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2006.3〜4

 4月30日〜六本木で実物大の『最後の晩餐』(ダ・ビンチ作)が鑑賞できるとのこと!画像を見る限り、かなり高画質で本格的なもののようだ。コレ、観に行きたいなぁ。//今夜のNHKの地球温暖化に関する番組を見て、二酸化炭素排出量が世界第1位の米国と2位の中国が、完全に開き直って無策なことに、頭に来るやら情けないやら。二酸化炭素の削減目標を国別に定めた京都議定書に対し、米国は“先進国の削減目標が厳しすぎる”と拒否し、中国は「先にお腹がいっぱいになった国(欧米諸国)が、後から続く国に“お前は食べるな”と言うのは不平等だ」と議定書を無視。別に米国だけが厳しい目標を与えられたわけではなく、EUや日本も同じ条件で頑張ろうと決めてるのに、米政府は何を言っているのやら。中国や後進国が便利な暮らしに憧れてガンガン工場から煙を吐き出すのを、“近代化のため仕方ない”という意見も分かるし、「西側がズルイ」のはその通りなんだけど、生活が便利になった時に地球環境が崩壊していたら意味がない。米国も中国も近年は毎年のように異常気象に苦しめられているのに。自然界の警告サインを目の当たりにして、なぜ見ないフリが出来るのか…。南太平洋のツバルは水位上昇の為に水没&消滅寸前。温暖化問題に無関心な国々は、ツバルがこの世から消えて、初めて事態の深刻さに気付くのだろうか…。今年初めて家が(海水で)床上浸水になったツバルの70歳のお爺さんは「子供達は他国に移住するしかない。だがワシはここで死ぬ」。温暖化ビジネスで巨利を得ている米国のマネーディーラーが「ツバルは気の毒だが、もう助からないだろう」と、“気の毒”の一言でまとめたのが、何ともやりきれい。※さんざんガスを出してきた先進国に対する後進国の不平等感を和らげる為に、先進国は無償で技術移転をしたり、余剰エネルギーを提供するなど、あらゆる形で誠意をみせるべきッス。大気は繋がっており、温暖化防止で他国を援助するのは自国へ投資するのと同じ。そうでもしないと絶対にガス排出は止まらないし、耳さえ傾けてくれない。//北朝鮮への経済制裁もどうしたものか。感情的にはすぐにも制裁を加えて圧力を加えたい。しかし現実には、制裁しても金正日や高級官僚はノーダメージで贅沢な暮らしを続け、独裁の被害者ともいえる一般市民の生活が壊滅的打撃を受けることになる。経済制裁がなくても飢えている人々はどうなってしまうのか…。とはいえ、こうして悩んでいるうちにも、拉致被害者も家族もどんどん高齢になっていくわけで、これ以上解決を遅らせるわけにもいかない。東欧のように北朝鮮の国民自身の手で民主化が実現されたら、ホント世界が胸を撫で下ろすのにな…。//寝ている間に左肩と背中の筋を「グキッ」といわせてしまい、涙の安静中。痛みで脳がシビレるとはこのこと。かろうじて動く右手の指で、これを更新。ハウッ!ピキュイーン。
 4月29日〜今年のミュージカル『コモンビート』、昨年より演出がパワーアップしていて圧倒された!関東公演は7月14-16日。東日本の方、是非お楽しみに!//僕はこれまで何度もブッシュの傲慢さを批判してきたけど、ホワイトハウスで横田めぐみさんの母・早紀江さんと会談したことに、初めて好感を持てた。拉致被害者救出の象徴・ブルーリボンをつけたブッシュが言った「大統領就任以来、最も心を動かされた対談」「一国の指導者が率先して拉致を指示したのは衝撃的」「北朝鮮が世界から信頼と尊敬を得たいなら、引き裂かれた親子を再会させねばならない」は、心強い印象を与えた。それと同時に、早紀江さんの前日の米議会の公聴会での堂々とした(緊張してない)話し振りを見て、如何に日本国内で何度も同じ話をしているかが分かり、娘の救出を願う母の気持に胸が熱くなった。これで事態に良い変化が起きることを、心から願っている!//NASAが公開したシュワスマン・ワハマン彗星の画像、本当に中心核が30個に分裂していた!(1995年の時点では4個だった)
なんとも幻想的な彗星っす
 4月28日〜本日アクセス440万ヒット!//昨日に続いてジョジョ名場面集にミニ・コラムその9・ボスに反抗する男たちをアップ。敵でありながら、ボスに噛み付く下克上野郎を特集!//ジョジョ絵師の方、明晩22時からヴァージニアさんのサイトでお絵描きチャットがありますよ!//大型連休中、シュワスマン・ワハマン第3彗星が双眼鏡で観測できるとの事!30個に分裂しているんだって。

