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2008.8〜10

 10月31日…公開中の映画『アイアンマン』レビュー。最初は全く観に行く気がなかった。『スパイダーマン』『X-MEN』など近年はアメコミ・ヒーローものが多くて食傷気味だったし、『アイアンマン』というネーミングも単純でイマイチだった。ところが、米国のSFファンの間で『ロード・オブ・ザ・リング』や『スター・ウォーズ』よりも高い評価を得たとか、米ヤフー・ムービーで08年最高の支持率を記録したという情報が入ってきて心がソワソワ。さらに主演が若いイケメン兄ちゃんじゃなく、地味なヒゲのオッサンと聞き、それでヒットするなんて脚本がよほど良いんだろうと公開を待ち望むように。
鑑賞して納得!他のヒーローものとは一線を画していた!主人公のトニー・スタークは米政府と密着した超巨大企業スターク社のボス。同社のメインは兵器産業。トニーは天才発明家であり、考案した新兵器はアフガニスタンにも配備されている。ところがセールスでアフガンを訪れた際に、自分が開発した兵器で人々が苦しんでいることを知る。武装集団が持っている武器もスターク社製なのだ。衝撃を受けたトニーは帰国後に「軍事産業からの撤退」「平和産業への転換」を宣言するが、武器製造が莫大な利益を生むために会社の幹部は猛反対。そしてトニーを“心の病気”と決めつけ経営から排除していく。このあたり、自分の会社なのに気がつけば発言権がないという状況が怖い。
トニーは自分が“死の商人”として世に出した兵器を自分の手で始末するために立ち上がる。飛行可能な手作りの鋼鉄スーツを着用し、“アイアンマン”となって悪党と対峙していく。(予告編、1分36秒)
映画の冒頭で、「極悪なイスラム武装集団」が出て来た時、“また米国視点の展開か”とゲンナリしてたら、もっと卑劣な米国人が出て来て驚いた。“米国人=正義”と決まっていた昔のハリウッド映画ではあり得ない展開だ。ヒーローものだけど、突然変異や超能力で変身するわけじゃなく、手作りの武装スーツを着込むのが新鮮(あ、バットマンもそうか)。舞台は架空の未来都市ではなく、ロサンゼルスやアフガン。兵器産業のトップが改心して武器の生産を止めるという、ファミリー映画としてはリアルすぎる設定に唸った。年間の軍事費が50兆円(!)の米国で、この内容でも支持されるのは、中東での厭戦気分が反映されているのかも。既にパート3まで製作が決定。80点。※時々、映画によってはエンディング・ロールの後に続きがちょこっと流れるよね。それを見逃したくないから、映画ファンは周囲の客が帰っても最後まで観ているんだけど、『アイアンマン』はとても親切。“エンディングの後に続きがあります”って音楽が流れる前に出た。あんなメッセージを見たのは初めて。おかげで誰1人として席を立たず、オチを見逃すこともなかった(笑)。※お手伝いのロボット・アームが実にけな気!まさか腕だけのロボットにウルウルさせられるとはッ!//今夜の『美の壺』は古城の鑑賞入門。シブイ!『解体新ショー』は誰でも一気に絵が上手くなるコツ。これは両方見逃せないッス!//近所の駅前商店街に、ハロウィンの変装をした子ども達がいっぱい。だんだん日本にも広がってきたなぁ。
 10月30日…映画『イントゥ・ザ・ワイルド』爆裂レビュー!イントゥ・ザ・ワイルド(荒野へ)。これは来た!実話の映画化。主人公のクリスは22歳。東海岸の裕福な家庭に生まれ、大学を優秀な成績で卒業し、エリートコースを約束された若者だ。だが彼には人と異なる夢があった。それはアラスカの雄大な大地に立ち、自然の中へ全存在を投げ出し、体内に燃える命の炎を感じ取ること。物質社会にウンザリし、自然の中で自身の力を試したかった。彼は安い中古車に乗っていたので、両親が卒業祝いに新車をプレゼントしようとすると「なぜ?まだまだ走れるし全く必要ない」と断る。モノが溢れていれば幸せという考え方が彼には理解できなかった。そして天に切望する「愛よりも金銭よりも信心よりも名声よりも公平さよりも、真理を与えてくれ!」。やがて自分を偽りながら生きるのが限界になり、“これ以上文明に毒されないよう”に脱出を決意する。全貯金(約300万円)を慈善団体に寄付し、クレジットカードを切り刻むと家を飛び出した。まず西海岸へ向い、そこから北上する。カナダの先にあるアラスカを目指して。
  原野のクリス
「一度は自分を試すこと。一度は太古の人間のような環境に身を置くこと。自分の頭と手しか頼れない、苛酷な状況に一人で立ち向かうこと」。交通費をアルバイトで稼ぎ、ヒッチハイクをしながら北上を続ける。途中で出会ったいろんな人から、“ここに残れ”“一緒に暮らそう”と誘われるが、彼の熱い目線は北だけに注がれていた。「北へ行くんだ。ひたすら北へ向かう。僕一人だけの力で。時計も地図もオノもなし。何にも頼りたくない。真っ只中で生きるんだ。そびえる山、川、空、猟銃。荒野のど真ん中で。分かるかい?ただ生きるんだ」。2年をかけて厳冬のアラスカに到着。財布に残っていたお金を燃やすと、さらに雪原を奥地へと進む。「そして僕は歩いていく--荒野へ」「自由とその素朴な美しさは無視するには素晴らしすぎる」。
無人の原野での生活は刺激に満ちていた。絶対的な孤独。小動物を狩り、魚を食べ、植物図鑑を見ながら食べられるものを腹に収めた。初めて大きなヘラジカを仕留めた時は、解体前に自分が奪った命へ畏敬の念を捧げずにはいられなかった。しかし、解体に手間取っているうちに蝿がたかり蛆がわいてしまう。こうなれば捨てるしかない。他に食べ物があったのに立派なヘラジカを殺したばかりか、それを食べずに捨てるというのは、彼が最も忌み嫌っていた物質社会がやっている事と同じ行為だった。クリスは良心の呵責に苦しむ「ヘラジカなんか撃つんじゃなかった」。
久々に食べるリンゴに感動で震え、一口ごとに「君は本当に美味しい!」と讃えた。「今まで食べたどのリンゴよりも10万倍は美味しい!」。荒野では毎日トルストイやジャック・ロンドン、ソローなどを読み耽る。
16週間が経ち、何日か不猟が続き食料が底をついたことで、彼は町の方角へ歩き出す。そして川辺で呆然とする。来る時は歩いて渡れた川が、雪解け水で大増水していたのだ。帰れない。“しまった!!”。ここから先は映画を観て欲しい。映画史上に残る名セリフが出てくるのもこの後だ。公式の予告編(2分17秒、ネタバレあり)がすごく良いので是非見て欲しいけど、クリスの生涯は米国では有名らしく、予告編の冒頭で映画の結末がいきなり語られるので、先が知りたくない人は見ない方がいいと思う。95点献上!
一番感動した台詞はコレ!【ネタバレ文字反転】
独りぼっちで衰弱&餓死していくクリスは、命と引き換えに追い求めていた人生の真理を手に入れた。それは「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ」というもの。初めて心から人を恋しいと感じた時、もう人生は終わろうとしていた。しかし、都会にいてはクリスが生涯たどり着けなかった真理を見つけたんだ。日記の最後の言葉は「僕の一生は幸せだった。みんなに神のご加護を!」。4ヶ月後、ハンターが寝袋の中で死んでいるクリスと日記を発見した。享年24歳。これだけ褒めて100点じゃないのは、クリスの両親と妹がやっぱりちょっと可哀相だから。それでわずかに-5点。
監督のショーン・ペンは映画化権の獲得に10年を費やし執念で完成させた。クリス役のエミール・ハーシュは撮影中に18kgも減量するほどの大熱演。彼はクリスの人物像についてこう語る。「高校時代は金曜の夜といえばパーティーやドンチャン騒ぎが当たり前だ。でもクリスは友人と食料を買って貧しい人に配っていた。食べることに困っている人がいるのに何もしないことが理解できないんだ。観客がこの映画に共感するのはきっと誰の心の中にも乗り越えたいものがあるからだ。そんな心の冒険をクリスはやってのけた。“一歩踏み出せたら”ってみんな思ってる。彼はそれをやった。やらないことが正しい場合もある。でも(ネタバレ)少なくとも彼は死んでしまうまでに、殆どの人が夢で終わることを実現させた。(ネタバレ終わり)彼は憧れと現実の境界線を越えて目的を達成したんだ」。
主題歌を書いたのはパール・ジャムのエディ・ヴェダー。ギターで弾き語る歌詞は「♪ひざまずいていては自由になれない カラのグラスを高々とかかげて どこへ行こうと自分らしくいよう 自由でいる為に」。※公式WEB。ここも猛烈ネタバレ全開中。※撮影監督は青春映画の傑作『モーターサイクル・ダイアリーズ』(Ama)で広大なラテンアメリカの原風景を撮った名匠エリック・ゴーティエ。どうりで自然が美しいハズ!※クリスは放浪中に16歳の少女に恋され、彼女から積極的に求められた。しかし「僕は抱けない」という。「なぜなの?」「だって君は若すぎるじゃないか」。決して少女の好奇心につけ込まない。まさに男の鑑。ハリウッド映画でこんなストイックな台詞に初めて出合った。※この映画を薦めて下さったNathanさん、本当に有難うございました!ギャーッ!関西地区は明日で公開終了なんだって!しかも20時40分のレイトショーのみ!TOHOシネマズ梅田です!
 10月29日…人の数だけ趣味も千差万別。野鳥観察に没頭している59歳の男性が、新潟市でロシアの珍鳥カラフトムジセッカを目撃。「シャッターを切るときは手が震えた」とのこと。リンク先の画像がとても可愛い。この鳥を見て珍鳥と分かる知識は相当なものですね!//滋賀ではニワトリが標準の2.6倍の大きさの卵を産んで話題に。こりゃデカい!//映画『イントゥ・ザ・ワイルド』のレビュー、あまりに長いので明日に回します!

 10月28日…米国でグーグルがデジタル書籍販売に本格参入。これによって数百万冊の書籍をパソコンや携帯電話で読めるようになるという。著作権が切れたものは無料。パソコンのモニターで小説を読むと目がチカチカするので、基本的には紙媒体で読書するのが良いんだけど、絶版になった書籍を簡単にダウンロードできたり、アマゾンで在庫切れになってる本をすぐ読める便利さは、やはりデジタル書籍ならでは。日本でも早くこのサービスが始まって欲しいッス!//マラソンの高橋尚子選手(36)が現役を引退。本当にごくろうさま。世界新記録を出したベルリン・マラソンで、彼女が出走前に詠んだ歌が忘れられない。「今までに いったいどれだけ走ったか 残すはたった42キロ」//米で白人青年2人がオバマ氏暗殺計画の疑いで逮捕。この手の事件を一番心配していた。オバマ氏はまだヒラリー氏と候補者争いをしていた頃から、暗殺を恐れずに大衆の中に飛び込み、話を聞き、人々と握手をしていた。黒人差別が残るなか、米国人にはオバマ氏の行動がどれほど危険か分かっているだけに、勇気に感動して支持に回った人も多いと聞く。投票まであと1週間。結果はどうあれ、どうかこのまま無事で!//映画レビューを執筆中。今回は『イントゥ・ザ・ワイルド』『アイアンマン』『おくりびと』『Ray/レイ』『カポーティ』の5本。ちなみに公開中の『おくりびと』は満点です!

 10月27日…お隣の韓国でネットの中傷が原因でトップ女優など芸能人の自殺が相次ぎ、韓国政府は「サイバー侮辱罪」の法制化を巡って大きく揺れている。確かに匿名で書かれる無責任な誹謗は何らかの対策が必要と思う。でも同時に、この「サイバー侮辱罪」を国家権力が利用しないかとても心配している。誰がどういう基準で“悪質”と決めるのか。拡大解釈によって、政治家や官僚への批判が同法で封じられては大変。韓国の人々が、この難しい問題にどう対応するのか注目している。※故チェ・ジンシルさんの日記に書かれていた言葉は「私は1人ぼっち、仲間はずれ、息もできない」。この孤独感に胸が締め付けられる。//手塚治虫先生が世に知られるきっかけとなった伝説の漫画『新宝島』が復刻(62年ぶり)。先生がまだ19歳の時の作品だ。映画のようなスピーディーなカット割りが、当時の読者を夢中にさせた。//タカラヅカの『ベルばら』は、サブキャラがメインの「外伝」もヒットしているという。オスカルやアンドレの名シーンがカットされても、元になっている物語が素晴らしいと、こうして良質なサイドストーリーがどんどん生まれていくんだね。//東京外大の亀山学長が翻訳を手掛けてドストエフスキーがベストセラーになった日本。重厚な小説を本国ロシアの若者が敬遠しているのに、日本で高い人気を集めているのは注目すべき現象だ。亀山学長はブームの背景を分析し、「(日本では)人間の心が根本的に壊れ始めているとの予感をぬぐえない」「自らつくり出したテクノロジーによって壊れた日本人の心が人間精神の破壊を見詰め、救いをテーマにしたドストエフスキーを発見した」とのこと。//スピルバーグが撮る予定だったベトナム反戦運動を主題にした映画『シカゴ7』は、スピルバーグの調整が付かず、新しい監督になんとコメディで活躍しているベン・スティラーが就任。このシリアスなテーマをどう撮るのか興味津々!
 10月26日…本日、アクセス900万件ヒット!いつもアクセスして下さっている皆さん、本当に有難うございます!このサイトは皆さんに支えられて成り立っています!//『仕事の流儀・100回スペシャル』から。
●どうしたら“やる気”やアイデアが出るか→やる気とは「目標を成し遂げ達成感やお金など報酬を得ようとする欲求」のこと。やる気が出ないというのは、このどちらかに問題がある。対策(1)「良き師匠など憧れの人を持つ」こと。前頭葉には他人の動作を見た時に、自分も同じ動作をしたように反応する神経細胞ミラー・ニューロンがある。師匠の良い振る舞いを見ていると、自分も無意識に同じように振る舞うようになり能力アップに繋がる。対策(2)「小さな“成功”を大切にする」。たとえ小さな成功でも、成功すればドーパミン(興奮物質)が分泌される。すると脳が喜び快感という報酬を得る。脳は成功体験を通してしか“やる気”を起こさない。だから小さな課題でいいので、“これをクリアできたら嬉しいな”というものを見つけよう。高い目標があって結果を出すまでに時間がかかる時、この小さな成功がモチベーションを維持してくれる。アイデアについては、プロのアイデア発想法に、“寝る”発想法がある。あえて寝る。これまでの人生経験や知識=発想の材料は、脳の側頭葉に蓄えられている。起きてる時にゴチャゴチャになった知識は、「眠っている間に」側頭葉で整理されていくので、いったん寝て起きるとアイデアが生まれやすい。
●プレッシャー克服法→「プレッシャーに負ける」というのは、やるべきことに集中できていない状態。脳には「集中モード」「リラックスモード」など様々なモードが眠っている。プロは本番にのぞむ時「集中モード」を呼び起こし、目の前の仕事に集中することにより、プレッシャーを乗り越えている。モードの切り替えは前頭葉が無意識に行うので、意識してコントロールすることは難しい。そこで、脳が体内からいろんな情報を受け取っていることを利用する。「本番前に“決まり事”を持つ」=決まった動作をすることで、脳に信号を送り切り替えることが可能。あと、昨日の日記に書いた「笑顔」も非常に重要。作り笑顔でも考え方はポジティブになり、前頭葉が活性化し集中しやすくなる。
//@JOJOさんによると、一昨日の『スポーツ報知』の見出しに、ジョジョの承太郎の口癖「オラオラオラ」が踊りまくってるとのこと!画像を見て噴き出した。字体までジョジョと一緒!/ジョジョといえば先月発売されたメタリカの新アルバムのタイトルが、なんと磁力の攻撃をイメージさせる『デス・マグネティック(死の磁力)』。雑誌でアルバムのタイトルを見た時にブッ飛んでしまった。磁力を操るリゾットのスタンド“メタリカ”の能力が、まるでそのままタイトルになったようだ。メタリカのギタリストは以前にデビルマンのTシャツを着てライブに出たことがあるので、もし日本の漫画に詳しいのなら、100%ただの偶然とは言い切れないんだよねぇ。※『デス・マグネティック』(Ama
 10月25日…『プロフェッショナル・仕事の流儀』で、人間の脳にとって笑顔がいかに大切かを解説していた。→脳が嬉しいと自然に笑顔になるけど、実は笑顔を作ると逆に脳も影響を受ける。これはエンボディメント(身体性)と呼ばれる効果。笑顔を作るだけで脳も楽観的になる。ドイツの有名な実験がある。Aグループの人にはペンを口にくわえさせて笑えないようにし、Bグループの人はペンを歯で噛んで人工的に笑った表情を作ってもらい、同じ漫画を読んでもらう。両グループが漫画の印象を10段階で評価した結果、Bグループ(笑顔)の方が面白かったという人が多数を占めた。脳波計をつけた実験でも、ペンを噛んだ作り笑いをするだけで、脳が活発に反応していることが判明。つまり、心の底から笑わなくても、口角を上げ笑った表情を作るだけで脳は影響を受ける。「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」という格言があるけど科学的にもその通り。※『ためしてガッテン』でも似た実験をしていた。割り箸を横に噛んで作り笑顔をしたAグループと、割り箸の袋を加えて口を閉じたBグループに、男性が何かを自分に叫んでいる映像(音声なし)を見せる。その結果、Aグループは映像の男性が一生懸命に励ましてくれているように見え、Bグループは逆に理不尽な怒りを男性にぶつけられている気がしたという。脳と表情はとても密接に繋がっているんだ。//滋賀・彦根で「ゆるキャラ」祭りが開催された!参加したゆるキャラは実に46体!報道の写真を見ると人、人、人。奈良からアイツ(せんとくん)もやってきてる様子。クーッ、行きたかった!このイベントは是非毎年恒例にして欲しいッス。(*^v^*)※26日も15時まで開催とのこと!//今季のフィギュアスケートが開幕になったけど、またしてもGPシリーズの放映権をテレ朝がゲット。悲しすぎる。テレ朝が最悪なのは、女子と男子のシングルしか放送せず、ペアやアイスダンスをオンエアしないこと!それに男子だって放送されるのはフリーだけで、ショートプログラムはスルー。数年前まではNHKが全競技を下位の選手を含めて丁寧に放送していたのに…。嗚呼、なんでNHKはもっと頑張って放映権を取らないのか。ってうか、競技を全部放送しないのなら、テレ朝が辞退すればいいだけの話。テレ朝の幹部は、自分達がどれほど全国のスケートファンを絶望させているのか分かって欲しい。(涙)

