最新文芸情報


2002.2〜3

3月31日〜帰国!ヘトヘトなので明日から書き込みます…バタッ。
3月8日〜明日から国内&海外(タヒチ〜日本間の船上)での文芸講座ロードが始まり、3月末まで帰宅出来ないので、3週ほどHPの更新はお休みです(ノートPCを持っていない…涙)。それまで既存のコンテンツをお楽しみ下さいまし!
3月7日〜烈風伝最新作の韓国編をアップしました!//ファッション業界に40年に渡り君臨してきたイヴ・サンローランの引退声明は、めちゃくちゃ胸に染みた『私は自分が長年に渡って追い求めてきた美の幻影に永遠の別れを申し渡します。美の亡霊を追求し、探し求め、追い詰めてきた事…それが私の人生だった』。
3月6日〜CS(スカパー)の京都チャンネルが面白い。みうらじゅん&いとうせいこうの『テレビ見仏記』は、仏像鑑賞がいかにスリリングかつエキサイティングなことかを教えてくれる!
3月5日〜クラシックの指揮者はこれまで男性ばかりだったけど、なんとロシアのボリショイ交響楽団の首席指揮者に、大阪音大出身の西村智美さん(32歳)が指名された!音楽への深い愛情を武器に、言葉の壁や性の偏見を乗り越え突き進んで行く彼女に、心からエールを送りたい!
3月4日〜今日出会った印象的な言葉。ユダヤ人でありながらパレスチナ人の友人を持つ指揮者バレンボイム…「無知というのは受動的な態度ではない。知らないでいることを自ら積極的に選んでいるのだ」
3月3日〜今度の日曜日(10日)に東京の美術館をまわります。メルマガではすでに連絡済ですが、一応このHPでも行程の詳細を書いておきま〜す!
3月2日〜連載中に様々な賞を受賞して評価の高かったマンガ『MONSTER』が堂々完結。最終巻(18巻)を読む。10巻までが怒涛の盛り上がりだっただけに、この弱すぎるラストにガックシ。『ドラゴンヘッド』もそうだったけど、最近は、映画もマンガも、さんざん引っ張ったあげくにラストがトホホなものが多い…。
2月27日〜今週の『ほとけ出会い旅』で“観音”の言葉の意味を説明していた。観音とは音を観る仏。つまり心の叫び声、祈り声という“音”を観てくださる。また「獄」という文字は犬と言から出来ていて、それは犬のように罵り合う状態こそが“獄”そのものなのだと説明していた。分かりやすい。
2月26日〜短編映画『がんばれジャイアン』のエンディングを、みんな最後の最後まで見た?
1.ジャイアンの写真が古くなってる
2.カレンダーの日付が未来
3.ジャイ子の薬指に指輪が!
オロロ〜ン、この展開には超感動した。ジャイ子が幸せになって本当に良かった!
2月25日〜オリンピック中継で米NBCテレビのアナウンサーが、行進しているイラン選手団の映像に「悪の枢軸国から唯一の参加です」。当然イラン国民は激怒。イランの前大統領はブッシュのことを「恐竜のような頭にスズメ程度の脳しかない」ともうメタメタ。
2月24日〜先日の中教審の答申は良かった。幼少期は「TVゲームを制限」して現実世界との接点を増やし、高校では「死や挫折を学ぶ」ことで人間の本質を知り、大学では「断片的な知識以外を注目」し、そして成人式では「親の心構え」を学ぶ。特に最後の「親の心構え」は次世代の為にも非常に重要なテーマだと思う!//メナード化粧品の科学チームが、タバコの煙は肌に触れると炎症を起こし、メラニン色素を過剰に増加させ、シミの原因になることを突き止めた。男性は女性の前では絶対に煙草を吸うべきじゃないね。
2月23日〜フィギュアの全プログラムが終わった。最後のエキシビションでペアの2組の金メダリスト4人が、互いに身体を重ねてひとつになってスパイラルを描いた時に、「うお〜」って感動で涙腺が緩んだよ。各選手が楽しげに舞う、実に後味が良いエキシビションだった。村主のエビータも驚くほど美しかったな〜。
2月22日〜女子フィギュアは、村主がベートーヴェンの月光ソナタで美しく氷上を舞い、堂々の5位。5位でも“堂々の”というのは、上の4人がもはや人間を超越した別の生物だからだ。特に銀のスルツカヤと4位のコーエンは連続ジャンプの嵐で、地上より空中にいる時間の方が長いくらいだった(笑)。それにしても、民放のニュース番組はひどい。金のヒューズの演技すら数十秒しか流さないんだもの。4分強の短い演技なんだから、1位くらい全部放送するべきだろう。これでは美の冒涜だ!
