猪四郎、古橋広之進の墓所。
(10)東京都あきる野市の「西多摩霊園」。武蔵野の巨大公園墓地。面積は甲子園球場の約12倍!山田耕筰、松田優作の墓所。
スコーグスシュルコゴーデン(森の墓地) グレタ・ガルボのエレガントな墓
●3月22日…先週水曜に発売された『週刊実話』に巻頭カラーで「世界の英雄の墓」を7ページ寄稿しています。『週刊実話』は山口組抗争記事や種族保存本能を刺激するフェロモン爆発グラビアで埋め尽くされた雑誌ですが、なぜか編集部が墓マイラーレポを気に入って下さり、2014年以来、なんと今回が第9弾です。しかもトップ記事。今号は「英雄」として、ナポレオンやジャンヌ・ダルクなど21名をピックアップしていますが、非暴力平和主義のガンジーなど思想家も混ぜています。武力に長けることだけが英雄ではないですもんね。
ただし、今号はいつにもまして表紙に踊る文字が過激で、男性の僕ですらコンビニのレジで裏返しにして買ったので、女性は手に取ることすら試練と思われ…(汗)。ですが、僕は『実話』の掲載を大事にしています。普段、偉人の墓と接点がない人に巡礼の魅力を伝えるまたとない好機だからです。墓マイラーの“裾野”を広げるため、歴史本以外にも展開しなくては。マルコムX、ジェロニモ、コペルニクスなどコアな面々をブチ込んで売れ行きが落ちないか気がかりですが、第9弾まで続いているのは需要がある証。
察するに抗争もピンク系グラビアも、「生と死」に通じるものであり、その点ではお墓と親和性があるのかもしれませんね。
※『実話』の偉いところは、各々の墓に故人の本物の肖像画・写真を必ず付けていることです。週刊誌は経費削減のため借用料が発生する肖像はカットしたり、似顔絵ですませることが多いのです。
●3月19日…先週オンエアされたテレビ大阪『お墓から見たニッポン(2)戦国時代』@カジポン出演の動画がYouTubeに公式動画として期間限定でアップされています!(動画リンク
そして明日20日、17時25分から最終回となる『お墓から見たニッポン(3)幕末維新』がオンエアされます。歴史ファンの関西圏の方、是非!
番組第2回は時間の関係で信長の墓が阿弥陀寺にある根拠が語られなかったので、以下に補筆しておきます。

・京都・阿弥陀寺を開いた清玉上人は赤ん坊の頃に信長の兄・信広に引き取られた。信長の義弟(2歳年下)として育つ。
・清玉上人のもと阿弥陀寺は塔頭11寺院の巨大寺院に発展し、天皇が祈願する勅願所となった。信長も清玉上人に帰依している。
・本能寺の変が起きると約20人の僧侶を連れて駆けつけ、既に焼かれていた信長の遺骨を袈裟の中に隠して脱出。
・翌日、清玉上人は二条城で信長の嫡男・信忠の遺骨を引き取る。
・清玉上人は112人の戦死者を阿弥陀寺に埋葬し、その中には信長の側近、森蘭丸らもいた。過去帳に“おらん(お蘭)”と書くほど親密。
・明智を討った秀吉は、後継者として自分の力を内外に示すため、葬儀を阿弥陀寺で行うと清玉上人に告げた。上人は「既に法事は終わっているのでご心配なく」と秀吉の要求を拒否。驚いた秀吉は、法事料として300石の朱印を提示し、永代墓所供養のため寺領も与えると申し出たが、上人は受け取らなかった。
・秀吉は3度も使者を出して葬儀をさせて欲しいと願うがすべて拒否され激怒する。だが、清玉上人は天皇から直々に東大寺再建の大勧進職の勅命を受けた名僧であり強硬手段をとれず。
・秀吉はやむなく、新たに大徳寺の境内に寺を建立し、信長の戒名をとって「総見院」と名付け、遺骸の代わりに信長の木像を彫ってこれを盛大に弔った。
・天下人となった秀吉は清玉上人の没後に阿弥陀寺への報復を開始。寺を移転させ寺領を8分の1まで削る。困窮した阿弥陀寺を森家(蘭丸の親族)が支援し続けたおかげで寺は存続することが出来た。
・宮内庁は調査の結果、阿弥陀寺の信長の墓を本物と結論づけ勅使を派遣(1917年)。これ重要。
・桃山時代の公卿・山科言経が記した、本能寺の変から約1ヶ月後の日記に「阿弥陀寺に参り信長や織田家家臣達を弔った」とあり、その後百ヶ日追善供養が阿弥陀寺で催されたと書き残している。同時代の第三者の記録として超重要!

