最新文芸情報


2013.1〜2

 2月28日…日本は絶対にイスラエルへ武器を売るべきでない。
●『国連調査団がイスラエルを非難“全入植者の引き揚げ開始を”』…国連人権理事会の独立調査団がパレスチナの人権状況に関する報告書を発表(1月末)。報告書は、イスラエルによるパレスチナ占領地の入植地拡大を『ジュネーブ条約第四条約第49条』=「被保護者(住民)を占領地域から他の国の領域に強制移送し、又は追放することは、その理由のいかんを問わず禁止する」に対する違反と指摘。また、パレスチナ市民の自決権、移動や表現の自由といった人権の侵害が「日常茶飯事」と強調している。そして、「無条件で入植活動を停止し、全入植者の引き揚げを直ちに始めるべきだ」と結論付け、「引揚げなければ国際刑事裁判所に付託する」と警告した
●『イスラエルがボイコット=調査団設置に反発』…イスラエルは同国の人権政策を各国が評価する国連人権理事会の「普遍的定期審査」作業部会をボイコットした。2007年に当制度が始まって以来、加盟国がボイコットしたのは初めて。定期審査は国連加盟全193カ国が対象。審査される国が自国の人権政策について各国に説明するものだが、今後、深刻な人権問題を抱える国がイスラエルにならう恐れがあり、「あしき前例」になるとの懸念が出ている。
●日本製の部品で作られた戦闘機をイスラエルが購入し、パレスチナの子ども達を空爆する日が来るのか。日本は平和国家として、武器輸出を禁じてきた。1967年に佐藤栄作首相が国会で(1)共産圏諸国(2)国連決議による武器禁輸国(3)紛争当事国へ武器輸出を認めないと表明し、1976年に三木内閣が政府統一見解として、「その他の国にも輸出を“慎む”」と決めたことで、全面禁輸政策となった。
ところが安倍政権になって、官房長官が武器輸出三原則を骨抜きにすると談話。部品の行き先は米任せ。日本には「紛争助長回避」の理念があったのに、国民的議論もなく、安倍政権は勝手に路線を変更するという。「国連憲章の目的と原則に従う国への禁輸解除」というが、イスラエルは何度も国連決議でパレスチナ不法占拠をやめろと糾弾されているのに無視している。現在進行形で国連憲章に従っていない。根本的におかしい。詭弁もいいところ。佐藤栄作首相は安倍首相の祖父・岸信介の実弟にあたる。その大伯父が決めた武器輸出三原則を安倍首相が破るのは、先祖にツバ吐くことかと。
//先日のディカプリオの長期休養宣言は“大袈裟”とのこと。“ちょっと休憩したかっただけ”なんだって。ホッ。
 2月27日…これは重宝!アメリカ環境保護庁の指標による『アジアの大気汚染(リアルタイム)』。自分の住んでいる所がどれくらいの大気汚染か一目で分かる!数値の解説はコチラのページ。
「緑色」(AQI 0〜50)…空気は良好。※AQI=Air Quality Index
「黄色」(51〜100)…許容範囲。
「オレンジ」(101〜150)…敏感な人には健康に有害。
「赤色」(151〜200)…有害。誰もが健康に影響が出る可能性。敏感な人はより深刻。
「紫色」(201〜300)…とても有害。誰もが健康に深刻な影響が出る可能性がある。
「栗色」(301〜500)…危険。緊急事態の警告。
中国の奥地にとんでもない数値(470!)の場所が。当然栗色。ヤバ過ぎ。ウィキで調べたら蘭州市(らんしゅうし)といって石油が出るらしい。それで重工業が発達しているのか。【追記】午後6時に山東省浜州市が「955」を記録。上限“500”なのに955!計器の故障じゃなければ終わってる。
//泊まりがけで奈良の石造美術の取材へ(法隆寺、当麻寺、西大寺、般若寺、長岳寺、額安寺など)。石工職人の方や石材屋さんが現地で解説して下さるので、いろんなことを吸収できそう。本物を見るのが一番勉強になる。
 2月26日…年末から3カ月間にチェックした映画界の話題を特集!
●『2012年世界興収、228億ドルで新記録樹立』…欧州金融危機や五輪があったにもかかわらず、2012年の世界映画興行収入は228億ドル(約2兆円)という新記録を樹立!興収アップの最大の要因は、前年対比で33%増という中国市場の驚異的な急成長。中国政府が外国映画に門戸を開き始め、ハリウッド大作が相次いで公開されるようなった。その結果、年間27億ドルを叩き出し、北米を除く映画市場で第1位に。
/一方、日本国内では『邦画の興行収入が過去最高』…2012年に日本映画は外国映画の2倍近い約1280億円(過去最高記録)を売り上げた。興行収入のベスト3は(1)海猿:73億3000万円(2)テルマエ・ロマエ:59億8000万円(3)踊る大捜査線THE FINAL:59億7000万円。ちなみに、昨年の外国映画最多動員は「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で53億8000万円だった。
●『J・J・エイブラムス 余命わずかなファンのために新作スター・トレック映画を試写』…これはガチでグッと来た。秘密主義のJ・J・エイブラムス監督は、公開日まで作品内容を明らかにしないことで知られている。余命数週間と診断された白血病患者のダンさんは、映画『ホビット』と併映される『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の予告10分間映像を観るためにチケットを購入したものの、突然の入院で行けなかった。体調回復後に劇場に足を運ぶと『スター・トレック』の特別予告は上映終了。ダンさんの妻が「彼に新しい『スター・トレック』映画の10分間の映像を見せてあげたい。これを実現できる人がいれば、こんなに素晴らしいことはありません。助けて下さい」とネットに書きこんだところ、これが大反響を呼び、エイブラムス監督が10分間の映像ではなく“全編のラフカット版”DVDを贈った。映画の内容については一切話さない約束をし、夫婦で試写。「ラフカットゆえ100%は楽しめないかもしれないと言われましたが、満足度は110%でした!」と彼女はコメント。願いがかなったダンさんは1月4日に41歳で永眠した。
●『宇宙要塞デス・スターの実現を要望する嘆願書にホワイトハウスがガチ返答』…オバマ政権は2万5000人以上の署名を集めた嘆願書について正式に返答している。先頃「スター・ウォーズ」に登場する架空の宇宙要塞デス・スターを建設して欲しいという嘆願書に市民3万4000人以上が署名したことから、ホワイトハウスが公式に回答した。米国行政管理予算局の科学・宇宙担当ポール・ショークロス氏いわく“オバマ政権は雇用の創出と強い国防という目的には共感するものの、デス・スターの建築の予定はない”と断言。理由は次の3点。(1)デス・スターの建築コストは85京ドル以上。現在、財政赤字を減らそうとしており、増やそうとはしていません。(2)アメリカ政府は惑星破壊を支持しておりません。(3)デス・スターには1人乗りの宇宙船によってつけいることができる根本的な欠陥があります。僕は3番目の理由に思わず笑った。うまい。氏は回答書を「あなたが科学やテクノロジー、工学や数学に関する分野を志すのであれば、フォースの共にあらんことを!」と締めくくったとのこと。このユーモアがあの国の強みかと。
●『ラジー賞「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」が最多7部門で圧勝』…毎年アカデミー賞の発表直前に開催される“最低映画”ラジー賞授賞式。今年は吸血鬼ロマンス『トワイライト』の最終章が最多7部門(最低映画賞、最低監督賞、最低女優賞、最低“リメイク、パクリ、続編”映画賞、最低スクリーンカップル賞ほか)を独占した。
●『ウルヴァリン:SAMURAI ポスター公開』…SFファン待望の“X-MEN”スピンオフ「ウルヴァリン:SAMURAI」のイメージ・ポスターが公開された!噂通り、舞台は日本の模様。夜の東京に出現!
●『ディカプリオ、映画出演休止/当面は環境活動に専念』…ディカプリオいわく「ちょっと疲れたから、長い長い休暇を取るんだ。2年間で映画3本(「ジャンゴ」「華麗なるギャツビー」「ザ・ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」)に出演し、くたくたになった」「世界を少し良くするため、環境保護活動で世界中を飛び回りたい」「自宅の屋根には太陽光発電パネルを設置して、自家用車は電気自動車。通常なら1日の走行距離が50キロを超えることはないからね」。ディカプリオの環境保護活動は、思いつきやポーズではなく、以前から地道に続けてきたこと。それに本腰を入れる。『ブラッド・ダイヤモンド』の熱演で完全にディカプリオ・ファンになった僕としては、しばらく銀幕で会えないのは残念だけど、逆に考えればカムバックする時は、よっぽど素晴らしい脚本ということ。それを待とう。ますます彼のファンになった。【3/2追記】来日したレオ様いわく「ちょっと休養したかっただけなのに、大袈裟に報じられた」。うおーい!
●映画『ヱヴァンゲリヲン:Q』ブルーレイの発売日が4/24に決定!(Ama
//23日&24日の日記にタイム誌や著名映画評論家が選んだ2012年ベスト映画の情報を追記!
 2月25日…オスカー速報!『レ・ミゼラブル』で熱演を見せたアン・ハサウェイが、オスカー初受賞となる助演女優賞に輝く!ステージにレミゼの豪華キャスト集合。助演男優賞は『ジャンゴ』のクリストフ・ワルツ。3年前にも同賞を獲っており絶好調。外国語映画賞はフランスの『愛、アムール』。この映画、オスカー以外にも賞を獲りまくってる。脚本賞はタランティーノの『ジャンゴ』。主演男優賞は『リンカーン』のD・デイ・ルイス。3度目の主演男優賞は史上初!主演女優賞は『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンス。ステージに登るときに階段で転倒して伝説を作る。監督賞は『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー!多くの映画評論家の予想はスピルバーグだったので驚いた。授賞式の大トリ、作品賞はベン・アフレック監督の『アルゴ』!発表したのはオバマ夫人(ビックリ)。ホワイトハウスからの中継!※スピーチなど後日追記します。まずは速報まで。
 2月24日…アメリカで最も有名な映画評論家ロジャー・エバート(70歳)。氏は映画評論家として初めてピューリッツァー賞(批評部門)を受賞し、05年にはこれまた映画評論家として初めてハリウッドのウォーク・オブ・フェームの星に名前を刻まれた。ブッシュの天敵マイケル・ムーア監督にエールを送るなどガチのリベラル派としても知られる。映画ファンから非常に信頼されており、それだけに辛口トークが映画関係者をビビらせてきた。そのロジャー・エバートが2012年に全米公開された映画トップ10を発表
1位 『アルゴ』 ベン・アフレック監督
2位 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 アン・リー監督
3位 『リンカーン』 スティーヴン・スピルバーグ監督
4位 『エンド・オブ・ウォッチ/End Of Watch』 デヴィッド・エアー監督
5位 『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』 ニコラス・ジャレッキー監督
6位 『フライト』 ロバート・ゼメキス監督
7位 『ザ・セッションズ/The Sessions』 ベン・リューイン監督
8位 『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』 ベン・ザイトリン監督
9位 『オスロ、31. オーガスト/Oslo, 31. august』 ヨアヒム・トリアー監督
10位 『桃(タオ)さんのしあわせ』 アン・ホイ監督
昨日の日記の「タイム誌TOP10」や、明日発表されるアカデミー賞の結果と合わせて、これから鑑賞する作品の優先順番を決める参考にしたい。
//プロレスラーの故三沢光晴さん(享年46)が2000年に設立した「ノア」は、当初26人が所属していたけど、09年に三沢さんが急逝して顔ぶれが一変。経営難で戦力外通告された選手は、菊地毅、橋誠、本田多聞、志賀賢太郎、泉田純佑、齋藤彰俊、佐野巧真、井上雅央、力皇猛(引退)。驚愕したのは“ノアの魂”とまで言われた小橋建太が解雇され、秋山準ら主力6選手が離脱。これで旗揚げから在籍する選手は田上明(社長)、小川良成、丸藤正道、森嶋猛、KENTA、杉浦貴らの6人だけになった。やはりテレビの地上波中継がないのが痛い。日テレはこの状況でも助け船を出さないのか…。
//『八重の桜』、会津の視点で描かれる幕末動乱ってこんなに面白いのか!今回も松平容保@綾野剛が非常に良かった!/会津藩家老の西郷頼母(たのも)が“京都守護を辞退すべき、さもないと志士の弾圧で会津の手は血まみれになり多くの恨みを買う”と容保公を説得したのは事実という。文献に西郷頼母の「京都守護は(会津の)国力の及ばないこと」「薪(まき)を背負って火事を消そうとするようなもの」と言葉が記録されていた。あの混迷の時代でも、政治状勢や未来がちゃんと見えている人がいたんだよね。
 2月23日…アメリカのニュース雑誌『TIME』は1923年に創刊された世界初のニュース雑誌。エンターテイメント情報は高く評価されてきた。そのタイム誌が選んだ2012年の映画トップ10は以下の通り。
1.「愛、アムール」(ミヒャエル・ハネケ監督)
2.「ハッシュパピー バスタブ島の少女」(ベン・ザイトリン監督)
3.「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(アン・リー監督)
4.「アンナ・カレーニナ(原題)」(ジョー・ライト監督)
5.「ダークナイト ライジング」(クリストファー・ノーラン監督)
6.「ゼロ・ダーク・サーティ」(キャスリン・ビグロー監督)
7.「ダークホース リア獣エイブの恋」(トッド・ソロンズ監督)
8.「捜査官X」(ピーター・チャン監督)
9.「フランケンウィニー」(ティム・バートン監督)
10.「The Invisible War(原題)」(カービー・ディック監督)
鑑賞の参考にしたい。2位の『ハッシュパピー』はノーマークだったけど、オスカー作品賞にもノミネートされてた。
//関東は関西よりもジョジョアニメのオンエアが一足早い。関東民からツイッターで「第20話は超神回!」とたくさん流れてきて、関西勢は放送を見るまでがめちゃ長かった。感想は…噂通りのデキだった!っていうか期待以上ッ!!/「シィィザーァァァッ!!!」。滝泣!!原作を何度も読んで、展開がコマ単位ですべて分かっているのに、それでも泣けてしまう…。神砂嵐の突風の音や岩の固まりが落下する時のズシン音など、音が入ると臨場感が凄い。声優さんの演技もBGMのオペラも良かった。作画も後半は劇場版クラス。ツェペリさん、父親、シーザーが一緒に描かれたカットが胸熱。本当にアニメ化して良かった!!
//22日、N響と何度も共演したドイツ人指揮者ウォルフガング・サバリッシュ氏が他界。享年89。正統派ドイツ音楽を聴かせてくれ、安心感のある指揮者だった。N響の杉浦常務理事「N響を一流のオーケストラに導いてくれた育ての親のような存在。彼がいなければ今のN響はなかったと思う」。
 2月22日…NHK文化教室の講師として、4月20日(土)午後、京都に眠る偉人の墓を巡礼&案内します。金戒光明寺には源平合戦の武将、法然、お江、戦国期の武将、日本画家、龍馬ゆかりの近江屋の主など様々な人物が眠っていますが、墓域が広大で自力で巡るのは困難。墓前までガイドし、故人の素晴らしさやドラマチックな生涯について解説します(NHK文化教室・告知ページ)。※金戒光明寺は会津藩が京都警護の拠点に使った場所で『八重の桜』にも登場。境内には会津藩士たちの墓所があります。
//ツイッターで流れてきて共感し、思わず保存→「日本では、飲酒運転事故や無免許運転事故で人が亡くなったときには、厳罰化を求める声があがるのに、労働基準法違反の疑いがある過労死・過労自殺に対しては、そういった声を聞きません。外傷を加えなければ、殺してもいいのでしょうか、そんなはずありません。労働基準法違反の厳罰化を望みます」。
//バットマン『ダークナイト』の若き名匠クリストファー・ノーラン監督が選出した世界の傑作映画トップ10が興味深い。
1位 スティーヴン・フリアーズ『殺し屋たちの挽歌』(1984)
2位 シドニー・ルメット『十二人の怒れる男』(1957)
3位 テレンス・マリック『シン・レッド・ライン』(1998)
4位 フリッツ・ラング『怪人マブゼ博士』(1932)
5位 ニコラス・ローグ『ジェラシー』(1979)
6位 大島渚『戦場のメリークリスマス』(1983)
7位 アル・ライナート『宇宙へのフロンティア』(1988)
8位 ゴッドフリー・レジオ『コヤニスカッティ』(1982)
9位 オーソン・ウェルズ『秘められた過去』(1955)
10位 エリッヒ・フォン・シュトロハイム『グリード』(1924)
我が愛する『十二人の怒れる男』『シン・レッド・ライン』が2位、3位というのがめっさ嬉しい!こうなると1位になった日本未公開の英国映画『殺し屋たちの挽歌』が気になる。是非とも観てみたい。先日他界した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』が6位に入っており、「デヴィッド・ボウイのカリスマ性を捉えた映画は数少ないが、これは彼の才能のために仕立てられた作品だ」と讃えている
 2月21日…今月、政府に拍手&エールを送りたいことが3つあった。原発問題や労働問題では怒髪天になることが多いだけに、褒めたくなることがあるとホッとする。日記の更新をしていても精神衛生上良い感じ。
●『パレスチナ支援へ 東京で国際会議/アジア各国 姿勢鮮明に』(2/14)…政府はイスラエル占領下のパレスチナに対してアジア各国が支援を継続していく姿勢を示すため、2月13・14日に東京で国際会議を開催。韓国、タイ、インドネシア、マレーシアの閣僚級が集まり、パレスチナ側からファイヤド首相を招いた。ファイヤド首相は、パレスチナがイスラエル側の占領政策によって、経済状況が一段と厳しくなっていることを訴えた。これに対し、日本側は「中東和平実現の重要性が高まるなか、パレスチナの国づくりや発展に向けて、より効果的な支援を行っていく」と述べ、成長著しいアジア諸国の支援(無償資金協力や農業面での技術協力)がパレスチナ自立に不可欠であることを強調した。インドネシアやマレーシアはイスラム教徒が多いけどイスラエルと国交がない。その意味でイスラエルと外交関係がある日本が間に入る形でアジアの国々が行う支援に期待が寄せられている。同会議はパレスチナ国家建設への支援表明をうたった共同声明を採択し、閉幕した。日本政府はこの会議を通じて、和平交渉の進展に向けた機運を高めようと考えている。大賛成!
●『幼児教育の無償化で連絡会議を新設』(2/19)…自民・公明両党は保育所や幼稚園の保育料を無料にする幼児教育の無償化に向けて動き出した。素晴らしい!来月、少子化担当相、文科相、厚労相の関係閣僚と、自民・公明両党の担当者らによる連絡協議会を新たに設け、実現に向けた本格的な検討を開始。参院選までに具体策をまとめるとのこと。これはガチで少子化対策に有効。民主党が高校授業料を無償化したとき、僕は「なんで高校だけ?本気で少子化を止めたいなら、小学校から無料にするのではなく、保育園・幼稚園から無料に!ダメならせめて半額に!高校生はバイトで学費を稼げるけど、赤ちゃんは無理」と涙目で吠えてきた。ウチの子はごく普通の保育園に行ってるけど、0歳〜2歳児クラスは年間約70万円!大学の授業料と変わらん。狂ってる。3歳児クラスからは安くなるので、今春からようやく少しラクになる(それでも年40万ほどかかると思う)。政府は無償化するなら早くコトを進めて欲しい。今のペースだと、ちょうど卒園する年くらいに無償化しそう。3年前に実現していれば…嗚呼。※欧州には大学も無料、もしくは格安の国がある。日本は世界第3位の経済大国なんだからできるはず。
●『安倍首相が経団連に賃上げ要請』(2/13)…安倍政権はインフレで物価が上昇→企業収益が増える→労働者の賃金上昇→モノが売れる→企業が儲かる→また賃金が増える、こういうプラスのスパイラルを生み出そうとしている。近年、企業はどんどん正社員を減らして非正規を雇っているので、ヘタをすれば、物価だけ上昇して、庶民の給料はあがらず(むしろ非正規化で減額)、今以上の地獄になる可能性もある。首相はそれが分かっているので、春闘に合わせて経団連へ賃金UPの異例の要請を行った。野田元首相など民主政権の首相がそんなことをしたなんて話は聞かないし、僕は心の中で安倍首相にエールを送った。首相いわく「デフレを脱却するスピードを上げるには、賃金、給与という形で実態経済に表れてくることが一番早い」。状況は甘くない。NHKが大手企業100社に今年の労使交渉で賃上げやボーナス増額に踏み切るかアンケートをとったところ、景気回復を見込んでいる企業は79社に上ったが、賃上げやボーナス増額を検討している企業は「1社も」なかった。逆に業績低迷を理由に「ボーナス減額を検討」が7社、「賃金カット検討」が1社あったとのこと。国民世論の盛り上がりが必要だ。
【追記】別記事でキョーレツなのが。2/19に公明の山口代表らが経団連・米倉弘昌会長らと政策対話を行い、「デフレ脱却のために賃上げが必要」と要請した。これに対し米倉会長は「デフレから脱却すればそういう(賃上げ)ことになる」と応えた。はぁ!?エッシャーの絵を眺めている感覚。米倉会長はデフレ脱却の為に賃上げの必要性を説かれているのに、“デフレが終われば賃上げする”と返答しており、脳みそが溶けそう。リンク記事の「ことあるごとにデフレ脱却を政府に求める発言をしていながら、自ら協力するつもりは米倉会長にはないらしい。自分では何もしないで、ただ欲しい、欲しいと騒ぐ駄々っ子とかわりがない。こういう人が日本を代表する経済団体の長をしているのだから、日本経済がふらふらしているのも無理はない」に全力で同意。安倍首相の“盟友”ローソンの新浪社長は「デフレ脱却のための賃上げ」宣言をして注目されたが、「賃上げ」の対象となるのは、ローソングループ約20万人のうちの正社員約3300人だけ。アルバイト・非正規の約18万5000人は対象外。本気でアベノミクスを支援するなら18万5000千人の非正規の賃上げを、正社員3300人よりも優先すべきなのに…。
/小泉政権が人材派遣の規制緩和をした結果、企業はモラルを失い、経営者や役員の給料をガンガン上積みする一方で、正社員を減らして人件費を削減し、非正規雇用を増やしまくった。こういうことは欧州では起きない。なぜなら、欧州では「同一労働同一賃金」の原則があるため、非正規も正社員と同じ給料であり、非正規に変えても人件費を削減できないからだ(むしろ非正規の方が臨時の援軍扱いで高いくらい)。片や日本では非正規が激増して年収200万円以下が1千万人を突破。これは労働人口の4分の1に達しており、銀行口座がカラッポの“貯蓄ゼロ”の世帯(家族)が3割もいる。非正規雇用者の賃上げがない限り消費拡大もない。経団連の貴族たちは、安倍首相の賃上げ要請にもっと耳を傾けて欲しい。でなければ、“失われた20年”は、間違いなく30年、40年と続いていくだろう。
 2月20日…海外のライブ映像などを見ていると、観客がミュージシャンに向けてデジカメでフラッシュたきまくりだし、近年ではiPhoneで思いっきり動画撮影している様子をよく見る。一方、日本国内のライブは大半が録画・撮影“厳禁”だ。海外ではチケット代に肖像権代も含まれてるというか、それがネットに流れても宣伝になる(本物のステージを見たくなる)という考えなんだろう。日本もそうなれば良いなと思ってたら、最近になって「録音・撮影OKのライブ」に踏み切るバンドが出てきたという。そして撮影に最も適した1階中央や2階最前列などを別料金にした。関係者いわく「メリットは動員が増え、しかも高額な席から売れていったこと。ライブにおける付加価値がうまく作用した結果だと思います」。ファンも喜び、ミュージシャン側にもメリットがある(ファンが撮影した写真を募集してビデオを作ったんだって)。“自分だけの1枚”はファンにとって宝物。是非この流れが加速して欲しい。
//今から18年前、1995年にグラフィックがフル3DCGのゲーム『Dの食卓』を世に送り、ゲーム界に革命を起こしたゲームクリエーターの飯野賢治さんが高血圧性心不全のため他界。まだ42歳の若さ。ご冥福を祈ります。※飯野さんは25歳で『Dの食卓』を発表した。
//本日、“卑弥呼の墓”説で知られる日本最古の前方後円墳“箸墓古墳”の初調査が行われ、(1)大量の土器が散乱(2)全体が化粧石で覆われていた可能性、この2点が確認されたとのこと。とはいえ、落ちている土器は拾ってはいけない、調査できるのは古墳の裾野だけと、あまりに宮内庁からの束縛が多く、考古学者は手足を縛られた状態。そんなもどかしい状態なのに、ネット上では今回の調査団に対して「墓暴き」と批判する声がある。実に的外れな言い掛かりだ。学者達はむしろ保守派から評価されるべき。なぜか。飛鳥時代より古い天皇陵は、人違いの可能性が多いからだ。それらは学術調査がまだ未発達だった幕末に、尊皇思想(倒幕運動)の盛り上がりを受けて、大急ぎで場所を決めたもの。第9代開化天皇(即位B.C.158年)から第42代文武(もんむ)天皇(即位697年)までの34代の間で、考古学的にみて“本人の陵墓で間違いない”とされているのは、15代応神天皇、38代天智天皇、40代天武天皇のたった3名だけ。あとは古墳の形式や埴輪、副葬品が後世のものだったり、近隣にもっと有力な候補地があったり、そもそも戦国時代の城跡で古墳じゃないものまで混じっている。特に26代継体天皇と37代斉明天皇は300%別人。だけど宮内庁は認めようとしない。もちろん、皇室の意向は尊重されるべき。でも、古代天皇陵の多くが“誰が埋葬されているか不明”という状態で、そればかりか偽物の陵墓に人々が参拝し、真陵=本物の陵墓が放置されている現状こそ、真に故人への冒涜と思う。また、今回箸墓古墳の表面に土器が散らばっていたことからも、すべての陵墓で早急に学術調査を行い、副葬品の紛失や劣化を防ぐため適切に保護するべき(副葬品が失われるとますます故人の特定が困難になる)。かたくなに天皇陵の学術調査を拒んでいる宮内庁は、学者達が発する「誰の墓か不明なのに、あなたは誰に手を合わせているのか」という問いかけに真摯に向き合って欲しい。
 2月19日…ずっと日記に書きたいと思いつつ、タイミングが合わなくて触れなかったことを書く。皆さんは、日本がたった一人の名前不詳の“英雄”によって、原発事故の決定的破滅から救われたことをご存知だろうか。一連のフクイチの悲劇を通して、日本政府や在日米軍が最も恐れていたことは、点検停止中の4号機の核火災だった。1〜3号機の核燃料は炉内にあったけど、4号機の使用済み核燃料は定期点検のため原子炉の“外”の無防備な保管プールにあった。しかも、屋根が吹き飛んだので、いわば青空の下の屋外プール。そして、プールには通常の未使用&使用済み核燃料の他に、行き場のない過去の使用済み核燃料も大量にあった(崩壊熱は他号機の2〜12倍、1533本の燃料棒)。震災当日、電源が止まって4号機も冷却水の循環がストップし、プールの燃料棒は崩壊熱でどんどん温度が上昇していた。仮に水が蒸発して燃料棒が直接空気に触れれば、1〜3号機から漏れた分の60倍、チェルノブイリ事故の10倍という膨大な量の放射性物質が飛び散っていた(京大助教・小出裕章氏いわく「最低でも広島型原爆5000発分」)。科学技術振興機構の北澤宏一元理事長など多くの専門家が、4号機で核火災が起きれば北半球全体が長期にわたって深刻な汚染にさらされ、現代日本は滅亡すると指摘している。
/それでは、なぜ僕らは核火災にさらされず、今もこうして生活できているのか。結論から言うと、「震災直前の工事の不手際」「意図しない仕切り壁のずれ」、この2つのマイナス要因が“偶然”にも救ってくれたんだ。
4号機は事故の4カ月前から定期点検に入っており、1978年の運転開始以来初めての大工事となるシュラウド(炉内の大型燃料カバー)の取り換え工事をしていた。この工事は原子炉真上の原子炉ウェルと、その隣りの機器仮置場(DSピット)に大量の水(計1440立方メートル)を張って進められた。両方とも普段なら水がカラッポの場所だ(コレ重要)。
(1)当初の計画ではシュラウドを水中で切断するために、3月7日までにシュラウドを原子炉ウェルに引き上げ、次にDSピットに移動させた後、仕切りを立てて原子炉ウェルの水を抜く計画だった。
(2)ところが、シュラウド切断用の工具を炉内に入れようとしたところ、「器具の寸法違い」が判明!この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で大量の水を張ったままにしていた
(3)3月11日、地震発生。津波で電源消失。このままではプールの水が燃料の崩壊熱で蒸発。
(4)地震で原子炉ウェルと使用済み核燃料プールの仕切り壁がずれて“隙間”ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が大量に流れ込んだ。
(5)水は蒸発しながらも一週間以上も核燃料を水面下にキープ、そして3月20日から外部放水が始まった。放水が燃料露出に間に合った!
  リンク先に拡大図(1年前の記事。まだ残ってる!)
/僕が冒頭で“名前不詳の英雄”と書いたのは、「器具の寸法違い」という計算ミスをやらかしたその人。原発事故が無ければ工期遅延の張本人として始末書対象だったろう。だけど、もしスケジュール通りの工期なら約1千トンの水は存在しなかった。そうなればコトは4号機だけでは収まらない。核燃料が露出し過熱すると即死レベルの放射線と放射性物質を放出するため、誰も第一原発に近づけなくなり1〜3号機を放棄、さらには福島第二など近くの原発も次々と放棄&暴走という大惨事になっていた。政府は秘密裏にそのシナリオを検証し、避難対象区域を原発から「250km」と弾き出していた。北は岩手の盛岡、秋田市、西は東京全域を越え、長野市や横浜までがスッポリ入る。そのような空前絶後の悲劇が、工期4日遅れによって防げたのは奇跡としか言いようがない。
まだ線量の高い時期に放水をしてくれた作業員の人々には全ての国民が感謝している。プラス、僕は計算ミスをした技術者にも心底から御礼を言いたい。岩手から横浜まで住民避難…それを防いだことは真面目に国民栄誉賞ものと考えている。だけど、この人の存在が世間に広く認知されることはないだろう。なぜなら、この話題は4号機が事故の“本丸”であることが国民にバレてしまうし、しかも4号機は海外から“倒壊”の危険性が指摘されているように、今現在も大きな危機が続いていることが明らかになってしまうから。
今また原発推進派が勢いづき、大間原発(青森)のように新規の原発建設工事まで始まっている。単なる“偶然”によって日本が救われたことをもっと多くの国民が知って、一歩間違えればどんな世の中になっていたか、もっとリアルに想像するべきだと思う。大袈裟でも脅迫でも無く、福島原発1〜6号機すべてが暴走、海に高濃度汚染水が垂れ流しになっても止める人がいない、そんな未来も工期遅れがなければ現実に起こりえたのだから。
//『函館市長ら 大間原発の建設凍結要請』…青森で建設中の大間原発を巡り、津軽海峡の対岸にある函館市の市長らが本日経産省を訪れ、建設の無期限凍結を求めた。大間原発と函館は23キロしか離れておらず、北海道南部の自治体は建設に反対している。函館市の工藤寿樹市長「『可能なかぎり原発依存度を減らす』という自公の政権合意を踏まえれば、あえて現時点で大間原発の建設を進める必要はないのではないか。新たな原発の建設は止めるべきだ」。
//自販機でスープカレーが出るのか。この発想はなかった。
 2月18日…あまり大きく報道されてないけど、一昨日の朝日に「ロシアの隕石が落下したチェリャビンスク州一帯には、使用済み核燃料の再処理施設や原発がある。ロシアの報道機関は“第2のチェルノブイリにになるところだった”と伝えている」「現地では過去にプルトニウム製造施設の放射性廃棄物保管場所が爆発し、大量の被曝者を出す惨事が起きている」と小さく記事が載っていた。
/今回の隕石事件の前に、「もし核施設に隕石が落ちたら…」なんて懸念する人は脱原発派にもいなかった。そんなことを言えば、推進派から鼻先で一笑されるばかりか、脱原発派からも「そのような荒唐無稽な仮定は、まともな脱原発派まで眉唾に思われ迷惑」と叩かれただろう。だが今回の落下を受けたNASAの声明で「地球に接近する小惑星のうち観測できるのはわずか15%だけ。後の85%は未観測」「地球には直径3m〜7mの小隕石が毎日落下。大半が燃え尽きるか海上に落下」という実態が分かった。
/むろん、隕石が各施設を破壊する可能性は極めて低く、それこそ天文学的確率だ。しかし、「極めて低い」=「ゼロ」ではないことを再認識せざるを得ない。どんなことも起こり得る。もし日本国内の原発じゃくても、中国や韓国の原発が大被害を受けたら、日本も巻き添えでアウト。
/たとえ限りなく低い確率であっても、「その施設が破壊されれば人類の文明が終了する」というものをこの世に作っちゃイカンと思う。何の為に僕らは原始時代からここまで歴史を紡いできたのか。“想定外だった”(正確には“想定したくなかった”)と言いながら死ぬのは真っ平。ロシアの隕石落下動画を見ると「突然」感がハンパない。いきなり空から現れる火球。対策なんてとる時間もない。突然人生を終了させる施設なんて、子どもらの為にも、そんなものが世界にあっちゃいけない。禁断の果実もいいところ。避けられる危険と背中合わせに生きるなど馬鹿げている。
//昨日の大河『八重の桜』、京都御所で孝明天皇(市川染五郎)が御簾をあげて松平容保(綾野剛)と対面するシーンが素晴らしかった。あの緊張感はなかなか出せない。容保公のウルルン瞳が胸にきた。予告に新選組が出ていたので次回も楽しみ!※脚本家は『ゲゲゲの女房』の山本むつみさん。
//テレビは2月19日、20日と良い番組が多いっすね!中でも『スラムドッグ$ミリオネア』をオンエアするTBSの英断を讃えたい。他の民放も、アクション映画ばかり放送するのではなく、こういう大スターが出てなくても良い映画をどんどん流して欲しい。
//ジョジョ格ゲー、豪華版の予約がたった1日でアマゾン在庫なしに。転売屋の値段は45000円。ふざけんなと。
 2月17日…うおお、PS3『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の動画、PV第4弾(4分46秒/最大画面推奨)がキターッ!!!ジョニィの声がイメージ通り、ジョジョリオン定助も違和感なし!ジョナサンとツェペリさんがアニメの声優さんと一緒だから、既に懐かしさで胸熱状態。吉良の声は塩沢兼人さん系のもうちょい低いイメージを持っていた。PV第4弾は、ミスタVSホル・ホースの銃バトルや、ジャイロと花京院の“レラレラVSレロレロ”など遊び心もいっぱい。ゲームの発売は8月29日!てっきり、アニメの最終回とタイミングを合わせて今春発売すると思っていたので、半年も先と知って軽い目眩を感じた。だがしかし、2部アニメの放映終了から数ヶ月をあけて発売するということは、3部アニメへの布石とも考えられる。“オールスター”と掲げているので、ゲームのジャケットは歴代ジョースター勢揃いかと思いきや、承太郎がソロで登場!これも3部アニメのコラボ感がプンプン。発売日は下半期になってしまったけど、前向きなメッセージとして受け取りたい!※数量限定の豪華仕様版、定価16980円(Ama)というのは破壊力のある値段っすね(汗)
//昨日の日記で差別主義への危惧を、国内外の現状(デモ動画)、国連の条約などを比較しながら書いたところ、読者の方から、あるドイツ在住日本人の方のブログを紹介して頂きました。国外に住んでいる方の“外からの目”はとても参考になった。以下引用→「
(新大久保の差別デモを見て)日本は先進国ではなく発展途上国だと思います。先進国かどうかって経済などだけではないと思うんです。精神や考え方がどうかというのが大事だと思うんです。もちろん日本の殆どの方々はああいう運動に対して反対だと理解しています。それにも関わらず僕が先進国ではないというのには理由があります。日本はああいうのを法で規制していないからです。法律的には人種差別を許している国です。ドイツやヨーロッパでは人種差別に対してはとても厳しいです。逮捕されます。絶対に容赦しません。なぜ日本でそうしないのか僕にはすごく不思議です」「もちろん一部の人間が行っている愚行だと僕は思っていますが、それを法で規制していないことに対して違和感を感じます。僕は人種などに対する差別は犯罪だと思っていますので」「僕は韓国に4回行っていますが、嫌な思いをしたことはないです。皆すごく親切でした。12月に行ったときもそうです。いわれたのは「こんなことで今までの日韓関係が悪くなるのは良くない」ということでした。多くの韓国の方が大統領の行動(竹島上陸)を愚行とも言っていました。でも日本のマスコミではそういう風には報道されないですよね。僕は日本のマスコミが報道するような反応を見たことが無いです」「(ドイツには)未だにネオナチなどはいます。でも少数派です。ドイツの子供や大人たちと話すと様々な文化や異なる物に対しての許容と理解の懐の深さに驚きます。それは教育がそうさせているんです」(リンク元)。
 2月16日…1999年にサイトを立ち上げて今年で14年目になるけど、こんなに憂うつな気持ちで日記を書くのは初めてだ。今月9日、東京最大のコリアタウン“新大久保”で、日の丸を掲げた約200名のレイシスト(差別主義者)たちが、拡声器を持って「殺せ、殺せ、朝鮮人」「朝鮮人をガス室に叩き込め」「皆殺しにしろ」と叫びながら練り歩いた。中継動画を見ていた僕は、“殺せ”が出た瞬間「一線を超えた」と思った。それまでにも、在特会に代表されるようなレイシスト集団は、在日の人に対して、「ゴキブリ、ウジ虫」など最低の罵倒を行っていたけど、「殺せ」という言葉だけは、僕は耳にしなかった。だけど、9日のデモは、当初は「日本から叩き出せ!」と言っていたのが、途中から「殺せ!殺せ!」「反日は皆殺し」に変貌した。レイシストのターゲットは新大久保を訪れる日本人にも向けられ、巻き舌&ダミ声で「お前らはみんな朝鮮人だ。日本から出て行けえ」と恫喝。特に女性へのネチネチした個人攻撃が酷く「韓流女は死ね」「お前のことじゃ、ブスブスブス」など拡声器で個人攻撃。中には、ここに書けないような下品なセクハラ言葉で中傷する発言もあった。デモ隊が掲げているプラカードは見るに堪えないものが多く、以下の画像のように常軌を逸した文言があちこちに。
「良い韓国人も悪い
韓国人もどちらも殺せ」
「朝鮮人、首吊れ
毒飲め飛び降りろ」
レイシストたちはハンドマイクで「新大久保を更地にしてガス室を作れ!」と叫んでいた。信じ難いが、本当にそう言っていた。
これらのデモ動画を、オリンピックの候補地選定をしている欧州IOC委員が見れば、こういう極右が存在することより、むしろ、このようなデモが警察の正式な許可を得て、首都のド真ン中で実施されているという現実に驚愕するだろう。なぜなら、同じ事を欧州で行えば逮捕されるからだ。
ドイツでは民族憎悪を煽動する行為は刑法130条「民衆扇動罪」で処罰され最高5年の禁固。イギリスでは人種的嫌悪を煽動したものは公共秩序法(1986)により最高7年の懲役。カナダでは人種や文化に対する嫌悪を煽動した者は最高14年懲役。他に法律でヘイトスピーチを禁止している国は、フランス、スイス、オランダ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、ポーランド、ヨルダンなど多数。
日本の場合はどうか。1965年に国連で採択された人種差別撤廃条約に、30年後の1995年に加入している。その第4条には(b項)締約国は人種差別を扇動する団体及び全ての宣伝活動を違法として禁止し、このような団体又は活動への参加が法律で処罰すべき犯罪であることを認めること。(c項)国又は地方機関が人種差別を助長し又は扇動することを認めないこと、とある。ところが、白昼堂々と「朝鮮人をぶっ殺せ!」とマイクで叫んでも逮捕されない。条約が厳格に守られていれば、新大久保のような差別デモは認可されないはずだ。
/
上記のように悪質なデモ動画はリンクを貼ることに抵抗があるけれど、文字で読むより耳で聞く言葉の方が状況の深刻さが伝わるので貼っておく(5分22秒)。現場の“狂気”が伝わるだろう。動画の後半はドイツの若者たちが、反差別を掲げて「アンチ・ファシスト!」とシュプレヒコールをあげ、ネオ・ナチにカウンターデモを行っているもの。特筆したいのは、ドイツの警官たちが全力でデモ隊を極右から守っていることだ。※デモ先頭の横断幕には『ナチスに同意しない!メクレンブルク=フォアポンメルン州議会にNPD(ドイツ国家民主党)の進出を許すな!』と書かれている。
ドイツの若者達の反差別デモ。
なぜか漫画『AKIRA』の金田が
金属バットを持つ極右に
拳銃を向けるドイツの警官たち
/新大久保のデモは、まだ人権に対する意識が低かった戦前や、選挙制度が未熟な前世紀に行われたものではない。今、この2013年の日本でリアルタイムに起きていることだ(ヘイトスピーチ全文)。同時代を生きる者として“まったく無関係”とスルーはできない。なんとか、レイシストの「愛国心」を本当の意味での社会改善、欧州のようにサービス残業をゼロにするとか、非正規社員をなくして同一労働同一賃金を企業に守らせるとか、役人の天下りをなくすとか、電力会社のウソを糾弾するとか、そっちの方向に持って行きたい。行政の腐敗根絶ならリベラルと協力できるハズ。近代史日本と朝鮮
//『振り込め事件で30人一斉逮捕/「被害回復できる」と偽る』…怒髪天の卑劣な犯罪!過去に振り込め詐欺の被害に遭った高齢者らに対し「被害金を回復できる」などと偽り、再び現金を騙し取ったグループ30人が一斉に逮捕された。子や孫を思う善意をズタズタに踏みにじり、さらに傷心に塩を擦り込むという、まさに吐き気を催すような邪悪。振り込め詐欺の最高刑が「10年以下の懲役」というのはマジで甘すぎる。老後の貯えを失った被害者は何十年も苦労するのに、加害者はたった数年で自由の身に。理不尽すぎる。詐欺罪は上限を無期懲役にすべき。そして何度も言うけど、暴力団の上納金になっているケースが多々あるので、暴力団を撲滅しないと振り込み詐欺は減らない。福岡県警察本部のサイトにある若者向けの反暴力団マンガ『こんなはずじゃなかった…』をどの学校でも読ませて欲しい。
【追記】詐欺罪の刑罰について、読者の方から「アメリカのように加算式にすれば良いのでは?」と意見を頂きました。なるほど、たとえば「架空口座開設×10回」「詐欺×45回」など加算され懲役150年とかになる。日本には終身刑はないけど、これなら事実上の終身刑だ。それだけで、“捕まってもどうせ微罪”と日常的に犯罪を繰り返している悪党を精神的に圧迫し効果絶大かも。
//8月10日のロック・フェス、サマーソニックのチケットをゲット(大阪)。1万3千円(汗)。2日目はメタリカが出演するけど、ここはMUSE狙いで初日に(東京と入替え)。どうか、当日までノー・アクシデントで彼ら3人が来日できますように!
//ジョジョゲーのスペシャルイベント、今日ですね!PV第4弾が来そうな気配!→あれ?公式が更新されない。第4弾なかったのかな?
 2月15日…最近、気になったニュース記事を幾つか。
●『自民会合で福島県議会議長、怒りの退席/再稼働の声多く』…自民党の「資源・エネルギー戦略調査会」が原発立地13道県の各議長を招いて意見を交換(2/15)。「再稼働の手続きを速やかに詰めて」(北海道)、「(止まったままの)浜岡原発は今後どう対応するのか」(静岡)など、出席者から原発再稼働を求める声が相次いだ為、自民党福島県議会の斎藤健治議長が「事故を責任をもって収束させずに稼働させるなら退席する。一緒に議論することはできない」と怒って部屋を出た。氏は退席後、記者団に「福島県連は全員が再稼働反対。ああいう会合には耐えられない」と憤りをぶつけた。だが、その後も出席者の再稼働要求はやまず、元通産官僚・原田義昭衆院議員は「再稼働を一切認めないやり方では国の将来を誤る」と応じ、細田博之幹事長代行は「再稼働に何とかこぎつけたい」と締めくくった。…なんかもう、報道を聞いて居たたまれない気持ちになった。福島県連はれっきとした自民党員であり、推進派がレッテルを貼る左翼活動家ではない。“怒って退出”というのは余程のこと。真摯に耳を傾けていれば部屋を出て行くなどなかったはず。原発事故を他人事と捉え、何も教訓を学ぼうとしないばかりか、新たな安全神話にすがりつこうとする他県代表者に猛烈な「温度差」を感じたのだろう。それは「二次加害」以外の何ものでもない。
/その前日14日には次のようなニュースもあった。
●『原子力規制委員長人事/自民2氏が採決欠席、再稼働認めぬ姿勢に反発』…唖然とした。原子力規制委員会の田中俊一委員長は、脱原発派が「命より金を貫いてきた御用学者」「自主的避難者への賠償に最後まで反対した学者」と批判してきた人物。ところが、就任後の田中委員長は、活断層の審査基準を厳格にするなど、再稼働に厳しい姿勢で臨んでいる。ありがたい。コアな脱原発派から見ればヌルいけど、それでも「衆院選自公圧勝=即フル稼働」という恐れていたシナリオは実現していない。原発村と関係の深い田中委員長でさえ、従来の安全基準では危険すぎると感じている。このことは国民の生命を守ろうとする政治家であれば、重視してしかるべきもの。ところが自民の2名、高木毅・衆院運営委員会筆頭理事と細田健一衆院議員は、田中委員長が「再稼働のハードルをあげた」ことを不服として採決を欠席した。高木毅議員の選挙区は福井3区で、敦賀など原発群がある。ちなみにカルト・統一教会の集団結婚式に祝電を送ったり、南京事件を否定したり僕はドン引きの人。細田健一議員(細田博之幹事長代行とは別人)は原発を推進してきた元通産省官僚で、選挙区の新潟2区には東電柏崎刈羽原発がある。自民個人献金は72%が電力業界からとはいえ、分かりやすすぎる構図。細田議員のHPを見ると、座右の銘が「過去は及ばず、未来は知れず、今この時のことだけを考えよ」となっていた。僕には「使用済み核燃料の保管で苦労する未来の人間のことなど知るか、今この時さえ金儲けが出来れば良い」という地獄節に聞こえる。
/ネットでは「原発内に燃料棒がある限り、稼働しようがしまいが危険性は一緒。だったら稼働させた方が良い」という意見をチラホラ見かける。分かってない。高温の燃料棒は廃炉までに何年も冷却し続ける必要がある。今せっかく止めて冷やしているのに、また稼働させて温度上げるのは愚行もいいところ。そもそも制御棒が入っている時(停止中)と入っていない時では、直下型地震が来たときのリスクがまったく違う。
●『安倍首相/北朝鮮による拉致を防げなかったのは憲法のせい』…今日、自民党本部で開かれた憲法改正推進本部の会合で、安倍首相は拉致問題を引き合いに出し、「こういう憲法でなければ、横田めぐみさんを守れたかもしれない」「日本は拉致犯の存在を知りながら手を打てず、拉致被害の拡大を許した」と改憲の必要性を訴えたという。要するに“9条のような弱腰憲法があるから北朝鮮をつけあがらせた”と言いたいのだろう。逆に聞きたい。9条を放棄して軍拡すればテロに遭わないのか?世界最強の軍事大国アメリカはむしろテロ犯のターゲットとなりペンタゴンまで被災、また韓国には第9条はなく徴兵制を敷いているけど日本人の被害者19人に対し、その約26倍の486人が拉致されている。9条は無関係だ。安倍氏が改憲思想を持っているのは個人の自由。しかし、だからといって自らの思想を実現する為に、横田めぐみさんを引き合いに出すことは恥ずべき事だし、政治利用以外の何ものでもない。※誰か側近が指摘してあげないと、また言うだろう。
//今日のロシアの隕石落下動画(1分18秒)、怖ッ!全身が縮み上がった!あの光!あの音!“隕石が小さすぎて”事前に発見出来なかったらしい。そりゃ、これの大きいのが落ちたら恐竜も絶滅するわ。ロシアだし原発が周辺にあったらと思うとゾッとする。/この隕石とは別に、明朝偶然にも小惑星が大接近する。早朝4時25分に最接近。気象衛星の軌道より“内側”というから、天文学だと超ニアミス。こんなことが2日連続で起きるんだなぁ。
//ワンフェスの最新ジョジョグッズ情報、リゾットとプロシュートのフィギュア原型きた!あとジョナサンのハンカチがウケた。
 2月14日…ふおおおお!今、東京世田谷の静嘉堂文庫美術館で国宝茶碗「曜変天目」が展示されているのか!2012年時点で日本の国宝は1085件(建造物217件、美術工芸品868件)。このうち茶碗はたった8件しかなく、その中で最高傑作とされているのが同美術館が所有する漆黒の器「曜変天目(稲葉天目)」だ。内側に銀河のような斑文が散らばり、見る角度によって周囲が青色、藍色、“虹色”に見える奇跡の茶碗。曜変天目は12世紀〜13世紀に南宋の福建省で焼かれた。滅多に公開されない為、僕はまだ実物を未見なんだけど、鑑賞した知人はみんな口を揃えて「宇宙に吸い込まれそうだった!」と感動している。
この茶碗は徳川将軍家→家光から春日局→淀藩主稲葉家と渡り、1934年に岩崎小彌太(『龍馬伝』岩崎弥太郎の弟の子、三菱第4代社長)が購入し、父子で設立した当館に保管された。戦時中は空襲を免れ、「天下の名器を自分だけのために用いるべきではない」と、小彌太は生前に一度も使用しなかったとのこと。この茶碗は常設展示されておらず、前回の展示は3年前。今年は創設120周年でありそれを記念しての公開となった。現存する「曜変天目」の完形品は世界に3点しかなく、その全部が日本にある(同館、京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館)。そしてキング・オブ・曜変天目が、今回展示された通称・稲葉天目。公開は3月24日まで。関東圏の方、次回の公開は未定ゆえ、是非足を運ばれては!期間中に僕も夜行バスで観に行きたい。※信長も所持していたが本能寺の変で失われたと伝わる。2012年、旧南宋の都(杭州)から4分の1ほど欠けた“4つ目”の曜変天目が発掘された。
//★(昨日のつづき「ジョジョの奇妙なお笑いライブ2」レポ・ラスト!全6回)
最後の企画は8人で挑戦する『ジョジョ大喜利』。1題目は「ミスタの帽子の下に隠された意外な事実とは?」。会場が“おお〜”となった答えは「実はナンバー4が入っている」(“ローンガンメン・つーこ”さん)。2題目は「暇つぶしの為にDIOがザ・ワールドの能力を使ってやっていた事とは?」。次々と挙手。「そろそろちょっと行けるんじゃないかと、日なたに出てみる」「DVD見ながらリモコン使わずに一時停止」「ダーツ1回で3本投げる練習」「時間を止めているので暇が潰れないことに気づいた」等々。一番笑いが起きたのは「ポルナレフを階段から降ろす練習」(“安心のカマグチ”さん)。ラストの3題目「エシディシの号泣絵で一言」。いわゆる吹き出し問題。こちらはJRコピー風「そうだ、第3部に出よう」(チョロQ松原さん)がウケてた。
/これにて約3時間に及ぶ濃密なジョジョネタお笑いライブが完結!終幕は出演者全員が舞台に出てきて、観客と一緒にブチャラティのアリアリアッパーでお別れ。ペッシを突き上げるイメージでアリアリラッシュ!
  