 4月27日〜4ヶ月ぶりにジョジョ名場面集50選を更新!「シーン46/F・Fとの別れ」とミニ・コラムその8をアップ!この50選もいよいよ大詰め。//フィギュア・スケート鑑賞入門のページの世界ランキング表を更新。トリノと世界選手権の結果が反映されたものになってマス。秋に新シーズンが始まるまではこれで確定。浅田真央は13位から一気に4位になった!//犯罪の実行を事前に“話し合っただけ”で、罪に問える「共謀罪」の採決が明日かもしれないと言われている。この法律は、犯行を思いとどまって中止しても“話し合ったこと”を罪に問われ逮捕されるという。僕はこんな法律が通れば、誰も政府を批判できない中国や北朝鮮のような国になってしまうんじゃないかと懸念している。“そんな馬鹿な”と笑いとばせたらいいけれど、権力者というのは法律を都合の良いように「拡大解釈」(条文はそのままで)する傾向があるから、それがとても心配なんだ。国の政策に反対する者が3人集まった時に「内乱を共謀している団体」と見なされてはたまらない。過激派や暴力団を取り締まるなら破防法や暴対法が既にある。その法律で取り締まれない、例えば国際テロの計画をターゲットにするのなら、共謀罪の条文に対象を「テロに限定」と書けばいいのにそれがない。物証がなくても他者の“供述だけで”逮捕状が請求できるのも怖すぎる(警察のさじ加減でどうとでもなる)。戦前を思わせる言論の自由の危機だと思うのに、マスコミはたいして取り上げないし、国民の間で郵政のように議論にならない。提出された条文では団体の定義も明確じゃないし、密告社会が到来するかも知れないのに、多くの識者・文化人は沈黙しているので、“あれれ?僕の心配しすぎですか?”って感じデス。とにかく、僕としてはこの法律の制定に反対の立場であることを、ハッキリと明言しておきます。行為ではなく思想を処罰されるなんて危険すぎる(人権擁護法案もそこまでは踏み込まなかった)。仮に制定されて僕の不安が的外れと分かり、「カジポンはアホだな〜」と笑われれば、それはそれでハッピーエンドなのでOKっす。っていうか、そうなって欲しい。※共謀罪は“懲役4年以上の犯罪(約600種)”が対象。「反・共謀罪サイト」の中には、非現実的なたとえ話で危機感を煽ってるものがある。ああいうやり方はマイナスじゃないかな…。※民主党の修正案「国境を越える国際犯罪を対象」の文言を入れ、さらに絶対に拡大解釈される心配がないというのなら、僕は特に反対しない。
 4月26日〜2003年のアカデミー主演女優賞に、ケイシャ・キャッスル・ヒューズが史上最年少の11歳でノミネートされ話題となったニュージランド映画『クジラ島の少女』をようやくDVDで鑑賞。感想はいつものことながら、「もっと早く観ればよかった」。監督は女性のニキ・カーロ。現代のマオリ族を描いた作品だ。マオリの人々(特に若者たち)はすっかり西洋文明に侵食され、自分たちの伝統行事がダサイと思っている。村は失業者が多く活気がない。族長は後継者が生れなくて危機感を募らせている。主人公の女の子は村の誰よりも族長を継ぐ気持を持ち、儀式の作法や言葉を熱心に学ぶけれど、「族長は絶対に男子」というマオリの掟によって、最初から後継者の対象に入っていない。しかし彼女の努力は次第に周囲の人々の価値観を変えていく…!この映画は2つの点で素晴らしい。1つは、当初グダグダだった村の連中が、“恥”と思っていた伝統文化を通して人間性を回復していくこと。誇りを取り戻した人々は別人のごとく表情に精気がみなぎっており、人間にとって自分の存在(魂)に尊厳を持てることがどれほど重要かヒシヒシと伝わってきた。もう1つは伝統文化の中にありがちな、女性を低く見る風潮が、一人の少女を前に如何に無意味で馬鹿げているか見せ付けていること。女性の解放運動やフェミニズムに対して斜めに構えている男達は、もうギャフンとしか言いようがない。/ここからはネタバレだけど、これを書いても感動は変わらないと思うのであえて書く。書かずにはいられない。いいや、書かせてもらう!劇中で主人公がクジラの背中にしがみついたまま、海中に入っていくシーンがある。あれはどうやって撮影したのか分からないけど、映画と知っていながら「うおおおお!」と声を上げてしまった!新聞広告の南太平洋ツアーの広告に“イルカと泳ごう”なんて企画もあるけど、この映画に登場するのはクジラ!映画の魔法はスター・ウォーズやマトリックスのように壮大なものでなくとも、単に人がクジラに乗るだけでも、めっさ感動するんだと実感!こんな風に夢を実現してくれるから映画ファンをやめられない。
 4月25日〜一昨日の『功名が辻』、“長篠の合戦”のバトルシーンがたったの1分!NHKは不祥事続きで予算が厳しいのかも知れないけど、幾らなんでも1分は短すぎるだろう!昨年の『義経』のわずか数隻の“壇ノ浦合戦”のわびしさを思い出した。ただ、今回救いだったのは柄本明の秀吉の名演ぶり。妹婿が戦死した時のクシャクシャの泣き顔は、見てるだけでもらい泣きしそうだった。悲しみが胸を突き刺した。すごい役者だ。//私事なんだけど、実は『空手』を今年に入って始めた。ことの発端は昨年末。静かに原稿を書いている時に、突然心臓が激しく動悸した。それも、まるで100mを全力で走しったようにバクバク。心不全だ。間隔が短い時は10分おきに襲ってきて、それが10日以上続いた。眠ってる間も発作が起きるので、さすがに怖くなって病院に行ったら「血がドロドロですよ」。半年間の“巡礼ルポ100人書き”で、ろくに運動もせず、睡眠もとっていなかった結果、どうやら体にきてしまったようだ。それからは血液をサラサラにするべく黒酢を飲みまくり。医者は1時間のウォーキングを勧めたが、同じ貴重な1時間を割くのなら、ただ歩いて帰ってくるだけじゃなく、続けることで何かを身につけようと思い、選んだものが空手だった(っていうか、転居したら裏が空手教室だった。これはもう天命みたいなもの)。稽古の初日(1月下旬)、とても恥ずかしかった。38歳になっての入門。隣にいる男の子は小学校3年生。小5の黒帯の男の子は僕の動きがなってないと「脚をもっと高く」って指導してくれる(汗)。現在、6月11日の進級試験を目指して奮闘中。練習は火木土の夜。早く白帯から緑帯になれるといいなぁ。究極の目標はスタープラチナ(笑)。※今はもう心臓は治った!良かった!//明日、1986年のチェルノブイリ原発事故から20年。
 4月24日〜この半年間の巡礼ルポのベスト・セレクション『あの人の人生を知ろう』の総目次・38通りの生涯を作成しました!もし未読分がありましたら。この機会にゼヒ!//名僧の説教をオンエアする異色番組『説教がききたい』で、熊田曜子の悩みがリアルだった。「グラビア・アイドルはおバカと思われていて、クイズ番組で正解を出したりすると後でスタッフに呼ばれ、番組を盛り上げる為にわざと間違えてくれって言われる。なるべく的外れにって。色んな本を読んで知識を増やそうとしているのに、悔しいし虚しい」。アイドルも大変だ。//今週の『デスノート』、えらいことになってるね。
 4月23日〜昨日に続いて映画レビュー特集//『キング・コング』。ド迫力にブッ飛んだ。ストーリーは最初から分かってるし、ロード・オブ・ザ・リング以来、どんな映像を観てもあまり驚かなくなったけど、それでも何度も座席から“腰が浮く”ほど映像にたまげた。前半の島を舞台にした恐竜メガ・バトル、後半のNYでの大暴れ、「ここまでするか!」という大噴火ぶり。しかもアクション・シーンだけじゃなく、コングが夕陽を見つめるシーンや氷上デートなど、詩的なシーンも入ってて、自分的には大満足。特にクライマックスは高所恐怖症の人が見たら劇場から逃げ出すんじゃないかというくらい、モーレツに高さが伝わってきた(観てて目眩がした!)。そして特筆したいのがコングの感情豊かな顔!捕まったコングがNYでションボリしている表情に涙がにじんだ…。85点。(ただし、虫が苦手な人はトラウマになるシーンの連続なので御覚悟。僕は虫が好きだけどあれはキツイ)//『機動戦士ZガンダムV-星の鼓動は愛』。僕は“ガンダム原理主義者”(ファーストしか認めない派)ではなく“全ガンダム肯定派”なので、この劇場版完結編も前向きに受け止めたい。しかし、エンディングのラップ音楽がとにかく最悪。映画の余韻が全て消し飛んだ。ファーストの三部作はエンディングが良かっただけに、富野御大の御心が分からなくなった。クライマックスのバビル2世や幻魔大戦のような超能力バトルも、当時ならともかく今観るとかなりハッチャケすぎな気が…(Zの機体って魂を集める特別なシステムがあるの?)。ヘンケン艦長の漢魂とバトルシーンの美麗新作カットを観られたからチケット代の元はとったと思うけど、“新訳”のフレコミの期待が大きかっただけに、ラストの数分以外は何も変わっていないことに「エッ!これだけ!?」と肩透かしを食らった感じ。70点。※パラス・アテネのガンプラ作りたい。//『プライドと偏見』。ジェーン・オースティンの原作大ファンとして、今回の映画は大満足。衣装だけでなく、小道具ひとつまで丁寧に作られているのがよく分かり好感度大。映画の随所に登場する美しい田園風景、超爽やかなクライマックス。イギリス映画のこの格調の高さ、実に心地良し。ウルトラ金持ちの男性キャラ陣も全く嫌味がない。キスシーンが一度もなくても、こんなに素晴らしい恋愛映画を作ることが可能ということを証明した名作(すぐに安易なベッドシーンに走るハリウッド映画はこの作品の演出を見て猛省すべし)。80点献上。
 4月22日〜映画『クラッシュ』。超最高!2月にスピルバーグの『ミュンヘン』を観て100億点を弾き出した僕としては、直後のアカデミー賞で100%『ミュンヘン』が作品賞を獲ると思っていたのに『クラッシュ』が破ったことから、“よほど優れた内容でないと到底納得できんぞ”と意気込んで劇場に足を運んだ。結論、「大至急全人類が観るべき!」。こっちも100億点!『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家ポール・ハギスがメガホンを取って、人種のるつぼ・ロサンゼルスの36時間を描いた。なんとこの映画には主人公がいない。17名の人生が112分間に交錯する。作品のテーマはズバリ「不寛容」。『ミュンヘン』が国家レベルの暴力の連鎖を描いているのに対し、『クラッシュ』は日常生活の中で個人が抱く小さな負の感情が重なり合って、社会をズタズタにしていることを描いている。でも決してヘビーなだけの物語ではないので御安心を!この映画が画期的なのは、人間を単純に善人・悪人に分けていないこと(特にネットで多いよね…会った事もない人を「コイツはこうに決まってる」っていう頭ごなしの批判)。劇中で人種差別主義者は24時間有色人種を差別しているわけじゃなく、時と場合によっては命がけで相手を助けようとする。また、短気で常に他人を批判している人物の心の内には地獄のような孤独感がある。登場する全員が日々の中で何かしら辛い問題を抱えており、ストレスのはけ口が弱者への差別となる。人種差別を扱っているけど、それがメインじゃない。悲劇の本質は、誰もが生活に精神的な余裕がなくて、他者の内面まで考えられない「想像力の欠如」。他人の為に何かをすることが「損」と思われ、人を信用すると馬鹿と言われる風潮。そして憎悪や偏見という負の感情で人々は圧死寸前になっている。この映画は観客に“一呼吸ついて。その憎しみの先を考えて”と語りかける。そして、ちょっとしたきっかけで、感情がプラスに変わる瞬間が幾つも描かれる。苦手だと思っていた相手の小さな善意を見ただけで、その人を許せてしまう。見事な心理描写で、登場人物の気持が変化していく過程を追う。そして観客が抱く第一印象“コイツはこういう性格だ”という決め付けがいかに危険か教えてくれる。上映後、映画館を出て人込みの中に入ってクラッときた。視界にいる全員が、皆、何も言わないだけで、それぞれが何らかの深い悲しみを抱いている。10年間変わらなかった僕の中の洋画ベスト10に4月の時点で2本も入った。近年稀に見る映画の当たり年ッス!※天使のマントに嗚咽。
 4月21日〜今日のマイブーム・クラシックはヴィヴァルディの“四季”の『冬』。“四季”といえば有名なのは『春』だけど、僕のイチオシは『冬』!全3楽章で7分半と短いけど、聴き所はいっぱい。緊張感がピーンとはりつめた超ドラマチックな第1楽章の後に、まるで暖炉に手を当てているかのように温かく穏やかな第2楽章が続き、キレのある終楽章で締められる。300年前の曲っす!//4分間にエヴァンゲリオンのハイライトが全部登場するという「エヴァ&ボン・ジョビ」。久しぶりにエヴァの映像を見て、“こりゃ社会現象になるわ”と斬新な演出に改めて唸った。欧州でのエヴァの人気は凄い。とりわけドイツはアスカ(ドイツ系)の影響か、特に熱いブームになったようだ。数年前にベルリンの安宿に泊まった時、受付の青年は僕が日本人と分かった瞬間に「ワオ!クール!」。最初彼がなぜ興奮しているのか分からなかったけど、「シンジ!アスカ!レイ!ミサト!」という雄叫びでエヴァのことだと分かった。彼はカウンターから出てきて、使徒に乗っ取られたトウジの“参号機ウォーキング”を再現。両腕をダラリと垂らして歩きながら「オオォォ〜ン」。その光景を見て、笑いながらも、ちょっとジーンとなった。“文化やアートはこんなに軽く国境を越えるんだなぁ”って。//北海道東部のふるさと銀河線が廃線になった。行政は「赤字だから潰れても仕方ない」。民営化の運命とはいえ、国鉄時代から95年もあった路線を、ソロバン勘定で廃止するのはどうなのか。公共の足なんだから、政府・役人のムダ金の一部を補助金に回して存続させて欲しかった。こういう廃線のニュースを見ると、社会が“助けられなかった”ことにホント寂しい思いがする。
 4月20日〜今年のアカデミー賞で、『ハウル』を破って長編アニメ賞を獲った『ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ』。公開終了が近づいているので、まだ未見の人はぜひご覧になることをお薦めします!冒頭からラストまで全編がクライマックス。野菜畑を荒らすウサギたちと人間の頭脳戦が、粘土の人形をコマ撮りしたアニメで大展開。爆笑の連続。こんなに面白い映画があるから映画ファンをやめられない。(*^o^*)//「ナスカの地上絵100以上発見」のニュース、地球は既に衛星で調べつくされ秘境は消えたと思ってたけど、まだこんな発見があるんだねぇ。

