最新文芸情報


2007.9〜10

 10月30日〜明日から11月3日まで、仕事や墓巡礼、荒木飛呂彦先生の講演(11/2東北大、11/3青山学院大学)などで、東北地方及び東京へ行ってきます。この間のサイト更新はできないので、次回の更新は11月3日夜になります。野口英世や前田慶次、直江兼続、上杉謙信、支倉常長など、東北には素晴らしい人物が多く眠っているんですよ。//そういうわけで、番組表や誕生日カレンダーを多めに更新しておきます。//現在、東西で渋い展覧会が開催中。東京国立博物館の『大徳川展』(天下の三名物、茶入れ“初花”“新田”が出展)は12月2日まで、京都国立博物館の『狩野永徳展』は11月18日までッス!狩野永徳展のサイト、キャッチコピーのテンションが高くていいね♪//一昨日から風邪気味。季節の変わり目で日々の温度差が大きいので、皆さんも体調管理には気をつけて下さいね!
 10月29日〜このサイトのトップに掲げているガンジーの言葉「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」を、ここ数日間ヒシヒシと感じています。25日の日記に書いた残念な事件は、理解の範疇を超えたもので暗澹たる気持になったけれど、その後に、数え切れないほどの応援メッセージや、サイト保護の技術的なアドバイスを、個人メールや掲示板を通して戴きました。本当に、本当に、有難うございます。こんなにも多くの人の善意に触れて(まさに善意の大海)、改めてガンジーの言ってることは真実だと実感!まして、ジョジョは人間讃歌をテーマにしており、高い志と誇りを持っていればどんな悪意にも打ち勝てると描いています。沈んだ気持でいては作品の魂を受け取っていないことになってしまう。『黄金の精神』の見せ所ッス!/犯人に対しては当初から怒りの感情以上に、どうせ喜びを感じるなら、他人の悲しみではなく笑顔に感じて欲しいと思っている。周りの人を幸福にすることで自分も幸せになれる方がどんなに素晴らしいか。/このサイトで訴えている“人類は相互理解が可能”といったメッセージは「ただの理想主義」とキレイごとに聞こえる人もいるだろう。不遇な状態にある人は、脳天気に見え腹立たしささえ感じるかも知れない。でも僕は、ここで国際紛争やテロに触れているように、決して人類の善い面だけを見て、負の部分に目を瞑っているわけじゃない。「それでも人間は素晴らしい」と語りたい。そう叫び続ける大人の存在が、今の世の子ども達には絶対に必要と思うんだ。//微妙ジョジョ・ネタをひとつ。ジョセフ氏がポーカーの極意について語っている記事。第3部のダービー戦を思い出しますね♪
 10月28日〜今日のフィギュア・スケートのアメリカ大会、男子シングルは高橋大輔選手が第1位に!アメリカの会場で、全米チャンピオンのライサチェックを抑えて優勝したのはホント凄い。今季の曲“ロミオとジュリエット”(チャイコフスキー)の選曲も良い。2度転倒しても首位になるほど高難度のステップを連発して他の選手を圧倒していた。この冬も彼の活躍が楽しみ。僕が一番好きな彼のレパートリーは“ロクサーヌ”(4分18秒)。見る度に胸が熱くなる。ここで表現されているのは絶望的な恋の苦悩。歌詞を知らずに見ても演技に魅了されるけれど、歌詞の意味を知ると高橋選手の苦悶の表情の理由が分かり、さらに演技が心に迫ってくると思う。歌に登場する男は一人の娼婦を愛してしまい、その切実な想いを叫んでいるんだ「♪ロクサーヌ、お前に(娼婦街の)赤いライトは必要ない。善悪を考えずにカネのためにストリートを彷徨うお前。ロクサーヌ、もう今夜は派手なドレスで着飾らないでくれ。ロクサーヌ、今夜は他の男に抱かれないでくれ」。最後の部分は柔らかく訳したけど原文は“You don't have sell your body tonight”。1978年の発表時に“過激すぎる”として英国で放送禁止になった曲だ。※彼が使用しているのは映画『ムーラン・ルージュ』のサントラ。ポリスの名曲をカヴァーしたものだ。//お絵描き板の件は、まだ管理者の回答待ちです。//犬の名前ランクは3年連続で「チョコ」が第1位になったとのニュース。確かに僕が知ってるだけでもチョコは3匹いる!ちなみに2位はマロン、3位モモ、4位ソラ、5位ハナ、6位ココ、7位ショコラ、8位サクラ、9位ナナ、10位モカ。食べ物の名前が多いというか、茶色のトイプードルがたくさん見えてきますね。あと、昨年17位だったジャックが8位に急上昇したらしく、これは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック船長の影響らしいデス。
 10月27日〜絵板イラストの全削除の被害、ウチだけでなく今日も新たに他のサイト(2カ所)で出ているとのこと。全て同じ犯人。まるで何かに取り憑かれているかのよう。“お絵かきBBS.com”の掲示板によると、そこのトップで紹介されたサイトが標的になっている模様。確かに、ウチの絵板も紹介された日に被害を受けている。イラスト復帰の可否を含め、この件の対策についてサーバーを管理している“お絵かきBBS”運営主さんに事件後から問い合わせているのですが、今のところ返事はありません。おそらく今回の騒動の対応に追われているのだと思います。/どうやら、犯人は僕の管理パスワードを見破ったわけではなさそう。過去の絵が閲覧可能なのは、ひとつの絵板あたり600枚。犯人の投稿もちょうど600枚強。つまり絵を1枚ずつ削除したのではなく、数分間で600枚を大量投稿する特殊ソフトを使って、もともとあった絵を一気に過去ログとして流すことで消し去ったようです。問題は、短時間の連続投稿を禁止する設定をしているのに、どうやって投稿に成功したか。記録を見ると1秒間に2度も投稿している。パスワードを知らなくてもできるわけで、これを防ぐ方法が見つからないと、またやられてしまう。とにかく、予断を許さない状況です。

 10月26日〜昨日書いた事件は、ここが踏ん張りどころ。現在、お絵描き板のレンタル先の運営主さんに、被害前の状況までサーバーのデータを戻せないか相談中。なんとか復旧できるよう出来る限りのことをしたい。

 10月25日〜あまりのショックで茫然としている。過去4年間に5200枚もジョジョのイラストを投稿して頂いたお絵描き板が、心ない一人によって全て削除されてしまった。何もかもだ。常に新しい3000枚が閲覧可能な状態だったのに。方法は分からないけれど、片っ端から削除されてしまった。時間にして1時間。これまで数百人の絵師が心を込めて描き残してきたイラストだった。1枚の作品が完成するまでに4時間や5時間というものもザラだ。それが、たったの1時間で全部消された。跡形もなく。本気板修行板お題板アップロードだけでなく、初心者用の板までどれも見境なしだ。この“なしのりん☆社長”というHNの人物は、「ワハハハハ!」とコメントを残して行った。まるでゲーム感覚。あまりに酷い。3000枚を1枚1枚消す、その執念はどこからくるのだろう。他人が悲しむのがそんなに愉快というのが信じられない。ショックを受ければ受けるほど犯人を喜ばせると分かっているけど、この状況で打ちのめされないはずがない。自分が書いた文章が消されたのならまた書けばいい。でも、消えたのが4年分のみんなの絵というのが本当に辛いです。
 10月24日〜英語音声で見るアニメ版ジョジョがこんなにカッコイイとはッ!掲示板で教えて頂いた『DIO登場シーン』(9分52秒)は、DIOの声優がクールなゾクゾク声だし(登場は1分45秒あたり)、元々の設定が英国人だけにハマリすぎる!キャラやスタンドの英語の発音が分かってめっさ新鮮。ただ、この回は承太郎とジョセフの作画が崩壊してるのが残念。“よく似た別人”って感じなんだよね…。音響や背景が良いだけに、ほんとキャラだけ描き直して欲しい。でも、最終回の『承太郎VSDIO』(7分24秒、最初の20秒はアラビア語)は作画も安定しているので安心して見られる。「ザ・ワールド」は「ザッワーァルド」、「時は止まった」は「タイム・イズ・フローズン」。ジョジョ・ファンには、まったく新しい刺激的な体験っす!//中国、ロシア、インドが「ミャンマーに対する制裁強化には反対」と声明。なんでそういう結論になるのかな…。軍事政権は全く市民と話し合う気がない事が分かったのに、国際的な圧力なしで民主化できるわけがない。中国はチベットを、ロシアはチェチェンを弾圧しているから、人権問題に消極的なのは予想できるとして、インドが同調するのは残念過ぎる。ガンジーが泣いてるぜ…。//『50年後のベンツのデザイン』のニュースに興味津々。磁力で自由に車の形が変形するんだって!あと50年でこんな車が実際に走る時代になるのか、是非生きて確かめたいなぁ。90歳か…ウーム、これは厳しい。奇跡的にまだこのサイトを更新していたら、今日の日記に追記したい。「うお、07年10月の日記に書いた車のデザインの話、マジだった!」みたいな(笑)。※でも米国立大気研究センターが試算している「2040年、北極の氷消滅」は実現して欲しくないッス。こっちは33年後(汗)。
 10月23日〜あと3日でいよいよ野郎ども待望の『装甲騎兵ボトムズ“ペールゼン・ファイルズ”』が出ますね!ボトムズのTVシリーズから24年目の新作!OVAからも13年ぶり。3DCGのアニメというのが不安だけど、声優も郷田ほづみ氏のままだし、予告(2分49秒)もドラマチック。/“ボトムズ”とは“最低の野郎たち”という意味。これは「戦争に関わるものは、兵器も人間もすべて最低」という思いで付けられたネーミングとのこと(by「BSマンガ夜話」)。『ボトムズ』がリアル・ロボットアニメの最高峰と言われるのは、主人公の専用機がなく、大量生産されたメカ(鉄の棺桶)を次々と乗り捨てていく事。そしてガンダムの18mに対し4mという小さなサイズである事。ド硬派で全く華がない作品なので、女性や10代のファンが極めて少なく、80年代に青春を送ったオッサン世代の「漢(おとこ)の最後の砦」と言われている(爆)/TVシリーズは第一話の予告でいきなり“来週もキリコと地獄に付き合ってもらう”など、毎回予告編のナレーションが鮮烈で、友人と予告編だけを入れたビデオで盛り上がった記憶がある。全52話の中から、僕が好きなトップ10を以下に紹介。読んでるだけで若い人も興味がわくハズ!(こんなに濃いナレーションはそうそうない)
(10位)第8話「取引」…昨日の夜、全てをなくして酸の雨に濡れていた。今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が瓦礫の街に金を撒く。ウドは百年戦争が作ったパンドラの箱。質を問わなきゃなんでもある。次回「救出」。明後日、そんな先のことはわからない
(9位)第7話「襲撃」…ファウストはメフィストテレスに心を売って明日を得た。マクベスは三人の魔女の予言に乗って地獄に落ちた。キリコは素体に己の運命を占う。ここウドの街で明日を買うのに必要なのはジジリウムと少々の危険。次回「取引」。ウドの商売には死の臭い。
(8位)第32話「不可侵宙域」…何故にと問う。故にと答える。だが、人が言葉を得てより以来、問いに見合う答えなどないのだ。問いが剣か、答えが盾か。果てしない撃ち合いに散る火花。その瞬間に刻まれる影にこそ、真実が潜む。次回「イプシロン」。飢えたる者は常に問い、答えの中にはいつも罠。
(7位)第32話「イプシロン」…愛の究極に、憎しみの究極に、ともに潜むのは殺意。完全なる殺意はもはや感情ではなく、冷徹なる意志。人は神に似せて創られたという。それでは、神の意志に潜むものは、愛か憎悪か?次回「対決」。キリコは神を挑発する
(6位)第4話「バトリング」…もっとも危険な罠。それは不発弾。たくまずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。ウドは巨大な罠の街。そこかしこで信管をくわえた不発弾が目を覚ます。次回「罠」。キリコも巨大な不発弾。自爆、誘爆、ご用心
(5位)第13話「脱出」…何もかもが、炎の中に沈んだ。微笑みかけた友情も、芽生え欠けた愛も、秘密も。そして、あらゆる悪徳も同じだ。全てが振り出しにもどった。兵士は死んだ魂を疲れた身体に包んで、泥濘と、硝煙の地に向かった。次回「アッセンブルEX-10」。傭兵は誰も愛を見ない。
(4位)第35話「死線」…家族、望み、笑い、涙。かつてこの星に息づき溢れていたもの。それらはある日焼かれて、ひと握りの砂となった。砂は撒かれて地表を覆い砂漠となった。いま、嵐が砂を巻き上げる。怒りと悲しみの星の素顔が、荒れた空気に晒される。次回「恩讐」。吹きつける砂粒が心に刺さる。
(3位)第12話「絆」…降り注ぐ火玉。舞い降りる鉄騎兵。欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躙し尽くす。ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心。老いも若きも、男も女も、昨日も明日も飲み込んで、はしる。炎、炎。音を立ててウドが沈む。次回「脱出」。不死鳥は炎をあびて甦る。
(2位)第2話「ウド」…食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。牙を持たぬ者は生きていかれぬ暴力の街。あらゆる悪徳が武装するウドの街。ここは百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの市。キリコの体に染み付いた硝煙の匂いにひかれて危険な奴等が集まってくる。次回「出会い」。キリコの飲む、ウドのコーヒーは苦い
(1位)第39話「パーフェクト・ソルジャー」…初めから感じていた、心のどこかで。強い憎しみの裏にある渇きを。激しい闘志の底に潜む悲しみを。似た者同士。自分が自分であるために、捨ててきたものの数を数える。声にならない声が聞こえてくる。次回「仲間」。ひと足先に自由になった兵士のために。※イプシロンのことだよ(涙)。ちなみに予告編の文章はすべて(参考サイト)高橋良輔監督が自分で書いてます!
『装甲騎兵ボトムズ“ペールゼン・ファイルズ”』(アマゾン)
 10月22日〜今日メモッた豆知識。さかなクンいわく「ボラは成長するにつれて名前を変える出世魚。オボコ→イナ→ボラ→トドになることから、これ以上大きくならない状態を“トドの詰まり”→“とどのつまり”になったんですよ」。なるへそ。//連載再開した『ハンター×ハンター』の緊張感はたまらんね。演出力が別格っす。今日のも映画を観てるようだった。残り7回!/あと『ナルト』も盛り上がってきた。自来也(じらいや)が戦うと俄然魅せる展開になるね。もうこのままずっと自来也が主役でもいいくらい。//昨日アンコール放映された、“ゲゲゲの鬼太郎”の作者・水木しげるさんの戦争体験ドラマを観た。水木さんは21歳で南方戦線に徴兵され、ニューギニアで壮絶な体験をしている。米軍への突撃(玉砕)命令が出たので、水木さんの連隊は皆で突っ込んでいった。ところが上官が真っ先に戦死したので指揮する者がいなくなり、さらに米軍からの猛反撃にあい、“いま突撃して無駄死にするより、ゲリラとなって戦い続けよう”と81名が撤退した。軍司令部は水木さんの部隊が全滅したと信じ込み、新聞には「勇敢に華々しく全員玉砕」という“美談”として載せた。水木さんたち生存者はそんな状況になってるとも知らず、命からがら基地に戻る。上層部は死んだと思っていた兵士が生きていたことに絶句。彼ら81名は美談の為にも、この世にいてはならぬ存在だった。軍の結論は「必ず全員死なせなくてはならぬ」。生還者は“今度こそキッチリと死ぬ為に”再び突撃を命じられる。せっかく生き延びたのに、美談完成の為に部隊は散っていった。マラリアに感染していた水木さんは、爆撃で片腕を失いつつも生き残った。これは全て実話という。水木さんの部隊の軍医が上官に抗議していた言葉が切実だった。「参謀殿!到底勝ち目のない大部隊にどうして小部隊を突入させ、果ては玉砕させるのですか!」「時をかせぐ為だ。その間に後方を固め、戦力を充実させる」「しかし玉砕させる必要はないでしょう!玉砕させずにそれを考えるのが作戦です!玉砕で前途有意義な人材を失って…!」「馬鹿者!貴様それでも軍人か!(ボカッ!)」「あなた方は、意味もなく人を殺したがる、一種の狂人だ」「貴様!それでも日本人か!」「命を尊んでるだけですッ!」。終戦の翌年帰国した水木さんは、15年後にマンガ『墓場の鬼太郎』を発表し、売れっ子作家になっていった。現在85歳。長生きして下さい!//11月に刊行される『ユリイカ』の“荒木飛呂彦特集”、原稿の依頼が来て色々ジョジョの魅力を書いてるんだけど、“8千文字くらいで”と言われ“さすがにそんなに無理です”って答えてたけど、書き始めてみると、あれもこれもで1万7千字(!)になってしまった。これ原稿の半分がボツになるのかー。(>_<)
 10月21日〜今日はサイト始まって以来の実況更新。現在深夜1時、今年度のF1グランプリのワールド・チャンピオンが決定するる最終戦が今から始まる!ブラジルから生中継!例年は最終戦を待たずにチャンピオンが決まるんだけど、今年はハミルトン、アロンソ、ライコネンの3人が優勝圏内という、21年ぶりに三つ巴の戦いとなった最終レース。日本人ドライバーも佐藤、山本、中島と3人もいてやたら豪華!/ぐおお、優勝候補ハミルトン、ギアが壊れたのか!?/1:30、ハミ、18位最下位から11位まで戻ってきた!残り50周!/ライコネン、ガチガチ!/山本、空を飛んだね/さっきからCMが終わる度に決定的シーンが終わってるんですけど…!CMタイミング最悪/1:50、残り37周。中島がピットクルーをはねた…あんなシーン初めて見た。クルーも命がけ。落ち着け中島!/クビサ、アロンソを抜く!マジ!?/コバライネン、クラッシュ!/アナウンサー吠える「3人が同点になる可能性が!」「こんなマンガのような展開が実際にあるのか」「58年間の歴史で最もドラマチック」「神にしか演出できない」/2:00、ホンダ終了。ホンダは良いとこなしの1年だった。残り26周。/2:12、ライコネン、紙一重でマッサを押さえた!鬼神の走り!残り17周で現在1位!このまま行けば逆転でワールドチャンピオン!/完全無欠のスーパールーキー、ハミルトンは9位。彼が残り15周で5位以内になれば、このレースの優勝が誰であっても、ハミが世界王者になる!/ハミ、8位にアップ!/現状、アロンソは2位になれば3年連続で年間チャンピオンになる!/2:20、残り10周!/残り7周でハミルトン7位!あと2人抜けばハミが栄光を手に!/あぶね!5位&6位が接触しかけ!いま2台がスピンしてたら自動的にハミが優勝じゃん!/2:30、ライコネン、ついにファイナル・ラップ!逃げ切るか!?/2:32、ライコネン、悲願の初優勝ーッ!なんと、ランキング2位のハミルトン&アロンソとたったの1ポイント差でワールド・チャンピオンに!一時期は26ポイントもハミに離されて、今季の優勝は絶望視されていた。そこからの大逆転!03年、05年とランキング2位で苦杯をなめてきた彼。ライコネンは愛想のない男だけど、今はそこがいいと思うようになった(笑)。おめでとう!フェラーリ3年ぶりの復活!71周が終わってみれば、8台がリタイアという大荒れのレースだった。/2:40、国歌が流れ、ライコネンがシャンパンで顔を洗ってます(笑)。一瞬映ったハミルトンの淋しそうな笑顔に、ズキュン。今年は強すぎて憎たらしい時期もあったけど、あの切ない笑顔を見たら、来年こそは彼が優勝できるよう心から祈りたくなった。/今年のF1は本当に面白かった。来年までしばしの別れ。全ドライバーお疲れさま&楽しい時間を有り難う!

