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2009.3〜4
 4月30日…もうひと月ほど前になりますが、今月の頭に刊行された『クロノス 5月号』(Ama)に連載の映画コラムを書いてます。今回は“男はつらいよ”シリーズ全48作の最高傑作、第17作『寅次郎夕焼け小焼け』(1976)。今年は第1作の劇場公開(1969年)から40年目。コラムの方は字数制限があったので、こっちでたっぷり書かせて頂きマス!/“男はつらいよ”は世界最長の映画シリーズとしてギネスにも認定されているだけでなく、中東や欧州でも人気があり、香港にはファンクラブまである。観客動員数は日本だけで8000万人、興行収入900億円!“まだ1本も見たことがない”という方(特に女性)に誤解のないよう記しておくと、このシリーズは決して一方的な男視点の映画じゃなく、各話に登場するマドンナは何かしら深刻な悩み事を抱えており、楽天家の寅さんに元気をもらう構図から、むしろ“女はつらいよ”と変えてもいいくらいっす。この辺り、作品が男女を問わず支持される理由のひとつかと。/“男はつらいよ”の脚本は安定して良作が多いけど、なかでも『夕焼け小焼け』はその完成度の高さから、頭一つ突き抜けた別格の存在となっている。/同時に『寅次郎夕焼け小焼け』は次の5点から異色作とも言える。
(1)寅が義憤から社会悪に立ち向かう…本作は芸者“ぼたん”が詐欺師の悪党に大金を騙し取られたにもかかわらず、相手が法律の裏をかく知能犯の為に法に訴えても勝てないというシビアな状況が訪れる。「貧乏人を足げにして法律の網の目をくぐって、テメェだけうまい汁を吸ってやがる野郎は許せねぇ!」と寅は社会正義に燃えて怒り狂う。他編は寅や周囲の人物の恋愛騒動が中心。
(2)寅がマドンナに恋愛感情ではなく仲間意識を持っている…いつもは女性の前でしどろもどろになる寅だが、芸者ぼたんと他編に登場するドサ回りの歌手リリー(浅丘ルリ子)だけには、“俺たち”と仲間意識を持っており、とらやの人々を“素人衆”と呼んでいる。寅が全48作の中で“所帯を持とう”と言ったのは、ぼたんとリリーしかいない。心を完全に開いた寅の姿を見ることができる貴重な一編だ。
(3)寅やマドンナ以外の第3者の人生も描かれている…寅との交流を通してマドンナの人生を掘り下げることはあるが、今作では老画家・青観の人生も独立して描かれている(後述)。
(4)芸術論が語られる…“情”を重視する寅と、“芸術上の信念”を優先する青観。“お金の為に芸術作品を生み出すわけじゃない”、これは多くの芸術家にとって譲ることの出来ないことだろう。しかし、人間の心を豊かにする為に芸術があるはずなのに、芸術至上主義に陥って大切な“情”を失っては本末転倒だと訴えている。  
(5)他編と比較してキャストがめっさ豪華…青観画伯を演じているのは劇団民藝の創設者・宇野重吉(1914-1988)。実子の寺尾聰も脇役で登場しており、親子の共演が見られる珍しいシーンもある。悲しい運命をあっけらかんと笑い飛ばすマドンナ“ぼたん”を文学座の大地喜和子(1992年に48歳で事故死)、悪党を3代目“水戸黄門”役の佐野浅夫、そして青観の初恋の女性を伝説の女優・岡田嘉子(1902-1992)が演じている。
岡田嘉子の実人生は想像を絶するほど波瀾万丈だ。1936年、34歳で演出家の杉本良吉とW不倫。翌年冬、共産主義者の杉本は日中戦争への招集を逃れる為に、吹雪の樺太国境を超えソ連に亡命し、岡田も共に駆け落ちする。ところがソ連側は両名をスパイとして逮捕し、入国からたった3日で2人は引き裂かれて独房に入れられ、その後一度も再会できないまま杉本は1年半後に銃殺された。一方、岡田は劣悪な牢獄に約10年間も閉じ込められた。釈放後はモスクワ放送で働いていたが、1972年(70歳)、日本の支援者の活動を受け、35年ぶりに帰国する。その4年後に出演したのがこの『寅次郎夕焼け小焼け』だ。実に39年ぶりの映画出演となった。それから10年後、「今はもうソ連人だから落ち着いて向こうで暮らしたい」とソ連へ戻り、1992年にモスクワの病院で人知れず他界するまで2度と日本の土を踏まなかった(享年89歳)。

『夕焼け小焼け』の印象的なエピソードに、里帰りした青観が初恋の相手志乃(もうお婆ちゃん)を訪ねる場面がある。志乃との会話はこの2分45秒の短いシーンだけであり、2人の間に何があったかは詳しく分からず、会話から想像するしかない。そしてこの会話は他でもない岡田嘉子が言うからこそ、いっそう深みがある。以下、情景と共に紹介。→志乃の家の縁側に座る青観。「僕の絵をたまには見ますか」「ええ、去年京都で個展をなさいました時、見に行きました」「そうですか。確かあの中にも、貴女を描いた絵があった筈だが…」「ええ…気が付いとりました」。夜の庭を前に茶をすする青観。「静かだな…」「あんまり静かなんも、独り暮らしには寂しゅうて…(笑)」。うつむく青観。庭で蛙が鳴き始める。「お志乃さん」。青観は彼女の方を向いて頭を垂れる。「申し訳ない」「どないして?」「僕は貴女の人生に責任がある」「昔とちっとも変わらしまへんなぁ、その言い方」「いや、し、しかし…僕は後悔してるんだ」「じゃあ…仮にですよ、貴方がもう一つの生き方をなすっとったら、ちっとも後悔しないで済んだと言い切れますか?」「……」「あたし、この頃よく思うの。人生に後悔は付きものなんじゃないかしらって。ああすりゃ良かったなぁという後悔と、もう一つはどうしてあんな事をしてしまったんだろうという後悔」。沈黙。志乃はそっと茶を片付け始める。青観は彼女に背中を向けハンカチを取り出す。庭では闇の中で蛙が鳴き続けている--。
なんという、しみじみとした演出。一方、繰り出されるギャグはハイペースで密度が濃い。実感として、他編と比較して3倍ほどコミカルなシーンがある(特に前半!)。メインの役者から脇役まですべての俳優がハマリ役で全編が見どころ。『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』、心からお薦めしますッ!(ストーリーの完全ネタバレはリンク先に書きました。他作品については明日の日記で)//昨日の“地球から最も遠い星の光”について、当初は2つの異なる星と書いていましたが、読者の方から「距離の算出方法が違うだけ同じ星です」と教えて頂きました。ここに訂正させて頂きます(文章は変更済)。
 4月29日…ネットで話題の『オオカミとブタ。』(3分55秒)を鑑賞。写真を並べてアニメのように動画にするっていう発想が新鮮!これを作った人はすごいなぁ。//ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターが、観測史上、地球から最も遠い星=GRB 090423の撮影に成功!距離はなんと「130億光年」。つまり130億年かかって地球に到達した過去の光を見ている。今はもうその星は存在していない可能性が高い。こっちのニュースでは日本(岡山)の天体物理観測所が、同じ星をさらに1億年古い「131億光年」先の光として観測に成功とのこと。これらのニュースが刺激的なのは、観測した光が単に遠い距離を旅してきたからだけじゃない。宇宙の歴史は「137億年」。つまり131億年前の光は、137億歳の宇宙の“生後”6億年目の光であり、限りなく宇宙誕生、ビッグ・バンの瞬間に近づいていることになる。いや〜、ロマンっすね。//新インフルエンザ、世界保健機関(WHO)がフェーズ5へ引き上げへ。うーむ。//今日メモった良い言葉。「(プロフェッショナルとは)やらない言訳をしない人。ただでさえ難しい仕事なのに、それをやらない言訳をすると、もともと困難なミッションがさらに難しくなる。言訳せずに改善する方法を考え、実行するのがプロフェッショナルだと思います」(瀬谷ルミ子)。日本紛争予防センター事務局長の瀬谷さんは、紛争終結地に直接出向き、武装解除をサポートしている。まだ32歳なのに国連や外務省から名指しで依頼を受けるなど、その活動は国際的に評価されている。彼女の行動力に脱帽!※瀬谷さんのブログを発見。NHK『プロフェッショナル』の収録模様などが綴られてます。アフリカ・スーダンでのロケは、1ヶ月の長期にわたったものだったみたい。//上の天気予報を導入して以来、晴れマークが多いと、なんかこう、見てるだけで少し明るい気持ちになります(笑)。
 4月28日…既に絶滅した動物の写真11枚を紹介したサイトを見て、“クアッガ”という頭部だけがシマウマの馬がいたことを知った。1880年頃の写真が残っていて、その姿を今に伝える。リョコウバトの捕獲写真は戦慄っす。人間の大きさと比較すると、どれだけ乱獲したのかよく分かる…。これで絶滅しない方が不思議。揚子江カワイルカは絶滅宣言の一方で目撃談もあることから、一抹の希望が!※追記。読者の方から「リョコウバトの山はバイソンの頭骨では?」とご意見を頂きました。確かに、人が天辺に立てるのはおかしいですね。足下にも何か見えるし。今度はバイソンの数に絶句ッス…。//「軍曹、他の連中のように少し寝ておけ」「あと何時間この世の風景を見ることが出来るのか…そう思うと、とても眠れません」(重力戦線2話)。今月3話目が出て完結したフルCGアニメ『ガンダムMSイグルー2/重力戦線』(Ama)。1話が歩兵対ザク、2話が61式戦車対ザク、3話がオデッサ地上戦に投入された“特攻ガンタンク”の活躍。題材がどれもツウ好みの渋い設定ばかり。ファン製作の3部作ハイライト動画(4分27秒)を見て、熱くならない野郎はいないだろう。だがしかし、このシリーズはファンの間に賛否を巻き起こした。リアル路線を売り物にしているのに、世界観ブチ壊しの「死神」を登場させたからだ!念を押すけど、仇名が“死神”という兵士が出てくるんじゃなく、文字通り長髪美女の“死神”が毎回戦場に出現するんだ。なんじゃそりゃあああ!?あの死神の登場さえなければ、今頃世界中のガノタの間で絶賛されていただろう。監督も脚本家も、なぜトンデモ路線に走ってしまったのか…。嗚呼、マジでもったいない!※「戦争アニメのガンダムを誉めるのは、サイトの主旨と矛盾しているのでは?」と違和感を持たれる方もおられるかと思います。詳しくはコチラのコーナーにまとめていますが、僕がガンダムにハマるのは、作中で戦争を美化することなく、戦いの虚しさを描いているからです(圧政に抵抗して始まった独立運動を“潰す側”に主人公がいたり…)。脱走兵のエピソードも多く、主人公を含め多くの人物が戦争をやめたがっているのに、戦火の渦に巻き込まれていく悲しみがそこにあるからです。※戦争を“カッコイイもの”と思っていた少年が、現実を目の当たりにする話としては、「ガンダム0080・ポケットの中の戦争」(Ama)が秀逸っす!/命を奪う武器であるにもかかわらず、メカ・デザインを美しいと思う気持ちはどこから来るのか?おそらく、アニメ(架空)の武器と割り切っているだけじゃなく、そもそも搭乗メカを武器として見ず、人間が操縦する「乗り物」として見ているからかと。もともと、小さい男の子は車や電車が大好き。大人もその延長にあり、名車フェラーリ・テスタロッサを見ている時と、シャア専用ゲルググを見ている時は、脳内の同じ部分が激しく活動している…そのように僕は感じています(科学的根拠は全くありませんが)。
●「死神」なんか登場しなくても「イグルー1」はこんなに素晴らしかった!
ヒルドルブ(7分22秒)…連邦軍に奪われたザク6機に立ち向かう、一両のジオン軍戦車。シリーズ屈指のエピソード。英語字幕入りなので語学の勉強にもなる?
凶悪ボール(2分)…“鉄の棺桶”と呼ばれるボールだけど、この作品では恐怖の対象。オデッサから宇宙に脱出したジオン軍に襲いかかる。
・NHKスペシャル風ルウム戦役(4分53秒)…NHK「映像の20世紀」のサントラをBGMに人類史上最大の海戦を再現。圧巻っす!
・オマケ/めぐりあい宇宙0083(4分22秒)…こちらはOVAの0083をファースト・ガンダム風に編集。セリフの入れ方も、BGMとの合わせ方も見事!
//装甲騎兵ボトムズのスタンディングタートルがアマゾンで7割引き中(Ama)。安いのは嬉しいけど、アマゾンの値引率の基準ってホント不明すぎる。7割引きでメーカーは成立すんの?
 4月27日…文化庁が2年後にアニメ美術館=「国立メディア芸術総合センター」を東京に新設すると発表!4、5階建てというから本格的だ。もちろん楽しみだけど、たった2年で建設し、展示資料も集めてしまうという、そのスピード構想にもビックリ(5年くらいかかりそうなもん)。マンガや映画も網羅するというから、色んな有名漫画家の生原稿が展示されると嬉しいな。ルーブルに出品された荒木先生のジョジョ作品が常設展示されれば最高。ルーブルで紹介されたマンガなんて前代未聞なんだから、それこそ“国立”の名を冠するメディア美術館に相応しいと思いマス!//豚肉を食べたくらいでは感染しないことから、EUは風評被害で豚肉関連産業が打撃を受けることを避ける為、呼称を豚インフルエンザから「新インフルエンザ」に変更するとのこと。//今の中学生は英語の筆記体を学校で習わないので書けないとのこと。それは初耳。筆記体は映画でもよく見るし知ってた方が良いと思ってたけど、そういうものなのか〜。//放送が終わったドラマ『ファン・ジニ』。サントラを今もよく聴くんだけど、挿入歌「縁」(3分49秒)の歌詞が切なくてたまらない。恋を諦めた男の歌だ。→
「できることなら あの人に出会う前に戻りたい
たとえ路地ですれ違っても 気づかぬように
どうしても出会う運命なら この目から光を奪って欲しい
ふとした一瞬の君の美しい仕草 それさえも心に残らぬように
(諦めた後)通りすがりの君を見た 忘れたわけじゃない
どうしたの 私を捨てたのに 哀しげな顔をしていたね…
これからも時折 君を思い出すだろう
あの時は言えなかったけど 君には幸せでいて欲しい
※だけどさ、それがどんなに酷い失恋であっても、出会えないよりかは、巡り会えただけマシって思いたいな…。玉砕する度に「出会えただけでも、めっけものじゃん!そうだろう?」って自分に言い聞かせて、1ミリずつ前進したものッス。r(^_^;)
 4月26日…メキシコ、アメリカの豚インフルエンザ、どうなるのか心配ですね。メキシコの死者は3桁になって149名に。メキシコ国境から離れているNYで8人発病という感染力の強さも不気味。アメリカには国民健康保険制度が無く、悪質な保険ビジネスが横行し、日本とは比較にならないほど無保険者がたくさんいる。そうした病院に行けず、薬も買えない人々をどうサポートするかが問題になっていたところだ(このあたりの事情はマイケル・ムーア監督の『シッコ』に詳しく描かれている)。それゆえ、ウイルスが大流行すれば深刻な事態になりかねない。/2005年にアジアで猛威を振るった「鳥インフルエンザ」にしろ、予期せぬ感染症の大流行があると、この先“未知のウイルスで人類の歴史があっさり終わるのだけは勘弁”って思うよ。//ミツバチの世界も何が起こってるんだろうね?世界的に大量死が報告され、“ある日飛び立ちそのまま巣に戻らず消えた”とも。2007年に欧米でこの事態が続発し、そしてついに日本でも同様のことが起き始めた。先日この日記に書いたスズメの大激減といい、“そこにいるのが当然”と思っていた身近な生物が忽然と消えると動揺するなぁ…。※追記。農薬(殺虫剤)が原因とする説もあるようだ。あと06年の時点で既に日本の養蜂家が“この薬はヤバイのでは?”と問題提議されてました。
 4月25日…なんとぉおお!2年前に『題名のない音楽会』でオンエアされ、「三味線等の和楽器&西洋のオーケストラ&ロックン・ロール」のトリプル・コラボで話題となった、常磐津版「ウィー・ウィル・ロック・ユー」(3分33秒)が再度アップされていた!著作権の問題は重要だし、前回すぐに削除されたのも分かるけど、何と言ってもこの動画は音楽が国境を越える瞬間を捉えた貴重なものであり、世界の人々に視聴して欲しい作品!どうか、このままYouTubeに残しておいて欲しい〜!曲の中盤で常磐津の「将門」が入ってくるところや、それが「ロック・ユー」と混じり合ってオーケストラの海の中で溶けていく後半は、あまりのカッコ良さに鳥肌が立ちっぱなし&涙がオロロ〜ン(特に2分40秒からがヤバすぎ)。/ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を三味線で弾き(冒頭の場内のどよめきが可笑しい)、歌詞を江戸っ子風に変えた「大江戸の火消し」(4分33秒)も復活!/プレスリーの歌で有名な「監獄ロック」を「♪牢内まんざら悪くねぇ」と歌い上げた「伝馬町総踊」(3分4秒)も楽しい。歌詞がすっごい開放的で良い!またこんな企画がないかなぁ〜!//タイのジョジョラーがジョジョ美術館にリンクを貼ってくれてるんだけど、そこにアップされている“ウォルト・ディズニー版JOJO”のポスター(?)が面白く、こちらからもリンクを貼っておきます。第3部の主人公チームがドナルド・ダックなどにパロディ化され、DIO様は世界一有名なネズミの影に(爆)。マジシャンズ・レッドやハイエロファントなど、人物以上にスタンドの表情がどれもめっちゃいいッス!※これは誰が描いたんだろうね。プロ並みのクオリティ。朝目さんとかに投稿されたものかな?解説がタイ語だから分からない〜r(^_^;)
 4月24日…1995年から2002年まで平日に教育テレビで放送されていた子ども番組『ハッチポッチステーション』。主な対象は幼児でありながら、ダジャレの内容は大人向けという、親子で楽しめる名番組だった(子ども向けの番組としては歴代最高視聴率を記録)。番組内には様々なコーナーがあったけど、僕がハマッたのはグッチ裕三が替え歌を熱唱する“ホワッツ・エンターテインメント”。その一部がYouTubeに上がっていたので、以下にお薦めをチョイス!(上から順にご覧下さい)
●“うみ”“おつかいありさん”“森のくまさん”をビートルズ風に(2分4秒)…短いので未見の方は是非ご覧あれ!この2分の動画で、当番組に惚れ込むでせう!
●“母さんのうた”をアース・ウィンド&ファイアー風に(3分7秒)…このシリーズで最も映像的に凝った楽曲。特殊効果いっぱい。ラストはもうワケが分かりません!(笑)
●“クラリネットをこわしちゃった”をビージーズ風に(2分10秒)…もともとこういう曲じゃないの!?と思うほど違和感ナシ!
●“おなかのへるうた”をキッス風に(1分37秒)…人形のデキはこの曲がナンバー1。メイクもキッスのメンバーと同じ!(爆)
●“犬のおまわりさん”をクイーン風に(2分28秒)…元ネタはロック史に輝く名曲「ボヘミアン・ラプソディー」。途中のコーラス映像は、クイーンのミュージックビデオを忠実に再現しており、オリジナルを知っている人は爆笑間違いなし。
●“おはなしゆびさん”をアバ風に(1分43秒)…「ダンシング・クイーン」が“単身赴任(タンシングフニン)”に激変!
●“いっしゅうかん”をディープ・パープル風に(2分8秒)…原曲はあの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」!替え歌になってもギター・リフのカッコ良さ健在!
●“やぎさんゆうびん”をマイケル・ジャクソン風に(1分56秒)…「ビート・イット」パロディ。グッチさんがマイケル・ハクションの名前でダンスを本気再現!
この他、放送ではボブ・マーリーやマービン・ゲイなど素晴らしい替え歌コピーがあった。全シリーズがDVD化されたら絶対に買うのになぁ。またこういう、高視聴率なのにマニアックな子ども番組が放送されることを願ってます!
※めっさ音質の良い本物のビート・イット動画(4分57秒)があった!昨年末にアップされ、既に74万回再生!これまでに何度も見てきた映像なのに、あまりのカッコ良さに最後まで見てしまう。前半のマイケルの“ピアノTシャツ”は、つい笑ってしまうなぁ。
 4月23日…これまでにSMAP草g君が与えてくれた感動は、数え切れないほどある。特にドラマ『僕の生きる道』(03)、『僕の歩く道』(06)を見て流した温かな涙は尋常な量じゃなく、あれこそ文字通りの涙腺決壊。今回の件を差し引いても、彼への感謝は余りあるものがある。温厚で生真面目な性格が広く知られている草g君。それ故に表には出せない様々なプレッシャーが相当あったんだと思う。取り押さえられる時に叫んだ「シンゴー!」という言葉に、なんかこう、胸が詰まる思いがした。法律違反が非難されるべきなのは当然としても、こういうとこに、彼の人望や優しさ、積み重ねてきた日頃の評価が反映されていいと思うんだけど…(もちろん、飲酒トラブルは2度目から絶対に許されないことッス)
 4月22日…美しいハーモニーと開放的なメロディーが心地良く、時々無性に聴きたく&歌いたくなるアバの『ダンシング・クイーン』(3分41秒)。この動画は歌詞付きなので、風邪をひいたジャイアンより音痴な僕は、一人の時にめちゃくちゃな発音で一緒に吠えていたりする。/で、久々に動画を再生したところ、リンク一覧に昭和アイドルの代名詞キャンディーズが歌う(3分33秒)ダンシング・クイーンがあった!期待半分、冷やかし混じりでクリックしたら、これが結構良い!最初のフレーズからオオッて身を乗り出した。こんなに上手いと彼女達の色んなカバーをもっと聴きたくなるなぁ。間奏の“ジュディ・オング舞い”は謎だったけど(笑)/そして、これを再生してる時に、リンクから「キャンディーズとピンク・レディーが共演」している夢みたいな『ペッパー警部』(3分4秒)を発見!僕らの世代には“奇跡の映像”っすよ。一緒に歌っているところを見ると、ピンク・レディーは背が高く、デビュー曲と思えないほどの存在感。時代の変化を予感させるものがあった。/で、今度はそこから「ピンク・レディーとモー娘。が共演」している『SOS&ザ☆ピ〜ス!』(4分27秒)と出合い、こんなコラボがあったのかとビックリ。モー娘。の顔ぶれを見ると人気最高潮の頃っぽい。歌の最後にピンク・レディーの2人が息切れし、ギャグで「もうできない」「冗談じゃないわ」と言ってたのがウケた。/動画紹介の最後はピンク・レディーがギリシャのミコノス島で歌った『サウスポー』(3分38秒)。疾走感とカタルシスがあり大好きな曲。場所が場所だけに口パクかと思いきや、最後にマイクを置いた瞬間に「ゴツン」という音が入りライブと判明。プロ魂を見せつけられた。しっかし今見てもメチャクチャ激しい振付けだね。これをゼーハー言わずに歌いきる体力もスゴイ!

