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2012.11〜12

 12月31日…自分では重要と感じたニュースが世間ではスルーされたり、逆にどうしてそれっぽちのことをメディアが大騒ぎするのか分からないといったことが、震災以降、感じることが多くなった。そういうこともあり、これからは毎年大晦日に、一年間の10大ニュースを個人的に選ぼうと思う。
●2012国内ニュースTOP10(カジポン選出)
(1)大飯原発、安全対策を3年後に先送りにしたまま再稼働を強行。しかも関電は「再稼働しなくても電力は足りている」と認める。※4月に国内全原発が稼働停止(42年ぶり)したものの、停止期間は2カ月だけだった。
関電「(再稼働は)夏場の需要とは関係を考えておりません」…唖然
(2)敦賀原発(福井)、東通原発(青森)の直下に活断層が発見され、大飯原発にも疑惑があり再調査。→これらの原発が直下型の地震に襲われなかったのは単なる幸運だった。危なっかしすぎる!っていうか、大飯は調査結果が出るまで停止させるべきだろ、常識的に考えて。
(3)衆院選でリベラル派が大敗→裏切り民主党への懲罰票にリベラル全体が巻き込まれた印象。しかもリベラル勢は小党同士で票を奪い合い共倒れ。また次の参院選で同じ道を歩めば完全に絶滅。どうすれば脱原発派は団結できるのか…。
(4)消費増税法案が成立→マニフェストが実現できなかったことは問題だけど、マニフェストでやらないと言ってたことをやったのはもっと最悪。
(5)尖閣国有化めぐり中国で反日デモ→この先、中共政府は民主化を求める国民の不満を外へそらせるために尖閣問題を使ってくる。スケープゴートとして日本を最大限に利用するだろう。粛々と国際司法裁判所を利用すべし。
(6)竹島問題めぐり日韓関係悪化→占領された竹島を何十年も放置していたのは自民政権とアメリカ政府だから。
(7)山中教授がiPS細胞でノーベル賞→早く難病治療に活かされますよう。
(8)中村勘三郎さん他界→まだ57歳だったのに…歌舞伎界最大のスターを失った。今年は他にも、国民栄誉賞を受賞した大女優・森光子さん(享年92)、個性的な脇役を多く演じた大滝秀治(ひでじ)さん(享年87)、シリアで政府軍に銃撃された社会派ジャーナリスト・山本美香さん(享年45)、世界の歌姫ホイットニー・ヒューストンさん(享年48)、人類で初めて月面に立ったニール・アームストロング船長(享年82)、「火星年代記」「華氏451度」で知られる米SF作家レイ・ブラッドベリさん(享年91)、ハリウッドの名匠トニー・スコット監督(享年68)、モダンジャズの巨匠で「テイク・ファイブ」を作曲したデイブ・ブルーベックさん(享年91)、インドの楽器シタール奏者のラビ・シャンカルさん(享年92※ジョージ・ハリスンの師匠)などが旅立った。
(9)沖縄県民の反対の声を無視してオスプレイが運び込まれる。
(10)ロンドン五輪で史上最多のメダル38個!
次点…関越道のツアーバス事故(バス会社ブラックすぎ)、大津いじめ自殺で県警が中学校など捜索(いじめは犯罪だ)、尼崎監禁事件(事件の酷さに対し報道が控えめだった。なぜ?)、福岡の暴力団・工藤会が一般人を襲撃しまくり(それでも暴力団を放置なんてどうかしてるぜ。国会議員、立法を!)、六本木で関東連合が公衆の面前でリンチ殺人(完全に狂ってる)、亀岡で集団登校の列に無免許少年運転が衝突(京都の繁華街暴走というのもあった)。
//中東ではフェイスブックやツイッターのおかげで、独裁政府が都合の悪い情報を隠しても、クチコミで真実が広まっていった。日本は電通と博報堂が広告業界の7割を支配しており、巨大利権が絡むものはCMのないNHKでさえまともに報道されない(官邸前の脱原発集会のように)。僕は震災前まで、メディアがここまで支配層に首根っこを抑えられているとは思わなかった(その手の話を聞いても陰謀説と見なしていた)。今年の衆院選は、日本でもフェイスブックやツイッターが普及して、電通・博報堂のコントロール外の情報が飛び交ったことで、脱原発・反消費増税・反TPPの政党に票が集まると思ったけど、現実は3年前の日本に逆戻り。最後の最後で新しい日本に切り替え損ねたという印象。でも株価は上がってるし、賛否はともかく円安も進んでいる。自民は、経済が好転するまで消費増税を行わない、TPPは不利な条件なら参加しない、原発は10年かけて結論を出す(=安易な再稼働はしない?)と言ってるので、その言葉を信じてあまり悲観せず、今は新政権の船出を見守りたいと思う。それでは皆さん、良いお年を!
※海外編、プライベート編のTOP10は年始に。
 12月30日…ビバ文明進化!アメリカで「ジョジョ立ち教室USA」を開催しているニュージャージー在住の“ジョリーンさん”とは、これまで海外のジョジョ人気や好きなキャラ、ポージングのコツなどをメールで語り合ってきた。先月の「ジョジョ立ちin東京ドーム」について彼女から“事前準備や当日の進行”に関する様々な質問が寄せられ、これはメールより直接話した方が早いと思い、初めて「ネット電話」というのをやってみた。ネット電話のメリットは(1)マジで無料(2)互いの表情が見える=画集など資料を見せ合うことも出来る(3)けっこう音声がクリアー(4)日本と米国のように時差で生活リズムがズレていても(日本が正午だと米東海岸は夜10時)、ログイン中にしておけば繋がりやすい(5)ネット電話には遊び心のあるツールがあり楽しい、等々。
国際通話の場合、最重要になるのは(1)の“通話無料”。一般電話の国際通話はバカ高いうえ、相手の言葉を辞書で調べている間も料金が加算されていくわけで、落ち着いて会話できない。ネット電話は無料だから、どちらかが調べ物をしているときにハラハラせずに済む。あと、表情が見えるため知らない単語が出てきたときに、表情から意味を推測することができる(ガチ重宝!)。
/とはいえ、僕はオールドタイプのアナログ人間であるため、スカイプ、ヤフー等どのWEB電話が利用しやすいのか分からなかった。ジョリーンさんいわく「ジョジョファンなら、断然“Google+”のハングアウトが良い」。使ってみて理由を即理解。ジョジョキャラの“かつら”や、ゴゴゴなどのジョジョ擬音、石仮面など多種多様の映像加工用ジョジョツールが用意されていたからだ!その様子は以下の通り→
徐倫とジョルノ! ブチャラティとクリーム(笑)
いやはや、すごい時代になったもの!こういうおバカな遊びを、いわば初対面の外国の方と“リアルタイム”で出来る、この不思議!地球の裏側の人とジョジョ・トークで笑っている…まさに人間讃歌!ジョリーンさんとの国際通話(ハングアウト)は1時間半に及び、途中で彼女のルームメイトも加わった。10名まで同時進行で参加できるというのも感嘆。1年の最後にとても感動的な体験をした。それもこれも、ジョジョという作品がこの世に存在するおかげ。ジョジョがなければ、米国人のジョリーンさんたちとは、当然ながら一生接点はなかった。改めて、ジョジョという作品と荒木先生に大感謝ッ!
/ジョジョエフェクトという機能をジョリーンさんが教えて下さったおかげで、ウチの子も「次は、でぃおしゃま!次は、オラオラ!」と大喜びで遊びまくってマス。
/ちなみにジョリーンさんは素晴らしい絵画も描かれており、WEBにアップされています。
/先述したように、“Google+”のハングアウトは最大10名が参加できるので、来年は大阪のオフ会になかなか参加できない遠距離の読者の方と、これを使って交流しようと思います。別に高価なカメラやマイクを買わなくても、僕が持ってる“891円”の格安マイク内蔵カメラ(Ama)で会話も動画も問題なかったです。ガチで通話無料なので、ネット電話未体験の方は活用されてみては。
 12月29日…岡本太郎の巨大彫刻“太陽の塔”にビーム・ペインティングを施すイベントを見てきました(12/25でイベント終了)。70mの太陽の塔が、地球生命の歴史を表現していく様は実に壮大!写真の枚数が多いので育児ブログ(12/27日付)の方にレポを書いています。2013年も是非やって欲しい!
 12月28日…今月23日に開催されたサイトの読者交流会(オフ会)のフォトレポートが完成!24日付の日記から4回シリーズでアップしました。当日は音楽、小説、詩、絵画、ドラマ、様々なアートを読者間で薦め合いました!今回未参加だった方、ぜひ来年は一緒にプレゼン&アート・トークを楽しみましょう♪※プレゼンされた方、解説文に間違いがあれば訂正しますので連絡を下さいネ。
//後日詳細レビューを書きますが、映画版『レ・ミゼラブル』、凄すぎ!冒頭の船のシーンから圧倒されまくり!あれは絶対に大スクリーン、大音量で観た方が良い!!
//紅白歌合戦で荒木先生と石川さゆりさんがコラボ決定!ジョジョ25周年は、最後の最後まで、そう、大晦日までジョジョ尽くしの1年に!
//松井秀喜選手が静かにバットを置いた。まっこと、お疲れ様でした。
 12月27日…(オフ会・フォトレポ/ラスト)
沖縄のご当地ヒーロー「琉神マブ
ヤー1972レジェンド」。本土復帰
直前の沖縄が舞台。第5話では
米軍基地から物資を奪い貧しい
人に分ける“義賊”の話が。この
脚本、本土では却下されるだろう
超シリアスな「レインボー
マン」。第22話「一億人を救え!!」
では日本経済が崩壊。レイ
ンボーマンは政府に乗り込み、
政治家に「無料で食料を配給
せよ」と渾身の説得を敢行!
映画『ラブ・アクチュアリー』
の冒頭場面。空港の送迎口
で抱き合う一般市民を撮り
続けた素晴らしいシーン!
シンガーソングライター阿部
芙蓉美(ふゆみ)さんの
「希望のうた」。ウィスパー
ボイスが心に染みこんでいく
第2部は“1868さん”による
東海道(日本橋→京都)踏破
記録スライドショー。凄い!
広重の浮世絵「蒲原」など
東海道にまつわる様々な
資料も登場。旅に出たくなった
社会人が実際に東海道を踏破するのは休みを使うしかないため、1868さんは2年間で18回(日帰り12回、泊り6回)かけて歩き抜いたとのこと!人との出会い、富士山、各地の食べ物、魅力は数多く、ビジネスホテルやネットカフェを利用すれば、交通費を入れても20万円以内で実現可能。皆さんも挑戦されてみては!?
19時から懇親会。21時に椅子
やスクリーンを撤収し、その後
も車座になって語り合った
アートだけでなく、時事問題や
人生論なども皆でトークして
いるうちに、アッという間に22時
/参加者の中に「前回は聞くだけの参加でしたが、皆さんが楽しそうにプレゼンをしているのを見て、自分も何かを紹介しようと思いました」とおっしゃられた方が何人かいた。32人のうち17人がプレゼンをしたということは、2人に1人が発表者となるわけで、年々この比率が上がってきているのは、企画者としても嬉しい限りデス!また来年、再会しましょう!
 12月26日…(オフ会・フォトレポ/その3)
ギター・ヒーローのトミー・
エマニュエルさんは、演奏
だけでなく人柄も素晴らしい
ムーンリバー(4分)
“現代のドガ”、ロバート・
ハインデルの画集を愛でる。
キャッツ!オペラ座の怪人!
グーグル画像
作曲家渡辺岳夫さんの
多彩な楽曲群に改めて
感服。享年56歳が惜しい!
ビートルズのデビュー50周年
を記念した復刻版“ラブ・ミー・
ドゥ”。※今年レコード人気再燃
渡辺岳夫さんの代表曲…機動戦士ガンダム、天才バカボン、アルプスの少女ハイジ、巨人の星、アタックNo.1、キューティーハニー、フランダースの犬、キャンディ・キャンディ、あらいぐまラスカル等々!
振付家ボブ・フォッシーの魅力を堪能できる
映画『スイート・チャリティ』。奇天烈な振付
なのにカッコ良い。紹介者の方はバレエの
先生!ピルエットやフェットを見せて下さった
スーパーマリオRPG
から懐かしのBGM
「森のキノコにご用心」

2009年に公開された『スター・
トレック』の新シリーズ。船長
1人で特攻するオープニング!
参加者の曾祖父コレクション
「天皇陵朱印軸」。骨董品が
紹介されたのは初めて。新鮮!
明日に続きます!ラスト!
 12月25日…(オフ会・フォトレポ/その2)
ゲオルク・トラークルの詩を
朗読。トラークルは第一次
大戦の最前線で自我が崩壊、
開戦初年に27歳で自殺(wiki
ラテンアメリカを代表する作家、
フリオ・コルタサルの作品を
紹介し、魅力を語る(発表者の
御両親はペルー出身とのこと)
『シュヴァルツェスマーケン』
は冷戦時の東西ドイツを舞台
にしたハードボイルド設定のSF
フランケンシュタインやブレード
ランナーを引用し、『ミュウツー
の逆襲』の内容の深さを語る
FFZのスピンオフ『アドベント
チルドレン』のアクションは圧巻
劇中音楽とホワイトボードを
使って『まどか☆マギカ』を解説
 
アメコミ『DCスーパーヒーローズ』の魅力を女性参加者が語った。
アレックス・ロスの美麗絵に感嘆!右絵はヒーローたちのクリス
マス会。窓の外からバットマンが孤独に見ている。ツリーの上から
スーパーマンが「入っておいで!」と手招き(笑)※僕もゲット(Ama
明日に続く!
 12月24日…(オフ会・フォトレポ/その1)
昨日開催された当サイトの読者交流会=オフ会レポ!会場は大阪、参加者は32人。遠方からの参加者は、東京、千葉、埼玉、神奈川、愛知、長野等々。10時にスタートした第1部は、オフ会恒例の参加者による“お薦めアート”の10分間プレゼン。 ここでは、「本人がアートと思えばアート」というコンセプトのもと、様々なジャンルの作品が登場。17人が4時間をかけて紹介した作品のラインナップは次の通り→
追い求める男/石蹴り遊び」(フリオ・コルタサルラテンアメリカ文学/「グローデグ」(ゲオルク・トラークル)詩/「スーパーヒーローズ」(ポール・ディニ、アレックス・ロス)アメコミDC/「琉神マブヤー1972レジェンド」「レインボーマン」ヒーロー/スタートレック(2009)@J・J・エイブラムス監督/「ベイビーレッツプレイハウス」(プレスリー)&ビートルズのレア音源/「ファイナルファンタジーZ アドベントチルドレン」CGアニメ/「シュヴァルツェスマーケン」(吉宗鋼紀/内田弘樹)ライトノベル/「森のキノコにご用心」(スーパーマリオRPG)/「ミュウツーの逆襲」(首藤剛志)映画/「天皇陵朱印軸」(骨董品)/Tommy Emmanueのソロギター、Robert Heindelの画集/「sagitta luminis & ひかりふる」(梶浦由記&kalafina)/「心に汗を/南太平洋の想い出」(渡辺岳夫)テレビ主題歌/「ラブアクチュアリー」(リチャード・カーティス)映画/「希望のうた」(阿部芙蓉美)邦楽/「Sweet Charity」(振付ボブ・フォッシー)映画。
会場の光景。ここに12時間! 休憩時間に画集等を拝見
明日以降もフォトレポートを続けます!
 12月23日…本日のオフ会参加者の皆さん、お疲れ様でした!10時スタート22時終了、今回も12時間のアート・トライアスロン状態に(笑)。参加者の中にクラシック・バレエのダンサー(男性)の方がいて、『ドン・キホーテ』のバジルをナマで見ることができ感動しました。皆さんと来年のオフ会で再会することを楽しみにしています〜!(*^o^*)
//ジョジョ・オールスター格闘ゲームのPV動画第3弾が発表された!ジョリーンもエルメェスもイメージ通りの声。動画は4分半もあり見応え充分(YouTube)、ジョジョラーには最高のクリスマス・プレゼントに!
 12月22日…明日23日は朝10時から夜8時くらいまで当サイトの読者交流会(オフ会)を大阪でやっています。時間の都合がつきそうな方、途中参加・離脱は自由ですので、ぜひぜひ飛び入りで遊びに来て下さいね!(お気軽に!)
/米国の作家ポール・オースターはヒューマンな映画『スモーク』の脚本を書き下ろしたことでも知られている。彼の人間への眼差しは優しい。昨日、サイトTOPの名言コーナーにアップしていた「状況として必要ないときでも笑顔を浮かべること。怒りを感じているとき、みじめな気持ちのとき、 世界にすっかり押しつぶされた気分のときに笑顔を浮かべること---それで違いが生じるかどうか見てみること」には続きがある。これはNYを快適に過ごす為のエッセイ『トゥルー・ストーリーズ』にあった言葉で、知人が僕に教えてくれた。「あなたが笑顔を送ると、声をかけてくる人もいるはずである。友好的な言葉を用意しておくこと」「話すことが尽きてきたら、天気を話題にすること。冷めた連中は天気なんて陳腐だとけなすが、実は話のきっかけとしてこれほど役に立つテーマはない。ちょっと考えてみれば、風速冷却指数、セントラルパークの降雪量といった問題への関心に隠れた哲学的、さらには宗教的次元が見えてくるはずだ」「知らない人と天気の話をするのは、握手して武器を脇へ置くことである。それは親善のしるしであり、私もあなたと同じ人間なんですと認めるメッセージである。人間同士をひき裂くものがかくも多く、憎しみや不和がかくも蔓延しているなかで、我々を一つにしてくれるものたちの事を覚えておくのは悪くない」。

今朝の朝日新聞にSPURの
全面カラー広告があり、何と
ジョジョ6部の主人公、
ジョリーンが登場!地域別に
4種類あり、@JOJOさん
そのすべてを紹介しています!
名古屋地域のジョリーンが
特に良い!(☆o☆)
 12月21日…来年テレビアニメ化される大ヒット・マンガ『進撃の巨人』の予告動画(1分13秒)がスゴすぎる!このスピード感!目を見張るドラマチックな構図!内容がヘビーだからアニメ化に不安があったけど、予告編を見る限りアニメとの相性は完璧。(☆o☆)
 12月20日…実写映画版『ジャックと豆の木』(ジャックと天空の巨人)の予告がかなりの迫力(2分26秒)。ハリウッドの手にかかると、童話がこんな大スペクタクルに!
//「宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』を来年公開」とジブリが発表!宮崎さんの監督作品は2008年の『崖の上のポニョ』以来、5年ぶりになる(公式WEB。まだトップのみ)。ポニョは児童向けだったけど、今度の作品は舞台が戦時中の日本、主人公がゼロ戦開発者・堀越二郎氏というから大人向けっぽい。むろん戦争賛美ではなく、「堀越氏はゼロ戦を好き好んで作ったのか?」という切り口で内面を描き出すという。宮崎さんが実在の人物を主人公にするのは初めて。あえて、このタイミングで日本が起こした戦争を取り上げるのは、昨今の政治状勢への警鐘なのか。来年で監督は73歳、並々ならぬ覚悟を感じる。また、ジブリのもう1人の巨匠・高畑勲監督(@火垂るの墓/おもひでぽろぽろ)の新作『かぐや姫の物語』も同日公開されるという。ストーリーは“竹取物語を題材にした日本版ハイジ”といい、分かるような分からないような。こちらは2005年から制作が始まっており8年越しの公開となる。どちらの作品も楽しみだ。
//昨日に続いて目を見張った科学ニュースをもう1本(NHKの元記事は既に消滅)。三重県の鳥羽水族館で飼育中の「ダイオウグソクムシ」(ダンゴムシやフナムシの仲間)は09年1月2日に餌を食べて以来、1400日以上も何も食べずに生きているという。あと2週間弱で4年間の絶食生活記録を樹立!“最後の食事”は約50グラムのアジ1匹。同館の職員さんいわく「11月5日に餌を与えたところ、いつもより少し反応が良かったが、結局今回も食べなかった」「普段ほとんど動かないのでエネルギー消費量が少ないから食べなくてもいいのか? 餌となるものがほとんどない深海でも、生き耐えられるような体の構造になっているのか?」。あまり動かないといっても、このダイオウグソクムシは全長約30センチ、体重約1キロもあり、ダンゴムシ系では最大種。大きな体を維持するためにカロリーが必要なはずなのに…まったくもって謎の生物!
//人類の朗報。エイズによる死者数は05年の230万人をピークに、一昨年が180万人、昨年が170万人と減少しており、新たな感染者も過去10年で20%減少。これを受けて、先月国連が「治療薬と予防薬の普及により、エイズを克服できる日が近づいている」「(克服は)完全に実現可能」と発表した。良かった。ただ、日本は世界の流れに反して新規エイズ患者が増え続けており、昨年は過去最多を更新。他の先進国が減っているだけに、予防啓蒙活動の不十分さが目立つ結果に。
//ジョジョアニメ第2部の新OP曲、クールでカッコイイですね。もうちょい、皆で一緒に口ずさめるシンプルな歌が良かった気もするけど、繰り返して聴くうちに自然に歌えるようになるのかも。サビに登場する“柱の男”たち、作画のテンションがハンパない。中でも神砂嵐は圧巻っすね!
ワムウの神砂嵐! エシディシのアチチチ!
カーズのキラーン! オイオイオイオイ!嬉しいけど!
この画像を見てるだけでご飯10杯お代わりできる。嗚呼、ヤツらが動いてる…これは夢じゃない。感無量!
 12月19日…日本科学未来館が企画した数学の不思議を伝える短編アニメ『フカシギの数え方』(8分10秒)、あまりのシュールさに笑いながら見ていたら、クライマックスでジーンときている自分が。圧倒的スケールのものを前にすると、意味不明の感動を覚える。
//天文の科学ニュースは記事を読んでるだけでスケールの大きさにクラクラする。最近ではコレ→「米バージニア工科大学の天文学チームは、観測史上最も強力なクエーサー(恒星状天体)のエネルギー放出を検知したと発表した。宇宙誕生の原理を説明する「初めての証拠」だという。南米チリにある欧州南天天文台の大型望遠鏡VLTで検知したクエーサー「SDSS J1106+1939」から放出されたエネルギーの大きさは太陽の2兆倍で、質量は400倍にもなる。これまで観測されたクエーサー放出エネルギーの5倍以上も強力だという」。そもそも太陽から地球に届くエネルギーは20億分の1しかなく、それでもこんなに多くの生命が生かされているのに、その太陽の“2兆倍”のエネルギーって何じゃそりゃあ!?良い感じに目眩。(元記事
//ついにというか、やっというか、来年3月23日から鉄道やバスの主なICカード乗車券が、一気に全国で相互利用可能に。大阪ではJRに「ICOCA」、私鉄に「PiTaPa」を使い、上京時はパスケースに「Suica」を入れねばならない。この煩わしさから解放される。Suica誕生は2001年、ICOCA誕生は2003年。まさか統合まで10年もかかるとは。とにもかくにも、北海道の「Kitaca」、名古屋の「manaca」、九州の「SUGOCA」など10種類が合体することで移動や駅施設、コンビニの買い物が楽になる。使用可能な駅は4275駅、乗車可能なバスは2万1450台。ありがたい!