爽やかハミルトン 05・06王者アロンソ 今年はライコネン
毎回、酒に夢中のライコネン!
今回も表彰台に上がるなり、まだ他の
2人がいないのに速攻で一人酒を開始。
最後はトロフィーを置き忘れる始末…
「酒はかけるものではなく呑むもの」
そんなライコネンが好きです(爆)
 10月20日〜今日メモッた良い言葉。NHK教育『美の壺』で観音像など石仏を彫っていた石工職人・中澤茂政さんの言葉「僕が生まれるよりずっと前から、この石は石としてこの世に存在していたわけで、それを仏様に変えるっていう、そんなおこがましいことは考えておりません。これは、野に建てられて、年月が経って、やっと仏様になると僕は思っております」/『プロフェッショナル』に出てた教育者・荒瀬克己さんの言葉「やるべき時に、やるべき場所にいて、やるべき事をしっかりする。言うべき時に、言うべき場所にいて、言うべきことを言う。そして人事を尽くして天命を待つ。いつもそうありたい」。//和歌山電鉄・貴志駅の駅長が猫の“たま”になったと今年1月に報道され、一部で話題になった。そして今度はたま駅長の写真集が出るとのニュース。嗚呼、平和だ。//ジョジョ立ち・バージョン2のレベル設定を一部変更。花京院のポージングを13巻の「そうかな・ポージング」に決め、これを新レベル3としました。鬼教官の“そうかな”写真は昨夜送ってもらったものです(笑)。
 10月19日〜本日ジョジョ第7部“スティール・ボール・ラン”連載中の『ウルトラジャンプ』11月号が発売!ジョニィのモノローグで展開する前半部分は、ロードムービーを見ているようでとても心地良かった。なんとも味わいのある語り口っす。//『日本昔ばなし』のエンディング『にんげんっていいな』(1分14秒)。これを元ネタにしたジョジョ版『にんげんっていいな』(1分15秒)を掲示板で教えて頂いた。めっちゃカワイイ!なごみまくりデス〜♪メタリカまでキュート(笑)//昨日発売された週刊文春に、荒木先生の自宅のリビング写真がカラーでドーンと出ていて驚いた。今まで仕事場の様子がTVや雑誌で紹介されたことはあったけど、自宅(新居)は初めてだと思う。植物模様の壁紙で囲まれたヨーロッパ調の落ち着いたリビング。大きな木製の家具から気品が漂う。先生いわく「基本的に物欲はないんですよ。テレビなんて20年前のだけど、壊れないからそのままだし。でも、お茶を飲む空間だけは譲れない。その為にソファとか音楽とかいろいろ揃えて、お茶の為の人生か?っていうくらい(笑)」「1日に6回くらい飲む」「キッチンには2階にお茶を運ぶ為の食堂用エレベーターがある」。何という優雅さ。お茶の話ばかり。リビングには陶器の女神像と共に、ジョナサンのブロンズ像(レベル1・ジョジョ立ち)も並んでいた。背後にはゆったりと曲線を描く白亜の大階段も見える。一般に漫画家というのは常に締め切りに追われてアクセクしているイメージがあるけど、先生は週刊連載の頃から徹夜をしないどころか、週休2日を徹底していた。それでいて連載を一度も落としたことがない。凡人の僕は部屋中をのたうち回って文章をひねり出すけど、天才というのはお茶を飲みながら物語を考えるのかと、あらためて畏敬の念を感じました(汗)。※“あの階段がカーブしているのは、転んでも一気に落ちない為の老後対策”と童顔の先生が言うのが可笑しかった。(*^o^*) @JOJOさんに小さな画像が出てますね!
 10月18日〜『解体新ショー』の面白雑学まとめ!/『イビキはなぜ出る?』…人は眠ると筋肉が緩むので、仰向けに寝ると重力で舌が垂れ下がって空気の通り道(気道)が狭くなる。すると呼吸の時に喉の奥(のどちんこ)が震えて音が出やすくなる。一方、横向けに寝るとイビキをかきにくい。舌が横にずれるので気道が狭くならないからだ。野生動物は基本的にイビキをかかない。イビキは天敵がいない動物だけの特権。仰向けに寝ると無防備になるうえ、自分の居場所を音で知らせてしまい非常に危険だからだ。実験でも動物園でイビキをかいたのはライオンだけ。ライオンは天敵がいないので、堂々と仰向けに寝ていた。また、家庭で飼っている犬や猫も、完全に安心している場合はイビキをかくことがある。家族や友人のイビキがうるさいと思う人は、「イビキは“あなたの横にいるとこんなにリラックスできる”という、眠ってる人からの愛のメッセージ」(by麒麟・川島)と考えると、イビキの印象も変わってくるのでは(笑)。/『歯ぎしりは誰もがしてる?』…人間は自分で気付かないだけで、誰でも寝ている時に歯ぎしりをしている。ただ強弱の違いがある。実験では美味しい御飯を食べてフカフカのベッドで快眠した時の歯ぎしりに対し、苦手な料理を食べ、ホラー映画を見て、薄く固い布団で寝た場合は、3倍も歯ぎしりの力が強くなっていた。噛むことで血液中のストレス物質が減少することから、歯ぎしりは大切なストレス解消行動といえる。悔しい時に歯を噛みしめるのもストレスに対する反応。年代別では一番よく歯ぎしりをするのは高校生。受験でストレスが多く、無意識に鉛筆を噛むのもストレスを解消しようとしているからだ。ちなみに起きている時よりも睡眠中の方が噛む力は強くなる。起きている時は脳が噛みすぎないよう力をコントロールしているけど、眠ると無意識になるので歯がすり減るくらい強く噛んでしまう。被験者は起きてる時にグッと噛んでも力の強さは91kgだったのに、睡眠中の歯ぎしりは121kgもあった。意識して噛むより無意識の方が強いなんて不思議だね。※効果的なストレス解消法→30秒くらい強く噛みしめてパッと力を抜く。3回も繰り返すとかなりラクになるとのこと!/『耳たぶはなぜ複雑な形なのか』…耳の中で複雑に反射させて、一瞬のうちに音の方向を判断するため。もしも耳の穴だけを残して耳のヒダを全部覆ってしまうと、音の左右は分かっても、前後や上下から来る音は方向が分からなくなる(背後の音が頭上に感じたり、上からの音が前に聞えたりする)。ヒダが音の強弱を生み出し、脳が経験から方向を判断するんだ。ヒダが作り出す音の違いから音の来る方向を聞き分けていた。//伊勢の赤福もち(創業300年)、さらに偽装発覚。大好物だっただけに残念。牛乳と食べると超ウマいのに…。
 10月17日〜ジョジョは20年も連載が続いているのに、ごく一部が映像化されただけで、まだ地上波としてオンエアされていない。そんな状況にシビレを切らしたのか、手書きアニメでジョジョ愛を爆発させた猛者がいる!掲示板で教えて頂いた第5部のOPムービー(1分31秒)がソレ!自主制作なので動きがカクカク気味とはいえ、気合いでここまで作りあげたのはスゴイ!脱帽ッス!(ジョルノが一瞬ディオと並ぶシーンにゾクゾク)//大阪人はよくせっかちと言われるけど、それが本当かデータで検証する番組が面白かった。国際交通安全学会の調査では、大阪人の歩行スピードは平均秒速1.6mで、これは世界一の速さとのこと!青信号をちゃんと待つ歩行者の割合は、東京の47.3%に比べ、大阪は10.5%しかいない。動く歩道の上でも大半が歩いている。この“少しでも早く”という気持は技術進歩をもたらし、今では全国の鉄道駅で見られる自動改札機は大阪が発祥の地(1967年)。鉄道・バスの共通プリペイドカードも関西で初めて導入され(1996年『スルッとKANSAI』)、数枚のコインを一気に入れられる券売機も大阪発。大阪生まれの僕はずっとこのスピードなので、せっかちという感覚は皆無だったけど、色んなデータを見てるうちに“なるほど紛れもなくせっかちだ”と妙に納得してしまった(笑)。※番組ではこれを“余裕がない”と言わず、「時間を出来るだけ無駄にせず有効に使うという合理性を追求した結果」とポジティブに締めくくっていた。//ある日本語学者が、恋愛の時間的な流れを分かりやすくする為に、日本人は植物の成長にあわせて、いつしか恋愛をたとえるようになったと語っていた。確かに、恋が芽生える、恋の花咲く、恋が実る、恋に散ったと、植物と恋愛をかけているね。言われるまで気付かなかったなぁ。恋の悩みを抱え、自然に癒しを求めて眺めているうちに、そんなたとえが生まれたのかも知れないね。外国語でも恋を花にたとえることがあるのかな? (*^v^*)

 10月16日〜今年のベネチア国際映画祭にて25年ぶりに美映像で甦り拍手喝采を受けた映画『ブレードランナー・ファイナルカット』が、日本国内でも上映されることが決定!現時点では東京・新宿バルト9(11/7〜)と大阪・梅田ブルク7(11/24〜)の2館のみだけど、とにもかくにも大スクリーンで観られることが確実になって嬉しいーッ!銀幕で見られるのはこれが最後のチャンスとのこと。遠方から足を運ぶ価値はありマス♪//俳優のジム・キャリーがミャンマー軍事政権への武器輸出禁止を記者会見で訴えた。キャリーいわく「軍政は武器を自衛のためではなく、国民に対して用いている」。喜劇役者としてブレイクしたキャリーがこうした政治的な会見を行うことは、勇気のいることだと思う。ハリウッドの俳優は、イラクへの介入に反対し続けているジョージ・クルーニーや、ショーン・ペンなど、オスカー俳優でも自分の言葉でハッキリと信念を語る人が多い。ディカプリオは私費を投じて環境破壊を告発するドキュメントを制作した。最近、最も感銘を受けたのはアンジェリーナ・ジョリーが先月国連で行った演説。イラク戦争で400万人以上が難民となり、多くの子ども達が学校に通えなくなった現状を踏まえ、「ユニセフの要求額はイラク戦費のわずか8時間分に過ぎません。ほんの数時間分の資金で15万人の難民の子どもたちが学校に通えるのです。教育以上に精神を育て、自由を与えてくれるものはありません。教育を受けた子ども以外に戦いを止められるものはありません」。彼女はまた、「私たちの社会の優先順位はとても奇妙。援助すべき状況には経費を支出せず、結局はそれが戦争へつながり、さらに費用がかさむことになっています」とも。まったくもってその通り!日本の俳優も、もっと世界情勢について自分の思いを語って欲しい。※02年の世界の年間軍事費は7940億ドル(約95兆円)。一方、国連の年間予算はたった13億ドル(約1500億円)。軍事費の約600分の1しか国連の予算はない。
 10月15日〜ドギャン!!パソコン関連の書籍を出版している『アスキー』WEB版のライターさんから2週間前に取材を受けたのですが、その時のインタビューがトレンド・コーナーで紹介されましたッ!このサイトの歴史や、毎日更新を続ける理由(原動力)について、暑苦しいほどに吠えまくってます(笑)。ライターさんの質問が、墓巡礼、ジョジョ立ち、映画、仏像など多岐にわたっており、僕の方もテンションがあがって“ガップリ四つ”で質問に答えたつもり!パパーッと読める量なので、よかったら御一読下さいね〜♪o(^o^)o ※でも顔写真は見ない方が、皆さんの健康のためには良いですヨ(汗)。