 4月21日…丼は比較的簡単に作ることが出来る料理。それをさらに短時間で作ろうという“手抜き丼”のレシピを紹介し合うスレのまとめサイトを見て、「醤油バター丼」など色々挑戦したいものがあった。「豆腐&納豆をのせてツユをかけた丼」は、僕も学生時代からよく作ってる定番メニューっす。調理時間30秒!(読むとお腹が減るので深夜に見ない方がいいですよ、笑)//今週のジャンプで松井優征先生の『魔人探偵脳噛ネウロ』が完結した。少年漫画誌によくある、掲載順がだんだん後半になって打ち切りになるのではなく、作者が“やりたいことはやった、伝えたいことは伝えた”と感じ、明確に終わらせる意志をもって描いた最終話というのは、読んでいても気持ちがいい(ネウロの最終回はセンターカラーの有終の美!)。すべてのマンガがこういう形で終わることが出来たらどんなに良いだろう。//映画音楽作曲家モーリス・ジャールさんが先月末に亡くなった。享年84歳。アカデミー賞でも何度もその名前が読み上げられたマエストロ。サイト読者の方がジャール氏の名曲をYouTubeで発見されたのでこちらでも紹介!(3曲ともアカデミー作曲賞を受賞した雄大な曲ばかりデス!)→
「アラビアのロレンス」
(7分47秒)
「ドクトル・ジバゴ」(10分)
「インドへの道」(6分20秒)
 4月20日…「ショーシャンクの空に」「シャイニング」「キャリー」「ミスト」などの原作者でベストセラー作家のスティーブン・キングが米エンターテインメント・ウィークリー誌に「究極の悪役キャラクター10」を発表。モダンホラーの巨匠が選んだ10人は以下の通り(カッコ内は原作者&小説名)。
1.ドラキュラ伯爵(ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」)
2.悪魔パズズ(ウィリアム・ピーター・ブラッティ「エクソシスト」)
3.サウロン(J・R・R・トールキン「指輪物語」)
4.ヴォルデモート(J・K・ローリング「ハリー・ポッター」)
5.ローダ・ペンマーク(ウィリアム・マーチ「悪い種子」)
6.ハリー・パウエル(デイビス・グラッブ「狩人の夜」)
7.ビッグ・ブラザー(ジョージ・オーウェル「1984年」)
8.ポパイ(ウィリアム・フォークナー「サンクチュアリ」)
9.アントン・シガー(C・マッカーシー「血と暴力の国」)
10.マックス・ケイディ(J・D・マクドナルド「ケープ・フィアー」)
このスティーブン・キングのリストに刺激を受け、僕も悪役キャラクター30を選んでみた!
カジポン版『究極の悪役キャラクター30』
1.「ダークナイト」のジョーカー…常識が全く通用しない恐怖!
2.「ノーカントリー」のアントン・シガー…コイン投げで生死決定
3.「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のミッキー&マロリー…化物
4.「時計じかけのオレンジ」のアレックス坊や…超暴力紳士
5.「ミスト」のミセス・カーモディ…人間の命<宗教の典型
6.「仁義なき戦い」の山守組長…仁義を捨てたカス・ヤクザ
7.「ラピュタ」のムスカ…人間はゴミじゃないぜ
8.「ターミネーター2」のT-1000…どこまでも追ってくる怖さ
9.「ショーシャンクの空に」のノートン所長…吐気を催す邪悪!
10.「ブルー・ベルベット」のフランク…プッツン警報発令
11.「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター…舌なめずりの音
12.「コレクター」のフレデリック・クレッグ…120%終わってます
13.「2001年宇宙の旅」のHAL9000…赤いランプがトラウマに
14.「シッコ」のアメリカ政府…医療崩壊、政府が大量殺人犯
15.「エクソシスト」の悪魔パズズ…もうね、言葉使いも酷すぎ
16.「ミザリー」のアニー・ウィルクス…妄想ファン大暴走
17.「カッコーの巣の上で」のラチェッド看護婦…ド冷酷
18.「オーメン」のダミアン…ラストの微笑みに戦慄。ひえ〜
19.「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロン…目玉ストーカー
20.「プラトーン」のバーンズ…あのエリアスを撃つなんて!
21.「シャイニング」のジャック・トランス…彼も被害者だけどね
22.「ケープ・フィアー」のマックス・ケイディ…なんちゅう執念
23.「エイリアン」のエイリアン…血液が強酸というのも極悪
24.「サイコ」のノーマン・ベイツ…シャワー室のシーンにギャー
25.「スター・ウォーズ」のダースベイダー…アナキン逝ってよし
25.「オペラ座の怪人」のラウル…クリスティーヌも悪役認定
26.「素晴らしき哉、人生」のポッター…金で人の心は買えん!
27.「ブレード・ランナー」のロイ…哀しみを背負った敵で憎めず
28.「ミッドナイト・エクスプレス」のリフキ…最悪の密告野郎
29.「嘆きの天使」のローラ…彼女に惚れた男が廃人に。合掌
30.「太陽がいっぱい」のトム・リプリー…同情の余地あり
次点.「燃えよドラゴン」の“鉄の爪”ハン、「Vフォー・ヴェンデッタ」のアダム・サトラー議長、「1900年」のアッチラ、「ダイ・ハード」のハンス・グルーバー、「ジョーズ」のホオジロザメ
//あると便利かなぁと思い、試しに天気予報を上部に入れてみました。地域をクリックすると、気温など詳細ページに跳ぶんですよ!※ページが重くなるようだったら外します。
 4月19日…深夜アニメの『戦国BASARA』、伊達政宗がハンドルとマフラーのついた馬に乗ってるとか、真田幸村と戦って山が吹き飛ぶとか、そのハッチャケぶりが実に楽しく毎週楽しみにしている。とりあえずこの予告編動画(2分)を見て欲しい。なぜ今までこうしたアニメが出て来なかったのかが逆に不思議。“時代考証が重要”とか、“歴史の冒涜”とか、そういう自己規制があったのかな。確かに僕も初めてゲーム版を見た時に、「なんで秀吉が巨人なんだ?」「俺の光秀がプッツンじゃん…」と抵抗があったけど、ロボット兵器になった本多忠勝を見て、この手の超設定に文句を言うのは無粋なことって思うようになった(笑)。アニメでも伊達政宗が桶狭間で今川義元を襲ったり、小田原城の北条を武田信玄が落としたり、史実と全く異なるので、この通りに日本史のテストで答えたら大変なことになる(汗)。最後に信長を倒すのが誰なのかドキワクっすよ。//「川中島の戦いを再現」という記事を読み、参加者に女性が多く、それもめっさイキイキしているので驚いた。最近は戦国武将マニアの女性のことを「レキジョ」(歴史好きな女性)と呼ぶそうで、実際、墓巡礼をしていても、以前なら年配の方しかいなかった武将の墓地に女性グループがいたり、“レキジョ”が増えている実感はある。ネットで男性顔負けの知識(武田二十四将を全員言えるとか)を披露している女性も少なくない。ゲームやマンガで超イケメン補正されている武将たちだけど、どんな形であれ人気が出れば武将の地元も活性化する。故郷のために奮闘した武将達も、数百年後に自分の存在(墓)が町おこしに繋がっているのなら、草葉の陰で喜んでいるだろう。※それにしても、「秋山信友の軍で戦えて大興奮」と言える人は男でも少ないかと。渋すぎる!
 4月18日…この“猫がハトに逃げられてズッコケる”様子を収めた25秒の動画、噴きました。猫の脱力っぷりが素晴らしい(笑)//関東一円の大学生によるメディア・プロジェクト「NEWTRAL」の取材に、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木先生が応えたロング・インタビューが話題になっている。相手が大手マスコミや企業じゃなく、素人の学生集団であっても、こうして丁寧に質問に答えているあたり、荒木先生の優しい人柄が伝わってきますね(先日@JOJOさんで紹介された後、リニューアルされて再公開された模様)。この記事で思わずメモった良い言葉→「漫画に限らず、映画とかで、“なんでおもしろくないのかな”って思う時っていうのは、主人公に『前向きな動機』がないものですね」&(これから社会に出る若者たちへのメッセージ)「僕は『審美眼』で人は行動すべきだと思っているんです。“美しさをどう判断するか?”っていうか。自分が行なっている行動は美しいのか、そうでないのか。“美しい”っていうのは、単に外見とかの問題じゃなくて、しっくり馴染んでいるかどうか、納得できるものかどうかということなんだと思うんですよ。勉強って、その『審美眼』を培う為のものだと思うんです。例えば、物理でも社会学でも文学でも、しっくりくる方法を探す為のものだし、医学とかも「美しく治せるかどうか?」というのを探し求めている理論だと思うんです。それで、その理論が積み重なると判断できるようになるし、判断できれば、決断もできると思うんですよね。だから皆さんには、そういう理論だとか、自分の行動だとか、物事を判断するための『審美眼』を磨く為に勉強して欲しいですし、高収入や高学歴を目指して勉強して欲しくないんですよね。邪悪なそういう心が無いかどうかっていうのが重要だと思うんで(笑)。なんか綺麗事かもしれないけど『正義の味方』みたいなことは、すごい大切なんですよね」(荒木飛呂彦)※この「NEWTRAL」の学生スタッフは、これまでの一般商業誌の対談では聞けなかった先生の言葉を引き出しており、すごく良い仕事をしていますね!彼らに敬意を表します!//『ウルトラジャンプ5月号』発売(Ama)。ふろくはスティール・ボール・ランの下敷き!ジョジョ・グッズって文房具関係が殆どないので、両面描下ろしの下敷き(片面はルーシー、もう一方はジョニィ&ジャイロ)は、ファンとして嬉しすぎる。
 4月17日…昨日のスーザン・ボイルさんの件で、すっかりミュージカル“レ・ミゼラブル”LOVEが再燃してしまい、YouTubeをウロウロ。すると、この日記で2年前にレ・ミゼラブルの魅力を紹介した時は殆どなかった動画が、けっこう色々とアップされていた!特に上演10周年コンサートの際、ロンドンに世界17カ国のジャン・パルジャン俳優が集結し、それぞれの国の言葉で名曲「Do You Hear the People Sing?(民衆の歌声が聞こえるか?)」と「One Day More」を歌い上げていくフィナーレ映像は圧巻の一言!以前に紹介した動画よりも、画質も音質も向上し、収録時間も長いので、ファンには涙モノの映像かと!(5分52秒)※ちなみに日本代表は鹿賀丈史さん。もち、日本語で歌い継いでます!//ここからはジョジョネタに特化!/@JOJOさんによると、TV番組の街頭インタビューで、アキバにいた欧米の男性が好きなマンガを『ジョジョの奇妙な冒険』と答え、しかも「ポージングがすごい、“ジョジョ立ち”っていうんだけど、僕はこれが好きで…」とジョジョ立ちを披露したとのこと!まさに「ジョジョ立ち」が「JOJO-DACHI」になった瞬間っす。※この動画アップされないかなぁ。/実は最近、海外からのジョジョ立ちページへのアクセスが本当に多くなっていて、例えば中国(台湾?)のポージングをアップしてるページから来る人もいます(この人、ミュージシャンのかな?頑張って布教してるみたい。でも、レベル1の手は左右逆っすよ!)。絵画や音楽と同じく、ジョジョ立ちも言葉を使わない点で、外国の人にもすぐに伝わるインパクトを持っているんだと思う。5年後はどうなってるんだろねぇ。/少し前のことになるんですが、読者の方(KKさん)から投稿して頂いた、今年の「さっぽろ雪まつり」の“エイジャの赤石付き雪仮面”の画像をアップしました。夜闇の雪原に浮かぶ雪仮面、なかなかの迫力がありますなぁ!/メディコスから毎月発売されているジョジョ・フィギュアは、素晴らしい出来映えで毎回大満足。ただ、アマゾンで買う時はタイミングが難しくて、最新のシルバー・チャリオッツもなかなか価格が下がらなかった。数日前からようやく2千円台になっているので、ゲットするならこのタイミングっす。承太郎とスタプラは再入荷が決定して価格が3千円を切りましたが、先週まで新品は在庫切れで、承太郎は4500円、スタプラは約8千円という、ふざけた値段を転売業者が付けていました(怒)。/今春もイタリアでジョジョ立ちを敢行された方がおられます(12人目!)。しかも、いまだ誰も再現したことがなかった、ヴェネチアに続く夜の連絡橋での「ギアッチョ滑り」!ポージングの再現度も高く、送って頂いた写真に見入ってしまいましたッ!(リンク先“読者コーナー”の最後、アマギンさんがその人です!)
原作と同じ場所(ヴェネチア)で根性のギアッチョ滑り!
 4月16日…外見から想像出来ない圧倒的な歌唱力で、YouTubeを通して今や世界で最も有名になったオバサン、英国人のスーザン・ボイルさん(47歳)。ミュージカル『レ・ミゼラブル』の挿入歌「夢やぶれて」を熱唱した動画は様々なバージョンが出回っており、最多アクセスのものは再生回数2千万回を突破!僕がお薦めしたいのは音も画質も良いコチラ!(2分40秒。下部の字幕はすぐに消えます)。いやはや、“人間の声ってこんなに美しいものなのか!”と酔いしれました。こうして英国のTV番組の一場面を、世界中の人がクリックひとつで同時に楽しめるなんて、ネット普及前は考えられなかった。良い時代っすね!※新聞記事にもなっていた!※追記。このステージにのぼる前のインタビューの様子などが日本語字幕つきでアップされてました(7分6秒)。この動画もすごく良いです!猫と暮らす47歳の箱入り娘とのこと。明るい!歌にも字幕が付いていて、これがまた胸に染みる歌詞なんスよ。//その他、内外のトピックから。
●ビートルズの全アルバム・リマスター完了…むしろ今まで出なかった事が不思議なビートルズのデジタルリマスター版(デジタル技術による高音質処理版)。全アルバム+2枚の14タイトルが今年9月に発売決定!音の玉手箱、ホワイトアルバムはゲットしたいな。
●クレオパトラは本当に美人だった…エジプト北部のアレキサンドリア近郊で、クレオパトラの石像や、横顔を彫ったコインが出土!記事には彼女とアントニウスの墓がある可能性もあると書かれており、墓マイラーとしてテンション上がりまくり。
17歳の太宰治…若き太宰の未発表写真が発見された。この写真を見た太宰の長女、津島園子さん(67)いわく「希望に満ちた表情をじっと見つめていると、その後の苦悩の日々、文学との壮絶な闘いを思い合わせて涙が出そうな感動を覚えました」。※目鼻立ちがどことなく荒木先生に似てますね。
●名作『明日に向って撃て!』、まさかのリメイク計画。配役はロバート・レッドフォードが演じたサンダンス役をトム・クルーズ、そしてポール・ニューマンが演じたブッチ役をジョン・トラヴォルタという、意表を突く配役。実現したら話題になるだろうなぁ。
●乾電池の寿命調査…同じ条件で各メーカーの乾電池の持久力を調べた結果、連続使用を得意としたのが「富士通」、断続的に使うケースでは「マクセル」が強かった。どちらの使用でも高い性能を発揮したのが「東芝」と「三菱」。電池の個性を比べた実験は購入の目安になるし実用的っすね。
//昨日の日記に関連して、伊藤さんの追悼ページ後半に、写真展のレポを追加しました!
 4月15日…アフガンの荒野を緑の大地に変えながら、31歳の若さで凶弾に倒れた故伊藤和也さん。その伊藤さんが農作業の合間に撮り続けた写真の展覧会が、関西で初開催中!(京都で今月19日まで)。展示された写真は実に100枚!2月のNHKスペシャルでオンエアされなかった、これまでに見たことがない写真がいっぱいあり、時が経つのを忘れて見入ってしまった。数え切れないほどのアフガン人の大人と子どもの笑顔、収穫を迎えた美しい田畑、苦労して掘った用水路、仲間たちとの談笑、100枚の写真すべてが素晴らしく、1枚1枚、心の奥に刻まれた。/各写真には伊藤さんが属していたペシャワール会の仲間が説明文を付けているんだけど、それがユーモアたっぷりで実に面白い。例えば伊藤さんにブドウを見せている子ども。伊藤さん達のブドウ農場は、収穫前にいつも盗まれるので、どんな味が分からないんだって。しかも、子ども達は盗んだブドウを伊藤さんのカメラの前で「盗ったど〜」と得意気に見せるので、“子どもが喜んでるし、もういいや”って怒る気力が失せちゃうんだって(笑)。/写真展には、子ども時代&学生時代の伊藤さんが写った写真もあり、“この子が大人になってアフガンの人々から愛されるのか”と、彼の目を見ながら人生に思いを馳せた。/会場は駅からたった1分だし、「入場無料」なので、今週末に京都に行ける人は是非足を運ばれることを薦めます!土曜は正午から午後8時、最終日の日曜は午後3時までの3時間のみ。(ギリギリの紹介でスミマセン!)/入場無料ですが、カンパをすると伊藤さんの写真で最も有名な「菜の花畑と少女」のポストカードがもらえます。/※今後の開催情報などはコチラ。名古屋、千葉、仙台の日程が確定してます。/この写真展で、伊藤さんの遺稿、追悼文などが収められた本『アフガニスタンの大地とともに』(Ama、1500円)が先月発売されていたことを知り、速攻で購入。これまた初めて見る良い写真がたくさん載っている、とても心に浸みる本でしたッ!/以下、会場内の写真は許可を得て撮影したものです


この小道に入る 「かぜのね」 ブドウの子(右)
叡山電鉄・出町柳駅の正面左にある不動産屋と工事中の家(パン屋の隣)の間の小道を入った『かぜのね』が会場。
伊藤さん達はこの荒野を→ 緑あふれる畑に変えた!
「いーしっし」と伊藤さんから
貰った飴を手にするチビッコ
伊藤さんに初収穫した
カボチャを見せる子ども
菜の花畑は荒れ地に
伊藤さん(右)が作ったもの
菜の花畑
と少女
写真展の会場
にも菜の花が
※当サイトの伊藤さん追悼ページ//昨日アップした「落ち込む映画20」、さらに10本追加して30作品になりました。「ミスト」「誰も知らない」を入れてなかったのは不覚…!おそらく僕の内部で生命の危険を感じる“オートガード機能”が発動し、心の最深層まで記憶を封印していたからかと。(汗)
 4月14日…『eiga.com』の最新情報から4月前半にチェックしたトピックを3つ紹介。
●元気が出る映画ベスト、勇気が湧く映画ベスト、そういったランキングはこれまでに数多くあったけど、英エンパイア誌が『落ち込む映画10』を発表。こうした斬新な切り口は興味深い。同誌は「これを見たらビールを飲んで、もう二度と見ないと誓うこと」と警告している。トップ10はブルーな時にうっかり見ると、帰って来られなくなる要注意作品ばかりだ(汗)。
1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00)
2.「ひとりぼっちの青春」(69)
3.「リービング・ラスベガス」(95)
4.「道」(54)
5.「21グラム」(03)
6.「火垂るの墓」(88)※なんと英国人も観ているのか〜!
7.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)
8.「冬の光」(62)
9.「リリア 4-ever」(02)
10.「ミリオンダラー・ベイビー」(04)
一言付け加えるとすれば、アカデミー賞やカンヌ映画祭の受賞作も含まれているように、「落ち込む映画=ワースト映画」ではないということだ。これが人間の奥深いところ。特に「道」「ダンサー…」「ミリオンダラー…」は“幸せなアン・ハッピーエンド”が人生にはあることを教えてくれた。「レクイエム・フォー・ドリーム」は未見なので観なくちゃいけないんだけど、こりゃあ相当覚悟を決めてレンタルしなきゃ…ゴクリ。/良い機会なので僕も同じ趣向でを選んでみた。初めての試みッス!
《カジポン版「落ち込む映画30」》
1.未来世紀ブラジル…拷問が終わったと思ったら、嗚呼!
2.ミスト…立てなかった。本当に怖いのはモンスターより人間
3.ジョニーは戦場へ行った…戦争で両手両足耳鼻目口失う
4.誰も知らない…親に見捨てられた子どもたちだけの世界
5.乱…幸せより悲しみを、安らぎより苦しみを奪い合う人間達
6.続・猿の惑星…さようなら地球
7.耳をすませば…あんな中学時代があるわけないッ!(号泣)
8.ソイレント・グリーン…最もリアルで夢のない未来
9.世界大戦争…さようなら人類
10.セブン…僕がブラピだったら結末に発狂する
11.シティ・オブ・ゴッド…子どもが子どもを処刑、悪夢!
12.灰とダイヤモンド…ラストの悶絶する声が耳から離れない
13.道…ああいう男泣きシーンを他作品で見たことがない
14.ひとりぼっちの青春…途中から息をするのも苦しく
15.渚にて…さようなら人類パート2
16.火垂るの墓…もうね、あのドロップ缶を見るだけで涙が
17.蝶の舌…子どもの無垢さは時に残酷でもあり
18.ミリオンダラー・ベイビー…前半と後半の空気が違いすぎ!
19.地下水道…地下から出た時が本当の地獄
20.オールドボーイ…理解を超えた恐ろしすぎる復讐
21.ミスティック・リバー…無実なのに!無実なのにッ!
22.人間の條件…9時間半も見続けてまさかのバッドエンド
23.ロード・オブ・ウォー…武器商人の勝利は勘弁してくれ24.白バラの祈り…ヒトラーに反抗した学生の最期に絶句
25.フルメタル・ジャケット…敵のベトコンはまだ少女だった
25.伝説巨神イデオン…さようなら宇宙(でも希望アリ)
26.リービング・ラスベガス…アル中は治らないのか
27.仕立て屋の恋…まったく報われない愛!
28.道頓堀川…あの後、松坂慶子はどうするんだろう(涙)
29.A.I.…ロボットだって心が傷つくんだよォオオオ
30.ダンサー・イン・ザ・ダーク…幸も不幸も考え方次第
●今でこそフルCGの映画も珍しくなくなったけど、僕らの世代は1982年の『トロン』で描かれたサイバー世界に腰を抜かしたもの。ディズニー・プロは、そのトロンの続編『トロン2.0』の制作を決定。予算は史上最高額の300億円オーバーと見られている。17年ぶりに制作されるトロンがどんな映像になるのかすごく楽しみ。
●SF映画の金字塔『ブレード・ランナー』でハリソン・フォード扮する主人公デッカード刑事が装備していた銃“デッカード・ブラスター”が競売に!「SF小道具の聖杯」とまで言われる伝説の銃。オークションは4月30日。世界中からネットで参加できるそうだ。落札予想価格は1000〜1500万円。他の美術品からすれば高いけれど安い。読者の方で「買ってしまったッス」という人がいれば是非ご連絡を。ゴールデンウィークに見に行きます!(真顔)※他にも衣装関係の出品があるらしく、ルドガー・ハウアーのロングコートや、デッカードのあのヨレヨレのコートやが出るかも!?※『ブレード・ランナー』ブルーレイ版・Ama
//15日22時からのNHK『ヒストリア』、期待大です!信長や秀吉に愛された画壇のボス・狩野永徳VS能登生まれの町絵師・長谷川等伯のライバル対決!彼らの国宝絵画も紹介されるので、是非お薦めします!
 4月13日…昨日に続き、もう一曲だけ『サイモン&ガーファンクル』の作品を。この曲が彼らの最大のヒットとなった!全米6週間連続第1位&グラミー6部門制覇。
『明日に架ける橋』(5分30秒)
(訳詞。優しいエール!たまらん!)
君が生きることに疲れ果て思わず涙ぐんでしまう時は、僕が乾かしてあげたい/僕はどんな時だって君の味方だ/頼れる友達が見つからない時でも、荒波に架ける橋のように僕はこの身を横たえよう
※Like a bridge over troubled water.I will lay me down.

