「芸術を生むために日々努力をしている人に感謝します。僕は芸術なしでは生きられない」(S・ソダーバーグ監督、アカデミー賞受賞式にて)
「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」(ガンジー)
「私は祖国を愛している。だが、祖国を愛せと言われたら、私は遠慮なく祖国から出ていく」(チャールズ・チャップリン)
「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」(マーティン・L・キングJr)
「私は貴方の意見には反対だ。しかし、貴方がそれを言う権利を、私は命にかけて守る」(ヴォルテール/S・G・タレンタイア)


米首都ワシントンDC 2013.12
文芸ジャンキー・パラダイス
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天安門1989.6.4

激筆『世界音楽家巡礼記』を11/18に刊行しました!
※講演依頼&原稿依頼はコチラです

ダウンロードして使ってネ♪特報!4月25日(日)17時からNHKラジオ第一放送『ちきゅうラジオ』に生出演、
2時間にわたって墓巡礼の魅力を語ります!ロック&ポップスのミュージシャン編です!

※オンエア後、1週間の聴き逃し配信あり。生放送2時間というのは初めてなのでめっちゃ緊張。既に口内炎が…。


文芸ジャンキー・パラダイス(文ジャン)へようこそッ!!
このサイトは映画、文学、音楽、マンガ、絵画等あらゆる芸術ジャンルと偉人たちの『お墓』情報を、ド根性文芸研究家カジポン・マルコ・残月(53)が、
鬼神の如く全世界へ紹介する、愛と狂気と執念の電脳空間!旅&墓関連の掲載画像は怒涛の1万枚、総コーナー数は100ヶ以上、容量25ギガ!
うっかり足を踏み入れたのも何かの縁、この文芸天国にトコトンつきあってもらいましょう。そう、毒を喰らわば皿まで!ビバ、アート・サンダー!!
この世は芸術であふれ返っている!人間に他者への共感力があるからだ。芸術は人類が分かりあえる証拠!人間は国籍や文化が違っても、相違点より
共通点の方がはるかに多い
。常にこれを胸の中に。他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」!
芸術は難しくない!敷居を少しでも低くして全人類が親しめるものにすることが、このHPの主旨ッス!


(名言救命ロープ) (恩人墓巡礼) 日本人/外国人 (徒然日記) (ジョジョ総目次) Twitter/フェイスブック/インスタ/育児blog (お絵描き) (掲示板)


毎日更新・人類恩人カレンダー(食前に彼らを讃える杯を!)※記号説明&年間分※1872年以前は旧暦
4月 19日 1824バイロン命(詩)1882ダーウィン命、1999桂枝雀命(落)、1970上田文人生(G)
4月 20日 1893ミロ生(画)ハロルド・ロイド生(役)1141栄西生(宗)1855犬養毅生(政)1586サンタ・ローサ生(宗)
1991ドン・シーゲル命(監)、2001ジュゼッペ・シノーポリ命(C)

〔おすすめ番組表〕★番組はイチオシ ※過去の番組 ※YouTube ※アマゾン ※musictonic ※翻訳 ※海外 ※映画 ※サーチナ ※乗り換え ※東京新聞 ※地図 ※首相動静 ※護憲運動 ※画像検索
【4月19日のおすすめ番組】 【4月20日のおすすめ番組】
●5時BSプレミアム『クラシック倶楽部 ザルツブルク音楽祭2020 アンドラーシュ・シフU』…シューベルトとヤナーチェクの作品に取り組んだソロ・コンサートの続編。
●8時NHK『おちょやん(96)何でうちやあれへんの』…終戦後、人情喜劇の灯をともし続けるべく奮闘。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
●12時Eテレ『にっぽんの芸能 鬼の棲む国 日本〜古典芸能 “鬼”の表現』…古典芸能の様々な鬼の表現を見る。
●17時45分BSプレミアム『映像の世紀(4)ヒトラーの野望〜人々はナチスに未来を託した』…ヒトラーの演説テクニック、大衆操作の戦術をカメラはとらえていた。
★21時BSプレミアム映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』…時空を超えた奇想天外な大ヒットSFアドベンチャー。
●22時25分Eテレ『100分de名著 渋沢栄一“論語と算盤”(3)“合本主義”というヴィジョン』…「公益」という目的を明確に打ち立てた上で、人材と資本を集めて事業を推進するという理念を紹介。
●24時45分BSプレミアム『プレミアムカフェ 司馬遼太郎「梟の城」(2002)「妻が語る思い出の作家たち 司馬遼太郎〜22歳の自分への手紙」(1997)』…司馬遼太郎のアーカイブ映像。
●深夜1時39分NHK『国際報道2021 アメリカ サプライチェーンで“脱・中国”』…半導体や電池、レアアースなどのサプライチェーンの“脱中国依存”。日本企業は戦略の根本的な見直しを迫られる可能性もある。
●5時BSプレミアム『クラシック倶楽部 フレディ・ケンプ ピアノ・リサイタル』…国際コンクールで聴衆の圧倒的支持。
●8時NHK『おちょやん(97)何でうちやあれへんの』…終戦後、人情喜劇の灯をともし続けるべく奮闘。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
★15時5分NHKBS1『世界のドキュメンタリー選▽ダンスか死か アハマド・ジュデの日常』…難民キャンプで生まれながらも、踊ることで人生を切り開き、現在は国際的に活躍するシリア出身のバレエダンサー、アハマドの激動の半生を描く。2019年国際エミー賞芸術番組部門受賞作品。
●19時25分Eテレ『すイエんサー おうちで作れる!楽しい“せんべい”』…残りごはんやギョーザの皮を使って、美味しいせんべいが家庭で作れてしまう。
●21時BSプレミアム『プロジェクトX 挑戦者たち 4Kリストア版』…過去の名作回を高画質にしてオンエア。
●22時Eテレ『先人たちの底力 知恵泉/戦国最強軍団の光と影 織田信長』…なぜ内部崩壊に至ったのか。
●23時15分BSプレミアム『奇跡の星 巨大な衝突 後編』…惑星ティアとの衝突で地軸が傾き、季節が生まれた。
●23時40分NHK『ブラタモリ 日本の岩石スペシャル』(再)…過去6年間のブラタモリから「石」だけをピックアップ。石灰岩・チャート・ホルンフェルス・玄武岩…日本人の暮らしと石との関係の秘密を解き明かす、石だけの45分間。
●深夜2時NHK『国際報道2021 田中・ブレジネフ会談機密文書〜ロシアの交渉戦略とは』…外交機密文書で明らかになった領土交渉の新事実。


【4月21日のおすすめ番組】 【4月22日のおすすめ番組】
●5時BSプレミアム『クラシック倶楽部 ニコラ・アンゲリッシュ ピアノ』… シューマン「クライスレリアーナ」ほか。
●8時NHK『おちょやん(98)何でうちやあれへんの』…終戦後、人情喜劇の灯をともし続けるべく奮闘。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
●10時半BSプレミアム『見たことのない文化財 百済観音』…古代彫刻の傑作、百済観音を細部まで鑑賞。
●13時BSプレミアム映画『ムトゥ 踊るマハラジャ デジタルリマスター版』…ロマンスにアクション、歌にダンスと娯楽要素満載のマサラムービーの名作。日本にインド映画ブームを巻き起こした。主演はインドの国民的スーパースター、ラジニカーント。
●18時BSプレミアム『未来への遺産(4)天は語らず 人をして語らしむ』…トロイの遺跡を発掘したシュリーマン、エジプト神聖文字を解読したシャンポリオンの足跡をたどる。
●20時BSプレミアム『英雄たちの選択 “二心殿”と呼ばれた男 〜最後の将軍・徳川慶喜』…なぜ将軍となり、自ら幕府を終わらせたのか。謎に満ちた「最後の将軍」の実像に迫る。
★22時半NHK『歴史探偵 葛飾北斎 天才絵師の秘密』…最新科学を駆使して、北斎にまつわるナゾを徹底究明。
●23時15分BSプレミアム『浮世絵EDO−LIFE 福袋 選/江戸はステキなグルメタウン』…浮世絵から江戸のリアルな暮らしが見える。すし、そば、天ぷらは江戸時代に庶民が広く食べるようになった。そばは元々「みそのたれ」につけていたが江戸で醤油のつゆに。
●24時Eテレ『ETV特集 エリザベス この世界に愛を』(再)…近年、入管施設で4年を超える長期収容で精神病になったり、難民認定されない絶望から自殺者が相次いでいる。本作は入管施設に収容された外国人の命を守ろうと奔走するナイジェリア人女性を描き大反響。彼女は毎日のように入管施設を訪れて面会を重ね、被収容者たちの声に耳を傾けてきた。祖国に送還されれば命の危険がある…先が見えない不安を訴える人、抗議のハンストを始める人、ついには命を落とす人も。入管法改正案が審議される今緊急再放送。
●深夜2時NHK『国際報道2021  中国 EV戦国時代 覇者は格安か、ブランドか?』…群雄割拠の中国EV市場。
●8時NHK『おちょやん(99)何でうちやあれへんの』…終戦後、人情喜劇の灯をともし続けるべく奮闘。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
●10時40分NHK『美の小壺 はちみつ』…はちみつは花の種類や産地によって味や香りは千差万別。
●13時BSプレミアム映画『クォ・ヴァディス』…古代ローマの暴君ネロに背いた男を壮大なスケールで描く。
●15時55分BSプレミアム『究極ガイドTV 2時間でまわる法隆寺』…五重塔・玉虫厨子など38の国宝が密集。臨場感あふれる映像で、まさに法隆寺にいるかのような気分をお届け。
●20時BSプレミアム『ヒューマニエンス/“出産” ヒトは難産を選んだ』…難産の苦しみこそ進化の原動力に。
★22時Eテレ『クラシックTV 宮本亞門とたどる 人生に寄り添う名曲集』…舟歌(チャイコ)、アダージェット(マーラー)他。
●22時半NHK『SONGS 筒美京平スペシャル』…昨秋他界した希代のヒットメーカー・作曲家筒美京平特集。
●深夜1時38分NHK『国際報道2021 バイデン政権が変える環境ビジネスに日本企業は?』…バイデン大統領は30以上の環境関連の大統領令を発令、「インフラ・クリーンエネルギー投資計画」も掲げている。この潮目に日本企業も動き出した。








3日おきに更新・人生の名言(救命ロープ)
「あした、来週、新しい映画がくるかと思うと、死ねない」(淀川長治)映画評論家

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大傑作!邦画ベスト333
タイトル編  解説編

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ビバ・俳句!3大俳人
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※日記の〔今日の良かった〕は当日トップの話題のみが対象です(元旦開始)

●4月18日…〔今日の良かった〕出演予定番組の情報解禁!2時間の生放送なんて初めてなので、本番中に緊張で失神するかもですが、次の日曜(4/25)17時からNHKラジオ『ちきゅうラジオ』で墓マイラー・カジポンSPやります。全力で墓巡礼の魅力を伝えます!
今回はロック&ポップス編。プレスリー、ジミヘン、ジョン・レノン、マイケル・ジャクソン、ミュージシャンの墓前ではファン同士の交流がよく生まれます。レジェンドとなったロック&ポップスターの墓所や巡礼エピソードを、心を込めて、そして鼻息荒く語り尽くします。どうか放送事故をやらかしませんように…。
※海外に同時放送(NHK国際)されるので、海外在住の方も聴取可能とのことです。 
※皆さん御多忙と思います、長丁場ですので、後日の「聴き逃し配信」でのんびり楽しんでいただけると幸いです。
リンク先(公式HP)は1時間表記になっていますが、全国のニュースを挟んで18時台もずっとやります。そっちはレゲエやフォークなどワールドミュージックも入れる予定です。

●4月17日…〔今日の良かった〕実写映画『ガンダム』の製作が発表され、監督は米映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ボート=ロバーツに決定。あの『パシフィック・リム』を手がけたレジェンダリー・ピクチャーズとサンライズが共同制作とのこと。脚本は海外ドラマ「LOST」の人気作家。なかなかの布陣だ。ガンダムの実写映画には、2000年にガンダム20周年を記念してカナダで製作された『G-Saviour』があるんだけど、クオリティがイマイチで黒歴史扱いされている。今回は大資本のネットフリックスもかんでいるし、スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』でガンダムの知名度が上がっているので、本格的なSF作品になる可能性が大。今度こそ、決定版となるハイクオリティーな実写ガンダムを!

//ガンダムといえば、5月上旬に最新作『閃光のハサウェイ』公開が迫っている。富野監督がテレビカメラの前で「鬼滅、潰しに行く。エヴァを潰す」と怪気炎、こちらも出来映えが楽しみです。

  富野節は健在!今年で80歳

●4月16日…〔今日の良かった〕ここ数年の海外アニメで最高傑作が爆誕です!
「ディズニーはこんな所にまでたどり着いたのか」と、公開中の『ラーヤと龍の王国』を鑑賞し圧倒されました!内容が2021年の世界情勢と重なり、思いっきり胸に刺さりました。
これまで自分の中で、100点満点中“1億点”を叩き出した異次元クラスの海外アニメは、オモチャの視点から“出会いと別れ”を描いた『トイ・ストーリー3』、生と死、命のリレーを取り上げた『リメンバー・ミー』の2本だけ。
そして今、新たに1億点ムービーとして『ラーヤと龍の王国』と加えることができる喜び!ユーモア、アクション、物語のテンポ、映像美、すべてが第一級なのはもちろん、なんといっても作品メッセージが素晴らしい!

  

当初、この映画を観る予定はありませんでした。まずタイトルが平凡。「もう観る前からストーリーがわかる。おそらく友達になった龍と冒険して、ロマンスもあって、最後は涙の別れで龍が龍の王国に帰る友情物語。そういうの、もうお腹いっぱい」となっていました。
ところが、クチコミサイトを見ると軒並みの高評価。好奇心を刺激され、その理由を自分で確かめたくなり鑑賞。…ただの冒険ものじゃなかった!ロマンスは1秒もなし!予想とまったく違った!
(以下、大きなネタバレなし)『ラーヤと龍の王国』はこの世界をどういうものにしたいのかを問う映画。劇中では5つの国が敵対し、相手への憎しみと偏見に凝り固まっている。かつて魔物が世界を襲ったとき、龍が人類を救ってくれたが、今度はその龍の力をめぐって人類が戦いを始める有りさま。ラーヤも少女時代に悲劇を体験し、極度な人間不信に。人を信じられないラーヤが、他者を疑うことを知らない善意にあふれた龍シスーと出会い、どう変わっていくのかが見どころ。引き裂かれた世界を修復し、バラバラになった人々を結束させるためにはどうすればいいのか、何が必要なのか。

2人の共同監督は作品をこう語る。
カルロス・ロペス・エストラーダ共同監督「この映画は団結の力についての映画です。まったく異なる背景と思想を人々が協力すれば、一人ではできない大きなことも成し遂げることができることを描いています」
ドン・ホール共同監督「ラーヤは子どもの時に、他者を信じる心が深く壊されてしまいました。これはラーヤが“信じる”ことを学ぶ旅なのです」
本作に登場する心を持たない魔物ドルーンは、触れたものをすべて石に変える恐ろしい存在。言い換えると、それに触れられると、人は心を失って石になってしまう。劇中では魔物ドルーンのことを「人間の争いから生まれた疫病」と説明している。コロナ禍にあって「疫病」というキーワードはリアリティがある。ここでいう「疫病」は憎悪、偏見、戦争を象徴するものとして語られている。人が協力しないと「疫病」を克服できないこと、それを僕らは身をもって学んでいる…。

あまり他人が「号泣した」「大感動した」と言っているのを聞くと逆に醒めてしまうし、ハードルも上がりきって「それほどのものか?」となる恐れがあるため、過度に作品を絶賛するのは避けたく、あくまでも個人的な事例として呟きます。「見たこともない想定外のクライマックスに全細胞が感電、上映後、マスクはエグ泣きでべっちょべちょであった」と…。ほんと、今の時代だからこそお互いを信じ合うことが大事だと、平時以上に実感できました。
作品の舞台は東南アジア(インドネシア、ベトナム、タイなど)にインスピレーションを得た古代アジア。コロナ禍以降、欧米ではアジア人への差別的なヘイトクライム(憎悪犯罪)が多数報告されており、その意味でもアジアをモチーフにした名作を生み出してくれたディズニー制作陣に感謝です。「よくぞこのタイミングで作ってくれた!」と。

※このコラムを読んでも“1億点”の理由がピンと来ないかも知れません。それはクライマックスについてネタバレになるので何一つ書けないからです!(雄叫び)
※ちなみに劇中でラーヤが乗っている動物の名前「トゥクトゥク」は、スリランカの三輪ミニタクシーの名称です。
※物語冒頭のラーヤの父親の言葉「私が一歩を踏み出す」、これ、人生のあらゆる局面で使える言葉と思いました。
※書き終えてビックリしたのですが、まだ上映中なのにアマゾンプライムで既に鑑賞できます。新作なので2980円しますが…。公開中の配信はコロナの影響でしょう。ただ、巨大なスクリーンと大音響がラーヤの世界に没入させてくれるので、できるだけ劇場の鑑賞をお勧めします。
※余談ですが国産アニメの劇場映画MYベスト5は1位から『伝説巨神イデオン』『風の谷のナウシカ』『ルパン三世カリオストロの城』『銀河鉄道999』『さらば宇宙戦艦ヤマト』。ええ、思い出補正入りまくりです。

  

  

『ラーヤと龍の王国』予告編(2分25秒)ネタバレを避けた良い予告編

●4月15日…〔今日の良かった〕ファミリーマートは、家庭で余った食品を店頭の回収箱で預かり、必要な人に届ける「フードドライブ」の活動を全国で順次展開するという。画期的だ。コロナ禍で食糧支援のニーズが高まるなか、各地のNPOと連携して“子ども食堂”などに届けるそうだ。

世界では8億人以上(約9人に1人)が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいる。一方で、売れ残りや食べ残し、賞味期限などを理由に世界の食料生産量の3分の1にあたる約13億トンの食料が毎年廃棄されている。異星人が地球人を観察したら、狂気の沙汰にみえるだろう。
日本は自給率が低いにもかかわらず世界有数の食品廃棄大国であり、毎日、大型トラック(10トン車)約1700台分、東京ドーム5杯分の食品を廃棄している。日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品は年間612万トンに達し、これは飢餓で苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の年間約420万トン(2019)の1.5倍に相当する。援助より廃棄の方がずっと多いという…。

フランスでは2016年に革命的な法律が誕生した。「賞味期限切れ食品」の廃棄を禁止する食品廃棄禁止法が施行され、大型スーパーマーケットなどにおける賞味期限切れ食品の廃棄が禁じられたんだ。400平方メートル以上の店は、あらかじめ契約した慈善団体に寄付するか、家畜の飼料や肥料に転用することが義務付けられ、違反した場合には最大で約8万4000ドル(約1千万円)の罰金または最大2年の禁固刑を課される。今年7月からは飲食店にドギーバッグ(食べ残しの持ち帰り箱)の提供が法的に義務付けられるという。
欧州では廃棄対象になった食品のみを扱ったスーパーマーケットやレストランが開業しており、新たなビジネスとなっている。こうした廃棄禁止の動きは、衣料や他の分野にも広がり始め、たとえば英国のブランド「バーバリー(BURBERRY)」はシーズン後に売れ残り商品を焼却処分していたが、2018年に焼却をストップ、リサイクルや寄付を行っているとのことだ。