 10月14日〜今日メモった良い言葉「“私は生きている”と言いさえすれば、どんな苦しみにも打ち勝てる気がする。地下に閉じこめられ見えなくても、太陽があるって分かっていることが重要だ」(映画『カラマーゾフの兄弟』から)。//UFO関連の番組というと写真の真偽ネタに終始するのが一般的だけど、先日の『モクスペ』(日テレ)はそこから先の“政府の対応”まで踏み込んでいて面白かった。以下はまとめ。/04年3月にメキシコ空軍のパイロットが撮影したUFO映像を、メキシコ政府は世界で初めて国として“真実”と認め話題になった。日本政府はUFOの存在をどう捉えているのか?05年3月の参議院総務委員会で山根隆治議員(民主)が国会史上初となるUFOに関する質問をした。答弁したのは麻生太郎総務大臣(当時)。「国会は今までUFOを取り上げていないが、(麻生)大臣はUFOを見たことがありますか?」「おふくろは見たと言ってえらい興奮して帰って来たことがある。米国の人工衛星が昭和40何年に上がった時に、後ろにUFOが3機付いて一緒に周っていたと当時話題になった。膨大な数の星の中に地球にしか我々みたいなのがいないと言うのは、いくら何でも想像力がなさ過ぎる。似たようなのがたくさんいてもおかしくないと、私は思っております」。短いやり取りだけど、麻生氏が言う“いないと思うのは想像力不足”に大賛成(この言い方も上手いね)。/現役国会議員にアンケートをとった結果、『UFOは実在すると思いますか?』という質問は、“はい”62%、“いいえ”23%、“わからない”15%という結果に。実に半数以上の議員が存在を信じている。『欧米に比べ日本はUFO対策が遅れていますか?』は、約7割の議員が“遅れている”とした。『日本はUFOからの攻撃に対応策はありますか?』には“いいえ”がこれも70%。多くの議員が「UFOの存在を信じるが対策はない」と答える中で、現防衛大臣の石破茂氏は大真面目にこの問題について回答。「私はUFOが襲来した時にどうするか随分議論してきた。まずは領空侵犯として警告。接近する相手に“このまま進めば日本の領空に入るので即座に方向を変え退去せたれたし”と通信を送り、無反応であれば翼を振ったり、それでもダメなら曳光弾(えいこうだん、発光弾)を撃つ(緑→赤の順で発射すると迎撃通告)。地球に来るくらいの生命体なら、それくらいの知識はあるだろう。だが警告が何も伝わらなかった場合、これを撃墜するのか。そうなると日米で議論になるのは核兵器の使用。小型限定の核を日本は持っていないので、安保条約に基づいて米国に核を撃ってもらうのかどうか。少なくとも法律の枠組みは作っておくべきでしょう」。現役の防衛大臣が真剣にUFO対策を語る画をとった日テレは良い仕事をしたね。いずれにせよ、やって来るUFOは攻撃方法など語らなくてもすむ友好的な異星人であって欲しいものだね。/天文学者の故カール・セーガン博士は、「仮にUFOが存在していれば、人類、特に科学者の希望になる」と言っていた。科学が発展すると武器が進化し、戦争で絶滅する可能性も高くなる。UFOは戦争を克服して、超高度文明に到達することが可能という証。だから平和的な連中しか地球まで来られないと考えていた。説得力あり。
 10月13日〜友人が海外の面白いサイトを教えてくれた。自分の命日が分かるという『死の時計』(デス・クロック)だ。打ち込む情報は生年月日のほか、肥満度(BMI)、喫煙、性格(四択。ノーマル、pessimistic悲観的、sadistic攻撃的、optimistic楽観的)など。肥満度のBMIは測定サイトがあるので、最初にここで調べてから『死の時計』に行こう。ちなみに僕の命日は、2041年9月5日の木曜日らしい(74歳)。ご丁寧に残り時間も「あと10億8千万秒」と教えてくれた。あと34年かぁ。っていうか、まだ34年も生きられたら御の字っすよ。それだけあれば、このサイトも生きてるうちに完成できる!(笑)もちろんこの命日はあくまでも目安。でも“木曜日”とか“残り何秒”とか具体的に書かれると、自分が必ず死ぬことを再認識できて、今を大切にしようって思えるよね♪//静岡で柴犬が人命を救ったニュース。飼い主ではなく隣人を救ったというのも、田舎の温かさを感じるなぁ。記者の文章もホッコリしていい。//今TVで活躍しているお笑い芸人の多くは、90年代の最初の5年間にデビューが集中している。先週の『アメトーーク』で正確な芸歴年表(初舞台or初仕事をデビュー扱い)を作成していたので以下に紹介。これで先輩後輩が一目瞭然。
89年デビュー…雨上がり決死隊、ネプチューン名倉
90年…カンニング竹山、FUJIWARA、千原兄弟、ネプチューン原田・堀内
91年…くりぃむしちゅー、ナインティナイン、バナナマン日村、宮川大輔、よゐこ、ほっしゃん
92年…藤井隆、劇団ひとり、土田晃之、ココリコ、オアシス
93年…ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則、中川家
94年…ふかわりょう、ロンドンブーツ、アンタッチャブル、山口智充、オセロ、ペナルティ、バナナマン設楽、ますだおかだ、長州小力、にしおかすみこ
95年…タカアンドトシ、チュートリアル徳井、次長課長、ブラックマヨネーズ、スピードワゴン、おぎやはぎ、ガレッジセール、有吉弘行、フットボールアワー
96年…品川庄司、カラテカ
こうやって見てると94年と95年が当たり年というか、異常に濃いねぇ(笑)。
 10月12日〜3日前にアップしたチェ・ゲバラの巡礼レポに画像を10枚追加!ゲバラがサトウキビをかじってる写真がいいなぁ。//マスコミに情報統制が敷かれているミャンマーから、恐ろしい情報が漏れ伝わっている。なぜ軍事政権は反政府デモが10万人規模になるまで放置していたのか?実は、反政府的な考えを持つ市民をあぶり出す為にわざとデモに手出しせず、市民に紛れ込んだ国軍情報部が参加者を徹底的に撮影していたのだ。現在、これらの映像をもとにデモ参加者を連日摘発&連行しており、多数が行方不明になっている。今回の民主化運動は僧侶が中心になっていたので、僧侶が根こそぎ連れ去られた無人の寺院も多いという。釈放された市民は多くの人間が拷問死するのを目撃しており、CNNはヤンゴン市内の川に僧侶や民間人男女15人の遺体が浮かんでいる様子を伝えている。外国人(長井さん)であろうと問答無用で射殺する国軍の体質を考えると、反政府デモに参加した自国民への拷問は想像するのも恐ろしい。むしろ先月のデモ弾圧時よりも、今の方が戦慄すべき状況になっていると言える。殺された僧侶や市民は200人とも千人とも言われており、今回の出来事で、「デモに参加すると顔を写されて後で殺されるかも知れない」と市民は怯えきっている。それこそがまさに軍政の狙い。恐怖を植え付けることでデモを不可能にする。/一連の状況を受け、昨日、国連安保理がミャンマー軍事政府に対して「平和的なデモへの武力弾圧に“強い遺憾の意”を表明する」と議長声明を出した。悲しいかな、制裁はなしという骨抜きの声明。圧力になるどころか“国連恐るるに足らず”という軍政の高笑いが聞こえそうだ。当初、米英仏は「弾圧の即時停止」「全政治犯の解放」など軍事政権に要求する予定だった。ところが軍政と親しい中国が「内政問題であり国際的脅威ではなく制裁も役立たない」と抵抗。ロシアも消極的。“議長声明”は全会一致でなければ出せない為、結局は圧力となる文言は削除され、“強い遺憾の意”に留まった。最悪なのは今後も弾圧が続いた場合に“さらなる措置を検討”としていた案も、「安保理は注視し続ける」に変わってしまったこと。“注視”って…。こんな弱腰声明では、国際社会の支援を心の支えに勇気を振り絞って立ち上がったミャンマー市民が“我々は世界に見放された”と思ってしまう…。/ミャンマー軍政への日本からの直接投資は約240億円(88年〜06年5月までの累計)。これは僕らの税金なので他人事じゃない。また独自に経済制裁を行っている米英も実は「制裁前の企業投資は例外」という“抜け道”を残しており、米大手石油企業(シェブロンなど)が石油・天然ガス開発で年間約5億ドルの収入を軍政にもたらしている。英国の投資はEUで一番(年間貿易額70億円)。中国がミャンマーとガス・パイプラインの契約を交わす以前から、ユノカル社(米国、同社はアフガンでもガスをゲット)やトタル社(仏)が10億ドルを投資してガス・パイプラインをモノにしている。どの企業も制裁対象外というのが現状だ。/では、軍政は倒せないのか?わずかながら朗報もある。2日前の報道では、軍の将官5人と兵士約400人が“命令不服従”で拘束された。彼らの部隊は鎮圧作戦の命令を拒否し、僧侶の前で武器を置いて許しを請うたという。軍内部のこの動きは大いなる希望だ。役人たちも、駐英ミャンマー外交官が弾圧に抗議して辞表を提出している。ミャンマー外務省を10年務めたこの外交官いわく「私は仏教徒だ。政府が平和的な僧侶を逮捕し暴力を振るっている。そんな展開は人生で一度も見たことがない」。/国際社会は次の一手をどうするか。内容が骨抜きであろうと、ともかく議長声明は出た。この声明に強制力はなくとも、これで状況が改善されなければ制裁や非難決議という次の段階に進む突破口になる。近々、国連事務総長特別顧問がミャンマーを再訪・調査するので、その報告に注目していこう。/国連薬物犯罪事務所はミャンマーのケシ栽培が急増していると10日発表。麻薬の原料となるケシ栽培の生産量は世界第2位であり、これも深刻な問題だ(1位はアフガニスタン)。
 10月11日〜“しゃっくりで生命40億年の歴史を体感!?”--恒例『解体新ショー』まとめ。『しゃっくりの正体』…最新の学説ではしゃっくりと生命の進化の関係が指摘されている。僕たち人類は、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類と進化してきた。両生類のカエルはオタマジャクシの頃は水中でエラ呼吸をしている。陸地に出る前に肺ができるけど、そのままでは肺に水が入ってしまうので、肺の入口に“門”を作って水の進入を防いでいる。この“門”の名残が人間の“声帯”。普段僕らが呼吸している時は声帯を閉じる必要がない。ところが何かの拍子で声帯が刺激を受けると、太古の記憶が呼び覚まされ、肺が空気を吸い込もうとしているのに(声帯が)閉じてしまう。これがしゃっくりの状態。人間が胎児の時は羊水に浸かっており、おたまじゃくしと同様で肺を使うと溺れてしまう。それを防ぐ為に声帯が閉じている。産まれた時に泣くのは声帯が開いて肺に空気が流れ込むようになった証。赤ちゃんは母親の胎内でずっと声帯が閉じていたので、閉じるクセができている(だからミルクを飲んで食道が刺激を受けるとしゃっくりする)。子供がよくしゃっくりをするのも胎児の名残り。大人になるにつれ脳が声帯をうまくコントロールするようになり、しゃっくりが出なくなる。今度しゃっくりした時は“昔は水中で生きてたんだよなぁ〜”と進化の歴史を味わってみませう(笑)。※ヒックと高い音が出るのは、息を吸っている時に声帯が閉じて空気の通り道が細くなってるから。/『乗り物はなぜ眠くなる?』…原因は「揺れ方」。調査の結果、眠りやすい路線があったり、車両の中央よりも連結部分に近い座席の方が眠りに落ちやすいことが分かった。寝ている人が多い場所に共通していたのは「1秒間に2回の揺れ(2ヘルツ)」。このリズムだと人は内臓が共振して眠りやすい。人間は胎児の頃に母親の胎内でプカプカ浮かんでいたので、“揺れ”を心地良いものと認識しているという(赤ちゃんはゆりかごが好き)。※試しに秒針を見ながら1秒間に“ガタン・ゴトン”と2度体を揺らしていると、僕はそれだけで眠くなってきた(笑)//先週始まった新番組『ガンダム00(ダブル・オー)』。戦争根絶を目指す私設軍が保有する4機のガンダムで世界中の紛争に介入し、圧倒的な火力で強制的に戦争を終わらせようとする。“戦争行為を禁止する為に戦争する”という矛盾を含んだストーリーを、この先どこまで掘り下げることが出来るのか、第2話以降も見ていくつもり。それにしても出てくるキャラは相変わらず男女とも美形ばかりで非現実感がアリアリ。初代ガンダムのアムロは決して美少年ではないし、仲間のカイ、ハヤト、リュウ、ブライトも、みんなハンサムとは言い難い。女性陣も萌えゼロ(セイラさん怖いし)。敵もランバ・ラルや三連星などオッサン中心(数少ない美形キャラのシャアはマスクで分からないし、笑)。だからこそ、敵も味方も人間味があった。僕の感覚が古いだけかも知れないけど、最近のガンダムはキャラの目が大きすぎたり、アゴが細すぎ&足が長すぎでヒトに見えず、物語に入り辛いものがある…(それでも00はSEEDより少しマシになった)。//@JOJOさんを見て『ディアボロの大冒険』がバージョン・アップされていることを知った。ミニ・ゲームが追加されたうえに、グラフィックが良くなったキャラもいるし(スタプラ良い!)、無料ゲームでここまで作り込んでくれる製作者には、ただただ脱帽するのみ!
 10月10日〜“星の王子さま”の作者サン=テグジュベリは、小説『夜間飛行』の中で「一度犯した失敗は今後もう起こりにくいので、この先、失敗する可能性はひとつ減ったことになる」と“それが失敗の長所なんだ”と語った。孔子もまた「過ちて改めざる、これを過ちという」と説き、フリー・ダイビングのピピン選手は「何回しくじろうと問題じゃない。むしろ人間の本領は何回立ち上がって前へ進むかだと思っている」とした。--現在発売中の時計専門誌『Chronos(クロノス) 日本版』11月号に映画コラムを載せたんだけど(P.25)、細かい句読点まで何度も校正したにもかかわらず、肝心の名前が下書き段階の“梶尾治”(本名ですらない)のままで、「カジポン」に修正するのを忘れていた!やってしまった。過去に墓関係の連載依頼はあったけど、映画コラムは初めてなので、めっさ気合いを入れて文章を書いたのに、名前が別名とはオー・マイ・ガッ!/紹介した映画は恋愛ファンタジーの傑作『ある日どこかで』(1980年公開)。主演はクリストファー・リーヴ。ちょうど今日が04年に52歳で他界したリーヴの3回忌になる。リーヴといえば一般的に“スーパーマンの役者”として語られるけれど、僕にとっては『ある日どこかで』の主人公リチャードだ。/リチャードは宿で偶然見かけた70年前の古い肖像写真の女性に心を奪われ、写真を前にひたすら恋心をつのらせてゆく。既に故人である彼女に惚れても、想いが届くことはありえない。しかし、彼の燃え上がる情熱が奇跡を起こす。彼は時の壁を突き抜け、20世紀初頭へトリップしたんだ!“ひと目会いたい”という一心で彼女の居場所を探し出し、ついに本人を目の前にした彼。あの肖像写真が特別に思えたのは過去に理由があった!果たして彼女はどういう人物で、2人にいかなる運命が待ち受けているのか!?/この映画は、ラフマニノフの美しい音楽と、印象派の絵をモチーフにした撮影方法(圧巻の映像美)、そして俳優達の名演によって、いつまでも心に余韻が残る魔法のような作品になっている。リーヴ本人は落馬事故で全身麻痺となり、10年間のリハビリ生活の末に短い人生を終えたけれど、『ある日どこかで』は恋愛映画の古典となって多くの人に感動を与え続け、彼の名も何十年、何百年と、時空を超えて語り継がれていくだろう。マイナーな映画だけどコアなファンが多いため、大抵のレンタル店に置いてある。是非レンタルして観て欲しいデス。/『クロノス』は時計専門誌なので、“コラムでは時の流れがメインになった映画を紹介して下さい”とのこと。「ニューシネマ・パラダイス」「スモーク」「トーチソング・トリロジー」など、時が絡む映画は人生の深みを語る名作が多いので、僕としても書き甲斐がある。※『ある日どこかで』は30年近く前の映画なので、誌上では完全ネタバレで撮影裏話などを書いています。良かったら手にとって下さいね♪(#^.^#)
『ある日どこかで』は“ただ純粋に愛し抜く”、それを描いた作品。男が主人公の直球型恋愛映画は少なく、“野郎が泣ける恋愛モノ”としてカルト・ムービーになっている。公開から四半世紀を経た今でも、毎年10月最後の週末に、ロケ地となったミシガン州マキノ島のグランドホテルで上映会が催され、世界中から集結したファンが熱い涙を流している。
『ある日どこかで』(アマゾン)
 10月9日〜「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救い難い理想主義者と言われるならば、出来もしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう、“その通りだ!”と」(チェ・ゲバラ)。今日は39歳の若さで散ったラテンアメリカの英雄ゲバラの、没後40年の命日。これを機に『あの人の人生を知ろう〜チェ・ゲバラ編をアップ!以前に公開したゲバラの墓参レポを加筆し、画像も大幅に増やして再構成しました。男の中の男、ゲバラがどんな人物か詳しく知らないという方は、是非ご一読を!キューバでの巡礼そのものも、20年にわたる墓マイラー人生の中で、間違いなくTOP3に入るキョーレツな体験となりました。
かつてこんな漢が実在した!『1960年頃、世界で一番
かっこいい男がチェ・ゲバラだった』(ジョン・レノン)
 10月8日〜『フラガール』で蒼井優さんのダンス(吹き替えなし!)に圧倒された人も多いと思う。そんな方にお薦めしたいのが、映画『花とアリス』の中で彼女が踊ったバレエ・シーン(5分)。オーディションを受けに来た彼女が特技欄に書いたバレエを見せることになり、紙コップを靴の先に差込んで踊るというもの。特に4分10秒からの右足を高くあげるストップ・モーションは、あまりの美しさに映画館では場内から溜息がもれた。単に女優として演技が上手いだけでなく、バレエで5分も観客を引き込むことが出来るなんて脱帽っす。若い頃にこの映画に出合ってたら、絶対にバレエを習っていただろうなぁ。//今日メモッた良い言葉。米国のリバーテル高校教師ロバート・スティーブンソンさんの心理学授業から。「悲しみを体験した人が見ている世界とプリズム・レンズを通して見た世界は似ている。悲しいんでいる時は世界が日常と違って見え、現実にあるものが歪んで見えたりする。同様に、プリズムを通して世界を見ると、全体が見えず断片的な現実しか見えない。レンズを通すと一部分が強調されて必要以上に傷ついたりする。一つのレンズしか持たない人生というのは辛い。別の見方ができないから。人生で重要なことは色んな角度から世界を見る為に、様々なレンズを持つことが出来るように努力することだ。そしてレンズをいつもチェックして、苦しい時は交換してみるんだ。時には広角レンズに変えてみるのもいい。すると人生の見え方が変わって来る。これは人生の本質だ」。//パリのオルセー美術館に酔った若者グループが乱入、モネの『アルジャントゥイユの橋』を殴って破いたというニュース。作品は人類の遺産であり、被害額は算出不能という。なんちゅう事をしてくれるんだ。っていうか、芸術の都パリでも子どもらにモネの偉大さが伝わっていなかった事にショック。グループ内に1人でもモネ・ファンがいれば、“それだけはイカン”って身を挺して止めたハズ。この悲劇は、芸術の大切さをしっかりと教育で伝えてこなかった大人たち全員の責任。//『ハンター×ハンター』、本当に連載が再開したね!噂は真実だった!(ただし10週だけの限定復活らしい)//先日のF1中国GP、ハミルトンがルーキーで史上初の年間チャンピオンになるかと思ったら、タイヤ交換のタイミング・ミスでピット前にてスリップ&リタイヤという、まさかの展開に。これでハミルトン、アロンソ、ライコネンが7ポイント差のまま最終戦(ブラジル)に参戦し、最後の最後で年間チャンピオンが決まるというドラチックな流れになった。
 10月7日〜掲示板で紹介して頂いたYouTube動画の名言集は目からウロコだった。リンク先は映画編だけど、他にも色んなバージョンがある模様。ウチのサイトも名言(救命ロープ)を3日おきに載せているけれど、フラッシュ動画で映像や音楽と共に伝えるという発想はなかった。各種名言集から「うおッ!」と思わずメモッた言葉を紹介!
「俺が負けないのは、失うものが何もないからだ」(映画『O・K牧場の決闘』)、
「やり方は三つしかない。正しいやり方。間違ったやり方。俺のやり方だ」(映画『カジノ』)
「俺は将来なんて捨ててる」「違う。将来がお前を捨ててるんだ」(映画『サタデーナイト・フィーバー』)
「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ」(映画『ライムライト』)、
「俺はポジティブなことに従事している。否定的なものは何から何まで取り除きたいのだ。ネガティブは出て行け。お前の口からついて出る言葉が、お前を生かすのだ。お前の口からついて出る言葉が、お前を殺すのだ」(ボブ・マーリィー@レゲエ・ミュージシャン)
「10年後にはきっと、せめて10年でいいから戻ってやり直したいと思っているのだろう。今やり直せよ、未来を。10年後か、20年後か、50年後から戻って来たんだよ今」(詠み人知らず)
「生きることは呼吸することではない。行動することだ」(ルソー)
「行動していないということは、荒んでいくということ。止まっている石に、すぐにコケが生えてしまうように。だから、常に動き続けなければならない。まるで転がる石のように」(ボブ・ディ ラン)
「あまり利口でない人たちは、自分が理解できない事については何でもけなす」(ラ・ロシュフコー)
「四つ葉のクローバーを見つける為に三つ葉のクローバーを踏みにじってはいけない。幸せはそんな風に探すものじゃない」(詠み人知らず)「将来のことを考えていると憂鬱になったので、そんなことはやめてマーマレードを作ることにした。オレンジを刻んだり、床を磨いたりするうちに、気分が明るくなっていくのには全くびっくりする」(D・H・ロレンス、作家)
最後のロレンスの言葉に共感しまくり。例えば掃除機をかけて、きちんと片付いた部屋を見渡すだけでも気持が少し軽くなる。あれは不思議!/映像付きならエンターテインメントとして名言に親しむことができるので、文芸の布教にもってこい。自分でも作ってみたくなるなぁ。
 10月6日〜『ジョジョの奇妙な冒険』には海外を舞台にしたエピソードが多く、中でもドラマチックな激戦が展開されたイタリアはファンにとって“聖地”となっている。これまでに個人旅行者や海外駐在員の方など複数の方から、外国でのジョジョ立ち写真を送って頂いたのですが、先日過去最高度にディープなジョジョラー・aoioioさんからイタリアでのポージング画像を投稿して頂きました!(しかも女性!)ネアポリス(ナポリ)、ポンペイ、ヴェネチア、ローマという気合いの現地ロケ、充実の小道具、正確なポージング!イタリアは陽気な国だけど治安もドキドキで、旅は男でも不安があるもの。僕はaoioioさんの中に、ミスタがギアッチョ戦で炸裂させた“暗闇を切り開く真の『覚悟』”を見ました!紹介画像は27枚。これまでに他のジョジョラーが敢行したイタリア立ちには未登場の原作シーンも多く(スパイス・ガールなど)、これで第5部ポージングがさらに充実。ここまで徹底して再現性にこだわったaoioioさんに、心から敬意を表しますッ!※イタリア立ちのページにある、読者コーナーの一番最後(9人目!)にアップされています!/第5部といえば、先月にプレステ2のジョジョゲーム“黄金の旋風”が5年ぶりにベストプライス(2千円)で再販されましたね!定価7千円から一気に下がったのはディ・モールト・ベネ。リゾットと戦えない、対戦がないなど不満はあるものの、声優の配役が最強の布陣であり、スタンドのラッシュは実に爽快!ファンならこの値段は“買い”ッス。とりあえず、公式サイトが楽しいので行かれてみては。予告ムービーの最初の1分バージョンはブチャのカリスマ声も聞けて鳥肌モノ。あとキャラクター紹介で、影になってるディアボロを選択→解説文の右下にある“SPECIAL”をクリック→“Voice4”をクリックすると、ドッピオの「とおるるるる」が聞けるんだけど、連続でクリックしまくるとめっさ面白い現象がおこります〜!(笑)ちなみにフーゴのVoice2は「ド低脳がァッ!」です。※特価版“黄金の旋風”(Amazon)/12月に発売される『ジャンプSQ(スクエア)』に、ジョジョ4部の人気キャラ“岸部露伴”が主人公になった読み切りが登場しますね!今の絵柄で露伴先生に会えるのが超楽しみ!11年前に活躍していた過去キャラが(しかもサブ・キャラ)、メインになって甦るなんて、普通の漫画ではあり得ない。人物の造形が脇役までしっかり確立されているから可能な番外編であり、連載が終わったキャラにはもう会えないと思っていたファンには最高のサプライズですね〜!
 10月5日〜明晩、昨年大ヒットした映画『フラガール』が民放でオンエアされます!寂れゆく炭坑町をフラダンスで盛り上げようと奮闘する人々の、悲喜こもごもの感涙実話!キネマ旬報第1位、日本アカデミー賞をはじめ各映画賞を総ナメにした傑作。笑って、泣いて、また笑って、中盤からラストまで名シーンの連続。どの役者も好演が光り、もう感情移入しまくりッス。未見の人は是非X2、お薦めしますーッ!/『フラガール』では南海キャンディーズのしずちゃんが日本アカデミー賞・優秀新人賞を受賞して話題に。しずちゃんはジョジョが大好きで、『溜池NOW』以降交流が続いてるんだけど、一昨日、彼女の親友Sさん(同じくジョジョ好き)と2人でウチに遊びに来ました。コンビニでバイトしながらブレイクするまで頑張っていた頃に2人は知り合ったそうデス。話してるうちに、しずちゃんの実家のある街に僕が30年も住んでいたことや、Sさんが僕と同じ高校出身ということが分かって皆でビックリ。「まさに引力」「スタンド使いは引かれ合う!」って感じでした。家にあるジョジョ・フィギュアで遊んだりJOJOトークを交わす一方、バレエや歌舞伎など洋邦の舞台芸術のビデオを見ながら、アート全般について語り合った。しずちゃんは本当に謙虚な人で、メールの文章はめちゃくちゃ丁寧だし、全く飾るところがない。あまりにも素朴な人すぎて、喋ってるうちに芸能人ということを忘れそうになる(むしろ“芸能人”とか特別視するのが的外れに思えてくる)。今日は駅で待ち合わせ、駅前で丼ものとシュークリームを買って皆で食べ、普通にJRの切符を買い、タクシーを使うわけでもなくボチボチと帰って行った。帽子を被るだけで眼鏡もかけない。あまりにナチュラルだから逆に通行人は気付いていない。“人って思いのほか他人の顔を見ずに歩いてるんだなぁ”と実感。たまに気付く人もいるけど「あれ?しずちゃん?…でも、こんなとこにいるわけないか。でも…?」と半ばキョトンとしてる感じ(笑)。/思うに、いつも変わらず自然体で人と接するところに、周りはほっこりした気持になるんだろう。彼女からとても心地良い風を感じた夜だった。今後も元気に活躍されることを心から祈ってます♪※Sさんいわく「しずちゃんが華やかな業界にいても、ブレイク前からずっと変わらなく、思いやりのある優しい女性なのは、心の軸がしっかりしているからだと思います」。納得です!