これらのことから、僕は信長の真骨が阿弥陀寺の墓にあると確信しています!

//イタリアでのコロナウイルスの死者数が、中国を上回るという酷い状況に。
●3月18日…森友公文書改ざんで死に至った財務省赤木俊夫さんの遺書公開を、トップニュースにもってきた『news23』に敬意。しかも他局と違って赤木さんの顔写真を出している。これまで赤木さんの死の重みが国民に共有されなかった理由は、ほとんどのメディアが「財務省のAさん」として実名を伏せ、写真も出さなかったためだろう。今回は手書き遺書も公開された。本名、顔写真、言葉(遺言)で、赤木さんという一人の人間が2年前までこの世に生きていて、安倍首相の答弁をきっかけに自死に追い込まれた痛ましさが身に迫ってきた。奥さんは上司のトップである麻生財務大臣に夫への墓参りを求めているのに、麻生大臣が「墓参りに行きたいのに遺族に断られた」と答弁しているのはほんと酷いと思う。
赤木さんの言葉で最も印象に残ったのは「(改ざんに)抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、(病のため)公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法(自殺と手記)をとるしかありませんでした。」
温厚そうな赤木さん。改ざんに強く
抵抗したという。「パワハラで有名な
佐川局長の指示には誰も背けない」
自殺当日に書かれた叫び「最後は下部が
しっぽを切られる。なんて世の中だ。
手がふるえる。恐い 命 大切な命 終止符」

改ざんを強要された者が、自責の念から悩み抜いて命を絶ち、改ざんを命じた側の上司が国税庁長官に出世したり、駐英大使として栄転し、さらに責任者の麻生財務大臣も、改ざんのきっかけを作った安倍首相も、政治家は誰も責任をとっていない。こんな理不尽なことが許されていいはずない。
僕は2年前の麻生大臣のひどい発言が忘れられない。
  
記者「どうして財務省の職員は改ざんしたのか」
麻生「それが分かれば苦労しない。それが分からんから皆苦労してるんですよ、私らも

血も涙もないと思った。まるで赤木さんが勝手にいらんことをしたから、政治家にまで迷惑がかかったとでもいいたげ。死者を悼む気持ちや、追い込んだことへの反省は微塵もない。
●3月17日…明日発売される『週刊文春』最新号に、2年前に森友問題で公文書改ざんを強要され、命を絶った財務省の赤木俊夫さんの遺書が全文掲載されるとのこと。奥さんが公開に踏み切られた。2年間伏せてきたものを公表したことに、奥さんの覚悟を感じる。
●3月16日…上海は新規感染者がゼロという日が続いており、感染者の9割以上が既に退院しているとのこと。中国政府の発表なのでそのまま信用するわけにはいかないけど、2400万人も住んでいる上海が武漢のようにならなかったのは本当のようだ。欧州はとんでもない状況だけど、ほんの少しだけ終息への希望が見えてきた。
●3月15日…まだ3月なのに国際ボート連盟が5月にスイスで予定されているオリンピック最終予選を中止に。延期ではなく中止!?予選がないと出場枠を確定できないんだから延期が必須なのに、中止とな。ヤバイ予感しかしない。
●3月14日…『音楽の友』に3年間連載してきた「世界音楽家巡礼記」、発売中の3月号にて全36回の完結です。最終回は「墓巡礼は一日にして成らず」と題し、人違いで同名の別人の墓に行ってしまったメンデルスゾーン、そして間違えて弟の墓を墓参してしまったハイドンの巡礼エピソード。ハイドン本人の墓前に立てたのは20年後でした(汗)。ネットがない時代はこういう涙目の勘違いが度々ありました。