冒頭で触れたファミリーマートが回収するのは、賞味期限まで2カ月以上ある未開封の缶詰や米、乾物など。現段階は取扱店舗が限定されているものの、その数を増やしていくといい、この動きが他社に拡大していくことを期待したい。

●4月14日…〔今日の良かった〕現在、日本には外国で起きた深刻な人権侵害に制裁を科す法律がない。先週、議員立法をめざす超党派の国会議員連盟が設立総会を開き、衆参53人の国会議員が参加。立憲、国民、維新だけでなく、日中関係を重視する立場からこれまで慎重だった公明、共産からも議員が参加したといい、これは「人権侵害制裁法案」が実現するかも。是非、早期の成立を。

●4月13日…〔今日の良かった〕吉野家の挨拶が「いらっしゃいませ」から「おはようございます」「こんにちは」に対応変化とのこと、大賛成。海外は店員と客の立場が対等であり“お客様は神様”なんてことはない、神様ではなく共に人間。店員に大声で怒鳴るなどモンスタークレーマーが度々問題になるのは、店員を対等と思っていないから。
墓巡礼で海外の小さな雑貨屋に入るときとか、いつもこっちから「ハロー」と言いながら入っている。これにはアジア人を見慣れない人に「私は安全な人です」とアピールする意味もある。店員を下に見て、ムスッと入って、黙ってお金を投げ出し、ムスッと帰るのは何か違うと思う…他者へのリスペクトという点で。
※これもよく言われることだけど、海外だとスーパーのレジ係は椅子に座って仕事をしている。日本みたいに立ちっぱなしじゃない。イオンにしろダイエーにしろ、大手のどこか一社が椅子を導入すれば、一気に潮流が変わるのでは。ぜひ英断を。中には立ってる方がいいという店員さんもいるのでそこは選択式で。

//小室圭さんと眞子内親王、結婚への強い意志が伝わる。若い2人があんなに結婚したがっているのだから、もう外野がとやかく言わなくていいと思う。ノートラブルで生きてきた人なんていないのだから。

//ミャンマー軍の民主化運動弾圧、当初は威嚇射撃していたのが、いまや「目に映るものすべてに発砲している」という状況に。犠牲者は700人を超え、夜間にデモ参加者の住居に侵入して子どもにまで発砲するとか、けが人を生きたまま火に投げ込むとか、残虐さも加速している。兵士は自国の市民を殺すことに対して、もはや麻痺しているとしか思えない。殺すことに慣れる前に阻止せねばならなかったのに、国際社会はゆるい経済制裁だけ&国連は常任理事会でロシアと中国が反対するため厳しい非難決議を出せず…。国軍がこんなに強気なのは、経済的に関係の深い中国が内政不干渉を理由に傍観しているため。また、ODAで援助額トップのわが日本も遠回しな批判にとどまっている。シリア内戦もロシアが独裁者アサドの後ろ盾になり最悪の人権状況が続いているし、欧米諸国は自分の国のコロナ対応で手一杯だし、ほんと、どうしたらいいのか。
支えになるのはガンジーの次の言葉だ。
「私は失望するといつも思う。歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。暴君や残忍な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。それを思う」

●4月12日…〔今日の良かった〕「このグリーンジャケットを日本に持って帰ることがうれしい」。昨日、ゴルフの松山英樹氏が日本人初のマスターズ優勝!氏にゴルフ界最高の栄誉「グリーンジャケット」が贈られた。6年前、タイガー・ウッズは「彼は進歩している。メジャー大会で優勝するのは時間の問題だ」と称え、その予言が的中した。
マスターズは世界のトップレベルの選手しか招待されない大会。前チャンピオンが予選落ちする事もあるほど難易度の高いコースであり、ゴルフ界でマスターズ優勝よりも凄いことはない。ネットでは松山氏の偉業を、(他のスポーツで例えるなら)「サッカーでW杯優勝」「五輪男子100メートル走金メダル」「ウィンブルドンで優勝」と祝福、「もはや漫画の世界の話」との声も。おめでとうございます!「日本人にはできないんじゃないかと思われていたことを、覆すことができたと思う」(松山英樹)。

//《ベルトラン・タヴェルニエ監督(1941-2021)訃報に寄せて》

 

「君は動く詩だ」(映画『ラウンド・ミッドナイト』)

これは実体験から確信しているんだけど、すべての芸術は出会い方が本当に大事。それによって一気にその分野に興味が湧くか、“今は別にいいや”になる。
仏像を好きになったのは、みうらじゅん氏といとうせいこう氏が深夜番組の『見仏記』でユーモアたっぷりに魅力を熱弁していたのを偶然見たことに始まるし、少女漫画は萩尾望都さんの傑作群を友人が教えてくれたから、フィギュアスケートはプルシェンコとヤグディンの死闘をミニ番組でたまたま見たから、文楽は映画版『曽根崎心中』を運良く見せてくれた人がいたから、そういうラッキーな出会いが僕を新たな世界にのめり込ませてくれた。

その意味でサックス奏者とファンの友情を描いた映画『ラウンド・ミッドナイト』は、僕にジャズを聴くきっかけを与えてくれた特別な作品であり、ベルトラン・タヴェルニエ監督は大恩人だ。先月25日、そのタヴェルニエ監督が79歳で他界された。カンヌ映画祭やベルリン映画祭で受賞歴を持つ監督だけど、近年は現場から遠ざかっていたことから、訃報はほとんどニュースに取り上げられなかった。それもあって少し想いを綴ります。

1986年、大学時代にレンタルビデオ屋でアルバイトしていたとき、店先に『ラウンド・ミッドナイト』のポスターが貼られた。当時の僕はビートルズやレッド・ツェッペリンなど英国ロックとクラシックばかり聴いていて、ジャズと言えばBGMっぽいビッグバンドの演奏や、メロディーがあってないようなフリージャズのイメージしかなく、積極的に聴こうと思わなかった。ところが『ラウンド・ミッドナイト』のポスターに一目惚れ。濃いブルーの闇をバックにサックスを奏でているクールさに思わずレンタル、鑑賞後、見える世界が変わった。

この映画の冒頭、パリのブルーノート(JAZZライブハウス)の外で、貧乏でチケットを買えないジャズファンが、雨に打たれながら換気口からもれてくるサックスの音を聴いているシーンにいきなり引き込まれた。通行人に「地下鉄代を貸してくれ」と言われ「金があったら中に入っている!」とファンは叫ぶ。そして曲が終わると店の外で至福の表情。そのファンの男は兵役中に好きなジャズメンのライブを聴くために兵舎を抜け出し、懲罰房にブチ込まれた過去がある。映画を見ているうちに登場人物のジャズ愛にどんどん感化された。

当映画のサックス奏者は、身を滅ぼすほど酒に溺れ、自分や周囲を不幸にしている。当時19歳の僕は、「なんで浴びるほど飲酒するんだろう」と疑問を感じていた。その謎を、劇中の次の言葉がクリアーにしてくれた。

「毎晩創造(演奏)するということは、それがどんなに美しいものでも、死ぬほど苦しいんだ」

ジャズはアドリブ(即興)が命。そして前夜と同じアドリブを演奏すれば、人間としてまったく成長していないのと同じ。だから、新たなアドリブを創造し続けねばならない。その産みの苦しみを連日味わい、酒に手が伸びてしまう。映画では酒ですんでいるけど、現実ではドラッグがジャズ界を席巻、チャーリー・パーカーは命を縮め、コルトレーンもマイルス・デイビスも一時はボロボロになった。この映画で過酷な戦いに挑むジャズメンに心酔し、翌日さっそく映画に名前が出てきたレスター・ヤング、コールマン・ホーキンスなど初期の巨匠のCDを片っ端から聴き始め、レスター・ヤングを通して名花ビリー・ホリディの存在を知った。

この映画と出会わずともいずれジャズを聴き始めたかもしれない。でもそれは40代、50代、もっと後だったかも。19歳という年齢で『ラウンド・ミッドナイト』と出会えたお陰で、ジャズに親しみを感じられるようになり、クラシック、ロックだけでなく、ジャズにも身を浸す喜びを知った。タヴェルニエ監督にいくら感謝してもしきれない。旅立たれたタヴェルニエ監督に心から「メルシー・アンフィニモン(全身全霊のありがとう)」を捧げます。

※『ラウンド・ミッドナイト』はハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞し、ジャズ・サックス奏者のデクスター・ゴードンがアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
※この映画は実在のジャズ・ピアニスト、バド・パウエルがパリで活動していた頃の体験が元になっており、ファンの青年にもモデルがいる。
※僕は『ラウンド・ミッドナイト』鑑賞の14年後、2000年にアメリカへジャズメンたちの墓巡礼に出発しました。多くがNYのウッドローン墓地に永眠(野口英世もここ)。
※映画『ラウンド・ミッドナイト』 予告編

●4月11日…〔今日の良かった〕宮崎駿監督はナウシカのモデルとして平安時代の『堤中納言物語(つつみちゅうなごんものがたり)』に登場する『虫愛(め)づる姫君』をあげているとのこと、そんな物語があるとは知らずウィキ先生を参照。
主人公の姫君は、美しく気高いが、化粧せず、お歯黒を付けず、ゲジゲジ眉毛のままで引眉(ひきまゆ)せず、平仮名を書かず、可憐なものを愛さず毛虫を愛する風変わりな娘。彼女は昆虫を飼育し、側の者に昆虫の名前を付けている。そんな姫君に風流な貴公子が興味を持ち、蛇の作り物で驚かそうとする。貴公子は姫を可愛いと感じ「なんて残念!なぜそんな変わった心を持っているのですか?」と歌を贈ると、姫君は「人間、悟ってしまえば何も恥ずかしいことなんてない」と取り合わず、「第2話に続く」と終了。ところが第2話は現存していない。書かれなかったのか、行方不明になったのか。この魅力的な人物の後日談が知りたいな。

●4月10日…〔今日の良かった〕米製薬ファイザーと独ビオンテックは共同開発したワクチンのコロナ発症を防ぐ効果が半年後も91.3%だったと発表。また南アフリカの変異株にも効果があるという結果も同時に公表した。当初、効果がどれだけ続くか不安視されていたので、半年後も有効で良かった。

//昨年11月から軍事衝突が起きているエチオピア。市民は民族対立の巻き添えになり600人が犠牲に。目の前で夫(35歳)を撃たれ、家を燃やされ、火の中に夫が投げ込まれ、そのすべてを見ていた7歳の娘が気を失ったという、女性の言葉があまりに悲痛で…。「夫を失い、何もかも失った。私は人間が嫌いになった。自分がその人間であることにも耐えられない」。絶句。

●4月9日…〔今日の良かった〕この報告書は沖縄の人、そして自然保護派への援護になる。歴代米国政府に政策提言を行ってきた米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が、最新報告書で「米軍の(沖縄)辺野古基地は完成する可能性が低い」と指摘。理由は「7万1千本も杭を打たなければならない軟弱地盤は明らかに不安定」。
埋め立て地の土壌は“マヨネーズのような”柔らかさで、建築物は沈み傾くと散々指摘されてきた。既に県民投票で辺野古基地にはノーが突き付けられたのに、政府はまったく耳を貸さずに「辺野古が唯一の移転先」と機械のように繰り返している。沖縄だけでなく、米国内でも完成を疑問視する動きが出てきており、ここでいったん工事をストップするべきだ。
本当に国防のことを考えるなら、使い物にならない新基地に「約1兆円」も税金を注ぎ込むのではなく、その1兆円はもっと有効に使うべき。
「辺野古基地建設に反対する者はスパイ」と一部の保守論客は煽っているが、完成しない基地の建設にこだわるのは、予算と人材が無駄になるという点で自国への攻撃も同然の愚行であり、本来タカ派こそ怒るべき事例。
しかも世界的にも貴重な海洋資源に満ちた、宝石のように美しい海は2度と戻らないという…。

//今日メモった雑学。
・「赤玉子も白玉子も栄養価はほぼ同じ」
・「ツタンカーメンをツタン、カーメンで切るのは間違いでツタンク・アメンで切るのが正解。正確にはトゥト・アンク・アメン」

●4月8日…〔今日の良かった〕福岡県警で16年にわたって暴力団対策(工藤会担当)に尽力した藪正孝氏(65)のインタビュー記事、参考になったのでメモ。
・ましなヤクザはいても、いいヤクザなどいない。「任侠」「ヤクザ」を題材にした映画や漫画でヒロイックに描く作品の影響で暴力団に親近感を持つ人が多くいるが、全く違う。真の実態を一人でも多くの人に知ってほしい。社会に寄生して犯罪を繰り返す暴力的・持続的犯罪組織だ。もめ事解決など「必要悪」との声もあるが、とんでもない。その原資は犯罪で得たお金だ。
・暴力団をなかなか「壊滅」できない理由。暴力団を必要としている層がなくならない。まず、トラブル解決のために「みかじめ料」を支払ったり、工事金額の一部を提供する人がいる。暴力団をつぶすにはここを徹底的に叩かないといけない。敵本体を支える土壌をたたく。
・コロナ禍で一般社会からの「みかじめ料」が減り、特殊詐欺や覚醒剤が資金源になっている。ある準構成員は覚醒剤だけで年間1500万円を得ていた。
・竹やりでB29とは戦えない。暴力団捜査には欧米並みの武器が必要。日本で暴力団幹部の脱税が立件されるのはまれだ。マフィアを抱えるイタリアには財産没収制度がある。マフィア側が表向きの収入をはるかに超える財産を持っていて、その入手先を説明できないと没収できる。山口組トップはかつて10億円、ナンバー2は15億円の保釈保証金を支払い、保釈された。大金の原資は何か。イタリアの没収制度をせめて指定暴力団トップに適用できれば資金面で大きな打撃を与えられる。
・容疑者が他人の犯罪を明らかにすると見返りを受ける「司法取引」は検察官の権限だが、警察がもっと使えるようにしてほしい。証人・協力者の保護制度も必要だ。証言者の氏名や住所の変更、経済支援を法的裏付けに基づいて実施する制度がいる。でなければ、協力者が殺されてしまう。現在は逃亡先への旅費や入居敷金、携帯電話契約費用を捜査費でまかなっているが、これでは限界がある。
・壊滅の対象は暴力団であって組員ではない。元組員の就職を支えるため、県暴追センターは元組員を雇った企業に給付金を支払っている。離脱や就労支援にも福岡県警は力を入れており、組員や元組員は暴力追放運動推進センターに連絡をほしい。番号は092・651・8938(ムゴイヤクザをヤっつけよう)だ。
※指定暴力団は工藤会を含め全国に24あり、最多は山口組(神戸市)の約4100人(19年末時点)。工藤会はかつて約790人いたが「頂上作戦」により現在は約220人まで減った。

●4月7日…〔今日の良かった〕私事ですが、先日フランスで発行されている日本人向け雑誌にフランスの著名人の墓巡礼コラムを執筆したところ、パリの銀行からユーロで原稿料の振り込みが。外貨でギャラをもらうなんて、人生最初で最後のことだろうし、テンション爆上げ。あと、外国から入金された場合、日本の銀行から手紙で通知がくること、そして自動的に両替されることを知った。ユーロ決済の仕事をしたことで、今後は「国際的に仕事をしていますが何か?」と豪語しよう(笑)。それにしても、よくウチのサイトに気づいてくれたもの。ホームページを起ち上げていなかったら、間違いなく入ってこない仕事だった。

●4月6日…〔今日の良かった〕これまで外食や買い物をする際、税込みの総額がわかりにくかった。今月から消費税込みの総額表示が義務化され、税抜き価格オンリーはNGとなりわかりやすくなった。具体的には「100円+税」の表示だけではダメで、「110円」の表示が必要に。100円ショップの場合、表の看板はOKだけど、店内では税込み価格の表示が必要とのこと。

●4月5日…〔今日の良かった〕うおおおお!祝!ジョジョ第6部アニメ化決定ィイイイイ!本日、アニメ版ジョジョの歴代主人公を務めた声優が全員集合するイベントがあり、何か重大発表があるのではと以前から囁かれていた。第6部アニメ化は、これ以上ない最高のサプライズだった!
6部主人公の能力は“糸”を自在に操るというもの。糸は人と人、魂と魂、運命と運命を繋ぎ、紡いでいく。ジョジョはどの部も素晴らしいけど、第3部〜第5部の人気に対し、第6部は少し遅れをとっており、正当な評価を受けてないようにみえる。
それもあって、僕は「一番好きな部は?」と聞かれると「6部です!(キッパリ)」と叫んできた。これまでアニメ版は、原作で語られていない部分のオリジナル補足が時々あり、それがとても良い感じに世界観にはまっていた。第6部でもそのあたりにナイス補足が入ると思う。
女性が主人公というあたり、昨今の世界の潮流に鑑みても、タイムリーなものになっているのでは。
そして、エンディング曲もめっちゃ期待。これまで荒木先生がエンディング曲をすべてチョイスしてきたから、今回も先生の選曲になるはず。どんな曲になるかなぁ。友人はジミヘンの「ストーンフリー」、僕は満を持してのビートルズ「ゲットバック」とみているけど、さてどうなるか。
放送日はまだ未発表だけど、春に発表して秋のオンエアというのが一般的なので10月頃には徐倫に会えると思う。めっさ楽しみ! 特報動画(1分)

※徐倫役の声優ファイルーズあいさんのコメントにグッと来た。あいさんの父親はエジプト人。第3部と第6部を繋ぐ象徴的なキャスティングになったと思う。

ファイルーズあいさん
→「ジョジョの奇妙な冒険」は私が声優を目指したきっかけであり、私の人生にはなくてはならないとても大切な作品なので、出演させて頂けることを知った時はまさに「スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃」というか…本当に言葉が出てこなくて、12年間追い続けていた夢が叶ったことの喜びで涙が止まりませんでした。特に学生時代に、徐倫の強く美しい姿を見てたくさんの勇気をもらっていたので、そんな大好きで1番の憧れである徐倫を演じる機会を頂けて、本当に言葉では形容できないほど感謝の思いでいっぱいです。
空条徐倫は私が今まで出会った中で、世界一勇敢で美しくて強くて愛情深い、素晴らしい人間です。12年前から彼女に対する憧れの気持ちは変わっていません。そんな彼女と一緒に奇妙な冒険ができることが本当に嬉しいですし、私もアフレコを通じて、徐倫のような「スゴ味」を身につけられるように、命を込めて演技させて頂きます。

●4月4日…〔今日の良かった〕大河『青天を衝け』、毎回ほんと素晴らしいです。幕末のややこしい人間関係をわかりやすく描いているし、俳優さんも農村の自然描写もみんな良い。
今夜の幕府パートは大老・井伊直弼(なおすけ)の演出が新鮮だった。これまで「安政の大獄」を引き起こした冷徹な男として、直弼は憎い悪役に描かれることが多かった。
『青天を衝け』では気弱で繊細、「茶歌ポン」とあだ名をつけられ悪夢にうなされるような人物。 それを岸谷五朗さんが好演し、将軍・朝廷・開国派・攘夷派、そのすべてに板挟みになり、苦悩しながら闇落ちしていく過程が見事に描かれている。次回は「桜田門外の変」、“優しい鬼”の最期を見届けたい。

   

●4月3日…〔今日の良かった〕本日、東映が「仮面ライダー」生誕50周年企画として庵野秀明氏が脚本・監督を務める映画「シン・仮面ライダー」の制作を発表!再来年の3月に公開予定で、完全新作映画とのこと。庵野監督「(仮面ライダーの世界を)現代に置き換えた作品を、そしてオリジナル作品を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を目指し、頑張ります」。テレビ版の第1作は1971年4月3日に放送を開始、それに合わせて本日の発表となった。

●4月2日…〔今日の良かった〕10年にわたる内戦で犠牲者38万人以上、人口の半数以上が家を追われ、「今世紀最悪」とされる人道危機に直面するシリアの人々。先日、国際会合でシリアに対し今年分として計約44億ドル(約4800億円)の支援が表明された。国連のグテーレス事務総長は「多くのシリアの人たちが国際社会を信頼しなくなったかもしれないが、私たちは(問題解決を)手助けできる」と呼びかけた。支援金の内訳は、ドイツが約11.2億ドル(約1230億円)、米国が約6億ドル(約660億円)、日本が約2.1億ドル(約230億円)など。ドイツは日本の5倍、さすがだ。
難民の半数以上は子どもたちで、戦争しか知らない世代が出てきている。民主化を受け入れず、武力で弾圧した独裁者アサドと、支援者ロシアのプーチンは、人道に対する罪で国際法廷に立つべき。

//コロナ禍のステイホームで、大人用のレゴブロックが大人気とのこと。

●4月1日…〔今日の良かった〕子どもが遊んでいるゲームに『マインクラフト』(開発者はスウェーデン人)というのがあり、そのBGMがめっちゃ好み。静かで、透明感があり、少しもの寂しさがある。僕はそのゲームをやってないのに、YouTubeで音源を探して作業BGMとして重宝している。何か原稿を書いているときや読書のときにちょうどいい。リラックスできて仕事がはかどる。ちなみに、2022年に実写映画が公開されるとのこと。どんな映像になるのかまったく予想できないっす。
『マインクラフト サウンドトラック』(156分!)