(3)瞬発力がモノをいう『ジョジョ大喜利』。
(4)皆笑顔で「アリアリアリアリアリ…アリーヴェデルチ!(さよならだ)」動画
/今回のイベントは本番5日前にチケットが完売。定員80席のホールゆえ、全国のジョジョファンのごく一部しかこの黄金の舞台を見ていない。ダーッ!あまりにもったいない!僕としてはもっと多くの人に楽しんで頂きたく、気合いを入れてレポを記した次第。今年の下半期にお笑いライブ第3弾が予定されており、その頃はアニメ第2部が終わっているし、PS3の格ゲーの話題もあって、さらに新たなジョジョファンが増えているだろう。今回レポートしきれなかったジョジョネタもたくさんあり、皆さん、是非次回はナマの舞台をご覧下さい!そしてジョジョの面白さ、素晴らしさを分かち合いましょう!出演者の皆さん、夢のように楽しいひとときを、まっこと有難うございましたッ!p(^^)q
 2月13日…(つづき「ジョジョの奇妙なお笑いライブ2」レポ・その5)
この“ジョジョ愛”大爆発企画も残すところ2コーナー。
●『ディベート対決(最強キャラクター決定戦)act2』…芸人8人が各々選んだ最強キャラによるトーナメント戦。2分という制限時間内に、“いかにこのキャラが強いか”を1対1でディベート。判定は拍手の大きさ。前回の優勝キャラは(まさかの)アレッシー。“ちょろQ松原”さんの怒濤のトーク術でみんな倒されてしまった(カーズ含む)。今回アレッシーはディフェンディング・チャンピオンとして、トーナメント覇者と最後に対決することに。
1回戦の初戦はサンタナVSメタリカ。サンタナは鉱物化するくらいだから多少血を抜かれても平気。リゾットを丸ごと吸収しサンタナ勝利。第2試合はスピードワゴンVSスパイス・ガール。スピードワゴンは超タフ。お爺ちゃんになって頭をパックリ割られても包帯をクルクルッと、2、3周巻くだけで無問題。壮絶な人生を送っているのに、老衰で死ぬという強運。並大抵の生命力ではない。一方、スパイス・ガールはゴム人間ルフィと同じで柔らかくなるため攻撃が効かない。さらに「女に手を挙げんのか」の一言でスピードワゴンは動けず。判定の拍手は引き分け。ジャンケンでスピードワゴンが勝ち、「やはり強運」。第3試合はパープル・ヘイズVSエコーズ。パープル・ヘイズは綺麗好きだから康一君の身の回りの世話をし、油断させておいてウイルス攻撃。だが、康一君は身体に「ビュウ!」と文字を貼っているので、ウイルスが風で戻されてセーフ。またエコーズは射程距離50mと長いので、パープル・ヘイズの射程圏外から一方的な攻撃が可能。勝者エコーズ。第4試合はハーヴェストVSクラフトワーク。ハーヴェストは500体いるため本体がダメージを受け難く、攻撃時は食器洗いの洗剤を血管に注入すれば勝てる。だが、クラフトワークはその洗剤を空中で止める。切り札は観客が拍手できないよう、判定の時に観客の腕を固める(で、自分の時に解除)。だがクラフトワークはディベートでは防御の話で終わり、攻撃ど〜すんのでハーヴェスト勝利。
準決勝の第1試合はサンタナVSスピードワゴンという異色対決。片や究極生物、片や波紋すら使えない一般人。「スピードワゴンの武器は大きなハンマーだけ。サンタナが歩きなら身体ごと吸収する」「でも原作でそのシーンはなかったよね(サンタナが本能でビビって攻撃しなかった?)」「ストレイツォはスピードワゴンをズタボロにしたが、そのストレイツォですらサンタナの餌レベル」「でも、結果的にスピードワゴンは生き残ったから。強運だから」「生き残ってるというならサンタナだって」「だけど、サンタナはスピードワゴン財団の手中にあるよね?」「…心が折れた」。これでスピードワゴンの勝利。サンタナは組み合わせが悪かった。これもスピードワゴンの強運か。第2試合はエコーズVSハーヴェスト。「エコーズが“信じて!”という文字を重ちーの耳に貼れば戦闘終了」「重ちーは常軌を逸したアホだからそんな言葉は通用しない」「エコーズは成長性Aだけど、あれはそれ以上の表記がないからAになっている。本当はさらに上のSマイナス。ACT7くらいまで行ったら時を止められる」「成長性なら重ちーはあまりにスタートラインが低いので、その分、めっちゃ成長可能。とにかく最初が低すぎる」「康一と重ちーは絶対に同じ大学に行かないから、重ちーが成長した頃には会えない」「学年違うし、杜王町の街角で会うはず」「すぐに仗助と億泰が駆けつける」「無意味。重ちーはあの2人に金を貸してるから」。場内爆笑。ハーヴェストの勝利。決勝戦はハーヴェスト(丸塚啓太さん)VSスピードワゴン(ストレンジサニィシアター・森井ちゃん)。「まず聞きたい。どうやってハーヴェストに勝つねん!」「重ちーは純粋だからリーダーシップがある人にはついていく。こっちはオウガストリートのボス。それから、スピードワゴンは“めっちゃ”金持ってるから。石油王」「重ちーは超アホだからその金を奪う=暗殺しよってなる」「重ちーはそんなバイオレンスな子じゃない(笑)」「金の為なら仗助も億泰も殺そうとしたし。洗剤を注入して最終的にはドドリアみたいな頭で攻撃!」「分かりました。じゃあ洗剤を作れないよう、石油を止めましょう」。ここで拍手が湧き、「洗剤の代わりに空気を注入」と反撃したものの、石油停止のインパクトが強くスピードワゴンの優勝。そしてここからが真の戦い、初代王者アレッシーVSスピードワゴン!「アレッシーの能力でスピードワゴンを小指の先くらいに戻して、プチンって潰したら終わり」「アレッシーは所詮DIOの手下。だがスピードワゴンはDIOに向かってローソク台を蹴り飛ばす男。メンタルの強さが違う」「DIOはアレッシーの“ツレ”」「“ツレ”のDIOのボディはスピードワゴンの“ツレ”」。判定はスピードワゴンの勝利!チャンピオン交代!スピードワゴンは普通の人間なのに、優勝するなんてスゴイ。っていうか、観客のスピードワゴンへの愛がスゴイ。アニメで益々彼の人気が高まった気が。新王者の“森井ちゃん”には「ごま蜜団子」が贈られた。
  
(1)「ハイ、固定。ハイ、固定」とハーヴェストを固定中のクラフトワーク
(2)波紋も使えず、スタンドも出せないスピードワゴンが堂々優勝!
(明日につづく・次でラスト!)
 2月12日…『“卑弥呼の墓”調査を宮内庁が許可』→邪馬台国の女王卑弥呼の墓説がある奈良県の箸墓古墳(桜井市)と、後継者壱与の墓説がある西殿塚古墳(天理市)について、宮内庁が研究者団体に立ち入り調査を許可。以前からサイトで箸墓古墳の調査全面解禁を訴えてきたので、このニュースに最初は喜んだんだけど、読み進むと「調査は墳丘裾部を歩いて見るだけで、発掘や遺物の採集はできない」とあった。なんじゃそりゃぁあああ!発掘ナシで“見るだけ”じゃ謎は解明されない!箸墓古墳ほど重要な遺跡は、宮内庁の私有物ではなく国民全体のもの。古代史の研究が劇的に進む可能性があるのに、いつまで調査禁止にするつもりなのか!(宮内庁へ!死者の尊厳や、祖先を大切にする気持は、もちろん大切に守るべき。だけど、別人の墓を間違ったまま信じ続けるのは、被葬者への冒涜)
//(昨日のつづき「ジョジョの奇妙なお笑いライブ2」レポ・その4)
11番手は“ステ味ドロップ・ろぱ仔”さん(女性)。6部の下劣キャラ、グェスのコスで登場した時点で大ウケ。「グェスは岸辺露伴の大ファンで、刑務所に取材に来た露伴をグーグードールズでペット化」というマニアックな設定。露伴のフィギュアを握りしめて話しかける姿がヤバさ全開。優しくなったり、突然キレるグェスは原作そのもの。オチは露伴のヘブンズドアーをくらい、「岸辺露伴のマンガを読めばとてつもないアレルギーが出る」と書かれ、最後に悶絶。
ネタ大会のアンカーは“安心のカマグチ”さん。フリップを使い“日常で心置きなくジョジョ語を叫べるシチュエーション”を紹介。「時は動き出す」→時計の電池を替えたとき。「階段を昇っていたと思ったらいつの間にか降りていた」→間違えて下りエスカレーターを昇ってたとき。「シーザーッ!!」→サラダの種類を選ぶとき。「これが我が逃走経路だ」→自信満々にニートの自己紹介、等々。最後の「今度遊びたいんだけど何曜日なら行ける?」に対する返答「土土土土土」がめっさウケていた!
  
(1)人形サイズに縮小した露伴先生にブチ切れているグェス(笑)
(2)「土土土土土」「午後午後午後午後」
/ネタ大会後半戦の後は、『細かすぎて伝わらないジョジョモノマネ』『ディベート対決act2』『ジョジョ大喜利』の3連発!
●『細かすぎて伝わらないジョジョモノマネ』…顔芸、全身アクション、様々な切り口で、場内から「あのシーンか!」と喝采を受けたモノマネが続々登場。「神砂嵐をよける結構ノンキしてたジョジョのジャンプ」「乙雅三が消しゴムを拾うときの“ブリッジ拾い”」「ニセ船長(テニール)の目つきの変わり方」「背後の敵を知らせるため口が矢印になったポルナレフ」「“先に行け”と合図するズィーズィーの右腕」「居酒屋にあるビール・ジョッキを持つ女の子のポスターのような、ポンペイで鍵を奪った時のジョルノのポーズ」「バイクの仗助に携帯を奪われた10億円取引中の吉岡」「油圧バリアをクリアーするシーザー」「アニメでしか出て来ないジョナサンの動きシリーズ」「J・ガイルが始末されたときのエンヤ婆」「カーズに影を踏まれたワムウ」「3部格ゲーで承太郎が時を止めて、ゲージが少し余った時のチョイ蹴り」「(ファン数人で最強スタンドを決める話をする前に)“レクイエムはナシにしよう”」等々。個人的に鶴浜さんのネタが全部ツボった!→「ハーヴェストが拾ってきた宝くじを怪しむ銀行支店長」「ドッピオが電話を借りた女の子のポカ〜ン、もちもち」「アバ茶を吸収するのが嫌で抵抗するクラゲ」「ウエストウッド看守の爪が剥がされたときの親指」(後半2つは妄想だし、笑)。
   
(3)神砂嵐をよけるジョセフ!
(4)「ハイ、消しゴム」。この“ベロ大砲・國島”さんの動きは凄かった!
(5)ダイアーさんのサンダークロス・スプリット・アタック!
(明日につづく!)
 2月11日…(つづき「ジョジョの奇妙なお笑いライブ2」レポ・その3)
続いてのコーナーはネタ大会の後半戦。7番手は“突撃パイナップル・つばさ”さん。冒頭でジョナサン@最終回をやっていた人だ。つばささんは音源と合わせるネタが十八番。前回はポルナレフやホル・ホースの音源と漫才をやっていた。今回はレストランのウエイターに扮し、ツェペリさんとスピードワゴンが来店するというコント。第1部アニメのおかげで音源は豊富だ。注文はツェペリさんが「ワイン」、スピードワゴンが「アザラシ」。「パパウパウパウ」「お客さん歯の隙間からワインを飛ばすのをやめて下さい」というやり取りや「料理の香りを楽しんで下さい」「○○以下の匂いがプンプンするぜ!」など、ウエイターが振り回される場面に観客は何度も爆笑。見えないはずの2人が見えた。素晴らしい。
8番手の“花鳥風月・緒方”さんは女性。正座&和装で何が始まるかと思ったら、なんと古典落語とジョジョをミックス!落語には、そば屋で勘定を誤魔化そうとする男と店主の攻防戦を描いた“時そば”というネタがある。ウィキに内容が要約されているので一読して欲しい。この噺にジョジョの時間系ボスを絡ませるんだ。DIOがお客さんになった時点で僕は小膝を叩いた。時そばとDIO!うまい!緒方さんの着想に脱帽。で、DIOはそば代16文の精算時に、8文目で時間を止めて店主の手から全部お金を回収し、もう一度8文払って16文のふりをして店を去った。それを見ていた別の悪党ディアボロが「8文目でスタンドを使えば誤魔化せるのか」と精算時にスタンド発動。だが「16文払い終わる」という結果だけが残り、店主に怪しまれて始末された。それを見ていた別の悪党・吉良吉影が、トニオさんの店で支払中(8文目)にバイツァ・ダストを発動。時間が巻き戻され。また一文目からの支払いとなり、どんどん財布がカラッポに。このあたり、“ドジを踏む”という落語の元ネタ通りになっていて唸った。
9番手の“ピアニカ・ニガウリ”さんはステージにノートPCを広げての「検索コント」。キーワード“空条承太郎、東方仗助、共通点=学ラン”、という具合にそこから“卒業式の第2ボタン=だが断る”など、どんどん展開していき、最後に“空条承太郎”に戻って来るというもの。10番手は“バラライカ・次郎”さん。ショートコントでキング・クリムゾンになりきり「バイトの休憩時間を飛ばしてやる」「土日を飛ばす」など精神攻撃。後半はGEレクイエムの攻撃を受け、「ハーヴェストになって永遠に色んなモノを集めるコント」を続ける無間地獄に。(爆)
   
(1)ツェペリさんのパウパウ・ワインをかけられたウエイター
(2)そば屋で勘定を払っているDIO様。落語とジョジョのコラボが斬新
(3)キング・クリムゾンに“矢”が9本も刺さっている(笑)
(明日につづく)
//サークルKとサンクスでジョジョ菓子。グリコとのコラボ。プリッツのシーザーサラダ味にシーザーが描かれてる!
 2月10日…(つづき「ジョジョの奇妙なお笑いライブ2」レポ・その2)
/6番手はプロのマジシャン“向町テツロー”さん。『マジシャンが本気で解説するジョセフ対エシディシ戦』というアカデミックな異色ネタ。ジョセフがエシディシの周囲に張り巡らした結界の罠を、実際にロープを使って再現。ジョセフのロープ・マジックは、仮にエシディシとの立ち位置が反対になって、計画とは逆(外側)のロープを切断されても、問題なく罠を発動させられるよう仕掛けがあることが分かった。これは原作では説明されていない。ジョセフがかけていた“保険”に客席から驚嘆の声が漏れ、講座はやんやの大好評だった!(屋外でロープ・トリックを再現し、テレビモニターで流すという試みも新鮮)
  
(1)実際に罠を再現すると、錯覚を生む高度なトリックとよく分かった
(2)TVモニター「この場所へエシディシを誘い込む」。プロのマジシャンが仕掛けても2分28秒を要する。ジョセフは凄いわ
/ここでネタ大会の前半が終了。次は4人VS4人に別れる推理ゲーム『にわかを探せ!』。各チームに1人だけジョジョ初心者の芸人さんがいて、それを色々質問することで当てるコーナー。全く無知ならすぐにバレるけど、少しでも知っていれば芸人さんの演技力で分からないもの。「好きなシーンは?」の質問では、架空のシーンを言われて、“もしかして僕が忘れているのか?”と焦ってしまった。次の企画はブレイクタイム、『ジョジョ好きならこれも見とけ!』。ジョジョを感じる映画やゲーム、マンガの紹介などを7人の芸人がフリートーク。「ロマンシング・サガのゾンビはつま先立ちでジョジョっぽい」「アニメからファンになった人は“太臓もて王サーガ”と“幕張”のジョジョネタに衝撃を受けて欲しい」「ドラマ“SPEC”はジョジョ3部のデジャヴ」等々。SPECの敵には時間操作系が出てくるらしく、“時止め”が可能な敵に生身の人間がどう戦うのか見たいと思った。
  
(3)「にわかを探せ!」の罰ゲームは“エシディシ泣き”(笑)
(4)『ロマンシング・サガ』は半人半獣キャラまでジョジョ立ちしている!
(明日につづく)※昨日の日記にのオープニング後のネタ編を追記。
//連休中、アン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ』を観てきた!青年とトラが海で漂流する物語。噂通り、とてつもない映像美!あれは是非劇場の大スクリーンで観るべき作品。始まってすぐのことだから書いてしまうけど、海上での暴風雨→沈没シーンは尋常じゃない迫力。足がすくんだ。ラストは2通りの解釈ができるんだけど、原作はどうなってるんだろう。※中島敦の『山月記』を思い出した。
//ローマ法王が高齢を理由に異例の退位表明。任期途中は約700年ぶりとか。
 2月9日…本日大阪ミナミで開催された『ジョジョの奇妙なお笑いライブ2』、めっちゃ面白かった!21人ものジョジョ好き芸人さんが、約3時間にわたってノンストップで、ジョジョネタの嵐!なんという濃厚なジョジョ空間!フォト・レポート作成の許可を頂いたので、大まかな流れを以下に報告ッ!
/冒頭はこのイベントが第2弾ということ、そして大西洋上でエリナが救出されたのがこの日(2/9)ということから、ジョジョ第1部のラストである「ディオ→ジョナサンの説得END」「漂流するエリナ」のコントで幕開け。

(1)ディオが喋る度にマネキンを動かし、冒頭から場内は爆笑の渦!
(2)右腕に救出した赤ちゃん、お腹にはジョナサンの子。何気に感動
(3)MCのタクミティさん、こどなさんが「その血の運命!」と叫び、会場から舞台へ「JOOOOOOJO!」。本格的にネタ合戦『戦闘笑流』がスタート!
/一番手の“こどな&ぷぷっぴどう稲富”さんは、ジョジョネタ尽くしの漫才。ファンとの記念写真がポラロイドの念写、握手しようと思ったら両手が右手、「とりあえず落ち着こう」でタバコが逆さまとか、これでもかと詰め込まれていた。2番手の“ゆーひび”さんは、DIO様とザ・ワールドがペアになったコント。DIOが学校の先輩、ザ・ワールドが後輩で学生コントをしたり、親子の立場でコントをしたり、それはもうシュールな世界(笑)。ゆーひび田村さんのDIOの動きがまさに“そのもの”で、身体能力に感嘆(しかも声優さん並みに良い声)。3番手の“鶴と松・鶴浜”さんは紙芝居『ジョジョの奇妙な浦島太郎』を披露。ジョルノ島ジョ太郎が海辺で甲羅に鍵がついた亀を助けて…という楽しいジョジョ・バージョン。オチの玉手箱の中はもちろんグレイトフル・デッド!4番手“ストレンジサニィシアター・森井ちゃん”は「アメトーークからジョジョにハマった人」、つまり「ジョジョが大好きだけど、昔からのファンの視線が気になり、大声で好きと言えないシャイな人」を一人芝居で熱演。石仮面Tシャツを隠すように着たり、道案内の動作が自然にジョジョ立ちになってしまったり、心理描写が絶妙だった。