君が落ち込み街角に立つ時、夕暮れが冷たく垂れ込める時、君を慰めてあげたい/君が暗闇に身を置き、苦痛に包まれた時は、僕が身代わりになりたい/荒波に架ける橋のように僕はこの身を横たえよう

船出の時だ銀色の乙女よ、帆を高くあげて海を渡っていこう/今こそ君は輝くんだ 君の夢はすぐそこまできている/ほら、明るく輝く光が見えるだろう もし一人が心細いなら僕が後ろからついて行くさ
荒波に架ける橋のように僕は君を安心させてあげたいんだ
※スタジオで録音中(?)の貴重な動画(2分34秒)もあったんだけど、残念ながら歌が最後まで入ってない。でも、動いてる彼らが見られるのは有難い。ガーファンクルの声もメッチャよく出てる。短いながらもファン感涙のムービー。サイモンが若干挙動不審だけど(笑)。

38歳から始めた空手。ギックリ腰
や足のケガで何度も稽古を
中断しながら、3年かけて
ようやく“茶帯”まできました。
次はいよいよ“黒帯”!でも、
黒帯になる為には半年に一度の
試験に3度合格せねばなりません。
まずは、この茶色に恥じないよう
ひたすら鍛錬を積むのみ!
 4月12日…報道によると、あの伝説のフォーク・デュオ『サイモン&ガーファンクル』が16年ぶり&最後の来日コンサートを今夏に行なうとのこと!7/10、11日が東京ドーム、13日が大阪ドーム。ぴあWEBによればS席1万3千円、A席1万1千円。た、た、高ッ!!しかし、来日が最後となると…!むーん!!
《YouTubeで聴くサイモン&ガーファンクル》
『サウンド・オブ・サイレンス』(2分52秒)※めっさ若い!!
(訳詞。究極の孤独ッス)
ハロー、暗闇くん、僕の古い友達よ/また君と話しにきてしまったよ/ボンヤリした幻がそっとやってきて、僕の眠っている間にその種を置いていったんだ/その幻は僕の意識に宿り、今も静寂の音(サウンド・オブ・サイレンス)の中で動かない

安らぎのない夢をまどろみ、玉石を敷き詰めた狭い道を孤独に歩いた/街灯のほの明かりの下を冷気と湿気に襟を立てて/ネオンライトのフラッシュが僕の目に差し込み、夜は引き裂かれ僕は静寂の音に触れる

裸電球の明かりの中に僕は見た/1万人を超える人々を--話すことなく喋り、耳を傾けることなく聞き、歌われることのない詩を書く人々を/誰も静寂の音を呼び覚まそうとはしない

「愚か者!」と僕は言った。「君たちは何も分かってないんだ。癌のように身体を蝕ばむ静寂を」「僕の言葉を聞くんだ、僕の腕をとるんだ」/だけど僕の言葉は音もなく落ちてゆく雨のしずく/そして静寂の井戸の中でこだまするだけ…

人は自分の造ったネオンの神に跪いて祈る/ネオンサインは言葉を並べつつ、こんな警告を光らせる「予言者の言葉は地下鉄の壁や下宿屋の廊下に書かれている。そして静寂の音の中で囁かれている」

『スカボロー・フェア』(3分8秒)※美しすぎて泣ける
(訳詞。古い民謡と反戦歌の融合)
スカボロー(英国北東地方)の市(フェア)に行くのなら--パセリ、セージ、ローズマリー、タイム/そこに住むあの人に僕を覚えているか尋ねて欲しい/かつて心から愛した女性なんだ
※パセリ、セージ、ローズマリー、タイムは全部ハーブ(香草)の名前。その香りが故郷の記憶。

(以下コーラス部分が彼らのオリジナル)
木綿のシャツを作って欲しいと伝えておくれ(コーラス:深い森の緑に囲まれた丘の斜面の)/パセリ、セージ、ローズマリー、タイム(雲の上に残る雀の茶色い足跡)/縫い目も針の跡もないように(毛布と寝間着を着た山の子は)/そうすれば彼女は真実の恋人になるだろうと…(戦闘ラッパの音も知らずに眠る)

1エーカーの土地を見つけて欲しいと伝えておくれ(丘の斜面に舞い散る木の葉が)/パセリ、セージ、ローズマリー、タイム(銀色の涙で墓石を洗い)/海と波打ち際の間の土地を(一人の兵士が銃を磨く)/そうすれば彼女は真実の恋人になるだろうと…

皮の鎌で実りを刈り取れと彼女に伝えておくれ(戦場のラッパが緋色の軍勢を煽り)/パセリ、セージ、ローズマリー、タイム(将軍たちは兵士に敵を殺せと命じる)/そしてヒースの束にまとめてくれと(彼ら自身さえ、とうに忘れてしまった理由のために戦えと)/そうすれば彼女は真実の恋人になるだろうと…

スカボローの市に行くのなら--パセリ、セージ、ローズマリー、タイム/そこに住むあの人によろしくと伝えて欲しい/かつて心から愛した女性なんだ
 4月11日…昨年5月に日記で日本画家・笹本正明さん(HALさん)の作品を紹介しましたが、その笹本さんが上野で開催中の『国宝阿修羅展』の“初日”に行かれたとのこと。感想コメントの転載許可を頂いたので以下に一部を紹介します。→「(奈良)興福寺の国宝館では何度も観た阿修羅像ですが、今回の展示は、上野国立博物館スタッフの気合入りまくりがビシビシ伝わってくる「神級」の見せ方だと思います。特設ステージの部屋に入るや、真っ暗な空間に黄金色にきらめく阿修羅がすっくと立っている。本当に「黄金色」なんです。阿修羅がこんなに美しく光り輝いているなんて、よほどライティングを凝りに凝ったのでしょうね(興福寺国宝館は真上からの味気ない蛍光灯だけだもんね)。そして目玉の全方位展示。初めて観たのですが、阿修羅の横顔ってこんなにも美しかったのですね。秒殺で惚れましたっ!!」「上野の博物館で、国宝の仏像を展示する展覧会は数々あったけど、今回の阿修羅展はグンをぬいてイチバンじゃないでしょうか。これは関東近郊以外の人も新幹線代を使ってでも観に来る価値はあると思います。興福寺国宝館ではいつでも観られるけど、くりかえし言いますが今回の特別展示は見せ方が神級です。こんな機会は(おそらく)これ以後50年くらいは無いでしょう!!」。--なんという大絶賛。初日に足を運ぶほど阿修羅像を愛してやまない方の“太鼓判”。公開期間は6月7日までなので、なんとか仕事を調整して拝仏に行きたいものです!※阿修羅だけでなく、八部衆&十大弟子も真横から観られるようになっており、その横顔がこれまた実に美しいそうです!※『国宝阿修羅展公式WEB』//昨年11月に公開された『レッドクリフPART1』が、12日の夜にもうテレビでオンエアされます!PART2の公開記念とはいえ、まだ5ヶ月っすよ!DVDレンタルになるのも早いけど、テレビ放送も超光速っすね。
 4月10日…昨日の続き、内外のトピックから。//
●江戸時代に伊能忠敬が作成した巨大日本地図「大日本沿海輿地(よち)全図」の復元が完了!北海道から屋久島まで測量され、地図全体の大きさは実に47m×45mというデカさ!地図には山や河川の他、有名寺院なども名前が記されている。全国に巡回展示されるので是非とも観に行きたい!


めっさ巨大な日本地図!
伊能忠敬すご過ぎ。
体育館いっぱいの広さ!
●“寝る子は育つ”は本当だった?…生後18か月の幼児298人のうち、平日夜10時以降に寝る幼児59人は発達(言語・認知能力、社会性など)がやや遅れていると診断された。寝る時刻が10時より遅い場合、1時間遅くなるごとに、発達に問題のある幼児の割合が約3倍ずつ増えるという結果に。※10時前であれば、それ以上早くても寝る時刻と発達に関連は見られなかったという。
●靴投げ記者、禁固1年に減刑…ブッシュに靴を投げたイラク人のムンタゼル・サイディ記者は、最長で禁固15年の判決が出る可能性があったが、人々の釈放要求デモを受けて一審の判決が禁固3年、今回さらに2年減って禁固1年となった。民衆パワーのたまものっすね。
●オバマ大統領のソックリさんが人気…ペンシルバニア在住の米国人。画像を見ると穏やかな雰囲気まで似ていて驚いた。イスラム圏のCMにも出ているのが面白い。CMが流れるトルコの男性いわく「ブッシュは他国を攻撃する独裁者だった。しかし、オバマは他の国と戦争しようとしていないので好きだ」。
●ユニクロ、過去最高の利益…深刻な経済不況でも、戦略を立てて経営すれば、起業以来最高の収益をあげられるということっすね。最近は少しずつ他業種でも売れ行きに回復の兆しが見えており、ちょっと希望が見えてきた。
●世界中のオタク部屋…膨大な数の部屋画像があり、その各部屋の様子に目をパチクリ。ポスターを貼りまくった部屋は、同じ様な光景になるみたい。あと、フィギュアと抱き枕は標準装備の模様。雑然としているように見えて、結構キチッとガラスのショー・ケースに展示&保管しているんだねぇ。
 4月9日…春は証明写真を撮る機会が多いかと思いますが、こちらのサイトには「一度口角を強く持ち上げ、力を抜くと表情が柔らかくなる」「撮影時にアゴを手前に引くと自然にまぶたが上がって目が見開かれる」など「証明写真の上手な撮られ方」が紹介されていました。//以下、最近の内外のトピックから。
●定価22万のインド車「ナノ」試乗…インドのタタ・モーターズから発売された世界最安車「ナノ」。22万ゆえエアコンなし、ドアミラーもワイパーも1つしかないけど、車内は意外に広いとの事。ブレーキが甘いものの低速では問題ないらしい。こんな値段で車が作られることにビックリ。
●警察が頭脳戦を制す…振り込め詐欺犯がニセ警官になり「騙されたふり作戦」でお金を奪おうとしたところ、本物の警官が「騙されたふりに騙されたふり作戦」を仕掛け、見事に犯人を逮捕。埼玉県警はお手柄っすね。
●平田財務副大臣が6億円の株利益で辞任…本人は「規範違反かは微妙」と言うけど、在任中に株取引をしただけでも大臣規範に反している。まして相場の2倍もの高値は一般投資家との公平性を欠き、副財務相として自覚がないとしか言えない。100年に一度の不況の中、たった1ヶ月で中川財務大臣、平田財務副大臣という、経済政策の要になる正副大臣が両方辞任という異常事態。むーん。
●米軍無人機の越境攻撃で民間人に被害…パキスタンにいるタリバン支援者を狙った米軍無人機からの爆撃はここ半年で約50回。武装勢力の拠点を叩くのが目的とはいえ、誤爆も非常に多く、350人以上の死者のうち、タリバンと無関係の一般市民は子供を含む110人以上にのぼるという。“市民に紛れているタリバンが悪い”と言っても、約3分の1も無実の人が死ねば無差別爆撃と同じ。アフガン空爆開始から8年かけても、タリバン殲滅どころか、逆に米軍への復讐を誓った犠牲者家族や友人がタリバンに加わり、武装勢力が大きくなっている。僕はタリバンの信仰の自由を尊重するけど、過激すぎる思想(特に女性差別)に反対だし、この問題の解決策が見出せず悩んでいる。分かっているのは、撤退した英軍の指揮官が「我々は絶対にタリバンに勝てない」「いつか勝てると考えるのは完全に幻想」と語ったように、武力に訴えている限り問題は深刻化するだけということだ。なぜタリバンが勢力を盛り返したのか考えないと。※1980年代、アフガンに侵攻したソ連軍(10万人)は、9年間も戦い、1万5千の兵を失いながらついに勝てなかった。
●阿修羅像、絶賛公開中…画像を見ると背中のすぐ後ろから鑑賞可能の様子。興福寺でもこんな角度から見られませぬ!
 4月8日…うおおおお!2月に教育テレビの芸術劇場でオンエアされてたシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ公演のアンコールがYouTubeにあがってたァアアア!今までに見た、どのクラシックの公演より盛り上がったアンコール!リンク先は最後に紹介するので、まずこのハチャメチャに陽気なオーケストラの説明を。/正式名『シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ』(以下、シモン・ボリバルに略)は、いま世界中から最も熱い視線が注がれている南米ベネズエラのオーケストラ。ザルツブルグやルツェルンなど世界最高峰の音楽祭に招待され、天下のウィーン・フィルより早くチケットが売れるという空前の人気!/ベネズエラには全ての子供たちが2歳半から音楽を「無料」で学べるエル・システマという教育制度がある。特徴は(1)楽器も無料・指導も無料(2)練習は週5日、放課後の4時間(3)現在30万人が参加。/エル・システマは個人の英才教育を目指すのではなく、オーケストラを通して“みんなで演奏する楽しさを味わう”ことが目的。だからチビッコの早い段階からオーケストラに入っていく。まず児童オーケストラ、次に青少年オーケストラに進み、頂点にあるのが選抜オーケストラ“シモン・ボリバル”。そこに合格すれば海外公演に行けるし、生徒には国から給付金が支給されるので、貧しい家庭の子供は演奏活動で得たお金で家計を助けている(貧しくても音楽を犠牲にしなくて良い)。年齢に関係なく、やる気があればどんどん上に行けるため、10歳の時にコントバスと出合ったエディクソン・ルイース君は、120年以上の歴史を持つ“あの”ベルリン・フィルに史上最年少の17歳で合格した。“シモン・ボリバル”には色んな若者がいる。クラリネットのアゴスタ君は10代の時に麻薬や強盗で逮捕され、収監先でクラリネットに出合い音楽の素晴らしさに目覚めた。エル・システマ創設者のホセ・アントニオ・アブレウ氏は信念をこう語る--「音楽に触れることは人間としての“権利”だと私は考えています。世界中の子ども達にとって本質的な権利なのです。その権利が保障されることで、芸術の魅力を知ることができ、芸術に携わる道も開けます。芸術を敬う社会で育つ子ども達は人間の魅力を知ることが出来るのです」。/“シモン・ボリバル”の指揮者グスターボ・ドゥダメルは1981年生まれ(28歳)。15歳でエル・システマに参加、23歳で第1回マーラー国際指揮者コンクールで優勝、その後、世界のオーケストラの2大巨峰ベルリン・フィルとウィーン・フィルの両方を指揮した(ベテラン指揮者でさえこの2大オケを両方振った人は殆どいない)。そのドゥダメルいわく「私も仲間たちも、この巨大で美しい“エル・システマ”によって生み出されました。この教育システムによって新たな知識を得られましたし、人間として成長することができ、人生のビジョンを見つけることが出来ました。それは他の全ての仲間たちにも当てはまると思います。犯罪の問題を抱えた若者やドラッグの問題を抱えた若者もいましたが、現在はその多くが更正し、音楽家や大学生、父親になっています。音楽は私たちの人生を変えるのです。アブレウさんが言うように、音楽は新しい世代の“権利”なのです。音楽こそが社会を変えられるのです」。/“シモン・ボリバル”日本公演のメインはチャイコフスキーの交響曲第5番。非常に重厚で緊張感のある名演だった。そして、腰を抜かしたのが今回動画を紹介するアンコール曲『ウエスト・サイド物語〜マンボ』『バレエ組曲エスタンシア〜終曲』。ド偉い演奏だった!全楽団員がノリノリで、チェロをコマのように回すわ、クラリネットは天井を向いて吹いてるわ、バイオリンは互いにハイタッチしてるわ、太鼓はスティックを空中に放り投げてキャッチしてるわ、ホルンはいつの間にか漢字で“一番”って書いたハチマキを巻いてるわ、何もかもケタ外れのアンコール。演奏後、興奮した観客はスタンディング・オベーション&口笛!クラシックのコンサートといえば、行儀良く客席で拍手しているもの。総立ちになった会場の熱気にもビックリだ。2月にオンエアの感想を日記に書こうとしたんだけど、「文字で説明しても伝わるかなぁ」とキーを叩く指が止まっていた。ところが今日、YouTubeで発見!これなら誰でもあの演奏を味わえる!前代未聞のアンコールをとくと御覧あれッ!(7分49秒)※最後にホルンの2人がラッパ部分を外して三度笠のように頭に被ってるのを見て、“もう何でも好きにしてくれ”って爆笑した!(*^o^*)//今年の関西は桜が開花した後、ずっと晴天が続いていて、長く桜を見られて嬉しい!ここ数年、満開の直後に雨降ってたもんなぁ。
 4月7日…核兵器の廃絶。ブッシュ時代なら“夢物語”として一蹴されそうな提言だ。しかし、昨日オバマ大統領が“核廃絶を本気で目指したい”とプラハで演説したその内容がめちゃくちゃ素晴らしく、希望が持てそうで感動した。
●スピーチ要約→「米国は“核兵器を使用した唯一の核兵器国”として、行動する道義的責任がある。今日、私は核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を、明確に、かつ確信をもって表明する。米国だけではうまくいかないが、米国は指導的役割を果たすことができる。具体的な方策として次の行動を取る。(1)ロシアと年内に新たな戦略兵器削減条約を交渉する(2)核実験を世界規模で禁止するため包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を目指す(3)核兵器製造に必要な材料(核分裂性物質)の生産を検証可能な方法で禁止する新条約を目指す(4)核不拡散条約(NPT)を徹底するため国際的な査察を強化(5)核拡散の危険なしに原子力利用ができるよう国際的な核燃料バンクを検討。(6)テロリストが狙う全核物質を厳重な管理体制下に置くため、米国は1年以内に核管理に関する首脳会議を主催する。今、世界の安全への最も差し迫った重大な脅威は、核兵器がテロリストの手に落ちることだ。核兵器を持てば、テロリスト一人で大規模な破壊行為が可能になる。我々は、安全に保管されていない核物質が世界各地にあることを知っている。目的意識を持って直ちに行動しなければならない。/北朝鮮は脅しや違法な兵器によっては、安全と敬意への道は決して開かれないことを理解しなければならない。我々はイランが査察を条件に原子力エネルギーの平和的利用の権利を認める。こんなに広範囲な課題を実現できるのか疑問に思う人もいるだろう。各国に異なる思惑がある中、真に国際的な協力が可能か疑う人もいるだろう。核兵器のない世界という話を聴いて、そんな実現できそうもない目標を設けることの意味を疑う人もいるだろう。しかし誤ってはならない。我々は、そうした道がどこへ至るかを知っている。我々が平和を追求しなければ、平和には永遠に手が届かない。協調への呼びかけを否定し、あきらめることは簡単で、臆病なことだ。そうやって戦争が始まる。そうやって人類の進歩が終わる。我々の世界には、立ち向かわなければならない暴力と不正義がある。それに対し、我々は分裂によってではなく、自由な国々、自由な人々として共に立ち向かわなければならない。私は、武器を取れという勇ましい呼びかけが、武器を置くよう呼びかけるよりも、人々の気持ちを沸き立たせることができると知っている。しかしだからこそ、平和と進歩に向けた声は、共に上げられなければならない。人類の運命は我々自身が作る。よりよい未来を求めることで、我々の過去を称賛しよう。我々の分断に橋を架け、我々の希望に基づいて建設し、世界に平和を実現する責任を引き受けよう。共にならば、我々には出来るはずだ」。あうう、なんちゅう泣けることオバマは言ってくれるのか。(T_T)/同様に核廃絶関連でNHK特集からメモしたこと→2007年1月、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に、かつて冷戦時代に“核による平和”(核抑止政策)を支えてきたキッシンジャーら元米政府高官4人が方針を転換し、「核兵器廃絶」を求める提言を発表した。“現代の核は抑止力としての効果より危険性の方が大きい”とし、提言の発起人となったジョージ・シュルツ元国務長官(旧レーガン政権)は次のように語った。「世界では今、核兵器保有国の数が少しずつ増えています。これは多くの核物質が存在し、テロリストと呼ばれる人々が、核物質を手に入れる可能性が増大していることを意味しているのです。ですから、核兵器の拡散が進めば進むほど、核爆弾がどこかの街、どこかの場所で、爆発する危険性が高まっているのです。その時私たちは“こんな事が起きる前にどうして手を打たなかったのか”と思うはずです。ですから“もう、こんな物は捨ててしまおう”と言っているのです。核兵器のない世界を実現する取り組みに、日本が参加することはとても重要です。これは核兵器を持とうと思えば技術的に出来たのに、“そうしなかった”日本の長年の選択と一致します。もちろん日本はアメリカの核の傘に入っています。核の傘がなかったら日本の姿勢は違っていたかも知れません。しかし核兵器の脅威がある限り核の傘をなくしたいと言い出せません。ですから、世界中の核兵器をゼロにする方法を目指すことが大切です」。/オバマ大統領にしろシュルツ氏にしろ、他でもない核超大国のアメリカからこうした意見が出てくることに、時代の潮流が変わってきたと肌で実感している。
 4月6日…パレスチナ問題は複雑で、一般の日本人は「何だかややこしそう」「占領するイスラエルは酷いけど、ロケット弾を撃ち込むパレスチナも悪い」、そんな風に漠然と感じている人が多いと思う。是非僕がお薦めしたいのが『もしも東京がパレスチナだったら』。こちらのサイトでは、パレスチナ=東京、レバノン=千葉、ヨルダン=神奈川、シリア=山梨、エジプト=埼玉、イラク=栃木と置きかえ、イスラエル建国の1948年を2008年に変えて説明している(ガザ市は板橋・北区、荒鳩=アラファト)。僕はこんなに分かりやすくあの地域が抱える問題を解説したサイトを見たことがない!もともとパレスチナ人が暮らしていた同地域。多くの人がユダヤ人の暴力で故郷を追われて難民となり、イスラエル領に残ることが出来たのは130万のうちたった15万人だけだ(しかも残った人は土地を没取された)。イスラエルは国際司法裁判所の勧告を無視して、さらにパレスチナ人への弾圧を続けている。これを読めば、「パレスチナ側だって否がある」なんて意見は出て来ないと思う。なぜイスラム諸国の多くが、イスラエルを擁護する米国を憎むのかよく分かるし、米国にベッタリの日本だって他人事じゃない。/日本と言えば、日本政府が推し進めている同地の開発計画「平和と繁栄の回廊」政策に、パレスチナ側から“危険性”が指摘されている。パレスチナ情報センターで昨日公開されたパレスチナのNGOからの声明によると、(1)過去3年間の予算と実際に使われた費用がどうなっているか、いっさい明らかにされていない(2)飲料水の確保やライフラインの確立など、もっと優先順位の高いプロジェクトがあるのに、それが実行されていない(3)計画の最大の問題点は、イスラエルが暴力で占領した地域を“現状のまま”開発するというもの。占領状態を放置したまま農業開発を援助しても、それは占領を固定、補強するものになりかねない。何より、こうした占領地での開発援助は国際法違反となる可能性がある。日本政府には対立する双方の経済面の結びつきを強化し、和解の方向に持って行きたいという気持ちがあり、そこに善意があるのは分かる。しかし、現地で苦しんでいる人々が「その援助のやり方ではイスラエル支配の強化に繋がる」と訴えているのであれば、声に真剣に耳を傾ける必要がある。不法占領の片棒を担ぐわけにはいかない。占領地では空爆がなくても、毎週平均5、6人のパレスチナ人の若者が占領軍に射殺されてきた。日本が取り組むことは占領地の経済的繁栄ではなく、占領軍と植民者を撤退させ、生活基盤となる土地をパレスチナ難民に返すよう国際世論に働きかけることだ。※パレスチナ難民の帰還権を認める国連決議194号をイスラエルは60年以上にわたって拒否している。本来ならイスラエルの指導者は“人道に対する罪”で逮捕され、世界から経済制裁を加えられてしかるべきなんだけど…。