しずちゃんにキラー・クイーン
をお願いしたところ快諾!
ジョジョは、様々な人生を歩む
人間が引力で引き寄せられる
ように、出会い、繋がっていく。
ファンもまた“ジョジョが好き”
という一点で、作品を通して
繋がりが出来ていく。
この出会いを導いて下さった
荒木先生に感謝!
キラー・クイーン、マジで上手すぎ!
 10月4日〜本日は『ガンダム』のガルマ・ザビの命日ということもあり、(めっさ強引だけど)ガンダム・ネタに特化!っていうか、マ・クベ特集!ファン以外の方、今日だけ堪忍して下さい。マ・クベというキャラのことをどうしても書かねばならない事態なんです。/ガンヲタの諸君!ファンのバイブル・月刊『ガンダムエース』の11月号を読まれたか!?安彦先生の『THE ORIGN』、今号はオデッサ作戦の最終章ッ!あのマ・クベがかっこよすぎる!マンガ版のガンダムは地上編でスレッガーがジムで出撃するなど、所々で展開が違っててスッゲー燃える。そしてオデッサ作戦ではマ・クベが…!(以下ネタバレ文字反転)アニメのマ・クベは卑怯でヘタレ。だがマンガは違った!敗北を悟った彼は「我が軍の負けだ。諸君、責任は全てこの私にある」と、友軍(部下達)を宇宙へ逃がす時間稼ぎのため自らギャンに乗り込む。そして数機のグフだけを引き連れて、迫り来るジムの大部隊に鬼神の如く斬り込んで行くんだ。オデッサの決戦前、ギレン総帥からは“敗北の際は弾道ミサイルを連邦の主要都市へ撃ち込み焼き払え”と密命が出ていた。だがマ・クベは人類の生み出した文化(美術品)をこよなく愛していた。都市を焼けばそれらも燃えてしまう。“密命を実行しないのですか”と尋ねる側近ウラガンに対し、彼は「(ギレンの唱える)理想なぞ私にとって白磁の名品(壺)一個にも値しないのだよ」と静かに笑って言いのける。ジム部隊の残骸の上で仁王立ちになるギャン。ギャンの性能はズバ抜けていた。「この差がある限りジオンは不滅だ!しかし量産はさせるな。マ・クベの名はギャンと共に記憶されるべきだ!」。そして彼は単騎で連邦艦隊がひしめく黒海へ向う。海沿いの大階段(映画『戦艦ポチョムキン』の階段!)に立つギャンに向け、艦砲射撃が始まる。その砲撃は美しいオデッサの街並みまで破壊していた。「ふふん」彼はジオンきっての文明の理解者たる自分がこの世界に受け容られなかったことを自嘲し、“だがまだ終わらぬ”と海へ入って行く。友軍がザンジバルで無事に宇宙へ脱出するのを見届けた後、彼はギャンを連邦艦隊の真下に潜行させた。「ウラガン、あの壺は間違いなくキシリア様に届けてくれよ…あれはいいものだ」。次の瞬間、ギャンは大閃光に包まれる。敵艦隊を道連れにしての壮絶な海中「核自爆」だった。物量差で最初から勝ち目がなかったオデッサ戦の指揮官となり、卑怯者として汚名を後世まで被ることを覚悟の上で謀略をめぐらし、最期は単身で撤退戦を完遂したマ・クベ。テレビ版の姑息な印象とは全く異なり、与えられた責任から逃げず、己の美学を貫き通したジオンの漢としてマ・クベは散っていった。
 10月3日〜先日、アニメ『カウボーイ・ビバップ』のOP曲“Tank!”のリンクを紹介したけど、YouTubeに高音質バージョン(1分29秒)があった!あまりにカッコ良すぎて悶絶。YouTubeは音がイマイチと思ってたけど、こんなにクッキリ音が聞こえる作品もあるんだねぇ。この曲の作曲家・菅野よう子さんは、その音楽性の素晴らしさが、掲示板や音楽雑誌でよく話題になる。楽曲を聴き比べると、ロックあり、ジャズあり、ブルースあり、サイバー・ポップありと、彼女の才能の豊かさがより一層伝わってくる。特に冒頭リンクのハード・ジャズ“Tank!”、『攻殻機動隊』のテクノな“inner universe”(4分50秒、映像も激シブ。ロシア語の歌詞に中国語の字幕)と、『∀ガンダム』のケルト風の“月の繭”(1分9秒)の3曲は、同じ作曲家とはホント思えない!『WOLF'S RAIN』の“gravity”(3分22秒)も切なく美しい旋律がいい。『ラーゼフォン』の“The Garden of Everything”(5分32秒)はクラシックのメロディー(ボロディンのオペラ「イーゴリ公」第2幕“ダッタン人の踊り”)を取り入れた作品ッス。菅野さんは不思議キャラとしても有名で(ビバップのエドのモデル)、作曲時にはトランス状態になり、踊りながら作るそうデス。(*^v^*)※“波紋入りのバラの人”さん、リンク情報を有難うございました!//救命胴着の代わりにペットボトルが命を救ったニュース。こんなことが本当にあるんだね。//『スター・ウォーズ』の2つの新TV版のうち、EP2とEP3の間を描いたアニメ版は全100話という壮大なものになるとのこと。実写版はEP3とEP4の間を描くらしい
 10月2日〜『老化は防げる?防げない?』をテーマにした『解体新ショー』から(面白かった!)。唐の楊貴妃は永遠の美しさを手に入れる為にライチを食べまくった。果たしてライチは本当に老化を防ぐのか?実験では、ライチを半年間食べたマウスたちは、食べていないマウスよりも約20%ほど寿命が延びた。細胞の老化を進めるのは活性炭素。1個の細胞は1分間に千回も活性酸素にDNAが傷つけられている。若い間は酵素の力が強く、傷がついても速攻で修復されるけれど、年を取ると修復機能が弱まって細胞に傷が残り老化が進む。ライチやリンゴに含まれるポリフェノールは、活性炭素と結びつくことでこれを取り除き、老化の進行を抑えるんだ。活性炭素が体内に増える行動のワースト5は(1)タバコ(2)紫外線(3)アルコール(4)高脂肪の食事(5)ストレス。煙草は肌も内臓も老化させる点で最悪。肌の若さを保つ為に、紫外線を避けて日焼け止めを塗り、酒や食事にも気をつけてる人が、一番危険な煙草を吸うのはナンセンス。※番組では「適度なスポーツは健康にいいけれど、過度な運動は活性酸素が大量に出るのでNG」としていた。スポーツのやり過ぎは老化を加速するって時々耳にするけど、“適度な運動”と“やり過ぎ”の境界線が分からないんだよなぁ。/象の心拍数は2秒に1回とゆっくり。ラットの場合は1秒間に10回と超速い!脈の速さの違いが寿命に影響する。心臓が鼓動を打つ度、血液は酸素を体全体に送る。酸素はエネルギーを作り出す為に使われる一方で、活性炭素も発生させ老化を進める。大半の哺乳類は生まれてから約15億回の鼓動を打つと寿命を迎える。この計算でいくと人間の本来の寿命は「50年」。信長の「人生50年〜」は自然界の掟と合致している。80歳までの30年は人類の知恵(医療の進歩)が生み出したものだ。/シマリスはマウスと体長がほぼ同じ15cmなのに、寿命は3倍の11年。リスが長生きできるのは、冬眠中に脳の中で特殊なタンパク質・HPが老化を防ぐホルモンを作りだし、このホルモンが全身の細胞に働きかけて老化を防ぐことが分かった。HPをヒトに応用することができれば250〜300歳という驚異的な寿命になる。/ここまで色々書いてきたけど、世の中にはこうした全ての生物界の法則を超越した信じられない生物がいる!1994年、イタリア・レッチェ大学のボエロ博士がベニクラゲは不老不死(老衰では死なない)であることを突き止めた。通常のクラゲは産卵後に死んでしまうのに、ベニクラゲは老衰で死にそうになると、いったんポリプ(サナギ状態)になり、子供時代(幼生)まで細胞が若返って復活&成長を始めるんだ。老衰状態のベニクラゲと若返ったベニクラゲは“遺伝子が同じ”であり、完全に同一のクラゲだ(子孫ではない)。そんな能力を持ってると海中はベニクラゲだらけになりそうな気がするけど、実はベニクラゲの大きさはわずか1cmでとても弱く、海の中は天敵だらけ。子供を産んだうえで、自分も若返るという能力で、現在まで生き延びてきたんだ。人間を含めて一般の生物は、細胞分裂の回数にあらかじめ上限がDNAにプログラムされている。どんなに健康的に生きても、人間は120年が限界。それ以上は新しい細胞を作れなくなる(細胞分裂に上限がない突然変異が癌細胞)。こういった常識がまったく通じないトンデモ生物がベニクラゲだ。※全ての海域のベニクラゲが不老不死ではなく、地中海と日本近海のベニクラゲでこの能力が確認されているとのこと。
 10月1日〜(昨日の続き)芸術の秋!今回は僕の美術展鑑賞法を紹介。僕が美術ファンになったのは片想い(完全玉砕)がきっかけだった。高校時代、惚れた女の子が美大を目指していたので、少しでも会話がしたいという恋の打算から、全く興味がなかった絵の勉強を始めた。しかし、当然ながら美術展に行っても、どの絵がいいのかサッパリ分からない。絵の解説文を読んでも「印象派?」「ロココ派?」とチンプンカンプン。それで、最初にミュージアムショップに行くようにした。大抵の展覧会ではオススメ作品が絵ハガキになっているので、それを目に焼付けておくことで「アッ!これ売店にあったヤツだ!」と意識して見るようになった。モチロンなぜその絵がイチオシになっているのかさえ分からないんだけど、少なくとも目玉になってる作品を見逃すことはなくなった。そして展示作にピンと来なかった時は、“僕の人生経験が足りないからだ。今は良さが分からなくてもいつか理解できるかも知れない”と未来に期待を込めて鑑賞した。「こんなにたくさん展示されている中で、なぜこの作品が絵ハガキに選ばれたのだろう」と考えながら鑑賞すると、謎を推理するのが面白くて俄然見るのが楽しくなった。そんな風に何度か足を運ぶウチに「美術鑑賞は体が資本」ということも分かった。ガッテンでも言っていたけど、最初から気合いを入れて見ていると、ふくらはぎが途中からパンパンになって足首も痛くなり、人混みで頭もガンガンしてくるし、どんなに良い絵があっても「ハイ、目玉作品のチェック完了」という“確認作業”になってしまう。疲れ切って心の奥まで作品(作者の声)が届かない。第1室は入念に見るのに、後半の部屋は素通りに近くなる。だから、美術展に行くと、まず最初に出口まで歩くことにした。全部で何部屋くらいあり、会場全体の規模が分かっていると、ペース配分しながら鑑賞できる。これは本当に重要!これで後半にスタミナが切れることはなくなった。それから、今でも美術展に行くと必ず行っているのが、最後の作品を見た後でもう一度入口まで戻って展示作のベスト5を選ぶこと。誰に発表するわけでもないんだけど、より熱心に見るようになるし、自分がどんな絵を好んでいるのか傾向も分かる。チケットの半券にベスト5を書いておくことで後日“あの展覧会ってどんな絵があったっけ”と思った時に、半券を見るだけで“そうそう、こういうのがあった!”と感動が甦るし、記憶も整理できる(色んな美術展がごっちゃになるからね)。数人で行った時など、皆がベスト5を決めておくと、帰りの電車はそれだけでけっこう盛り上がる。(1)売店の絵ハガキ・チェック(2)最初にゴールまで行く(3)ベスト5を決める、これが僕の鑑賞法デス!※美術展に行くと販売している“展示の図録(画集)”は「高いけど安い!」。大抵は2500円くらいするけど、普通に本屋にあれば8千〜1万円近くしてもおかしくない優れた内容のものが多い。最近の図録は発色もきれいだし、迷った時は買った方がいいデス♪//9月14日に打ち上げられた日本初の月探査衛星『かぐや』が、地球と月の距離の3分の1の地点から、この距離では世界初となるハイビジョン映像を送ってきた!これまでのハイビジョン撮影は宇宙ステーションがある高度340キロが最遠だった。今回はそれを大幅に上回る11万キロの彼方からの撮影だ。この距離だと丸い地球が宇宙の暗闇の中に浮かんでいるのが分かる。ガガーリンが「地球は青かった」と感動したのも納得。ため息が出るほど美しブルーだねぇ。
2日前に撮影された地球。この静けさ、そして崇高さ!※拡大
 9月30日〜『ためしてガッテン』といえば、健康術や料理の秘伝をメインに紹介しているけど、先日は“美術館の味わい方”という異色のテーマを扱っていた。まずは「なぜ美術館では足が疲れやすいのか」。この問題を調査する為に「普通に30分歩く」場合と「一歩ごとに立ち止まりながら30分歩く」場合を実験で比較。前者では足の温度に変化はなかったのに、後者では血液の流れが悪くなって足の温度が低くなっていた。普段、ふくらはぎの筋肉はポンプの役割をしており、歩行の刺激で足下から血を心臓に戻しているけれど、立ち止まった状態が続くとポンプが働かず、また鑑賞中は下半身に注意がいかず余計にポンプが動きにくくなるので、足に疲労物質が溜まり疲れやすくなるんだ。とはいえ、美術館に行けば全ての絵を見逃さないよう解説文までじっくり鑑賞したいもの。番組はここでもうひとつの実験を敢行。2人の人間にリラックスした状態でパソコンの前に座ってもらい、モナリザなどの名画DVDを自由に1時間鑑賞してもらった。1人はゆっくり時間をかけ130枚を鑑賞。2人目は少し早いペースで200枚を鑑賞した。2時間後、モニターにモネ4枚、ルノアール4枚の計8枚の名画を映して、先ほどのDVDにその絵があったかどうか当ててもらう。結果は、モネについてはAさんは全問正解、Bさんは4枚中3枚まで正解。しかしルノアールは2人とも1枚しか正解しなかった。なぜじっくり見たAさんも、早いペースで見たBさんも、ルノアールの正解率が同様に低いのか?この実験にはカラクリがあった。実は最初の鑑賞の際、モネの絵は開始から30分以内に登場し、ルノアールの絵はそれ以降に登場していた。つまり、大人でも30分くらいが集中力の限度であり、それ以降は目も頭も疲れてしまうんだ。実際の美術館は人混みの中で立ち止まりながら歩くので、なおさら疲れやすい。番組が出した結論は「見たいものだけ見ろ、その方が記憶に残る」。“全部見なきゃもったいない”“全て見るのが礼儀”と思いがちだけど、“全部見るのはもったいない”ということ。そしてもうひとつ。重要な鑑賞キーワードとして「買うつもり」をあげていた。“絵の意味がわからん”という否定的な感情は「絵を見せてもらう」気持で見ているからであり、“もし会場にある絵を1枚だけ家に置くなら”という“つもり”で見ると、絵を楽しむモードになってお気に入りを探す=好きな絵に出合う確率が高くなるハズ。科学的にも、漠然と絵を見ている時より、買うつもりで見ている時の方が、脳の前頭連合野(最も高度な情報処理をする場所)の血流量が増加し、集中力が上がることが分かっている。大原美術館の学芸課長いわく「美味しい料理がどれほどあっても、胃には限界があり食べられる量しか食べられない。絵の鑑賞も同じ。まず料理(展示物)の全体を見てどれを食べるか選ぶことが大切」。/僕にも実体験が育んだ鑑賞法があるので明日に紹介しますね〜♪
 9月29日〜YouTubeのおかげで、軍事独裁政権に報道規制が敷かれているミャンマーからも、現地の様子を見ることが出来る。胸に熱いものがこみ上げてきたのが、4日前(25日)に行われたデモ映像(1分46秒)。反軍政デモを行う僧侶たちが治安部隊に弾圧されないよう、市民が僧侶達を守りながら歩いている。市民は延々と途切れることなく、僧侶の両側で手を繋ぎ“人間の鎖”を作っていた。その数、実に10万人(僧侶3万人、市民7万人)。ミャンマーは国民の9割が仏教徒であり、庶民の生活と深く関わる僧侶への信頼は非常に大きい。同国では僧侶は“人”ではなく“仏”とみなされ、選挙権・被選挙権もない。原則的に政治には一切ノータッチの僧侶が、庶民の貧困を見るに見かねて立ち上がったのが今回のデモだ(日本人が思う以上に、ミャンマー市民にとって僧侶のデモは大事件)。僧侶による抗議運動は9月18日から全国規模で始まり、勇気づけられた市民が行動を共にしていく。そして反軍政の気運がピークまで高まった27日(長井さんが射殺された日)、軍部による大弾圧が開始される。兵士は深夜に次々と寺院を急襲し、抵抗する僧侶をその場で射殺、或いは撲殺し、寺院の物品を略奪し、数百人単位で連行して行った(どこに連れ去られたのかも不明)。仏である僧侶に手を出すなど、国民の常識では考えられない凶行であり、人々は激しく憤ると同時に、“僧侶ですら容赦なく殺す”軍への絶望的な恐怖感が心を覆っていった。27日の政府発表の死者は10名だが、民間の情報ではラングーン総合病院だけで100体以上も遺体が搬入されたといい、実際の死者は想像もつかない。翌日に軍政府は国内からのインターネット接続と電話をすべて遮断。そして今日29日、市民のデモはついに封じ込められてしまった…。/殺害された長井さんは、あの日何を取材していたのか。当日の市内の様子がわかる貴重な映像がアップされている(6分13秒)。内容は、学生を中心とした市民の集会(抵抗歌を歌う)→僧侶が合流し拍手と歓声(1分頃)→大きな群衆となり市中心部が熱気に包まれる。すごい高揚感(ここ、ジーンときました)→軍が次々とトラックで到着、民衆が一斉に「帰れ!」と叫ぶ(4分半すぎ)→軍が発砲を開始しパニックに。撮影者も命からがらで逃げる(5分20秒頃)。ニュースの短い映像では分からなかった現場の空気が、この動画からはよく伝わってきた。長井さんには“どうしてこの平和な集会を弾圧するんだ”という正義の怒りがあったんだと思う。/最後に、武力弾圧が始まる5日前に、僧侶たちが民主化運動の象徴スー・チー女史と面会した際に、現場にいた人のレポを紹介。軟禁中のスー・チー女史が民衆の前に出てきたのは4年ぶり。文章の一語一語から、筆者が受けた深い感動が伝わり、ミャンマー人にとって彼女の存在がどんなに大切なものかよく分かる。短いレポなので是非ご一読を。※軍政がけっして報道しない弾圧の実状を、NGOの“ビルマ情報ネットワーク”がサイトで詳しく紹介している。最も酷い武力行使があった27日のレポでは“死者200人、逮捕者700人”としている。/高村外相が国連総会で演説。「極めて遺憾な事件であり、ミャンマー政府が最大限の自制を示し、強圧的な実力行使をしないよう求め、対話を通じて事態を解決することを強く望む」。また、ミャンマー外相に抗議を申し入れた際、相手が「デモは国連総会の時期を狙った、外国の人たちによって組織されたものだ」と言ったのに対し、怒った高村氏は「ミャンマー人の間に不満が充満していなければこれだけのことは起きない」と反論。まったくその通り!
 9月28日〜ミャンマーでは軍事独裁政権によって過去15年間で60万人の国民が殺され、天然ガス等の採掘現場では強制労働が常態化している。欧米各国はこうした人権弾圧に抗議して、ミャンマー製品の輸入禁止など経済制裁を行ってきた(米は軍幹部の口座凍結も実施)。一方、日本政府はクーデターで誕生した軍事政権をいち早く承認し、欧米のヒンシュクを買いながらも、野蛮な軍政への経済協力、人的交流を続けてきた。01〜05年のミャンマーへの開発援助・ODAは実に6111億円(うち円借款が4029億円)。つまり援助の大半がお金で、それが軍政に流れている。そして、毎年のように日本が対ミャンマーへのODA第1位になっている(03年からODAを人道支援に限定しているが、それでも第1位)。民主化運動のリーダーでノーベル平和賞を授与されたアウン・サン・スー・チー女史は、「軍事政権が存続できるのは外国が投資しているから」と外国企業の“投資という名の独裁支援”を批判し、日本政府に対しても“人道援助の物資は軍幹部の懐に入るだけ。いかなる援助もやめて欲しい”と訴えてきた。「ODA利権」という言葉もあるように、僕らの税金で行ったODAの何割かが武器購入に化けているのなら、知らず知らずに日本人は圧政に協力してることになる。※wikiによれば“軍政に手を貸す日本に制裁措置を”という動きまで欧米諸国にあるらしい。/そして昨日、ミャンマーで民主化デモを取材していた日本人ジャーナリスト・長井健司さんが射殺された。ジャーナリスト達が、世界各地で苦しむ民衆の実情を、命がけで取材してくれるおかげで、現地政府に操作された情報ではない、紛争地帯の真実を知ることが出来る。長井さんは50歳の生粋のジャーナリストだった。ミャンマー軍事政権は「流れ弾が当たった」とし、日本政府もその説明を鵜呑みにして“遺憾の意”を表明した。“遺憾”…それはまるで事故的な扱いだった。ところが今日、流れ弾ではなく至近距離から国軍に射殺された証拠となる映像が公開された(フジテレビのニュース動画。2分30秒)。間近で撃たれ、両足が宙に浮き吹っ飛んでいる…。痛ましいニュースなのでリンクを貼るべきか迷ったけれど、この映像がなければ軍政の「流れ弾」説はずっと暴かれず、長井さんは“不運だった”という一言で片付けられていた。これはもうデモの鎮圧ではなく、国際法違反である民間人の虐殺だ。無抵抗の人間を殺す点で、テロと何ら変わりはない。しかし、この期に及んでも日本政府は経済制裁に踏み切らず、福田首相は「対応については慎重に検討」「制裁しても効果があるかどうか分からない」。確かに、中国・インド・ロシアが経済制裁に消極的ゆえ、制裁の効果は乏しいだろう。だが、欧米諸国は民主主義と個人の命を尊重する国家の姿勢として、経済制裁を加えているのであり、効果云々を超えたところで行動しているんだ。/ニュース動画を見て暗澹たる気持になるのは、軍人にとっての「命の軽さ」。まるで何か用事のついでのように射殺し、何事もなかったかのように素通りしていく。助けを求めるように両手を動かしている長井さんの孤独な死。バグダッドやアフガン、パレスチナで弱者の痛みを記録し続けてきた氏は、僧侶の平和的なデモを取材して殺されるなど、思いもしなかっただろう(実際、それくらいこの射殺は異常なこと。映像は処刑に近いものがあった)。何で兵士はそこまで非情になれるのか。武器が人間を変えてしまうのか。あの兵士は、自らの“力”に酔い、自分達は何をやっても許されるという狂気に陥ってる。そのように兵士を教育しているのは、体制維持の為なら人の命を奪うことなど何とも思っていないミャンマー軍事政権。日本政府は早急に、少なくとも欧米レベルまで軍政への制裁を強化して欲しい!/その後、情報統制がさらに厳しくなり、市民はネットも無理とのこと。スー・チー女史の居場所も不明に。
 9月27日〜以前に紹介したバカ世界地図が、さらに充実・進化して昨年完成していた(知らなかった!)。日本がラピュタみたいになってるの可笑しいよね。あとバカ日本地図ってのもあったんだねぇ。そしてご当地バカ百景なんてのも。この地図シリーズはジョークに悪意がないし、イラストも美しいのでつい笑ってしまう。//ゴッホ最晩年の傑作といえば『カラスのいる麦畑』だけど、それとは別の『麦畑』があるらしく(見てみたい!)、11月上旬にNYで競売にかけられる。売却希望価格は39億円とのこと。“39億”ってすごく高いけど、国民全員でワリカンすれば1人30円くらいなので、皆で買いませんか(汗)。//今夜オンエアされた『BSアニメ夜話』は、宇宙の賞金稼ぎの活躍を描き、海外でも絶賛されているSFアニメ『カウボーイビバップ』の特集だった。1998年、この作品を制作するにあたって、渡辺信一郎監督がスタッフを集めて語った言葉にグッときた。「多分この作品は儲からない。どう考えても(ヒットしない)。ロボットは出ないし、20代半ばから後半(のキャラ)しかないし、可愛い子は出てこないし…でも、プライドになる作品には絶対にする。これに関わったヤツ全員の誇りになるような作品に俺はする」。結果は国境を越えて大ヒット。映画化までされた。監督の言葉を聞き、作り手の熱い魂は必ず受け手にも伝わるものと実感した。※ビバップの回想付きオープニング(2分16秒)。べらぼうに格好いい!