/これまで世界最高齢だった115歳の米国人女性が先日他界し、その女性より15日遅く生まれた京都府の木村次郎右衞門さんが世界最高齢に認定された。日本人が世界一になったことにニュース性があるうえ、女性ではなく男性というのがまた珍しい。男性の方が短命なのにね。木村さんは1897年4月19日生まれ。日露戦争時は7歳。孫が14人、ひ孫が25人、やしゃごが13人いるとのこと。テレビのインタビューでは周囲の祝辞に「サンキュー・ベリーマッチ」と英語&ジョークで答えており、心身共にご達者。115年もこの世を見つめているとどんな人生観に到達するんだろう。
//ツイッターで見かけたフォルダの名前になごんだ(笑)。
//明後日でマヤ歴が終わる=世界滅亡とか海外は騒いでるけど、数ヶ月前に考古学者がテレビの特番で「マヤ歴の大晦日に過ぎず、翌日からマヤ歴の元旦になるだけ」って言ってた。
//話題のメタルギアソリッドのキャラ弁、リアル過ぎてお箸を入れられないと思う。すっげ。
 12月18日…半年に一度の定期報告!このサイトは文字が多く、広告を入れると読み難くなるため、アマゾン検索を除いて全ページ広告ゼロで運営しています。読者の皆さんの中にはエールの意味で当サイトからアマゾンを利用して下さっている方もおられるかと思います。サイト維持費(10万強)の“約6割”をアマゾン還元金に助けられており、購入者のお名前が分からないので、せめて高額の商品名だけでも感謝を込めて報告させて頂きます!※DVD、CD、ゲームは上限2%(アマゾン非情)、それ以外は約4%が還元されます。
(過去半年分)
●定価2万円以上…チャイルドシート、グレン・グールドBOX、石油ファンヒーター、ホットカーペット、窓用エアコン、DIGA 1TB、DIGA 500GB、REGZA 1TB、プレステ3、プレステVita、3DS “とびだせ どうぶつの森パック”、夏目友人帳ニャンコ先生、ASUSノートブック、LaCie HDD、幼児用食卓チェア、幼児用テーブル付椅子、iPod touch、PowerShot(デジカメ)、ヘッドホンアンプ。“僕も欲しい!”と注目したのがバッハ全集。2万強するけどCD172枚入、1枚あたり125円という安さ!
●定価1万円台…折りたたみ自転車、コンパクト・ピアノ、ホームベーカリー、ハイポジション扇風機、フリンジBOX、オリジナルスBOX(フルトヴェングラー)、VOCALOID3、ホームページ・ビルダー、3DS レッドXブラック、3DS ピンク、FF7 クラウド&フェンリル(フィギュア)、アルティメットまどか、BUFFALO ブルーレイドライブ、ソーラー充電器、インテル Boxed SSD、I-O DATA HDD、ヘアードライヤー、メンズシェーバー、サイクロンクリーナー、Glenn Gould Bach Edition、iPod classic、CX6(デジカメ)、マイク付インナーフォン、火山からのメッセージ(書籍)。
記入漏れがあれば誠に申し訳ありません(汗)。当サイトのアマゾン検索BOXを利用して頂いたすべての皆さん、本当に有難うございました!
/サイトで何か商品の感想を書くと、昨今は「誘導ステマか!」となるのですが、僕はそのように器用なことはできないので…。ちなみに、個人的に今年最大のヒット商品はパソコン・スピーカー。“毎日100%使うから良い音で聴きたい、だけど金銭的に余裕はない”という条件で数ヶ月探し続け、ついに見つけた大感動スピーカーが『BOSE Companion20』。2万円台でボディもコンパクトなのに、驚愕するほど音が良い!っていうか、なんでウーハー無しでこんなに豊かな低音が出るのかと、使い始めて3カ月経つけどいまだに日々感嘆している。僕の音楽ライフが激変した。マジ天国。BOSEの技術、恐るべし!
//衆院選の感想、開票直後はいろんな気持ちが絡み合ってうまく言葉にならなかったのですが、2日経ってようやく感情が落ち着いてきたので、12/17の日記にアップしました。
 12月17日…昨日の衆院選、うそつき民主党が歴史的惨敗となったのは当然の結果。やるといったマニフェストをやらず、やらないといった消費税アップをやったのだから、怒りを買って当たり前。国民だって鬼じゃないから、やると言った事に全力で挑戦してダメだったら、次の4年こそ頑張れってなる。でも、やらないといった事をしたのは、どんな言い訳を並べても許されない。今回の結果で、うそつきは本当に嫌われるということを政治家は思い知っただろう。
/一方、約300議席を獲得して“圧勝”した自民党も、決して支持を集めた訳ではない。前回(09年)の選挙で自民は“惨敗”したけど、あの時の自民獲得票(比例)は約1800万票。ところが今回はそれを200万票も“下回る”約1600万票だった。選挙では圧勝したものの現実は支持者が減っている。比例全体での自民得票率は27.6%で、これは自民が大敗した前回の26.7%とほぼ同じだ。比例自民の獲得議席は57で改選前の55からたったの2議席しか増えていない。このように、自民党が勝ったんじゃなくて、民主党が勝手に負けた。
/それにしても、小選挙区というシステムの欠陥ぶりが酷い。自民は得票率4割(43%)で議席8割(79%)を独占した!これはいくら何でも民意とズレすぎ。落選候補に投じられた「死票」は実に約3730万票。これは全体の半数を超える56%に達する。投票の過半数が死票になる選挙システムは絶対におかしい。死票率0%となる比例区オンリーの選挙制度にするべき。3割〜4割の得票で議席を独占できる小選挙区制度は、民意の反映には程遠いし政治が安定しない。
/選挙速報を見ていて「オイオイオイ」と突っ込みたくなったのが、リベラル勢力の敗戦の弁。「小選挙区というシステムの中で小さな政党が埋没してしまった」。あったりまえじゃないか!それが分かっていたから、坂本龍一さんや菅原文太さん等多くの人が「協力しあえ」と言ってたし、僕も「社民、共産、未来、新党日本は本気で勝ちたいなら合体しろ」と訴えていた。結局、12政党が乱立する状態で選挙戦に突入し、第三極の選挙協力も進まず(80もの選挙区で競合!)、自民は「漁夫の利」同然に大勝を掴んだ。選挙区によっては共産党が候補者を立てなければ他のリベラル候補が勝っていた所もあり、自民・維新の勝利をアシストしていた。それでいいのか共産党。「議席倍増闘争」の掛け声虚しく、結果は逆に議席減少。社民はわずか2議席になってしまい、参院と合わせても6議員しかおらず、「5人以上」という政党要件を切る寸前だ。社民VS共産で対立している場合じゃないだろう。
/選挙結果で衝撃的だったのは“日本未来の党”の大敗っぷり。62議席から9議席へ激減。悪夢。あまりに負けすぎ…。あえて小沢氏たち民主離脱組の弁護をすると、彼らは「マニフェストを守れ」と言ってただけ。「消費増税は約束が違うだろう」と。要するにブレていない。メディアが“選挙互助会”“浅慮な集合離散”と報道していたのが悔しい。保守票が自民に流れたのは分かる。でも、前回民主に入れてまた民主に投票した人に物申したい。裏切った野田民主が57議席で、筋を通した離脱組=未来の党が9議席なのは理不尽!
/リベラル派が深刻なのは、脱原発に向けた法案等を人数不足で立法できないことだ。議員立法を提出するためには20人(衆院。予算の伴う法案は50人)が必要。未来9、社民2、共産8で、3党が合体しても19名。採決以前の問題だ。リベラル派が来年の参院選で消滅したくなければ、3党が合体すると同時に民主党から新たなリベラル議員を呼び込み、大同団結した新党を作るしかない。イデオロギー中心主義はやめ、参院選でリベラル票の受け皿になるべく、国民のために早急に合併することを切望する(ネックは頭コチコチ共産党。本来、信念の強さは長所。だけど合併できぬなら害悪)。今回、民主に対する失望と懲罰票が、リベラルに向かわず自民に流れたことが、従来の左派の姿勢では国民に評価されぬことを証明している。ただでさえ少ないリベラルの“パイ”を、さらに小政党同士で奪い合う愚策をもう繰り返すな。「民主は嫌だが、自民とも書きたくない」、その票を維新に奪われたことを猛省すべき。
/公明党は創価学会の支えがあるとはいえ、小選挙区でよく9人を全勝させたと思う。比例と合わせて31議席。リベラルが壊滅した今、どうか安倍政権が暴走を始めたらブレーキになって欲しい。政教分離の徹底を求めていた僕が、まさか公明にガチでエールを送る日が来ようとは。ただし、公明も安泰ではない。今後あり得るのは、自民が右傾化していくなかで、公明を切って維新と連立を組むことだ(安倍政権にしてみれば、改憲に3分の2が必要なら、維新54人がいれば公明31人は無用)。その時は公明さん、未練全開で政権にしがみつくことなく、リベラル新党に加わって欲しい。共産と公明は不倶戴天の敵ではあるけど、福祉重視、平和路線とか共闘できることも多いはず。
/東日本大震災後、初めての大型国政選挙だったにもかかわらず、投票率は戦後最低記録の50%台(59.32%)。消費税、TPP、震災復興、格差是正、過労死、たくさん争点はあったのに、有権者1億395万9866人のうち、実に「4229万393人」の人が投票に行かなかった。殆ど2人に1人しか投票してない。消去法で選んで一個一個消していったら最後は何にも残らなかったということか。政治家はこの低投票率を深刻に受け止めるべき。2006年に英国の社会学者や国際調査機関WVSが行った国民幸福度ランキングで第1位になったデンマークは、投票率が現行憲法が施行された1953年以来60年近く80%を切ったことがない。近年は88%という9割近い数字を記録した。国民が政治を監視している国は、政治家も良い仕事をする。デンマークは税金が高いけど、政治家がうまく再分配しているから不満が出て来ない。デンマーク人の労働時間は週37時間(土日休み&金曜早あがり)、残業絶無、有給休暇は年5週間(そして消化)、男女平等、教育は大学も含めて無料、マイノリティー(少数派)に寛容、これらを資本主義で実現させた。
/どうすれば日本も投票率が上昇するのか。2人に1人なんて選挙の体を成していない。今回のように投票率が6割を切った選挙は無効にするべきだ。そうすれば行政は本気で投票率をあげるために努力するだろう。
/「1%の人の利益のために99%の僕たちがなぜ生贄にならなくてはならないのか?」(山本太郎)。山本さんは頑張って7万票を獲ったけど、13万票の石原伸晃氏に敗北した。都知事選で僕が応援していた宇都宮けんじさんは約100万票も獲ったけど、2位で敗北。1位の猪瀬氏が歴代最多となる434万票を獲得し太刀打ちできなかった。さらに残念だったのは新党日本の田中康夫さんが落選したこと(ゼロ議席)。田中さんは党首会談では何度も鋭い質問をしていたし、良心・表現の自由を守ってきた信頼できる人だった。無念。
/最後に。この日記で震災以来ずっと脱原発を訴えてきたのに、脱原発派の候補者が壊滅状態になって僕は打ちひしがれた。日本未来の党の得票率はわずか5%台。自民は単独で過半数を突破し、自公連立で3分の2を超える。これは衆院で可決した法案が参議院で否決されても、再可決が可能な議席だ。絶句し、無力感に包まれていると、知人がガンジーの次の言葉を送ってくれた。「あなたがする行動のほとんどが無意味であったとしても、それでもあなたはそれをしなくてはならない。それは、世界を変えるためにではなく、世界によって自分が変えられないようにするためにです」。…ありがとう!
※作家・島田雅彦さんのツイッターより「原発は再稼働し、消費税は10パーセントになり、集団的自衛権が行使され、官僚主導で事が進み、格差が広がる国を有権者の多くが望んでいるなどと全く思わなかったオレは世間から思いきりずれているのだろうか?」。
※希望があるとすれば、自民は圧勝したにもかかわらず、従来のように「我々のやって来たことが支持された!(キリッ)」ではなく、多くの議員が「我々が積極的に支持されたわけじゃなく、民主が酷すぎた」とコメントしていること。石破氏は“国民の視線が厳しくなっているので、いささかも裏切れない”と肝に銘じていた。真摯な姿勢が心強く、僕は批判ありきではなく、期待を込めて新しい政権を注視していきたい。以上!
 12月16日…今日は衆院選。政党乱立でどこに投票すれば良いか分からない方は、質問に答えるだけで自分にあった支持政党を教えてくれるサイトえらぼーとを活用するのもいいかも(TPPの設問が加入ありきで気にくわないけど)。僕の場合、シンクロ率が高かった政党は、社民と共産が79%でタイ、次が田中康夫さんの新党日本(70%)、鈴木宗男氏さんの新党大地(62%)、次いで日本未来の党の59%だった。ちなみにシンクロ率ワースト3は舛添氏の新党改革(25%)、幸福実現党(30%)、日本維新の会(31%)。皆さんの一票が、今後の日本の行く末を決めます。公約を吟味して必ず投票所へ!
/昨日の日記に自民が発表した新しい憲法の危険性を指摘しています。憲法改正の話題では第九条ばかりに注目が集まりますが、本当にヤバイのは表現の自由の弾圧(政府に文句を言えない)ことにあるかと(汗)。自民案には「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」とあり、これは一見正論のようですが、権力者が“公の秩序を害する”と判断すれば、脱原発運動も反戦活動も、このサイトで行っている問題提議も、根こそぎアウトです。新憲法にはそういう方向性の文言が随所に登場することを説明しています。
/ぶっちゃけ、“なんで日記にあげるコラムの優先順番を変えなかったのか”と後悔する自分がいます。この10日間、どれも重要なことだけを書いてきたつもりですが、選挙の一週間前に昨日のコラムをアップしていれば、もう少し右傾化への警鐘を鳴らすことになったのではと…。
/このサイトを立ち上げて13年。過去に何度か選挙がありましたが、こんなに全力で語ったのは初めてです。それくらい、今の状況に危機感を持っています。立て続けに時事ネタをアップしたので、ドン引きの読者の方もおられると思います…申し訳ありません。でも、アートを楽しむためには健全な民主主義が必要なんです。先の戦争では多くの芸術家が自由を守ろうとして弾圧されました(今の中国もそう)。念を押したいのは、12/7や12/8の日記に少し書いたように、自民や公明にだって信頼できる議員さんがいるし、リベラル側にも不甲斐ないとこがいろいろあったりと、僕はどの政党も全否定するつもりはないです。良い方向に向かって欲しいという、その一念でもって書いているので、そこだけはどうかよろしくお願いします。
/現在午後12時半。そろそろ投票所へ向かう準備をします。投票後、『007スカイフォール』と公開2日目の『ホビット』を観に行ってきます。映画、小説、ゲーム、マンガ、いろんな話題が溜まりまくってるので、来週からは本来の文芸ジャンキー・サイトに戻ると思います。戻りたい。
 12月15日…12月5日から集中的にアップしてきた選挙や日本社会をめぐる時事問題のコラム。その最後に自民が公約に掲げている自主憲法制定=『日本国憲法改正草案』について書きたい。本来、憲法は政治家が国民を従わせるものではなく、政治家が好き勝手できないよう制限するためにある。「どの条文が追加されたのか」だけでなく「どの条文が削除されたのか」によっても、自民が目指している方向性が見えてくる。
〔まるまる削除された条文〕第九十七条「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」。なぜこれを削除する必要があるのか。
●第十一条「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」→自民案「国民は、全ての基本的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である」。わざわざ原文の「将来の国民に与へられる」を消したのは、この先基本的人権を抑制するための布石なのか。安倍氏は憲法改正に必要な賛成票を「3分の2以上」から「過半数(2分の1以上)」に変更して、改正のハードルを下げようと躍起になっているし。
※先の第九十七条を削除したのは、この第十一条と重複するからと言う人もいるけど、第九十七条で「基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」と強調している部分は非常に重要と思うし、第九十七条は「最高法規」という項目で念押しされており、カットには反対だ。
●第三条二項(新設)→「日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」。近代市民社会の基本中の基本である思想良心の自由と真っ向から対立。個人の思想良心よりも国旗国歌の尊重が優先って、どこの共産国家なのか。
●第九条二項「前項(戦争放棄)の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」→ごっそりカットされ、代わりに「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」と、集団的自衛権行使が可能と捻じ込んできた(日本がどこからも攻撃されていないのに米国が始めた戦争に加わらないといけない)。
●第十二条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」→「全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」。最後の部分、「公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」が削除され、「公益及び公の秩序に反しない限り」にすり替わっている。これは本当に危ない。時の権力者が「公益及び公の秩序」に反していると判断すれば「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を剥奪することが可能になる。
●第十八条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」→「何人も、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない」。 なぜあえて“奴隷的拘束も受けない”が削除されたのか。逆に
読めば「社会的又は経済的関係以外では身体の拘束は適法」になる。徴兵制度が抵触する可能性があるから?自民案は2項に「その意に反する苦役に服させられない」と入れてるけど、徴兵と苦役は別個という印象。僕は維新・橋下氏の次の言葉が胸をよぎった「僕は軍と徴兵はワンセットだと思う。奴隷的拘束には当たらないから9条の改正さえすれば徴兵制は幾らでも成り立つ。(国民に)責任を根付かせるためには絶対に僕は徴兵制が必要だと思う」。
●第二十条「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」→政教分離も削除。最後の「政治上の権力を行使してはならない」が消えた。モロに公明党のため。
★第二十一条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」→自民案もこの文章を残しているが、問題はその後。2項を新設してこう足している「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」。政府に都合が悪い言論をすべて潰せる条文が追加!北朝鮮キタコレ!官邸前の脱原発集会は“公の秩序を害する”でアウト。『文芸ジャンキー・パラダイス』も“公の秩序を害する”と見なされ強制閉鎖、僕は塀の中。
●第九十九条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」→「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」。原文は為政者に憲法を守らせようとしているのに、自民案は国民になっている。
その他、とにかくもう、自民案では「公共の福祉」があちらこちらで「公益及び公の秩序」にわざわざ言い換えられている。権力者にとっては「公益及び公の秩序を害する」と判断したらそれを違法にできるミラクルワード。脱原発など反政府デモは体制側にとって公の秩序を乱すから弾圧の対象になる。この憲法を通すと、他の先進国からすれば「日本は自分の人権をすすんで放棄する国民の国」に見えるだろう。自民は保守派の若者たちに「押し付け憲法は無用!」「自主憲法で真の独立を!」「9条は時代遅れ!」とか煽ってるけど、自民の改正案全体を眺めていると、本当は9条なんてどうでもよくて、国民生活のキモである人権条項を消し去ることが真の狙いに思えてしまう。(憲法案の比較検証サイト。ここは分かりやすい!)
