最新文芸情報


2012.7〜8

 8月31日…最近のニュース記事で一番目を疑ったのが、「原発、断層ずれても運転可能に 保安院が新基準導入へ」。これまで法律上は“活断層の上に原子炉を建ててはならない”と定められていたけど、“小さなズレと想定される断層ならOK”という方針に変えるようだ。それって、どうせ大きなズレになった時は“想定外だった”という言い訳で、誰1人責任を問われないんだろう。断層がズレたら、たとえ原子炉が大丈夫でも、周辺の配管が外れたり割れたりして大事故に繋がる。福島では直下型でなくてさえああなった。フクイチ事故を起こした黒幕・保安院が、また“断層ずれても大丈夫”と「新しい安全神話」を垂れ流そうとしていることに怒髪天。もはや原発を再稼働させるためなら何でもあり。原発を動かそうとする連中がこの有様だから、原発施設の安全性以前に、人間に不信感を持たれて世論が脱原発に向かっているのに。まったく状況が分かっていない。
/別の記事では「4原発、活断層連動でも“安全”・各電力会社が評価」「想定の揺れを超えても、追加の耐震補強工事は不要」というのも。電力会社が自分で調査して「安全」という報告に、もはや何の価値があるというのか。骨の髄まで隠ぺい体質のある電力会社が、自分たちに都合の悪い結果を報告するはずがない。中立で透明性のある第三者機関の調査しか意味なし。「想定の揺れを超えても耐震補強不要」なんて、フクイチ事故の最終報告書に書かれていた「危険を知りながらの違法な改修逃れ」と同じ。
/ほんと、一刻も早く発送電分離をやって欲しい。そうすれば、全国で大企業が自家発電した電気(6000万kw以上)を一般家庭でも買える様になる。自家発電の電気は、原発の建設費や廃炉費用なんて盛り込まれないから、電力会社の料金より遥かに安い値段になるだろう。
/大事なことだから、直下型地震のヤバさをおさらい。通常の地震で原子炉を運転停止する時は、制御棒を挿入して緊急停止させる。ところが、活断層のズレによる直下型の強烈なやつがきたら、猛烈な横揺れで制御棒を挿入できない可能性がある(そもそも、平時でさえ制御棒の脱落事故は起きている)。福井・若狭など原発密集地で一基でも核暴走が起きれば、人間が誰もそこに行けなくなるため、あの原発銀座の全ての原発が制御不能になって、日本だけじゃなく北半球が終わってしまう。だから、活断層の上に原発を建てることは絶対にダメなんだ。
/経団連は電事連に牛耳られ、労働者側の連合も電力会社の労組に牛耳られ、メディアは最大のスポンサーである電力会社に逆らえない。夏が終わっても、大飯原発を再停止させよという国会議員はごくわずか。自民党など、2030年時点の原発割合「0%」を支持する意見(アンケート回答者)はたったの4%しかいない(民主も42%で半分切ってるけど、この期に及んで4%というのは驚愕)。
/『節電8週間 関電“原発なしでも余力”』。関電の広報室担当者が「節電効果があり、現時点では原発がなくても供給力は維持できた」と認める回答
 8月30日…サイト読者の方からの情報をふたつ。
(1)北極海氷がますますヤバイ→原発問題に隠れがちだけど、今年の北極海氷の面積は激減。2015年に夏季の海氷、2030年代に冬季が消滅すると予想する科学者もいる(北極海氷の体積のデータ・グラフ)。北極海氷が溶け、気温が上昇すると永久凍土のメタンが排出され、さらに気温が上昇する魔のスパイラルに突入する。地球環境の崩壊を止めるには、太平洋の温かい夏期海水の北極海流入を防ぐ必要があり、アラスカ〜ロシア間のベーリング海峡85km(最深部60m)に未曾有の巨大ダムを築く案も出ているとのこと。
(2)リオ会議におけるウルグアイのムヒカ大統領のスピーチが良い→「質問させてください。ドイツ人が1世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか?」「水源危機や環境危機が問題源ではないことを分かってほしいのです。根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ」。スピーチの全文翻訳を行っているブログ

 8月29日…ノートパソコンがぶっ壊れ、初期化&再インストール。全データ移動、果てしなき作業…。
//今日メモった良い言葉。「長い旅行に必要なのは、大きなカバンじゃなく、 口ずさめる一つの歌さ」(スナフキン)。
 8月28日…アメリカ、ネバダ州の砂漠で今年も開催されたバーニングマン(ウィキ)のお祭り。リンク先左にある画像リストを見ると、「明るいマッドマックス」的なビジュアル&パフォーマンスが溢れ面白そう。一度は参加したいもの。
//米国のレストランで行われた実験によると、店内の照明と音楽を通常よりも落としてリラックス感を出すと、お客は食べる量が減り、かつ満足感が上がることにつながったという。間接照明や静かな音楽は、摂取カロリーを抑えられるし、料理も楽しめるんだねぇ。
//10月からのアニメ版ジョジョ、第一報のイラストが荒木絵とあまりに異なったので不安になったけど、新たに発表された青年期の画像は違和感がかなり減った!めっちゃ期待!
 8月27日…前回の大河『平清盛』が2回目の視聴率一桁台(9.3%)を出したことで、メディアに酷い言われようなんだけど、コラムを書いてる人は本当に先週の第33回「清盛、五十の宴」を見た上でディスってるんだろうか?個人的には実に見応えがあったと感心しきり。平家は舞いの名手や和歌が得意な者など、とても人材が豊富であることがよく分かった名エピソードだと思う。平家一門VS名門貴族(藤原摂関家)との「舞い&和歌バトル」は非常に面白く、軍の衝突など派手な戦闘シーンのない“地味回”なのに、まったく飽きさせなかった。武士を“成り上がり”として軽蔑している貴族たちを、平家一門は貴族連中が専売特許と思っている“舞い&和歌”で勝負。いわば相手の土俵にあがった上でギャフンとねじ伏せるのが実に痛快。当回は平氏それぞれの個性がよく描かれているので、これから源氏との戦いで1人、また1人と散っていく時に、グッと感情移入できると思う。あと、流罪になった頼朝のフヌケっぷりが凄まじく(いわゆる精神崩壊)、あの状態から源氏が逆転できる要素など何一つ見当たらない。今の頼朝を見ておいた方が今後さらに盛り上がるので、未見の方は土曜の再放送をオススメします!
【追記】夏のドラマは全局壊滅状態と報じられており、視聴率に苦戦しているのは清盛だけじゃないようだ。
//特別天然記念物の哺乳類・ニホンカワウソの生息が30年以上も確認されないため、環境省が絶滅種に指定。昭和まで生息していた哺乳類が絶滅したのは初めてとのこと。100年前の人は、メダカがレッドリストに入っていたり、スズメが激減してるとか信じられないだろうな…。
 8月26日…「芸術家である前に人間であれ」。墓巡礼コーナーの彫刻家ロダンを加筆しました。ロダンはミケランジェロ以来の最大の彫刻家!弟子のブールデルいわく「我が師ロダンは、内部の炎だけで燃える炉だ」。
//おすすめ番組情報を書いてると曜日による当たり外れがホント大きい。月曜・火曜はアート番組の不毛地帯(特に月曜)で、よさげな番組を探すのに骨が折れる。一方、水曜・木曜は逆にリストから削るくらい充実している。29日など関西圏は深夜の2時台に仏像マニア向けの番組が裏番組で被っているというあり得ない現象が。しかもNHKではなく、両方とも民放というのがまた珍しい。
//育児ブログの8/19分に初めて訪れた『富士サファリパーク』(日本最大のサファリ!)の様子をレポしています。興味がある方は是非♪※あと、育児1000日目を経過し、ブログをカテゴリー化しました。ブログ右側に項目別の見出しがあります。6月のウルトラマン・ショーのレポは相当気合い入ってます(笑)。
 8月25日…“恩人映画”と呼んでいる作品がいくつかある。どれも人生の辛い時に支えてくれたものだ。特にフリー・ダイビング(素潜りの深さを競う競技)に生きる男達を描いた1988年制作のフランス映画『グラン・ブルー』は、当時20代前半の僕に決定的な影響を与えた。
その頃はバブル景気(1986-91)のド真ン中で、世の中は浮き足立っており、テレビも映画もインスタントな恋愛モノが花盛り。メディアは恋愛至上主義に席巻されていた。どの作品も「恋愛より大切なものはこの世にはない」と言わんばかりだった。一方、僕は“痛恨の一撃”といえる手酷い失恋を立て続けにくらい、もう惚れた腫れたの話にはウンザリしていた。テレビをつけると、オシャレな美男美女が高級マンションで恋の駆け引きをするトレンディ・ドラマだらけで、4畳一間・家賃7千円&学食の50円素うどんで命を繋いでいた僕は、この世の外側から世界を見つめている心境だった。そんな時に、突然目の前に現れたのが『グラン・ブルー』だった!この作品が描いた内容で衝撃的だったのは次の2点。
(1)世の中には恋愛より大切なものがある→“そんなの当然じゃん”と思う人もいると思うけど、公開当時はそのことを言ってくれる作品はマジで皆無だった。“もう片想いに振り回されるのはイヤだ”“他人の感情に自分の幸不幸を委ねたくない”“心の奥にブレない核が欲しい”と切望していたので、主人公ジャックを信奉するジャック教の信者となった。映画で愛が2番目の価値になったのは、本作品と3年後に公開された『テルマ&ルイーズ』(リドリー・スコット監督)くらいかも?
(2)“生きる為に死ぬ”という考え方→自死を美化することなく、しかも、この世から一足先に出ていくことを見る者に納得させた。他人から見れば自死なのに、“現実逃避で去って行くワケじゃないし、そんな生き方もある”と、2時間台の上映時間で証明してみせた。自死という行為の賛否云々を越えた世界。“そんな選択肢もあるんだ”と教えてくれ、僕はどれほど肩の荷が下り、ラクに呼吸できるようになったか。僕にとっての“海(グラン・ブルー)”は、文芸ワールドであり、ジャックのようにどこまでもそこに潜って深海に静かに身を置きたいと思い、実際10年近くそんな生活を送っていた。※その後、『ガタカ』を観て浮上&泳ぎ始めて今に至る。
/『グラン・ブルー』は同時に空前絶後のラブ・ストーリーでもある。こう書くと「さっき恋愛至上主義じゃない作品って言ったじゃん」とツッコミが入りそうだけど、事実、ジョアンナという女性の登場人物が、映画史上に残る究極の愛の名セリフをクライマックスで言う。ここからは完全ネタバレになるので、見ようと思っている人は読まないで。
→海を愛しすぎたジャックは、もう陸では生きられないと悟り、クライマックスで人間が水圧で生存できない深海へ旅立とうとする。それを海上で引き留めようとするジョアンナ。すると、ジャックはジョアンナに1本のロープを手渡した。そのロープはジャックの手元の“おもり”に繋がっていて、ロープを引けば“おもり”は深海へ落下するようになっていた。ジョアンナにしてみれば、ロープを引けば愛する人は死ぬ。でも、引かなければ相手を何も理解していないことになる。究極の選択。映画を観ていてあの30秒ほど緊張したことはない。ロープはジャックが自分で引くことも出来た。でも、あえて彼女に引かせたのは、“一番大切な人に引いてもらいたい”という、ジャックなりの愛の告白だ。僕はジョアンナがどうするのか息を止めて画面に見入った。彼女の出した答えは「行きなさい。私の愛を見てきて(Go…Go and see, my love!)」。つまり、ロープを引けるほどジャックのことを愛している=海底には私の愛がある、ということ。これ以外考えられない最高の愛のセリフ。なんという極限状態のラブストーリー。衝撃が強すぎて劇場を出る時は放心状態になっていた。物語はゆっくりと展開していくけど、すべてがラスト5分に凝縮していく様は圧巻としか言いようがない。海の美しい映像だけでなく、透明感のあるエリック・セラの音楽もこの作品を珠玉の1本にしている。公開時、リュック・ベッソン監督はまだ29歳。『レオン』以降、あまり話題になる作品を撮っていないので是非復活を願いたいところ。
※『グラン・ブルー』(Ama/ブルーレイ)
※アメリカ公開版はラストが激変。まさかのジャック浮上!アメリカではハッピーエンドじゃないとウケないと言われており、こんな展開に(汗)。
※『グラン・ブルー』のストーリー紹介を含めた長編レビューを映画コーナーにアップしています。あと、発売中の時計雑誌『クロノス日本版9月号』でも、連載の映画コラムで本作品をピックアップしています。
//アポロ11号に乗って人類で初めて月面に降り立ち、「1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類には大きな飛躍だ」と語ったアームストロング船長が死去。享年82
 8月24日…ウランの埋蔵量はあと60年分。つまり60年経てば、原発はもう終わり。後に残るのは、人間が近づいただけで死んでしまう核のゴミ=使用済み核燃料。無害になるまで10万年も貯蔵管理しなければならない。100年後、千年後、1万年後の人々は、僕らの世代のことを間違いなく呪う。「たった数十年のエネルギーを作る為に、9万9900年も後世の人類に迷惑かけやがって」と。
ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんは、そのことについて次のように語っている。「次の世界、次の世紀、次の時代に、人間が生きることを妨害するということをしないというのが、私はいま生きている人間の根本的な倫理モラルだと思っている」。120%同感。どうして原発以外にも電気を作る方法があるのに、それをやらずに何万年も子孫に迷惑をかけることが許されるのか。なんでこんな愚行がまかり通っているのか。今日、経団連の人がニュースで「資源の問題を考えると原発の稼働は仕方ない」って発言していたのを見て、“まだそんな嘘をついてるのか!”と頭にきた。資源のことを考えるからこそ、残り60年分しかウランがない原発はとっとと止めるべきなのに。
/大江さんと言えば、先月16日に東京・代々木公園で催された「さよなら原発10万人集会」でのスピーチも心に残った。「原発事故がなお続く中で、大飯原発を再稼働させた政府に私らは今、侮辱されていると感じる。政府のもくろみを打ち倒さなければならない」。僕が漠然と野田政権から受けていた感覚を、“侮辱されている”と表現してくれたのがドンピシャだった。官邸前の金曜デモを野田首相が「大きな音だね」と他人事のように語ったことについて、同集会では作家の落合恵子さんが、「私たちの声は大きな『音』ではないのです。声を音というのは民主主義ではありません」とやり返し、坂本龍一さんは「子どもを守ろう。福島の後に沈黙していることは野蛮だというのがわたしの信条です」と抗議した。
  8月23日…発売中のコミックビーム9月号の表紙がスゴイ!いましろたかし先生の『原発幻魔大戦』の主人公が、官邸前金曜デモに参加している場面が描かれている!世の中にマンガ雑誌は数あれど、表紙にガチで「原発はいらない!」と載せているのはコミックビームくらいだろう。無双状態。
いま最も“とんがって”いる
漫画誌・コミックビーム。表紙
を3Dメガネで見ると官邸前
デモが立体で迫る(Ama
先月号をめくると「野田首相!
私はあなたを“恥”だと思って
ます!」と雄叫びが炸裂してた