『音楽の友』との出会いは、約35年前の高校時代、吹奏楽部の部室。バーンスタインやクライバーの来日記事をワクワクしながら読みました。そして今、縁あって連載させて頂くことになり、初回の表紙が小林研一郎さんで大興奮しました。1989年、当時21歳の私はコバケンさんの指揮でマーラーの『復活』を歌いたくて「大阪新音フロイデ合唱団」に参加し、シンフォニーホールで完全燃焼しました。その強烈な記憶のため、表紙のコバケンさんの傍らに自分の名前を見つけて、何だか共演したような気持ちになり、それはもう天にも昇る思いでした。

「感動を与えてくれた作曲家に感謝の言葉を伝えたい」、そのシンプルな願いを実現したくて33年間続けてきた墓巡礼。誌上で紹介した巨匠のお墓の写真は、元々は思い出のために記録したものであり、墓参の体験談も、人に初めて語ったものが大半です。本来なら自分がこの世を去ると共にすべてが消えてしまう巡礼の想い出を、日本で最も長い歴史を持つ音楽誌『音楽の友』の読者の方と共有できたことは、本当に幸せでした。
音楽界のスターが多数登場する華やかな誌面に、“お墓”という決して明るいとはいえない話題を綴るにあたり、当初は一年間の予定で連載が始まりました。限られた回数に収めるために、ベートーヴェンの回にシューベルトの墓を混ぜるなど工夫し、最初の半年は「誰を削るか」で毎号悶絶していました。その後、編集部のご好意で「1年半」「2年」と延長が決まり、ついには3年間となり、120名以上を採り上げる中で、ニールセン、アルベニス、ヤナーチェク、スクリャービン、ブリテンなどの墓参レポートも書け、感無量です。ドニゼッティ、ファリャ、サラサーテなど南欧の作曲家には、連載開始後に初巡礼した人物もいて、忘れ難い“一墓一会”となりました。

この3年は夢のようなひとときでした。連載で採り上げる作曲家の「全曲聴き」を敢行するため、これまで知らなかった“隠れ名曲”に山ほど巡り会いました。ルネサンス期のパレストリーナ、モンテヴェルディから近現代のウェーベルン、ベルク、武満徹までの途方もなく長い音楽の旅。そして改めて思いました。やはり人間は素晴らしい。最初はモーツァルトやベートーヴェンら「作曲家が凄い」でしたが、「これを受け継いできた人間全体が凄い」となりました。ベートーヴェン個人がどんなに偉大でも、誰かが「これを残そう」と思わなければ時代の壁を越えることはできません。そして想いを同じにする人が幾千幾万もいるから残った。けっして綺麗事ではなく、音楽は人が分かり合えることを示す希望だと感じています。
「問題は、音楽が何かを変えられるかではなく、我々が音楽から何を学ぶかということだ」。これはユダヤ系でありながらイスラム圏に友人を多く持つ指揮者、D・バレンボイムの言葉です。200%大賛成です。作曲家のお墓に行くと、様々な人種、国籍の人が足を運んでいます。音楽の何が素晴らしいといって、民族も文化も、そして時代さえまったく異なる人物の感情に、ごく自然に心を重ねられることです。ポーランド語が分からなくてもショパンの想いが伝わってくる、人間のその共感力の素晴らしさ。
近年、国家や民族の分断が叫ばれています。人と人の違いをことさら強調し、対立を煽り立てる風潮が広がっています。ですが、作曲家ごとに個性があるように、人間が互いに異なることは当たり前で、その上で音楽は「人間は相違点よりも共通点の方が“はるかに”多い」ことを最もやさしく教えてくれます。墓巡礼を繰り返す度に、僕は「同じところを見よう」という気持ちがいっそう強くなります。「音楽だけは世界語であって、翻訳される必要がない。そこでは、魂が、魂に話しかける」(エーリヒ・アウエルバッハ/文芸評論家)。