//ドラマ『北の国から』などで知られる名優・田中邦衛さんが3月24日に88歳で他界。老衰とのこと。素晴らしい個性派俳優さんでした。哀悼の意を表します。

  味わいのある演技で魅了

●3月31日…〔今日の良かった〕先日のホワイトハウスに掲げられた半旗から、アジア人差別を許さないというバイデン大統領の決意が伝わる。
この34年間、墓マイラーとして欧米を訪れて変化を感じたのは、バブル期の頃は初対面の人から「コンニチハ」と言われていたのが、いつの間にか「ニーハオ」と言われるようになり、路地を歩いていても「ヘイ、チーナ(中国人)!と声を掛けられるようになったことだ。
※正確にいうと、旧社会主義国の東欧は日本より中国・ベトナムと親交があったため、東欧では日本人には見られなかった。
いまや、西欧も米国も「ニーハオ」「シェイシェイ」だ。米国では、真顔で「日本は中国のどの辺にあるんだ」と聞かれたこともある。時々出会う日本通の人とは日本映画やアニメの話になった。何が言いたいかと言うと、多くの欧米人には、日本人、中国人、韓国人の外見上の区別はついていないということ。僕らが黒人を見てケニア人とガーナ人を見分けられないのと同様に。

米国ではコロナ禍以降、アジア人差別に根ざした暴力事件、憎悪犯罪が急増し、日本人が重傷を負う事件が続発。東本願寺ロサンゼルス別院は灯籠が倒され窓ガラスが割られ放火された。ロサンゼルス別院は今年がちょうど創建百年。ハワイ(米国)、サンパウロ(ブラジル)と並ぶ大谷派の海外別院で米国の拠点寺院だ。だが、最も深刻なのはニューヨークで、アジア人への憎悪犯罪が2019年比べて「9倍」に跳ね上がっている(全米平均は2.5倍)。
この現状のなか、ジョージア州アトランタでアジア系女性6人を含む8人が死亡した銃撃事件が発生。冒頭で述べたように、ホワイトハウスにはバイデン大統領の指示で犠牲者を追悼するため半旗が4日間掲げられた。バイデン氏はハリス副大統領とともに即アトランタを訪れ「全米で憎悪や暴力が隠されてきた。沈黙は共犯だ、声を上げていく」「米国に憎悪の居場所はない」と演説、人種差別に断固として立ち向かう考えを示した。ハリス氏も第2次大戦時の日系人の強制収容などの歴史に触れ、ツイッターに「アジア系アメリカ人に知ってほしい。私たちは沈黙しない、暴力には必ず声を上げる」と投稿した。

  バイデン氏が命じた半旗

トランプ前大統領が新型コロナを「中国ウイルス」と言及し、アジア系憎悪を繰り返し煽った結果、アジア系への暴力や差別が広がり、とんでもないことになった。もともと米社会の一部にあった黄色人種への蔑視感情を焚き付けてしまった。中国政府がコロナ感染拡大の情報を隠ぺいしたことは非難されて当然だし、最初のロックダウンが武漢で断行されたことからも、中国がコロナと結びつけられるのは仕方がない。だけど、小学生がいじめで人名と菌をくっつけて「○○バイ菌」と使うように、国名(中国の場合は黄色人種全体になる)とウイルスをセットにして呼ぶことは、憎悪犯罪に直結しかねず、WHO(世界保健機関)がやめるように何度も警告していた。ところがトランプ氏は自身の政策ミス(マスク軽視など)で米国が世界最大の感染地となった責任から逃れようと、「中国ウイルス」を連呼して批判をそらすことに血道をあげた。
バイデン氏は就任直後、「ウイルスを発生地名で呼ぶことは中国系などのアジア系アメリカ人への差別や憎悪を生む」と、新型コロナを「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と呼んではならないとする大統領令を出した。今月上旬の演説でも「アジア系が(新型コロナの)スケープゴートにされている」と、アジア系への犯罪を強く非難していた。

日本の一部保守層はトランプ氏に感化され、現在もまだ「中国ウイルス」「武漢ウイルス」を意図的に使っている。菅首相もバイデン氏のように、その呼び方を禁じるよう声明を出すべきだ。香港人やウイグル人への弾圧、ミャンマー軍事政権への肩入れなど、中共政府に対する憤りは僕も強く持っているけど、差別感情を暴走させる言い方はもうやめるべき。日本の保守系雑誌の表紙に「中国ウイルス」の文字が躍っているが、その危険性をわかっていない。かつて南アフリカでアパルトヘイト(有色人種差別政策※1991年全廃)が実施されていた際、日本人は「名誉白人」として扱われていた。それゆえ、いま40代以上の人は「日本人は特別」という感情を持っているのかも。ハッキリ言っておきたい、人種差別主義者にとっては、日本人・中国人・韓国人はみんな同じイエローであり、「名誉白人」は幻想だと。「中国ウイルス」を使い続けることは、人種的には自分で自分の首を絞めるようなもの…。
最後に念押し。報道だけ見ていると、欧米でのアジア人差別に憂鬱になりがちだけど、圧倒的多数の人は分け隔てなく親切!そこを何よりも強調しておきます。

※米国のアジア系アメリカ人は約1700万人いるが、全人口(約3億3500万人)に占める割合は約5%とかなり少ない。

〔追記〕今日、65歳のアジア系女性がNYの路上で何度も蹴られている痛ましい映像が報道された。頭部を狙っており殺す気なのか。この後、犯人は逮捕された。近くの警備員は見て見ぬ振りをしており、この警備員も処罰されたとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=R98J6yZCzOQ (57秒)

●3月30日…〔今日の良かった〕祝!大河ドラマの最高峰『黄金の日日』(1978年制作)、4月4日から毎週日曜早朝にBSで全話再放送決定!43年ぶり!
庶民の視点から戦国時代を描いた異色の大河ドラマ。冒険あり、ロマンあり、信長、秀吉、家康も登場。戦乱の世にあってヒューマニズム炸裂、名シーンだらけの壮大な大河!
〔主な配役〕
呂宋(ルソン)助左衛門/商人(六代目市川染五郎/現・二代目松本白鸚)
杉谷善住坊/鉄砲鍛冶(川谷拓三)
石川五右衛門/義賊(根津甚八)
豊臣秀吉(緒形拳)
石田三成(近藤正臣)
織田信長(高橋幸治)
徳川家康(児玉清)
千利休(鶴田浩二)
今井宗久(丹波哲郎)
主題曲(池辺晋一郎) 『黄金の日日』テーマ曲※これは神曲!

●3月29日…〔今日の良かった〕中国でウイグル族に対して深刻な人権侵害が続いているとして、欧州連合(EU)が中国当局者らへの制裁を発動し、EUへの渡航禁止やEU域内の資産の凍結を科した。中国政府や当局者の責任を問う制裁は1989年の天安門事件以来であり32年ぶり。米国も歩調を合わせる形で当局者2人への制裁を発表した。EUは昨年末、中国と投資協定の締結で基本合意していたが、経済より人権問題を優先した形に。

●3月28日…〔今日の良かった〕25日のEテレ『植物に学ぶ生存戦略5 話す人・山田孝之』、今回も傑作でした。なかでも3本目、ブナ科の樹木の果実ドングリが秀逸だった。1本の木から何万ものドングリが作られるが、すべてのドングリが成長してしまうと土の養分の奪い合いになる。そのため、成長するものとしないものに分けられるが、それをやるのがリス。ドングリは他の哺乳類の大好物でもあるため、リスはドングリを見つけると土に埋めて隠す習性がある。ところがリスは、自分がどこにドングリを埋めたのか忘れてしまう。こうして、ラッキーなドングリだけが発芽し成長していく(貯食散布)。
番組では、前半でドングリ・システムをジャニーズと比較、200人以上在籍するジャニーズジュニアからスター街道を歩めるのはごく一部、その命運を故ジャニー喜多川氏が握っていたことを紹介。
後半では、リスの「忘れる」という事象を考察、その能力をしたたかに利用している職業として「政治家」とパネル付き解説。「政治家にとって不利益な事件があった場合、のらりくらりと対応しながらはぐらかし、いずれ国民が忘れてしまうのを待ちます。そして案の定、国民はすっかり忘れてしまうのです」「しかし、忘れることは悪いことでではありません。人間は寂しくつらい記憶を忘れることが出来るからこそ、ここまで生存できたと言えるでしょう。大事なことは“何を忘れてはいけないか”、なのです」。お見事!





山田孝之氏のアフレコ Eテレとは思えないカオスすぎるパネル(笑)

●3月27日…〔今日の良かった〕3日前、この日記で取り上げたばかりのNHKBS1『国際報道2021』が、明後日から深夜に地上波NHK総合でもオンエアされることに!いま世界で何が起こっているのか、その背景には何があるのか。世界各地の放送局から届くニュースで構成される本格派の国際ニュース番組であり、キャスターと各国特派員が現状を分かりやすく伝えてくれる。カルチャー、エンターテインメントの情報も充実しており、中盤には世界のユニーク映像もある。まずこの番組で流れた海外ネタが、NHKの他番組で使用されている印象。ここが一番早いと思う。世界を身近に感じる40分、是非毎日録画を。

//Eテレ『ららら♪クラシック』が昨夜で最終回に。放送開始は2012年、9年の歴史に幕。司会が俳優・高橋克典さんになったのは4年前。実直・温厚な人柄で番組はより魅力的に。高橋さん、167回もの楽しい司会を本当にありがとう。

●3月26日…〔今日の良かった〕50代半ばに近づきつつあるいま、映画にしろ小説、漫画にしろ、何かを楽しむ際に「人生の残り時間」を意識するようになり、「もうすべての名作を味わう時間は残されていない。これからは限られた “選択”が重要になる。どの作品と出会い、時間を共にし、生を終えるかだ」と考えるようになった。
スペイン語の著作物で(聖書を除いて)世界中で最も多く出版されているノーベル賞作家ガルシア=マルケス(1927−2014)の小説。その代表作であり、1967年に発表されるやいなや世界各国でラテンアメリカ文学ブームを巻き起こし、20世紀文学の最高傑作のひとつに数えられる、『百年の孤独』(鼓直訳)をついに読破。この本を購入したのは2007年、14年も本棚に飾ったままだったが、「文芸を愛する者なら読んでいなければ恥」と言われるほどの作品であり、これ以上は先延ばしにできないと手に取り、この1週間で一気に読み進めて読了。いやはや、実に濃密な時間でござった!

『百年の孤独』は中南米の架空の開拓村マコンドを舞台にした、100年間7世代にわたるブエンディア一族約20人の叙事詩的年代記であり、「愛」と「孤独」が全体をつらぬくテーマになっている。革命に生きる者もいれば、発明に明け暮れる者、道ならぬ恋に身を焦がす者、中には「はずみでこの世に迷い込んできた人間」もいて、皆が常軌を逸するほどエネルギッシュに生きている。日常生活の中に当たり前のように現実と非現実=超自然的現象(予言や幽霊)が入り混じる「魔術的リアリズム」の作風にクラクラ。体温まで感じる狂熱の性描写に目まい。脇役まで全員キャラが立っていてマコンド村の住人の息づかいが聞こえてきそう。この小説の2ページ分だけで、そこいらの小説一冊分のストーリー展開があり、それが約470ページも続く!長編ではあるが、ユーモアに富んでいるため堅苦しさはなく、「何だこれは、何が起きているんだ」とどんどん読み進めた。登場人物の名前が似通っているため度々混乱したが、巻頭の家系図が役に立った。

巻末の解説を担当した作家・梨木香歩さん(「西の魔女が死んだ」作者)は「時間と空間を猛スピードでアクロバットに移動するジェット・コースターにのり、次々にやってくる膨大な情報量の波に打たれ、呑み込まれ、くぐり抜ける恐怖と快感。こういう圧倒的な語りを前に、一体どういう“解説”が可能なのだろう。全く途方に暮れてしまう」と心情を吐露されているが、まったく同感。マルケスの「語り」が上手すぎる。20世紀文学の金字塔を体験できて良かった。
※ガルシア=マルケスはコロンビア出身だが、リベラルな思想からコロンビアの独裁者ゴメス大統領や後継者ロハス・ピニーリャ将軍からにらまれ、この小説が刊行された60年代から70年代にかけて、メキシコやスペインで亡命生活をおくっている。ラテンアメリカの代表的詩人パブロ・ネルーダがチリの軍事クーデターで亡くなった時、マルケスは「(チリの)ピノチェト将軍の軍事政権が消滅するまでは新しい小説を書かない」と宣言している(その後、ネルーダ夫人の説得で独裁者の内面を描いた『族長の秋』を執筆)。

※マルケスの墓は母国コロンビアの一族ゆかりの地カルタヘナに。実家近くのカルタヘナ大学に付属するラメルセド修道院に胸像付きの墓があり、各国からファンが墓参に訪れている。僕がカルタヘナを訪れ聖ペドロ・クラベールの墓参をしたのは2003年、まだマルケスは健在だった。他界はその11年後。なんとか再びコロンビアを訪れ不世出の文豪に墓参したいもの。

  
(左)2003年当時のカルタヘナ。黄色やオレンジに壁を塗った家が多い
(右)海外サイトで見つけたマルケスの墓。この写真にめっさ感動した。『百年の孤独』の脇役に、マウリシオ・バビロニアという悲運の青年がいる。不思議な人物で、彼は常に黄色い蛾に取り囲まれていた。マルケスの墓の周囲を黄色い蛾が飛び交う幻想的な光景、その美しさに、何か薄幸だったマウリシオ・バビロニアの魂が救われたような気がした。
『百年の孤独』(アマゾン) 低得点レビューに「読み辛い」とありますが、それは最初の30ページくらいで、そこからは言葉のグルーヴ感が生まれてきて、あの「語り」のリズムが病みつきになります。しんどいのは最初だけ!登場人物の名前が似通っているのも確信犯で、混乱まで快楽になるというか、それもグルーヴをもたらします(笑)

●3月25日…〔今日の良かった〕私事ですが、子ども(小5)がゲームで初めて感動の涙を流しまし
た。それは『ドラゴンクエストV』。
「空を飛べるってなんて気持ち良いんだろう…行けなかったとこ全部行ける…この音楽も体がふわっとする」
そう言って、何度も涙をぬぐいながらゲームを続けていました。1988年、33年前の古いゲームです。最新美麗CGでなくとも涙腺を決壊させるドラクエV、恐るべし!