「バカ菅!浜岡(の停止)
は誉めてやる!」
単行本第1巻から
仮にも全国紙の新聞のことを
「クソバカ」と書いて、この言葉が
編集部で訂正されない。天晴れ
※“クソバカサンケイ”という言葉はキツイ表現だけど、そう言わせる根拠は多々ある。中でも7月21日の産経抄。坂本龍一さんが「たかが電気」と発言した言葉尻を捉えて猛烈にディスりまくってるんだけど、スピーチの前後を聞けば“電気は不要”と言ってるのではなく、いくらでも発電方法があるなかでの“たかが原発の電気”というのがすぐに分かる。産経は「たかが電気」という一部分だけを悪意で抜粋して叩いている(スピーチ全文)。もっと腹が立ったのは、官邸前デモの参加者をバカにした文章。「昨日の首相官邸周辺でのデモには鳩山由紀夫元首相も参加した。原発への恐怖心を利用して騒ぎを大きくしようと画策する左翼団体や金持ち文化人、それに選挙目当ての政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい」。“原発は安全”と嘘のキャンペーンを張って国民を踊らせてきたサンケイが、どの口でそう言うのか。10万人がみんな“騙されているアホ”みたいなことを、よく新聞が書くわ。
 8月22日…約20年前に訪れたシリアの古都アレッポ。フレンドリーで優しい人々、巨大で美しいアレッポ城、美味しいシシケバブ、活気ある市場。シリアでは危険な体験は一度もなかった。それだけにジャーナリスト、山本美香さんの訃報はショッキングだった。イスラム圏は男女の文化が分かれており、女性の心の声を聞くことは、男性ジャーナリストでは無理。山本さんのような女性ジャーナリストがいるおかげで、イスラム女性の胸の内が聞ける。最後の映像の中に赤ちゃんが映っていたのも、現地の人が彼女への警戒心ゼロ&オープンに接しているのが分かる。彼女は僕と同じ1967年生まれ。「紛争の現場で何が起きているかを伝えることで世界が少しでもよくなればいい。報道することで社会を変えることが出来る、私はそう信じています」。こう語って有言実行していた山本さんに、心から敬意を表します。どうか安らかに。そして、日本でもシリア問題がもっと報道されますように。
/上杉隆さんが書いた山本美香さんの追悼文、彼女の謙虚な人柄がよく分かった。
 8月21日…東電の管内は、原発がストップしている&冷夏じゃないのに8月は未だに電気使用率が90%以上になった日がゼロ。昨日の電気使用率も89%どまり。どう考えても、これまでだって原発以外の方法でまかなえていた。
/そして大飯原発を再稼働させた関西電力。持っている火力発電所を動かさず、新規のガスコンバインド発電所の建設も間に合わず(東電や東北電力は今夏に間に合わせた)、自分で供給能力を低くしておいて「使用率○○%」と発表すること自体が国民を馬鹿にしているんだけど、お盆を終えて8月を振り返ってみると、大飯原発の再稼働がなくても乗り切れたことが判明。節電意識が進んだことで、昨年比で関西圏の家庭用電力は約17%も減った!関電は再稼働の前に節電予測をたったの“3%”で計算して「電力不足になる!」と騒でいた。実際、関西圏でこの夏最大の猛暑だった8月3日は2682万kWの電力消費で、関電が“再稼働なしの供給予想”としていた約2500万kW(火力を停めまくってアピールしている数字)を約150万kWオーバーした。関電・八木社長は「大飯原発がなければ厳しかった」と主張しているが、ここにもカラクリがあって、この8月3日は西日本全体で900万kWも電力が余っており、それを融通してもらえれば容易にしのげた数字だ。猛暑のピークですら900万kWも余裕がある状態なのに、大飯原発3&4号機の計236万kWなど無くても問題ナシ!お盆が過ぎてこれからどんどん涼しくなっていき、ますます電力は余っていく。活断層の再調査もストレステストの2次審査もまだ、津波対策もこれから、耐震性も甘く、使用済み核燃料の捨て場所もない、そんな大飯原発はとっとと停止させるべし。
//旅行会社のJTBと駅に置く旅行パンフを作った。テーマは墓巡礼。自分でいうのも変だけど、よくこんな地味な企画にGOサインが出たもの!今月末から近畿一円を中心に幅広く置かれるそうだ。制作に1ヶ月かかった8ページの力作。早く現物が見たい。
 8月20日…信頼している映画ファンの知人が、『アベンジャーズ』と実写版『るろうに剣心』を絶賛。うおー、焦る。早く観に行きたい!
//今月下旬の“ジョジョ一番くじ”、公式WEBのラインナップ(リンク先中段)にゴクリ。イギーのガムストッカー、光るスタンドフィギュア、ペン&ノート、トランジット・ステッカー、このあたりは是非ゲットしたいところ。
//先日の日記に書いた消費税の税率アップに反対する意見を別ページにまとめました。
//今日メモった言葉「ぼくはこの目で見ないものは信じない、そのかわり、この目でみたものはどんなにばかげたものでも信じるよ」(スナフキン)。
 8月19日…2009年2月3日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所が、領土問題で争っているルーマニアとウクライナに対し裁定を下した。この紛争は黒海で海底ガス田 が見つかったことから、両国が領海線を巡って火花を散らしていたもの。埋蔵量はルーマニアの国内消費の20年分に相当するというから、取り合いになるのも 分かる。判決では係争海域の約8割がルーマニア領海と認定された。これではウクライナが文句を言うんじゃないかと思いきや、ウクライナ政府は「資源開発の環境が整い、両国の利益となる」と歓迎。まるで青春ドラマによくある、堤防でケンカした後に寝転んで笑ってる状態。このウクライナ側のサバサバした反応からも、裁判は公平性が保たれていたことが分かる。
2国間交渉が決裂し、ルーマニアが提訴したのは04年というから、5年で結審したことになる。国際司法裁判所がない時代なら、半世紀、もしくは数世紀にわたって国境争いが続くようなケースでも、1人の死者も出さずに短期間で決着がつく。
過去にもペルーとエクアドルがアマゾン地域の国境紛争で、そしてアルゼンチンとチリがビーグル海峡周辺諸島の領有権問題でこの裁判所を利用し解決してきた。
国際司法裁判所は一般の裁判所とは異なり、当事国の双方の同意がなければ審議が始まらない。今回の場合はルーマニアが提訴してもウクライナが裁判を拒絶す れば審議されなかった。ウクライナにも「解決したい」という強い思いがあったからこそ実現した。隣国同士で睨み合って採掘できずにいるより、ずっと賢明な判断だと思う。
この裁判所は人類全体の宝。ここがまともに機能している限り、国家間で不毛な憎しみが戦争という形で噴き出す確率はグンと減る。武器屋は儲からないし、戦費の貸し付けで一部の銀行家がウハウハになることもない。
領土問題はモロに愛国心を刺激するため、とかく感情的になりやすい。それだけに、どの国の政治家も、この問題を最大限に利用し、強硬姿勢を見せることで国民の支持・選挙の票を取り込もうとする。僕は領土問題をネタに、憎くもない相手を憎まされるのはウンザリだし、昔から何度も繰り返されてきたその手に乗る気はない。竹島だけでなく、北方四島、尖閣諸島の問題も、とっとと国際司法裁判所に提訴した方が良い。「尖閣諸島は日本が実効支配してるから裁判は不要」という意見もあるけど、それじゃあ同じ理由で出廷しないロシアと韓国を引っ張り出せない。ぜひ日本政府には、国連やサミットはもちろんのこと、テレビ、ラジオ、あらゆる機会を見つけて相手国の国民に「早く平和的に解決しましょう」と裁判での決着を呼びかけて欲しい。どの国の政府であろうと、失政をごまかし、国民の不満を他へ向けさせる為に、領土問題を利用するような卑怯な手法は許さ れない(不況下では憎悪を煽られるとマイナスの感情が加速しやすい。それがロクな結果を生まないことは歴史が証明している)。
※1872年にドイツで作製された地図には竹島と朝鮮半島の間に日韓の境界線が引かれ、竹島は日本領と国際的に認識されていたことが分かる。さらに19世紀末〜20世紀初頭の欧州諸国が作成した地図では竹島が日本領と記載されている例が複数存在する。韓国側の言い分は、「それより古い15世紀末の韓国の古地図“八道総図”(朝鮮全図)に于山島=竹島が記載されている」というもので、韓国領・鬱陵島の“独島博物館”の屋外にはその朝鮮全図を彫った石碑がある。ところが、その地図では鬱陵島の東に位置するはずの竹島が西側にあり、于山島が竹島という主張には無理がある。また、博物館内の立体地図は于山島の位置が東に“修正”されており、地図の改ざんが指摘されている。
//トニー・スコット監督が転落死したと速報。自死の可能性があるとのこと(マジか…)。全面核戦争の危機を描いたサスペンスの傑作『クリムゾン・タイド』、三つ巴の銃撃戦が伝説となっている『トゥルー・ロマンス』など、緊張感のあるハイテンポのアクションに定評があった。享年68。※兄はリドリー・スコット監督。
 8月18日…ロシアでプーチン政権を批判した曲を歌った女性ロックバンドのメンバー3人が、禁固2年の実刑判決を受けた。完全に見せしめであり、秘密警察が暗躍していた旧ソ連時代に逆戻り。その状況でも、「ここに来なくてはならなかった」(リンク記事参照)と反プーチン・デモに参加した数百人の市民の勇気に敬意を表したい。
//本日午前10時から『ジョジョ展(東京)』の前売りチケットが発売。あまりに仙台会場の来場者が多かったうえ、東京会場は仙台よりもさらに展示作品が増えるため、チケットはすべて入館日&入館時間のダブル指定に!僕はなんとか初日(10/6)の最終回(18時〜)のチケットをゲットした。無事に手に入って良かった!
 8月17日…無事に4日間の静岡探訪から帰還!今回の静岡入りで巡った土地は実に43カ所!14日の午前3時に大阪を出発。走行してすぐに猛烈な雷雨となり、静岡に着くと大雨洪水警報が出ていて焦った。箱根を通過して伊豆に向かう時、せっかく有料のスカイラインを通るのに、富士山の影も形も見えず、ひたすら霧の中を前進…。2日目も丸1日富士は見えず(富士市に宿泊してるのに!)、だんだん“富士山はかつて存在した伝説上の山で、今も見えるというのは都市伝説では?”と思うように。そして3日目の朝、ついに富士山がその全容を表した。その日は午後から焼津、島田方面に向かったので、すぐ近くで見るのはラストチャンス。巨大な霊峰を目の前に全身に電気が走った!//以下、史跡をメインに印象に残った光景をピックアップ。玉泉寺は幕末にハリスが米国総領事館を置いた寺。国内初の外国人墓地がある。
ペリー黒船艦隊乗組員の墓。
強風でマストから落下したり、
病に倒れたり、彼らも彼らで
命がけだった(下田市玉泉寺)
ロシア・ディアナ号の水兵。
安政の大津波で転覆。
和墓に十字架が刻まれた
非常に珍しいお墓だ(玉泉寺)
うおお!横穴式古墳がマンション
のようにズラリ!(柏谷横穴群)
滞在3日目、ついに見ることが
出来た富士山!(富士サファリ)