//・12/14の日記に安倍氏が「従軍慰安婦問題はでっちあげ」と主張していることへの、怒りの見解をアップ。男性はもちろんのこと、是非女性の方に、戦時中に何が起きていたのか読んで頂きたいです。
12/13の日記に大きな問題になっている「集団的自衛権」「尖閣諸島」などへの見解をアップ。めっさ気合い入ってます。
12/11の日記に維新が公約にかかげた「最低賃金制度の廃止(後日、廃止から改革に文言を修正)」「解雇規制の緩和(解雇をしやすくする)」へのコメント、その流れとして安倍氏が前首相時代に導入しようとしたホワイトカラー・エグゼンプション(いわゆる残業代ゼロ法案)に言及しました。
 12月14日…今回はとてもヘビーだけど、深刻な人権侵害であり、日本の国際的信頼に関わる避けて通れないもの、従軍慰安婦問題について書きたい。なぜこのタイミングなのか。それは先月4日付で米国の新聞に安倍氏が“賛同者”として名を連ね、「日本軍による強制連行を裏付ける資料はなく、発見された公文書によれば強制募集や誘拐を禁じていた」と意見広告を掲載したからだ。呼びかけ人は櫻井よしこ、西村幸祐、藤岡信勝などウルトラ保守“有識者”の「歴史事実委員会」。冗談ではない。
/“強制連行”は狭義の拉致行為だけを指すのか。(1)“看護婦の仕事がある”“将校への給仕”“工員募集”などと、嘘の募集広告で日本人・朝鮮人の悪徳ブローカーに騙されて戦地へ連れてこられ、無理やり慰安婦にされた女性が「家に帰して」と懇願しても返さなかった(2)日本軍は各地域の有力者に「A村からは5人、B村からは8人の慰安婦を出させろ」と武力を背景に強要していた(3)女性たちが募集業者に騙されていると知りながら、移送に日本軍が直接あるいは間接に関与した---これらはどれも、僕にしてみれば強制連行と同義だ。1942年9月時点の陸軍専用慰安所は約400カ所で、軍当局の要請により設営された。1日に15〜20人の相手をさせられ(水木しげる氏は“80人”も目撃している)、彼女たちは心身がボロボロになっても慰安所が軍の監視下にあり脱出できず、また支払われた金銭=軍票は終戦と同時に貨幣としての価値を失い紙屑同然となった。
/直接日本軍が女性をトラックに詰め込んで慰安婦にした決定的な事実として、インドネシアで起きた“スマラン事件(白馬事件)”が知られている。1944年2月、民間抑留所にトラックで乗り付けた軍人たちは17歳以上の独身オランダ人女性を整列させ、16人の少女をジャワ島スマラン慰安所に連れ去った。彼女たちは高級将校専門の慰安婦にされ、軍刀で脅迫され暴行を受けた。戦後の戦犯法廷で、当事者の大久保大佐が公判中に自殺、池田大佐が発狂、岡田少佐は死刑、能崎中将が懲役12年となる。事件当時、日本の第16軍上層部はスマランの該当慰安所を閉鎖し少女たちを親元へ帰したが、この一例だけでも安倍氏が賛同した広告「日本軍による強制連行を裏付ける資料はなく…」は誤りだ。オランダ人が相手でもこのような行為をしているのに、差別用語で見下していた中国・朝鮮の女性に同様の行為をまったくしなかったなど到底考えられない。※意見広告の「発見された公文書によれば強制募集や誘拐を禁じていた」についても、該当の公文書(陸軍通牒)にそんな文章はないと他サイトで具体的に論破していた。
/そもそも若い女性が出稼ぎに追い込まれた朝鮮半島(特に農村地帯)の貧困は、日本による農地収奪が原因だ。都会でも経済を握っていたのは日系企業。保守“有識者”の中には「仕事で慰安婦を選んでおいて被害者ヅラするな」と言う人物も多いが、その意見は彼女たちが騙されて慰安婦にされたことをスルーしているうえ、なぜ彼女たちが日本の支配下でそこまで貧困に苦しんでいたのか歴史を理解しておらず神経を疑う。
/ネットでは安倍氏に代表されるような「慰安婦問題はでっちあげ」とするグループに、証拠を集めて冷静に反論を試みているサイトも多い。特に説得力があるのはコチラのページ。戦後の旧日本兵の回想記ではなく、戦時中にリアルタイムで記録された生々しい兵士の手記を数多く紹介している。戦後の回想でも慰安婦問題が国際問題化する前に書かれたものが中心。衝撃的なのは、慰安所の劣悪な環境だけでなく、大量の“日本人慰安婦”の存在だ。彼女たちは日本国内から日本人ブローカーに騙されて慰安所に送られた。室町時代や江戸時代の話ではなく、ほんの数十年前の話だ。戦後になるまで、日本ではこのように奴隷交易同然のことが国家ぐるみで行われていた。従軍慰安婦の問題は韓国との関係で語られがちだけど、もっと広範囲な女性全体の人権問題として捉え直すべきものと痛感。また、日本人相手でも平気で騙すような違法ブローカーであり、何人も半島に渡って同様のことをしていのは火を見るより明らか(保守右派は朝鮮人ブローカーに全員が騙されたことにしたいようだけど)。
/水木しげる氏は出征先ニューギニアの出来事をこう記している。「敵のいる前線に行くために、「ココボ」という船着場についた。ここから前線へ船が出るのだ。そういうところには必ずピー屋がある。ピー屋というのは女郎屋のことである。(略)ピー屋の前に行ったが、何とゾロゾロと大勢並んでいる。日本のピーの前には百人くらい、ナワピー(沖縄出身)は九十人くらい、朝鮮ピーは八十人くらいだった。これを一人の女性で処理するのだ。僕はその長い行列を見て、一体いつできるのだろうと思った。一人三十分としてもとても今日中にできるとは思われない、軽く一週間くらいかかるはずだ。しかし兵隊はこの世の最期だろうと思ってはなれない、しかし…いくらねばっても無駄なことだ。僕は列から離れることにした。そして朝鮮ピーの家を観察したのだ。ちょうどそのとき朝鮮ピーはトイレがしたくなったのだろう、小屋から出てきた。とてもこの世のこととは思えなかった。第一これから八十人くらいの兵隊をさばかねばならぬ。兵隊は精力ゼツリンだから大変なことだ。それはまさに「地獄の場所」だった。兵隊だって地獄に行くわけだが、それ以上に地獄ではないか。と、トイレに行った朝鮮ピーを見て思った。よく従軍慰安婦のバイショウ(賠償)のことが新聞に出たりしているが、あれは体験のない人にはわからないだろうが…やはり「地獄」だったと思う。だからバイショウはすべきだろうナ」。(参考リンク。その後、彼女たちは病院船で移動する際に潜水艦にやられ全員死亡したとのこと。賠償することさえ不可能になった)
/陸軍軍医・早尾乕雄中尉が1939年に書いた報告書『戦場に於ける特殊現象と其対策』を現代文に訳。「出征者の性欲を長く抑制させることは、中国人女性への暴行に繋がると気をきかせ、兵站(へいたん、補給機関)が中国にも早速に慰安所を開設した。主な目的は性の満足により将兵の気分を和らげ、皇軍の威厳を傷つける強姦を防ぐことにあった。それでも地方での強姦数は相当あり、また前線でも多く見かける。内地(日本列島)では到底許されぬことが、敵の女だから自由になるという考えが非常に働いているために、中国の娘を見たら憑かれたようにひきつけられて行く。従って検挙された者は不運なだけで、陰にはどれ程あるか解らぬと思う。部隊長は兵の士気昂揚のためと見て知らぬ振りを通したことさえあった。日本の軍人は何故にこの様に性欲の上に理性が保てないかと、私は大陸上陸と共に直ちに痛嘆し、戦場生活1年間を通じて終始痛感した。しかし、軍当局はあえてこれを不思議とせず、さらにこの方面に対する訓戒は耳にしたことがない。軍当局は軍人の性欲を抑える事は不可能だとして、中国の女性を強姦せぬ様にと慰安所を設けた。だが、強姦は非常に盛んに行われ、中国の良民は日本軍人を見れば必ず怖れた。将校は率先して慰安所へ行き、兵にもこれをすすめ、慰安所は公用と定められた。心ある兵は慰安所の実態(騙して連れてきた)を知って、軍当局を冷笑していた位である」。
/米国紙に「慰安婦問題はでっちあげ」意見広告を出した国会議員リスト37名。こういう議員のせいで「日本は戦争を反省してない」と言われ続け国益を損なってる。
【民主党/当時】柴崎正直(岐阜)、田村謙治(静岡)、花咲宏基(岡山)、福島伸享(茨城)、松原仁(東京)、三浦昇(山口)、向山好一(兵庫)、吉田泉(福島)、渡辺周(静岡)、金子洋一(神奈川/参)。長尾敬(大阪)は署名後に自民党へ!11名。
【自民党】安倍晋三(山口)、伊東良孝(北海道)、稲田朋美(福井)、金子恭之(熊本)、北村誠吾(長崎)、下村博文(東京)、新藤義孝(埼玉)、高市早苗(奈良)、竹本直一(大阪)、古屋圭司(岐阜)、松野博一(千葉)、山本有二(高知)、塚田一郎(参・新潟)、西田昌司(参・京都)、山谷えり子(参・比例)、山本順三(参・愛媛)、義家弘介(参・比例)、上野通子(参・栃木)、江藤晟一(参・比例)、岸宏一(参・山形)、岸信夫(参・山口)、有村有子(参・比例)、磯崎仁彦(参・香川)、熊谷大(参・宮城)、世耕弘成(参・和歌山)の24名。
【維新】
平沼赳夫(岡山)、中山恭子(参・比例)
頭が痛いのは、この広告に安倍氏が賛同署名をしたのは自民党総裁になってからのこと。この事実が国際的にどういうメッセージになるか。安倍氏を批判する動きは自民内部に見えない。このままでは自民の公式見解は「日本軍は“詐欺”や“人身売買”を見て見ぬ振りしただけで強制してないから我が国は謝罪しない。これが“美しい国”!」という開き直りになる。それが日本人の美徳として世界に認知されるとでも?勘弁して欲しい。でも状況を前向きに考えることも出来る。自民党は衆参両院で201人の議員がいるのに、賛同者は24人に過ぎなかった。9割の議員はサインしていない!それは希望だ。
※国連人権委員会「日本軍の慰安所制度は1926年の奴隷条約における国際慣習法に違反する性奴隷制度であり、女性への著しい人権侵害である」。
※保守論客はよく「現代の価値観で当時を裁くな」と言うけど、当時の価値観から見ても慰安婦制度は刑法第226条及び第227条、民法第90条、娼妓取締規則、婦女・児童売買を禁ずる国際条約、奴隷条約(1926)、強制労働条約第29号(1930)などに違反している。
※「いつまで過去の罪を謝罪せねばならぬのか」という意見に答えるならば、最低でも安倍氏のように戦争犯罪を否定する人物が国家の中心にいるうちはダメだろう。何万票も集めている時点で「日本人は反省してない」と受け止められて当然。
「慰安婦問題は日韓基本条約で解決済み」という意見も論点ずらしというか、韓国が個別請求権を放棄した日韓基本条約は1965年に締結されたが、慰安婦問題が浮上したのは1992年。これほどの人権侵害を“後から分かった”から黙殺というのは非情すぎる。心の傷が大きすぎ、そして差別されるのが怖くて被害を名乗れなかっただけなのに…。
※御用学者の池田信夫が「慰安婦問題は朝日新聞が捏造した」「植村隆記者の誤報が騒ぎの発端」と触れ回っているが真っ赤な嘘。朝日の記事は1991年。だがそれより4年前の1887年8月14日に「読売新聞」が次の記事を掲載している「従軍慰安婦とは、旧日本軍が日中戦争と太平洋戦争下の戦場に設置した「陸軍娯楽所」で働いた女性のこと。昭和十三年から終戦の日までに、従事した女性は二十万人とも三十万人とも言われている。/「お国のためだ」と何をするのかも分からないままにだまされ、半ば強制的に動員されたおとめらも多かった。/特に昭和十七年以降「女子挺身隊」の名のもとに、日韓併合で無理やり日本人扱いをされていた朝鮮半島の娘たちが、多数強制的に徴発されて戦場に送り込まれた。彼女たちは、砲弾の飛び交う戦場の仮設小屋や塹壕(ざんごう)の中で、一日に何十人もの将兵に体をまかせた。その存在は、世界の戦史上、極めて異例とされながら、その制度と実態が明らかにされることはなかった」。(資料リンク
//今日、山本太郎さん@脱原発の選挙応援に、沢田研二さんが駆けつけた。山本さんは沢田さんをこう紹介したという→「私(山本)は芸能界に今までかかわってきたいろんな方に声を掛けさせて頂きました。演説していただけませんか?応援に来てもらえませんか?でもそれはすごく難しい事なんですね。その人たちもレッテルを張られてしまう。その人たちも仕事が減ってしまう。子どもがいる、家族がいる、そういう事になれば難しい話なんです。でも、その芸能界の中で覚悟を決めていろんなメッセージをみなさんに伝えている大先輩がいます。沢田研二さんです」。沢田さんがマイクを引き継ぐ。「(山本君が)“テレビで仕事がなくなった”と言っていた時点で、“何か力になれる事はないだろうか”といつも思っていました。(略)今、選挙に出ている人はみんな国難や何やと言っています。でも、原発を止める事、その事自体が一番大事なことなんだ。それをやらない限りは他の経済の事もいろんな事も何もかもが始まらないんだ」(参考ブログ)。沢田さんの行動に敬意を表します。
//12/9の日記に都知事選や石原氏の本質について書きました。候補者の宇都宮けんじ氏は、約40年前から、ずっと社会的弱者の人を救済し続けてきた弁護士で、国会に働きかけて消費者金融の高額金利(グレーゾーン)を撤廃させた人物!僕はNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見て、ヤクザと戦ってきた氏の勇気に感動しました。
 12月13日…今回の衆院選は過去最高となる1504名が立候補しており様々な候補者がいる。無所属で話題になっているのが、最高齢94歳の新人、埼玉12区の川島良吉氏。氏は立候補に必要な供託金300万円を支払うため、蓄えた葬式代をつぎ込み出馬したという。立候補の理由は右傾化への反発だ。いわく「右傾化する安倍(自民党総裁)や石原(日本維新の会代表)から『軍』なんていう言葉が普通に出る。橋下(同党代表代行)もムチャクチャ。無条件降伏したのに。日本はどうなっちゃったんだ、という不安がありました」。川島さんは1939年に徴兵され中国で7年間戦い多くの仲間を失った。「オレは戦争で死なず、散々いい思いをした。このままじゃ死んでいった仲間に申し訳ない」「友だちに手伝ってもらおうと思ったけど、もうみんな死んでいなくなってた」。公約は脱原発、憲法9条順守、天皇の元首化で、右派・左派の概念を突き抜けている。実際に戦地で戦ったお爺ちゃんが9条順守を訴える言葉と、戦争を何も知らない戦後生まれの安倍氏や橋下氏が国防軍や徴兵制を語る言葉の重みのこの違い。
/選挙戦で安倍氏がしきりに訴えている「集団的自衛権の容認」と自衛隊の「国防軍」改名。どれだけの有権者が「集団的自衛権の容認」の危険性を分かってるのだろう。集団的自衛権を認めるということは「日本がどこからも攻撃されていないのに米国が始めた戦争に加わらないといけない」ということ。しかも米国が常に正しいとは限らない。“大量破壊兵器があるに違いない”と妄信し、国連の制止を無視して始める戦争にも付き合わされることになる。大義のない戦いで若い自衛隊員の命が危険にさらされるのはゴメンだ。
/安倍氏は「自衛隊は軍隊じゃないから外国で捕虜になった時に軍法の保護が受けられない。だから国防軍にする」という。そこもよく分からない。そもそも自衛隊も国防軍も英語の名称は“Japan Self-Defense Forces”であり、外国からすれば改名しても意味は同じ。それに「国防軍」なんてナチスの軍隊の名前だ。ネットを見てると若い保守の子たちは、安倍氏が中国を念頭に武装強化を訴えてると考えてる人が多い。でも、日本の自衛隊は装備を守備に特化させたおかげで、空と海は堅牢な防御力を誇っており、守る分には無敵に等しい。安倍氏が考えている“本丸”は、「国防軍」という言葉遊びではなく先述した「集団的自衛権の容認」だ。実に危なっかしい。
/石原氏が「尖閣を都が購入する」と宣言した場所は、日本ではなくアメリカのヘリテージ財団のセミナーだった。同財団は冷戦中に設立された米共和党系の研究機関でスーパー保守。軍需産業が背後にいて、南米、アフリカ、中東、世界各地で内戦に介入し武器を売ってきた連中だ。石原氏はわざわざその財団に出かけて尖閣問題に火をつけた。地域が不安定になって一番喜ぶのは武器商人だ。
尖閣は日本の領土だから領土権を主張すること自体は正しい。でも、石原氏は確信犯か単なる無知なのか分からないけど、1997年の「小渕書簡」のことを問題にしない。自民の小渕政権が中国と結んだ日中漁業協定には第6条(b)の項目で「尖閣諸島周辺では日本の法律を適用しない」と取り決めている。自民が「日本は尖閣周辺の中国漁船を取り締まれない」という協定を取り決めたのに、「民主政権は弱腰だ!」と批判している滑稽さ。まるでマッチポンプ。
それでは民主政権の対応は正しかったのか?ノー。日本と中国で国有化のニュアンスが違うことを野田首相は理解していなかった。日本にしてみれば私有地を単に国有化したに過ぎない。でも中国は共産国ゆえ土地はすべて国家の所有であり、人々には私有地という概念がない。だから“日本が尖閣を国有化した”と聞くと、モロに“領土を新たに増やした、奪い取った”という解釈になる。しかも日中戦争の発端となった満州事変勃発日=中国では“国恥(国辱)記念日”と呼ばれている日の直前に国有化した。ケンカを売ってるようなものだ。
/今日13日は初めて中国機が尖閣で領空侵犯を行った。政治家もニュース解説者も、「選挙前の空白を突いて揺さぶっている」としたり顔で解説していたけど、誰1人、今日が1937年に日本軍が南京を陥落した“南京事件”の75年目と触れなかった(たぶん気づいてない)。中国人は誰でも知っている重要日。政治家がこの程度の認識だから、ボタンの掛け違いが止まらない。この先、中国の民主化運動が必ず全土に広がる時期が来る。中共政府は天安門のように市民を弾圧し、不満を外へ逸らすため、日本を200%“外敵”として利用する。民主化勢力やチベット・ウイグル支援の為には、外敵として政治利用されぬ外交力が必要で、その武器となるのが憲法第9条と専守防衛を貫く自衛隊だ。僕はヘリテージ財団の死の商人を前に他国を挑発する人物や、「集団的自衛権確立」を連呼する人物にこの状況を任せたくない。互いの政府が国民から「弱腰」と見られぬために突き進むと地獄の釜の蓋が開く。
※追記。「日本が外国人に乗っ取られる」という話題では、中国や朝鮮人の話が必ず出てくる。でも、アメリカが乗っ取っているとは考えない。軍事産業に踊らされてそっちに考えが及ばないように僕には見える。
 12月12日…保守勢力(石原氏&橋下氏)のようにリベラルも合流せねば選挙で勝てないのに、バラバラのまま3日後の投票を迎えるもどかしさ。かつて社民と共産は全国で共闘していた。12/7の日記に社民と共産の党員に「過去の経緯を克服して合併すべき」と先月直訴した話をアップ(共産党本部に電話&社民関係者に話した)。そして12/8にちょっとした決意をアップ。
//衆院選投票前の世論調査は原発推進派、消費税増税派の圧勝。自公で300議席の勢い。ちなみに民主も原発推進派、消費税増税派。増税で景気が浮上した国は歴史上どこにもないのに!ガチの脱原発派は壊滅も同然。ドン底の思い。そして、このサイトで何度も吠えている労働基準法遵守の徹底(世界の常識は残業なし)、ブラック企業へのペナルティ、非正規社員の正社員化(労働者の3分の1が非正規雇用という割合は先進国でワースト1位)はまったく争点にならず。サービス残業は中世の奴隷社会と同じ。他の先進国では考えられない人権侵害なのに国民は諦めてしまっている。諦めちゃダメだ。僕は非正規社員の正社員化をうたっている政党を支持したい。(雇用問題に対する各党の公約リスト
//広告代理店の「電通」や「博報堂」の名前をご存知の方は多いと思います。いかにマスコミが両社のコントロール下に置かれているか(シェア7割!)、そのあたりのことを12/6の日記にアップしました。日本社会のカラクリであり、消費者として知っておきたいことです。
 12月11日…いろんな政党が公約を発表しているなか、雇用に関することで目を疑ったのが11月29日に日本維新の会が発表した「最低賃金制度の廃止」「解雇規制の緩和」だ。最低賃金撤廃&解雇をしやすくってなると、二束三文で馬車馬の如く働かされ、昇給の頃に解雇という方程式が目に見えるんだけど…維新はリアル北斗の拳のような弱肉強食の世界を作ろうとしているのか。さすが、橋下氏はブレーンが新入社員過労自殺のブラック企業ワタミだけある。この公約は猛烈な反発を受けて後日訂正され、「最低賃金制度を廃止するが生活が成り立たない部分は行政が補助する」となった。おいおい!そんなことをすれば、今でさえサービス残業で労働者をただ働きさせているブラック経営者が、これ幸いといつもの「低賃金でも倒産するよりマシだろう?」でトコトン賃金を抑えるのは目に見えている。天文学的な財源(税金)が必要になる。
残念ながら今の経営者にモラルや良心を期待するのは困難。たとえば経団連の前会長が社長をしているキヤノンのリーマンショック以降の給与の推移は、2008年から2年間で役員は4760万→6360万、従業員は862万→716万という具合。「不況だから役員も従業員も賃下げで頑張る」とかじゃなく「不況だけど役員は昇級、従業員は賃下げ」。これはキヤノンだけじゃなく、あらゆる業界で見られる光景だ。
/ここ20年間で他の先進国はGDPが約2倍に伸びた。中国に至っては12倍だ。ところが日本だけは全く成長しなかった。近年の日本のGDPは475兆円で、これは1992年と同じ水準だ。バブル景気がはじけたのは1991年。それまではサービス残業というのは比較的少なく、それを強要することを経営者は恥じていた。だがバブルが終わってサビ残が常態化する。これが他国と日本の労働者の決定的な違いだ。20年もGDPが伸びていないのは低賃金長時間労働で消費活動をするお金も時間も気力もないからだ。その結果としての必然的な少子化、そして少子化ゆえの市場の縮小。
/庶民として不条理に感じるのは、日本は“失われた20年”といわれているのに国内の富裕層が大幅に増えていることだ。東日本大震災による景気へのマイナス影響があってもなお、純資産額8000万円以上の富裕層は前年比8万3千人増の360万人。家計資産総額は前年比1.3%増の28.1兆ドル(約2190兆円)に拡大し、米国に次いで世界2位。どこにそんな金があるのかと思ってしまう。
一方、自公政権(小泉時代)の労働法改悪から非正規雇用は激増、労働者の半分が年収300万以下だし年収100万以下の超貧困層が爆発的に増加している。日本は格差が少ない方と言われても、数字の上では日本の富は一握りの人たちが独占している。先進国トップの自殺率という現状からも、どう考えても国家のシステムとして富の再分配がうまく機能していない。システムが機能不全なのに、維新など新自由主義者は自己責任論を振りかざしてさらに格差拡大へ突き進もうとしている。
/維新の公約で思い出したのが、安倍氏が前首相時代(07年)に導入しようとした『ホワイトカラー・エグゼンプション』(通称・残業代ゼロ法案)だ。あの時僕は安倍氏が「残業代ゼロ法案は少子化対策にも必要」と発言したニュースを見て椅子から転げ落ちそうになった。安倍氏の発言を要約すると「残業代が出ないなら、みんな早く帰って子作りするだろう」というもの。あまりの能天気な発想に絶句。全労働者を敵に回すつもりかと。コストカットの嵐で現場に人がいないのに「なまじ残業代が出るからグズグズ会社に残ってる」って論理がすごい。最終的にホワイトカラー・エグゼンプションは年収900万以上など対象が限定されたけど、法律というのは一度制定されるとドンドン改悪されるのが定番ゆえ労働者の反発はやまず廃案に追い込まれた。今度の衆院選は新保守が目指す格差拡大・福祉削減路線か、リベラルが目指す所得再分配・社会福祉拡充路線かの選択だ。
//12/5の日記をアップ。ジャーナリズムの深刻かつ重要な問題点を記しています。どうかご一読を。
//12月23日の読者交流会『文芸ジャンキー・パラダイスまつり』まで2週間を切りました!