 9月26日〜06年のブログ大賞を受賞した『世にも微妙なグルメガイド』を初めて見たんだけど、さすがに面白いねぇ。実在する仰天珍メニューの体験レポート。餃子アイスクリーム、ココアラーメン、抹茶小倉スパゲッティ、カエル入りラーメン、アイスクリームカレー、アイスクリームラーメン、野球ボール・タコ焼き、花瓶クリームソーダ、五重塔ハンバーグ、とんかつパフェ、バナナカレーうどん、コーヒーカレーライス…。想像を絶する核融合メニューが並んでるんだけど、どれも食べてみると意外に美味とのこと。ココアラーメンなんて拷問料理っぽいのに、レポを読んでたらトライしてみたくなる。お店の住所や定休日も書いてある、大賞ナットクの役立ちブログっす♪//食事ネタをもう一つ。貧乏だった学生時代、堤防なんかで“この生えまくってる草を食べることができたら食費が浮くのに”ってよく考えてた。先日の『トコトンハテナ』で“食べられる近所の雑草”特集をしていたので思わずメモ。登場したのは、タンポポ、ヒメジョオンギシギシあかざヒメムカシヨモギ(鉄道草、道路脇によく生えてる)の5種。どれも味は苦かったりスッパかったりだけど、毒じゃないので飢えを和らげビタミン確保もできる。日本の経済がひっくり返っても、この5種類を知っていれば何とかなるかも(なるべく柔らかい茎の元の部分を食べるのがコツらしい)。//ミャンマーの民主化デモはついに僧侶に死者が出たという情報が。英仏が安保理開催の動きを見せており、ブッシュも「現在続いている平和的な大規模デモに対し、軍政側が実力で鎮圧に乗り出さないよう各国が求めていくことが肝要」と発言するなど(今回はブッシュにグッジョブと言いたい)、国際社会に軍政への批判が高まってきている。丸腰の僧侶を殺すようでは、もう軍政も末期状態。
 9月25日〜恒例、NHK『解体新ショー』まとめ!/「熟睡中に目が半開きの人がいるのはなぜ?」…実は、赤ちゃんの大半は熟睡すると目が半開きになる。それは瞼を引き上げる筋肉、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)があるから。熟睡すると、この筋肉で瞼がつり上げられた状態になる。ところが大人になるにつれ、目をこするなどでこの筋肉が切れ、大半の人は目を閉じて眠るようになる。つまり、元々人間にとって目を開けて寝るのはごく普通のことだった。眼瞼挙筋が繋がったまま大人になる人もいて、実験では11.4%の人が目を半開きにして眠っていた。繋がってる人は瞼に力を入れて(目を閉じて)眠るので、熟睡してリラックスすると瞼の力が抜けて開いてしまうんだ。時々、白目をむいて寝ている人がいるけど、夢を見ている時は白目になるらしい。目が半開きで寝ていると見かけは不気味だけど、それは眼瞼挙筋がしっかり繋がってる証拠。逆に目を閉じて寝る人は眼瞼挙筋が切れているので、日中は無理をして目を見開くので目が疲れやすい。だから手術でわざわざ切れた眼瞼挙筋をつなぐ人もいるんだって。/「正座をすると足がシビレるのはなぜ?」…神経は周囲の血管から酸素をもらっているので、正座をすると血の流れが止まり酸素不足になってしまう。すると神経が働かなくなって足が無感覚になる。立ち上がる時にビリビリするのは、止まっていた血が一気に流れて、活動再開した神経が大興奮状態になり電気を発生するから(神経は情報を電気信号に変える)。ビリビリは神経が甦ったことを脳に伝えるサインなんだ。ちなみに、お坊さんが1時間正座をしてもスッと立てるのは、毎日正座しているので神経に酸素不足の耐性ができているのと、衣の下で足を組み替えたり、お辞儀をする時に目立たぬように足を浮かせているから。血流が途絶えないようにコッソリ動かすことで、ビリビリを起こさないようにしてるんだって。なるほどね!/「止まったエスカレーターはなぜ歩きにくい?」…停止したエスカレーターを上ると、足をすくわれるようなフワフワした感じになる。実験の結果、大半の人が最初の2段目で足が“カクッ”ときていた。これは、脳の進化した部分は止まったことを認識しているのに、歩行の動作を担当する脳の原始的な部分が止まっていることを理解できず、“いつものエスカレーターだ”と思って普段の動作を体に命じてしまうから(通常はスピードに負けないように体を前に傾けて乗り込んでいる)。つまり、脳の進化した部分と原始的な部分のズレが起こす現象。頭では止まっていると分かっていても体が対応しきれずコケそうになるんだ。※人間は日常生活で、歩く、走る、自転車に乗るなど、色んな動作をこなさなくちゃならない。いちいち考えてたら大変なので、動作に慣れてくると脳内で自動操縦のプログラムが出来上がる。エスカレーター用のプログラムもあり、乗り込んだ瞬間にプログラムのスイッチがオンになる。エスカレーターが止まっていても入ってしまうけど、こういった自動プログラムがあるおかげで、あまり考えなくても車をスムーズに運転できたり、靴ヒモが結べたり、キッチンで素早く玉ネギを刻んだりできるんだ。便利にできてるねぇ。//映画『300』、レンタル開始!未見の方は300人VS100万人の戦いにブッ飛ぶハズ。「ディス・イズ・スパルタ!」と思わず叫びたくなる(笑)。
 9月24日〜最近の報道より。//先日から注視しているミャンマーの民主化運動。23日の報道で2万人だった軍事独裁政権への抗議デモが、翌日は参加者が増え10万人に膨れあがった。軍部が武力鎮圧に走る前に日本政府は“平和的な対応を”と声明を出して欲しい。何かあってからでは遅い。//中国のチベットや東トルキスタンへの弾圧も相変わらず酷い。先週は「チベット独立」「チベットに自由を」と落書きした中学生約40人が逮捕され、そのうち7名は当局に連行されたまま所在不明という。まだ14〜15歳の子供を政治犯として拘束して暴力を振るうなど、まともな近代国家とは言えない。日本の一部の左派勢力は“米国を叩いても中国は叩かない”傾向があるけど、僕の立場はそうではないとハッキリ明言しておく。ブッシュであろうが中国共産党であろうが、人権を軽視し、命を尊重しない連中は容認できない。中国軍のチベット巡礼者への弾圧映像(2分57秒)は、もっと国際的に糾弾されなければならぬ内容だ。隣国との友好は大切だが、相手が過ちを犯している時は、言うべきことをしっかり言うのが真の友人だろう。/ただ、危険なのが“ひとくくり”“思いこみ”。ネットでは中国人すべてをひとくくりにして叩く風潮がある。これはあまりに危険な傾向。旅をすれば分かるけれど、一般の人々は親切でお人好しな人がいっぱい。当局の不正・汚職に対して命がけで抵抗している活動家もたくさんいる。くれぐれも、偏狭な国家主義者と、一般の善良な人々を同一視して「中国人というものは…」と思い込むことがないように。“○○人はこういうヤツだ”とひとくくりにして思い込む主張は、ヒトラーがユダヤ人を収容所に送りながら言っていたことと全く同じ。//今日メモッた良い言葉。ユダヤ人で世界的指揮者のダニエル・バレンボイムは、アラブ世界との和解を何年もユダヤ社会に訴え続けており、アラブとイスラエルの若者が中心の管弦楽団を結成した。氏いわく「問題は、音楽が何かを変えられるかではなく、我々が音楽から何を学ぶかということだ」。これは、“音楽なんかで世界を変えられるわけがない”という冷めた意見とは立場を異にする、非常に重要なメッセージだ。“我々が音楽から何を学ぶか”。このサイトでもずっと吠え続けているけど、音楽(芸術)が教えてくれるのは“人間は分かり合える”ということ。言語や風習が違っても、喜びや悲しみという心の動きは共通しており、見知らぬ土地の音楽でも「良いものは良い」と素直に感動できる。言葉の違いが壁にならず、音楽は魂が魂に直接語りかける。人は一番深いところで同じなんだと気付かせてくれる、それが音楽だと僕は思う。
 9月23日〜先日の『ニッポンの教養』は“タイムマシンの実現性”がテーマで好奇心が刺激された。以下は番組メモ。/宇宙物理学の権威、東大の佐藤勝彦教授いわく「相対論という今の物理学の基本になっている法則が、タイムマシンができていいようになっている」。アインシュタインは相対性理論で「動く物体の時間はゆっくり進む。光速に近づくほど時間の流れが遅くなる。時間はいくらでも伸び縮みする」とした。超高速の宇宙船で旅行すると、浦島太郎のように未来の世界に行ってしまう(ウラシマ効果)。その意味では新幹線も立派なタイムマシン。実は、東京から博多まで移動すると10億分の1秒だけ未来に到着している。っていうか僕らが意識してないだけで、厳密に言えば自転車も三輪車も全部タイムマシン。測定不能なほど短時間だけど降りた時は未来に着いてる。仮に三輪車を光に近い速さでこげば、1時間乗っているだけで1年先の世界に行くことが出来るし、もっと速くこげばさらに未来へ行ける。要するにそれがどんな方法であれ、光速レベルの乗り物が発明されればタイムマシンとして未来に行くことは可能。一方、過去への旅はどうなのか。ホーキング博士が「時は未来へと一方向にしか流れない」と唱える『時間順序保護仮説』を多くの物理学者は支持しており、過去に行くのは未来への旅より難しそうだ。しかし過去の世界を見ることは出来る。光が進む速度は1秒に30万km。つまり、月は1秒前の月であり、太陽は約8秒前の太陽だ。理論的には超絶高性能の望遠鏡で407光年の彼方から日本を見れば、関ヶ原で東西両軍が合戦をしていることになる。※同番組ではビッグバン直前の宇宙の大きさを1円玉サイズと解説していた。1円玉の宇宙がここまで広大になるなんて訳が分からないね(笑)。//米国の社会学者スーザン・ハンレーいわく「もし19世紀のロンドンと江戸のどちらに住むかと問われれば、私が上流階級ならロンドン、中流以下なら迷わず江戸を選ぶ」。先日の『歴史に好奇心』から江戸っ子のオモシロ経済学“みんな貯金ゼロ”を紹介。江戸社会は庶民が貯金しなくても安心して暮らせる仕組みになっていた。四畳半&土間という長屋(集合住宅)が大量にあったので家賃が激安。1ヶ月の家賃は庶民が1日の稼ぎで十分に支払えた額(今の感覚でいうと月額5〜7千円くらい)。しかも住人は公共料金にあたる様々な費用を払わなくてよかった(全部、地主が払っていた!)。地主が負担していたのは、水道代、町役人・大家の人件費、火消しなどの災害対策費、橋の修繕費、時計代(時の鐘代)、捨て子の乳代や行き倒れ人の保護費まで色々。地主にとって特に大きい出費は“祭り”の協賛金。これが少ないと「あそこの地主はケチだ」と噂され赤っ恥をかくからだ(住民のハッピ代まで出していたという)。子供の教育費もほとんどかからなかった。寺小屋(手習い)は先生が自宅を開放した私塾であり指導もボランティア。江戸っ子の識字率はほぼ100%であり、この時代、世界を見渡してもここまで識字率が高い都市はなかった。また当時の平均寿命は40代だったので老後に備えた蓄えも不必要。老人は“ご隠居様”と呼ばれ、横町の知恵袋として人々から大いに尊敬され大切にされた。江戸っ子が貯金しなかった大きな理由がもうひとつある。江戸の華、つまり火事だ。大火は3年に一度の割合で発生しており、1657年の“明暦の大火”では江戸城本丸まで焼け落ちるなど市中の6割が焼失した。“すべては燃えて無くなる。だから宵越しの金は持たない”そんな達観した境地になっていたんだ。//パントマイムの神様、“沈黙の詩人”マルセル・マルソー他界。享年84歳。記事を読むまで、氏の父親がアウシュビッツの犠牲者とは知りませんでした。
 9月22日〜発売中の健康雑誌『ecocolo(エココロ)』11月号(公式WEB)は体操特集。映画「めがね」の“メルシー体操”や、ヨガ風のものなど、様々な健康体操が解説と共に紹介されている。この特集の中で、何と『ラジオJOJO体操』もピックアップされていた!どうやら編集部にジョジョマニアがいる模様(笑)。こういう形で正式に「体操」として紹介されるのは新鮮でいいなぁ。※本屋に立ち寄った時、よかったら43ページをご覧下さい♪//19世紀末のガラス工芸家、エミール・ガレの墓レポをアップ。晩年の傑作“ひとよ茸”のエピソードはグッとくるものがあるので、是非ご一読を。//今夜の『地球へ…』最終回、凄すぎた(涙)。なんという劇的な終わり方!しばし放心状態。覚醒キースの「ミュウ達の生き様を目にした時、人は自らを省みずにはいられなくなる!」もいいし、特攻マードック大佐の「あの馬鹿に会ったら伝えてくれ、お前はよくやったよ、とな」に滝泣き。そしてジョミィの「(パンドラの)箱の最後には“希望”が残ったんだ」…もうこの言葉に出合えただけで、半年間見続けてきて良かったと思う。ソルジャー・トォニィの誕生など、原作を愛するスタッフが、自分達の一番見たかったラストを全力で作った感じ。そしてエンディング後の地球の美しいこと!普段は地球の美しさを意識しないけど、ああいう形で見ると涙が止まらんね…。今、国会は空転休会中だけど、新内閣が誕生したら、真っ先に『地球へ…』スタッフへの国民栄誉賞授与の審議に入ることを要求するッ!※GYAO動画で前々回の第22話『暮れる命』(傑作エピソード!)を無料配信中!DVD版はまだ全8枚のうちVol.2(第6話まで)しか出ていないけど、ぜひ順番にレンタルして観て欲しいデス。
 9月21日〜『幻想世界神話辞典』というサイトが面白くて、少しずつ読み進めている。各地の神話が文化地域別(約70項目)に整理されていて、興味のある地域から入っていける。天使の階級、各地の悪魔などは、知っておくと映画・小説・マンガをより深く楽しめる雑学になる。50音検索では1205項目がヒット。よくこれだけ調査したものと感心しまくり!//千葉ロッテのボビー・バレンタイン監督といえば史上初めて日米で優勝を経験した監督。先日ある番組で“リーダーへの質問”という形で3つの問いに答えていた。グッとくる内容だったので以下に紹介。(1)「能力が無くて性格の良い人と、能力があって性格が悪い人とどちらを選びますか」。ボビー「チームを作るには“能力”が必要です。しかし“性格”を変えるのは非常に困難です。“能力”をつけさせる方がずっと簡単です。学ぶ意思があり順応しようと努力する性格の人をチームに入れるでしょう。ただし基本的な技術は必要ですよ」。(2)「仕事に失敗した友人を元気づける為に何と声をかけますか」。ボビー「私なら“非常に成功した人達も失敗したことがある”と答えます。私は3度監督を解任されたことがありますが、それでも耐えて成功しました。つまり、ひとつのドアが閉じたら別のドアが開くということです」(3)「物事が思い通りに行かない時、指揮官として何をしますか?」。ボビー「良き指導者には常に複数の計画があります。良き指導者には適応能力があり、ひとつの計画に執着しません。たとえ道が行き止まりでも、指導者は旅を止めることは出来ません。新しい道を見つけて正しい方向へ導かなくては。私も毎週のように失敗していますが、いつも自分を奮い起こし新しい計画を立てています」。“能力と性格では性格優先”が監督の人柄を現してますね。※バレンタイン監督と言えば、05年にロッテを31年ぶりのリーグ優勝に導いた時に、前々回の試合で9回裏ツーアウト満塁から同点押し出しをやってしまった小林投手を、最終決戦に登用した後の言葉が忘れられない。「小林の起用は試合前から決めていた。彼の力を信じていた。私は少々の失敗で見限ったりしない。完璧な人間など誰もいないのだから」。//明日夕方6時、ついにアニメ『地球へ…』は最終回を迎えますッ!この半年間、毎週が感動の連続だった。明日で終ってしまうのが本当に残念。最終話のタイトルは「地球の緑の丘」。ジョミー、そしてキースの生き様をしっかりと目に焼付ける所存!
 9月20日〜NHK教育『ピタゴラスイッチ』の名物コーナーに、磁石、バネ、ゴムなど、様々なものを利用しながらビー玉が転がっていく“ピタゴラ装置”がある(制作は慶応大学の研究室)。5秒〜20秒くらいの短いコーナーなんだけど、YouTubeに総集編ともいえるピタゴラ特選動画(6分33秒)がアップされていた!中には1分20秒の“大作”もあり、装置によっては無事にゴールに到着するまで100回近くも撮影しなおした装置もあるとのこと。目に見える創意と工夫であり人類の叡智の結晶。公共放送モノゆえ早めに削除される可能性が大なので、今のうちに視聴されることをお薦めします〜。また、“ピタ”と“ゴラ”が世の中の神秘を学ぶメイン・コーナーからは「しぜんがおてほんのまき」(6分41秒)がアップされてます(カワイイ!)。英語の字幕付きなので言葉の勉強にもなりマス。o(^o^)o
//あまり報道されてないけど、先日からミャンマーでは僧侶たちが、軍事独裁政権に民主化を求めて命がけの抗議デモを行ってる。一般市民が反政府運動をすれば、拷問・処刑されたり行方不明になるミャンマーで、国民から深く尊敬される仏教僧たちがついに立ち上がった。1989年に軍事政権が誕生して以来、約15年間に100万人が軍の弾圧で家を追われ、60万人が殺害されており、民主化運動の指導者アウン・サン・スー・チー女史は何年も軟禁されたままだ。同国は天然資源に恵まれた豊かな国なのに、軍幹部の不正蓄財が横行し、ユニセフ発表では子供の3分の1が栄養失調。世界保健機関(WHO)による保健水準ランクでは191カ国中、190位という惨状だ。最新の新聞報道によると、お坊さんのデモの両側で市民が人間の壁を作り、当局の弾圧から守っているとのこと。ミャンマーの民衆が流血の事態にさらされることなく、言論の自由を手に入れることができるよう祈っている。
 9月19日〜今日はジョジョネタに特化!/本日ジョジョ第7部「スティール・ボール・ラン」連載中のウルトラジャンプ10月号発売!久々の61ページは読み応えがあって嬉しい限り。しかも付録は「ドグシャアア」「スギュゥーゥゥン」などジョジョ効果音のステッカー(笑)。ウェカピポ戦、佳境デス!※ネタバレ文字反転→横腹に穴があいたウェカピポ。致命傷に見えるけど、あそこは肝臓。肝臓は一部が残ってたら再生するので、鉄球の回転で傷口を固めれば大丈夫!…と解釈しました。r(^_^;)/最近は海外のジョジョファンの方からメールを頂くことが増えてきたのですが、今朝、ボストン在住の方から図書館で激写したという米科学誌『Cell』の写真を送って頂きました!(有難うございます!)普通に並んでいるのを改めて見ると感動的ですね。Cellのところだけゴゴゴ音が聴こえてきそうッス!