4月19日〜巡礼ルポ100人目が終わって現在放心中。この半年、長かった。(>_<) //明晩19時半からの『ゆるキャラ日本一決定戦』はみうらじゅん原案の一大イベントなので、かなり面白いと思います!//イケメンズのコーナーに、ニュー・ヒーローが登場!先日、大阪葛井(ふじい)寺にて、究極プロポーションの八頭身美麗仏像と遭遇!その名は『専心龍乗(せんしんりゅうじょう)観音』!顔もスタイルも非の打ち所なしッス!
  ※もっと様々な角度から
 4月18日〜「野ざらしを心に風の沁む身かな」“旅路に行き倒れ骨を野に晒す覚悟はしているが、風の冷たさがこたえるこの身だなぁ”ついに巡礼ルポ100人目を脱稿!『あの人の人生を知ろう〜松尾芭蕉編』をアップ!。芭蕉と同時代の俳壇では、滑稽の機知(ウイット)や華やかさを競う句ばかりが持てはやされていた。しかし、芭蕉が目指したのは、静寂の中の自然の美や、李白・杜甫ら漢詩人の孤高、魂の救済などを詠み込んだ世界。自然や人生への探究が刻まれた俳句。“侘び・さび・細み”の精神、“匂ひ・うつり・響き”といった嗅覚・視覚・聴覚を駆使した文章、言葉の魔術師・芭蕉ワールドをお楽しみあれーッ!※『おくのほそ道』の中から、笑いあり、涙ありのハイライトを抜粋してマス!こんな可笑しい句もあるよ→「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(しと)する枕もと」“ノミやシラミに食われるうえ、枕元では馬が小便する音まで聞こえる大変な一夜だ”。(100人目に相応しいマイ・ヒーローっす)//巡礼ルポ・シリーズはこの芭蕉でいったん筆を置きます。しばらく色んなコーナーを加筆して、数ヵ月後に巡礼ルポを再開しますね。
 4月17日〜もうすぐ芭蕉の巡礼ルポはアップできそう。先にグッときたものを3つ紹介/滋賀・水口にて満開の桜の下で、芭蕉が20年ぶりに旧友と再会した時の句。「命二つの中に生きたる桜かな」“お互いに今までよく生きてきたもの。2人の生命の証のように満開の桜が咲き香っているよ”/母が前年に死んで墓参の為に江戸から帰郷した時の句「手にとらば消ん涙ぞ熱き秋の霜」“母の遺髪は白髪だった。手に取れば秋の霜のように熱い涙で消えてしまいそうだ”。/「名月や池をめぐりて夜もすがら」“名月に誘われ池のほとりを恍惚と歩き、気が付けば夜更けになっていた”。

 4月16日〜昨年11月に、映画、マンガ、音楽など、他コーナーの更新を中断して、「まず人生の恩人100人の巡礼ルポを書く!」と誓い、坂本龍馬から書き始めた。昨日のフェノロサが99人目。先ほど『奥の細道』を読み終え、最後の一人、松尾芭蕉の巡礼ルポを現在執筆中。人間は2度死ぬと言われている。1度目は肉体の死、2度目は“忘却される”という死。肉体の死は生物である以上避けられない。しかし2度目の死は、その人の生涯や作品を伝え続けることで防げると信じている。だから書く。ヘタな文章であっても、何もしない訳にはいかない…人生3回分くらいの感動を与えてもらったのだから。恥をかきながらでも恩返しをしないと、自分の人生が先に進まない。そして、僕は「墓石」だけが墓と思っていない。「文章」だって立派な墓(供養)になると信じている。一人を書き終え、新たに次の巡礼ルポに取り掛かるときは、必ず風呂で身を清めて、それから書き始めている。毎回、墓を建てるつもりでキーボードを叩いている。そして建てるからには少しでも良い墓にしたいって思ってる。そんな38歳の春デス。
 4月15日〜彼ほど日本を愛した外国人はいない。明治初期に25歳で来日したフェノロサは、たちまち仏像や浮世絵など、美しい日本美術の虜になった。ところが明治の日本人は西洋文明をひたすら崇拝し、自分たちの芸術を低く見ていた。以後、彼は日本人に日本美術の素晴らしさを訴え続ける。今回は「あの人の人生を知ろう〜フェノロサ編」をアップ!彼にはいくら感謝しても、感謝しきれない!「日本では全ての国民が美的感覚を持ち、庭園の庵や置き物、日常用品、枝に止まる小鳥にも美を見出し、最下層の労働者さえ山水を愛で花を摘む」(フェノロサ)。//パッショーネ東京の皆様、ジョジョリンピック、本当にお疲れ様でした!ゆっくり休養して下さい!※徹夜で仕事をした後、朝5時に大阪の自宅を出て、新幹線で9時に東京に着き、9時半から3時間JOJO大運動会に熱血参加して、15時の新幹線で東京を出て大阪にトンボ帰り、そしていま仕事の続き…体から煙が上がってます、笑。(近日中にレポをアップ予定)//12日の日記で紹介したコモンビート愛知公演、ペアチケット20組の締め切りは明晩まで(大阪公演は来週日曜まで)。中部地方の方は、どんどん応募して下さい!
 4月14日〜イブシ銀、枯淡、セピア色、様々な“枯れ言葉”で例えられるブラームスの音楽。僕のイチオシ・ブラームスは『弦楽六重奏曲第1番』の第2楽章。早送りボタンですぐに第2楽章が聴けるので、騙されたと思って聴いてみて下さい。6人の演奏者が奏でる、このむせかえるような哀愁感。魂のスクラム。弦六の第2楽章は一生の宝物デスーッ!(1952年録音)//アイフル業務停止。テレビをつける度に大量に流れるサラ金会社のCM。そのどれもが、かわいい子犬や、あり得ないほど満面の笑顔の女性、なぜかレオタードのダンスチーム、馬鹿馬鹿しいほど平和な映像の大洪水。地獄の一丁目をソフトに包み込み、感覚をマヒさせるやり方に閉口していたので、この金融庁の判断をマジ讃えたい。以前は日本列島を旅すると、駅を出た瞬間にその土地ならではの景色が広がり、旅情気分を味わえたけど、今は駅を出て最初に目に飛び込んで来るのはサラ金会社の巨大看板。ここ数年の間に全国の駅前の一等地は、無人契約機で溢れ返ってしまった。どこも同じ様な景観で情緒もヘッタクレもない。銀行は借りる時の査定が厳しいし、サラ金も社会に必要だとは思う。だが、宣伝には節度を考えて欲しい。本当に。