 10月24日…『ためしてガッテン』から「怒りのメカニズム」のまとめ。怒りという感情の特徴は、「ムッ…カ〜ッ!!」と一度火が付いたらエスカレートして止まらないこと。まず嫌なことがあると脳の扁桃体にスイッチが入る。すると怒りのホルモン(ノルアドレナリン)が大量に分泌され、心拍数が速くなる。今度はその速くなった心拍数を脳が感知して「自分は腹が立ってる!」と怒りが加速。その結果、またノルアドレナリンが分泌され、より心拍数は加速し、またそれを脳が感知して…と、連鎖反応でどんどん頭に血が上っていく。番組では喫茶店で客(心拍計付き)を怒らせるという、ちょっと過激な心拍数の調査をしていた。例えばアイスコーヒーを頼んだ客に(1)後から注文をした客に、先にアイスコーヒーを出す(2)次にわざと間違えてトマトジュースを出す。店員は「アイスコーヒーとは聞いてない」と主張、伝票もトマトジュース(3)店員は店の奥でヘラヘラ談笑(4)店長が出て来て「もう今日のアイスコーヒーは終わった」と告げる。この4段攻撃で誰だって怒る。心拍数が76→159になった人もいた。この実験で分かったのは、(1)の段階で心拍数が上がりだし、(2)で声は穏やかに「トマトジュースは頼んでないのでコーヒーを頼みます」と言っても、胸の心拍数は加速しまくりで、(4)でプッツンするまでずっと右肩上がりで鼓動が速くなっている。店員の姿が見えなくても、黙ってコーヒーを待ってる間も心拍数は加速。それだけ、いったん怒りに火が付くと簡単に消せない。ただし、この実験で1人だけ心拍数が上昇せず、いくら理不尽な目にあっても落ち着いている人がいた。それはお寺のお坊さん!お坊さんは実験後のコメントで、「コーヒーは重要ではないと自分に言い聞かせていました」とのこと。つまり(1)の時点で扁桃体にスイッチが入りかけたのを、理性の声でスイッチ・オフにしたわけ。まさに修行のたまもの。とにかく「ムッカーッ!」とならないよう、最初の「ムッ」の段階で気持を切り替えることが重要。「カーッ」が始まると、体が怒りモードになり平常心を取り戻すことが困難になる。※大原則は、相手を批判して状況を変えようとしないこと。肝心なのは相手の心に気持が届くように言葉を選ぶ努力。ケンカになりそうな時は、必ず「私は…」で話す(「私はこう思っているetc」)。これが「あなたは…」となると一気に攻撃的になってしまう。「私は…」の言い方なら、相手が非難されている訳じゃないので、主張にも耳を傾けやすく、前向きな対話が可能。//円高が進み、とうとう1ドル90円。変化のスピードが速すぎる。
 10月23日…少子化が問題になるなか、国内で最も医療設備が整っていると思われていた東京で、複数の病院に受け入れを拒否された妊婦さんが死亡。医師不足とベッド不足の結果という。出産支援の充実は社会の基本なのに、世界第2位の経済大国の日本で安心して出産できないなんて、いつまでこんなことが続くんだろう。//今、多くの日本人が老後の暮らしへの不安を抱えながら生きている。スウェーデンには「最低所得保障」制度があるので、誰もがお金の心配をせずに年をとる事ができ、全ての高齢者は年金から家賃や介護保険を差し引いた後に、“人間らしい生活を送る為”に最低7万7千円以上が手元に残るように決められている(節約すれば旅行にも行ける額だ)。毎日ホームヘルパーが来てくれるし、腕時計型の緊急アラームがあり、何かあった時はそれを押せば市役所から2名のヘルパーが駆けつけてくれる。この手厚い福祉は最高25%という高い消費税によって支えられている(ただし公共交通機関と書籍は6%、食料品は12%)。また、英国は消費税を17.5%とする一方で食料品は0%としたメリハリのある税制で、医療費の無料化など高度な福祉制度を維持している。※欧州は高い税率とはいえ、元々の物価が安いので、日本と比較して猛烈に高いわけではない。//未来への漠然とした不安は、今の日本人から他人を思いやる心を奪っている大きな要因の一つだ。老後を明るい気持で迎える事が出来るのなら、
(1)特別法人の無駄金をゼロにし、
(2)公務員の給料をサラリーマンの平均年収と同額にし、
(3)生活必需品を非課税にした上で、
僕は北欧並みの消費税率もありかと思っている。実際に北欧を訪れると、街の空気がギスギスしておらず、人々が本当に日々の生活を楽しんでいるように見える。治安も良い。毎年3万人も自殺者が出ている日本は明らかに異常な状況にあり、ここまで来れば、一度北欧型の福祉制度を試してみる価値はあると思う。//子育て支援が充実しているフランスでは、1人目で約2万円、2人目で約4万円、3人目で約7万円の家族手当が支給され、しかも3歳未満の子どもがいる時は、そこにプラスして乳幼児基礎手当、短縮勤務の所得保障、保育支援金が加わり、3人子どもを産めば毎月合計「約850ユーロ」(約14万円)も補助金が出る。3人の子ども達が成人するまでに受け取る金額は約1300万円にもなる(日本は350万円ほど)。安心して子どもが産め、老後が迎えられる国に日本を変えられないものか。キューバは日本との経済格差が200倍もある貧しい国なのに、アメリカ以上の医療環境(医療費タダ)を整えてユニセフから賞賛されている。日本はこんなに国力が高いんだから、今よりもっと愛情の通った医療制度が可能なはずだ。欧州やキューバが可能なのに日本ができないのなら、それは税金の使い方が根本的に間違っているとしか言いようがない。(>_<)//日清のカップヌードル、50万食も回収するって凄い規模っすね。それにしても、こうも毎日異物混入騒ぎが続くとだんだんマヒしてくるね。
 10月22日…先日、しゃべるネコの話題を書いたところ、友人が“これは極めつけ”と教えてくれた二匹の動画(40秒)を紹介!ネコの会話におったまけた!(笑)//『解体新ショー』まとめパート3。
●こたつの魔力→こたつに入ると30分で足の温度は15度、手は4度上昇する。ところが体の内部の温度は逆に約0.3度下がっていた。これは体の内部が熱くならないよう手足から熱を逃がしている為だ。人間は体内の温度が下がると眠くなるので、こたつに入って30分ほどで必ず睡魔に襲われる。受験生諸君へ。勉強に最適な部屋の温度は18度。それより暖かいと適温でリラックスしてしまい集中力が持続しないので、18度というやや寒い室温がベスト!※体を温めると思ってたこたつが逆に体内の温度を下げていたのは驚いた。
●なぜ目を細めると視力が上がるのか?→目を細めると視力は平均で0.3度良くなる。良い視力の人はちゃんと映像が網膜まで届くけど、近視の人は網膜に届かないのでぼやけて見える。目を細めると目に入ってくる映像が狭められた分だけ広がらずボヤッとしない。目をギュッと閉じてパッと開くと、瞬間的に視力がアップする。目を閉じている時は暗闇で瞳が拡大しており、開けると収縮するので、目を細めるのと同じ効果がある。目を閉じてゴシゴシすると見えるのも、開けた時に瞳が小さくなるから。ただし小さくなってるのは「1秒だけ」なので、その間に集中して見るべし。
●なぜ指紋はある?→指紋は偉大。指紋のギザギザは触覚の増幅器(アンプ)。指紋があることで物を触る時にツルツル・ザラザラを鋭敏に感じやすくなる。ロボットにとってペットボトルを掴むのは至難の技。力が弱すぎると滑り落とすし、強すぎると潰してしまう。しかし人間は目を閉じている時でさえ、ちょうど良い力で持つ事が出来る。指紋の下には“マイスナー小体”という刺激を感じるセンサーがあり、指紋とマイスナー小体の連携で掴んだ瞬間にモノの固さを感じ取る事が可能!
●なぜお風呂で指先はシワシワになる?→人間の肌は、表面で古い角層(死んだ細胞)がバリヤーとなり、ウイルスの侵入から守っている。全身を包む角層は平均して10層ほど。でも指先だけは40〜100層もの角層で覆われている。角層は水を含むと約1.5倍に膨張するので、指先の場合は角層が分厚い分だけ大きく膨らみシワシワに見えるんだ(入浴後20分で蒸発して元に戻る)。※指先だけ角層が厚いのは、二足歩行をする前は手も地面に触れていたので、指から簡単にばい菌が入らないようにするため。だからお風呂でふやけた指を見たら「角層さん守ってくれて有り難う」と感謝したい。
//先日の『篤姫』、徳川家茂役の松田翔太君の演技が素晴らしかった。若くして死んでいく家茂の「私は何かを成し遂げたのだろうか」という悲痛な叫びに思わず落涙。ぶっちゃけ、家康や吉宗に比べると圧倒的に知名度の低かった13代家定と14代家茂は、このドラマを通して一気に国民に身近になったかと!//@JOJOさんによるとゲーム『天誅4』のスタッフが、キャラにジョジョ立ちをさせたらしい。内股や腰のひねりも巧みに再現されクオリティに唸った。//以下はガンダム・トーク。ガンダム外伝をフルCGで描いたファン感涙のイグルー・シリーズ。かつては既に廃館となった千葉・松戸のバンダイミュージアムでしか鑑賞できなかったレア映画だった。第4話以降はDVDで発売(1話30分)されたけど、最初の3話までは公開する度に、たった30分の為に大阪から千葉まで観に行ったものだ。それだけの価値が映像にも脚本にもあった(特に第2話「遠吠えは落日に染まった」Ama)。そして明後日24日に第2期の第1話「重力戦線」がDVDで発売される。もちろん予約完了。オデッサでのザク戦という渋すぎるシナリオ(「あの死神を撃て!」Ama)。新シリーズの展開が楽しみッス!
 10月21日…『ジキル×ハイド』で夢の冷凍法という“CAS(キャス)冷凍”を紹介していた。従来の冷凍は、食材を凍らせると水分が集まって周囲の組織を破壊し、解凍すると細胞からドリップ(旨み成分)が流れていた。ところがCASは冷凍時に磁気を加え、水を振動させて集まるのを防いでいる。この場合細胞は壊れないので、長期にわたって獲れたて&作りたての味が保存できる。実験でベテランの板前に3年前の鯛の刺身を、ソムリエに冷凍ワイン&チーズを味わってもらったが、本人は全く冷凍モノと気付いていなかった。鮮度も風味(香り)もそのまま。普及すると人類の食文化は劇的に変わると思う!※これは医療現場でも臓器保存に応用できる為、普及が期待されている新技術だ。//米の水族館で、メスの鮫しかいない水槽にもかかわらず、妊娠した鮫が出現したという。自然界ではオスがいない場合に、メスが単独で妊娠する現象が起きることがある。なぜ可能なのかはまだ不明なんだって。//原油価格がようやく下落。140円台のガソリンスタンドも出て来た。//“湾岸戦争の英雄”コリン・パウエル前国務長官が、なんとオバマ氏を支持する声明。共和党政権のナンバー2を務めた人物の発言だけに、これはインパクトがある。※「ブッシュ大統領は我々に3つの戦争を残した。イラク、アフガニスタン、そしてテロとの戦いと先制攻撃の政策。外交政策として、これらは全てとても危険だ。ブッシュ大統領は、長男であるという重荷を負い、一家の厄介者として成長した。そのため、父親よりも強い人間であると証明しなければならず、とりわけイラクでの問題を片付けることを重視していた。ブッシュ大統領は、とても複雑な世界の状況を個人的な問題として捉えていたんだ」(オリバー・ストーン)//世界食糧計画(WFP)の発表によると、北朝鮮は「慢性的な食糧難」状態がさらに悪化し、「甚だしい食糧、生活の危機」になったとのこと。配給だけでは食糧が足りず、山で動植物などを採っている人が70%に達しているというから深刻だ。政府高官の亡命ラッシュも続いており激震の予感がする。//ローカル話題。関西の京阪電車の京都中心地の駅名が変更。四条駅が「祇園四条」、五条駅が「清水(きよみず)五条」、平安神宮に近い丸太町駅は「神宮丸太町」になった。大賛成。駅名に名所の名が付くと、他県からの観光客にも最寄りの駅が分かりやすいと思う。※七条駅も「博物館七条」にしてみては?「三十三間堂七条」はちょっと長いか。

 10月20日…『解体新ショー』まとめの続き&その他の雑学。
●火事場の馬鹿力はあるのか?→人間の筋肉は30%の余力を残して生活している。実験で10人の親指の握る力を測定すると平均12.2kg。ところが電気刺激を与えて強制的に親指を握らせると15.9kgの力が出た!脳内の役割は扁桃体(へんとうたい)がアクセル、眼窩野(がんかや)がブレーキ。緊急事態になると扁桃体が強く反応し眼窩野は活動しなくなる。
脳の抑制が外れ筋肉がフルパワーを出した状態が火事場の馬鹿力の正体。いつも筋肉がフルパワーだと体に負担がかかるので日頃は脳が抑制しているが、自分の意志で馬鹿力を外す方法はある。それは“声”を出す事。「ウオーッ!」と叫びながら何かを持ち上げると、音の刺激で扁桃体が活発に働き、実験では男性が平均25%、女性は8%ほど力がアップしていた。立ち上がる時に「ヨッコラショ」、何かを持つ時に「ヨイショ」などと声を出すのは、無意識に力を出そうとしているから。
●なぜ考え事をする時に、つい見上げるのか?→通行人50人に昨夜の晩ご飯を尋ねると、実に84%の人が「えーと」と視線を上げた。目から入った情報を処理する脳の“前頭極”は、見上げた瞬間に活動が弱くなり、目からの情報を殆ど処理していない。逆に、見上る仕草の時は脳の側面部分(記憶を呼び起こす時に働く場所)の活動量が増えていた。見上ているのは「視覚情報を遮断し記憶を掘り起こそう」としているんだ。もうひとつ、目のトリビア。リンゴを見た時、目の奥の網膜にリンゴが映っているのはわずか数秒だけ。それを超えると、目の前にあっても消えてしまう。だから消えないように、いつも眼球を細かく振動させて網膜に映る映像(リンゴ)をずらし続けている。実験では考え事をした瞬間に眼球がピタッと止まった。考え事に集中するため無意識に眼球の振動を止めて視覚情報を減らしていたんだ。(なぜリンゴが数秒で網膜から消えるのか。不便のようだけど、自然に消えるからこそ次の新しい情報を目に映す事が出来る。ずっと見えたままだと映像が重なって大変だもんね)
//植物にクラシックを聴かせると成長が早いという話が本当なのか、『ためしてガッテン』で実験していた。カイワレダイコンの種を3箱用意し、(A)モーツァルトの曲(B)音楽なし(C)ダンス音楽、という条件で一週間聴かせ続けた。実験後に測定したカイワレの平均は、なんと(A)4.9cm(B)2.9cm(C)3.3cmという結果に!無音とダンス音楽は殆ど差がないのに、モーツァルトだけ約5cmになっていた。いやはや、これには驚いた。※同様の話では、「牛のお乳の出が良くなった」「ニワトリが卵をよく産む」ということも耳にする(by『世界一受けたい授業』ほか)。モーツァルトの曲やリズムが成長ホルモンに共振して分泌を促すらしい。モーツァルトの曲には高音域が多く、熟成中のお酒に聴かせると高周波で分子が細かくなり、味がまろやかになるとも。人間でも高周波で右脳が刺激されて作業効率がアップしたり、副交感神経が刺激されてリラックスし、免疫力があがると言われる。人類の歴史にモーツァルトがいて良かった。(鈴虫の音や風鈴の音が心地良いのは3千ヘルツ以上の高周波だから。モーツァルトの曲はその領域をふんだんに含む)//『世界ふしぎ発見』から。「“武”という文字は“戈”(ほこ、剣)と“止”で成り立っている。武術とは敵を倒すものではなく、争いを止める為のもの」(ジェット・リー)
 10月19日…NHKの『解体新ショー』を録画するものの、なかなか見る時間がなく、いつの間にか1年分も溜まってしまった。根性で週末に一気に見まくったので、面白いと思った番組メモを数回に分けてアップしますね!
●なぜ足の裏はくすぐったいのか→その秘密は“土踏まず”にある。僕らがサルの頃は樹の上で暮らしていて、枝を掴む足も手も同じくらい敏感だった。地上に降りて二足歩行を始めると、足の裏に全体重がかかり、日常的に地面に接触しているため次第に鈍感になっていった。ところが土踏まずだけは地面から浮いているので、手の平と同じ敏感さが残っており、ここをコチョコチョされるとくすぐったい。生後間もない人間の赤ちゃんは、足の裏をくすぐっても反応がない。でも7ヶ月頃から「つかまり立ち」をして足が使われ始めると、足の裏をくすぐられて笑うようになる。笑いは赤ちゃんにとっても楽しいコミニュケーションなので、ドンドンこそばせてあげるのがいい。※大人でくすぐたっがる人は、普段からよく笑う「笑い上戸」の明るい人が多いという統計もある。
●猫舌の人とそうでない人の違い→熱いものを飲む時の舌の使い方が原因。舌の先は熱さに敏感。熱い紅茶を飲む時に、猫舌の人は舌の先を紅茶に当ててしまってる。猫舌じゃない人は、舌の先が紅茶に触れないように歯の裏に舌を当て一気に喉の奥に流し込んでる(しかもこうすると、すするように空気も一緒に入るので、温度も下がってる)。※僕は超猫舌なんだけど、飲み方を変えてから熱々の紅茶も飲めるようになった!
●奥歯の“親知らず”を有効活用→生物にとって噛めないというのは死に直結するので、歯に関係する細胞には強力な再生能力がある。“親知らず”を抜いた時の、歯肉に付着している粘膜から培養された皮膚は、誰に移植しても「拒絶反応が少ない」事が8年前に発見された。それまで“親知らず”はただの邪魔者だったけど、今は宝の山。他人の皮膚を再生させる力がある。
●なぜ顔文字は顔に見える?→顔の絵を見た時の脳の活動を、顔以外のものと比べたところ、顔の絵にだけ強く反応する部分が見つかった。この部分は“顔領域”と名付けられている。風景を眺めていても、家の外観が人間の顔のように家が見えたり、顔文字が顔に見えるのも、脳に顔領域があるから。※番外編→実験で笑顔の写真と怒った顔の写真を混ぜて同時に見ると、怒った顔の方を早く発見していた。これは危機を素早く感じ取るために、人間が進化の過程で身につけた能力。
●唇トリビア→(1)唇の赤さは毛細血管が表面にあるため(2)唇は腕や胸よりも小さいのに、脳の領域を腕や胸より大きく使っている(それくらい触覚が集まってる)。また下唇の方が上唇より高感度(3)唇がいかに敏感か分かる簡単な実験。人差し指と中指をくっつけて爪を唇に当てた時は2本と分かるけど、足に当てると1本にしか感じない。指が3cmくらい離れても足ではまだ1本に思えるほど、唇と足・腕では感度が全く違う。(明日に続く)
//ネコが言葉を喋るという、3秒だけの動画に笑った。あと、新たに読者の方から「マグロうまい」(1分29秒)のネコ情報も頂きました♪
 10月18日…歌舞伎役者の坂東玉三郎さんのドキュメントから。/玉三郎さんは1歳の時の小児マヒの後遺症で右足が短く、舞台に上がる時は右の足袋の中にクッションを敷いている。173cmの身長も女形には高すぎ、最初の頃は舞台に出ると客席から笑いが起きた。腰を曲げて膝を折るなど工夫した結果背が低く見えるようになったが、ずっと中腰で演技しているので体には大きな負担がかかっている。だから舞台が終わると、他の役者が打ち上げや遊びに行っても、1人だけ真っ直ぐ家に帰り、入念に筋肉をほぐし、声(喉)を守るために早く就寝する。50年間、家と舞台の往復のみ。役者人生50年にあたって、未来のことを質問されてこう答えた「(5年や10年先といった)遠くを見ないで明日だけを見る。もし今日失敗したら、明日出来る限りの事をする。1日1日が重なって振り返ったら50年。明日のことを大事にしていけば芸も繋がっていく」。今は58歳。「たとえ造形的なきれいさが衰えても、精神的にも技術的にも、少しでも向上して舞台に出たい」。※歌舞伎には決められた“型”(ポーズ)があるが、ただ型を繰り返すだけではダメで「型と型を、魂とか心という糸で縫い付けなきゃいけない」とも。※僕は40代になって無性に毎日焦っているので、「遠くを見ないで明日だけを見る」という玉三郎さんの考え方を聞いて、気持が少しラクになった。//本日『ウルトラジャンプ11月号』(Ama)発売。表紙は久々にSBR(ジョジョ)のジャイロ!めっさいいトコで終わってるので、また1ヶ月が長いなぁ。Dioの次の一手が楽しみ。//エヴァンゲリオン・ファンが作った「エヴァチェッカー」。初号機のとのシンクロ率が分かります。ちなみに“カジポン”だとたった4.4%で結果は「グチャ」(うわ…)。ところが本名を漢字でフルネーム入れたところ、どういうシステムか分からないけど、シンクロ率97.7%で「神話になれるかも」とのこと。ジンジ君でも初搭乗は41.3%。ちょっと嬉しかった(笑)。

