12月31日…皆さん、一年間のご訪問、本当に有難うございました!よいお年をお迎えください! //12/23の日記にオフ会レポの第3弾(ラスト)をアップ!懇親会の模様も報告。 //作曲家でミュージシャンの大瀧詠一さんが解離性動脈瘤のため昨日急死との速報。享年65。突然の死に、訃報を見て目を疑った。青春時代にアルバム『A LONG VACATION』(1981)を聴きまくった。当時はまだレコードの時代(CD生産開始は翌年)。レンタルレコード屋で返却を待ち続け、やっとこさ借りたアルバム。「君は天然色」(5分)を追悼で聴く大晦日。ご冥福をお祈りします。 //今年の紅白、『あまちゃん』出演者の歌のリレーでウルウル。ドラマでは東京に出られなかったユイちゃんが、紅白という大舞台でアキちゃんと歌っている…ドラマと現実が交錯した最高のオチ。拍手。小泉今日子さんや薬師丸ひろ子さんが、ドラマの登場人物の名前で出ていたのもグッと来た。一年の最後に素晴らしい贈り物。官九郎さんに脱帽! //来年の年末、この国はどうなっているのか、見当もつきません。これほどたった一人の人間(首相)が日本社会に影響を与えることになろうとは。自民政権が続くとしても、せめて強行採決などしない、民主主義を大切にする人物がトップになりますように。 //明日は初日の出を見られる地域が多そうですね! |
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12月30日…12/22の日記にオフ会レポの第2弾をアップ!今年は大阪で第2回ジョジョ学会と映画ファン・オフもやったんだけど、仕事や反秘密保護法に追われ、まとめレポを年内に作成できなかった…。1月に必ずアップします!m(_ _)m | ||||||||||||||||||||
12月29日…12/21の日記にオフ会レポの第1弾をアップ。全三回の予定! //大晦日のおすすめ番組表をアップ。実に14本。BSではジョジョ全話やバック・トゥ・ザ・フューチャー3部作のマラソン上映あり。クラシック音楽も充実。朝ナマは例年以上に必見。 //靖国神社の販売ブース、“静かな慰霊の場”とはまったく相容れない、浮ついた世界。目眩がする。恐ろしいほどのノリの軽さ、チャラさ。これが神社の土産ものなのか?“ねじれ解消餅”のパッケージイラストを見ると、「もう一度、強い日本へ」の言葉と大砲の絵。“不戦の誓い”をするための神社では? |
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12月28日…来年1月18日の北海道オフの詳細をアップしました!東京や大阪のオフ会になかなか来られない北海道の方、3時間のみのイベントですが是非交流しましょう!初心者向けのアート鑑賞入門もやります! //産経新聞はこれまでも数々の偏向報道を流してきたけど、昨日の沖縄基地移転問題のニュースは過去最悪レベル。産経新聞の見出し『沖縄、盛り上がらない反対運動 県庁集結は約10人』。一方、沖縄タイムス『辺野古反対派約千人が県庁になだれ込み』(元は共同通信の記事)。10人と千人!産経は12時15分開始の人間の鎖より1時間前に取材して約10人と配信。反対派の集合時間の1時間前なんだから少ないのは当たり前。それを「盛り上がらない反対運動」とは明らかなミスリード。これはもう誤報では済まない犯罪レベル。産経の中にも良心的な記者はいるはず。会社のこんな狂った行為を放置していてはダメだ。 //社会学者・金明秀さん(関学教授)のツイート、140字から感情が伝わる。「今でもレイシストのヘイトスピーチが平気になったわけじゃない。食らい続けていると、少しずつ何かに被曝するように心の体力をそがれていくんだよ。苦痛を和らげたり回復するための工夫をたくさん覚えたから、もうそう簡単に折れたりはしないけれども、傷は傷としてそこにあるんだよね。生傷のまま」。 //安倍氏の靖国参拝に抗議や懸念を表明した外国を整理。昨日時点で、米国、中国、韓国、台湾、ロシア、欧州連合(EU)。メディアでは、英国ガーディアン紙、仏ル・モンド紙、NYタイムズのほか、保守系のFOXテレビなども。国のトップの暴走で、どんどん日本のイメージが悪化。中国の軍部は軍事力増強の口実ができて喜んでいるだろう(世界に対して「やはり日本は危険」と訴えられるから)。最近の国際世論はかたくなに日韓首脳会談を拒み続ける韓国側へ疑問の声も出始めていたのに、これで朴大統領の強硬姿勢の正しさを証明してしまった。10月にジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官が来日した際、靖国神社ではなく千鳥ヶ淵戦没者墓苑で“あえて”献花したのは、「靖国に行くな」という明確なメッセージ。これでは中韓と日本の間を取り持とうとしていた米国のメンツは丸つぶれ。瞬く間に日本は孤立してしまった。こんなことも予想出来ない男に政権を任せたくない。政府トップが平気で憲法違反する国が法治国家といえるのか。 //明日、『八重の桜』総集編。涙腺決壊確実。 |
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12月27日…●日本国憲法〜政教分離条項 《第20条1項後半》いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 《第20条3項》国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 《第89条》公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。 憲法はこのように第20条で国家が宗教と距離を置くことを厳格に定め、さらに第89条ではダメ押しで財政面からも関わりを禁じている。 昨日、安倍氏は勤務時間中に国民の税金で動いている公用車で靖国を訪れ、「内閣総理大臣・安倍晋三」と名前&肩書きを書いて玉串料を納め、本殿に花を奉納した。これのどこが「私人として」の参拝なのか。信教の自由をいうなら、自家用車で訪れ、マスコミに連絡せず、帽子を深く被って早朝に参拝すればいい。記帳は当然肩書きなし。 //靖国神社は、法的には天理教や幸福の科学と同列の、一般の私営・宗教法人である。しかも、飛鳥時代や奈良時代からあった訳ではなく、明治創建の新興宗教だから、伊勢神宮を本宗とした「神社本庁」にさえ属していない。一部の人は“日本人の魂”というけど、江戸以前の歴史とは何の関係もない。それどころか、国家神道の価値をあげるために、明治政府は廃仏毀釈(はいぶつきしゃく、仏教弾圧)を断行し、現存していれば国宝級の仏像や寺院建築が大量に破壊、焼却させた。日本文化史上、取り返しのつかない悲劇であり、タリバンがバーミヤン大仏を破壊したようなことを全国規模でやった。そこまでして国民に崇めさせた国家神道は、先の戦争で極限まで利用された。その反省にたち、憲法には先述した政教分離条項が入った。 //昭和天皇は戦争指導者(いわゆるA級戦犯)が靖国に合祀されて以来、靖国への参拝をとり止めた。外交問題化する前のことであり中国が騒いだからじゃない。最後の参拝は1975年。中曽根元首相が公式参拝して中韓が猛抗議したのは1985年。外交問題に発展する10年前に、もう参拝を止めていたんだ。その理由を元宮内庁長官・富田朝彦が聞いてメモに書いていた。昭和天皇いわく「私は或る時に、A級が合祀され、その上 松岡、白取までもが。筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが松平の子の今の宮司がどう考えたのか。易々と。松平は平和に強い考えがあったと思うのに親の心子知らずと思っている。だから 私あれ以来参拝していない。それが私の心だ」。これを解説文入りで書くとこうなる→ 「私はある時に、A級戦犯が合祀され、そのうえ(ナチスとの日独伊三国同盟を締結した)松岡洋右・元外務大臣、(国際連盟脱退を主導した)元駐伊大使の白鳥敏夫までもが祀られた。(先の靖国神社宮司)筑波藤麿は慎重に対処してくれた(1966年に旧厚生省から合祀を依頼されても退任まで10年以上合祀しなかった)と聞いたが、(元・宮内相)松平慶民の子の今の宮司(松平永芳。1978年にA級戦犯を合祀)がどう考えたのか。やすやすと(合祀するとは)。松平慶民は平和に強い考えがあったと思うのに、親の心子知らずと思っている。だから、私はあれ(合祀)以来参拝していない。それが私の心だ」。 これ以上ないほど明確にA級戦犯合祀に不快感を語っており、崩御後、平成になってからも今の天皇は一度も参拝していない。この“富田メモ”をめぐっては一部保守論客が「本当に昭和天皇の気持ちか分からない」と珍説を流しているけど、僕がまとめた“昭和天皇発言録”でも分かるように、無理やり戦争を進めた連中に昭和天皇が怒っていたのは明らか。天皇の意志に背いて、無謀に戦線を拡大して310万人もの国民を死に至らした戦争指導者たち。彼らは同時に、近隣国にとっては加害者の象徴だ。アジアの被害者数は見当もつかない。行動保守を自称する人は、天皇を尊敬すると言っておきながら、天皇の意志を踏みにじってきた旧戦犯の合祀になぜ抗議しないのか(「やむにやまれず開戦した」のは対米には言えても中国には言えない。しかも「やむにやまれず」は正しくない※日米近代年表)。 //ちなみに、先月僕は子どもと靖国を参拝した。子どもには初めて。靖国には南方で戦死した祖母の2人の兄が祀られている。だから子どもを“逢わせたい”と思った。“靖国は新興宗教”“支配システムの一環”と分かっていながら手を合わせるのは、「靖国で会おう」と言って死んだ人の思いを大切にしたいから。 僕が靖国や千鳥ヶ淵、知覧へ行くのは、「祖国のために尊い犠牲になられ…」なんて言葉を届けるためではない。「国家に殺害された人々」への鎮魂だ。教科書では伝えてないけど、大半(60%以上)の日本兵は戦死ではなく餓死だ。ビルマ(ミャンマー)のジャングルでは万単位で死んでいる。ずさんな補給計画が破綻した果ての飢え死に。玉砕特攻させたのも、捕虜になることを認めないという点で、国家による殺人だ。そんなメチャクチャな仕打ちを受けて亡くなった方への慰霊のため参拝する僕にとって、安倍氏が口にする「尊い犠牲になられ…」は、死者への冒涜に思える。「国の為に命を捧げた英霊」という表現の中には、「国が無理やり命を捧げさせた市民」が入っていない。日本兵は誰もが自ら命を捧げたわけじゃない。召集令状を拒否すれば懲役刑、家族・親類は非国民の一家として糾弾されるという、選択肢のない実態を、「国に命を捧げた英霊」という言葉が覆い隠す。自分たち(政治家)の先輩が、死に追い込んだという当事者的な視点が靖国に参拝する政治家の言葉から感じられない。国家が殺しておいて、国家がその死を美化するのは、二重の侮辱。 ※「アジアで文句を言うのは中韓だけ」という意見について。一番被害を受けた国だから文句を言うのは当たり前。中国や韓国を「反日」にしたのは日本。侵略さえしなければ恨まれることもなかった。戦後、中韓の人々は80年代まで被害を忘れようとしてきたのに、日本の右派政治家が定期的に傷口に塩を塗るから今の事態になった。視野の広い勝海舟は「日中韓同盟で欧米に対抗」という構想を持っていたのに。 学生さんはこれから冬休みなので、少し長い記事ですが、以前にアップした次のコーナーを読んで頂けると、日本兵がどのように死んでいったか、そしてアジアの人々にどんな災厄をもたらしたか伝わるかと(何であんなに中韓が怒ってるのかも分かります)。 ★近代史年表〜日本と韓国/中国/東南アジア/米国 12月26日…アメリカ大使館のHPを初めて見た。今日の安倍氏の靖国参拝について公式声明。「日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する」(2013年12月26日)。米政府はこれまで首相の靖国参拝に公式に反対したことはなく、声明を出して批判したのは極めて異例の対応。“親日国”の台湾も抗議→「日本政府は史実を直視し、近隣国の国民感情を傷つける行動を取るべきではない。対立を高めず、前向きな思考で周辺国と友好関係を発展させるよう望む」。 【追記】米・中・韓・台湾に続いて、ロシアも批判声明「過去の歴史を正しく理解することは、日本と近隣諸国が今日、関係をつくる上で重要な基礎となっている。第二次世界大戦の結果を巡り、世界で受け入れられている評価から日本社会を離れさせようとする試みが強まっている」。さらにはEU(欧州連合)まで「地域の緊張緩和や、日本の近隣諸国、とりわけ中国、韓国との関係改善に貢献しない」と異例の声明。EUは「緊張を高める行為の自粛」が必要と強調。著名なユダヤ系団体『サイモン・ウィーゼンタール・センター』も「戦没者を含め、亡くなった人を悼む権利は万人のものだが、戦争犯罪や人道に対する罪を実行するよう命じたり、行ったりした人々を一緒にしてはならない」と非難声明を発表。同団体は7月に麻生副総理が憲法改正に絡んで戦前のドイツのナチス政権を引き合いに出し「手口を学んだらどうか」と発言した際も批判し、麻生氏は発言を撤回している。 12月25日…一昨日の天皇誕生日に今上天皇が出したコメントに胸熱。日本国憲法の大切さ、作った人々への謝意、自ら守っていく、この3点を表明されていた。後日、詳細を記します。 |
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12月24日…「銃弾の提供は一部の閣僚が外交安保政策を密室で議論する国家安全保障会議(NSC)で即決された。十分な説明のないまま、国民の見えないところで、重要政策が転換される恐れが現実になったといえる」(東京新聞)。南スーダンでPKO(国連平和維持活動)に参加している日本の自衛隊が韓国軍に銃弾1万発を無償で提供。日本の弾薬が国連や他国に譲渡されるのは初めて。歴代の自民内閣は武器輸出を原則禁じた武器輸出三原則を遵守し、武器・弾薬の譲渡を否定してきた。今回、弾薬譲渡の経緯について、日韓の説明が全く食い違っている。安倍内閣は「緊急性があった」、韓国政府は「特に緊急ではなかった」。そこってめちゃくちゃ大事なとこ。絶対にハッキリさせないと。それにしても安倍内閣は、これまで自民の先輩が固く守っていた境界線を、簡単に踏み越えて行くなぁ…。韓国への実弾供与を決めたのはたった4名の閣僚。 //沖縄の仲井真知事、マジで辺野古埋め立て承認するつもりなのか。公約と真逆なんだが…。 //超話題の映画『ゼロ・グラビティ』、年内鑑賞は無理になったけど、1月2日に観に行けそう!どの映画評を見ても絶賛の嵐。今年一番の声が多数。嗚呼、ウズウズする! //シカゴの地下鉄がクリスマス・バージョンに。ありそうでなかった電車の電飾走行。正面だけじゃなく、側面も全部やっちゃうとこがスゴイ。山手線も走らせたら話題になると思う。 YouTubeの動画(27秒)をよく見ると、連結部分にクリスマス・ツリーを載せた特殊車両がある。 //来年の大河『軍師官兵衛』、NHKの特報を見ると戦闘シーンがけっこうリアル。ファンタジー路線の『天地人』『江』よりも、緊張感のある『龍馬伝』『清盛』に近い画面づくりっぽい。嬉しい。 //オフ会後の懇親会で当サイトの『愛国リベラル』という価値観が“画期的”という声を複数の方から頂き、今日は天皇誕生日ということもありTOPのグルミット(ワンちゃん)を日の丸に。 |
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12月23日…(つづき オフ会レポ第3弾ラスト) 昼食タイム15分を挟んで後半戦に突入。懇親会の模様も含めてレポ!ぶっちゃけ、今回のオフ会は“参加者が一ケタかも知れない”と心配していた。なぜなら、11月以降、ウチのサイトは尋常でないほど時事ネタまみれだったから。秘密保護法の反対記事一色になったし、「この管理人はイッちゃってる」と、「そういう管理人が主催するオフ会は苦手な空気になりそう」と、距離を置かれる可能性が高いと思った。でも当日は33人が集まって下さった。自己紹介の時に数人の方が「直接(サイトの)お礼を言いに来た」と言って下さり、大袈裟に聞こえるかも知れませんが、細胞レベルで救われた思い。まっこと、感謝しています。m(_ _)m
(1)俳優たちの魂の熱演!〜一般のドラマなら先の展開が分からないため、ドキハラ感で視聴者を引き付けられる。大河が現代ドラマと異なるのは、視聴者が「信長は本能寺で死ぬ」「平家は負ける」「関ヶ原の戦いは東軍が勝つ」「龍馬は暗殺される」など、超重大ネタバレを先に知っていること。その意味で大河ドラマはスタート地点が絶対的に不利。だけど、俳優もスタッフも「ネタバレ上等」と、不利な条件をものともせず、名優たちの圧倒的な演技力と優れた演出でマイナス面を跳ね返す。むしろ、展開がバレている分、視聴者は俳優の演技に集中できると、マイナスをプラスに変えて視聴者の心を鷲づかみにする。 (2)アートシネマのような画面作り&息をのむ臨場感〜かつての大河はスタジオ撮りまる分かりの照明下の演技が多かったけど、『龍馬伝』から始まった、光や影、スモークを巧みに取り入れた美しい画面は時間を忘れて見入ってしまう(without『江』)。もちろん『龍馬伝』以前の大河も良いけど、あまりに『平清盛』の映像美が毎回ブッ飛んでて、僕は完全にノックアウト。ため息が出るほどの映像美。空気感まで再現していたので、まるで自分が平安末期にタイムスリップしたかのような臨場感を味わった。『八重の桜』はBGMが名曲揃いで画面の“質感”も良かった。 (3)名セリフ多発の脚本〜(1)で書いたように歴史ドラマはネタバレ前提だけど、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』が2人の結末を分かっていても感動できるように、脚本家が解釈した歴史上の人物の名セリフで感極まること多数。大河の登場人物は生死をかけて行動する者が多く、生き方を反映したポジティブな言葉に勇気づけられる。 ※そろそろ戦国、幕末の繰り返しではなく、まさかの縄文時代や、勇気を出しての満州事変→太平洋戦争というのもやって欲しい。 /その後、辻井伸行さんのピアノ演奏(ロシア公演)を聴き、18時半から22時まで懇親会!解散後、ネットカフェに泊まるメンバーを中心に、12人で居酒屋へ。朝10時から始まったオフ会。24時になっても、まだまだ話は尽きず、名残惜しさをもって終電でお開き。
・何かを批判するときは、「こうすればもっと良くなる」と、明るい未来を提示する書き方の方が読後感が良い。 ・チャップリンのように笑いを使って批判するのがいい。 ・たまには怒りを爆発させていいと思うが、そういう時は“文字を反転”するか、リンクを貼ってリンク先で大暴れするとよろし。 ・政治家はプライドが高いから、国民が怒りを表明するより、バカにする方が効果的かも。 ・文芸ジャンキーの魅力は意見を過度に押し付けて来ないこと。基本的に“僕はこう思う”のスタンス。それを無くさないで欲しい。 ・カーネギー著の『人を動かす』を読むべき。人を動かすには、とにかく褒めることが肝要。与党を誉めながら政策転換を迫る書き方が良い。 ・詩を書いてはどうか。反体制の言葉も詩なら読み手の抵抗が少ない。 ・「シンプソンズ」「サウスパーク」を見て権力批判のユーモアを磨こう。 --等々。話の流れの中で「墓参りするのは保守。墓マイラーのカジポンさんは、ある意味保守派」というのも。結論として、日々の日記はたとえ批判が正当であったとしても、それだけで終わっては荒涼とするので、「何かひとつグッドニュースを入れよう」ということに。それがあるだけで、ささくれ感が軽減する。僕としても精神衛生上、良い(相手が権力者であっても、他人を批判する文章を書くと心の芯が黒ずんでヘトヘトになるから…)。グッドニュース作戦、新年から初めて行こうと思う。これだけ情報が飛び交う世の中、良い話が全く見つからない日などないだろう。昼食後、22時まで晩ご飯も食べず、真摯に相談に乗って下さった皆さん、本当に、本当に、有難うございましたァアアア! |
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12月22日…(つづき オフ会レポ第2弾) 昨日、10時から始まったオフ会の“お薦めアート・プレゼン大会”。読者の方の趣味の多様さを感じる濃密な空間。
●インビクタス-屈服しない者たち 私を覆う漆黒の夜 鉄格子にひそむ奈落の闇 私はあらゆる神に感謝する 我が魂が征服されぬことを 無惨な状況においてさえ 私はひるみも叫びもしなかった 運命に打ちのめされ 血を流しても 決して屈服はしない 激しい怒りと涙の彼方に 恐ろしい死が浮かび上がる だが、長きにわたる脅しを受けてなお 私は何ひとつ恐れはしない 門がいかに狭かろうと いかなる罰に苦しめられようと 私が我が運命の支配者 私が我が魂の指揮官なのだ ※ヘンリーは『宝島』の作者スティーブンソンとも親交があり、片足の海賊シルバー船長のモデルとなった。
(レポその3につづく) |
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12月21日…本日、当サイトの24回目の読者交流会(オフ会)を開催しました!参加された方お疲れさまでした!10時スタート22時終了の12時間イベント。サイトの読者同士が互いにお薦めアートを紹介する企画は6回目(最初の1回は音楽限定)。関西圏以外では北海道、宮城、東京、静岡、富山、香川、広島などから参加があり、北海道の方に「オフ会なら来月札幌でやるのに、いいんですか」と尋ねると「ここ(関西)でしか聞けない話があるので」とのお返事。うおお…感動。 今回オフ会に参加した33人のうち、紹介者は過去最多の20人。持ち時間10分という制約のなか、各自が紹介したラインナップは次の通り→ ルネサンス期の彫刻家ピエル・フランチェスコ・ディ・バルトロメオの生涯と作品/ブラームス間奏曲(ピアノ:グレン・グールド)/歌舞伎の魅力解説(「女殺油地獄」など)/T・Pぼん(タイムパトロールぼん)藤子F不二雄/HELTER SKELTER(ブンブンサテライツ)ロック/シカゴ交響楽団の名トランペッター、故アドルフ・ハーセスが吹く「展覧会の絵」(ムソルグスキー)ショルティ指揮/超人ロック(聖悠紀)漫画/ネルソン・マンデラという人物、そして映画『インビクタス』からウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩/Mr.BASSIE(AUGUSTUS PABLO)レゲエ/ポリスノーツ(小島秀夫)ゲーム/BRAHMAN=ロック/愛し愛されて生きるのさ(小沢健二)J-POP/ヤン・シュヴァンクマイエル短編集=映画/ALRIGHT(The Birthday)ロック/霊媒師いずな(真倉翔×岡野剛)漫画/ブロークン・フォール(振付家ラッセル・マリファント)モダンバレエ/スターバト・マーテル“悲しみの聖母”(振付イリ・キリアン)モダンバレエ/熱風Rider(RIDER CHIPS)特撮ソング/仮面ライダーSPIRITS (村枝賢一)画集/Fallen Angel(キング・クリムゾン)ロック/HISTORY(マイケル・ジャクソン)/ルパン三世リミックス/ドラマ『太陽にほえろ!』に見る松田優作のカッコ良さ/ゴッド・オブ・ウォー@ゲーム。 この他に、CDやDVDを使用しない新しい試みとして、生ギター演奏による映画『ニューシネマ・パラダイス』の楽曲&Andy Mckeeの『Drifting』演奏、ご自身が撮影したスライドを使ってのフランスの世界遺産モン・サン=ミシェル(建築)の魅力紹介、そしてノートパソコン&パワーポイントを駆使して本格的なプレゼン『美しさとは何か〜心を癒すもの』と題した芸術考察をされた方もおられました。ギター演奏は大好評で、是非来年も演奏をお願いしたいです。以下、順不同でフォトレポート!