左から武富士、アイフル、ディック、Pバンク、プロミス、アコム、レイク…地元の駅前から普通の店がまったく消えてしまった!こんな国、海外にはない(欧米でも銀行がポツポツあるだけ)。この街並みが日本人の求めた世界なのか?和歌を詠み、風流を愛した日本人はどこへ消えた?//明日の東京ジョジョリンピック、一度にたくさんジョジョ好きの友達が出来るので、迷ってるファンの方は、ぜひ参加されることをお薦めします!
 4月13日〜“敗者復活・名誉挽回武将シリーズ”の最終回は『木曽義仲&巴御前』!彼は平家だけでなく頼朝とも対立し、義経に敗北したことから、“短慮で粗野な無法者”というイメージで描かれることが多い。しかし、源平争乱の初期に平氏の主力部隊10万を2万まで壊滅させ、平家一門を都落ちさせたのは義仲だ。平家討伐の真の功労者は義経ではなく義仲!愛する巴御前との涙の別れ、義兄弟と共に死ぬ最期など情の厚さも知られている。松尾芭蕉の遺言は「木曽殿の側に葬って欲しい」。芭蕉ほどの男が隣に墓を造ってくれと言った、木曽義仲の全てを伝えます!//高松塚古墳壁画のカビ大量発生、作業マニュアルの無視が原因だったとは…。そんな理由で取り返しのつかない事態になるとは無念。//本日20時からのNHKBS2映画『男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け』はシリーズ最高傑作!見たことない方、絶対に見て欲しい!役者、セリフ、作品のメッセージ、全てにおいて頂点を極めてます!//石川県在住の方から羽咋市の“ジョジョ石”最新画像を頂きました!「ゴゴゴ石」「ドドド石」に続く「ズズズ」石です!(ぶーたろうさん、有難うございます!)
  撮影・ぶーたろうさん
 4月12日〜以前にミュージカル『コモンビート』の紹介をしましたが、なんと!前回出演した縁や、ここで熱く紹介していることから、サイト読者の方に、チケットをプレゼント出来る事になりました!今月29日の大阪公演は既に完売しているので、22日(土)の愛知公演(愛知県勤労会館)と、28日(金)の大阪公演(大阪厚生年金会館)が対象になります(共に19時開演)。各公演それぞれ20組40名の方を抽選でご招待!ストーリーは、お互いの文化を知らない4大陸の住人が、価値観の違いを乗り越えて「違うからこそ素晴らしいんだ」という真理に到達する、すっごい力の湧いてくる作品です!美しいナンバーや世界各地のダンスも盛り沢山。とても楽しいミュージカルなので、ぜひX2ご応募くださいッ!【応募方法】 ticket@commonbeat.org 宛てに、件名:「チケットプレゼント」、本文:氏名、郵送先(郵便番号も)、メールアドレス、希望公演名(愛知or大阪)と書いて送信。【締切り】愛知は4月16日、大阪は4月23日。郵送なので早めにご応募下さい。※チケットぴあでも販売中。全席自由3千円。公演Pコード(愛知:365−666、大阪:365−677)※人形であらすじ解説//サイトからプレゼントができるのってすごく嬉しい。ホント、いつも遊びに来て下さる読者の皆さんに感謝しています。m(_ _)m
 4月11日〜画家や詩人に若くして他界した者は多いけど、クラシックは際立っている。モーツァルト35、ビゼー36、メンデルスゾーン37、ガーシュウィン38、ショパン39…中でもシューベルトは31歳という若さ。彼が死ぬ直前に作曲したものが『ピアノ・ソナタ第21番』。忙しくて時間がないという方、ぜひこの曲の第2楽章だけでも聴いて頂きたいです。第2楽章はまさに“黄泉の国への舟歌”。死期を悟ったシューベルトが、自分の魂を音楽という舟にのせて異界に旅立って行くよう…。一人の人間が死を前にして、頭に浮かんだメロディー。クラシックは言葉がないので、ドイツ語が分からなくても、彼の心の声を感じることが出来るから素晴らしい。※各楽章ごとに再生されるので、第1楽章が始まったら一気に最後まで早送りして下さい。すると即、第2楽章が流れます!目を閉じて聴くとタマランです。1939年の録音(67年前!)。ピアノはシュナーベル。//4日後のジョジョリンピック、そして7月のジョジョパーティー。関東はジョジョ・イベント盛り沢山でいいなぁ。//劇場版『北斗の拳』、公開中のハズなんだけど、あまり話題になってない。見ようと思ってたけど、どうなんだろう?
 4月10日〜いやはや、『枕草子』がこんなに面白かったとは。学生の時に受験勉強で無理やり読むのと、いろんな人生の出来事を体験して再読するのは、こうも印象が違うものなのか。今日は『清少納言〜特選“枕草子”』をアップ!お楽しみあれ〜!//ここでも一部を抜粋紹介。『暁に帰らむ人は…明け方に女の所から帰ろうとする男は、別れ方こそ風流であるべきだ。甘い恋の話をしながら、名残惜しさを振り切るようにそっと出て行くのを女が見送る。これが美学。ところが、何かを思い出したように飛び起きてバタバタと袴をはき、腰紐をごそごそ締め、昨晩枕元に置いたはずの扇を「どこだどこだ」と手探りで叩き回り、「じゃあ帰るよ」とだけ言うような男もいる。最低』/『きまりの悪いもの…他人が呼ばれているのに、自分と思って出てしまった時。贈り物を持ってる時はなおさら。何となく噂話のなかで誰かの悪口を言った時に、幼い子どもがそれを聞いて、当人の前で言い始めた時』/『かわいらしきもの…瓜にかいた幼子の顔。雀の子に「チュッ、チュッ」と言うとこちらに跳ねてくる様子。おかっぱ頭の小さな子が、目に髪がかぶさるので、ちょっと首をかしげて物を見るしぐさは本当に可愛い。公卿の子が奇麗な衣装を着せられて歩く姿。赤ちゃんを抱っこしてあやしているうちに、抱きついて寝てしまった時。人形遊びの道具。とてもちっちゃな蓮の浮葉。小さいものは何でも皆かわいらしい。少年が子どもらしい高い声で懸命に漢書を読んでいる様子。鶏のヒナがピヨピヨとやかましく鳴いて、人の後先に立ってちょこちょこ歩き回るのも、親が一緒になって走るのも、皆かわいらしい。カルガモの卵、瑠璃(るり)の壺』。
 4月9日〜次は清少納言のルポなので、枕草子を熱烈再読中!「月がこうこうと明るい夜、牛車で川を渡ると、牛の歩みと共に水晶が砕けたように水しぶきが散るのは、何とも素敵です」(第218段)これ美しいなぁ…短い一文なのに、千年前の夜が目に浮かぶ。//このペプシのゲーム『ツキヌケロ』、あと少しでクリアーというとこで失敗する。悔し〜い。ゴールまで行った方、オチを教えて下さい。m(_ _)m※壁の少し手前でクリックするのがコツです。(追記・るるさん、オチを教えて下さって有難うございます!)//ブッシュがイラクに続きイランを空爆するって話は、ただの外交的圧力と思っていたけど、このニュース(先制核攻撃)やこちらのニュースを見て不安感が激アップ。核開発を中止させる為に核を使うなど言語道断。ブッシュの支持率が過去最低の30%台まで落ちているから、「あくまでもポーズだけだよ」と笑い飛ばせないとこが怖い。イランの核開発を非難することが出来るのは、日本など非核の国だけ。自分は持ってて相手に持つなという「ジャイアン理論」は、説得力・ゼロ!
 4月8日〜超アツイお薦めミュージカル『コモンビート』(愛知公演4月22日、大阪28日&29日。東京は7月)、チケットが残りわずかになってきたのでお早めに!(3千円は絶対に安い!)僕は29日の大阪昼公演を観に行く所存デス!(昨年、出演したデス!すっごい元気の出るミュージカルっす!鬼教官は今年も出ます)※ジョジョ人形を使って本気表現!「人形劇コモンビート劇場」。玩具メーカーさん、ぜひ4部や6部のフィギュアも出して下さい!//ジョジョのファン・クラブ“パッショーネ東京”が「ジョジョの奇妙な大運動会〜ジョジョリンピック」の開催を発表!4月15日ッス!//『明智光秀編』、昨夜の段階より「光秀生存説」のボリュームがアップしています!
 4月7日〜蘇我馬子、平家一門、石田三成など、ここ数ヶ月に書いた『名誉回復・敗者復活シリーズ』の集大成、『あの人の人生を知ろう〜明智光秀編』をアップ!「主君殺し」「卑怯者」「裏切り者」古来、様々な非難を浴びてきた明智光秀。だが、善政を敷き民から慕われ、連歌と茶の湯を愛する風流人であり、戦になれば必ず勝利し自身も射撃の天才という名将だった。妻一人を愛し側室を置かず、敗将の命を救う為に奔走する心優しき男。信長は新しく家臣に加わった光秀を誰よりも高く評価し、古参の武将を押さえて最初に一国一城を与えた。成果を出せない諸将を叱咤する時は「光秀の働きは目覚しく天下に面目を施している」と、真っ先に手本にあげ、次いで秀吉、柴田勝家だった。その光秀がなぜ信長を裏切ったのか?本能寺に至るまでの心境を「光秀謀反カウントダウン」として執筆。あえて謀反者となり“天魔”を討つ!※「光秀は死んでなかった」トリビアも充実!//最近のアニメはあまり見てないのでキャラがワンピ、ナルト、ビバップ、ハンタ、ルパン、コナンあたりしか分からないんだけど…「ジャパニメーション・レース」(動画)を見て仰天。現代の編集技術ってスゴイねぇ。(最後の眼鏡のセリフ付き司会者は誰デスカ?)