(4)スタンド使い&スタンドのショート・コント。動きがキレ味抜群!
(5)ジョジョ版浦島太郎。着眼点がユニーク。イラストも良い味が出てた
(6)誕生日に貰ったドレッドチェーンを露伴のヘアバンドと勘違いして歓喜
5番手のタクミティさんは日常生活に取り入れたジョジョ立ちガイド。ズレた眼鏡をあげると見せかけてジョジョ立ちレベル1ポージング、ダーツを投げる動作と見せかけてニセ・テニール船長の煙草消しなど(マニアック!)。
(明日につづく!)
 2月8日…昨日の主要紙朝刊一面。東京新聞と朝日が原発問題に鋭く切り込む中、原発応援団の産経は露骨なほどの平常運転、笑えない。
〔朝日〕東電、国会事故調に虚偽 福島第一 現地入り妨げる
〔毎日〕首相、照射公表で対抗 中国が挑発 東シナ海緊張 米と連携 国際世論に訴え/中国外務省「報道で知った」
〔読売〕日中ホットライン要請へ レーダー照射 衝突回避政府方針
〔日経〕米、日本にシェールガス 来月にも輸出許可 17年めど開始
〔産経〕伊方原発再稼働1番手に 規制委、骨子案了承 新基準ほぼクリア
〔東京〕諮問会議危うい中立 原発推進派2人が兼務 東芝社長 東電社外取締役 利益相反防ぐ規定なし
→この朝日のスクープはもっと日本中が大騒ぎになって良い大事件。国会事故調査委員会という「国民の代表」が、フクイチで1号機建屋で現場検証をしようとしたところ、「建屋はカバーに覆われ、内部は真っ暗で何も見えない」「暗闇で手間取っている間に被曝する」「安全を保証できない」として、現場検証させなかった。だが、実際はリンク先の画像にあるように、建屋は天井が壊れているため、ライトなしでも視認できるほど内部に薄明かりが差していた!この時、事故調が調べようとしたのは「津波がくる前に既に地震で壊れていた」という疑惑。津波前に「水漏れを見た」という作業員(下請け会社の労働者)の証言があったんだ。/この日記で何度も指摘しているように、日本の全電力会社にとって「原発は津波で壊れていなければ“ならない”」のだ。もし地震で壊れていたら、耐震工事を全面的にやり直すことになり、多額の工事費用が必要&全原発が数年間停止という事態になるからだ。だから、事故調に内部を調査させなかった。まさに東電の隠蔽体質を象徴する事件であり、僕らの国会は愚弄された。一方、産経の同日のトップ記事は、伊方原発再稼働秒読みというイケイケの論調。「新基準ほぼクリア」って、肝心のベント・フィルターは?免震重要棟は?他にもいっぱい問題があるじゃん。何より、伊方が出す使用済み核燃料はどこに埋めるのか。(2/10午後9時からのNHK『“核のゴミ”はどこへ〜検証・使用済み核燃料』は必見!)
【追記】朝日の続報『東電、調査妨害でウソ上塗り 』。これも怒髪天。前者の朝日のスクープに対し、東電は「事実を誤認して説明したが、何らかの意図をもって虚偽の報告をしたことはない」と釈明していた。
ところがそれもまた虚偽で、玉井俊光・東電企画部部長(当時)の方から「建屋カバーがかかり、今は真っ暗だ」との明るさをめぐる話を切り出していたという。虚偽に虚偽を重ねる東電!
//ギャース!英国のバンド“MUSE”、1月中旬に単独来日LIVEをやっていたのか!行った人が羨ましい。だがしかし、なにゆえ埼玉スーパーアリーナだけ!?西日本でもライブやってくれ〜い!涙目でグラストンベリー公演の『Ruled by Secrecy』(サビのメロディーで昇天)や、リスボン公演の『United States Of Eurasia』(ユーラシア合衆国!欧州&アジア!)を鑑賞。後者はBBC公演もグッド。彼らのドラマチックなライブ演奏、ナマで聴きたいなぁ。※アップテンポの大規模ステージならロンドン公演の『New Born』が熱い。疾走感では『Thougts Of A Dying Atheist』が好き。気持ち良い!
【追記】読者の方から8/10のサマソニ・大阪にMUSE出演との情報を頂きました!有難うございますッ!
 2月7日…先日、言論の自由がない中国で、庶民がブラック・ユーモアを駆使して抵抗している様子を紹介した。新たに“サーチナ”に面白いトピックが2つあった。日本への批判スレかと思いきや(笑)。
●『中国BBS/帰国後は大問題、日本で暮らすと身につく悪い習慣』…中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本に長くいると身についてしまう40の悪習慣」というスレッドが立てられた。その“悪習慣”とは、「外出の際に鍵をかけることを忘れる」「偽札かどうか確認しなくなる」「お釣りの金額が合っているかを確認しなくなる」「海賊版がなくても何とも思わなくなる」「ゴミや吸い殻のポイ捨てが悪いことに思うようになる」「安かろう悪かろうとは思わなくなる」「メーカーの割引価格を信じるようになる」「食品はすべて安全で衛生的だと思うようになる」など。
これに対して「日本は良いところだと言いたいのですね」など、スレ主の主張を代弁するコメントが寄せられた。他にも次のような意見もあった。「それで中国に帰ったら2日目に死ぬな」「スレ主の言う習慣が身についたら、帰国後は大問題だな」。また、これが先進国と発展途上国の違いだ、日本に限ったことではないとの主張もあった。他には「中国では母親から夜は鍵をかけるよう教わる。出かける時も鍵をかけ、遠くに出かける時は鍵を3つかけるように教わった」というコメントや、「未来の中国はスレ主の言うような国になっていると信じる」という希望的観測を述べるユーザーもいた。(全文
●『中国版ツイッター/日本も紙幣に嫌いな人物を採用せよ』…中国版ツイッター“微博”に「とっておきの日本経済回復法は紙幣に日本人が嫌いな人物を採用すること。そうすれば手元に置きたくなくなるから、お金が回って経済が活発になる」と書かれた。ちなみに中国の紙幣は1元札から100元札に至るまで、すべて毛沢東の肖像画が採用されている。この案に対して「日本は遅れているなぁ。中国なんかずっと前からそうしているぜ。一番悪い奴が一番の高額紙幣に描かれている」「誇らしい!自慢できる!毎日のように何人もの毛沢東を消滅しているぜ!」など皮肉を込めたコメントが書かれた。
しかし反論もあり、「そばに置きたくないというのはお金を使うとは限らないだろ。銀行に預金すればいいじゃん」「だから中国人は世界で一番預金好きな国民になったのだ」という意見もあった。だが、大多数のリツイートは「この点では日本よりも中国のほうが進んでいた」という趣旨のコメントで、「オレがなぜ買い物狂なのか今分かった」「オレは時に人民元紙幣を燃やしたくなる」など、毛沢東が嫌いであることを暗に示すコメントが多かった。(全文
※後者の頁末のリンクには抗日ドラマの話題や日本の庶民は善良という話題も。こういう記事から見えてくるのは、中国政府の意見=中国人の総意ではない、ということ。歴史を振り返ると、人類は国家間の関係が険悪になると相手国の国民を“ひとくくり”にしやすい傾向がある。当たり前のことだけど、どちらの国にも理性的な人だってたくさんいる。この事実を常に忘れずにいることが肝要。
//あえて今日、「北方領土の日」にロシア機が領空侵犯(5年ぶり)とか。ロシアも強気っすね…。
//8日(金)、9日(土)とお薦め番組が飽和状態!いつもこれくらい良番組があればいいのにな。基本的に週の後半は良質な番組が多い。問題は月曜と火曜。ペンペン草も生えない荒野。
//さっぽろ雪まつりが始まり、昨日の日記にサンタナ像のことを紹介したけど、実は会場に荒木先生のトレードマークの“ペンダコ”像もある(サンタナ側面)。サンタナを制作したコブラチームの代表者の方とメールをやりとりしていた時に、“昨年はジョジョ25周年だったし何か総合的なものを作りたい”という話が出て「おお!それでは“ペンダコ”は?」と提案。採用してもらえて嬉しかった。ちょうど正面(サンタナ)も側面も鑑賞できる区画が抽選で当たって良かった!p(^^)q
  画像提供・コブラチームさん
//先週の『アメトーーク』の“北斗の拳”芸人、ラオウが悪党を制裁する際の「人類史上最強のビンタ」に噴いた。確かに“頭ごと持っていかれる”ビンタなんて他にないもんね。アニメ版デビルリバース戦のケンシロウの後ろ姿が可愛いのがシュール。ケンコバさんはずっとジャギのヘルメット被ったまま(笑)。
 2月6日…「大気汚染」「射撃レーダー」など、懸念が耐えない中国問題。
●『全土の4分の1でスモッグ、6億人に影響』…先月、中国の大気汚染は国土の4分の1を覆い、全人口の半数近い6億人に影響を与え、日本上空にまで流れ込んできた。問題となっているのは直径2.5マイクロメートル以下の微粒子状物質「PM2.5」。主な原因は石炭や石油を燃やしたときに出る硫黄酸化物。自動車の排ガスにも含まれる。直径が小さいため、肺の奥深くまで入り込みやすく、気管支炎を引き起こし、肺ガンの確率も高まる。中共政府は測定データを低く公表するなど誤魔化してきたが、北京のアメリカ大使館が独自に大気汚染度を測って1時間おきにツイッターで流していることから、ヤバイ現状を多くの国民が知ることとなった。
実際、どれほど深刻なのか。米国は大気質が“良好”である基準として1日の汚染微粒子濃度を12マイクログラム以下と規定している。だが、北京の先月の濃度の1日平均は200マイクログラム。危険レベルとなる「250マイクログラム」以上については、北京では1月に300を超えた日が9日間もあり、中でも1月13日は“この世の終わり”を思わせる630マイクログラムに達したという(前日は大使館の非公式測定で“800”が出たという話も)。ちなみに米国随一のスモッグ都市ロサンゼルスの、最も空気が悪い場所での最高濃度が60マイクログラム。近年の北京全体の年間平均濃度は90マイクログラム以上。
医療ジャーナリストの牧潤二氏いわく「2.5μmどころか10μm以下の微粒子でも肺胞に沈着する。すると肺の機能が落ち、呼吸器疾患や心臓病での死亡率が高まる。肺がんのリスクも高めるし、猛毒アスベストも同じ原理」「工場の煤煙、車の排ガスには一酸化炭素、二酸化硫黄、窒素酸化物などの有害物質も含まれている。窒素酸化物は気道周辺を敏感にし、喘息や花粉症を引き起こす」(リンク)。通信社ブルームバーグは心臓発作で北京の病院に搬送された患者が1月中旬に倍増したと伝えた。北京の空に青空が戻ったのは、2月1日の大風の日だった。
一応、中国政府は工場の排ガスに規制をかけているけど、現場では不正がまかり通っている。なぜか。設置が義務付けられている排出ガス制御装置を使うよりも、法令違反の罰金を払う方が安上がりだから。国境を越えた空前絶後の大規模公害であり、今後もこうしたことが繰り返されてはシャレにならない。経済優先より人命優先、もっと規制を厳しくして欲しい。日本も高度経済成長期に公害で苦しみ、エコ技術を開発・導入して乗り越えてきた。この分野では両国が協力できるはず。
※日本の環境基本法はPM2.5の基準値を「35マイクログラム」と定めている。汚染大気が流入した福岡市では、1月24、30、31日の3日間でこれを超え、特に31日は最高53マイクログラムを記録。福岡県は昨日から観測を始めネットで公表している。
●『中国艦が海自護衛艦に射撃レーダー照射 』…中国海軍のフリゲート艦が1月30日、東シナ海の公海上で海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを数分にわたって照射。海自のヘリも19日に照射を受けた可能性が濃厚という。通常の位置探索などに使うレーダーとは異なり、“今から撃つぞ”という時に使用する、より精密な射撃用レーダー。それを中立のはずの公海上で照射している。これは極めて危険な行為で、イラク戦争の際に米軍は「レーダーを照射された」という理由でボコボコに空爆して「正当防衛」と言っていた。日本の抗議に対する中国外務省の反応は「我々も(日本の)報道によって初めて知った」。それって、中共政府が軍をコントロールできてない訳で、別の意味で大問題。あと、NHKの解説者は「深く考えず脅かすつもりだったのだろう。大ごとになって驚いているのでは。中国軍はレーダー照射が国際社会で重大な意味を持つこと自体を知らないのだろう」と、半ば呆れていたけど、中国政府の困惑を見てるとその線が強いと思う。安倍首相は小野寺防衛相に「挑発に乗ってはいけない。冷静に対処することが大事」と語っており、僕も同意見。※追記…本日パネッタ米国防長官は「中国は他国を威嚇したり、さらなる領土を求めて領有権問題を起こしたりすべきではない」と挑発行為を中止するよう異例の警告を行った。
//ジョジョ格ゲーを機にPS3を買おうと思っていたら、PS4がクリスマスまでに発売されるとのこと。7年ぶりの新器。もし、PS3のソフトをPS4でも遊べたらPS4の発売まで待ちたいところだけど、ジョジョゲーが上半期に発売されたら、到底年末までプレイを待てないのでPS3を買うっきゃない。うーむ。
 2月5日…妙にアクセスカウンターの回転が速いので、本日のアクセス数を調べたら10万件。いつもはこんなにない。おそらくこれは、今日だけで次の6つのジョジョ記事がネットに流れたからだろう。
(1)ジュジョアニメのブルーレイの売上げが初動(第1週)19000枚!一般的に5千枚出れば採算が取れる人気作となるらしいけど、ジョジョは4倍の約2万枚。まだ承太郎やスタンドが登場していない段階でこれ。スポンサーやテレビ局など関係各社に、第3部以降のアニメ化を早急に検討させる説得力のある数字だ。具体的に目に見える数字として人気が裏打ちされたのが嬉しい。ネット上では「7部をアニメ化してくれたら“言い値”で買う」と豪語する人も。今後が楽しみっすね!
(2)往年のプログレ・バンド“イエス”の名曲「ラウンドアバウト」が、『ジョジョ』効果で売上が20倍に!1971年に発表された「ラウンドアバウト」は、荒木先生が大好きな曲。アニメのEDに採用されたところ、音楽配信サイトでは40年の時を超えて洋楽リアルタイム・ランキングで1位になったという(1月30日付)。この曲のイエスのライブ映像(8分)を見てテンションがあがった。イエスはコーラスも美しい。この楽曲をリスペクトしているポール・ギルバート氏のカバー演奏もかなりの熱量。
(3)しょこたんブログに、荒木先生&しずちゃん&しょこたんの3人で食事をしたエピソードがアップ。「荒木飛呂彦先生からニョッキをとりわけていただけたこと、死ぬ前の走馬灯に確実にでてきます!!」とのこと。みんな仲が良さそうないい写真っすね。そして先生はやはり50代に見えない。※2/4はしずちゃんの誕生日。荒木先生がお祝いしたんだと思う。優しい!
(4)ジョジョラー待望のジョジョの格ゲー“オールスターバトル”に動きがある模様。この「(2/16に)衝撃発表がキミを待つ!!」が気になる。いよいよ発売日確定か!?
(5)今年の札幌雪祭りもジョジョネタがきた!遺跡で発掘された壁にめり込んだサンタナだ!
(6)@JOJOさんによると岩手県盛岡市の櫻山神社に、節分シーズンに合わせて、角を持つジョジョキャラが巨大フィギュアとなって降臨しているらしい。昨年はウェザーで今年はワムウ。ユネスコへ世界遺産申請レベル!
--等々、たった1日でこんなにジョジョ話題がネットを駆け巡っている。まだ他にもあるだろう。新たに公開されたジョジョのラジオ番組『JOJOraDIO』第2回放送分も、随所にスピードワゴンの名セリフが流れて非常に面白かった。ジョジョ第1部で主人公ジョナサンを演じた声優・興津和幸さんが、第2部の感想を訊かれて「ご先祖様が雲の上から子孫を見守っている気持ち」「エリナが生きてたのを見て心が動いた」と語っていたのが印象深かった。※第9話の収録直前にテレビで第1話がオンエアされたとのこと。
※海外からのアクセスが増えており、これはジョジョアニメの効果としか考えられない。ジョジョ立ち教室へのアクセス順位のトップはアメリカ、次いで台湾、それを中国が猛追といった状況
//スギ花粉の攻撃が始まった気が(汗)。今年もこの季節が来てしまったか!
 2月4日…公開中の映画『レ・ミゼラブル』の興行収入が41億円を超え、国内で公開された歴代ミュージカル映画の中で『オペラ座の怪人』を破り第1位に!しかも、今も公開が続いている上、今月下旬のアカデミー賞の結果次第で、まだまだ記録が伸びそう。実際、素晴らしい映画なので、皆さんも是非大スクリーンで!
//柔道暴力問題の続報。監督の辞任を受けて15選手が「監督ひとりの辞任で問題を終わらせてはいけない」と声明を発表した。以下、声明全文からの抜粋→
「指導の名の下に、または指導とは程遠い形で、園田前監督によって行われた暴力行為やハラスメントにより、私たちは心身ともに深く傷つきました。人としての誇りを汚されたことに対し、ある者は涙し、ある者は疲れ果て、またチームメートが苦しむ姿を見せつけられることで、監督の存在におびえながら試合や練習をする自分の存在に気づきました。代表選手・強化選手としての責任を果たさなければという思いと、各所属先などで培ってきた柔道精神からは大きくかけ離れた現実との間で、自問自答を繰り返し、悩み続けてきました」「今回の行動をとるにあたっても、大きな苦悩と恐怖がありました。私たちが訴え出ることで、お世話になった所属先や恩師、その他関係の皆さま方、家族にも多大な影響が出るのではないか、今後、自分たちは柔道選手としての道を奪われてしまうのではないか、私たちが愛し人生をかけてきた柔道そのものが大きなダメージを受け、壊れてしまうのではないかと、何度も深く悩み続けてきました」
「決死の思いで、未来の代表選手・強化選手や、未来の女子柔道のために立ち上がった後、その苦しみはさらに深まりました。私たちの声は全柔連の内部では聞き入れられることなく封殺されました。その後、JOCに駆け込む形で告発するに至りましたが、学校内での体罰問題が社会問題となる中、依然、私たちの声は十分には拾い上げられることはありませんでした。一連の報道で、ようやく皆さまにご理解を頂き、事態が動くに至ったのです」
「しかし、一連の前監督の行為を含め、なぜ指導を受ける私たち選手が傷つき、苦悩する状況が続いたのか、なぜ指導者側に選手の声が届かなかったのか、選手、監督・コーチ、役員間でのコミュニケーションや信頼関係が決定的に崩壊していた原因と責任が問われなければならないと考えています。前強化委員会委員長をはじめとする強化体制やその他連盟の組織体制の問題点が明らかにされないまま、ひとり前監督の責任という形をもって、今回の問題解決が図られることは、決して私たちの真意ではありません
「競技者が、安心して競技に打ち込める環境が整備されてこそ、真の意味でスポーツ精神が社会に理解され、2020年のオリンピックを開くにふさわしいスポーツ文化が根付いた日本になるものと信じています」
最後の一文は、今の日本のスポーツ文化は、五輪を開催する資格を持つ文化ではないと言っているに等しく、これも凄く勇気のいる発言だと思う。
//昨夜のNHKスペシャル、ロバート・キャパを戦場カメラマンとして一躍有名にした写真『崩れ落ちる兵士』が、戦闘訓練中に足を滑らした兵士であったばかりか、撮影者が恋人ゲルダで、しかもゲルダは写真が雑誌に載る直前に殉職しているなど、驚く情報ばかりだった。徹底調査をした沢木耕太郎さんに脱帽。また、沢木さんがキャパを嘘つきとディスるのではなく、むしろ22歳にして他人が撮った写真で有名になったがゆえに、その後は真の戦場カメラマンになるべく、WWUのノルマンディー上陸作戦では数万のドイツ兵が待ち構える海岸に乗り込む“第1陣”の部隊に従軍したし、最期はベトナムで地雷を踏み40歳で他界したと、キャパへの同情や共感で締めくくられたのが良かった。実に見応えのあるドキュメンタリーだった。※BGMに映画『ミスト』のサントラが使われビックリ。
//年末に中村勘三郎さんが他界したばかりなのに、今度は12代目市川団十郎さん訃報の速報が。肺炎とのこと。享年66。闘病生活のことは伝えられていたけど、歌舞伎界を代表する人物が立て続けに逝去するとは。ショック。京都南座で見た団十郎さんの弁慶(勧進帳)、素晴らしかったな…。活躍中の片岡仁左衛門さん、中村吉右衛門さん、尾上菊五郎さん、坂田藤十郎さん、松本幸四郎さん、坂東玉三郎さん、どうか長生きを。
 2月3日…今日はジョジョネタに特化!
/ジョジョ原作未読の知人が、ジョジョアニメのエシディシ戦を絶賛。まったく先の読めない戦い、ユニークなセリフ回し、突然の滝泣き、何もかもが“新しい”とのこと。四半世紀前の物語なのに“新しい”という感想を聞けると、ファンとしても嬉しい。OP曲を流す時間もないほど、限界までドラマを詰め込んでくる制作スタッフに熱いジョジョ愛を感じた!
/最近、一番笑ったジョジョ・コスプレ。この“荒木先生”コス、斬新過ぎる!
/『SPUR2月号』の付録になっていた23ページの短編『徐倫、GUCCIで飛ぶ』。主人公の病身の母親は、独りぼっちになってしまう娘のために、気に入っていた自分の服をすべて娘のサイズに仕立て直してから旅立った(これは“受け継ぐ”ことを重んじる歴代ジョースターの生き方を彷彿させる)。娘はそれらの服を着ている時、いつも母が守ってくれる気がして「これからも大丈夫」と勇気が湧く。娘は母国に身寄りがなく、海外に暮らす遠い親戚の家に向かうとき、空港で小さな怪我をしたユニコーンと出会う。ユニコーンは人間たちに未知の場所に連れてこられ、脅えているように見えた。その様子が孤独な自分と重なり、彼女はある行動に出た。そしてユニコーンを探す政府の役人ブチャラティとアバッキオに、ユニコーンの居場所を尋問されて…というファンタジー色の強い話。
「知らない土地で…知らない人たちと…檻に閉じ込められて…ひとりぼっちで…」と涙を浮かべるジョリーンの言葉が、一人きりで異国へ行く彼女の心の声に聞こえたし、「ひとりぼっちで過ごさせたくない!!」という言葉には、母が服に込めた娘への思いを感じた。スタンドは強い精神力の現れ。子に対する親の愛が、服やスカーフにも宿り、あの小さな奇跡を起こしたのだろう。娘はその奇跡を見て「(これは)新しい希望…この『夢』は…メッセージ。そして『力』(エネルギー)」と、母の愛を体感する。古代からユニコーンの角には蛇などの毒を清める力があると伝えられており、母の服はユニコーンの力で一層強く世の害悪から娘を守るだろう。短いながらも情感あふれる物語だった。
/先日、JR大阪駅の近所にある『GUCCI大阪』に行ってきた!これまで全く縁のなかったブランド・ワールド。もしかすると、今回荒木先生が携わったジョジョ・コラボがなければ、一生足を踏み入れなかったかも知れない。全世界のグッチで同時開催しているこの企画、国内でも東京、京都ほか各地でディスプレイが異なるレア展示。お店の人の話では、通常は1〜2週間でディスプレイが変更されるのに、ジョジョ・コラボは1ヶ月はやるとのこと(終了日未定)。それだけでもスゴイ。せっかくだから勇気を出して店内に入ると、ちょっとした小物やカバンに15万とか値札が付いてて、反射的にバック・ステップ。焦った。ショーウインドウのジョリーンを見て感じたことは3つ。
(1)ニューヨーク、パリ、フィレンツェなど他国の人々が、同じ瞬間にジョリーンを見ていることを考えて胸熱。(2)男性向け漫画誌に掲載されてきた作品が、女性用の高級ブランドとコラボしている奇跡。しかも相手は世界企業(3)第6部の主人公を女性にして良かった!6部開始時は僕の周囲でも戸惑いがあったけど、ジョリーンがいたからこそグッチの花柄を身に付けることが出来る。ゴツい男性キャラでは無理。いろいろ感慨を抱きながら店を後にした。
GUCCI大阪はハービスの中 ユニコーンに寄り添うジョリーン
写メってる人がいっぱいいた 足下にブチャラティがいるゾ!
/ジョジョグッズが次々発売されるのは、ファンとして嬉しいんだけど、「これは酷い」と思ったものが、2頭身フィギュア“キャラヒーローズ”の「第6部編」。このシリーズは第1部から第5部まで、とてもデキが良かった。丁寧に色が塗られていた。ところが、第6部になって突然チョー雑な仕上がりに!造型は完成度が高いのに、頭部以外の着色がスプレーの単色がけ!牛さん模様のリキエルの服が単色なんてあり得ない。中にはそのスプレーすら膝までで、膝から下は透明なのも少なくなかった。要するに全く愛が感じられない。いずれ第7部編が出ると思うけど、絶対に第6部のようなやっつけ仕事にならぬよう、発売元の“ときめきドットコム”さん、マジで頼みます。
/グッズ・トークのついでにもう一言。わざわざジャンプ・ショップまで買いに行ったのに、ジョジョのボクサーブリーフ(ジョジョ展のとは別のヤツ)はMサイズがことごとく売り切れ、Lサイズだけが大量に残ってた。ネット・オークションもLサイズしか出回ってない。Mサイズの人間を少なく読み過ぎ。これ、生産計画を立てた人の大失策だろ。っていうか、なんでバンダイが公式でネット販売しないのか理解不能。
/一方、素晴らしいシリーズになっているのが、クレーンゲームのブチャラティ・チーム(写真より実物が数倍グッド)。荒木絵にある生命感(“色気”と言ってもいい)が、しっかりとフィギュアの表情から伝わってくる。特にナランチャがハンパない。残りのメンバー、ミスタとジョルノの発売が楽しみ!
/先日発売されたジョジョアニメのブルーレイ第1巻(Ama)、描き直した作画をGIFアニメで比較すると、もはや新作レベル。限界まで完成度を高めようとするこだわりに感謝!
/祝!2月9日に予定されている“ジョジョの奇妙なお笑いライブ2”のチケットが完売!おメメタァございます!
 2月2日…『“報道の自由度”日本22位→53位に急落』(1/30)…「報道の自由度」ランキングは、ジャーナリストの国際団体「国境なき記者団」(本部パリ)が、国や地域ごとにどれだけ自由な報道が認められているかを表したもの。日本は福島第一原発の事故について、「透明性に欠け、個別取材に対して政府などから開示される情報があまりにも限られている」など、前年の22位から53位へ大幅に転落した。これについて「国境なき記者団」は、「例年は上位に入っている日本の評価が急落したことは、警鐘が鳴らされたものと受け止めるべきだ」と指摘。急落自体とても憂慮すべきことなんだけど、本当に深刻なのは、多くの国民が“報道の自由が失われている”ことに気づいてないこと。これでは状況を改善できない。この“急落”を伝えるニュース自体、NHKが伝えただけで、朝日、読売、毎日のニュースサイトには載らなかった。身内の恥を知らせない、ということか。逆に原発推進派の産経が取り上げ、僕は驚いたし、素直に讃えたい。ちなみに主要国の順位は次の通り。(1)はフィンランド(2)オランダ(3)ノルウェー(4)ルクセンブルク(5)アンドラ(29)英国(32米国(37))フランス(50)韓国(53)日本(148)ロシア(173)中国(178)北朝鮮、そしてワーストの179位がアフリカのエリトリア。上位のフィンランド、オランダ、ノルウェーは、国民幸福度、労働時間の短さ、男女の平等、子どもの教育レベル、こういう重要ランキングでいつもトップレベル。報道の自由が保証されている国は他の面でも人間を大切にする国ということが良く分かる。
//ガソリン価格が8週連続で高騰!ガソリン業者の言い分はいつもと同じ「円安の影響と原油価格の高止まり」。これ、ホント腹が立つよね。だって、70円台の円高になった時に、消費者が「なんでガソリン価格が下がらないんだ!」と怒りの声をあげると、ガソリン業者は「為替相場とガソリン価格にはタイムラグある。仕入れた原油を日本に運んで精製しスタンドで販売するので、価格に反映されるまで2〜3ヶ月かかる」と言っていた。じゃあどうして円安になるとリアルタイムで8週連続値上がりするんだよ!タイムラグがあるなら、むしろ今は激安期間のハズじゃないか。業界は消費者を馬鹿にしすぎ。
//『国際柔道連盟が声明“暴力行為を非難”』。柔道女子の日本代表の強化合宿で暴力行為があった事件について、国際柔道連盟(本部スイス)は柔道の発展に尽くした嘉納治五郎先生の名前を挙げ、「暴力行為は柔道の精神と関係はない。柔道は肉体と精神の能力を向上させるものであり、これに反する行為は禁止されている。国際柔道連盟は必要な措置を取る」として、いかなる暴力行為も非難するという声明を出した。日本発祥の武術(スポーツ)なのに、海外から「柔道の精神に反する」と警告を受ける、これほど情けないことがあろうか。海外では、武士道に象徴されるように礼節を重んじる日本人の美徳に憧れて柔道を始める人も多い。だがその日本で、しかも女性がこんな酷い目にあってるなんて、海外の選手からすればめちゃくちゃショックなことだろう。マジで世界からズレた悪習を変えていかないと。
※【追記】『暴力行為問題でJOCが緊急声明』…このままでは五輪招致に影響を与える懸念があるとして、日本オリンピック委員会(JOC)は世界の主要メディアに向けて「スポーツの現場から暴力を一掃する。私たちは、日本の選手の献身さと誠実さを堅く信じる。オリンピックの価値を守るため自分たちの責務を再確認し、日本のスポーツ界の信頼を取り戻すために最大の努力をしていく」と緊急声明を発表。15人の女子選手の勇気が日本のスポーツ界全体を変えていく!
 2月1日…最近、原稿を書きながら聴きまくっているのは、ダフト・パンク、ミューズ、リバティーンズ、ザ・ストロークス、レ・ミゼラブルのサントラ。
//近未来サイバーSF『攻殻機動隊』、YouTubeにて2/20まで全話鑑賞可。25話のタチコマ、やっぱ名シーンだわ。
//AKB48の丸刈り謝罪。もう恋愛解禁で良いだろ…。ニュース番組で外国人に街頭インタビューしてたけど、多くの外国人が「20歳を過ぎた女性が、人を好きになったことの反省で丸刈りにして泣きながら謝罪する文化は異様に見える」「考えられない」と驚愕していた。女性に対する人権意識が高い欧米人には衝撃的と思う。僕は西野亮廣さんのコメントに全力で共感。「女の子に髪を刈らせちゃだめだ。止めれなかったのであれば、大人が全力で隠してやれよ。なんで【公式】で晒してんだよ。今、この国で何が問題になっているか知ってるだろ」。
 1月31日…ウチのサイトは脱原発運動に特化したサイトじゃないので、なるべくいろんな分野の話題を取り上げたい。でも、そう思っているのに、“これは絶対にスルーできない”と感じる原発関連ニュースが続々と入るため、言及せざるを得なくなる。そういうわけで、1月23日(右側)の日記から27日分まで、連続5回に及ぶニュース・コラムを同時大量アップ完了!耳を疑うようなニュースが、よくまあ短期間にこうも次々と出てくるもの!
//公開終了になったベン・アフレック監督の『アルゴ』、映画各賞を受賞しまくりで異例の高速リバイバル上映が決定!見逃したのでありがたい!
//日本女子柔道のトップ選手たち、監督の暴力を告発するのはすごく勇気がいっただろう。全柔連に訴えてもウヤムヤにされるから、JOCに直訴。それだけで事態の深刻さが分かる。この問題は柔道だけのものじゃない。日本のスポーツ界のあちこちでこういう話を聞く。桜宮高校の生徒自殺以来、空気が変わりつつある。
 1月30日…残業250時間超え!これほど悲惨な過労死は聞いたことがない。旅行代理店大手「JTB」の男性社員(40歳)が過労で精神を病んで自殺。労基署は自殺前1カ月の時間外労働を251時間と認定。遺族によると、会社に泊まったり、自宅で朝まで仕事をし、1時間仮眠して出勤したりする日々だったという。真面目で責任感の強い従業員ほど、休暇をとって逃げることができない。
ひと月の勤務時間合計が250時間じゃなくて、残業時間だけで250時間だよ?月25日勤務とすると1日10時間残業になるから、9:00-18:00定時としてAM4:00終わりになる。朝の4時!それが毎日続くわけで、これはもう従業員を酷使するというレベルを超え、明らかに殺しにかかっている。休日出勤で補正しても深夜1時か2時終了。しかも課長だからおそらく残業代は出ていない。
僕はJTBから仕事を貰うこともあるので、あまり非難したくないけど、JTBの未来を考えればこそ、今度という今度は労働条件を改善する必要がある。社員が1日18時間労働しないと黒字にならないなんて、会社として問題がありすぎる。
記事には「労災と認められた」とある。自己責任でないなら、誰かに命を奪われたことになる。だったら、業務上過失致死罪でJTBの社長や役員を逮捕するべき。被害者の命を救えるのは、会社の上層部だけだったのに、それをしなかったのだから!
安倍首相は所信表明演説で「額に汗する人たちが報われる社会」「頑張った人が報われる社会」を目指すと言っていた。それは会社に殺される社会じゃないよね。だったら、厚労省が過労死のボーダーラインとしている「月80時間以上の残業」を強要する会社、ましてサービス残業で無賃労働させる企業は、経営者に法の裁きが下るようにしてくれ。残業250時間というのは、1人で2.5人分働いているようなもの(残業を禁止するだけで雇用対策になる)。曲がりなりにもJTBは業界最大手。役員は自分の報酬を削って現場の人員を増やせ(社員が死ぬよりマシだろう)。
この件のJTBのコメントは「既にご遺族に真摯に対応してきた」。“真摯に”ということが伝わっていないから告訴されてるのに反省の色なし。普通の企業なら「2度とこのようなことがないよう再発防止に努めたい」だろう。それが言えないのは、死者が出てもまだエンドレス・サビ残をやり続けるつもりだからか。
/それにしても、何人過労死が出ても世間の反応は鈍い。パワハラ、賃金不払い、気の遠くなるような長時間の拘束など、欧州なら大事件になることが普通に行われているのに。なんで計画殺人なら逮捕され極刑の可能性もあるのに、経営者が社員を過労自殺に追い込む(これも事実上の計画殺人)のは許されるんだ?
●『オタクのデパート“まんだらけ” 違法就労訴訟で敗訴・無賃徹夜労働など長時間の強制タダ働きの実態が露呈』…古本マンガや同人誌などサブカルを扱った会社で最も有名なチェーン店“まんだらけ”のブラックぶりが裁判で判明(自店の閉店後に池袋店に行き、朝9時〜10時まで徹夜で作業をして、そのまま秋葉原店に出勤とかいろいろ)。東京地裁はまんだらけに未払いの残業代など443万円を支払うよう命じた。
/まんだらけが倒産の危機に瀕しているとかなら、結果として強制タダ働きになることもあるだろう。だが、まんだらけは売上高86億円、経常利益7億3千万円(11年10月1日〜12年9月30日)と業績は絶好調。それだけに経営者はクズっぷりが際立つ。経常利益のかなりの部分が、社員のタダ働きによって生み出されているのだから。「サビ残を払うと9割の企業が倒産する」なんて意見も見もあるけど、違法労働の会社が潰れてまともな労働環境でやってる会社が本来の売上を取り戻し、市場全体が正常化するだけ。サビ残させまくってる会社のせいで、まともな会社が潰れる方が問題。競争になってないんだから、違法労働の会社が出した利益は不当なものとして没収し、経営者を逮捕して投獄しないと健全な社会にならない。ワタミ、ユニクロ、キリン、JTBなどは知名度があるだけに猛省を。
 1月29日…『ジョジョの奇妙なお笑いライブ2』、本日時点でチケットはもう12枚しか残ってないとのこと。完売目前、迷ってる人は是非早く抑えて下さいネ!
//うおお!ジョジョアニメのブルーレイ第1巻(Ama)が届いた!なんと、通常の会話シーンもバトルシーンもあっちこっち描き直されてた!テレビ放映で黒い影になっていたホラー・シーンはほぼ全部っぽい。英語の字幕で見ると、“あの名セリフはこんな英訳になるのか”といろいろ新鮮だった(英語の勉強にもなる)!そして改めて第3話の濃厚さに驚愕。CM抜きで30分もないのに、第3話だけで2時間映画なみの見応えがある。初回特典はジョジョ第1部の渋いサウンドトラック。WRRRRYYY!
/ジョジョアニメのスピードワゴン役・上田燿司さんがパーソナリティを担当する『JOJOraDIO』(29分)、アニメ制作現場の裏話がテンコ盛りでめっさ面白かった!ゲストはジョナサン役の興津和幸さん。「台本の台詞のほとんどに感嘆符がついているから大変」「現場は体育会系」「役柄がブレないようディオ役の声優さんとはプライベートでも距離を置いた」的なことが語られていた。プロの世界を垣間見た。第2弾にも期待!
/日記のタイミングがズレてすぐに感想を書けなかったけど、前回のジョジョアニメ・第15話『ヒーローの資格』、ワムウの神砂嵐がすごく良かった!アニメという表現手段が持つ力に圧倒された。音楽も映像にあっていた。僕は当日記で前々回の14話について、キャラの影の付け方に違和感があると書いたけど、前回の15話は影が薄めで全く違和感を覚えなかった。むしろ、シーンごとに色彩設計を変えるこだわりの配色から、スタッフの熱意がガンガン伝わってきて感動した。そして今回の第16話『波紋教師リサリサ』。修行回なのになんて面白いんだ!一般のバトルアニメでは、修行回は大事件もなく退屈になりがちなのにジョジョにはドキハラ感がある。原作を何度も読んで、次の展開が分かっているのに、毎回ワクワクできるなんてホント最高。ED曲で一気に1ヶ月の修行を見せたハイテンポの構成も良かった!※“養豚場”のくだりがなかったのは、職業に悪いイメージを与えるからだろう。ジョセフはそんなつもりで言った訳じゃないけど、テレビ放送って難しいね。
 