 4月5日…人騒がせな北朝鮮のロケットは、とりあえず陸地に落下してこなくて良かった。今回の打ち上げ費用は約300億円と言われている。300億円はコメ100万トンの価格に相当するわけで、「その金があれば北の1年間の食糧難を解消できるはずだ」と韓国政府高官が怒るのも当然。国民が飢餓に苦しんでいるのに、なんたる愚行。/一連の報道で注目したのは、長男・金正男氏の打ち上げ前の発言。記者の“日本政府の対応は大袈裟ですか?”の質問に対し、「日本政府の行動は自衛のため当然だと思います」。これには仰天。後継者候補に名を連ねる同氏が「日本の行動は当然」と語ったのは画期的。この記事はもっと話題になっていいのでは。自国を客観視できる彼が後継者になれば、懸案の拉致問題も前進しそう。/それにしても不甲斐ないのは国連安全保障理事会。中国とロシアが北朝鮮に寛大なので、強力な北朝鮮非難決議が出せない(採決で両国に拒否権を行使される)。パレスチナ問題ではイスラエル寄りの米国が拒否権を持ち出すし、こういうことがある度に、5大国の拒否権を廃止するよう、他の国家がタッグを組めないものかと真剣に思う。世界には193カ国ある。つまり、188対5だ。何とかならんのかー!
 4月4日…(映画レビュー、昨日のつづき)
●第2部『チェ 39歳別れの手紙』…ゲバラが処刑されるまでの最後の11ヶ月を描く。第1部ではキューバ革命という“勝ち戦”を描いており、ゲリラ仲間には希望があり陽気なムードメーカーもいて、ジョークを言い合う余裕もあった。ところが、第2部はもう最後に死ぬことが分かっているので、ひたすら状況が悪化して行くのみ。胃がキリキリしっぱなし。ソダーバーグ監督いわく「素晴らしい冒険物語を描きたかったのではなく、偉大な思想を行動に移そうとする時の難しさを掘り下げたかった」。主演のデル・トロは25kg減量して撮影に挑み、筆舌に尽くしがたい凄味を出していた。/ゲバラは「キューバ革命は成功したが世界にはまだ虐げられた人々が大勢いる」と、キューバ政府の大臣の地位を捨て、愛する家族とも別れ、ただの一介のゲリラとして旅立つ。目指したのは南米の中心に位置する軍政ボリビア。そこで革命を成功させ、周辺諸国を次々と独裁者の圧政から解放する計画だった。勝算はあった。キューバのようにゲリラが潜める山岳地帯があり、ボリビア共産党から物資食料の支援を受ける根回しもしていた。ところが、ゲバラがソ連のことを「帝国主義の共犯者」と批判したことから、親ソ派のボリビア共産党から過激派扱いされて援助を断たれ、米国に支援されたボリビア軍精鋭部隊がゲバラを執拗に追跡した。最大の悲劇は、ゲバラたちが貧しい農民のために頑張っていたのに、ボリビア軍が流したデマの為に農民の支持を得られなかったことだ。軍はゲバラたちを「キューバ人の侵略者」「外国人の山賊」などと農民に吹き込み、ゲリラを見た農民たちは逃げ出し居場所を軍に通報した。また脱走ゲリラが軍に捕まり作戦を自白したのも痛かった。次第に追い詰められ、もともと50人しかいなかったゲバラの仲間が1人、また1人と散っていく。少ない戦力で奮戦するも多勢に無勢、ついにゲバラは軍に拘束され、裁判抜きで翌日に処刑された。/多くの映画評で、この第2部は第1部以上にボロボロの点数が付けられている。単調といわれた第1部でさえ、一応見どころとなる大きな市街戦があった。しかし第2部は山岳地帯で小競り合いがたまにあるだけで、前作以上に娯楽性が皆無&ストーリーにメリハリもなく、人間ゲバラに興味のない人には2時間の“苦行”だったと思う。僕は第1部を見て、この2部作は通常の“映画的興奮”を求める作品じゃないことが分かったので、最初からスイッチを切り替え、ゲバラの過酷な行軍を見届ける覚悟で挑んだ。見終えた僕の点数は100点だ。「我々が作り出したエピソードはひとつもなく、すべて入念なリサーチで事実と認められたもの」(監督)というどこまでも誠実な作り。前作以上にゲバラを間近から見つめ続けた本作は、ゲバラ信者として100点以外に付けようがない。すぐ側で目にした彼の言動の一つ一つに心が動いた。武力による革命には安易に賛同できないけれど、「人間による人間の搾取をなくしたい」というゲバラの気持ちは良く分かる。彼はモラルや正義を重視し、腐敗や私欲とは無縁の誇り高い男だった。たとえ部下でも、農家の食料を略奪したり女性を暴行すれば許さなかった。彼の辞書には「妥協」という文字が無いので、一緒に行動するのは大変だ。食料も弾薬も乏しい。それでも、“虐げられた貧しい人々を救いたい”というゲバラについていく、そんなゲリラたちの想いと共に行動した2時間は、僕の人生の中で決して無駄な時間ではなかった(ゲバラのぜん息の呼吸音がまだ耳から離れない。それくらい彼が近くにいた)。ゲバラが銃殺されるシーンだけ、カメラが彼の目線になったので、ゲバラと共に自分も地面に崩れ落ちた気がした。/最後に特筆したいのは、この映画にエンディングの音楽がなかったこと!過去にも曲なしエンディングはあったけど、スタッフロールは比較的に短かった。本作はスタッフの数が多く、長い時間、ずっと無音の中に身を置くことになる。この無音という“演出”は、ある意味、音楽以上に感情を揺さぶった。音楽がないので他に集中するものがなく、暗い画面を見ているうちに、ゲバラの人生を振り返り始める。キューバでの情熱の日々、フィデルや家族と遠く離れたボリビア山中での逃避行、孤独な死…。理想や正義感が空回りし、作戦は失敗、農民にも部下の一部にも裏切られて39歳で死んでいったゲバラが、とにかくもう可哀相で可哀相で、無意識に涙が溢れてきた。それは僕だけじゃない。ほぼ同時に場内のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきた(静かなのでよく響く)。特に僕の左前に座っていたおじさんは号泣。右の方でもおじさんが爆涙していたので、おそらく団塊の世代は学生運動の挫折を経ているので、ゲバラのことが他人事と思えず、あんなにも泣けたんだと思う。一方、後ろに座っていた若者3人は「つまらん、途中で寝た」「何も伝わってこない」と、全くゲバラに同情していない。なんという温度差!これは別にあの若者たちに感受性がないわけじゃなく、再び日本に熱い政治の季節が訪れたら、この2本の映画が若者にもリアリティを持って輝き出し、高く再評価されると確信している。「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者と言われるならば、出来もしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、『その通りだ!』と」(ゲバラ)
※映画のテーマ的には従来ならミニシアターでひっそり上映される内容。ゲバラの伝記映画が巨大シネコンで大々的に上映されるとは公開前に思ってなかったので、僕はそれだけでも嬉しい。
※4/10追記。読者の方から「第2部は短いエンドタイトルが最初に流れました」「曲はおそらくメルセデス・ソーサの“共和国の庭園にて”です」と情報を頂きました(有難うございました!)。僕は思い出せないのですが、感動で記憶が飛んでいた可能性が大です。DVDが出たら確認します!
 4月3日…「最も重要なことは権力を握ることではなく、握った後に何をするかを明らかにすることだ」(チェ・ゲバラ)。最初は民衆の為に立ち上がった革命家が、最終的に自らの権力に固執する暴君と成り果て死んでいったことが幾度あったことか。“堕ちた英雄”の話はゴマンとある。その中で、死の瞬間まで理想を求めて戦い続けたのが、アルゼンチン人の医者でありながらキューバ革命を成功させ、ラテンアメリカのカリスマとなったチェ・ゲバラだ。今日と明日は先頃公開されたチェ・ゲバラの伝記映画2部作をレビュー。ゲバラ役のベニチオ・デル・トロはこの熱演でカンヌ映画祭の主演男優賞に輝いた。監督は当サイトのトップ最上段にある言葉「芸術を生むために日々努力をしている人に感謝します。僕は芸術なしでは生きられない」で知られるスティーブン・ソダーバーグ。この映画はもともとキューバ時代の華々しい活躍ではなく、あまり知られていない晩年のボリビア時代を描く目的で製作が始まった。しかしボリビアでの失敗と悲しみは、キューバでの成功を描くことで、それがコントラストとなっていっそう浮き彫りになると、最終的にキューバ編を含めた4時間超えの大作となった。
●第1部『チェ 28歳の革命』…冒頭、ゲバラがメキシコでフィデル・カストロと出会い、キューバの腐敗しきった独裁政権を倒す為に船で出発。キューバ上陸後はゲリラを組織して、島の東側から徐々に西進を開始する(最初はたった17人)。優れた戦術で2万人の国軍を相手に連戦連勝、誠実なゲバラは人望が高く、多くの民衆がゲリラに加わり、わずか3年で首都ハバナを陥落させ勝利する(第1部はここまで)。…と、ストーリーだけ書けば盛り上がる要素満点なんだけど、大抵の映画批評サイトでこの映画はメタメタに叩かれている。観客の心を掴もうというサービス精神が完全に欠けているからだ。例えば--(1)アルゼンチン人のゲバラがなぜキューバ革命への参加を決めたのか、その過程が描かれてないので、ゲバラの人物像を知らない人はスムーズに感情移入できない。(2)史実では、キューバ上陸の際に待ち伏せ攻撃にあい約80人の仲間のうち4分の3を失っている。このエピソードは完全にカット。Why?その壮絶な戦いを前半に見せていれば、観客は後の戦いをもっと応援するし、勝利の度に感無量になるのに〜!(3)ラストにハバナ入城のシーンがないなんて詐欺ッスよ!実際のニュース映像でゲバラたちがハバナ市民から熱狂的に歓迎されたのを知ってるだけに、「さあ今から首都に入って歓喜の凱旋パレードだ!」と、感動の大エンディングを待ち受けていたら、車でハバナに向かうシーンで唐突に“完”。しかも、若いゲリラが戦利品でゲットした高級車を乗り回していたので、怒ったゲバラが「今すぐにそれを帰してこい!俺たちは泥棒じゃない!」と説教&肩をすくめているとこで“完”。思わず椅子からズリ落ちそうになった。2部構成とはいえ中途半端すぎる。大群衆に喝采で迎えられる劇的なラストシーンなら、観客はカタルシスを感じて“いや〜、盛り上がったね”となるのに…。あうう、もったいない。/それでは、この映画は「駄作」なのか?答えは映画に何を求めるかで違ってくるだろう。ハリウッド的な派手な戦闘シーンや、“聖者ゲバラ”の感動エピソード&カリスマ・オーラ爆裂を期待していたら20点。しかし、あざとい演出や“ここで泣いて下さい”的な音楽を排除し、実際のゲリラ活動の大半を占めるであろう地味な行軍やキャンプ生活を丁寧に描くことで、「チェという人間と一緒にいること、それがどんな感覚かを味わって欲しい」(監督)という、“ゲバラと空気を共有する”一体感を味わいたければ85点だ。そして僕は後者だった。とはいえ、多くの観客は“ゲバラがどんなヒーローだったのか見てみたい”という気持で劇場に足を運んだと思うし、それ故のガッカリ感も分かる。もっとエンターテインメント性に重きを置いて、アクションとロマンスをふんだんに入れ、ラストの大勝利を見せて爽快ハッピーエンドという作り方をしていれば、それが全部事実なだけに、タイタニック並とは言わなくてもかなりの大ヒットが期待できたハズ。彼の存在がより多くの人に伝わる好機を逃して残念とも思う。だがしかし!その路線のゲバラ映画は、今後も登場する可能性は充分にあるし、定石通りの見せ方なら簡単に製作できるだろう。このようにリアリティを追求し、移動の休息中に読書をしている姿や、持病のぜん息で苦しんでいる様子、貧しい村人を治療したり、仲間の喧嘩を仲裁している普段のゲバラを通して、稀代の英雄と寝食を共にする感覚を味わえたことは、ゲバラ・ファンとしてこれ以上ない喜びだった。(第2部の感想は明日)
 4月2日…昨日アップしたTVアニメBEST30のコーナーに動画リンクをちょこちょこ追加。著作権的には微妙なんだけど、こうやって「この回のこのシーンが特に良い」と具体的に解説できるのは本当に助かる!アニメの魅力を伝える際は、文章だけで説明するのと、実際に映像があるのとでは雲泥の差がある。中でもお薦めしたい5本の動画をここでも紹介。
●「未来少年コナン」第4話のコナンとジムシーの出会い…宮崎駿監督の“キャラ動かし術”を堪能できる!めちゃくちゃ人物がイキイキした動き。表情もすごく豊か!コチラの4分あたりからご覧下さい!
●1972年版「ムーミン」の最終回“さらばムーミン谷”のラスト…スナフキンが皆に別れを告げて旅に出る。ムーミン家は冬眠に入るが、ムーミンはスナフキンに“再会のお守り”(ムーミン家の顔を描いたペンダント)を渡し忘れたことに気付き、大急ぎでスナフキンを追いかける。それを受け取ったスナフキンは「腕に雪が積もるまで」別れの握手をする(この静かなシーンの美しいこと!)。また、同じ場面で、スナフキンが後ろについてきたムーミン谷の嫌われ者スティンキーに、優しく“スティンキー”と呼びかける声がすごく良い。この映像はDVDになっておらず超貴重!
●「サムライチャンプルー」第23話の日米野球対決…江戸時代、ペリーの来航前に、とある漁村で米国人と日本人が野球で死闘を繰り広げていたという超設定!(9分)英語の字幕が入っているので、米国選手の会話が余計にウケる。
●「宇宙戦艦ヤマト」で最終決戦に勝利した後のセリフ…ヤマトが放映された当時、一部の市民団体から「軍国主義の美化」と非難の声があがったと言うが、本当にヤマトを見ているのかな。むしろヤマトほど反戦をうたったアニメは珍しいくらいだ。ヤマトはクライマックスの戦いで敵ガミラスの母星に乗り込み勝利を収めるが、戦闘の過程で敵兵士も住民も関係なく“皆殺し”にしてしまう。壊滅した敵の都市を前にレーダー係の森雪は泣く「あたしたちは何という事をしてしまったの。あたしにはもう神様の姿が見えない」。そして戦闘班長・古代もまた銃を床に叩き付け涙を流す。「俺たちは小さい時から人と争って勝つことを教えられて育ってきた。学校に入る時も、社会に出てからも、人と競争し勝つことを要求される。しかし、勝つ者がいれば負ける者もいるんだ。負けた者はどうなる?負けた者は幸せになる権利はないというのか。今日まで俺はそれを考えたことはなかった。俺は悲しい、それが悔しい!ガミラスの人々は地球に移住したがっていた。この星はいずれにせよお仕舞いだったんだ。地球の人もガミラスの人も、幸せに生きたいという気持ちに変わりはない。なのに…我々は戦ってしまった!我々がしなければならなかったことは戦うことじゃない…愛し合うことだった!…勝利か…クソでも食らえッ!」。正義の勝利とは思えない悲愴な動画(2分11秒)
●「銀河英雄伝説」の全110話を見るきっかけになった戦闘シーン…生半可な覚悟では「110話」も見ることは出来ない。気力も体力も続かない。よほど「これを全部見よう」と思える強力な動機付けが必要だ。僕は「銀英伝」の“第四次ティアマト会戦”を見て“これはもう110話見るしかない”と思った。チェスのような駆け引きの面白さ、脚本の根底に流れる確固とした反戦思想、そしてBGMがすべてベートーヴェン、モーツァルト、マーラーなどクラシック音楽という驚き!この“第四次ティアマト会戦”ではラヴェルのボレロが全曲まるまる使われている。全話を見終わるまでモチベーションを維持できたのは、最初にこの戦いを見たからだ。(動画その1。冒頭の1分は音がないように思えるけど、ボリュームをあげればボレロが静かに流れ始めているのが分かる。後はその2その3に続く。全部で20分ちょい)
 4月1日…どんなジャンルのものでも、ランキングを付けるという作業は、今まで気付かなかった“自分への影響力”を発見することになり実にエキサイティングだ。“自分はこの作品をこういう順位に持ってくる人間なのか”と自己を客観的に観察できる機会になる。もちろんそこには、作り手に対して敬意を払うことを忘れちゃならない(自分では何も作っていないんだから)。そしてリストを発表する時は、「作品の優劣を語ることが目的ではなく、自分の人生を豊かにしてくれたものへの感謝ランキング」と前置きしておくことが重要かと。それによって、人はそのリストを超個人的なものと認識し、たとえ意見が違っても「この人にはそうだったんだね」と受け流すことが出来る。/いやはや、前振りが長くなりました。昨日、サイト読者の方から「好きなアニメ」に関する質問があり、そういえばこのサイトにはいろんなランキングがあるのに「テレビアニメ」に特化したものはないことに気付き、人生41年目にして初のテレビアニメBEST30を作成!結果は次の通り。30.蟲師(2005※制作年)、29.機動戦士Zガンダム(85)、28.母をたずねて三千里(76)、27.はれときどきぶた(97)、26.超時空要塞マクロス(82)、25.機動戦士ガンダム0083(91)、24.戦闘メカ ザブングル(82)、23.ムーミン(72)、22.無敵超人ザンボット3(77)、21.トップをねらえ!(88)、20.聖戦士ダンバイン(83)、19.∀ガンダム(99)、18.ガンダム0080ポケットの中の戦争(89)、17.フランダースの犬(75)、16.太陽の牙ダグラム(81)、15.宇宙戦艦ヤマト(74)、14.新世紀エヴァンゲリオン(95)、13.攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(02)、12.アルプスの少女ハイジ(74)、11.装甲騎兵ボトムズ(83)、10.伝説巨神イデオン(80)、9.ジャイアントロボ・地球が静止する日(92)、8.サムライチャンプルー(04)、7.地球へ…(07)、6.あしたのジョー(70)、5.旧ルパン三世(71)、4.機動戦士ガンダム(79)、3.銀河英雄伝説(88)、2.カウボーイビバップ(98)、そして第1位は宮崎監督の未来少年コナン(78)!「旧ルパン」や「あしたのジョー」の高順位に自分でも驚いてます。そしてやはりロボット・アニメが多い。半数は巨大ロボが出て来ます(でも、TOP10には3本しか入ってないんだよね。なんか意外)。いざランク付けするとなると結構迷うと思ったけれど、1位のコナンはすぐに決定。自分の中では“文句なしの1位”って感じです。監督別では7作品が入っている富野監督がダントツ。あらためて僕の世代は富野アニメで育ったと実感。最近オンエアされた作品では「地球へ…」と「サムライチャンプルー」が圧勝です。泣けたアニメは簡単には忘れられませんね。※各作品への一行コメントや監督名、全話数などを新コーナー『傑作テレビアニメBEST30』にアップしました。ご鑑賞の参考にどうぞ。//エイプリル・フールなので、いろんなサイトが今日限定のジョーク・ページを公開している模様!なんと、これほど膨大な数のサイトがあるとは(笑)。※健康レシピが「ふがふが」に。エヴァンゲリオンの実写告知、凝ってます。eiga.comはワル乗りし過ぎ感があるけど、トピックの“今度は「Dr.スランプ」が実写映画化。鳥山明「もう勝手にしろ」”に噴いた(爆)。
 3月31日…本日創刊されたサブカル系雑誌『オタナビ』(コアマガジン社)に、これから毎号オススメ漫画のコラムを連載します!第1回は当然「ジョジョの奇妙な冒険」。担当さんがとても良い人で、最初は「最新マンガ事情を」とのことだったんですが、僕が萩尾望都先生や竹宮惠子先生などの“古典マンガ”の魅力を力説しているうちに、「分かりました!もう時代は関係なくカジポンさんの好きな漫画をご自由に語って下さい!」と路線変更に。お陰で「火の鳥」「BASARA」「バナナ・フィッシュ」なども取り上げることが可能になり、担当さんに超感謝。この雑誌が狙っている読者層は、従来のアキバ系雑誌より少し上の30代オーバーといい、僕的にはとても書きやすいッス(「月刊OUT研究」「影山ヒロノブ×さかもとえいぞう」「押井守が語るガン・アクション」なんてコーナーもあったよ)。表紙が萌え系&付録DVD重視の本ですが、「あくまで硬派、ハダカはゼロ」とのことデス。※『オタナビ』(Ama)/ところで今回のジョジョ・コラムでは、初めての“ネタバレなし”トークに挑戦しました。ジョジョは各部のラストが非常に素晴らしいので、“そこを語ってこそのジョジョ・コラム”と、当サイトの「名場面50選」や“ユリイカ”の原稿では、完全ネタバレで吠えてきました。しかし!それでは未読の人から読み進む楽しみを奪ってしまうので、ラストには殆ど触れずにジョジョの魅力を語ることに挑んだ次第です。※字数制限で語りきれなかった箇所が幾つかあったので、オタナビの原稿に加筆したものを、当サイトのマンガ100コーナーにアップしました!ジョジョ未読の方、よろしければ御一読を!//米パレード誌が「40歳以上の魅力的なスター」という読者投票の結果を発表。この手のランキングは若くブレイク中の俳優が上位に来ることが多いので、あえて40歳以上に絞ったのが興味深かった。トップ7は次の通り。
【女優】
(1)ハル・ベリー/42歳
(2)ミシェル・ファイファー/50歳
(3)サンドラ・ブロック/44歳
(4)ニコール・キッドマン/41歳
(5)デミ・ムーア/46歳
(6)コートニー・コックス・アークエット/44歳
(7)マドンナ/50歳
【男優】
(1)ジョージ・クルーニー/47歳
(2)ヒュー・ジャックマン/40歳
(3)ジョニー・デップ/45歳
(4)ブラッド・ピット/45歳
(5)デンゼル・ワシントン/54歳
(6)ウィル・スミス/40歳
(7)トム・クルーズ/46歳
てっきり30代の年下と思ってたハル・ベリーが42歳ということに驚いた!マドンナはもう50歳かぁ。男はデンゼル以外みんな40代。渋くセクシーなオッサンがズラリ。ジョージ・クルーニーとトム・クルーズが1歳しか離れてないって信じられ〜ん(笑)。
 3月30日…今月、映画マニアが多い米国Yahoo!の編集スタッフたちが徹底討論し、映画史上の名作リスト「死ぬまでに見たい映画100」を発表した。特筆したいのは“米国映画のベスト100”ではなく、“全世界の映画ベスト100”ということ!邦画では「羅生門」「七人の侍」「もののけ姫」の3本がイン。今世紀の作品で入ったのは「ロード・オブ・ザ・リング」の1本だけで、あとは時の波にもまれ、時代が変わっても残った歴史的傑作のラインナップとなっている。人生を愛する者は映画を愛す。学生諸君、春休みのうちに1本でも多くこの選出作品を観よう!インド映画あり、スウェーデン映画あり、とても良いバランスの映画100になっていると思うッ!//フィギュア・スケートの世界選手権、これまでの歴代最高点は、浅田選手が06年に記録した199.52点だったけど、キム・ヨナ選手が国際大会では初となる「200点越え」を果たし、207.71点を叩き出して優勝!2位のロシェットが191.29点なので、10点以上大差をつけた圧勝(点は開いたけど浅田選手、安藤選手もよく頑張っていた)。WBCの敗北を受けて韓国国民の期待を一身に背負い、まだ18歳なのに超プレッシャーの中でよく滑りきったと思う。表彰式で流していた大粒の涙が心に残った(競技動画、7分。しっかしコメント欄は酷いねぇ。恥ずかしいからやめて欲しい。ヨナ選手を叩いてる連中は、全力で戦った日本人選手を侮辱しているのと同じ)。※競技の数日前に「ヨナ選手が日本の選手に練習妨害されたと語った」というのは誤報らしい。「狭いリンクで複数の選手が練習する時には互いに注意する必要がある」と語っただけなのを、韓国メディアが大袈裟に報道したという。メディア自重すべし。/男子で優勝したのは米国のエバン・ライサチェック!ずっと応援していたのでめっさ嬉しい。昨シーズンは世界選手権に出場できず、今シーズンもトリプルアクセルの回転不足判定でグランプリ・ファイナルに残れないなどスランプに陥っていた彼。今回の世界選手権も米国代表枠3名のうち、最後に滑り込みでギリギリ出場できた。そのライサチェックがノーミスで栄冠!本当におめでとうッ!