 4月6日〜明智光秀の名誉挽回の為に、渾身の力を込めてレポを執筆中。すでに3日目。間違いなく過去最長ルポ。光秀がなぜ謀反したのか、やっと確信できる理由が見つかった。それを書いてます。ほんと光秀が大好き。

 4月5日〜「海外のゴッホCM」、油絵と実写が巧みに入り混じった1分間の素晴らしい力作。//ギョハーッ!3月分の過去日記(バックナンバー)、まるまる一ヶ月分アップするのを忘れていた!(もう見られます)//本日アクセス430万ヒット。
 4月4日〜今日は『ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番』を聴きまくっている。ピアニストはギーゼング(なんと66年前の録音)。出だしこそ古さを感じるけど、終楽章に進むうちに熱気に包み込まれていき最後は激興奮!//掲示板で紹介されたエイプリル企画『ジョーシン』の上から3番目の“サウンドザック”、欲しいです!「圧縮データなど聴けるか!」に笑った。そして『かんたん検索2006』、解説がブラックで噴出した(笑)。ずっとこのページを残せばいいのになぁ。//高校野球の決勝戦で21点差もつくとは。スポーツは時に残酷。//次の巡礼ルポは、いよいよ明智光秀が登場!//もうすぐ映画コーナーを2年ぶりに大更新する予定。
札幌の友人が送って
くれた昨日の朝の
雪景色。
大阪はもう桜が満開
なので、こういうのを
見ると日本は広いな
〜って改めて思いマス
 4月3日〜『照る月の流るる見れば天の川 出づる水門は海に然りける』(月が空を流れて海へ落ちてゆくのを見てると、天の川が流れ出る河口はやっぱり海のようですね)。今日は文学史上初めて平仮名(それまでは漢文だった)を使って『土佐日記』を書いた日本文学の父・紀貫之の巡礼ルポを加筆!貫之は30代で古今集の撰者に抜擢されて名声を得たけど、僕はお爺ちゃんになってから書いた『土佐日記』が大好き。ダジャレあり、ボヤキあり、名景あり、笑いと涙の旅日記。その抜粋も含め、竹取物語のトリビアや色んなエピソードが入っているので、ぜひ御一読を!//貫之といえば感動的なのが和歌について語った歌論『仮名序』→「花間にさえずる鶯(うぐいす)、清流にすむ河鹿(かじか)の声を聞いてください。自然の間に生を営むものは、どれもが歌を詠んでいます。力ひとつ入れないで神々の心を動かし、目に見えないあの世の人の霊魂を感激させ、男女の間に親密の度を加え、荒らぶる武人の心さえも和やかにするのが歌であります」(貫之)。//エイプリル企画『セガ月面店オープン』、めっさ面白い!“アクセスマップ”とか細かな遊び心が楽しい!
 4月1日〜昨日ここでアラゴルンのお絵描きサイトを紹介したけど、今日、さらにスゴイものを教えてもらった。『モナリザができるまで』(モナリザの絵をクリックして下さい)。お世辞抜きでダ・ビンチさながらの模写。鼻血が出そうになった!//「日本 歴史占い」というサイト、なぜ占えるのか不明だけど、やってみたら松尾芭蕉でした。//明日のTV、必見の芸術番組がいっぱい。“雪舟”の2時間SPは見応えありそう。今年の大河ドラマ『功名が辻』もオススメ。舘ひろしの信長の恐ろしさはハンパじゃない!//『FF11』に男性キャラ限定の「ジョジョ立ち隠しコマンド」があるそうです(笑)。※作者不明(情報求ム!)
 「やれやれだぜ」拡大