 
※このラーミアという大きな鳥に乗るまで、大変苦労をしたので、やっと乗れたという安堵感もあったのだと思います。
※僕はてっきり、ゲームで流す最初の涙は、仲間のために誰かが身を犠牲にするなど生死がからむシーンと思っていました。こういう、ただ大空に羽ばたくだけのシーンも子ども心に響くのですね。

●3月24日…〔今日の良かった〕いま一番面白い、というか見応えのある番組は、平日22時からのNHKBS1『国際報道2021』。他のニュース番組では短時間しか取り扱わない国際情勢をじっくり伝えてくれ、視野が広がる(この番組だけでもBSに加入する意味がある)。

先日、バイデン政権初の米国と中国の米中外交トップ会談があり、バチバチの論戦を伝える報道に見入った。大統領選前、一部トランプ支持派は「バイデンが大統領になれば中国に尻尾を振る」「バイデンは中国の手下」とデマを拡散していた。それに対しバイデン支持者は「バイデンは人権重視だからトランプ氏のように甘くない。トランプが中国に厳しくするのはお金が絡んだ貿易の時だけ」と反論していたが、まさにその通りになった。
米中会談初日冒頭からブリンケン国務長官は「我々は中国の行動に対する深刻な懸念について議論したい」と切りだし、「ウイグル、香港、台湾、サイバー攻撃、同盟国に対する経済的な威圧は、ルールに基づく秩序への脅威だ。この問題を提起するのが義務だと感じている」と言い切った。これに対し中国外交トップの楊(ヤン)共産党政治局員は米大統領選の混乱や連邦議事堂襲撃を念頭に「米国内の多くの人が自国の民主主義をほとんど信頼していない」「(深刻な黒人差別を例に)米国こそ人権などの面で多くの問題がある。ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動は最近始まったわけではない」と指摘、双方が非難を繰り広げる大荒れのスタートに。ブリンケン氏は「我々も完璧ではないし間違いも犯すが、問題を無視したり隠したりせず、正面から向き合ってきた」などと反論し、楊氏も「これがあなたたちの対話のやり方か。外交儀礼を守るべきだ」と気色ばんで反発した。予定では10分の冒頭発言が1時間超に延長された。
「ウイグル、香港、台湾など議論したい」 「米国民は自国の民主主義を疑っている」

一方、米露もぶつかっている。ロシアでは野党指導者や反プーチンのジャーナリストが次々と怪死し、近年も野党のナワリヌイ氏が毒殺されかけた。バイデン氏は米ニュース番組のインタビューで、記者から「プーチンは殺人者だと思うか」と問われ、「はい、思います」と明言。さらに「その代償は近々わかるでしょう」と続けた。ロシアの人権弾圧に目を瞑ってプーチン氏と蜜月だったトランプ氏とは大違い。これに対するプーチン氏の声明は「アメリカ大統領の健康をお祈りする。これは社交辞令ではない」。毒殺未遂があったばかりなのでこのメッセージは怖すぎだ。続けてプーチン氏は「米国こそ殺人者だ。米国は広島と長崎に核兵器を使った。これは軍事的には全く無意味で民間人の虐殺だった」「米国は先住民に対する虐殺や奴隷制度を棚上げにして他国を非難している」と指摘、これは実際その通りであり米国はぐうの音も出ないだろう。ただロシア(旧ソ連)は終戦のどさくさに攻めてきて北方領土を奪ったのでそれをスルーしてるのは違和感ある。
「プーチンは人殺しか」「そう思う」 「米国は世界で唯一原爆を使った国だ」
とにもかくにも、急務である気候変動対策は大国間で協調が必須であり、対立してでも譲れない部分はそれとして、協調可能な部分を積極的に話し合う必要がある。幸い、米中露は険悪な空気の中でも「対話こそ重要」と基本姿勢を打ち出しており、人類全体にプラスになる着地点を目指して欲しい。

●3月23日…〔今日の良かった〕
「自分の命と作品を天秤にかけたら作品の方が上なんです」(庵野秀明)
「庵野は血を流しながら映画を作る」(宮崎駿)
昨夜のNHK『プロフェッショナル 庵野秀明SP』、本当に見て良かった。エヴァンゲリオン完結編がなかなか公開されなかったため、産みの苦しみの中にいるのかなと予想はしていたけど、あれほど七転八倒していたとは。
初めてカメラが最深部まで入ったエヴァの制作現場。ありきたりな表現やアングルではダメだと、「つまらない」「これじゃない」と、満足のいく絵にたどり着くまで探究を続ける庵野氏(60)。何度も台本が練り直され、挙げ句にはそれまで出来ていたものを全部白紙にしてゼロから再開、その繰り返し。スタッフは混乱する一方で「いつものことです」と達観。
庵野氏への密着取材は4年間に及び、これは2006年の放送開始以来、この15年間で最長とのこと。
1996年のテレビ放送後、最終回を見た否定派の視聴者が「庵野は作品を投げ出した」と酷評、庵野氏はネット上の書き込みに《庵野秀明をどうやって殺すかを話し合うスレッド》とあるのを見て、「それを見てもうどうでもよくなって。アニメを作るとか、そういうのはもういいやって」と、アニメ制作への熱意を失い、自死を2度考えたという。1度目は電車への飛び込み、2度目は会社の屋上からの飛び降り。苦悩する庵野氏を見て、ジブリの鈴木プロデューサーが実写映画の製作を勧め、しばらく映画を撮っていた。
やがて「エヴァを終わらせる義務がある」と新劇場版シリーズ3作を発表したが2012年の3作目の『Q』公開後、うつ状態になって4年間エヴァから距離を置くことになる。自身が監督した『シン・ゴジラ』(2016)が大ヒットした後、エヴァ完結編の製作が再開。絵コンテを使わず、俳優を実際に演技させて最高の動きを絵に起こすという実験的な手法をとる。理由は「自分で絵コンテを描くと、それ以上のもの(動き)が生まれないから」。苦闘に次ぐ苦闘が続く、稀代のクリエイターの実像に迫る75分スペシャルだった。
※『ナウシカ』のクライマックスで20代の庵野氏が担当した溶ける巨神兵の咆哮と攻撃は、何度見てもすごい迫力。
「自分の命と作品を天秤にかけたら作品の
方が上なんです」、これ大袈裟ではなかった
この駅、このベンチ!完結編を
観た人はこのカットに胸熱かと

//深夜2時7分からBSプレミアムでベートーベンの光輝く傑作『ピアノ協奏曲第5番“皇帝”』をピアノ界のカリスマ、クリスティアン・ツィマーマン(当時33歳)が演奏。1989年の貴重なライブ映像で、指揮のレナード・バーンスタインは翌年に他界。ウィーン・フィルの音色も美しい。※YouTubeにもあります https://www.youtube.com/watch?v=uj8w0Sm7l-M

●3月22日…〔今日の良かった〕日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室のレッスンで演奏する生徒の演奏にまで著作権料を支払うよう求めていた問題で、18日の知財高裁が「生徒の演奏には著作権が及ばず、JASRACに著作権料の請求権はない」と判断、よかった。生徒の演奏は自らの技術の向上が目的であり、収益を目当てにした行為じゃない。こんなとこまで著作権料が求められると、音楽という芸術そのものが生活から遠いものになってしまう…。
一方、講師の演奏は著作権が及ぶと判断された。講師の演奏は生徒(公衆)に聞かせるのが目的であり、生徒からは授業料を徴収しているため、支払い義務が命じられた。判決後、JASRACは記者会見で「結果を承服することができない」と上告を検討とのこと。う〜ん、上告しないでほしい。講師は有料、生徒は無料でいいやん!

●3月21日…〔今日の良かった〕地域住民の提訴から9年、東海第二原発(日本原子力発電)の運転差し止めを命じる判決を水戸地裁が出した(18日)。画期的だったのは、初めて「住民の避難計画の不備」が理由になったこと。
過去に耐震性など安全面が運転差し止めの理由になることはあったけど、今回はずさんな避難計画が問題に。福島の東電原発事故では車で逃げる際に渋滞になり、避難に時間を要した。水戸地裁は「原発から30キロ圏内に住む人の避難計画が十分ではない」とし、避難計画の実効性がないところでは原発は運転できないと指摘。他の原発にしても、渋滞や道路の寸断など起こりうる障害をトコトン考えているか疑わしく、確実に他の原発訴訟に影響を与えるであろう重要判決となった。

//「ルパン三世」「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」などで作画監督を務めた名アニメーター、大塚康生さんが15日に他界。享年89。元麻薬取締官事務所勤務という異色の経歴。日本初のカラー長編アニメ「白蛇伝」や「長靴をはいた猫」などを手がけ、後輩として東映に入ってきた宮崎駿、高畑勲の才能を見いだした両名の師匠的存在。「ルパン三世 カリオストロの城」の原画など素晴らしいアクションの数々を手がけた名匠。哀悼の意を表します。

●3月20日…〔今日の良かった〕なんとも夢が広がるニュース。世界初の宇宙ホテル「ボイジャー・ステーション」が2027年に開業予定との報道!ホテルは24のモジュール(部屋)からなる輪の形状をしており、回転しながら地球を周回(輪を回転させることで人工重力を発生)。キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に登場した宇宙ステーションとそっくり。ステーションの中心付近に来ると重力はなくなり、ステーションの外側にいくにつれて重力を感じるようになる仕組み。
「ボイジャー・ステーション」は、バーやレストランのほか、地球では不可能なことをして楽しむ娯楽サービスを用意、滞在者は普通にベッドやシャワーを楽しめる予定とのこと。

…って、2027年といえばわずか6年後じゃないか!僕はこういう話が出てくるのは20年先と思っていた。1度に400人も滞在できるといい、びっくりだ。計画企業のトップいわく「人々に宇宙旅行の黄金期がすぐそこまで来ていることをわかってもらいたい。早いスピードで近づいている」。
※とはいえ、初期宇宙ツーリズムは極めて高額、ヴァージン・ギャラクティックは準軌道宇宙飛行の乗客に1人1回の旅行で25万ドル(約2700万円)の価格設定を考えている。いったい宿泊代は幾らになるのやら(汗)。ただ、ボイジャー・ステーションのチームは「最終的にはクルーズ船での旅行やディズニーランドに行くのと同じ感覚で泊まれるようにしたい」と抱負を語っており、早く安くなるよう切望!

  
CNNが報道した宇宙ホテル「ボイジャー・ステーション」完成予想図

●3月19日…〔今日の良かった〕NHK(BS)の放送ラインナップにクラシックファンは狂喜乱舞。明晩から6日連続で、貴重なコンサート映像やオペラ映画のラッシュ!これ全部DVDで買い揃えたらどれだけかかるか。嗚呼、ありがたや。

3/20(土)
・23時57分BSプレミアム『伝説の名演を再び!3大テノールコンサート』…31年前、1990年ローマ・カラカラ浴場で開催された「世紀のイベント」が甦る。ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティ、3大テノール奇跡の共演を放送!プッチーニやヴェルディのオペラの名曲だけでなく、『ウエスト・サイド・ストーリー』の「トゥナイト」、『キャッツ』の「メモリー」といったミュージカルナンバー、「オー・ソレ・ミオ」「アマポーラ」 「黒い瞳」「帰れソレントへ」などの親しみやすい曲も熱唱。めったに放送されない豪華コンサートの90分!
3/21(日)
・23時20分BSプレミアム『ミラノ・スカラ座 新シーズン開幕ガラ』…スカラ座が総力を結集して開催した2020年12月のガラ公演。ロベルト・アラーニャ、イルダール・アブドラザコフ、スカラ座ゆかりのスター達が披露した名アリアの数々と優美なバレエ。
3/22(月)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ヴェルディ「レクイエム」』…1967年に収録されたカラヤン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団のヴェルディ「レクイエム」。パヴァロッティ、コッソット、ギャウロフ、プライスという名歌手たちとの深みのある名演。
・深夜2時11分BSプレミアム『伝説の名演を再び!クレーメルが弾くブラームスのバイオリン協奏曲』…若き日のクレーメルがバーンスタイン指揮ウィーン・フィルと共に繰り広げる白熱の演奏。1982年収録。
・深夜2時53分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ツィマーマンが弾くブラームスのピアノ協奏曲第2番』…ツィマーマンとバーンスタインによるいぶし銀の演奏。1984年収録。
3/23(火)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ツィマーマンが弾くベートーベンのピアノ協奏曲第3番・第4番・第5番「皇帝」』…1989年に収録された孤高のピアニスト、ツィマーマンと晩年のバーンスタイン指揮ウィーン・フィルの共演!この「皇帝」は特に名演です!!放送してくれるなんて夢みたい!!
3/24(水)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ヴェルディ歌劇「リゴレット」』…シャイー指揮ウィーン・フィルとパヴァロッティ、グルベローヴァほか名歌手たちによるオペラ映画の傑作(1981年収録)
3/25(木)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!プッチーニ歌劇「蝶々夫人」』…フレーニ、ドミンゴら20世紀を代表する名歌手たちがカラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏にのせて歌うオペラ映画(1974年収録)


●3月18日…〔今日の良かった〕札幌地裁で画期的な判決が昨日出た。“同性婚が認められないのは「婚姻の自由」などを保障した憲法に反する”として、北海道の同性カップル3組が国に損害賠償を求めた訴訟で、地裁は「同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条に違反する」と初判断を示し、「婚姻で生じる法的効果の一部すら受けられないのは、合理的な根拠を欠いた差別だ」と述べた。
民法などは、婚姻は異性間でなければできないと規定するが、判決では「(性的指向は人の意思で選択や変更はできず)性別や人種などと同様のもの」と指摘。同性カップルも「(相続権など)婚姻で生じる法律上の利益は等しく受けられるものだ」とした。

自治体レベルでは同性カップルの権利に配慮した施策が渋谷区など80近い地域にあるものの、法的拘束力はないため、パートナーとして登録されても、配偶者控除、医療費控除の合算、相続税の優遇、養子の共同親権などは認められない。
海外では既に約30の国・地域が同性婚を認めており、主要7カ国で法整備が手つかずなのは日本だけ。日本人と同性婚した外国人は来日しても配偶者ビザを得られず、身分が不安定になっている。今回の原告たちは、同性婚が法律で認められるよう立法化を求めていくとのこと。

原告団のコメント
「違反するとはっきり言ってくれて涙が出た。本当にいい判決を出してくれた。明日結婚できるわけではないので頑張っていきたい」
「この2年間、裁判官に話したこと、心を込めて判決文を読んでくれた。一生忘れない」
「夢のようです。国が真摯にとらえて、検討してほしい」
「感動しました。日本が変わる第一歩になってほしい」

●3月17日…〔今日の良かった〕インド政府がビットコインなど暗号資産(仮想通貨)を禁止する方針を打ち出した。ビットコインなど仮想通貨は、犯罪組織がマネーロンダリング(資金洗浄)に容易に利用でき、決済の度に大量の電力消費が必要で気候変動問題を悪化させるうえ、社会が多用すると深刻なサイバー攻撃を受けたときに大混乱に陥ることから、僕は過度な普及を危惧していた。インドが検討している法案では、取引だけでなく、国内で保有することも禁じるという。既に所有しているインド国民は、半年以内に売却する義務が生じ、従わなければ罰則が科せられる予定。法案が成立すれば、インドは主要経済国として初めて暗号資産の保有を禁止することになる。中国はマイニングと取引を禁止しているが、保有は禁じていない。
30年後、世界のGDPランキングは中国、インド、米国の順とみられている。インドが禁止して他国が続けば、過度な普及は抑制されるだろう。

※ビットコインの電力消費問題…ケンブリッジ大の調査によるとビットコインの年間電力消費は55.33Twh(テラワット時)と推計されており、この消費量はひとつの国家、イスラエルやチリなどの年間消費電力以上となる。ビットコインはたった1回の取引で707.6 Kwh(キロワット時)の電力を消費し、これは米国の平均的な家庭の3週間強の消費電力に相当する。
ビットコインが1回の取引で生み出す二酸化炭素は、Visaカードの約75万回分(!)の決済が生み出す二酸化炭素の量に匹敵する。
背景にあるのはマイニング(採掘)。これはビットコインの取引データを承認する作業で、他人より早く承認を行うことで報酬としてビットコインを受け取ることができるため、企業や国家が膨大な電力を使って大量のコンピューターを動かし、マイニング競争に血道を上げることによる。価格が高騰するとビットコインマイニングはさらに活発になる。
決済の度に大量の電力消費が必要になるのに、数十億人が使い始めたらどうなるのか。環境保護のため電力消費を抑える努力と逆行、その環境的な負の側面は計り知れない。

●3月16日…〔今日の良かった〕政府が明確にアイヌ民族への差別にノーの声明を出したことに拍手。しかも対応が早かった。「アイヌ」とは“人間”を意味する言葉だけど、12日放送の日本テレビ『スッキリ』でアイヌ民族のドキュメンタリー後の謎かけで「あ、イヌ」と犬のイラスト付きで芸人さんが発言。この芸人さんにも、犬の絵を描いた人も、字幕テロップを付けた人も、もちろん悪意はない。でもこの言葉は、アイヌ民族が和人から長年侮蔑的に、そして典型的なイジメの言葉として使われてきたもので、トラウマを呼び起こすタブー中のタブーのものだ。
※アイヌの権利回復に取り組む「コタンの会」代表の清水裕二さん「小学生のころ、まさにその言葉で後ろ指をさされ笑われた。まさか全国放送で流れるとは。怒りで体が震えた。差別の芽は常にある」。

コトが深刻なのは、当該コーナーは録画パートであり、オンエアまでに多くの人間が関わっていること。民族名に「犬」という言葉をかける行為の差別性に、番組では誰も気づけなかった。後日、MCの加藤浩次氏は「私は自分が北海道出身であるのにその場で指摘できなかった」と悔いた。

加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、「アイヌの人々が先住民族であることを知っているとの回答が91%になるなど国民のアイヌの人々や文化についての理解は深まってきている」「(その中で)アイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」「報道のあった先週12日には担当部署を通じて日本テレビに厳重な抗議を申し入れた」と明かした。そして「アイヌの人々がいわれのない差別を受けない社会全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、アイヌの歴史、文化などに関する教育活動や広報活動などを通じ、国民の理解を深めるよう引き続き努力する」と述べた。

ネット上では一部保守右派が「アイヌは存在しない」論を展開しているけど、加藤官房長官はそれを政府見解で完全否定した形になった。これを立憲共産など野党ではなく自民が言ったことがホント重要(野党が言ってもなかなか耳を傾けてくれない)。かつては自民議員から「単一民族」発言が飛び出したことを考えると、今回の官房長官の声明は隔世(かくせい)の感がある。菅内閣の功績として記憶しておきたい。

※アイヌの苦難の歴史と、19歳で夭折したアイヌ文化伝承者・知里幸恵さんの生涯をまとめた『あの人の人生を知ろう〜アイヌの光となった知里幸恵』編を新たにアップしました!前から書きたかったテーマでもあり、できるだけわかりやすく記したつもりです。よろしければ是非!