10頭身!?12頭身!?
ライサチェックの
ありえない超絶
プロポーション。
188cmだけど3mくらい
見えるんですけど!
 3月29日…先日、読者の方から13年前にガンの為に33歳の若さで他界した米国の女性シンガー、エヴァ・キャシディさん(1963-1996)のことを教えて頂きました。YouTubeに色々と動画があり、優しく、また澄み切った声にすっかり聴き入ってしまいました。中でもルイ・アームストロングの名唱で有名な『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(素晴らしきこの世界)のカバーがめちゃくちゃ美しく、何度も聴きまくってます。彼女が生前に出したCDは2枚しかなく、死後になって存在が知られたとの事…。この歌声でもっと多くの曲を歌って欲しかった!※エヴァの歌う『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(5分半)
『♪緑の木々に赤いバラが見える/それは私たちのために花開く/私はしみじみ思うの/なんて素晴らしい世界なのかと/青い空や白い雲を眺める私/明るく喜びに満ちた昼、暗く神聖な夜/そして私はしみじみ思うの、なんて素晴らしい世界なのかと/七色の虹が空に美しく映え、行き交う人々の顔を染めている/友人たちが握手をして「ご機嫌いかが」と挨拶する姿が見える/彼らは心から言うのよ「アイ・ラヴ・ユー」と/赤ん坊が泣いているのが聴こえる/あの子たちが大きくなって/私よりもずっと沢山のことを学ぶでしょう/思わず感動してしまうの/なんて素晴らしい世界なんだろうと/そう、私はしみじみ思うの/嗚呼、この世はなんて素晴らしい世界なんだろうと!」
※ルイ・アームストロングのオリジナル(2分18秒)
 3月28日…本日午前6時、アクセス1000万件を記録ッ!1999年5月12日のサイト開設から9年10ヶ月16日間の旅路。今日この日を迎えることが出来たのは、ひとえにいつも遊びに来て下さる皆さまのおかげです!本当に、本当に、ありがとうございますーッ!いつもアップした徒然日記を読み返しては、視野の狭さ、先走った思い込み、文章のまずさ、誤字・脱字等々、毎回顔から火が出そうになります。また、この日記では芸術のことだけじゃなく、時事問題も積極的に取り上げているので、僕の思想や価値観に反対の意見を持たれる方も多いと思います。“こんな意見を書いたらアクセスが激減するかも知れない”と、不安いっぱいで更新ボタンを押すことはしょっちゅうあります。それなのに、寛大な心で再訪問して下さる皆様に、心から感謝しています!/ここで僕が専門家でもないのに国政や平和について書くのは、政治と芸術は決して別個のものではないからです。人は生活が安定し、心に余裕があってこそ芸術をじっくり味わうことが出来るし、過去に繰り返された戦乱で多くの芸術作品が炎に焼かれ灰になったことを考えると、芸術を愛する者が政治に無関心でいられる訳がありません。また、戦前の日本や近隣の国を見れば分かるように、戦時体制や一党独裁になれば、必ず表現の自由は規制されるし、政府に従わない創作活動は弾圧されます。この流れには常に警戒と抵抗が必要です。/右派にも愛国者はいるし、左派にも愛国者がいます。そして、立ち位置がどちらであろうと、平和を求める気持ちは同じです。僕はどの政党にも、どの宗教にも属しておらず、軍備を増強してこそ平和は守られるという右派の気持ちも、軍備を最小限にして外交で平和を築くべきという左派の意見も、理解しようと努めているつもりです。両派の意見は正反対だけど、思想の源流は国を愛し平和を守りたいという同じものだから、なんとか双方の間に立って、一致できる部分を探り、そこを大きくしていきたいと思っています。/サイトで時事問題に触れることは、チキン・ハートの僕にとってすごく勇気のいることです。過去に多くのブログが“炎上”するのを見てきたし、管理人のプライベート情報が暴かれ晒される事など、ネット界では日常茶飯事です。特に数年前から右傾化の激しいネット社会では、反戦思想は利敵行為として糾弾の対象になりやすく、サイトの規模が大きくなるとリベラルな発言を自己規制しようとする心理が働きがちです。/しかし、僕は今後、ますます自分の思いを発言していきます。なぜなら、本を読んでも、本の情報が100%正しいかどうかは分からず、自分の知識の正誤を確認するには、結局のところ勇気を振り絞って「意見を発表する」ことしか方法がないからです。誤った見識を発表して恥をかく恐怖より、誤解した知識や的外れな思想を持ったまま死んでいく方がよっぽど怖いのです。/若い頃は何かを他人から批判されると、ムキになって反論していたものですが、40をすぎて過去の失敗やドジがうずたかく積もった大山脈を前にすると、馬鹿にされても「その通り!」としか言いようがなくなりました(開き直りではなく、事実を認めたという事)。人生の折り返し地点を過ぎたので、年々残りの時間は短くなっており、恥をかいたところで長くは続きません。外で咲いてる桜だって、あと3、40回も見られるかどうか。こうしたことからも、自分自身を過度に守る必要もなくなり、とてもフットワークが軽くなってきたので、肩の力を抜きつつも発言には誠意を込め、どんどんサイトを更新していこうと思います!皆さん、これからも文芸ジャンキーをよろしくお願いします!!
999万を過ぎてから通常の10倍のアクセスがあり、プッチのメイド・イン・ヘブン状態でカウンターが加速する中、まさかの「管理人ビンゴ」。嬉しいというより“しまった!”という感じ。
キリ番画像を送ろうとアクセスして下さった親切な方、僕が踏んでしまってスミマセンでした!(汗)
 3月27日…スペインの映画界にはビクトル・エリセ(1940-)という、生きながら存在が伝説化している監督がいる。過去40年間に『ミツバチのささやき』(73)、『エル・スール』(82)、『マルメロの陽光』(92)と長編を3本しか撮っておらず、それら全てが世界の映画ファンから絶賛されている。最近画質の向上したニュープリント版が完成したようで、ファンには嬉しい限り(大阪公開は明日から@ガーデンシネマ)。エリセ監督が映画の道に入ったきっかけは日本映画との出会いだ。1964年、監督が兵役についていた24歳の時に、溝口健二監督の『山椒大夫』(54)を見て軍の門限を破るほど引き込まれ、その際、「人生を凌駕する映画がある」と悟ったという。そして9年後に『ミツバチのささやき』を撮って国際映画祭でグランプリに輝いた。尊敬するエリセ監督の人生を1本の映画が変え、それが邦画の『山椒大夫』であったことが日本人としてとても嬉しい!※『ミツバチ〜』のDVDはずっと廃盤になってたけど昨年末にBOXで復活!(Ama)//昨日に続き映画レビューを2本。●ワールド・オブ・ライズ…リドリー・スコット監督、L.ディカプリオ、ラッセル・クロウが組んだ社会派作品となれば観ないわけにはいかない。CIAがヨルダン諜報部と一緒にアラブの過激派ボスを追い詰める物語。ただし、単純なアメリカ万歳映画じゃなく、米国の傲慢さを隠さずに描き出しているので、アメリカ国内では不評だった(っていうか黙殺に近い状態)。レオ君が演じるのは最前線のCIA工作員フェリス。彼は現場を知らない上司(クロウ)が米国から送ってくる机上の作戦に振り回される。CIA本部からの指令は「情報提供者を泳がして誰に殺されるか確認しろ」という非情なものや、現地の文化や風習を無視した命令ばかり。無実の市民をテロ集団のリーダーにでっちあげ情報を集めるなど、良心の呵責に苦しむフェリス。一方、上司は安全な場所で物を食べながら生死を左右する指令を出している。フェリスは、上司に象徴される「アメリカ」が、異文化を学ぼうとせず自分のルールを強引に押付けるから、反発を生むし敵を増やすと訴えるが、上司は聞く耳を持たない…。制作費70億円を使って米国の尊大さ、横柄さを描き込んだ作品を生み出すハリウッドの懐の深さ、スターを起用して重いテーマをエンターテインメントとして成立させているスコット監督の職人芸はさすが。遙か上空のプレデター(無人偵察機)から地上の人間をどこまでも追跡するCIAと、土煙を巻き上げて攪乱するイスラム武闘派の頭脳戦は手に汗を握った。作戦の荒さが目立つCIAと、知的なヨルダン諜報部の対比もいい。ディカプリオは役柄に没頭した為、拷問を受けるシーンの撮影後、精神的に参って3日間寝込んだという。「タイタニック」ではオスカーにノミネートもされないという屈辱に甘んじたけれど、近年の「ブラッド・ダイヤモンド」や「ディパーテッド」など、その熱演には目を見張るものがある。しかも無意味なラブシーンが溢れるハリウッド映画が多い中、彼はイケメン俳優なのに今作でも「ブラッド・ダイヤモンド」でも、女優とのキスシーンさえないというド硬派ぶり。これから益々活躍が楽しみだ。84点。※ラッセル・クロウはふてぶてしい上司の役作りで体重を20キロ増やし太鼓腹で撮影に挑んだ。グラディエーターとは別人!(Ama、来月レンタル開始)
●勇者たちの戦場…イラク帰還兵の苦悩やトラウマを、初めて正面から描いたハリウッド作品。移動中の米軍が仕掛け爆弾で吹き飛ぶシーンは怖すぎる。誤射で民間人を殺してしまった兵士、目の前の親友を救えなかった兵士、戦闘で片腕を失なった兵士、彼らはそれぞれに痛みを抱えて帰国するが、多くの米国人は遠い中東のことなど無関心で陽気に日々を楽しんでおり、帰還兵は過酷な体験を誰にも話せない。孤独から酒に溺れる者、薬漬けになり者、自暴自棄になり悲劇的な結末を迎える者、再びイラクに戻っていく者…帰国後の人生は様々だ。印象に残ったセリフは帰還兵同士の次の会話だ。「夜、眠れない時はヒストリー・チャンネルを見る。明け方の特集は(二次大戦の)ノルマンディー作戦でね。解放されたフランスの小さな村には、米軍や連合軍に感謝してアイゼンハワーの像や銘板がある。それを見て考えたよ…あと10年か15年したら、感謝の銅像がイラクに建つかな?“解放者”として」「分からない」「僕も分からない」。二次大戦では独軍の支配から仏を解放した米軍が市民から感謝されることはあっても攻撃されることはなかった。しかしイラクではフセインから解放したのに自分達が“侵略者”として攻撃される…。このセリフは何よりもイラク戦争を象徴していると思う。70点。
//国宝阿修羅像が奈良から東京に到着&特設ステージへ。後は31日からの公開を待つのみ!//28日夜はワールドカップ最終予選と世界フィギュアの放送時間がモロ同じに。ちなみにフィギュアのフリー(決勝)は29日夜オンエアの予定。
 3月26日…久々に映画レビューを4本アップ!ゲバラ2部作も近日中に書きます。
●ベンジャミン・バトン/数奇な人生…主人公は80歳の老人として生まれ、だんだん若返っていくという荒唐無稽なストーリー。設定だけ聞くと「アホな」「馬鹿馬鹿しい」ってなるけど、最新の映像技術とブラッド・ピットの名演で、観る者をグイグイ引き込む。この超設定で、男女の恋愛を描くんだから、製作者の想像力には頭が下がる。ベンジャミンが惚れた女性は老いていき、彼は赤ん坊になっていく。2人の生涯が真に交差するのは、精神と肉体が一致し、人生の中間地点となる40代。しかし、不思議な生涯を歩むのは主人公だけじゃない。脚本が『フォレスト・ガンプ』のエリック・ロスだけあって、周囲の人物描写が光っている。人間は皆1人1人が“数奇な人生”を送っていることが伝わってきた。3時間かけて淡々と話が進むのに飽きさせない。
ストーリーの本筋とは関係ないところでハラリと泣けたりするんだけど、40代になって確実に涙もろくなっているのは、出会ってきたいろんな人が銀幕の人間と重なるのと、体力の衰えや死のことを考える機会が増えたからか。とにかく、この手の「大河人生もの」はヤバイ。でも、この涙は流して嫌な涙じゃない。85点。【以下ネタバレ文字反転】ラストにベンジャミンが出会ってきた人々が次々と映し出されるシーンにやられた!人生を教えてくれた船長、ロシアで会った水泳選手、ピアノのお婆ちゃん、育ての母…。みんな少しでも自分の心に正直に生きようと頑張っていた。セリフがなくても目を見るだけでウルウルっと…。
●007慰めの報酬…ボンドがダニエル・クレイグになってからアクションが凄く良い。車、船、飛行機と、陸海空で大暴れ。“殺しのライセンス”をフル活用して悪党を殺しまくり。今世紀を代表するアクション映画“ボーン”シリーズのジェイソン・ボーンが主義として人を殺さないのと対照的。本作品は前作の続編なんだけど、2年経っての公開だから、キャラの名前や細かいストーリーを忘れており、流れについて行くのが大変だった(前作を未見の人はポカーンだったと思う)。敵が小者で話の内容も薄かったけれど、今の007の硬派な空気は好き。プッチーニの歌劇「トスカ」をバックに戦うシーンがドラマチックで、点数の9割はあのシーンのもの。65点。
●WALL・E/ウォーリー…ロボットの純愛ラブストーリー(CGアニメ)。最初はセリフも表情もない主人公に共感できるか不安だったけど、愛らしい仕草や身体の震え方にキュン!みるみる感情移入させてしまうのがスゴイ。背景に描かれた廃墟となった地球の風景も超絶クオリティ。映画のコピーは「700年、ずっと一人ぼっちだったから、ずっと一緒にいたかった」。この映画は“もし人類が地球を脱出することがあって、一台だけロボットのスイッチを切り忘れたら、そのロボットはどうなる?”というアイデアから生まれた。前半のウォーリーの日常を描いた他愛もないシーンが、いじらしくてジワッときた。ウォーリーが好意を寄せるイヴの笑った目はこっちも嬉しくなるし、お掃除ロボもお気に入り。ただ、ピクサー社がこれまでに作ってきた「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」などに比べると、物語の深みに物足りなさはあった。でもそれは、“セリフが話せない”という圧倒的に不利な条件を考えると、他作品と同列で比べるのは可哀相っす。ゴキちゃんの生死を観客に心配させた映画は後にも先にもこの映画だけだろう(笑)。83点。
【以下ネタバレ文字反転】エンディングにシビレた!ロボットと人類の新しい歴史を、古代エジプト壁画、スーラ、ゴッホの画風で表現するなんてツボすぎる。絵がCGになってもアナログ絵へのリスペクトを忘れないっていう絵描きのハートを感じた。地球に戻るつもりがないのにオートが植物を探査させてた理由や、祖先の2度目のメッセージを隠してた理由がスルーされるなど、ツッコミどころ満載の脚本だけど、スクラップ寸前のポンコツ・メカが団結してウォーリーを助けるとか、クールなイヴが懸命にウォーリーを守るとか、グッとくる場面がたくさんあったので、細かいことは気にしない。人類が自力で歩くシーンで「2001年宇宙の旅」の如く“ツァラトゥストラ”が流れたのもオイシかった♪
●続・三丁目の夕日…冒頭でゴジラが東京の下町を襲撃するんだけど、その特撮がやっつけ仕事じゃなく、本物のゴジラ映画並のクオリティで思わず身を乗り出した。本編の方は、芥川賞をめぐる騒動が興味深かった。あの時代、文学というものがあんなに力があったんだなぁと。いや、何も今の小説がダメとかじゃなく、これほどまでに娯楽が多様化すると、まとまった時間のいる文学より、もっとインスタントに手に入り刺激の強いものに人が走ってしまうのは、残念だけど仕方ないかと。最近は芥川賞を獲ったからといって、ずっと食っていけるとは限らないもんなぁ。『三丁目の夕日』は第1作が“神作品”と呼ばれる出来映えで名エピソード満載だったのに対し、この第2作は3つほどしか大きな話がなく展開もゆっくりめ。だから勢いが落ちているように感じたけど、本作だけを見ていたら平均点以上の内容だし、普通に良い映画なんだと思う。1作目が1億点だと、続編はどう頑張っても見劣りしちゃうもの。今回グッときたセリフは、いつもより夕陽が綺麗に見えるというシーンの「僕、なんでか知ってるよ。それはね、3人で見てるからだよ」。これすごく良い。70点。//27日夜10時からの『美の壺』は、日本の焼き物を二分する陶器(備前焼、織部焼など)と磁器(伊万里焼など)の違いを分かりやすく解説!土色で温かみがある陶器と、白く美しい磁器の魅力を味わい尽くす25分。鑑賞のツボを知っておくと、今後の人生の楽しみが増えるので、若い方も是非ご覧になっては!(短い番組だし!)//明日か明後日にサイトのアクセスが1千万件に。もしドンピシャになった方がおられましたら、画像を送って頂けると嬉しいデス。10年更新してきたので、可能ならその瞬間を見られたらと…!r(^_^;)※っていうか、このカウンターって7桁までしかないから、9999999の次はゼロになるかも。どうなるんだろう?
 3月25日…23日の日記に続き、最近の世界の出来事から幾つかピックアップ!
●WBCの日本優勝を祝してエンパイアステートビルが白・赤・白の“日の丸カラー”に!…ただただ感無量。同ビルはNYのランドマークであるだけでなく、アメリカを象徴する建物。そこに日の丸が映し出された!64年前は硫黄島やフィリピン、沖縄で、互いに膨大な戦死者を出しながら、命を奪い合っていた日本と米国。一昔前なら、米国人にとって、このライトアップはあまりに抵抗があり不可能だったと思う。一晩にわたって特別な場所に照射された日の丸は、かつての仇敵も時間が経てば友人になれるという、人間の素晴らしさを高らかに歌い上げているようだ。
 
あのエンパイアステートビルが日の丸に!