第16話もカラフル!こういう美麗カットを随所に入れてくる
スタッフに、溢れんばかりのジョジョ愛を感じたッ!
/最近のメディアのジョジョ記事で熱かったのは、@JOJOさんで知った東京新聞の書評コラム。ブックディレクターの幅允孝(よしたか)さんが、限られた文字数の中で上手くジョジョ世界を解説している。「やっと世界に真価を認められた。いや、やっと我々が荒木に追いついたのかもしれない」というフレーズに胸熱!※ネット画像
 1月28日…1月22日の日記をアップ。兵士の自殺率の話。
//4年前のシンポジウム『体罰は教育』、これはコラじゃなくてマジか。石原慎太郎氏と櫻井よしこさんが「いかに多くの罰を受けたかが優しさを決めます」だって。パネリストのメンバーも凄いわ。体罰は“教えることを放棄”することに他ならない。
//神奈川在住の友人が、先日の読売新聞に書いたエッセイを写メで送ってくれた!ありがとう!(文字拡大可能)
 1月27日…(重要原発関連ニュース・その5/ラスト)
●『除染作業で労働違反200件超 厚労省』(1/19)…放射性物質の除染作業を行う事業者について厚労省が調査したところ、全体の45%に当たる108の事業者で法律違反が計219件発覚。最も多いケースは作業前に現場の放射線量を調べていないこと(34件)。2番目は、作業員に事前の健康診断を受けさせないといった健康診断に関わる違反(21件)。その他、研修期間の賃金未払いや、健康診断の受診費用を作業員に負担させたりするなど賃金を巡る違反なども。頭に来るのは厚労省の対応。厚労省いわく「いずれの違反も悪質ではないと判断し、事業者に対して改善を指導した」。ダーッ!現場の放射線量を調べるのは基本中の基本なのに、それをやってないことが悪質でない!?作業員の健康診断ナシというのも、人の命を軽視した最悪の行為なのに、それを悪質じゃないと、国民の健康を守る“厚労省”のアンタらが言うのか。「改善を指導」なんてナマっちょろいことを言ってるから、暴力団や超ブラック企業がいつまでものさばる。事実が確定した時点で即逮捕だろ!国民はもっと怒らないと。っていうか、国民が怒る為には、この件をメディアが幅広く伝える必要がある。マスコミよ良心を見せてくれ…!
●『石原伸晃環境相、手抜き除染横行なお認めず』(1/29)…悪徳業者の高笑いが聞こえてきそうだ。石原環境相よ、あなたは原発の超推進派だから電力業界を擁護するのは分かるけど、手抜き除染の横行は原発推進派にとっても大問題だろ?この件に関しては、推進派も脱原発派も関係ないはずだ。これだけ様々な内部告発(手抜きを認める証言)が環境省や新聞に相次いで寄せられているのに、「報告した(5件の)以上の事例は見つかっていない」と言い張っている。5件以外に不正が広く行われていることを意地でも認めない。国民の悲劇はこの石原伸晃氏が“原発担当大臣”を兼任していることだ。原子力行政のトップがこうも除染や不正の告発に後ろ向きとは。石原環境相は自身の態度がどんな誤ったメッセージを悪徳業者に送ることになるのか分かっているのか。厚労省が把握しているだけで200件以上の労働違反(不法事業者は全体の45%)が報告されているのに。違法業者は「石原が環境相の間は大丈夫」とニンマリだろう。暴力団の資金源になっていると指摘されており、襟なんか正すものか。安倍首相がまともな判断力を持っているなら、とっとと石原氏を罷免すべし。
※記事には石原環境相の消極姿勢の分析として「除染事業をゼネコン頼みで進めているので、手抜き横行を認めたらゼネコン各社の指名停止処分に発展し、除染が立ち往生しかねないため」とあった。いや、だからさ、「除染が立ち往生しかねない」もなにも、手抜き除染だから除染ができてないんだよ?既に完全に立ち往生してるんだって。いったん指名停止にして手抜きが絶対に起きないシステムを作ってから作業を再開しないと意味ないじゃん!(以上)
//映画館で上映前に出てくる「NO MORE 映画泥棒」のカメラ男の中の人ってこんなにイケメンだったのか!
//ちばてつや先生の新年会が豪華!
//日馬富士、全勝優勝おめでとう!先場所の結果が低調(9勝6敗)で、散々酷いことを言われていたので全勝を心から祝福したい。見事に雪辱を果たした。
 1月26日…(重要原発関連ニュース・その4)
●『電事連が活断層巡り規制委判断を批判』(1/25)…電力各社でつくる電気事業連合会(電事連)の八木誠会長が、原子力規制委員会が福井の敦賀原発の断層を「活断層の可能性がある」と判断したことについて、「科学的な根拠を十分に示していない」と規制委員会の対応を批判。脱力。
あのさ、原子力規制委員会の専門家が何回も調査に入って出した結論が“科学的でない”というのなら、アンタがあの断層は活断層でないという“科学的な根拠を十分に”示してくれよ。僕だって、あれが活断層じゃない方が安心できる。だけどね、これまで原発を推進してきた学者がたくさんメンバーに入ってる原子力規制委員会(脱原発派は原子力推進委員会と呼んでいる)でさえ「活断層の可能性がある」と言ってることが、どんなけヤバイことか危機意識を持ってくれよ。いくら原発の安全性を高めたところで、それを運用する電事連のトップがこういうヌルい安全認識だから不信感を持たれているのに、まったく自覚してないことが終わってる。
八木誠会長の発言には、これまで何度も怒髪天になったけど、今回、氏はさらにこう言った。「国の政策的な面で廃炉となるときには費用について国と協議していかなければならない」。つまり、“国策で廃炉にするなら費用を国も協力してね”ってこと。事故がなくなたって、古くなればいつか廃炉になることが分かりきっているのに、廃炉費用を計上せずに「原発の電気は安い」とウソをついてきたのはアンタたちだ。まして、ベント用のフィルターも付けず、安全策をないがしろにしておいて、よくもそんなことが言えるもの。
●『電力小売り自由化 3年後めどで調整』(1/26)…行政の批判そのものを目的としてサイトを運営している訳じゃないから、良いことをしてくれたら積極的に取り上げたい。これまでは掛け声ばかりで具体的な日程があがってこなかった電力自由化や発送電の分離について、少し前進があった。経済産業省の有識者委員会は、全国の送電網を一括運用する新組織を2015年をめどに設立し、2016年をめどに各家庭が電力の契約先を自由に選べる電力の小売り自由化を実施するという方向で最終報告書をまとめている。小売り自由化が実現すれば、僕は原発を再稼働させた関電以外の会社から電気を購入する。これで「原発に反対するなら電気を使うな」という推進派のくだらない言い掛かりも聞かずに済む。同委員会はまた、電力事業への新規参入を加速するため、「発電と送電部門の分社化」を目指し(海外では当たり前)、実施の時期を2017年以降としているそうだ。おいおい、“2017年”だけでもあまりに遅すぎるのに、そのうえ“以降”って。海外では普通のことなんだから、その気になれば2、3年で出来るだろう。有識者委員会は既存電力会社から圧力を受けているのか?なんにせよ、世の流れは電力自由化と発送電の分離になってきたので、ここは吉報としたい。(つづく)
 1月25日…(重要原発関連ニュース・その3)
●『柏崎刈羽原発/再稼働の県民投票条例案を県議会否決』(1/23)…唖然。新潟県議会は東電・柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例案を否決!この条例案は、市民グループが6万8000人分の署名を添えて泉田裕彦知事に直接請求したもの。最大会派の自民が「稼働の是非は国が判断すべきで、県民投票はなじまない」と反対し、民主、公明も反対に回った。この条例を通すため、社民、共産など一部県議は妥協案=「施行日から90日以内」とされた投票実施時期を「知事が再稼働の是非を判断する前」とする修正案を出したけど、それも否決された。閉会後、脱原発派として知られる泉田知事は「国策だからという理由で否決されたのは残念」と声明。市民グループは「議会で議論が尽くされなかった」と批判した。
ちなみに、同様の原発再稼働を巡る住民投票条例は、これまで大阪市、東京都、静岡県で直接請求されたが、やはりいずれも否決されている。市民グループは「再稼働するな」と意見を押し付けているのではなく、「再稼働するかどうかを県民投票で問おう」と言っているだけなのに、それすらも許さない地元議会。自民が反対しても驚かないけど、日頃“庶民の味方”と言ってる民主と公明、両者が反対するのはアウトだろ。約7万人の市民が署名してるのに、それを黙殺していいのか。創価学会の中にも脱原発派の信者はいるはず。内部で新潟公明県議に対する問題提議を頼みます。
●きっこさんのツイッターから…「(旅客機ボーイングの)バッテリーから煙が出ただけでGSユアサには立ち入り検査をするのに、原発が爆発しても東電には立ち入り検査をしない不思議」「敦賀原発を持つ日本原燃の株は、東京電力が28%、関西電力が19%、中部電力が15%、北陸電力が13%を保有しているため、もしも敦賀原発の廃炉が決まった場合には、これらの電力会社が電気料金に廃炉費用を上乗せして、電力利用者から徴収する可能性がある、とのこと」「初めから廃炉費用も発電コストに計上しろよ!廃炉費用も使用済み核燃料の処分費用も計上せずに「火力よりも発電コストが安い」だなんて完全にペテンじゃないか!これらを計上して再計算したら火力のほうが遥かに安くなるぞ!」。(つづく)
//6匹のスコティッシュ・テリアが回転しながらミルクを飲む動画(1分)に癒やされた。幾何学的美しさすらある。
//21日の日記をアップ。振り込め詐欺、昨年は過去最悪。
//明日26日の神奈川版・読売新聞に墓巡礼のエッセイが載る予定です。墓マイラーから見た神奈川の魅力を書きました。
 1月24日…(重要原発関連ニュース・その2)
●『汚染水、処理後に海へ放出 東電“合意得ながら”』(1/24)…東電はフクイチで増え続けている放射性物質を含んだ汚染水について、「法令で定められている濃度未満に放射性物質を処理し、関係者の合意を得ながら海に放出する」と発表。わかりやすく言うと、いったん海水をくみ上げて汚染水と混ぜあわせ、濃度を薄めてから放出するってこと。“は?”って思うよね。その理論だと、濃度1%の汚染水を1リットル捨てるのは違反だけど、0.1%の汚染水なら1万リットル捨てても大丈夫ってことになる。海に流す放射性物質の総量は同じなのに、海水で混ぜて流せば合法なんて、国民をおちょくっているのか?こういう子供だましの提案を真顔でする連中が原発を管理しているのが恐ろしい。あと、現代の技術力では汚染水から放射性トリチウム(半減期12年)を取り除くことは不可能。トリチウムはDNAに入り込んでくるのに、処理後でも法令の基準を数十倍上回る高濃度のままだ。食物連鎖で濃縮され、最後に人間が内部被曝する危険性がある。政府・東電はセシウムだけが放射性物質のように言ってるけど、生物の骨に蓄積されるストロンチウムなど他の放射性物質は除去できてない。
※フクイチでは地下水が1日約400トンも原子炉建屋に流れ込み、それが汚染水になっており、東電は貯蔵タンクを作ってしのいでいる。海に流せない以上、これからも貯蔵タンクを作り続けるしかない。あるいは居住不可能な土地に人工湖を作るか。とにかく世界に迷惑をかけぬよう、汚染を国内に留めることが重要。原発は結局コスト高。
●『廃炉より原発維持のほうが高コスト ドイツ関係者が断言』…いかに原発が経済的に不効率か。原発は事故を起こさなくても、老朽化すれば必ず廃炉になる。だが、廃炉には莫大な費用がかかり、独のラインスベルク原発の場合、解体コストは実に6億ユーロ(約660億円)。これは同原発の発電事業(1966〜1990)で得た利益を超える額!だが、それでも廃炉作業が行われているのは「安全基準を満たして原発を維持する方が、さらに費用がかさんだから」とのこと。(つづく)
//1月19&20日の日記をアップ。中国関連のコラムです。笑いあり、怒りあり、共感もあり。
 1月23日…(重要原発関連ニュース・その1)
●『福島県民世論調査 県内全基廃炉75.4%』(1/6)…福島民報社による県民意識調査によると、現存するフクイチ5、6号機、第二原発1〜4号機の再稼働について、「全て廃炉にすべき」との回答が75.4%に達し、県民が強く脱原発を望んでいることが判明。性別では「全て廃炉にすべき」と回答した男性72.5%、女性78.1%で、女性の方が再稼働に対する拒否感が強い。年齢別では「全て廃炉」とした割合が最も高かったのは、男性が60代の79.3%。最低は20代の55.8%。一方、女性の最高は30代の82.8%。8割超えだ。ブラボー、30代女性!それ比べて20代の野郎ども!あれだけの大事故が地元であって5割台って…WHY!理解不能!まさか、まだ「代替方法がない」とか「電気が足りないから」とか、原発推進派の嘘八百を信じているのかな…。
原発じゃなくても火力やガスタービンで発電できるし、大飯原発を再稼働させた関電でさえ、再稼働しなくても電気は足りていると認めたのに(まとめページ)。本当なら、放射線の被害を大きく受ける若い人ほど、無責任な推進派に怒る権利があるのに、廃炉派が2人に1人とは残念。ちなみに福島の県議会は県内原発の全基廃炉を決議しているし、自民党ですら福島県連は脱原発を公約にしている(党中央と別路線)。
●『原発専用港の魚 過去最大の放射性物質』(1/18)…2012年4月、日本政府は一般食品の放射性セシウムの限度を、1キロあたり100ベクレル、牛乳と乳児用食品は50ベクレル、飲料水10ベクレルと定めた。だが、フクイチの事故前は100ベクレルのものは低レベル放射性廃棄物としてドラム缶に密閉され厳重に保管されていた。今、僕らはそれを政府に食べさせられている。これは都市伝説の類いではなくリアルな話だ。そして今月、衝撃的な数字が発表された。福島原発の専用港で行われた魚介類の調査で、「ムラソイ」から過去最大の1kg当たり25万4000ベクレルの放射性セシウムが検出されたのだ。基準の2540倍だ。他にもタケノコメバルから1010倍、アイナメから400倍など、調査した5種類の魚すべてから基準オーバーの放射性セシウムが検出された。あれだけ大きな事故だから、そのような数字が出て来る覚悟はしていた。問題は東電のコメントだ。「魚が外側の海と行き来しているおそれがあるため、今後、港を網で取り囲むなど対策を進める」。うおい!今までやってなかったのかよ!(つづく)
//1月17日&18日付けをアップ。一部保守派の差別主義に、もの申し候。
 1月22日…(ニュース短評・その6)
あまり注目されないニュースにも、大事なことを伝えるものがある。昨秋と今月、日米の兵士の自殺率の話題が伝えられた。多くの人はスルーしているけど、僕は記事に見入った。戦争は勝っても負けても、さらには復興支援であっても心身にダメージを与えるという点で。
●『米兵の自殺者数、昨年は過去最悪349人 予防策実らず』…米国防総省の発表(1/16)によると昨年度は約350人の米兵が自殺した。集計が始まった2001年以降で最多。カウンセリングなど当局の予防策にもかかわらず、2010年が298人、2011年が301人、2012年が349人と増加の一途をたどっている。内訳は陸軍が最も多く、前年の166人から182人に増加。続いて海軍が60人(前年52人)、空軍が59人(同51人)、海兵隊が48人(同32人)。元記事は「専門家によると、戦地への派遣と自殺リスクに直接のつながりはないとの説もあり」と妙な印象操作で締めているが、そんなわけないだろ。長引く対テロ戦争や占領地での治安維持活動のほかに理由があるというのか。だったら示して欲しい。
●『自衛隊イラク帰還隊員 25人自殺』…イラク戦争(2003)に関連して、陸自は04〜06年に南部サマワに計5500人を派遣し、空自は04〜08年に計3600人をクウェートに派遣した。中東へ部隊派遣された自衛官のうち、2012年8月までに25人が帰国後に自殺していたことが判明。陸上自衛隊は19人、航空自衛隊は6人。海上自衛隊は現地駐留せず自殺者もいなかったが、防衛省いわく「イラク派遣との因果関係は不明」。現地駐留しなかった海自だけが死者ゼロで、最もゲリラから襲撃される可能性があった陸自が最多の犠牲を出しているのに、“因果関係不明”とか、そんな浅いレベルの分析能力で国防は大丈夫なのか。
自衛隊全体の2011年度の自殺者は78人で、自殺率は10万人あたり換算で34.2人。同年の日本人平均は24.4人であり、自衛隊員はただでさえ自殺者が多い。これがイラクから帰還した隊員だと自殺率は陸自が345.5人で自衛隊全体の10倍、空自は166.7人で5倍になる。帰還隊員の自殺率は極めて高率だ。陸自のイラク派遣期間中の3年間は3年連続で毎年90人以上が自殺していた。陸自はサマワの宿営地で13回、計22発のロケット弾攻撃を受け、うち4発が宿営地に落下している。車両で移動中に仕掛け爆弾による攻撃も受けた。空自は武装した米兵をバグダッドへ空輸する際、たびたび携帯ミサイルに狙われたことを示す警報が鳴り、着弾を避けるため急旋回などの飛行を余儀なくされた。過酷な環境下で任務遂行したことになるが、東京新聞の記者が防衛省に見解を聞いたところ、回答は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)で自殺した例は確認できていない」「帰国後、何年も経過した派遣隊員と一年ごとに調べる隊員の自殺者数を比べても意味がない」。なんだそりゃ。陸自の帰還隊員の自殺率が自衛隊全体の10倍なのに、防衛省は一例もPTSDを認めていないのか。そういう姿勢がメンタルケアをおざなりにし、高い自殺率の背景になっているのでは。防衛省の対応は、多くの下級兵が無惨に使い捨てにされた旧日本軍の体質と同じように感じられた。
/近年、外交で対立が起きると、すぐに“威嚇射撃でビビらせろ”だの“弱腰を見せるな、軍備拡張!”だの、勇ましい主張がネットに溢れる。もちろん言論の自由があるし、どんな主張するのも勝手だけど、ひとつだけ言いたい。何かコトが起きた時に前線に行くのはあなたなのか?
●『連合 憲法改正「時期尚早」を削除』…日本最大の労働組合である『連合』の古賀伸明会長が記者会見で「改正を否定することはしない」と発言。労働者の代表である連合は、もはやリベラルではないのか?連合は見直し中の「政治方針」の素案から、現行の「憲法改正を俎上(そじょう)に載せることは時期尚早」との表現を既に削除したとのこと。もう連合は自民を支持すればいい。その方が分かりやすい。
 1月22日…(ニュース短評・その6)
あまり注目されないニュースにも、大事なことを伝えるものがある。昨秋と今月、日米の兵士の自殺率の話題が伝えられた。多くの人はスルーしているけど、僕は記事に見入った。戦争は勝っても負けても、さらには復興支援であっても心身にダメージを与えるという点で。
●『米兵の自殺者数、昨年は過去最悪349人 予防策実らず』…米国防総省の発表(1/16)によると昨年度は約350人の米兵が自殺した。集計が始まった2001年以降で最多。カウンセリングなど当局の予防策にもかかわらず、2010年が298人、2011年が301人、2012年が349人と増加の一途をたどっている。内訳は陸軍が最も多く、前年の166人から182人に増加。続いて海軍が60人(前年52人)、空軍が59人(同51人)、海兵隊が48人(同32人)。元記事は「専門家によると、戦地への派遣と自殺リスクに直接のつながりはないとの説もあり」と妙な印象操作で締めているが、そんなわけないだろ。長引く対テロ戦争や占領地での治安維持活動のほかに理由があるというのか。だったら示して欲しい。
●『自衛隊イラク帰還隊員 25人自殺』…イラク戦争(2003)に関連して、陸自は04〜06年に南部サマワに計5500人を派遣し、空自は04〜08年に計3600人をクウェートに派遣した。中東へ部隊派遣された自衛官のうち、2012年8月までに25人が帰国後に自殺していたことが判明。陸上自衛隊は19人、航空自衛隊は6人。海上自衛隊は現地駐留せず自殺者もいなかったが、防衛省いわく「イラク派遣との因果関係は不明」。現地駐留しなかった海自だけが死者ゼロで、最もゲリラから襲撃される可能性があった陸自が最多の犠牲を出しているのに、“因果関係不明”とか、そんな浅いレベルの分析能力で国防は大丈夫なのか。
自衛隊全体の2011年度の自殺者は78人で、自殺率は10万人あたり換算で34.2人。同年の日本人平均は24.4人であり、自衛隊員はただでさえ自殺者が多い。これがイラクから帰還した隊員だと自殺率は陸自が345.5人で自衛隊全体の10倍、空自は166.7人で5倍になる。帰還隊員の自殺率は極めて高率だ。陸自のイラク派遣期間中の3年間は3年連続で毎年90人以上が自殺していた。陸自はサマワの宿営地で13回、計22発のロケット弾攻撃を受け、うち4発が宿営地に落下している。車両で移動中に仕掛け爆弾による攻撃も受けた。空自は武装した米兵をバグダッドへ空輸する際、たびたび携帯ミサイルに狙われたことを示す警報が鳴り、着弾を避けるため急旋回などの飛行を余儀なくされた。過酷な環境下で任務遂行したことになるが、東京新聞の記者が防衛省に見解を聞いたところ、回答は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)で自殺した例は確認できていない」「帰国後、何年も経過した派遣隊員と一年ごとに調べる隊員の自殺者数を比べても意味がない」。なんだそりゃ。陸自の帰還隊員の自殺率が自衛隊全体の10倍なのに、防衛省は一例もPTSDを認めていないのか。そういう姿勢がメンタルケアをおざなりにし、高い自殺率の背景になっているのでは。防衛省の対応は、多くの下級兵が無惨に使い捨てにされた旧日本軍の体質と同じように感じられた。
/近年、外交で対立が起きると、すぐに“威嚇射撃でビビらせろ”だの“弱腰を見せるな、軍備拡張!”だの、勇ましい主張がネットに溢れる。もちろん言論の自由があるし、どんな主張するのも勝手だけど、ひとつだけ言いたい。何かコトが起きた時に前線に行くのはあなたなのか?
●『連合 憲法改正「時期尚早」を削除』…日本最大の労働組合である『連合』の古賀伸明会長が記者会見で「改正を否定することはしない」と発言。労働者の代表である連合は、もはやリベラルではないのか?連合は見直し中の「政治方針」の素案から、現行の「憲法改正を俎上(そじょう)に載せることは時期尚早」との表現を既に削除したとのこと。もう連合は自民を支持すればいい。その方が分かりやすい。
 1月21日…(ニュース短評・その5)
“究極のオレオレ詐欺”として家族の被害を紹介しているコチラの体験談、必読です。「孤独な老人や引っかかりやすいボケた人よりも、家族の絆が強くシッカリした人が騙される」「オレオレ詐欺をやっている奴らは、バカじゃない」など、リアルな警句が実例と共に書かれています。悪党の手の内を知っておき、身内に伝えておきましょう。
●『振り込め詐欺被害・過去最悪 287億円超』…親が子を思う心など、人の優しさを利用する最低のゲス犯罪、振り込め詐欺。被害は昨年11月の時点で過去最悪の287億円に達しており、12月を含めばさらに高額になっているはず。被害は04年をピークに09年には95億円まで減っていたけど再び激増している(95億円でも超多いけど)。287億、目眩がする。この犯罪を何年も根絶できないのは警察よりも立法府=政治家の責任。なぜもっと刑罰を重くしないのか。逮捕されても刑法では10年以下で釈放される。“逮捕されたら一生の終わり”くらいの重い刑にしないと、“あまりに割に合わなさすぎる”とならない。ぬるすぎる。そして先日の報道では住吉会系の暴力団が振り込め詐欺のリーダーをかくまっていたことが伝えられた。また暴力団。なんなの。犯罪行為との関係がこれほど密接な組織が法治国家の下で活動を許されている。政治家やメディアが尖閣や竹島と同じ熱量で暴力団問題を取り上げないのは怖いからだろうけど、国民にとっての“内敵”(それも現在進行形)を野放しにしていいのか。21世紀に入ってもまだ組織暴力団が解体されないのは先進国として恥ずべきこと。振り込め詐欺は、刑罰を懲役20年レベルまで重くして、暴力団を撲滅しない限り絶対になくならない。警察の力だけでは無理。立法府が動かねば。
●『イスラエル 批判無視し入植地拡大へ』…世界情勢が目まぐるしく動きすぎて、日記でコメントしようと思ったら、もう次の段階に事態が進んでいることが多い。最近では東エルサレムでの抗議運動弾圧。イスラエルはパレスチナから奪った占領地へ、国策としてユダヤ人の住宅を建設する入植活動を続けている。この行為は国際法違反とされ、パレスチナだけでなく欧米諸国からも批判が出ており、国連でも問題になってきた。ところが、イスラエルのネタニヤフ首相は「新たに2600戸建設」を宣言した。これは11月に国連総会がパレスチナを「国家」として認めたことへの反発というが、逆ギレの滅茶苦茶な論理だ。国際社会への挑戦。入植活動は占領を半永久化するもので、中東和平交渉再開の最大の障害になっているのに、それを分かっていて加速させるとは。今月12日に、「入植予定地にパレスチナ人活動家ら約150人がテント村を作って抗議」とあったので、この日記に“彼らが暴力で弾圧されないよう国際社会が監視する必要がある”と書こうとしたら、翌日には「イスラエル治安当局がテント村を強制排除」という報道が入ってきた。“テント村支援”という国際世論が形成される前に速攻でぶっ潰され、悔しさを感じると共に、なんでイスラエルが“ならず者国家”として北朝鮮のように制裁されないのか、先進国クラブのダブルスタンダードに憤慨。
●『元横綱・大鵬死去』(19日)…大相撲史上最多32回の優勝を果たした元横綱、大鵬の納谷幸喜さんが他界。享年72。当時の樺太、現ロシアのサハリン生まれ。母は日本人。1961年に21歳3か月の若さで第48代横綱に昇進し、同時に横綱に昇進した柏戸と共に「柏鵬時代」と呼ばれる大相撲の一時代を築いた。1971年に引退。優勝32回は今も大相撲史上最多の優勝回数として破られていない。僕のひと世代上では「巨人、大鵬、卵焼き」が流行語になった。引退後も40年にわたって日本赤十字社に血液運搬車を寄贈し続けるなど慈善活動に取り組み、文化功労者にも選ばれた。冥福を祈ります。
//『八重の桜』、毎回楽しませてもらってる。番組最後のミニ紀行コーナーに、綾瀬さんなど本編の俳優が私服でさり気なく写ってるのが新鮮。前回の弓道場のロケは3人の俳優が素で弓道に興じているようで微笑ましかった。数分前まで本編でチョンマゲだった男性俳優が、役を離れて普通に歩いてるだけで妙な面白さがある。
 1月20日…(ニュース短評・その4)
●「日本の中華料理店では中国の味がしないのはなぜ?」…各国のネット掲示板の内容を翻訳して紹介しているニュースサイト“サーチナ”は、どの記事をピックアップするかに記者の視点が入っているので、内容を全て鵜呑みにするのはダメだけど、それでも全体を眺めていると国民性の違いが垣間見えて面白い。対象となっている国は、米・英・仏・加・豪・中・台・韓の8カ国。欧米のブログは日本へ旅行した際の文化の違いに驚いている内容が多く、台湾は日本への憧れが、韓国は日本への怒り&我が民族は素晴らしい系の言葉が綴られることが多い。読んでいて一番面白いのは中国。党への皮肉などブラックユーモアだらけ。あの国の市民の強さは、自虐ネタで自分たちを笑うことができる点にあるように感じる。苦境を笑える人間はタフ。これは韓国のブログとは決定的な違いで、韓国の場合は「我々は正しいのに、理解しようとしない世界が悪い!」と愛国的な書き込みをする人間を揶揄(やゆ)するケースはほぼ皆無。中国の場合だと「まんまと政府に乗せられて…」「お目出度いヤツ」「これだから憤青は…」(ふんせい※中国版ネット右翼)とツッコミが入る。往々にして“憤青”は嘲笑の対象だ。僕はチベットの現状などから中共政府には憤慨しているけど、一般庶民の反骨精神には、先日の『南方週末事件』といい、大いに期待を持っている。昨年、日本企業が反日デモに襲撃された時も、“襲撃反対”のカウンターデモがあったしね。最後にこのトピックの冒頭にある「日本の中華料理店では中国の味がしないのはなぜ?」の書き込みを紹介。中国版グーグル「百度」のもので“下水油(げすいあぶら)”が話題に。下水油は中国で社会問題になっている、下水から作られた再生食用油。発がん性物質を含み、毒性はヒ素の100倍!価格が安いため多くの屋台が使っている。ここからサーチナの転載
→スレ主は、「日本の中華料理店で本場の味がしないのは、まさか下水油を使っていないからではないだろうな」と意見を述べたところ、次のようなコメントが寄せられた。「下水油が入ったおかずはおいしいんだよな〜。下水油が入っていないとおいしく感じられない」「下水油は良いよ〜。わが大中華の人民の抗毒性はどこの国よりも強い! ヒ素が入っていても死なないだろう」「下水油を使っていないと香りがイマイチ」。
上記のように、スレ主同様の自虐的なコメントが多く寄せられた。しかし、いつも下水油がネタとして出てくるため、「なんでいつも下水油なんだよ。たまには違うネタにしようぜ。台湾の可塑剤とかさ」という意見もあった。そのほかの意見には、「日本の中華料理は少なくとも健康的だ。中国の料理は麻薬のようなもので、快楽のうちにゆっくりと死ぬ」、「オレは中華下水油グループを作り、民主国家に下水油を輸出しようと思っている」などのコメントや、「外国で食べる中華料理はどこも同じで本場の味は食べられないよ」と指摘するユーザーもいた。
サーチナTOPページ/最近は経済の話題や海賊版の話題、肉の話題も笑った。海外情報に関して言えば、いまネットで一番面白いのはサーチナの中国コーナーかもしれない。早くここにチベットへの共感コメントが出てきますように)