 10月17日…今日は読者の方から教えて頂いた動画を紹介!/熊蜂がブンブンと飛び回る様子を、作曲家リムスキー=コルサコフがオーケストラで表現した名曲『熊蜂の飛行』(3分22秒)。映像で見ると楽器を弾く指がどれだけ速いかよく分かる。見てるだけで指がつりそうになった(笑)。ブラジルのロック・ギタリスト、チアゴ・デラ・ベガはこの曲をギターで弾き“最速ギタリスト”としてギネスに認定。この映像では指の動きを音楽ゲームのように表現(5分30秒)しているので、驚異的な速さを実感できる。だんだん速くなるので、3分58秒まで早送りしてOK。4分44秒からの最終段階はリズム・スピードがBPM=320。映像ついていけず(笑)。/iTunesのCMに使用されてるコールドプレイの曲『viva la vida』(4分2秒、曲名はスペイン語で“人生万歳”)、高揚感のある曲で何度も聴いてマス。※コチラのサイトに歌詞&訳が紹介されています。/子猫の動画は良いものが多い。元気に暴れてたのに突然眠る子猫(32秒)は面白い。一番のお気に入りは、以前にも紹介したうたたね子猫(28秒)。のけぞり具合が最高ッス♪
 10月16日…昨日の『その時歴史が動いた』のアイヌ特集を以下にまとめます。ちょっと長めですが、内容が本当に良かったのでこれ以上はもう削れないデス!/蝦夷地は元々アイヌ民族という違う民族が住んでいた土地。明治政府は石炭など豊富な天然資源を狙って、アイヌ民族に相談もしないで勝手に“北海道”と名付けて日本に組込んだ(つまり植民地化)。アイヌの聖地で森林伐採したり開発したい政府にとって、アイヌ民族は邪魔なもの。そして、アイヌの人々をバラバラにする為に、生活の手段を奪っていく。狩猟民族の生活の核となる、鮭、熊、鹿を獲る権利を奪い(狩猟の禁止)、言葉を奪い(アイヌ語の禁止)、名前を奪い(日本式に改名)、人間としての尊厳を奪うことで、政府は「アイヌは自然消滅するだろう」と考えた。アイヌの女性・知里(ちり)幸恵さんは、“アイヌは劣った民族”と思い込まされて育つなか、努力して日本語を勉強し、14歳の時にアイヌ女性として初めて旭川の職業学校に合格する。ただ1人のアイヌの生徒として通っていると、ある日同級生から「ここはあんたの来るところじゃない」と言われてショックを受ける。
その翌年、劣等感に包まれていた知里さんの家へ、東京から言語学者の金田一京助さんがアイヌの言葉や民話を記録しにやって来た。老いた村人の話を熱心に書き留める金田一さんの姿を見て、知里さんは“今まで否定されてきたアイヌの文化を学者が必死に学ぼうとしている”と驚く。彼女が「私たちの伝承はそんなに価値のあるものでしょうか」と思わず尋ねると、「アイヌの伝承は貴重なものです。あなた方が決して劣った民族ではないという何よりの証拠なのです」と金田一さん。東京に戻った金田一さんは、「伝承をまとめる作業を手伝って欲しい」と彼女にノートを郵送する。“金田一さんは本気だ”。アイヌの人々は「土人」と呼ばれて差別され、自分たちもアイヌであることを恥じるようになっていたが、知里さんは金田一さんとの交流を通して誇りに目覚めてゆく。彼女はノートの片側にローマ字でアイヌの発音を書き、一方には日本語の訳を懸命に書いた。これがあまりに良い内容だったので、感動した金田一さんは民俗学者&出版も手掛ける柳田国男さんに「近代化で失われる前に本として残すべき」と説得、書籍化が決定する。アイヌの伝承は多数あり、どの物語を選んで載せるかを考える必要があった。知里さんは17歳の時に重い心臓病を発病したが、金田一さんの要請で出版作業を手伝う為に、18歳で単身上京した。
初めて見る都会の喧そうに目を丸くし、都会人は目がキョロキョロと忙しそうで、余裕がないから神経過敏になってると感じる。きらびやかでモノが溢れる百貨店の感想は「私はただ別な人間の住む星の世界を見物にでも来たような気がした。自分で欲しい、身につけてみたいなどとは、ちっとも思わなかった」(日記)。アイヌでは世のあらゆるものに精霊が宿っていると考え、自然が与えてくれる食べ物に感謝を忘れずに生きている。知里さんは出版を通して、人間が本来大切にしてきたことを伝えようとした。ところが、出版作業で無理を重ねたことで心臓発作を起こしてしまう。医者には安静を命じられたが、校正作業は最終段階に来ており、早くアイヌの伝承を世に送りたいという思いに突き動かされて校正を続けた。そして1922年9月18日。「この本を出す事は命を失っても成し遂げる自らの使命」と考えていた彼女は、まさに原稿の最後の1ページのチェックを終えたその日の夜、容態が急変してわずか19歳で永眠した。本の序文にはこう書かれている「その昔、この広い北海道は私たちの先祖の自由の天地でありました。それも今は昔、夢は破れて幾十年、この地は急速な変転をなし、山野は村に、村は町にと次第次第に開けてゆく。その昔、幸福な私たちの先祖は、自分のこの郷土が、末にこうした惨めなありさまに変わろうなどとは、露ほども想像し得なかったのでありましょう。激しい競争に敗残の醜さを晒している今の私たちの中からも、いつかは2人3人でも強い者が出て来たら、進みゆく世と歩みを並べる日もやがては来ましょう」。この序文は先住民族宣言であり、今の経済優先、異なる価値観を認めず紛争を生む社会への重要なメッセージになっている。※08年6月6日、アイヌ民族を日本の先住民族と認める決議が国会にて全会一致で採択された。※彼女が命と引替に書いた『アイヌ神謡集』は岩波文庫で今も残ってマス。(Ama
//11月4日の投票日まで20日を切った米大統領選。両陣営のキャンペーンに熱が入る中、副大統領候補のペイリン氏が集会に無断で曲を使用したことで、ボン・ジョビィが「俺たちは何も聞いてねえ。共和党のヤツらに俺たちの曲を使わせるわけねえ」と猛抗議。日本のミュージシャンはあまり自分の支持政党を明確にしないので、こういう報道は新鮮に見える。副大統領と言えば、マケイン氏は当初ペイリン氏ではなく、イーストウッド監督を希望していたという。同監督は「副大統領は最も魅力的でない仕事」として辞退したらしい。オバマ氏、ペイリン氏、どちらが大統領になっても、金融バブルが弾けた状況では、相当大変な4年間になるだろう。//元ビートルズのリンゴ・スターが「今後もうサインはしない」「この先ファンレターは全て破棄」と宣言。ビックリ。わざわざこんなこと言うなんて、どうしたのかな…。※追記。理由が判明!「やらなければならないことが多いため」だそう。氏はあと2年で70歳。“せっかく出してくれても読む時間がない”ということ。読まずに捨てるより、むしろ誠意のあるメッセージだよね。//声優の千葉繁さんは、血管がプツンといきそうなほどエキセントリックな声を出すことで有名。そんな千葉さんの名絶叫が聞ける『北斗の拳・特選予告編集』(4分25秒)。改めてこれを聞いて、ブッ飛んだ声優さんだと実感。聞いてるだけで血管が浮き出そう(笑)。※2分を過ぎたあたりからフルスロットルに。
 10月15日…以前にオンエアされたNHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』のイチローSPが面白かったのでメモしたことを紹介。イチローが集中力を高めるために徹底的にこだわっているのは「毎日が同じである事」。起床、食事、練習の時間、準備運動の内容などを絶対に変えない。食事は一日二食。正午前に朝昼兼用の食事をとる。メジャーに移籍してから7年間ずっと同じメニュー“カレー”を食べ続けている。試合のないオフ日もカレー。それも人参、ジャガイモ、玉葱、肉のみの普通のカレー。いわく「シンプルが一番。カレーの上にカツなんて考えられないです。ありえないです」。繰り返すことを大切にしているので、お気に入りのDVDを何度でも見る。「今どき『白い巨塔』を30回も見てるの僕くらいじゃないですか(笑)」。/他人のグローブやバットは絶対に触らない。手に重さや形が残るのが嫌だから。/一般の選手はヤマを張り甘い球を待つけど、イチローの美学は“難しいボールを打つ”。わざと詰まらせてショートの後ろに落としたり、スピードを殺して内野に転がしている。野球解説者は「運良くポテン・ヒットになった」というが、イチローは狙って打っている。「“アッ速い球に詰まらされた”“ラッキーのヒットだ”って言う人って結構いると思うんですよ。でも僕の中ではまったく違うんですよね。変化球が来てもヒットに出来る、真っ直ぐが来ても詰まらせてヒットにするっていう技術があるんですよね」/試合後のマスコミ取材はキリがないので、「吟味を重ねた深い質問」にだけ簡潔に答える。/試合中はゲンをかつぐこともある。8番バッターに打席が回ると、バットを自分の体に同化させるように太ももにこすりつける。ベンチからバッターボックスに向かう階段は必ず左足から。凡打になると右足からに変える。またアウトだったら左に変更。時々、どっちの足か忘れてつまずきそうになるので、そういう時はいったん下がって冷静に思い出してから昇る。打席に入るとバットを立て、その先端を見てからピッチャーを見つめる。/首位打者2回、年間262安打のメジャー記録樹立、200本安打タイという様々な大記録を打ち立てているが重圧も大きい。「僕はプレッシャーに弱い。重圧がかかると順番に、まず頭から血の気が引いて、次に脈がどんどん速くなって、仕舞いには吐き気を催す。1本出れば解放される」「(毎年170本を超えるとスランプになり)幾度となく精神を追い込まれてきた。結果的に200本を打ってきたから重圧を乗り越えてるように見えるけど、乗り越えてないんだ。だから今年は“それ”(重圧)が来たら逃げないことをテーマにした。プレッシャーはかかる。どうしたって、かかる。逃げられない。だからもう“かけよう”と。170(安打)になった時点で、“来た来た来たーッ!”みたいな感じで行く」。/最後は野球の魅力とファンについての言葉。「野球が面白いのは、自分のタイミングで打てなかった球はギリギリで獲られること。塁間とかピッチャーとの距離は絶妙の距離なんですよ。ギリギリでアウトになるようになっている。誰が考えたんだ?て感心してしまう。信じられない!」「自分の生活の一部を捧げて見に来てくれているファンの人に背くことなんて僕らは出来ない。その人たちがいなかったら僕らの存在価値なんて無いんだから」。取材嫌いのイチローが語りに語った90分、本当に見応えがあった。//土星の台風は六角形。なんでこんな形になるか不思議。//今度は中国産の冷凍インゲンで消費者が中毒に。出てきた農薬は原液に近いほどの濃さだったという。しかも袋に穴はない。まるでロシアンルーレット。何がどうなっているのだろう?//民主の前田議員、離党しましたね。その後さらに脱税会社の献金を受けていた事も発覚しており、小沢氏はリーダーシップを発揮して除名するべきだったと思う。//公開中のショーン・ペン監督の映画『イントゥ・ザ・ワイルド』(荒野へ)、めっさ良かったです!近日中にレビュー書きます!
 10月14日…最近の報道から色々と。//米政府が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除し、拉致被害者家族が失望を表明。拉致の解決に進展がなく、非核化の具体的な検証方法も未確定のままなのに、米は何を急いでいるんだろう。以前僕は「経済封鎖をしても北の政権幹部は闇で物資を調達するし、貧しい国民が犠牲になるだけ」と制裁の是非を悩んでいたけど、拉致被害者もその家族もどんどん高齢になっており、今は家族会の意向を尊重する事が何より大事と思っている。それに北がテロ支援国家の指定解除=経済制裁の緩和を求めるのは、それだけ効果が出てきている証拠だ。せっかく金王朝を追い込んでいるのに、ここで解除したら、「小さな国でも核さえ持てば大国と対等(もしくは優位)に外交を展開できる」という最悪の先例を作る事になる。小泉政権の頃、米の対テロ戦争に無批判に参加するのはダメという意見に対し、「北朝鮮問題で協力してもらうために、アメリカのいうことには何でも協力しておけ」という書き込みがネットには多かった。その後、日本は再三にわたって拉致問題の重要性を訴えているのに、米政府はその声に耳を貸さなかった。日本政府は「遺憾だが理解は出来る」とかじゃなく、もっと怒りを表明すべきと思うんだけどな…(テロ“支援”国家という言葉も変。北の場合、支援じゃなく当事者)。//中国政府が五輪開催中に人権活動家の家族を軟禁。“平和の祭典”の裏で、政府に従わない市民を当局が連行&監禁するということが行われていた。また、中国政府が新たにネットを勝手に検閲していたことも判明。国家が禁止ワードを設定して言論の自由を奪うという、非民主的な愚行を行なっている。国際社会は一丸となってもっと民主化をうながすべきだ。※米国の動きが鈍いのは経済の繋がりもあるけど、ブッシュ政権自身が、911以降、対テロ戦争を口実に「愛国者法」を作り、国民に対する「令状なしの盗聴」「令状なしの家宅捜査」を実施しているからだろう。「多くの米国民が、政府はこんなところまで来てしまったと気付いても、既に遅いのだ」(ワシントン・ポスト紙)//政党・政治家に自浄能力を求めるのは無理なのか?民主党・前田雄吉議員がマルチ商法業者から多額の講演料や献金を受け、過去4年間、毎年のように国会で業界を擁護する質問を繰り返していた問題が発覚。マルチ商法(連鎖販売取引)とは購入者が販売員にもなり、新たな購入者をピラミッド型に増やす販売方法。昨年、全国の消費生活センターへ、マルチやマルチまがいの取引をめぐって寄せられた苦情は実に“2万4261件”。「絶対儲かるから」と友人を勧誘し、会員にすることで利ざやを得る商法でトラブルが多発している。それなのに、業界から献金を受け、業界に有利になる発言を繰り返していれば、黒い関係を疑われても仕方がない。しかも前田議員は、ウソの勧誘で業務停止命令を受けた問題企業から献金を受け、しかもまだ返還していないことが分かった。前田議員は「ごく一部の悪質な業者は厳格に取り締まるべきだ」と言いつつ、自分自身は悪徳業者の献金を放置していたわけ。そもそも政治家個人への企業献金は禁じられており、その辺を含めて民主党首脳がどう対応するのか注目している。閣僚や与党議員に疑惑が発覚した時に、激しく批判をしているのに、身内の時だけ擁護しちゃ筋が通らないもんね。//奈良のユルキャラ、「なーむくん」が着ぐるみデビュー。聖徳太子がモチーフで、眉毛(一)と目(七)で「十七条憲法」を表現してるのがユニーク。特技は「大勢の人からの質問にすぐに答えられること」なんだって(笑)。

 10月13日…米のエンターテインメント・ウィークリー誌が、ビックリ仰天のラストが待ってる「大どんでん返し映画」22本を発表。古典のヒッチコック映画から、シャマラン、クローネンバーグ作品まで様々。複数ランクインのトップは3本が入ったデビッド・フィンチャー(「セブン」「ゲーム」「ファイト・クラブ」)。22本は次の通り。
「猿の惑星」(68)…あのラストは腰を抜かした!
「セブン」(95)…ブラピの泣き顔が切なすぎ
「シックス・センス」(99)…ホラー映画なのに感動して泣いた
「ファイト・クラブ」(99)…もうビックリとしか。なんちゅう展開。
「悪魔のような女」(55)…未見
「サイコ」(60)…まだ耐性のない中2の時に見て半泣き
「ユージュアル・サスペクツ」(95)…思わず「やられた!」と叫ぶ
「アイデンティティー」(03)…未見
「プレステージ」(06)…未見
「アザーズ」(01)…あのドンデン返しは全身鳥肌立ちまくり
「ソイレント・グリーン」(73)…ギョエーッ!これぞ悪夢!
「ゲーム」(97)…未見
「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(80)…ルークも大変
「フォーン・ブース」(02)…意外だったけど地味なドンデン返し
「ドニー・ダーコ」(01)…未見
「マルホランド・ドライブ」(01)…神経がすり切れるラスト
「オールド・ボーイ」(03)…なんとも恐ろしいドンデン返しに絶句
「キル・ビル Vol.1」(03)…悪ノリしすぎだぜ
「イースタン・プロミス」(07)…未見
「メメント」(00)…途中から大混乱
「エンゼル・ハート」(87)…リメイク決定らしいっすね
「12モンキーズ」(95)…人類大ピンチっすよ…終了かも…
僕はここに故ポール・ニューマンの『スティング』、往年のヒューマズム映画『素晴らしき哉、人生』、アラン・パーカー監督の反戦青春映画『バーディ』(Ama)を追加したいッス!どれも思わず手を叩いた作品!一般にドンデン返しというと、凶悪な真犯人が別にいたり、悲惨なオチが多いけど、幸せな気持にさせるドンデン返しの方が、やっぱ良い。その点この3本はホント最高。//映画ファンの方、不眠不休で連続何時間まで観る事が出来ますか?今月NYのタイムズスクエアで連続鑑賞のギネス記録に挑戦するイベントがあり、叩き出された新記録は、なんと123時間連続57本立て!これって5日間一睡もしなかったことだよね!?スッゲ。最後の1本は傑作『テルマ&ルイーズ』で、主演のスーザン・サランドンがサプライズ・ゲストで登場したとのこと。※僕は22歳の時に挑戦した25時間連続11本立てが限界だった。
 10月12日…時事通信社はニュースで配信した各地の表情を『地球の風景』としてバックナンバーを公開している。今年の正月から今日までの膨大な画像から、思わず保存したくなったユニークな作品をドドーンと15点紹介!/「空飛ぶ闘牛士?」(スペイン)…背中の反り具合、大きく開かれた腕など、実に美しい飛行!/「信仰心のなせる業」(インド)…トンデモ人間ピラミッド。あの頭上の壺を取るためには最後に立たねばならないわけで(汗)。乗るだけでも限界なのにさらに立つなんて…怖ッ!/「大きくなれよ」(ドイツ)…いろんな鳥のヒナをTVで見るけどフラミンゴは初めて!/「使ったり!コルク栓30万個」(アルバニア)…根性で制作中の“壁画”。見てるだけで気が遠くなる(笑)/「赤く光る魚」…青や緑に光る魚はよく見るけど赤は初めて。夜間に海中で見たらビックリするだろうね。/「トリケラトプスの化石に1億円」…男の子が大好きなトリケラトプス!マンガでもティラノザウルスが悪党なら、大抵トリケラトプスは良い者だよね。恐竜の化石の値段なんて見当もつかなかったけど、この巨大な全身骨格で1億が相場なのか〜。/「巨大カーテン出現」(ドイツ)…高さ25mという世界最大のカーテン。これだけで後方の建物がグンと引き立つね。/「マイペース?完走できるかな」(ベルギー)…カタツムリ競争。背中のゼッケンがツボった。/「ゼロが8つ並ぶ5億ジンバブエ・ドル札」(ジンバブエ)…驚愕のハイパー・インフレで有名な同国。額面は5億でも200円とのこと。ひょえ〜。/「巨大イカが“出現”」(フランス)…なんじゃあこれは!?こんなのに遭遇したら卒倒するよ!/「タイタニックの乗船券に680万円」(英国)…生存者のチケットがオークションに。確かにNYという文字が見える。/「砂漠のオアシス・アイスレストラン」(アラブ首長国連邦)…現代のラビリンス、ドバイに作られた店内が全て氷のレストラン。砂漠の国にあるってのが面白いね。/「“ダイヤの瞳”持つ猫」(タイ)…左右で目の色が異なるカオマニーと呼ばれる猫。不思議な魅力があるね。※銀英伝のロイエンタールっすね。/「ゴールの守護神も“千の手”が欲しい?」(オーストリア)…映画「第三の男」に登場した観覧車がゴールキーパーに!(笑)/「世界最高齢の木発見」(スウェーデン)…なんと樹齢9550年でまだ葉っぱも元気!従来は北米のブリッセルコーンパインが樹齢約5千年で世界最高齢だったと思う。5千歳といえばエジプトのピラミッドが出来た頃に生まれた木だ。それだけでも目眩がするのに、一気に倍近くの約1万歳!仰天!植物の生命力はスゴ過ぎ。これはもっと大騒ぎするべきニュースと思うんだけどなぁ。(*^v^*)//F1日本グランプリ、アロンソがシンガポールに続いて連続チャンピオン!今期はずっと鳴かず飛ばずだったのが嘘みたいッス!

 10月11日…今夜の漫画家・ちばてつや先生(69歳@“あしたのジョー”)のドキュメンタリーは、めっさ胸に染みた。先生の50年前の思い出話。先生は20歳頃、締め切りまであと2日という時に、事故でケガをしてマンガを描く事が出来なくなった。慌てた編集長は漫画家がたくさん住むトキワ荘に駆け込んで代筆を頼むが、みんな多忙で“そんなの無理”とけんもほろろ。その時、赤塚先生(当時23歳)がうつむいたまま「時間的には相当キツいけど、絵柄の違う他人の原稿に触れるってことは、我々にとってもいい勉強になるかも知れない」「困った時はお互い様だ」とポツリと呟いたことをきっかけに、トキワ荘の皆でちば先生の原稿を手伝う事になったという。ちば先生は執筆中の自伝マンガのラストを模索し、複数あるエンディングのひとつに、こんなセリフもあった--「いろいろありがとね。石ノ森、赤塚…。まあ、近いうちに俺もそっちへ行くからさ」。映像の中には、かつてサラサラ描けた顔の輪郭線が、高齢で目がかすみ、上手く線を引けずに苦闘する場面もあった。手塚先生(享年60歳)、石ノ森先生(享年60歳)、藤子・F・不二雄先生(享年62歳)、赤塚先生(享年72歳)と次々他界する中、今もペンを握り続けるその背中に、漫画家として、そして人間としての凄味を感じた。//妻が最初に見始めて、それを時々チラ見しているうちに魂を持って行かれた韓流ドラマ『ファン・ジニ』。僕は普段あまりドラマを見ない。嫌いといわけではなく、映画が2時間で終わるのに対して、ドラマは全20回、全50回と非常に長いので、時間的な問題から手が出ない。でも、以前にBSでオンエアされた『ファン・ジニ』には見事にハマった。毎回のように出てくる芸術論がとにかくカッコイイ。ドラマを盛り上げるBGMも名曲ぞろい。今夜から地上波でも放映が始まり、最初の10話までは未見ゆえ、しばらくは土曜の夜が待ち遠しくなりそう。//世の中はノーベル賞の話題で持ちきりだけど、実はそれに先だって、今月は『イグ・ノーベル賞』の発表もあった。こちらも日本人(中垣俊之・北海道大准教授)が認知科学賞を受賞している。『イグ・ノーベル賞』は「人々を笑わせ、考えさせた人」「誰も研究しないことを研究した人」が受賞の対象。中垣氏は、単細胞の原始的生物・真正粘菌が、迷路の出口にあるエサへの最短経路を探り出し、そのルートを選んで食べることを発見した。粘菌は脳も神経もないのに不思議っすね。コチラの記事によると、生物学賞は「犬に寄生するノミが猫に寄生するノミより高くジャンプできることを突き止めた」フランスの研究家が受賞したとのこと。着眼点がユニーク!

 10月10日…素潜り(フリーダイビング)の世界記録は、06年の時点で深さ140m。約120mを超えると猛烈な水圧で血管が圧迫され、酸素が脳や全身に行き届かなくなると言われており、人間は140m前後が生物的な限界なんだろう。深海魚は一般に200mより深い場所に住む魚を指すんだけど、光も届かず超低温の世界ではエサ自体が少ない事から、かつては水深550mを超えると生物は存在しないと考える学者もいた。しかし、生物の環境適応能力は驚異的に高い。20世紀に入ると、より深い場所で魚が確認されていく。そして本日、東京大海洋研究所などの調査チームが「水深7700m」という“超深海”(富士山が2個重なった深さ!)で活発に動き回る魚影の撮影に成功&公開した!水温はたったの1.5度しかなく、水圧は地上の700倍以上という過酷な世界。まばらにしか生物がいないハズの場所に、17匹もワンフレームに映っており、生物学の常識をくつがえす写真だ。そんな深い場所に30cm以上の魚がいるのは、その大きさになれるほどエサがあるってこと?とにかくビックリの画像だ。//7月に首位を独走していた阪神は、巨人に13ゲーム差をつけていた。関西では誰もが阪神のリーグ優勝を信じていたと思う。まさかたった3ヶ月で逆転されるとは。巨人は9月の12連勝の勢いが失速せず、一気に優勝をもぎとった。13ゲーム差からの優勝は歴代2位とのこと。関西人としては悔しいけど、世紀の大逆転劇には素直に拍手を送りたい。//英タイムズ紙などが最新の「世界大学ランキング200」を発表。選定基準は(1)研究者による評価(2)論文の引用数(3)教育力(4)企業からの評価(5)留学生比率、等々。学歴社会には閉口してるけど、この総合ランクは生徒の学力よりも、むしろ教授の質や論文の引用数に重きが置かれている点で、なかなか興味深いデータかと。トップ200のうち、日本の大学で100以内に入ったのは東大(19位)、京大(25)、阪大(44)、東京工大(61)のわずか4校のみ。ちなみに100以下でランク入りを果たした日本の大学は、東北(112)、名古屋(120)、九州(158)、北海道(174)、早稲田(180)、神戸(199)。東北大は強いね。
※トップ20は以下の通り。国名表記がないのはアメリカっす。
1.ハーバード大  2.イエール大 3.ケンブリッジ大(英)
4.オックスフォード大(英) 5.カルフォルニア工科大
6.インペリアル・カレッジ・ロンドン(英) 7.ロンドン大(英)
8.シカゴ大 9.マサチューセッツ工科大 10.コロンビア大
11.ペンシルベニア大 12.プリンストン大 
13.デューク大&ジョンズ・ホプキンス大
15.コーネル大  16.オーストラリア国立大(豪) 
17.スタンフォード大 18.ミシガン大 19.東大 20.マギル大(加)
※全リストはコチラ(英語サイト)
 10月9日…最近の映画ニュースから。/昨年第1部が公開された『エヴァンゲリヲン・新劇場版』。予告編で続編は今年の春に上映ってなってたけど、もう秋に。どうなるのか心配してたら来年初夏に公開決定とのこと!まだまだ先だけど、とりあえず日程が決まって良かった。/米情報誌エンターテインメント・ウィークリーが『スター・ウォーズ ベストシーン15』を選出。『帝国の逆襲』の氷の惑星ホスでのスノー・ウォーカー戦や、「ルーク、私がお前の父だ」の衝撃シーン、『ジェダイの帰還』のスピーダーバイク・チェイスなど、文字を読んでるだけでもテンションが上がってしまう。ちなみにワーストには「エピソード3」のアナキンとアミダラのラブシーンがランクイン(爆)。アミダラに「なんでアナキンなんだよ!」って突っ込みを入れたくなったもんなぁ。/この夏、奇天烈なオチでファンを脱力させた「インディ・ジョーンズ4」。なんとジョージ・ルーカスが『インディ5』を構想中とのこと。ハリソン・フォード(66歳)いわく「狂気じみているけど、すごいことだ」。公開されたら、なんだかんだ言っても速攻で観に行くと思う。制作されるといいな。/『パイレーツ・オブ・カリビアン4』に出演が決まったジョニー・デップのギャラは、映画史上最高の「57億円」。デップ扮するジャック・スパロウはシリーズに不可欠とはいえ、1本で57億に唖然。でも、前3作は世界で約3千億円を稼いでいるから、50分の1と考えればそんなものか。//昨日の更新でマンガの良い台詞として『ネウロ』の「一番タバコがモクモクで、排気ガスだらけの空気吸って、農薬だらけの野菜喰って育った世代は、今バリバリ元気で老後を迎えていらっしゃるぜ」をピックアップし、“そうなんだよねぇ。人間は結構タフなのかも?”とコメントしたところ、複数の読者の方から(1)タバコの害を軽く見た発言は、ジャンプを読む子供に誤解を与えかねない(2)“排気ガス”など大気の公害は高度経済成長の後半(1960年代後半)に深刻化したので、その頃子供だった人はまだ老人になっていない(3)農薬だらけの野菜も、昔は有機栽培が基本だったので、こうした問題が表面化してくるのはむしろこれから--という御指摘を頂きました。全くその通りだと思い、台詞と僕のコメントを削除しました。お恥ずかしい限りです。m(_ _)m※メールを下さった皆さん、本当に有難うございました!//自動販売機と交番が合体(?)したような、おたすけ自動販売機が登場。電話までついてるのがスゴイ。//プロ野球は巨人が残り3試合でマジック2。阪神はもう勝つしかない。ここまで優勝チームが決まらずに混戦状態になったのも珍しいね。