《おまけ:僕が好きな、音楽の名言5選》
・絶えず変化し続ける。それが音楽の魅力よ。人生と同じで先が分からないから良いの(マルタ・アルゲリッチ)ピアニスト
・言葉で表現できなくなった時、音楽がはじまる(ドビュッシー)作曲家
・その背後に 思想無くして、真の音楽は無い(ショパン)
・音楽の美は、その一瞬の短さにおいて生命に似ている(三島由紀夫)作家
・Q.「地球外の文明に人類が贈るべき物は?」A.「バッハの全集だ。自慢しすぎだろうが…」(ルイス・トマス)生物学者
●3月13日夕方5時25分からテレビ大阪『お墓から見たニッポン』第2回戦国時代編に出演します!信長や秀吉ら武将の墓を訪ねる30分。一緒に巡った“信楽太郎”TKO木本武宏さんのツッコミが面白く、朽木教授(文化人類学)の解説も分かりやすいです。
『お墓から見たニッポン』は関西ローカルの番組ですが、YouTubeに第1回の平安時代編が公式にアップされており、全国どこからでも試聴できます。
日本人の墓を3回シリーズで平安時代、戦国時代、幕末維新と訪ねていく当番組、出演者の僕が言うのもなんですが、平日夕方にこんな超マニアック番組が放送されたものと感嘆しております。NHKならいざ知らず、民放でガチのお墓番組(しかも全3回)、これは奇跡です!
●3月12日…トランプが「英国を除く欧州からの渡航を30日禁止」と宣言。イタリアだけでなく欧州全土を対象に、丸ごと入国禁止にするとは。コロナがこれほどまでに世界に影響を与えることになろうとは。たった3カ月でこうも世界が変わってしまうものか。
トム・ハンクスが映画撮影中にコロナに感染したというニュースにも驚いた。
●3月11日…春の選抜高校は無観客でやると思ってた。球児にとって一生に一度あるかないかの甲子園。中止にすることない、可哀想すぎる。

//東日本大震災から9年。帰宅できない避難者はなおも4万7737人。しかも公営住宅に入ることができた人でも、行政による所得控除がなくなり、来年度から家賃が当初の4倍に。
●3月10日…無念ですが今月20日に予定していたオフ会を延期します。やっと抽選で会場が当たったのにほんと残念。ここ大東市でも感染者が出て、いっきにコロナ問題が身近になりました。

//欧米でも感染者が増えているけど、この先は米国が一番ヤバイと思っている。先進国では当たり前の「国民皆保険」が米国になく、とんでもなく医療費が高額。盲腸の手術で600万円請求されたとか、救急車を呼ぶだけで30万円かかるとか、よくそんな話を聞く。国民皆保険がないかわりに巨大な民間保険会社があるけど、貧しくて加入できない人が3000万人くらいいる。そういう人は熱があっても病院に行けない。結果、感染も広がる。米国の保守層は「病気は自己責任、国民皆保険は甘えであり、アカ(社会主義)の政策」と国民皆保険を否定してきた。そんな国でコロナが広まるとどうなるか。爆発的に感染拡大するのは目に見えている。米国も国民皆保険に舵を切るときが来たと思う。
●3月9日…今朝の報道番組、いろいろ同時に起きすぎ
・イタリア北部(ミラノなど)封鎖決定※死者300人を超えたため
・アメリカ各地で非常事態宣言
・イラン外務大臣顧問がコロナで他界
・北朝鮮が飛翔体3発発射
・日経平均株価が2万円割れ
・1ドルが103円まで上昇
●3月7日…日本アカデミー賞の結果にめっさ感動!そのことは後ほど書くとして、ぐははあああ、僕が日本アカデミー賞の公式サイトでチェックしていた放送予定、「CS日テレ」のものでした!「地上波」は昨夜でした!勘違い、申し訳ありません(汗)※日記は修正済です。やってしまった。
●3月6日…今夜の『第43回日本アカデミー賞授賞式』の結果をめちゃ注視している。自分史上、これまでの日本アカデミー賞で最大の注目年。なぜなら、首相官邸の暗部をガチで描いた社会派映画『新聞記者』が複数の部門にノミネートされているからだ。日本アカデミー賞は「映画人による映画人のための賞」と掲げており、約4千人の映画関係者が選考する。日本の映画人、同業者が『新聞記者』をどう評価するか、どの部門で最優秀賞を獲得するのか、受賞者がどんなコメントをするか興味津々。