大井川に架けられた蓬莱橋は、なんと約1キロ!
世界最長の木造歩道橋としてギネスブックにも
掲載。往復に30分もかかった!(島田市)
足利尊氏の子、義詮の
塚には、思わずニッ
コリの仏さま(三島市)
頼朝&政子像。頼朝が14歳から
31歳まで清盛の命令で流されて
いた蛭ヶ島。ちょうど大河の舞台!
東海道3大関所の一つ、気賀関所。
浜名湖の北側。復元された牢屋への
入牢体験が出来たぜよ!(笑)
 8月13日…明日からお盆休みを利用して静岡(主に伊豆半島)へ巡礼&史跡取材に行きます。なので、次回の更新は8/17になります!
//子どもがもうすぐ3歳になり、体力がついて言葉も通じるようになってきたので、初めて車で長距離移動に挑戦。普通の家族なら、行楽地に行くんだろうけど、行き先が墓地や古墳、縄文遺跡ばかりで本当に申し訳なく思う…。今回、静岡県の史跡を徹底的に調査し、85カ所ほど訪問希望地をピックアップした(マップ@東北編に追加)。ここから、3泊4日の行程で行ける場所を厳選することになる。この地域の墓所は、源頼家、源範頼、北条時政、北条時頼、伊東祐親、曾我兄弟など鎌倉期に活躍した人物が多い。個人的に巡礼のメインは、2002年に暗殺された民主党の石井紘基衆議院議員。同議員は、官僚の天下り会社が約3000社もあること突き止め、国家予算の闇・特別会計に国会で切り込もうとし、その矢先に殺害された。多くの人が忘れている事件だけど、戦前の出来事じゃなく、ほんの10年前のことであり、しかも現職の国会議員が会期中に刺殺されるという、民主主義の根幹を揺るがす悲劇だ。絶対に風化させちゃいけない。今のダークサイドに堕ちた民主党を見るにつけ、石井紘基議員が存命であればと無念でならない。
//細田守監督の新作アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』、めさめさ良かった!94点!さすが、あの辛口の富野御大が絶賛しただけのことはある。富野監督いわく「本作の前では、もはや過去の映画などは、ただ時代にあわせた手法をなぞっているだけのものに見えてしまうだろう」「このような作品に出会えたことは、同じ作り手として幸せである」。そして、『ダークナイト ライジング』も3時間がアッという間。両作品のレビュー、お盆明けに書きます。
//ロンドン五輪が閉幕。日本は史上最多となる38個のメダル!体操個人総合優勝の内村選手、ボクシングの村田諒太選手、卓球団体で初のメダル、ホント感動的だった。
//韓国大統領が竹島訪問。親族の汚職などで叩かれているため、竹島上陸で支持率アップを狙ったようだ。国際司法裁判所で決着を着けない限りこの不毛な衝突は続く。韓国政府は裁判を拒否しているけど、じゃあどんな落としどころを考えているのか。先のことを考えて行動して欲しい。
//「夏の電力が足りない」「経済も人も死ぬ」と大騒ぎして原発再稼働を訴えた関西電力。その関西電力が“脅迫”の根拠として提示した電力需給予測(5月発表)と、今夏の実測データを比較した結果、実際には不足どころか大飯原発2基の3倍もの電力が増えていたことが判明。関電は揚水発電、水力、他社からの融通電力、すべての数値を低く見積もっていたうえ、みんなが努力している節電効果もまともに予測していなかった。ほんと嘘ばっかり。東電会議ビデオの隠蔽といい、原発が危険なだけじゃなく、動かしている企業の体質がレッドカード。
//オススメ番組情報をアップしておきますね!終戦日のNHK、良い番組が多いっぽい。おニューのスマホを持って旅に出るので、1日の終わりにはツイートをしたい。
 8月12日…生まれて初めて、セスナ機で羽曳野や堺の古墳群を空撮!周囲の民家と大きさを比較すると、地上では分かり難いい古墳の巨大さが実感できた!
面積第1位の仁徳天皇陵 体積第1位の応神天皇陵
ヤマトタケルの御陵など、視界に
入りきらないほど古墳が多い
古墳マニアに人気の「古墳
弁当」
鶏そぼろが前方後円墳!
 8月11日…今日、日本最大の古墳・仁徳天皇陵や他の大型古墳群を撮影するため、セスナ機で空を飛ぶ予定。でも、大気の状態が不安定で、日中は雷雨になると天気予報。なんとか夕方まで空がもって欲しい…。
//昨日報告したように、本日14時25分から関西テレビの『モモコのOH!ソレ!み〜よ!』の墓マイラー特集に出演します。ド緊張っぷりを笑ってやって下さい(汗)。
//ケータイが壊れて、ついにスマートフォンを購入。出来ることが多すぎて戸惑ってます。ほんと、電話というより小さなPCですね。これで墓巡礼中にグーグルマップを見たり、ウィキをサクサク調べられる。従来使ってたケータイは、電車の乗り換え案内さえ、頻繁にフリーズしてストレス・タイフーンだったからなぁ。今までよりツイッターも利用しやすくなったので、いろいろツイートしていきますね。
 8月10日…「暗くしててもしょうがない、明るく行こう、楽しもう」。なでしこの選手たちが笑いながらムカデ走でメダル受賞式に登場したのは、ジーンとくる映像だった…!
//おすすめ番組情報にも書いていますが、明日土曜14時25分から関西テレビの『モモコのOH!ソレ!み〜よ!』の墓マイラー特集に出演します!京都ロケで元R-1王者(ピン芸人日本一!)の浅越ゴエさんと、千年の都の歴史上の人物の墓(紫式部、秀吉、龍馬等)を巡礼しました。ゴエさんは、とっても優しく、誠実な芸人さんでした。朝早くからのロケで疲れているハズなのに、子ども達に囲まれてサインを求められると、皆に書いてあげてました(それも一人ずつ話しかけながら!)。修学旅行の子ども達が次々来るのですが、ホント全員に書いてあげてて、あれはなかなか出来るものじゃないデス。/今年は4月に『ビーバップ!ハイヒール』(朝日放送)、6月に『ノンストップ!』(フジテレビ)、ラジオが2本と、短いサイクルでメディア出演の依頼があり、本当にありがたい話です。あくまでも主戦場は『月刊石材』の連載や準備中の新著など、ペンの方になるのですが、テレビ・ラジオなどは他分野のプロの方と交流できて色々勉強になります。特に『ビーバップ』でブラックマヨネーズさん、今回の『OH!ソレ!み〜よ!』でゴエさんと、半年の間にM-1、R-1両方の王者の方と仕事をしたことは得がたい経験で、現場でトークの「間の取り方」や、アドリブの入れ方などを学べて大きな収穫でした。ゴエさんとは、「京都〜大阪まで2人で車中移動」というレア過ぎる体験をし、仕事以外の様々なことを話せたのが、まっこと貴重な時間でした。/番組自体は30分ですし、ロケ映像が流れるのは短い時間と思いますが、ご覧になられた方が楽しんで頂ければ幸いです。オンエア後に番組の感想などアップしますね。
//本日の官邸前抗議MAP
 8月9日…全番組の中で、毎週最も放送を楽しみにして、サントラを聴きまくっている、我が愛する大河ドラマ『平清盛』。大河50周年に相応しい力作と、毎回のように見入っている。あの45分間は完全に忘我の状態。時々、物足りない回もあるけれど、それでも“関ヶ原のない徳川モノ”“前田慶次が出ない直江兼続モノ”を見てきた僕にとっては、限りなく満点に近いデキだ。ところが、その『清盛』が前回のオンエアで歴代最低視聴率となる「7.8%」を叩き出した!これまで“一桁になるかも”と気を揉んでいたけど、9%台を超えて一気に7%台。裏番組は女子マラソンとはいえ、日本人選手が上位にいたワケじゃない。うーむ!せめてこの日記を読んでいる方にだけでも魅力を吠えたい。
/信長、家康らの戦国時代は、あくまでも武士の中での単なる政権交代でしかない。清盛の時代は、貴族から蔑まれていた身分の低い武士が、政権を丸ごと奪い取るという大転換の時代!実にダイナミックな歴史の波。しかも、これまで馴染みのなかった朝廷内の権力闘争、政治劇をエンターテイメントに昇華して、スリリングなものとして魅せてくれている。辛気臭い話にならぬよう随所にユーモアがあるし、宮中の衣装は美しいし、音楽もドラマチック。清盛(松山ケンイチ)、時子(深田恭子)は良い夫婦っぷりだし、嫡男・重盛(窪田正孝)、敵将・頼朝(岡田将生)も次世代として存在感を出してきている。白河院(伊東四朗)、平忠盛(中井貴一)、源為義(小日向文世)、源義朝(玉木宏)、信西(阿部サダヲ)、鳥羽院(三上博史)、待賢門院(檀れい)、美福門院(松雪泰子)、みんなドラマの中では彼岸に行ってしまったけど、どの人物も印象深く、こうして名前を書いているだけで、ありありと彼らの喜びや悲しみ、言葉が思い出される。
/最低記録を更新した第31話『伊豆の流人』は、親が討ち死にし、兄たちは処刑され、すべてを失って伊豆で写経ばかりしている青年・頼朝を描いていた。彼が、都で栄華を極めている平家一門を打ち倒すなどまったく想像できないだけに、今後の壮大なドラマを楽しみにさせる良い回だった。一方の平氏サイドは、池禅尼=清盛の継母が「平家を絶やすな」と言って落命。枕元に勢揃いしていたメンバーが、これから一人欠け、二人欠け、やがて壇ノ浦で全滅エンドになることを考えると、諸行無常感が炸裂し何とも切ない気持ちに。平家一門に感情移入しているので、かつて大河で体験したこともないような“もののあはれ”をこれから感じていくのだろう。そういうドラマもあって良い。
※清盛が後白河院を「赤子がここに居ると知らせるように、大声で泣きわめいている」とたとえたのは実に的確。うまい脚本だなぁ。
※視聴率が上がらないのは、気軽に「ながら見」ができないことが大きいかも。平家も藤原摂関家も名前がみんな似ているし、時代背景も馴染みがないうえ、5話くらい前の伏線がザラに出てくるので、45分間はガチで集中が必要。それが敷居を高くしているんだと思う。でも手抜きなしの本気の作品の証であり、人物が重層構造で絡んでいるのが魅力にもなっており、難しいところだね…。
//涼しい夏で電気の余裕ありまくり。明日10日金曜の官邸前・再稼働抗議運動の公式告知
//ロンドン五輪、レスリング女子の伊調馨選手が日本人女子では初となる個人種目3連覇。強い!
//民主党が救いようのない嘘つき政党と化し、小沢派が50人近く抜けた時に、“消費税反対&脱原発”の議員が何人か党に残った。小林興起衆院議員もその一人。同議員は内閣不信任決議案を支持して本日離党した。いわく「党に残って増税法案を廃案にするため最後の努力をしたが、参院で法案が可決されるようであれば選挙で増税法案を粉砕するために離党の覚悟も必要」。まったく同じ気持ちの民主党議員もいると思う。ぜひ同調して欲しい!※昨日の日記に消費増税の問題点をパパッと読めるようまとめてあります。
 8月8日…民主、自民、公明は、マジで10日に消費増税法案を可決するつもりらしい。オリンピック期間中なら注目されないと思ってるんだろう。何度でも言う、「法案成立前に信を問え」と。//国民だって馬鹿じゃないから、天下りを完全に根絶して、入札のない随意契約だらけの特別会計(約380兆円)の無駄金に徹底的にメスを入れ、公務員の給与を各地の民間平均に合わせ、あらゆる努力を行った後の、最後の手段として消費税率を上げるというなら無闇に反対しない。民自公の議員は以下のことをスルーするな。
●「日本の消費税率は低い」論はインチキ
欧州の消費税率(2010年時点)を見ると、英国17.5%、フランス19.6%、ドイツ19%、スウェーデン25%であり、“そこだけを見れば”確かに日本の5%は低い。でも重要なことを野田首相は語っていない。世界の主要国は、食料品など生活必需品の税率を軽くしているということを!英国は食料品、医薬品、家庭の水道、書籍、公共交通、子ども服などの税率はゼロ(電気・ガスは5%)。オーストラリア、アイルランドも食料品は税率ゼロ。フランスは新聞、医薬品の税率は2.1%。米国カリフォルニア州は家の購入に消費税はかからない。それに対して、日本は生活必需品も高級嗜好品も、何でもかんでも5%の税率をかけている。日本の税収全体に占める消費税の割合は36.3%に達しており、オーストラリアの26.8%を軽くオーバーしている(日本は5%、オーストラリアは2倍の10%の税率なのに!“根こそぎ税”だから総計で日本が高くなってる)。今の5%は政府・財務省がいうように低い税率ではない。税収入における消費税の割合は福祉国家のEU諸国とほとんど同じ。もう日本国民は十分すぎるほど高額の税金を搾り取られている。
●増税は税収アップに繋がらない〜最悪のタイミング
前回、税率がアップした平成9年度から10年度は、税収が増えるどころか、消費が落ち込んで9年度53.9兆円が10年度49.4兆円に減っている。予定では5兆円増えて59兆円になるはずだったのが49.4兆円!背景にはアジア通貨危機などもあったけど、それでも今より良い状況だった。9年度は日経平均株価が2万円台。今は半分以下の8千円台後半。為替相場では空前の円高。有効求人倍率も前回の0.74%から0.52%に激下がり。給料は上がらないのに、物価が値上がりすれば、国民はモノが買えなくなり、企業の売上げは落ち、さらに給料が下がり、また売上げが落ちの地獄スパイラルに突入する。そもそも、増税で財政再建した国は皆無。財政赤字は(ムダな)歳出削減によって改善すべきで、安易に増税なんかすればメガ不況の到来。好景気に増税、不景気に減税が経済の基本。
●法人税の穴埋め
消費税導入以来、過去23年間の消費税の累計238兆円に対し、法人税の減収額は223兆円。結局、消費税は法人減税の穴埋めに使われたのが実態。
●経団連が手ぐすねを引く“輸出戻し税”
経団連が消費税増税を狂信的に叫んでいるのは、輸出戻し税が欲しいだけ。国から輸出企業への還付金は、トヨタ、ソニーなど大手10社だけで1兆円。国民生活のことなど考えちゃいない。
●果てしなき大増税ラッシュ
消費税が5%→8%→10%になるだけと思ったら大きな誤解。厚生年金の保険料増がセットのほか4月から以下のヘルロードが始まっている。
2012年4月 子供手当が新制度に(所得制限の導入など)
2012年4月 法人税減税と復興付加税
2012年6月 個人住民税増税(扶養控除の廃止、縮小
2012年10月 地球温暖化対策税(全化石燃料にCO2排出量に応じ課税)
2013年1月 所得税増税(給与所得控除に上限)
2013年1月 個人住民税増税(退職金の優遇廃止)
2013年1月 所得税の復興増税(25年間、税額の2.1%分を上乗せ)
2014年4月 消費税増税(5%→8%)
2014年6月 個人住民税増税(給与所得控除に上限)
2014年6月 個人住民税の復興増税(10年間、年1000円)
2015年10月 消費税増税(8%→10%)※リンク先にグラフあり
最初は「消費税の増税分は震災復興に使います」と言い、それが「社会保障との一体改革」に変化し、今や社会保障は先送りにされ、「とにかく増税」にすり替わっている。“ことごとく”と言っていいほどのマニフェスト違反、原発再稼働の理由は嘘八百、オスプレイ配備も問答無用、そんな政権が「将来の安心の為に増税」なんていって信用できるワケがない!(追記。社会保障の為の消費増税だったのに、民自公の3党合意文書には10年間に200兆円を土建屋にまわす為の財源にすると明記。必要な公共事業もあるだろうが、それはそれ、これはこれ。おちょくっているのか?)
※政府は5%の消費税アップで10兆円の税収になるというが、年間13兆円という天下りへのバラ撒きを見直し(随意契約98.3%を競争入札にする)、税金からの人件費総額32兆2000億円(公務員27兆6000億円、独立行政法人9300億円、国立大学法人8900億円、特殊法人2兆3600億円、認可法人4200億円)を民間レベルにすれば、消費増税分の10兆円は余裕で捻出できると思うんだけど。
 8月7日…女子バレーの準々決勝・中国戦、フルセット&僅差の連続という、まさに“死闘”という言葉がふさわしい熱戦だった!