●3月15日…〔今日の良かった〕本日グラミー賞の授賞式が開かれ女性ミュージシャンが大活躍、主要4部門を独占。テイラー・スウィフトは史上4人目となる、3度目の最優秀アルバム賞受賞者となった。テイラーは白人保守層がメインリスナーのカントリーポップ界にあって、大統領選では民主党バイデン支持を公言、トランプに「がっかりだ」と言われながらもリベラルな姿勢を明確にし、言うべきことを言ってきた。この『フォークロア』は夜半に静かに耳を傾けたくなる、落ち着いた楽曲が並ぶ。堂々の最優秀アルバム。レコード賞のビリー・アイリッシュ「エブリシング・アイ・ウォンテッド」はオフィシャルPVが切ないのに感動もあり…あれは心に残る。

最優秀アルバム賞…テイラー・スウィフトの「フォークロア」※作詞作曲もテイラー
https://www.youtube.com/watch?v=THzUassmQwE (68分)
レコード賞…ビリー・アイリッシュの「エブリシング・アイ・ウォンテッド」※再生回数2億回!助手席の男性は彼女の兄フィニアス。YouTubeの字幕ボタンを押すと日本語訳が出ます。
https://www.youtube.com/watch?v=EgBJmlPo8Xw  (4分48秒)
楽曲賞…ハーの「アイ・キャント・ブリーズ」※ジョージ・フロイドの言葉
https://www.youtube.com/watch?v=E-1Bf_XWaPE (4分46秒)
新人賞…ミーガン・ジー・スタリオンが受賞。
また、4部門を受賞したビヨンセは通算受賞数が28回となり、女性アーティストとして歴代最多になった。

//2月12日から始めたダイエット大作戦、ちょうど1か月の3日前、体重が72.9kgから68.9kgのジャスト4kg減に。1か月で4kgって我ながら夢のようだ。このペースだと、4月12日に64.9kg、5月12日に60.9kgで四半世紀前の体重に戻る。理論上はそういうことになるけど、ほんとにそんな数字が実現するのかねぇ。友人が言っていた「“お腹がすいた!”という胃袋の信号は半分以上が“喉が渇いた”の勘違い、水分とるべし」というのは本当と思う。
★無理しないダイエット作戦
(朝)野菜ジュース(いくら飲んでもいい。ただし果汁なし)
(昼)野菜サラダと鳥の胸肉(野菜いくら食べてもいいけど、
ドレッシングはノンオイル)
(夜)好きなものを食べる(なるべく白米なし、欲しい時は茶碗半分)
(おやつ)カカオ85%のブラックチョコ、昆布、ノンジュガー飴、ガム
※つらいのは大好きなパンが食べられないこと。とろけるチーズのせたパンとか、デニッシュ系(メイプルシロップかけ)とかめっちゃ食べたい…。

●3月14日…〔今日の良かった〕日本のダンスグループ“シットキングス”が、チャップリンの傑作『独裁者』クライマックスに登場する大演説に振付をつけた動画(3分55秒)を友人に教えてもらい、そのクオリティーに見入った!動きのキレ、シンクロ率が優れているだけでなく、ダンスの題材に民主主義の大切さをうたったチャップリンの演説を選択したセンスが素晴らしすぎる。シットキングスは米国のダンスコンテストで2年連続優勝してブレイク。
※反戦コメディ『独裁者』はヒトラー、ナチスを風刺した作品。オリジナルの演説シーンはコチラ(6分)。チャップリンはドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が始まった1939年9月に撮影を開始、翌年に完成。その時点で米国はまだ参戦しておらず、米国内のナチス支持者から脅迫や妨害を受けながら撮影を続けた。チャップリンとヒトラーは同年同月生まれ(チャップリンが4日だけ早く誕生)、黒髪、小柄、トレードマークがチョビ髭という共通点があり、彼はヒトラーの動向をずっと注視していたという。笑いを武器にファシズムと戦った、わが人生第一位の映画。

●3月13日…〔今日の良かった〕女性議員を増やそうと2018年に施行された「候補者男女均等法」は男女の候補者数をできる限り「均等」にするよう政党に求めているが、努力義務にすぎない。それゆえ、超党派議員連盟が起ち上げられ、以下の法改正ポイントを検討中。各党の理解を得られれば、今国会にも改正案を提出したい考えとのこと。実現するといいな。
<候補者男女均等法>
・女性候補割合の数値目標設定を政党に義務づける
・セクハラ、マタハラ防止について国や自治体に相談体制整備などの対策を求める
・議会の欠席理由に育児や介護を含めることなど家庭との両立環境を整備する
<政党助成法>
・女性候補割合で政党交付金に差をつける仕組みの導入
<公職選挙法>
・衆院選の比例復活の際、男女交互に当選できるようにする制度の導入
※ちなみに、19年の参院選では、共産が候補者に占める女性の割合が5割を超え、立憲も半数に迫ったが、自民は15%にとどまっている。意外なのが公明党で、学会婦人部が強い影響力を持つものの、女性割合は主要政党のうち最低のわずか8%となっている。自民ですら約2倍あり、ここは是非、公明支持者の間で男女均等にすべきという声をあげてほしいな。

//中国の2021年の国防予算案が今年の全国人民代表大会で示され、過去最大規模かつ前年比約7%増となる約23兆円に。日本の防衛費の4倍。米国防総省は昨秋の報告書で、中国海軍の艦艇数がすでに米海軍を上回ったと指摘している。
とはいえ、米国の国防費は約83兆円であり、中国側の「我々の人口は14億人で米国3億人の5倍近くいる。だが、軍事費は米国の3分の1以下しかない」という言葉に、米国は反論できていない。辟易するのはその他の国だ。いま世界は気候変動と食糧問題、さらにコロナ禍を抱えており、本来なら軍事費に予算を回している余裕などないはず。その全額を医療と福祉に投入すべきなのに…。

かつての米ソの軍拡競争を思わせる米中の軍拡競争にうんざりなのに、日本は世界一の軍事大国アメリカと、ナンバー2の中国の間にあるというトンデモ立地ゆえ、この先の数十年、常に国際間の緊張に晒されることになるだろう。永遠に共産党支配は続かないから、いつか中国も民主化されるだろうが、それまで日本は難しい立場が続く。
90年代後半は、ソ連の民主化で世界的に軍事費が減っていたのに、911同時多発テロで対テロ戦争の名の下に軍拡に転じ、過激派イスラム国を倒したと思ったら、今度は米中の新たな冷戦が始まった。一番喜んでいるのは、武器がどんどん売れる死の商人。異常気象もコロナも、人類に今までと異なる方向に社会を変えよと示唆しているのに。ほんと、もどかしい。

//中国といえば、いよいよ香港情勢が危機に。一昨日、共産党の主導で香港の選挙制度改変が断行され、「非愛国的」とみなした立候補者を事前にふるい落とす「候補者資格審査委員会」の設置が決まった。その内容は、《選挙委員、行政長官選、立法会選の候補者の資格を審査。「愛国者」でなければ立候補を認めない》というもの。それ、「愛国者」ではなく「愛党者」だろとツッコミたい。
普通選挙の実現を目指してきた民主派は、生き残れるかどうかの瀬戸際に。愛国だからこそ、民衆の思いが政治に反映されるよう民主化を求めているのに。誰が愛国で誰が愛国でないかを、弾圧側の人間が判断する悪夢。ウイグル族
弾圧を行ったり、ミャンマーで市民殺害を続ける国軍と親密な中国には各国から抗議が集まっており、来年の冬季五輪・中国大会を中止にして、別の国で開催すべきという声が出てきている。

●3月12日…〔今日の良かった〕海外ゲストが参加する規模の国際フォーラムは、たいてい東京で開催されるため、入場料が無料でも地方の人間は気軽に参加することができない。だけど、コロナ禍でズーム会議(ネット会議)が浸透したことで、大阪の僕も、北海道の人も沖縄の人も、リアルタイムで会場のスピーチを聞けるようにイベント形式が変わってきた。
震災10年の昨日、東京永田町の憲政記念館で開催された『原発ゼロ・自然エネルギー100世界会議』は朝10時から夜10時まで12時間にわたって催され、75本の企画、登壇者100人以上という、空前の規模になった。これらはオンタイムで中継されたほか、現在は特設ページにてアーカイブ動画として視聴することができる。

僕が最も注目したのは、13:45から45分間あった、元・京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの基調講演「原子力マフィアの犯罪」(動画)。震災直後、小出さんは原子力の専門家として、設計上の問題や放射能被害について警鐘を鳴らしていた人物。当初はテレビメディアに出ることもあったけど、民主党政権が原発再稼働を打ち出したことで、メディアの露出は激減した。その小出さんの最新の講演ということで心して傾聴。
小出さんは限られた時間の中で様々な情報を伝えられ、とても聞き応えがあった。小出さんは元々原子力の有効利用を夢見て科学者になった。ところが、原発一基が一年間に広島型原爆1,000発分以上の死の灰(放射性物質)を作り出すことを知り、またその死の灰を安全に10万年も保管できる場所も技術もないという事実を前に、脱原発に舵を切った。
近年、温暖化にからめて原発の必要論が再燃しているが、原発稼働には大量のウランが必要なのに、ウラン埋蔵量は少ない。「化石燃料が枯渇するより先にウランがなくなる」ため、原発は「次世代エネルギーになり得ない」と小出さんは指摘。しかもウランがなくなった後も、猛毒の放射性廃棄物は何万年も残る。

小出さん「国民が法律を破ると国家は処罰する。ならば、国家は法を守れ。日本には放射線管理区域から1uあたり4万ベクレル以上の放射能汚染物質を管理区域外に持ち出してはならない、という法律がある。だが、福島県の東半分を中心に北関東の一部まで4万ベクレル以上汚染された土地に人が住み続けている。法的には放射線管理区域となる場所に、国民を生活させてはいけない」。
後半は東電の無責任体質への怒り。東電は政府の地震調査研究推進本部による津波の予測を無視し、また格納容器が壊れる事故も想定不適当として無視した結果、破局的事故を招いた。だが、責任者は「想定外」と言い訳し、誰ひとり処罰されていない。そればかりか、新たに被爆安全神話を流し、かつては放射能を扱う職業者にのみ適用されていた「年間限度20ミリシーベルト」を子どもに適用している。これらの理不尽さを語った。こんなことでは、また原発事故が繰り返されると。

他にも小出さんからいろいろ語られたが、現在そこで暮らしている人のことを考えると、すぐに解決できない問題を書くことにためらいが生じる…。小出さんの講演のあとは小泉元首相が登壇、海外の原発視察の経験を踏まえて放射性廃棄物の処理と保管の難しさを説き、脱原発の急務を訴えた。最後に鳩山元首相、菅直人元首相が合流し、鳩山氏が「久しぶりに小泉節を聞いた。脱原発で政党をつくって党首になっていただければ、参上したい」とし、菅氏は「この10年間で原発が発生した電力は、全体の電力のたった3%、原発は建設コストが3倍になった。使用済み燃料の処理はできない。将棋でいえば完全に投了の場面なのに、投了しないと言って原子力村が頑張っているだけだ」と指摘した。

夜の部では、コロナ禍を封じ込めた台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏のビデオメッセージが流れ、タン氏はカナダのミュージシャン、レナード・コーエンの次の言葉を紹介した。
『まだ鳴る鐘を鳴らせ。完璧な提案には目をくれるな。あらゆるものに裂け目はある。そこから光は差し込むのだ』、“裂け目”とは私たち自身の人間性に他なりません。私たちはその“ズレ”を通じて学び成長するのです。それが私たちの社会変革やオープン・ガバメント(開かれた政府)の取り組みを促進します。だから“裂け目”や“ズレ”をのぞき込むことを恐れてはなりません。『不完全』であることを受け入れるのです、“光”はそこから差し込むのですから」。
※東日本大震災が起きた時間に、慰霊の歌を歌った旧ソ連のナターシャ・グジーさんの透明感のある声に癒された。彼女のチェルノブイリでの体験も胸に迫った。少女時代、チェルノブイリの近くに住んでおり、事故が起きたとのこと。動画の6分10秒から。






ウランの重量比較。原爆と原発一基1年分 党派を超えて握手

●3月11日…〔今日の良かった〕Eテレの人気番組『100分 de 名著』のディレクターは、考えたうえで東日本大震災10年の直前となる3月8日の放送回に、日本民俗学の創始者・柳田国男(1875-1962)の『先祖の話』(1946)を持ってきたのだと思う。僕の大好きな一冊でもある。解説は東京工業大学の若松英輔(えいすけ)教授。司会は伊集院光さんと安部みちこアナ。以下、番組メモです。

天災などで突然愛する人を失った悲しみを抱えて暮らす人は、その苦しみの中でどう死者と向き合えばいいのか。この『先祖の話』は、東京大空襲を体験した柳田国男が、一夜にして人生を終えることになった10万人の死に衝撃を受け、生者と死者の関係を考察したもの。大切な人の突然の死に、どう折り合いをつけて生きて行けばいいのか掘り下げた。
柳田は長年の民俗学研究を通して、日本人は「死者は目に見えなくともそばにいると感じているのではないか」と思うようになった。仏教では生者と死者を分け、盆や彼岸に故人がこの世に帰ってくるとするが、より一般的な日本人の感覚では、死者はふとした瞬間に語りかけてしまうような「常に側にいる」「日頃からひんぱんに交流している」存在なのだという。これは常人(民衆)の常識、つまりどこにも書いていないけれども、みんなで大事に守っているものといえる。

柳田は、「先祖」とは生者の記憶の中だけに存在するのではなく、見えないけれども常に生者の心に寄り添い続ける「生ける死者」と考えた。一番大事な死者の“仕事”は生者を守ること。
幽霊やオカルトとは別に、そして死後の世界や霊魂があるかないかとは別に、自分の事業が孫の代で完成すると予想したり、死後に実を結ぶことに種を蒔いておくなど、「生きている間に出来ないようなことを、亡くなってからこそ自分はやってみたいと思っている」、そんな命の在り方もある。
※カジポン完全同意で、芸術家は未来を見据えて創作する人が少なくない。文豪スタンダールは「50年後の読者に向けて筆をとる」と書き、ベートーヴェンも鍵盤が増えた未来のピアノを念頭に作曲した楽曲がある。

若松教授は『先祖の話』を通して、「お墓は生者と死者の待ち合わせ場所。確実に会える場所、それがお墓」と感じるようになったという。伊集院光さん「僕は死後の世界はないと思っているけど、お墓参りは必要と思っている。それはセルフカウンセリングの場になり、自分では答えが出ないことを、故人ならどう言ったかと(墓前で)考えるときに、ご先祖様は手助けしてくれる」。

東京大空襲では一家全員が亡くなってしまうケースもあった。家がなくなってしまったら、亡き者たちはどこへ帰って行けばいいのか。この問いこそ、柳田が同書を書かねばならないと考えた動機。柳田は「私たちは新しい家を作っていかなくてはならない」と訴える。それは血縁でなくてもいい。“亡き者たちとの繋がりを豊かに持ちうる共同体”を作ることが大切。
若松教授「私たちは目に見えるものを確かだと思いがち。柳田はそうではないと、“生者と死者の繋がりが確かなように、目に見えないからこそ確かだという世界があるんじゃないのか”と、それが彼から私たちへの問いかけ」。

若松教授「宗教とは、どの宗教も“私たちの言うことを聞かなければ”と言いがち。しかし私たちと亡き者との関係はそれ以前なので、もっと自然にあって良い。死者のコトバは言語ではなく、声ではない。私たちの耳に聞こえることもなく、目に見えることもない。だけど、私たちの胸に訴えてくる何ものかだ。心の耳に沈黙として聞こえてくるものだと思うんです」。
大切な人の死は耐えがたく悲しい出来事。しかし死者のコトバを聞くことで私たちは悲しみの経験の奥に、死者との終わることのない繋がりを見出すことが出来るのではないか。

悲しみから立ち直れない場合はどうすればいいか。若松教授「世の中は、悲しみは乗り越えるものとして語られることが多い。悲しみとは深めていくもの。本当に悲しいと思うのであれば、あなたがそれを愛したから。とても悲しいことを経験した人は、他人の悲しみも分かるようになる。東日本大震災はとても大きな悲しみを生んだ。でもそれで終わりではなく、大きな悲しみを背負ったがゆえに、愛を生む人が増えたと思っています」。
伊集院光「もしかしたら、被災地の人たちが感じた、速報値で亡くなった方のカウンター(数字)だけが増えていくあの感じ、私の好きな人が死んだのは何千人死にましたという数字ではないんだという気持ちを心から分かった人は、コロナで今日何人亡くなりました、死者の数が増えてます、減ってますみたいなことに対して、もっと深いところでその意味を感じていると思うんですね。ならば、僕らはその時どうして欲しかったかを聞くことで、補償のあり方とか情報の伝え方を学べるのではないかと思いました」。(以上)

 

「死者は生者を支え、そばで生き続けている」
「感じているけど言葉になっていないものが人々の中にある」

僕は墓マイラーとして、この柳田国男の死生観を全肯定したい。いつもそう感じているし、だからこそ墓巡礼を続けてきた。

※『先祖の話』は墓石業界では勉強会でよく採り上げられ、広く知られている。

●3月10日…〔今日の良かった〕日本ではあまり大きく報道されていないけど、史上初となるローマ教皇のイラク訪問に激感動している。「私は異教徒の兄弟の友愛を求める巡礼者として赴く」、この声明とともに、教皇フランシスコ1世(84)は3月5日から8日までイラクに滞在し、国内を精力的にまわった。ファイザーのワクチンを接種した教皇は、コロナ・パンデミック以降で初めての外遊の地にイラクを選んだ。
最初にバグダッドに入った教皇はサーレハ大統領の歓迎を受け、大統領府の演説で「(古代メソポタミア文明を生んだ)文明のゆりかごのイラクを訪問できて非常に嬉しい」と喜び、「軍事衝突が収まり暴力と過激主義、摩擦と不寛容が終結しますように」と祈った。
続いて、2010年にテロ攻撃で52人の信者と警官が亡くなったバグダードの教会でミサを行い、イラク国内の少数派キリスト教徒に触れ「この土地には古くからキリスト教徒が存在し、この国の生活に貢献している。その豊かな遺産を、今後も全ての人のために使いたいと、キリスト教徒たちは願っている」と話した。
イラクにはキリストが磔刑となった1世紀ごろから早くもキリスト教が根付いているが、相次ぐ戦乱と過激派組織「イスラム国(IS)」の暴力によって、イラクのキリスト教徒はこの20年で140万人から25万人以下まで激減、人口の1%以下となった。イスラム国は教会を破壊し、キリスト教徒に高額の税金を支払うか、改宗するか、土地を離れるか、死ぬかの選択を迫った。イラクのキリスト教徒は、教皇の訪問によって差別がなくなるよう願っているという。

6日は、シーア派の聖地ナジャフ(イラク南部)に移動し、イスラム教シーア派(イラク最大勢力)の最高権威の聖職者アリ・アル・シスターニ師(90)と会談。教皇は「異なる宗教間の協力と友情の重要性」を指摘。「相互に尊敬と対話を育むことでイラクと地域、人類の利益に貢献できる」「我々はイラクやこの地域のよりよい未来に貢献できる」と訴え、宗教や宗派を超えた連帯の必要性を強調した。シスターニ師も「宗教指導者は戦争や暴力といった悲劇をなくすための役割を負っている」と述べ「他のイラク人と同じく、キリスト教徒も安全かつ平和に暮らすべきだ」と考えを示した。
この会談後、フランシスコ教皇は、キリスト教、イスラム教、それにユダヤ教の始祖とされるアブラハム(神に救済された最初の人間)の生誕地、南部ウルを訪れて各宗教の指導者と対話集会を開き、宗教間の融和を訴えた。




7日は、イスラム国(IS)が“建国宣言”を行い最大拠点としていた北部モスルを訪問。モスルは2017年、同市の支配をめぐる9カ月の戦闘で完全に破壊された。教皇は瓦礫の中に立ち、「文明発祥の地であるイラクがこれほど野蛮な打撃を被り、古代の礼拝の場が破壊され、何千人ものイスラム教徒やキリスト教徒、ヤジディ教徒らが住む場所を追われたり殺害されたりしたとは、何と残酷なことか」「希望は憎しみよりも強く、平和は戦争よりも強い」と宣言、異なる出自や文化を持つ人々の「調和ある共存」を訴えた。
84歳という高齢の教皇フランシスコ1世のこの旅の最大の目的は、異なる宗教間の融和と協力の呼びかけ、そしてISから解放された地域を訪問し、虐殺や奴隷化の対象となった現地のキリスト教社会を癒すことにあった。いまだ治安が安定せず、テロが起きてもおかしくないイラクを、勇気を出して訪れたフランシスコ1世。僕はカトリックではないけれど、人間として心から敬意を感じている。
※同性愛に対してカトリック教会は厳しい態度を示してきた。だが昨年、フランシスコ1世は同性カップルにも婚姻関係に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」を認めるべきだとの考えを明らかにした。また、「彼ら(同性愛者)は神の子であり、家族の一員になる権利がある。誰も見捨てられたり、惨めな思いをさせられたりしてはならない」とも。教皇は「同性愛者で、神を求める善意のある人間を、私は裁けるだろうか?」と問いかけている。
〔追記3/16〕残念ながら昨日ヴァチカンは「カトリック教会は同性婚を祝福することはできない」と公式見解を示した。法的権利は認めるべきだが祝福はできない、ということか。
※フランシスコ1世は2017年にイスラム教スンニ派の最高学府「アズハル学院」で説教を行っており、これでシーア派とスンニ派の両方とパイプができたことに!