//中国の映画ファンの受難。鑑賞マナーの悪さが「8大悪習慣」となってまとめられた記事を読み、「日本でもこれはある」と思いながら同じ映画ファンとして同情した。(1)遅刻したのに指定席に着こうとする(2)気ままに電話に出る※さすがに日本でこれはない(3)靴を脱ぎ椅子を揺らす(4)大きな音を立ててポップコーンを食べる※日本の売店もSサイズのみにして欲しい。30分なら両サイドでも耐えられる(5)子供をしかる(6)いちゃつくカップル(7)ネタばらしをする。「口角泡を飛ばして、映画よりもイキイキと説明されたら死にたくなる」(8)途中でトイレに行く。追記として、エンドロールを最後まで観ずに席を立つ観客に対して、「クレジット後に仕掛けられている演出を見逃すことにもなり、最後まで観ることが映画の制作者に対する尊敬につながる」と苦言を呈している。まったく同感!
 1月19日…(ニュース短評・その3)
今回は中国関連のトピックについて。
●中国政府のチベット弾圧が加速…チベット族による中共政府への抗議の焼身自殺は昨年一年間で80人を超えた。政府は焼身自殺を防止するため、自殺者の出た家族や家族の支援者、自殺者の住んでいた村、職場に対して、“連帯責任”として生活保障受給の取り消しや延期などの経済的処罰を与える一方、焼身自殺計画の通報や自殺阻止に協力した者に対し奨励金を与えると発表。さらにチベット自治州にある300の仏教寺院が所有するテレビを没収し、海外の「反中国的番組」を視聴不能にするため衛星放送受信機器を破壊した。公園など多数の人が集まる場所での焼身自殺を防ぐため、軍や警察を動員して巡回を強化。ホテルやレストラン、ガソリンスタンドなどで可燃性物質の持ち込み検査を実施するほか、焼身自殺が発生した場所への外国人の立ち入りを禁止した。誰も好きこのんで焼身自殺をする訳じゃない。チベットの人々をそこまで追いつめる同化政策(独自文化破壊)を変えようとせず、根本原因を放置したまま抗議運動だけを取り締まる愚かさ。北京五輪の前は欧米メディアも積極的にチベット弾圧を伝えていたけど、その後も悲劇は続いているのにあまり報道されないのがもどかしい。※12月10日には16歳の少女が焼身自殺している。
●ごみ箱内でホームレスの男児5人死亡…昨年11月、中国貴州省の1メートル余りの狭いゴミ箱の中で10歳前後の男児5人が死んでいるのが見つかった。この日は小雨が降り気温は6度。子ども達はホームレスで、木炭を燃やし暖を取っていたところ、一酸化炭素中毒で死亡した。昨夏、中国大陸の億万長者が100万人を突破したことがニュースになった。その一方で、身寄りの無い子ども達が道端で肩を寄せ合って死ぬ。社会主義というのは、貧しくてもこういう子ども達を出さない社会のはず。少なくともキューバはそうだ(医療と教育が無料)。中国はもはやブルボン王朝のようなただの貴族社会。共産党員という貴族が軍隊を使って平民を恫喝し、富を独占している。通常なら路上生活をする子ども達は行政が保護して当然なのに、ほったらかしにされている。本気で軌道修正しないと。今回の事件はインターネット上で「政府の職員は何をしていたのか」と政府の対応を批判する書き込みが相次いでおり、貴州省の役人は処分されたとのこと。(つづく)
//過激派によるアルジェリアの人質事件は、人命保護よりも過激派殲滅が最優先。現地の軍は人質がいようが関係なくミサイルを撃ち込んでいる。“人質などとっても無意味”と過激派に思い知らせることで、類似の事件を防ぐ--おそらくそれは戦術として正しいことなんだろう。でも、頭では分かっていても、実際に犠牲者の人数(当局発表37人以上)を聞くと、非情な強行路線に戦慄を覚えずにはいられない。
 1月18日…(ニュース短評・その2)
●『NY州議会に慰安婦問題で日本に謝罪求める決議案が提出』…1月16日、ニューヨーク州議会の議員たちが慰安婦の強制連行について、「20世紀に起こった最大規模の人身売買」と規定し、日本政府に謝罪を求める決議案を州議会の上下両院に提出。決議案はイタリア系のトニー・アベラ上院議員とユダヤ系のチャールズ・レビン下院議員が主導。レヴィン議員いわく「アメリカは日本という素晴らしい国の同盟国で友人だ。しかし、過去の罪や過ちは忘れてはいけない。安倍総理大臣のアメリカ訪問の際には、そのようなメッセージを伝えたい」。一部の保守勢力がいつまでも開き直るからこういうことになる。安倍氏まで「慰安婦問題はでっちあげ」という愚かな意見広告に名を連ねる始末。この問題はどう転んでも日本のイメージを下げるだけで絶対に挽回はできない。なぜか。軍の管理下で慰安婦にされた女性たちが、「騙されて連れてこられたから帰して欲しい」と訴えているのに自由を与えなかったことは、現在の国際社会の人権感覚では強制連行と同意義だからだ。保守論客がいくら「人さらいのようなことはしていない」と訴えたところで、「性奴隷にしたが方法はそれほど酷くなかった」と言ってるのと同じで神経が疑われるだけだ。
この件に関しては保守の冷泉彰彦氏からも「河野談話」(謝罪談話)の訂正はマイナスという意見があり、氏の主張を以下に要約。池田信夫(妄想学者)の評価以外は僕の考えと重なる点が多い。→
・「軍による強制連行はなかった」という訂正に成功したとしても、全く「日本の名誉回復にはならない」。一言で言えば「強制連行はしなかったが、管理売春目的の人身売買は行なっていた」という「訂正」を行なうということは、旧軍の名誉にもならないばかりか、そのように主張することで、21世紀の現在の日本という国の名誉を著しく損なう。つまり、日本という国は現在形で「女性の人権に無自覚な国」だという烙印を押されてしまう
・「強制連行の事実」を否定できても軍人による「強姦」の汚名は晴らせない。現在の世界的な人権の感覚からすれば、「本人の意に反して家族の借金を背負って売春業者に身売りされ、業者の財産権保護の立場から身柄を事実上拘束されている女性」というのは「性奴隷」以外の何物でもないからだ。また「本人としては不本意ながら売春行為を事実上強要され、一晩に多くの男性の相手をさせられた」ということは「強姦」のカテゴリに入る。
・「米軍も日本の占領にあたっては売春婦を用意させた」とか「ベトナム戦争に参戦した韓国軍も似たような行為をした」など「20世紀の後半になっても他にも例があるではないか」という「反論」も多く見られるが、ここにも誤解がある。ここで挙げた米国や韓国の事例に関しては「大っぴらにはやっていない」のだ
・「狭義の強制連行はなかった」という主張は、裏を返せば「当時の法制や慣行に則した広義の強要はあった」ということであり、「やっていたと堂々と認める」という話に他ならない。これは大変異様なこと。20世紀に起きた「交戦地帯における兵士相手の管理売春の強要」を21世紀の国連加盟国の政府が「狭義の強要よりは反道徳的ではない」と主張する、それも「大っぴらに主張する」というのであれば、理解される可能性は限りなくゼロに近いと考えるべき
・「河野談話の見直しをしたい」をするなら1つだけ方法がある。それは「狭義の強制連行や強要はなかった」という事実関係の訂正をするのと同時に、「現代の価値観」に照らして、「広義の強制」つまり「事実上の人身売買であった管理売春が、派遣軍に帯同される形で行われていた」ということに関して、その反道徳性に対して厳しく批判をすること。これに加え、現代の日本は女性の人権という問題に極めて真剣に取り組んでいくという宣言を行う必要がある。女性の人権という点では、日本は実は様々な問題を抱え、先進国だけでなく中国を始めとする新興国との比較でも決して十分とは言えないのが実情(国連オブザーバーの世界経済フォーラムが2012年版の「男女格差報告」で日本は135カ国中101位、主要国最低と発表)。仮に「狭義の強制はなかった」という訂正がしたければ、こうした点を誠実に述べることで初めて国際社会は聞く耳を持つ
・旧軍に対して過剰なまでに「名誉回復」を追求するという姿勢を続けることは、日本の「国体=国のかたち」が戦前戦後で同一であるような誤解を与える。そうなれば、「現在の日本も軍国日本と同一の枢軸ファシスト」だなどという、中国などの理不尽な批判を勢いづかせることになる
・米国の新議会「第112議会」は女性議員の進出が目覚しく、上院では定員100名中20名、下院は定員435名中78名が女性という史上最高の人数となっている。間違っても慰安婦問題の取り扱いを誤って、現在の日本という国そのものが「女性の人権の敵」として、米議会のターゲットにされるようなことがあってはならない。(全文はコチラ
 1月17日…今日から数日にわけて、最近チェックしてニュース記事を短評付きで紹介。まずは韓国に関係する話題から。
●政府が「竹島提訴」を見送り…韓国とは、今後経済や民間交流で一時的に関係が良好になっても、竹島問題がある限り、それが喉に刺さったトゲとなってコトあるごとに衝突する。だからどう考えても国際司法裁判所への提訴こそが未来志向なんだけど、報道によると安倍政権は提訴(単独提訴含む)を見送る方針であるとのこと。おいおい、確か公約で…。
●日本のマンガを読めば“売国奴”?…韓国の若者が、日本のマンガを読むだけで売国奴と呼ばれる風潮に対して抗議。この子は『銀魂』ファンとのこと。日本でも韓流ファンの著名人が売国奴と呼ばれるなど似たり寄ったり。視野の狭いギスギスした人は僕も疲れる。もっと余裕を持てばいいのに。
●韓国の昨年の自殺者が16000人と判明…日本と同様、韓国でも自殺率の高さが問題になっている。韓国の総人口は日本の半分以下の5000万人であり、1万6千人という自殺者は相当な数。ソウル中心部を流れる川ハンガンには過去5年間に約900人が身を投げている。共通する社会背景は果てしなき長時間労働。日韓の労働時間は共に全世界トップクラスだ。
●“在特会”が韓国人街の東京新大久保で反韓デモ…反韓思想を持つのは内心の自由。でも、「ゴキブリは死ね」「ウジ虫」など暴言を吐きながら行進することを表現の自由という言葉で正当化して欲しくない。人の心を侵害する“権利”なんで存在しないし、もし欧州で在特会のような言動をとればヘイトスピーチとして犯罪扱い。東京都はオリンピックを誘致しようと頑張っているけど、五輪精神は民族調和をうたっており、国際オリンピック委員会(IOC)は在特会のような排外主義を絶対に許さない。東京は排外主義者たちがデモをする場所、日本は差別主義者に何のペナルティーも与えない人権後進国、このように判断されれば誘致はさらに厳しくなる。まともな保守の人が、「在特会は日本の国際的地位を下げるな」ともっと抗議して欲しい。あと、不思議なのは彼らが大使館にはデモをしないこと。街中じゃなく大使館前で訴える方が意味があるのに、絶対に大使館にはいかない。なんで?リベラルのデモは大使館に行くよ。※レイシストの多い2ちゃんねんると違って“はてなブックマーク”はまともな感覚の人が多くて良かった。
●上武大の田中秀臣教授(52)がツイッターで“自称愛国者”にブチギレ…以下の田中教授の書き込みは毒舌だけど「彼らが日本人の品位を落とす」という点に共感→「悪いけどアイコンに日本国旗がある人や、プロフィールにいちいち「日本愛してます」や「中国韓国嫌いです」とか書くことで、自分のアイデンティティが確保されてると思う人は、僕とまったく感性が違います。遠慮なくフォロー外して二度とかかわらないでください。よろしくです!」「僕は他者を(集団でよってたかって)誹謗中傷して、あいてを差別や「区別」(自称愛国系の連中の本当に最悪のレトリックのひとつ)してまで、自分の国や信条を高めようとはまったく思わない。そういう人は僕と考えも感性も違うので、申し訳ないけど、どうせろくなことにはならないので素通りお願い」
●『アイヌ、琉球は縄文系=本土は弥生人との混血』…国立遺伝学研究所(遺伝研)や東大などの研究チームが過去最大規模の細胞核DNA解析を行った結果、日本人を北海道のアイヌ、本土人、沖縄の琉球人の3集団に分けた場合、“本物の日本人”は縄文人に起源があるアイヌと琉球人が近く、本土人は中国大陸から朝鮮半島経由で渡来した弥生人と縄文人との混血(弥生人7〜8割、縄文人2〜3割の混血)と判明。国籍や人種にこだわる人はこの記事で冷静になるだろう。ちなみに、狩猟採集生活の縄文人は小さい丸顔で彫りが深く、約3000年前に渡来し稲作をもたらした弥生人は北方寒冷地に適応していたため、顔が平たく長い傾向がある。(つづく)
//夕刻からアクセス過多でサーバーが落ち気味と思ったら、箱根駅伝ジョジョ立ちの話題が再びメディアに。1月3日のツイッターは、総合1位の日体大より、順天堂大学&ジョジョ立ちに関するツイートの方が多かったとのこと!(笑)
 1月16日…キタキタキターッ!ジョジョ好き若手芸人さんによる、ジョジョネタ・オンリーのお笑いイベント第2弾『ジョジョの奇妙なお笑いライブPART2“戦闘笑流”』が2月9日(土)に大阪道頓堀にて開催決定!昨秋の第1弾はホント面白かった!前回は30名がキャパの会場だったけど、今回は80名まで入ることができます。皆さん、チケットが完売する前に是非ゲットを!前売りは千円。以前にアップした第1回のレポートはコチラに(9/26付の日記)!読者の皆さん、2/9は一緒に盛り上がりましょう!(*^o^*)
//第70回ゴールデン・グローブ賞は『レ・ミゼラブル』が作品賞・主演男優賞・助演女優賞の3冠!ドラマ部門の作品賞は『アルゴ』で、ベン・アフレックが監督賞も受賞。こうなってくると、ベン・アフレックがアカデミー賞にノミネートすらされなかったのは理不尽に感じるなぁ。脚本賞は『ジャンゴ』のクエンティン・タランティーノ。その他各部門の結果は映画.comにて。
//第148回芥川賞は史上最高齢・75歳で候補になっていた黒田夏子さんに決定。作品は「abさんご」。カタカナやかぎかっこを一切使わないばかりか、登場人物の名前や性別もあえて明らかにしない作風とのこと。黒田さんのコメント「若い人の邪魔になってはと思っていましたが、このような珍しい例ができたことで、ほかにも、長く創作をしている方の隠れた作品、才能が見つかれば、役割を果たせたのかと思います」。ちなみに今回の芥川賞にはジョジョ小説『JORGE JOESTAR』を発表した舞城王太郎さんが『美味しいシャワーヘッド』で2年連続・4度目の候補になっていた。受賞していたら『JORGE JOESTAR』もニュースになっていたかも。※あのハチャメチャな『JORGE JOESTAR』は、僕的には“アリ”です。あそこまで突き抜けると清々しい!
//“ひとりアカペラ”によるマイケル・ジャクソンの『スリラー』(4分50秒)がスゴすぎる!ひとりアカペラ自体はネットでは珍しくないので、“ふ〜ん”とナメてクリックしてブッ飛んだ。楽器もコーラスも全部ひとりの声とは!
//ここ1カ月ほどの間に伝えられた原発関連の最新ニュースについてのコラムを、13日〜15日の日記で一気に執筆。大きく報道されなくても重要なニュースがいっぱい。これにて怒濤の短期集中アップが完了!
 1月15日…映画監督の大島渚さんが死去。享年80。既成の価値観や安易な体制迎合と戦い続けた大島監督。『日本の夜と霧』『青春残酷物語』『戦場のメリークリスマス』『御法度』、いろいろ記憶に残る作品はあるけど、『絞死刑』に一番衝撃を受けた(ウィキにあらすじ有り)。心からご冥福を祈ります。
//【最新原発関連ニュース・その3/ラスト】
●『原子力研究の8国立大に電力業界から17億円寄付』→原子力関連の研究に取り組む東大など8国立大が、電力・原子力業界から2011年度までの5年間に計約17億4400万円の寄付を受け取っていたことが、共同通信による各大学への情報公開請求で判明。大学側が受け取った寄付金はほとんどが提供先を指定されており、原子力工学などの研究者に渡った。原発の新たな安全基準を検討する「原子力規制委員会の会合に参加する研究者」も含まれている。専門家からは「国の安全規制に影響する危険性があり、徹底的な検証が必要だ」との声が上がっている。
●『安倍秘書官に経産省の黒幕・今井尚哉氏就任』→経産省資源エネルギー庁前次長の今井尚哉(たかや)氏は06年の安倍内閣でも首相秘書官を務めた経産省のエース。民主党の原発ゼロ戦略を骨抜きにした張本人。ジャーナリスト横田一氏いわく「今井氏は福井県の大飯原発を再稼働させるために、滋賀県の嘉田由紀子知事や京都府の山田啓二知事に『再稼働しないと電力不足になる』などと、散々“脅し”をかけて回った人物」「震災前は仙谷由人氏をうまく取り込み、ベトナムへの原発輸出を推進」。12月21日、安倍氏は民主党政権の「原発新設を認めず、2030年代の原発稼働ゼロを目指す」という方針を見直すことを示唆した。
●ローソン社長が本末転倒→ 新浪剛史ローソン社長「産業空洞化の影響を最小限に食い止めるためにも10〜15年は原発を使うというメッセージを出すべきだ」と主張。いま原発直下の活断層が動いていないのは、単なるラッキーでしかない。今度巨大地震が原発を破壊したりフクイチ4号基が倒壊すれば、“産業空洞化”どころか日本列島自体が無人地帯になる。人間がいなくなって工場の建物だけが残った日本を見たいのか?
●『ドイツの脱原発を笑ったフランスがドイツから自然エネルギー輸入』→原発大国フランスは電力で暖房している家庭が多く、大寒波により電力が不足。その結果、ドイツから太陽光や風力による自然エネルギーの電力を輸入し、寒さをしのいでいる。ドイツの人口はフランスより1500万人以上多いにもかかわらず、ガスやオイル、コジェネレーションでの暖房が主流のため電力使用は半分ですむ。しかも、太陽光発電により1時間あたり最大で3000メガワットの電力を生み出している。ドイツの電気料金は高いが、基本的に電力輸出国であり、輸入よりも輸出量の方が多い。
●『5年間で代金2億円!原発規制庁検査官が日常の足にタクシー』→役人の中でも突出したタクシー好きとのこと。血税を使っているという自覚はあるのか。もっと自分でハンドルを握れ。緊急時に備える為にも自力で移動できない検査官は無意味。
●最後は明るい話題で。『鹿児島知事“脱原発で進むべきだ”/川内原発:増設、凍結方針』→昨年、鹿児島知事選でガチの脱原発派候補が現職の伊藤知事に敗れた際に、“これは川内原発増設くるかも”と危惧していた。でも、年末に安倍首相が原発新増設について前向きな考えを示したことに対し、伊藤祐一郎知事は「再稼働の見通しが立たないうちに『新規の原子炉を設置』というのは拙速。もう少しきちっと考えてから発言していただきたい」と苦言を呈した。また、「公約に掲げた凍結方針は堅持する」「脱原発を前提としつつ、30年までは原発ゼロの方向に進み、その時点で世界や日本のエネルギー事情などを考えて政府として判断するべきだ」とも。理性的な人で良かった!
 1月14日…【最新原発関連ニュース・その2】
衆院選後に原発関連で注目したニュース。短期間でいろいろと…!
●『トモダチ作戦の米兵が東電提訴』(12/27)→東日本大震災で救援活動「トモダチ作戦」に従事した米空母ロナルド・レーガンの乗組員8人が、「東電が情報開示を怠ったため危険なレベルまで被曝した」「ガンのリスクが高まった」と、損害賠償を求めて連邦地裁に提訴。8人は米軍に「間違った安全感覚」を植えつけ、「脅威となるほどの放射能レベルではなかったという錯覚を起こさせた」と主張。損害賠償として1千万ドル、詐欺や怠慢などへの懲罰的賠償として3千万ドル、医療費をまかなう1億ドルのファンドの立ち上げなど、計2億2000万ドル(約190億円)の支払いを求めを求めている。乗組員側は「東電だけが入手できた当時のデータによると、原告が活動していた地域における放射線被ばく量は、チェルノブイリ原発から同距離に住み、がんを発症した人々の被ばく量にすでに達していたことになる」と指摘。この判決、どうなるんだろう。日本人全体にとっても非常に重要な裁判。「東電の誤情報による被曝」そのものを問題にして賠償請求している訳で、「健康被害と被曝の因果関係が明確でない」という原発村の常套手段は通用しない。アメリカの裁判所は日本と違って企業側の「意図的な嘘」には厳しい。米兵が勝訴すれば国内でガンを発病した場合に勝ち目が出てくる。
●『横行する手抜き除染』(1/5)→国の直轄除染で集めた汚染水や枝葉を川などに捨てる不適切処理が明らかに。集めた枝葉は本来なら“フレキシブルコンテナバッグ”と呼ばれるブルーの袋などに入れて仮置きする。でも仮置き場の場所がなく、枝葉を袋に回収しないでその辺に捨てるのは日常茶飯事。洗浄後の汚染水も本来は回収して浄化装置で処理する必要があるけど、作業員いわく「回収するのは環境省が見に来るモデル地区だけ。普段はそんなことやっていない。汚染水は流しっぱなし。『今ここでマスコミなんかが見に来たら大変なことになるね』といつも同僚と話している。普段はずさんもずさん。道路縁の刈った草などは片付けもせず、そのままにして帰ることもある」。当然ながら、除染後に空間線量を測っても、除染前とあまり変わらないケースも多いという。「実際、大した効果は出ていない。僕たちから言わせたら税金の無駄遣い。大手(元請け)にしてみれば、こんなにおいしい話はない。作業をすればするほどお金が入ってくる」。
●『自民復活を暴力団が大歓迎(復興利権)』→「復興関連の公共事業で言えば、今も除染作業は名古屋(山口組系弘道会)を通さないと、仕事を受けられないことになっている。政治家、ヤクザ、銀行までがそう動いているから仕方がない。ほかの組織はおこぼれをもらったり、利権の隙き間を狙ったりして必死でやっている。これが現実」。
●『日本原電、原発を動かしていないのに過去最高益』→原発専門の発電会社「日本原子力発電」が、原発を1基も動かしておらず発電量がゼロなのに今年度上半期の純利益が過去最高の209億円に。東京、関西、東北、中部、北陸の5電力が電気を買う契約を続け、電気が送られていないのに「基本料」として計760億円ほども払ったからだ。この費用は電気料金に含まれ、一般庶民が負担している。日本原電の原発3基はフクイチ事故を受けて止まったまま。敦賀1号機は運転開始から40年以上もたち、2号機は建屋の真下に活断層があり廃炉の可能性大。東海第二原発(茨城県)は地元の反対で再稼働が難しい。下半期も発電する見通しはないため、また過去最高レベルの純利益を上げ、それらはすべて僕らの電気料金に上乗せされるのだろう。ちなみに、この日本原電の取締役は東電から天下りしてきた勝俣恒久・東電前会長。もちろん超高給。役員の平均年収は3000万円。ツラの皮が厚すぎる!(つづく)
 1月13日…【最新原発関連ニュース・その1】
衆院選後に原発をテーマに書くのは初めてになる。自民党への個人献金は72%が電力業界からのもの(09年)だから、再稼働の流れになる予想はしていたけど、まさかこれほど露骨に攻めてくるとは。安倍政権の顔ぶれで一番驚いたのは、脱原発派が冷静にデータを示して廃炉への道筋を示しているのに「脱原発は集団ヒステリー」と呼んだり、フクイチをオウム真理教の施設と間違えて「福島第一サティアン」と言った石原伸晃氏を「原発担当大臣」にし、さらに超ウルトラ原発推進派の前政調会長・甘利明氏を特命担当大臣(経済財政政策)に抜擢したこと。東京電力は原発推進政策の“貢献度”を議員ごとに査定し、積極的にパーティー券を購入しており、そのTOP10に石原伸晃氏や甘利明氏は名を連ねている。
/石原環境相兼原発担当相は就任翌日に福島県を訪れて「(原発ゼロは)現実的ではない」と民主党の原発ゼロ目標を批判した。わざわざ福島に行って言うところが、デリカシーがないというか、「震災は天罰」発言の父親にしてこの息子(自民福島県連は脱原発なのに!)。既に原発は発電費用が割高であることが暴露され、放射性廃棄物の捨て場所もないのに、昨秋の自民代表選で氏は「原発という安価(ウソ)で安定した電力供給がなくなれば日本の産業は成り立たない」と“再稼働容認”を明言。原発ゼロが現実的でない?笑止な。原発推進こそ非現実的。どうやって10万年も放射性廃棄物を保管するのか。そもそも活断層だらけの日本に保管する場所があるのか。しかも燃料のウランは石油以上に枯渇資源。一発でもミサイルが落ちたら国家が終了する“急所”を54基も海岸線に並べるクレイジーさ。
/甘利明氏は原発行政を担う経産相を3期を務めた原発推進派の筆頭。震災直後の5月、原発事故収束のメドが何も立っていない段階で、「反原発」の世論に対抗するため原発推進派の議員が集まり、新たな組織「エネルギー政策合同会議」を発足させた。“原発を守る会”と言われるこの会議の委員長が甘利明氏だ。ちなみに委員長代理は旧通産省(現経産省)出身の細田博之元官房長官、副委員長が西村康稔内閣府副大臣。会合では東電元副社長の加納時男・元参院議員が「参与」として出席している。甘利氏は東電国有化に反対し「安易に東電国有化に言及する閣僚がいる」と指摘する資料を他議員に配布した。
/甘利氏は経産相時代の06年に、国会で原発の電源喪失の可能性を指摘されても無視した大臣。同じ自民の塩崎氏や河野氏は震災後に津波対策の甘さを謝罪しているのに、この人は「大臣が細かいことを分かるはずがない」と開き直っている。甘利氏は貸金業界の政治団体・全政連から多額の政治献金を貰う一方で「サラ金の利息上限を下げることに反対」し、労働者派遣法規制緩和を陳情していた日本人材派遣協会に加盟する12社から、労働大臣を務めていた時期に献金を受け取っている。事務所の家賃を3年間で約4700万円を計上しながら実際には720万円だったことも。あまりにブラックすぎる。
/うーむ。再稼働を明言している石原伸晃氏を「原発担当大臣」にするとか、自民原発推進派の旗振り役・甘利氏を重用するとか、現政権からは福島原発事故を引き起こした真の当事者という自覚が見えて来ない。自民は人材豊富なんだから、原発利権とは遠い所にいる議員をエネルギー政策にまわして欲しい。なんでよりによってこの人選なのか…。(つづく)
//「ダイオウイカ」(NHK)対「アバター」(テレ朝)の裏番組対決、担当者のユーモアに笑った。「『アバター』にもイカが…!日曜洋画劇場で『アバター』放送中!」「ダイオウイカ…・絶対許さない」とか(笑)。※テレ東とNHKもイカ・トークあったみたい。ちなみにNHK・ダイオウイカSPの再放送は1/16の深夜!
//9日&10日の日記をアップ。また8日の日記のハマカーン(漫才)のネタに、動画リンク貼りました。
//ニュースを見て東京の雪にビックリ。大阪は全然積もらない。
 1月12日…去年1年間に取材活動で死亡した世界のジャーナリスト数は、「国境なき記者団」(本部パリ)が統計を取り始めた1995年以来、最多の88人に上った。国別ではソマリアが最も多い18人、山本美香さんが犠牲となったシリアが17人。また、プロのジャーナリストじゃないけど、政府軍の弾圧の様子などを撮影してネットに投稿した市民ジャーナリストが47人も死亡している(大半がシリア)。こうした勇気ある市民ジャーナリストの告発があったおかげで、従来なら独裁政府が秘密裏に行っていた蛮行が明るみに出た。
/今年に入って世界が最も注視した言論弾圧事件は中国の「南方週末」騒動。中国のメディアは原則的にすべて中国共産党宣伝部の検閲を受けている。多くのメディアが体制迎合に走らざるを得ないなか、有力紙『南方週末』はこれまで官僚の汚職追及などエッジの効いた取材で評価を得てきた。2013年の新年号では社説として“民主化や言論の自由など人々の権利向上を求める内容”を載せる予定だったが、検閲によって記者たちの知らぬところで原稿差し替えがあり、実際に発行された社説では“共産党を賛美する内容”にすり替わっていた。これに怒った記者たちは党宣伝部とズブズブの編集長の辞任を求めてストライキを断行。この騒動は中国版ツイッター“微博”などで瞬く間に拡散され、多くの人の知るところとなり、国内では検閲に対する批判が広がった。焦った党宣伝部は『南方週末』の公式アカウントで「当局による差し替えはただの噂」とウソの内容を掲載し、記者たちの怒りがさらに爆発。記者らは「党宣伝部の介入で書き換えやボツにされた記事は2012年だけで1034本もあった」とネット上に検閲の実態を暴露した。
/その後も『南方週末』への支援の輪は広がり、北京の有力紙『新京報』の社長は“共産党寄りの社説を転載しろ”と迫る宣伝部に抗議するため辞任を表明した。著名な作家や俳優の中からも勇気を出して『南方週末』支持を表明する者も出てきた。大学教授や作家らが呼びかけた宣伝部長解任を求める署名はネット上にて4日間で3000筆が集まった。市民によるデモも行われ、デモ参加者は「言論の自由が死んだ」ことを悼むため、葬儀の花を『南方週末』の社屋前に供えていった。
/このような動きに対し、当局はネット上の『南方週末』に関する記事を片っ端から削除。そして「南方」だけでなく「週末」というキーワードも検索不能にした。かつての中国メディアなら、政府を恐れて大人しくしていただろう。でも、今回はブラックユーモアなどを駆使して頑張っている。中国のニュースサイト“新浪網”は、各記事の見出しの冒頭の漢字を縦に読むと「南方周末加油」(南方週末がんばれ)、「南周前進」(南方週末、前に進め)と読めるように配置。別の新聞は当局の要請を飲んで共産党寄りの社説を載せたが、そのすぐ隣りには大きな“殺虫剤”の広告を載せ、害虫は早く駆除するべしとした。先の『新京報』は、グルメ・コーナーで反撃。「南方の美味しいお粥(かゆ)さん」(南方的粥)という記事は、一見ただのお粥紹介。でも、中国語の粥は“ジョウ”と読み、『南方週末』の週も“ジョウ”。明らかに南方的粥(ナン・ファン・ダ・ジョウ)は『南方週末』(ナン・ファン・ジョウ・モウ)を示唆している。そして“南方のお粥”の感想にこう書かれた「南方の熱いお粥は、勇敢な心のように沸騰してぐつぐつしている。この寒い冬、不条理がまかり通る世間において、暖かさを伝えてくれるお粥を馬鹿にはできない。一杯のお粥が安らぎと愛の力を教えてくれた」。素晴らしい。言論の自由を守るため奮戦するメディア関係者に心から敬意を表したい。
縦読みだと「南方周末加油」(南方
週末がんばれ)、「南周前進」
(南方週末、前に進め)になっている
政府寄りの記事の隣り
に殺虫剤の大きな広告!