 8月6日…ロンドン五輪の体操種目別決勝“男子ゆか”は同じ人間と思えないウルトラCの連続。2位の内村航平選手も1位の鄒凱選手(中国。前回の覇者)も、空中の回転が美しすぎる!人類スゴ過ぎ!(約4分)//なでしこジャパン、2対1でフランスに勝利!27本もシュートを打たれてよく1点に抑えたもの。決勝はアメリカ。
 8月5日…消費税増税=改革なワケがない。過去のデータが、デフレ下で増税をやっても税収は上がらないことを示しているのに。マニフェストに載ってないことをするのなら、先に解散・総選挙で信を問わせろ。/政府が提示した「原子力規制委員会」の人事案は、原子力を推進する政策に関与していたモロに『原子力村』の人間が含まれている。この期に及んでよくこんな人事案を出してくるもの。
//8位入賞だけでなく、世界の3本の指に入ることがどれだけ難しいか。銅メダルだって素晴らしい。そう思っているだけに一昨年の石原都知事の次の発言に超脱力「銅メダルなんて誰でも取れる、金を取らなきゃメダルじゃない。金を取らないと日本に帰ってこられないようなもっと重たいものを課せばいい」。メダリストを馬鹿にして五輪誘致とか。

 8月4日…うおお、『宇宙戦艦ヤマト2199』第1話の公式無料動画がYouTubeに!冒頭の10分間のみだけど、冥王星決戦〜守兄さんの「ゆきかぜ」号沈まで全部入ってる。旧作のBGMをそのまま使っているのが嬉しい。是非、大音量&フルスクリーンでお楽しみあれ!
 8月3日…お盆は印刷所が閉まるので、仕事先から締め切りの前倒しが連発。6日の夜まで仕事にかかりっきりに。(>_<)
//原爆投下の命令を下したトルーマンの孫がヒロシマに。少しずつ時代が良い方向へ向かっていると信じたい。
//仙台のジョジョ展、その素晴らしさを日記で吠えようとしたら、なんと全チケットが完売。開催期間は18日間あるのに、6日目にして最終日まで平日チケットもゼロとは!なんちゅう人気!

 8月2日…今年の秋に公開される劇場版サイボーグ009『009 RE:CYBORG』は、監督が「攻殻機動隊」のあの神山健治さん!海外版の予告編(4分54秒)が鼻血モノの渋さなので、ぜひフルスクリーンで鑑賞されたし!リメイク版が好評のヤマトや、再アニメ化が決定したファースト・ガンダムなど、過去のビッグタイトルが最新アニメ技術で復活するのは嬉しい。ここまで美麗画像だと、イメージが壊れるという心配より、新鮮味の方が勝る。
 8月1日…無事に1週間の東北大巡礼から帰還!レンタカーの走行距離は2300キロ!大阪〜東京(400km)の約6倍も走ったことになる。岩手県だけで四国の大半が入ってしまう大きさ。めちゃくちゃ東北は広い。東北出身偉人の徹底墓参、史跡巡り、ジョジョ展、そして津波被災地(奇跡の一本松等)、語りたいことが山ほどある。この旅で出会ったすべての人に感謝。特に、レンタカーのハンドルを交代で握ってくれ、8割以上の行程に同行して下さった岩手在住のM氏に、全身全霊で御礼の言葉を伝えたい。この大巡礼は、土地勘のあるM氏の協力なくしては成功しなかった!現在、残存エネルギーがゼロなので、一息ついてからレポを開始しますね。
※ジョジョ展ので声をかけて下さったサイト読者の皆さん、ありがとうございました!交流できて嬉しかったデスーッ!展覧会は想像を絶する素晴らしさでしたね!
オモテ ウラ
ジョジョ展の特設物販場(会場とは別)で売っている、ジョジョ全8部のクリアファイルは超オススメ!各300円で値段もお手頃だし、発色(印刷)がめっさキレイ!特に5部ジョルノと6部ジョリーンは息をのむほどの美しさ。売り切れる前に是非ゲットを!(他のグッズはことごとく売り切れの模様
 7月25日…今夜から東北に向かいます!行程表、少し変更しました。次回更新は8/1の夜です。オススメ番組表はアップ完了。帰還したら怒濤の如く更新します!
/アメリカ人のジョジョファンの方から、米国で開催された最新のジョジョ立ち教室の画像が大量に届いたので、レポページをお楽しみに!めっさ大人数ですよ♪