イラク訪問前日の声明「平和の巡礼者
として他の宗教を信じる人たちと一緒に
歩み祈るという願いとともに訪問する」
教皇フランシスコ1世とシーア派
最高位のシスターニ師との会談が
実現、奇跡のようなツーショット

●3月9日…〔今日の良かった〕エヴァンゲリオン完結編、とても見応えのある2時間半だった!…とだけ今は言っておきます。まだ公開2日目なので、何を書いてもネタバレになってしまうし。

//手塚治虫先生が構想だけ残していた幻の『火の鳥・大地編』が、直木賞作家桜庭一樹さんの手で新聞小説になり、先日加筆され刊行されたとのこと。日中戦争時の中国が舞台といい、日本人には描くことが難しい時代と場所の設定。これ、なんとか手塚プロのスタッフの手で小説を漫画化できないものだろうか。

●3月8日…〔今日の良かった〕欧州の国々でコロナワクチン接種によって、高齢者の感染者数が下がるといった効果が表れ始めた。スペインの高齢者施設で新型コロナに感染した人が、1月から2月にかけて95%減少!1月18〜24日の1週間で、国内の高齢者施設で感染した人は4439人だったのが、2月15〜21日の1週間では215人にまで激減した。同時期に施設でコロナで亡くなった人も、673人から157人と77%も減った。スペイン政府は昨年12月末にワクチンが供給されて以来、施設の入居者を優先的に接種してきた。これまで2回接種できたのは約130万人で、全人口の3%足らずだけど、約35万2千人いる高齢者施設の入居者に限れば、実に94%が1回の接種を終え、2回接種した人は82%に上っている。

//エヴァンゲリオン、9日の夜に鑑賞予定。4DXのスクリーンをゲット。ネタバレが怖くてうかつにネットできない、必要最低限の利用にせねば…(汗)

●3月7日…〔今日の良かった〕墓マイラー・インタビューが翻訳され配信!
海外のかたに日本の“今”を伝えるため、等身大の日本を7つの言語で発信する公益財団法人ニッポンドットコム。先日その取材を受けました。記者さんに「墓マイラー」の様々なエピソードを語り、現在それが日本語、英語、フランス語になっています。
今後、スペイン語、アラビア語、中国語、ロシア語に翻訳される可能性があり、とても楽しみにしています。このインタビューで初めて話した内容もあり、ご一読いただけると幸いです。

※個人的にはフランス語に翻訳されたことが超絶嬉しい!フランスは作家や芸術家の墓にファンがよく巡礼する墓マイラー大国。
そして僕が2度チャレンジして墓参を果たせず涙をのんだピカソの墓がある国。僕はいつも「次は誰のお墓に行きたいですか」と問われると「ピカソ!」と答えているですが、超絶ハードルが高いんです。ピカソは現在ピカソの子孫が暮らす南仏のヴォーグナルク城(ピカソ城)の敷地に眠っているため、ピカソの子孫の友人でなければ門の中に入れてもらえません!とはいえ、ピカソの子孫とどうやって友人になれば…。こうしてフランス語でピカソ墓参の夢を発信すると、もしかすると、20年、30年後くらいに奇跡的に声がかかるかも知れず、この記事はその大きな一歩となりました。
どうか、我が想いがピカソ家に届きますように…!!

〔日本語版〕
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g01003/

〔フランス語版〕
https://www.nippon.com/fr/japan-topics/g01003/?pnum=1

〔英語版〕
https://www.nippon.com/en/japan-topics/g01003/cryptic


●3月6日…〔今日の良かった〕本日午後、関西の読売テレビで『笑ってコラえて!』墓マイラー編の再放送が!僕は全然再放送を知らなかったのでびっくり。事前にわかっていればアドバルーンをあげて近所の人に告知していたのに(笑)
※NHKはラジオを含めて再放送の前にいつも連絡をくれる。民放も一言でいいので連絡があると助かるんだけど、民放の場合は東京キー局が制作したものを、地方局が購入して独自に放送するシステムだから、日テレ自体は地方でいつ再放送されるか把握できないそうだ。

●3月5日…〔今日の良かった〕ツイッターにこんな投稿が。
maromiso@maromiso1さん「オーストリアでは学校が再開していますが、全生徒が週2回の無料の一斉検査をしています。大学はまだオンラインですが、来る必要がある人の為に無料の検査場が用意されています。難しい技術は使っていません。国としてどう予算を使うかの問題です。日本も違った予算の使い方があると思います。」
他国の良いところはどんどん真似しよう。

●3月4日…〔今日の良かった〕先週末、新たにジョンソン・エンド・ジョンソン社のコロナワクチンが米国で承認。先行するモデルナやファイザーのワクチンの有効性95%と比べると、66%にとどまり効果は下がるけれど、他のワクチンが「2回接種義務」「マイナス75度(ファイザー)もしくはマイナス20度(モデルナ)で保管」であるのに対し、「1回接種」「家庭用の冷蔵庫で保管可能」という圧倒的便利さが強み。超低温の保管設備を確保しにくいアフリカなどで重宝されるだろう。「1回接種、冷蔵庫、95%有効」という決定的なワクチンが完成される日も近い気がする。

●3月3日…〔今日の良かった〕ブルースを感じる大衆音楽、デュオ「T字路s」の歌声に腰を抜かした!見た目と声が全然違う。なんという圧。※『泪橋』(3分49秒)歌詞にでてくる「サリバン、ベセル」とは伝説の野外ロック・フェス「ウッドストック」が開催された土地。ニューヨーク州サリバン郡ベセル。

●3月2日…〔今日の良かった〕コロナ禍で新作映画の公開延期が相次ぐなか、アカデミー賞の前哨戦となる第78回ゴールデングローブ賞授賞式が開催され、アジア系の映画人が大きな注目を集めた。
最高名誉となる作品賞(ドラマ部門)を受賞したのは『ノマドランド』。監督は中国北京出身のクロエ・ジャオ(38)で、78年間の歴史の中で、アジア系のみならず有色人種の女性監督としては初めて「監督賞」も受賞した。女性監督としては2人目になる。
『ノマドランド』は企業の経済破綻で住居を失い、車上生活者=現代の“ノマド(遊牧民)”として生きることを選択した女性の姿を描いたロードムービーとのこと。先にヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭でも最高賞を獲得している。
中国でコロナの感染拡大が最初に起きたことから、世界ではアジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)が起きている。クロエ監督が多様性重視の時代に相応しい女性であること、偏見に晒されやすいアジア系であること、この2点からも受賞を祝いたい。クロエ監督「映画作りと物語を伝えるのが大好きになったのは、一緒に笑ったり泣いたりして、互いについて学び、互いを思いやる機会を生み出すことができたからです」。

外国語映画賞には、米国に移住した韓国人一家を描いた「ミナリ」が選ばれた。米国映画だが、セリフの半分以上が韓国語であることから外国語映画賞候補に挙がった。主人公はアメリカンドリームを夢見て、妻と子供とともに農場を経営する父親。一家は様々な試練に直面するという。昨年アカデミー賞を席巻した『パラサイト』に続き、韓国関係の映画の快進撃が続いている。リー・アイザック・チョン監督「『ミナリ』は家族の話です。ひとつの家族が自分たちの“言語”を話す方法を学ぼうとしているのです。それはどんなアメリカの言語よりも、どんな外国の言語よりも深い、心の言語です」。

今回のゴールデングローブ賞は黒人も話題となり、『ユナイテッド・ステーツvsビリー・ホリデー』で伝説的なジャズ歌手のビリー・ホリデーを演じた黒人歌手兼俳優のアンドラ・デイが主演女優賞を受賞。癌で早逝した黒人俳優チャドウイック・ボーズマン(ヒーロー映画『ブラックパンサー』で有名)は遺作の『マ・レイニーのブラックボトム』で主演男優賞に輝いた。また、ピクサーアニメーションでは初めて黒人を主人公にした『ソウルフル・ワールド』が音楽賞と長編アニメーション賞を受賞した。
今後、アカデミー協会は3月15日に候補を発表し、4月25日に授賞式を行う予定だ。
※コロナ禍で劇場公開作品が激減したためネット配信分野が急成長、Netflixが今年のゴールデングローブ賞を席巻し、映画22本、テレビ番組20本と大量ノミネートされた。コメディ・ミュージカル部門ではAmazonプライム・ビデオの配信映画が話題に。映画業界は大きく変化した。

●3月1日…〔今日の良かった〕ただマイクに当たった風のゴゴゴという短い音。この何でもない風の音がロマンをかきたてる。NASAの火星探査車「パーシビアランス」が無事に火星に着陸したことは先日ここに書いた。その後、「パーシビアランス」はさっそく様々な科学データの採取を開始、その中に「火星の風の音」(動画内の15秒間)があった!
NASAいわく「目を閉じ火星に座っている想像をしながら聞いてほしい」。これは人類が聞いた史上初の火星の音であり、“生きてるうちに聞けて良かった”と感慨深く耳を傾けた。

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●2月28日…〔今日の良かった〕ネット上の中傷特定、短期間で情報開示に向け法改正へ。現状では、SNSやネット接続のプロバイダー事業者を相手に2回の裁判手続きを経ないと投稿者を特定できず、情報開示に1年以上を要するケースが多い。
政府は一昨日、被害者が訴訟を起こさなくても、裁判所が事業者側に投稿者情報の開示を命じられるようプロバイダー責任制限法の改正案を国会に提出した。新たな制度では、申し立てから開示命令決定まで数カ月に縮まるという(これまでは1年以上かかった)。その間も中傷の被害は続いてしまうが、少なくとも費用と時間がかかる訴訟の必要がなくなる。また、改正法が言論の自由の抑圧にならないよう、投稿内容が真実で公共・公益性がある場合に違法としないなど、現在の開示要件が引き継がれる。今国会で成立すれば、来年末までに施行される見通し。
昨年5月、プロレスラーの木村花さん(22)がツイッターなどでの中傷に悩みながら亡くなったのを機に、総務省でネット中傷の対策強化に向けた議論が加速し、新制度の導入につながったとのこと。言葉は命を断つ斧になり得るもの、早くこの法改正が実現、施行されますように。

/「今日の良かった」が、まずは2カ月続いて良かった。ただ、「良かった」にも2種類あって、ゼロからプラスになるものと、マイナスからゼロになるものがある。コロナワクチン開発や対ミャンマー政策は明らかに後者。そもそも、コロナがなければ、またミャンマー軍による市民への暴力自体がなければ「なお良かった」のだから。

●2月27日…〔今日の良かった〕ミャンマーの国軍が抵抗する市民を弾圧・銃撃していることに各国が抗議し、欧米は国軍幹部らの資産凍結など制裁に乗り出した。そして日本政府もようやく弾圧阻止のため動き出した。新規ODAを停止するという。2019年度の日本の対ミャンマーODAの実績は1893億円で、支援額非公表の中国を除き、先進国では最大の支援国で、新規案件の停止はミャンマーにとって大きな打撃となる。
ただし、ミャンマーが孤立すれば中国への接近を招くため、日本は米欧のように「制裁」と位置づけて公表はせず、国軍とのパイプを生かして民主的な解決を働きかける対話路線を継続するとのこと。日本は西側諸国で唯一、国軍とのパイプを持っている。菅政権は全力で軍事政権を説得してほしい。

//孔子を祖とする儒教は仁を根本とする政治・道徳を説く。儒教は哲学なのか、それとも宗教なのか。人智を越えた存在である神や如来(仏)を信仰するキリスト教、イスラム教、仏教と違って、孔子を讃えて学問として思想を学ぶ儒教には、あまり宗教というイメージを持っていなかった。

那覇市は孔子を祭る「孔子廟」について、観光資源としての意義を認め、年間約570万円の敷地使用料を免除してきた。一方、憲法は「国及びその機関は、いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めている。昨日の最高裁大法廷は「儒教は宗教」と判断、そして「孔子廟の敷地を那覇市が無償で使わせるのは、憲法の政教分離原則に違反する」と判決を出した。

この判決は、政府や自治体が宗教性のある施設などに対し、安易に便宜や恩恵を与えるのは、絶対に慎まなければならないということを強く示している。閣僚の靖国神社参拝は外交上の問題として論じられることが多いけど、それ以前に政教分離原則に反していると再認識。
観光地化した街中の孔子廟でもアウトなのだから、戦前に国教同然に扱われた国家神道を継承する神社に、「内閣総理大臣」の肩書きで玉串料を納めるのは問題外と思う。せめて肩書きは外 し、個人名のみで納めるべきだろう。

●2月26日…〔今日の良かった〕コロナ禍で2度も公開延期になったエヴァンゲリオン新劇場版・完結編。以前の報道で公開予定は6月とあったけど、めっさ前倒しになって、なんと3月8日に公開。すぐじゃん!この新劇場版、だんだん公開の間隔があいて、本当に完結するのか心配だった。
エヴァンゲリオン新劇場版:序/2007年9月1日公開
エヴァンゲリオン新劇場版:破/2009年6月27日公開
エヴァンゲリオン新劇場版:Q/2012年11月17日公開
エヴァンゲリオン劇場版:||/2021年3月8日公開
実に2007年から14年がかりのシリーズ完結に。まさか前作から9年も待たされるとは思わなかったけど、ちょうど『鬼滅の刃』が一息ついたところだし、タイミングとしては今で良かったのでは。

//日本の男女差別をジャーナリスト・津田大介氏が論じた、新聞の論壇時評をメモ。

「女性労働の大半が非正規である状況が続く限り、先進諸国と比べて大きい男女の賃金格差が埋まることは考えにくい。女性の社会進出が進んでも女性が男性の実力者から「わきまえろ」と言われてしまう背景にはこの問題が横たわっているのだ。
米調査機関が昨年発表したレポートによれば、日本人男性の77%が「男女平等は達成される/された」と答え、女性の58%と19ポイントもの開きがある。この差は調査対象国で最大だ。この男女間の意識のギャップに「変われない日本」の原因が見て取れる。」
「ここ数年ジェンダーの問題で企業や個人の“炎上”が増えたのは、「組織」の論理にこだわり「個人」としての価値観を更新できない人と、既に価値観を更新した人のギャップが背景にあるのではないか。そしてこのギャップの拡大は必ずしも悪いことだけではない。かつてなら通り一遍の謝罪で見逃されたであろう森発言が、今回は国内外のメディアから五輪のスポンサーまで、女性から男性まで、高齢者から若者まで、あらゆる属性の人々から批判が渦巻き、その矛先はやがて組織委のあり方や、女性蔑視を構造的に許容する日本型組織に向かっていったからだ。
まったくの怪我の功名だが、森氏の「わきまえている女性」発言によって、前政権により「経済問題の一つ」に矮小(わいしょう)化されていた「女性活躍」が初めて普遍的な人権問題に格上げされ、国民的、国際的な議論へと発展したのだ。
今回の騒動で日本人の価値観が知らぬ間にアップデートされていることに気付いた人は多いだろう。そしてその変化は少なくない女性と男性に勇気を与え、選択的夫婦別姓の実現など政治的にも大きな力になるはずだ。もしかしたら日本は、森発言によって五輪開催以上の大きな「成果」を手にしたのかもしれない。」

//“ほぼ”1日1食のダイエット作戦10日目。72.9kgが70.7kg、効果が出てます、2kgちょいの減量っす!

●2月25日…〔今日の良かった〕「米国の歴史の最も恥ずべき時代の一つ」として、バイデン米大統領は第2次大戦中の『日系人の強制収容』を謝罪した(今月19日)。
日本による真珠湾攻撃の2ヶ月後(1942年)、日系人約12万人が「敵性外国人」のレッテルを貼られ、収容所で過酷な生活を強いられた。
バイデン氏は「日系米国人は彼らの生まれだけを理由に標的にされ、投獄され、非人道的な強制収容所で生きることを余儀なくされた」「米国は理想と遠いことをやった」と指摘した。
この日系人の強制収容についてトランプ前大統領は「(謝罪すべきかどうかは)その時代に行ってみないと分からない」と明言を避けていただけに、両者の対応の違いが際立つ。

※先の大戦中、ドイツ系とイタリア系は一部が収容されたが、日系人は大規模に強制収容所に収容された。
この状況下、日系2世は米国への忠誠を示すべきとして米軍に志願、「第442部隊」としてヨーロッパ戦線の激戦地帯を転戦、彼ら日系米国人部隊は「Go for broke!(当たって砕けろ!)」をモットーに死力を尽くし、 「米国陸軍史上最多」の勲章に輝いた。死傷率は他部隊よりケタ違いに高く、 部隊兵約14,000人のうち、死傷率は314%に達した(一人平均三回以上の大けが)。

第442部隊の有名な戦闘は1944年秋のテキサス大隊救出戦。ドイツ軍に包囲されたテキサス大隊211名を救出するために、日系人部隊の54名が戦死し、約800名が負傷した。
また、ナチスの強制収容所の“原点”とされるミュンヘン近郊のダッハウ強制収容所を、ドイツ軍との戦闘のすえに解放した(日系人部隊が収容所を解放した事実は1992年まで公にされなかった)。
現在、アメリカ陸軍では第442部隊の歴史を学ぶ授業は必修課程となっている。

第442部隊にはハワイ出身者が多く、複雑な思いで真珠湾を奇襲する日本軍を見つめていただろう。彼らの物語をイーストウッド(『硫黄島の戦い』)かスピルバーグ(『太陽の帝国』)に撮ってほしいと願っていたけど、なんと俳優の渡辺謙が監督としてメガホンをとり、映画化の話が進んでいるとのこと。それはそれでとても楽しみだし、是非実現してほしい。

//あまり報道されていないけど、沖縄で酷いことが起きようとしている。沖縄の地下には沖縄戦で犠牲になった島民の遺骨がまだ約3千人分、収集されずに埋まっている。特に南部では多数が激戦に巻き込まれており、南部の大地そのものが慰霊すべき聖地といえる。
ところが、菅内閣は米軍基地を新たに造るため、辺野古の海を埋め立てる土砂の調達先リストに、南部を含めたのだ。つまり、《米軍の砲弾で亡くなった島民の人骨を含んだ土で、日本政府が米軍の基地の土台を造る》ということだ。こんな島民への冒涜が許されていいはずがない。

そもそも2年前に沖縄の人は県民投票で辺野古新基地にノーを叩きつけている。その声を無視して工事を強行し続けるばかりか、遺骨もろとも土砂を掘り起こそうとしている。
…本土防衛の「捨て石」とされた沖縄戦では、県民の4人に1人、約12万人が命を落とした。県選出の赤嶺政賢衆院議員は、小渕恵三元首相が遺骨収集に参加してきたことにも触れ、「かつての自民党政権は沖縄の歴史への最低限の認識があり、沖縄で絶対やってはいけないことの認識をもっていた。しかし安倍・菅政権には(それが)全く感じられない」と批判。本土の人間が「沖縄県民の心踏みにじるな」と声をあげなければ、この計画は強行されるだろう。