『南方週末』の騒動は、最終的に記者たちが求めていた「当局は事前検閲しない」「編集長の更迭」という条件が認められたことで終息に向かった。この約束を本当に当局が守るのか、ただの口約束かを中国の全メディアが見守っている。
 1月11日…大阪市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒(17)が顧問の男性教諭(47)から体罰を受け、翌日に自殺した問題。自殺の5日後に行なわれた教育委員会の聞き取り調査に対して、この教師は「強い部にするには体罰は必要」と発言した。自分が自殺に追い込んでおきながら、よく直後の聞き取りでこんな発言ができるもの。また、顧問は市教委に「数発たたいた」と説明しているが、生徒は自殺の前日、母親に「今日もいっぱい殴られた。30発から40発かな」と語っていた。こんな暴力教師は普通に傷害事件として逮捕して欲しい。桜宮高校ではバレー部の体罰も問題になっていた。
この事件について、教育評論家や様々な人が思いを語っているけれど、「体罰は安易な指導方法。決して強くならない」と体罰に猛反対している元巨人軍・桑田選手の言葉がとても胸に響いた。桑田選手は小中学生時代に毎日数発殴られ、自転車のサドルに座れないほど尻をバットで叩かれたこともあったという。「よく体罰は愛情だと言いますが、僕は殴られて愛情だと感じることはなかった。体罰をすることで指導する方法って、僕は一番簡単だと思うんです。“なぜ、できないんだ”“気合を入れろよ”と体罰をするのではなくて、もう少し話をして、できなければできるように、いろんな角度から説明をする指導方法のほうがもっと難しいんですね。手っ取り早い指導方法が体罰だと僕は思っています」「僕の時代、水を飲んだらばてるし、上手くならないと言われていたんですよね。ところが、今は15分か20分おきに水分を補給しなさいと言われる時代です。じゃあ、僕たちのあの時代は何だったのかと。それはスポーツ医科学がまだまだ解明されていなくて、その時代はそれが正解だったんですね。指導方法も体罰は当たり前の時代だったんです。でも今は時代が違うということです。いろんなことが解明されてきて、指導するに当たってもビデオを使ったり、いろんな角度から指導できるわけじゃないですか。ですから指導方法も変わっていかないと。時代にあわせて指導方法も変えていかないといけないと、みんなで共有して取り組む時期に来ていると僕は思います」(一部要約、全文はコチラ)。
【追記】朝日新聞にも桑田さんの別インタビューが載った。こちらも良い。以下、消える前に抜粋。→
「“絶対に仕返しをされない”という上下関係の構図で起きるのが体罰です。監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべき卑怯な行為です。殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。スポーツ界にとって大きな損失です」「今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、多くの本で紹介もされています。子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです」「練習中に水を飲むとバテると信じられていたので、私はPL学園時代、先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。でも今、適度な水分補給は常識です。スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます」「殴ってうまくなるなら誰もがプロ選手になれます。私は、体罰を受けなかった高校時代に一番成長しました。「愛情の表れなら殴ってもよい」と言う人もいますが、私自身は体罰に愛を感じたことは一度もありません。伝わるかどうか分からない暴力より、指導者が教養を積んで伝えた方が確実です」。
/「あの年代で人生を終わりにする、最後の言葉をつづる姿を想像するだけで耐えられませんよ」(橋下市長)。橋下市長や石原慎太郎は過去に体罰容認の発言をしていた。でも橋下市長は「スポーツ指導で手を上げることは、あり得ると思っていた」としたうえで、「体罰への認識が甘かった」「前近代的だった」「猛反省している」などの言葉を、遺族宅を弔問した際に何度も口にした。過ちに気づけば即座に考え方を変え、体罰撲滅に乗り出す姿勢は素晴らしい。僕は橋下市長が苦手だけど、そういう部分は氏の長所だし強みだと思う。
//うーむ、ジョジョアニメ、毎回大いに楽しんでいるんだけど14話の作画が(汗)。あの“柱の男たち”の筋肉はない。原作はもっと足が長いし。っていうか、斜めぶった切りの影を多用しすぎて、人物の体がどんな形か分からないんですけど…。ジョセフも服の上から腹筋のラインがあんなにクッキリ見えてるのは変。前回は神回だっただけに落差が辛い。斜めぶった切りの陰影は、ゴシックホラーの第1部の演出に合っていたけど、敵がマッチョ&素肌の多い2部でやると視覚がおかしくなりそう(3部以降もアニメ化して欲しいのでDVDは買うけど)。
//8日の日記をアップ!
 1月10日…本来のイスラム教は多様性を認めており考え方を強制しない。女性にも教育を義務付けている。トルコでは女性が社会に進出し政府要職に就いている。日本人がイスラム女性に持つイメージは黒い布で全身を包むというものだけど、世界的に見ればイスラム圏で顔を隠す国の方が少ない。
一方、タリバンなどイスラム過激派は女性が仕事を持つことや教育を受けることを否定している。こういった原理主義の考え方が一般のイスラムと誤解している人が多い。僕らは「イスラム過激派」による女性への人権侵害を停止させるべく国際世論を盛り上げていかなくては。※「原理主義」の中にも穏健派はいるので、すべての原理主義者が過激派というわけではない。
/「女性の教育の権利を主張したことで、マララは標的になった。過激派は銃を置き、平和と人道に立ちかえるべきだ」。昨年10月、パキスタンの15歳の少女マララ・ユスフザイさんは、女性が教育を受ける権利を否定するイスラム過激派タリバンを批判するブログを書き、スクールバスで下校中に至近距離から頭や首を撃たれて重体に陥った。犯人は過激派組織のメンバー。英国の病院へ緊急搬送されたマララさんは、奇跡的な回復を見せて今月無事に退院した。命の危険を冒して教育の権利を訴えた彼女の勇気に、女性の権利向上への取り組みを称える「シモーヌ・ド・ボーヴォワール賞」がフランスで贈らた。授賞式(パリ)で父親が語ったのが“過激派は銃を置き平和と人道に立ちかえれ”という冒頭のスピーチだ。昨年末には英国でマララさんをノーベル平和賞の候補者に推薦するよう求めるキャンペーンが行われ、「性別のみを理由に教育の機会を失っているすべての女性の考えを代弁している」と3万人以上の署名が集まった。「私が望むのは教育だ。私は誰も恐れない」(マララ・ユスフザイ)
/パキスタンではマララさん銃撃事件の翌月、大学から帰宅途中の学生たちのワゴン車を武装グループが止め、硫酸(?)をかけたうえ銃を発砲した。この事件で女子学生2人が液体によってブルカ(頭から全身を覆う服)が溶けて顔や体に火傷を負った。被害者の女子学生はNHKの取材に「教育の権利を失うくらいなら死んだ方がましだ。犯人は教育を受けていないからこんな野蛮なことをするのだ」と語り過激派を非難した。現地では事件に怒った一般イスラム教徒が、過激派を非難する集会を開いているという。
/最近の記事で深刻だったのはNewsweekの特集「惨殺されるアフガン少女たち〜男性の気に障っただけで簡単に殺されても、加害者に罪を償わせる文化もない」。読んでいて、あまりに酷い現状に言葉を失った。結婚を断ったら惨殺とか、“文化の違い”と片付ける訳にはいかない。
/中東関連の話題として、イランの言論問題で気になったニュースを。昨秋、ブログで政府の腐敗や言論弾圧を批判していたテヘラン市民のサタル・ベヘシュティさん(35)がイランのサイバー警察に逮捕され、“1週間後”に拘置所で“病死”した。べへシュティさんは逮捕前日のブログに「警察に『黙らないと何が起こるかわからないぞ。母親に(息子の死で)喪服を着ることになると伝えておけ』と脅された」と書いており、逮捕2日後に「取り調べで連日殴る蹴るの暴行を受けている。私の身に何かあれば彼らの責任だ」と手紙で訴えていた。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は09年6月のイラン大統領選以降だけで、15人が逮捕後の拷問などで死亡したと発表している。この事件で僕が感じたのは、著名な反体制活動家ではなく、一般市民でもネット上の政府批判は生命にかかわるということ。民衆の暮らしを描いたイラン映画には傑作が多く、劇中に登場した人々の顔が浮かび、このような思想・良心の自由がない生活から解放されることを切に願う。
 1月9日…先月、米国コネティカット州の小学校で男が銃を乱射し、児童20人と職員6人を射殺した事件は衝撃的だった。半年前にコロラド州の映画館で『ダークナイトライジング』上映中に70人の死傷者(12人が死亡)を出す乱射事件があったばかりなのに。米国ではこういった惨劇が起きる度に銃規制を求める声があがるけど、ことごとく「全米ライフル協会」(NRA)に潰されてきた。NRAは「悪党の銃に対抗できるのは善良な市民の銃だけ」と全国民に“護身用の銃所持”を訴え、乱射事件が起きるとむしろセールスの好機と厚顔無恥に動いている。NRAの理論でいえば、日本人はヤクザや猟銃から身を守る術がないため米国以上に犠牲者が出ているハズだが、米国の銃器犠牲者の年平均12000人に対して、日本は約10人だ(06年は2人!)。日本では刃物を使った犯罪が度々起きるけど、だからといって「皆が鋭い刃物を持ち歩くべきだ」とならないし、それが良策であることは先進国随一の低い殺人率(世界第2位)が証明している。
ニューズウィークのコラムが指摘するように、年間1万人以上の犠牲者を出している米国の銃は、悪党が計画的に使用するというより、ささいな喧嘩でカッとなった一般市民が手元にあった銃を発砲するケースが多い。簡単に命を奪える銃がなければ結果はまた異なるだろう。だが、NRAの副会長は「暴力的なビデオゲームに原因がある」「学校に武装警官が常駐すれば事件は防げた」と責任転嫁する始末。コロラド州といえば1999年に2人の高校生が13人を射殺したコロンバイン高校の事件が有名だけど、同高校には武装した保安官代理がいたにもかかわらず乱射を防げなかった。
銃規制派のオバマ大統領は副大統領をリーダーとする特別チームを設置し、銃規制強化に向けた対策を今月中にまとめるよう指示。さらに、NRAの圧力に対抗する為、先週ガブリエル・ギフォーズ前下院議員が銃規制に向けた政治団体を結成した。ギフォーズ氏は2年前に乱射事件で頭部を撃たれ重傷を負ったが、奇跡的に命を取り留めた人物だ。しかし、銃規制派の道のりは厳しい。なんせ、全米ライフル協会には圧倒的な資金力があり、2011年のロビー(議会)活動費は「全ての銃規制推進団体」の活動費の11倍以上。金銭に対抗するためには、米市民が具体的に我が身のことと受け止める必要がある。先のコネティカット州の小学校乱射事件の犠牲者たちの生前のフォトは、事態の悲劇性を語る(“26人”が数字ではなく、個々人の独立した命として伝わる)。オバマ大統領が追悼スピーチで涙をぬぐいつつ(米大統領がカメラの前で涙を見せるのは異例中の異例)、犠牲になった子ども達を「チルドレン」ではなく「ビューティフル・チルドレン」と言っていたのが胸に残る。