ただひとつ懸念があるのは、本家アメリカのアカデミー賞が「無記名投票」であることに対し、日本アカデミー賞は「記名投票」であることだ(第1回が記名式であり、その後、無記名に変更されたと聞いてない)。
外国の俳優はどんどん政治的発言をしているけど、日本の俳優の多くは事務所やCM契約のしがらみがあって自主規制している。「この映画に投票したことがバレたら仕事がこなくなる」と“忖度”が働くかも知れない。どうか、『新聞記者』を良い映画と思ったら、勇気を出して気持ちを投票に反映してほしい。
日本アカデミー賞の受賞コメントは優等生的なものが多い。昔は生放送だったけど、今は録画放送になっているため「腹をくくって壇上で発言してもどうせ放送でカットされる」と諦めているのかも。アメリカは生放送だから、大統領に対し「恥を知れ!」(マイケル・ムーア)と叫ぶ人もいるし、「何を言うのだろう」と見ていて緊張感がある。日本も生放送に戻すべき。

明日3月7日は、2年前に森友問題で財務省近畿財務局の赤木俊夫さんが自ら命を断った日だ。赤木さんは遺書に「勝手にやったのではなく財務省からの指示があった」「上からの指示で文書を書き直させられた」「このままでは自分1人の責任にされてしまう、冷たい」と書くなど悩んでいた。遺書には麻生大臣の名前も出ていたという。
森友事件は政治家も役人も全員不起訴に終わったけれど、確実に言えることは、安倍氏が首相でなければ、赤木さんはまだこの世に生きていたということ。同じ自民党でも、石破氏や岸田氏、河野氏が総理だったら赤木さんは自死に追い込まれなかった。
多くの政治家は3月7日が赤木さんの命日ということも覚えてないだろう。メディアだって当日のニュース番組でも総スルー(昨年はそうだった。報ステやnews23でさえ)。でも、もし日本アカデミー賞で『新聞記者』が主要部門に輝いた場合、1社か2社は赤木さんのことに触れるかもしれない。授賞式と命日が続くことに運命的なものを感じる。

//舞台芸術に関係する人が収入ゼロでほんと大変。飲食店も売上げ8割減とかザラにある。災害と同じなので何らかの支援が必要。
●3月5日…先日鑑賞した公開中の映画『1917』、強烈な映画体験だった。第一次世界大戦の戦場に放り込まれた感じ。カメラが一度も切り替わらず、あるシーンから別のシーンにとばないため、劇中の経過時間と、現実で流れている時間が完全に一致。ゆえに前線の移動はありえない緊張感。
唯一、時間が“とぶ”のは、主人公が気絶しているときだけだから、これは理にかなっている。派手な戦闘シーンはなく、地味な作品なのに、ものすごい没入感。1917年の仏独戦線に行ってきた感覚が1週間経っても残っている。
●3月4日…正午、大統領選挙予備選の開票速報を見ているけど…バイデン、つっよ!サンダースが複数の州で負けている。大票田のカリフォルニアとテキサス、なんとかサンダースが勝ってほしい。バイデンが悪いというわけではないけど、若者に夢を与えるのはサンダース。
【追記】バイデンが競り勝ったけれど、投票先を年齢別にみると、18歳〜44歳まではサンダースが62%に上り、圧倒的に若者が支持している。大人は若者の意見をもっと聞いてあげて。
●3月3日…アメリカは今夜がスーパー・チューズデー。これでトランプと戦う民主党の米大統領候補がほぼ決まる。サンダースとバイデンの一騎打ちの様相。サンダースが主張する「超富裕層1%のための政治ではなく、99%の民衆のための政治を」は、黒人層にとっても救済になるのでサンダースを支持して欲しいけれど、オバマを支えたバイデンを黒人層が支持したい気持ちもわかる。スーパー・チューズデーがどういう結果になるのか見当もつかない。
●3月2日…中国以外でコロナ感染により亡くなった方は、イラン66名、イタリア52名、韓国34名。イランの感染者は韓国の3分の1しかいないのに、犠牲者が2倍というのが心配。中東は乾燥しているから?大丈夫かな…。
●3月1日…ほんまにトイレットペーパー売ってないやん!「不足はデマ」って何度もニュースで言ってるのに、なんで買いだめに走るん…?テレビ・ラジオのない昔ならいざ知らず、この現代でこんなにコロッとデマに踊らされるパニック耐性の弱さが怖い。人の心はこんなにもモロいのか。







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