報道で見た画像よりも、実物は深みのあるワインレッドに見えますね。欲しい!(撮影S.Kさん) ※拡大画像。左端はレオ君
/『ビバリーヒルズ青春白書』のディラン・マッケイの物真似で、ピン芸人の頂点に立った(R1グランプリ優勝)、なだぎ武さん。僕は氏のエキセントリックな動きが大好きなんだけど、先日の『南海パラダイス』の総集編で承太郎の立ち方を披露していた!
 
※惜しむらくは引用画像が2巻のジョナサンであったこと。やっぱり承太郎の表紙を使わないと!(笑)
/ジョジョの人気は欧米圏だけではなく、アジアでも着実に広がっており、先月はお絵描き板の方に中国の方からGIFアニメの投稿がありました。中国語でジョジョは「JOJO的奇妙冒険」「JOJO冒険野郎」と表記されるようです。
  
上海のoraoraoraさんからの投稿!ナランチャ可愛い(笑)
/放送延期になっていた関西地区の『アメトーーク ジョジョの奇妙な芸人』は明日木曜深夜12時半からオンエアされますッ!
 9月18日〜刺身、塩焼き、鍋もの、日本人は魚が大好き。いったい魚介類を加工品も含めて年間にどれくらい食べているのか?200g(イワシ4匹)をひと皿として計算すると、米国人は100皿(20kg)、中国人は150皿(30kg)、ノルウェー人は250皿(50kg)、そして日本人は350皿(70kg)!つまり米国人の3.5倍!先日の『サイエンスZERO』はそんな魚たちの異変、衝撃的な現実を紹介していた。昨秋、米科学雑誌に「魚介類の減少がこのまま続くと、最悪の場合2048年には漁業の対象になっている全ての魚が絶滅の危機に瀕する」とする論文が掲載され話題を呼んだ。そんなことがあり得るのか?海に行けば魚は大量にいる気がする。しかし、神奈川県水産センターの調査結果はサバの世界に大異変が起きていることを示している。30年前の調査では水揚げされたサバの年齢は2歳〜6歳以上の各世代が混じっていた(樹木の年輪のように魚のウロコには年ごとに太い線が入っているので年齢が分かる)。ところが今年は日本のどの港でも、3歳魚ばかりで4歳以上のサバが獲れていない!つまり、それ以上の世代のサバはもう獲り尽くしてしまったんだ。さらに深刻なのは、1歳魚と2歳魚も獲れていないこと!サバは2歳から産卵可能になるんだけど、幼魚のサバまで乱獲した為に、これから産卵をする若い世代がいないんだ。だからもし今泳いでいる3歳魚を獲りすぎてしまうと、海の中には卵を産める世代がイッキにいなくなってしまう。漁師はそれを心配しつつも生活があるので今年も漁をしている。しかも、この現象はサバだけではなく、他の多くの魚で見られるとのこと。魚の数が減っているから卵を産む前の若い魚まで獲ってしまい、そしてますます魚が減るという悪循環。持続可能な漁業の為には子どもの魚を守らなきゃならない。日本人が大好物の魚を食べることが出来るのは漁師がいるおかげ。政府や国民はこの問題をもっと真剣に考えて、水産資源を守る為に至急手を打つべきと思う(漁の回数を減らす代わり補助金を出すとか)。※ノルウェーの漁師は網目を大きくすることで大人の魚だけを獲る努力を続けている。昨年獲られたサバの年齢別割合は、なんと6歳以上が最多!3歳未満のサバは殆ど獲られていない(ちゃんと保護されている)。その結果、1985年には約500万トンだった魚資源が、05年には1500万トンまで3倍も回復している!(希望もあるってことデス)
 9月17日〜おとぎ話のキャラが現代のニューヨークに出現するというブッ飛び展開から、“ディズニーがディズニーを超えた”と大きな話題を呼んでいるコメディ『魔法にかけられて』。その楽しい予告編が公開された!日本公開は来年3月なのでまだまだ先だけど、予告編を見た限りこれは大ヒット間違いなし!多くのファミリー映画を作ってきたディズニーなのに、本作品がPG指定というのに驚いた。理由を考えたんだけど、白雪姫のパロディなどもあるから、“小さな子どもの夢を壊しちゃいけない”という配慮があったのかも(笑)。こりゃあ、今から半年先が待ち遠しいデス!//ハリウッドでは『トランスフォーマー』のヒットを受け、実写版の『マクロス』の企画が進行中。スパイダーマンのトビー・マグワイアが出演するという噂も。//先日の『近未来テレビ』から。横浜にある“地球シミュレーター”(総開発費400億円)は、640台のスーパーコンピューターで構成された世界最先端の気候変動予知システム。温暖化の影響を予測した結果、2070年に北極海の夏の氷は完全に消滅するという。一方、アメリカ国防総省へ提出された報告書はさらに悲観的で、2010年までに北極海の夏の氷が消滅するという。NASA所属の地球科学者ジェームス・E・ハンセン博士「既に地球温暖化は北極海の氷を全て溶かすのに十分なレベルに達しています」。あと3年で北極の氷が消滅するなんてにわかに信じ難いし考えたくないけれど、今夏は氷面積が過去最小になり溶けまくってるのは事実。/温暖化の原因は二酸化炭素ではなく太陽の活動とする説や、“心配なのは寒冷化”とする説など色々あるけど、資源の浪費で成り立つ社会から循環型社会に転換しないと未来がないのは間違いない。※CO2原因説の正誤がどうあれ、大量消費型の社会であっていいはずがない。(CO2対策より森林伐採・乱開発の方が大問題とする説もある)
 9月16日〜“日本映画の父”牧野省三監督の巡礼レポをアップ!日本初の映画監督であるにもかかわらず、邦画ファン以外にはあまり名前が浸透してない牧野監督(1878年生まれ)。波乱の人生についても触れていますので、監督の名を初めて聞いたという方は是非ご一読を。※また、“日本初の映画スター”尾上松之助(1875年生まれ)の巡礼レポもアップ完了!//復活した派閥政治に抗議の声をあげた杉村太蔵議員を見直した。他の議員が沈黙している中、よく言ったと思う。//昨日、パッショーネ東京が開催した『ジョジョ立ちX(テン)』は、参加者100名オーバーで、なんと漫画家の大亜門先生も参加されたそうですーッ!のわー、す、すっげ!/米国ウィキペディアの『JOJO』解説ページ、画像付きでかなり充実。これで英語圏のジョジョファンが増えるといいなぁ。/ジョジョは3部の後期になると、画面を斜めにしたり、コマの形を変形する“荒木割り”が多用され、戦闘の躍動感や、緊迫した心理状態がさらに巧みに表現されている。第3部の全ページを調査して荒木割りの進化の過程を研究しているサイトを発見。よくこれだけコマ数をチェックしたもの!脱帽です!
 9月15日〜公開中の『レミーのおいしいレストラン』レビュー!面白かった!DVD出たら欲しい!味覚&嗅覚が特別に発達したグルメなネズミ・レミーが、「僕は他人を失望させたことがない、期待されたことがないから」という料理センスゼロの青年リングイニとタッグを組み、美味しい料理を生み出していく物語。劇中には伝説のシェフ・グストーの言葉「誰でも名シェフ」が何度も登場する。グストーは料理を“素材の組み合わせで無限に新しい味覚が生まれる冒険”と位置づけ、「臆病者に良い料理は作れない。独創的に、失敗を恐れず、何にでも挑みなさい。どこで生まれ育とうが、他人に限界を決めさせてはいけない。諦めなければ何でも出来るのです。誰でも名シェフ。偉大な料理は勇気から生まれる」と呼びかける。本作品の製作陣はこの“誰でも名シェフ”を強調する為に、台所ではゴキブリと共に忌み嫌われる存在のドブネズミに、パリの最高級レストランで料理させた。同じネズミでもミッキーマウスやジェリーが人間向けの料理を作ってもさほど抵抗は感じないだろう。ところが、この作品のネズミ達は毛並みまでリアルに再現され、ミミズのような尻尾がウネウネしている。人によっては、ネズミが作った料理が客(人間)のテーブルに運ばれるのを見ただけでゾゾーッとくるだろう。しかし、見た目のデメリットを超えて作品が観客の心を掴むのは、レミーが料理に注ぐ大きな愛情を丁寧に描いているから!「イチゴやチーズを別々に食べると、あまくまでもイチゴはイチゴ、チーズはチーズの味。でも、同時に食べると味が混ざって全く違う味になるッ!」と、レミーは食材の組み合わせの妙に胸をときめかせる(レミーが味見をすると心の中で感情が花火のようにはじける。あれは上手く味覚を表現してると思った!)。人間にとって料理は自然なことなので気にしなかったけど、確かに“異なる食材を一緒に食べて楽しむ”というのは他の動物とは違うよね。レミーは他のネズミたちに「人間はただ生きてるだけじゃない、新しいことを創造している」と熱弁する。レミーの仲間たちはネズミ社会に戻るように説得するけど、彼はその声を振り切ってこう答える。「(仲間がレミーに)どこへ行くつもりだ?」「運が良ければ、先へ!」。先というのは芸術家としての新たな境地のこと。しかしそこに到達できるかは分からない。だから“運が良ければ、先へ!”、めっさカッコイイ!また特筆したいのが背景の美しさ。ずっと下水道にいたレミーが地上に出た時に、壮麗で目も眩むようなパリの夜景が広がり「パリだ!僕ってずっとパリの下にいたのか!」と驚くシーンは、レミーと同様に恍惚として夜景に見とれた。霧のセーヌ川、夕暮れの街角、空気感が素晴らしい。石畳に寝ころんで、夜空を見ながらブドウとチーズでリラックスしているレミーの幸せそうな顔といったら!コメディなので笑うシーンもいっぱい。リングイニはシェフ帽の中にレミーを隠しているので、調理の際は香りを嗅がせる為に、食材を必ず頭に持って行かねばならない。その動作が可笑しくてクスクス笑いっぱなしだった。監督は傑作『アイアン・ジャイアント』のブラッド・バード。一般に人間と動物の友情モノは、動物に奇跡が起きて言葉を話すことが出来るってパターンが多いけど、この映画はあくまでもレミーは人間の言葉を話せず「チューチュー」だ。話せる設定の方が演出はラクなのに、安易な方向に走らなかった点も称えておきたい。エンド・クレジットの「モーションピクチャーは使ってません」はアニメーターたちの“誇り”とのこと。90点。まだここまで大事なネタバレは何も書いてないので御安心を!第3の主人公ともいえる冷酷な料理評論家イーゴの話は以下のネタバレで。僕が高得点にしたのはイーゴの存在が大きいデス(イーゴの声優は“アラビアのロレンス”のピーター・オトゥール!)。公式サイトの予告編は字幕版と日本語版で内容が異なるので両方おすすめ。
【ネタバレ文字反転】…冷血&辛口な料理評論家イーゴが田舎料理ラタトゥーユで童心に変えるシーンが最高!たった一口で彼の中の時間が巻き戻され少年時代に。懐かしい母の手料理は、素朴でも何よりもごちそうだった。閉店後、客が帰った店内でリングイニがイーゴにレミーを紹介すると“イーゴは黙って聞いていた”。この“黙ってた”というところに涙ポロポロ。彼は帰宅後に書き始める「評論家は芸術家や作家に対して常に有利な立場にいる。そして安全な場所から作品を批判する…」。心を入替えたイーゴは“リスクを冒す時は今だ”と勇気を出してドブネズミ・レミーの料理を讃え、結果的に料理評論家の地位を失う。でも、ラストで幸福感いっぱいにラタトゥーユを食べる姿からは、自分の行動を悔いる様子は微塵もなかった(それに顔色も良くなって少し太ってたよね、笑)。ただ、悪役シェフのスキナーが白人ではなく有色(インド人?)だったとこに、人種差別的なものを感じてちょっと気になった。イーゴはラストで印象がアップしたけど、スキナーは小心者の俗物のままで、くどいと感じるほど愚かさを前面に出していた。子ども向けの映画なんだから、スキナーもどこかでフォローしてあげないと…。レミーのジェスチャーで最高だったのは「君、料理は出来るの?」と訊かれて“まあね”って感じで肩をすくめたシーン!本物の俳優でもあんな嫌味のないリアクションは難しい(笑)。大量のドブネズミがキッチンを埋め尽くして料理するクライマックスは伝説になるだろうなぁ。/追記。“レミー”と同時上映の短編アニメ『LIFTED(リフテッド)』に館内大爆笑!宇宙人がUFOから人間を誘拐しようとするんだけど、笑い転げる展開に!
 9月14日〜いよいよアニメ『地球へ…』は明日の放送を入れて残り2話で最終回。この日記で春からずっと素晴らしさを訴え続けてきたんだけど、なかなか『地球へ…』がエヴァやガンダムのように社会現象(ブーム)にならず、もどかしい限り。ここまでの22話、すべてハズレなし!マジに30分が2時間の映画に匹敵するほどの密度とクオリティを持っている。これだけ毎回名シーン、名セリフが登場し続けるアニメなんて滅多にない。2日前の日記で新作エヴァのことを誉めたけど、僕の中で『地球へ…』の方がさらに10倍は魅力的だし“滝泣き”している。特に先々週の21話『星屑の記憶』、そして先週の『暮れる命』の最近2話は、日本アニメ史に残る傑作となった。あの30分の密度は、アニメ制作に携わるすべての関係者が見るべきものッス!(もうダラダラ進んでスカスカの30分番組を作るなんて恥ずかしくて出来なくなると思う)。21話で最大の親友を失ったトォニィが暴走して母カリナのように精神崩壊で死にそうになった時、ジョミーが悲痛な思いで「僕たちは前に進むしかないんだ!」と抱き締めたシーン、そして先週のキースが死の淵で見た、かつて自分が殺したシロエからの「らしくないですよ!」のエール、バケモノと呼んでいたマツカから差し伸べられた救いの手、そして“悲しんでくれた…あなたを信じて良かった”のマツカの涙、トォニィの「僕は…ミュウを殺してしまった!」は、涙腺決壊エグエグ泣き(観てない人には大袈裟に聞えるかも知れないけれど、それほどスゴイ場面なんです)。あんなに見る者の心を揺さぶる作品を作ってくれた番組製作陣には、ラスト2話の内容を見極めた上で国民栄誉賞の授与を真剣に検討すべきと思うッ!竹宮恵子女史の原作が良いのはモチロンだけど、アニメ版は原作に深く敬意を払いつつも、オリジナル展開を絡めて“原作超え”に成功した希有な例となった!//昨日の“死”についての追記。今年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いた日本映画『殯(もがり)の森』は死にまつわるエピソードを描いてるんだけど、映画感想サイトでの評価は「退屈」「理解不能」「時間の無駄」とか酷いコメントが多いので、ラストシーンの素晴らしさをネタバレで書きます!【文字反転】→奈良の山間部では今も土葬の風習があるという。老人は若くして他界した愛妻の墓を訪れ、そこに死別後も書き続けてきた自分の日記を埋めることで、一人で生きてきた時間が妻と共有されていく…。彼について来た介護士は、愛児が水死したことへの責任と悲しみ、喪失感に深く心が傷ついていたけど、老人が亡き妻と時を共有する姿を見て、愛する者の肉体が失われても、心の中で一緒に生きていくことができることを知る。死んだからって終わりじゃない。最後に彼女は老人に言う「ありがとう」と。あれほど泣かせる「ありがとう」はない…。大切な映画デス!//本日、アポロ計画以来30年ぶりの本格的な月探査機「かぐや」の打ち上げが無事に成功!やったね!3週間で月に到着する予定。「かぐや」にはハイビジョンカメラが搭載されていて、月の水平線から昇る地球(地球の出)を撮影するとのこと!ハイビジョンだから月面のいろんなもの(米ソ探査機の残骸)が鮮明に捉えられるはず。アームストロング船長の足跡も念の為に激写して欲しい(笑)。550億円をかけたこのロケットが打ち上げ失敗したら泣くに泣けんかった。それにしても、「かぐや」とは素敵な名前をつけたもんだねぇ。