※参加希望を出された方全員に確認メールを送りました。届いてない方はお手数ですが再度連絡を下さいませ。m(_ _)m
 12月10日…12/3、12/4の日記をアップ。(育児ブログ、半月分の怒濤の更新完了)
//一週間のタイムラグが生じている当日記。ここ数日で大量更新します。政治や選挙のことを書くのは憂鬱だけど、今回は徹底的にやります。批判は覚悟の上。今、意見を表明せず、いつ表明するのか。新自由主義(民主、自民、維新等)と戦う山本太郎さんの文字通り“命がけ”の出馬声明(13分)を見て、僕も黙っていたら一生後悔すると確信。山本さんの勇気は本物。「アメリカ国債を売ってでも復興に臨む」なんて言ったら、ガチで消される可能性があるのに…脱帽。正直、山本さんが最初に脱原発を訴え始めた時は、ここまでトコトンやる人と思っていなかった。彼は7つも年下なのに(しかも誕生日が一緒)、僕は何をやっている!?※ツイッターである人が山本さんの出馬表明を見て、西郷隆盛の遺訓を引用していた。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり」。
 12月9日…東京では衆院選と同日に都知事選もあるんだけど、石原都政の継続を宣言している元副知事の猪瀬直樹氏が大きくリードし、終盤にきてさらに他候補に水をあけているとのこと。猪瀬氏は自公維から支持を受け、無党派層の実に7割の支持を得ている。嗚呼、なぜ“宇都宮けんじ”さん(66)に票が集まらないんだ。僕が氏の存在を知ったのはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の特集。弱者の味方で情の篤い人情派弁護士として、奮闘する姿が紹介されていた。
約40年前から、他の弁護士が“貧乏人を助けても金にならない”と手を出さなかったサラ金の多重債務問題に取り組み、刃物をちらつかせるヤクザを相手に一歩も引かず、国会に働きかけてグレーゾーン金利(高額金利)を撤廃させる画期的な貸金業法の改正を実現させた。日本弁護士連合会(日弁連)の会長、地下鉄サリン事件の被害対策弁護団団長、「反貧困ネットワーク」代表、ヤミ金融対策会議代表幹事などに就き、今回の都知事選では日本未来の党、共産、社民の支持を受けている。何十年も自殺や夜逃げ寸前まで追いつめられた人を助け続け、脱原発、福祉の充実、格差是正などを掲げて「人にやさしい東京を作りましょう」と呼びかけている。自公支持者の方、どうか自身の判断で大切な一票を投じて下さい。
/猪瀬氏が太鼓を持っていた石原氏は、都知事時代の勤務実態が1日平均59分しかなく、時給13万円。都民の血税1400億円を注ぎ込んだ新東京銀行の運営に失敗、4000億円を投入しても進展ゼロの築地市場移転、敗北した五輪招致にも100億円を使った(うち18億円の五輪招致書類を都は紛失し招致内容を検証不可能)。東日本大震災の直後に「震災は天罰」発言をして集中砲火を浴びて謝罪・撤回したけど、その後に著書の中でまた同じ事を言っており全く反省していない。その石原氏を猪瀬氏は「高く評価する」と言っている。僕はついていけない。
/直接都知事選には関係ないけど、石原氏関連で読んだ記事の中で最近最も印象に残ったのは、石原氏がベトナム戦争の最中に戦地を訪れた時の思い出。→
「(ベトナムの砲兵陣地で米兵から大砲の引き金を引いて見ないか勧められ)番が私に廻って来そうになった時、同行していた石川カメラマン(※戦場カメラマン・石川文洋氏)がおだやかな微笑だったが、顔色だけは変えて、「石原さん、引いてはいけません。引くべきでない。あなたに、この向こうにいるかも知れない人間たちを殺す理由は何もない筈です」といった。(略)幸か不幸か突然射撃中止の命令が入り、その時間の砲撃は止んでしまった。私は今でもその時の石川君の、私を覗くように見つめていた黒いつぶらな瞳を忘れない。童顔の、あどけないほどのこの若いカメラマンの顔に、私はその時、なんともいえず悲しい影を見たのだ。彼がもし強く咎めていたら、私は天邪鬼にその後まで待って引き金を引いていたかも知れない」(石川文洋『ベトナム最前線』への石原氏の寄稿)。
この件について現地にいたジャーナリスト本多勝一氏は「時間と場所がすこしずれれば、ことによると石原の撃った砲弾が私のいた村にとんできたかもしれませんね。ここに見られるように、石原はベトナムへ行ってもせいぜい陣地までしか行けはしない。石川文洋の苛烈な体験はもちろん、私がやったていどの歩兵との最前線従軍さえできず、安全地帯にいて、卑劣にもそんな中から大砲だけは撃ってみるような、子どもの戦争ごっこくらいしかできないのです。しかも石川文洋が言うとおり、石原慎太郎にとって殺す理由など何もないベトナム人を砲撃しようとする鈍感さ。この卑劣で鈍感な男が政治をやろうというのであります」。リンク先の管理人さんは“この本多の批判は石原慎太郎という人間の本質を突くもの”と指摘しておられ、全く同感。
 12月8日…エジプト出身のタレント、フィフィさんのツイッターはアラブ側の視点で世界情勢をコメントしているので、多様な情報を得られるためフォロー(チェック)している。パレスチナ問題は勉強になった。
/先日フィフィさんは日本の学生をこう評していた。「国際情勢に無関心で、メディアリテラシー(活用力)も無いため、SNS(ソーシャル・ネットワーク)で世界の人々が何を話し合っていて、どんな情報がやり取りされてるかなんて考えもしない。語学力が世界標準的に極めて劣るのも原因。学生なのに娯楽ばっかに明け暮れて…高い学費の割に内容が薄い。これが先進国の教育なのか。見直しが必要」。これは学生だけじゃなく、SNSの世界の人々の話題を知らない点で僕にも当てはまる。痛い。
/ところで、彼女のツイートで最近息を呑んだものに「海外の活動家は自らが自殺しない宣言をする」というのがあった。この言葉に対して「“自殺しない宣言をする”意味は何かあるのですか?」という質問があり、彼女の答えは「自殺に見せかけて消されるジャーナリストや活動家がいるから」。うおお…。それであれば、僕も宣言しておく。絶対に自殺はしない、と。衆院選はメディア予想によると自民の圧勝。原発はどんどん再稼働し、軍事も教育もタカ派路線、憂鬱だけど僕はしょっちゅう衝突することになる。民主にも良識派が数人いるように、自民の中にも信頼できる人がいるので、そういう少数派にエールを送らねばならない(公明党の遠藤乙彦議員や自民党の塩崎恭久議員、河野太郎議員は、福島原発事故調査委員会の黒川委員長を国会に呼んで話を聞こうとしている)。新保守政権が最低4年続くのであれば先に書いておく、自殺だけはあり得ないと。
 12月7日…坂本龍一さんいわく「脱原発を目指す政治家は協力して下さい」。まったくその通り。今回の衆院選をリベラルサイドから見ていて、何が情けないかというと、左派勢力の先見性のなさ&器の小ささ!11月17日に太陽の党(石原新党)が日本維新の会に合流すると発表した時、原発、TPP、消費増税で立場の異なる両党が合体することに驚くと同時に、左派がもともと少ないリベラル票をさらに奪い合って共倒れしていく愚かさに頭痛がした。民主党は定数是正を口実に比例定数80減を主張している。小選挙区で勝てない社民&共産は、比例区だけが命綱。その比例定数を大量に削られたら、小さな党は木っ葉微塵だ。いわば死刑宣告に等しい。それなのに、まだ両党は合流しようとしない。沈んでいく泥船の上で、“漕ぎ方の違い”をめぐって言い争い、互いにオールを持ったまま溺れ死ぬようなもの。“太陽”と“維新”の政策不一致に比べれば、脱原発・反TPP・反消費増税を掲げる社民、共産ははるかに政策が近いのに!
それで僕は11月18日に共産党本部へ電話をかけ「何が理由で社民と合体できないのか」をガチで聞いてみた。最初に共産党へかけたのは、公式HPの問い合わせ欄に電話番号を載せていたからだ。社民党のHPにはメールしかなく、その時点で脱力(ちなみに自民も電話番号を載せてる。民主の意見受付はFAX)。イタズラ電話でないことを示す為、かつて治安維持法で弾圧されながらも共産党員は反戦の信念を曲げなかったこと、政党助成金を受け取っていないことを称え、僕がゲバラ、マルクス、レーニン、片山潜の墓参をしたことなどを始めに説明した。そこから実に1時間、よく話をしてくれたと思う。「何が障害で合流できないか」の答え(あくまでも電話担当者の見解)→
(1)共産は原発即時停止、社民は10年後※11月時点。現在は社民も即時停止(2)共産は日米安保反対、社民は容認(3)共産は共産主義、社民は北欧型の社会民主主義。(1)については、「脱原発の方向性は同じだから良いのでは」と言うと“即時じゃないと信用できない”との返事。(2)は「社民のいう安保容認はあくまでも消極的容認だから良いのでは」に対し“我々は村山内閣の時に社民が容認派となり裏切られたと思っている”。(3)は僕の「歴史的に共産国家のイメージが悪すぎる。共産主義の旗を降ろして現実的な社会民主主義をとればもっと投票が入る。党名も共産党から労働党に変えたらサラリーマンから支持される」に対し“中国や旧ソ連は本当の共産主義じゃないし、労働党に名前を変えたら北朝鮮の朝鮮労働党と被る”と譲らない。全て“ごもっとも”と思うと同時に、「そこにこだわった結果、民自公維による新保守国家になっては本末転倒ではないか」と尋ねると、「我々を支持する声は増えており、地道に足固めをしていく」。増えてると言っても結党90年で衆院議席はわずか一桁じゃないか。共産党に人々が賛同し多数派になるのは、あと何十年後なんだ?あちこちの選挙区に候補者を立て、左派同士で票を削って一番喜ぶのは、真反対の政策の党だ。優先順番の選択が間違っている。僕は話を聞いていて、大河『平清盛』に出てきたセリフ「正しすぎることは間違っていることと同じだ」を思い出した。一方、知人に社民党の関係者がいるので、共産側のいう相違点について見解を聞いた。(1)の答えは「確かに即時廃止を目指すべき」。(2)は「我々も平和主義だし察して欲しい」、(3)は「北欧は高福祉かつ国民幸福度が高い社会を実現しているのだから、共産党さんも社会民主主義を選べばいいのに」。僕は(3)に同感。社民は党首選が16年間も実施されておらず、組織が硬直化し、党勢は先細りの一途。辻元議員に続いて政策審議会長の阿部知子議員までさじを投げて出て行った。衆参合わせて議員は一桁であり、共産以上の絶滅危惧種。両党とも、どうすんの!?フクイチの事故が起きても原水禁と原水協を一本化できない情けなさ。真に国民のことを思うなら、高度経済成長期に共闘して革新市長を誕生させたことを思い出し、合体して戦うしかない。
共産本部への電話でささやかな希望を感じたのは都知事選のこと。宇都宮けんじ氏が既に立候補を表明していたので「都知事選はリベラルで協力して下さい」とお願いしたことろ「その方向で話は進んでいます」と回答があり、後日、本当に共産党は候補を擁立せず宇都宮氏の推薦にまわった。どんなに嬉しかったか(それでも猪瀬氏に負けそうだけど…)。今回の衆院選は、日本の方向性を決定づける超重要なものであり、本来なら、未来の党、社民、共産、新党日本、新党大地が合体して戦うべきものだった。選挙戦が始まり、今さらこんなことを書いても仕方ないけど、リベラルが大敗北・完全終了した時の反省材料として記録しておく。
 12月6日…昨日書いた記者クラブの害悪に続いて、日本のマスコミのもうひとつの大問題、「スポンサーの圧力」について書きたい。東電原発事故に関する報道管制の本丸はこちら。ジャーナリスト・神保哲生さんのブログがとても参考になったので、忙しい方の為に要点を抜粋、分かりやすくするため一部補完させて頂きます(原文はリンク先にて)。
・フクシマの事故後、現実味のない核燃料サイクル事業に兆単位の税金を注ぎ込んでいた事実、電気料金の中に電力会社社員の保養所維持費や広告費、御用学者を飼い慣らすための大学への寄付金まで含まれる「総括原価方式」と呼ばれる料金方式等々、原発を巡る腐敗構造について不思議なほどメディアは報じてこなかったことが判明した。
・電力業界のメディアに対する影響力は群を抜いている。東京電力だけで年間260億円(別格!)、電事連加盟10社で合わせて1000億円が広告宣伝費として使われてきた。そしてこの宣伝費用は僕らの電気料金に最初から上乗せされている(自分の金で安全神話のCMをずっと見せられていたのが頭にくる)。
この宣伝費1000億円のパワーは、あらゆる批判や抵抗を無力化して余りあるだけの威力を持つ。エージェント(代理人)として、スポンサーに成り代わって実際にその影響力を行使しているのが電通を始めとする広告代理店。代理店は億円単位で広告費を払ってくれるスポンサーの意向に忠実に動いている。
・広告代理店の王者は泣く子も黙る“電通”。なんと、電通たった1社で4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告市場のシェアは5割(!)に達する。博報堂と合わせて「2社で7割を超える」という異常な業界!
・博報堂に17年間勤務した本間龍氏の証言。メディア業界はテレビ、特に地方局は電通なしにはやっていけない。営業は電通からの「要請」は聞かざるを得ない。電通の営業マンは自分のクライアント(電力会社)に不利益な情報が出ないように、必要に応じて報道に介入できる体制を取っている。「広告代理店、とりわけ電通の仕事の大きな部分は、単にCMを制作したり、広告主を見つけてくることではなく、広告主を“代理”して広告主の意向をメディアに伝えそれを体現することにある」。
・海外では広告主や広告代理店が報道内容に圧力をかけることが違法になっている国が多いが日本ではまかり通っている。
・そもそもこのような問題が生じていることを一般社会は知らない。知らされていないから、政治家や官僚も世論を後押しに制度変更を主張することができない。
・ではどうすればいいか。海外では広告代理店はひとつの業界で1社しか代理できない「一業種一社ルール」が徹底されている。日本もそうするべき。この制度なら、他に代わりのスポンサーを見つけてくることが容易だから、メディア側も「報道内容に注文をつけるならスポンサーを降りて貰って結構だ」と強気に出られる。海外ではベンツが文句を言うのなら、アウディなりBMWなりを代わりのスポンサーに入れることができる。ところが、今の日本は電通に極度に力が集中し、「ベンツもアウディもBMWもすべて電通」といった状態になっている。
・メディア側は「報道部門と他部門の壁」をしっかりと設けて報道前の情報が漏れないようにするべき。それだけで介入されるリスクは回避できる。報道内容が事前にスポンサーへ筒抜けになっていることがおかしい。営業部門が守秘義務を無視して情報をスポンサーに漏らしているのはインサイダー取引にもつながる問題。こんな最低限の当たり前のことが行われていないために、日本は今もって放送前に社会派番組がお蔵入りになったり、「メディアへのスポンサー圧力があって当たり前の国」に成り下がっている。以上!
//上杉隆ツイッター「(トンネル)事故発生から直ぐに警察の捜査が入り事故究明がされているのに、1年9ヶ月前に起きた原発事故には捜査も入らず、メディアは社長の記者会見も要求しない、負の遺産の象徴」。
//1959年にジャズとして史上初めて100万枚ヒットとなった「テイク・ファイブ」(5分22秒)を発表した伝説的ジャズピアニスト、デイヴ・ブルーベックさんが昨日他界。享年91。YouTubeに耳を傾ける。
 12月5日…今日はジャーナリズムの問題に踏み込みたい。曲がりなりにも日本は民主主義国家だし、共産国家と違って報道の自由があると昨年3月までは思っていた。日本のメディアが“一部の支配層の私物と化している”といった話は「陰謀論」的なものとしてスルーしていた。原発事故時の御用学者オンパレードで“メディアは終わっているのか?”と疑惑を抱き始め、それが“詰んでいる”と確信に変わったのは、東京で4万5千人の官邸前・脱原発デモが行われた日に、NHKはそれをまったく報道せず、東京スカイツリーの400人の行列を放送したこと。僕が参加した関電本店前の大飯原発再稼働反対の抗議運動もスルーされた。NHKは17万人のデモになってようやくほんの数秒ほど放送した。CMの呪縛がないNHKでさえこれだ。
/この“報道管制”の財源として疑われているのが官房機密費や電力会社マネー。電力会社マネーについては何度か書いてきたので、前者について書く。政権交代以降、政府は35億2千万円という巨額の官房機密費を支出していたことが先月判明した。3年で35億円強!その使途は「内閣が行う情報収集活動の協力者などに使用」としか分かっておらず、完全にブラックボックス化している。民主党は前回衆院選で官房機密費の透明化を約束していたのに知らん顔。これは自民政権時代から問題になっており、麻生政権は選挙に負けた直後に2億5千万を引き出し10日で使い切ったことが裁判で指摘されている。フリーのジャーナリストたちは、大手メディアで構成された私的な組織「記者クラブ」が機密費でズブズブになっていると糾弾している。記者クラブはフリーランスの記者に対し非常に排他的であり、海外には「kisha club」で通じる日本独特の特異な存在だ。
/「記者会見のへの参加をを希望するメディアに対し、それを拒否する同業者(記者クラブ)が存在するのは、世界広しといえども日本ぐらいだろう。海外で会見への参加を希望する記者には、同業者がまず協力してくれる」(上杉隆)。記者クラブは官公庁などの公的機関や業界団体などに置かれ、大半の記者クラブは「専用の記者室」を“取材対象側”から無償で提供され、ぶら下がり取材などの情報提供を独占的に受けている。光熱費まで相手が負担しており便宜供与の疑いが濃厚だ(中央官庁の記者室の電気代は全て国費)。記者室は一等地にあり、全国紙は1社あたり年間数億円のオフィス費を免れている。また記者室は貸主=取材対象者からの個別取材の場となるが、記者クラブに属さないメディアは入室できず聖域化している。クラブ主催の記者会見にはフリーの記者が参加できても質問は出来ない。会見が始まるまでフリーの記者が寒さの中で震えている時に、クラブの記者たちはぬくぬくの部屋で待機という話はよく聞く。
/たかだか任意団体にすぎない特定の記者クラブが公的機関の部屋や備品を独占的に貸与され、排他的に使用しているのは大問題。大手メディアの記者はクラブに常駐するため、身内意識にどっぷり浸かり、特ダネより特オチ(自分だけが情報を取れないこと)を回避する方に懸命で、記者同士でメモ合わせをする極端な横並び状態になっており、どの新聞もトップ記事が似たようなものになる。日本のメディア退化の根元であり、報道協定を結んで他の記者が抜け駆けできないようなことまでしている。海外だと独自取材の特ダネでしか記者は評価されず、メモ合わせなどあり得ないし記事の独自性が重視される。こんな異常な環境で、気骨のある記事が書けるわけがない。
/企業との馴れ合いとしては、震災当日に東電の勝俣会長とメディア幹部・OBらが中国へ接待旅行に行って日本にいなかったことが最近では知られている。上杉氏は官房機密費や東電癒着という大手メディアの超絶タブーに触れたことで猛烈なバッシングを受けている。僕は上杉氏の言動の全てに賛同している訳じゃないけど、日本の大手メディアの腐敗っぷり、閉鎖性と戦う姿勢には多いに共感している。
/安倍晋三氏は自民党総裁に再選された際に、総裁記者会見で質問できる記者を「平河クラブ加盟社のみ」に限定した。“平河クラブ”とは自民党専属の記者クラブのこと。「(平河クラブ限定になったのは)“上杉隆さんのせいだ”と冗談を言う人もいるが、違う。平河クラブのせいでもない。安倍晋三さん自身がそういう人なのだ」(上杉隆)
/過去には記者室を廃止しようという動きがわずかだがあった。代表格が現在「新党日本」代表の田中康夫氏。氏は長野県知事だった2001年に「脱・記者クラブ宣言」を行い、記者クラブに対する特別優遇の撤廃を宣言した。記者クラブから記者室と記者会見の主催権を取り上げたのだ。今回の選挙では田中康夫氏の他に「日本未来の党」代表代行の飯田哲也氏が「記者クラブは当然解放していく」と明言している。是非、海外のようにクロスオーナーシップ禁止(テレビ局と新聞社を分離)も断行して欲しい。
//今朝、中村勘三郎さんの訃報に絶句。まだ57歳!難聴、食道癌、肺炎悪化の呼吸不全、本当に理不尽。非情すぎる。勘三郎さんの代わりはいない。大きな光がひとつ消えた。あんなに歌舞伎を愛していたのに。頑張っていたのに!新たな海外公演など、たくさん今後のアイデアを持っていたはず。10年後、20年後の、さらに円熟した勘三郎さんを観たかった。無念。
 12月4日…長年、国連の加盟国として扱われてこなかったパレスチナ。昨年、安保理に加盟申請したもののイスラエル寄りの米国の反対で却下されたことから、今年パレスチナは「国家承認決議案」を国連総会に提出した。先月29日、国連ではパレスチナ自治政府のアッバス議長が、「国家承認は全パレスチナ人に希望を与えます。パレスチナという国に出生証明書を与えて下さい」と演説。注目の投票結果は、賛成138カ国(フランス、中国、インド等)、反対9カ国(イスラエル、米国等)、棄権41カ国(ドイツ、英国等)。圧倒的多数で決議は採択された!国連から「国家」として承認され、パレスチナの人々は大興奮。NHKの現地インタビューでは「うれしい。世界の大半はパレスチナを支持している」と喜びの声。人間を絶望させるのは孤立感。“自分たちはまだ世界から忘れられていない”“目の前にいなくても応援してくれる人はたくさんいる”、それを実感できるだけで非常に勇気が湧く。そして今回の投票で、堂々と“賛成票”を投じた日本政府に心から喝采を送りたい。従来の日本なら、ドイツや英国のように様子見で棄権したり、ヘタをすれば米国追従で一緒に反対票を投じることもありえた。日本の英断に拍手。
  皆、応援してるよ!