 3月31日〜「国宝とは何か。宝とは正しき道を歩もうとする心であり、その心を道心という。道心のある人を名付けて国宝となす」(最澄)。今日は比叡山に延暦寺を開いた最澄の巡礼ルポを加筆!空海・親鸞・日蓮などと比べると、イマイチ地味な印象の最澄だけど、実はその発言はカッコイイのがいっぱい。やっぱり歴史を築いただけのコトはある。遺言も素晴らしい!→「怨を以って怨に報ずれば怨止まず。徳を以って怨に報ずれば怨即ち尽きぬ」//今夜『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』がテレビでオンエアされたけど、それに関連してサイト読者の方から『アラゴルンができるまで』の超絶お絵描きリンクを教えてもらった。これは一見の価値ありです!
 3月30日〜人間は地球の生物進化の頂点にいる、そう言われてきた。道具を扱い月へも行くわけで、知能の面ではそうだろう。しかし、生物としての生存可能な寿命の長さで競うならば、ゾウガメはまさに究極の進化の勝利者だ。250歳のゾウガメが昇天。このニュースを見てクラッときた。このゾウガメは1750年頃に生まれたという。つまり、ベートーヴェンが生まれる前から生きていた。ゴッホが赤ちゃんの時、この亀はもう100歳を超えている。その生命力に脱帽っす。(このカメはモーツァルトやゲーテと同世代!)//ベートーヴェンといえば、今日はこのリンク先のピアノソナタ第23番『熱情』を狂ったように聴きまくっている(現在5回目)。天才バックハウスの超ドラマチックな演奏。ベートーヴェンがこの曲を作曲したのは35歳の時(1805年)。去年がちょうど200周年。当然ながらベートーヴェンはもうとっくの昔に他界してるんだけど、聴いていると目の前で彼の血が激しく脈打ち、その生々しい息づかいまでが伝わってくる。彼が死んだという気がしない。これが音楽の力、芸術の力か。(それに、このバックハウスの演奏、終楽章の緊張感はタダゴトじゃない。ラストの1分は鼻血寸前)※現在、片想い中の人は、相手のことを考えながら、この曲「熱情」を聴いてみて。ベートーヴェンも片想いの最中に書いたので、ヤバいテンションになることウケアイです(笑)。
 3月29日〜今夜の更新は日本一「熱い」灼熱の恋心を爆発させた平安時代前期の村娘・清姫の巡礼ルポを加筆!すべてを焼き尽くした過激な狂恋は『道成寺』物語として伝えられている。お能、歌舞伎、文楽、絵画、映画など、様々なジャンルで作品化されている恋話なので、ぜひこの機会に抑えておきましょう!これを読んでおけば、古典芸能の楽しみも増えますよ〜!(*^o^*)

 3月28日〜今日の巡礼ルポは最近多かった武将や思想家と違って、合気道の開祖・植芝盛平と俳優の鶴田浩二の巡礼ルポを加筆!合気道は攻撃に力で対抗するのではなく、攻撃を受け流し、戦わずに争いを解決する事を目指して発展した武術。この根本思想が素晴らしい。一方、鶴田浩二は極道を美化せず、ヤクザの世界の「虚しさ」を演技で伝えた名優っす。歌もやたらカッコイイ。

 3月27日〜人生はアッという間だとよく言われる。本当に人生は短いのか?今日の更新は、人間が一生のうちにどれほど多くのことが出来るか教えてくれる『あの人の人生を知ろう〜南方熊楠編』。彼は江戸時代の最後に生まれ20歳で海を渡り、世界を見た男。学歴もなく、どの研究所にも属さず、特定の師もおらず、ただの民間の一研究者。学問は全て独学で肩書きナシ。国家の支援も全く受けずに、博物学、民俗学、細菌学、天文学、人類学、考古学、様々な分野に業績を残し、18ヶ国語を操った。こんな人間が実在したことを、ぜひ多くの人に知ってもらいたい!「肩書きがなくては己れが何なのかもわからんような阿呆共の仲間になる事はない」(熊楠)。※特に学生さんは全員に読んでもらいたいです!熊楠の事を知ると、何だって出来る気がしますヨ。(*^o^*)
 3月26日〜巡礼ルポを書いてる時は、歌詞のないBGMが良いので「ユング君」の世話になりっぱなし。今日はベートーヴェンの命日なので、やたらカッコいい交響曲第3番「英雄/エロイカ」と、終楽章が超エネルギッシュな第7番を聴きまくった。50年前の録音だけど、音質が悪くても、モノラルでも、良いものは良いって、つくづく思う。彼の曲を無料でいつでも堪能できるなんて、ほんと良い時代。//世界女子フィギュアのキミー・マイズナー、SP5位からフリーで4人抜きの1位、圧巻だった。特にラストのジャンプ3連発、凄すぎ!//次のルポは南方熊楠。ついにこの巨人と向き合う時が来た!

 3月25日〜15万人の徳川軍にわずか3千人で突撃して、家康の本陣を崩壊させた男、その名は真田幸村!今日は『あの人の人生を知ろう〜真田幸村編』をアップ!家康の「馬印」(本陣の旗)が踏み倒されたのは生涯に2度しかない。一度目は武田信玄軍。これは武田の方が兵も多かった。しかし真田隊は50分の1。あらゆる武将がヒーローとして尊敬する幸村のすべてを、過去最長ボリュームでお届け!幸村LOVEを激白!!(☆o☆)//真田幸村の物語はまるで映画を観てるようにドラマチックなので、あまり日本史に興味がない方にこそ、是非読んで頂きたいデス!
 3月24日〜次の巡礼ルポは真田幸村。並々ならぬ気合が入って ます。//関西圏の方、『プーシキン美術館展』は4月2日で終わってしまうので、まだ足を運んでない人はお早めに。海外まで行かなくてもゴッホ、ルノアール、マティスの名品が見られるこのチャンスを、どうか逃さぬよう…!

 3月23日〜「水戸黄門」「遠山金四郎」「“暴れん坊将軍”吉宗」と並ぶ時代劇四天王の一人、「大岡越前」こと大岡越前守忠相の巡礼ルポを加筆!江戸城の警備兵から町奉行を経て、最後は三河(愛知)に1万石の領地を持つ大名になった江戸っ子のヒーローっす!※トリビアもあるよ//法律施行まで10日をきったPSE問題。この一件を通して、ますます坂本龍一が好きになった。
 3月22日〜信長、秀吉、家康の3人の天下人から絶賛されただけでなく敵の武田軍からも称賛された武将、本多忠勝の巡礼ルポを加筆!徳川四天王の一人だったけど、家康が道理に反せば「ならば、殿と一戦つかまつる」と言い放つ漢なり。//忠勝の兜を見て鹿の角に驚いたけれど、甲冑屋さんのHPを見たら、本当に個性豊かな鎧兜があって、時間が経つのを忘れて見入ってしまう。//平家物語の琵琶法師のCDを買ってしまった。“壇ノ浦の段”、何度聴いてもいい。この物悲しさがたまらない。//作曲家の宮川泰さんが亡くなった。中学生の頃、『宇宙戦艦ヤマト』のサントラを聴きまくったので、また一つ時代が終わった感じだ。特に『さらば宇宙戦艦ヤマト』のサントラは名盤で、千回は聴いてると思う。先月は『ゴジラ』シリーズの作曲家・伊福部昭さんも他界してるし、三十路男としては寂しい限り。合掌。//民主党の永田議員、自分が騙されてるのに、どうして悪党のジャーナリストをかばうのか理解できない。これだけ国政を混乱させたら証人喚問は避けられないし、早く氏名を公表しないと余計にイメージが悪くなるのに。とにかく民主党は選挙以降、自爆しすぎ。見てて辛い。野党第一党なんだから、もっと自分に厳しく!//大相撲、前場所を優勝して、今場所に綱取りがかかっていた栃東、今日で三敗目。横綱昇進はかなり厳しくなった。試合後のインタビュー「緊張で体が動かない」。これだけ土俵をこなしてるアスリートでも、動けないほど緊張するのかと、人間は本当に繊細な生き物だと改めて実感。//ワールド・ベースボール・クラシック優勝、おめでとう!超おめでとう!なんといっても記念すべき第1回のチャンピオン。第2回、3回が忘れられても、第1回優勝チームの名はずっと残る。本当に価値ある勝利だった!(クールなイチローが子どもみたいにはしゃいでるのを見ると、こっちまで嬉しくなるねぇ)
 3月21日〜歴史は勝者が記録する。そして往々にして、勝者は大いに美化され、敗者は不当に低い評価で後世に言い伝えられていく傾向にある。今夜は『あの人の人生を知ろう〜石田三成編』をアップ!“やっと天下が統一されたのに、再び戦乱の世に逆戻りさせてはいけない”--三成は20万石の一家臣でありながら、250万石の巨大な大名・徳川に戦いを挑んだ果敢な男。「人望がない」「ゴマスリ」「狡猾」そんな言葉で悪役に甘んじてきた三成の名誉回復の為に記す。

 3月20日〜ずっと石田三成のこと調べまくってます。(>_<)

 3月19日〜最近メモッた言葉で音楽に関するもの・第2弾!「音楽だけは世界語であって、翻訳される必要がない。そこでは、魂が、魂に話しかける」(アウエルバッハ)作家/「目が見えなくなっても耳で感じる。耳が聞こえなくなっても体で感じる。体を失っても魂で感じる。それが音楽だ!(レイ・チャールズ)/「パンクっていうのは姿勢なんだ。決してスタイルなんかじゃないんだ」(ジョー・ストラマー/ザ・クラッシュ)/「(歌い始めたきっかけについて)始まりは…嘆きさ。そう嘆きから始まったんだ」(ボブ・マーリィ)/「みんなが(学校の)窓ガラスを割ったとか、それで自己表現していると聞いて、すごく罪の意識感じる。ノーベルが爆弾を作ったが為に何千何百もの人を殺す武器になったように」(尾崎豊)/「批評家の言うことを決して聞いてはいけない。これまでに批評家の銅像が立てられたためしはない」( シベリウス)作曲家/「鍵盤は端から始まり端で終わる。鍵盤の数が88と決まっている。鍵盤は無限ではない。弾く人間が無限なのだ。人間の奏でる音楽が無限。そこがいい」(映画「海の上のピアニスト」から)
 3月18日〜東北の覇者となった時、既に天下は秀吉、家康の手に落ちていた--『遅れてきた戦国武将』『最後の戦国大名』と呼ばれる伊達政宗の巡礼ルポを加筆!