2月21日〜先日の『古都・ほとけ出会い旅』は心に染みた。銅で作られた奈良薬師寺の薬師如来は、外の金箔が剥げて黒光りしてるんだけど、それを見た歌人の水原紫苑(しおん)が「漆黒は光の色と我も知る」と詠んだ。闇を表現する場合に使う「漆黒」を「光の色」と捉える感覚が素晴らしい!
2月20日〜冬季オリンピック、世界初のエアリアル空中5回転には目が点に!まさに芸術、圧巻だった!//今日の国会中継は熱かった。まさか田中真紀子氏が答弁であそこまで踏込むとは。「スカートを総理が踏んでいて前へ進めなかった」「総理自身が抵抗勢力になった」と断言。一線を越えたという印象。いったい政局はどんな方向へなだれ込んで行くんだろうね。
2月19日〜『千と千尋』の続報。独の新聞に記された映画評では、宮崎監督の名がルイス・キャロルやM・エンデと共に紹介され「この作品は公開と同時に古典の地位を獲得するだろう」と最大級の絶賛。また「チーフアニメーターは歌川広重」とも。(個人的にはナウシカも見て欲しい!物語的には宮崎アニメの最高傑作だと思う!)
2月18日〜『千と千尋』がベルリン国際映画祭の最高賞を受賞!朝刊の第1面を見てビックリした。宮崎監督の「アニメを映画として扱ってくれたベルリンの人たちに感謝したい」というコメントは、“所詮アニメは子供のもの”という偏見にほぞを噛んでいた全世界のアニメーターの気持ちを代弁していると思う。「米国人はカオナシを理解することが出来なかったけど、欧州の人たちには分かってもらえたらしい」というコメントは、映画を見た人間には“ほぅ、そうなんだ”って、興味深いのでは?昨日のガンダムでも感じたけど、これだけ日本のアニメが高密度、ハイテンションな完成度だと、実写がすたれてしまうのも分かる気がする。
2月17日〜映画ターンAガンダム・月光蝶編を観て来た!何度も戦争を繰り返してしまう人類が、兵器に結びつく発展しすぎた科学技術をすべて封印し、生活レベルを中世まで戻している未来が舞台のシリアスアニメだ。富野監督&声優陣の舞台挨拶があり、ガンダムファン歴20年目にして初めて富野御大を拝むことができた(笑)。120席しかない定員205名の小劇場なので、早朝上映の1時間前(7時15分)に劇場に着いたらすでに170人目。立見すらギリギリだった。先頭の若者に好奇心からいつ来たのか質問したら「昨夜の11時から」。昨夜の大阪はミゾレ混じりの激寒夜。アッパレ。映画は良作だったけど専門用語の嵐で、予備知識がなければ2割も会話を理解出来ないと思った。あまりの敷居の高さに世間受けを心配したが、そこに60歳になった監督の“媚びないぞ”というプライドを感じた(監督は舞台上で「ディズニーと宮崎だけがアニメじゃない」と吠えていた)。とにかく60歳で長編ロボットアニメを創っちゃう豊かな想像力に圧倒された!
2月16日〜今夜の『国宝探訪』の絵巻特集は良かった!自分が平安時代に生まれていたら目撃したであろう、当時の人々の暮らしぶりが眼前に広がり、タイムマシンに乗ったようだった!//日本人選手の活躍シーン以外は上位の数人だけ、もしくは結果だけしか放映しないNHK地上波に喝!
2月15日〜男子フィギュアは、五輪史上最高の戦いだった!まさしく死闘そのもの。4回転を3本も決めたゲイブルですら3位止まりという、異常なまでに高レベルの戦い。日本の本田も4位とはいえ10年前なら金の滑りだ。プルシェンコの隠し玉「カルメン」は見事だったし、王者ヤグディンの号泣は、こちらも思わずもらい泣きをしてしまった。人間ってすごい!
2月13日〜よく言われることだけど、ほんと、オリンピックは何が起こるか分からない。男子フィギュア優勝候補のプルシェンコが転倒。解説者は「転ぶのを初めて見た!」。初日1位のヤグディン(彼は世界選手権3連覇)でさえ「実は緊張して足の感覚がなかった」。スピ−ドスケートのウォザースプーンも転倒したし、やはり五輪には“魔物”が住んでいるのだろう。かつて転倒経験のある黒岩いわく「五輪では限界を超えた緊張と不安で脳から体に伝達する神経回路がおかしくなった。普通はありえない」とのこと。
//昨日のフィギュア・ペアについて。ノー・ミスのサレー組が銀って分かった時に最初は「えーっ!?」って思ったけど、あとからビデオで確認すると、やっぱりベレズ組の方が小さなミスがあっても金に相応しいと思った。文芸研究家としては、技術点より芸術点が決め手になったのが嬉しい。っていうか、サレー組は3年間も同じ曲をやりすぎ。アーティスト魂を持って、どん新しいものに挑戦しないと。
2月12日〜緊急総力特集!冬季五輪の華、フィギュア・スケート鑑賞入門をアップ!(本日配信したメルマガと同じものです)//日中戦争の加害証言を集めた記録映画『リーベンクイズ』。その衝撃を書き記したメルマガをアップ!