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12月20日…明日は大阪で読者交流会!遠方からの方、道中お気をつけて! 12月19日…明後日のオフ会第2部の大河ドラマ講座のため、3カ月前から少しずつ見返していた歴代最高視聴率(平均視聴率39.7%、最終回47.8%!)を誇る『独眼竜政宗』全50話をついにフル鑑賞。渡辺謙さんが若い!勝新の秀吉、ド迫力!最も演技に引き込まれたのは知恵者の大内定綱を演じた寺田農さん。 /ただドラマを見ているのはもったいないから、30話を過ぎたあたりから、時代劇によく出てくる言葉をメモっていた。僕の個人的な印象による登場率が高いセリフ15選は以下の通り。 ・天晴れな物言いじゃ(あっぱれなものいいじゃ) ・有り体に申してみよ(ありていにもうしてみよ) ・ご拝顔を賜り、恐悦至極に存じまする(ごはいがんをたまわり、きょうえつしごくにぞんじまする)※面会をかしこまり喜ぶこと。 ・祝着至極!(しゅうちゃくしごく)※この上なく嬉しいこと。単に「祝着!」もよく出る。 ・お家の一大事(おいえのいちだいじ) ・はて、面妖な(はて、めんような)※不思議なこと ・お言葉、いちいちごもっとも ・これはしたり※してやったりorしまったの両方に使える ・元より承知しておる(もとよりしょうちしておる)例文「敵は10倍、おぬし死ぬぞ!」「元より承知しておる!」 ・さにあらず/さりながら ・その議は平に(そのぎはひらに)※“その話題はお許しを”の意 ・からくりいたす※敵に工作する ・まずはお家ご安泰(まずはおいえごあんたい) ・苦しゅうない※近くに寄れ ・ゆるゆると 登場頻度トップ3を選ぶとすれば(1)祝着至極!(2)これはしたり(3)有り体に申してみよ、って感じかなぁ。あまりに大河ドラマを見過ぎて、つい日常で使いそうになる(笑)。 |
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12月18日…サイトの雰囲気が今月前半の鬼神バトルモードから、少し穏やかになってきたのは、様々な読者の方から「激高は逆効果」と意見を頂いたからデス。僕は安倍政権が国民をナメているのは、怒り方が生ぬるいからと感じ、もっと感情を前面に出そうと思ってたんだけど、ある年上の読者の方から、能楽師・世阿弥の著作『風姿花伝』の次の一節を送って頂き、これを読んでハッとした。 ●「怒れる風体をせん時は、柔らかなる心を忘れるべからず。また幽玄の物真似に、強きことわりを忘れるべからず」(風姿花伝 第七 別紙口伝より) →能を演ずる際に気をつけなければならないことはたくさんある。たとえば、怒っているようすを演じる時には、柔らかな心ということを忘れてはならない。これは、どんなに怒りをあらわにしたとしても、それが荒っぽく見えないようにするためである。激怒したりする場合に柔らかな心を持って行うというのは、どういう理由によるものだろうと思うかも知れないが、つまりはそうしてはじめて、それをみた人の目に珍しく、つまりは新鮮に映るからにほかならない。 また幽玄、すなわち遠く遥かな何かにつながる演目を演じる際には、強い心を持つということを忘れてはならない。このようなことは、舞いにせよ、動作にせよ、物事のありようを表す物まねにせよ、あらゆることについて言えることであって、つまりは、どんなことであっても、たとえば住まいを定めるように、一つのありように安住して、それ以外のことを忘れてしまってはならないということにほかならない。 また身体を使う時には、心根、すなわち心の持ちようが大切であり、体を激しく動かす際には、踏み出す足の運び、つまりは足踏みを、むしろ、そっと忍ぶようにしなければならないし、逆に足を強く踏む際には、体を静かに保つよう心掛けねばならない。(現代語訳: 谷口江里也) /若い読者の方からも意見を頂いた。自分の半分ほどの年齢の人にアドバイスをもらって恥ずかしいけど、しっかり教訓にするためにも書き記しておきたい。 ・アートを語るときと、政治を語るときは、文体を変えねばいけない。映画や音楽のことを語る場合は熱く書く方が伝わるけど、政治の場合は感情をこめてはいけない。 ・落ち着いた文章でなければ、そこに“つけいる隙”が生じてしまう。 ・相手をさげすむ言葉を使ってはいけない。その言葉が出てきただけで嫌悪感を与え、もう読んでくれなくなる。 最後の「相手をさげすむ言葉」というのは“バカ”とか“しね”という類いのもので、これは今まで極力使わないようにしてきた。特に後者は一度もない。野田元首相が大飯原発を再稼働させたときと、消費増税を決めたときは、民主への裏切られ感もあって怒りが“K点”を越えたけど…。ある政策に対して、問題点を強調したいが為に使った汚い言葉が原因で、文章を最後まで読んでもらえなかったら本末転倒。それゆえ、この部分は細心の注意を払っていきたい。 |
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12月17日…本日、安倍政権は初の「国家安全保障戦略」を閣議決定した。その中に、これまで武器輸出を禁じてきた「武器輸出三原則」の見直しや、全国民を対象にした愛国心教育=「わが国と郷土を愛する心を養う」を明記している。武器輸出大国である国連安保理・常任理事国(米・英・ロ・仏・中)と異なり、日本は武器輸出せずに世界第3位の経済大国になった。だからこそ日本が平和を呼びかけると説得力があるし、それを僕は誇りに感じている。報道では、安倍氏は武器輸出三原則の“撤廃”も視野に入れているとのこと。「死の商人」になる必要はない。/愛国心についても、政府に強制されなくとも、安倍氏よりも強く持っているつもりだ。まったく余計なお世話というか、そもそも自分の生まれ育った国や故郷を嫌う人がいるのか。自殺者3万人、天下りや無駄金を放置しての増税ラッシュ、違法残業容認の過労死社会など、国民の愛国心を折るような政治を続けておいて、“もっと愛せ”とは都合が良すぎる。そもそも安倍氏は中韓や北朝鮮の愛国教育を批判しているのに、自らが愛国教育を進めるのは矛盾している。 /それにしても、安倍氏がホストとなって都内で催した東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳ら約200人を集めた夕食会(14日)の報道には絶句した。安倍氏は乾杯で「エンターテインメントを楽しみましょう」とあいさつし、始まったのが写真のショー。アセアンにはイスラム諸国もあり文化的配慮が必要。ミニスカを履いているAKB48に罪はない。安倍氏やこれを止めなかった取り巻き連中が問題。日本には歌舞伎や文楽、太鼓や琴など、伝統芸能がたくさんあるのになぜなのか。
//こういう日々が次の総選挙まで最低3年も続くと思うと暗たんたる気持ちに。でも日本政府は今月良いこともやった。国連総会本会議で日本が中心になって核廃絶決議を呼び掛け、20年連続で採択された。被爆国の日本が主導しているから、各国も前向きになる。決議では「核兵器なき世界」の実現を求め、核拡散防止条約(NPT)の順守を各国に呼び掛けるとともに、北朝鮮の3回目の核実験を非難した。政府の光の面を見て、それを押し広げていきたい。批判ばかりというのは本当に疲れるし消耗する。 //公開中の『ゼロ・グラビティ』がスゴイらしい。早く観に行きたい! |
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12月16日…私事だけど今日で結婚10年目になる。10年前に掲示板やメールで祝福メッセージを下さった約200名の方、その節は本当に有難うございました!あれからの10年、皆さんの人生もいろんな変化があったと思います。僕も父が他界したり子どもが生まれたり、仕事の浮き沈みなど色々ありましたが、なんとかこうして生きています。 /そして、あらためて妻に感謝。お墓だ、ジョジョだ、反戦リベラルだと、あちこち飛び回って迷惑をかけてるんだけど、“結婚前から分かっていたこと”と笑ってくれている。一度金銭的な事情から、文芸研究家をやめて脱サラ前の仕事に戻ろうとした際、「約束が違う」と本気で怒られた。文芸の研究をやめることは約束違反というのだ。あの時、諦めずに墓巡礼をライフワークとして貫くことを決めたから、最近は講演の仕事も増えてきた(来月北海道に行けるのも石材業界から講演を依頼されたから)。考えてみれば一度もサイトに妻への感謝を書いたことがなかったので、10周年を機に「ありがとう」と刻んでおきたい。 ※10年前にアップした結婚報告ページに久々にリンク。出世したら結婚指輪を1800円のシルバーリングからプラチナにグレードアップする計画だったけど、いまだ当初のまま(汗)。次の20周年には変わっていますように。r(^_^;) ※そのとき、ふうはもう中学2年生か。全く想像つかん…。 |
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12月15日…歯に衣着せぬ物言いで、同業者から最も尖っていると評される日刊ゲンダイ。10月28日の時点で、安倍氏のNHK人事介入を批判し、『“皆サマ”から“安倍サマ”のNHKにする気なのか』『安倍ファッショは、すでに始まっている』と書いていた。その後、NHKは秘密保護法の強行採決を中継せず、野党議員の質問も流さず、テレ朝、TBS、そしてフジでさえ「強行採決」とテロップを出しているのにNHKは出さず、明らかに政権ベッタリの御用放送に成り果てた。消費税や原発問題では賛成・反対両派の学者や市民をスタジオに集めて討論番組をやったのに、秘密保護法は一度もナシ!秘密保護法が個々の市民にどんな影響がありうるのかという解説はいっさい行わない。同局に異変が起きていることは間違いない。あらためて、目に余る安倍氏のNHK人事介入について問題提議したい。 NHKの最高意思決定機関は経営委員会。会長の任命権など強い権限を持つため、経営委員は国会の同意が必要な人事だ。秘密保護法の採決前に安倍政権が選んだ4人の新任委員の顔ぶれは次の通り。 ・本田勝彦氏…安倍氏の元家庭教師。JT顧問。保守系財界人の安倍支援グループ『四季の会』のメンバー。 ・長谷川三千子氏…保守系の哲学者。首相の知人で保守の立場から憲法改正を主張。モットーは「オンナは子を産み育てよ」。 ・百田尚樹氏…作家。保守系月刊誌で「安倍政権の最も大きな政策課題は憲法改正と軍隊創設」と言い切ったガチの軍国主義者。自民党総裁選前に、長谷川氏と発起人になり『安倍首相を求める民間人による緊急声明』を出した。「再び日本は立ち上がるだろう。安倍晋三はそのために戻ってきたエースであると私は思っている」(百田尚樹「安倍晋三論」/WILL) ・中島尚正氏…海陽中等教育学校長。同校副理事の葛西敬之氏は「四季の会」の一員で、財界きっての原発推進論者。葛西氏はNHK現会長の松本氏を嫌っており“松本降ろし”の刺客。(参照記事) 全員が安倍氏と親密で、思想的にも極めて近く、モロに“お友達”人事。こんな露骨な人事は過去になかった。12人いるNHK経営委員のうち10人が安倍政権下で任命されたメンバーに入れ替わってしまった。 悲しいかな、この流れを受けてギブアップしたのか、秘密保護法の参院強行採決の前日に、NHKの松本正之会長が退任を突然表明した。NHKの原発報道は手ぬるいと思ってたけど、それでも福島の原発は津波が来る前に地震で壊れていたことをスクープしたり、太平洋戦争を始めた軍人たちの無責任っぷりを暴くなど、リベラルな番組もオンエアしていた。 NHKの新しい会長は、経営委員12人のうち、9人以上の賛成で決まる。つまり安倍氏の取り巻き4人が反対すれば「拒否権」が発動され新会長は信任されない。 安倍氏は幹事長代理の時に、従軍慰安婦問題の番組についてNHK幹部を呼びつけ、放送前に内容を変更させた過去がある。そんな安倍氏の意向を受けた新会長が誕生すればどうなってしまうのか。これは公共放送の乗っ取りであり、いわばメディア界の合法的クーデター。 その嫌な予感を裏付けるかのように、参院特別委の強行採決前夜の『ニュースウォッチ9』はトップニュースが北朝鮮の粛清(秘密保護法ではない!)。そして専門家が「日本も北朝鮮のサイバー攻撃の対象」と語り秘密保護をアピール。次のニュースは中国の「防空識別圏」問題で、日米軍事同盟の機密保持の重要性を示唆。昼間も国会を映さず、クイズ番組や旅番組を普通に流していた。きっこ氏がNHKに“なぜ中継しないのか”と抗議の電話をすると「国民に関心がないので」と返事が返ってきたという。だが、同時間にネットの国会中継には何万人もアクセスが集中していた。公聴会の生中継もなし。 強行採決当日はマンデラ氏死去がメインで、参院本会議の採決直前の『ニュースウオッチ9』は「同盟国アメリカと高度な情報を共有するために、秘密とすべき情報がもれるのをなくすべきだというのは多くの政党が共有している」とキャスターがまとめ、知る権利には踏み込まず。続くコーナーでは海上自衛隊の歌手で、自衛隊の広告塔となっている“歌姫”をたっぷりと特集。同時間に多くの市民が国会前で抗議運動していることは1分も報道しないのに…。歌姫はそんなに緊急性のある報道なのか?トドメは法案成立後の翌朝のNHKニュース。トップは強行採決ではなく、「サッカーW杯の組み合わせ」!サッカーの話題は18分も続き、さらには今報道しなくてもいいオウム平田被告の手紙。僕は愕然とした。 以前のNHKなら深夜枠を使ってでも国会中継をオンエアしていたのに、秘密保護法の強行採決を、衆院でも参院でも中継しなかった。この露骨な官邸のメディア支配に対し、マスコミからの抗議は極めて弱く、それゆえに国民の間にも危機感がない。NHKは私企業ではない。国民からお金をとる公共放送だ。不偏不党であるべきなのに、終始「秘密保護法は公務員など一部の人間だけが対象になる」とミスリードする報道姿勢だった(本当は一般人も対象)。法案成立を後押ししたNHKの罪は重い。「戦中の大本営発表を想起させる言論封殺の危機なのに、大手メディアの追及は鈍すぎます」(元NHK政治部記者・川崎泰資氏)。 ※民放との比較詳細コラム。 ※欧州では政府関係者とマスコミ上層部が接触することが固く禁じられている国もあるとのこと。日本もそうなって欲しい。安倍氏は大手メディアの社長としょっちゅう食事している。 ※日テレの罪…NHKと同じく日テレも「強行採決」という言葉を使わなかった。それどころか「衆院を通過」「衆院で可決」の字幕を使い、あたかも正常な形で採決が行われたように印象づけた。日テレ創始者&読売新聞元社長の正力松太郎は、“ポダム(Podam)”というコードーネームを持つCIAのスパイであることが米国公文書で明らかになっており、その読売・日テレがスパイ防止の意義を説くのはタチの悪いブラック・ユーモアだ。 //YouTubeから削除されていた、統一教会の洗脳活動の動画(2分半)がdailymotionにアップされていた。短い映像なので是非jこのヤバさを知って欲しい。安倍氏が統一教会イベントに送った祝電の紹介(1分45秒)もあった。dailymotionは脱原発ムービーも多く有難い。 //映画「アラビアのロレンス」(1962)の主演などで知られるアイルランド出身の名優、ピーター・オトゥール氏が14日に81歳で死去。8回のアカデミー賞のノミネートは過去最多! また1人、名優が去った。合掌。 |
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12月14日…秘密保護法を巡って「反対派は“監視社会”とか大袈裟に騒ぎすぎ」「すぐに戦争と結びつけるから、ヒステリックに見えて反対運動が広がらない」という意見がある。それゆえ、少し反対派の内面世界について語りたい。 同法について、法律家だけでなく、音楽家、作家、映画人、画家など多数の表現者からも反対の声があがった(芸術家が属する“表現人の会”は1万人以上で反対声明)。その中の少なくない人が、戦前・戦時中の人権弾圧に猛威をふるった『治安維持法』と絡めて反対している。 ●治安維持法について もともとはテロ対策、過激派、共産主義の取締りを理由に1925年に施行された。刑罰は「10年以下の懲役または禁錮に処す」。それがわずか3年後に、「死刑または無期もしくは5年以上の懲役もしくは禁錮」と、一気に最高刑が死刑に厳罰化された。取締まりの対象も広がっていき、特高警察は思想とは無関係に「政府や軍部に逆らう者はテロリストの卵」と見なし、“治安維持”のため片っ端から逮捕していった。敗戦で同法が廃止される1945年までの20年間に7万人以上が逮捕され、194人が取調べ中の拷問・私刑によって死亡し、さらに1503人が獄中で病死した。起訴された者は全体の10%。“なんだ9割が不起訴じゃないか”と思うかも知れないけど、自由な言論を封じるには「逮捕されるかも」と、国民に感じさせるだけで充分だった。 特高警察は「犯罪を未然に防ぐ」という理由で、事実上、反体制の疑いがあれば誰でも逮捕ができた。検閲につぐ検閲で、作家や芸術家は自由を失い、「非国民」「国賊」と名指しされぬよう、常に権力の目を気にしながら、創作活動を続けていた。映画関係者は軍からの命令で、好戦的な国策映画の制作を強要され、画家たちも日本軍が大活躍する戦争画を描かねば、画材が配給されないという境遇に追い込まれていった。作家の中には小林多喜二のように特高警察の拷問で殺される者まで出た。出版関係者への弾圧となった横浜事件では、編集者、新聞記者ら約60人が逮捕され、約30人が有罪となり、苛烈な拷問・虐待で4人が獄死している。 戦時中、国が国民を騙していることを一部の人間は分かっていた。米国に連戦連敗と知っていたが「特定秘密」(機密情報)であるため誰にも言えず、報道も真実を伝えず、国民は「勝った!勝った!」という政府のウソを信じ込まされていた。秘密保護法も政府のウソを知っていても内部告発すれば懲役10年になるため、真実は表に出て来ない。再び日本人は同じ様な法律で目・耳・口を塞がれてしまうのか。 ●秘密保護法、問題の第25条 25条に『共謀し、教唆し(きょうさ、そそのかし)、又は煽動した者は、三年以下の懲役に処する』とある。これを捜査するには密告と、メールや電話、室内の盗聴しかない。25条は一般市民も対象になっている。“共謀”、つまり、事前逮捕OKというのは監視・盗聴が前提だ。公安警察は、反原発デモを呼びかけたり、政府に批判的な人間を、合法的に監視・盗聴できる。これでデモを呼びかける人が消えれば、政府・役人は万々歳だろう。 ●“治安維持法より酷い”の根拠 治安維持法は成立時に罰則対象を「国体を変革し、または私有財産制度を否認することを目的として結社を組織し、または情を知りてこれに加入したる者」にしていたけど、秘密保護法は取締まり対象のテロリズムの定義を「政治上その他の主義主張に基づき、国家もしくは他人にこれを強要する活動」(第12条)としており、誰かが強要されたと思えば、それが具体的に肉体を傷つけなくても、条文上は話をするだけでテロ対象となるため、いくらでも恣意的に運用できる。その点が「戦前でもここまで最悪の法はなかった」と指摘される由縁だ。 ●原則60年は国民主権の死亡宣告 人間の寿命を考えた時に原則60年で公開というのはありえない。当事者が生きているうちに、秘密の是非を検証しなければ意味がない。秘密指定した人間が死んでしまうと、“なぜ秘密にしたのか”と国民が理由を聞き出すことが不可能。主権は国民にあるはずなのに、国家運営の基本部分に国民が関われない。これでは民主国家といえない。 最初に治安維持法が可決された際、同時に普通選挙法が施行され、それまで高額納税者の男子だけが持っていた選挙権が、満25歳以上のすべての男子に与えられるようになった。治安維持法に反対世論はあったものの、人々は「普通選挙法を導入した政府だから、治安維持法を乱用しないだろう」と思っていたし、“テロ防止なら仕方ない”という心理もあって国民的な反対運動にならなかった。今も“中国脅威論”のもと、既に情報漏えいを防ぐ法律はあり、ちゃんと機能しているのに、“なんか中国がヤバそうだから新法が必要かも”と受け入れている部分があり、そこが懸念される。 今回、憲法学者や刑法学者、日本全国の弁護士会など、多くの法律家が空前の規模で秘密保護法に反対した。全都道府県の弁護士会すべてが反対声明を出したなんて、僕は他に記憶がない。法律家は条文そのものを重視しており、いかに安倍晋三や政府要人が「一般市民とは関係がない法律」と答弁しようが、肝心の条文に「一般市民には適用されない」と書かれてない以上、政権が代わった際に乱用される可能性があることを批判している。 秘密保護法は「行政が過ちを犯さない」ことが絶対条件になっている。国民は何が隠されているか分からいから検証ができない。だが、過ちを犯さない人間、組織はこの世には存在しない。この法律は国会ですらチェックできない仕組み(官僚が官僚をチェックする)になっており、国民から何十万票も集めて当選した議員が、たった1人の官僚の隠した情報を知り得ないという、実に馬鹿げた事態になる。絶対に廃止すべき法律だ。 ※秘密保護法に賛成の方、どうでしょう、これで反対派が不安に感じていること、そのバックボーン的なものが伝わったでしょうか。反対派はインパクトのある言葉で大袈裟に騒いでいるのではなく、この法律が強行採決の連続で強引に可決された経緯も踏まえ、ガチで心配しているのです。特に戦争を体験した高齢の表現人ほど、「しまった、気付くのが遅かった」という戦前と同じ過ちを繰り返さぬ決意でいるのです。 ●口約束では信用できない 劇作家・永井愛さん→国旗・国歌法が成立したとき、当時の総理大臣は「義務づけを行うことはない。国民の生活に影響や変化が生ずることにはならない」と国会で言明しました。文部大臣も教育現場で強制することはない、とはっきり言いました。しかし、現実には正反対のことが起きました。法律ができた4年後の2003年、東京都教委は、学校行事で「国旗掲揚・国歌斉唱」の完全実施を求める通達を出し、従わない教職員を処分しました。国は黙認し、最高裁も処分を「違憲」とはしていません。この通達以降、都の教育現場では多くの人が内心で「おかしい」と感じながら、処分を恐れて発言しない。君が代を歌っているか確かめるため、教師の口元を監視する学校も出始めた。民主主義国家でやることではありません。 ●ジャーナリスト・浅井久仁臣氏「安倍晋三氏をファシストと指摘する論者が増えている。私は当然、それは極論であって欲しいと願うひとりだ。だが今回、ナチスがかつて言論の自由を奪い、文学や芸術を弾圧した事を知る文学者や芸術家の研ぎ澄まされた感性が鋭く反応したのを見て、“極論”が現実味を帯びてきたと思う様になった」。 |
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12月13日…ネット掲示板などを見ていると、秘密保護法の推進派はスパイ法案に絡めて「絶対必要」と煽っているけど、いろんな法律専門家が「秘密保護法には外国人による特定秘密の取得に関して、罰則規定が一切ない」と指摘している。僕も条文を全部読んで、外国人の項目がないことを確認した。この法律はスパイをどうのこうのじゃなく、国民の知る権利&内部告発を封じ込める法案。 //秘密保護法はリベラル派の学者だけでなく、改憲論を主張してきた保守派の学者からも「法案を廃止に!」と声があがっている。慶応大の小林節教授(憲法学)が執筆した以下のコラムは保守派の人にこそ読んで頂きたいもの。 →人間は間違える存在だ。それ故、法制度は人間の不完全性を前提につくられている。特定秘密保護法はどうか。秘密を漏らした公務員とそれに協力した民間人に厳罰を科すのに、行政官や政治家が不正な隠蔽(いんぺい)をしても裁かれない。 行政官と政治家は過ちを犯さないという前提なのだろう。国民を威嚇する法律をつくりながら自分たちは安全地帯にいる。裁判所など第三者の目を入れ、不当な情報隠しや「国民の知る権利」を侵していないかを監視する手続きが絶対に必要だ。政府がかたくなにそれを拒むのは理解に苦しむ。まるで悪意があるように見える。 秘密指定の解除は原則六十年になった。責任者はみな死んでいる。権力者が絶対に責任を問われない秘密保護法は悪法以外のなにものでもない。これは権力側が国民に対して起こした反乱だ。 秘密保護法を成立させた安倍政権は集団的自衛権の行使容認に突き進むだろう。選挙で得た多数議席を背景に国民投票に委ねることなく、憲法を骨抜きにする考えだ。同盟国である米国のために、自国が攻撃を受けていないのに地球の反対側でも付き合う義務が生じる。世界の警察官を辞めたがっている米国が肩代わりを期待している。私は改憲論者だが憲法を変えるかどうかは国民投票で決めなくてはならないはずだ。究極の解釈改憲(※実際に改憲せず解釈で対応)である集団的自衛権の行使は断固として反対だ。権力は腐敗する。特定秘密が際限なく広がることはない、と言われても信じられるだろうか。秘密保護法は廃止させなければならない。政権を代えることが最大の情報公開だ。 ※政権交代すれば、前政権が隠していたことが明るみになるため、政治家は大掛かりな悪いことが出来ない。 //そして保守派の言論人、ネット保守の生みの親でもある、小林よしのり氏のコラム。 →産経新聞の「産経抄」を読んで、その頭の悪さにめまいがした。従米主義者の岡崎久彦が「特定秘密保護法案」で秘密になるのは、レーダーの性能や軍艦の甲板の厚さなどであり、それは外務省の局長でも手が届かないものだという。一般の国民や新聞記者がつい入手し、漏らしてしまうような代物ではないという。ただ日米同盟のために、米国の国家機密が漏れないようにするための「特定秘密保護法案」だというのだ。この説明で、産経新聞の記者は、「ストンと腑に落ちた」のだそうだ。頭の悪さが度外れている。反対している国民は「法案」そのものの危険性を問題にしているのである。「法」は運用する者次第だから、この法案では、どこまで拡大解釈されるかわからないと言ってるのだ。アメリカ様の国家機密を守ることだけのために運用される法律だと、どこに書いてある?さらに言うなら、ベトナム戦争の原因となった「トンキン湾事件」のように、アメリカ政府が「秘密」にする謀略だってある。イラク戦争の根拠である大量破壊兵器の存在も、結局なかったではないか!アメリカの戦争に巻き込まれる根拠となる「秘密」が、いかがわしいものであっても、公務員がマスコミに漏らしてはならないとする法律は危険極まりない。日本をアメリカの戦争に巻き込むための「特定秘密保護法案」だと言っても過言ではない。 公務員は権力の僕(しもべ)ではない!「公」の僕(しもべ)であるべきなのだ!!リンク |