※当初の計画では土砂の7割は県外から搬入する予定だった。しかし沖縄には埋め立て用土砂の流入を規制する条例があり、特定外来生物が含まれていないかの調査や、防除策の届け出などが必要となる。この手順を省くため沖縄の土を使用すると見られている。
※菅首相は国会で「配慮するよう業者に求める」と述べているが、遺骨と土は同じ色になっていて、手にとって重さを比べないと区別できない。業者に配慮云々ではない。

●2月24日…〔今日の良かった〕“コロナワクチンを先進国が独占し途上国が入手できない”、そんな不公平を防ぐために「COVAX(コバックス)ファシリティー」によるワクチンの供給が始まり、本日アフリカのガーナに“第1便”となるワクチン60万回分が到着し、医療従事者らへの接種がスタートした。2日後には50万回分が同じくアフリカのコートジボワールに届く。
2009年の新型インフルエンザの流行では、裕福な先進国によるワクチン買い占めがおきた。これを教訓として、世界保健機関(WHO)の呼びかけで、先進国の拠出金などをもとにワクチンを共同調達する国際的な枠組み、コバックスが創設された。年末までに少なくとも20億回分の供給を目指し、今年前半には約3億4千万回分が、中低所得国を中心に145の国・地域に割り当てられる見通しだ。
WHOのテドロス事務局長の声明「パンデミック(世界的大流行)は、全ての場所で終わらない限り終わらない。今日は重要な第一歩だが、始まりに過ぎない」。

//早稲田大学の豊永郁子教授(政治学)が米国のトランプ人気を分析したコラムがストンと胸の奥に。「温暖化を気にせずどんどん化石燃料を使え」「難民のことなど知ったことか、アメリカに来るな」「コロナなんかたいしたことないし、自分が誰かに移そうがパーティーやるぜ」…こういった姿勢はとどのつまり「自分がよければそれでよい」であり、豊永教授は「何と楽なことか」と評している。そう、トランプ氏の演説を聞く度に感じていたモヤモヤした違和感、僕にとってそれは「何と楽なことか」というものだった。いわゆる陰謀論者のいう「トランプは闇の政府と戦う救世主」を信じる人でも、豊永教授の指摘を否定しにくい内容ではないだろうか…なぜなら、トランプ氏のこうした言動こそが支持者を熱狂させてきたのだから。以下、18日の朝日より転載。

――私はトランピズムは多くの人にとって解放の経験を意味したと考えている。自分がよければそれでよい、これがトランプ氏の推奨する態度であり、彼自身が実践し、それによって大統領まで上りつめた生き方だ。環境のことも、排斥される他者のことも、世界のことも、考えなくてよい。何と楽なことか。トランプ氏は誰もがもつ利己心を、さらにそこから生じる他者への攻撃性も、そっくり認めてくれる。何がきっかけでトランプ氏を支持するかは様々だろう。共和党支持だった、トランプ氏が利益を約束した集団にいた、「ヒラリー嫌い」だった、等々。誰にも公共心や他者への共感はあるはずだが、トランプ氏を支持することで、利己心、攻撃性が解放される。生き方が肯定されたと感じる人も多いだろう。
そうした人たちにとって、トランプ氏は大スターであり、導師だ。生き方の成功例であり、崇拝と模倣の対象だ。自分さえよければよいという考えからは、自分が選ばれた特別な存在だという錯覚も生じる。かくして「選ばれた人」トランプ氏の下に「選ばれた人々」が集う。
これらによってパンデミックの最中の異様な光景も説明されよう。トランプ氏に従いマスクをつけず、集会で歓声を上げる支持者たち。自分たちはコロナウイルスに感染しない、感染してもたいしたことないと思っているのだろう。そして自分たちが媒介して感染を広めることで、誰かが罹患(りかん)し命を失うことには頓着しない。これがトランピズムだ
先日の就任式でバイデン新大統領は、素朴だが真情のこもった演説を行い、国民が「一つになること」を訴えた。一致団結とは少し違う。意見の不一致はあってよい。ただお互いを隣人として見る。相手の身になって考え、困っていれば手を差し伸べる。助けたり助けられたりが人生であり、我々はお互いを必要としているのだ。
トランピズムにおいてまさに欠落しているのが、この思いやりと助け合いの思想だ。トランピズムとは、我々がよく知る新自由主義の「自助」のイデオロギーが行き着く果てなのではないかと考えさせられる。(終わり)

●2月23日…〔今日の良かった〕昨年12月に発表された『ジョジョの奇妙な冒険』期間限定テーマパーク“JOJO WORLD”。当初は横浜会場のみの告知だったけど、新たに大阪と博多でも開催されることに!良かった!各地の日程は次の通り。

・神奈川:横浜ワールドポーターズ(3/5-5/9)
・大阪:HEP FIVE(5/21-6/27)
・福岡:キャナルシティ博多(7/16-9/12)

この日程だと、夏休みと重なる九州が一番ラッキーだね。っていうか、わが大阪!他の会場は2カ月やるのに大阪だけ1か月ちょっとで涙目。しかも春休み、GW、夏休みのすべてと重なっていないという…。分散しようがないので、わずかな土日に人が集中して大変なことになりそう(汗)

●2月22日…〔今日の良かった〕政府は2013年に「物価が下がった」として生活保護費の減額を決定。これに「生存権を保障した憲法25条に反する」と抗議して受給者ら約40人が、減額取り消しを求めて訴えていた裁判で、本日大阪地裁が原告勝訴とする画期的な判決を出した。理由として、(1)厚労省が物価下落の根拠として比較対象にした08年は、原油価格の高騰など特異な物価上昇があった年であり、同年を比較基準にするのは理不尽(2)テレビやパソコンなど家電の物価下落率が厚労省の指数に大きく反映されているが、受給者の家電への支出は一般世帯よりも低く、(生活必需品ではなく)家電の値下がりを根拠とするのは誤りとし、受給者の減額決定を取り消した。国を相手にした裁判では国側に立った判決が多いなか、困窮者には希望となるまっとうな判断であり、国側は控訴しないことを願う。

//困窮者支援の脆弱さが問題になると、政府や官僚は二言目には「財源が乏しい」という。だが、政府が無駄金を出さないよう尽力しているようには見えない。今の国会でも「血税」を利権と考えているような例が幾つも出ている。

(1)コロナ感染者との接触を通知するアプリ「COCOA」の開発費が約4億円なのに対し、政府が開発を進めている「コロナ感染予防対策」を謳った「東京五輪の観客向けアプリ」の開発費用が「73億円」と判明。桁違いの開発費であり、そんなにかかるわけがなく、ほとんどが中抜きではないのか。

(2)「アベノマスク」は約260億円もの費用がかかった。なぜもっと安くできなかったのか。「競争入札契約」をせず、政府が直接業者を選ぶ「随意契約」になった理由は何か。どうして粗悪品を製造する企業が選ばれたのか。
もろもろの経緯を知るために市民が情報公開請求したところ、「文書を作成した事実はなく、保有していない」として開示されなかった。それはそれで大問題。公文書管理法は行政による意思決定の過程を検証できるよう定めている。260億円も税金が動くのに、契約前に価格や納入時期について業者との交渉経過をいっさい残さず、すべて口約束でやったというのか?中抜きの発覚を恐れて公開しないのかと勘ぐってしまう。

(3)菅義偉首相の長男・菅正剛(せいごう)氏(40歳)が勤める放送事業会社「東北新社」から、接待されていた総務省幹部らの金銭感覚の麻痺っぷりに驚く。最高で一食7万4千円の接待を受けながら、その日の出来事をよく覚えていないという。僕なら一食7万の料理なんか食べたら一生忘れない。ちなみに、この時に接待された人物のひとりが、菅義首相お気に入りであり、現在の内閣広報官(当時、総務審議官)。
※総務省は東北新社に放送事業を認可する立場であり利害関係者。業務認定が更新された昨年12月の直前に接待が集中しているのはなぜか。また、子会社が2018年に「1社だけ」ハイビジョン未対応番組の放送認定を受けているのはなぜか。“総理の息子”からの接待が、東北新社だけ優遇した判断になっていないか要検証。

もやもやがつのる国会です。

●2月21日…〔今日の良かった〕大河『青天を衝け』の第2話も良かった。江戸時代の農村の生活がとても丁寧に描かれていた。また、農民を見下す武士の傲慢さに、ほんとこんな世(封建制度)は変えないとアカンなと。同じ人間なのに、生まれた身分であんな上下があってたまるかと。

//トランプ前政権が一方的に離脱した「イラン核合意」。身勝手な米国に各国から非難の声があがっていたが、本日、バイデン政権が前政権の方針を撤回する書簡を国連に送り、合意復帰に向けた協議に参加する意向を表明。さらに前政権がとった、イランの国連代表部職員の米国内の移動制限措置を解除するとイラン側に通知したとのこと。対立から融和に向かい始めてよかった。
ただ、イラン側は米国がイランに科している経済制裁の解除を強く求め、それが成されないと国連査察団の受け入れを拒否すると主張しており、不安定な状況は続いている。再合意が早く成されますように。
っていうか、核兵器禁止条約が発効したいま、国際法違反の核兵器を持っている国が、持たざる国に経済制裁するのも不条理な話ではある。
※「イラン核合意」…軍事ではなく外交で核不拡散体制を維持した成功例。2015年に核開発を疑われていたイランと米英独仏中ロが結んだ合意。イランは核兵器に転用できる高濃縮ウランや兵器級プルトニウムを15年間は生産せず、10トンあった貯蔵濃縮ウランを300キロまで削減。1万9千基あった遠心分離機を10年間は6104基に限定することに(核開発を再開しても核爆弾1発分の原料の生産に最低1年はかかるレベル)。その見返りに米欧などは金融制裁や原油取引制限などを解除する。
だが、米大使館をエルサレムに移すなどイスラエルと蜜月のトランプ米大統領が、18年に核合意から離脱して制裁を再開し、さらにイランの英雄(司令官)を空爆で暗殺したため、怒ったイランが合意の履行停止を進めていた。
※米の経済制裁によってイラン通貨の価値はこの4年で6分の1に激減、国内経済は大混乱。

●2月20日…〔今日の良かった〕大坂なおみ選手がテニスの全豪オープンで2度目の優勝!準決勝ではグランドスラムを23回制覇しているセリーナ・ウィリアムズを退け、決勝はブレイディにストレート勝ち。大坂選手にとって4つ目のグランドスラムタイトル獲得となった。彼女は昨年2月以降、公式戦で敗退がなく、この勝利で21連勝に。
英BBC「大坂選手は語り口が穏やかながら、コート上では闘争心あふれるプレーで相手を圧倒、コートの外では際立った社会活動家として発言力を持つ」。
元女子トップ選手のローラ・ロブソンいわく「本当に偉大なチャンピオンだ。ここ半年、彼女はコート外でもやりがいを見つけたが、それはコート上での彼女に影響しない。それが大事だ」。

大坂選手はハードコートでは圧倒的に強い。一方、クレーコート、グラスコートでは優勝しておらず、今後どう勝負するのか楽しみ。
・ハードコート(全豪、全米オープン)…表面を合成樹脂でコーティングした一般的なコート。バウンドが高く球足が速い。夏は灼熱に。
・クレーコート(全仏オープン)…土のコート。サービスとボレーの威力が弱まる。球足が遅く長いラリー戦になり、試合が長期化、タフさが必要。
・グラスコート(全英オープン)…天然芝のコート、別名ローンコート。ウィンブルドンが有名。バウンドが低く球足が速い。サーブに有利。ラリーが難しく試合が短い。

●2月19日…〔今日の良かった〕米国NASAが打ち上げた火星探査車「パーシビアランス(“忍耐”の意)」が今朝、火星に無事着陸!7か月かけて4億7000万キロを飛行し、かつて湖だったと考
えられているクレーターに着陸した。これから2年にわたり、生命が存在した痕跡を探すほか、初めて小型ヘリコプターの飛行試験を行う。火星の薄い大気の中でもヘリが使えることがわかれば、今後の別の探査計画で探査できる範囲が大幅に広がる。他にも、人類が火星に降り立って探査を行うための準備として、二酸化炭素が主な成分の大気を利用して酸素を作り出す技術の実験も予定されている。今年の5月には中国の「天問1号」が探査車を着陸させる予定で、成功すればアメリカに次いで2番目となる。

  
「パーシビアランス」は小型車ほどありカメラを19台も搭載、さっそく撮影を開始

●2月18日…〔今日の良かった〕米国のタイム誌は、様々な分野で世界をリードすると期待される「次世代の100人」を発表し、日本からは漫画『鬼滅の刃』の作者、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが選ばれた。米国では今年劇場版が公開されることから、海外での認知度がさらに上がるだろう。“100人”の他の顔ぶれは、34歳でフィンランドの首相に就任したサンナ・マリン氏や、バイデン米大統領の就任式で自作の詩を朗読した黒人女性の詩人アマンダ・ゴーマンさん、タイの王制改革などを求める反政府デモの中心人物で人権派弁護士のアノン・ナムパー氏など。

//実体経済からかけ離れて、株価やビットコインが急騰している。識者いわくコロナ禍で経済活動が鈍化し、富裕層の有り余ったお金が行き場をなくして投機先に流れ込んでいるという。
…コロナ禍で困窮し追いつめられている人がいるなか、よくマネーゲームに狂奔できるもの。モノが売れているわけでもないのに、どんどん上がっていく株価の不気味さよ。

//NHKから連絡があり、4月からの新年度もラジオ深夜便の出演が決まったとのこと、嬉しいです。これで4年目に。ただし番組規定により上限が5年契約なので、最長でも2023年の3月には最終回に。

●2月17日…〔今日の良かった〕日本でも今日からワクチン接種が始まった!先進国で最も遅いスタートとなり、どうなることかとヒヤヒヤしたけど、とにもかくにも接種の開始だ。まずは先行接種として、国立病院機構など全国100カ所の医療機関約4万人が受ける予定。初日の接種では重いアレルギー反応は報告されていない。今後の予定は→
3月…一般病院など幅広い医療従事者約370万人
4月…65歳以上の高齢者約3600万人
4月以降…持病のある人約820万人、及び60歳代前半の約750万人
〔未定〕59歳以下の一般国民
※ちなみにBMI30以上の肥満の人は重症化しやすいため、持病扱いで優先されるとのこと。僕は自分のBMIが26.2とわかって焦り、これも先日からダイエットを始めた理由。目をそらしていた現実を突きつけられた。
  BMI計算サイト

//YouTubeでたまたまマジックの人体切断の種明かし(3分20秒)を見てしまった。“そういうことだったのか!”と驚くと同時に、シンプルなトリックで大勢の観客を手玉にとるマジシャンにリスペクトを感じた。あと、動画のネタはあくまでも何十種類もあるトリックの一例であり、タネがさっぱりわからない切断トリックが9割以上。

●2月16日…〔今日の良かった〕目からウロコの仁王像!旧友が教えてくれた東京藝大・彫刻科みよしんさんの卒業制作『オフの日』の、赤ん坊を見つめる仁王と狛犬の優しい空間にメロメロ。普段コワモテの仁王の笑顔は新鮮だし、寄り添っている2匹の狛犬の可愛いこと!
みよしんさんいわく「500年、1000年と、ずっと同じポーズで力み続けている仁王様や狛犬たちに休んでほしいなと思って」。
単なるネタ彫刻ではなく、胸筋、指先、細部まで鎌倉仏師のような造形力。過去にセグウェイに乗った仁王様も造っていて、これまた生き生きとした表情で素晴らしい。みよしんさんの次回作がまっこと楽しみ。っていうか、文化庁は令和の天才仏師に専用の工房と潤沢な資金(天井なし)を与えるべきっす!

  

  
仁王父子も最高だけど、舌を出している狛犬たちもたまらない。フィギュアほしい!
※画像はリンク先から。そちらにはスマホで遊ぶ邪鬼もいます。

//今日で発売から3カ月が経った『世界音楽家巡礼記』、ありがたいことにアマゾンで12人の方から五ツ星の評価をいただきました。編集担当の方が、出版社(音楽之友社)に届いたお便りを転送して下さり、読んでいて胸熱に。お葉書をカジポン家末代までの家宝にします。

//室内が暖房なしで25度になるほど暖かくなったと思ったら、この超寒波!皆さん体調を崩さないようお気をつけて。

●2月15日…〔今日の良かった〕フェイスブックを始めて2年と1か月。私事ですが、先日フレンドさんが1000人になりました。「文芸ジャンキー読者です」と、フレンド申請を下さった方も何人かおられ、更新の際にモチベーションとなりました。まっこと有難うございます。
以下、映画や文学などからメモった、友情や人間関係についてのグッと来た言葉を1ダース紹介させていただきます。(^_^)v

・友情は喜びを2倍にし、悲しみを半分にする(シラー)劇作家
・空気と光と、そして友達。これだけが残っていれば、気を落とすことはない(ゲーテ)作家
・ライナス「悲しみを癒してくれる薬ってどんなものかなぁ」チャーリー・ブラウン「一粒のチョコレートと背中を友達がポンと叩いてくれることだよ」(チャールズ・シュルツ)漫画家
・友人とはあなたについて全てのことを知っていて、それにもかかわらずあなたを好んでいる人のことである(エルバート・ハバード)教育者
・孤独は良いものだということを我々は認めざるを得ない。けれどもまた、孤独は良いものだと話し合うことの出来る誰か相手を持つ事は一つの喜びである(バルザック)作家
・その人を知らざれば、その友を見よ(孔子)
・「私はいまだかつて、嫌いな人にあったことがない。好きになることがどんなに人を助けるか、私は知っている」(淀川長治)映画評論家
・人は本当は男や女を探し求めているわけじゃなくて、自分の内側に潜(ひそ)んでいるものを目覚めさせてくれる人を探しているんだ(ボブ・ディラン)ミュージシャン
・自分だけが他人より優れてなどいないものだ。もし君が誉められたら、周りが素晴らしいお陰なんだ(モーガン・フリーマン)俳優
・自分を励ます一番のやり方は、人を励ますこと(マーク・トゥエイン)作家
・誰かと分かち合えない感動は私にとって無意味だ(レナード・バーンスタイン)指揮者
・やがて新しい生活の朝焼けが見え始め、真理が勝利をおさめ、そして我々に運が向いてくるでしょう!僕はそれを待たずにくたばるでしょうが、その代わり誰かのひ孫たちがそれに巡り会うんだ。僕は彼らに心からの挨拶を送って喜ぶ。彼らのために喜ぶ!進め!友人たちに神助あれ!真理ばんざい!(チェーホフ『六号室』)作家

●2月14日…〔今日の良かった〕新しい大河ドラマ『青天を衝け』が良かった。まだわんぱくな少年時代というのもあるけど、全体が明るい雰囲気。どこで撮影したんだっていうようなロケ地で、豊かな自然にもビックリ。渋沢栄一の物語だけど、徳川慶喜の成長も並行して描かれており、水戸藩のパートで武田耕雲斎と藤田東湖の会話シーンに「おお〜、大河ではレアな組合せ」と身を乗り出した。日本近代砲術の祖、高島秋帆(兵学者)を玉木宏が演じており、存在感があった。今後、水戸藩視点の桜田門外の変になっていくのだろう。