●トルコで世界最古の鉄器発見…紀元前2千年頃の鉄製小刀がトルコの首都アンカラの東南100kmで出土。鉄器のヒッタイト起源説は覆され、従来より鉄器史も約500年遡ることに。
●イスラエル兵の最悪なTシャツ…パレスチナ人の人命を軽視した図柄のTシャツ。妊婦をターゲットにするなんて信じられない。これをジョークとして受け入れる空気がイスラエルの軍内部にあるから、あんな無差別に近い大爆撃ができるのかと激怒!
●イエメンの世界遺産シバームで韓国人観光客に自爆テロ…この記事の続報によると、自爆犯は18歳の青年で、犠牲となった4人の韓国人の遺族が現地に訪れた際、その車列がさらにテロにあっていた。遺族をまた襲撃って、もうメチャクチャ。僕が91年にイエメンを訪れた時、町は平和そのものだった。今の状況は残念でならないし、18歳の子を爆弾として利用した大人たちが許せない。先月はエジプト・カイロでも観光客に手榴弾が投げられ死者が出ている。テロ犯の主張は「イスラム社会に異文化を持ち込むな」。その政治的な主張は他人の命を奪う方法でしか伝えることができないのか?異文化の人が集まってこの世界ができているのに、「異なるから殺せ」という考え方の、その先に何があるというんだ。
●中国でYouTube視聴禁止…中国政府はチベット弾圧の真実をいつまで国民に隠すつもりなのか。YouTubeで治安当局者がチベット族を暴行している画像が出回ることで、中国の国民も政府の非道にだんだん気付くいていくと思っていたので、今回の視聴禁止措置は悔しくてならない。
●『おくりびと』が台湾で大ヒット…『おくりびと』はアカデミー賞に輝いて以来、台湾では行列ができる人気になっており、台北市内の映画館では過去3年間でチケットの売り上げが最も好調らしい。『おくりびと』を観れば、誰だって日本人に対して好感を持つ。オスカーのおかげで、こうして普通なら観なかった人まで劇場に足を運ぶわけで、本当に受賞できて良かったと思う!※DVD(Ama
 3月24日…WBC、延長10回・5-3で韓国を下し侍ジャパン優勝!二連覇ァアアア!最後は精神力の勝負となった総力戦で、録画したのを見てても手に汗握る名試合。シビレるような大接戦。確かに韓国は強い、だからこそ燃える。日本は9回まで12安打を放つも併殺打が多く3点に抑えられていた。マメにバントをして3塁に送ってるのに返せない悔しさ(特に5回、無死一、三塁で0点は地獄)。一方、韓国の打者はパワー型で、5安打で3点を取っており、下位打線までまったく気が抜けない(なんといってもオリンピック王者)。日本が9回裏の守備で連続ファーボールから同点にされた時は、あのままサヨナラ弾を打たれてもおかしくない雰囲気だった。しかし、直後の延長10回、イチローがツーアウト・ツーストライクからやってくれた!あのセンター前への決勝タイムリーは、日本の球史に永遠に刻まれる一打となった!“神が脚本が書いたのか!?”と思わせるドラマのような展開に涙が出そうになった。また、イチローを歩かせず真っ向勝負を挑んできた韓国バッテリーもたいしたもの。「イチローを倒して勝たないと意味がない」というアスリートの気迫を感じた。打ち上げの祝賀会で、原監督が満面の笑顔で「ほんとにお前さんたちはッ!強いサムライになったッ!」と叫び、酒をかけあってたのがジーンときたなぁ。これで日本の野球界は、オリンピックの“メダルなし”惨敗以来、ずっと沈滞していた空気を払拭できるんじゃないだろうか。先発・岩隈のピッチングも素晴らしかった!※詳細な試合の流れ。映画化決定!次回は4年後、2013年。五輪と2年おきのサイクルになる。/この大会では初戦からずっと不調だったイチロー。決勝前まで打率はわずか2割1分1厘。試合後に「(WBCは)もう苦しいところから始まって、苦しいがつらいになって、心が痛んで、最終的に笑顔になった。日本のファンの人たちに笑顔が届けられて最高です」「ひとつ壁を乗り越えた気がする」とコメントしていた。メジャーで8年連続200安打を打っているのに、この一週間は散々にバッシングされていたし、本当に大変だったと思う。それでも最後は最高の結果を出した。僕は以前にイチローが語っていた次の言葉を思い出した--「苦悩というものは前進したいって思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦悩とは飛躍なんです」。感動をありがとう!※なんと!YouTubeに運命の第6打席がノーカットでアップされている!(10分)/高画質Verもアリ。

〔イチロー第6打席〕
10回表、
ツーアウト
ツーストライク、
ファールで4本
ねばってからの
決勝黄金タイムリー!
伝説のセンター前!
 3月23日…WBC、強敵アメリカに9対4で大勝し、ついに決勝まで来ましたね!試合後に原監督は「(米国野球を)追い越したとは全く思わない。ただ、どこかで認めてくれる存在になったかなとは思う」と会見していた。確かにチャンスを着実に繋げていく“認めさせる”内容だった。監督の謙虚なコメントがかっこいい。明日は5度目の韓国戦。とにかく悔いのない試合を!//最近の海外のニュースから幾つかピックアップ。
●英国立公文書館がUFOの目撃記録を1200件公開…全て国防省の記録。犬の散歩中に宇宙人に話しかけられた女性の話なども、こうして国が記録しているんだねぇ。
●アイスランドが防衛庁廃止?…同国は元々正規軍を持っておらず、半世紀にわたって米軍が駐留していた。しかし、06年に米軍が撤退したので、独自に防衛しなくちゃいけないと、08年に防衛庁を新設(年間予算は約10億円)。ところが世界同時不況で財政難となり、“お金がもったいない”と防衛庁の廃止を検討しているとのこと。人口約30万人の小国だから可能な政策かも知れないけど、九条がなくてもそんな選択肢が出てくるのが面白いと思った。※ちなみに04年時点で軍隊を保有していない国は世界に23カ国ある。その8割近くが島国。隣国と地続きじゃないことや、側に軍事国家がいないことが大きな要因なんだろうね。
●死刑執行11日前に再審命令、無実と判明(米国)…死刑制度の是非を考えた時に、鬼畜のような犯人は死をもって償うべき(食事代さえ惜しい)という気持ちと、人間が裁く限り冤罪事件が0%などあり得ず、真犯人が別にいたらどうするんだという気持ちで、常に葛藤している。この記事のクックさんは、かつて兄を殺人事件で殺されており、遺族の悲しみを知っている。そしてクックさん自身は若い女性の殺害容疑で誤認逮捕され、20年間も死刑囚として収監。執行日まで決まった後にDNA鑑定で無実が判明した。クックさん曰く「無実の人の命を奪う可能性が1%でもあるなら、その制度には反対する。兄を殺した犯人でも死刑にしたくなかった」。これは本当に難しい問題だ。実際、米国では約15年で収監中にDNA鑑定で188人が無罪と判明している。だが、愛する人を奪われた遺族にとっては、無期懲役でそのうち仮出所してくるなんて耐えられないと思う。遺族がギリギリで妥協できるのは「仮釈放なしの終身刑」だろうし、日本は早く終身刑を導入すべきと思う。(終身刑は精神的な死刑とも言われるけど、現状のままでは死刑と無期懲役の落差があまりに大きすぎる)
●ドイツの学校で乱射、15人が死亡…フィンランドでも07年に18歳の男子学生が高校で8人を射殺し、08年には22歳の職業訓練学校の学生が10人を射殺する乱射事件があった。若い学生によるこうした悲劇的事件が、アメリカだけじゃなく、人権意識が進んでいるはずの、ドイツや北欧で起きる背景に何があるのか。フィンランドは学力の国際テストで世界第1位になり話題になったが、子どもはテスト漬けになっているわけじゃなく、逆に「他人と比較して上か下かという考え方をしない」という。そのように伸び伸びした環境でなぜこんな事件が起きるんだろう。狩猟民族で銃を15歳から持てる世界第3位の銃社会だから?08年の事件では犯人の友人が「銃の取得を契機に彼の人柄が変わった」と語っており、やはり銃が人を暴力的に変えてしまうんだろうか。●スペインの10代の学生4人が、8千円のデジカメと6千円の気球を使って成層圏から地球を撮影した写真に見入った。以前にも英国の学生が挑戦してたけど、NASAとかじゃなくても趣味でこんな写真を撮る事が出来るんだねぇ。


※拡大
薄い真空、低温、宇宙線
浴びまくりという条件下で
格安のデジカメ(ニコン)
が作動することにも驚く
 3月22日…オーストラリア出身の世界的パフォーマー・コンビ“Umbilical Brothers”の動画が色々とネットに上がっていて嬉しい!坊主頭のシェーンとボサボサ髪のデビットはパントマイムの達人。伸びる手足のコント(冒頭〜2分40秒まで)はセリフがないので英語が分からなくても楽しめる。彼らはまた、声帯模写の第一人者。2人に表現できない音はない。停車中の車の窓を拭くコント(4分45秒)や、蚊と本気で戦うコント(最初の4分)はその実力がいかんなく発揮されている。圧巻は指だけでアクション・シーンを見せるコント(4分38秒)。カメラのズームアップや撮影角度を変更しながら、狭いステージ上でダイ・ハード並に手に汗握るアクションを披露する。/他にもたくさんの動画がアップされているけど、欧米の笑いはブラックすぎて、ちょっとリンクを貼れないものもあったり。やっぱ、イジワルな笑いより、見た後に幸せな気分になれる笑いを見たいなぁ。//ガンダムのプラモ“ガンプラ”は様々な縮尺で出ているけど、マニアの一番人気は1/100スケールのMG(マスターグレード)シリーズ。2年前に100体目が発売された際に、ガンプラMGの歴史を振り返る8分間のムービーが制作された。これを見て、あらためてグフ・カスタムとシャア専用ゲルググにシビレた。最近のガンダムの敵メカは微妙なデザインのものが多いけれど、小説版ガンダムUCの“シナンジュ”(Ama)だけは、ネオジオン系だけあって、あのサザビー以来の名機かと!目の保養っす。//イタリア・ヴェネチアで吸血鬼の頭蓋骨が“発見”されたというニュース。中世に行なわれた、吸血鬼に対する悪魔払いの儀式の痕跡が残っていたという。くわばらくわばら。//これまで別々のものと考えられていた深海魚の三つの科が一つだったと判明(クジラウオ科)。あまりにも外見が異なる3種だけど、DNAがほとんど同じというから驚きだ。
 3月21日…昨夜のシルヴィ・ギエムの『ボレロ』に悶絶感動し、改めてボレロ愛が再燃。YouTubeにはジョルジュ・ドンのボレロがあるので、作品の歴史や見どころについて吠えさせて下さいッ!/バレエ『ボレロ』…1928年、バレリーナのイダ・ルビンシュタインが「スペイン人役のバレエ曲を作って下さい」とモーリス・ラヴェルに作曲を依頼し、音楽史に残る名曲が完成した。作品のコンセプトは“スペイン・セビリアのタブラオ(居酒屋)で1人のロマ(ジプシー)の女がテーブルに乗り、周囲の男たちを挑発する”というもの。初演は同年11月22日のパリ・オペラ座。振付けを担当したのはニジンスキーの妹、ブロニスラヴァ・ニジンスカだった。それから32年後、1960年にモーリス・ベジャールがユーゴのバレリーナ、デュスカ・シフニオスに振り付けたものが、現在の有名な『ボレロ』だ。ベジャールの演出では、円形の赤いテーブルの上で「メロディ」役を1人の女性ダンサーが踊り、周囲では「リズム」役を男性のコール・ド(群舞)が踊った。リズムたちは、最初は離れた場所で椅子に座っている。メロディが静かに踊り始めてもソッポを向いているが、やがてメロディの振りが激しく情熱的になっていくと、1人、2人と我慢しきれなくなって立ち上がり、メロディを女神の如く讃えるように踊り出す。次第にメロディとリズムは響きあうように熱狂していき、官能と興奮のピークで全エネルギーを放出して倒れ伏す。全15分。※円形のテーブルを卵子とする解釈もある。確かにラストに男たちがテーブルを取り囲む姿は受胎を思わせる。さすれば、新たな命を産み出す生命賛歌であり、『ボレロ』はいっそう感動的に見える。/物語の展開上、当初は女性だけがメロディを踊っていたが、やがてジョルジュ・ドンというアルゼンチン出身の素晴らしい男性ダンサーが現れ、ベジャールはドンをメロディに抜擢、この試みは大成功を収める。そして映画『愛と哀しみのボレロ』(1981)のクライマックスでドンの踊りが映し出され、ボレロは世界的に有名になった。それからの約10年、ドンは各国でボレロを踊るが、あまりにドン=ボレロのイメージが強くなり過ぎた為、「過去から自由になりたい」とドンはボレロを封印する(日本公演は1990年が最後。僕は23歳の時に大阪フェスティバルホールで鑑賞)。それからすぐ、92年にドンはエイズの為に45歳で他界した。※YouTube『ジョルジュ・ドンのボレロ』(8分41秒のハイライト。クライマックスは3分50秒から)/数々のダンサーが『ボレロ』を踊ることを熱望したが、ベジャールが彼の芸術を理解し体現できると認めた人間しか許さないため、僕の知る限り、女性で踊ったのは、マイヤ・プリセツカヤ、シルヴィ・ギエム、ショナ・ミルク、マリシア・ハイデ、マリ=クロード・ピエトラガラ、デュスカ・シフニオス、上野水香の7人、男性はジョルジュ・ドンを筆頭に、パトリック・デュポン、シャルル・ジュドー、エリック・ヴ=アン、リチャード・クラガン、高岸直樹、首藤康之、後藤晴雄の8人、計15人だけ(他にもいたらスミマセン!)。ベジャールが他界したのは07年11月22日。奇しくもボレロの初演と同じ日だった。/ボレロ研究で参考にさせて頂いたこちらのサイトによると、男性群舞の衣装は、初期は居酒屋に集う水夫をイメージし、縞柄シャツを着て首にミニ・スカーフを巻いていた。現在上半身が裸なのは、(1)波打つ裸体が音楽を視覚的に表現する(2)「裸体こそが最も美しい衣装」(三宅一生談)。/また、話題のバレエ漫画『昴』にはこんなセリフが出てくるらしい→「ダンサーには二種類しかない。『ボレロ』を踊ることが許されたダンサーとそうでないダンサー」。クーッ、かっこいい!※1987年に2つのテーブルを前後に並べた「二人ボレロ」という珍しい舞台があったそうだ(シュツットガルト・バレエ団公演、メロディはマリシア・ハイデ&リチャード・クラガン)。うっわー、めっさ興味をそそられるんだけど、映像が残っていないのかな!?※追記。一昨日の日記で「テレビでボレロがオンエアされるのは初めて」と書きましたが、サイト読者の方から「1982年に東京文化会館でショナ・ミルクが踊った舞台が『ベジャールのすべてーエロス・タナトゥスー』という題で教育放送にてオンエアされました」と教えて頂きました。※さらに追記。なんと、1985年に教育テレビで放送された第4回世界バレエフェスティバルの大トリで、ジョルジュ・ドンの「ボレロ」がオンエアされたそうです!(withチャイコフスキー記念東京バレエ団)。皆さん情報を有難うございました!

今ジョジョ絵板ではGIFアニメの
お題中。この“耳かきイギー”
(@Gさん)は5枚の絵で動いて
いるとのこと。ぜひ動画に挑戦して
みませんか。r(^_^;)
※作り方のリンク集は「お題」の
説明文
で紹介しています。
 3月20日…写真家の故星野道夫さんは、詩的な文章を書かれる事で知られている。先日教育テレビで、星野さんがアラスカ先住民の生き方から学んだ、“生命の循環”についての思想が次のように語られていた。→1988年11月、北極海で3頭の鯨が流氷に囲まれ脱出できなくなった。餌がなく次第に衰弱していく鯨たち。「鯨を救え!」と砕氷船が派遣され、世界中のマスコミがその救出劇に注目した。結果、人々の懸命の努力が実って鯨は無事に脱出する。外洋に向う鯨を見て、皆は肩を抱き合った。…だが星野は喜べない。「南へ帰る鯨がその途中で氷に閉じ込められる事は、昔から北極海のどこかで常に起きていた。付近にはたくさんの北極熊が徘徊している。この時の一頭の鯨が、過酷な自然の中で生きる北極熊のどれだけ多くの命を支える事になっただろう。大きな自然の約束がどこかで見えなくなっていた。1人の古老のエスキモーが呟いた。“時代は変わった。昔なら、この鯨は自然からの贈り物だ”。私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身が生き延びるのかという、終わりのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受け止めなければならないのが狩猟民である。約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい」。人間視点からしか物事を見ていなかった僕は、この一文にハッとした。/星野さんはまたこんな文章も残している。「ずっと昔、初めて行った北極海の海岸で、大きな流木に止まる1羽のツグミを写真に撮ろうとした日の事を覚えています。木が生えない北極圏のツンドラで、なぜ流木が海岸に打ち上げられているのだろうと不思議に思いました。それは川に流され、長い旅をへて海に出て、やがて海流に運ばれながら、ある日遙かな北の海岸にたどり着いた1本のトウヒの木だったのです。流木はゆっくりと腐敗しながらまわりの土壌に栄養を与え、いつの日かそこに花を咲かせるのかもしれません。そう考えると、その流木の生と死の境というものがぼんやりしてきて、あらゆるものが終わりのない旅を続けているような気がしてくるのです」。生命は形を変えながら、旅をするように循環してゆく。改めて星野さんに合掌。//一昨日の日記でサントリーの文化事業を讃えたところ、複数の東北の方から「サントリーは心理的に好きになれない」と意見を頂きました。理由は2代目社長・故佐治敬三の東北人に対する侮辱発言でした。今から21年前、首都の移転話が持ち上がった時、大阪の旗振り役だった佐治氏が、有力候補地の仙台と東北地方の人々を酷い言葉で罵ったのです(ウィキに詳細が載ってます)。仙台市内からサントリー製品が全て撤去され、東北地方でCMが流れないといったこの大きな出来事を、恥ずかしながら僕は知りませんでした。東北地方は宮沢賢治、太宰治、石ノ森章太郎、荒木飛呂彦、野口英世、棟方志功など、様々な文化人を輩出している土地。佐治氏の発言は無知そのものであり、日頃の企業努力をぶち壊すもので、愚かとしか言いようがありません。しかも副社長に謝罪行脚させたのが致命的。ことの深刻さを理解しているなら、最初から自分で行くべきで、同じ大阪の人間として情けない限りです。東北の人の憤慨はもっともだし、真面目に最前線で働いているサントリー社員が本当に気の毒。/それにしても、東北の人の間では有名なこの話を、今大阪で知っている人は殆どいない気がする。僕は何人か友人に聞いたけど誰も詳細を知らなかった。この事から、傷つけた側はコロリと忘れてしまうことでも、傷ついた側は簡単に忘れる事は出来ないという事実が見えてくる。同じ日本国内でさえこれだ。まして他国との関係ではもっとこの溝が広がるだろうと、少し大袈裟かも知れないけど、なにか歴史問題の一片を見たような気がする。//野球のWBC、一時は崖っぷちまで行ったけど、何とかこらえて勝ち進みましたね(韓国はマウンドに太極旗を立て、全チームに喧嘩を売ったようなもの)。次は優勝候補の米国戦。名試合の予感!
 3月19日…急告!20日(金)夜の教育テレビ『芸術劇場』の中でバレエ『ボレロ』がオンエアされます!この15分間の踊りは、天才振付師の故モーリス・ベジャールが、実力を認め、許可したダンサーしか踊ることが許されない、バレエ最高峰の演目。テレビで放送されるのは、僕が知る限り史上初です。しかも!踊り手は100年に1人の逸材と讃えられる現代バレエの女王、シルヴィ・ギエム!現在44歳のギエムは、1984年に弱冠19歳でパリ・オペラ座バレエ団の最高位エトワールに輝き大きな話題を呼んだ。ところが彼女は、その4年後に「オペラ座は保守的すぎる。舞台演出において、“こういう深い意味があるから”と説明されるなら理解できるが、“伝統だから”の一言で片付けられては感情移入できない」と電撃退団し、英国ロイヤルバレエ団に移籍した。ギエムは英国に渡ったことでフランス人から「裏切り者」「国賊」と糾弾され、フランスの国会では“国家的損失”として文化相が答弁に追われる事態になった。そのギエムが『ボレロ』を踊る!彼女が『ボレロ』を踊ったのは05年が最後。2年前にベジャールが他界し、その追悼公演ということで今回4年ぶりに“封印”を解いた。ギエムはマスコミなどへの露出を極度に嫌っており、めったに舞台がテレビで流れる事はなく、彼女のボレロはDVDにもなっていない幻の演目だ。それをッ!NHKがッ!オンエアを敢行ッ!番組後半に流れるので、おそらく23時15分前後からになるかと(あくまでも予想)。ぜひ録画をお薦めします!!※ギエムは生活の全てを自分で管理し、マネージャーを持たず、車も自分で運転し、リハーサルには誰よりも早く現れる。やる事なす事、とにかくカッコイイ!//本日『ウルトラジャンプ4月号』発売!表紙はスティール・ボール・ラン!単行本のオリジナル・カバーも付いており、ジョジョファンには嬉しい限り。いつもよりページが少ないけど、ルーブルの露伴マンガを並行して描いてるなら仕方ないですね〜。「冬のナマズ」はブームになる予感(笑)。(Ama
 3月18日…欧米の産業界には収益の一部を積極的に社会事業に還元している企業が多い。しかし、日本の多くの企業は社会貢献への意識が低く、黒字になってもあまり還元しない。そんな中、僕は以前からサントリーの活動に注目していた。東京にサントリー美術館やクラシックの殿堂サントリーホール、大阪にサントリーミュージアムを建設し、しかも“箱”を作るだけじゃなく中身(プログラム)も第一級だ。こちらの記事によると、創業社長の鳥井信治郎氏の経営哲学は「利益三分主義」というもので、「企業は社会の一員であり、事業で得た利益は会社や株主・社員の為に使うだけでなく“3分の1は社会にお返ししよう”」と考えていた。鳥井氏は社会貢献活動を通して保育園や老人ホームを建て、その遺志を継いだ2代目佐治氏が「文化で社会にお返ししよう」とサントリー音楽財団などを設立した。サントリーホール(1986年完成)の土地はサントリーのものではなく、所有者の森ビルに毎年何億円もの土地使用料を払い続け、日本の音楽ファンに赤字覚悟で世界中から有名演奏家・オーケストラを招き、コンサートを提供し続けているという。バブル期には文化事業に乗り出す企業が幾つかあったけど、バブル崩壊と同時に波がひくように活動をやめてしまった。しかし、サントリーは不況になっても方針を変えずに芸術支援活動を継続している。/今までビールのメーカーにはあまりこだわらなかったけど、払ったお金が社会還元されることを考えると、同じビールを飲む場合でもサントリーを選ぼうと思った次第。他の企業もサントリーに続いて欲しい。※追記。佐治氏による東北侮辱発言について読者の方から指摘を頂きました。後日この件についてコメントします。//本日、アカデミー外国語映画賞に輝いた『おくりびと』と、SFアクション『アイアンマン』のレンタルがダブル解禁!『おくりびと』は本当に素晴らしい物語なので、一日でも早く多くの人に観て頂きたい映画!『アイアンマン』も単純な勧善懲悪のストーリーじゃなく、軍事産業の社長が戦場の実態を知って平和産業への転換を決意するという、従来にはなかったシリアスな設定。ヒーローが若いイケメンじゃなくオッサンなのも新鮮。この連休は映画を借りて楽しみませう!※『おくりびと』(Ama)、『アイアンマン』(Ama
 3月17日…僕の知人にマルチ商法にハマッてボロボロになった人が数人いる。「新規メンバーを増やせばどんどん儲かる」「成功した会員はベンツやBMWを5台も持っている」とか、目を輝かせて勧誘してきたんだけど、彼らの語る“成功者”の定義が、外車や個人ヨットとか、海外ブランドのスーツとか、物欲をいかに満たしているかという話ばかりで、話を聞くだけで疲れ果ててしまった。なぜなら、僕の価値観では「ブランド服や高級外車の所持数=成功者」では“ない”のだから。むろん、外車や服に喜びを感じる人を否定するわけじゃない。でも僕は生きてるうちに何度背中に電気が走ったかが最重要だと思うし、それは古本屋の店先にある1冊80円の文庫本で可能であり、2枚980円の第九やバッハのCDで容易に体験できる。古い白黒の深夜映画を熱いココアと共に観る喜びは何にも替え難い。服は好きな色と形であればユニクロで充分だし、維持費がかさむので10年前に車を売ってしまったけど、その後欲しいと感じたことはない。この『マルチ商法対策レポ』を読んで、良識ある人が「5人勧誘するだけでOKと言うが、皆が5人ずつ増やしていったら13段目でメンバー数が3億人になり、そんなビジネス・モデルは成立しない」と、小学生でも分かる説明をしているのに、まだ「マルチで“ビッグ”な男になる」という考えに固執している“メンバー”は、もう洗脳以外の何ものでもないと怖くなった。リンク先は長文だけど、読んで損はない貴重な体験談っす。//僕らの世代のアニメファンなら、誰もが知っている老舗アニメ雑誌「ファンロード」が09年4月号をもって休刊に。僕は「月刊OUT」派だったけど、ファンロードのパロディ・コーナーは作品LOVEが溢れていて、よく読んだものデス。本当にお疲れさま。//今日でサンデーとマガジンが創刊50周年。それぞれ小学館、講談社と出版社は違うけれど、創刊日が同じことから合同パーティーを開催。参加した158人の漫画家の中には、さいとう・たかを先生、藤子不二雄(A)先生、ちばてつや先生、高橋留美子先生、あだち充先生らの顔も。5人の先生が並んだ写真は豪華っすね!