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12月12日…ツイッターには庶民の声が溢れるが、著名人でない限り大手メディアに取り上げられることはない。先日も書いたように、平和への想いも、ファシズムへの怒りも、どんな良い言葉も、誰かが記録せねば電脳の海に消えてしまう。同時代の声を切り取り、今を生きる人々と共有するため、そして後世の歴史家のため当日記に刻んでいく。 ●帰りに新宿三丁目でコンビニに立ち寄ると、50代男性がコンビニの外国人の女性店員に「おい外人、日本から出て行けよ」と罵声を浴びせていた。止めに入ると50代が「何だお前も外人か、文句あんのか?」というので、「大いに文句がある。同じ日本人として恥ずかしい」と返すと、50代男がひるんだ。(Ikuo Gonoi) ●TPPに入れてもらって、日本版NSCと秘密保護法やって、次は武器輸出オッケーにして共謀罪やって愛国心の押売りやって、集団的自衛権行使認めて、改憲に着手して、企業は何でも減税、非課税の代わりに個人はどんどん増税して。自民党に投票した人はホントにこんなことやって欲しかったのかな?(山口一臣) ●1986年にスパイ防止法に反対した(元自民・自治大臣)白川勝彦氏。「当時の自民党には真の自由主義者がいた。今回の法律も真の自由主義政治家なら賛成することなどあり得ないが、自民、公明、日本維新の会から表立った反対の声が上がらなかった」(毎日)。「新党」「政界再編」もふくめ大政翼賛体制が進みつつある。(有田芳生) ●いまのような、どこに自分たちが行くんだろうと、自分で考えないとわからない時代が来たときに、歴史的なことに対する無知とかいうのはいずれしっぺ返しが来る。(宮崎駿) ●『秘密保護法案に反対しないと大変なことになる』って知人に言ってしまったところ『私は生活を楽しみたい。政治的なことはできない。あなたみたいに特別な人じゃないから』と言われた。政治的?そうは思わない。政治こそ生活そのものだよ!それに、私は特別じゃないよ!マイノリティーではあるけども。(和田秀子) ●「いよいよ、この国に住み続けることを迷い考えてしまいます」ピーター・バラカンさん。特定秘密保護法、脱原発からの逆行に触れて。そう考える日本人は増えていくと思います。日本が嫌いなのではなく、官僚と政治家に乗っ取られた日本が嫌。(香陽子) ●やはり、特定秘密法案成立までの議論でものすごく違和感があったのは、「普通の人には(この法律は)関係ない」だね。事実として関係がないという以上に、防衛や安全保障外交、テロ対策、諜報などで何を政府がしているかについて「関心を持つな」という強いメッセージ。(崎山伸夫) ●制限はあったものの「大日本帝国憲法」だって様々な自由が保証されていて、信教の自由も保証していた(第28条)。それらの自由権を空文化させたのが治安維持法とその度重なる改悪なのだ。今目の前で繰り広げられているのは「日本国憲法」でのそれだ。(阿部兼二) ●【どういう国になったのか4】「秘密保護法」が牙を向けている先は、明らかに市民である。実際、米国に盗聴されているのに安倍政権は抗議もせず、逆に石破幹事長は国民の「デモ」を「テロ」同然だと言った。民主主義を根本的に否定する石破発言に、自民党内部もメディアも辞任を求めない。何でもあり。(金子勝) ●安倍首相は「秘密の範囲は広がらない」と記者会見で語った。ウソか法案を理解していないか、どちらかである。私は参議院本会議で拉致情報が特定秘密に指定されるのではないかと、たとえば確たる生存情報などをあげて問うた。森大臣(官僚が答弁を準備)は「状況による」と答えた。秘密は広がるのだ。(有田芳生) ●特定秘密保護法案に反対するデモをする場合、一部ではすでに使われているかもしれないけれども、ジュリアン・アサンジ氏や、ウィキリークスや、アノニマスの象徴のガイ・フォークスのお面など、国際的にわかりやすいシンボルを使うと、外国メディアも報道しやすいと思うよ。(茂木健一郎) ●餓死者すら出ている中、生活保護法を改悪し、消費税も増税する一方で、大企業の交際費は上限無し50%非課税って(呆)。交際費の課税率下げるからもっと接待しろよ、と言いたいのか?(志葉玲) ●@masterlow: 新大久保のヘイトクライムを見て見ぬふりしてた連中は『ネルソン・マンデラ追悼』とかぬかすな。→強く同感。特定秘密保護法案もそうだが実際に行動しない文化人/知識人/アーティスト/評論家が多すぎ。情報集めても行動しなくては意味ない(わたなべりんたろう) ●ネルソン・マンデラ。サッチャーからテロリストと呼ばれた自由の闘士よ。知っているだろう。自由と平和のために闘う僕らもまた、テロリスト呼ばわりされている。同志よ、この列島で闘うわれらに力を。あっち(あの世)に行く前に、国会前に、ちと、顔を出してくれ。(山猫) ●三宅洋平さんがデモについて、直ぐに政治状況をひっくり返せなくても、同じ思いの人々の繋がりは深まる。ネットワークが形成される。とつぶやいていた。この三宅さんのデモの捉え方に俺もまったく同意。例えが変かもしれないけれど、デモの効果は東洋医学や漢方薬に似ているのかもしれない(まこりんAA) ●(1)レッテル張り、(2)子供を利用すること、(3)著名人(又は、アジアで)は〜と言って一部の言論を全体の主張であるかのように偽装すること、こういったことは左翼の得意な主張方法→そのあなたが「左翼」とレッテル張りですね。(佐藤 圭) ●イラク戦争を推進した人間は英国でも米国でもみな断罪された。しかし日本でイラク戦争賛成の旗振り役だった北岡伸一氏は、安保法制懇の座長代理で集団的自衛権行使容認で影響力をもっている(孫崎享) ●愛国心なんか強制するな。特に自民党からそんなこと言われたくない。原発推進して原発事故起こして、海山川里を放射能まみれにし、故郷を奪っておいて謝罪なし。日本の主権を放棄するようなTPPを推進して、「愛国心」なんてよくいえます。 (夕化粧) ●幕末に日本人は、外国の謀略にのせられて自国民同士で争った。結果、儲かったのは外国人の武器商人だ。しかし日本の教育はこのことを殆ど教えない。「戦争をすると、誰が儲かるのか?」この視点こそが最も重要なのに、日本のマスコミはこの点を一切報道しない。(Northern Lights) ●今晩の報道ステーションで、公明党幹部と官房長官との電話内容が明かに。それによると、消費税の軽減税率導入と引き換えに、特定秘密保護法成立に協力、取り引きしたとのこと。 本当ならとんでもないこと。公明党の公約実現のために、国民の基本的人権を売ったのだ。価値観がムチャクチャだ。(佐々木まさひこ) ●公明党も創価学会も、上層部がすっかり勝ち組になっているのですよ。大企業と付き合い、飲食をし、電通と仲良くして渋谷や新宿の大液晶モニターで広告を流している。懐も暖かくなって、もう二度とマスコミにたたかれていた頃に戻りたくないのだ。(wanko2003) ● 安倍が中国の話をして「いかなる状況であっても国民の命と財産を断固として守らなくてはならない」→毎日首を吊ったり、餓死したり、電車に飛びこまなければならない状況に追い込まれている数多の人々はこの男の頭の中では国民の中には入っていないのだろう。(大野 英士) ●安倍晋三は喧嘩したいとしか思えない。RT @sohbunshu: 喧嘩はお互い譲らないから起きるものだ。@ndoro4 じつは日本も今年5月に、中国から約130kmの空域にまで防空識別圏を広げています。あちらから見れば安倍政権の挑発です。(ウツボマン) ●ウクライナが大変なことに。首都では連日数十万人のデモが続く。ウクライナの人口は約日本の1/3。(宋 文洲) 〔リベラル番長 きっこさん特集〕※読者10万人のツイッター主 ●政治家の給料を「公約の達成率」で決めるようにすれば、選挙の時に「できもしない公約」や「やる気もない公約」を票集めのために羅列する候補者はいなくなる。どの候補者も本当に実現可能でやる気のある公約しか掲げなくなる。有権者が「公約詐欺」に遭う確率は激減する。 ●原発セールスのためなら会期中でも国会をほっぽり出してトルコやベトナムやサウジアラビアに飛んで行くのに、ネルソン・マンデラ氏の追悼式は国会が閉会中でも完全スルーの安倍晋三、まさに「恥ずかしい大人」の代表だな。 ●自民党の「特定秘密保護法案」、特定秘密を洩らした者を取り締まるだけじゃなくて「洩らしそうな疑いのある者」も取り締まる上に、「洩らしそうな疑いのある者の家族や同居人」まで取り調べると明記してあるね。 ●政治資金報告書に記載されている献金では、安倍内閣の閣僚7人と石破幹事長にも徳洲会マネーが流れていた。しかし徳洲会事件で問題になっているのは政治資金報告書に記載されずに現金のままどこかへ消えた75億円もの使途不明金だ。猪瀬知事に渡った五千万円など氷山の一角。 ●法案の入れ物だけ先に成立させて、中身は成立後に決めていきます、なんていう状態で採決を強行すること自体が「論外」だよ。小学校の学級会のほうが遥かにマトモだね。 ●福島を見てみろよ!どう考えたって「原発反対」より「原発推進」のほうがテロリストだろが!公安調査庁は「原発推進」してる奴らこそ監視しろ! ●安倍晋三は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている」と世界に向けて公言したが、港湾内を通らずに直接港湾外へ流れ出ている排水路の水から国の基準値を大幅に超えるストロンチウムなどが検出されたのだから、安倍は今すぐに発言を撤回して謝罪すべき。 ●「税と社会保障の一体改革」とか抜かして消費税の増税分はすべて社会保障に使うと言ったから過半数の国民が「それなら仕方ないな」と増税を認めたのに、フタを開けてみたら案の定、消費税の増税分は企業を減税した穴埋めと自民党のスポンサー企業へのバラ撒きに使われるというお約束のシナリオに脱力。 ●「TPP断固反対!」と連呼して当選した自民党議員230人が選挙後に「TPP賛成」に豹変するという「安倍自民党の選挙詐欺」から始まり、「値上げラッシュ」「汚染水のダダ漏れ」「特定秘密保護法の強行採決」「市民デモはテロ」「原発推進」「武器輸出の緩和」、悪夢のような一年だった。 〔義憤の頑固爺 兵頭正俊さん特集〕 ●日本に対する世界の目が厳しくなっている。フォーブス恒例の首脳ランキング(能力)で、安倍は北朝鮮の金正恩よりも下位の57位。国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」の、報道の自由度ランキングで53位。これにマスコミ鵜呑み度70%の国民が加わる。日本は次第に世界の孤児になっている。 ●皆様の犬HKが、政府と示し合わせて、特定秘密保護法案の強行採決の模様を隠蔽。犬HKが放送を打ち切った直後に自民党は強行採決。一部の例外を除いて日本に「ジャーナリズム」は存在しない。かれらが監視しているのは、権力ではなく、国民である。ベクトルが逆になっているのだ。 ●国民弾圧の法案が次々と通る。まだ、あとがある。これはわかっていたこと。バカな国民が自民党に政権を与えてしまった。しかし今日の惨状を国民に作らせたのは、民主党の野田佳彦と菅直人。そして共闘しなければ負けるとわかっていて選挙協力しなかった共産党らの野党幹部。少しはわかったか。 ●個人の表現が、権力の監視を意識したとき、それはもう表現ではない。優れたドキュメンタリー映画、文学はもう出ないだろう。映画監督、編集者が固辞するだろう。すなわち、文化は貧困になってゆくのである。政治が文化にまで介入する、もっとも忌まわしいことを、安倍晋三は平気でやっている。 ●国民弾圧の特定秘密保護法を通したご褒美か、自民党が、議員に「もち代」100万円。昨年の2倍。(2009年は300万円)。日本の国会議員の平均年収は世界一高額だ。99%には増税、しかし1%の富裕層の政治家には「もち代」まで出る。議員の歳費は半額でいい。金目当ての政治家は逃げてゆく。 ●石破茂が「デモはテロ」といったのは、失言や放言ではなく、次第に国民を慣らしていっている。何回か類似の発言・撤回を繰り返す。そのうち、デモは危険分子がやること、といった空気が生まれる。そこにでっち上げの「テロ」を仕掛ける。デモができなくなり、ファシズムが完成する。 ●本日の採決では、へたれ民主、唯我独尊共産、生活、社民の各党が反対した。与党と法案の修正で合意していた維新も26日の採決には反対し、途中退席した。悪逆自民、みんなの党には造反が出た。こうなると恐ろしいのは公明党だね。こんな恐ろしい法案に全員で賛成するなんて。 ●26日の採決で、暴走自民党から、村上誠一郎が退席した。おかしいのは公明党である。消費税増税に賛成し、NSC法案に続いて特定秘密保護法案にも賛成する。まったく暴走自民党のアクセルだ。福祉どころか、公明党からは火薬の臭いが充満してきた。 ●南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の国葬に、安倍晋三は行かない。マンデラの偉大さがわからないのだ。これでいくらアフリカに力を入れてもダメ。ちなみに世界からはオバマを含む140人以上の首脳クラスが弔問する。「世界最大級の葬儀」になりそう。日本政治の貧困がよく現れている。 ●歴史が戦前・戦中に逆流し始めた。日中戦争を肯定する側の現実感のなさ。言葉は勇ましいが、戦争はまるで他人事であり、自分が戦場に行く悲壮感など皆無である。愛国もなければ憂国もない。米国のロボットがただ日の丸を振り回しているだけだ。 //上記の兵頭正俊さんの「言葉は勇ましいが、戦争はまるで他人事」を読んで、米国発のツイッターで流れてきた、アメリカの退役軍人(頭部負傷兵)と、出撃を命じたブッシュ元大統領の写真(ケガが酷いので閲覧注意)リンクを貼っておく。衝撃的な一枚。他人を戦場に送る人間は、自分の命令がどんな悲劇を起こすのか、もっと想像力を働かせて欲しい。 |
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12月11日…『マッドマックス』シリーズの30年ぶりの新作『マッドマックス:フューリー・ロード』が2015年5月全米公開決定。オリジナル版を手掛けたジョージ・ミラー監督自らがメガホンを取るというからメッチャ楽しみ。既に撮影は完了。ちなみに2015年は、『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』『ミッション:インポッシブル』『アベンジャーズ』の最新作に加えて『バットマンvsスーパーマン』(!)が公開されるなど大作だらけの爆発年。映画ファンはハイテンションな年になりそう。 /ツイッターをやっていると、シリアスな話題だけでなく、時々吹き出しそうな画像が流れてくる。最近保存した画像は以下の7つ。それぞれの画像の下にリンク元を貼っておきます♪
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12月10日…「生きていく上で最も偉大な栄光は、決して転ばないことではない。転んでも転んでも起き上がり続けることである」「生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人は誰もいない。憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、愛することも教えられるはずだ。愛はその反対の感情よりも、人間の心にとって自然になじむものだから」。 今月5日に南アフリカでアパルトヘイト=人種隔離政策の撤廃運動を指導したネルソン・マンデラ元大統領が死去。享年95。氏は1918年生まれ。1962年、44歳のときに国家反逆罪で逮捕され終身刑が言い渡されたが、獄中からも黒人解放を訴え続け、「不屈の闘士」として、世界中から尊敬を集めた。27年の獄中生活を経て71歳で釈放された後、テロや武装闘争ではなく白人政権との「対話」によって人種隔離政策の法律をすべて撤廃し、1993年(75歳)に功績が認められノーベル平和賞を受賞した。 翌年、南ア初の黒人の大統領となり、異なる人種間の融和と民主化に努めた。「監獄で27年も過ごせば人生は無駄になったと人は言うかもしれない。だが政治家にとって最も重要なのは、自分の人生をかけた理念がまだ生きているかどうか、その理念が最後には勝利しそうかどうかだ。そして、これまで起きてきた全てのことが、我々の犠牲が無駄ではなかったことを示している」。英雄の死に黙祷。 《これまでにメモったネルソン・マンデラ語録》 ●「これまでの人生をアフリカの人々の闘いに捧げてきた。白人の独占支配とも、黒人の独占支配とも闘ってきた」「全ての人々が調和と平等な機会の下に暮らせる民主的で自由な社会という理想を抱いてきた」「その理想こそ、私が命を懸けて実現させたいものだ。しかし、もし必要とされるなら、その理想の実現のために死ぬ覚悟がある」(1964年4月20日、反逆罪裁判で) ●「私は預言者としてではなく、人民に仕える奉仕者としてここに立っている。あなた方の根気強く英雄的な犠牲行為のおかげでここに立つことができた。そうであればこそ、残された人生を皆さんに委ねようと思う」(1990年2月11日、釈放当日のケープタウン演説で) ●「アパルトヘイト犯罪が起きたことは、消すことのできない影として人類史に永久に刻まれるだろう。後世の人々はこう聞くはずだ。世界人権宣言が採択された後、どんな過ちが起きてこの仕組みが出来上がったのかと」(1990年6月22日、国連反アパルトヘイト特別委員会で) ●「傷を癒やす時が来た。我々を隔てる溝を埋める時が来た。国を作る時代がやって来たのだ」(1994年5月10日、大統領就任演説で) ●「肌の色や育ち、信仰の違いを理由に他人を憎むよう生まれつく人などいない。人は憎むことを学ぶのだ。もし憎むことを学べるなら、愛することも学べる。愛は憎しみより自然に人間の心に届くはずだ」(1994年の自叙伝「自由への長い道」で) ●「人生で大事なのは、ただ生きているという事実ではない。他人の人生にどんな変化をもたらしてきたかだ」(2002年5月18日、南アの政治家ウォルター・シスル氏の90歳の誕生日に) ●「私たちは知識と情報が飛躍的に進んだ世界に生きているが、いまだに学校に行けない子どもが数百万人いる。我々が生きているのは、エイズの世界的流行が生活そのものを脅かす世界だ」「世界はHIV感染者の治療や支援を上回る額を武器に使っている。世界は前途有望だが、絶望や病気、飢えの世界でもある」(2005年7月2日、ヨハネスブルクで行われた慈善コンサートで) ●「奴隷制度やアパルトヘイトと同様に、貧困は自然のものではなく人間から発生したものです。よって貧困は人間の手で克服し、根絶することができるのです」(2006年、アムネスティ「良心の大使賞」受賞で) /英雄ネルソン・マンデラの今日の国葬に、オバマ大統領、オランド仏大統領など世界中の首脳・要人140人以上が参列しているのに、日本からは皇太子と福田元首相が参列し、安倍首相は行かなかった。南ア大使館で弔問記帳をやったのみ。サッパリ理解不能。国会の会期中ならともかく、閉会しているのに!今日の安倍氏は銀座の高級中国料理店「福臨門酒家」で、自民の石原伸晃、塩崎恭久、小渕優子議員とランチ、夜はJRの社長とディナー。おそらくマンデラ氏がなぜ讃えられているのか分かっていない。もし分かっているなら、国家に逆らった人権の闘士だから気にくわないのか。これが米大統領の国葬なら何をおいても参列していただろう。安倍氏の中で、マンデラ氏はその程度の価値。世界に対し、日本国民として恥じ入る。 /大分地裁『パートに正社員と同額賞与認定』。正社員と同じ業務内容にもかかわらず、パート労働者であるためにボーナスや休日の割り増し賃金が低いのは違法として、大分市の男性(50)が勤務先の運送会社に、差額分の支払いや慰謝料などを求めた訴訟の判決で、大分地裁は本日、請求の一部を認め会社に約325万円の支払いを命じた。中平健裁判官「業務内容は正社員と同じであり、賞与や休日の割り増し分の差別に合理的な理由はない」。非正規でボーナスに理不尽な差がある人に朗報。 |
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12月9日…2日前に安倍首相と統一教会のことを書いた。安倍首相のキャッチコピーと統一教会のコピーがモロに被っている話は以前から知っていたけど、これまであえて書かなかった。怪しい陰謀論を語るサイトに見えてしまうし、イメージ低下を狙うやり方はフェアじゃないと思ったから。それではなぜアップしたのか。 秘密保護法成立を主導していた議員メンバーが、統一教会と密接に関係していたり、悪びれずに「最高裁や憲法の軽視発言」をする顔ぶれで心配になったからだ。リンク先の記事には統一教会系政治団体の全国集会に、2名の現職国会議員がが参加していたことが書かれている。そのうちの1名の名前は中川雅治(はるまさ)氏。“中川雅治”と聞いてピンと来た人もいると思う。そう、今回参院で強行採決をやった中川委員長その人だ。 もし僕が与党議員なら、たとえ自分が法案に賛成であっても、これほど多くの市民、学者、弁護士、果ては国連にまで「欠陥法」「議論不足」と指摘されたら、継続審議を選んで次の国会で成立させる。重要法案であるからこそ、時間をかけて反対派を説得しようとする。第一、国民の目を気にして強行採決の音頭なんかとれない(ずっと「あのとき強行採決した委員長だ」って言われるのに)。 それゆえ、地方公聴会の開催を中川氏が強行採決した動画(1分18秒)や、翌日の参院特別委の大荒れの強行採決(1分50秒)を見て、目の前で野党議員から猛抗議されても、平然と無視して強行採決を実行する中川委員長が本当に怖くなった。 衆院が福島で開催した公聴会は、7人の公述人全員が法案に反対意見を述べたのに、まったく条文が変更されず翌日に強行採決された。誰が見ても“国民から意見を聞きました”というアリバイ作り。中川委員長が可決した埼玉の公聴会はさらに酷く、開催前日、それも18時にいきなり「明日は埼玉で公聴会をやる」と決定した。公述人3人のうち2人は自衛隊関係者で、伊東寛氏は右派メディア“チャンネル桜”常連。参加した自民党議員5人の中の北村経夫議員は、これまた選挙で世界平和連合=統一教会から支援を受けている(推測ではなく自民の公式資料がソース)。
そして西田議員…!西田議員は最高裁が9月に「婚外子を相続時に差別してはいけない」と判断した際、「最高裁は非常識」「憲法が間違っている」とブッ飛ぶ暴言をかまし、婚外子の相続差別撤廃に反対した。差別容認の理由は「ちゃんとした家庭で、ちゃんとした子どもを作ることによって、ちゃんとした日本人が出来て、国力も増えるんですよ」というもの。だったら両親が離婚している僕は、ちゃんとした家庭の子じゃないから、ちゃんとした日本人ではないということ。っていうか、「憲法が間違ってる」とか最高裁より自分が上という感覚を持つ人間が、秘密保護法・推進派の中心にいる不気味さ(西田議員の他の差別発言はリンク先に)。