//先月はもうひとつ、日本を誇れることが。11月5日、国連総会(193カ国)第1委員会にて、“日本が主導”した核廃絶決議案が159カ国の賛成で採択された!同様の決議は19年連続。今月総会本会議でも採択される見通し。日本の共同提案国は核保有国の米国(オバマになって加わった)など97カ国で、初めて英国も加わった。核保持のフランスやロシアも賛成票を投じてくれ、採択に重みが増した。反対はただ1カ国、北朝鮮。イスラエル、中国、インドなど12カ国が棄権した。
/『核廃絶決議案』は19年連続ということで、毎年この時期になると当日記で時の政権を誉めてきた。自民であっても民主であっても。闇雲に政府を批判するのではなく、良いことをすれば僕は讃える。…といっても、民主が政権を獲って以来、政府を誉めたのは菅氏が浜岡原発を停止させた時と、先のパレスチナ国家承認投票、この核廃絶決議案主導の3回しかないけど。心配なのは選挙後。ここ3年で右傾化している自民は、4割の議員が核武装に前向きであり、核武装論者の石原氏が率いる維新の会に至っては、所属議員の77%が核武装に前向きだ。両者が躍進した後、20回目の核廃絶決議案を主導できるのか、そこを懸念している。
※上記リンク先の議員アンケート、「原発再稼働」について“基準を満たせば再稼働すべきだ”という候補は、公明党が94%で自民候補よりも多いんだよね…。公明の議員さん、再稼働で出てきた使用済み核燃料や高濃度放射性廃棄物はどこに埋めるんですか。一般企業ならゴミ捨て場のない工場は廃止です。お釈迦様(ブッダ)が自然エネルギーではなく、危険な原発を推進するとは到底思えない。事故が起きれば、大人以上に多くの子どもが犠牲になる。心ある学会員さん、公明議員の軌道修正を、本当に、切にお願いします(公明の9条改憲派は4%しかおらず、そこは心強い)。代替エネルギー案や燃料費問題について、一問一答のコーナーを12/11にアップします。
 12月3日…大河『平清盛』の第47話「宿命の敗北」、またしても完成度の高さに鳥肌。清盛は新都・福原京(神戸)の建設にこだわるが、それは平安京の貴族たちの影響力を排するため。頼朝挙兵の報を聞いた清盛は、孫の維盛(これもり)に討伐軍を指揮させ、「頼朝を福原へ連れてこい」と命じる。ライバルで友だった源義朝の子、若い頼朝に新都を見せつけてやるのが夢だった。ところが平氏軍は“富士川の戦い”で、水鳥の羽音を源氏の奇襲と勘違いして逃げ帰ってきた。清盛は敗戦の報告をする維盛を「戦わずに逃げ帰り、それでも平家の男子(おのこ)か!」とボッコボコに。平家の軍事部門の要、侍大将の伊藤忠清が「(敗戦の責で自害する前に)申し上げたいことがございます」と清盛に進言。→
「維盛様は間違いなく平家の男子にございます。戦(いくさ)というものをご存じなく、兵の進退も心得ず、陣中に遊び女を入れ、水鳥の羽音に脅えて戦場から逃げる…それこそが、まごうことなき平家の男子の姿にございます」「平家はもはや武門ではござりませぬ。殿ご自身がもはや武士ではござりませぬ」。ここまで言った上で次のようにフォロー。「殿が目指した武士の世は、武士のままでは作れぬものでございました」。この脚本に唸った。後世の信長、秀吉、家康らは、武士が他の武士から権力を奪っただけ。清盛が新しき武士の世を築くには、大和政権の頃から日本を支配してきた朝廷や貴族から権力を奪う必要があり、まずは自分自身が貴族の地位になって力を持たねばならなかった。貴族たち(既得権益)に馬鹿にされぬよう、歌会、舞踊、書にいそしむ日々。その結果、皮肉にも子や孫は武士ではなくガチ貴族になってしまった…。
進言に逆上した清盛は、忠清の首を撥ねようと剣を抜くが、既に老齢に達しており、振り上げた剣の重さにバランスを崩し、皆が見ている前で無様に尻もちをついてしまう。また、清盛が振り上げた愛刀は赤茶に錆びていた(いかに清盛自身が長年剣を抜かなかったか分かる)。一方、皮肉なことに頼朝が家宝にしている源氏代々の刀はピカピカだ。武士の魂は源氏に受け継がれた。/今後は歴史が示すように平家が滅亡していくけれど、頼朝が新しい政権(幕府)を京都ではなく鎌倉で開いたのは、清盛が福原京を築いたこととダブリ、清盛の夢をある意味頼朝が実現したことになる。清盛は武士の世を作った上で、別の武家に交代させたことになり、第1話冒頭の「清盛がいたから武士の世にできた」のセリフに繋がる。なかなか胸熱の展開だ。※忠清の命がけの進言をしている時の平家の棟梁、宗盛のキョドった目が印象的。宗盛役の石黒英雄さんはどんどん良くなってる(っていうか、この大河は重盛も時忠もみんな初登場時とは存在感が段違い)。
//ジョジョアニメ“最後の波紋”、カラーで見るジョジョとエリナの結婚式は感動的だった。あれだけで泣ける。素晴らしい第1部のフィナーレだった。“良かった”ということを大前提に一点だけ疑問が。他でもない、ディオの“空中浮遊”だ。伸びた髪が天井のパイプに絡まっている描写がないために、まるで頭だけが空中にフワフワ浮いているようだ(一瞬髪が伸びるシーンはあったけど、あれじゃ分からない)。原作には髪でぶら下がっているカットが2度ある。ほんの3秒で良いのに、遠景or斜め上からのカットをなぜ入れなかったのだろう。スティクス神父のくだりを短くすれば余裕で入ったはずなのに…。制作スタッフが熱いジョジョファンというのがヒシヒシ伝わってくるだけに、なぜ演出ミス(?)に誰も気づかなかったのか、そこだけが残念。ブルーレイになる時に、ワンカットでも追加されているといいな。/新しいウルジャンのCM、仗助の頭に雪が積もっていたり、雪だるまがエコーズだったり、見ていて楽しい。康一君の声、いまにも聞けそうなんだけどねぇ。
 12月2日…(11/25上京レポ・6※11/30の続き)
千葉の八柱霊園から一気に都内を横断し、三鷹の西の多磨霊園へ。西船橋から総武線の快速に乗ろうと思ったら、駅員さんが「この時間帯(昼間)は各駅のみです」。御茶ノ水まで30分も鈍行で進む!?ええーッ!1300万人都市、快速の需要は絶対にあるだろう?おかしいぜ…。多磨霊園に着いたのは12時45分。13時から探墓巡礼顕彰会が主催する多磨霊園の巡礼散歩に参加。同会が主催する企画は一度もハズレがなく、年2回の巡礼には必ず大阪から参加している。
/多磨霊園は日露戦争の英雄、東郷平八郎元帥の墓が建立されたことを機に著名人の墓が激増した墓地。軍人や政治家だけでなく、与謝野晶子・鉄幹、中島敦@山月記、江戸川乱歩、岡本太郎、三島由紀夫、大岡昇平、吉川英治、長谷川町子、北原白秋、岸田今日子、山田康雄、ゾルゲ、高橋是清など、文人、芸術家の墓も多数ある。敷地は甲子園33個分、50万人が眠っており、案内や地図なしでは目的の人物にたどり着くことは不可能。13時から17時前まで多くの墓を巡った。参加者は約40名!同会の企画では過去最多の参加人数となった。
太平洋戦争の開戦に反対
していた山本五十六元帥。
墓前に人があふれている
与謝野晶子・鉄幹の両人は
大きさも形も同じお墓。墓前に
チェーンが新設されていた
ちょうど三島由紀夫の命日!
花でいっぱい。警察官が側に
いたほか、特攻服の人が墓参に
前衛芸術家・岡本太郎の墓は
一目で太郎さんと分かる墓。
夕陽と紅い落葉が良い感じ
その後、探墓巡礼顕彰会の幹部の方々と懇親会&二次会。そこで“なぜ我々はこうも墓が好きなのか”という話題になった。尊敬する故人へ感謝の言葉を伝えたい、生きた証(墓石)を保存したい、歴史を身近に感じたいなど色々あったけど、「巡礼を通して生まれる、人との出会い」というのもあると思う。事実、懇親会で交流した方は、世代も住んでいる場所も違うから、普通に生きていたら99.999%会うことがなかった。それを故人が墓前で繋げてくれた。その意味でも、敬愛する先人たちに感謝したい。来年の探墓会が今から楽しみ!
/23時半の夜行バスで新宿を出発。前席の人がリクライニングした時に、フットレストと足が挟まりイタタタタ。VIPライナーってこんなに幅がキツキツだったっけ?
 12月1日…先月の『ジョジョ立ちin東京ドーム』。写真の整理に時間がかかりレポページのアップが遅れていますが、先に動画を作成しました!動画に解説文(字幕)を入れたので、当日参加できなかった方でも流れが良く分かると思います。Android、iPhoneなどのモバイルでは字幕が表示されないのでPCでお楽しみ下さい。ジョジョ立ちは指先や表情もアートのひとつであり、最大画面での鑑賞をお薦めします!
(1)『完全版/ジョジョ立ちin東京ドーム2012(解説付)』(12分57秒/リンク
(2)『国際版/ラジオJOJO体操』(3分25秒/リンク
(3)『ジョジョの奇妙な3歳児〜東京ドーム立ち』(2分22秒/リンク
※(2)と(3)はジョジョ立ち教室USAの“ジョリーンさん”に訳文のチェックをして頂いたのですが、“ニュアンスが違うんじゃないの?”という部分があればご指摘下さいませ!r(^_^;)
 11月30日…12月7日(金)の京都名墓探訪が終わったら、春までこの企画はありません。もし当日の都合がつき、一緒に京都を歩こうという方がおられましたら、リンク先に詳細が載っていますので是非当方まで連絡を!
//(前日の続き〜11/24-25上京レポ・5)
「花一つを、砂一粒を人間と同物に見る事、神と見る事」(高島野十郎)。“魂の画家”高島野十郎(やじゅうろう)は市川霊園の8区に眠っている。野十郎は1890年、ゴッホ自殺の翌月(8日後)に生まれた。久留米出身。東大農学部(水産学科)を首席で卒業したが画家へ転進した。野十郎は美術学校に通わず、師ももたず、画壇のどの派にも属さず、すべて独学で学んだ。「世の画壇と全く無縁になる事が小生の研究と精進です」。作品には平均2年をかけ、中には『雨 法隆寺塔』のように完成まで17年を要した作品もある。老後は千葉の農村に小さなアトリエ(家)を建て、ベッドや椅子など家具を自分で作り、電気も水道もない生活の中で描き続けていた。野十郎にとって孤独は苦ではなく、アトリエを訪ねた友人にこう語った「ここは人っ子一人通らず、私にとっては天国だよ」。無名の貧乏画家として生涯独身で家庭を築かず、最期は老人ホームで一生を終えた。享年85。画家を志してから他界するまで約60年間をアウトサイダーとして生きた。絵がすべてだった。「小生の研究はただ自然があるのみです。古今東西の芸術家の後を追い、それらの作品を研究、参考にするのではありません。名画展を見に行くひまと費用があれば、山の雪の中、野の枯草の中に歩きにゆきます」(野十郎)。※画像検索
野十郎の墓は小さな五輪塔 線香立ては貝殻。ジーンとくる
9時半に市川霊園を出て、バイクで20分北上し八柱霊園へ。ここでは“柔道の神様”嘉納治五郎(講道館創設)、仏像写真等で知られる土門拳、「青い山脈」「王将」などの作詞家・西条八十、そして坂本龍馬と良い仲だった千葉さな子の墓参をした。
嘉納治五郎は神道式の円墳 さな子さんは無縁仏に…
千葉さな子の父定吉は、北辰一刀流を創始した千葉周作の弟。さな子も小太刀の皆伝を受けていた。千葉道場で稽古していた龍馬と婚約したという。さな子は日暮里の谷中霊園に葬られたが、無縁仏となって八柱霊園に改葬された(その際に分骨され甲府に供養塔が造られている)。上の画像は谷中からの無縁仏共同墓所。有名な人物でも子孫が絶えれば墓は無縁仏となって撤去されてしまう。核家族化、少子化でこの流れは加速していく。「ここにあの人がいる」と記録&伝えることで墓を守り、行政に保護を促進し、後世の人々に残していくのも墓マイラーの使命のひとつだ。(つづく)
 11月29日…(11/24-25上京レポ・4)
上野で23時(24日)に映画ファン・オフが終わった後、千葉県市川の知人宅に泊めてもらうことになってたんだけど、知人の車の調子が悪いということで、冬の深夜に大型スクーターを2人乗りでかっ飛ばすことに(高速にのった!)。深夜にスカイツリーを横目に隅田川を越え、葛飾を通り、冬の寒風の中を1時間かけて移動。到着は零時。バイクの後部座席に乗るのは初めてで、カーブの度にスリップしないかビビり、緊張感が寒さを吹き飛ばした。知人はネットでコミュニケーションしながら遊ぶドラクエ]にハマっていて、ネトゲー未体験の僕は、“こういう世界もあるのか”と新鮮だった。見ず知らずの人と会話をしてパーティーを組んで戦うなんて、ドラクエも第1作から進化したもの。羽毛布団のお陰で熟睡でき、翌朝爽快に起床。ネカフェなら疲れはとれなかった。Y君有難う!25日も朝から墓巡礼。1カ所目は市川霊園。いつもなら6時には墓地へ入ってるんだけど、市川霊園は敷地が広大ゆえ、管理人さんに場所を聞かないと絶対にたどり着けないので、事務所が開く8:45に合わせて訪問した。雲一つない晴天で無風に近く、朝の空気を吸いながらのY君とのバイク移動は清々しいものがあった。
/市川霊園では写真家の星野道夫さんと、画家の高島野十郎の墓前へ。この霊園は事務所に無料のレンタサイクルがあり、誰でも自由に使うことができる。これは非常に珍しく、日本でも海外でも見たことがない。考えてみれば、都立霊園のように広大な墓地は、職員にとって自転車は必需品だ。この日の午後に訪れる多磨霊園なんて甲子園球場33個分!巡礼はヘトヘトになる。是非とも、他の霊園も市川霊園を見習って、貸し自転車を用意して欲しいもの。
Y君の「ホワイト・オウル」号。
この白いフクロウがよく走る!
市川霊園の貸し自転車。世界一
墓マイラーに優しい霊園だ!
/「やりたいことが頭の中にギッシリ詰まっていた。大切なことは、出発することだった」(星野道夫/1952-1996)。星野さんは市川生まれ。ここが故郷だ。氏は17歳で米国を一人旅し、19歳の時に偶然見かけたアラスカの写真に心を奪われ、アラスカの漁村の村長へ手紙を書いてホームステイの許可を得た。21歳の3カ月間、クジラ漁などを手伝い、この大自然の中で生きた体験が後の人生を決定づけた。1978年に26歳でアラスカ大学・野生動物管理学部に入り、動物との共生について研究。写真家として本格的に活動を始め、1985年(33歳)からアラスカの写真集を刊行開始。業界の各賞を受賞する。それから約10年後の1996年、アラスカにてヒグマに襲撃され絶命した。享年43。氏は経験的にエサが豊富な時期はクマの方から人間に近づかないことを知っていたが、襲ってきたクマは餌付けされ人を恐れない個体だった(イレギュラーの存在)。星野さんは写真家として優れているだけじゃなく、その文章も美しかった。「“風こそは信じがたいほど柔らかい真の化石だ”と誰かが言ったのを覚えている。私たちを取り巻く大気は、太古の昔からの無数の生き物たちが吐く息を含んでいるからだ」等々。墓参者が多いのか、霊園事務所には墓所のマップが用意されていた。
 
星野道夫さんは5区の入口付近。墓前に「生命の光をさがし
もとめて道夫は逝く。安らかれ」と父君が刻んだ石碑が。合掌
死者は年を取らない。星野さんはずっと年上と思っていたのに、いつの間にか2歳年下になっていた。墓前に立って、氏がいない喪失感をより深く感じた。星野さんに感謝の言葉を伝えた後、孤高の画家の墓前へ。(つづく)
//山本太郎「原発は凄く大きな既得権益の中で動いている。東京電力だけで年間の広告費260億円。電力会社全体で1000億円。そんなスポンサーに対して誰も意見を言えない状況」。
 11月28日…(11/24上京レポ・3)
18時から上野の東京文化会館にて、当サイト読者の映画ファンが集まったオフ会『映画を語ろう会』を開催。参加者は21名(昨年の第1回は13名)。映画ファンオフで20名を超えたのは初めて。また女性の参加者が昨年の1名から一気に6名に増え、男性とは異なる視点の感想をうかがえて新鮮だった。当日は22時まで、コメディ、サスペンスなど17部門のジャンルで洋画・邦画のお薦めを発表しあった…と言いたい所だけど、4時間なんてアッという間。議題に出せたのは半分の7部門。残りのテーマは来春のオフ会に持ち越しとなった。会場の外に出てからもシネマトークはまだ続き、23時まで文化会館の前で熱く語り合った。この日、皆さんのプレゼンに出てきた作品は以下の通り。
●コメディ部門…アパートの鍵貸します、キューティ・ブロンド、ズーランダー、ぼくの伯父さんの休暇、ホット・ショット2、ライアー・ライアー、博士の異常な愛情、ブルジョワジーの秘かな愉しみ、ビルとテッドの地獄旅行、ジャック、アメリカンパイ、“さよなら、さよならハリウッド”、スペースボール、サーカス、奇人たちの晩餐会、オースティンパワーズ2、マンマ・ミーア、マスク、ブルース・ブラザース、運命じゃない人、学校の階段2、スーパーの女、男はつらいよ葛飾立志編、お早よう、トリック、悲愁物語、グミ・チョコレート・パインなど。
●SF部門…惑星ソラリス、カイロの紫のバラ、トゥモロー・ワールド、ガタカ、リベリオン、パンズ・ラビリンス、インセプション、ラ・ジュテ、赤い風船、愛のむきだし、E.T.、わたしを離さないで、ジェダイの復讐、ロード・オブ・ザ・リング、ピーター・パン、キューブ、ミスト、時計じかけのオレンジ、2046、パーフェクト・ブルー、大奥、夢、里見八犬伝など。※「トゥモロー・ワールド」を4人も推していた!実際、未見の方は必見です。
●恋愛映画部門…マーサの幸せレシピ、50回目のファーストキス、エバー・アフター、ジョー・ブラックをよろしく、フォロー・ミー、白夜(仏)、500日のサマー、永遠の僕たち、アメリ、オアシス(韓)、離愁、君に読む物語、シザーハンズ、トーチソング・トリロジー、ラブ・アクチュアリー、恋人たちの予感、月の輝く夜に、恋愛小説家、イングリッシュ・ペイシェント、あの夏いちばん静かな海、浮雲、砂の女、Love letter、魚影の群れ、愛のコリーダ、忍ぶ川、名もなく貧しく美しく、ジョゼと虎と魚たち、秒速5センチメートルなど。(“秒速”については“ホラーではないか”という異論があった)
●アニメ部門…風の谷のナウシカ、紅の豚、茄子・アンダルシアの夏、カリオストロの城、ノートルダムの鐘、バンビ、ウテナ、サウスパーク、おまえうまそうだな、009超銀河伝説、ネオ・ファンタジア、ファインディング・ニモ、のび太の海底鬼岩城、パプリカ、千と千尋の神隠し、王と鳥、白雪姫など。
●戦争映画部門…ジョニーは戦場へ行った、独裁者、トンマッコルへようこそ、風の中のめんどり(小津作品)、プラトーン、鬼が来た!、ディア・ハンター、ライフ・イズ・ビューティフル、楽園をください、炎628(露)、ソハの地下水道、JSA、ショアー(9時間半)、土と兵隊、私は貝になりたい(所ジョージ版)、笑いの大学、日本のいちばん長い日、父と暮らせば、ゆきゆきて神軍、ガンダムVなど。
●ホラー部門…レクイエム・フォー・ドリーム、ミスト、羊たちの沈黙、ミザリー、吸血鬼ノスフェラトゥ、ヒア・アフター、ジェイコブズ・ラダー、エスター、オールド・ボーイ、ブラック・スワン、サスペリア、ソウ、冷たい熱帯魚、藪の中の黒猫(新藤監督)、震える舌、告白、羅生門、桜の森の満開の下、蜘蛛巣城など。
●主役がキッズ部門…スタンド・バイ・ミー、グーニーズ、ベルリン・フィルと子供たち、リトル・ダンサー、ケス(ケン・ローチ)、スラムドッグ$ミリオネア、北京ヴァイオリン、レオン、キック・アス(うおお)、アイ・アム・サム、禁じられた遊び、マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ、小さな恋のメロディ、ウィンター・ローズ、シティ・オブ・ゴッド(ギャースという声)、ホームアローン、ベストキッド、風の中の子供、菊次郎の夏、パコと魔法の絵本、学校の階段3、ぼくらの七日間戦争、絵の中のぼくの村など。
●2012年の第1位選出…ミッドナイト・イン・パリ、ダークナイト・ライジング、CUT、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」、おおかみこどもの雨と雪、メランコリア、駆ける少年(イラン)、アウトレイジ・ビヨンド、エヴァQなど。※「雨と雪」「ライジング」「ものすごくうるさくて」の3本に人気が集中。
/いやはや、見たい映画がたくさん増えて嬉しい!次回のオフ会の時に、薦めてくれた人に感想を言いたい。今回時間切れになったアクション部門、ミステリー部門、ミュージカル部門、西部劇部門、ドキュメンタリー部門、ヒューマンドラマ部門は次回必ずテーマにしたいデス!※参加者の皆さん、お疲れ様でした。
関東一円から21名の映画ファンが集結!海外に住んでいた
人や英語の通訳の人もいて、様々な切り口から話が聞けた

オススメ映画のジャケットを印刷してきた方
もいた。これはイメージが掴めて良い!
※『7月4日に生まれて』『火垂るの墓』
照明を消された後も、
暗闇で円陣になり
1時間もトーク延長(笑)
//最近、数名の読者の方から「メールは届いていますか」と質問を受けたのですが、頂いたメールはすべて読んでいますのでご安心下さいませ!ただし、あまりに国内・海外からのスパムメールが多い為、ヤフーメールなどのフリーメールは届かぬように設定しています。けっして悪用しませんので、公式のメール・アカウントで送って下さいね。毎日多数のメールが届くので、無記名のメールは後回しにしています。名無しのメールを積極的に読む人はいないかと…。いつもオフ会の最後は(無礼講の)Q&Aタイムを設けていますので、ディープに語りたい方は是非オフ会でぶっちゃけトークをしましょう。顔を見て会話することはとても大切。これもオフ会を開く目的のひとつです。
//坂本龍一さん、菅原文太さんらが支持声明を出した“日本未来の党”結党で、俄然衆院選が面白くなってきた!論理的に脱原発を訴えてきた飯田哲也さんが代表代行というのも頼もしい。
 11月27日…(11/24上京レポ・2)夜行バスで熟睡し、朝6時半に渋谷着。東京名物?「富士そば」で朝食。まずは世田谷区にて浄真寺→松陰神社→豪徳寺と巡礼。浄真寺には第1回芥川賞を受賞した石川達三氏の墓参に行ったんだけど、いくら探してもお墓がない。掃除している人がいたので尋ねてみると、なんといずこかへ改葬された(?)とのこと。石川氏の墓石があった場所は更地になっていた…。幕府大老井伊直弼の墓所・豪徳寺と、倒幕の志士を育てた吉田松陰が眠る松陰神社は歩いて数分の距離。松陰は「安政の大獄」で井伊大老に処刑されたので、仇敵同士が並んでいるようなもの。作家徳冨蘆花がこの光景を語った以下の文章が好きだ→
「安政の大獄に井伊が吉田の首を斬れば、今度は桜田の雪を紅に染めて井伊が浪士に殺される。斬りつ斬られつした両人も、死は一切の恩怨を消してしまって谷ひとつのさし向いで安らかに眠っている。今日の我らが見れば、松陰はもとより混じりけ無しの純粋な志士の典型、井伊も幕末の重荷を背負って立った剛骨の好男児、朝に立ち野に分れて斬るの殺すのと 騒いだ彼らも、50年後の今日から歴史の背景に照して見れば、つまるところ今日の日本を造り出さんが為に、反対の方向から相槌(あいづち)を打ったに過ぎ ない。彼等は各々その位置に立ち自信にたって、出来るだけの事を存分に行なって土に入り、その墓の近所で明治の今日に生きる百姓らは、さりげなく、かつ、悠々と麦などを作っている」。
両者の墓を訪れる時は、いつもこの蘆花の名文を思い出している。ところで、今回豪徳寺を訪れた目的は、桜田門外の変で井伊大老を守ろうとして斬られた家臣8人の供養塔『桜田受難八士之碑』の墓参。松陰ファンとして、若い頃は井伊大老を憎んだものだけど、井伊大老にも別の正義があった訳で、水戸浪士だけでなく、殉職した8人の護衛にも手を合わせたくなった。墓参中、カバンを置いて合掌していると、背後で何やら物音が。振り返ると大きなカラスがカバンの中を豪快に漁っていた!ひえ〜、大事な地図がビリビリに破れとる!なんて大胆なカラス。ビックリした。
『桜田受難八士之碑』 カラスが襲撃中!うおーい!