 10月8日…多忙で春以降読めなかったジャンプ&ウルトラジャンプを、先週末に一気読み(SBRだけは読んでた)。やっと最新号に追いつく。今週号からハンター×ハンターが再開したのが嬉しい。『ガンダムA』はソロモン待ち)。思わずメモった良いセリフと、作品に引用された先人の名言を紹介!
・「キミにこの強固な海を支配できるか!?」「支配なんかしねェよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」(ワンピース)
・「こんなもんじゃ、俺の魂は折れねーよ」(銀魂)
・「『だが断る』か、お前もそうとうマンガ好きだな」(バクマン)
・「おめぇ…可哀相な奴だな…人の命を…少しも大切に思ってねぇ…。ってことは、おめぇ今まで…誰からも心から大切に思われたことがねぇってことだもんな」(忍空)
・「男なら死ぬ時はたとえドブの中でも前のめりに死ね」(坂本龍馬byバクマン)
・「空手に先手なし」(船越義珍by銃夢Last Order)※専守防衛という空手の極意
・「生き残るのは最も強い者でも最も賢い者でもない。変化に対応できる者だ」(C・ダーウィンby銃夢Last Order)
まとめ読みで驚いたのは『ワンピース』と『ナルト』。一時は「展開が遅すぎ」「回想シーンばかり」と批判されていたけど、ここ数ヶ月は内容がドラマチックなうえに話の流れもスピーディーで、まったく退屈しなかった!両作品とも複数のエピソードが同時進行で描かれ、去年より密度が濃くなってる。特にワンピースは海軍や七武会の大物が大量に登場し、ルフィ海賊団がいまエライ状態に。思い切った展開にしたなぁ。40号のナルト、サスケ目線で水月たちとナルトが重なった回のジャンプ編集部のアオリ「振り返れば1人ではなかった…サスケ、万感の“天照”!」が泣けた。UJは「SBR」「PEACE MAKER」「銃夢」が別格。「銃夢」の大質量バトルはスケールのデカさにクラクラする。//なんと昨日のノーベル物理学賞に続いて、ノーベル化学賞も日本人研究者(下村脩さん)が受賞しましたね!※光るタンパク質を研究。//緒形拳さんの訃報の続報を読む。すごい精神力の強さだ。//米国の金融危機が発端となって世界的に株価が下がるなか、今日は日本でも過去3番目の急落っぷり(9千円台)。3日間で1700円の下落とは凄まじいっすね…。
 10月7日…昨日発売された『フライデー ダイナマイト』(10/20増刊号)に「偉人たちの墓探訪15人」を執筆しています。前号の第1弾が幸いにも好評で、第2弾の掲載が実現。今回、人生と墓を紹介したのは、与謝野晶子、小林多喜二、石田三成、真田幸村、直江兼続、大塩平八郎、小松帯刀、尾崎豊、石原裕次郎、伊丹十三等々。この増刊号はゴッタ煮を極めた一冊。「世界の暗殺事件」「再結成SPEED秘話」「ガンダム敵キャラ18」「世界のトンデモ無人兵器」「ゴルゴ13の真実と謎」「女子アナ・ハプニング集」「完全図解・江戸の拷問&刑罰」、例の如くテンコ盛りの水着グラビア。このブラックホールのようなラインナップの中に、僕の墓巡礼ルポが入ってます。反権力思想で虐殺された多喜二や、暴力団と戦った伊丹監督のことを、グラビア誌の中で書かせてもらえるか分からなかったので、原稿を講談社の担当さんに渡す際「内容に問題があれば変更します」と言ったら、一読後に「伝えるべき生き様なので、このまま載せましょう」とGOサイン。編集部のオープンな姿勢に感動ッス!//快挙!ノーベル物理学賞を素粒子研究者の南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏が共同受賞!3人は身体や宇宙が何からできているのかを研究し続け、南部氏は物質に質量が生まれた理由を発表し、小林&益川氏は物質の最小単位の粒子「クォーク」が自然界に最低でも6種類必要と予言した(この予言は後に実証された)。日本人が一つの賞で同時受賞するのは初めて!//中国産の食料品による健康被害が問題となる中、今度は“つぶあん”“冷凍たこ焼き”で回収騒ぎ。日本の会社の偽装も含め、連日のように問題が発覚するので、もう何がどうなっているのやら。//また1人、名優が逝く。俳優・緒形拳さんが肝ガンで他界。享年71歳。ずっと元気に活躍されていたので、突然の訃報にびっくり。5年前の発病後も入院せずに仕事を続け、初めて入院した翌日に永眠されたとのこと。なんという役者魂。御冥福を祈ります。