他の重要法案と比べても、秘密保護法の審議時間の短さ、その異様さが目立つ。多くの憲法学者や刑法学者が「見たこともない欠陥法」「時代錯誤の人権弾圧法」と懸念しているのに、なぜ問題点や国民の不安が消え去るまで、腰を据えて議論しないのか。この唯我独尊の暴走っぷりが、周囲の声を聞かないカルト信者とダブって怖い。これは読者の皆さんへの印象操作ではなく、僕の本音。なぜ、ここまで他人の意見を無視できるのか、僕の感覚では分からないんだ。本当に。 ※キリストも釈迦も好きだし宗教を否定している訳ではありません、念のため。 ※秘密保護法成立を積極的に応援していた産経新聞は、過去に統一教会の合同結婚式応援広告を紙面に載せたことがある。リンク先のスレッドで現物が確認できる。 ※もしこの12/9の日記が、数日後にまったく別の内容に変わっていたら、とんでもない“何か”があったと思って下さい。さすがにこの橋をこれ以上先へ渡るのは危険。僕も家族がいるので。 |
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12月8日…四国の皆さん、サッカーの徳島ヴォルティス、四国勢から初のJ1昇格、おめでとうございます! //圧力めいたメールが時々来るので先に言っておきます。僕は自分から絶対にこのサイトを閉鎖しません。もし予告なく更新が止まったり、ある日“404 not Found見つかりません”になっていたら、そういうことです。 //過去1ヶ月の間に個人的に保存したツイート特集。ツイッターは毎日膨大な量が発信されるので、誰かが記録をとっていかないとすぐにネットの海に消えてしまう。自分のPCの中に閉まっておくと、このPCを押収されるとアウトなので、随時アップしていくつもり。 ●北海道新聞の朝刊では、伊吹衆院議長(自民)が特定秘密保護法案について、こんな欠陥だらけの法案は、昔なら自民党の部会でつぶされていただろうと述べたと報じられている。政治家は政党組織に属するサラリーマンと化し、自民党には半沢直樹はいなくなった(山口二郎) ●「左翼はお花畑だ」みたいな批判が広まったことは、おれは特に問題じゃないと思うけど、「国家が悪いことをするはずはない」「権力は無謬だ」「秘密保護? 別にいいじゃん」みたいな別種のお花畑に包まれ、ヘラヘラしてるような人たちの存在を脅威に感じられないのは、さすがにやばい気もする。(じこぼう) ●日本社会というのは「小さな嘘」や「小さな逸脱」に対しては小姑のように目くじらを立てて糾弾するが、社会の根幹に関わる大嘘については、世間の「空気」に自らをチューニングさせて文句ひとついわず、どころか異見に対して村八分的な敵視と排除を行い、その悪意でもって絆を深める。薄気味悪い話だ(Tetsuya Kawamoto) ●秘密保護法:本当に秘密を守りたい国なら米国NSA盗聴に厳しく抗議する。秘密保護法で、国民には情報を遮断し、米国には提供する、こんな属国法律を通す国があるか。同じ敗戦国ドイツ。メルケルはオバマに謝罪を求め、オバマは再度行わないと約束(孫崎 享) ●昔から放送禁止、出版の停止などの多くは自主規制で、私は自主規制が一番手が悪いと思ってる。あの悪法が成立したら全日本人が無意識に、または意識的に、そのうちに何の苦渋もなく、全方位に渡って、自主規制し始めるのだろう。あらゆる創造的な活動は死ぬだろう(古道具上海リル) ●テレビは相変わらず、公共の電波を使ってバカ放送を垂れ流しているが、秘密保護法案に反対ならば、特集を組んで何度でも法案反対放送をやればいいのに、それをやらないのは自民に取り込まれた下僕に満足し、もはや勇気も正義も無いからだ。(kengo_man) ●秘密保護法案について衆院通過まで「秘密を漏らした公務員らへの罰則を強化する秘密保護法案」と言い続けてきたマスコミの罪は絶対に忘れない(※本当は一般市民も対象)。反対運動が盛り上がらない背景の多くは国民の無関心さを作り出したマスコミにもあると言える(はりや〜) ●毎日新聞→「与党側は、この日の特別委の審議が全国にテレビ中継されていることを考慮。「首相がいる場で採決を強行する姿を国民に見せてはまずい」(自民党関係者)として、質疑を終えて首相が退席した後のタイミングで採決を強行した。」(堀 潤) ●テロリズムが日本の法律で定義されるのは秘密法案が初めてではないか。「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要」するだけでテロとみなされかねない。脱原発デモはテロ、政府の方針に反する集会はテロ。秘密法が成立すれば、この定義が今後のスタンダードになる(佐藤 圭) ●何度も書くが、「秘密保護法」は重要な歴史の転換点であり、通過点でもある。一つは「有事法制」の制定。一つは「基本的人権」の抑制と「国家主権」への転換。もう一つは「平和主義」の放棄への道。今ここで、僕らが大きな抵抗を見せない限り「国民」はじきに奈落に突き落とされることになる(Ando Naoki) ●どうせ反対しても成立しちゃうんだから、なんて悲観する必要はないのよ。たとえ成立したとしても、これだけ沢山の反対があり、それを無視して政府が強行採決したという事実が残れば、この法律はそういう色が付き、事あるごとに問題視される。それは政権にとっても大きな打撃になる(高橋裕行) ●今朝、みんなの党を離党いたしました。 特定秘密保護法の重要性は理解しますが、今回の法案の中身では絶対に賛同できません。これに賛成してしまっては、選挙で「脱官僚」という理念を訴えてきたことを恥ずかしく思いますし、今後、みなさまに何を言っても後ろめたさを感じてしまいます(落合貴之) ●特定秘密保護法福島公聴会、入場規制で会場ガラガラ。何が公聴会だよ、まったく。しかも、意見陳述人全てが、反対陳述。全員だよ、全員!これで明日、「審議は尽くされたので、採決」するならパブコメも公聴会も猿芝居のお飾り、ってことじゃないか。これが「世襲政治のなれの果て」だ(OMP) ●今日は呆然とした。いつも真摯な態度で接してくる彼女(30代)は、秘密保護法の言葉さえ知らなかった。治安維持法を例に出しても、治安維持法の言葉すら知らなかった。決して彼女は馬鹿ではないけれど、日常の事に追われて学ぶ時間がなかったのか、今の日本が分岐点に居る事が理解出来ていない(今井 里砂) ●なにされてるかわかってないんだもん、ハラも立たないよそりゃ(いましろたかし) ●あの担当大臣を演じた森まさこは福島選出。昨日の参院で賛成討論をした島尻あいこは沖縄選出。自民党がこの局面で福島と沖縄の女性議員を重用したのには意味がある。方や原発、方や基地。どちらも特定秘密の根幹に関わる。この国がやろうとしていることの酷さが際立つ(宮城 康博) ・治安維持法が国会を通過したころの朝日新聞を読む。「無理やりに質問全部終了 審議延期動議敗れ、修正案討論 治安法案委員会」(1925年3月7日)。護憲三派の修正案。「警官に包囲されて議会に押寄す 悪法反対の示威運動 例の如く警官隊の大検束」(3月8日)。多くのデモ隊の写真がある(有田芳生) ●国の将来を左右する極めて重要な法案が、玉城議員(生活)の渾身の反対意見が終わるやいなや、起立多数で衆議院を通過。伊吹議長の一刻も早く採決を終わらせたいという気持ちが、手に取るようだった。危険極まりないこの法案が、こんな無思慮な連中の手の中にある事自体、この国のピンチを証明している。(山川建夫) ●国会が異常な状態になっている。気に入らない委員長を解任。このままだと委員長は全員与党となりそうな勢い。恐ろしい。委員長は職権があるので、今回の国家安全保障に関する特別委員会をみての通り、理事会で認められなくても、委員会の開催ができるなどやりたい放題となる(三宅雪子) ●特定秘密保護法案は、公約にもなく、選挙の争点にもなっていなかった。そういう意味でも、特に国民の皆さんの意見をしっかりと聞き、また野党と丁寧な合意形成をはかりながら審議を進めなければいけない法案のはずだ(三宅雪子) ●参議院本会議中継、なんか見ていて残念な気持ちにしかならないんで視聴をヤメた。議会制民主主義の葬式みたいに見えてくる、あまりにも無残な光景だ(フジヤマ ガイチ) ●参議院本会議終了。自公両党は何の瑕疵(かし、落ち度)もない民主党の内閣委員長と経産委員長を数の力で解任。議場で自民党議員は「野党の委員長なんて必要ないよ」と暴言。ファッショ的体質がむき出しです。おまけに解任決議案の提案理由説明も賛成討論も、同じ原稿を使い回して棒読み。恥ずべき姿を晒しました」(小池晃) ●軍事クーデターとして、未来の日本人は記録するだろう(いとうせいこう)※強行採決で成立した瞬間 ●自民党の石破茂幹事長は29日付の自身のブログで、国会周辺で特定秘密保護法案に反対するデモを行なっている市民のことを「テロ行為」と同列視して批判した」とのこと。パブリックコメントの77%もの「反対」の声を無視するほうがどう見たって「テロ行為」だろが!(きっこ) ●自民幹事長、「秘密保護法案」反対のデモを「単なる絶叫戦術はテロ行為と本質において変わらない」。驚きと怒りを感じる。デモは憲法で保障された言論表現の自由の一形態。人々を殺傷する犯罪行為であるテロとは、どこまでも「本質」が異なる。それを同一視する発言は、法案の本質を自ら語ったものだ(志位和夫) ●有難う、石破さん! 特定秘密保護法が決まれば、権力に対してのデモがどう言う扱いを受けるか理解できました(山本太郎) //映画ファンの方、秘密保護法に関連してネットに出回っている以下の画像は、なんという映画のシーンかご存知でしたらメールで教えて頂けると助かります。【追記】ロバート・ワイズ監督の『アンドロメダ…』と情報を頂きました!有難うございました! 「まるで中世だな」 |
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12月7日…芸術のことだけサイトで語りたいのに! //「敵対国家に情報を渡すこと」が罪なんじゃなく、「政府が隠したい情報を知る」事が罪に問われるというのが秘密保護法の本質。法案が成立したら、すぐ翌日からモノを言えない社会になるワケじゃない。『この法律が本当に恐ろしいのは、“毒”が即効性ではなく遅効性であること』(江川紹子さん)。ヤバさはすぐに分からない。「この話題は秘密かも知れない」「あれも触れてはいけない情報かも」、そう不安に思ったメディアや市民が自主規制して、自ら言論を封印していく。政府の不正を追及しなくなる。「なんだ、騒いだわりに今までと全然変わらないじゃん」とタカをくくっているうちに、どんどん息苦しい世の中になると、確実に断言できる(歴史が何よりの証拠。っていうか、既にNHKは衆院も参院も強行採決を中継しなかった。従来は必ず中継していたし、生中継できないときは深夜に放送していた)。警察に逮捕させなくても、国民が自分から自主規制してくれる。これほど既得権益を持つ支配層に都合の良いことはない。こういうふうに書くと、「大袈裟だ」「今の世の中ではあり得ない」と感じる人もいるだろう。だが、秘密保護法第25条「特定秘密の漏えいを共謀し、教唆し(そそのかし)、又は煽動した者は、5年以下の懲役に処する」はそれほどの破壊力がある。“共謀”だから実際に行動に移さなくてもアウト。この第25条は一般市民も対象になっている。多くの人は、秘密保護法は公務員を対象にしたもので、自分とは関係がないと思っているが大間違いだ。また同法は処罰対象のテロリズムの定義を「政治上その他の主義主張に基づき、国家もしくは他人にこれを強要する活動」(第12条)としている。武器や暴力を使わなくても、言葉で言ったり書いたりしても、相手が“強要”と思えばテロになる。石破幹事長など、合法的なデモにさえ“大きな音(シュプレヒコール)はテロと一緒”と見なしていた。 今回、多くの国民が法案成立に抵抗しなかったのは、NHKの責任も多い。NHKはいつだって秘密保護法関連のニュースでは『特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を“特定秘密”に指定し、漏えいした公務員らに最高で10年の懲役刑を科すなどとした、特定秘密保護法は〜』と枕詞を置く。これこそが、国民を誤解させる罠。正しくは「特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を“特定秘密”に指定し、漏えいした公務員らに最高で10年の懲役刑を科し、情報を聞き出そうとした市民は誰でも5年以下の懲役とされ、政府や他人に“脱原発”など自分の政治思想を強く語ればテロ行為とされる可能性がある特定秘密保護法は〜」と正確に言えば、誰だって近代市民国家でこんな言論弾圧法は許されないと猛反発しただろう(東京新聞は「国民の「知る権利」を侵す恐れのある特定秘密保護法は〜」と記している。NHKと雲泥の差)。 与党関係者は“一般市民は関係ない”という。ならば、なぜ条文に“一般市民は関係ない”と書かないのか。学者やジャーナリストが何度も「書いてくれ」と言ってるのに、絶対に政府はその一文を入れようとしない。為政者にとっては、市民を実際に逮捕しなくても、“逮捕されるかも知れない”と思わせるだけで充分過ぎるほど効果がある。言論活動は萎縮し、汚職を暴かれることも激減。 //僕が安倍首相を危険視しているのは、ファシズム的な政権運営だけでなく、あまりに霊感商法・合同結婚式などで知られるカルト宗教、統一教会(協会ともいう)とベッタリすぎることだ。自民党のキャッチコピーを統一教会がパクったんじゃなく、統一教会が先に考えてたことを知った時はマジで戦慄が走った→
●合同結婚式「日本人女性7000人韓国に 農村部で困窮生活」。できれば赤旗以外のソースがいいんですが、他紙で見つからないので。※これは北朝鮮の拉致同様に政府が動くべき事件と思う。 ●全国霊感商法対策・弁護士連絡会が警告する統一教会の実態。 ●統一教会が関係するこれまでの主な判決 ●安倍首相は祖父・岸信介元首相の代から統一教会とベッタリで、岸元首相が教祖とにこやかに握手している写真もある。岸元首相は先の戦争のA級戦犯であり、本来なら政権に戻れる人じゃなかった。だが、アメリカの機密解除になった公文書によると、CIAの支援を受けて政界に復帰し、保守合同を推進して、1955年に自由民主党を結党させ初代自民党幹事長に就任した人物。そして米国の要望通り、日米安保条約を強行採決した(孫とかぶる!)。岸邸の隣に世界基督教統一神霊協会(統一教会)があり、関連団体「国際勝共連合」の設立の際に右翼の児玉誉士夫、笹川良一と協力した。1974年に東京帝国ホテルで開かれた、統一教会の教祖の講演会の名誉実行委員長となったのも岸元首相。 教祖がアメリカで脱税等で逮捕された際に、釈放を求める意見書をレーガン大統領に送っている。岸元首相の娘婿で安倍首相の実父・安倍晋太郎は国会議員を統一教会のセミナーへ勧誘し、統一教会員を秘書として紹介した。こうしたことは全部秘密でもなんでもなく、普通にウィキペディアに載っている。 ●他にもあまりに安倍首相が宗教に凝りまくっていることがYouTubeにアップ(7分)されている。別にどの宗教を信じようが個人の自由だし、そこは問題にしない。でも社会的に問題になっている団体のパンフ表紙に使われても抗議しないのはおかしい。ちなみに、自民党副総裁の高村正彦議員はかつて統一教会の顧問弁護士をやっていた。安倍首相が政権で重用している、山谷えり子参議院政策審議会長、稲田朋美内閣府特命担当大臣なども統一教会関係のイベントで講演している。検索すればバンバン出てくる。青山繁晴の名前を出す人も。自民のメディア担当を歴任し、2ちゃんねるなどでネットサポーターに工作(世論誘導)させ“自民党のゲッペルス”の異名を持つ世耕弘成議員(電通出身)は、早稲田大・原理研からの統一教会との関係を否定していない。桜井よしこ氏や田母神俊雄氏も統一教会主催の講演会で講演を行った。 ●安倍首相は2006年に統一教会の合同結婚式に事務所が祝電を送ったことが発覚し、大きな問題になった(元ページ)。 ●安倍首相、維新の平沼赳夫・山田宏などが統一教会と親密にしている映像(3分)。 ●北村経夫参議院議員を支援しているのは統一教会(世界平和連合)と自民資料に掲載。【追記】ブッ飛ぶことに北村委員は秘密保護法の参院強行採決の前日に急遽開催された埼玉公聴会で、賛同演説をしている。そしてマジでトホホなのが、参院強行採決を主導した中川委員長がモロに統一教会とズブズブ。勘弁してくれ…。 ●このリンク先では統一教会の手口をこうレポートしている「3人の元統一教会信者も登壇し、市民を騙すテクニックが記載されたマニュアルに沿った街頭での正体隠し勧誘、清掃ボランティア団体を装った伝道活動、マイクロ隊やキャラバン隊と呼ばれる物品販売“万物復帰(この世の全ての財物は神のものであり、その神が遣わしたメシアである真の御父母【文鮮明と韓鶴子】のものという霊感商法などを正当化する教え)”の過酷な実態などについて体験談を語った。そのためにも、統一協会は、信者を精神的に追いつめるノルマや目標を課して、献金や物品販売の金額あるいは、ビデオセンターへの誘い込みの人数を、地区・教区・教域・区域相互間、更には各信者に競わせるような活動を止めるべきです」。 ●右派系のブログでも安倍首相は“ニセ愛国者”として糾弾されている。チャンネル桜もアウト。「日韓対立利権」で食っている。 ●国際勝共連合(統一教会が母体)の研究。米国との関係なども考察。 //なんて世の中になってきたのか。小泉・竹中政権になる前の自民の方がよっぽど良い。昔の自民に戻って欲しい! //昨夜の秘密保護法反対票は合計82票。民主党は58票。みんなの党は川田龍平、寺田典城、真山勇一の3名の議員が出席して反対票を投じた(勇気に拍手!)。共産党は11名、社民党は3名、生活の党は2名、新党改革は1名(平野達男議員)が反対。無所属は、山本太郎議員、糸数慶子議員、興石東議員(副議長のため)の3名。 |
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12月6日…悪夢のようだ。本日、参院本会議で秘密保護法が強行採決された。クーデターが起きているのにテレビ欄は普通。NHKが採決の瞬間を放送しない為、ネット中継で見ていた。議員が列を作って投票している姿は、まるで民主主義の葬列のように見えた。いったい日本人の何割の人が、今夜が歴史のターニングポイントであったと認識しているのだろう。 採決に対する社会のこの関心の低さ。今回、日本の民主主義は敗戦で外から与えて貰ったもので、国民が権力を倒して勝ち取ったものでないことを痛感。タナボタで手に入ったから、命がけで知る権利や表現の自由を守ろうとしない。腹を決めた。今度こそ国民の手で真の民主主義を手に入れる! 僕はこれまで、読者が減るのが怖くて、感情をセーブしていた。もうこれ以上、我慢できない、行儀よくなんてしてられない!大好きな、大好きな、大好きな日本を、ファシスト安倍というモンスターと、腰ぎんちゃくの自民(村上誠一郎議員は別)、初心を忘れた公明の議員に汚されてたまるか! 秘密保護法を撤廃させるため徹底的に戦う。思想犯、上等。今日をファシスト達の終わりの始まりに! //このままでは、国家のごく一部の人間だけが情報を握り、大半の国民は政治の意志決定に参加できない国になっていく。恣意的に情報を操る議員がいても、60年間も情報を隠されたら落選させられない。首相は検証組織を作ると言うが、官僚に官僚をチェックさせて、国民目線の判断が出来るわけがない。 郵政法案が衆院で論議されたときは審議に120時間以上をかけた。今回、参院で秘密保護法が審議されたのはたったの20時間!日本社会のあり方が大きく変わる法案なのに、郵政より重要法案なのに、100時間も少ない。 ファシスト安倍は“議論を尽くした”というが、前日でさえ次々と問題点が発覚していた。衆院といい、参院といい、強行につぐ強行。国民をなめるにもほどある!市民の意見を聞く公聴会(埼玉)を、開催前夜にいきなり発表し、当日は狭い会場かつ入場制限。最初から単なるアリバイ作りで、まともに聞く気なんて政府にない。福島市で開催された衆院の公聴会だって、7人の意見者が全員法案に反対発言をしたのに、条文を一字一句変えることなく翌日の衆院で強行採決をやった。こんな酷い政権は人生で初めて。考えられない事態。目の前の光景が信じられず、ブラックなSF映画を見ているようだ。 山内敏弘一橋大名誉教授(憲法学)「必要な情報が隠され、国民主権や平和主義といった憲法の基本原理が形骸化する。成立させたのは国会の自殺行為だ。特定秘密を列挙した別表には「その他の重要な情報」の文言があり、これに該当したとの理由で国民が処罰される可能性がある。何が犯罪か官僚が決めることができ、憲法の罪刑法定主義にも反している。指定すべきでない情報を特定秘密にした場合は行政機関の長に罰則を科す規定を盛り込むべきだった」。 //秘密保護法の賛成派・反対派の現状を整理。法案成立過程のすべての記録は、根性で作成したこちらのページに。 【賛成派】 ・自民党(村上誠一郎元行革担当相は反対) ・創価学会(反対している人も!) ・幸福の科学(声明)大川隆法が降霊 ・統一教会(世界日報声明) 【反対派】 ・国連(メディアへの公式見解は反対表明)※動画 ・国際ペンクラブ(声明) ・ノーベル賞受賞者(益川敏英氏、白川英樹氏)ら学者2000人以上(声明) ・坂本龍一、奈良美智氏、村上龍氏など“表現人の会”1万人以上(声明) ・国際NGO・102団体(アムネスティ、ヒューマン・ライツ・ウオッチ等)(声明) ・国際ジャーナリスト連盟 ・外国特派員協会 ・憲法学者&刑法学者300人以上 ・元アメリカ国防総省高官(動画) ・元防衛官僚 ・大手新聞&すべての地方紙(社説一覧) ・宮崎駿監督、山田洋次監督など269人の映画人 ・仲代達矢さんの無名塾など劇団有志の会(23団体) ・福島県議会※原発情報が出て来ない ・沖縄県議会※米軍基地情報が出て来ない ・北海道議会※TPPなど農業情報が出て来ない ・日本ペンクラブ(声明) ・日本弁護士連合会(全都道府県の弁護士事務所) ・自由法曹団 ・ジャーナリスト会議 ・自由報道協会(声明) ・日本新聞協会 ・日本雑誌協会 ・日本出版者協議会 ・日本書籍出版協会 ・特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会(351人) ・民間放送連盟 ・テレビキャスター有志(声明) ・日本美術家連盟 ・日本児童文学者協会 ・日本シナリオ作家協会 ・日本脚本家連盟。 ・日本映画監督協会 ・日本写真家協会 ・劇作家協会 ・野党各党 ・真宗大谷派(宗祖・親鸞)(声明) //元NHKアナ堀潤氏のツイート→今日は霞ヶ関の現役官僚に特定秘密保護法について内側からどう見えているのか色々と聞いた。「与党の先生方も自分の首を絞めているのがわからないのか不思議。霞ヶ関内からの情報収集がこれまでのようにはいかなくなる上に、政策立案も精度が落ちる。秘密を保持した官僚だけで考える事になる訳だから」 有田芳生議員のツイート→3時15分からはじまった参議院本会議で森まさ子大臣への問責決議が否決されました。そのとき自民党席から「ムダな抵抗はするなよ」と叫ぶ者がいました。これが自民党=安倍政権の正体です。議員会館前では多くの人たちが抗議の声をあげています。 //1993年にノーベル平和賞を受賞した南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が死去したと速報。享年95。服役27年、不屈の闘士! |