その後、護国寺に移動して明治時代の気象学者・野中到(いたる)&千代子夫人の墓へ。野中到は台風が多くの人命を奪うことに心を痛め、天気予報の精度向上のため私財を投じて富士山測候所を建設し気象観測を始めた人物。厳寒の冬期富士で妻が病に伏すまで越冬観測を試み、後に測候所を国に寄贈した。命がけで天気予報の精度を上げてくれたことに感謝。同墓地では梶原一騎御大にも挨拶。/15時に食事をとるべく、ジョジョファン御用達・ファミレスの“ジョナサン”にデビュー。男性の店員に冗談で「やっぱり、従業員はみんなジョジョが好きだったりするんですか?」と聞いたら、笑いながら「アニメを見ている子(店員)は多いですよ。今年はすごい人気ですね」と返事。おお〜、やはりムーブメントを知っているのかとテンション・アップ。
野中夫妻の墓は富士山型 憧れの『ジョナサン』初体験
夕方、ジョジョファン有志が企画したライブパーティーを見学に行くため新宿へ。40人ほど参加者がいて、なんと7割が女性!多くの人がコスプレをしていた。6、7年前はジョジョイベントの男女比は圧倒的に野郎が多かったのに、時代は変わった(もちろん、良い方向へ。忘れもしない、第1回ジョジョリンピックは女性が1人しかなかった!なんかもう、隔世の感がある)。その後、上野にて18時から映画ファン・オフを開催!(つづく)
ジョジョリオンのNEWコス多し 2部アニメの雄、ワムウ!
//@JOJOさんで知ったけど、通販会社『フェリシモ』が今年一番元気や幸せをくれた「サンタな人」を選出し、大賞を決定するという企画『サンタクロース大賞2012』を行っていて、なんと荒木先生が最終選考候補に入っている。候補者は全10名で、他になでしこJAPAN、嵐、SMAP、ノーベル賞の山中教授など強力な顔ぶれ。投票は30日までとのこと!/同じく@JOJOさんで紹介されていた、石川さゆりさんと荒木先生がテレビで披露したWジョジョ立ち、優雅ですなぁ!
 11月26日…先週末はいろんなものを見聞きした。23日の夜行バスで上京したんだけど、バス出発までに少し時間があったので話題の新作エヴァ“Q”を鑑賞。同時上映の短編『巨神兵東京に現わる』はスタジオジブリのハートフルなクレジットとは裏腹に、ナウシカの巨神兵が東京を壊滅させる戦慄の特撮映像。風景はCGではなくミニチュアを使っており、よくこれだけ手間暇かけてセットを組んだものと感嘆。“Q”についてはまだ未見の人が多いので、以下文字反転TV版と全く異なる予想を裏切るストーリ展開、怒濤の絵のクオリティはさすが。メカの重量感、ブリッジやコクピットの詳細な描き込みに圧倒された。シンジ・カヲル・レイ組VSアスカ・マリ組のエヴァ対決、2人乗りのエヴァ登場、神の船ブンターの戦艦バトルなど、アクションも充実。冒頭、リツコやミサトなど主要キャラの風貌激変&新キャラ多数のため、パラレルワールドか夢オチの物語ではと、“95分しかないのに、いつまでこのパートを?”とドキハラ。そして14年後の世界と分かって驚愕!思わず身を乗り出した。物語全体については…これは感想が難しい。今作はあくまでも最終章の前章という印象。ミサトの新組織「WILLE(ヴィレ)」対ゲンドウなど今回大量に出てきた謎が完結編でどう描かれるかで、“Q”の評価も定まる。気になったのは、前作『破』との整合性。ミサトは『破』でシンジの“綾波を救いたい”という気持ちを受け止め「行きなさい!シンジ君!」と背中を押したのだから、あれほどシンジを冷遇・全否定するのは筋が通らない。何より、目覚めたシンジに、ちゃんと丁寧に状況を説明していたら、シンジはネルフに戻らず13号機にも乗らなかっただろう。サードインパクトの責任を感じ、精神的に追い込まれたシンジが、「槍を抜くな」とカヲルに制止されても、“世界を元に戻せるなら”と藁にもすがる思いで槍を掴んだのは、ミサトたち大人がまったくフォローしなかったから。サードで人類の大半が滅んでしまったのに、ヴィレは何を守ろうとしているのか。っていうか、『序』の公開時に庵野監督は「新エヴァは分かりやすいエンターテインメントを目指す」的なことを言ってた気がするんだけど…レイも救えなかったとか…せっかく『破』で成長したシンジが『Q』でまた心神喪失状態になってしまったのは残念。これからは『破』を観た時に“この後、サードになるんだよな”と爽やかな涙を流せなくなったでござるよ…。アスカ、シンジ、レイの3人がラストで荒野を歩き出すシーンに、再生に向けた前向きなメッセージを感じ、最終章がハッピーエンドになることを期待!※カヲルとシンジのピアノの絡みは、セリフの一言一言が狙いすぎてて、劇場で笑いが起きた。
/エヴァの内容とは関係ないんだけど、左隣の若者が上映中に6、7回もケータイでメールをチェックしていたので、その度に気が散った。注意しようか迷ったけど、パッと見てすぐ閉じるなど気を使う素振りは見せていたので、“落ち着け、人間と思うからモヤモヤするんだ、人型の何か別の生物と思えばいい”“もしかして家族の一大事か”とか考えてそのまま終了。どうしてもチェックしたいなら、最初に「こういう事情で何度かチェックします」と言ってくれたらモヤモヤしないのに。注意したらしたで変な空気になるし、映画館もコンサートホールみたいに電波を遮断して欲しいっす。/23時半の夜行バスで大阪から渋谷へ。(つづく)


//毎年恒例、年末の読者交流会(オフ会)の詳細が決定しました!今年は記念すべき第20回のオフ会。12月23日、大阪で皆さんを待っています!※10時スタート、22時終了の全5部12時間の長時間オフゆえ、部分参加もモチロン大歓迎です。
//土日に出会ったすべての人に感謝。素晴らしい時間を過ごすことができました。映画ファン・オフのレポート、早めにアップしますね!※写真家・星野道夫さんの墓前でやっと手を合わせることが!(T_T)
 11月23日…週末は先週に続いて上京するため、おすすめ番組情報を先にアップしておきます。
//24日の映画ファン・オフ(上野)、飛び入りでも大丈夫と思いますが、24日の14時までに申し込んで下さったら資料を用意できます。
//日本には過労死するほど仕事があり、一方で自殺するほど仕事がない。だけど衆院選では左派の政党ですらサビ残撲滅を争点にせず、ため息が出る。日本の労働環境はサービス残業が常態化しており、「KAROSHI(過労死)」という言葉は外国でそのまま通じる。他国は代わりの言葉がないからだ。日本社会は資本主義を採用している国の中でも異常。っていうか、海外から見れば日本そのものがブラック企業。なんたって1919年(93年前)に採択された国際労働機関(ILO)の第一号条約「労働時間は1日8時間」をいまだに批准していない。同条約だけじゃない。ILOが採択した労働時間に関する条約約10本のすべてを日本は未批准。ILO元理事いわく「一本も批准していない先進国は珍しく、日本も早く批准すべき。批准をしたら即、実態が条約違反に問われるが」。
ILO憲章には「いずれかの国が人道的な労働条件を採用しないことは、自国における労働条件の改善を希望する他の国の障害となる」と書かれている。日本は国全体が労働ダンピングして、海外の富を不当に奪ってるみたいなもの。ILOが採択した184条約のうち日本が批准しているのは48条約で、わずか四分の一に過ぎず、G8の各国から「未批准だらけじゃないか、このインチキ先進国」「極東の途上国」と罵倒されても反論不可能。日本の場合、残業代の未払いは2年で時効になるうえ、労基法は違反していても指摘後に応じれば罪に問われないから経営者はわざと守らない。労基署も甘々で「今から査察行きます」と電話入れてる時点でアウト。ガンガン抜き打ちしていかないと改善しない。そもそも国内の企業が約500万社あるのに、労働基準監督官はわずか3千人。計算上、1人が約1600社をチェックすることに。これで監視の目が全く行き届くわけがない(ちなみに僕も過去の職場は全員が17時半にタイムカードを強制的に押されていた。無茶苦茶なんてレベルじゃない)。
/こういうことを言うと、経団連は「労基法を遵守したら国際競争力で負ける」と言い始める。ふざけるなと。どんな競争にもルールはある。他の先進国がルールを守っているのに、日本だけがルールを無視して良い訳がない。それに、日本経済は外需が2割しかなく、基本的に内需メインの国だ。国際競争のために生活レベルを落とすなど馬鹿げている。労働者はヘトヘトだから残業しまくってるのに生産性は上がらず、むしろ労基法を守らないせいで国際競争力が落ちている。日本人が毎日2時間の残業で年間2300時間働いているのに対し、ドイツ人は約1430時間。ドイツは夏4週間&冬2週間のバカンスがあるうえ(交代で休暇とかじゃなく、会社がまるまる休みにな る)、週35〜40時間労働が徹底されている。だけど一人当たりのGDPは日本とさほど変わらない(2010年/日本16位、独19位)。
/「サビ残を払うと9割の企業が倒産する」なんて意見も見たことがあるけど、違法労働の会社が潰れてまともな労働環境でやってる会社が本来の売上を取り戻し、市場全体が正常化するだけ。サビ残させまくってる会社のせいで、まともな会社が潰れる方が問題。競争になってないんだから、違法労働の会社が出した利益は不当なものとして没収し、経営者を逮捕しないと健全な社会にならない。どうしても労基法を無視した経営がしたいなら、成熟した市民社会の価値観とは合わないから、人権無視が当たり前の中国や、どこぞの弾圧国家に渡って起業して欲しい。サビ残しないと生活レベルが落ちる?生活レベルが落ちたとしても健康や育児の方が重要に決まってる。
/昭和の高度経済成長期は、多くの家庭が夕方に家族で食事しながらTVでプロ野球を観ていた。早く帰るからベビーブームもあった。もし労基法がきちんと守られたら家族の会話が増えて家庭円満、飲食業などの内需も回るし、少子化対策になるし、過労のウツが減って医療費削減、先進国トップの自殺者も減る。こんな当たり前の事を主張しない政治家は必要ない。
/冷戦終結後も社民や共産の議席は減るばかりで増えていない。キレイごとばかり主張して説得力0だから?僕は原発事故後に明らかになった電力会社と大手メディアのタッグと同じ戦術を感じる。スポンサーに都合の悪い労基法問題は殆ど扱われない。逆に既得権益を守ってくれる連中をメディアにどんどん出すから、そういう人物が“テレビに出ている人だから信頼できるだろう”という理由で当選していく。
/最後にもう一度書く。どんな競争にもルールは必要。労働者の生命と健康を危険にさらす競争は不公正。日本が真に国際社会で名誉ある地位を求めるならフェアな戦いが必要だ。相手が「1日8時間、週40時間」という国際ルールを守っているのに、こちらだけが掟破りのエンドレス・サービス残業では公正な競争とは言えない。資本主義の戦いは、新しいアイデアや顧客へのサービスによって行われるべきで、従業員の待遇の悪化を競ってはいけない。法律違反して平気なんて犯罪者の発想だし、それで得られる利益なんて一時的なもので、結局は民衆の購買力が落ちて業界全体の利益低下に繋がるのに、そんな簡単なことが目先の欲で見えなくなってる。
僕の世代も変革のために頑張らないといけないけど、若者が「会社に殺されるような生き地獄の未来はいやだ」と結束して変えていかないと。ネットの中で弱者や外国人をバッシングして悦に入ってる場合じゃない。選挙の争点にするように持って行きましょう。
※保守のエース・田母神氏の発言「私たちはもっと権力者や金持ちに敬意を表することを国民に教えなければならない」(航空自衛隊連合幹部機関誌『翼』2004年6月号)をネットで散見するんだけど、前後の文脈が分からないので真意を測りかねている。もし全文をご存知の方は御一報頂けると助かります。安倍さん、「若者の未来を取り戻す」というならブラック企業をまともにして下さい…マジで。(既に日本人の貯蓄率はコレ
//展覧会の会期終了が25日に迫ってるんですが、京都国立博物館の『宸翰(しんかん) 天皇の書』は凄く見応えがあった!奈良時代から昭和までの歴代天皇の書の中から、多数の国宝を含めた約140件を一堂に展示するという非常に珍しい企画。和歌や日記、プライベートな手紙から国家の安泰を願うものまでバラエティー豊か。空海の書に憧れて筆跡を似せた後醍醐天皇の書、楽しい思い出に飛び跳ねるような孝明天皇の書、信長の無礼に悔しさが滲む正親町(おおぎまち)天皇の書、秀吉に「朝鮮へ行くな」と記した後陽成天皇の格式高い書、印象的なものが沢山あった。最も見入ったのは後鳥羽天皇の絶筆。北条氏との戦い“承久の乱”に敗れて島流しにされ、配流先で死の13日前に書いたもの。文字の上から両手の赤い手形が押されており、都から遠く離れて死んでいく無念さの、叫びのようのものが聞こえた。こんな展覧会は滅多にないので、興味のある方は是非。
 11月22日…民主党執行部は候補者に「党議違反なら公認返上」と誓約を要求している。原発再稼働、消費税増税、TPP推進に逆らえば公認資格や党支部長ポストを返上、党からの便宜供与(活動費)の一切を弁済せねばならない。野田、岡田、前原は、自分たちが党のマニフェストを踏みにじっておいて、どの面下げて「党員ならば党の政策を守れ」と言えるのか。署名を拒否した鳩山元首相は公認をもらえないので議員を引退するという。曲がりなりにも首相経験者(それもつい3年前)が自らが立ち上げた党から公認をもらえないなど狂気の沙汰。赤軍の内ゲバさながらだ。反野田派が「マニフェストになかった消費税率の引き上げを進める今の執行部が、マニフェストを守ろうとする鳩山氏を立候補断念に追い込むのは理解できない」と怒るのはもっとも。
僕は原発を推進してきた鳩山氏が、金曜デモの参加者の前で過去を謝罪した勇気を特筆したい。他の原発推進議員は誰も民衆の前で頭を下げてない。今日の鳩山氏のブログは胸を打つものがあった。→
「私が愛した民主党の同志たちには、どうか、結党の理念を思い、弱き者、小さき者の声に耳を傾ける政治をしていただきたい。見えない放射能におびえる、若い母親たちの気持ちに、心を寄せる政治をしてもらいたい。それは、理屈や数字だけの事柄ではないのです」「敵を見誤らないように。敵を見誤らないために、繰り返します、常に、弱者の声に耳を傾ける政治を心がけて下さい。次代の日本を担うあらゆる若者に万感の思いを託し、引退の弁に代えさせていただきます。ありがとうございました」(リンク)。鳩山氏はぜひ小沢新党に入って資金面で助けてあげて欲しい!
※離党した福田衣里子議員のブログも紹介。切実。→
「長きにわたり作り上げられた既得権益と戦い、行き過ぎた市場原理主義により広げられた格差を是正し、ぼろぼろにされた社会保障を立て直す、それが当時の民主党の使命でした。(略)しかし、月日が経つにつれ、民主党が、徐々に、自公政権のころと似た政策、強いものによる目線でもって強いものの意見だけで政策決定するようになってきていると感じ始めました」「私は一切、変わっていないつもりでしたが、いつしか「反主流派」と言われるようになりました」(リンク
/日本最大の労働組合「連合」の方向性がおかしい。古賀会長は「時代を(自民に)逆戻りさせてはならない」「全力で民主党の候補者を支援する」と言ってるけど、今の民主党は消費税増税・原発再稼働など「自民党野田派」なんだから、支持するのは逆戻りを目指してるのと一緒。真に労働者に寄り添うなら、国民の生活が第一やリベラル諸派を支援するべきだろう。こんなのだから連合上層部は“労働貴族”と言われるんだ。
//週末24日(土)の映画ファン・オフ(東京上野)まであと3日。問い合わせで多いのは「オフ会というものに参加したことがなく不安」。大丈夫です!文芸ジャンキーのオフ会は、いつも優しく温厚な人ばかり。映画に詳しくなくて、“ほとんど聞くだけ”という参加もモチロンあり。映画以外にいろいろ雑談もしますし、あのホッコリした雰囲気を味わって下さい。あなたの参加宣言、待っています!(*^v^*)
//上の映画ファン・オフと日程が被ってしまったんだけど、24日16時から新宿の「Cat's hole」でジョジョの奇妙なライブパーティ『Stand Up GO!GO! ACT2』が開催されます(22時まで)。ジョジョ好きミュージシャンがスタンド名の曲を演奏したり、コスプレイヤーさんも来るとのこと。ミクシイのアカウントを持っている人は詳細を見られます。僕は最初の1時間ほど滞在し、そこから上野のオフ会に移動する計画。
 11月21日…今日は日本維新の会と安倍自民について吠えます。
●原発推進派の石原代表に合わせて日本維新の会の公約から「原発ゼロ」の表現が消え、「安全基準などルールの構築」に様変わりした。さらに看板政策の「企業・団体献金の廃止」までもあっさり撤回。党規約の目玉だったのに!
そして石原代表の「核がないと発言力ない」。出たよ。あの〜日本の海岸線にズラリと原発を並べて夜店の射的状態にしてそれを言いますか。敵の通常ミサイルで核地雷と化すのに、それを放置して核抑止力論を語るナンセンス。石原氏は昨日の会見で「(核所持の)シミュレーションぐらいやったらいいと思う」と言ってるけど、氏はガチで核武装論者だから。証拠は昨年のこの動画「日本は核を持て」(40秒)。石原氏は「日本が生きていく道は軍事政権を作ること」「徴兵制もやったらいい」と豪語。僕はヒロシマ、ナガサキの犠牲者の供養は、日本が核を持つことではなく、世界から核をなくすことだと思っている。核大国の米露は核の恐ろしさを分かっていない。地獄を見た日本が世界に廃絶を訴えるから説得力があるのに、逆に核武装してどうするんだ…。
それから徴兵制。多くの人は今時そんなもの復活しないと思ってるだろうけど、関西で放送されている『たかじんのそこまで言って委員会』(2005/06/05)で橋下氏は「軍と徴兵ってのはワンセット」「9条の改正さえすれば、徴兵制って言うのは幾らでも成り立つ」「徴兵制ってのは国民に責任を根付かせるもの。(略)責任を根付かせるためには絶対僕は徴兵制は必要」と明言している。維新が擁立を目指す東国原氏も「徴兵制があってしかるべきだ。若者は1年か2年くらい自衛隊などに入らなくてはいけないと思っている」(2007年11月朝日新聞)と述べている。維新の会の塾生たちはグループ・ディスカッションで「徴兵制」がテーマになった際に、25人中20人が「賛成」した。維新が国政に出るということは、そういう考え方の人が日本を導くということ。太平洋戦争で時間が止まってる。
●そして安倍自民。現状では間違いなく第一党になるだろう。衆院選の政権公約案は「憲法改正で自衛隊を国防軍にする」「集団的自衛権の行使を可能にする(他国が攻撃を受けた時、直接攻撃を受けていない日本が一緒に戦うこと。米国に狩り出される。歴史上、どの戦争も名目は“自衛”)」「憲法改正の発議要件を(改正しやすくするため)3分の2から2分の1に緩和」「近隣諸国条項(近隣諸国との外交関係に配慮)を含む教科書検定基準“見直し”」と、なんかもう戦う気満々。安倍氏と仲が良い金美齢さんは「男女参画社会なんだから、女性も徴兵に組み合わせなければフェアじゃない」と煽ってるし…。
/実際問題、現代戦ではもはや徴兵制の軍事的メリットはない。近代の戦争は短期決戦型だから予備役を召集し投入するまでに大勢が決している。また、今はあまりに兵器の威力が強力過ぎて、もはや数で勝負という時代じゃない。前線では無人機が大活躍。おそらく石原・橋下両氏は兵力として期待しているのではなく、教育効果に幻想を持っているのだろう。
そもそも、自衛隊で根性が鍛えられるなら、なぜ自衛官の自殺率は民間の2倍以上もあるのか(特にイラク帰還の陸自隊員の自殺率は日本平均の14倍以上)。欝で休職する自衛官も急増している(02年123人→05年235人)。それに徴兵制が精神的に人間を高めるのなら、お隣の韓国人は日本人より精神的に大人ということになる。っていうか、韓国は徴兵義務があるけどニートが大きな社会問題になっている。まして日本は超少子化で若者が減少していくのに、2〜3年も労働力・頭脳を軍が奪い、民間企業は二の次ではますます経済が死んでいく。それなのにブラック和民の渡邉美樹社長が徴兵制について「人を不自由な環境下に一定期間置くこと、上に立つ人間とその下で従う人間の関係を明確にすることの意義」(日経BPネット)なんて言ってるのは実にシュール。
/自衛隊&憲法第9条のセットこそ最強の安全保障政策なのに、それを保守論客は理解していない。自衛権は保証されているから解釈運用で200海里を守ればいいし、アメリカが“経済政策”で始める理不尽な戦争は「9条があるから」と言えば巻き込まれずに済む。衆院選後、もし徴兵制云々の話になれば、試験的に維新議員を選んだ選挙区民と、橋下市長を選んだ大阪市民から徴兵してみればいい。一票の重みを五臓六腑で味わえるだろう。(明日は民主党について)
//エヴァンゲリオンを制作しているガイナックスが、なんとワーグナーのオペラ『ラインの黄金』を演出するという。上演は23〜25日の3日間。大阪にも来て欲しい!