 7月24日…東北地方で僕がいつか行きたい史跡&巡礼先のテキスト版リスト。明晩からの探訪で、この半分は行けると思う…思いたい。

 7月23日…7/25の夜行バスで大阪から東北へ。岩手の友人とレンタカーを借り、史跡取材、墓巡礼を経て8/1に帰還予定。訪問希望地は130カ所以上驚愕マップ)。往復夜行バスなので、東北滞在は実質6日間。この6日という限られた時間に、どこをまわってどこを削るか…検討に膨大な時間がかかり、日記が止まってます(汗)。本当は東北在住の読者の方と先々で交流したかったのですが、1カ所1カ所がかなり離れていて、移動時間がまったく読めず、またすぐに墓所を探し出せるか不明であり、今回は難しく…残念。カプセルホテルと車中泊を合わせたタフな旅になりそう。※仙台ジョジョ展は初日8時頃から並ぶつもり!(当日券の販売はないとのこと)
【追記】一応、行程表は作成完了。ノー・トラブルなら理論上は可能という強行軍。ここからどれだけズレていくか…。
 7月20日…金曜デモに参加した鳩山元首相が、首相官邸に向けて原発再稼働反対を訴えたというニュースは、強烈なインパクトがある。鳩山氏が首相を辞任したのは2010年6月。2年前は鳩山氏が、あの建物の中にいた。ブラックジョークに近いものがあるけど、氏は批判されることを覚悟の上で、「元総理が官邸前で抗議」という歴史的行動をとったことを素直に讃えたい。おかげで19時のNHKニュースが、初めて金曜デモを報道していた。トコトン無視してきたNHKがやっと動いた。/NHKにはまともなジャーナリストと原発村の両派がぶつかっているようだ。ニュースでは殆ど脱原発デモを取り上げないけど、NHKスペシャルやETVでは骨太のフクイチ事故検証番組を制作している。21日(土)21時からの『メルトダウン 連鎖の真相』は渾身のスクープという噂。
 7月19日…昨日書いた大津のイジメ事件に関する日記の続き。もしも、今イジメで苦しんでいる若い子がこれを読んでいたら、3つ伝えたいことがある。全部、自分の実体験に照らして思ったこと。サイト開設から13年経つけど、こういうことを書くのは初めてかも。
(1)世界は広い→中学のときは、学校と家と塾が全世界だった。その3カ所しか知らないので、そこが息苦しくなると、もうこの世に居場所がないって思ってしまってた。高校を出て20代になると、世の中の広大さに気付き、中学の頃の自分が非常に小さな空間でもがき苦しんでいたことが分かった。僕はあの頃の自分に言ってやりたい「八方ふさがりって思ってるのは錯覚だよ」と。中学の3年間は永遠に続く苦しみに思えるけど、本当は80年の人生のごく一瞬。希望はある。クズのようなイジメっ子に振り回され、尊い自分の命を断つことはない。
(2)無理は禁物…自死を考えるくらいなら学校を休もう。学業が遅れることより生命優先だ。転校も選択可。※「加害者を安易に登校停止処分にするのは教育の放棄」という意見があるけど、イジメにあったことがない人が、そんなことを言うんだと思う。被害者にしてみれば生きるか死ぬかという状況なので、まずは直面している脅威を取り除いて欲しいもの。なんで加害者は登校できて自分の方が休むことになるのかという理不尽さもある。
(3)武道は大切…学校を休んでいても、同じ町に住んでる限り、駅やコンビニで加害者負ループと出会う確率があり、家から出られるない子もいるだろう。僕は海外の墓巡礼で何度か危険な目に遭った為、40歳頃から空手と合気道を始めた。そして「なぜもっと早く始めなかったか」と後悔している。稽古をすれば稽古をしただけ、確実に勇気が湧く。もし現在進行形で引きこもっている人がいたら、他の子より稽古の時間を確保できる格好の境遇にあるともいえ、空手か合気道、もしくは両方をやって欲しい。急速に上達するだろう。気がつけば、自分が他の被害者を助けてあげるほどの実力がついているかも。
(追記)これはウルトラCに近いんだけど、卑屈な意味では無く「イジメ・グループのリーダーに、どうすれば嫌われないかアドバイスを聞く」という方法もある。「もし君が僕だったら、どこを直す?」と聞いてみる。“自分でも直したい”という気持ちを前面に。相手はリーダーだから、アドバイスが役に立たないとメンツに関わるわけで、逆説的になるけどこれでイジメが消えた人をリアルに複数知ってマス。
(追記2)僕は中学の卒業式の後、「生き延びた」と思った。朝の腹痛もなくなった。あの暗黒時代を乗り切られたのは、中2の時に映画の面白さに開眼したからだろう。いま思えば(1)で書いた「世界は広い」という真実を、映画で気づき始めたからあんなにハマッたのかも(“広さ”を確信したのは、実際に海外を旅して様々な価値観に触れたのが大きい)。未見の名画が山ほどあり、学校は地獄だけど、映画を見ている時間は至福の極みだった。映画が無かったらなんて、考えるだけでも恐ろしい。
(追記3)自分語りをもうひとつ。妻子のことは一端脇に置いて書く。僕は文芸研究家になったから、どんなに辛くても自死を選ばない。っていうか文芸原理主義者だから自死を選べない。仮に100歳まで生きられたとしても、世の中には読み尽くせない傑作小説、聴き尽くせない大量の名曲、見尽くすことが不可能な名作映画や絵画が溢れかえっているのに、自分から生に幕を下ろすなど、文芸原理主義者には絶対に不可能。例えば、死ねばもう第九が聴けなくなり、それはベートーヴェンへの最大の冒涜になると個人的に考えている。1日でも長生きして、まだあまり文芸への感心がない人に、その魅力を伝えていかねばならないのに(それが作者への恩返し)、個人的な事情で旅立つのは感動を与えてくれた先人たちに対してあまりに不義理すぎる。個々の墓巡礼で「全身全霊をかけ布教する」と誓っており、約束を破る訳にはいかない。
---上記5つの意見は参考になるか分からないけど、中学時代は日々をやり過ごすのが精一杯で、40代の自分など想像も出来なかったので、同じ思いの子がいたら「今のその辛さは必ず終わる」ということを伝えたくてキーを叩きました。ここまで読んで下さり有難うございました。
//明日金曜の原発再稼働反対運動の全国開催情報はリンク先の7/20分を参照!きっこさんの短いツイートに超同感→『関電は当初「原発は再稼働から電力供給までに6週間かかるので遅くても6月中に再稼働しないと真夏のピーク時に間に合わなくなる」と言っていた。でも実際 には再稼働の1週間後にフル出力の電力供給を始めたため電力が大幅に余剰して火力8基を停止した。結局は1日も早くカネ儲けがしたかっただけ』。ほんと、関電も民主執行部も国民を馬鹿にしている。
 7月18日…先日からニュースになっている大津のイジメ自殺事件。あらゆるイジメ事件は悲惨だけど、大津の場合は、被害者生徒がSOSを訴えていたのに、教師は誰1人として生徒を助けず、自殺後も学校側、市教委、滋賀県警、市長、みんなが事件にフタをしようと後ろ向きな発言を繰り返した点で、特に酷いものになった。学校とそれを取り巻く社会に殺されたも同然。大津警察署は自殺生徒の親が出した被害届を3度にわたって受け取り拒否したという。何度も自殺の練習をさせられてたとか、40万も脅し取られたとか、ここに書くことがためらわれるような内容が報道され、僕も10代前半の暗黒時代を思い出し、読んでるだけで胸が押し潰されそうになった。
/このイジメ事件が大きく報道される前に、ちょうど羽海野チカ先生のマンガ『3月のライオン』(第7巻)を読んだばかりだったので、余計に教師たちの不甲斐なさに憤った。『3月のライオン』は高校男子のプロ棋士が主人公の青春将棋漫画。主人公と親交のある家族の娘さん=中3の“ヒナちゃん”が、友達をかばった為に学校でイジメ・グループのターゲットにされ、5巻あたりから物語のメインである将棋と並行して、ヒナちゃんの苦しみと、どうすれば彼女を救えるのか主人公が苦悩する姿が描かれている。
ヒナちゃんの担任は、どんなに被害を訴えても「証拠がないから」と助けてくれない。それどころか、逆にヒナちゃんに対して“事を荒立てるな”と責める始末。この担任はノイローゼになって学校を去った。7巻で新しく担任になった中年親父の国分先生が素晴らしい。生徒たちが受験前に担任が変わる不安を口にすると「こんな時期に担任が変わって君らには気の毒だし、今不満の声も聞こえたけれど、でもこれ、転校する者が出る程のいじめがあったのに、お前ら38人もいて当事者以外誰一人声を上げず、ここまで見て見ぬフリをして来た代償だから」。
そしてすぐに三者面談を行い、加害者の母親が「(被害者は嘘をついて)ウチの子を陥れようとしている。ウチの娘がやったという証拠は!?ウチの子は“やってない”って言ってるんです。私は娘を信じます」とヒスを起こすと、国分先生は静かにこう反論する「証拠は…ないですねぇ。っていうか、証拠なんてある訳ないじゃないですか。やった人間は絶対に認めない。周りの人間もチクッたら次は自分がやられるから口をつぐむ。証拠なんてね、出て来る訳がない。イジメではね、そんなのが無いのが当り前なんですよ。“イジメがあった”と口に出せるのは被害にあった人間だけです。ですからね、川本が“イジメがあった”と口にした事がすでに1つの証拠なんですよ」。さらに逆上する加害者母「冗談じゃないわっ!そんなの、その子が嘘ついてたらどうするのよ!?」。国分先生「…じゃあ、川本が、嘘をついているって証拠は?それを見せていただく迄は、学校側としてあなたの言い分にも納得は出来ませんよ?」。
その後も国分先生は両方の生徒と話し合い、この第7巻でイジメ・グループがクラス全員に謝罪するところまで持って行く。解決後、国分先生は陽が落ちた夜の職員室で言葉を一人吐く「は〜。“教育”か。“教育”とはうまい事言ったもんだよ…。“教える”に“育てる”か…。“育”の字が無けりゃ、とっくに放り出してるぜ、こんな事」。もうね、イジメが起きているすべての教室に国分先生が欲しいと思った。
作者の羽海野チカ先生は『ハチミツとクローバー』で、超繊細な内面描写で読者を圧倒した方であり、その先生がイジメ問題に踏み込んでくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。6巻には学校で唯一の味方の男子生徒が「キャッチボールはいつでもやろうぜ。何かさ、見せといた方がいい気がする。味方がいるって事」といい、これがまた泣けた。『3月のライオン』はマンガ通が選ぶ『マンガ大賞』(2011)の他、様々な賞に輝いており、まだ7巻までしか出ていないのですぐに連載に追いつけるしオススメです。
//ブリティッシュ・ハードロックの雄、『ディープ・パープル』の結成メンバー、ジョン・ロードさんが17日に他界。享年71。同バンドの疾走するようなキーボードを担当していたのがロードさん。冥福を祈ります。
 7月17日…うちのサイトは文字が多く、広告を入れると読み難くなるため、アマゾンの箱だけ置いて広告ゼロ。最初からアマゾンの収入を当てにしている訳ではありませんが、年間10万を超えるサイト維持費の何割かが還元金でフォローできたらと思っています。ところが、4日前にアマゾンより「規約を改定し8/1以後はCD・DVD・ゲームソフトの還元金を固定2%にします」との恐怖メールが…。これまでだって約4%しかなかった還元率が、さらに半分に!うおお…。どんなに高額な商品でも還元金の上限は千円だし、どんどん条件が悪くなる(涙)。
/昨年12月に「当ページのアマゾン検索ボックスから購入して頂くと、約4%がサイトに還元されます」とここで利用をアピールしたので、それを見てエールの意味で購入して下さった方もおられるかと思います。6/30までの上半期の注文リストが出たので、“確かにその商品は還元されています”という報告&御礼をかねて、商品を書き出したく思います。
●定価2万以上…『Fate/Zero』BOX、『化物語』BOX、『悪名』BOX、サイクロン掃除機、水蒸気オーブンレンジ、すのこベッド、PENTAX一眼レフ&レンズ、サラウンドシステム(スピーカー)、CASIO電子辞書、ハンディ・ビデオ・レコーダー。最高額はYAMAHAのステージピアノの17万(本来の4%なら約7千円の還元だけど、前述したアマゾンの非情な上限ルールで千円なんだよね…)。
●定価1万以上…『トップをねらえ!』BOX、『ベルセルク』BOX、Wii本体、PSP、ニンテンドー3DS、 ドライビング・コントローラー、RAH 岸辺露伴、冴羽りょうフィギュア、POP in Shop9、三輪車、レインブーツ、インクジェット複合機、猫の高級エサ、オーブンレンジ、土鍋IH炊飯ジャー、ホームベーカリー、立体アイロン台、Apple iPod、ICレコーダー、ウォークマン、新訂 字統、日本オペラ史、羅漢さんの絵説法(セット)。※記入漏れがあったら申し訳ありません。こういうサイト維持費関連の話は生々しくなるし、気恥ずかしさもありますが、年に2回だけ、上半期と下半期に注文レポートを書いていきます。購入者のお名前は分からないので、せめて商品名だけでも感謝を込めて報告したく!ご利用、本当に有難うございました!m(_ _)m
//ネットで話題になっている、アメリカ・サンディエゴの花火大会動画、すんごいド迫力っすね。本来は17分かけて2万発の花火を打ち上げる予定が、機械の誤作動で花火大会の開始時刻の「5分前」に、たった30秒ですべて打ち上がってしまった!前代未聞の大爆音と閃光なので、ボリュームを落として再生(35秒)して下さいネ。
 7月16日…ひとつの漫画作品の解説を新聞が一面を使って行うなんて、極めて異例のこと。それも大手の朝日新聞が!今朝の朝日はまる一面を使って『はじめてのジョジョの奇妙な冒険』という初心者向けのジョジョ特集を組んでいる!家系図付き!スゴ過ぎる。学習院大の中条省平教授(仏文学)の解説「主人公たちは運命にあらがい、最善を尽くそうと努力する。『神が定めた運命なのだから、何をやっても無駄』という悲観主義とは、対極の決意と覚悟だ。パスカルの哲学にも通じる深さがある」。パスカルは人間の有限性を受け入れたうえで、宇宙さえ理解できる人間の凄さを語っている。現実逃避から生まれたポジティブではなく、直視した上でのポジティブ。作家・乙一(おついち)さんの解説も素晴らしい「血統があり、闘いで流れる血がある。出発点も吸血鬼の物語だった。ジョジョは血の降り積もった神話なのです」。なんてカッコイイ表現!バトルについても「力がない者でも、工夫や覚悟の決め方次第で勝利できる。心理戦の駆け引きが魅力」と的確な論評。余に溢れるバトルマンガは、敵を倒すとさらに強敵が現れる「強さのインフレ」がエンドレスで続き、そこにマンネリが生まれる。ところが荒木先生はスタンド(個人でタイプの異なる超能力)を発明し、インフレを克服した点が画期的だった。記事ではジョジョ立ちについて「イタリア彫刻を思わせるキャラクターのポーズを“ジョジョ立ち”と称してまねる人たちも続出」と紹介しており嬉しかった。ジョジョ立ちページは、当初「ジョジョ決めポーズ教室」というタイトルだったんだけど、どうもゴロが悪いというか言いにくかったので、“ジョジョポージング”とか色々代わりになる言葉を考え、「ジョジョ立ち」が短くて力強いということで、ページ開設から数ヶ月後にタイトルを変えたんだ。
//『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の予告編が解禁(29秒)。8号機とか海が青いとか、この短い予告にたくさん新しい情報が入ってますねぇ。
//近所のセミがなかなか鳴き出さなくて心配していたけど、今日から一斉に鳴き始めた。夏到来!
 7月15日…明日16日は11時から夕刻まで代々木公園で、坂本龍一さん、大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、落合恵子さんらが呼びかけ人となった『さようなら原発10万人集会』が開催され、13時半からは並行して原宿、新宿、渋谷の3カ所で脱原発パレードが行われるとのこと!ノーベル賞作家や世界的音楽家が呼びかけ人になっており海外からも注目されているだろう。
/関西電力が大飯原発3号機に続いて4号機を18日午後9時ごろに起動すると発表。この4号機はマジで再稼働の必要はない。関電は先に再稼働した3号機の出力が約半分(60万kW)の時点で火力6基(300万kW)を止めており、3号機だけでも電力には大きな余裕がある。このうえ4号機を急いで動かす理由などない。
/今夏の需要ピークに備えて、東京電力はこの1年間で新たに火力発電を3基、東北電力は1基を建設し稼働させている。それでは関西電力は「計画停電のお知らせ」を全戸配布する前に、どんな努力をしたのか?僕は自分で関電本店の広報に火力発電の現状について問い合わせてみた。結論は「震災以降、関西電力は姫路火力発電所の2基で出力を1割アップさせる改良工事を行い、小型電源(3万kW=大型電源の20分の1という超小型)を建設した。和歌山に新規に1基建設する予定はあるが着工がいつになるかは未定」とのことだった。要するに、何もやっていないに等しい。一方、関電は多奈川第二発電所の2基(総出力120万kW)と宮津発電所の2基(総出力75万kW)を、バブル崩壊後の長い不況で電力需要が頭打ちになっている為ずっと停止させているという。この4基は大飯再稼働で停止させた火力6基とは別!その4基の出力は政府・関電が再稼働を決定した大飯3&4号機と同レベルの出力であり、活断層の巣にある大飯原発ではなく、停止中の火力4基を動かせばそれだけで夏を乗り切られることが分かった。政治家たちは「停電は人命にかかわるので再稼働やむなし」と言ってるくせに、眠ってる火力を動かすよう関電を指導しないのはおかしい!もう、たいがいにしてくれ。
 7月14日…こんな検証番組が5月に放送されていたのか!強引に原発を再稼働した関西電力の需給予測の誤魔化しに切り込んだもの。原発村は「停電になったらどうする!」と不安を煽っているけど、関電自身が「再稼働と電力不足は関係ない」と繰り返し明言している動画が存在していた!関電が主張している「マイナス16.3%」がいかに嘘っぱちかを告発した動画(21分)は分かりやすく、もっと早く見ていれば良かったと後悔。要点を簡単に整理すると→
●基本情報として関電が主張している今夏の電力不足は495万kW。
●昨夏、東京都は18%の節電に成功している。ところが関電が見込んでいる今夏の関西圏の節電予測はたった“3%”。あまりに関西人を馬鹿にしすぎ。たとえ18%まで節電しなくても、約半分の10%の節電で212万kWの節電(=大飯原発2基分)が可能。※これだけで既に大飯再稼働の根拠が吹き飛ぶ。
●「揚水発電」(汲み上げ式ダム)で生まれる電力を、関電は216万kWと試算していけど、節電で需要が下がればフル稼働が可能になる(ポンプで水を汲み上げる時間が増える)ため432万kWも発電できる。揚水発電は関電の試算プラス216万kW(=また大飯原発2基分)が実数に。
●近隣の北陸電力、中部電力、中国電力は、電力需給にゆとりがあり、真夏のピーク時でも合計900万kW余っているので、全部は無理でも3分の1の300万kWは融通してもらえる。
●神戸鉄鋼など企業の自家発電で余っている電気は100万kW。
…これらを合計すれば828万kW!関電のいう不足分は495万kw。つまり、足りないどころか333万kWも余裕がある。
●それではなぜ電力不足じゃないのに再稼働させるのか。関電は純資産1兆5298億円のうち、原発設備や所有核燃料を“資産”として約9千億計上しているからだ。原発が廃炉となればその9千億が一気に消滅してしまうばかりか、今度は天文学的な廃炉費用が必要になる。それを恐れている。
どんな原発も老朽化し、永遠に動かせるわけではない。仮にフクイチの事故が起きてなくたって、捨て場のない使用済み核燃料の問題や廃炉問題は出てくるのに、すべて後世の子孫に問題を押し付け、永遠に原発を動かし続けないとやっていけない経営体質に電力会社はなってしまった。
関電「(再稼働は)夏場の需要とは関係を考えておりません」…唖然
//そして短い動画をもう1本。上杉隆さんが福島警戒区域に自ら潜入し、放射線の数値を測定した現地レポート(2分)。ヤバすぎる。上杉さんの放射線測定値と、同時間に東電が発表している測定値の差が10倍!これが本当だとすると、東電はさんざん批判されてきた隠ぺい体質が全く変わっていないことになるし、他の資料の数字が信用できないことになる。