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12月5日…自民、公明両党が今日の参院国家安全保障特別委員会で、秘密保護法案の採決を強行!前日深夜のうちに、与党の思い通りにならない内閣委員長と経済産業委員長の2人(共に民主)をクビにして、自民の議員を両委員長に就任させた。与党が数に任せてポストを奪うとは!今までの自民は、法律上は可能でも“それをやったらおしまい”という自制心があった。こんなことは衆参両院を通して初めてのこと、日本の憲政史上例がない。もうメチャクチャだ。 //昨日の日記をアップするのは勇気がいった。大事なことを書き忘れていたので、昨日の日記の写真の下に【重要】と書いて加筆しています! なぜ牧口常三郎先生獄死の原因となった治安維持法と、今回の秘密保護法を同列に語るかは、リンク先の記事が分かりやすいです。 //秘密保護法反対の創価学会員有志が公明党に要望書を提出する運動をしています!→ ●文面 本年は、創価学会初代会長であられる牧口常三郎先生が「不敬罪」容疑と「治安維持法」で逮捕され、巣鴨拘置所において獄死されてより六九年、七〇回忌の節目に当たる年である。この厳粛なる殉教の歴史を背景にもつ貴党に対して、創価学会員である、私、○○は以下のことを諫言させていただく。 去る十一月二六日に衆議院で可決された「特定秘密保護法案」は、表現の自由や思想・信条の自由、さらには、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義といった憲法の骨格をなす原理原則に反する法案であり、自律的な市民生活を脅かす怖れがきわめて大きなものです。そして、平和で民主的な社会を基盤として成り立つ、音楽・芸能、美術、文学、映画、写真などの創造的な営みや、出版・報道・放送など、さまざまな表現活動の自由を損なうものです。 国連人権理事会や海外のメディア・人権団体からも強い懸念が表明されているこの法案は、さらに、以下のような見過ごすことのできない多くの問題と欠点を抱えています。 ・「特定秘密」の範囲が不明確であること ・政府の裁量・権限が大きすぎ、恣意的な運用が可能であること ・独立した第三者機関によるチェック体制がないこと ・将来の情報開示について義務規定がなく情報公開の流れに逆行していること ・罰が重すぎること ・立法の趣旨には現行法で対応できること ・国会で十分な議論がなされていないこと ・国民の広範な反対の声を無視していること 以上の理由により、私は同法の衆議院における強行採決に強く抗議するとともに、すみやかに廃案とすることをすべての公明党の国会議員に求めます。 ブログ ツイッター 創価学会・学会員のツイッター上のやり取りから→「政権与党の地位を手放せと言っているのにも等しいのだけど、その覚悟はあるのかな? 」「覚悟も糞もない。教主釈尊と日蓮大聖人に顔向け出来ない行為こそ恥である。 だってそんな地位に恋々としてるのは官僚機構と化した学会本部職員と公明党だけじゃん。仏道修行をしたい学会員にはそんな彼ら自体が邪魔でしかないですよ」 //真宗大谷派(宗祖・親鸞)の秘密保護法の廃案要望書は、過去の戦争協力への悔悟の念がヒシヒシと伝わってくる。声明文から「私たち真宗大谷派は、かつて戦争に協力した罪責を深く懺悔するとともに、仏教の教えに立ち、戦争を許さない、豊かで平和な国際社会の建設に向けて歩むことを誓いとしております。その教団を代表するものとして、「特定秘密保護法案」に対して深い懸念を表明いたします。本法案は、すでに各方面より指摘されているように、防衛・外交等に関する事柄についての国民の知る権利を著しく制限するものであるだけでなく、情報を得ようとした者の処罰まで規定されており、国民が知ろうとすることも制限するものとなっています。したがって、該当する事柄について、政府・行政が現在何を行っているのかを知ることができないばかりか、速やかな事後の検証も困難となってしまうことが予想されます」「本法案は国及び国民の安全の確保を目的とするとされていますが、それと引き換えに、私たち国民が不信と不安の中に暮らさねばならない状況を生み出すものと考えます。それが真に豊かで平和な社会であるとは思われません。私たち浄土真宗の門徒が願う阿弥陀仏の国土は、あらゆる存在をひとしくおさめとり、安らぎを与え、養う世界であると教えられています。その願いに背いて戦争に協力した教団の歴史への反省に立つとき、この法案が、現在そして未来にわたって、人々の安らぎを奪うに違いないことを深く憂慮せざるをえません」。(リンク) //国際人権NGO共同記者会見(12/3)…「アムネスティ・インターナショナル」「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」「ヒューマンライツ・ナウ」「自由人権協会」「反差別国際運動」の5団体が共同記者会見。自由人権協会の理事・藤原家康弁護士「憲法を理解していない人たちが作っているとしか思えない法律」「何が秘密かも秘密では、法の支配が及ばない。国会議員が暴走している今、一人ひとりが立ち上がるしかない」。反差別国際運動の原由利子氏「戦争、対外侵略、人権侵害、2度の大戦の教訓を経て、60数年間かけて発展してきた『国際人権法の原則』が、今、崩れようとしている」「『朝鮮人を殺せ』というヘイトスピーチのデモが新大久保であったとき、警察は『表現の自由』として止めない。しかし、秘密保護法反対といえば、テロとして止められる。これは二重基準。つまり、政府に対して異を唱えたものの口は塞ぐ。そうでなければ、いい。良い市民運動と悪い市民運動を二分する」。「国連の人権高等弁務官が、日本を名指しし、特定秘密保護法案を名指して、『時間をかけるべき』だというのは異例。そこまでやれば内政干渉にもなりえる。国民は、それだけ危機的であることを知らない」。 |
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12月4日…明日で1945年8月15日から続いた今の戦後民主主義が終わってしまうのか?安倍首相はどんなに市民から反対の声があがろうと、秘密保護法を強行採決するつもりだ。ここまできたら、もう安倍自民を止めることが出来るのは、同じ与党の公明党だけだ。そして公明党を動かせるのは、創価学会の方だけだ! 公明党は1960年代に義務教育教科書無償配布に尽力し、富山のイタイイタイ病を全国初の公害病認定実現。70年代は児童手当制度を創設し、駅に点字ブロックを設置した。80年代は犯罪被害者給付金制度を確立し、新幹線に初の禁煙席を導入。90年代は出産育児一時金の増額や育児休業制度で成果を出し、白内障手術に保険適用、救急救命士を法制化するなど医療拡充に取り組んだ。そして2000年代は小中学校の耐震化を加速、ドクターヘリ導入推進、妊婦健診の公費助成、DV防止法推進、ストーカー規制法の制定などで結果を出している。政治家個人への企業団体献金禁止にも前向き。このように良いところはたくさんある。だけど、今回の秘密保護法賛同はこれらをすべて吹き飛ばすほどの、取り返しのつかない過ちだ。 11/26の衆院強行採決の後、法案反対派は参院で廃案に追い込むため、あらゆる方法で頑張っている。僕はどうすれば創価学会の人が、廃案を求める言葉に耳を傾けてくれるか考え、誠意を伝えたくて新潟に眠る創価学会・初代会長、牧口常三郎先生を墓参した。大阪から新潟まで、夜行バスで片道10時間。長岡市で下車し、レンタカーを借り、牧口先生の故郷・柏崎荒浜へ向かった。 /牧口先生は戦争中に平和を訴えて軍部に抵抗し、治安維持法と不敬罪によって1943年に72歳という高齢で投獄され、あくまでも転向を拒否し、釈放されることなく1944年(終戦9カ月前)に獄中死された。僕は学会員ではないけれど、その信念に感動している。それだけに、心の中まで取り締まろうとする秘密保護法は、公明党が先頭に立って反対すべき法案ではないのかと、叫ばずにいられない。 そう考えていたら!創価学会員の人の中から、『「特定秘密保護法案」に対する公明党への要望書』を作成した人が現れた!心ある学会員の皆さん、どうかリンク先の要望書をFAXで議員に送って頂けると助かります。僕は公明党議員の中にも、法案に疑問を持っている人がいることを知っています。公明党幹事長代理で弁護士出身の富田茂之議員は、衆院採決後に次のように思いを吐露しました。「立法事実(法案の必要性)は結局明らかにならなかった。22条(報道配慮条項)で取材の自由は守られるというが、森雅子・担当相の答弁は、結局は(不当な取材かどうか)警察に判断を委ねるというのだから、取材への影響はある」「党議拘束がかかっているから、賛成するしかない」。青年局次長の矢倉克夫議員「裁量の余地が大きく、スパイ行為と言えない情報収集活動まで影響が想定しうる」。学会員が背中を押せば、反対の意志を貫けます。衆院の強行採決の際、自民やみんなの党でさえ意見が分かれ、抗議の退席をした議員や、起立せず反対を貫いた議員がいました。皆、処罰覚悟です。それだけに、公明党議員の「全員賛成」は筋が通りません。なぜなら、他党以上に内心の自由を重視しているはずだからです。 どうか是非、議員に「強行採決はやめて欲しい」と働きかけて下さい。牧口先生が思想犯として獄中死したことを思い出して欲しいのです。 自民議員は創価学会の選挙協力を必要としており、公明党がせめて「継続審議」を訴えてくれたら、少なくとも今国会の成立を防げます。どうか心からお願いします。あなた方が、この戦前のような人権弾圧法を止めることが出来るのです。 /墓参当日(5日前)は荒天だったけど、墓地に近づくと青空が広がり、そしてこれはもう全くの偶然なんですが、牧口先生に「秘密保護法案に公明党が協力しないよう、どうかよろしくお願いします!」と祈っているときに、パーッと先生の墓から虹が出た(ように見えた)。僕は四半世紀をかけて1700人近くの墓巡礼をしてきたけど、お墓に虹が架かるという、こんな体験は初めてです!
【重要】僕はこの牧口先生の墓参について、当初は言わないでおくつもりだった。現に、墓参に向かった28日の日記には「思うところがあり、急遽、新潟県に行くことに」としか書いておらず、その後、今日まで黙っていた。なぜなら、宗教の創始者を墓参することで、その信者の人から「先生をダシに使って自分の意見を押し付けるな」と猛反発を受ける恐れがあったからだ。僕は学会員じゃなく『人間革命』も読んでいないので、牧口先生の教義の深い部分は分からない。だけど、国家に逆らえば命を奪われるような戦時中に、あくまでも心の自由を守ろうとした生き方は、信者じゃなくても勇気に感嘆してしまう。まして70歳を過ぎた老体で、毎日過酷な尋問を受けることがいかに大変だったか。聞けば、日々の拷問に耐えかねて、同時期に逮捕された21人の学会員のうち、牧口先生と戸田城聖氏以外は全員転向したというではないか。最期は食事を殆ど与えられず栄養失調で獄死。純粋にすごい人と思う。墓参のことをアップしたのは、秘密保護法が今夜にも成立という極限状況であることと、創価学会の中にも法案に反対している人の存在を知ったからで、もしその人を知らなければアップしなかった。10月末の段階では、創価学会内部は秘密保護法に対する意見が真っ二つに分かれていたとのこと。僕は公明党議員が真の意味でブレーキ役になるという、最後の可能性に賭けたい。 ※牧口先生の言葉で好きなもの。 ・おれがごとく偉くなれというような傲慢の態度を示して、師弟を率いるのではなくして、余がごときものに満足してはならぬ、さらに偉大なる人物を目標として進まねはならぬ。という謙遜の態度をもって師弟を導き・それがためには余とともに、余が進みつつあるがごとくに進めと、奨励するこそ、教師のなさねばならぬ正当の途である。(「創価教育学体系」四巻第一篇) ・一日も早く社会の一顧を得て、国民教育の不安を救いたいという情だけはますます濃厚に赫熟してきたのである。入学難、試験地獄、就職難等で一千万の児童や生徒が修羅の巷に喘いでいる現代の悩みを、次代に待ち越させせたくないと思うと、心は狂せんはかりで、区々たる毀誉褒貶(きよほうへん)のごときは余の眼中にはない。(「創価教育学体系」一巻緒言) |
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12月3日…本日、宮崎駿監督、高畑勲監督、山田洋次監督、是枝裕和監督、大林宣彦監督、降旗康男監督、井筒和幸監督、吉永小百合さん、大竹しのぶさん、脚本家の山田太一さん、ジェームス三木さんなど、日本の映画監督や俳優ら映画人269人が「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」の名で、「映画を愛する皆さんが反対の声を上げてくださるよう、心から呼びかけます」とアピール!声明「『法案』の内容、および拙速なその審議のありように大きな危惧と怒りをもって、この法案に対し反対の声を上げるものです」「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」「『知る権利』を奪い『表現の自由』を脅かすことになりかねないこの法案は、民主主義の精神に照らし合わせて、とても容認することはできません」。 『火垂るの墓』の高畑監督「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然とせざるをえません」。 宮崎監督「東アジアの平和のために日本は自由な国でいなければならない」。 降旗監督「戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」。 原田眞人監督「公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます」。 //その他にも、今日は日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟、日本映画監督協会の5団体が、秘密保護法案の廃案を求めて共同で「私たち著作者は、かつて国家による言論弾圧により、尊い仲間の生命を失った歴史を決して忘れることはできません」と緊急声明を発表! //先月29日にノーベル物理学賞の益川敏英・名古屋大特別教授、化学賞の白川英樹・筑波大名誉教授など304人で結成された『特定秘密保護法案に反対する学者の会』が、5日間で2006人に激増! //今日の東京新聞夕刊から。『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督(82歳/1931生)の反秘密保護法コメント(抜粋)→(太平洋戦争で、日本軍が負け続けていることは国家機密で国民に知らされなかったため)「沖縄が占領されてもまだ、僕たち日本人は日本が勝っていると思っていた。今思えば本当にナンセンスな時代だった。(現政権は)なぜあの歴史に学ぼうとしないのか」。「本当の保守は、今までの遺産(戦後民主主義)を守り抜くこと。それを全部否定しようとしているのはなぜなのか。反対だと多くの人が言っているのだから、安倍さんは民主主義者ならその意見をよく聞いて説得の努力をしてほしい」「やり切れない思いです。この法律が通れば、この国は旧ソ連のような陰気な国になるのではないか」。 //今日の朝日・朝刊から。漫画家・ちばてつや先生(74歳/1939生)の反秘密保護法コメント→「桜や紅葉の美しさを楽しめる時代が終わり、白黒だった戦前・戦中に逆戻りする。鳥肌が立つほど日本の将来が暗く見え、子どもたちがそんな時代を生きることになる――。特定秘密保護法ができた社会を想像すると、漫画家なので、つい視覚的に考えてしまう。政府が恣意(しい)的に情報を隠せる恐ろしい法案には絶対に反対だ。国民の意見を尊重し、国民が望むことを実行するのが政治家の役割のはず。それなのに説明を尽くさず、慌ただしく法案を通そうとしている。なぜ、これほど国民を軽視するのか。自分たちの思い通りに国を動かす意図があるのではないか。戦前のような不気味さと平和が終わる予兆を感じる」。 |
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12月2日…岩井俊二(映画監督)、坂本龍一(音楽家)、奈良美智(美術家)、村上龍(作家)、浅田彰(京都造形大教授)、鴻上尚史(演出家)など、様々なジャンルのクリエイターが「音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(表現人の会)」を結成し、秘密保護法に反対声明!以下、アピール文から抜粋→ 「特定秘密保護法案は表現の自由や思想・信条の自由、さらには、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義といった憲法の骨格をなす原理原則に反する法案であり、自律的な市民生活を脅かす怖れがきわめて大きなものです。そして、平和で民主的な社会を基盤として成り立つ、音楽・芸能、美術、文学、映画、写真などの創造的な営みや、出版・報道・放送など、さまざまな表現活動の自由を損なうものです」「私たちは同法の衆議院における強行採決に強く抗議するとともに、すみやかに廃案とすることをすべての国会議員に求めます」 “表現人の会”はリンク先で賛同者を募集中。僕も速攻で署名。衆院で強行採決があった11/26の日記で、表現者のうち音楽界と画壇に目立った動きがないことを嘆いたけど、ついに大きな動きが起きて本当に嬉しい!【追記】賛同者の数は12/4時点で7355名! //国連が「秘密保護法の成立急ぐな」と2度目の懸念表明。今度は国連人権機関トップのピレイ人権高等弁務官が声明。いわく「秘密の要件が明確でない。政府がどんな不都合な情報も秘密に指定できてしまう」「日本の憲法が保障する情報へのアクセスと表現の自由を担保する条項を設けないまま、急いで法案を成立させないよう日本政府と議会に呼び掛けたい」(動画 25秒)。 ※国連人権高等弁務官事務所は衆院通過前の11月22日に、言論の自由などを担当する特別報告者2人が、内部告発者やジャーナリストへの脅威を含むとして「重大な懸念」を表明している。 【12/4追記】12/4の国会答弁によると、安倍首相はその後ピレイ人権高等弁務官に説明して納得してもらったという。それならば、なぜ国連はその新しい声明を公式に出さないのか。国連サイドからの続報を待ちたい。 //サイト読者の方から自民に協力姿勢を見せている3党幹部(みんなの党・渡辺喜美代表、日本維新の会・松野頼久幹事長、公明党・山口那津男代表)へ、法案支持の撤回を求める署名サイトを教えて頂きました。情報を有難うございます。 |
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12月1日…自民・石破幹事長が11/29にブログで「今も議員会館の外では“特定機密保護法絶対阻止!”を叫ぶ大音量が鳴り響いています」「ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはない」「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」と批判。--まったく、よく言うと思った。その言葉、そっくり返させてもらう。→「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、強行採決はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」 与党は「理解者を一人でも増やし」て採決せよ。強権的な政権に対して国民がデモをするのは民主主義国家としては当然。反対デモをテロと同一視するかのようなこの文言に対し、日弁連秘密保全法制対策本部副本部長・海渡(かいど)雄一弁護士は「我々はテロリストですか。主権者のはずです」「石破幹事長にとっては、法案反対を叫ぶ人も原発反対を叫ぶ人も、みんなテロリストに見えているということがよく分かった。我々市民の活動が取り締まられる。そういうことがこの法案で準備されている」と訴えた。市民集会では「政府はこの1週間で、とんでもない法律を通そうとしている」「声を上げて何が悪い。大きく声を上げるのは当然」などの声が相次いだ。 五野井郁夫・高千穂大准教授(国際政治学)「(デモを)『絶叫戦術』というが、やむにやまれず声を出すのであり、『テロ』と評するのは民主主義を愚弄している」
ジャーナリスト・大谷昭宏氏「国民の知る権利が奪われる重要な問題なのに、異論を唱える人たちを切り捨てている。そういう発想の人たちが法案を通そうとする恐ろしさを感じる」
民主・大畠章宏幹事長「権力をもたない市民が時の政治に意見を言うことは、憲法21条の『表現の自由』で保障されている。抗議デモはテロ行為とまったく異なる」山本太郎参院議員「ブログに書くのは市民の動きを脅威と感じている証拠だ。強行採決を阻むには、何十万もの市民が国会を取り囲んで、賛成議員の目に見える形で教えることだ」 ジャーナリスト・岩上安身(いわかみやすみ)氏「人が恐怖を感じるようなデモって…人が恐怖を感じる法案を押し通す側が何を言っているのか」 ※市民が言論弾圧反対を訴える叫びを『音』としか感じない石破氏。失言レベルの話ではない。「政府に逆らうのは非国民だ!」が通用した戦前に戻りたいのか。 反対派はじっくり議論して支持の輪を広げたいのに、参院がたった1週間の審議で強行採決しようとするなど、その時間を与えてくれないから、権力のない市民は悲痛な叫びをあげている。政治家ならば反対の声に耳を傾け、きっちり説明を尽くし、不安を取り除く事をするのが筋。だが、石破氏は反対デモをテロ認定し、政府に逆らう市民を異常者に決めつけ逃げ切ろうとしている。言論の自由を真っ向から否定するような人間に政治家をやる資格はない。 ※そもそも大音量をテロと言うなら、右翼の街宣車をずっと放置しているのはなぜ?テロ認定すべきだろう? ※秘密保護法案が“テロリズム”を「政治上その他の主義主張に基づき、国家もしくは他人にこれを強要し、又は社会に不安もしくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう」(第12条)と規定していることについて、思想家・内田樹(たつる)さんは、「石破幹事長の解釈に従えば、すべての反政府的な言論活動や街頭行動は「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要」しようとするものである以上、「テロリズム」と「その本質においてあまり変わらないもの」とされる。(略)石破幹事長によれば、私が今書いているこのような文章も、政府要人のある発言についての解釈を「政治上の主義主張に基づき他人にこれを強要」しようとして書かれているので「テロリズム」であるいう解釈に開かれているということになる。私自身はこれらの言葉は「強要」ではなく「説得」のつもりでいるが、「強要」か「説得」かを判断するのは私ではなく、「国家若しくは他人」である。特定秘密保護法案では、秘密の漏洩と開示について議論が集中しているが、このように法案文言に滑り込まされた「普通名詞」の定義のうちにこそこの法案の本質が露呈している」と指摘。 |
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11月30日…米国のジョンソン、ニクソン、クリントン各政権でホワイトハウス入りした元政府高官(国防総省)で、アメリカを代表する外交・安全保障の専門家モートン・ハルペリン氏が「秘密保護法案はアメリカとの情報共有のために必要だと説明されているが、アメリカが日本との情報共有で求めている水準を大幅に超え、多くの官僚に過大な権限を与えるものだ」と懸念を表明。「法案は、情報の公益性や知る権利などについての考慮が十分でなく、政府が、秘密の指定や解除について、外部からの監視を受けるようにする必要がある」と述べ外部チェック機関の重要性を指摘した。 |