 9月13日〜今日はズバリ、“死”がテーマ。/まずは先日のNHK『ニッポンの教養』のまとめ。どうしてヒトは死んでしまうのか。大腸菌やビフィズス菌は寿命がなく栄養があれば増え続け、温度が上がるなど環境が変化したり栄養がなくなれば死滅する。だが、人間はいくら環境が良くて永遠に栄養を与えられてもいつか死ぬ。35億年前に生まれた大腸菌は性別もなく、生きていく為に必要な遺伝子のセットを一つしか持っていない(一倍体細胞生物)。それから20億年後、父母から2つの遺伝子のセットをもらう生物が誕生する(二倍体細胞生物。人間はもちろんコレ)。生物の間に死が現れた「死の起源」は、オスとメスという性によって増えていくシステムを作ったところから。性(sex)が死を呼び込んだ。生物の歴史において20億年くらいは死のない世界があったんだ。僕ら二倍体の生物は、オスとメスの遺伝子を掛け合わせて新しい遺伝子を生み出し進化してきた。それは不要と判断した遺伝子を“死によって消去する”過程でもあった。まさに生と死は隣り合わせ。/僕らは60兆個の細胞で出来ているけど、体内では毎日3千億〜4千億個の細胞が死んでいる。これは全身の200分の1の細胞が毎日死んでることになる。それでも80年近く生きられるのは、新しい細胞が次々と生まれているから。1995年、生化学者・田沼靖一はDNaseyというヒトの遺伝子を発見した。それは、DNAを切断して細胞の機能を停止させる“死の遺伝子”だった!DNaseyが大量に増えてヒトは死ぬ。田沼氏いわく「動物は死の遺伝子がプログラミングされていて、必ず“死ねる”ようになっている」。この細胞の「自死(アポトーシス)」はとても重要で、例えば胎児の初期段階の手は、ドラえもんの手と同じで丸いのに、指の間にあたる部分の細胞が自死することで5本に分かれていく。アポトーシスが正常に作動しないとガンのように様々な病気を引き起こす(ガン細胞は自ら死ねなくなり無限に増殖する)。“死ねる”ことの重要性を語る田沼氏は、“不老長寿は可能か”という問いにこう答えていた--「可能だとして、そこに何の意味がありますか。私達が永遠に生きていたら、芸術も文化も、ずっと同じ人が考えてるので変化がありませんよ。新しく生まれた人が、新しい芸術や文化を創っていくのです」。//死との向き合い方は各人それぞれ。古くは遺言で“墓参りに来るな”と残した沢庵和尚、近年では「葬式無用 戒名不用」とした白洲次郎等々。特筆したいのは桓武天皇の子で平安初期の嵯峨天皇。僕はこの遺言に胸を打たれた「人は死ねば気は天に、体は地に帰る。徳をもたない私の死に、どうして国費を使うことができようか。盛大な葬儀や祭祀は断じて行ってはならない。墓穴は浅く、棺を収められるだけの大きさにせよ。(古墳のような)盛り土はせず、草木の生えるままに放置しておけ。この命令に従わねば私の死体は辱められ、魂は深く傷つき怨鬼になるであろう」。かつての皇族・豪族が競って巨大古墳を造っていたのと正反対。そして、弟の淳和(じゅんな)天皇もまた「どんなに小さいものであろうと私の墓を造るな。火葬にして遺骨を京都の西山に散骨せよ」と残し、実際に側近の手で散骨された。ただし、明治時代に入って“天皇に墓がなくては皇室の威厳にかかわる”と宮内省(現・宮内庁)が「淳和天皇陵」を造営してしまったけど…。/嵯峨天皇の皇后は日本初の禅寺・檀林寺(だんりんじ)を建てたことから「檀林皇后」とも呼ばれる。彼女はなんと、「飢えた鳥や獣を救う為に私の死骸を埋葬せず野原に放置すべし」と告げ、さらに自らの亡骸が腐乱、白骨化し、土に帰る過程を描くよう絵師に命じたという。朽ち行く様子を9段階に分けた絵巻は京都・西福寺に『檀林皇后九想図』として残されている。(リンク先で閲覧可能。絵巻なので右から左に絵を見ていこう。最初は十二単を着ていた美しい女性が、死後変色して崩れていくのはキツいですが、最後に骨が点在するだけになってしまうのを見て、逆に命の尊さを知るというか、僕はこの絵巻に言いようのない深い感動と神聖さを感じました)。
 9月12日〜3日前に紹介した『ジョジョ i Pod』の曲があまりにカッコイイので動画を探したら、The Caesarsの『Jerk It Out』(3分10秒)だった。このキーボードが刻むメロディーがいいねぇ。//『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』…“10年前のTV版第1話〜6話を90分に再編集”“今度は4部作”、これを聞いて「またエヴァで金儲けする気か」と呆れ果て、“もう貢ぐ気はない”と観に行くつもりはナッシングだった。しかし、公開直後からあまりに評判が良いので、こうなってくるとかつてのファンとしては居ても立ってもおられず気がつけば劇場に。土日を避けて月曜夜の上映30分前に行ったら「立ち見になります」。グハッ!エヴァ人気をなめていた。ブームから10年経って、しかもリメイクなのに超満員とはさすがだ(客層は大半が20〜30代の野郎たち)。映画の感想は、大・満・足!サキエル戦はNEWカラーの蛍光グリーンが美しく、シャムシェル戦は懸命なシンジ君にやっぱり涙がポロリ、ラミエル戦(ヤシマ作戦)はあまりの美しい作画に瞬きするのも惜しく見入ってしまった。で、「笑えばいいと思うよ」に今回もズギュン。知っているストーリーなのに、14歳の少年に感情移入させ、涙を誘う演出力に唸った。架空の世界にもかかわらず、鬼の如く描き込まれた絵(超リアル背景)で、作品中に完全にひとつの世界を作り上げ、観客に現実を忘れさせるんだから大したものだ。幾度か登場した戦自&ネルフの使徒への一斉射撃は圧巻の迫力。エンディング後の予告編の後、場内に照明が付いた時の「うおー!」という野郎どものザワザワと熱気が(ああいう雰囲気は久しぶり)、10年前の旧劇場版ではお通夜のように静まりかえっていたのと対照的で、“これならリメイクする価値はある”“あと3回も楽しめるなんて幸せ”と、製作陣への当初の先入観を謝りたくなった。シンジ君のウジウジは相変わらず苛々なんだけど、考えてみれば僕も14歳の頃はああだったわけで(他のアニメの少年少女が英雄の如く戦いすぎ)、そういう意味ではリアル演出なんだと思う。80点。【以下ネタバレ文字反転】…つくづく使徒のデザインが良い。特に変形ラミエルの美しさにはブッ飛んだ!崇高さすら感じてしまった。そして一発目の射撃がそれて反撃が来る時の恐怖!変形の瞬間「まずい!」ってマジで怖くなったもんなぁ。カヲル君がもう出てきたり、使徒の設定が変わっていたりで、ファンには今後の展開が楽しみだね。あと、UCCコーヒー描きすぎ(笑)。//安倍首相辞任。僕は多くの部分で安倍首相と考え方が異なるし、所信表明演説後に辞任するのは唖然とするタイミングだけど、首相の目をうるませての会見や、「心労がピークに達していたとみられ、心身共に限界だった」」「部屋に戻ると倒れ込む感じだった」といった報道記事を読むと、さすがに気の毒でこれ以上は批判しにくい。元々今の政治とカネの逆風は、首相の責任ではなく周囲の大臣が足を引っ張ったわけで。新しい首相が誰になるのかまだ分からないけれど、庶民感覚があり、弱者が何に苦しんでいるか想像力の働く人になって欲しいッス。自殺者年間3万人なんて悲し過ぎる(憲法についての僕のスタンスは“時代に合わない”から変えるのではなく、憲法の理想の方へ時代を変えて行かなきゃならない、デス)。
 9月11日〜一昨日の『カンブリア宮殿』で紹介していたグーグルの裏ワザ&新機能は驚きの連続。(1)不必要な情報を省きたい場合はマイナスを使うと便利。例えば「村上龍、カンブリア宮殿」で検索すると大量に「カンブリア宮殿」が出てくるけど、半角スペース&マイナスを入れて「村上龍 -カンブリア宮殿」にすると、「カンブリア宮殿」に関する情報が省かれて表示される。これはおったまげた。(2)鉄道検索ツールで一般的なのは「駅から駅」だけど、グーグルの新機能は「テレビ東京から東京都庁」という建物レベルで検索可能で地図も表示される!(3)計算機ソフトを起動しなくても、グーグルの検索バーに例えば「255+135*22」と打ち込むだけでEntreを押すと「3225」と出てくる。(4)「700ユーロを日本円で」と打ち込むと結果が表示される。(5)圧巻は今夏から始まったブック検索。キーワードを入れるとその言葉を含む本がリストアップされ、それが何ページ目かと分かり、しかもそこが読める。例えばウルトラセブンだとこんな感じに。うおお、便利すぎだろう!(爆)※各機能はこのページで一覧可能っす。//『京ことば辞典』というサイトを見て、今まで自分が標準語だと思っていた言葉が方言と知って仰天。せわしない(忙しい)、ぎょうさん(沢山)、ぬくい(温かい)、ちょこちょこ(しばしば)、めっそうな(とんでもない)、もっさい(野暮ったい)、たいがい(ほどほど)、じんわり(じわじわと)、にぬき(ゆで卵)、ほかす(捨てる)、あまっちょろい(簡単な)、わりかし(幾分)、しんどい(疲れた)、いけず(意地悪)、ぶさいく(みっともない)、いいあい(口喧嘩)、うっとこ(自分の家)、けったいな(奇妙な)、コロッと(すっかり)、しんきくさい(じれったい)、ほったらかす(放置する)、どんつき(突き当たり)、どつぼ(大ピンチ)、はげちょろけ(色が褪せる)、スカタン(見当はずれ)、ちびっと(ちょっと)、ちんまり(こじんまり)、よばれる(ごちそうになる)。中には信じがたいものもあるけど、関東の友人に尋ねたところ、「すべて方言。関西の芸人の活躍である程度の意味は察しがつくけど、初耳の言葉もいっぱい」とのこと。関西圏の方、これら言葉を使う時は、相手によっては通じないケースもあると知っておいた方がいいかも(汗)。※『京ことば辞典』
 9月10日〜ここ1年間で新たに巡礼した恩人墓や、再訪したお墓コーナー25名の更新を、2週間前からちょこちょこ進めてます。画家の関根正二は結核の為に20歳という若さで夭折。アートファンの間でしか名前が知られていないので、彼の存在を多くの方に知って頂きたいです。ビートルズのジョージ・ハリスンはガンジス河がお墓。晩年のことを中心にレポートしています。関ヶ原の戦いで散った西軍の武将大谷吉継は、敵方の東軍武将が墓を作っていたり、他界後のエピソードが凄くいい。坂本龍馬の巡礼は8年ぶり。前回はまだデジカメを持ってなかった(っていうかデジカメ普及前)。今回は周囲の様子や修学旅行生たちの魂メッセージも記録。龍馬がどれほど愛されているか伝わるのでは。高杉晋作にも熱いメッセージが墓前に置かれていました。陰陽師・安倍晴明は6年ぶり。彼は日本酒というイメージなんですが、コーヒーとワインが供えられていたので驚いているんじゃないかなぁ。(*^v^*)//上映中の『レミーのおいしいレストラン』『エヴァンゲリオン』、どちらも良かったです!近日中にレビュー書きます!

 9月9日〜『ジョジョの奇妙な i Pod CM』(30秒)、最高ッ!エクセレント!ファンにはたまらない30秒。シルエットだけなのに、ジョセフがマフラーをたなびかせて踊ってる姿、涙チョチョ切れるほどカッコイイ!冒頭の徐倫→承太郎→仗助→ジョルノの流れは神。老ジョセフもハッスル。ジョナサンは一瞬だけど帽子を逆に被ってるから分かるネ。この動画作った人のセンスに脱帽!//15秒だけの『i pod サザエさん』っていうのもあった!(笑)
 9月8日〜『eiga.com』は大量の最新映画情報が連日更新され(編集部の著者67人)、映画ファンは「チェックが追いつかない!」と嬉しい悲鳴をあげているサイト。ここ一週間のトピックから「うおッ」と思った4つをピックアップ。/まずはスター・ウォーズ・ファンにはドキワクのアニメ化情報。3Dアニメのスター・ウォーズに期待大!エピソード3と4の中間部分の実写TVドラマも予定されているとか。/近未来SF映画の金字塔『ブレードランナー』の“ファイナルカット版”、プレミア上映の記事には「圧倒的に美しいビジュアルとクリアなサウンドで甦っており、エンドクレジットが流れると、超満員の観客から万雷の拍手と歓声が送られた」とあり、期待度MAX!やっべ!スコット監督いわく「もはやデザイン(シド・ミード)、VFX(ダグラス・トランブル)、音楽(バンゲリス)はアートの領域で、映画は壮大なオペラ、巨大な建築物のようになった」とのこと!/ハリウッドの風雲児、オリバー・ストーン監督の次回作『ピンクビル』は、米国ではタブーとなっているベトナム戦争時の“ソンミ村虐殺事件”を描くという。米軍が暴走したあの悲劇をハリウッド資本で映画化し、しかもブルース・ウィリスが出演するという、この懐の広さがアメリカの凄いところ。/最後は『オスカー像は転売価格がわずか10ドル』に決まってるというニュース。長年映画ファンをやってるけど、こんな規約があるなんて初めて聞いた!(*^o^*)※追記。編集部コラムにはこういうものも。「スパイダーマン3の製作費の高さ(約358億円)は異常だ。あそこまで高い製作費となると映画を作らずにどこかに寄付した方がよっぽど正義のヒーローのような気がするが、どうなんだろう」。こういう視点のコラムが載る、企業の映画サイトはあまりない。//『ディアボロの大冒険』全BGMリスト(動画集)を更新!春にネットで公開されたフリーの傑作ジョジョ・ゲーム『ディアボロの大冒険』は、ゲームそのものが凝っていて楽しいうえ、さらに使用されているBGMが洋楽の名曲揃いで、音楽ファンにもたまらない内容となっていた。その使用楽曲の動画を、トラリーさんがYouTubeを中心に90曲も調べて下さり(スゴすぎ!)、それを受けて4月にまとめページを作ったのですが、音楽系の動画リンクは切れやすく一部が消えていました。先日、トラリーさんが切れていた分に新曲を加えた計22曲分のリンクを新たに調べて下さったので、本日一気に更新ッ!秋の夜長、洋楽の名曲に耳を傾けては如何ですか♪(全部聴くと6時間くらいかかりマス、笑)※僕が一番よく聴く曲はゲームのタイトルチューンにもなってる『クリムゾン・キングの宮殿』(7分17秒の大曲)。この「壮麗な暗さ」が心地良い。
 9月7日〜本日でアクセス700万ヒット!これもひとえに、いつも訪問して下さる皆さんのおかげです。本当に有難うございますーッ!(#^.^#)//ところで!今日、サイトを開設して心から良かったと思う出来事が。若い人には“世の中にはこんな事もあるんだ”と、人生の可能性を感じて貰えたらと思いエピソードを紹介します。/今から3ヶ月前、ある科学者の方から「相談があります」と一通のメールが届いた。研究論文が米科学誌『Cell(セル)』に載ることになり、しかも一番の評価を得た筆頭論文という。「セル!」思わずモニターの前で叫んだ。生物学の分野で世界最高権威の雑誌であり、ネイチャー誌、サイエンス誌に次いで3大科学誌にあげられる米学術誌!生物系では一番掲載されるのが難しく、“3回論文が載ればノーベル賞が見える”とも言われている。そして相談というのは“表紙を飾る絵を大好きな荒木先生にお願いしたい”とのことだった!話を伺うと、研究チームを主導する瀬藤准教授がコアなジョジョファンで、他の主要メンバーにも昨年の荒木先生の名古屋講演や第1部ゲーの限定企画に足を運んだツワモノがいた!同チームはジョジョ好きが集うサンクチュアリ状態とのことだった(笑)。そして数年前からウチのジョジョ立ち・コーナーを楽しんでいて、「表紙の件をここに相談しよう」ということになったそうです。僕は昨秋の荒木先生のパーティーで生まれた繋がりを紹介&集英社に持ち込む資料を素人の立場から検討。そこから話はどんどん良い方向に展開して、ついに今日!荒木先生のイラストがセルの表紙に登場ォォオーッ!今回イラストで描かれているのは(※拡大画像)、スクラッパーが体内のRIM(絵の赤い円盤、これが増えると神経伝達物質の放出が増える)の量を調整するため、RIMを捉えて「オラオラオラ!」ってユビキチン(青い小さなハートマーク)を鎖状に貼り付けているところ。ハートを貼られたRIMは、この後プロテアソーム(分解工場)でバラバラにされる。研究チームは、適度に神経伝達物質が放出されるようスクラッパーが調節していることを発見。脳内にスクラッパーがいなければ情報伝達異常を引き起こし、神経細胞死を引き起こすことから、この研究を進めていくことでアルツハイマーや統合失調症など、脳神経系変性疾患の治療法の解明に役立つと期待されている。/科学雑誌の中でもセルは硬派で知られており、通常、表紙には細胞の顕微鏡写真などが載っている。マンガ・アートが表紙を飾るのは極めて異例(っていうか、これが初めて!)。しかも『Cell』のロゴの上にスクラッパーの腕が重なってることに仰天。普通はタイトル・ロゴが絵の前面にくる。これはセル編集者がアート作品として敬意を払っている証!なんというか、依頼を快諾された荒木先生、セル編集部、瀬藤准教授チーム、みんながみんな器が大きくて、この3ヶ月間、事態の経緯を感動と共に見つめてきた。考えてみれば、瀬藤准教授チームからの連絡も、荒木先生のパーティーに声がかかったのも、全部ジョジョ立ちページがきっかけ。人生には辛いことや悲しいことが突然起きたりするけど、同じように楽しいことも予期せずやって来る。つくづく、生きてみないと何があるか分からないし、そこが面白い。p(^^)q