 10月6日…作曲家ムソルグスキーの『展覧会の絵』の魅力を、昨夜『名曲探偵アマデウス』で解説していたんだけど、番組では掘り下げなかった、めちゃくちゃ良いエピソードも多いので、今日はそのことを語らせて下さい!熱い友情の話っす!/19世紀後半のロシアの作曲家ムソルグスキーと画家ガルトマンは「芸術の真の目的は民衆の生活を描くこと」「富裕層の為の芸術ではなく民衆の為の芸術を!」と高い理想を胸に頑張っていたけど、なかなか世間に認められなかった。ムソルグスキーは批評家から「素人同然」と酷評され、ガルトマンも「空想の絵だけ描けて現実の物は描けない」と仲間から嘲笑されていた。でも、ムソルグスキーは帝政ロシア末期の暗い時代の中でも、明るさを忘れないガルトマンの画風を高く評価していた。世渡り下手で友達も少なかった2人は、お互いに励まし合いながら強い絆で結ばれていく。
ムソルグスキー ガルトマン
ところが、ガルトマンは動脈瘤のため、39歳という若さで急死してしまう。訃報の電報を受け取ったムソルグスキーは倒れ込む「たった2行の知らせが僕を打ちのめした。僕はベッドに倒れ込み、そのまま翌日まで起き上がることが出来なかった」。ガルトマンと最後に出会った時(1ヶ月前)の記憶をムソルグスキーは手紙に記している「ガルトマンが突然街角でうずくまった。今から思えば、あれは心臓発作だったんだ。だが僕は全く気付かなかった。なんて愚かだったのだろう。もし気付いていれば何かしてやれたのに」。一方、ガルトマンもこの時の気持を手紙(絶筆)に残している「僕はあの時、死が近いことを感じ、とても取り乱してしまった。なのにムソルグスキーはとても親切にしてくれた。ムソルグスキーは僕にとっていつも神様みたいな存在だった」。 
ガルトマンの他界から半年後、遺作展を訪れたムソルグスキーは、亡き親友の絵に再会して深く心を動かされる。「僕の心の中でガルトマンが熱く沸騰している。音と思想が空気の中に漂い、僕はそれを見つめ紙の上に書き記す」。ムソルグスキーは400点の絵から10点を選び、それをモチーフに音楽をつけた。これが有名な『展覧会の絵』だ。曲と曲の間には「プロムナード」(仏語で“散歩”の意。YouTubeの一曲目)が流れ、ムソルグスキー本人が会場を歩いている様子が描写されている。
特筆したいのは第4曲の「ヴィドロ」。この重厚なメロディーの曲は、「ヴィドロ」がポーランド語で“牛”を指すことから、長く「牛車」の描写と思われてきた。ムソルグスキーも手紙に「ヴィドロ、これは“牛車”という意味にしておこう」と記している。わざわざ含みを持たせているのは、「ヴィドロ」には「家畜のように虐げられた民衆」というもう一つの意味があったからだ。ガルトマンが描いた「ヴィドロ」の元絵は、ロシア支配下のポーランドで実際に起きた民衆蜂起の絵で、その絵では軍隊に弾圧された民衆がギロチン刑にされていた。ガルトマンはポーランド旅行の時に処刑の現場に出くわし、強烈な体験を描きとめたのだ。ロシア皇帝の圧政が続く時代、抑圧されたポーランドの民衆への同情を表明した知識人は次々と投獄されており、ムソルグスキーは権力に対する命がけの抵抗歌として「ヴィドロ」を書いたんだ(日本の音楽教育の現場では、いまだに「ヴィドロは牛車が近づいてきて、目の前を通り、去っていく様子」と教えている。違〜う!)。フィナーレの第10曲「キエフの大門」は最も感動的な曲。これはロシア発祥の地・古都キエフで廃墟になっていた大門(11世紀にロシア最初の統一王朝が作った門)の再建案が公募された時、ガルトマンがデザインした絵だ。それは鳴り響く釣り鐘やロシア民族の誇りを表す「兜(かぶと)型」の屋根がついた美しいもの。この門の絵にムソルグスキーは壮麗なメロディーをつけた。しかもクライマックス直前には、華やかな「キエフの大門」の中に「プロムナード」(=ムソルグスキー)のメロディーが入ってくる!第10曲までは、ガルトマンの絵とプロムナード(ムソルグスキー)は別々だった。それが、最後の最後で、ガルトマンと音楽の中で再会を果たしたんだ!ガルトマンやムソルグスキーが夢見た明るい理想のロシアの中で、2人の魂が溶け合っている!(これは泣く!)。ムソルグスキーは『展覧会の絵』の楽譜に「ガルトマンの思い出に」と刻んだ。
ガルトマンの死後、それまでも深酒をしていたムソルグスキーはますます酒に溺れ、アルコールでボロボロになり8年後に42歳で亡くなった。ムソルグスキーの肖像画を描いたレーピンいわく「洗練された紳士だった男が、持ち物を全て売り払って安酒場に入り浸っている。ボロを着て酒で顔が膨れあがった男。本当にこれが私の知るムソルグスキーなのだろうか」。亡き親友の為に作曲したピアノ組曲『展覧会の絵』は、半世紀後に作曲家ラヴェル(@ボレロ)の手でオーケストラ化され、今や世界の人々に愛される名曲になっている。ロシアでさえ無名のガルトマン、不遇のまま死んだムソルグスキー。でも、人間は死んだからって終わりじゃない。両者の魂は芸術に姿を変えて世紀を超え、130年後を生きる僕らの心に届き、これからも人が生き続ける限り受け継がれていくだろう。いつでも、どこでも、『展覧会の絵』を聴けば彼らに会える。それが芸術の力だ。
※『展覧会の絵』(Ama
 10月5日…ジョジョファン感涙のお宝グッズ『ジョジョの奇妙な百人一首・ドゥーエ(第2弾)』の申し込み締め切りは、10月7日の17時!もう残り2日しかありません。店舗では市販されない、明後日までに予約した人だけがゲット可能な逸品デス!僕は第1弾を実際に購入&遊んでみて、ヒジョ〜に満足しているので、業者の回し者ではありませんが、勝手に紹介ページを作りました!ハイテンションになる7枚の絵札を公開しているので、購入を迷っている人は是非×2ご参考にッ!※先月、ドゥーエ発売を記念してケンコバさんも参加した競技大会がありました!優勝賞品は荒木先生のサイン!
//今夜も映画のレビューを書きます!強烈な2本。
●スピード・レーサー
こんなに面白い映画がなぜ大ヒットしなかったのか不思議!『マトリックス』で世界を驚かせたウォシャウスキー兄弟がまたやってくれた。40年前の日本のレース・アニメ『マッハGoGoGo』を実写化し、目が眩むようなド派手&極彩色の画面を通して「時速800キロ」の超ハイスピード・レースを完璧に再現!世界の映像クリエーターの度肝を抜き、観客を全く新しい映像世界に連れて行ってくれた(僕が劇場で見た時は客の9割がおっさん。まさに“おっさんホイホイ”映画!)。ハリウッド映画にありがちな「タイトルと主役の名だけ同じで後は全部別物」という原作冒涜映画とは全く異なり、原作のキャラを出し、原作と同じ装備、効果音まで同じという忠実ぶりで、ウォシャウスキー兄弟のジャパニメーションへのほとばしる愛を感じて泣きそうに。八百長や卑劣な反則技でレースを金儲けの道具にしている悪徳大企業のお抱えチームに、家族経営の小さな町工場で開発されたマッハ号で主人公が正々堂々と挑戦する。ここに往年のテーマ曲が流れてきては熱くなるなという方が無理。様々な改造車の秘密兵器がユニークで楽しく、クライマックスのグランプリ・コロシアムのゴールシーンは鼻血寸前!評論家の低評価など当てにならない。あのカーチェイスは大スクリーンで観て大正解。80点献上。悪の栄えた試しなし!※CGがない時代は映画で出来ることに制限があった分、逆に映画制作者は楽だった。今は出来ることがありすぎて、新たな映像体験を期待した観客に「この程度か」「どこかで見た」と言われないよう、創造する苦しみをクリエイターは背負ってると思う。日夜苦闘している映像作家さん、応援してますッ!
●ノーカントリー
08年のアカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞の4部門に輝いたサスペンス映画。原作はコーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』で、凶悪犯罪が蔓延する米国の異常性を憂いた作品だ。テキサスの荒野で麻薬の密売人たちが仲間割れをして、撃ち合いの果てに全滅。そこに偶然通りがかった主人公モスは、現場に残った200万ドル(約2億)の大金が入った鞄をネコババする。麻薬マフィアは金を取り戻すべく殺人鬼アントン・シガーを派遣。モスはシガーの執拗な追跡から逃げ続けるが、次第に追い詰められていく--。オカッパ頭のクレイジーな殺し屋アントン・シガーを怪演したハビエル・バルデムは、その圧倒的な存在感でオスカーを受賞。冒頭の絞殺シーンは恍惚とした目が不気味すぎてトラウマになりそう。これまで色んな悪党を見てきたけど、『バットマン/ダークナイト』の“ジョーカー”と、このアントン・シガーの両者が一番恐ろしい。一般社会のルールや交渉が何も通じない。シガーの武器は酸素ボンベを改造した銃(家畜の屠殺用?)で、人間の頭や胸に空気の塊を撃ち込み殺害する。人間が神のように牛や豚の命を奪うように、シガーもまた神の如く人間の命を自由に扱う。シガーは気に食わない相手がいるとコインを投げて裏表を当てさせる。ハズレは死。そこには「たかがコイントスで左右されるくらい人生なんて軽いもの」と考えるシガーの哲学がある。事件の捜査を開始した老保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、行く先々で死体の山と出くわし、「なぜ金や麻薬のために人を殺せるのか」「もうついていけない」と悲嘆。そして新聞を読むと、他の州でも残忍な事件ばかり起きている。保安官は引退した仲間と「鼻にピアスを開けた緑の髪の子供が街を歩く世の中など誰が予想できた?」と嘆く。この映画の原題は『No Country for Old Men(旧世代が住める国はない)』。この映画には何の解決も用意されておらず、常人には理解できない異常な暴力が淡々と描かれるだけ。BGMさえ一切流れない。なぜアカデミー賞で絶賛されたのか。日本人にはピンと来ない世界観だけど、金と麻薬を巡る殺人事件が続発する米国ではリアルな話であり、「こんな暴力だらけの異常な国に年寄りが住めるわけない」という悲哀が共感を生んだのだろう。様々な名画を抑えて本作が作品賞に選ばれたことが“病んだアメリカ”を象徴しているようだ。人々はもう、現実の“血と暴力の世界”にウンザリしているんだと思う。82点。※荒野での明け方の追跡劇は距離感が分からず凄い緊張感。シガーのドア・ロックの破壊方法も怖い。モスが部屋の中で電気を消して待ち伏せしてると、ドアの下から人影が見え、鍵がポーンと飛んで…怖ッ!最後の青信号のシーンが効いていた。コイントスはシガーにも当てはまるんだよね。
 10月4日…今日は邦画4本をまとめてレビュー!
●パコと魔法の絵本
まったく新しい日本映画。毒気全開、奇天烈キャラがスクリーン狭しと駆け巡る、極彩色ミュージカル。蛍光色の洪水で目がおかしくなりかけるんだけど、あの常人離れした色彩センスは天才・中島哲也監督ならでは。舞台はとある病院。患者も医者も自分勝手でハッチャケた人間ばかり。その中に“頑固爺い”と呼ばれる院内の嫌われ者(役所広司)がいる。彼は他人を傷つけてばかりいる偏屈な男だが、ある少女と出会って心の中に変化が起きる。少女の名はパコ。記憶障害でたった1日しか記憶が保てず、それゆえに“頑固爺い”が幾ら意地悪をしても、翌日にはニコニコとなついてくるんだ。“頑固爺い”は自分の行動を恥じ、パコの誕生日に彼女の愛読書の絵本を舞台にして上演しようと奮闘するが、彼は過去の言動で嫌われており周囲の協力をなかなか得られず--。個性的な役者が揃った大人の為の寓話。「ゲロゲ〜ロ♪」と絵本を読むパコ役のアヤカ・ウィルソンは本当に可愛い。ただ、全体の演出としてちょっとCGキャラを使いすぎ。くどい。ポイントを絞ってCGを使った方が効果があると思うな。最後の急展開も余計。泣く用意をしてたのに疑問符が感情の流れを断ち切った感じ。う〜ん、もったいない。でも、良い話には違いないので70点。
●嫌われ松子の一生
『下妻物語』と『パコと魔法の絵本』が良かったので中島監督の『松子』を急遽鑑賞。グハ〜、きつい。ドン底の中でも他人に優しく接するマリア&観音さまのような松子には、感じ入るものがあったし、映画各賞を総なめにした中谷美紀の体当たりの演技は見事だった。刑務所内のミュージカルも目からウロコだったし、お父さんの日記や妹の思いはグッときた。だがしかし、女性が男からボコボコに殴られるシーンは、たとえ映画であっても映像として見たくない。トラウマになりそうな恋人の踏切のシーンもそう。そこってわざわざリアルに描く必要があるの?音だけでも殴るシーンは表現できるし、台詞だけで“そういうことが踏切であった”でいいじゃん…。この映画に出てくる男は最低の野郎ばかりで、マトモなのは床屋さんだけ。しかし僕はあえて叫びたい「世の大多数の男は床屋さん(優しい奴)なんだ」と!60点。点が低い?だって【ネタバレ文字反転】松子は死に方が最悪!後味が悪すぎる。小学生?中学生?に背後からバットで撲殺なんてあまりに酷い。しかも子ども達は笑ってた。あれならアパートの階段から落ちて死んでた方がよっぽどマシ。松子の一生は、悲しいけど、どこか笑える物語でずっときてたのに、最後の最後で凍り付いてしまった。
●ザ・マジックアワー
三谷幸喜監督の爆笑ムービー!横腹が痛くなるほど笑い、伏線張りまくり、凝りまくりの脚本に手を叩いた。芸達者な役者が揃う中で、売れない俳優役の佐藤浩市と、ギャングの親玉役の西田敏行が最高の演技。佐藤扮するB級役者の村田は、映画のロケのつもりで伝説の殺し屋「デラ富樫」を演じるんだけど、それをギャングのボスが本物の「デラ富樫」と勘違いしてスカウト。互いの誤解から話がどんどん広がっていき、ギャングの抗争が勃発すると、村田はアクション映画のロケと思い込み、銃弾が飛び交う中を大ハッスル。激しい撃ち合いにビビッていたギャングの子分たちは“銃弾の中を笑いながら転がっていた”村田に脱帽する。その後も本物の「デラ富樫」が登場して、話はどんどん複雑に。クールなイメージのある佐藤浩市が、危険な「殺し屋のふり」をする為に何度もナイフを舐める場面はケッサク。バレそうでバレない村田とボスの掛け合いは抱腹絶倒(あだ名「カット」のアイデアが上手い)。後半にはホロリとさせるシーンもあり、万人に薦められる良質コメディ。84点(試写のシーン良かった!)。
●スカイ・クロラ
アニメ界の巨匠、押井守監督の最新作。舞台は完全な平和が実現した世界。人々はどこかで戦争が起きてないと、平和の有り難さが実感できないと思い、『戦争請負会社』が提供する“ショーとしての戦争”を安全な場所から見ている。見世物の戦争だから勝敗はつかず終わりはない。ただ、戦局は大きく動かなくても、小競り合いで戦死者は出る。この戦争で戦うのは“キルドレ”と呼ばれる10代後半で成長が止まった子供たち(クローン?)。病気もなく年もとらないキルドレたちは、永遠の命=退屈な日々に悶々としている。だから、戦死の可能性があっても出撃する。戦場の空こそが、生きている実感が湧く唯一の場所だからだ。そして子ども達は殺し合いを永遠に続けている。しかし主人公は地上の平凡な毎日にも意味を見出していこうとする--「いつも通る道でも違うところを踏んで歩くことが出来る。いつも通る道だからって景色は同じじゃない」。押井監督いわく「僕はこの映画を通して、今を生きる若者たちに、声高に叫ぶ空虚な正義や、紋切り型の励ましではなく、静かだけれど確かな、真実の希望を伝えたいのです」。退屈に見える日常だって輝きに満ちていることや、自分の存在価値に気付いて欲しいという、押井監督の祈りが込められた力作。映像美は仰天するほど。登場人物が読む新聞は記事が実際に書かれており、コクピットの無数の計器類は全て飛行状態と符合する。緻密な音響も特筆に値する。服がこすれたり、床がきしんだり、日常の小さな生活音まで徹底再現されている。ただし、声優の菊地凛子は微妙。無機質な語りが映画に合ってるという意見もあるけど、それを考慮しても棒読みすぎる。海外の賞狙いで映画人に知名度のある彼女を抜擢したのかな。栗山千明やアンヌ隊員@ウルトラセブンは上手かった。70点(原作未読)
 10月3日…本日発売の時計雑誌『クロノス日本版11月号』(Ama)に連載の映画コラムを書いてます!今号はミニシアターの興行記録を塗り替えた「ニューシネマパラダイス完全版」!//『ランボー 最後の戦場』&『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』レビュー。
●『ランボー 最後の戦場』
「目的もなくムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ」--生還率0%の人質救出作戦に参加することを尻込みする者にランボーはこう言い放つ。もう行くしかない。ランボー(スタローン@62歳)がミャンマーの国軍を相手に怒りを爆発。今のミャンマー政府は総選挙で大敗したにもかかわらず、軍事クーデターで政権を奪取した軍事政権だ。冒頭でジャーナリストの長井さんが銃撃される場面が映るなど、最初から最後まで緊張感が貫くシリーズ完結編。独立を求める少数民族(カレン族)とこれを弾圧するミャンマー軍の戦いは、60年も続いている世界一長い内戦だ。ある日、破壊された村へ救援物資を送り届けた米国の慈善団体が、ミャンマー軍に拉致される事件が発生する。救出に向ったのは5人の傭兵とランボー。ミャンマー軍は捕虜に地雷原を走らせて賭けをしたり、文章では書けないような残虐行為をやりたい放題。激怒したランボーが放った弓矢が国軍兵士の頭を貫通する。ここからはもう、四方で肉片が飛び散り、血煙があがり、正視できないような人体破壊シーンの連続。主人公だからといって血の出ない殺し方をする訳じゃなく、ナイフで首をグッサリ。特に彼が機関砲を撃ちまくるシーンは、なんというか、敵は手足が残れば良い方で、人間の原型を留めていない。撃たれた人間は痛さを感じる間もなくバラバラに砕け散る。ここまで行くと戦いに勝利しても爽快感やカタルシスなどあろうはずもなく、死体の山がランボーや観客に与えるものはやり場のない虚無感。この映画ではハリウッドでタブーとされてきた女性や子供の虐殺シーンも描かれるし、村人の死骸は放置されて変色しハエにたかられるなど非情なまでにリアル。今までも死体の山を映した映画はあるけど、画面から腐臭まで漂ってきたのは本作品が初めて。『プライベート・ライアン』以降、戦争シーンのリアルな表現が主流になる中、行き着くところまで行った感じ。撮影はミャンマーに隣接するタイのジャングルで敢行され、連日35度を超える過酷な環境の中で、蛇に咬まれ虫に刺されながら行われた。物語の展開に欠かせない水上戦闘のシーンは、川の水位が低かった為に、わざわざダムを建設してまで撮影したという。スタローンは本気だ。この映画を観たカレン族の元傭兵いわく「(国軍の残虐行為を)日本を始め多くの国の人々はあまり知らない。現地を知る私から見ても、映画という制約のある中で、よくぞここまでやってくれたという思いで胸を熱くしたほどだ」。あまりにエグいシーンが続くので万人には薦めにくい。でも本作品が“残酷すぎる”という批判に対し、スタローンはこう答えている「映画の残虐シーンはむしろ生やさしい光景だ」。勇気を出してこの映画に参加したミャンマー出身者の中には、出演を理由にミャンマーにいる家族を刑務所に入れられてしまった人もいることを付け加えておく。85点。※ランボーとロッキーの人物像の違いをスタローンはこう語る「ロッキーは究極の楽観主義者で、人を信じて愛し、何かを与える寛大さを持っている。一方、ランボーは究極の悲観主義者。ダークサイドを持ち、残虐で本能的な部分もある。僕のキャリアでこの2つのキャラクターが与えられたことは驚くべき事だ」。
●インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
20年ぶりに劇場で聞くあの心躍るテーマ曲は、それだけでアドレナリン炸裂。冒頭のエリア51で展開する磁力を使った宝探しは着想が面白く、それに続く核実験場でのエピソードも、マネキンの家と警報サイレンで事態を察知したインディがトンデモ方法で脱出を試みるなど、一体どんな物語が展開するのか予想もつかない出だしだった(核実験を題材にしたのは賛否あり。っていうか、どう考えても被曝してるんだけど…)。2時間後、ラストのX-ファイル風のオチを見てボー然。アレを出してはイカンだろう!アレを出したら考古学冒険ロマンじゃなくなってしまう(汗)。アクションも『ナショナル・トレジャー』『ハムナプトラ』と大差なく(むしろ負けてる?)、“インディ・シリーズは別格”というところまでは行かなかった。でも考えてみれば1942年生まれのハリソン・フォードはあと4年で70歳。その老齢を考えると、よく走ったし、よくジャンプしていた。60点。
//和歌山電鉄・貴志駅(無人駅)の駅長にネコの“たま”が就任して以来、廃線寸前まで追い詰められた貴志川線は、たった1年間で乗客数が5万5千人も増えたという。運賃や写真集など、ネコ一匹の経済波及効果は11億円というからブッ飛ぶ。まさにリアル招き猫っすね(笑)。
 10月2日…『バットマン ダークナイト』レビュー!→バットマン・シリーズの中で、最も重く悲壮感に包まれた作品。きれい事じゃない現実、“たとえ幻でも民衆にはすがる為の希望(ヒーロー)が必要だ”と、おそらく初めて言ってしまった「ヒーロー映画」。本作のバットマンはゴッサムシティの民衆から「ならず者の自警市民」と呼ばれて苦悩する。ある日、マフィア撲滅に燃える熱血漢の地方検事が就任し、人々は検事を“ホワイトナイト”(光の騎士)と呼んで喝采を送った。バットマン自身も、“ダークナイト”(闇の騎士)の自分ではなく、マスクを必要としない“素顔のヒーロー”に街の未来を託したいと思い始める。ところがそこへ、恐るべき邪悪の化身「ジョーカー」が出現。ジョーカーはバットマンにこう言いのける「お前の強さは無意味だ。俺を脅かすものは何もないんだから」。どんな悪党にも犯罪には目的がある。お金が欲しい、権力が欲しいetc。ところがジョーカーの犯罪には目的がない。彼は金が目当てじゃなく、犯罪そのものを楽しんでいる為、何の交渉も成立しない(パンフの解説にはこう上手くまとめていた「(ジョーカーは)ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ」「退屈を紛らわすために極悪非道な犯罪をオモチャに遊び狂う男」)。ジョーカーの宣戦布告は卑劣だ。「バットマンが人々に正体を明かすまで毎日市民を1人ずつ殺す」「バットマンが愛した女性と、バットマンが後継者に願った検事を誘拐して、どちらを救うか選ばせ、選ばれなかった方は死ぬ」など、バットマンが窮地に追い込まれるものばかり。しかもジョーカーは、「バットマンのいない世界は退屈だ」とも同時に考えている。バットマンは“最高の遊び相手”なんだ。まさに最凶の敵。この圧倒的な“悪”を前にどう戦う?検事“光の騎士”が対抗できるのか?心に迷いがあるバットマンで勝てるのか?---ノーラン監督いわく、「ジョーカーが犯す罪には目的がない。だから誰も彼を理解できない。恐るべき破壊者で、そんな自分の残忍な性質が楽しくて仕方がないんだ」。この超ブチキレたジョーカーを演じたのは、本作の撮影後に薬物中毒で急死したヒース・レジャー(享年28歳)。ヒースは共演者に「俺を殴るシーンは、演技ではなく本当に殴ってくれ」と要求するほど役柄に没頭し、撮影スタッフは「まるで血管を破裂させているようだった」と証言。ゲイリー・オールドマンも「役者はキャリアを積む中で、突然音速を突き破るような時がある。『カッコーの巣の上で』のジャック・ニコルソンや、『狼たちの午後』のアル・パチーノみたいに。ヒースはそれをやったんだよ。これまで映画で見た最も恐ろしい悪役の1人を演じたんだ」と語っている。あのジョーカーの演技を見るだけでもこの作品を鑑賞する価値がある!脇役のモーガン・フリーマンやマイケル・ケインといった名優も画面を引き締めていた。アクション・シーンの方も、CGではなく本物のトレーラーがひっくり返るし、新兵器のバットポッド(バイク)もカッコよく見応えがある。ラストシーンの受け止め方は人それぞれだろう。僕は伝説となるラストだと思う。90点。高得点の大きな理由となった一番の感動シーンは【ネタバレ文字反転】なんといってもフェリーの民衆!ジョーカーは2隻のフェリーに爆弾を仕掛け、互いの船の起爆スイッチを乗客に与える。そして「深夜0時までにスイッチを押せば、片方のフェリーは爆破されるが自分のフェリーは助かる」と通告。フェリーは一般市民が乗るフェリーと受刑者が乗ったフェリーだった為、市民の方は「相手は囚人だから早く押さないと向こうに押されてしまう」と不安がり、受刑者の方も「彼らは俺たちを信じてないから押してしまうだろう、その前に押せ」と議論が沸騰。ジョーカーは高みの見物。両船の乗客は何度もスイッチを押しかけるが、ついに0時になっても、相手を殺して自分が生きることを選ばなかった。僕は思わず銀幕に拍手!ジョーカーは想像と異なる結果に激しく落胆したが、あれこそ人間の誇りと尊厳がジョーカーに勝利した瞬間だった!//まだギリギリで公開中のとこあり。もっと早く書かなきゃいけないね。
 10月1日…1年に1冊という超スローペースで刊行されているマンガ『よつばと』。待望の8巻が発売され大切に読んだ。もう、素晴らしいの一言!こんなに優しさで溢れているマンガはそうそうない。男手ひとつで自由奔放な5歳の娘“よつば”を育てる“とーちゃん”は、相手が子供でも人間として尊重することを忘れない。随所でよつばへの理解の深さを見せ、時には叱りながらも、1人の人間として彼女を肯定する。近所の人も優しい人ばかり。8巻ではよつばが初めて「台風」を体験したり、町内会の秋祭で山車を引く。新しい出来事に遭遇する度に「よつばはどんな反応をするんだろう!」とドキワクしてページをめくった。読み終えるとまた1年待たされるので、後半はページをめくるスピードがどんどんゆっくりに(笑)。このマンガを読むと、好奇心旺盛なよつばに感化され、平凡な日常生活が一気にドラマチックに見えてくる。未読の方、ホントお薦めです〜!(最新8巻・Ama)※絵柄がパッと見では“萌え系”に見えるけど、物語は良いエピソードがいっぱいなので、偏見を持たずに読んでみて。//ネットで話題になってる中国の「神舟7号」の宇宙遊泳動画、これの1分5秒のとこ(飛行士の口元)と、1分58秒のとこ(背後)に映ってる“泡”みたいなのものはなんだろうね?何が下から上に上昇しているんだろう?NASAや欧州宇宙機関(ESA)が追跡していたから打ち上げが成功したのは確実なんだけど。五輪の時みたいに事前に撮った動画なのかな?不思議だ。//僕はケータイを殆ど使わないので、AUの一番安いプランに入ってるんだけど、今夏各地で取材した際に、“デジカメ紛失したら取材写真がパーになるから保険で撮っておこう”と、写メールでも撮影して自分のPCに送ってた。8月の請求書を見て驚愕。まさかの3万5千円!これが噂に聞いてたデータ通信費(パケット通信料)ってヤツか!全然会話してないのにこの値段とは。3万5千円あればもう一台デジカメを買えるじゃん(涙)。ウィキで調べたら「パケ死」「パケ破産」って言葉もあるんだね。あなおそろしや。【追記】さっそくAU関係者の方からアドバイスのメールを頂きました!なんか「ダブル定額ライト」というシステムがあって、それならどれだけ使っても上限7千円くらいだそうです。そんなのがあったのか〜!
 9月30日…ネコやワンコのユニーク写真を集めた4分10秒の『言葉に出来ない』(ネコ・イヌ編)、すごく可愛いし面白すぎる!いや〜、和みました(笑)。すっごい表情が豊かだなぁ。//週末にあったF1シンガポールGP。元王者アロンソの久々の優勝は感動的だった。15位からの優勝は奇跡的。それにしても、トップを走ってたフェラーリのマッサが、給油後にホースを付けたまま走り出したのは仰天。ピットレーンでクルーが皆で車を追いかけている光景を初めて見た。//プロ野球には色んな“通説”(ジンクス)がある。これについて名古屋大の研究チームが05年の全公式戦(846試合)を分析し、結果を発表した。次の通説は正しくなかったようだ。(1)「大量得点した次の試合は負ける」…10点以上の試合は145試合。勝ったチームは次の試合でも平均4.87点をとっていて、全試合の平均は4.43点を上回っていた。(2)「二塁走者残塁などチャンスを逃した次の回はピンチになる」…その確率は通常の守備イニングと全く同じ26.4%で特に差はない。(3)「ラッキーセブンの7回裏は試合が動く」…7回裏は他の回より点が入る確率が低く(平均26.9%に対して26.2%)、むしろ6回裏の方がよく点が入る(30.7%)。こうやって数値化すると面白いね。//先日、インド映画『ハリ・プッター』を“タイトルがハリー・ポッターと似ている”とワーナーが著作権侵害で告訴した報道があったけど、続報ではワーナーが敗訴したとのこと。これはワーナーが大人げない。ヒット作にあやかってよく似た題名をつけた映画はゴマンとある。ワーナーは笑い飛ばせばいいのに、器の小ささを見せて株を下げたな〜。//本日発売のジョジョ・フィギュア「空条承太郎(黒ver)」(Ama)、めちゃめちゃカッコイイ。でも、6月に青verを買ったばかりなんだよね…。青もいいけど、やはり黒が欲しかった。抗議の意味を込めて今回は購入を見送る。メディコス社はいつもこうだ。いろんなカラーリングで同時発売すれば買い手も選択できるのに、小出しに別の色を発売してファンの懐を搾り取る。玩具メーカーのメインターゲットは若者のハズ。学生さんは定価6千円のものを2度も買えない。せっかく素晴らしい完成度を誇るフィギュアを作っているのに、販売方針で企業のイメージを悪くしている。//9月28日夜にラジオのNHK第一放送で「架空実況放送・関ケ原の戦い」をオンエアしていた(これの第6回)。複数のNHKのアナウンサーが合戦現場に飛び、「いま霧が晴れました!」「小早川がまさかの裏切り!」など、両陣営から刻々と戦況を伝えるというもの。抱腹絶倒だったし、めちゃくちゃ盛り上がった。50年前(1957)のラジオ番組の再放送とのことだけど、ぜひまた聴き逃した方の為に再々放送をして欲しいッ!(どこかに録音がアップされないかな)※このラジオのことを教えて下さった読者の方、情報有難うございました!
 9月29日…今月26日、ハリウッドを代表する名優ポール・ニューマンが癌で他界。享年83歳。86年にアカデミー主演男優賞に輝き、同賞へのノミネートは7回という大俳優だ。『明日に向って撃て!』(69)、『スティング』(73)など名作が多い中、僕のイチオシ67年の『暴力脱獄』。これ、邦題には“暴力”ってあるけど、原題は「COOL HAND LUKE」(図々しいルーク)で、暴力の文字なんてどこにもない。酷い邦題だ。主人公のルークは微罪で刑務所に放り込まれた男。一匹狼で自由を愛する彼は何度も脱獄を試みる。失敗しては反体制的な性格のせいで看守に半殺しにされるが、それでもまた脱獄に挑戦する。誇り高いルークの不屈の精神が格好良すぎる!後半の神との会話も名シーンだ。ポール・ニューマンをして「この作品(暴力脱獄)を私の俳優生活の代表作としたい」と言わしめた傑作だ(Ama)。ニューマンは設立した食品会社の利益を貧困層の子ども達に全額寄付(約250億円!)し、ベトナム反戦運動を展開してホワイトハウスのブラックリストに載るなど、俳優業以外でも知られた人格者。ブッシュ政権の金持ち優遇税制(相続税減税)については「私のような金持ちから税金を取らないのは馬鹿げている」とコメント。非白人の少数派学生の奨学金設立に際しても約12億円を寄付している。車好きでレーサーとしても成功し、ル・マン24時間耐久レースでは2位に輝いた本物の腕前。親友のロバート・レッドフォード(現在72歳)の追悼コメントによれば、両者の黄金コンビが復活する新作の脚本が完成していたという。結果的にニューマンの引退・死去で実現不能になったけど、老年に達した両者の共演作を是非観たかった!本当に残念。御冥福を祈ります。//先日の日記でブラッド・ピットが同性婚禁止法案に反対する声明「他人の人生を否定する権利は誰にもなく、アメリカにいかなる差別もあってはならず、平等の名の下に同性婚禁止法案に反対する」を紹介したけど、今度は新たにグーグルが声明を出した。「我々は性別がどうであれ、愛する人と結婚する為のいかなる人の基本的権利も取り除くべきではない」「この身の毛のよだつ差別的な条例案が我々の従業員の多くに与える影響を考慮し、Googleは住民投票事項8(同性婚禁止法案)に対して公式に反対する」とのこと。保守派の多い米国で、大企業がこんなコメントを発表するのはきわめて異例であり、異なる価値観を受け入れようとする同社の姿勢に感動した。//無料のPCゲーム『ディアボロの大冒険』は残念ながら配布終了になったけど、同サイトにはファンへの最後のプレゼントとして、ジョジョキャラがランダムでPC画面に登場する『ホルマジオのビン』が公開されましたね!出てくるキャラは73種。僕は一発目がセッコ、二発目がペットショップ、今は吉良親父が目の前をウロウロしています(笑)。これからキャラを右クリックしてトニオさんに変えます。制作者さん、最後の最後まで本当にありがとうッ!ディ・モールト・グラッツェ!※リンク先のビンをクリック&ダウンロード。
 9月28日…昨日の中山国交相辞任問題の続き→
(2)「ごね得」発言…中山大臣は「成田空港反対闘争は“ごね得”」と決めつけたが、成田問題がここまでこじれてしまった原因が国だと分かっていない。1966年に政府は成田に空港を作ることを決定。しかし、この時点で政府が抑えていた土地は4割しかなかった(ちなみにこの4割とは天皇家の食卓用の“御料牧場”のこと)。
残りの6割の土地に住む農民には晴天のへきれき。政府は農民たちに代替地を用意しておらず、事前説明さえ怠っていたことから、地元の人々は激しく抗議した。予定地となった三里塚・芝山地区の農民の多くは戦前に国策で満州に渡った満蒙開拓団員。敗戦の混乱の中、命からがらで引き揚げてきて、20年をかけてようやく田畑を切り開いた人々。ところがやっと軌道に乗りかけてきたら、また国策で空港を作るから立ち退けという。しかも農民たちがいくら抗議しても、政府は「既に閣議決定済み」の一点張りで交渉を全面拒否。政府は金で解決しようとするが、ゼロの状態から20年がかりで耕した農地は金に代えられるものじゃない。生きた証だ。農民たち1500戸世帯は反対同盟を結成し、ここに農民VS政府の三里塚闘争が始まった。これを中山大臣は「農民には公共の精神が足りない」「ごね得」という。国策で2度も大変な思いをしている人に対して、どうしてそんな酷いことを言えるのか信じられない。
(3)「日教組の強いところは学力が低い」発言…中山大臣は元文科省大臣。「現にそうだよ。調べてごらん」と豪語したが、実際には成績トップの秋田は日教組(日本教職員組合)の組織率が全国平均を大きく超える(全国平均34%に対し秋田は5割強)。中山説では“日教組が弱いところは学力が高い”ことになるが、大阪や高知は組織率が低いのに成績はイマイチ。このようにバラバラのデータを「調べてごらん」と得意気にいう感覚が理解不能。そもそも、かつては日教組の組織率がもっと高くて日本の教育レベルも高かった。塩谷文科相いわく「あの中山発言はまったく当を得ていない。日教組とは互いに教育に対して努力し、これからも連携をとる」。中山大臣は日教組をガン呼ばわりしているが、日本の教育の本当のガンは教育予算を削りまくっている政府・役人たち。日本のGDPに対する教育予算の割合(05年)は、なんと主要先進国28カ国の中で最低!大学に至っては先進国平均の半分以下。こんな教育行政をしておきながら学力低下を日教組の責任にしている同氏に呆れてしまう。(予算の国際比較の話は、金額の単純比較ではなく「GDPに対する割合」の話なので誤解なきよう)。
中山大臣は現在65歳。文科相も経験した議員歴22年のベテランだ。なのに、アイヌも成田も日教組も、全部事実と違う認識をしている。中山大臣は「失言」「言葉狩り」というが、22年も国会にいてこの人権感覚の意識の低さはあんまりだ。同じ自民党議員の中から一斉に中山大臣への非難の声が起きたことがせめてもの救い。就任5日で辞任に追い込まれたことが、逆に民主主義がまだちゃんと機能している証拠になった。//ゴールデンタイムの視聴率調査では長年4位だったNHK。ところが、02年から徐々に順位を上げ、今年の上半期は初めてNHKが第1位になった。高視聴率の理由を、マスコミは夏のオリンピックや災害報道と分析しているけど、それだけじゃないと思う。むしろ、民放のゴールデンタイム番組がつまらないんじゃないかな。「出演者が楽しんでるだけ」ってのが多い。ネットの普及など娯楽が多様化している昨今、民放のバラエティは質を高めていかないとこれからは厳しいと思う。