2月10日〜昨夜の『しゃべり場』のテーマは“存在意義”。議論の中で、「自分は夢を持って努力して初めて存在意義を感じた。だから夢がなくなれば存在意義もなくなる」と語った子がいた。「夢」や「生き甲斐」をひとつに絞り、それだけを自分の全てだと考えるのはとても危険だと思う。だって、それを失った時に立ち直ることが出来なくなるもの(こういうことは人生で何度もある)。自分の体験から言わせてもらうと、ひとつの夢を失っても生き方はまだたくさんある。夢を失っても夢に裏切られてもいいと思う。なぜなら、夢のために積み重ねた「過程」こそが大切だと思うから!
そもそも、“存在意義”を作り出さなくても、一人一人の存在それ自体がワン・アンド・オンリー。この世にいるだけで、既に周囲には大きな影響を与えてるんだよ!

2月9日〜伊のニュースで面白いのが。ローマ中心部の古代遺跡に2500年前から住みつき出した野良猫たちが、「文化遺産」に指定された。理由は「今や猫は遺跡の一部になっており、その文化的な価値を認定した」だって。なんか微笑ましいね!
2月7日〜1966年に発売されたビーチ・ボーイズの傑作アルバム『ペット・サウンズ』。“悲しいほど美しい”そう評されるこのアルバムが、中心メくの友人が“引越しするから”と、米、シャンプー、お酒を分けてくれ、午後は別の友人から宅配便でサバ缶やリンゴ、切り餅が“援助物資”として届いた。嗚呼、なんて素晴らしい1日だろう!先週は野菜ジュースや麺類セットを差し入れていただき、先々週はみかん箱を頂戴している。1999年の年末に退職して文芸研究家の道を歩き出し、貧困の中で食うや食わずの日々を送りながらも、こうして大病もせず芸術の研究活動が続けられるのは、ひとえに心優しい友人たちのおかげ。本当にありがとう!
(人の心の温かさに泣く冬の夜かな〜残月)
2月5日〜今日も緊急のおすめ番組!今夜23時からNHK教育で放送される『人間講座』はタイトルが“超・美術鑑賞術〜見ることの突飛ズム”で、めちゃ面白そう!有名な「民衆を率いる自由の女神」などドラクロアの絵が中心になるみたい。どんな切り口の美術番組なんだろう!わくわく。
2月4日〜緊急のおすすめ番組!今夜22時からNHK教育で、ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎が、若い世代に向けて『世界はピンチだ〜私が伝えておきたいこと』というテーマで喋ります!まともな大人の話を聞ける(笑)、絶好のチャンス!超必見!//ついに僕もADSLを導入!いやもう速いの何の。しかも安い。技術の進歩はすごいね//技術の進歩といえばH2ロケットの打ち上げ成功、おめでとう!20年以内に何とか種子島から宇宙観光へ行けるといいね!
2月3日〜ドイツの国会で画期的な「脱原発」法案が可決された。新規建設は一切禁止、現在稼動中のものは寿命がきたものから順次廃棄し、20年以内に全廃させるという。今後、発電は太陽光や風力によるものに全てスライドさせるとのこと!
2月2日〜’84のサラエボでフィギュア・スケートのペア部門に出場し、「ボレロ」を舞って全審査員が史上初めて満点をつけた、英のトービル&ディーン。僕は未見だったが、その伝説のボレロを’94にリレハンメルのエキシビションで再演したものをBSの特番で観ることが出来た!2人が曲の最後で氷上に身を横たえると、静まりかえっていた客席が総立ちに。トービル&ディーン、ありがとう!
2月1日〜来週末から劇場版ガンダムの新作が公開されるが、哀れ、上映期間はたったの2週間!最初から“当たらない”と配給元は決め込んでいるのだろうか?前・後編が日替わりで上映されることを考えると、2週間はあまりに短い。日本政府は劇場に補助金を出してでも上映期間を延長させるべキシリア・ザビ!(新聞見たら、『千と千尋』まだやってるよ…スゴ過ぎ)





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