 11月20日…“アラブの春”でイスラエル寄りだったエジプトの独裁者ムバラクが打ち倒されたので、2008年にパレスチナ人1300名以上がイスラエル軍に殺害された「ガザ虐殺」のような暴挙を、もうイスラエルは行わないと思っていた。イスラエルを支援する米国も、指導者がタカ派ブッシュからオバマに代わったし。ところがイスラエル軍は11/14から一気にガザ各地(パレスチナ自治区)にミサイル攻撃を始めた。イスラエルは来年1月に総選挙を控えており、現政権が支持率アップを狙って強硬路線をとったのだろう。イスラエル政府は「テロリストだけを狙って攻撃している」と言っているが、ガザの人口密度は3945人であり世界最高レベル(日本ですら339人)。そんな街に1トン爆弾を投下して民間人が巻き添えにならぬはずがない…。
4年前のガザ虐殺との共通点は、あの時もイスラエルは総選挙の前であったこと。異なる点は、この4年間でフェイズブックやツイッターが普及し、個人がリアルタイムで情報発信出来るようになったことだ。つまり、大手メディアがどんなに事実を隠しても、現地から実態が伝えられていく。イスラエルが投下した1トン爆弾は、まるで夜中の太陽のよう。この光の中で生活していた市民はどうなったか…。11/18は3階建ての建物が空爆で倒壊し、9人の子どもと女性を含む11人が犠牲になった。この日記に死者の数を記しても、僕らの日常とはあまりにガザの現状がかけ離れているので、想像力が働かないと思う。だから、ガザから発信された画像へリンクを貼ることにした。以下の3点は子どもの亡骸の画像であり、ネット文化では「閲覧注意」と一言書くことがマナーとされている。「閲覧注意」の意味って、「ショックを受けたくない人は見ないで」ってことだよね…。う〜む。僕は基本的に、悲惨な戦場写真を前面に出して感情に訴えることはしない。そのやり方は日本人的な感性には合わないと思うから、出来るだけ文章で問題点を訴えてきた。でも、(1)多くの日本人がパレスチナの悲劇に関心を示さないこと(2)僕の文章力では事実描写に限界があること(3)これらは今週の出来事=今、まさに同じ時間枠の中で起きていること。“知らなかった”で終わっていいのかという疑問。その思いからリンクを貼ります。個人的にはしっかり正視することがこの子たちの命に敬意を払うことになると思っている。だけど辛い人は目を薄目というか、半閉じでも…。→
A 瓦礫の中の女の子(11人が犠牲になった建物。「Where's God?」)
B 4人の子が犠牲
C 母1人子3人=男児がウチの子と重なって辛かった…。
/なぜもっと早い段階でこの空爆に触れなかったか。それは報道が衝突の発端を詳しく伝えなかったから。先にハマス(パレスチナ側)からロケット攻撃があったとNHKは報道していたけど、だったらハマスには何か理由があったはず。でも、そこが報道されないので、日記に書くにも書けなかった。そしてとうとう、事件の経緯を説明した文章を見つけた。ロックバンド“U2”のボノが「飽くなき反抗者」と呼ぶ反骨の知識人、米国の思想家チョムスキーの声明だ。こういう流れだった→
(1)11月5日、精神に障害を持つ20才の青年が国境近くを歩きイスラエル兵に発砲された。救命に向かった医者は6時間も足止めをされ青年は死亡。
(2)11月8日、家の前でサッカーボールを蹴っていた13才の男の子がガザ地区に侵攻したイスラエル軍の銃撃で殺害された。
(3)11月10日、ハマスが反撃を加え4人のイスラエル兵が国境付近で負傷。
(4)11月14日、イスラエル軍がガザ地区全体へ猛爆撃を開始。
大手メディアは、イスラエル軍がサッカーをする子どもたちに向けて先に砲撃したことを伝えていない。メディアは収入源がスポンサー企業の広告費であるため、それらの企業が不利益になる情報は流さない(流せない)。だから、僕ら一般市民に出来ることは、ネットを通してガザの現実を伝えること、そしてイスラエルを資金面で支える企業の商品を買わないこと。リンク先の資料によると、イスラエル支援企業はスターバックス、コカ・コーラ、マクドナルド、Nestle、マイクロソフト、インテル、ディズニー等々、ザッツ・アメリカといった顔ぶれ。資料が約10年前のものだから現在はマシになっているかも知れないし、そう思いたい(普段から利用しているだけに)。該当企業に勤めている人がいたら、内部から問題提議して欲しい。
とにかく、人口密集地であんなに強力な爆弾を使えば、一般人の住居とハマスの拠点を分けて攻撃するのは絶対無理。一方、ハマスのロケット砲でも5人のイスラエル人が死んでいる。早くこの悲しみが終わりますように。
※注意したいミスリードは「イスラエルも悪いがハマスも悪い」という論調。ガザはずっと経済封鎖されている。戦争状態とはロケットや銃弾が飛び交う状況のみを指すのではない。経済封鎖で食料もなく薬もなく生活が根元から破壊されている現状は、命が危険に晒されている点で、ずっと攻撃を受け続けているのと同じことだ。土地を占領されたパレスチナ人が、占領者イスラエルに対して行う攻撃(抵抗運動)と、イスラエルが占領地の人間に行なう攻撃は、正当性、大儀の面で全く異なる。イスラエルは武力で勝手に他人の土地を支配し、抵抗する相手をテロリストと呼んで、それを口実にさらに激しく弾圧しているだけだ。
※【11/22追記】ハマスとイスラエルの間で停戦協定が結ばれた!これで地上部隊投入という最悪のシナリオは避けられた。8日間にわたった攻撃によりパレスチナ側では146人が死亡(子ども36人)。イスラエル側でも兵士1人と市民4人が死亡した。
//今月上旬に沖縄で米兵が深夜に民家に入って中学生を殴った事件があったばかりなのに、またしても那覇市で泥酔した海兵隊(なんと中尉!)がアパートに侵入し現行犯逮捕。2日前に沖縄県議会が米軍に抗議の決議をしたのに、まったく効いていない。在日米軍は、先月沖縄で起きた婦女暴行事件を受けて、兵士の夜間外出を禁止している。この中尉は外出禁止令を破って事件を起こした。士官なのに…。っていうか、お店の方も酒の提供を止めないと。運転するの分かってて飲ませたら罪になるように、夜間外出禁止の米兵に飲ませるのはNGにしないと。
 11月19日…うおお!今年の6月に連載25周年を記念して『ジョジョの奇妙な冒険』の公式ファンページ「ジョジョ+」がGoogle+(グーグルプラス)に開設されたんだけど、そこで一昨日の『ジョジョ立ちin東京ドーム』が紹介された!集英社が管理・運営している同ページに書かれた紹介文は次の通り→
『おお…ブラボー!東京ドームで500人ジョジョ立ちッ!ジョジョ25周年の今年、ファンの愛と覚悟も加速していますッ!「パッショーネ東京」さんお疲れさまでした!』
なんと!公式サイトで“パッショーネ東京”が“さん”づけされ、“お疲れさま”と言葉が添えられているッ!なんかもう、我が事のように感無量。パッショーネ東京の皆さん、まっことおめでとうございます!
/参加者のマウスバードさんがドーム大会の速報ページを公開。その中に、500人規模の「ラジオJOJO体操」の動画(約3分)が!04年にウチのサイトで考案した体操が8年でこのような形になり、笑いながら鑑賞しつつも胸熱&ホロリ。
/ジョジョアニメ第7話、ツェペリさんの例のシーンがノーカットで描かれ、スタッフによる原作への敬意を感じた。よくぞ変更しなかったと讃えたい。初登場時はかん高いと思っていたツェペリさんの声もすっかり馴染んだ。それにしてもジョジョアニメの声優さんは“熱量”が凄いね(特にスピードワゴン役)。ストーリーがどうなるのか分かっていても、声優さんの名演で泣けてしまう。ほんと、アニメ化して大正解。次回はディオとの決戦っすね!
/来月22日に発売される『SPUR2月号』に、なんとジョジョ6部ジョリーンが主人公の読み切りキターッ!オールカラー!露伴センセに続くGUCCIコラボ第2弾!ジョジョ25周年のサプライズが12月まで目一杯あるなんて嬉しすぎる。ファンにはたまらないクリスマス・プレゼントっすね。
/もうひとつファンには嬉しい情報が。これまで雑誌サイズで刊行されたことがなかったジョジョ第2部が、カラー完全再現込みで「総集編 上・下」2冊になって刊行決定!発売日は12/7&来年1/5!連載時と同じ大きさで、ワムウ、エシディシ、カーズとの激戦を堪能できるッ!
 11月18日…昨日の『ジョジョ立ちin東京ドーム』は一人のケガ人もなく、大成功のうちに終わりました!海外からの鬼教官の祝電に続いて読まれた、荒木先生ご夫妻からの祝電「皆様ありがとうございます。思いきってジョジョ立ちして下さい。その勇気に感謝します」ではウルトラ大歓声が起き、ドームの屋根が揺れました!公式レポの作成は時間を要するので、取り急ぎ、500人による「25周年祝福立ち」など画像を8点アップ!アメリカ人やカナダ人もいて国際イベントの様相。ジョジョ展、アニメ、ゲーム、JOJOmenon&イーストウッド、東京ドーム、いちファンとして想像をはるかに超える充実した25周年に!主催のパッショーネ東京の皆さん、そして無料イベントを実現したDORさん、素敵な時間を本当に有難うございましたッ!!
「25周年おめでとうございます!」
外野までジョジョファンが広がった
単に数字を作っているだけじゃ
なく、一人一人がジョジョ立ち!
ジョジョ立ちレベル10の空中静止!身長193cmの
カナダ人ジョセフさんによるジャンプに喝采が起きた

ワムウに生命エキスを吸われる兵士
たち。円形になって全員が繋がった
イベントの立役者、プロ
モーターのDORさん

500人で「WRRRYYYYY!!」
絶景のDIO軍団でござった!!
ウチのチビもピッチャー
マウンドでレベル1を炸裂
これらの画像のうち、冒頭の「25」全景は神田経済新聞のWEBからお借りしました。ジョジョ7部は米大陸横断レースが舞台になっていて、レースのプロモーター、スティール氏にこんなセリフがあります→「ささやかな暮らしが出来れば満足なんだ。他には何も必要ない…。ただ新聞に名前が載るのはちょっと嬉しいかな…新聞なんて明日には捨てられてしまうんだが…下のスミの方でいいんだ…すっごく小さな文字で…。それだけでいいんだ…たったそれだけで…。その為にこのレースに全力を尽くそう」。僕は神田経済新聞の記事を見て、イベントの発起人DORさんとスティール氏が重なりました。イベントが終わったから、もう言って良いと思って書きますが、このドーム大会を無料にしたのはDORさんの「覚悟」です。土曜の昼間3時間を借り、使用料の大半(おそらく95%以上)が彼の自腹です。開催前に“ほんとに無料で良いの?”と聞いたら、「一人でも多くの人とジョジョの素晴らしさ、人間讃歌を共有したいんです」と一言。その怒濤のジョジョ愛に激感動。こんな途方もないスケールのイベント、鬼教官や僕は実現不可能。会場に多くのボランティア・スタッフがいたのも彼の人徳・人望と思います。このイベントをもってDORさんは活動の第1線から引退されるとのこと。これまでの黄金の精神に心から敬意を表します!お疲れ様でした!※後日、詳細なレポートをアップしますね!
 11月16日…今週末は「ジョジョ立ちin東京ドーム」のため上京します!次回更新は18日or19日の夜になります!
 11月15日…この上の活動予定表にも書いていますが、今月24日に東京・上野で映画の魅力を語り合う文芸ジャンキー「映画ファン・オフ」を開催します!当日は土曜日で、場所もJR上野駅前(徒歩30秒)なので、比較的に参加しやすいかとッ!サイト読者の方で映画がお好きな方、是非シネマ・トークを楽しみましょう♪
//そして翌25日の多磨霊園巡墓会!当日の巡礼者リストの詳細が発表されました。幕末、明治維新期の偉人を中心に、三島由紀夫などの墓参もします。同墓地には岡本太郎や与謝野晶子、江戸川乱歩、有島武郎、ゾルゲ、吉川英治その他多くの著名人が眠っているので、集合前や解散後の墓参をオススメ。管理事務所で地図をもらえます。
//3年前の衆院選と今回が大きく違うのは、ツイッターの存在。前回の選挙と違って、今はツイッターがめっさ普及している。大新聞が伝えない情報がどんどん入ってくる。この日記でも自分の考えを書いていくけれど、日記だとスピード感がないので、これから投票日までは積極的にツイッターのリツイート機能を使っていきます!(せんとくんのツイートも混じっていますが、笑)
//ジョジョのPS3格ゲー、背景が杜王町のバトル映像がキターッ!!
//ジョジョアニメ第2部のキャスト、リサリサ先生の声は少佐@攻殻!渋い!
//札幌雪祭りで何度もジョジョ・モニュメントを作ってきたコブラチームが、人手不足につき協力者を募集中。北海道在住のジョジョ・ファンの方、連載25周年ですし、是非チームに加わってみては!?
 11月14日…野田首相が明後日に衆院を解散させ、12/16に衆院選を行うと宣言。都民にとっては都知事選とのダブル選挙になる。首相が年内解散に踏み切った理由→
(1)各党の選挙資金となる“政党助成金”は、1月1日時点の所属議員の数や国政選挙の投票率から算出される。つまり、年内解散なら結成したばかりの小沢新党や維新の会は助成金を受け取れず財布はスッカラカン
(2)石原新党や維新の会、減税日本など保守“第三極”の結集がモタモタしている
(3)比例定数削減案(比例40減)は少数政党壊滅案なのに、いまだに社民や共産は小異にこだわり、リベラルに結集の動きなし
(4)夏の電気需要のピークはとっくに終わったのに、国民の間で大飯原発停止の世論は盛り上がらず
これら4点から、今のタイミングなら「勝てる」と判断したのだろう。まったくもって、国民はナメられたもの。
/それにしても、不甲斐ないのはリベラル。自民は保守、民主も保守(前原国家戦略担当相が“保守再編を目指す”と宣言、もはや中道ですらない)、本来であればリベラルが結集して大きな第三極になるべきなのに、小さく分裂してモゾモゾしている。維新や太陽の党(旧・たち日)など超保守が仲良くスクラムを組んでるのに、小沢新党、社民、共産、民主左派がバラバラに戦ってちゃ絶対に勝てない。小沢氏と言えば、一昨日に東京高裁で1審に続き2審も無罪になった。小沢氏が強制起訴された時に、メディアは号外まで出して大騒ぎしたのに、この無罪判決に号外を出すことはないし殆どスルー。大新聞の権力追従っぷりは呆れるばかり。今日の党首討論で小沢氏は“野田首相が今の座にいられるのも、3年前のマニフェストに国民が期待を寄せた結果だ。なのに、マニフェストになかった消費税増税関連法を成立させたことは許されない”と批判しており、120%同感だ。
/そんな焦燥感のなか、俳優の菅原文太さんが「いのちを大切にする社会」をテーマとした“脱原発”“反消費税増税”国民運動グループ「いのちの党」を結党するという嬉しいニュースが!菅原さんいわく「異常な国になってしまった。若い人の自殺や子供への虐待、いじめは減らない。いのちが物のように粗末にされている。それなのに政治は抗争ばかりして、なんの手当もしようとしない。このままではこの国は滅びるよ。だから、動くことにした」。また、仙台出身であることから、政府の震災対応にこう怒る「(福島県石川町の)山は紅葉で真っ赤で素晴らしい景観なのに、(汚染され)入れないという。震災から1年8カ月が過ぎたのに、復興は進んでいない。復興予算の流用まであった。これに怒らない人なんているのか。こんな国会なんていらない。国会議員全員で、被災地で重機を運転して働けばいい」。
菅原さんは数年前から小泉改革反対、新自由主義反対、脱原発の発言を繰り返しており、すごく信頼している。先日は普天間基地移設・オスプレイ配備反対の立場から沖縄・辺野古を訪問していた。座り込みを続ける住民を激励した菅原さんは「住民の思いは切実。政府はむちゃくちゃやっている」「知事も首相に会って(オスプレイに)反対した。声が届いているにもかかわらず、正そうとしない。国が国の体をなしていない」「基地問題や原発問題、震災復興などで、政府が国民に向いていない。全国の人が無力感を感じている」と指摘。全国紙には載らず、沖縄の新聞だけが報じたこと。こういう地道な活動をしている人だ。「いのちの党」の呼びかけ人にはアフガニスタンの難民支援で知られる中村哲医師(伊藤和也さんの恩師!)、東北大学大学院の安田喜憲教授、JR東日本の松田昌士元会長らが名を連ねているとのこと。個人的には中村医師の名があるだけで全面的に支持したいくらい。ただ残念なのは、「いのちの党」はあくまでも国民運動グループであって、政党ではないこと(国政政党要件は所属国会議員5人)。ぜひ、民主党のリベラル派、社民や共産で大同団結の必要性を痛感している議員、小沢新党の一部or丸ごとが「いのちの党」に結集して、政党として衆院選に挑んで欲しい。最近の世論調査によると、支持政党ナシは45%!脱原発、反消費税増税、反TPP、そして希望としては「サービス残業徹底取締り」「暴力団完全撲滅」を掲げれば、現状に危機感を持っている国民の支持が集まると思う。っていうか思いたい。
//文化勲章を受章し、女優として初めて国民栄誉賞に輝いた、日本を代表する女優・森光子さんが今月10日に他界。享年92。『放浪記』の熱演、忘れられません。80年に及ぶ舞台生活、お疲れ様でした。
 11月13日…やった!今週土曜の『ジョジョ立ちin東京ドーム』、定員の500名に達して締め切り終了!感動!まだ終わってないけど、主催のパッショーネ東京さん、本当におめでとう!
//15日のおすすめ番組『地球イチバン』で僕が触れている“男女平等度ランキング”について補足。世界経済フォーラム(本部ジュネーブ)が135カ国の女性の雇用機会・賃金、学歴、健康・長寿、政治参加の4分野を調査・比較し、社会進出や教育などの男女平等度ランキングを先月下旬に発表した。135カ国中、総合ランキング1位=性別格差が最も小さい国はアイスランド。2位はフィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデン。北欧諸国は女性の社会進出が完全に定着している。主要国ではドイツ13位、英国18位、カナダ21位、米国22位。だがしかし!我が日本は、はるかに下位の101位!しかも昨年の98位から3位も後退している。もちろんG8で最下位だ。日本の女性は世界一寿命が長いのに、それでも総合101位なんだから、いかに雇用機会や賃金、政治参加などで酷い不平等に晒されているかがよく分かる。男性は日本の男社会を反省すべきだし、女性はもっと怒るべき。そしてこの社会を改革するのは日本の男性にとっても良いこと。他の先進国で女性が男性並に働いている=働けるのは、会社で残業がないからだ。みんな夕方に帰るし、店も閉まる。何度も日記に書いてるけど、エンドレスでサービス残業しているのは先進国で日本だけ。それを疑問に感じさせないよう、過労で思考力を奪い、若者には“外敵”をバッシングさせガス抜きさせている。何度でも言う。欧州では殆どの男性が、民間も公務員も関係なく定時にあがっている。女性をまともな時間に帰宅させる社会=男女平等=男性も夕方に帰宅できる社会。もちろん有休も完全消化。独仏なら1カ月の夏休みまである。女性の地位を101位からトップ10にランクインさせ、男性も人間らしい生活を手に入れよう。※現役ブラック企業社長がこき使う手口を暴露
//舞城王太郎さんのジョジョ小説『JORGE JOESTAR』を完読!一言で言って、ブッ飛んだ!スーパージョジョ大戦!これで『恥知らずのパープルヘイズ』『OVER HEAVEN』と3冊出そろったので、来週あたりにまとめてレビューを書きます!
//なんか半年前からアラビア語のスパムメールが大量に届くんですけど(汗)。Gmailさん、ちゃんとブロックしてくれ〜!
//本日、育児ブログ『風詩歌伝』がアクセス累計30万件をヒット!皆さん、有難うございます!