 9月27日…数字の『素数』は、1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字。2、3、5、7、11、13、17、19、と順番に数えた結果、カリフォルニア大の研究チームが新記録となる「1300万けた」の素数を発見。1300万けたって、気が遠くなるねぇ。//「キャッツ」「オペラ座の怪人」「ライオンキング」、劇団四季の公演はどれも見応えがあるんだけど、S席は1万1150円もするので、そう何度も足を運べない。でも、嬉しいことにこの冬から9800円に値下げするとのこと。それでもまだ高いけど、1万円だと随分印象が違う。何でも値上げラッシュの中、値下げしてくれるのは助かる!//中山国交相が麻生内閣発足からたった5日で辞任。「日本は単一民族」「(成田空港反対闘争は)ごね得というか戦後教育が悪かった」「日教組が強い県は成績が悪い」、この3つの問題発言の責任を問われた形。この発言には同じ自民党議員からも怒りの声が起きた。「日教組に対する考え方、単一民族という発言、成田闘争に対する発言は事実と異なり、政府や内閣に対する信頼が揺らいだ」(石破農水相)「めまいがしそうだ。選挙戦への影響は『積み木崩し』。一生懸命土台から積み上げてきたが、ガラガラと崩れるような印象だ」(馳浩議員)。総選挙が間近というのに、中山大臣は政権へのダメージ無視しまくり、内閣がどうなろうと関係ナシ。まるで野党側の刺客状態。以下、問題点を簡単に整理。
(1)「単一民族」発言…今年の6月6日に国会の衆参両議院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で採択されたばかりなのに訳が分からない。 本来なら「アイヌ民族や琉球民族など先住民族を含めた同一言語国家」と言うべきなのにデリカシーに欠けすぎ。江戸時代の松前藩は、アイヌ民族に対して一方的に自由貿易を禁じ、自藩が交易を独占していた。松前藩は相場の3分の1という不公正な取引を押しつけ、これに怒ったアイヌ民族が1669年に一斉蜂起する(シャクシャインの戦い)。激しい戦いになったが、長期戦を恐れた松前藩は和睦を持ちかけ、話し合いに訪れたアイヌ軍のリーダー・シャクシャインを宴の席で暗殺。その他のアイヌ側の指導者層も同様に和睦の場で殺害・捕縛した。明治に入るとアイヌモシリ(アイヌ語でアイヌの国土の意)がいきなり“北海道”とされ、政府は狩猟民族のアイヌの人々を無理やり農民に変えた。しかも、先に肥沃な土地を和人に与え、残りのやせた土地を割り当て、開墾に失敗すれば“管理不行き届き”で没収。その上、アイヌの人が開墾した土地は財産として認めず、相続させなかった(結局没収)。アイヌの人は土地を奪われ、聖地は二風谷ダムの水底に沈められ、猟は密猟として処罰され、生活は激変。明治政府はアイヌ文化を蔑視し同化政策を強行。アイヌ語を禁じ、名前を改名させ、和服を着用させ、慣習の入れ墨を禁じた。アイヌの人に対して施行された「旧土人保護法」が正式に廃止されたのは1997年。ついこの前だ。アイヌの伝統と誇りを侮辱してきた事実を顧みず、“単一”と言うのはどうなのか。※アイヌでは和人のことを「シサム」「シャモ」と呼び、琉球では「ヤマトンチュ」と呼んでいる。琉球王国は1609年に薩摩藩に侵攻され敗北し、1879年に日本へ併合された。
(長くなってしまうので続きは明日)
 9月26日…本日発売の『劇薬の日本史 Vol.2』(笠倉出版社・560円/Ama)にて、巻頭の「坂本龍馬暗殺の真犯人は誰だ!?」と後半の「邪馬台国はどこだ?」を執筆しています。どちらも今夏の現地取材や最新学説を反映した入魂の特集なので、もしよかったら手に取ってみて下さいね!(写真も豊富デス)/この本は古代の邪馬台国から戦後の帝銀事件まで全14項目の歴史のミステリーが語られている。初耳の異説もあり、思わず他のライターさんの記事から次のことをメモ。
・弁慶は異人だった?…巨漢の弁慶が散った平泉の中尊寺には、明らかに異人の風貌で描かれた弁慶像がある。
・家康は影武者?…松平元康(家康)は1561年の時点で家臣の裏切りにあって死んでいるとする説。家康の実子・信康が謀殺された後、信康の後見人だった石川数正は、なぜか徳川を見限って豊臣に移った。石川数正は、徳川の後継者が信康ではなく、影武者の血統になるのが馬鹿馬鹿しくなったからでは。
・幕末、孝明天皇は毒殺された?…幕府と組んで治世に当たろうとしていた孝明天皇は、倒幕派の公家(謹慎中の岩倉具視ら)と対立していた。孝明天皇は天然痘で崩御したとされているが、医師の記録ではヒ素中毒の特徴である赤い発疹が浮き出ていた(天然痘なら白い丘疹)。宮中深くに出入り可能な人間は限られているのに、果たして毒殺可能なのか?実は天皇の側近だった3人の女官に岩倉具視の妹(堀可紀子)がいた。孝明天皇の崩御と同時に岩倉は謹慎を解かれて宮中へ復帰、長州藩も朝敵でなくなり、時代は倒幕へ突き進む。
・伊藤博文は軍部に暗殺された?…伊藤は韓国では植民地化を主導した大悪人と言われているが、実際の伊藤は韓国併合に反対し、保護国程度で十分と思っていた。伊藤は日露戦争の時も和平論と唱えて開戦に反対していたし、国際法重視の立場から満州では間島(カンド)地域の派出所を閉鎖して「清国の行政権」を認めていた。こうした伊藤の姿勢はタカ派から「弱腰外交」と非難され、謀略家の明石元二郎大将(当時参謀長)が黒幕となり、安重根(アン・ジュングン)に情報を流して彼に暗殺させたのでは。一方、暗殺現場にいた貴族院議員・室田義文は「伊藤は右上から撃たれた」と証言。安重根のいた場所と角度が違う。また弾がフランス騎兵銃の散弾という説もあり混沌としている。伊藤の死後、日本の世論は「暗殺犯許すまじ」と世論が沸騰。この声を利用して韓国併合推進派や満州進出派が一気に勢いづき、暗殺の翌年に韓国併合がなされた。
※その他、歴史の悲しみの秘史として、元寇の役で被害を受けた日本海の島の話が印象的だった。博多では何とか蒙古軍を撃退したけれど、対馬と壱岐は蒙古の大軍に往路と復路で蹂躙(じゅうりん)され、守備隊は玉砕し、男の村人は斬られ、多数の女性・子供が奴隷として連れ去られたという。このあたり、伝承の内容がヘビーで、読んでて胸が苦しくなった。ムクリ(蒙古)はムゴイの語源になったとも言われている。
 9月25日…背中に翼をつけたロケットマンがドーバー海峡を横断成功。飛行機を使用せず、気球も使わず、背中の羽だけというから驚いた。まさに鳥人間。気持ちいいだろうなぁ。//終戦後の1947年、中学1年用社会科の教科書に載った『あたらしいけんぽうのはなし』には、とても分かりやすく日本国憲法の精神が書かれており近年話題になっている。この教科書を手に取った当時の中学一年生は、その多くが身内の誰かを戦争で失っていた。文章には、終戦2年後の熱い空気、新生日本を作り上げていこうする心意気と“もう戦争はこりごり”という思いが溢れ出ている。この時代にしか書けないような文だ。胸を打つ言葉もあったので、幾つか抜粋して紹介(現代語訳)。
★(民主主義とは)「皆さんは日本国民の1人です。しかしまだ子供です。国のことは、皆さんが二十歳になって、初めて決めてゆくことが出来るのです。国会の議員を選ぶのも、国のことについて投票するのも、皆さんが二十歳になって、初めて出来ることです。皆さんのお兄さんや、お姉さんには、二十歳以上の方もおいででしょう。その兄さんやお姉さんが、選挙の投票にゆかれるのをみて、皆さんはどんな気がしましたか。今のうちに、よく勉強して、国を治めることや憲法のことなどを、よく知っておいて下さい。もうすぐ皆さんも、お兄さんやお姉さんと一緒に、国のことを、自分で決めてゆくことが出来るのです。皆さんの考えと働きで国が治まってゆくのです。みんなが仲良く、自分で、自分の国のことをやってゆくくらい、楽しいことはありません。これが民主主義というものです」
★(戦争放棄)「皆さんの中には、今度の戦争に、お父さんや兄さんを送り出された人も多いでしょう。ご無事にお帰りになったでしょうか。それとも、とうとうお帰りにならなかったでしょうか。また、空襲で、家やうちの人を、亡くされた人も多いでしょう。今やっと戦争は終わりました。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、恐ろしい、悲しいことが、たくさん起こっただけではありませんか。戦争は人間を滅ぼすことです。世の中の良いものを壊すことです。だから、今度の戦争をしかけた国には、大きな責任があると言わなければなりません。この前の世界戦争の後でも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争を起こしてしまったのは、誠に残念なことではありませんか。
そこで今度の憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、一切持たないということです。これから先日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄と言います。しかし皆さんは、けっして心細く思うことはありません。日本は正しいことを、他の国より先に行なったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
もう一つは、よその国と争いごとが起こった時、けっして戦争によって、相手を負かして、自分の言い分を通そうとしないということを決めたのです。
穏やかに相談をして、決まりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、結局、自分の国を滅ぼすような羽目になるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手を脅すようなことは、一切しないことに決めたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国と仲良くして、世界中の国が、良い友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、栄えてゆけるのです」
★(基本的人権)「空襲で焼けた所へ行ってごらんなさい。焼けただれた土から、もう草が青々と生えています。みんな生きいきと茂っています。草でさえも、力強く生きてゆくのです。ましてや皆さんは人間です。生きてゆく力があるはずです。天から授かった自然の力があるのです。この力によって、人間が世の中に生きてゆくことを、誰も妨げてはなりません。しかし人間は、草木と違って、ただ生きてゆくというだけではなく、人間らしい生活をしてゆかなければなりません。この人間らしい生活には必要なものが二つあります。それは『自由』ということと、『平等』ということです」
この『あたらしいけんぽうのはなし』は、1950年に朝鮮戦争が勃発して警察予備隊(後の自衛隊)が組織されると教科書から副読本に格下げされ、1952年に保安庁が設置されると姿を消してしまった。来月、総選挙になる気配。国会のことはこんなに輝かしく書かれていた。選挙行こうね。「皆さん、国会の議事堂をご存知ですか。あの白い美しい建物に、日の光が差しているのをご覧なさい。あれは日本国民の力を表す所です。主権を持っている日本国民が国を治めてゆくところです」。※全文はコチラ。//たまっていた最新映画評をまとめて執筆中!バットマン ダークナイト、インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国、パコと魔法の絵本、ザ・マジックアワー、ランボー 最後の戦場、スピー・ドレーサー、スカイ・クロラ、靖国YASUKUNI、ノーカントリー、ミスト等々!
 9月24日…昨日紹介しきれなかった『明日の地球』さんの素晴らしいコンテンツから。『明日の地球』さんには、動物のオモシロ動画が色々ある。一体どこから見つけてくるんだろうと感心しきり!まずはイルカのバブルリング遊び(1分7秒)。イルカが自分で作った泡で遊んでるんだけど、とにかく可愛い。続いて、海中を優雅に“飛行”しているマンタの群れ(52秒)。最後の10秒はホントに大空に吸い込まれていく感じッス。そして南米で撮影された、アルパカが寄ってくるだけの動画(24秒)。何も事件は起きないんだけど、単純にアルパカたちの顔を見てるだけでナゴミます(笑)。地球の映像で迫力満点なのが、たった5秒の動画、アイスランドにあるストロックル間欠泉。大地の割れ目からドカーンと吹き上げる間欠泉にポカ〜ン。地球が生きてるのが伝わってくる。それから、思わず手に汗を握ってしまう動画が、スペインの危険な山道を登山者目線で撮影した映像「王の小道」(6分37秒)。広大なネット世界には様々な動画がアップされているけど、この「王の小道」ほどトリックなしでビビリまくる映像はそうないと思う。この道で足がすくまないなんて、クライマーたちは高所に対する感覚が麻痺しているとしか思えない(汗)。最後に極めつけなのが、世界の名所104カ所のガイドサイト。画期的なのはYouTube&グーグルマップと連動していること。興味のある場所をクリックすると、その観光地に関するYouTubeリストが掲示され、地図も表示されるので、大いに好奇心が刺激される。このサイトだけで3時間くらい潰れそう。日本からは金閣寺が選出されていた。動画リストにあったこの旅日記(6分18秒)、4人の外国人が6日間で東京、京都、姫路、高野山(和歌山)を強行軍で駆け抜ける。旅の様子がテンポ良く展開し、外国人旅行者が何に対して興味を持っているのかが分かって面白かった。YouTube、便利すぎ!

 9月23日…占いや幽霊をメジャー新聞が正面から分析するのは珍しい。秋田中央道路のトンネル話と愛知岡崎の地震予言話、興味深く読ませてもらった。※70年代に米国で行われた調査(byデビッド・ワルチンスキー)によると、雑誌に載った著名な10人の予言者の予言360件のうち、当たったのはたった4件。予言の99%は外れ。大災害の起きる年月日や場所を正確に当てた例は皆無という。//以降の更新は、美しいパノラマ画像や動植物の映像を数多く紹介している重宝サイト『明日の地球』さんで知った情報から。/兵庫県朝来市にある竹田城跡はまるでラピュタの世界!雲海に浮かぶ城は日本のマチュピチュ。是非本物を見てみたいッス。/タイ・バンコク郊外のトレイン市場(1分26秒)。この動画は目を疑った。最初は普通の市場の光景なのに、見ているうちに超展開。短い動画なのでオススメ。/地球と比べた星の大きさの比較動画(1分41秒)。圧巻!ガーネットスターとケフェウス座W星がデカすぎ!BGMのホルスト「惑星」もいいね。/魚なのに陸へ卵を産む大変珍しいアマゾン川のコペラ・アーノルディ(2分38秒)。オス&メスでジャンプして葉っぱに産卵→水をかけて乾燥対策という仰天画像。不思議な魚もいるもんだ。/顔がユニークすぎる魚レッドリップド・バットフィッシュ(1分40秒)。海で出会ったら吹き出しちゃいそう(笑)。

 9月22日…先月、アフガニスタンで非業の死を遂げた伊藤和也さん(享年31歳)。現在アフガンで飢餓状態にいる500万人を少しでも救おうと、伊藤さんは地元民と一緒になって用水路を築き、枯れ川に水を復活させ、干上がっていた畑を5年がかりで美しい小麦畑や芋畑に変えた。伊藤さんはアフガンで働く気持を綴った文で、「現地の人たちと一緒に成長していきたい」と書いていた。農業技術を“教えてやる”のでも、同情して“援助してあげる”のでもなく、相手と肩を並べて一緒に成長していく。この誠実な姿勢が現地の人に伝わっていったんだと思う。NGO代表の中村医師いわく「伊藤さんはアフガン農民の一人になりきって、言葉ではなく、その平和的な生き方によって、困った人々の心に明るさをともした」。本日、追悼文『伊藤和也さんを悼む』を別ページにアップします。今一度、心から伊藤さんの冥福を祈ります。
 9月21日…先週のF1:イタリアGPで「21歳」のセバスティアン・ベッテルがF1史上最年少王者に!5年前にアロンソがハンガリーGPで叩き出した「22歳」の最年少記録を更新した。所属チームは2年前に参戦したばかりのイタリアのトロロッソ。チームにとっても初優勝だし、イタリアGPでフェラーリ以外のイタリアチームが優勝したのは実に半世紀ぶりという快挙だ。ベッテルはドイツ出身。同じドイツ人でF1史上最多91勝の記録を持つミハエル・シューマッハーも「信じられない。僕は彼の走りに熱狂した」とエキサイト。ベッテルは予選でトップになった時に「F1ドライバーになれただけでも幸せなのに」と喜びを語り、その謙虚さも人気に繋がっている。これは今後が楽しみだ!
  弱冠21歳、F1史上最年少王者の誕生だ

//一昨日にブラピが人権団体に寄付したことに関連して。「寄付」という行為は個人の考えで行うものだから、例えば災害が起きた時に寄付しないからといって非難するのはちょっと違うと思う。だけど、それにしても日本社会は大企業にしろ芸能人にしろ、もう少しこの行為が自然に起きてもいいと思う。記憶に新しいのは04年の新潟県中越地震でのペ・ヨンジュンさんの3千万の寄付。07年の中越沖地震ではリュ・シウォンさんが1千万を寄付してくれた。外国の俳優が日本の災害に数千万の寄付をしているのに、肝心の国内からはこうした動きがあまり見えないのは寂しい限り。ちなみに米国で発表された慈善団体への寄付ランキング(07年度)のトップ10は次の通り。
1位 オプラ・ウィンフリー(司会者)驚愕の約53億円!5千万ドル
2位 ハーブ・アルパート(ミュージシャン)約14億円
3位 バーブラ・ストライザンド(ミュージシャン)約12億円
4位 ポール・ニューマン(俳優)約11億円
5位 メル・ギブソン(俳優・監督)約10億円
6位 アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット(俳優)約9億円
7位 ランス・アームストロング (スポーツ選手)約5億円
7位 マイケル・ジョーダン(元スポーツ選手)約5億円
7位 エリック・リンドロス(スポーツ選手)約5億円
10位 ラッシュ・リンボー(ラジオ司会者)約4億円
米国には寄付をすると所得税の一部が控除される寄付金控除という制度がある。日本もそういうシステムを作っていいんじゃないかな。(追記:日本にもあると御指摘が!)
※小ネタ〜アメリカのアイデア寄付あれこれ。

 9月20日…グハー!仕事が終わらない!今は朝!?夜!?

 9月19日…221年前に書かれたモーツァルトの自筆の楽譜(未発表曲)が、彼の手紙と共にフランス西部で発見された。死の4年前に書かれたミサ曲とのこと。円熟期のモーツァルトがどんな曲を残していたのか、これは是非聴いてみたい!
 9月18日…米国カリフォルニア州では同性結婚が認められているが、これに反対する保守派が同性結婚を禁止する法案(住民投票事項8)を通過させようとしている。この動きに怒ったブラッド・ピットは同性結婚を支持する団体に1千万円(10万ドル)を寄付。個人の寄付金としては米芸能界では史上最高額という。この時の彼のメッセージに胸を打たれた。「たとえ(同性結婚に)賛成できなくとも、他人の人生を否定する権利は誰にもないし、他人を傷つけることでもない限り、誰もが望むように生きる権利を持っている。また、アメリカにいかなる差別もあってはならない。だからこそ自分は、平等の名の下に“住民投票事項8”に反対します」。とても筋が通っているし、シンプルで力強いコメント。保守派から猛烈なバッシングを受けることが分かってるのにすごく勇気があると思う。ブラピといえばパートナーのアンジェリーナ・ジョリーも昨秋に国連で次の演説をしてるし、このカップルはすごいわ。「(イラク戦争で400万人以上が難民となり、多くの子ども達が学校に通えなくなった現状を踏まえ)ユニセフの要求額はイラク戦費のわずか8時間分に過ぎません。ほんの数時間分の資金で15万人の難民の子どもたちが学校に通えるのです。教育以上に精神を育て、自由を与えてくれるものはありません。教育を受けた子ども以外に戦いを止められるものはありません」。//エレベーターで宇宙に行けるかもというニュース。柱となるカーボン・ナノチューブは現在必要強度の4分の1まで開発に成功。100%の強度が確保できるようになったら、総事業費1兆円で建設できるという。世界の年間軍事費は100兆円。そのたった100分の1。何基もこのエレベーターを作って利用料を安くして欲しい。エレベーターの外で5分だけでも宇宙遊泳できたら最高っすね!(*^v^*)//九州のアマチュア天文家のお爺ちゃん2人が、今年5個目の新星を発見し、世界タイ記録に並んだ。私設天文台で一晩で200コマの星空を撮影し、新星の出現をチェックしているという。記事の内容がちょっと面白い。

 9月17日…グーグル翻訳ソフトがここまで使えないとは(汗)。検証された管理人さん、お疲れさま!//先日、交通機関の乗換案内ソフトの話題に触れたところ、NAVITIMEという素晴らしいサイトを教えて頂きました!余計な広告もなく、ページの構成がスッキリと見やすく、使い勝手はバツグン。総合ページからは地図、天気、バスの時刻表なども簡単に調べることが出来ます。ヤフーの方は印刷時に時間以外の余分な情報まで入るので、NAVITIMEを使っていくつもり。地図も詳細なのに見やすい。※グーグル地図は衛星画像に切り替えられたり色々便利なんだけど、印刷の際に縮尺の距離表示が消えちゃうんだよな〜。そこが一番大事なとこなのに。//イチローが8年連続200安打達成。これは実に「107年ぶり」の大リーグ・タイ記録。スゴ過ぎる。//田んぼのミッキー・マウス、なんともシュールっすね(笑)。
 9月16日…ネットではいろんな動画が出回ってるけど、ここ数年で最も衝撃的だったのが、先日初めて見た故アーロン・ルッソの911証言。アーロン・ルッソは映画『ローズ』『大逆転』等のプロデューサー。彼は大財閥ロックフェラー家の友人から、01年の米国同時多発テロの11ヶ月も前に自作自演のテロが起きることを聞かされていたと告白した。
『(ニコラス・ロックフェラーは)「これから“ある出来事”が起こる」と言ったんです。その出来事ゆえに我々はアフガニスタンを侵略してカスピ海から石油パイプラインを引くし、イラクを侵略して油田を確保し、中東に米軍基地を構築してあの辺をニュー・ワールド・オーダー(新世界秩序)に取り込むと。それからベネズエラのチャベスをやっつけるんだと。そうしたら彼の言った通りに9/11が起こって。彼は米兵がアフガニスタンやパキスタンの洞窟を探しまわることや、“対テロ戦争”が始まるけれども本当は敵なんかいないし、それら全部が巨大なでっち上げだと話していました。政府がアメリカの人々を支配するための手段だって」「(対テロ戦争で)一体誰と闘ってるというんでしょう?9/11が起こって、そのあと何も起きていない。我々のセキュリティーが素晴らしいから何も出来ないとでも思っているんですか?冗談じゃない、そんなの馬鹿げてますよ。9/11は我々自身の政府職員や金融業界の人間たちがアメリカ市民に恐怖を植え付け、彼らに従属させ、彼らがやりたい放題出来るようにするためにやったことなんです。あれはそういうことだったんですよ。で、この戦争を、終わりなき対テロ戦争を作り上げた。それが最初の嘘だった。お次はイラク攻撃だ。「サダム・フセインをやっつけるんだ」「大量破壊兵器だ」って、それが次の嘘。この対テロ戦争というのは詐欺です、茶番なんですよ。これを声に出して言うのは容易なことじゃない。なぜって、みんな怖気づくんです。言うと奴らにキチガイ扱いされる。でも真実は暴露されなければいけない。だから私はこのインタビューを受けてるんです」。あまりに内容がブッ飛んでいるので荒唐無稽に思えるけど、アーロン・ルッソはこの告白の半年後に64歳で急死している。米国では知識人が911テロへの疑惑を語ると、“狂った陰謀論者”と見なされ業界から干されてしまう。それでもルッソがこの証言をしたのは、癌で自分の死期が近づいていることを感じていたのかも。また、癌で急死というのは不自然なことから、一説には毒殺説も流れている。見せしめで殺されたというのだ。いずれにせよ、死因がなんであれ証言映像は残った。これは1人の男が死ぬ前に語った“遺言”であり、全部を見ても約15分なので時間を割く価値があると思う。話してる時の表情や声から、嘘をついているように僕には見えないし、既に社会的地位も財力もある同氏がホラを吹く理由がない。
●アーロン・ルッソの証言〜前編(9分。最初の3分は早送りして良い)/後編(9分。支配層の考え方がよく分かる)
※これが事実なら、この7年間で死んだ中東の人々も米兵も、すべてが一部の人間の権力強化&財布のためということになり、あまりにやりきれない。米の軍事産業はボロ儲け、石油会社も過去最高の空前の利益を得、ブッシュは愛国者法を成立させ、“政府に反対する人間はテロリスト候補”と、令状抜きで電話やメールの記録を閲覧し盗聴もやりたい放題。911事件についてはビル崩壊が爆破だった、国防省に突っ込んだのはロケット、その他多数の疑惑が出てきており、近日中にここにまとめる予定。