 7月13日…今日は雨模様にもかかわらず、全国14カ所で原発再稼働反対の抗議運動があった。NHKは相変わらず完全スルーなので情けない限りだけど、報道ステーションが頑張って速報特番(9分間)を組んでくれた。全国の動きを短時間でよくまとまっている。っていうか、「ニュースが流してくれた」ということをわざわざトピックにせねばならぬ異常さ。この国はどこまで原発マフィアに取り込まれているのか。※動画削除になる前の視聴をオススメします!
/今夕の官邸前、警察が細い歩道に人々を詰め込んだので、とんでもない密度に。通勤ラッシュ状態。長時間ここまでギューギューにする方が危険と思う。
/昨日の日記の補足。週刊ポストの記事より→公安関係者「抗議行動を抑える方法はある。カッとなりそうな者を挑発して、暴力的な行動を起こさせればいい。そうなれば、一般の参加者は普通のサラリーマンや学生だから“一緒にされたくない”と冷めていくはずだ。投げられたペットボトルを“火炎瓶の可能性がある”とマスコミにリークすることだって可能だ」。この点はデモ団体側も危惧している。「“暴力的な行為は絶対にしないように”と注意していますが、ただ“騒ぎたい”といって酒を飲んで参加する人もいます。何より、参加者の名前もわからないデモですから、(鎮圧側が)確信犯的に暴動を起こす人を紛れ込ませたら防ぎようがない」(主催団体関係者)
//『アメトーーク』ジョジョ芸人第二部。竹若さんのギアッチョのキレトークや、しょこたんのチョコラータ戦の無駄無駄ラッシュ解説は会場でもウケてたし楽しかった。ケンコバさんのストーリー紹介も分かりやすく、“強敵を力ではなくアイデアで倒す”という説明は未読の人の好奇心を刺激したのでは。一方、擬音だけで放送時間の半分近くを費やした為、途中から“そろそろ他の話題を!”と時計を見てハラハラ。リサリサ先生のことはまだあの時点で母親って気付いてないとか、ツェペリンじゃないとか、近未来が見えるならエピタフとか、ツッコミたいところはあるけど、もっと話が広がりそうなテーマ「好きなスタンド」「このスタンドならこう使う」や、「私の好きなジョジョ名言、感動セリフ」を入れれば良かったのにと、もったいない気分。TVアニメ化・ゲーム化の速報前に収録があったようだけど、ナレーションで入れることは出来たのでは(汗)。とはいえ、それでも僕はオンエアされて良かったと思う。連載開始から25年。メディア的には不遇な時間が長かったので、その頃のことを思うと1時間番組でピックアップされること自体がミラクルに思えるんだよね。第3弾があれば是非第1弾で熱弁をふるっていたオリラジ中田さんを呼んで欲しい。※7/28、仙台のジョジョ展に行きます!展覧会だけでなく、初日に来るド本気ファンの顔ぶれも楽しみ。
//今日メモった言葉を3つ。
・「
意に沿わない形でマスコミに自分が取り上げられたとしても、それでバドミントン界が注目されればいいんです」(潮田玲子)
・「映像と音楽は足し算ではなく、掛け算だ」(黒澤明)
・「今回の原発関係者全員、誰もケツ拭かない。みんなで渡ってるからケツ拭かない。犯人がいないから。これ、官僚がそういう仕組みを作ったのかもしれないけど、ケツを拭かない国家に明日があると思いますか?中小企業は本気です。なぜか?法律違反したら本気で潰されます。行政処分で潰される。金がなかったら、金をかき集めてこなければいけない。それができないなら首を吊らなければいけない。中小企業は最後に自分でケツを拭かなければやっていけないんです。それなのに国家、大企業、官僚、銀行はどうなってるんですか?」(矢沢永吉/ローリングストーン日本版8月号より)
 7月12日…首相は“原発を無理やり再稼働すれば多くの国民は諦めてくれるだろう”と考えている。だが先週金曜は雨にもかかわらず警視庁発表で参加者が増えている。明日金曜も18時から首相官邸前と大阪・関電本店前で再稼働反対運動がある。この運動の波は各地へ広がり、『同時刻多地域抗議』の様相を呈してきた。東京、大阪以外では、【名古屋】関電前 【京都】関電前 【佐賀】県庁 【金沢】北陸電力 【福井】関電前 【神戸】関電前 【鹿児島】九電・県庁 【宮崎】九電 【北海道】大通り公園で開催。合計11カ所!天候が全国的に雨模様なので晴れて欲しいところ。
/官邸前、13日は警察が本気で規制に入るとのこと。現地に集合させない作戦。理由は「病人が発生した場合に救急車が通れない」。だったら、緊急車両用の道をロープを張って確保すればいいだけ。大規模集会だらけの欧州はどうなるのか。感情的になった市民と警備側に衝突が起きないことを願ってる。原発推進派の産経などは、脱原発派を過激派と結びつけようと手ぐすねひいて待っているので、暴れたりしたら思うツボ。かといって、現地に来た脱原発派をブロックごとに分断するのは、“官邸前に国民が押し寄せている”というビジュアル的な絵面を生み出さないようにしているのがバレバレ。どうしたものか。
 7月11日…ネットで話題になっている鉄拳さんの手描きアニメ『振り子』(3分)。時計の振り子を止めようとするシーンにグッと来た。BGMがMUSEという時点で既に胸熱。
//橋下市長が「野田首相はすごい」「確実に決める政治」と、これまでの批判から一転して高評価。維新の会の塾生に応募した人は、“ついていけない”と仰天・絶句してるんじゃ?脱原発から再稼働容認に変容したことといい、この人は“一転”ばかり。今の民主党(自民党野田派)のマニフェスト破り&裏切りの連続にしても、“一転”よりもっと悪い方へ変わるという意味で、橋下氏も民主党も“豹変”という言葉が相応しい。
//明晩(木曜深夜)のアメトークのジョジョ特集第2弾、今度はどんな切り口で作品の魅力を紹介してくれるのかすっごい楽しみ!前回第1弾のオンエアは2007年。あれからもう5年も経ったのか。サイト読者の方とオフ会で話していて、「それまで未読でしたが、あの放送をきっかけにジョジョに興味が湧いてすっかりハマッてしまいました」と、今でもそういう声をよく聞く。前回はジョジョ連載20周年、今回は25周年。アニバーサリーイヤーの恒例になればいいな。
 7月10日…武器商人の暗闇を描いた2005年の映画『ロード・オブ・ウォー』。予告編(2分7秒、必見)でも触れているように、米国大統領のダークサイドを取り上げた勇気ある作品だ。また、この映画は“大量破壊兵器”の定義を核兵器以外に設定したのも新鮮だった。「世界平和の為には核問題の方が重要か?いや違うね。戦争犠牲者の9割が銃で殺されているんだ。核兵器じゃない。AK47こそ真の大量破壊兵器だ!」(AK47“カラシニコフ”は格安の機関銃。アフリカではニワトリ1羽の値で機関銃が買える地域もある)。映画の冒頭部分(3分)はセリフがないけど、非常に強いメッセージを持っている(“銃弾の一生”を描いている)。この話題を持ってきたのは、いまニューヨークで武器取引の国際的な管理体制強化を目指した「武器貿易条約」が検討されているからだ。新たな条約が画期的なのは、銃規制より一歩進んだ“弾薬規制”を視野に入れていること。ヨーロッパやアフリカの国々は「命を奪うのは武器から発射される弾薬だ」として、弾薬を規制の対象に含めることを主張している。どんなに性能の良い武器であっても、弾薬がなければ使用不可能であり、是非この流れを本流にしたいもの。最大の障害は弾薬規制案に反発しているアメリカ。世界最大の武器輸出国であるアメリカは、年間70億発以上の弾薬を生産している。アメリカただ一国で、全人類(70億人)に行き渡る銃弾を生産しているんだ(それも毎年)。戦争キ○ガイのジョージ・ブッシュならともかく、リベラルのオバマになっても世界最凶の死の商人をやめない。アメリカという国は良い部分もたくさんあるけど、こういうところは本当にクズ。あと、米国ほどではないけど、露・中も規制に難色を示している。もうお前ら安保理から出て拒否権を返上しろと言いたい。
 7月9日…先月刊行された時計雑誌『クロノス日本版7月号』(表紙が綺麗!Ama)に連載の映画コラムを載せています。今回ピックアップした作品は初代ゴジラ!原発の問題もあり、是非ゴジラについて書きたかったけど、編集部から許可が降りるか不安だった。理由は3つ。(1)初代ゴジラはガチの反核映画。政治的な内容は相応しくないのでは(2)クロノスは高級時計誌であり、いわゆる“怪獣映画”を色眼鏡で却下しないか(3)ゴジラが銀座の時計台をぶっ壊す有名なシーンがあり、それがアウトにならないか。問い合わせたところ、速攻で「編集部はOKです。いつも通り自由に書いて下さい」との返事。僕の心配は杞憂だった。思えばクロノスは『Vフォー・ヴェンデッタ』『紅の豚』でリベラル節を炸裂した時にOKが出ており、懸念など必要なかった。時計誌ゆえ担当さんはしょっちゅうスイスに飛んでおり、そういう意味でも表現の自由など欧州基準の国際感覚を持っているんだと思う。
/ゴジラは58年も昔の映画なので音声が聞き取りにくいシーンがあるんだけど、ブルーレイなら日本語字幕が出るので安心。字幕入りで見て、“ここまで放射能の恐怖を語っていたのか”と改めて「原水爆反対の悲願を込めた」(村田武雄/脚本)という制作陣の本気に脱帽した。
/ゴジラは米国の水爆実験の犠牲者。映画ではその証拠として、ゴジラの足跡から採取した土に、水爆が大量に放出する放射性物質ストロンチウム90が含まれていたと説明している。福島の原発事故が起きるまで、セシウムやストロンチウムは耳にしたことがなかったけど、今はすぐにストロンチウムと聞いて骨に蓄積する放射性物質って分かるんだよね…。ちなみに、企画段階のゴジラの棲息地はビキニ環礁。ゴジラ公開の数ヶ月前にマグロ漁船・第五福竜丸がビキニ環礁で水爆の死の灰を被ったことが深く脚本に影響している。ゴジラの東京上陸後に、生き残った子どもにガイガーカウンターを当てたり、ゴジラが通過した島の井戸が放射能に汚染されて飲めなくなってたり、長崎の原爆を生き延びた人が東京でゴジラに遭遇するなど、踏み込んだ描写も少なくない。公開されたのは終戦からまだ10年も経っていないので、せっかく復興した東京が再び焼け野原になった(ゴジラの上陸ルートは東京大空襲のB29の爆撃ルートと同じ)映像の衝撃は、僕らが想像できないほど凄まじかったと聞く。
/ゴジラが普通の怪獣映画と大きく異なる点として、登場兵器の描かれ方もあげたい。一般的に、科学者が怪獣を倒す最終兵器を開発すれば「ついに完成した」と喜ぶもの。だがゴジラに登場する青年科学者は戦争で片眼を失い、頬に火傷を負っており、次のセリフを叫び悩む→「原爆対原爆、水爆対水爆、そのうえさらにこの新しい恐怖の兵器を人類の上に加えることは、科学者として、いや一個の人間として許すわけにいかない」。/今回、雑誌のコラムを書くに当たって、メイキングやスタッフによる解説などたくさんの資料に触れ、新たに邦画ベストのゴジラ・レビューを熱血加筆したので、興味がある人は是非御一読を!超入魂のゴジラ賛歌です!
//ジョジョ・フィギュアの公式WEB、10月にクレーンゲームに登場するアバッキオがめっさカッコイイ!でも一度もクレーンゲームに成功したことないんだよね…。仗助のフィギュア全長25cmは迫力ありそう。キーホルダーはアニメ放映に合わせて秋に第1部を投入する模様。ジョナサンのポージングがジョジョ立ちバージョン(笑)。
/明日&明後日と、関東エリアの電車で荒木先生(広告)と会える模様。今月号の『ダ・ヴィンチ』はかなりのボリュームでジョジョ特集組んでます!尾上菊之助のジョジョ立ちは、歌舞伎役者ならではのフェロモン。
//シブイ演技で知られる俳優アーネスト・ボーグナインさん(画像)が他界。享年95。『ポセイドン・アドベンチャー』『ワイルドバンチ』『ガタカ』など出演作に名作多し。合掌。
 7月8日…6日の日記で触れた「違法ダウンロード刑罰化」を含む改正著作権法への抗議パフォーマンス、“アノニマス”による『街頭清掃作戦・渋谷編』は(1)告知期間の短さ(2)あいにくの雨模様(3)反権力の象徴であるガイ・フォークスの仮面を被るというコアな参加条件、このような物理的・心理的ハードルがあったにもかかわらず、約50名の猛者が集まったとのこと(サイト読者のOさん、現地情報を有難うございました)。現場の様子はコチラのサイトが写真盛り沢山で雰囲気がよく分かります。改正著作権法を「ゴミ」と見立てゴミ拾いを行ない、プラカードは持たずシュプレヒコールもなし。でも、ガイ・フォークスの仮面は圧倒的な存在感があり、実に雄弁。海外のアノニマスは政府HPのハッキングなど過激だけど、日本のアノニマスは“街の清掃”という平和的手段をとっているので、次回があれば劇的に参加者が増えるのでは!?※毎日新聞が報道。名刺があったのか(笑)。
/昨日の日記に、鹿児島知事選の感想などを追記。
 7月7日…昨夜は雨にもかかわらず官邸前に15万人の群衆が集まり(坂本龍一さんもNYから駆けつけた!)、原発再稼働反対を訴えたのに、19時のNHKニュースも21時のNHKニュースも、そしてどういうことか報ステまでその事実を伝えなかった。一体、局の内部で何が起こっているんだ?NHKはパンダの赤ちゃんのことを5分かけて伝えるくせに、雨中数万の国民が首都で脱原発を叫んでいることはたった5秒さえ流さない!大手メディアは、揃いも揃ってどこまで腐りきっているのか。
/昨夜の官邸前集会の参加者数は、主催者発表で15万人、警察発表で2万1千人。なぜこうも主催者と警察で数字に差が開くのか?主催者側は「数字カウントのプロ」である“日本野鳥の会”に協力を依頼して計測している(日本野鳥の会は「世界的な脱原発社会の実現を求める」と公式WEBでわざわざ声明)。一方、コチラの記事によると、警察としては「一度も公表したことがない」(by警視庁広報課)という。それでは誰が“警察発表”をしているのだろう?
【追記】報ステは集会から2日後の『報ステ・サンデー』で特集を組んでいた。それ自体は良い特集だったけど、それなら金曜の段階で「“官邸デモ”の詳細は日曜午前に特集を組みます」と言うべき。一言も触れないことが、いかに不自然に見えるか。
/鹿児島に住んでる友人から「7/8日曜に知事選があるけどまったく話題になってない」とメール。鹿児島には川内(せんだい)原発があり、知事選で原発再稼働阻止・脱原発を明言している候補は“向原よしたか”氏。氏はフクイチ事故前に反原発・かごしまネットを創設しており、ガチ!決してポーズの脱原発じゃない。新たに建設が予定されている川内原発3号機は世界最大級の大きさ。僕は大阪の人間だけど、明日の一騎打ちは向原候補に勝って欲しい。
【追記】鹿児島知事選の投票結果は、残念ながら“再稼働容認派”の伊藤候補が約40万票で当選。敗れた脱原発団体事務局長の向原候補は約20万票。ダブルスコアの敗北…。この結果をどう解釈するか。僕は「20万もの人が脱原発を選んだ」と前向きに捉えたい。メディアが電力会社の言い分ばかり垂れ流し、脱原発派の意見は露骨なほどニュースで流れなくても、それでも20万という票が入った。“容認派”40万のうち、あと10万が脱原発にまわれば30万対30万で並ぶ。次に注目すべき選挙は7月29日の山口県知事選。脱原発派を代表する論客の1人、飯田哲也氏が立候補する予定。飯田氏が当選すれば、山口県が原発事故の影響を受ける九電・玄海原発、四国電力・伊方原発も、近隣県の首長として再稼働を阻止可能。なんとしても飯田氏が知事になって欲しい!
 7月6日…先月20日、国会で「違法ダウンロード刑罰化」を含む改正著作権法が可決され10月から施行されることになった。著作物の違法ダウンロードは2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金に問われる。一見、海賊版などを取り締まる良い法律に思えるけど、これは日弁連(日本弁護士連合会)が反対声明を出しているように、かなり危険な法律だ。政府批判をする人間を逮捕したくても罪状が見つからない場合、PCを押収してダウンロードしたものが1個でもあれば牢屋に放り込めるからだ。具体例をあげると、7/4の日記で取り上げた、大飯原発の地下に断層があることを告発した『報ステ』映像。あれは公共性のある貴重な検証番組だけど、原発村には不都合な情報ゆえすぐに削除される恐れがある。で、僕がレポ作成の為にPCに保存すると、理論上は2年の懲役になる可能性がある。
/今や国民の暮らしとインターネットは直結している。ネット利用に関して刑事罰を科すという国民生活に直結する重大な法改正が、国民的な議論が殆どなされないまま、国会でわずか1週間足らずの審議で可決されたのは極めて拙速。立法手続にも大きな問題がある。
/戦前に治安維持法が拡大解釈されて言論弾圧の最凶の武器になったように、ネットで反政府的な言動を行っている人物がピンポイントで狙い撃ちされる時代にならぬ保証はない。311前なら「日本は中国や北朝鮮じゃあるまいし、民主主義国家だからそんな馬鹿なことはあり得ない」と一笑に付したけど、原発事故をめぐる徹底した言論統制(脱原発派学者の筆頭、京大の小出先生はテレビ界から完全黙殺)、再稼働させるためのメディアの全面協力(デモなど原発に不利な情報は露骨に無視されるか、扱いが小さい)、首相経験者(鳩山氏)であろうと消費税増税に反対する者は党員資格処分にするファシズム民主執行部の現状を見ると、「違法ダウンロード刑罰化」を振りかざして言論封殺に突っ走る政権が現れてもおかしくない。日弁連は“違法ダウンロードは著作権者にとって由々しき問題”と前置きしたうえで、以下の理由から刑事罰を直ちに導入することに反対した。(1)私的な個々の違法ダウンロードによる財産的損害は極めて軽微であり、他の犯罪と比べて刑事罰を導入するだけの正当性がない(2)著作権教育の一層の充実や、アップロードした人物への罰則規定の活用など、違法ダウンロード規制の手段は他にも方法がある(3)既に平成21年改正著作権法でダウンロードは民事上違法となっており、その実態を見極める必要がある、等々。僕は日弁連の声明に100%同感だし、次期国会で刑罰化を白紙に戻す再改正を求めたい。
//この「違法ダウンロード刑罰化」法の真の目的は、“権力による通信データの監視など、人々の情報の自由とプライバシーの侵害”として、日本国民以上に激怒しているのが国際的な匿名集団・アノニマスだ。アノニマスは「表現の自由を脅かす対象への徹底攻撃」をモットーに様々な国籍の者が集まっており、エジプト革命では独裁政権の関連サイトをダウンさせるなど、権力による市民弾圧と戦っている(ただ、中にはソニーをハッキングした愉快犯に近い者もいて、そういう連中は他のアノニマスから批判されている)。
/そして7月3日、アノニマスが日本の改正著作権法と戦うことを宣言し、日本政府や関係各所のWEBをハッキングした。一方、アノニマスの中には“直接攻撃”とは距離を置いている穏健派がいて、彼らは7月7日の午前10時から渋谷の宮下公園で街頭清掃を“平和的に”行うという。参加条件は「ガイ・フォークスのお面を被り、スーツを着用すること」。映画ファンや海外コミックのファンなら喝采したくなる粋な条件だ。
ガイ・フォークスは約400年前に実在した革命家で、1605年に英国政府転覆を狙った国会爆破未遂事件で捕縛され死刑となった。映画・コミックの『Vフォー・ヴェンデッタ』は、近未来・独裁国家となった英国にガイ・フォークスのマスクを被った人物“V”が現れ、彼の出現をきっかけにそれまで抑圧に耐えていた民衆が、自由を求めて一斉蜂起するというもの。映画版の製作・脚本を手がけたのは『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟。マクティーグ監督はインタビューで“Vはテロリストか”と聞かれ「アメリカ建国の父・ワシントンも英政府から見ればテロリスト、南ア政府からすればアパルトヘイトに抵抗するネルソン・マンデラもそう。テロ犯か自由の戦士かは、歴史だけが答えを出せる」「国民自身がしっかりと政府を監視しないと、どんな世が到来するのか見て欲しい」と語っている。ガイ・フォークスのお面は一度見たら忘れられない、異様なインパクトがあり、“あれは何なのだろう?”と思った人はネット検索で『Vフォー・ヴェンデッタ』に行き当たる。“政府の弾圧に抗議しろ”と呼びかける作品との遭遇だ。実に上手く考えられたレジスタンス(抵抗運動)と思う。
/そこで関東在住の読者の方に“特派員”のお願いです。明日10時からの『街頭清掃作戦』をデジカメで撮影し、データをメールで送って頂けると助かります!この清掃オフには何人のガイ・フォークスが集まるのか見当がつきません。3人かも知れないし10人以上かも。参加資格であるお面の方はアマゾンで手に入るけど、撮影するだけならお面は要りません。平和的な活動であるなら僕も支持したい!