NRAは私たちの子どもを殺す
全米ライフル協会(NRA)の集会
に乗り込み、横断幕で抗議する
銃規制派(Newsweekより)
 1月8日…年末年始の番組レビュー特集!
●『平清盛・最終回』…エンディングで海の底の“都”にて、息子・重盛など平家一門が勢揃いするシーンに胸熱。時忠の表情もめちゃくちゃ良かった(彼だけあえて笑顔じゃなかったのも印象的)。この大河はどの俳優も素晴らしい演技だった。
/一方、最終回には「おいおいおい!」とツッコミを入れた部分が3カ所。
(1)一ノ谷の戦い、屋島の戦いがまさかのダブルカット。平忠度が都に歌を届けに戻るシーンも、敦盛の悲劇もなし…。良い話なのにッ!(2)平家を都落ちさせた源義仲と巴御前の出番無し!今のスタッフなら人間味溢れる義仲公を描いてくれると期待していたのに…嗚呼!(3)驚天動地、壇ノ浦の戦いで義経がワンカットも登場せず!赤ん坊時代からあれほど丁寧に義経の成長を描いてきて、壇ノ浦に出て来ないとかあり得ない。ラスト前の2、3話はスローペースだったから、そこを詰めればもっと平家一門の散り際が描けたハズ。予算がないなら海賊船制作費を壇ノ浦に回して欲しかった。
原作を読んだ人の話では、ゴッシーに踊らされている義経に、頼朝が「何故あやつはわからぬのじゃ。平家が何十年もかけて我らに示したことが、何ゆえ分からぬのじゃ」と怒るとのこと。そこがカットされると、頼朝の心が伝わらないよね…。ただ、清盛が武家政権の基礎を作って頼朝が完成させ、清盛がやり残した大陸との貿易を足利義満が完成させたことまで語っていたので、時代の先駆者・清盛のドラマとしては最終的にハッピーエンドとなって良かった。何とぞ、完全版ディレクターズカットを作ってくだされ。※他の大河の最終回は拡大版なのに、通常通りの45分だったし、総集編も例年より1時間短く、NHKは非情だ。
●『元禄繚乱・総集編』…中村勘三郎さんの追悼企画。1999年に放送された忠臣蔵の大河ドラマ。勘三郎さんは大石内蔵助の役。涙もろく親しみの持てる人間・大石が新鮮だった。石坂浩二が演じる吉良も、従来のような単純な悪人ではないのが良かった。討たれる前に「大石殿に聞きたいことがある。(私を)真の仇と思うてか!?」と叫んだことで、“真の仇”が浅野内匠頭を切腹させた5代将軍徳川綱吉であると訴え、心に迫るものがあった。吉良もまた徳川幕府の犠牲者。その後、大石が綱吉に「吉良殿を討ち取ったのは、上様への我ら精一杯の抗議につきまする」と弁じたシーンは素晴らしかった。結局綱吉は赤穂浪士を罪人として斬首するのではなく、武士の名誉である切腹を申しつけた。大石が自刃に向かう道すがら、同志たちに「お先に」と挨拶するシーンにグッと来た。勘三郎さん…本当に良い役者を日本という国は失った。
●『紅白歌合戦』…なんといっても美輪明宏さんの「ヨイトマケ」が圧巻。全部持って行った感じ。ジョジョラーとしては石川さゆりさんの背後に荒木先生が描かれた能面と、石川さんのかんざしがキラークイーンだったのがツボ。脱原発派としては、斉藤和義さんが「NUKE IS OVER(原子力は終わった)」と書いたギターストラップを付けて出演したことに感動。あの紅白で政治的メッセージを出すのは勇気がいること。斉藤さんに拍手。※この件を伝えた保守系の「J-CASTニュース」から悪意がプンプン。「“後で問題になったりしないといいけど”と疑問を呈する人もいる」と締めた後で、文末の補足で「なお、J-CASTニュースでは、「紅白歌合戦で『期待外れ』だった出演者」を紅組と白組を別々にワンクリック投票で聞いている」の一行。この誘導記事は何?めっさ恣意的。J-CASTニュースは良い記事もあるけど、こういうとこが姑息。
石川さんのかんざしがキラー
クイーン!天城越えの情念!
斉藤さんの「NUKE IS OVER
(原子力は終わった)」
●『新春TV放談(第5回)』…NHKや民放という垣根を越えて、1年間の良い番組をランキング方式で語り合おうという当番組。うおおおい!「ノンフィクション(ドキュメンタリー)部門」の発表はどうなった!?09年の第1回から11年の第3回まであったじゃん!昨年の正月は、前年に東日本大震災と原発事故があったから、ドキュメンタリー部門を選び難くて無かったのは分かる。『ETV特集・放射能汚染地図』が上位にくることに圧力があったのかも知れない。だがしかし!今年はやるべきだろう!「フクイチ原発は津波じゃなく地震で壊れた」っていう入魂のスクープ番組もあったのに!ドラマやバラエティーの良作は視聴率も高いし皆クチコミで知っている。ノンフィクションの隠れた良作にスポットを当て、再放送で見逃さぬように注意喚起する使命が業界関係者にはある!もはやテレビの裏話をするだけのスカスカ番組に成り下がってきた。来年こそドキュメンタリー番組を扱ってくれい!※最もホットな『タイムスクープハンター』の話題が出ないってどうなの!?
●『THE MANZAI 2012』…ずっと無冠の帝王的な存在だったハマカーンが優勝し、テレビの前でガッツ。5、6年前からこのサイトでもハマカーンを推してきたし。クリケットの話(4分20秒)、面白かったなぁ。スーパーマラドーナもやっと光が当たってきた。アルコ&ピースは2回目も同じネタで散ったけど、どうして別ネタをやらなかったのか(しかも1回目の方が面白かった)。1回目の後、審査員から“同じことはもうできないよね”って釘を刺されてたのに…。M-1のベテラン、千鳥と笑い飯が『THE MANZAI』でも奮闘しているのが嬉しい。
//タワーレコード新宿店にジョジョ・サンタナの巨大石像!ジョジョ展のヤツだ!これ、いつまで展示されるんだろう?
 1月7日…来月24日に開催される第85回アカデミー賞授賞式のノミネート作品が発表された!注目の作品賞候補は「レ・ミゼラブル」「リンカーン」「ゼロ・ダーク・サーティ」「愛、アムール」「アルゴ」「ハッシュパピー バスタブ島の少女」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」「世界にひとつのプレイブック」の9本。本命は最多12部門ノミネートを果たしたスピルバーグ監督の「リンカーン」(予告編/2分15秒)。リンカーン役のダニエル・デイ・ルイスがいいねぇ。主演女優賞には9歳(撮影時は6歳)のクワベンジャネ・ウォレスが史上最年少で、85歳のエマニュエル・リバが最高齢でノミネートされている。主要部門の候補データは映画コムにて。/それにしても「アルゴ」を見逃したのが悔やまれる。大阪は上映期間が短すぎ…。/アン・リー監督の「ライフ・オブ・パイ」の予告編(2分)、これ見るとめっちゃ展開が気になる。ポスターでは子ども向けのファンタジーと思っていたけど、もっと精神的に深い作品っぽい。あまりに評価が高いので見に行こうかな。
//アニメ『マクロス』が好きなアルゼンチン人が作った本気度300%のファン・ムービー、50秒しかないけれど、このクオリティーはスゴい!日本もガンバレ。
 1月6日…YouTubeで亡命ピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフ氏が演奏するブラームスの間奏曲を深夜に聴くのは極上のひととき。氏は日本の古典文学から“もののあはれ”の精神を学んだという。深く静かで穏やかな世界。
//最近、お薦め番組が殆どBSプレミアム。っていうか、何年も前から良いテレビ番組がNHKのBSに集中している。僕はNHKの回し者じゃないけど、NHKの衛星放送は絶対に契約して損はない。良い映画やオペラもしょっちゅう。文芸を愛する者には必需品。民放はあまりにアート番組がなさ過ぎる…。1日24時間、1週間で168時間もあるのに、テレビ東京の『美の巨人たち』とテレ朝の『題名のない音楽会』くらいしかアート番組(どちらも30分)がないってどうなの。
 1月5日…昨年度の私事ニュースの第1位となった、北関東から愛知県までの大巡礼。5日間で6台の車の助手席に座り、8人の読者の方に出会ったことを、昨年当日記にて約20回シリーズでレポートしたのですが、改めて加筆を加えたものを1本の巡礼記としてアップしました!読者の方々の話、歴史上の人物の逸話、何が墓マイラーとさせるのかなど、様々な切り口から書いています!
//ブランドのGUCCI、全世界約80店舗でショーウィンドウがジョジョ・ワールドに!ニューヨークパリ!日本でも青山店銀座店がすでにジョジョ化。大阪、京都、どんどん改装するらしい。スゴすぎる
 1月4日…よく新聞社がやっている“写真で振り返る1年”みたいなものを、僕もやってみたく!(2012年版)
  