 9月15日…米情報誌エンターテインメント・ウィークリーが過去四半世紀のカルトムービーTOP10を発表。“カルト映画”とはマニアと呼ばれる熱狂的ファンを持つ映画。(10)AKIRA/大友克洋監督(9)ピーウィーの大冒険/ティム・バートン監督(8)死霊のはらわたII/サム・ライミ監督(7)ハード・ボイルド:新・男たちの挽歌/ジョン・ウー監督(6)バッド・チューニング/リチャード・リンクレイター監督(5)未来世紀ブラジル/テリー・ギリアム監督(4)スパイナル・タップ/ロブ・ライナー監督(3)レポマン/アレックス・コックス監督(2)スカーフェイス/ブライアン・デ・パルマ監督(1)ショーシャンクの空に/フランク・ダラボン監督。“ショーシャンク”はやはり強い。っていうか、この映画ってカルト?原作がスティーブン・キングだからかな。3位のレポマンはまだ未見なので、早いこと見なくては!//ベネチア国際映画祭の金獅子賞は米国映画『ザ・レスラー』に決定。この映画、かつての人気イケメン俳優ミッキー・ロークが、地方をドサ回りする中年プロレスラーの役を演じているという。リンク画像の左側の男性がミッキー?すっかり普通のオヤジで、80年代の面影が無くびっくり。//今年のカンヌ映画祭でベニチオ・デル・トロがチェ・ゲバラを演じ主演男優賞に輝いた『チェ』。いつになったら日本公開が決まるのか待ちわびていたところ、正月映画として上映されることが決定!あと4ヶ月の辛抱。前後編あわせて4時間22分の大作だ。//米国で社会現象にもなった新しい切り口のモンスター映画『クローバーフィールド』(Ama)がレンタル解禁になった。ずっと夜のシーンが続くので、見る時は電気を消してヘッドホンで見るのが吉デス!//東海地方の墓巡礼から帰還!これから今夏の写真や資料を整理して、じっくりサイトに反映していきたい。今年、無謀なほどハイペースで巡礼を敢行したのは、雑誌の取材で各地の城や古戦場、遺跡、偉人の生家などに行く機会があった事もあるけれど、11月で41歳になってしまうので、40歳のうちに自分の中で記念になることをしたいという強い思いがあったから。それは全都道府県への墓参!これまで21年間墓巡礼をしてきたけど、6月の時点で47都道府県のうち、6つの県でまだ墓参をしていなかった(鳥取、佐賀、愛媛、岡山、三重、沖縄)。昨日の三重巡礼で、残すところはあと沖縄のみに。11月24日までに、なんとか仕事の段取りを付けて沖縄へ飛びたい!※沖縄独立運動の英雄・瀬長亀次郎さんに墓参したいデス!
 9月12日…急遽、今週末も取材&墓巡礼に出かけることに。今回の訪問先は東海地方!これにて今夏の墓参はおしまい。っていうか、全関節から煙があがってます。※次回の日記更新は15or16日の夜です。
巡礼予定は以下の通り!
(岐阜)織田信長、円空、橋本真也
(愛知)今川義元、桶狭間古戦場
(三重)本多忠勝、大黒屋光太夫、藤堂高虎、川喜田半泥子、本居宣長、伊勢神宮
三重に墓参へ行くのは初めて!近鉄電車が便利で助かりマス。
//14日と15日夜のNHKスペシャル“戦場・心の傷”、かなり深い内容のようです。
 9月11日…大阪の国立国際美術館で開催中のモディリアーニ展に行ってきた!人物画の洪水ゆえ、会場では周囲からずっと語りかけられていた感じ。20世紀の初めに描かれた人たちなので、もう誰も生きていないのに、いろんな人に会ったような不思議な感覚。肺結核の為に35歳で他界したモジリアーニ。人生は短かったけど、その手でこんなに多くの人々と後世の僕らを会話させてくれた。ありがとう!(会期は9月15日マデ!)※会場にはモディリアーニが愛したジャンヌを描いた作品も多い。ジャンヌはモディリアーニの死の翌夜、深夜3時に両親のアパート(6階)から身投げして後を追った。妊娠8ヶ月だったという(2人の間には既に1歳2ヶ月の娘もいた)。ジャンヌはまだ21歳だったけど、もうモディリアーニなしでは生きられなかった。
シャイム・スーティン像
※友人の貧しい画家。
反骨精神が伝わる
マリー・ローランサン像
※この絵から一番強烈に
生命力が流れ込んできた
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//ジョジョ絵板のお題板、今は5部お題の最中なんですが、ポルポやマイナーキャラのズッケェロを色んな絵師さんが描いておられマス。見ていて楽しい〜♪
 9月10日…「日本は“肥満”が少なくケタ違いにスリム」というグラフ。経済協力開発機構(OECD)がまとめた主要30カ国の肥満率調査によると、BMI(体重を身長の2乗で割った値)が30以上の「肥満」人口の割合は米国が32.2%でトップ。一方、日本は最低レベルのわずか3.2%で、米国の約10分の1というケタ違いの少なさ。肥満未満の「過体重」でもトップのイギリス39%に対して、日本は約半分の21.6%。日本食は脂肪分が低く、醤油や味噌という発酵食品を常に使っていて消化吸収が良いのが特徴。これが細身の身体と世界1位(06年度)の平均寿命・男性79歳、女性86歳の背景にある。最近はメタボや肥満についてのニュースが日本でもよく話題になるけど、それでもまだ先進国で最低レベルの肥満率。いったいどれだけ米国人は食ってるのかと呆れてしまう。※途上国の飢餓や深刻な食糧不足を考えると、“飽食”という言葉があること自体が問題なんだけどね。有名な川柳を思い出した→「地球上痩せたい人と飢えた人」。//一般に兵器といえば銃やミサイルをイメージするけど、米軍は電磁波兵器を開発中とのこと。電磁波で人間の頭部を過熱して振動を与え、「音」として認識される仕組み。普通の音と違って、耳を塞いでも防げない「頭の中の声」(不快な音)を送り込むらしい。どんなに耳を塞いでも聞こえ続けるって、考えただけでも怖い。//ネットでよく使用される決まり文句をgooランキングが調査。どこかで見かけたフレーズが30種。あまり意味のない言葉でも、タイミング良く置かれると絶妙な効果があるもの。ウケたのは26位の「待て、あわてるな。これは孔明の罠だ」。三国志ファンがそれだけいるってことだね。8位の「だが断る」はジョジョのセリフなので嬉しい。
 9月9日…帰還したので更新を再開します。//グーグルが新サービスで過去の新聞をネットで読めるサービスを米国やカナダで開始したととのこと。大きな図書館に行かなくても、100年以上前の新聞まで自宅で読めるなんて素晴らしすぎる。そのうち日本でも本サービスを開始する予定らしく、その日が来るのを楽しみにしていマス!//カビや薬品に汚染された工業用の米を食用に転売していた米粉加工販売会社“三笠フーズ”。3円で仕入れて70円で売りさばき、メタミドホスまで検出されるなど、呆れるばかり。これだけ食品会社の偽装が続き、業界の良心が問われている最中でのトンデモ事件。この会社の米粉を使ってお酒を造っていた酒蔵にも大きな損害を与え、どこまで被害が広がるのか見当がつかない。偽装をした経営者は懲役40年・全財産没収にするくらい法律を厳罰にしないと絶対になくならない気がしてきた。//ハエたたきがなぜ当たらないのかを科学的に解明。ハエの眼は360度の視野があり自分の背後も見える。飛び去るずっと前の時点で、迫りくる脅威の位置を判断し、逃げるのに最適な場所に脚を置き、脅威とは反対の方向にジャンプして逃げ去る。これらの行動をわずか100ミリ秒で行うのでハエたたきは当たらないらしい。研究者いわく「ハエの現在の場所をたたいてもダメ。ハエが逃げるべきと判断した方向の、ちょっと先の方を狙うべき」。いろんなことを調べている人がいるね。//日本最大のサンゴ礁・沖縄の石西礁湖のサンゴが、たった5年で約7割も失われてしまったという。実に7割!今の海水温の上昇がすぐにストップするとは思えず、先のことを考えると恐ろしいっすね…。//先日『スティール・ボール・ラン』の最新刊・第16巻が発売された!単行本にはUJ本誌に載ってない書き下ろしの短編「7日で一週間」が入ってた。4ページのみの超短編だけど、ジャイロの壊れっぷりが凄まじく、伝説のエピソードになると思う!(笑)これでジョジョは通巻96巻。100巻の大台まであと4巻だけっすね!※Ama

 9月4日…今週末、四国&中国地方へ仕事&墓巡礼に行きます!次回更新は9月9日の深夜になります。今回の墓参予定は次の通り。
(岡山)吉備真備、池田輝政・光仲(香川)左甚五郎
(徳島)清少納言、写楽(愛媛)伊丹十三
(高知)岡田以蔵、武市半平太、長宗我部父子、山内一豊夫妻
(鳥取)後藤又兵衛、荒木又右衛門(島根)イザナミノミコト
四国はJR各停よりもバスの方が速いので、移動はバスがメインになりそう。以前から墓参したかった人に、仕事(取材)の合間を縫って、心を込めて手を合わせてきます。//今回も番組情報をまとめてアップしておきますね。
 9月3日…8月末に刊行された『真説・幕末最強は誰だ?』(一水社)に“坂本龍馬暗殺の謎”という写真付きコラムを書いてます!1月に出版された“戦国武将編”が好評だったので、その幕末編になりマス。本編では維新志士や新選組隊士など総勢60名ほどの能力がパラメータ化されていて、なかなかユニーク。有名事件の裏話、幕末を彩った女性、名刀のトリビア、刀の時代を終わらせた幕末の洋式銃、アームストロング砲(別名“佐賀の大砲”)等の雑学なども載っており、これで500円はお買い得かと。※セブンイレブン系のコンビニ・ムックですがアマゾンでも買えます。(Ama)//8月30日〜9月11日の間、東京・丸ビルの3階回廊にて『中川翔子絵画展』が開催されるとのこと(11時〜21時)。“しょこたん”にとって初の個展であり、ファンの方は是非足を運ばれては!?//この夏、墓巡礼で北陸・東日本を訪れた時、町中にジョジョ石があるジョジョラーの聖地・石川県羽咋(はくい)市へ3年ぶりに行ってきた!このエキセントリックなモニュメント群、世界遺産に登録される日がそう遠くないと確信しているッ!※設置場所は全て羽咋駅周辺デス。
ゴゴゴ石 ズズズ石


ジャーン石でレベル3に挑戦
※孤独にタイマー撮影
石の背後には
ちゃんと階段が(笑)
//快速&各駅しか乗車できない代わりに、1日あたり2300円でどこまでも行けるJRの青春18切符。ヤフーの路線情報は強制的に新幹線が組込まれるので18切符を使う時は困っていた。ところが、今日路線情報にアクセスすると全面リニューアルされていて、新幹線、高速バスなどがON・OFFできるようになっていた!待ってましたという感じ。ネットを始めて9年、やっとフリーで理想の乗換案内が登場した。
 9月2日…昨年のエイプリルフールに公開されるやいなや、全世界のジョジョファンが感涙・感謝・大絶賛した、無料のネットゲーム『ディアボロの大冒険』。先日その最終形態&最新バージョンの『ver0.13』がアップされた!グラフィックはさらに進化し、新キャラも登場!よくぞここまで。制作者は完全ボランティア。“ジョジョが好き”という、そのシンプルかつ強力な想いを原動力に、ジョジョファン自身が創り上げた究極のゲーム。『ディアボロの大冒険』に携わった全ての関係者に心から御礼を!ディ・モルト・グラッツェ!そしてお疲れさま!※配布は今月末で終了。ゲームはいつでも出来るので、とりあえず保存だけ急ぐように。プレイ初心者の方は朝目さんの解説が画像付きで分かりやすいデス。※登場BGM動画集はコチラ。1年前のYouTubeリンクですが、なんとか生きてるリンクもあります。テーマ曲の“クリムゾン・キングの宮殿”、再リンクしておきました!//相撲界がまた激震。力士への抜き打ち尿検査を行った結果、今度は日本相撲協会の北の湖理事長の部屋から力士に陽性反応が出た。他の部屋の不祥事に対して“監督不行き届き”を非難していた北の湖なのに、よもや自身の部屋がこんなことになるとは。

 9月1日…福田首相が電撃辞任!全く予想してなかったのでビックリ。自民は次期総裁を選ぶ作業に入ったけど、総選挙もせずに首相を3人も代えるのはどうなんだろ。今の衆議院は小泉郵政選挙の時のもの。既に時代は激変しており、解散・総選挙をして民意を集めた陣営が首相を立てるべきだと思う。※民主も民主で姫井議員の離党騒動とか、何をゴタゴタやってるんだか…。//タイで非常事態宣言。政府は国民に5人以上集まることを禁止した。バンコクでは政権退陣を求める市民と、政府支持派が衝突。緊張が高まっている。//米の大統領選は共和党マケインが副大統領候補になんと女性のペイリン・アラスカ州知事を指名。しかも40代と若い。オバマ側には“してやられた”感があるんじゃないかな。ヒラリーを副大統領候補に指名しなかった為、一部の女性票が共和側に流れそうだ。今日から始まった米共和党全国大会で掲げられた政策は、絵に描いたような保守。この同性婚への差別感情、僕はついていけない。そんなに聖書を重視するなら、すぐに軍事力で物事を解決しようとせず、“汝、殺すなかれ”を実践してもらいたい。
 8月31日…全米オープンテニスで錦織圭選手(18)が世界ランキング4位のフェレール選手(スペイン)を下し、日本人として71年ぶりに4回戦へ!試合をハイライトで見たけど、錦織選手の移動距離がとにかく長い。“これは間に合わないだろう”という球に追いつく。フェレール選手がフェイントで超手前に落として“決まったぜ”と力を抜きかけると、これを錦織選手が打ち返すので、慌てて体勢を立て直す場面もあった。ウィンブルドンは無念の途中棄権だったから、今回どこまで行けるのかホント楽しみ!※海外でも大注目っすね!//『ポニョ』、ヴェネチア映画祭で喝采。外国人記者もテーマソングを歌ったんだって。あと、宮崎監督に初孫が生まれたそうデス。これを機にまた作品を作ってくれるといいな。//映画誌「ロードショー」、11月で休刊。中高生の頃はスターのグラビアが楽しみで毎号買っていたなぁ(透明の下敷きにソフィー・マルソーとか入れてた)。80年代は35万部だったのが、今は5万部まで落ち込んでいたとのこと。やはりネットで映画誌よりも先に最新ニュースが手に入るのが影響してると思う。//東京上野・寛永寺徳川家霊廟は通常非公開だけど、年に4日だけ、各日80名限定で公開される。今年は大河ドラマを記念して篤姫の墓も案内されるとのこと。抽選申し込み要領はコチラにて。公開日は10月16&28、11月20&26日。全部平日ってのが厳しい〜。//先日、奈良の長谷寺に行く途中でインパクトのある貼紙を見つけて思わず撮影。
  
  このヒョウヒョウとした字体が脱力してていいね〜

 8月30日…もう夏も終わりっすね。友人が薦めてくれたフリーのタイピングゲーム『夜の森タイピング』、画像や音響効果が凝っていて、これを無料で遊べるのは嬉しいッス。タイピングの練習になるし、妖怪が出てきて残暑の納涼にもなるので、軽い気持で遊ばれてみては。といっても、僕は最初の“ステージ1”すらクリアーできませんでしたが…(汗)。//1本のロウソクを描くだけで、見る人の心を鷲掴みにしてしまう孤高の天才画家・高島野十郎。美術学校に通わず、画壇のどの派にも属さず、すべて絵を独学で学び、家庭も持たず、ひたむきに絵筆を握り続けた。31日夜8時からの『新日曜美術館』は大好きな高島野十郎の特集!ぜひ録画をお薦めします!
 8月29日…邪馬台国関連の文献を調べていると卑弥呼=アマテラス説によく出合う。これは卑弥呼を日巫女or日御子と捉え、太陽の子としてアマテラスと結びつけている。また、卑弥呼が没したとされている年代に皆既日食が2年連続で起きたともいわれ、アマテラスの「岩戸隠れ伝説」はこの日食が背景にあるという人もいる。僕は以前からこの“日食説”の裏付けをとりたいと思ってたけど、そんな大昔の天体ショーを確認する術がなかった。ところが!先日『日食情報データベース』というサイトを発見。このサイトはグーグル地図とも連動しており、過去&未来を含めて3千年間の日食を、軌道や時間も含めて簡単に調査できるという驚異的なサイトだった!試しに卑弥呼が他界したと伝承されている西暦248年を含む「3世紀」、そして「福岡」「奈良」で入力してみると(リンク先の“日本”のとこ)、247年3月24日と248年9月5日に日食が本当に起きていた!247年の奈良は皆既日食、福岡でも9割が隠れており、夕暮れ時に「沈みながら欠けていく」という恐ろしいもの。その翌年も九州・近畿共に9割強の日食となり、なんと日の出の時に「欠けた状態で昇って」くる。あまりにドラマチック過ぎる!なんせ248年という年が伝承とドンピシャだし、この表を見た時は椅子から転げ落ちそうになった。大昔の人にとって原因不明の日食が2年連続で起きたわけで、相当大パニックになったと思う。子孫に語り継がれ、やがて神話に受け継がれていったのだろう。/来年は7月22日に鹿児島〜沖縄間で皆既日食が見え、2012年は本州でも金環食が観測できる。その後は2030年の金環食まで20年近く何もないので、絶対にどちらかをこの目で見たいものだ。

 8月28日…列島各地で大荒れの天気。愛知や多摩の豪雨の映像、1時間に100ミリって凄まじすぎる。/最近、突然の集中豪雨で川遊びをしている人が流されるという痛ましい事件をよく聞く。そんな中、神戸市の増水事故では濁流にのまれた小6男児が、リュックサックを浮袋代わりにして助かったことが判明。この児童は学校で“着衣水泳”(着衣泳)の授業を受けていたという。着衣水泳は多くの水難事故が着衣のまま起きていることに注目し、服にうまく空気を入れて浮かんだり、ペットボトルやビニール袋(レジ袋)など、側に浮いてるものを利用し「泳ぐのではなく浮かぶこと」を目的とした護身術だ。浮かんだまま救助隊が到着するまで生き延びる大切な技術。欧州では着衣水泳の教育が競泳よりも重視されていて、イギリスは日本に比べて溺死率が「約9分の1」しかない。こうしたことから、昨今は日本でも全国で6割の小学校が授業に導入しているとのこと。僕は水中で服を着てると水を吸って重くなるので危険と思い込んでたけど、重いのは水から出る時であって、水中では保温&浮力の面からも着てる方がいいんだって。特に運動靴の浮力は馬鹿にできず、海水浴の時も履いたままの方が良いらしい。※これは子どもに限らず大人も習得しておきたいもの。身近で講習会があればぜひ受けたい。分かりやすく学べるサイトを探してるんだけど、まだ日本では着衣水泳がマイナーなのか、丁寧に画像で説明してくれるページがなかなか見つからないなぁ。※このサイトが有名みたい。でも動画が見られず、手順がイマイチよく分からない…。重要なのは背浮きになることらしい。

 8月27日…情報を頂いた動画『新世紀ストーンオーシャン』(1分30秒)、手書きのジョジョ6部キャラとエヴァ主題歌のコラボなんですが、その完成度の高さに圧倒されたッ!最初の1分間は動きが少ないんだけど、ラスト30秒は神タイム。一瞬荒木御大も描かれるなど遊び心もタップリ。これを作った人はスゴイ!(追記。後から教えて頂いたのですが、以前に紹介した4部5部のパロディOPも同じ作者とのことです!びっくり)/ジョジョといえば例の百人一首第2弾の詳細が明らかになってきた。「ぼくの名前はエンポリオです」、この札を見た1分後には注文していた!(公式WEB)//28日夜10時25分からNHK教育で再放送される『歴史に好奇心 漢字のつきあい(4)』はメチャ面白いです!幕末まで日本には「芸術」「自由」「理想」「宇宙」「科学」「地球」といった言葉が存在せず、これらは明治維新の頃に日本人が生み出した言葉。文豪夏目漱石も「反射」「無意識」「電力」「価値」といった言葉を作り出している。目からウロコの25分間.。//昨日、アフガニスタンで誘拐され命を奪われた伊藤和也さん。彼は貧しいアフガン農民の為に、砂漠化する土地に用水路を作って農地を確保しようとしていた。彼を慕う千人を超える村人が捜索に協力したという。これだけでも彼の活動は無駄じゃなかったことが分かる。一部のイスラム社会で(米に協力する)日本への感情が悪化するなか、彼のような人が日本のイメージを良いものにしている。まだ事態の全容が不明なので、後日、あらためてこの悲しい事件について思いを書きます。
 8月26日…2300万円という多額の事務所費(架空計上)疑惑に問われている太田誠一農水相。太田農水相といえば「日本の消費者は潔癖バカ」「消費者がやかましいから食の安全を徹底して行く」という発言のほか、過去にはスーパーフリー事件後に「集団レ○プする人は元気があるからいい」という信じられない暴言を吐いた人物。国民が政治への高い参加意識を持っている欧州なら、とっくに議員辞職モノだ。こんな人間を大臣にすること自体理解できないのに、今回の事務所費疑惑でも福田首相は大臣をクビにしようとしない。せめて「真相究明の為に領収書を公開しろ」と命じることくらいできないのか。農相のポストは、昨年にも同様の疑惑で、「ナントカ還元水」と答弁して自殺した松岡氏、明確な説明もなく辞任した赤城氏と問題が続いている。後手後手に回った安倍首相はこの件でリーダーシップのなさを非難されたのに、福田首相はそこから何も学んでいないのか。/この報道ではネット社会ならではの現象も起きた。太田農水相が“事務所”と主張している建物の隣人が、ブロク上で「隣に7年間住んでいるが、この家で政治活動が行なわれている形跡(ポスターなど)を見たことがない。そもそも家族以外の人がこの家に出入りしたのを一度も見たことがない」と暴露したのだ。そんな建物に2300万も経費がかかるはずがなく、太田農水相への疑惑は深まるばかりだ。//世界では毎年5億人がマラリアを発症し、100万人以上が命を落としている(9割がアフリカで感染)。その深刻な状況の中で、防虫剤を練りこんだ住友化学の“蚊帳”を米タイム誌が「世界で一番クールな技術」と絶賛。日本の技術がアフリカで膨大な数の命を救っているという。これは嬉しいニュースだね!//(掲示板から)1958年に録音されたジャズの名演『枯葉』。アルバム「サムシン・エルス」に収録されている同曲は、マイルス・デイヴィス(トランペット)、キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)、ハンク・ジョーンズ(ピアノ)、サム・ジョーンズ(ベース)、アート・ブレイキー(ドラムという豪華メンバーで演奏された。今年、新たに倉庫から「テイク1」の演奏が発掘され、現在、期間限定で聴くことが出来る(リンク先の“再生する”をクリック)。メンバーの会話には字幕が出るし、ステレオで音質も良いし、涙モノの一曲っす!これから季節は秋になっていくので、夜長に『枯葉』を聴きたいっすね。