 3月17日〜今日は音楽に関する言葉で最近グッときたものを幾つか紹介!/「ロックン・ロールは若者やガキがプレイするものだなんて理屈は、どこにもないのさ。年喰った連中がやったって、やっぱりいいものはいいんだ」(キース・リチャーズ、今年63歳/ザ・ローリング・ストーンズ)/「誰だって成功できる。成功は環境や教育とは無関係。『自分には、出来る』 と信じることだ。人の言うことは気にするな。『こうしたら…こんなこと言われるだろう』こんなくだらない感情のためにどれだけの人が、やりたいことも出来ずに、死んでいくんだろう」(ジョン・レノン)/「ゴタゴタなんてどのバンドにも起こるさ。重要なのは、他のバンドなら解散してるのに俺らはしなかったって事」(ジョー・ペリー/エアロスミス)/「奇抜な音楽をやったからといって現代的であるとは言えない。だが現代音楽や、新しいポピュラー音楽を作曲している者の中にはそういう勘違いをした例がたくさんある。彼らはとにかく奇抜なことをやることが現代的だと思ってるんだ。人生において失敗する人に共通することは、そうやって違うものに“なろう”とする人たちだと思う。人はそれぞれが違いを持って生まれてくる。既に違っているのに、違うものに“なろう”とする必要はないんだ」(アストル・ピアソラ/タンゴ奏者)/
 3月16日〜戦国の乱世にあって「家」や「領土」や「名声」の為に戦ったのではなく、『正義』の為に戦った僧侶姿の闘将がいた。今日は上杉謙信の巡礼ルポを加筆!謙信が宿敵の信玄に送った手紙がいい「近隣の諸将(今川と北条)は貴殿の領国に塩を入れるのを差し止めていると聞きました。これは真に卑怯千万な行為です。正面から貴殿と戦う力がないからでしょう。私は何度でも運を天に任せて貴殿との決着を戦いによって決めようと思っていますので、塩はどんなことをしてもお届けしましょう。手形で必要なだけお取り寄せ下さい。もし(塩売りが足元を見て)高値で送るようなことがありましたら、重ねておっしゃって下さい。厳重に処罰いたします」もう、カッコ良すぎだよ謙信!(涙)//明後日の土曜に今年のアカデミー賞授賞式がBSでオンエアされます!それも2時間半たっぷり!
 3月15日〜“人こそがまことの城なのだ”。戦国時代なのに城を一つも築かず、城ではなく普通の館に住み「お館さま」と言われた、最強大名武田信玄の巡礼ルポを加筆!軍旗「風林火山」をはためかせた信玄は超武闘派ってイメージがあるけど、実はとってもロマンチスト。彼が詠んだ和歌を2首紹介→「うちなびく水かげ草の露のまも 契はつきぬ星合のそら」“風に揺れる水辺の草から露が落ちるように儚く短い時間だった。七夕(星合)の夜明けと共に2人の時は終わってしまうのか”/「霞より心もゆらぐ春の日に 野辺のひばりは雲になくなり」“霞が漂い心がまどろむ春の光の中、野原のひばりが雲の間に消えて行ったよ”//「イタリア・ジョジョ立ち」のコーナーをちょこっと更新!この冬にヴェネチアで立ってこられた方の最新ポージングを4枚アップ!(春休みにイタリアに行かれる方、立って来られたら御一報下さいね)
 3月14日〜今夜は平安初期のスーパー僧侶・空海の巡礼ルポを加筆!空海が何がすごいのか、自分なりに書かせて頂きました。文末には密教や曼荼羅(まんだら)の入門解説も付けておいたので、日本美術を深く味わう為にも、これらの知識は押えていた方が良いと思いマス〜!※空海の本名は佐伯真魚(まお)。ちょっとカワイイ。//なぜ盲導犬にラブラドールレトリバーが適しているかという番組をやっていた。吠えまくってる某日本犬と温厚なラブラドールの遺伝子配列を比較したところ、ラブラドールは興奮を素早く落ち着かせる配列になっていた。一方、激吠えの犬は、いったん興奮したらスイッチが入ったままという配列。つまりラブラドールは刺激の多い人込みの中でも落ち着いた状態をキープできるので盲導犬にいいらしい。ただし温厚なラブラドールでも、盲導犬になれるほど「超穏やかな性格」なのは全体の3分の1とか。//ピックアップ中のベニー・グッドマンの「失ったものを数えるな。残ったものを数えよ」って、とても短い言葉だけど、再び前に一歩踏み出せる力強い良い言葉だね。こういうの見ると、人を救う言葉って長さは関係ないな、ってつくづく思う。(しかも口に出して10回も繰り返せば、実際なぜか状況が改善したように感じるのも不思議)

 3月13日〜フィギュア・スケートの世界ジュニア選手権、男子シングルの小塚君がロシアの選手を破って世界の頂点に。去年の織田君に続いて2年連続で日本勢の優勝。すごい。男子も負けてないね。//明晩BSでオンエアされる映画『グローリー』『少女の髪どめ』は2本とも必見の名画です!//グハッ。明後日が確定申告の期限。徹夜で申告書を書かねば…というわけで今夜の更新は以上ッス。全国の同じ状況の人、ガンバ!//本日アクセス420万件ヒット!
 3月12日〜『義経、その光と影』をアップ!教科書のヒーロー像とは違う、ちょっとダークな面もあるけど、全部ひっくるめて人間・義経。なぜ頼朝との関係がトホホになったのか、全てを刻んだリアル人物伝をお届け!※静御前も勇気あるけど、郷(さと)御前だってスゴい女性です。(今までで一番長くなったかも…)