●表紙を比較するといかに今回が特殊な状況か分かると思う!
普段の表紙は細胞やDNA スタンド大暴れ
※左2冊はロゴでイラストが隠れているけど、今回はイラストがロゴの上ッス!ちなみに、セルは年間購読のみでバラ売りしてないそうです。残念!(要確認)
 9月6日〜オペラ界の巨星、3大テノールのルチアーノ・パバロッティが癌で他界。享年71歳。天を突くような光り輝く高音から“キング・オブ・ハイC”と呼ばれ、陽気な性格で誰からも愛された名歌手。NYセントラルパークに50万人を集めたライブは伝説に。冥福を祈ります。※トリノ・オリンピックでのプッチーニ『誰も寝てはならぬ』(2分42秒)。70歳でこの声量、信じられないッス!※追記。遺言は「私の葬式では黒い服を着るな」。氏の明るい人柄が偲ばれますネ。//映画『ガンジー』レビュー完結編。この映画の為にデリーで再現された葬儀シーンは、葬列に参加した人間が40万人(DVD解説による)で、“最多エキストラ”としてギネスに登録されている。ガンジーを弔う為に、文字通り地の果てまで続いてる人の波は圧巻の一言。今ならCGで群衆を描けるけど、本物のインド国民が集まった。俳優ベン・キングスレーは完全にガンジーになりきっていて、アカデミー主演男優賞も当然というか、世界中の全映画賞をあげても足りないくらいの熱演だった。独立運動に対する英国軍の弾圧シーンを見て思ったのは、英国側にいかなる理由があるにせよ、無抵抗の人間を殴打するのは最低の行為であり、「非暴力という戦術」は誰が悪者かハッキリさせる絶大な効果があると思った。僕は昔、マンガ『北斗の拳』を読んで、ラオウが無抵抗主義の村で「この拳王には無抵抗は武器にはならぬ!」と村長を撲殺した場面に“無抵抗は通じない”ってショックを受けたけど、ラオウの「意思を放棄した人間は人間にあらず!」という怒りの台詞は、ガンジーには当てはまらないと思った。あの村長はニコニコ笑って強者に媚びていたけど、ガンジーは「暴力は使わないが服従もしない」という強烈な意思を持っており、絶対にラオウに愛想笑いなんかしない。/「誰かが正義の為に戦ってると、たとえ危険を冒しても人々は立ち上がるものです」、僕はガンジーのこの楽観主義が好き。そして実際に多くの人々が次々と立ち上がった。もし人類史にガンジーがいなければ、「非暴力主義なんて単なる理想家の夢物語」として一笑されていたかも知れない。しかし、現にインドは独立した。強力な近代兵器を備えた大英帝国を相手に、丸腰で闘争を挑んで勝利した。この事実がどれほど人類の希望となることか。/とはいえ、世の中には非暴力が通じない相手もいる。この独立運動で英国軍のダイヤー将軍は無抵抗の市民374名を射殺する事件を起こしている(アムリツァールの大虐殺)。まして独裁者ヒトラーや金正日が非暴力の正論に耳を傾けるとは思えない。だからこそ、なぜガンジーが「暴力はさらなる暴力を生む。非暴力は相手の良心を目覚めさせることができる」とまで言い切れるのか、その根拠が長く疑問だった。しかし、最近出合ったガンジーの2つの言葉「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」「私の全行動は人類への奪うことのできない愛から生じる」で答えが見つかった気がする。65億人の人間性が大海であるならば、少数の悪党が存在しても海全体が汚れることはない。独裁者はその非人道から目立って見えるけど、あくまでも65億分の1であり大海に混じって消えていく。人間性全体への信頼は微塵も揺るがない。それを信じ抜く姿を見せてくれた映画『ガンジー』に携わった全ての人に感謝。
 9月5日〜10日後の9月15日(土曜)、東京にてパッショーネ東京主催の『20th ジョジョ立ちX』が開催されるとのこと!パッショーネ東京はジョジョ運動会の企画が続いていたので、ジョジョ立ち単独ってのは久しぶりのハズ。会場を借りて朝から2時間、ファン同士でポージングを探求するそうです。先日発表したジョジョ立ちVer.2も合わせるようなので、土曜に都合がつく方は、良い汗をかいてきては如何?(*^v^*)/ジョジョ第7部『スティール・ボール・ラン』第13巻が発売!表紙はルーシー!//スピッツの名曲『ロビンソン』。速度をあげて再生(4分6秒、静止画像)したら女性の声に。衝撃的ともいえる新しい魅力が生まれ、特にサビの部分は青空に溶けるような透明感があり鳥肌が立った!(画像は意味ナシ)//Coccoの復活ツアーの武道館ライブを見てビックリ。偶然の一致なんだろうけれど、ジョジョの主人公=ジョースターの血統の証拠である『左肩の星形』があった!静止画像にして何度も確認。どう見ても星形のタトゥー。コアなジョジョファンでも左肩に入れる人は少ないのでビックリした(彼女がジョジョ好きって聞いたことないもんねぇ)。


 
13巻・DIO復活!! Coccoの左肩に☆マーク!目を疑った!
 9月4日〜今日はヤフーの力のすごさを実感。夕方頃、エンタメ・ニュースで当サイトのミュージシャン・夭折リストがピックアップされ(リンクのみ)、そのコーナーがピンポイントで4万アクセス!2年前にアップしたページが初めて光を浴びた。これを機会に、若くして散っていったミュージシャン達のことを、より多くの人に知ってもらえたらいいなぁ。//(一昨日の続き)「英国人の憎悪を増す暴力は使わず、しかも断固たる態度を取る」。1930年、ガンジーは一時停止していた独立運動を再開させる。中断から8年が経ち既に61歳になっていた。再開のきっかけは“塩”だ。塩は人間が生きる為に必ず必要なものだけど、英国政府はインド人が塩を生産したり販売することを法律で禁止じ、自分達が塩を専売していた。英国にとって塩は植民地の大切な収入源であり、また“支配者”として生存に不可欠なものを押さえておくことに価値があった。ガンジーは“なぜ自分の国で塩を作ることを他国の人間に禁止されねばならぬのか”と憤り、インド人の手で塩を作ることを公然と宣言、海岸まで約400キロの道のりを3週間かけて歩いた。『塩の行進』と呼ばれるこの製塩運動は全土に広まり数百万人が参加。各地の海岸で非合法の塩が売られ、英国支配に対する抵抗運動の象徴となった。インド人によって新たに設立された製塩所は英国に取り上げられ、工場の門は英国軍が封鎖した。民衆は“これは我々の製塩所だ”と、列を作って門に行進し、先頭から順番に警棒で殴打された。前を進む者が頭を割られ流血しても、後の者が黙って進み出てまた殴打された。誰一人、軍隊に殴り返さなかった。人々は「マハトマのために」を合言葉に非暴力を貫いた(ドキュメンタリーでこの命がけの映像を見た人もいると思う)。現場にいた海外のジャーナリストは次のように記した「西洋人がいかに精神的優位を誇ろうと敗北は決定的だ。インドは必ず独立する。彼らは残虐と弾圧をすべて甘受しつつ、頭も下げず退却もしないからだ」。ガンジーは続けて英国製の綿製品の不買運動を呼びかけ、“自分達で糸を紡ぎインドの服を着よう”と自ら率先して糸車を廻し続けた。一連の不服従運動でガンジーは罪に問われ、後に初代首相となるネルーを含め6千人が投獄された。戦後の英国はこれ以上インドを植民地にすることは不可能と断念。「たった一人の粗末な白衣をまとった小男にイギリスが敗れた」(チャーチル)。釈放後のガンジーは独立に向けた最終段階に入る。イスラム教徒とヒンズー教徒の和睦だ。ガンジーは新しい国旗にも和解の願いを込めた。三色旗のオレンジ色はヒンズーを、緑はイスラムを、白は平和を表し、中央の車輪(法輪、チャクラ)は仏教を厚く擁護した古代アショカ王の象徴だった。しかし、ガンジーの力を持ってしても両宗派の融和は不可能だった。1947年8月、150年に及ぶ英国支配に打ち勝った悲願の独立は達成されたが、西インドはパキスタン(イスラム国)とて分裂した。独立後、印パ国境の衝突が全土に飛び火し、各地でイスラムとヒンズーが殺し合う悲惨な状態になった。悲嘆に暮れたガンジーは、「全ての民衆が武器を捨てるまで」という無期限の断食をカルカッタで行なう。78歳の老人はどんどん衰弱していき、新聞には“死の断食”と報道された。数日後、「このままではマハトマが死んでしまう」と人々は我に返り、悲劇の衝突は収まった。翌1948年1月30日、宗教融和を訴えてガンジーがパキスタンを訪れようとした矢先、夕べの祈りの際に極右ヒンズー教徒の青年に正面から3発の凶弾を浴びた。暗殺の理由は「イスラムに対して弱腰すぎる」というものだった。ガンジーは倒れながら「おお神よ!」とつぶやき絶命した。葬儀には250万を越える民衆が集まり、母なるガンジスに遺灰は流された。アインシュタインは「将来の人々はとても信じないだろう。このような人間が地球上に実在したことを」と追悼した。ガンジーが暗殺される前に残した次の詩は遺言詩となった--「束縛があるからこそ 私は飛べるのだ/悲しみがあるからこそ 高く舞い上がれるのだ/逆境があるからこそ 私は走れるのだ/涙があるからこそ 私は前に進めるのだ」。(つづく。映画評と言うよりガンジー伝になっちゃたね)
 9月3日〜昨日のレビューの続きがまだ完成してないので、好きなガンジーの名言を幾つか先に紹介。/『明日死ぬと思って生きよ。永遠に生きるつもりで学べ』/『暴力によって得た勝利は敗北に等しい。それはつかの間のものだから』/『非暴力は私の信念の第一章であり、また私の信条の最終章でもある』/『世界に変化を望むならば、自らがその変化の一部となれ』/『“目には目を”で行けば、やがて全世界が盲目になってしまう』/『握り拳と握手はできない』/『弱者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ』/『重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ』。//一昨日から公開されているエヴァンゲリオンの新劇場版、ネットではかなりの好評。うーむ、“今回はもうDVDでいいかな”って思ってたけど、噂のラミエル戦を観たくなってきた(汗)。
 9月2日〜映画『ガンジー』レビュー。「私は失望するといつも思う。歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。暴君や残忍な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。それを思う」。1982年のアカデミー賞を総ナメ(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞など8部門)にした3時間の大作。音楽はインド音楽界の重鎮ラヴィ・シャンカール。中3の時に学校で観に行って以来25年ぶりの再見となる(中学の時はまだ人生経験が足りず、こんなに良い映画と気付かなかった)。映画の総括と合わせて人物像を紹介。/1869年にインド西部の名家に生まれたモハンダス・カラムチャンド・ガンジーは、13歳で結婚。19歳の時に弁護士を目指して英国留学し、3年後に帰国。24歳(1893年)、商社の顧問弁護士として赴任した南アフリカで人生を変える屈辱的な体験をする。1等車に乗っていたところ、インド人(有色人種)であることを理由に、車掌の手で列車から突き落とされたのだ。しかも当時の南アでは、アジア人登録法によってインド人移民者は指紋押捺が義務づけられ、キリスト教徒以外の婚姻は認められなかった。ガンジーは「我々は犯罪者ではない」と、政府が携帯を義務づけた身分証を燃やして激しく抗議する。結果、彼は反政府的との理由で警官に殴打され何度も投獄された。この差別反対闘争は約20年間も続き、最終的に政府が譲歩してインド人側の勝利に終った。この運動の中で、移民者の中には“俺たちを侮辱する役人を殺せ”と気炎を上げる過激な連中もいた。ガンジーは明確に非暴力・非服従の方針を打ち出し語りかける「何をされようと、我々は攻撃しない、殺しもしない。だが絶対に指紋を押さない。そのため投獄、罰金、財産没収もあるでしょう。しかし、我々が自ら与えぬ限り、自尊心は奪えません!負けてはなりません。彼らは無慈悲に責め、骨を砕き、時には殺すこともあるでしょう。だが、彼らは我々の死体を手に入れても服従は手に出来ません!」。ガンジーの非暴力運動(アヒンサー)は母国インドにも伝わり、1915年(46歳)に帰国した彼は英雄として迎えられ、“マハトマ”(偉大な魂)と呼ばれた。そして独立運動を展開中の国民会議に加わり祖国を見て周るなか、チャンパランなど地方の貧窮ぶりに強い衝撃を受ける。英国人の大地主が高額の地代を農民に要求するため、多くのインド人が極貧に苦しんでいた。1919年、英国はインド独立の気運を封じる為に、集会の禁止、令状なしの逮捕や裁判抜きの投獄を合法化する弾圧法(ローラット法)を制定。国民会議の武闘派はガンジーに対し「非暴力という消極的抵抗では解決できない」と非難するが、「私は消極的なものを主張したことはない。相手に絶対に従わない、これは極めて積極的なことだ。テロは圧政を正当化する。彼らの心を変えるのだ」と反論。そして平和的に植民地政府や英国企業に大ダメージを与える方法として、インド全土にストライキを呼びかけ英国の統治に反旗を翻した。このストライキ作戦が起爆剤となってさらに独立運動が加速していく。しかし、興奮した一部の市民が警察署を焼討ちし、約20名の警官が殺されてしまう。「不服従運動はまだ早かったのか」ガンジーはすぐさま全活動を停止した。周囲からは「運動の継続を!せっかく全インドが動き出したのに」と声があがるが「どの方向に?殺人と流血による自由は要らん」と、“全てのインド人が武力闘争をやめるまで断食をする”と宣言、人々の胸にガンジーの声が届き暴徒は武器を置いた。同年、ガンジーは独立運動を煽ったとして投獄され懲役6年の判決を受ける。(明日に続く)/よく“非暴力=無抵抗”と誤解されがちだけど、ガンジーは戦略として非暴力を選んだわけで、無抵抗だったわけじゃない。暴力は使わないが服従もしない。相手に頭も下げず退却もしない。その辺のこともレビューに書きたい。
 9月1日〜ムーミン・ファン必見。福岡県古賀市の五所八幡宮には『ムーミンの木』があります!樹齢千年、高さ40mのクスノキなんですが、幹のコブがムーミンにそっくり。写真を見て驚いたんだけど、本当にムーミンが木の中にいるみたい。木の根元にちゃんと看板も立ってて、地元では有名みたいですね♪※九州在住の方、もし行かれることがありましたら、是非別の角度から撮った画像を送って下さい〜。//温暖化で真っ先に国家が水没&消滅されると言われている南洋のキリバス。大統領の談話が悲痛。京都議定書に未参加の米国、オーストラリアに対し、「我が国は存亡の危機にひんしているのに、高い経済水準を保とうとしており、極めて利己的だ」と批判、未対策の現状を「キリバス国民の平穏な生活を奪う(国家による)『環境テロ』だ」と抗議している。//大阪で開催された世界陸上、あまりにもお粗末な組織運営に目が点…。競歩の誘導ミスは最後の一周だっただけに山崎選手が本当に気の毒だし、エリトリア選手団は宿がなくて床に雑魚寝という考えられない状況に。大会組織委員の広報担当はこの件について「報告も受けていないし、確認していない」。呆れた。伝わってない、それだからこそ問題なのだとなぜ気づかないのかなぁ…。//ヤフーのオークションでエヴァの“ロンギヌスの槍”が出たんだけど、当初は15万だったのが2日で90億円を突破(爆)。//目に見えないけれど宇宙空間に大量に存在し、それがなくては星も生まれなかった“暗黒物質”(ダークマター)の研究が近年進んでいる。NHK『サイエンスZERO』の解説をメモ。暗黒物質の特徴は4つ。(1)見えない(2)質量がある。宇宙全体では星や僕らの体を作ってる普通の物質の5〜6倍もある!(3)僕らの周りに飛んでて、すりぬけている。地球には500mlのペットボトルほどの量の暗黒物質が薄く広がっている。(4)宇宙の初期に作られ安定している。そして、星が生まれたのは暗黒物質のおかげ!宇宙誕生から間もない頃、水素やヘリウムのガスは均等に散らばっていた。暗黒物質がなかったらいつまでたってもガスは散らばったままで星は生まれなかった。ガスだけでは物質の量が足りず十分な重力が働かないからだ。まず暗黒物質がお互いの重力で引きつけ合い、そして暗黒物質の多いところに普通の物質が引かれて銀河ができた。こんな風に、今までは未知だった超巨大・超大量の質量の存在が分かるってめっさドキワク。ビバ・暗黒物質!







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