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11月29日…衆院での採決強行に抗議し、ノーベル物理学賞の益川敏英・名古屋大特別教授、化学賞の白川英樹・筑波大名誉教授など2人のノーベル賞受賞者を含む31人の学者が『特定秘密保護法案に反対する学者の会』を発足!「法案は憲法の基本的人権と平和主義を脅かす立法で、直ちに廃案とすべきだ」「知る権利や国政調査権が制限され、表現や学問の自由が侵害される恐れがある」「市民の目と耳をふさぎ、『秘密国家』『軍事国家』への道を開く」との声明を発表。強引な自民党の姿勢にも「戦争へと突き進んだ戦前の政府をほうふつとさせる」と抗議した。このアピールには学者304人が賛同し、その後も増え続けている(12/3に第2回会見)。同会は憲法学の樋口陽一東大名誉教授、歴史学の加藤陽子東大教授、政治学の姜尚中(かん・さんじゅん)聖学院大教授ら、さまざまな分野の研究者で構成。政治的な問題で、幅広い分野の学者が団体をつくり、反対の態度を表明するのは異例(1950年代にノーベル物理学賞の湯川秀樹らが改憲反対の立場を表明して以来、半世紀ぶり)。 久保亨・信州大教授(歴史学)「日本は世界的に見て、公文書管理や情報公開の取り組みが遅れている国。なぜこんな法律をつくるのか」。栗原彬(あきら)立教大名誉教授(政治社会学)「全ての情報を統制したナチスドイツの全権委任法に当たる」。杉田敦・法政大教授(政治学)は「法案は非常に粗雑で秘密指定はノーチェックに等しい。行政府に権力を集中させ、その他の発言権を失わせる意図があるのでは」。小森陽一・東大教授(文学)「『秘密保護』とは欺瞞(ぎまん)で、本質は『国家秘密隠ぺい法』だ。国民の主権者性を根本から奪ってしまう。」。 ★益川敏英・名大特別教授「政治をやる上で、秘密にし続けなければならないことはありません。外交や国防に関する内容であっても、後から必ず公開されるのが大原則です。無制限に秘密を指定できる法案を通せば、恐ろしいことが起こります。国民は、政治の決定プロセスが明らかにならないことに、だんだん慣れてしまうでしょう。社会というのはなし崩し的に変わる。安倍晋三首相の施策からは「日本を戦争ができる国にする」という意図が透けて見えます。今回、専門分野を超えてこれだけの学者が集まったのは、国民全般の生活に関わるからです。それだけの危機感を持たなければならない問題なのです」。 【追記】12/3、賛同者が5日間で2346人まで激増! //20日、世界102カ国の作家団体で構成する国際ペンクラブ(本部・ロンドン)が日本の秘密保護法に異例の反対声明。ジョン・ラルストン・サウル国際ペン会長「民主主義は三つのことで成り立っている。市民と、彼らの表現の自由と、政府の透明性である。どの国の民主主義にも、それぞれ特徴があるが、これらの三つのことは万国共通である。その弱体化をはかることは、民主主義を損なうことである。国家が過剰に情報を保全すれば、市民はその情報を他の手段で開示しなければならなくなる。その場合の責は、透明性を高めようとした人々ではなく、透明性を損なう者が負わねばならない。日本政府の「特定秘密保護法案」は、国にとって差し迫った必要でも、実際の秘密でも、公益を守るためのものでもない。それは政治家と官僚が、過剰な秘密保全の考えと、秘密保全へのヒステリーに瀕した強迫観念の背後に隠れ、ただ市民の情報と言論の自由を弱体化させ、自らに権力を集中させようとしているものに思われる」。国際ペンクラブが日本の国内法案について、反対声明を出すのは戦後初めて。前回は1930年代に日本が国際連盟を脱退した際に懸念を表明。それくらいのことが起きている。 堀武昭・国際ペン専務理事は「人権擁護で世界をリードするはずの日本で、表現の自由を脅かしかねない法案が審議されていることに、国際ペンクラブが衝撃を受けている」と異例の反対声明の背景を説明。日本ペンクラブの山田健太・言論表現委員長「表現の自由について、懸念に過ぎないという意見もあるが、懸念があること自体が問題だ」。 //25日、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが抗議声明を発表。アジア局長ブラッド・アダムズ氏「安倍政権下のこの法案は、知る権利を制限し、公益のためになる情報を明らかにしたジャーナリストや内部告発者までも処罰する内容となっている。この法案が日本政府の国際的義務に適合するよう修正されないならば、国会は法案を否決すべきだ」「現在の法案では、日本政府の透明性は著しく低下し、日本が負う国際的人権上の義務に政府は背くことになる」。 法案は、「特定秘密」を漏らした者を、最大10年以下の懲役及び1,000万円以下の罰金に処すると定める一方で、不正の証拠を明らかにする内部告発者の保護は盛り込まれていない。国際基準は、内部告発者が開示した情報の公益が危害を上回る場合、刑事責任を負わせないことを求めている。現行の公益通報者保護法は、内部告発を行った労働者を解雇などの報復措置から守る法律であるが、刑事責任から守る規定はない。さらに、漏えいされた政府情報を単に受け取り、伝達し、あるいは開示したジャーナリストや出版関係者までもが刑事責任を負う可能性があり、これは表現の自由の重大な侵害といえる。特定秘密保護法案は第21条で、法律の適用にあたっては、国民の基本的人権と報道又は取材の自由に十分に配慮しなければならない、と定めている。しかし、出版又は報道の業務に従事する者の機密情報の収集については、「著しく不当な方法」によると認められないときに限って処罰しないとし、その定義はあいまいだ。また、第21条は公益のために情報を収集するそれ以外の人々(研究者、ブロガー、活動家、独立監視団体など)の保護に欠け、情報収集手段の適切性の判断を行政と司法の手に委ねることになる。(要約終わり) |
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11月28日…衆院の秘密保護法強行採決をうけて、翌朝に全国の新聞各紙が一斉に「与党による数の暴挙」「これが民主主義か」と抗議の社説を載せた(リンク先で一覧可能)。熊本日日新聞が要点をまとめて分かりやすいので一部転載→「(弁護士など)識者からは「法案は国際基準に照らして失格。あらゆる点でツワネ原則に沿っていない」との指摘がある。ツワネ原則は、安全保障や人権の専門家ら70カ国500人以上が2年間にわたる計14回の会議を経て、今年6月に南アフリカ・ツワネで発表した。正式名称は「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」。秘密の範囲や指定期間を制限する必要性、監視機関の設置、ジャーナリストや市民を処罰しないことを定めている。翻って、特定秘密保護法案はどうか。特定秘密の対象は防衛、外交、スパイ防止、テロ防止の4分野で条文は抽象的、「その他」の文言も多数あり、拡大解釈される恐れがある。指定期間も日本維新の会との修正協議で原案から「原則60年」へ倍増し、7項目の例外もある。第三者によるチェックも欠かせないが、修正案で「監視機関の設置検討」を付則に盛り込んだものの、期限は明記されておらず、設置される保証はない。さらに公務員以外にジャーナリストや市民運動関係者らも情報漏えいの共謀、教唆、扇動で罰せられる可能性がある。顕著なのは、すべての情報は国民の共有財産という視点の欠落だ。一定の期間を経過したら公開されることが原則でなければ、政策を検証し将来に生かすことはできない。情報公開と適正な公文書管理が大前提である」(全文)。 /もう1本、中日新聞に掲載された、ノンフィクション作家の保阪正康氏のコメントから(要約)→保阪氏は戦前の政治など昭和史に詳しい。衆院で法案が可決されたことについて、氏いわく「国会は死んだのかもしれない」。かつて保阪氏は著書で、戦前に軍部支配の政権に迎合した議員らが政党を解体し、戦争を是認する大政翼賛政治に進んだことを「国会が死んだ」と表現した。「腹切り問答」の浜田国松、「反軍演説」の斎藤隆夫、「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄など、信念を持つ政治家もいたが数は少なく、「多くの議員は軍人に圧力をかけられ、政策論争をやめ、政権や軍部にすり寄った。議員らの手によって、国会は死んでいった」。「賛成した議員には『この法律ができれば別の世界が広がる』という想像力がない。国会で審議される何百本の法案の中でも絶対に譲れない法案が一、二本はある」。まさに特定秘密保護法案がそれだという。戦後も「信念」を持った政治家はいた。「戦争はやっちゃいかん」と繰り返した元副総理の後藤田正晴氏。元官房長官の野中広務氏は「戦争に大義などない」と訴え、元外相の伊東正義氏は「自衛隊を戦争にやってはいかん」と演説した。「以前の自民党内には暴走を抑えてバランスを取る勢力があったが、今はそれがなくなった」と憂う。 ※保阪正康氏は11/28に衆議院第一議員会館で開かれた立憲フォーラムにおいても政権を糾弾。「政治家の公の場における発言には、通常、プロセスが存在する。しかし、安倍総理は、『美しい国』、『積極的平和主義』などの言葉を使うが、それらの具体的な内容や目的、それに至るプロセスが見られない」。中国や韓国をはじめとする周辺諸国との間で摩擦を生んでいる安倍総理の歴史認識についても、「歴史に対する検証能力が低い」と指摘。さらに氏は、安倍内閣の資料の取り扱いについても、「軍事の“とんでも内閣”だった東條内閣でさえ、ここまでしなかった」と批判した。 //思うところがあり、急遽、新潟県に行くことに。 |
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11月27日…民主主義が壊れていくのはアッと言う間。昨日午後、衆院本会議で秘密保護法が強行採決された。採決前、野党議員からは「地方公聴会(福島市)の翌日に採決では、意見を聞いたことにならない」「パブリックコメントで寄せられた意見の8割が反対」「情報は主権者・国民のものだ」などの批判が相次いだが、質疑が強引に打ち切られて採決に移り、与党議員らが起立し賛成多数で可決された。議場は拍手に包まれ、安倍晋三首相は一礼して退場。一般傍聴席にいた男性が「恥を知れ」と声をあげ、警備員に取り押さえられた。 党の賛成方針に従わず自民やみんなの党から抗議の退席者(自民/村上・元行革担当相、みんな・江田憲司前幹事長)や反対票の造反議員(みんな・井出庸生&林宙紀)が出た。とても勇気のある行動! 退席した自民・村上誠一郎元行革担当相のコメント「いろいろな問題が残っているのに、政治家として(賛成する)自信があるかと言ったら、あるわけない」「まだまだ議論の余地がある重要法案なのに、こう拙速に決めていいのか」「多数決は100人のうち99人が間違っていても、そっちが正義になっちゃうんだ。ファシズムなんていつでも起きる危険性があるんだ」。 ※江田憲司・みんなの党前幹事長「わが党は官僚政治を打破しようと、そういう旗印に結党した政党。いわば原点。秘密保護法が少しでも官僚支配を助長する恐れがあるならば退席するのがベスト」。 ※井出庸生議員・みんなの党(秘密保護法案担当者)「法案では、報道の自由は守る、正当な取材なら罪に問わない、という文言があります。しかし、取材で最も大事なのは、情報を提供してくれる人。まずはそこを守るべきだと思います。インターネットが普及している今は、メディアが取り上げてくれない内部告発を自分自身で公表する、という人もいるでしょう。まずは公益通報者を守らなければ。努力義務として報道の自由を書き込むなら、公益通報者を守るということも、少なくとも同じように入れるべきです」「いい政策を実現するためには、自民党と組む場合もあるとは思います。(渡辺代表は)経済政策で一緒にやっていくことがあるんだろうと考えていました。まさか、この法案でやるとは…。秘密保護法案こそ、みんなの党が一番厳しくものを言っていかなくてはならない法案でした」(コチラに全文)。 /衆院の採決時に不可解な傍聴制限があった。本会議の採決を傍聴していた東電株主訴訟の木村結氏の証言。「300ほど傍聴席があるのに、一般傍聴券は30枚しか配布されなかった。傍聴席はガラガラで、恣意的に市民の目から隠そうとした」。そして、採決後に傍聴席で「絶対反対」と声をあげた一般市民が、口の中にタオルを詰め込まれた状態で、衛視4人に両手両足を捕まれ退場させられたとのこと。ムチャクチャ。
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11月26日…本日午前、秘密保護法を審議する衆院特別委で、与党が質疑を打ち切る緊急動議を提出して採決を強行。自民、公明、みんなの党の賛成多数で可決された。同法案は衆院本会議へ緊急上程されることになった。与党側はこの日の特別委の審議が全国にテレビ中継されていることを考慮。「首相がいる場で採決を強行する姿を国民に見せてはまずい」(自民党関係者)とみて、質疑を終えて首相が退席した後、NHKが国会中継をやめたタイミングで採決に踏み切った。野党議員が額賀特別委員長の席に詰め寄って抗議したが、額賀氏は審議を打ち切り、起立による採決を強行した。まったくもって言語道断!昨日福島市で開かれた秘密保護法案の地方公聴会は、「自民党の推薦者を含む7人の意見陳述者全員が法案に反対。原発情報が秘密となって公開されず、国民の「知る権利」が侵されるといった懸念が次々と指摘された。通常の公聴会は与党推薦者が賛成するケースが大半で、全員が反対するのは極めて異例!…っていうか、普通なら国民相手の公聴会で意見陳述者全員から反対されたら「さすがにこれはマズイ」と、法案の中身を再検討するもの。国家のあり方を変えるほどの重要法案であり、常識では47都道府県のすべてで公聴会を開き、さらに国民投票にかけるレベル。なんで福島県の1箇所だけで開催し、しかも反対意見を反映することもなく、翌日に強行採決するのか。一体、何の為の公聴会なのか!与党はどこまで国民を馬鹿にするつもりだ。 /昨夜のNHKニュースでは元防衛官僚が秘密保護法案に反対した。防衛庁で情報本部副本部長や運用局長などを歴任し、内閣官房副長官補を5年余りにわたって務めた柳澤協二氏が、秘密保護法に関して「政府の説明は理解できない」と主張。柳澤氏は日米防衛協力の指針(ガイドライン)の策定や自衛隊イラク派遣の対応に当たった第一線の現場を知る人物。氏はイラク派遣を巡るアメリカなどとのやりとりを例に、「現地の治安状況など政府が意思決定をするために必要な情報は、あのときも十分に提供されていた」と指摘。そのうえで、自身の実務経験を踏まえ、「これまでも安全保障上、必要な情報は外国から提供されてきた。この法案がなければ外国から情報が入らないという政府の説明は、理解できない。なぜ必要かという本質的な説明が政府からなされていない」と、秘密保護法案への疑問を示した。さらに「特定秘密を理由に、政府が政策判断のプロセスを説明しなくなる危険性がある」と指摘し、「政府の判断は日常的に検証されなければならない。人間がやることには必ず間違いがあり、それを少しでも減らすために情報を公開し、批判を受けて議論をすることが必要だ」と述べた。 /あと、与党が流す代表的なウソをここで否定しておく。 ●「秘密保護法は先進国ならどこの国でもある」→当ページTOPに画像を貼っているように、確かに他国にも秘密保護法があるけど、それは外国へのスパイに重罰の対象にしている。ところが日本は、政府が隠した情報は、それが国民を裏切るような内容であっても重罰対象。他国では良心的内部告発者は法に守られるが、日本は法によって投獄される。 ●「日本はスパイ天国。スパイがうじゃうじゃいる」→これも政府の宣伝。政府も公安警察、外事警察も無能ではない。過去15年間で発覚したスパイ行為はたった5件だけ。しかも“法案の必要性”を訴えた保守有識者会議が主張した近年のスパイ行為の中で、実刑まで行ったのはわずか1件(ボガチョンコフ事件)のみ。どこがスパイ天国なのか。 ●「秘密保護法がないと他国から信用されず情報をもらえない」→大嘘。上記したように元防衛官僚の柳澤協二氏が、イラク派遣で必要な情報はすべて提供してもらったと証言している。アルジェリアの国際テロで邦人が犠牲になった事件でも、秘密保護法を持っている欧米諸国にだけ特別な情報がいった事実はなく、あの事件と秘密保護法は関係ない。犠牲者の尊い生命すら法案可決の“材料”にする政府与党に怒り心頭。 |
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11月25日…ジブリの新作『かぐや姫の物語』、すごく良かった!昔話で事前にストーリーを知っているのに涙ポロポロ。あと、多くの読者の方から薦めてもらっていた『仮面ライダーW』も全話観ました!第48話「残されたU/永遠の相棒」で滝泣き。どちらの作品も、臨時国会の終了後、気合いを入れてレビュー書きます。まずはなんとしても秘密保護法を廃案に。 //秘密保護法の衆院採決を明日に控え、これまで政府批判を行っていた社会派ブログが断筆し始めている。理由は11月14日の「衆院国家安全保障特別委員会」にて、内閣官房審議官・鈴木良之がブロガーの処罰を否定しなかったからだ。ネット言論の弾圧が現実になるのか。 鈴木審議官「秘密保護法案の解釈上、新聞・出版等の関係者以外の者が、何万人も来場者があるブログにて時事評論をすることは処罰対象となる」。 “暗黒夜考”管理人さんいわく『記者以外の小市民がネット上で「特定秘密」にあたる内容を書き立てることは、公権力による言論弾圧を受けるということ。処罰の条件が「不特定多数の人が閲覧可能」「客観的事実を事実として継続的に知らせる内容」「『出版又は報道の業務に従事する者』に該当しないブロガー」ということになると、これまで「ネット言論」をリードしてきた著名ブログは軒並みアウトということであり、本ブログも限りなくアウトということであろう』。 ウチのサイトは毎日2万人以上が訪れて下さっている。他の社会派ブログほど情報源としての価値はないけれど、様々な時事問題について書いている。一方、政府の立場は「何を秘密にするのかも秘密」だから、いつなんどき意図せず秘密に触れてしまうか分からない。なんて世の中だ。 //無名塾(仲代達矢代表)、演劇集団円(橋爪功代表)など演劇界の23団体が連名で秘密保護法に反対声明。作家など出版界も抗議集会を組織。表現者で目立った動きがないのは音楽界と画壇。なぜ多くの有名ロックバンドは沈黙している?監視国家や言論統制と戦わないロックンローラーに何の価値がある!街頭調査を見ると秘密保護法の内容を知らない人がまだまだ多い。未来の日本が激変するため、若い人に危険性を伝えたいのに、僕が参加した大阪弁護士会の法案反対集会は満席(400人)でも中年と年配ばかりだった。若者文化と直接繋がっているミュージシャンこそが、若い世代に法案の危険性を訴えることが出来るんだ。衆院採決は26日、あと1日しかない。 /「特定秘密保護法案で、公開すると国民に批判される情報は隠蔽される。その結果、「批判されない」自民党の永久政権になる。すなわち、裏で自民党を支配する官僚の天下り・渡りの利権が永続化する。東電は、福島第1原発4号機の作業を、今後は公表しないと発表した。特定秘密保護法案が通れば、様々な分野でこうなる。国民に報せたら批判されることは、すべて隠蔽される。かりに60年後に開示されたところで、関係者は他界している。情報公開の意味はない」(兵頭正俊) /一昨日の日記に国連から日本の秘密保護法への懸念が出たことを歓喜して書いたけど、このニュースをNHKは7時のニュースでやらなかった!それだけじゃない。政権寄りの読売・産経がスルーするのはいつもの事として、リベラルの朝日新聞が掲載しないのはなぜだ!?朝日なら一面トップで伝えてくれよ!朝日は戦前に開戦を煽った過去がある。それを反省してリベラルに転じたはずなのに、何をやっている? ・毎日新聞に続いて時事通信も伝えた。→ ●報道への深刻な脅威=秘密保護法案に懸念−国連報告者 【ジュネーブ時事】国連人権理事会のフランク・ラ・ルー特別報告者(表現の自由担当)は22日、声明を発表し、日本の特定秘密保護法案は「秘密の範囲が非常に広範で根拠が不明確」と指摘、秘密情報を扱う報道関係者や内部告発者の人権に対する深刻な脅威だと懸念を表明した。ラ・ルー氏は「透明性は民主主義の根幹」と強調。秘密扱いにすべきかどうかは、秘密漏えいが国民全体の利益を損なう場合に限られるべきであり、「独立機関が判断すべきだ」と訴えた。 |
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11月24日…今月11日に8人の著名TVジャーナリストが「秘密保護法案」反対会見を行った。顔ぶれは、田原総一朗、鳥越俊太郎、金平茂紀、田勢康弘、岸井成格、川村晃司、大谷昭宏、青木理。 声明文「行政機関や強大な組織が持つ権力の使われ方を、国民の立場に立って監守することは、私たちジャーナリスムの一端を担うものに課せられた大切な役割です。この法案が成立すると、取材報道の自由は著しく制限され、ひいては国民の知る権利が大きく侵害される事になりかねません。行政機関の情報公開は世界の大きな潮流です。秘密の多い国は息苦しく、非民主主義的な国家である事を私たちは過去から学んできたはずです。この流れに逆行する秘密保護法案が法制化されようとしている事を私たちは目視している訳には行きません」。 ・田原総一朗氏「問題は大きく分けて二つある。一つはマスコミが取材をできなくなること。もう一つは、これをチェックする機関がないこと。どこの国でも20年、30年で全部(情報を)公開する。ところが、(日本では)内閣が承認した場合は、永遠に公開しない。こういうばかばかしい法律はあってはいけない」。
・鳥越俊太郎氏「安倍政権が求めているのは秘密保護法だけではない。NSC法案を司令塔に秘密保護法を用い、最終的には集団的自衛権の行使に踏み切る。積極的平和主義という言葉は一見いいことに聞こえるが、これは実は『戦争するよ』ということ。日本のレジームを『戦争ができる国』に変えることが、今回の法案の背景にあることを見抜いて、国民全体でこの法案に反対しなければならない」。
・毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏「国権の最高機関で、我々が選挙で選んだ人たちが、官僚が作った秘密を知った場合には懲役5年。こんな立法権を犯した法律がどこにあるんだ。しかもそれを与党も野党もまともに論議しないで、自分たちが懲役を食らう法律を通すバカが世の中のどこにいるんだ?」
・テレビ朝日解説委員・川村晃司氏「全文を読むと『国際機関からの情報“その他”の重要な情報』というように「その他」というのが別表だけで11あり、全文の中にも36もある。「その他」にあなたのやっている活動は匹敵しますよ、ということが入りこむ危険性が非常に大きい」
・元読売新聞社社会部記者の大谷昭宏氏「1985年の中曽根内閣の時のスパイ防止法というのは明らかに旧ソ連を対象にし、そこに目的を設定している。東西冷戦時と今とは、大分情勢が違う。一体今は何をこんなに焦って作る必要があるのか?中国とか北朝鮮とか、あるいはテロとかという項目を入れているが、むしろあの時の方が自民党の議員の中に「こんな危ないものを通せるか」と、中曽根さんが非常に強権力を発揮していたのにもかかわらず、席を立つ議員が沢山出てきたという事から比べると、随分おかしなことになっているんではないか」「それから二言目には「日本はスパイ天国だ」と「スパイがうじゃうじゃいるんだ」と言うが、この15年間に引っ掛かったというのは僅か5件なんです。なんでそれがスパイがうじゃうじゃいるのか。国家公務員法とか地方公務員法とかは、職務上知り得た秘密という非常に漠然としていて誰でもひっかけられる法律。それがありながら、15年間で5件しか引っ掛かってない。じゃあ、どこがスパイ天国で、スパイがうじゃうじゃいるのか?これは明らかにプロパガンダで、15年間で5件しかない。しかも国家公務員法がちゃんとあるにもかかわらず、誰が秘密を漏らしているのか?誰がスパイと接触しているのか?最初からこういう法律は必要ないのもかかわらず、あえて作ろうとしているとしか私には思えないです」
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11月23日…ギャース!一昨日にアップした年末の読者交流会の告知ページですが、参加申込み用のライブドア・メールが、なんと10月31日で業務終了になっていた!なんてこった!つきましては、お手数をかけ申し訳ありませんが、既に申込みをされた方、告知ページに新メルアドを載せていますので、もう一度そちらから送って下さい。ほんとスミマセン!(っていうか、メール機能廃止って大丈夫なのかライブドア!?)※受付確認メールが届いてない方、念のため再送お願いします。m(_
_)m //うおお!安倍政権が11/26に強行採決しようとしている秘密保護法案に、スイス・ジュネーブの国連人権事務所が「深刻な懸念」と異例の声明!NHKが伝えた声明の内容は「法案では、秘密の範囲が非常に広くてあいまいで、透明性を脅かすおそれがある」「透明性は民主的な統治の核とも言えるものだが、法案は透明性を脅かしている」「法案では秘密の範囲が非常に広くあいまいであるだけでなく、秘密を内部告発したり報道したりする人たちにとっても、深刻な脅威となる要素を含んでいる」と問題点を指摘。さらに「たとえ例外的に秘密にするケースであっても、独立の機関による再検討が不可欠である」と秘密指定が適切に行われているかチェックする機関の設置が法案に盛り込まれていないことにも懸念を示しているとのこと。あと3日で日本の民主主義が死ぬか生きるかというギリギリのタイミングで反対勢力に心強い味方が現れ、本当に嬉しい。自民や公明党の支持者のすべての人が、同法案を賛成している訳ではないハズ。国連から指摘されたことで、反対派が大袈裟に騒いでいるんじゃないことが伝わったと思う。どうか、自民、公明の内部から「性急に決めるな」と反対の声をあげて欲しい! ※ドイツや北欧諸国など、人権意識の進んだ先進国がこんな声明を出されることはない。いわゆる後進国の独裁国家などが受ける勧告。自民、公明、みんなの党の議員は恥ずかしくないのか!?世界が見ている。好き勝手にさせない。(原発汚染の情報が出て来なくなることを国連も心配している) 【追記】毎日新聞の特派員も報告。国連人権事務所は「内部告発者や、秘密を報じるジャーナリストを脅かす内容を含んでいる」と法案を批判。「違法行為や当局の不正に関する機密情報を『良かれ』と思って公にした公務員は法的制裁から守られなければならない」と問題点を指摘した。 |