 11月12日…今日は久々に我が盟友、鬼教官の話を。彼はジョジョ立ちマスターとして大きなジョジョ立ちイベントで指導にあたって来た(ジョジョ立ち教室)。今年はジョジョ25周年ということもあり、各方面から「鬼教官はどうしているのですか」と問い合わせが来る。彼は6年ほどサラリーマンとミュージカル(出演・演出)という二足のわらじを履き、昨年の東日本大震災以降は東北や和歌山(豪雨被害)で復興ボランティアをしていたそして以前から関心のあった有機栽培農業と、世界を旅する中で最も“血がなじんだ”というベトナムがクロスオーバーし、現在はベトナム・サイゴン(ホーチミン)から230kmも離れた山中、ダラット(地図)の高原を文字通り“開墾”している。現地在住の日本人から農業を学びながら、農具を握って汗を流す日々。彼はベトナムで修行した後、さらにミャンマーのマンダレイで勝負するつもりだ(農業、料理店・宿経営、開拓村etc)。マンダレイはミャンマーのド真ン中に位置する土地(地図)。旧首都ヤンゴンははるかに南。とにかく、日本人が誰も訪れたことのないような土地で自らを試したいそうだ。近年の彼の口癖は「俺はマンダレイの虎になる」。190cmの巨体といい、何もかも規格外の男。彼が日本にいないのは寂しいけれど、人間その気になればなんだって出来ることを体現する“歩く人間讃歌”であり、彼がどこまで行くのか、最終的にどんな景色をその目で見るのか、友人として心から楽しみにしている。陽気で人当たりの良い性格はどこでもすぐに友人ができ、いろんな国の人を笑顔にさせるだろう。
山盛りのミニトマト 猫(左下)とツーショット 畑へ豪快に放水中
片手倒立。鍛錬忘れず 菌床でキノコの声を聞く バナナの声を聞く
たまにはマジシャ
ンズ・レッドも出す
木の上で獲物を追跡中 (*^o^*)
一度きりの人生を大満喫

//今月17日(土)の『ジョジョ立ちin東京ドーム』の参加申し込み受付は、13日の24時まで!締め切りまであと1日!既に参加者は400名を突破!(定員500名)
//今日メモった言葉。ムーミンパパ「大きな旅立ちというものは、書物の、第一行目の文章のように、重要なものなのだよ。その一行が、この一瞬が、すべてを決定づけるんだ」。
 11月11日…今月16日(金)の京都名墓探訪の参加受付は13日(火)まで。明智光秀や湯川秀樹ほか京都ゆかりの著名人の墓参です。今回は、知恩院以外は平地が多いので歩きやすく、紅葉もジョジョに始まっているので、天気が良ければチビも参加させたい。
//ぐおお!なんと一昨日の深夜にBSフジで1時間にわたって大河『平清盛』を絶賛する番組をやっていたとは!番組名は『世界の正義を探求するテレビ』。すごいタイトル。その第一回のオンエアが、前代未聞というか、掟破りというか、他局のドラマをベタ褒めするものに。HPに出ている番組コンセプトが熱い。→『現在放送中の大河ドラマ「平清盛」。「内容が難解」「視聴率で苦戦」などと伝えられ、関係自治体のトップからは「画面が汚い」とクレームが入った事もあった。しかし、マニアの間では、ここ数年でも出色の出来と評価が高い。このギャップはどこから来るのか。(略)様々なコンテクストからその魅力を勝手に読み解き、徹底的に語り倒す』(公式WEB)。『平清盛』の時代考証を担当している本郷和人氏がゲスト参加しており、ガチの『清盛』大プッシュ番組だ。こんな内容を放送したら、裏番組となる日曜20時のフジ系『大日本アカン警察』のスポンサーは激怒するハズ。よく上層部から企画にOKが出たもの。あるいは、視聴率一桁台を連発している『清盛』が、もはや脅威と見なされぬほどナメられているのか…。番組のネット評は「他局の番組を1時間褒めちぎる凄まじい番組」「めちゃくちゃ面白かった」「1時間がアッという間」「NHKのスタジオパークよりガチで語りまくった」と大好評であり、返す返すも見逃したことが悔やまれる。NHK大河の歴史上、主人公が悪に染まっていくのは初めてのことであり、局内で異論は出たものの、脚本家・藤本有紀さんの強い意志で負の面も描ききるらしい。
/そういう訳で必死こいて動画がアップされてないか検索してるんだけど、ダウンロード法の厳罰化や、放送がBS(しかも深夜の民放)というマイナーさから一切ヒットせず。どうか再放送されますように…!※AERAの記事によると『DVD化されておらず、オンデマンド有料放送などもされていない番組は「無償著作物」の扱いとなり、ダウンロードは刑罰対象にならない』とのこと。
/今日の『平清盛』第44回「そこからの眺め」、病床の重盛を引きずり出して双六に興じる後白河法皇の鬼エピソードはフィクションだろうけど、重盛の没後に領地没収したのは事実。そりゃ清盛がキレるのも分かる。おそらく法皇は、平家をわざと怒らせて暴挙に出させ、それを平家打倒の大義名分にする作戦。一枚上手。こうなってくると、ますます重盛が哀れ。ラストの「いかがにごさりますか?そこからの眺めは」の5連発は、ホラー映画のような演出でマジ怖かった。近年の大河ではあり得ない演出。そういう部分でも別格の作品に感じる。
//ジョジョ6話、「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!」からの“サンライトイエロー・オーバードライブ”がついに出た!だんだん各場面がじっくり描かれるようになり(最小面積防御はなかったけど)、ブラフォードやポコの「明日って今さ!」は駆け足感ゼロ。原作の良いエピソードが、さらに胸の奥までジンワリくる。何度も読み返しているシーンなのに涙がホロリ。EDへの入り方もめちゃくちゃカッコ良い。このペースだと8、9話で第一部完っぽい。あと少しで第一部ワールドと別れるのかぁ…原作通りとはいえ、こうなると寂しいっすね。ウルジャンのアニメCMに新しくハーヴェストが追加。※6話を見た子どもの感想。ポコがズボンを濡らしたシーンで「ジャーはトイレだよ〜!」とツッコミを入れてた(笑)。
 11月10日…今日は最近メモったツイートを紹介。発言者の中には有名な人もいれば、全く知らない人も。その人の過去の全ツイートを読み返すのは時間的にも不可能なので、誰が言ったかではなく、何が書かれているかを重視しメモってます。
・アキヤマチハルさん「市民活動家の中から政治家を出せない一番の障壁が世界一高い供託金(選挙への参加料)。独、仏、伊、米、北欧では供託金がゼロ、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、英では2〜9万円。日本は選挙区で300万円、比例区ではなんと600万円が必要なんだよ。新規参入を阻むための高い高い壁」
・モン=モジモジさん「(脱原発運動で)不当逮捕され一か月も勾留されるというすさまじい人権侵害に対して、「武力弾圧による流血ではないから、もっと穏当な方法で抗議すべき」などと言える人は、一体問題を理解しているのか。殺されたり殴られたりはしてないのから感謝しろ、とでもいうのか。御用市民感覚、恐るべし」「このどうしようもなく歪んだ世界を拒否するために、その世界の中で押さえつけられている仲間を助けるために、声を上げている。それはまずは、叫びだ。あなたの趣味に合う叫びかどうかなど、とりあえずは関係ない。叫び声を聞いて、「あれはいい声だ」とか、いちいち品定めしている人間には反吐が出る」
・蓮池透さん(薫さんの兄。元・東電社員!)→「断層が活断層か否か検討している横で原発が稼働しているって、おかしくない?」※大飯原発のこと
・田中稔さん「石原知事による辞任表明は無責任極まりない。新銀行東京で855億円の都民の血税を棄損。尖閣騒動では栗原氏と火をつけて逃走。税金でコペンハーゲン豪遊旅行、わずか数日間で1億2千万円。10万円の収入印紙が笑える。全て食い逃げ」
以下、“きっこ”さんのツイート5連発
・このままだと「原子力規制委員会」を規制するための「原子力規制委員会規制委員会」を作らないと日本は滅びるな。
・野田佳彦の民主党は原発推進。安倍晋三の自民党も原発推進。橋下徹の維新の会も原発推進。石原慎太郎の新党も原発推進。池田大作の公明党も原発推進。原発に反対してるのは「社民党」と「共産党」と「国民の生活が第一」くらいだな。
・「停止中の原発は再稼働すべき」とか言ってる政治家は無責任の極みだけど、その上「もんじゅも動かせ」とまで言ってる石原慎太郎は完全に論外。
・【石原都知事の実績】「都立の児童養護施設の廃止」「特別養護老人ホームの増設拒否」「シルバーパスの全面有料化」「寝たきり高齢者への老人福祉手当の廃止」「盲ろう者のための通訳者養成講座の廃止」「盲導犬の飼育代補助の廃止」「難病医療費助成の対象から慢性肝炎を除外」その他。
・石原都知事が「東京の福祉は贅沢だ」と言って障害者や高齢者の福祉を切り捨てて浮かせたのは約400億円。一方、石原都知事が強引に進めた新銀行東京やオリンピック招致や自分の海外視察などで無駄に使った予算は1500億円以上。これでは何のために福祉を切り捨てたのか分からない。
//本日13時5分からNHKで再放送される『平清盛』は、ファンの間で“神回”と絶賛された第43話「忠と孝のはざまで」。平家に刃向かう者は、後白河法皇の側近であろうと流刑&餓死させる清盛。清盛と法皇の対立が決定的となり、清盛の長男で平家の棟梁(トップ)である重盛は、皇室(後白河法皇)への「忠」と、父・清盛への「孝」との間で、心が引き裂かれていく。それはもう、見てて痛ましいほどの苦悩。クライマックスの重盛の決断と咆哮に涙腺決壊。どうか未見の方はお見逃しなきよう!そして明晩は、嗚呼、明晩は…重盛ィィイイイ!
 11月9日…ジョジョ公式サイトで開催中の『ジョジョロワイヤル』、部門ごとの優勝賞品が『ジョジョ展』の展示オブジェだなんて激レアすぎる!コチラのページによると、石仮面、ブラフォードの剣、エンヤ婆の弓と矢、直筆入り岸辺露伴のイラスト複製画、スティール・ボール・ランの優勝トロフィー、果てはジョジョ展の巨大看板まで賞品に。実物大のブラフォードの剣、めっさ欲しいんですけど!SBRのトロフィーも飾りたい!ファースト・ステージの締め切りは11/11。リンク先で問題用紙をプリントアウトして投稿するシステム。そしてセカンド・ステージのお題は女子限定のジョジョ立ち!告知ページのルーシーとスカーレットのやり取りが可笑しい(モデルさん、レベル3の腕が左右逆?)。最近はジョジョファンの女性のことを“ジョ女子”と言うとか言わないとか。どんなポージングが登場するのか楽しみデス。
//YouTubeにジョジョアニメのOP曲が“歌詞付き”でアップ(1分半)されていた!これなら速い部分も一緒に歌える。改めて歌詞を読むと、ジョジョ世界を象徴するキーワードがたくさん入っているなぁ。近年のアニメ主題曲はタイアップ曲が大半で、それだけを聴いても何の作品か分からない。でも、この歌は「ジョォージョッオ!」とモロに作品名が入ってて嬉しい。ジョジョ人気を盛り上げる為にも、削除依頼が出ませんように。(っていうか、集英社が公式にアップして欲しい)
/久々にYouTubeのジョジョ関連の投稿動画を見て、気合いの入ったものがたくさん増えており目を見張った。
『4部の人々を練り歩かせてみた』(1分33秒)…放映中のジョジョアニメは2部ラストまでっぽいから、架空でも4部EDが見られて嬉しい。
・『(3部格ゲー)ジョジョの奇妙な冒険 エンディング』(6分20秒)…アヴドゥルがDIOを倒す“生存エンド”とか、アレッシーの勝利エンドとか、格ゲーがヘタクソな僕が見ることのできなかったエンディングがたくさん見られて感謝!
『ジョジョキャラ言えるかな?』(5分4秒)…めちゃくちゃ大量にキャラが登場するので、そこにまず驚愕。小説のキャラまで入ってるのが圧巻。この人、歌もうまいなぁ。
『リズム天国ゴールドエクスペリエンス』(3分22秒)…デフォルメされたジョジョキャラがいっぱい。これもジョジョ愛がなければ制作不能。
『承太郎VSケンシロウ』(2分32秒)…夢の対決。こんなの作れちゃうんだ。大人の事情的にはアウトなんだろうけど、プレーしたいもの。
/YouTube以外では『ジョジョの格好良い画像ください!』のまとめページが、「荒木絵」の魅力を存分に味わえて“眼福”だった。ほんと、オリジナリティのある配色だし、拡大すればするほどカッコ良い!コスプレ写真の中ではディアボロが過去最高完成度かと!※最初の方のリンゴォは絵板さんが描いたヤツだよね。r(^_^;)
 11月8日…オバマ大統領の再選が決定。勝利演説を聞いて僕は身を乗り出した。「黒人も白人もヒスパニック系もアジア系も若者も高齢者も貧しい人も裕福な人も同性愛者も違いはない」「我々はひとつの国家、共に前進しよう」。このスピーチで画期的だったのは“同性愛者も違いはない”と入れたこと!聖書は基本的に同性愛者をタブー視しているため、米国でのキリスト教保守右派の同性愛者差別は凄まじいものがある。オバマ氏は同性婚に理解があり、非道な差別から同性愛者を保護しようとしてきた。ただその姿勢を前面に出すと保守派から猛バッシングを受けるので、選挙前はうかつに動けなかった。もう2期目で次の選挙がない=落選する心配もなくなったので、核廃絶運動にしろ、本来の自身の理想に近い思いきった行動が出来るのでは。ノーベル平和賞の選考委員が、“先物買い”のような形で平和賞を授与したオバマ氏。リベラル派大統領として、これからの4年で何を成し遂げてくれるのか、大いに期待している。
/NHKニュースで沖縄の人にオバマ氏再選について感想を聞いていたら、「どうせこの先も沖縄の声には耳を傾けてくれないだろう」と悲観的だった。実際、ここのところ、日本を守ってくれるはずの在日米軍関係者による、日本人への犯罪が立て続けに起きすぎだ。オスプレイの強行配備で県民感情が最も揺れ動いている時に、米海軍兵2人による婦女暴行事件が10/16に起き、さらに11/2には先の事件を受けて設けられた外出禁止時間に、空軍兵が民家に侵入して寝ている子どもを殴るというトンデモ事件が起き、11/6に今度は青森で陸軍通信所の警備員が老人の顔面を数回殴りつけるという事件が発生。在日米軍の大半は真面目な兵士と思っているので、先月に事件が起きてからも今日まで日記に取り上げなかった。でも、こうも立て続けに事件があると、軍内の教育はどうなっているのか、日本人を同盟国の国民として対等に思ってないのかと疑念を持ってしまう。オバマ氏は「米軍最高司令官」でもあるわけで、意識改革をしっかり行って欲しい。
/それにしても先の米兵婦女暴行事件の際の、元空幕長(自衛隊トップ)・田母神氏のツイッターの内容と、産経新聞コラムニストの井上正典氏による「小さな強姦事件を重大事件のように騒ぎ立てている」「美人局(つつもたせ)」「日本本土と沖縄を離間させたがっている人たちの仕業」との仰天発言が酷すぎた(強姦事件という言葉の前に“小さな”など言語道断)。事件が起きたのは未明だが、それが何だと言うのだろう。未明に外にいたから犯罪が正当化されるのか?あまりにデリカシーがなさ過ぎる。この事件について、安倍氏も石原氏も在特会もだんまり。中韓相手だと勇ましいのに。愛国者を名乗るなら、日本人女性が被害にあっているんだから毅然と抗議すべきだろう。なんで元自衛隊トップが日本人に向かって自己責任論を語ってるんだ…。しかも情報が間違ってるし…脱力。
/愛国心と言えば、君が代不起立で06年に停職1カ月の処分になった元教員に対して、今年1月に最高裁が「処分の取り消し」を命じ、さらに元教員が受けた精神的苦痛について、昨日東京高裁は差し戻し控訴審で都に対し「30万円の賠償」を命じた。都教委による懲戒処分が問題になった日の丸・君が代訴訟で、都に賠償を命じた判決は初めて。僕は何度もこのサイトで「思想・表現の自由は民主主義の根幹」「君が代不起立=愛国心がない、は誤解」「愛国心にはいろんな形がある」「心の問題まで公務員だから従えという意見は、公務員に選挙権があることと矛盾している」「民主主義国の公務員は国家のロボットではなく、血が通った市民。独裁主義や共産国の公務員と異なり、意思表示してもいい。なぜなら、時の政権が道を誤ることがあるからだ」等々、文芸ジャンキーとして良心の自由の尊さを、歴史的経緯を説明しながら訴えてきた。高裁の判決は「(停職処分について)思想・良心の自由に影響があり、慎重に検討すべきだった」と都側の過失を認め、慰謝料支払いの理由を「教壇に立てないという精神的苦痛は、処分の取り消しや停職中の給与支払いでは回復できない」とした。マジ良かった。これは右や左の問題じゃないもんね。
/追記。沖縄での米兵家宅侵入暴行事件は、嘉手納署が「凶悪事件ではない」として、逮捕も拘留もしないことを決定。絶句。アメリカ国内なら深夜に他人の家に侵入して子どもを殴ったら射殺されている。同じ事件を日本人が起こしてたら、住居不法侵入と暴行罪でアウト。なのに無罪放免。なんだそりゃ。泥酔で運転したら罪になるように、泥酔で暴行したら罪にしなきゃ。
//“YouTubeの強制広告がツライ”と昨日に日記に書いたところ、読者の方から「chromeまたはfirefoxを利用している場合は消せます」と教えて頂いた。firefoxユーザーなのでさっそくAdblock Plusをインストールたところ、マジで広告が出なくなった!ブラボー!ノー・ストレス!情報を有難うございました!
 11月7日…今年はジョジョ25周年ということもあって、様々な業界のクリエイターや学者がジョジョ論を語ってきた。いろいろ読んできた中で、一番ハートに響いたのは、『HUNTER×HUNTER』『幽☆遊☆白書』の冨樫義博先生のコラムだ。ジョジョ展の会場で販売されていた『HIROHIKO ARAKI WORKS』に掲載されていた。僕は、『HUNTER×HUNTER』の“蟻編”で冨樫先生のセリフまわしに感服し、文学としても傑作と思っていたので、天才が天才を語ったコラムに釘付けになった。一般販売されていないため、以下に一部を紹介しますね。→
『連載第一話で驚かされる作品は数多く存在する。漫画家であり、ただの読者でもある私のそれには「なるほどそういうアプローチもあったか!」という感嘆と、「すげえ!!これは絶対面白くなるぞ」という期待が入り混じる。
冷たい感動と熱い感動が同時になだれこんでくるような不思議な感覚である。だが連載の途中で何度も初回級の、あるいはそれ以上の衝撃を与えてくれる作品となると非常に希だ。皆無に近い。『ジョジョ』とはそういうマンガである。登場人物一人一人が持つ独特の世界観、擬音、台詞、姿勢、「主人公」が継承されるというシステム、超能力の可視化…etc。何を今更と言われるかもしれないが、『ジョジョ』を語る以上、避けては通れないのだ。何度読み返しても思い出す当時の感情を。読者として純粋に楽しみながらも、その一方で作家として味わった敗北感を。私にとって『ジョジョ』とはそういうマンガなのだ』。
『漫画家は一人で何役もこなさなければならない。監督は言うに及ばず、脚本を書いて役を演じ(しかも登場人物全員!!)、演出も手がけ、衣装を用意して、メイクをほどこし、大道具、小道具、ロケハン、とにかくやるべきことが多い。何役も兼ねれば当然その中には凡人もいる訳で、イケメンそろえてるけど全員大根とか、ものすごい映像美なのに脚本がクソとかマンガではよくある話だ。だが『ジョジョ』は次元が違う。『ジョジョ』のスタッフ、役者は全員がすごいのである』。
前述したように、これはコラムの一部分のみ。全編に冨樫先生の“ジョジョ萌え”が大炸裂しており、ジョジョ展に足を運べなかった人のために、ウルジャンに全文掲載して欲しいなぁ。コラム後半には、「ポルナレフと億泰のスイッチの切り替わり方が好き」とも。このスイッチはユーモア→ド真剣の切り替えのことだろう。確かに、ポルポルと億泰は、普段はジョークを飛ばしているのに、バトルになるとクールでカッコ良いもんねぇ!今年はたくさんジョジョ・エッセイを読めた点でも、ファンには充実した年だった。
/パッショーネ東京主催の『ジョジョ立ちin東京ドーム』まであと10日。1次締め切りが終了し、本日から追加募集を開始するとのこと。参加費は無料だけど事前申し込みが必要。既に定員500名の半数を超えており、定員に達し次第、受け付け終了になるので、迷っている人は申し込みだけでも早くしておくことを強くオススメしますッ!
 11月6日…これはマジなのか。日比谷公園といえば都心のデモの出発点として、昔から保守もリベラルもいろんな団体が利用してきた。いわば集会・結社の自由を保証した憲法21条が具現化した場所。毎金の官邸デモで知られる首都圏反原発連合も、今年の3月と7月に脱原発集会&デモに日比谷公園を利用した。
ところが同連合が11月11日の使用許可を申請したところ、「東京都から使用させるなと通達された」という理由で拒否されたという。なんと8月に石原都政が手続き規則を変更していた!新しい規則では公会堂(使用料約16万〜)か野音(同約8万〜)の「利用後」でなければ、デモ出発点として使用不可なうえ、最低6か月前から予約が必要となった。有料施設利用の義務づけは、貧乏な市民団体には厳しいものだし、何より“6か月前から予約”が条件になれば、内外で起きている諸問題にリアルタイムで民意が示せない。たとえば、首相の汚職や外交問題の密約が発覚しても、日比谷発の都心デモが実現するのは数ヶ月後であり、その頃には事件への関心が低くなってるか、もしくは取り返しがつかないほど状勢が悪化している。都市公園は市民に開放された公共物であり、時の権力者の所有物ではない。集会の自由を奪うなんて、これではまるで中国や北朝鮮だ。石原のとんだ置き土産。
//ニュージーランド航空の機内安全ビデオ(4分)が話題に。転がる指輪を途中で拾った人物はピーター・ジャクソン(ロード・オブ・ザ・リング監督)です!
//東京交響楽団が演奏したウルトラセブンの歌(2分48秒)が実に良い!ホルンの鳴らしっぷりが爽快!このコンサート、ナマで聴きたかったなぁ。CMスキップ後、思いっきり“大ボリューム”で!(小音量では魅力半減)
//最近のYouTube、CMのスキップが不可能で30秒ずっと見せられるものが増えてきた。昔はもっとCMが少なかったのに…うーむ。

うおお、読者の方が3000万Hitの
画像を送って下さいました!
心の中で“送ってもらえたら良いな”
って思ってたんですけど、画像保存
のお願いとか気恥ずかしくて書けな
かったので、めさめさ嬉しいデス!
ありがとうございました!(T_T)
 11月5日…唯一稼働中の大飯原発。その地下で見つかった断層が“活断層”かどうかを検証する会議が本日開かれた。活断層の場合、大飯原発は再停止どころか廃炉になる。見解は二つに分かれ、活断層派は「上にある堆積物の分析などから活断層があるのは明らかだ」(東洋大学・渡辺満久教授)と主張、反対の立場からは「『地層のずれ』は地滑りでもできるので、活断層とすぐに判断できない」(立命館大学・岡田篤正教授)と指摘した。原子力規制委員会の島崎邦彦委員(地震学)は「活断層だと考えても矛盾はないが地滑りの可能性もある」として、明後日に判断を持ち越した。僕はハッキリ言いたい。原発に関して「判断を迷った時は、楽観論を選ぶな」と。渡辺教授は「活動層なのは明確」と断言しているが、岡田教授の反対意見は「地滑りかも知れない」程度の弱いもの。福島の事故は、“きっと大丈夫”“たぶん大丈夫”でやってきた結果、引き起こされた悲劇だ。また同じ道を進むというのか。そもそも判断保留中に動かしているのがおかしい。夏期の需要ピークは過ぎたんだから、停止させて会議の結論を待つべきだ。“次はどの断層がズレるのか”なんてロシアン・ルーレットをやってる場合じゃない。問題になってる断層は冷却用の海水を運ぶパイプが埋まっている。いくら非常用電源でポンプを動かせても、パイプが破断すれば肝心の水がなく冷却不能に。地獄の釜の蓋が開く。勘弁してくれ。
//エレベーター会社のシンドラー社、死亡事故は2回目だし、しかも前回の事故と同型のブレーキでまた人命を奪った以上、もうアウトと思う。
//「万里の長城」って遭難死することもあるのか。このツアーを企画したアミューズトラベルも2回目の雪山遭難事故なんだよね…。コースの下見さえしなかったとのこと。
//米国の大統領選挙は日本時間の6日夜から投票開始。最新の世論調査ではオバマ氏がわずか1%のみリードしているだけという。えらい大接戦。ロムニー氏は軍拡路線を公言してるから危なっかしすぎる。中国へのけん制は必要だけど、穏健派とされるオバマ政権でさえ2011年は7000億ドル(55兆円、日本の約13倍)も投入してるのに、それで生ぬるいとかマジっすか。
//ジョジョアニメ、黒騎士ブラフォードの声って、もっと低くて澄んだ声をイメージしていたので、ガナリ声を出しているブラフォードに困惑…。でも5話は復活直後のゾンビだからあえてそういう演技なのかも。6話でどうなるかだね。「今まで食べたパンの枚数」の決めゼリフが出てきてテンション・アップ。次回、新しいウルジャンのCMがあったらいいな。康一君の声が聞きたい!
 11月4日…先月14日に開催したジョジョファンのオフ会レポ、『ジョジョ学会・公式報告書がついに完成!ここ数日間、日記の更新が出来なかったのは、仕事以外の時間をすべて当レポートの作成に費やしていたから!(2日前から仮アップしていたけど、大幅に加筆して本日脱稿)。
ジョジョ学会は12時間に及ぶイベントであった為、当日のビデオを見ながら熱いJOJOトークをまとめるだけで大作業。さらに、後世のジョジョ・ファンにデータを残す為に、人気キャラ、名セリフ、名場面の投票結果を整理&記録し、これもマックスまで気合いを高めた入魂の作業となった。当日、遠方で参加出来なかった方、用事で途中参加となった方、そもそも学会の存在など知らなかった方、全ての人があの12時間を追体験できるように、プログラムを余すところなくまとめあげた所存ッ!お楽しみあれーッ!!(☆o☆)
/ジョジョ6部には知性を持ったプランクトン、“F・F”が登場する。F・Fはとても人気のあるジョジョキャラで、僕も大好きなんだけど、なぜ好きなのか理由を深く考えたことがなかった。今回、ジョジョ学会である人がこう語っていた。「F・Fは誰よりも“人間として生きることを楽しんでいる”。どんな小さなこと、変なことでも思い出として大事にしている。端から見てくだらないことでも嬉々として楽しんじゃう。普段僕らは、自分が人間であるということを意識せずに生きているのとは正反対だ。だからこそ、僕らはF・Fを見ると励まされるし癒やされるんだろう」。この意見に120%共感!
//本日、アクセス累計3000万件ヒット!前の2000万ヒットが昨年4月21日だったので、約1年半で更新したことに。最初の1000万件まで丸10年かかったことを考えると、今回の1年半は実に感慨深いです。いつも足を運んで下さる皆さん、本当に、本当に有難うございます!ここのとこ、日記はジョジョと清盛の話題がメインでしたが、時事問題にも書きたいことが山ほどあるので、年末に向けていろいろ書いていこうと思います。






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