 3月16日…巷で話題になっている激リアル・ロボット“HRP-4C”の動画(3分4秒)に驚愕。従来の人型ロボより喜怒哀楽の表情が実に豊か。でも、可愛いのか不気味なのか分からない奇妙な感覚。遠目に見る分にはいいんだけど、歩いてこちらに迫ってくると恐怖を感じてしまう(汗)。周囲にロボが増えてくると、やがてこの違和感(不気味の谷)も慣れて消えていくのかなぁ。開発者は将来的に「販売価格2000万円」を目標に頑張るとの事。本田がASIMO(アシモ)を発表してから約10年でロボット業界はここまで来た。10年後にはどこまで進化するんだろね。※ASIMOの開発費は100億円オーバー!//昨日の宇宙記事で思い出したニュース。海外の“ONNニュース”によると金正日が2015年までに月を北朝鮮まで運んでくる壮大な計画を立てているらしい(2分17秒)。ジョーク・ニュースだけど、使用されてるイラストがいかにもソレっぽくて可笑しい。ロケットで月を引っ張る様子とか、月面に立てられた星条旗を引っこ抜く月面車とか。“親愛なる指導者様”など英語で大袈裟な字幕が出るので、受験勉強のテキストにいいかも(笑)。//今月末から東京で開催される「国宝・阿修羅展」に向けて、奈良の興福寺で阿修羅像の梱包開始。阿修羅の上京は“57年ぶり”なので、東日本の仏像ファンには何度も行く人がいるんじゃないかな。
 3月15日…地球から出発して太陽系、銀河系と離れていく光景を描いた動画「宇宙的尺度」(2分48秒)。その壮大な世界に頭がクラクラした。BGMの「G線上のアリア」(バッハ)もいい。生きてるうちにこんな光景を実際に見るのはまず無理だけど、CGとはいえ、これを見られてマジ幸せ。嗚呼、でも願わくば、もっと大スクリーンでこの動画を見たいッス!※サイト読者の方から、星や惑星の名前が入った別ムービー(3分6秒)の情報を頂きました。天体の勉強になります。//若田光一さんら7人の宇宙飛行士を乗せた「ディスカバリー」の打ち上げが無事成功!今回は整備不具合や故障で5回も打ち上げが延期されたので、ハラハラしながら見守った。若田さんは日本人飛行士として初となる3ヶ月半の長期滞在に挑む。3ヶ月半かぁ。そんなに長く宇宙から地球を見つめていると、いろいろ人生観とか変わるんだろうなぁ。//ネット掲示板等で有名な「宇宙ヤバイ」の匿名書き込み。言葉のキレ、文章の勢い、ユーモア・センス、すべてにおいて一級の素晴らしい名文と思うんだけど、周囲にはまだ知らない人も結構いるので、以下に紹介しますね。(自分、これを読むと悩み事がなんか軽くなります。笑)→『ヤバイ。宇宙ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。宇宙ヤバイ。まず広い。もう広いなんてもんじゃない。超広い。広いとかっても「東京ドーム20個ぶんくらい?」とか、もう、そういうレベルじゃない。何しろ無限。スゲェ!なんか単位とか無いの。何坪とか何ヘクタールとかを超越してる。無限だし超広い。しかも膨張してるらしい。ヤバイよ、膨張だよ。だって普通は地球とか膨張しないじゃん。だって自分の部屋の廊下がだんだん伸びてったら困るじゃん。トイレとか超遠いとか困るっしょ。通学路が伸びて、一年のときは徒歩10分だったのに、三年のときは自転車で二時間とか泣くっしょ。だから地球とか膨張しない。話のわかるヤツだ。けど宇宙はヤバイ。そんなの気にしない。膨張しまくり。最も遠くから到達する光とか観測してもよくわかんないくらい遠い。ヤバすぎ。無限っていたけど、もしかしたら有限かもしんない。でも有限って事にすると「じゃあ、宇宙の端の外側ってナニよ?」って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。あと超寒い。約1ケルビン。摂氏で言うと−272℃。ヤバイ。寒すぎ。バナナで釘打つ暇もなく死ぬ。怖い。それに超何も無い。超ガラガラ。それに超のんびり。“億年”とか平気で出てくる。億年て。小学生でも言わねぇよ、最近。なんつっても宇宙は馬力が凄い。無限とか平気だし。うちらなんて無限とかたかだか積分計算で出てきただけで上手く扱えないから有限にしたり、fと置いてみたり、演算子使ったりするのに、宇宙は全然平気。無限を無限のまま扱ってる。凄い。ヤバイ。とにかく貴様ら、宇宙のヤバさをもっと知るべきだと思います。そんなヤバイ宇宙に出て行ったハッブルとか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ』。※最後の「ハッブル」は宇宙望遠鏡の事。僕は「超ガラガラ」や「超のんびり」あたりのフレーズが特に好きで、つい笑ってしまう。書き手は匿名の人だけど、どんな人が書いたのか、一度会ってみたいな。//以前にも紹介した「星の大きさ対比ムービー」(1分25秒)。わずか1分半にも満たない動画だけど、このクラクラ加減も相当なものです。クセになります(笑)。



神々しいシャトルの打ち上げ。
シャトルは利用が始まって約30年。
部品の劣化が進んでおり
来年で運用は終了する。
この光景も、もうすぐ見納めだ
 3月14日…友人から教えてもらった“初恋の人からの手紙”自動作成ツール、なかなか面白かったです。簡単な質問事項に答えると恋愛傾向が分析され、それを踏まえた手紙を書いてもらえます。笑いながら読んでると、けっこうハッとするフレーズもあり、よくこんなものを考えたなぁと感心。//アカデミー賞の話題がしばらく続いたけど、同時期に今年のワーストとなるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)も発表されている。第29回というから、何だかんだで長く続いている。シャレの分かるハリウッド俳優は本当に出席したりする有名な授賞式だ。最悪作品賞はマイク・マイヤーズ(@オースティン・パワーズ)の主演映画「ラブ・グル」。主演・助演をW受賞したのはパリス・ヒルトン。最悪助演男優賞は「マンマ・ミーア!」のビアース・ブロスナン。最悪続編賞は「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」だった。ウィキによると、かつてハル・ベリーは左手にオスカー像、右手にラジー像を持ってスピーチをしたという。「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」って、彼女はなんてカッコイイんだろう!//日本にも同様の「きいちご賞」「蛇いちご賞」ってあるんだね。選考者が異なるのに「デビルマン」「SIN OBI」「ゲド戦記」「蒼き狼」が2冠を達成しており、これで逆に興味を持って見る人もいるんじゃないかな。※「パコと魔法の絵本」の役所広司、僕的にはすごく良かったけどなぁ。

 3月13日…糸井重里さんのブログにある「ダーリンコラム」に『わたしをばかにしちゃいけない」んですよね。あんがい、ぼくらは「わたし」をばかにしてます』『ぼく自身のことを振り返ってみても、なにかがうまく行ったときというのは、じぶんのことを「ばかにしなかった」ときでした。ずいぶん苦しんだ禁煙にしても、「どうせ、おまえにはできないんだ」とは、思わなかったからできた、と言えます』になるほどと思った。巷でよく聞く「自分を信じろ」という言葉には“そうは言っても…”と返してしまいそうになるけど、「自分をばかにしないで」と言われると、“よし、じゃあもう少し頑張ってみよう”って気持ちになる。昨日の村上春樹さんといい、糸井さんといい、ストンと心の奥に落ちる表現をできる人を尊敬するし、すごく憧れる。//YouTubeに“忙しい人のための”っていうシリーズがあって、そこまで省略するのかって笑ってしまった。なかでもベートーヴェンの運命がたった12秒になってて爆笑!モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークに至っては6秒オンリー。他にもサビが流れないまま終わってしまうボレロ(39秒)などもある(笑)。音楽以外ではテレビでやってた『母をたずねて三千里』の30秒バージョンが面白かった!
 3月12日…「高くて頑丈な壁と、壁にぶつかれば壊れてしまう卵があるなら、私はいつでも卵の側に立とう」。先月、作家の村上春樹さんがイスラエルで行なった「エルサレム賞」授賞スピーチ。先日新聞にその全訳が載り、とても心を揺さぶられたので転載します。「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立ちます」と言い切る村上さん。そのスピーチにはユーモアと、権力には迎合しないという信念と、生命に対する敬意が込められており、後世に残る名文だと思います。未読の方はぜひ御一読を。//今月『スティール・ボール・ラン』(SBR)最新刊が刊行されたこともあり、ジョジョ名セリフ集のページに第7部編をアップしました!連載は続いているので、新刊が出たらまた追加しますね。SBRで一番好きな言葉は8巻でジャイロが言った「オレは『納得』したいだけだ!『納得』は全てに優先するぜッ!!でないとオレは『前』へ進めねぇッ!『どこへ』も!『未来』への道も!探す事は出来ねえッ!!」。このセリフは僕が自分自身によく使っています(笑)。それにしても、いつの間にやらSBRも17巻。第6部の最終巻に並んだ。これまで最長だった第4部・19巻分を超えるのは間違いなさそう。通巻100巻まで残り3冊。現在、SBRとしては17冊目だけど、実質的には「ジョジョ97巻」なわけで、集英社さん、80巻で止まっている背表紙の「通し番号」を、是非復活させて下さい!今からでも遅くないので、ファンとしては「98」「99」「100」という数字を単行本に並記して欲しいですーッ!//三国志を豪華キャストで映画化した『レッドクリフ PART1』がレンタル開始!冒頭とクライマックスの戦いはとても見応えがあるので、歴史ファンは必見っす。特に後半の戦いは、敵の方に同情しそうになるほど天才軍師・孔明の戦術が恐ろしいです(汗)。(Ama
 3月11日…「僕が歌うのは、上手いからでもギターが弾けるからでもない。僕のギターは、農夫のクワやスキと同じで働く人の道具なんだ」(ビクトル・ハラ)。『あの人の人生を知ろう』コーナーを久々に更新!新たに南米チリのフォーンシンガー、ビクトル・ハラ編を追加!以前にアップしていた巡礼レポを加筆&再構成。きっかけはYouTubeでビクトルの動画を発見したこと。もう大感動っす。唯一無二の素晴らしいあの歌声を、これまでどんな言葉を綴ってもうまく表現できなかった。CDは廃盤になってるし、皆に紹介したいのに魅力を伝えきれず、ずっと悶々としていた。だけど、動画のおかげで誰もがビクトルの歌声に触れられると思うと、嬉しくて涙がにじんでくる。ビクトルは民主主義のためにチリ軍事政権と戦い、34歳の若さで虐殺された男。/なぜこのサイトの更新を続けるのか。それは今回のビクトル・ハラのように、人間的に素晴らしい芸術家であるにもかかわらず、日本ではほとんど名前が知られていない人物を、心を込めて皆さんに紹介するためです。/リンク先で2曲の動画を紹介しているけれど、お忙しい方には別ページを読んでもらえないかも知れないので、こちらでも同じ曲を一曲だけ貼っておきます。曲名は『アマンダの思い出』(2分52秒)。炭鉱で働く青年マヌエルと恋人アマンダの物語。実際の鉱山事故の悲劇がモデルになっていて、ビクトルの声が胸に染みる美しくも切ないバラードっす。(>_<)
「♪君を想い出す、アマンダ 濡れた路地を
マヌエルの働いていた工場に駆けていく君を
ひろがる微笑み 髪にかかる雨
なにひとつ気にせずに 逢いに行っていた
彼に、彼に、彼に…
彼は山へと発った
何も悪いことはしていなかったが (工場から)山へと送られた
そして5分間で粉々にされた
仕事に戻るサイレンが鳴る
多くの人が戻らなかった…マヌエルも…
君を想い出す、アマンダ 濡れた路地を
マヌエルの働いていた工場に駆けていく君を」
 3月10日…ロマン爆発!お月様の次に夜空で一番明るく見えるのは、宵の明星・明けの明星の“金星”だったけど、今月下旬からは国際宇宙ステーション(ISS)になるらしい。近日打ち上げられるシャトルは大型ソーラーパネルを積んでおり、これを宇宙ステーションに取り付けると70mというサッカー場並の巨大パネルが展開するという。太陽を反射して明るく輝くうえ、高速で移動しているので発見しやすく、これからは「今あそこに人がいるんだなぁ」と思いながら夜空を見あげる事になりそう。//本日の朝日新聞夕刊(大阪)の“熱血!マンガ学”というコラムに『ジョジョの奇妙な冒険』が取り上げられていた!(@JOJOさんを見て慌ててチェック)「作者は“奇想”に満ちた視覚的、言語的センスを持つ荒木飛呂彦」「勝負を分けるのは肉弾戦より知力と駆け引き」「歴代のジョジョや仲間が背負ってきた“人生”と、そこで培われた哲学の強靱さこそが、最後に勝利を導く鍵となる」「端役でも丁寧にその人生が描かれる」「作品のテーマは、人間は学び、成長する事ができる素晴らしい生き物であるという“人間讃歌”なのだ」。約700字という限られた字数の中で、100巻近くもある原作の魅力を上手くまとめていて、これを書いた京都国際マンガミュージアムの研究員・伊藤遊さんはスゴイと思った。「先頃、その作品がパリ・ルーブル美術館に展示された」と載っていたのも嬉しい!※どうして集英社は週刊少年ジャンプやウルトラジャンプにルーブルのことを載せないのかな(来月で展示が終わってしまう)。めっさ画期的なことなのに〜!/ジョジョネタをもうひとつ。話題のジョジョTシャツ大量リリースは、種類が豊富でビックリ。まさか猫草のTシャツが販売される日が来ようとは(笑)。このシリーズ、品質にこだわれば高くなるの当然ですが、それにしても半袖6千円、長袖7千円というのは、学生さんにはちょっち辛いかと…。できれば、こういう高価なTシャツと、以前にユニクロから出したように2千円前後のTシャツが共存する形が理想っす。読者は若者が多いわけで、10代でも手に入ってこそキャラグッズの意味もあるかと…。//ガンダム30周年を記念して実物大18mのガンダム像が東京品川に展示される。ガンダムの人気を考えれば、これまで作られなかったことの方が不思議なくらい。体の50カ所が発光し、霧を吹き出す(排気再現)というから本格的。夏休み期間中限定というのがもったいない。※次は是非、富野アニメの最高傑作「イデオン」を作って欲しいなぁ。イデオンの高さは105mですが(笑)。//巨大メカといえば、マジンガーZの新作『真マジンガー』が4月からオンエアされる。注目は監督・脚本の今川康宏。OVAジャイアントロボのあの今川さんが監督となれば、熱血アクションへの期待がいやが上にも高まるというもの。途中で制作費が尽きませんように!//僕の少女漫画への偏見を取り除いてくれた作品は、高1の夏に読んだ『ベルサイユのばら』。史実と架空のキャラを巧みに混ぜながら、歴史に翻弄される人々の壮大なドラマを描ききり、名セリフの山に圧倒された。その作者・池田理代子先生が、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を授与された。フランス革命を描いてフランス政府から認められたのは快挙っす!※「ベルばら」は文庫版なら全5巻しかなく、短いので全男性に読んで欲しい!アンドレの想いに涙せよ。(Ama
 3月9日…YouTubeには時々“こんなものまで”と思う作品がアップされていて驚く。20年以上前に関西のローカル番組でオンエアされた8mm自主製作映画『秘芸水戸黄門』が、まさにソレ。水戸黄門のストーリーを3分間に縮め、黄門様から悪代官、町娘までを“1人11役”で演じた作品。BGMや効果音も声で再現している。久々に観て、あらためてアイデアに感心し、シュールな世界に笑った。※『秘芸水戸黄門』(3分)。印籠は大きさが似ているフィルムケースを使ったとのこと。//漫画家永井豪先生の出身地、石川県輪島市に『永井豪記念館』が作られ、来月開館!これまでにも手塚治虫記念館(兵庫県宝塚市)、石ノ森章太郎記念館(宮城県登米市)、長谷川町子美術館(世田谷区)など漫画界の巨匠の記念館が作られ、来年は神奈川県川崎市に「藤子・F・不二雄アートワークス」の開館が予定されている。こうした記念館は没後に作られてきたので、存命の内にオープンするのは永井先生が初めてじゃないかな。漫画家の記念館は、そこに行けばいつでも原画見られる点でファンには嬉しいし、原画の散逸を防ぐ資料保管庫として重要な役割もある。こうなれば、是非とも集英社が全社をあげて『荒木飛呂彦美術館』を作って欲しいところ!カラーの生原稿がズラリと展示されている光景は、想像するだけで失神モノ。その場合、場所は故郷の杜王町(仙台市)になる可能性が大だけど、誰でも簡単に足を運べるよう、東京と仙台に本館・分館を作ってもらえると最高だなぁ。//ありそうでなかったNY発の傘“サムライアンブレラ”。柄を変えるだけで遠目には日本刀そっくりに。時代劇ファンが喜びそうだけど、ここまで似ていると国内では職務質問されそうっすね(汗)。//今日のNHK『英語でしゃべらナイト』の司会者に頭に来た。ジョン・レノンの息子ショーン・レノンがゲスト出演したんだけど、パトリック・ハーランから“ショーンに是非覚えて欲しい日本語があるか”と質問されたNHKの若い男性司会者が、超真面目なショーンに「巨○好き」(胸)と下ネタの日本語を教えていた。ショーンは女性に敬意を持って生きてる男。それだけに、発音した後に意味を尋ねたショーンは、固まってドン引きしていた。この青井実という28歳のアナは、日本語を扱うプロのハズ。「一期一会」「思いやり」「お互い様」「真心」「謙虚」や、花鳥風月系の「春うらら」「花吹雪」「お月見」「木漏れ日」「蝉時雨(せみしぐれ)」「晴耕雨読」など、詩的だったり美しい響きの言葉がいくらでもあるのに、なぜよりによって選んだ言葉が下ネタなのか。語学番組なのに!周囲にいた八嶋智人やパックン、押切もえが青井アナを注意するべきだし、たとえ現場で言ったとしても、編集段階でNHKがカットすべきだろう。ところがNHKは悪のりして字幕もお色気調の字体にしていた。…呆れ果てた。僕はこの番組をずっと応援してきただけに、ものすごく残念。ショーンに日本人として謝りたい。//ドラマ『ファン・ジニ』のロケ地情報を発見。ペンムが“鶴の舞”を舞った絶壁など、見覚えのある景色への行き方が詳しく載っていて、読んでるだけでテンションが上がった。
 3月8日…昨日に続き、映画の話題をもう少し。/古代ギリシャの物語なのに飛行機が写ってるとか、本来なら編集段階で修正すべきミスがそのまま残って公開された作品を紹介したサイトが面白かった。いろんな人が制作に関わり、試写で何度も見てる筈なのに、こういう大きなミスが気付かれないことってあるんだねぇ(笑)。/ハリウッドは今、伝記映画ブーム。ジョン・レノン、ヘミングウェイ、ルイ・アームストロング、スティーブ・マックイーン、ココ・シャネル、セルジュ・ゲンズブールなど、様々な人物が描き出される。この度、米エンターテインメント・ウィークリー誌が伝記映画ベスト25を発表。トップ10は(1)レイジング・ブル(2)アマデウス(3)アラビアのロレンス(4)グッドフェローズ(5)シンドラーのリスト(6)エリザベス(7)マイ・レフトフット(8)カポーティ(9)マルコムX(10)アメリカン・スプレンダーとなった。25本のリストを見渡すと、主演俳優や監督がアカデミー賞に輝いた作品が実に多い。やはり、実在した人物の物語は、それが真実なだけに観客の心に強く響くのだろう。/ハリウッドのもうひとつのブームはリメイク映画。「エデンの東」「俺たちに明日はない」「ネバーエンディング・ストーリー」「トータル・リコール」「フェーム」「フットルース」「エンゼル・ハート」「ベスト・キッド」「ロマンシング・ストーン」「遊星からの物体X」など、有名作品のリメイクがズラリ。ぶっちゃけ、この流れはどうなんだろう?SF映画なら最新技術で甦ったものを見たい気もするけど、「エデンの東」なんかジェームス・ディーンの傑作があるのにリメイクする意味あんのかな。「俺たちに明日はない」で主演したウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイも違和感を表明している。っていうか、このところ続編モノばかり作ってきたハリウッドは、いよいよその続編もネタ切れになり、リメイクに走っている気がする。前述した伝記映画ブームだって、見方を変えればオリジナルのストーリーを生み出せなくて、伝記に頼っている風にも見える。世界トップレベルの才能が集まるハリウッドなのに、この企画力のなさは、映画ファンとして心配になってしまう。/5月に公開されるジャッキー・チェンの新作『新宿インシデント』は、ジャッキー映画初のR-15指定に。この作品でジャッキーは役者として新境地に挑戦し、初めて人を殺害するなどハードな内容から中国では上映禁止となったという。古くからのジャッキー・ファンはどんな反応をするのかな。//最近の長雨は花粉症にはありがたいです。晴れと雨では飛散度合いが全然違う。昨春のギックリ腰がいまだに完治してないんですが、花粉症と腰痛持ちは最悪の組み合わせっすよ。クシャミする度に腰がピキュィーン!「ハクション!痛ッ!ハクション!痛ッ!ハクション!痛ッ!」のエンドレス。薬は仕事中に眠くなるので飲めないし、早く初夏になって欲しい〜。(>_<)
 3月7日…映画情報の専門サイトエイガ.COMの過去2ヶ月のニュースから「おおっ!」と思った情報を幾つか紹介。/遠藤周作の名作『沈黙』をあのマーティン・スコセッシが監督!主演の宣教師をオスカー俳優のダニエル・デイ・ルイスとベニチオ・デル・トロが演じ、若手実力派ガエル・ガルシア・ベルナルとも交渉中というんだから豪華すぎる。こりゃスコセッシ監督に2個目のオスカーが行くかも。/シェイクスピア4大悲劇の最高傑作『リア王』の映画化が2本同時に進んでいて、1本はアル・パチーノ、もう1本はアンソニー・ホプキンスが演じるという。超ド級の名優対決だ。ホプキンス版は3人娘のキャストがキーラ・ナイトレイ、ナオミ・ワッツ、グウィネス・パルトロウというから、役者のギャラだけで小国の国家予算並になりそう(汗)。/『トムとジェリー』がCGアニメで映画化!背景だけが実写というのがユニーク(『ロジャー・ラビット』みたいになるのかな?)。完成が楽しみだ。/スタローンがランボー5を作るというニュースにはビックリしたけど、彼が監督・主演する映画にシュワルツェネッガー知事がカメオ出演するというのも驚いた。僕らの世代は、同じ画面にスタローンとシュワちゃんが映ると、それだけでテンションが高くなると思う。しかもジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレンという他の俳優も、モロに世代直撃。どんな映画に仕上がるんだろうね!/『スパイダーマン』がなんとブロードウェーでミュージカル化!音楽を担当するのはU2のボノ!マジッすか!アメコミ・ヒーローのミュージカル、これは新たな客層を開拓するだろうし、メガヒット作になる可能性が大。/米エンターテインメント・ウィークリー誌が過去25年間に製作された恋愛映画の名作25本を発表。ベスト10は(10)メリーに首ったけ(9)プリティ・ウーマン(8)ザ・エージェント(7)恋人たちの予感(6)エターナル・サンシャイン(5)眺めのいい部屋(4)ブロークバック・マウンテン(3)ONCE ダブリンの街角で(2)ムーラン・ルージュ(1)タイタニック。なかなか興味深いタイトルが並んだベストだ。1位にベタな「タイタニック」がある一方で、「エターナル・サンシャイン」や「眺めのいい部屋」という映画ファンに好まれる作品も入っている。「ブロークバック〜」は同性愛の恋愛だし、3位の「ONCE」はタイタニックの制作費の5000分の1くらいで作られた小品だ。リンク先を見ると25位に「美女と野獣」というアニメまで入っている。だがしかし!こんなにバラエティに富んでいるのに、僕の中の3大恋愛映画「ラブ・アクチュアリー」「トーチソング・トリロジー」「グラン・ブルー」が入ってないのは残念無念。後者の2本が入らないのは、単純に観た人が少ないからだと思うけど、大ヒットした「ラブ・アクチュアリー」(Ama)が下位にさえランクインしてないのは、自分涙目ッス。あの映画の健気(けなげ)なマーク君は僕にとって命の恩人なんですが〜!(笑)
 3月6日…日本政府観光局のサイトによると、イギリスの人気旅行雑誌ワンダーラストが実施した「満足度が高い観光地ランキング」で、日本が初めて第1位に輝いたとの事。トップ10は以下の通り。(1)日本(2)ナミビア(3)ニュージーランド(4)ブータン(5)シリア(6)ペルー(7)エクアドル(8)ベトナム(9)インドネシア(10)ラオス。日本独自の文化、山水の風景、激ウマの日本食、発達した交通網、治安の良さ、こうしたものが評価されたんだろう。外国の人が“最も満足した”という国に住んでいるのは、素直に嬉しいね。ちなみに、この国別満足度の他に「都市別満足度」というのもあって、トップ10は(1)グアテマラのアンティグア(2)日本の京都(3)アメリカのボストン(4)ポーランドのクラクフ(5)キューバのハバナ(6)シリアのダマスカス(7)ラオスのルアンパバーン(8)ペルーのクスコ(9)オーストラリアのシドニー(10)エストニアのタリンという結果に。僕の場合はどうだろう?観光ゼロで駅→墓地直行のド貧乏巡礼なので参考になるか分からないけど、異国情緒や人々の優しさ、フレンドリーさ、物価などを総合すると、都市別満足度は次のようになるかなぁ。(1)トルコのイスタンブール(2)チェコのプラハ(3)ポーランドのクラクフ(4)シリアのダマスカス(5)インドのベナレス(6)イスラエルのエルサレム(7)イタリアのフィレンツェ(8)アルゼンチンのブエノスアイレス(9)オーストリーのウィーン(10)キューバのハバナ、次点でアテネ、バルセロナ、パリ、NY、ブリュッセル(ベルギー)。イスタンブールはイスラム圏だけど、西洋文化も入っていて開放的。大衆料理は美味しいし、気さくな人が多いし、歴史は古いし、物価は安いし、コーランが鳴り響く路地裏を歩いていると、不思議と落ち着く。プラハはナチスから爆撃されなかったので中世の街並みがそのまま残り、街全体が美術館!クラクフは大道芸人がたくさんいて、芸術の香りが漂っていた。※3年前の日記にアップした、クラクフの街角でバッハの『トッカータとフーガ』をアコーディオンで演奏していた青年(デジカメ動画41秒)。電気走りまくり!//7日の夜9時からBSで今年のアカデミー賞授賞式のハイライトがオンエアされます。僕がレポートしたWOWWOW版と字幕翻訳者が違うので、名優たちの感動スピーチがどんな風に訳されるのか楽しみッス!//同じ時間のNHKドラマ・白洲次郎の第2回にも期待大。戦前の留学経験から、“日本は絶対に負ける”と日米開戦に反対し続けていた白洲。しかし無能・無責任な軍部に政権を握られてしまう。やがて迎える敗戦。白洲は誇りをかけてGHQと対決する。
 3月5日…友人に教えてもらった『山登りゲーム』。子ども時代にデパートのゲームコーナーにあったので、めっさ懐かしかった。遊び方は(1)「insert coin」の文字をクリック(2)キーボードの方向キーを使って進む。これだけです!「進む」「戻る」ボタンの絵は飾りなのでクリックしないように(方向キーが反応しなくなる)。無事に山頂までクリアーできたら、アルプス一万尺を聞けて超ステキ景品の「画像」を見ることができます(笑)。反射神経が劣化しまくった僕でもなんとかクリアーできたので(30回近くトライ…)、若い人なら数回でゴールまで行けるんじゃないかな。落ち着いてキーを叩けばクリアーできるんだけど、制限時間1分なのでつい焦ってしまう。最後の崖ロープに何度悔しい思いをしたか!r(^_^;)//西松建設からの違法献金事件で政界激動。現時点では小沢代表がクロかシロか分からないけど、そもそも献金する側にとっては「誰が」「何の見返りを求めて」行なっているのか先方に伝わらないと意味がないわけで、小沢代表が“企業献金と思わなかった”というのは、苦しい言訳に聞こえてしまう。西松建設は足長おじさんゴッコがしたくて、3億も献金したわけじゃないだろう。個人的には、米大統領が若いオバマになったように、民主党も執行部の若返りをはかって、年金問題で奮闘した長妻昭政氏や枝野幸男氏ら中堅が代表になればいいのにと思う。今の執行部(元は自民党)は全く新鮮味がない。//かんぽの宿問題で不正を暴き出そうとしている鳩山総務相に最近注目している。建設費2400億円の日本郵政の宿が競争入札にかけられ、500億の金額を提示する業者もいるなか、なぜか109億円という安い条件を出したオリックス不動産が落札。しかも契約書には「購入後、転売化」とあった。TV報道(3分)では“バナナの叩き売り”とまで言われており、この取引が公正か解明されるまで払い下げを凍結する判断は適切だと思う。鳩山総務相は自公政権の中で起きた疑惑に、与党閣僚でありながら切り込む構図になっており、ここは何としても応援したいところ。重要文化財の東京中央郵便局の解体工事について、鳩山総務相が怒って言った「トキを焼き肉にして食うようなもの」も、ちょっと不謹慎だけど実に分かりやすい例えと思った次第。//アカデミー外国語映画賞を受賞した『おくりびと』が、史上初の25週目興行1位!昨年9月の公開週は5位スタート。5週目の3位が最高で、その後は28位まで下がって公開終了を待つだけだった。ところがオスカー効果で上映館が増え、25週をかけて興収ランク1位に輝いた。公開から半年後に首位になるなんて、こんなことがあるんだねぇ。
 3月4日…今日はジョジョ話題に特化!/ルーブル美術館で展示中の荒木先生の原画の巡回ルートが分かりました!(公式サイトの「プレスリリース」に載っていたけど、全文フランス語で今日まで分からなかった、汗)。9月にスイス・ローザンヌ、10月にブラジルのベロリゾンテ、11月にフランスのモントルーユ、来年1月にフランスのアングレーム、3月にベルギーのブリュッセル、そしてラストが「東京」とのこと!というわけで2010年に日本に巡回してきます!やった!気分的にはルーブル美術館で観るのがベストだけど、パリで見逃しても日本で観られるのは嬉しいですね!/本日、『スティール・ボール・ラン』第17巻が発売!ダーク・グリーンの表紙が渋い。コミックス派の人は半年ぶりとなる待望の刊行っすね!とりあえず、軍服ディエゴかっこよすぎ!(17巻・Ama)/先日メディコスが発売した承太郎の可動フィギュアが届いたんだけど、これはマジで凄すぎ!発売前に開発者は「ジョジョ立ちの再現に成功」と豪語していたけど、まさか実際に奇妙なポージングを可能にするとは!承太郎の手首の交換パーツは5種類10個もある。この価格の従来のフィギュアは、手首交換不能か、よくて2種類。5種類あればいろんな組み合わで楽しめ、こういうところからも製作者のジョジョ愛が感じられる。第3部連載から20年たっての可動フィギュア化だけど、待った甲斐があったというもの。先月のスタープラチナにも大満足だし、本当にメディコス社にはファンとして「よくぞここまで」と御礼を伝えたい!この勢いで来年は是非第4部、第5部、第6部とお願いします!
 