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11月22日…僕は必死こいて秘密保護法に「異議あり!」と訴えているけど、客観的に自分のサイトを見た時に、世間との「温度差」がつらい。妻から「青筋立ててキーを叩いてると、一般の人にドン引きされちゃうよ」「エキセントリックで危ない人が運営していると思われる」と指摘されたので、昨日までTOPに赤文字で書いていた緊急声明も茶色に変え、感嘆符も消した。僕としても、なるべく感情を抑えてクールに法案を批判したい。でも、採決が11/26に迫っている(あと4日)のに世間はまだまだこの問題に無関心。コトの重大性を伝えるために「この法案は安倍内閣と官僚が国民から主権を奪う、実質クーデター」「ナチスのような言論弾圧が待っている」と、インパクトのある言葉を書かねばアピールできないと思い(実際それを可能にする法律)、勢いキーを叩いてしまう。でも、言葉が刺激的になるほど「そんな大袈裟な」「イッちゃってる」「イタイ人」と話を聞いてもらえなくなるのも事実。実に悩ましい。 /それもあって、サイトの方向性の判断材料を得るため、昨日の大阪弁護士主催の『STOP!秘密保護法』集会に参加した。これはすごく勉強になった。憲法学者、弁護士、マスコミ、いろんな立場の人の意見を聞けた。資料も手に入れたので、僕なりに問題点をまとめたページを作ろうと思う。 /今朝の朝日の社説は、ここ数日間の秘密保護法をめぐる危険な動きがよく分かるため、以下に一部抜粋します。 ●秘密保護法案 「翼賛野党」の情けなさ(朝日社説/22日) 巨大与党の前に、あまりにも情けない野党の姿である。このままでは自民党の「補完勢力」どころか「翼賛野党」と言われても仕方あるまい。日本維新の会が、自民、公明の与党と、特定秘密保護法案の修正に合意した。みんなの党に続く妥協だ。いずれの修正も実質的な意味は乏しく、問題の根幹はまったく変わっていない。 与党は、4党で修正案を共同提案し、26日の衆院通過をめざすという。野党はこれを許してしまうのか。愕然とするのは、維新との修正合意で、特定秘密の指定期間が後退したことだ。維新は当初、「30年以上延長できない」と主張していた。ところが、合意では「60年たったら原則として解除」と期間が2倍に延びてしまった。しかも60年を超えても延長できる7項目の例外まで、できてしまった。まるで与党側の焼け太りだ。これでは、維新もみんなの党も利用されるだけではないか。 維新は秘密指定できる行政機関を絞り込む案も主張したが、与党にはねつけられた。「首相が有識者の意見を聴いて政令で限定できる」との合意では、およそ実効性に乏しい。法案の付則に「第三者機関の設置検討」を盛り込むことで合意したが、付則に書いても実現の保証はない。どんな機関になるかも不明確で、期限も区切っていない。与党とみんなの党との合意では、首相が「第三者機関的観点」からかかわることで客観性が担保されるとした。最大の当事者を「第三者」とする意味不明。与党が真剣に問題を受けとめているとは思えない。 維新の内部からも「後退している」などの批判が噴出している。当然だ。今からでも対応を見直すべきだ。与党に都合のいい修正をするのが野党の役割ではない。 |
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11月21日…どんな世になろうと芸術の火は消さない。今日から1カ月後の12/21、年末恒例の読者交流会『文芸ジャンキーまつり2013』(第24回オフ)を開催します!会場は大阪。10時スタートで第一部は参加者有志による“お薦めアート”の紹介。映画、小説、画集、音楽、演劇、ゲーム、その他あらゆるジャンルで「これはアートだ!」と思った作品を、持ち時間10分でその魅力を吠えます(リンク先に過去の様子をアップ)。第2部「芸術としての大河ドラマ」、第3部「君はこの番組を見逃していないか!?」は管理人による熱血プレゼン。連日のように“お薦め番組”をエアチェックしている管理人が自信をもって秀作を紹介!第4部は忘年会。サイトのQ&Aもやります。何でも聞いて下さい。素晴らしい1日にしましょう!(☆o☆) //菅原文太さん「この法案が通ったら、トドメを刺される」。秘密保護法反対集会にて。※ツイッターから //本日午後6時半から日比谷野外音楽堂で『STOP!「秘密保護法」 11.21大集会〜「何が秘密?それは秘密」 それはイヤだ!』が開催される。19時半から国会請願デモ。後援は日弁連。そして11/24(日)午後6時半から文京シビック小ホールで田原総一朗氏らが出演する「特定秘密保護法に反対する表現者と市民のシンポジウム」が開催される。入場料500円、定員370名。後援は日本ペンクラブ、日本ジャーナリスト会議他。自公は今週中の衆院強行採決を避け、来週の採決に路線を変えた。この週末にどれだけ反対世論を盛り上げられるか、ここが正念場! //サンケイが“維新の会、秘密保護法に合意”と報道しているけど、毎日は維新幹部の発言「あんな法案に乗ってはダメだ。まだ党の決定ではない」と伝えている。維新の中の良識派、負けないでくれ! //日刊ゲンダイが11月14日の時点で、みんな・渡辺氏と安倍首相、管官房長官らが仲良く会食していたことを伝えている。この段階で既に秘密保護法について渡辺氏と首相に手打ちがあったのは明らか。先日までの反対姿勢はただのポーズ。どこまで国民をコケにするか。 //サッカー日本代表(FIFAランキング44位)が国際親善試合でランキング5位の強豪ベルギー代表を3-2で破った!すっげ! //【緊急】今夜19時から大阪弁護士会館2階(大阪市北区西天満1−12−5)で開催される『STOP!秘密保護法』集会に行きます!会費は無料!資料配付もあり!※会場は400席ほどあるとのこと。大阪弁護士会が内閣に提出した意見書(PDF)。 |
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11月20日…特定秘密保護法案続報。みんなの党を“陥落”させた与党が次のターゲットにしているのは維新の会。橋下代表は腐っても弁護士というか、“知る権利”の抑圧に抵抗している。「行政サイドは『国民のためだ』と言って、秘密の領域が広がっていく。権力機構に携わっているのは普通の人間だから、適切に運用するのはなかなか難しい。不都合なものは隠そうということにどうしてもなってしまう。だから、原則はやっぱり公開」「一回ちょっと発想を切り替えて、原則公開の方がいいよと。情報が公開されることによって生じるリスクを前提に、安全保障をさらに構築していく知恵を絞ればいい。秘密にしていくことで安全保障をどんどんどんどん高めていくよりも、情報が公開されることを前提としたうえで安全保障を高めていくという発想に切り替えたら、いくらでもできる」「権力機構というのは神様のような行動ができるような集団じゃない。だから報道機関に頑張ってもらわないと。やっぱり行政機構のチェックは、不明情報をとにかく国民に知らせて、そして報道でチェックするという、この基本を抑えないといけない」「僕はいつも職員に言うんですけど、『一般有権者が役所をバカにするとか政治家をバカにするという社会の方がよほどいい』と。秘密とかそういうことになると、民主的な統制というものがぐらつくんじゃないかと思う」。僕とは何かと考え方が異なる維新・橋下氏の言葉を、まさかこの日記で赤文字&太字で紹介する日が来ようとは。氏にはマジ踏ん張って欲しい! //俳優の菅原文太さん「(秘密保護法について)こういう法律が出てくるのは戦後初めてだろう。国民1人1人がよく考えないといかんと思い、(集会に)出てきた」。今夜9時のNHKニュース、秘密保護法案の話題をトップニュースでするかと思いきや、流行語大賞ノミネートのニュースや東京モーターショーの話題が延々と続き、9時40分になってようやく伝えられた。出版人やジャーナリストによる反対集会の様子は、1分あったかどうか。心が折れそうになるが頑張らねば。 //キテレツな「首相は第三者機関」という超展開理論で秘密保護法に賛成したみんなの党・渡辺氏は政治家として終わった。安倍政権に「これで与党のゴリ押し単独採決ではなくなった」とお墨付きを与えてしまった。なんという裏切り行為。もう2度とあの男の発言に耳を傾けない。党の決定を受け入れた川田龍平氏も同様。 //ジョジョ第3部アニメの放送開始は来春からに決定。 |
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11月19日…国家の機密情報の保全は、多くの法学者が指摘しているように、既に存在している現行法の活用で充分に対応できる。 ・防衛秘密については自衛隊法違反(5年以下の懲役) ・米国から供与された情報についてはMDA秘密保護法(懲役10年以下) ・国家公務員の秘密漏えいについては国公法(1年以下の懲役、50万円以下の罰金) 独裁国家のように“知る権利”を制限してまで、新たに秘密保護法を制定する必要性はない! //フリージャーナリストらで構成された「自由報道協会」による秘密保護法反対声明から抜粋&紹介。 「そもそもわが日本は「報道の自由度」が極めて低い国です。「報道の自由度ランキング」でも、22位から53位へと急落しています(2013年度)。これは、自由主義、民主主義を標榜する国としては恥ずかしい限りです。政府がまずやるべきことは、秘密をつくり、保全することではなく、行政情報を適切に保存・管理し、広く国民に開示することです」。 「そもそも民主主義の根幹は、主権者である国民が政府(国家)の持つ情報を最大限に閲覧・活用し、政府の適否を判断する権利を有していることにあります」 「国会に提出されている法案では、行政府が勝手に秘密を特定し、司法からも立法からもチェックされない仕組みになっています。もちろんジャーナリズムが立ち入ることもできません。秘密とされる範囲も広く、何が秘密とされたかもわかりません。さらに、先進国ならどこでにでもある秘密解除規定が甘く、ひとたび秘密に指定されると永遠に開示されない恐れもあります。法案には「国民の知る権利の保障に資する報道又は取材の自由に十分配慮しなければならない」という規定もありますが、もともと憲法で保障されている権利を行政府が「配慮する」というところが、この法律の本質を表していると考えます」。 //SFサスペンス、かつ、ヒューマンな感動作でもある漫画『寄生獣』。同作の実写映画化が決定!公開は前編が2014年12月、後編は2015年というからちょっと先。現在のCG技術を駆使したら、すごい作品になると思う。 |
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11月18日…なんども書いてきたけど、僕はアンチ自民で動いている訳じゃない。自民にも応援している議員がいる。その代表的な人物が村上誠一郎・元行革担当相(61)。村上議員は秘密保護法に抗議して、法案を取り上げた街自民党総務会をただ1人途中退席して法案に反対の意向を示した。村上議員は衆院政治倫理審査会長。愛媛2区選出で当選9回のベテラン。安倍首相より2歳年上だ。村上議員は特定秘密保護法案について新聞取材に「財政、外交、エネルギー政策など先にやるべきことがあるのに、なぜ安倍晋三首相の趣味をやるのか」と語り、法案成立を目指す安倍内閣の姿勢を痛烈に批判した。さらに村上議員は「(秘密保護法案には)報道・取材の自由への配慮を明記したが、努力規定止まりだ。本当に国民の知るべき情報が隠されないか、私も自信がない。報道は萎縮する。基本的人権の根幹に関わる問題だ」と、国民の「知る権利」が侵害を受ける危険性に言及。そして「党総務会は官邸の意向を振りかざし、熟議のないまま進んでいる。慎重な上にも慎重にしなければいけない」と合意を急いだ党運営を批判。退席者が本人一人だったことには「小選挙区制では党が公認、カネ、人事の権限を握る。政治家の良心として言わねばならないことも言えなくなっている」と話した。村上議員はかつて新人時代の1986年11月、谷垣禎一氏(現法相)、大島理森氏(元党幹事長)ら自民党中堅・若手国会議員12人の一員として、中曽根康弘内閣の国家秘密法案への懸念を示す意見書を出した過去がある。今回の秘密保護法も言論弾圧の本質は変わらず、原発トラブルやTPP交渉まで特定秘密にしようとるすあたり、悪質度は増している。ソ連と冷戦真っ只中だった1986年の方が今よりもっとシビアな国際情勢だったのに、国家秘密法案は廃案になった。臨時国会のこんな短時間の論議で、時代錯誤の重大法案を可決することに断固反対!//僕はこのサイトを開設してから14年間、創価学会の人をサイトで批判したことはない。良い友人が多いし。だけど、公明党がこの未曾有の悪法を自民と一緒に可決するなら、ホント、恨みに恨みます。戦時中に弾圧(治安維持法違反・不敬罪)を受けて獄死した初代会長・牧口常三郎さんなら絶対にこんな狂った法案は反対している。同じく投獄された2代会長・戸田城聖さんも草葉の陰で泣いている。今の公明党幹部に人権を語る資格なし。それくらい酷い法案だ。安倍政権の暴走を止めることが出来るのは、事実上、公明党ただ一党だけなのに、なんで一緒にアクセルを踏んでんだよ!初代会長が治安維持法で殺されているのに、“平成の治安維持法”である秘密保護法を公明党が熱心に支持しているのは狂気の沙汰。“宗教右翼”と呼ばれていいのか。心ある学会員さん、公明幹部にもっと怒って!! | ||||||||||||||||||||
11月17日…みんなの党が安倍政権へ急接近し僕は怒髪天。最悪の裏切り。野党が団結して秘密保護法に反対せねばならぬこの時に、みんなの党がカスみたいな修正案(首相が秘密の判断に介入可)で政権にすり寄り、秘密保護法に賛成するという。保守先鋭の維新でさえ、秘密保護法の原案は危険すぎるため「30年後に全情報公開義務づけ」を要求して譲らないのに。みんなの党の修正案じゃ国民の“知る権利”なんて何ひとつ保障されないし、むしろ首相個人の独裁的な権力が強化されるだけ。自公の暴走を止めるどころか加速させている!酷すぎ!薬害エイズで奮闘した川田龍平議員、なんで離党覚悟で渡辺氏に抗議しないのか。※追記…みんなの党賛成決定。地獄!何が国民のために戦う党だ。 /「特定秘密保護法案の修正協議。みんなと維新の真価が問われます。真の改革政党なら、秘密保護法よりも情報公開法が先。そんな順序もわからないのでしょうか」(古賀茂明) /「秘密保護法は、違反すると刑事罰が与えられる「刑法」だよ。刑法は、何が処罰の対象となるかを決める法律。その「何が」が「秘密」なんて、刑法と呼べるものじゃない。それをまことしやかに法案議論している議員たちには、立法に携わる資格などない」(OMPさん) |
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11月16日…秘密保護法に反対する朝日のコラム『政治家の劣化がもたらす「特定秘密保護法案」成立への動き』を取り上げたブログに感銘を受け、一部こちらでも紹介させて頂きます。 →「故・梶山静六氏や野中広務氏、少し年下の加藤紘一氏や河野洋平氏のような面々が自民党内で活躍していたら、こんな法案は提出されなかったのではないか」「この法案は政権政党としての自民党の劣化を映し出している」と朝日コラムを引用した上で、「劣化が著しいのは、法案を提出した与党の自民、公明だけでなく、野党の民主、維新、みんななどもそろって劣化ぶりを露わにしています。同法案の根本的な「廃案」ではなく、単なる「修正」に焦点を合わせているからです。まともに「廃案」を主張しているのは、生活、社民、共産の三党だけです」「安倍政権は、今国会中に成立させるために11月20日にも衆院を通過させたい意向です。しかし、議論の焦点が「修正」の中身になっていることもあって、盛り上がりに乏しく、このままでは少しもめる程度で衆院通過となりそうです。盛り上がりに乏しいというのは、週初めのマスメディアの報道をみれば一目瞭然。18日の読売新聞には、同法案関連の記事は1行もありません。読売新聞からは、「特定秘密保護法案」が消えてしまいました。というよりは、「消えさせた」というところでしょうか。法案成立に理解を示す読売にとっては、法案反対の世論の盛り上がりは好ましくないという判断のようです。そんな中で朝日はさまざまな分野の「廃案を求める声」を取り上げ、運動の盛り上げに力強いエールを送る紙面づくりです。とくに、日本外国特派員協会がたまりかねて今月11日に廃案か大幅な修正を求める異例の声明を出したことを取り上げました。同協会のルーシー・バーミンガム会長は「日本のさまざまな問題に対して中立を維持してきた。反対声明を出すのは極めて異例だ」と話しています。国籍にかかわらず日本で取材する記者の存亡の危機として、声を挙げずにはいられなかったようです。外国の記者も大きな懸念を示しています」。 いつもながらリンク先のブログ主さんのリベラル視点に啓発されます。 |
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11月15日…与党は民主主義の息の根を止める最悪の法律、特定秘密保護法を来週中に衆院で強行採決する気か。ほんと焦る。ネットでは様々な人が、同法案の問題点、危険性を訴えている。最近、僕がツイッターでリツイート(拡散)したものをここでも紹介。 ●TBS「朝ズバッ」で中谷自民党特命副幹事長は、秘密保護法で「一般人は多分逮捕されない」「おそらく逮捕されない」「逮捕されないと思う」などと繰り返す。これが恐ろしい。こんなあやふやなことしか担当者が言えない法案、いずれ拡大解釈で政権に批判的な人たちへの弾圧に使われるのは明らか。(鈴木 耕) ●現政権が考えているのは、権力の集中ということに尽きる。ここまでの権力の集中は戦後最大です。私は長い間政治記者をやっていますが、こんなものは見たことがない。昔の自民党は圧勝したとしても自制心があった。宏池会などがバランスを取っていました(西山太吉) ●秘密保護法:安倍さんは「恣意的に運用される心配はない」と言うが、恣意的に運用されているかどうかの検証システムがないのだから話にならない。秘密解除の条項や検証に関する条項を盛り込むことを頑なに拒否しているということは、恣意的に運用しようとしている証拠である。(山口一臣) ●(秘密保護法は)読めば読むほど、吐き気がするほどひどい話。同法案の検討過程で作成した文書も公開しない。9万件も集まったパブリックコメントの詳細も開示しない。日本は民主主義国家ではなかったのか。許される話ではない。(岩上安身) ●「ドイツではむしろ「報道の自由強化法」が昨年にできた。秘密文書に基づいた雑誌報道に対する家宅捜索を憲法裁判所が違法としたからだ。今やジャーナリストは漏えい罪の対象外」特定秘密保護法案 議員の良識で廃案へ: 中日新聞社説11月8日(watanabe) ●憲法・メディア法と刑事法の研究者が、10月28日、特定秘密保護法案に反対する声明を発表。憲法・メディア法が140人、刑事法が120人ほど。声明を出すのが遅すぎる。それ以上に驚いたのは、東大と京大の参加者がごく少数の名誉教授だけで、現役の教授がひとりもいなかったことだ。(兵頭正俊) ●これまでは、「なぜ秘密は必要なのか」だった。これからは、「なぜ秘密を知ろうとするのか」という弾圧になる。この弾圧は、答えを必要としない。なぜなら被告が知らずに秘密に触れたことを罰するものだからだ。「とにかくあなたは有罪だ。罪の内容は知っているが、秘密だからいえない」と裁判長。(同、兵頭正俊) |
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11月14日…知る権利、情報公開は民主主義の血液。これがなくては民主主義は機能せず、国が一部の人間に支配されてしまう。近代市民社会に反する秘密保護法に全細胞レベルで反対。秘密の是非を審査する第三者機関もないこんな悪法、米国でも通らない。数まかせの強行突破に踏み切れない状況を作るため、全力を挙げたい。 //来日中のポール・マッカートニーが九州場所の相撲観戦。十両からずっと観ていたという。NHKニュースでも嬉しそうに拍手しているポールの映像が流れていた。周囲の升席のお客さんたちはめちゃめちゃラッキーだなぁ! //ヤフオクで1/100スケールの“νガンダム”の美塗装フルチューン版(制作10カ月)に60万の値がついとる…。プラモが一級のアート作品として認知されているということ。落札までにどこまでいくんだろう。 |
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11月13日…14日は良い番組が目白押し!深夜の『怪奇大作戦 死神の子守唄』は1968年の社会派SF作品。胎児のときに原爆で体内被曝した人物をめぐる悲劇が描かれるんだけど、この番組はウルトラセブンの後番組であり、オンエアされていたのは日曜日の夜7時というゴールデンタイム!今の7時台は硬派な番組が全滅しバラエティだらけ。昔のように、社会派作品がエンターテインメントとして受け入れられていた時代に戻って欲しい。※衛星放送を受信できない方、某所で怪奇大作戦の動画(25分/死神の子守唄)を発見…ゴホンゴホン。 個人的に最高傑作は京都の名だたるお寺(金戒光明寺、広隆寺、仁和寺、平等院鳳凰堂、萬福寺、東福寺、知恩院、化野念仏寺、常寂光寺、二尊院、光悦寺、祇王寺)がロケ地となった第25話『京都買います』(24分)。享楽主義の現代日本人から、仏像を守ろうとする人々を描いた作品。無性に泣ける。夜7時からこれを放送した当時の関係者に敬意を表したい。お寺の場所はリンク先の後半に詳しく載っています。番組後半で牧さんが訪れていたのは京都嵐山の各寺すね! |
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11月12日…フィリピンを直撃した史上最大の台風、30号。風速87.5メートルなんて想像もつかない。台風を乗り切った人々の生活も相当深刻とのこと…。 11月11日…これは目からウロコ。アメリカのヒップホップ界の重鎮、エミネムの新譜広告は「街をきれいにする“逆”落書き」。何を言ってるのか分からないと思うけど、動画(1分半)を見て“なるほど!”って小膝を叩いた。(☆o☆) |
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11月10日…上京して参加した文京区・吉祥寺巡墓会は探墓巡礼顕彰会主催だけあって例の如くとても充実していた!なんといってもゲストが豪華。幕末の海軍副総裁、榎本武揚の子孫の方が、直々に墓前で解説して下さった!榎本武揚は旧幕府軍を率いて箱館に「蝦夷島政府」を樹立し、最後まで新政府軍に徹底抗戦した反骨の人。作家の山田風太郎は「もし彼が五稜郭で死んでいたら、源義経や楠木正成と並んで日本史上の一大ヒーローとして末長く語り伝えられたであろう」と評している。明治に入ってからは、農商務相時代に足尾鉱毒事件の現地視察を私的に行い、それまで明治政府が「企業と地元民の間の私的な事件」と冷たい態度をとってきた方針を改め、“国が対応すべき公害である”と宣言。鉱毒調査委員会を設置し、「知らずにいたことの責任」を理由に大臣を辞任した。郵便の「〒」の考案者とも言われており、そのような歴史上の人物の墓や故人のエピソードを、子孫の方にうかがえるなんて幸運すぎる!(ちなみにお墓の文字は、初代連合艦隊司令長官の伊東祐享・元帥海軍大将が書いたとのこと)。同寺には二宮尊徳の墓や楠木正成の供養塔、“かもめの水兵さん”を作曲した河村光陽や、“雀の学校”を作詞した清水かつらなどの墓もある。こんなに良い企画なのに参加者が20名を切っていたのがもったいなかった。500人くらい集まってもおかしくない内容なのにィィイイイ! /この巡墓会は午後から。午前中は子ども&大学時代の後輩S君と3人で、本駒込の立川談志師匠や、江戸後期の蘭医・緒方洪庵、樋口一葉が惚れていた半井桃水の墓参りに行った。立川談志師匠の戒名は、間違いなく後世まで語り継がれるであろう「立川雲黒斎(うんこくさい)家元勝手居士」!落語会の反逆児と言われた談志師匠らしい、前代未聞の強烈な戒名。
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11月9日…本日、高野山の巡墓会に参加された皆さん、お疲れさまでした!たくさん歩いたので足をほぐして下さいね。明日は東京編。天気予報は雨!なんとか小雨程度で済むといいのですが(汗)。 /週末は上京するため、次回の更新は11日夜になります!※番組情報、3日分アップしておきます。 |
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11月8日…能の世阿弥が600年前に書いた文章を久々に読み感銘。普遍性のある言葉→「桜や梅が一年中咲いていれば、誰が心を動かされるだろうか。花は一年中咲いておらず、咲くべき時を知って咲いている。能役者も時と場を心得て、観客が最も「花」を求めている時に咲かせねばならない。花は散り、花は咲き、常に変化している。十八番の役ばかり演じることなく、変化していく姿を「花」として感じさせねばならない。「花」が咲くには種が必要だ。花は心、種は態(わざ、技)。観客がどんな「花」を好むのか、人の好みは様々だ。だからこそ、能役者は稽古を積み技を磨いて、何種類もの種を持っていなければならない。牡丹、朝顔、桔梗、椿、全ての四季の「花」の種を心に持ち、時分にあった種を取り出し咲かせるのだ」。 //昨夜のテレビを見て当サイトにこられた方、墓巡礼コーナーの入口はコチラになります! |
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11月7日…先月のアメリカ巡礼で訪れたピーター・フォーク@刑事コロンボ他の墓参レポ、マリリン・モンローの墓参レポ、そして初めて海外で開催した読者交流会のレポ、それぞれ育児ブログの方にアップしました!