(1)金環日食…5月21日に筆者撮影。一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなった。地面が消えて宇宙に浮いている感じ。宇宙と1対1で向き合う感覚。凄まじい感動。
(2)陸前高田の“奇跡の一本松”…7月29日に筆者撮影。言語を超えた荘厳さ。この後、一本松は保存のための防腐処理に入った。13年2月に同地へ戻って来るとのこと。
  
(3)大飯原発ゲート前の光景…サイト読者の方に送って頂いた画像。撮影は再稼働当日の7月1日。大飯原発のゲートに脱原発派が向かうのを阻止するため、機動隊がバリケードを作っている。そこへ雨。デモ隊の女性が機動隊員が雨に濡れないよう傘を差してあげている。機動隊員は敵ではない。戦うべき相手は利権の為に平然と嘘を垂れ流し生命を軽視する原発マフィア。
(4)石原元都知事の悪態…6月20日のアサヒ・コムから。脱原発派の市民グループが「東電の原発稼働の是非を問う住民投票」の実施を求める要望を、直接請求に必要な有権者の50分の1(約21万4000人)を大幅に超える約32万人分の有効署名を集めて東京都議会に提出した。だが、住民投票条例案は、自民、公明、民主(一部議員)などの反対で否決された。傍聴席の市民から抗議の声があがると、石原元都知事は「地獄に墜ちろ」のサインを送った。このサインは32万人に対して送ったも同然。まさにゲスの極み。
 
(5)KKK団員を救おうとする黒人医師たち…2012年にネット上で見た写真で最も胸を打たれたのが、おそらく1950〜1960年代に撮影されたと思われるこのモノクロ写真。ベッドの白人男性をよく見ると、白い三角頭巾を被っている。つまり、多くの黒人をリンチ殺人したKKK団だ。その白人男性を黒人医師たちが必死に助けようとしている。偏狭な思想を乗り越える1枚。
(6)怒りのパレスチナ支持デモ…ここ数年で一番インパクトがあった海外の報道画像は2009年にスペインで撮影されたもの。イスラエルによるパレスチナ人虐殺への抗議だ。この年、イスラエルの空爆で多数の民間人を含むパレスチナ人1300人以上が殺害された。小学校や国連施設まで爆撃された。上記写真では、イスラエル国旗の中央にあるダビデの星(ユダヤ教の象徴)がカギ十字になっている。凄まじいメッセージ性。どんな言葉よりも胸に突き刺さる。
 1月3日…ジャンパラ版の2012年10大ニュース・国内編、海外編に続き、プライベート編を以下にアップ。読者の方との交流&優しさに触れたことが1位です。
●2012プライベート版出来事TOP15
(1)茨城〜愛知までサイト読者の方に車で運んで頂き大巡礼→5日間で6台の車の助手席に座り、8人の読者の方に出会った。初対面の人も多く、従来の独りきりの墓参とは全く異なる、交流しながらの巡礼。助けて頂いたおかげで無事に行程を終えることが出来た。
(2)東北全県巡礼&地元の友人に被災地を案内して頂く→那須塩原(栃木)から青森まで岩手県民の盟友U氏と巡礼すると共に、石巻、陸前高田などの現状を直視。言葉を失う。そして、家屋だけでなく墓地も甚大な被害を受けていた。
(3)映画ファン・オフ(5月大阪、11月東京)、ジョジョ学会(10月)、サイト読者交流会(12月)にて多くの読者の方と出会う→映画トーク、ジョジョ・トーク、アート・トーク、たくさんの人と出会って一緒に好きなことについて語り合うのは最高のひととき。大阪まで遠方から来て下さる参加者の存在に心から感謝。これほどサイト更新の励みになることはないです
(4)ジョジョ展、ジョジョアニメ、ジョジョ立ちin東京ドームなどジョジョ25周年を大満喫→ジョジョファンには至福の1年でござった。25周年がこれほどまでのムーブメントになるとは!仙台と東京でジョジョ展初日の大行列を見た時に、“こんなにも同志がいる”と感無量に。グッズ展開も充実。四半世紀を経てのエシディシのフィギュア化など想像も出来なかった。この勢いは格ゲー発売などで2013年も続くだろう。
(5)子どもと初の遠距離旅行=静岡大巡礼(伊豆〜富士〜浜松)→子どもが少し大きくなって(夏の時点で2歳8カ月)、車での長距離移動に耐える体力がついてきたことから、お盆休みを利用して初の家族旅行(といっても、戦国武将メインの連日の墓巡礼だけど)。彼はすっかりお墓LOVEっ子に。
(6)毎週金曜日の脱原発集会に参加→関電・大飯原発再稼働に愕然。今まで原発推進政策への抗議デモはしたことがなかったけど、“さすがにこれはヤバイ”と関電本社前へ。日本国民は民度が高いから、電力業界に騙されていたことが分かったら、2度と稼働させないと思ってた。この国では“沈黙”は原発推進と同じ。
(7)金環日食、932年ぶり広範囲観測&金星の太陽表面通過→あれは言いようのない感動だった。あまりにスケールがデカすぎる。啓示を受けたような天界からの衝撃!自分が抱えている悩みなどすべて小さく思えた。
(8)小型飛行機で仁徳天皇陵など古墳群を天空巡礼→地上から見ているだけではイマイチ巨大さが分からない古(いにしえ)の古墳たち。その大きさを実感するべく、セスナ機で仁徳天皇陵や応神天皇陵などを上空から巡礼!
  筆者撮影。仁徳陵に胸熱!
(9)墓マイラーの大先輩・小川善明先生と京都を何度も巡礼→単に墓参するだけじゃなく、後世の人々のために墓地の全体図(地図)を描き上げてきた小川先生。広大な墓地では1カ所に数ヶ月をかけることも。著作「京都名墓探訪」は墓マイラーのバイブルだ。その小川先生が直々に京都の墓地を案内…嗚呼、夢か真か、なんという得がたい体験!
(10)「ノンストップ!」「ビーバップ!ハイヒール」(墓巡礼)、「MAGネット」(ジョジョ)などテレビ5回、ラジオ3回出演。現場での筒井康隆先生、ブラマヨさん、浅越ゴエさんのプロ意識に感服→ライフワークの墓巡礼やジョジョの魅力を公共の電波で吠えさせて頂けたことに、ただただ感謝。尊敬している筒井先生、そしてM-1やR-1の王者の方の仕事を間近で見させて頂き、アドリブやトークのテンポなどとても勉強になった。
(11)外国人と初めてネット電話で交流→海外ジョジョ・ファンの方とネットのテレビ電話でトーク。カメラで表情を見ながら地球の裏側の人とジョークを言って笑い合うのは、文明の進化を実感する出来事だった。すごい時代に生きていると思った。
(12)映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」「レ・ミゼラブル」「灼熱の魂」→2012年も良い映画を色々観たけど、3本を選ぶならコレ。人生について考えさせられると同時に、人間讃歌にハートが震える。
(13)「平清盛」に激ハマリ!→徹底した時代考証と芸術的な画面構成で、究極のハイクオリティー作品だった「清盛」。俳優の演技もどんどん良くなった。制作陣の努力は視聴率に反映されなかったけど、必ず再評価される時代が来る。1年間、夢を有難う。すべてのスタッフに感謝!
(14)「FF10」「FF12」「メタルギアソリッド(1〜3)」「ドラクエ8」の凄さを遅ればせながら知る→約10年前の時点でここまでゲームが進化していたとは。ビジュアルの美しさ、演出の上手さ、音楽の素晴らしさに感嘆。
(15)石材屋さんの業界団体で数回講演させて頂く→一般人に向けた講演で墓巡礼の魅力を熱く語り過ぎると引かれてしまい“アウェイ感”があるけれど、石材屋さんの前だとめっさホームグラウンド感があり、水を得た魚の如くトークできる。最高。
(番外編)認めたくないけど老眼の兆しあり。なんか、夏から目がかすむんだよね。近くのモノを見た後に遠くを見ると、すぐにピントが合わない。そして歯もピンチ。右下の奥歯グッバイ…やっべ。皆さん、歯はマジで大切に!
※今年もオフ会で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています♪
//箱根駅伝の順天堂の堀選手(アンカー!)が、スタートで花京院立ち、ゴールでジョジョ立ちレベル1。笑った!動画(25秒)※スポーツ報知の記事になってるし!
 1月2日…大晦日にアップした2012年10大ニュース・国内編に続き、海外編を以下にアップ。
●2012海外ニュースTOP10(カジポン選出)
(1)シリア内戦激化、死者4万人→滅茶苦茶な人権侵害が起きているのに、アサド独裁政権と親密なロシアと中国が安保理で拒否権を使う為に国連が機能せず。マジで拒否権なんて制度は廃止すべき。
(2)チベット焼身自殺→日本のメディアは殆ど伝えていないけど、チベットが大変深刻な状態に。中国政府によるチベット人弾圧に対する抗議の焼身自殺が急増し、今年11月だけで28人が焼身自殺を図った(2009年以来92人)。12月10日には16歳の少女が焼身自殺。中国政府は尖閣を侵略されたとアピールする前に、自らのチベットに対する侵略行為を問いただせ。
(3)パレスチナが国連で国家と認定される→国連総会において従来の「オブザーバー組織」から「オブザーバー国家」に格上げ。イスラエルや米国が反対するなか、圧倒的多数で可決された光景は感動的だった。世界はパレスチナの味方ということが世に知らされた瞬間。(4)ミャンマーで民主化運動の旗手スー・チーさんが国会議員に→ミャンマー“民主化”の動きは、軍事独裁政権のパフォーマンスという危惧を世界は抱いていたけど、スー・チーさんが国会議員になれたことから、従来の言論弾圧が大幅に緩和されたのは確実っぽい。グッドニュース。
(5)パキスタンの少女VSイスラム過激派→女性が教育を受ける権利を否定するイスラム過激派に対し、15歳の少女マララ・ユスフザイさんが勇気を奮ってネットで批判したところ、過激派メンバーに頭などを撃たれ一時重体となった。この先、彼女を保護する為、ノーベル平和賞を授与して過激派が簡単に手を出せないようにすべきと思う。
(6)米大統領選でオバマ氏が再選→大統領になる前のオバマ氏はガチのリベラル王道だった。これまでは再選を考えて思い切った行動ができなかったけど、4年後はもうないんだから、理想実現のためにガンガン突き進んで欲しい。
(7)イスラエル戦闘激化→イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザに対して無差別に近い爆撃を行い、多数の女性・子どもを含む市民約160人が死亡。対するパレスチナ側からのロケット弾攻撃でイスラエル人6人が死亡。※日本のメディアは「イスラエルの正当防衛」的な報道をしているけど、イスラエル兵が先にガザの民間人(子ども)を銃撃し殺害している。
(8)欧州ユーロ危機→債務危機が深刻化し世界経済に暗雲。ギリシャ大混乱。
(9)北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射に成功→いつものことなんだけど、なんで日本の選挙前に軍事行動を起こすわけ?今回の発射は12月12日で衆院選4日前。そりゃ保守票に流れるよ。自民をアシストしてんの?
(10)近隣国、まとめてトップ交代→露大統領はメドヴェージェフからプーチンに、中国共産党総書記は胡錦濤から習近平に、韓国大統領は李明博から朴槿恵に。朴氏は東アジアで初の女性政治指導者。中東ではエジプトのムバラク前大統領に終身刑が言い渡された。
/2013年は武器商人の懐が干上がるような1年になって欲しい。
 1月1日…皆さん、新年あけましておめでとうございます!今年は面白そうな映画がたくさん公開を待っているし、どんなアートや文学に出会えるのか楽しみですね。漫画でも「ジョジョリオン」「ちはやふる」「へうげもの」「3月のライオン」「ヴィンランド・サガ」「進撃の巨人」「ヒストリエ」「バガボンド」「ナルト」「原発幻魔大戦」など連載や新刊が盛り上がっている作品がいっぱい。人生は辛いことも多いけど、芸術家や作家たちが僕らの精神生活を豊かにしてくれる。本当にありがたい!
/日本社会は総ブラック企業化、原発事故被害、政治家・官僚の腐敗など問題山積。ウチのサイトは今年もアートと時事問題を積極的に語っていく所存。「芸術と政治は別」という意見は、国際交流については真実だけど、国内でこの立場をとるのは危険と歴史が証明している。「政治は別」と芸術家が政治的沈黙を守っているうちに、戦前の日本やドイツでは表現・内面の自由を弾圧する政権が生まれた。民主主義はアートの血液。良心の自由を抑圧しようとするあらゆる動きに逆らうし、そうでなければ文芸研究家を名乗れない。
/僕が感じている右傾化への懸念についての補足。先日、知人から「本気で安倍政権や橋下氏が徴兵制や軍国主義に走ると思っているの?」と聞かれた。僕が心配なのは、戦争を安易に可能にするシステムが出来上がってしまうことだ。戦前の日本は、一部の支配層が戦争を起こそうと思えば起こせるシステムだった。アメリカ相手に勝てるわけがないのに(当時のGNPは12倍差、石油は721倍)、出世を目論む軍人たちが愛国心のアピール合戦を始め、憲法の歯止めがないから止められなくなった。反戦を唱える者は“軟弱者”“非国民”のレッテルを貼られ追放された。開戦に反対する天皇の気持ちさえ無視。いくら安倍氏や石破氏、橋下氏が根底では平和主義者であったとしても、後世の為政者が同じとは限らない。日本人の国民性として同調圧力があり、良きにつけ悪しきにつけ、他人と合わせようとするために、右傾化すると元に戻せなくなるのが不安なんだ。戦前の日本が現にそうだった。だから、安倍政権が押し進めている、憲法改正を2分の1強の賛成で簡単に可能にしたり、集団自衛権を容認することに僕は反対する。後者は事実上、「日本がどこからも攻撃されていないのに米国が始めた戦争に参加する」もの。米国はあまりに軍産複合体(企業と軍部の複合体)が肥大化しており、経済振興策として定期的に戦争を行っている側面がある。1961年にアイゼンハワー大統領は、軍産複合体の危険性を次のように警告した「市民が安全と自由を手に入れる為には、巨大な軍産複合体への警戒を怠らず、それらに平和的手段と目的を持たせることが重要なのだ」。イラク戦争に際し、あるCIA顧問がこの言葉について「しかしその後、私達は“警戒”を怠ったのです」と語っていた。米国にベッタリの政治家が気嫌をとるために集団自衛権を振りかざし、若い自衛官の命を危険にさらすのはお断りだ。
最後に念押し。安倍政権や維新の会が戦争を起こすかどうかを論じたいのではない。政治家や軍人が心の中では戦争を避けたいと思っているのに、弱腰と見られたくないために過激にならざるを得ないシステムを作ってしまうこと、法律が良心の自由を守ってくれないために、否応なしに武器をとる道筋を作ってしまうことに抵抗しているんだ。第九条は自衛権まで否定しないから侵略者には徹底抗戦可能であり、お花畑な条文ではない。そして集団的自衛権がないからこそ、「大量破壊兵器の所持疑惑」など大義名分が怪しい他国の戦争に狩り出されることもない。現状がベスト(そのための“拡大解釈”)。※日米が開戦した1941年の年始、世論調査では国民の大半が、「日本とアメリカの利害は衝突しているが、戦争まではしないだろう」と答えていた。
//山本太郎さんの新春1発目のツイート「2013年、素晴らしい年にしよう。 長い闘いになんかできるかよ。とっとと決着つけようぜ!」に元気をもらった!






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