僕は『Vフォー・ヴェンデッタ』が
大好きで、コミック、マスク、DVD
全部持ってます〜!r(^_^;)
アノニマスが使ってビックリ。
※ブルーレイ、格安1400円
//本日、18時から19時半まで東京・首相官邸前(地図)と大阪・関電本店前(地図)で原発再稼働反対“金曜大集会”があります!今こそ意思表示の時!※先週金曜に撮ってYouTubeにアップ(1分53秒)した関電前の集会動画、再生回数1000回を超えました!
 7月5日…今年10月からジョジョTVアニメ化決定!!そしてPS3で第1部〜7部オールスター格闘3Dゲーム発売!うおおおおおお!速報映像ではジャイロVS承太郎の模様が!フィレンツェで荒木先生の個展があり、イメージ画としてブチャラティと徐倫が馬に乗ってる作品を公開。これらは本日14時から制作記者会見で発表された情報(動画は最初の10分静止。やがて会見が始まり、23分から荒木先生のスピーチ「原画にはライブ感みたいなものが封じこめてあると確信している」、51分付近にアニメ&ゲーム速報)。質疑応答の次のやり取りにグッと来た→「漫画家・荒木飛呂彦としての(原画展に続く)次の夢はなんですか?」「次の夢もなにも、漫画家は漫画家を描いているから漫画家だと思うので、今回皆様の前に出てくるのは特別なことで、やっぱり仕事場に戻って漫画家を描いていきたいです」。先生のスピーチを含め、全体の流れはコチラのレポートにいろいろ(仕事早ッ!)。※ゲーム予告はこの動画(2分)が美麗!最大画面の鑑賞を推奨!
 7月4日…昨日の報道ステーションで「大飯原発のド真ン中に断層が見つかり、活断層の疑いが濃厚なのに、関電が資料紛失を理由にこの問題を議論させない」と超重要な特集(7分45秒)を組んでいた!また、「活断層上の敦賀原発は再稼働どころか廃炉の可能性」とも。未見の方、動画が削除される前に是非。そして“さすがにこれはマズイだろ”と思われた方は、7/6に官邸前か関電本店前へ!
 7月3日…(関東・東海巡礼レポその10)※その1は5/31の日記
このシリーズを書いている途中で原発再稼働や消費税増税法案が入って、3週間近く中断してしまった。神奈川編の続きとなる静岡編をスタート!
●5/29横浜・上大岡のK氏のアパートを早朝5時頃に出て、横浜市営地下鉄ブルーラインの始発で新横浜へ。6時のひかり号始発で西進し、6時半に富士山を通過。静岡でこだま号に乗り換え、この日最初の目的地である掛川駅に7時30分に着いた。僕を掛川から長篠まで車に乗せて下さるサイト読者のMさん(浜松在住)は、既に駅前ロータリーに到着していて、「車は屋根に荷台のあるシルバーのハイエース」とのこと。分かりやすい。駅のホームから見えたので僕が手を振ると、車の前に立っていたMさんも手を挙げて下さった。
Mさんとは初対面。連絡を頂いたのは前日で、ちょうど僕が掛川のレンタカー屋にあちこち電話をかけ、空車が見つからずに涙目になっていた時(「よっしゃあああ!」と吠えた声が歓喜で裏返った)。ハイエースの前で握手をして、さっそく乗せて頂く。Mさんは52歳の男性。この旅では初となる年上の方。病院に勤務されており、シフトをずらして時間を作って下さった。僕が7時半という早い合流時間を希望した為に、Mさんは6時台に浜松を出発して下さったとのこと(嗚呼、本当に有難うございます!)。
久々の富士山 by新幹線 掛川駅からMさんが見えた!
合流後、始めに訪れたのは掛川駅から2kmほど東にある興禅寺。同寺の墓地にはアフガニスタン復興NGO『ペシャワール会』のメンバーで、現地で農業支援をしていた伊藤和也さん(享年31)が眠っている。今回の旅で、僕にとって伊藤さんは鎌倉霊園の杉原千畝さんと並ぶ最重要人物。1976年生まれの伊藤さんは11歳年下だけど、生き方から勇気をもらったという点で僕にとって人生の恩人だ。『ペシャワール会』は約5000ヘクタールの農地を復興させ、同会の指導で完成した用水路は数十万人を飢餓から救った。伊藤さんは砂漠化する農地をなんとかしようと最前線で働き、赴任5年目となる08年8月、活動中に武装勢力によって拉致され凶弾に倒れた。
伊藤さんは現地の人に慕われており、救出活動に千人の村人が参加したという。葬儀におけるアフガン人の弔辞「亡くなった伊藤和也氏は、今後私達がこのような人に出会うことはできないと感ずるほど素朴さと穏やかさ、そして謙虚さを備えた人柄でした。伊藤和也氏は現在わが国が直面している最悪の状況から全アフガン人を救おうと努力していました。アフガン人の抱えるさまざまな難問を取 り除こうと昼夜を厭わずがんばっていました。不運にも、余りに不運にも、私達はこの上なく素晴らしい人物を失ってしまいました」。
 