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11月6日…東京新聞のコラムでも指摘されてるけど、特定秘密保護法案が可決されたら、政権交代が起きた時に自民・公明の議員は、憲法62条の国政調査権が使えなくなるんだけど分かってんのかな。時の大臣が“特定秘密”に指定したら、他の議員は何も知ることができない。与党から転落したときに、“何であんな法律を作ってしまったのか”と悔やんでも後の祭りだぜ…。ダークなSF小説には、国家権力が秘密警察を多用し、国民生活を隅々まで監視する社会がよく出てくるけど、冗談ではなく特定秘密保護法はその暗黒世界の入口。なんで多くの文化人・芸術家が静かに可決を待っているのか理解不能。マスコミも本気で反対する気迫が見えない。 //オススメ番組表にも書きましたが、7日深夜に関西ローカル(読売)でオンエアされる『笑い飯BEST』にゲスト出演します。放送後、当日の裏話などいろいろ語りたく!(僕のコーナーの前後に、深夜番組だから収録時に一部に大人のネタもありました。カットされないとすれば、家族で見るとゴホンゴホンってなるかも…。ただ僕は墓マイラーで死を扱い、大人ネタは生命誕生に繋がるため、いわば“生”と“死”の大きな輪になっているともいえます) |
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11月5日…いよいよフクイチ4号機で使用済み燃料棒1533本の取り出しが始まる。もしもクレーンが落として燃料が露出すれば、人間が近づくだけで即死する凄まじい放射線量。命がけで作業している最前線の作業員に感謝しているし、クレーン作業中に大きな地震が来ないことを心底から祈っている。専門家いわく「原発の最大の恐怖は原子炉ではなく、大量の放射性物質が格納容器にも守られずに1カ所に集まった燃料プール」。良記事→「専門家が本気で心配する福島第一原発4号機の燃料棒溶融」。 //まさか高島屋や松坂屋まで虚偽メニューなど不適切表示があったとは。どうなってるんだ。これまでに偽装が判明したのは、今年だけでリッツ・カールトン大阪、帝国ホテル東京&大阪、阪急阪神ホテルズ、愛知の名鉄系ホテル、JR九州ホテルズ東急ホテルズ、グランドプリンスホテル新高輪、東京ディズニーリゾートの3ホテル、その他。企業ブランドに対する誇りナシ。 |
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11月4日…「“天皇直訴”手紙の中身と福島の反応(1)」。フクイチの作業員に東京電力が支払う日当は一日8万円だが、ヤクザや人材派遣会社のエゲつないピンハネで、最下層の下請け会社では日当が数千円になっているとのこと。こんな非道を防ぐためにも、民間ブラック会社ではなく、国が現場の作業員を直接雇うべき。 /ネットに出回った“山本太郎の手紙全文”はデマと判明。そして伊豆大島での“横暴”もデマと判明。山本太郎の口を封じたい連中は、どんな卑怯なことも平気でやる。そしてデマを信じてバッシングに加わった右派ネット住民は謝罪しない。 /日本の国家のあり方がひっくり返りそうな秘密保護法案を制定するなんて、そんなことは衆院選のときも参院選のときも、与党は選挙公約の目玉にしてなかったじゃん!国民はこの法案を通して欲しくて自公に投票したんじゃあない。僕にしてみれば憲法改正に匹敵するほどの大転換であり、これこそ国民投票にかけて決めるべき! //楽天の優勝セール、ジョジョベラー、定価2万が77%引きで4600円ってマジなのか…。まだ発売して2カ月ぜよ…。“完全受注生産”…。 //ジャンプ最新号のNARUTO。良いセフで思わずメモった→「オレが知りてーのは楽な“道のり”じゃねェ。険しい“道の歩き方”だ」。 |
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11月3日…東北楽天ゴールデンイーグルス、日本一おめでとぉおおおおおう!!!!!最後の最後まで熱戦だった!!!!! //安倍内閣が可決を狙う秘密保護法を、ニューヨーク・タイムズが「反自由主義的で下品な法」と批判。紹介記事の意訳が分かりやすいので抜粋。 ●まず、何が秘密に当たるのか明確な指針がない。これでは政府(官僚)の都合に良いように情報秘密が指定されるだけだ。 ●秘密を暴露した公務員に最高10年の刑が課されるとなると、これまで以上に公務員の口を重くさせるだけだ。 ●現在は防衛省だけに“防衛秘密”を定める権限が認められているが、この法案では際限なくなり実にひどい。2006年から2011年の間、防衛省は5万5000件の文書を秘密にし、この中で3万4000件の文書が秘密保持の期間を過ぎた後、破棄された。秘密解除され公開になったのはわずか1件だけ(これ以上何を隠したいのか?)。 ●秘密の期間を無期限に延長できる。 ●選挙で有権者から委任された国会議員たちが、何が秘密かを知ることができる明確な規定もなく、政府がこれまで以上に説明責任を果たさなくなる。 ●“違法”で“不当な”方法で取材活動をしたジャーナリストを最高5年の刑に処罰するなどと脅すことで、すでに透明性に欠ける政府が一層閉鎖的、透明性の欠如した政府になる(“違法”で“不当”と誰が、どのような基準で判断するのか?日本のジャーナリストはおとなしく、今でさえ政府の秘密を調査報道しない)。 |
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11月2日…この国には僕が尊敬する著名な作家、コラムニスト、画家、ミュージシャン、俳優、映画監督、大学教授、その他、有名な学者やクリエイターが山ほどいるのに、民主主義と真逆の秘密保護法に反対声明をブログやツイッターで表明したり、山本議員の「手紙の内容」こそ本当に重要と訴える動きがほとんど見られないことが、心底、残念でならない。公約違反のTPPのことも、消費増税のことも、語ろうとしない。いま動かないと間に合わなくなるのに(来月になってから声をあげても秘密保護法は可決済)。アメリカやヨーロッパの作家や芸術家は、どんどん政治的な発言をしているし、他国の人々はそれが普通と思っている。僕は日本が大好きだけど、この同調圧力の閉塞感だけは、本当に呼吸困難になりそうなくらい、息が詰まる。/さっそく今日は山本議員の元へ右翼街宣車がやってきた。脱原発・反TPP・反秘密保護法だけでなく、「過労死防止基本法」の必要性を訴えている山本議員は経団連や現政権の目の上のコブであり、2002年の石井紘基議員(民主)暗殺事件のようなことにならぬよう本気で祈ってる。※昨日の日記を受けて「山本議員をかばうなら皇室への敬意が欠如していると見なす」と匿名メールを頂いた。僕のスタンスを書いておきます。→僕は全国にある歴代天皇124代の墓を“すべて”墓参し(それも複数回&南北朝両方の天皇を墓参)、建国記念日に奈良・橿原神宮(初代神武天皇の皇居跡)に行き、皇居で催された今上天皇御即位二十年記念特別展に大阪から足を運び、歴代天皇の“書”を集めた「宸翰(しんかん)展」にも行き、古事記・日本書紀だけでなく昭和天皇語録を読むなど、行動だけ見れば真性右翼かと。でも人間は生まれながらに平等で、血に優劣はないと思っているので、平和主義者の今上天皇を崇敬すると同時に、作られた身分制度としての皇族崇拝には反対。つまり、伝統文化を受け継ぎ、守り続けてきた一族として敬愛しています。 /本日の保存ツイッターから。 ・「国会は実質的な「自・公・維新・民」の大連立政権(少数野党無視、国民無視の大増税大政翼賛会)になっている。国会という無為の牢獄のなかで、福島第1原発の現場作業員と福島の子供を救うには現実的には方法がふたつしかない。ひとつは他の野党と同様に何もしないこと。もうひとつは外で訴えること」(兵頭正俊) ・「巨大な権力機構がたった一人の無所属議員、それもペーペーの若者を叩き潰すために、今まさに天皇を政治利用してる」(松田ツトム) ・「これで山本太郎議員が議会で処分されるなら、反軍演説をやった斎藤隆夫を除名した末期の帝国議会と似た状況だな。民主主義の自殺。その後全政党は解党し大政翼賛会になだれ込み、太平洋戦争に突入。今もマトモな野党がなくメディアも機能しない翼賛体制的状況だから同じことが起こらぬとは言えない」(HiroNicoK) ・「自民党の歴代首相の十八番「首相としてではなく一個人として靖国を参拝した」ってのと同じに、山本太郎も「国会議員としてではなく一俳優として天皇陛下に私信をお渡しした」って言えば良かったのかな?」(きっこ) ・「山本太郎議員が訴えたかったのは、他ならぬこの日本で起きている子供や作業員の被ばくの実態であり、それに対して適切な対応を取れていない国の実像である。僕としては早く論点がそこに行って欲しい。 右や左の価値観の論争をしてる余裕はない。多くの命と健全な生活がじわじわと損なわれている」(三宅洋平) /フェイスブックをやってる知人が送ってくれた「山本太郎議員・安倍晋三議員、議員辞職すべきなのはどちら」の画像。うまい。ほんとはシャレになってないけど。 //一昨日、漫才コンビ“笑い飯”の特番にゲストで呼ばれ、一緒に仕事をしました!オンエア前なのでまだ詳細は書けませんが、同じ楽屋、本番と5時間ほど一緒に過ごす貴重な体験をしました。2002年のM-1グランプリからずっと応援してきたので感無量です。(T_T) |
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11月1日…あえて書く。園遊会の手紙の件で、山本太郎議員を叩き議員辞職を求めている政治家(多くが原発推進派)や言論人に言いたい。では、あなた方は、原発作業員の過酷な待遇(給料ピンハネ、酷い食事、タコ部屋、過度の被曝など)の改善や、子どもの被曝防止のため、どんな努力をしているのかと。どの口で山本議員を批判するのか。山本議員ほど何度も福島に足を運んでいる議員が国会に何人いるというのか。マナー違反を批判されるのは仕方ない。だが、“生命を救いたい”という一心から行動したことを、これほどボロクソに糾弾する風潮は何なんだ?“政治利用”というが、今春、沖縄県民の抗議の声を無視して強行した「主権回復式典」で、式典内容と関係がないのに「天皇陛下万歳」と三唱したり(明らかに陛下は戸惑われていた。特に皇后様)、五輪招致に皇族を使ったり、政治利用してきた事実をスルーして叩いていることに呆れる。 //【シネマ18本イッキ・レビュー(3)今夏公開編】 ●パシフィック・リム…84点。劇場のスクリーンで観て大正解。搭乗型巨大ロボットVS怪獣の熱血バトル(ロケットパンチ!)をハリウッドが本気で作ればここまでド迫力の映画になるのか!美術的にも優れていてアジアでの夜間のファイトはブレード・ランナーのような美しさがあった。怪獣が“MONSTER”ではなく「KAIJU」と語られているのも、日本の特撮映画へのリスペクトを感じて嬉しい。ストーリーが単純でも満足。唯一残念なのは怪獣のデザイン。ハリウッド映画の怪獣は造形に個性がなさすぎ、KAIJUではなくMONSTERに見える。『スター・ウォーズEP6』でジャバ・ザ・ハットのアジトの地下にいた猛獣、『クローバーフィールド』『GODZILLA』『スーパー8』、全部ソックリ。※“スペシャルサンクス”に富野由悠季、永井豪の名前が! ●マン・オブ・スティール…83点。前半のドラマ部分が重めで好み。特殊能力は少年時代のクラークにとって呪縛であり、育ての親(ケビン・コスナー)の最期の姿は切なかった。クライマックスは思わず「ひょぇええええ」と声がもれたウルトラ・ハイスピードバトル!しかも長い!お腹がいっぱいなのに、さらにステーキを出された、そんな戦いが続く。マイナス点は製作にクリストファー・ノーランが名を連ねていながら、主人公の葛藤が想定内&後半で不足していたこと。あと、戦闘シーンで怒りに燃えたスーパーマンが、高層ビル倒壊の大喧嘩を都会のど真ん中でやっていること。“ここで戦えば市民が巻き添えになる”なんて発想は皆無。明らかに民衆が犠牲になっており、ガソリンスタンドの爆発シーンからラストまで、すっとそここが引っかかってモヤモヤ。次回はバットマンが登場するので超期待。※このチームにもう一度実写版ドラゴンボールを作って欲しい。 ●オブリビオン…81点。夜空に浮かぶ半壊した月、海上の巨大建造物、スタイリッシュな飛行機、SFとしてのビジュアル・アートは良い。問題は幅の狭いストーリーとショボイ戦闘。主人公は人類移住後に地球に残された資源を監視している男。「エイリアンの侵略に人類が応戦し、核兵器も使ってなんとか勝利を収めたが、地球は居住不能になり人類は他の惑星へ移住。そして60年が流れた…」という前日談。それそれ、その前日談を映画化してよ!って思った。それでもクローン「52番」が登場するくだりは感動&落涙。一気に良い話になった。ただ、ジュリアが幸せでも、ヴィクトリアが可哀相なんだよね…。※「oblivion」の意味は「忘却」。 ●スタートレック イントゥ・ダークネス…75点。楽しめたものの、前作のような高揚感がない。あまりに前作が良すぎたため、平均以上の出来映えでもイマイチに思えてしまう。旧作のオマージュがいっぱいなのは嬉しいけど。絶対に生き返ることが分かっている人物の死亡シーンはのめり込めず。社会派ドラマのようなスタトレを期待。 ●ワールド・ウォーZ…75点。ゾンビが走る、走る!その速度はおそらくゾンビ史上最速。それが群衆となって向かってくる時の絶望感といったら。グロシーンを抑えたことでSFアクションとしても大ヒット(ブラピは主演作で最大の興行収入らしい)。ゾンビへの対抗手段が明かされたときに“その手があったか!”と小膝を打った。点数が上がりきらないのは、大きな見せ場(エルサレム編)が中盤にあり、後半にそれを上回る場面がなく失速感があったこと。あと、予告編でハイライトを全部見せていたのが最悪。どのスペクタクル・シーンも“これ予告編で観たわ”ってなって新鮮味ゼロ。そんな予告編を作っちゃあイカンぜよ!※ヒーローになると思ってた若い学者がスリップしてズドンのシーンは劇場にどよめきが。 ●風立ちぬ…88点。宮崎監督いわく「自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。夢は狂気をはらむ。その毒も隠してはならない。美しすぎるものへの憧れは、人生の罠でもある。美に傾く代償は少なくない」(パンフより)。戦争の時代に生きた技術者の悲嘆。二郎は飛行機設計士という夢を追い続けて実現したが、時代が悪く兵器でしか才能を活かせなかった。イタリアの航空屋カプローニに、二郎は“家族を乗せて好きなところに旅にいける美しい飛行機を作る”と約束したのに、飛行機設計の夢は実現したものの「僕が作ったあれは、一機も戻ってきませんでした」と言うしかない技術者の叫びが胸を締め付けた。本作品はラブストーリーとしても秀逸。特に感じ入ったのは次の2点。(1)菜穂子が一番美しい自分だけを見せて、去って行ったこと。本心はもっと側にいたかったのに。当時の結核は死病。これが永遠の別れになる。菜穂子の気持ちを思うとたまらない。(2)喫煙シーンの凄味。菜穂子が「(煙草を吸いに席を外そうとする二郎に)行かないで」(側で吸って)と言ったのは、二郎に“病気のことを考えず普通に接して欲しかった”から。普通の新婚夫婦のような時間を体験したかった。そして1秒でも長く側にいたかった。だから、あのシーンを僕は美しいものに感じた。療養所での養生を放棄して共に過ごす、2人の“覚悟”に泣けた。肺病の妻の横で煙草を吸うなんて現代の感覚では非常識だけど、大正や昭和初期の人間は“副流煙の方が有害物質を含む”なんて知らなかったし、僕の少年時代ですら、映画館やバスの中、っていうか病院の待合室でさえ大人はスパスパ吸っていた。映画のコピーは「生きねば」。悲しみを抱えたまま歩き続ける人間を正面から描いて巨匠は引退した。 ※多くの日本人は宮崎監督が憲法9条死守の反戦リベラルと知っているけど、それを知らない外国人、特に日本から侵略を受けた国の人から零戦設計者を主人公にした点で、戦争美化と取られないか心配だった。懸念した通り、一部から宮崎監督を右派と批判する声があがったが、その誤解はあまり広がらなかったみたいで胸を撫で下ろした。 //ジョジョニウム、公開された第一巻と第二巻の表紙が渋い! //大リーグ、上原選手(38歳)の嬉しそうな顔にグッと来た。レッドソックス、全米王者おめでとう!地元ボストンでの制覇は「95年ぶり」とのこと!//あとは日本シリーズ。巨人ファンに申し訳ないけど、東北は震災からずっと苦労してるし、楽天に日本一になって欲しい!あと一勝!決戦は仙台にて! |
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