まさかこのレベル3ジョジョ立ちまで可能にするとは!
しかも、ちゃんと肘が目線より高く上がっている!
 
何の支えもなく「やれやれだぜ」ポージングが可能。
この不安定な姿勢で立つことにおったまげた!
※承太郎フィギュアの定価は3675円だけど、アマゾンで予約した時は3100円くらいでした。よく売れているのか、現在の価格はアマゾンも強気で3500円くらい。先月に出たスタープラチナは2800円まで下がっており、単体ごとに最近の株価並みに乱高下している模様。ちなみに今月下旬の第3弾はシルバーチャリオッツ、来月がポルナレフっす!
 3月3日…アカデミー賞ルポ最終回!/主演男優賞のプレゼンター5人は、ロバート・デ・ニーロ、アンソニー・ホプキンス、マイケル・ダグラス、ベン・キングスレー、エイドリアン・ブロディ。女優に負けずこちらも圧巻の顔ぶれ。ホプキンスがブラッド・ピットに「ベンジャミン・バトンで真の性格俳優の見事な演技を我々は見た」、キングスレーがミッキー・ロークに「(ハリウッドに)戻ってきてくれて嬉しいよ。復活したチャンピオン、ミッキー・ローク」、ダグラスがフランク・ランジェラに「映画が始まってすぐに雑念が消え去り、あなたの内面に引き込まれた」、ブロディがリチャード・ジェンキンスに「実力のあるあなたが改めて正当な評価を受けたことを祝福します」と、ノミネートの祝辞を贈った。最も印象的だったのはデ・ニーロから『ミルク』で同性愛者を演じたショーン・ペンへの言葉「信じられません、ペンが秘密を隠してこれまでストレートの役ばかり演じてきたなんてね(このジョークに会場は大爆笑)。彼はスターであることに捕われず、どんな役にもなりきります。“アイ・アム・サム”“ミスティック・リバー”“リッジモントハイ”“デッドマン・ウォーキング”、本作“ミルク”でもそうでした。ショーンは…(ここで拍手が大きすぎる為、しばしスピーチ中断)…彼は映画以外の活動にも全力を注ぎます。人権運動に尽力し、世界の指導者に提言したり、穏やかにパパラッチを諭したりします(会場爆笑。ペンはかつてパパラッチの足首を掴んでホテルの9階から逆さ吊りにした事がある)。人生において偉大な俳優であることより、偉大な人間であることの方が大事です。それこそが、我が友人ショーン・ペンです」。果たして、主演男優賞にはペンが輝いた。授賞式の前にミッキー・ロークは「俺はペンが獲って欲しい。落ち目になった時、アイツだけが最後まで友達でいてくれたんだ」と語っており、他の候補者からも望まれた受賞だった。大喝采の中でステージに上がったペン。ペンはイラク戦争前夜にバグダッドへ飛び、現地から「ブッシュは武力攻撃をするな」と吠えたハリウッドいちの反戦活動家で、同性愛者など少数派の権利保護運動でも先頭を走っている。その彼にアカデミー会員は投票を入れたわけで、ペンのスピーチ第一声は「ありがとう!みんなアカ(共産主義者)でホモ好きでロクデナシだね!」(場内爆笑)「受賞は予想外でした。こうして皆さんに評価されたことに感激しています。今夜会場の外の憎悪に満ちたサインを見た人も多いはずです(※会場の外に「同性愛は認めない」と叫ぶキリスト教団体がいた)。カリフォルニア州の同性結婚反対の票を入れた人たちに、この機会に考え直して欲しい。考えを変えないなら子孫の代まで恥は続くでしょう。なぜなら人間は誰にも平等の権利がなくてはいけないからです。(拍手)私は新しい大統領にあのようにエレガントな人物を選んだこの国を誇りに思います。この国だからこそ、勇気ある芸術家が誕生します。ノミネートされた全ての候補者に敬意を表します。勇気ある芸術家はその感受性の豊かさゆえに多くの困難も生み出してしまいます。そこからミッキー・ロークが再び立ち上がってくれました。皆さんどうも有難う!」。/まさかレポに7回もかかるとは。それだけ今年は例年以上に名スピーチが多かったということですネ。デ・ニーロの言葉を聞いて彫刻家ロダンの「肝心な点は感動すること、愛すること、望むこと、身震いすること、生きること。芸術家である前に人間であれ」を思い出しました。//ショーン・ペンといえば、去年10月30日の日記で作品の魅力を吠えまくった『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペンが監督!)がついにレンタル開始!この映画は実話。主人公の青年はモノが溢れていれば幸せという考え方が理解できなかった。そして天に切望する「愛よりも金銭よりも信心よりも名声よりも公平さよりも、真理を与えてくれ!」。やがて自分を偽りながら生きるのが限界になり、“これ以上文明に毒されないよう”に脱出を決意する。全貯金を慈善団体に寄付し、クレジットカードを切り刻むと家を飛び出した。まず西海岸へ向い、そこから北上する。カナダの先にあるアラスカを目指して。すべての若者に見て欲しい青春映画の傑作ッス!(Ama
 3月2日…アカデミー賞授賞式レポの第6回。いよいよ主要3部門へ。主演女優賞のプレゼンターで登場した5人は、ソフィア・ローレン、ニコール・キッドマン、シャーリー・マクレーン、ハル・ベリー、マリオン・コティヤールという超豪華な顔ぶれ。この5人が壇上に姿を現すと、会場は総立ちになって拍手で迎えた。候補者紹介の中で、シャーリーはアン・ハサウェイについて「候補になったのは初めてですが、これから何度も名前が挙がるでしょう」、マリオンはケイト・ウィンスレットを「常に新しい役に挑んできたあなたの演技に勇気を貰った」と讃えた(この言葉を聞いてる時のケイトが泣きそうな顔をしていてジーンとくる)。そしてニコールがアンジェリーナ・ジョリーに、ハルがメリッサ・レオに祝辞を贈った。最強インパクトはなんといっても今年75歳のソフィア・ローレン!右手を腰に当てたままアゴを上にあげて大貫禄。ソフィアは語る「次の候補者をどう紹介したら良いでしょう…彼女の名前そのものが比類なき才能を示します。そう、“メリル・ストリープ”です(名前自体が雄弁な説明となるのが凄い。※メリルは既にオスカーを2度受賞)」。注目が集まる中、マリオンが受賞者の名前を発表。「ケイト・ウィンスレット!」。ケイトは6回目のノミネート(『愛を読むひと』)でついに悲願を達成した。壇上で大女優たちと抱き合う姿に胸が詰まる。ケイト「受賞スピーチの練習をしてないと言ったら嘘になります。8歳の頃、お風呂で(オスカー像の代わりに)シャンプーを手に鏡の前で真似をしたわ。ここに立つことができてとても幸運に思います。私を信じてくれた人に感謝します。そして候補になった皆さん、自分がメリルと並ぶとは信じられなかったでしょう。(メリルを指差し)メリル!あなたにはそのくらい卓越した存在でいて欲しいの!(拍手)アカデミーの皆さん、有難うございました」。ブラボー、ケイト!/次は主演男優賞なんだけど、文章量が多いので先に最優秀作品賞の模様を。司会のヒュー・ジャックマン「次のプレゼンターは、今夜私が必死にアピールしている相手スティーヴン・スピルバーグです!」。過去の作品賞候補のハイライト映像が流れた後、スピルバーグ監督が読み上げたのは『スラムドッグ$ミリオネア』!インドのスラム育ちの少年を描いた作品だ。少ない資本で作られたこの映画がハリウッドの大作を制した。製作者は関係者全員を壇上にあげてスピーチ。「これだけ多くの仲間とここに立ち、喜びを分かち合えて幸せです。映画製作の道のりは素晴らしいものでした。大スターも大きな後ろ盾もなく、お金も少ないスタートでしたが、誰もが脚本を読み、この作品に惚れ込んだのです。情熱と信念、これさえあれば何でも可能だと証明できたと思います!」。(次回で本当の本当にラスト!)
 3月1日…アカデミー賞授賞式レポの第5回。監督賞を受賞したのはインドを舞台にした映画『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイド監督。オスカー像を手渡されたボイド監督は、両足を揃えて3度高くジャンプした。いわく「昔、子ども達と約束したんです。奇跡的にオスカーを受賞したら、プーさんのトラのティガーになりきって受け取るってね。(会場爆笑)インド・ムンバイの皆さん、悠々と生きる人々よ、映画を手伝ってくれた人も、そうでない人も、あなた方の前では空さえも小さく見えます。どうも有難う」。/外国語映画賞のプレゼンターはリーアム・ニーソン(@シンドラーのリスト)。本命と言われていたのはイスラエル軍のレバノン侵攻を告発した映画『戦場でワルツを』。また、政治テロ組織の誕生を描いた『バーダー・マインホフ』の名も上がっていた。だが、リーアムが読み上げたのは日本映画『おくりびと』!壇上で滝田洋二郎監督は「この映画で私を助けてくれた全ての人に感謝します」。これまでに11本の邦画が同賞にノミネートされてきたけど、受賞は果たせなかった。ここ30年で候補になったのは『影武者』(1980)、『泥の河』(81)、『たそがれ清兵衛』(03)のたった3本だけ。今回の受賞はその意味でも快挙だった。過去に世界で評価された日本映画は時代劇が多い。外国人にとっては武士の衣装や絢爛豪華な着物、ハラキリなどの独自の美意識が興味を惹きやすいという点もある。一方、『おくりびと』は今の日本を舞台にした作品。納棺の過程は珍しいものであっても、あくまでも現代劇であり、時代劇のような見た目のインパクトはない。その上での受賞ということからも、いかに優れた脚本であるかが分かる。本作は葬儀を通して普段は気付かなかった人間同士の心の繋がりを再発見する作品であり、国籍が何であろうと、人は必ず死ぬ点で誰にとっても他人事ではなく、生き方を考えずにはいられない映画だ。僕が嬉しいのは、受賞をきっかけに様々な国の人がこの作品を観る機会が増えること。“極東の不思議の国”“東洋のガラパゴス”と言われる日本だけど、心を込めて死者を送り出す姿から、本質的には何の違いもない同じ人間と受け止められるのは間違いない。それも、とても肯定的に。
※『おくりびと』の企画を滝田監督に持ち込んだのは本木雅弘。授賞式後の会見で監督は「この賞の半分は主演の本木雅弘さんのものです。そして、海外の言葉の通じない人にこの映画が通じたことは、僕にとってもの凄く嬉しいことです。映画は言葉を超える、国を超えると実感しました」と語っていた。※アマゾンのDVDランキングで、なんと『おくりびと』『つみきのいえ』が1位と2位のワンツー(1日深夜時点)。アカデミー賞の効果、恐るべし!//昨夜の白洲次郎の伝記ドラマ、伊勢谷友介や原田芳雄(吉田茂役)の熱演も、映画並みに凝った演出やカメラ(映像)もすごく良かった!誰が演出しているのか調べたら、あの傑作ドラマ『ハゲタカ』を担当した大友啓史。全3回とのこと、次回のオンエアが楽しみっす。英国ロケなどすごく制作費がかかっているのが分かり、「だからNHKは金がなくて天地人がショボいのか」と勝手に納得(笑)。先週の天地人は、いくら合戦シーンを撮影する予算がないとはいえ、大河前半の最大の見どころである織田軍との「手取川の戦い」まで、長澤まさみの回想シーンで終わらせるなんて、あんまりだぁぁあああ!





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