上の写真は同じ場所。伊藤さんは3年で荒野を菜の花畑に変えた
※写真を撮影したのも伊藤さん
伊藤和也さんのお墓。
今でも花が絶えないという
慰霊碑の側面にはアフガンNGO
への志望動機が刻まれている
伊藤さん自筆の
「和」を刻んだ地球
戒名「徹心
和道上座」
本堂の中に伊藤さんの写真集
など追悼コーナーがあった!
墓前では、アフガンでの活動や写真に感動したこと、伊藤さんを慕っていた現地の方の思いに胸を打たれたことなど、時間を忘れて伊藤さんに語りかけた。戒名の「徹心和道」という言葉にも泣けた。伊藤さんの生きる姿勢から感じたのは、まさに“和道”に徹した心。これほど戒名で感動したのは初めて。Mさんも伊藤さんに合掌しソウルトーク。墓参を終えて車に戻ろうとしたところ、Mさんが「お寺を忘れていませんか」。確かに!本堂と墓地が道を挟んで少し離れていたこと、伊藤さんに会えて頭が真っ白になったこともあり、お寺に行かずに帰ってしまうところだった。危ない。本堂にあがって感動したのは、伊藤さんに関する書籍を並べた追悼コーナーがあったこと!“菜の花畑の少女”のポストカードもあった。ポストカードのお代をお寺の方に払おうとすると、遺族の意向でお金はとってないとのこと。ウルッときた。Mさんのおかげで本堂に寄ることができ、またまたMさんに感謝。
/伊藤さんについて、僕は氏を顕彰した特別ページを設けていますが、そのページを作成するきっかけとなった、この10年間で最も心に響いたNHKドキュメンタリー『菜の花畑の笑顔と銃弾』がYouTubeでフル鑑賞可能デス(ご多忙の方、是非7分14秒付近から1分だけでいいのでご覧を!どんなに伊藤さんが現地の人々から慕われていたのかが分かります…)。著作権的にグレーなんですが、NHKさん、どうか伊藤さんのことを後世の人々に伝える為にも、このYouTube動画を削除しないで下さい〜!(>_<)
伊藤さんを讃える長老
「イトーはライオンのように
何も恐れず活動していた」
写真を大切にしている若者
「私たちの兄弟みたいだった」。
写真に“日本のヒーロー”の文字
8時50分、次の目的地に向かって出発。伊藤さんの墓前やお堂で1時間も過ごしていたことを時計で知り驚いた。(つづく)
 7月2日…昨夜、20時45分からのNHKニュースに、僕は緊張と共に見入った。なぜなら、15分後の21時に大飯原発が再稼働するからだ。現地では未明からずっと「再稼働反対」のシュプレヒコールが続いている。土砂降りの雨も関係なく。ところが、NHKが映像を流したのはたったの5秒!僕は中国や北朝鮮の政府がやってる言論統制について、民主主義とは程遠い愚行と非難してきたけど、これでは日本も同じじゃないか。
/福井新聞が伝える大飯原発ゲート前の再稼働反対運動は、さすがに地元紙だけあって詳しい。
/現地にいた方のレポートを幾つか読んだのですが、コチラのページがリアルな心理描写で胸に迫るものがありました。
『抗議行動に関西電力の人は出てこないで、黙って警察を寄越すだけ。「再稼働反対」の掛け声の合間には「関電さん出してー」の声が混じる。だけど、誰も出てこない。関電さんも、政治家も誰もこない。その結果、警察という本来ぶつかるべきでは無い相手に「再稼働反対」を叫ぶことになる。次第に、機動隊に検挙されるよりも、よっぽどこっちの方が恐ろしいように思えてきた
これはホントその通りで、危険な原発を稼働させているのは原子力村の政治家や企業人であり、警察じゃない。それから、ゲート前で反対派がダンスを踊っていたのは、「“完全武装の機動隊に対する恐怖”を乗り越える為の自然発生的なもの」、という説明も良く分かった。かれこれ20年も前のことだけど、大阪西成区で大規模な労働者の蜂起があった(きっかけは西成署の警官が極悪暴力団からワイロをもらっていたことへの怒り)。西成署は労働者に包囲され、機動隊は西成署を守っていた。やがて、にらみ合いは投石・火炎ビンVS放水車に。現場にいた当時の僕は20代前半。映像の中でしかみたことのない安保闘争と重なり、“ここは日本か”と驚いたもの。
1990年の西成暴動(撮影緊張) 放水車の下から特攻した労働者
僕は直接投石などせず、目の前に起きていることを記録すべく走り回っていた。そのうち、突然付近の街頭が全部消え、暗闇の向こうにサーチライトが輝き、「眩しい!」と思って目を閉じると、次の瞬間、総攻撃に転じた機動隊員が目の前へ突進してきた。逃げようと思っても怖くて足が動かない。僕は機動隊の回し蹴りをくらい、尻もちをついた。それはもう涙がチョチョ切れるほどの恐怖。だから、大飯原発ゲート前の人々は、いつ反転攻勢で全員検挙になるかも分からない恐怖感を、あの狂熱の脱原発サンバ・ダンスで吹き飛ばしていたと知り、ものすごく合点がいった。どんな体制の国であろうと、国民が大変革を求めた時にその成否を決めるのは、市民が警察や軍を味方につけることが出来るかどうか。非暴力を貫くことに、その突破口があると信じている(そうでなければ多数派になれない)。
 7月1日…大飯原発ゲート前の再稼働抗議運動がネットで生中継されてます。17時半、機動隊と市民が衝突!市民側は「暴力反対」を叫んで両手をあげて抵抗中。外国人の姿も。国会議員は一人もいない。
  
  
  
多くのメディアが抗議者を黙殺しても、ネットの普及で真実は世界へ。本日21時の本格再稼働に向けて現地は騒然。視聴(監視)することで暴力的な強制排除を防ぐ意味もある(朝日が速報)。
/東電が鹿島に新しくガスタービン発電施設を稼働させ、今月中にさらに2基が運転し始めるという。先月は東北電力が天然ガスを使った火力発電設備を新たに稼働させている。やる気になれば1年で建設&稼働させることが可能なのに、関西電力は大飯再稼働にこだわり何もしてこなかったのか。
【翌日追記】/昨日の大飯原発ゲート前の再稼働抗議運動、機動隊から強制排除で前4列約80人がごぼう抜きにされる中、みんなが非暴力を貫いて、誰ひとり公務執行妨害で逮捕されなかったことに胸が熱くなった。ずっと両手を挙げ続ける姿が目に焼き付いている。本当の敵は機動隊ではなく、東京で機動隊に命令している連中。






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