 3月11日〜義経のことを色々調べてるんだけど、先週から源平のことばかり書いてて、魂が平安末期に行ったまま返ってこないデス(笑)。何を見聞きしても源氏、平氏に結び付けてしまう。重傷ッス。
 3月10日〜(昨日の続き)そして最も心に沁みたのはアカデミー名誉賞を受賞した80歳の老監督ロバート・アルトマンの言葉!アルトマンはこれまで5回もノミネートされながら、一度もオスカーを受賞できなかった無冠の巨匠。「映画作りは海岸で砂の城を作るようなもの。友達と皆で美しい作品を建てるのです。完成したら酒を片手に波が打ち寄せるのを見る。波が城をさらっていく。でも砂の城は記憶に残る。今まで砂の城を約40個建てましたがちっとも飽きません。映画は私に、世界や人間について教えてくれました。映画作りが大好きです」。ジ〜ン。//先日アップした『淀川長治』人物伝のオマケとして末尾に、次の言葉のほか、短評集を加筆--「映画は皆のもの。映画館の中で、こっちに学校の先生、あっちにソバ屋のおかみさんがいる。お爺ちゃんも、子供もいる。皆が学問や教養に関係なく、一緒になって一つの映画をみている。僕はそういうのが好きなの。映画は人の垣根も国の垣根も取り払ってくれる。それがいいの。それが映画なの」。
 3月9日〜アカデミー賞は毎年感動的なスピーチが多い。今年もたくさん良い言葉があったので紹介!助演男優賞のジョージ・クルーニー「ハリウッドは世の中とズレてるとよく言われるけど、エイズや公民権運動について、まだ世間がよく知らない頃に取り上げたのは映画界です。1939年、まだ黒人が映画館の隅に追いやられていた頃にアカデミーはハティ・マクダニエル(黒人俳優。『風と共に去りぬ』で助演女優賞)にオスカーを授与しました。私は“一風変わった業界”にいることを誇りに思います」。監督賞候補でもあった彼は「(アジア人初の監督賞をとったアン・リーについて)彼と一緒にノミネートされただけで光栄です」。司会のジョン・スチュワートはブラックな政治ネタの嵐。冒頭から大統領選挙を皮肉って「アカデミー賞は素晴らしい。なぜって投票者の意見がそのまま反映されるのだから。アメリカでは貴重な機会です」。舞台セットの5mほどある巨大なオスカー像を見上げて「巨大な像を引き倒せば民主化されるのかな?サンダルで叩いてみようか?」(フセイン像を倒した映像への皮肉)、「今年の作品賞候補作は秀逸ぞろい。テーマは人種差別、汚職、テロそして検閲。娯楽映画にピッタリ!」等々。カウボーイの同性愛を扱った『ブローバック・マウンテン』が保守層から「カウボーイは男の中の男。米国の伝統的価値観への侮辱」「昔の西部劇を見習え」と非難されていることに対し、往年の西部劇の方が“もっと過激だった証拠映像”(コレ、抱腹絶倒だった)を集めてオンエア、会場は爆笑に包まれた。外国語映画賞の南アフリカの監督「同賞候補作の監督たちとの友情に感謝します。言葉は違っても作品に込めたい人の心と感情は同じです!」。脚色賞のラリー・マクマートリー「世界中の書店に感謝します。『ブローバック・マウンテン』は初めは小説でした。小さな本屋さんから大型書店まで、世界中の方々が本という文化の存続に貢献してくれました。この素晴らしい文化が失われませんように」。映画の祭典で本屋に感謝するという名スピーチだ。衣装デザイン賞を『SAYURI』で受賞したC・アトウッドは色んな関係者に御礼を述べ、「そして何よりも知識と品位を与えてくれた日本の方々に感謝します」と締めくくった。嬉しいね。問題作『クラッシュ』で脚本賞をとったボビー・モレスコも間違いなく後世に残る名言を残した「芸術はただ社会を映す鏡であるだけではなく、社会を変えるハンマーだ」。その通り!(明日に続く)
 3月8日〜「行きくれて 木の下かげを 宿とせば 花や今宵の 主(あるじ)ならまし」(旅先で日が暮れそうだ。桜の木陰を宿にするなら、花が今宵の宿の主人になるのだなぁ)昨日に続いてもう一人、平家の武将を紹介させて下さいッ!今日は平忠度の巡礼ルポを加筆!忠度(ただのり)は屈強な武将であり繊細な歌人でもあった、人間的な魅力に富んだ人物。周囲の人間のエピソードもいい。忠度公をどうかよろしく!!(昨日の敦盛と同じ「一ノ谷の合戦」で散った)※あと24人

 3月7日〜今日は『平家物語』の悲劇の若武者、平敦盛の巡礼ルポを加筆!長大な平家物語の中でも、最も胸を打つエピソードのひとつだと思う。色んなトリビア的話題も挟んでいるので、読んで頂けると嬉しいデス!(墓コーナー加筆完了まで、あと25人)
 3月6日〜「私はいまだかって嫌いな人に会った事がない。好きになる事がどんなに人を助けるか私は知っている」(映画評論家・淀川長治) 今日はアカデミー賞つながりで『あの人の人生を知ろう〜淀川長治編』をアップ!死の前日までテレビカメラの前で映画の魅力を語り続けた「映画の伝道師」。劇的なエピソードがいっぱいの人物伝っす!//アカデミー賞・速報記事。『クラッシュ』、絶対に近日中に観たい。そして『ハウル』を抑えてオスカーを獲った『ウォレスとグルミット』最新作、これも早く観た〜い!

 3月5日〜「我が亡骸は野に捨て、ケダモノなどに施せよ」壮絶な遺言を残した鎌倉初期の名僧・一遍上人。他界の2週間前、一遍は「私の教えは一代限り。名を残すつもりはない」と、著作や経典、法具などを、自らの手ですべて焼き捨てた。今夜は一遍上人の巡礼ルポを加筆!『花は色 月は光と眺むれば 心はものを思わざりけり』(色とりどりの花や、澄んだ月の光を眺めていると、その美しさに思わず我を忘れてしまいます/一遍)//アカデミー賞の発表はいよいよ明日!昨日とは別のアカデミー賞関連の記事をもう1本紹介。良い記事。読んでるだけでこっちまで緊張する。
 3月4日〜アカデミー賞の予想記事。今年は社会派作品が並び、作品賞の候補作はどれも見応えがありそう。個人的には大好きなジョージ・クルーニーにオスカーをあげたい(監督、脚本、助演男優、どれでもOK)。日本映画もラブコメやホラー、刑事アクションばかりじゃなく、硬派な作品がどんどん制作されるといいんだけど…。とにもかくにも、日本アカデミー賞の『ALWAYS 三丁目の夕日』、怒涛の12部門制覇、おめでとう。
 3月3日〜平清盛は社会の授業で悪役のレッテルを貼られている。しかし、先入観なしに歴史を紐解くと、外向きには敏腕政治家、内向きには一族の愛情豊かな家父長、そんな横顔が見えてくる。それに頼朝と義経は幼ない時に清盛から生命を救われているッ!今日は少しでも清盛のイメージが良くなればと、平清盛の巡礼ルポを加筆!//平家物語を検索中に発見した「高松・平家物語歴史館」の、音で聴く琵琶法師の世界、聴いててゾクゾクします。2分と短いし、冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」しか入ってないけど、トンでもない臨場感。まるで鎌倉初期にタイムスリップしたようだ!電気を消して、なるべく大きいボリュームで聴きませう!//センバツ高校野球、駒大苫小牧の不祥事欠場、ほんと残念。頑張ってきた現役の選手が可哀想。後輩に夢を与えるOBが、逆に夢を潰してどうするんだ…。//ロック&ポップスの歌詞は著作権の問題があるので、歌詞紹介専門のサイトなんかこの世に存在しないと思っていた。ところが、あった!その名も『うたまっぷ』。ここはちゃんと著作権協会から認可されてるサイト。アニメソングまで網羅し、その数2万8千曲!作詞家の名前も分かるし、なんて便利なサイトなんだ!
 3月2日〜今朝、ニュースを見ていて、思わず体が硬直した。2年前、イラクで人質となり殺された香田証生君(24歳)の、殺害実行犯が逮捕されたという報道だ。香田君は例の「自己責任」「自業自得」という、本来は生命が関っている状況で使われるハズのない言葉を叩きつけられ(まるで株の投資にでも失敗したかのように)、政府も世論も彼を見捨てた。3名の時と違って、自衛隊派遣の是非は論じられなかった。文字通り、見捨てたのだ。この惨劇は事件の直後から、恐ろしく速いスピードで風化が進み、死の3日後にはニュース番組も採り上げなくなった。このサイト(文芸ジャンキー)を、事件後に知った人も多いと思うので、今一度、あの悲劇を風化させない為にも、事件直後にアップしたコメント『香田君の死に思う』を当時のまま再アップします。今とは若干状況が変わっているけど、僕のスタンスは基本的にここから動いていません。//2月最終週のイラクのテロ関連の犠牲者数は約350人。わずか1週間でこの人数。なんという混沌。//スケート場の閉鎖が話題になってるけど、この寂しさは実感として僕にもある。小学生の頃はあちこちにリンクがあったけど、今は大半が取り壊されてしまったもの…(そして後に建つのが巨大なパチンコ屋だったりする。うーむ)。

 3月1日〜今日は『あの人の人生を知ろう〜楠木正成編』をアップ!彼はただ単に勇猛な武将だったわけじゃないです。僕が惚れたのはその人間性!味方はもちろん、敵からも尊敬された男の物語。熱くなることウケアイっす!






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