 8月25日…新機能のストリート・ビューで軒先の洗濯物まで見えて賛否を呼んでいるグーグル・アース(1分16秒の解説動画)。このソフトで上空から世界308カ所の牧場を観察した国際チームが、放牧中の牛や休息中のシカの大半が南か北に向いていることを発見。太陽の位置と関係なく南北に頭を向けており、“地磁気”を感知する能力があるらしい。研究者は「地磁気と平行になったほうが、生理的に良い影響があるのかもしれない」「何千年間も牛飼いや狩人に知られていなかったのは驚き」と語っている。牧場の牛が同じ方向or正反対に向いてる光景はよく見るけど、あれが南と北だったとは。※以前に科学番組で「(不吉とされている)北枕の方が磁気が頭から足に流れて安眠できる」と言ってたのを思い出した。//秋田の水族館でシロクマがサーフィンに挑戦中。記事の内容が面白い(笑)。//今年は四国霊場八十八カ所のお遍路さんが多い。これは「閏(うるう)年に逆から巡礼すると弘法大師(空海)とすれ違う=会える」という言い伝えがあるからだ。ペットを飼っていると長期の巡礼は難しいけど、犬用の白衣が登場。これで同行できるっすね♪//種子島で火縄銃鉄砲隊が250人も集結!これはさぞかし壮観だったと思う。是非この目で見たかった!//松本零士さんがデザインした伊賀鉄道の忍者列車。これがホームに入ってきたら仰天するよ〜。子どもの時に見たらトラウマになってたかも(汗)。//インド映画の『ハリ・プッター』をワーナーが“名前が酷似している”として提訴。ジョークが通じないというか、ワーナーも器が小さいなぁ。//読者の方から「北京オリンピックの新体操・団体決勝は、夕方にやっていました。番組表では男子バレーになっていましたが…」との連絡を頂きました。ぐおお、NHKさん、番組表がバレーならバレーしかやらないと思うじゃないか〜!トホホ!(ということで昨日の“決勝を流して欲しい”の記事は消しておきました)//最高気温が30度を下回る日が増えてきて嬉しい。雨の後とか、ほんと涼しいよね。
 8月24日…世界遺産の京都・醍醐寺で観音堂が全焼(西国三十三観音霊場第11番札所)。原因は落雷と推測されている。観音堂は40年前に再建されたもので、付近の国宝建築物は無事とのことだけど、もし霊宝館に落ちていたらチョッパーそっくりの牛さんが燃えていた可能性もあり、一瞬にして数百年前の作品を灰にしてしまう雷はシャレにならない。//女子ソフト、女子サッカーが大活躍しただけに、プロ選手が参戦した男子野球やサッカーの苦戦ぶりが目立った。選手団長の会見のように、やっぱ1年以上前から準備しないといけないのかも。マラソン男女とも補欠選手が間に合わなかったのも残念。北京まですぐなんだから、補欠を出してあげれば良かったのに。連絡不足だなんてもったいないなぁ。//F1の中嶋一貴(W・トヨタ)、よりによって欧州GP(スペイン・バレンシア)でスペイン人の英雄アロンソに背後から衝突するとは。究極のKY事故に観衆11万人の怒りが中嶋へ集中…ヒヤヒヤした。ライコネン(フェラーリ)が給油中に発進して後輪でメカニックをなぎ倒したのもビビッた。他のメカニックがGOサインを出したからライコネンは発進したんだけど、なぜあんな初歩的な事故が起きたのだろう。//今年に入り、映画館に足を運ぶ人が、前年比で4割も激減しているという。ほとんど半数じゃないか。これは尋常じゃない事態。原因分析では不況の他に「吹き替えの海外ドラマに慣れた若者らに字幕が敬遠されている」とあるけど、字幕は問題じゃないと思う。マンガだって文字(字幕)を読みながら絵を楽しんでいるわけだし。これはやはり1800円という入場料の高さが原因だろう。アメリカでは800円と日本の半額以下で鑑賞できる。不況のうえ、すぐにDVDレンタルが出る昨今、1800円では簡単に客足は戻らないと思う…。

 8月23日…24日はおすすめ番組が14本!録画しても仕事の隙間に見る時間は限られており、4台のDVDレコーダーはもう容量限界。1日が30時間あれば…。「人生、ビデオをためるヒマはあっても!見るヒマなどなしっ!」(by島本和彦)。//米国の大統領選、てっきりオバマ&ヒラリーのドリーム・タッグが実現すると思ってたのに、副大統領にバイデン氏を起用したので驚いた。実務派としてバイデン氏は高評価を得ているけど、ヒラリーと組めばヒラリーの支持者も取り込めるし、改革のイメージも強力になるのに。うーむ、11月は勝てるのか?//ダライ・ラマによると五輪期間中にチベットで群衆に向け発砲事件(死者140名)があったとのこと。これが本当なら平和の祭典中の蛮行であり、あまりに酷すぎる。//グルジアからロシアが撤退して良かった。ドイツやスペインのフリゲート艦まで黒海に入り、一時はどうなるかと。//ボトムズの番外編『ペールゼン・ファイルズ』全12話が完結。当初は心配していたCGでのATの動きは、回を重ねるごとに進化していき、そこのところは大満足。問題はストーリーと音楽。あえて新作を作るほどの内容じゃなく、2話もあれば充分の物語。スカスカ。TVシリーズで鳴り響いた乾裕樹氏の重厚&イブシ銀のBGMが、全く印象に残らない軽い新BGMになっていたのも残念。同じストーリーでも過去BGMを使っていれば全体が引き締まっていたのになぁ。来年、この物語の劇場版が制作されるとのこと。ある意味、2時間にすることでグッとまとまる可能性はある。
   
※今夏の墓参から〜大分市の瀧廉太郎の墓と、終焉の地に建つ彼の銅像。「荒城の月」「花」「鳩ぽっぽ」「お正月」「雪やこんこ」など様々な名曲を生みながら、23歳という若さで肺結核の為に散った廉太郎。早世が悔やまれる。銅像の台座にはギリシャ人ヒポクラテスの言葉『人生は短し、芸術は長し』が刻まれており胸が熱くなった。

 8月22日…これまで一度も日本がメダルを手に出来なかった陸上男子400mリレー。北京ではジャマイカ勢など人間離れした身体能力を誇る相手と戦い、堂々の第3位!ついにメダルをゲットした。今季で引退する朝原選手(36歳)の記事にジーン。心からおめでとうと祝福したい!//オリンピックは残り2日。出場したアスリートには色んなドラマがあり、様々な選手がブログに心情を書き綴るなか、初戦で敗北した選手は「誰とも会いたくないし、なるべくなら帰国もしたくないくらいです」と書いている。悔しさや挫折感は当人にしか分からないので、安易に励ましの言葉はかけられないけど、多くの人は日本代表になるだけでも如何に大変か分かっているので、敗北を負い目に感じることなどないと思う。//ミスチルの桜井君は大会テーマ曲『GIFT』のコンセプトをこう語っている--「金、銀、銅という勝者にのみ与えられる輝きよりも、もっと大切で価値ある輝きが存在していると思っている。勝利を収められなかった人の中にも、また勝ち負けのない日常の中で一生懸命暮らしている人の中にも、どんなメダルにも負けない輝きが一人一人にあると思っています」。番組スポットではサビしか流れない『GIFT』は、フルコーラスを聴くと非常に深いメッセージが歌われていることが分かる。「1番きれいな色ってなんだろう?1番ひかってるものってなんだろう?」というメダルを思わせる歌詞から始まり、「白か黒で答えろという難題を突き付けられ/ぶち当たった壁の前で僕らはまた迷っている/迷ってるけど白と黒のその間に無限の色が広がってる/君に似合う色探してやさしい名前をつけたならほら1番きれいな色」と、白(勝利)や黒(敗北)とは違うところにある自分だけの色、大切な価値観を歌い、さらに「地平線の先に辿り着いても新しい地平線が広がるだけ/“もうやめにしようか?” 自分の胸に聞くとまだ歩き続けたいと 返事が聞こえたよ」と心の叫びに続き、「果てしない旅路の果てで “選ばれる者”とは誰?たとえ僕じゃなくたって それでもまだまだ(僕は)走っていく」「降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって/そのすべてが意味を持って 互いを讃えているのなら/もうどんな場所にいても 光を感じれるよ」と繋がっていく。この、“もうどこでも光を感じられる”というフレーズはめちゃくちゃ感動的だ。オリンピックの公式ソングということで、桜井君は練りに練った歌詞を書き上げてきた感じ。ほんと、良い曲!
※Mr.Children『GIFT』(5分45秒、歌詞付き!)
 8月21日…オリンピックの女子ソフトボール、めっさドラマチックでしたね!日本は米国に予選でコールド負けし、2度目の対戦も敗北しており、オリンピックでは一度も勝ったことがなかった。その強敵の米国を相手に、決勝戦で3−1の執念の勝利!天敵ともいえる最強の敵を倒しての金メダル。2日で3試合を連投した上野投手、カッコよかったデス!上野投手は試合前に言ってた「守りは最大の攻撃」を見事に証明した形に。今回のオリンピックでソフトが公式競技から消えるのが残念。試合後に日米豪の3チームが競技復活を求めて声をあげた。//野球と言えば、一時はスランプと囁かれた今季のイチロー。今日2試合連続で3安打を放ち、蓋を開けてみれば安打数はメジャー最多の169本となった。大リーグのタイ記録となる8年連続シーズン200本安打まであと31本。残り試合の数は35だから、一試合に1本のヒットでも達成可能に!//まだまだ残暑が厳しい地域がある一方、北海道・稚内ではなんと1.5度。115年ぶりの最低気温新記録(8月)とのこと。日本は広いっすね。//近年、若い親の育児放棄が問題になるなか、このニュースは子どもの健気さに胸が詰まった。こんな状況でも母親をかばう子ども。切ない…。

 8月20日…中国でのデモ不許可の続報を読んで頭痛がした。当局はデモの申請を認めないばかりか、申請者に「労働矯正1年間」という刑罰を与えているという。平和的なデモを申請しただけで、たったそれだけで1年間の労働矯正。まるで中世の封建国家の話を聞いているようだ。デモの申請システムが、政府に不満を持つ人々をおびき出す手段になっている。民主国家でこんなことが許されていいはずがない。これはもっと国際社会が糾弾すべき問題だ。ミャンマーの選挙で反対票を入れた者が逮捕されたことを思い出す。オリンピックを純粋に応援したい気持がある一方、祭典の裏で起きている抑圧を思うと何とも言えない暗い気分になる。//ムシャラフ大統領を敵として戦っていたパキスタンのイスラム過激派。大統領が辞任したのにまだ自爆テロを続けている。もう自制して欲しい。何の為に“言葉”があるんだ。//大相撲の若ノ鵬が大麻所持で逮捕され現役初の解雇。またしても日本相撲協会の不祥事。最近は稽古中のリンチ殺人や横綱の2場所謹慎など、相撲界はロクなニュースがない。どうなっちゃたんだろね。//子どもの時に、「苦くても薬をジュースで飲んじゃだめ」と親に怒られたことがあるけど、それはやっぱり本当だったみたい。合性というのがあるんだね。薬の成分によってはジュースでもOKなのもあるようだけど、素人にはどれがOKでどれがNGか見分けが付かないので、水で飲むにこしたことはない。
 8月19日…“不気味カワイイ”“仏教の冒涜”など、賛否両論を巻き起こして話題になった平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」。本日のその着ぐるみがお披露目された。このリアル・せんとくん、結構愛嬌があると思うんだけどなぁ(笑)。最近は人気急上昇で全国からイベントへの依頼が殺到しているとのこと!//村上春樹の870万部のベストセラー小説『ノルウェイの森』が映画化決定!小説が発表されたのは22年前(もうそんなにたったのか!)。既に36もの言語に翻訳されているという。村上氏はこれまで『ノルウェイの森』の映画化を断り続けてきたけれど、今回は監督がベネチア国際映画祭金獅子賞の名匠、映像美に定評のあるベトナムのトラン・アン・ユン監督であり、4年にわたる粘り強い説得に応じて承諾したとのこと。トラン監督の『青いパパイヤの香り』は詩情豊かな映画で僕も大好き。再来年の公開が楽しみデス。※『ノルウェイの森』(Ama)//中国政府はオリンピック期間中の政治デモについて、事前に申請すれば所定の場所で許可するとしていたけど、実際には昨日までに申請された77件の申請を全て却下しているどころか、デモの申請者を次々と拘束しているという。これは酷い。どうしてここまで政府は市民を恐れるかね。デモは健全な社会の証拠なのに。//数々の興行記録を塗り替えた『バットマン ダークナイト』、残念ながら『タイタニック』超えは難しいとのこと。うーん、『タイタニック』強し!

 8月18日…関西に住んでいながら、実はこれまで一度も夏の甲子園に高校野球を観に行ったことがなかった。今年は地元の大阪桐蔭が決勝へ進み、また90回の記念大会でもあり、決勝戦のチケットが手に入ったことから、人生40年目にして初観戦!大阪桐蔭、常葉菊川(静岡)、両校とも全国4059校の中を最後まで勝ち抜いてきたのは本当にスゴイ!アルプス・スタンドから見た決勝戦の様子を特設コーナーにアップしたのでお楽しみ下さい♪
※第90回全国高等学校野球選手権・決勝戦ミニレポ(動画アリ!)
 
初観戦の夏の甲子園はスタンドも気温もアツかった!
/ウルトラジャンプ9月号発売(Ama)。ジョジョ7部のスティール・ボール・ランは30ページ強。週刊連載に比べればボリューム満点なんだけど、60ページの回に比べると半分なのでちょっと寂しい。先月から出ている新たな敵キャラ、渋くてカッコイイっすね!
 8月17日…福岡・太宰府で菅原道真の墓参をした時に、すぐ近くに九州国立博物館があったので常設展を覗いてみた。3年前に開館したばかりで、建物は中も外もモダン。九州は金印や銅鏡など古代日本の出土品が多く、博物館もその時代の資料が充実していた。考古学ファンには至福の空間。展示品で見入ったのが、法隆寺「百済観音」像のレプリカと、遣唐使船の内部再現コーナー!百済観音はレプリカと聞いて当初はナメていたけど、作品を前にしてアートサンダーが全身を直撃。素晴らしいデキだった!本物と同サイズ(2m以上)だから巨大で迫力あるし、色彩も完璧に再現されているので、限りなく実物に近い。法隆寺と違って背後からも鑑賞できるし超接近できるので、仏像ファンには超オススメっす!/遣唐使船のコーナーは、船倉内部が再現されていて興奮。通常の美術館では何も触っちゃいけないけど、このコーナーでは積み荷(巻物、香木等)に触ってもOKというのが新鮮だった。海を航海する音が会場に流れるアイデアも楽しい。/先述した百済観音のレプリカは、あと2、3ヶ月は展示されているらしいので、近くに寄る方は是非足を運ばれては?常設展は420円オンリーなので安いッス!//ジョジョの爆笑&感動の名セリフが多数収められた『ジョジョの奇妙な百人一首』。原作の第1部〜3部のセリフで構成された第1弾に続き、年末に第4〜6部のセリフを収めた第2弾“ドゥーエ”が発売されるとのこと!公式サイトの“商品紹介”コーナーにブチャラティや康一君のカードが写っており、今からテンション上がりまくり。数々の名セリフからどの言葉がチョイスされるか楽しみデス!//来年、『宇宙戦艦ヤマト』が25年ぶりに復活&劇場公開されるとのこと。最新作の設定では、38歳になった古代進がヤマト艦長に就任し、雪との間に産まれた子供も登場するらしい。中年になった古代とは、往年のアニメファンには感慨深いっすね。//あがが!昨日の日記で真田幸村の墓として紹介したのは、読者のご指摘で祖父・幸隆の墓と判明!幸村に会いたいという気持が先走り、「幸隆」という視覚情報が、脳に到達する時は「幸村」に変換されていた。グハーッ。文章を訂正すると共に、動画の再生がうまく行かないとのメールもあったので、より一般的なファイルに変換しました。これで動画は再生出来ると思います〜!
 8月16日…北京オリンピックの男子100m決勝は、ジャマイカのウサイン・ボルト(21歳)が世界新記録の9秒69を叩き出して優勝!人類は1968年に10秒を切り、91年にカール・ルイスが9秒8台を記録し、99年に9秒7台、そして今年ついに9秒6台に突入した。ボルトが圧巻だったのは、がむしゃらにゴールを目指すのではなく、最後は横を振り向いたり、両手を広げてゴールインしたこと。最後までフォームを崩さずに走り抜けたらさらにタイムが上がっていただろう。196cmというとてつもなく長身のスプリンターは、足の長さからして他の選手と違う。なんて選手が現れたものか。スゴ過ぎる!(☆o☆)//8月12日に発売され、現在コンビニや書店に並んでいるフライデーの別冊、写真雑誌『フライデー・ダイナマイト』(講談社)に「ニッポンの偉人・墓巡礼27人」という4ページの誌上巡礼特集を書いてます!同誌には女性の水着写真やモロのグラビアもあって、買うのはちょっと恥ずかしいかも知れない(汗)。そのお色気世界の中に、なぜか僕のお墓コーナーがあり、そこで夏目漱石、芥川龍之介、紫式部、近藤勇、写楽、種田山頭火など27名の墓&人物紹介をしています。まるでそこだけがシュールな異次元空間のよう(笑)。僕は気合いを入れて書いてますので、もし手に取る機会があれば御一読を!執筆した僕が言うのも変だけど、グラビア系の雑誌なのに、よくもまぁ地味な墓コーナーを作ったものと講談社さんに感心しきりッス!//小国ながら家康の攻撃をはね返した真田一族。菩提寺は長野・上田の山奥、長谷寺にある。JRの上田駅から「管平」行きのバスで30分(1日数本のみ)。“真田”という停留所で降りて、そこから徒歩20分。辿り着くまで遠い道だったけれど、苔むした素晴らしい墓所だった。


手前が真田昌幸の墓、
その左が幸村の祖父・幸隆だ
墓所の門には真田
の紋“六文銭”が
朝7時半の山中は大気がヒンヤリと涼しく、木洩れ陽の中で鳥がさえずっていた。時が経つのも忘れて真田家の墓前に腰を下ろす。この墓前の動画(24秒)からも、山の朝の空気感が伝わってくるかと!※冬季は雪で墓参道が閉ざされるので、春〜秋までしか巡礼できない。
 8月15日…2週間で鹿児島から秋田まで15カ所の県を巡礼!38度の熊本や太宰府がある一方で、秋田の朝は16度。涼しいどころか肌寒いくらいでビックリ。日本は広い。そしてどこの町も優しい人ばかり。TVをつけると酷い事件が流れる昨今、“現代人の心は荒廃している”と言われるけれど、半月でこれほどの距離を巡礼できたのは、数え切れないほどの親切と助けがあったから。東北では電車に乗る為に駅を探しながら走っていると(電車は2時間に1本)、道を尋ねた家の人が車を出して送ってくれたり、鹿児島ではレンタサイクル屋さんが店の営業時間後もずっと貸してくれたり、タクシーの運転手さんがメーターを倒して一緒に墓探しを手伝って下さったり、墓の資料を求めて図書館に入ると、図書館員の方が駅まで送って下さったり、もう書き出せばキリがない優しさと善意の連続。初対面の相手なのにホント親切。ビバ人間って心から実感!短期間であまりにも色んな事があったので、おいおい書いていきます。この墓参で出会った全ての方に感謝ッ!!
石川県・能登半島にあったキリシタン武将・高山右近の像と
山中に隠れるようにあった十字架の墓。戦国武将の十字架
の墓を初めて見た。高山右近は、徳川家康が「右近の兵一千
を、他将の兵一万よりも恐れる」と認めたほどの名将だった。
 8月7日…九州巡礼から帰って来たところですが、荷物を入れ替えてこのまま東日本へ仕事&巡礼に出発します!8月15日の夜から本格的に更新を再開しますーッ!墓参予定は以下の通り。
(秋田県)白瀬矗(のぶ@南極探検隊)
(山形県)茨木のり子
(新潟県)坂口安吾、良寛、親鸞、上杉謙信、安寿姫・厨子王丸
(福島県)近藤勇
(長野県)真田幸村、小林一茶、栗林忠道、山本勘助
(山梨県)武田信玄、勝頼
(富山県)織田信長
(石川県)高山右近、初代中村歌右衛門
(福井県)柴田勝家&お市、岩佐又兵衛


夕暮れの桜島!

『篤姫』で瑛太が演じて
大注目の小松帯刀

 8月1日…いま邪馬台国や幕末の志士、九州の芸術家について原稿を書いていて、その取材で6日間ほど、九州にへ行ってきます。次回の更新は7日夜になります。//僕は関西人ということもあり、邪馬台国畿内説を支持してきたけれど、調べてみると九州にも説得力のある遺跡がいくつもあるねぇ!6日間でどこまで足を運べるか分からないけど、以下の遺跡やお墓を訪れる予定!(福岡県)墓…黒田如水、夢野久作、菅原道真、青木繁、蒙古塚、108人塚/遺跡…平原遺跡(卑弥呼の墓?)
(佐賀県)遺跡…吉野ヶ里遺跡(卑弥呼の墓?)
(熊本県)墓…細川ガラシャ、宮本武蔵、加藤清正
(鹿児島県)墓…西郷隆盛、小松帯刀、島津斉彬、島津義弘、月照、柏木源藤
(宮崎県)遺跡…西都原古墳群(卑弥呼の墓?)
(大分県)墓…大友宗麟、滝廉太郎、長宗我部信親、河童/宇佐八幡宮(卑弥呼の墓?)
8月の炎天下を考えると、この計画は無謀に思える。しかし、何一つアクシデントがなければ計算上は可能だ。どこで時間を食うか分からないので宿の予約はゼロ。とにかく台風とぶつからなくて良かった。//番組情報、まとめてアップしておきます。最大の目玉は8月5日の宮崎駿監督を追ったドキュメンタリー。2年半も密着したというからスゴイ。これを録画失敗したら号泣。原爆関連では7日の米軍カメラマンの反核運動。どのように米兵として語っていくのか知りたい。//8月2日発売の時計雑誌『クロノス 9月号』に映画コラムを連載しています。今号で紹介するのはSF娯楽映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』っす!





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