//昨夜の東北の震度6強、10年前と同じ様な季節、同じ様な場所で怖かった。大きな津波がなくて良かったけど、震度があと半分浅かったら、避難すべき津波が来てもおかしくなかったとのこと。しばらく警戒が必要ですね。

//世界各国の軍事力レベルを分析している米軍事力評価機関「グローバル・ファイヤーパワー」が発表した2020年度版の軍事力ランキングが発表された。人口、兵力、兵器、国防予算、地理、天然資源など50項目以上から算定する。核兵器は含まず。
結果は(1)米国(2)ロシア(3)中国(4)インド(5)日本(6)韓国(7)フランス(8)英国(9)エジプト(10)ブラジルというもの。
米国、ロシア、中国のトップ3は予想できたけど、日本と韓国が英仏より上で、ドイツは圏外ということに驚いた。コロナのパンデミックを体験し、今後は軍事費を医療や困窮者支援にまわすべきと、方針転換する国が増えていくと予測。

●2月13日…〔今日の良かった〕米ジャズピアニストの巨匠でフュージョンの草分けとなったチック・コリアさん。グラミー賞に67回ノミネートされ、23回も受賞し、100枚以上のアルバムを残して今月9日に79歳で旅立たれた。その際、フェイスブックに最後のメッセージが投稿され胸に染みた。→

「私の旅路に、音楽の炎を明るく燃やし続けてくれた全ての方々に感謝します。音楽を弾いたり、書いたりしてみたいと思っている人々が、実際にそうしてくれることを願っています。自分のためでなかったとしても、是非私たちのためにそうしていただきたいです。世界はもっと多くのアーティストを必要としているだけでなく、単純に本当に楽しいことですから」

※Chick Coreaは1941年米国生まれ。1966年に25歳でデビュー・アルバム『トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ』を録音。60年代後半に帝王マイルス・デイビスのバンドでエレクトリックピアノを演奏し、ジャズの新しい方向性を提示。その後、親しみやすいジャズのスタイルを模索し、電気楽器とアコースティックを融合した楽器編成で1972年(31歳)にアルバム『リターン・トゥ・フォーエヴァー』を発表、空前のヒットとなる。同年の『スペイン』(9分49秒)も世界中でカバーされた。

//8日の日記に、近年の日本の男女差別について、以前から感じていたことを書きました。
●2月12日…〔今日の良かった〕知人が無理なくダイエットできる方法を教えてくれた!朝は人参ジュース、昼はチキン胸肉と野菜サラダ、夜は好きなものを食べて良い(ただしご飯は少量)っていうやつ。限りなく1日1食に近いけど、夜は自由っていうのが気に入った!
現在72.9kgで重いのなんの。風呂で頭を洗うときに、お腹にスイカがあるみたいで邪魔…。“なんちゃって1日1食ダイエット”、どれくらい効果が出るか分からないけど、目標61kgの「12kg減量」を目指して今日からさっそく始めます!まずは1週間後がどうなっているか楽しみ。

※僕の大学時代の体重は49kg。その後57kgあたりで安定し、40歳前後は63kgの時代が続いた。ところが10年前からどんどん太り始め、昨春コロナ禍のステイホームで70kgの大台を突破!そして今日、未知の領域となる73kgの手前、72.9kgまできてしまった。身長167cmなので、これはヤバイ。本当にヤバイ。墓マイラーは行きたい(会いたい)お墓にすべて行くまで長寿しないと!
僕の身長だと、BMI(体格指数)から算出した理想の体重は61.3kgとのこと。リンク先に数値を入力するだけで、簡単に標準BMIが表示されます。コロナは肥満の天敵でもあり、皆さんも自身の適正BMIを把握されることをお勧めします!

●2月11日…〔今日の良かった〕2年前の12月にアフガンで銃撃された日本人医師・中村哲さん(享年73)。その後、捜査は難航、犯人が捕まらないまま迷宮入りするのかと懸念していたが、ようやくイスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」の地方幹部が主犯格と特定された。この人物はパキスタン人とのこと。用水路を作って砂漠を緑の大地に変えた中村さんを、アフガンの人が撃つはずないと思っていた。そしてこの男は先月末に別の襲撃事件をカブールで起こし、現場で警備員に射殺されたという。
TTPメンバーの証言によると、その男は生前に悩んだ様子で「中村哲さんを誘拐するつもりだったが、共犯者が(中村さんを)撃ってしまった」と周囲に話していたらしい。アフガンの捜査当局は「残る共犯者を特定し、動機の解明につなげたい」としている。
何ともやりきれない話だけど、迷宮入りしなかったこと、そして主犯格が後悔していことが分かったのは小さな救いに。

●2月10日…〔今日の良かった〕政府発表によると、今後のコロナの感染拡大を予測するため、東京・大阪などの繁華街で1日1万件以上のPCR検査を行い、検査費用は政府が負担するという。無料というのはいいね。感染の広がり方や、その速度が早い段階で予測できると、効率的な手が打てる。
また、SNS上の様々な投稿を人工知能(AI)で分析し、感染拡大の前触れを押さえる動きも始まった。例えば、ある地域で「熱がある」との発信が増えたり、「飲み会に行こう」との話題が盛り上がったりしている状況を分析するという。
西村経済再生相「大都市部から地方に(感染が)広がるので、東京・大阪などの繁華街で一日も早くモニタリング検査を開始できるよう早急に体制を整えたい」。

●2月9日…〔今日の良かった〕先日の『麒麟がくる』最終回、信長最後の見せ場のはずだった自刃シーンなし、秀吉との決戦「山崎の合戦」なし、主人公がナレ死(絶命シーンがなくナレーションだけで死亡)、光秀没後に明智一族が坂本城で滅亡するシーンもなし。ぶっちゃけ、鑑賞直後に「ハァアアアア!?」「だから言わんこっちゃない、駒とか!東庵とか!」となった。
ところが、妻や旧友は「すごく良かった。あの後、光秀が死ぬって誰でも知っていること。主人公のミジメで救いのない最期をわざわざ描くことはない。落武者狩りで農民に殺されるなんてキツすぎる」。
そして知り合いのベテランのテレビ関係者も「見事な最終回だった。光秀と信長の関係を主軸に描いてきたドラマであり、それが最終回できっちり完結していた。腹をくくった光秀、泣き笑いの信長、これを見られただけで十分。このドラマに限っては、本能寺の変以降は蛇足といっていいほどだ」。
なるほど…そういう見方があるのか。視野が広がって良かった。
裏切りの動機についても、諸説すべてを“全部のせ”したうえに、生存説までフォローした脚本、そこは僕も見事と思った。
コロナ禍の前、斎藤道三が出ていた頃は、地方の小さな合戦でも時間を割いて描いていた当ドラマ。そのことを考えると、コロナさえなければ、「姉川の戦い」「長篠の戦い」「毛利水軍戦」といった大規模な合戦も描かれていただろう。大勢のエキストラを集めた合戦シーンが撮影できぬという制約の下、戦国ド真ン中のドラマをよく完走させたと思う。制作スタッフの方、お疲れさまでした。

●2月8日…〔今日の良かった〕五輪組織委員会の森会長の発言に端を発し、長年日本では“女性は笑ってスルーするべき”とされてきた、前時代的な女性観に訣別する動きがあちこちで出てきたように見えます。良かった。男女平等の流れが加速することを願うと共に、近年日本社会を見て感じていた改善すべき点などを、自戒を込めて整理&考察しました。

《近年の日本の男女差別に思う》

オリンピック憲章6条「人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない」。
森会長が「女性が多い会議は長くなる」などと発言した際、会場では笑い声が起きたという。これは個人の問題ではなく、様々な面で海外より男女同権が遅れている日本社会の問題。まずは世界と日本の政界にどれほどギャップがあるかみていく。

〔世界と日本〜男女平等指数〕
各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「男女平等指数(ジェンダー・ギャップ指数)」では、日本は調査153カ国中121位と先進国では最低。ちなみにその前年は110位であり、日本の順位は“悪化”している。アジアでは中国や韓国より低い。指数は経済、政治、教育、健康の4分野で女性の地位を分析。教育、健康では比較的好成績だが、経済(管理職の男女比率)と政治(議員・閣僚の男女比率)がメタメタで、特に政治分野は153カ国中で144位という凄まじい低さとなっており、ワースト10入り。スペインやカナダは閣僚(大臣)の半数が女性、かたや日本は20人中たった2人、10%だけ…。日本より下位の国はイラン、ナイジェリア、ベリーズ、ブルネイ、レバノン、オマーン、イエメン、バヌアツ、パプアニューギニアのみ。

★2020年1月時点の女性議員比率トップ5
1位 スペイン 66.7%
2位 フィンランド 61.1%
3位 ニカラグア 58.8%
4位 コロンビア 57.9%
5位 オーストリア 57.1%
(日本 現在10%)
スペインの内閣(67%が女性) 日本の内閣(同10%)
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〔クオータ制の導入を!〕
男女平等のために最優先で進めるべきことは国策を決める国会議員に女性の割合を増やすこと。強く訴えたい、OECD加盟30か国のうち、既に26カ国の政党が採用している「クオータ制」(quota=割り当て)を日本も導入するべき時がきたと!
クオータ制は議会の男女間格差を是正するため、あらかじめ候補者の数割を女性にするというもの。例えばメキシコでは2002年に候補者30%を女性にすることが義務化され、2008年に40%、2014年に50%と段階的に比率を引き上げてきた。
政治の中心に女性が増えた国では、性暴力や家庭内暴力から女性を保護する制度が拡充される傾向があり、また男性の育児休暇も充実されるなど、性を問わず生きやすい社会を目指している。男性中心の内閣では後回しにされがちだった政策に光が当たる。
特筆したいのはフィンランド。現在35歳の女性首相サンナ・マリン氏が率いる内閣は、19人中、女性が12人、男性が7人!しかも連立を組む「5党すべての党首」を女性が務めている。そしてこれもまた日本では考えられないが、フィンランドの内閣には35歳以下の大臣が4人いる。マリン首相は自身が貧しいレズビアンカップルの家庭で育ったことをカミングアウトしており、これによって同国では性別その他マイノリティーであることが生き方を制限しないと、若者たちは知った。

サンナ・マリン首相は
就任時34歳!
左から教育相アンデション(32)、内務相オヒサロ(34)
首相のマリン(34)、副首相のクルムニ(32)

マリン首相は「1日6時間勤務・週休3日制を目指す」と宣言、これが不可能ではない理由として「週休1日制から週休2日制に移行した後、賃金は減ることはなく、数十年かけて増え続けている」と説明。また、マリン首相は6ヵ月の育児休暇を父親も取得できる改革を推進している。
国連が発表している「世界幸福度ランキング」で、フィンランドは2018年から3年連続首位をキープしている。充実した社会保障、環境の良さ、国民から政府への信用度の高さなどが反映された。日本の順位は過去最下位の62位で、前年の58位から4位下げている。
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〔遅れているメディア業界〕
今回、日本のメディアは手厳しく森会長の発言を伝えたが、その日本のマスコミ自身も問題を抱えている。極端に女性役員の数が少なく、約7割のメディア団体・会社でゼロだ。日本新聞協会の役員53人、日本民間放送連盟の役員45人のうち女性はゼロ。テレビ局民放の在京6社の番組制作部門トップも女性ゼロ。
新聞労連の吉永委員長「指導的地位の女性を3割に増やすという政府目標が長年掲げられてきた中で、メディアが全く変わってこなかった。多様な意見を反映できない現状が、旧来メディア産業の衰退にもつながっている」「メディアがジェンダーギャップを放置している責任は重い。性的に強調したり、性別役割分業を助長するような表現を野放しにしていないか」。リベラルを掲げる朝日新聞でさえ、管理職女性割合は12%にとどまる。NHKはさらに少なく管理職女性割合9.5%。メディアもまた大きく変わる必要がある。
ちなみに経団連の役員についても、上層部の会長・副会長・理事・監事計約40人のなかで女性は一人しかいない
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〔世界唯一の結婚改姓義務〕
あまり知られていないが、日本は夫婦別姓が認められていない世界で唯一の国だ。他国は同姓・別姓を「選択」することができたり、姓を変えない文化があったりする。そのため、日本は国連から3度も「女性差別」を理由に是正勧告を受けている。
別姓婚の反対意見に「日本の伝統的家族が壊れる」との声があるが、それは歴史を誤解している。かつての日本は「別姓」が基本であり、1870年に国民が姓を持つことが許された際も、政府は既婚者に実家の姓を名乗るように指示。現在の夫婦同姓は1898年公布の明治民法から始まったものであり約120年の歴史しかない。
海外では結婚に縛られない仕組みづくりが進み、フランスでは1999年に18歳以上の同棲カップルに結婚とほぼ同等の法的権利を与える法律が施行され、スウェーデンでは法律婚の前に多くのカップルがサムボ(事実婚)法を利用しているという。
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〔性被害の実状を反映していない刑法〕
米誌タイムは昨年9月、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表し、日本人では黒人差別に抗議したテニスの大坂なおみ選手と、自らの性暴力被害を実名で公表したジャーナリスト、伊藤詩織さんの2名が選ばれた。大坂さんのことを知らない人はほぼいないと思う。一方、タイム誌が「“勇気ある告発”で日本人女性の在り方を大きく変えた」と讃えた伊藤さんのことを知っている人は何割いるだろうか。
 
今の日本で、もっとも勇気のある人では。

――2015年、伊藤詩織さん(当時25)は昏睡状態で性被害を受け、同意に基づかない行為であるばかりか、相手(既婚者)は避妊もせず非常に悪質だった。ところが警察に訴えても相手は逮捕されず。というより、いったん出た逮捕状が握り潰された。相手は一般人ではなかった。「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」「携帯に直接電話の仲」として安倍氏の伝記を2冊書き、当時ワイドショーに出まくっていた山口敬之氏だった。
警察は、ホテルの防犯カメラ、DNA検査、タクシー運転手やホテル従業員の証言などを捜査しクロと認定、裁判所から逮捕状が出された。裁判官は冤罪を避けるため、逮捕の必要もない事案で逮捕状を出すことはない。そして捜査員が逮捕に向かった当日(16年6月8日)、警察上層部から突然命令が下り逮捕は中止になった。
逮捕状が出ているのに、直前で逮捕が取りやめになった前例はない。この前代未聞の中止命令を出したのは、当時警視庁本部の刑事部長だった中村格(いたる)氏。中村氏は管官房長官(当時)の元秘書官で、のちに大臣官房統括審議官に抜擢されるなど大出世している。中村氏は逮捕中止の理由を今日までいっさい説明していない。
だが、伊藤詩織さんにはさらなる試練が待ち受けていた。彼女が本名を公開し、カメラの前に立って戦いを開始すると、ネットでは「売名行為」「ハニートラップ」と凄まじいバッシングが起きた。「隙があったのだろう」「服装はどうだったのか」から始まり、挙げ句にはイラストレーターが描いた似顔絵(「枕営業大失敗」と書かれている)を見て、現職国会議員(杉田水脈・長尾敬議員)が嘲笑している動画まで配信された。
杉田議員は過去に「LGBTは生産性がない」と発言し問題になったが、この件でも「落ち度」があったと伊藤さんを叩き続け、昨年も性暴力被害者への支援をめぐり「女性はいくらでも嘘をつける」と暴言。杉田議員はいまも除籍にならず、自民党は彼女を受け入れている。
2017年、山口氏は検察審査会で不起訴になった。不起訴=無罪ということではなく「犯罪の疑いはあるが立証するだけの証拠が不十分」というものだが、ネットでは不起訴を理由に再び伊藤さんへのバッシングが起きた。検察審査会の場に伊藤さんは呼ばれず、また伊藤さんが求めていた防犯カメラ動画を審査員に見てもらえたのかも不明のまま。この時の審査員の男女比は男性が7名、女性が4名。性被害のような事例は男女比を半々に近づけるべきと思う。その後、19年12月に民事裁判で伊藤さんは勝訴し、被告に損害賠償が命じられた。ようやく彼女の声が司法に届いた瞬間だった。
日本の刑法が遅れているのは、「被害者が抵抗できないほどの脅迫があった」と証明できなければ罪に問われにくいこと。性犯罪被害者の7割がフリーズ状態に陥っている。「無抵抗は同意ではなく恐怖で動けない」が実状なのに、刑法が実態を反映していない。被害者の立場に立った刑法の改正が必要だ。
若い女性が顔を出して名前を公表することに、どれほど勇気が必要か。昨年秋にタイム誌が「世界で最も影響力のある100人」に伊藤さんを選んだ際、「これでやっと伊藤さんの勇気が広く知られる」と期待したが、いまもテレビ局はまともに報道していない。だが、将来この国の歴史の授業で「伊藤詩織」の名が語られる日が来ると僕は思っている。
タイム誌選出を受けての伊藤さんの声明
「本当にたくさんの声が重なって、たまたま私が発した時に一緒にその声が響いたものだと思っています」
「私はあなたの娘、妹、姉、母、あるいは親友だったかもしれない」
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〔コロナ禍が炙り出した女性の地位の不安定さ〕
コロナ禍が長引くにつれ、女性の自死が急増している。昨年10月の自殺者は、前年同月比で男性が22%増。一方、女性は「83%増」となった。異常な増加率だ。自殺者全体では男性が女性の約2倍と多いが、国際比較では日本人女性の自殺率は世界4位で、男性の15位よりも高い。
女性差別には、男性の内面にある歪んだ優越思想など心理的な問題(DVや性暴力の源)と、非正規労働など社会構造として差別が固定化されている問題があり、コロナ禍は両者の深刻さを浮き彫りにした。日本はGDP(国内総生産)で世界3位の「経済大国」にもかかわらず、シングルマザー世帯の貧困が先進国でも「突出」して深刻だ。平均年収は200万円、ひとり親の貧困率はドイツの5倍、英国の9倍に達する。
加えて多くが非正規であり、真っ先に人員削減の対象となり得るため不安定な身分。コロナの影響でシフトが5割以上減った女性の74%が「休業手当の支給がない」と調査で回答、全国で約90万人の女性が同じ状況下にあるという。経済苦のみが自死の理由でないにしろ、生活基盤の安定は極めて重要なもの。
先述したように、男性の自死も高止まりしており、将来のパンデミック再来に備えて非正規労働者の待遇を早急に改善する必要がある。
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――以上、逆説的になりますが、森会長の発言によって、日本社会の歪みが図らず露見したことで、性差別解消に向けて世間の空気は変わりつつあり、2021年は真の意味で男女平等元年となるかも知れないし、そうしなければならないと思います。

※オリンピック自体も男女平等実現をめぐり長い道のりを歩んできた。近代五輪の創設者クーベルタンは女性の参加に反対し第1回大会は男子のみ。1981年までIOCの委員に女性の就任は認められず、スキージャンプ女子が設立されたのは2010年になってからだ。
※日本のスポーツ界は中央競技団体の役員1615人のうち、女性が占める割合は約15%のみ。スポーツ庁が目標に掲げる女性理事40%以上に遠く及ばない。
※15〜34歳の死亡原因の第1位が自殺であるのも主要7カ国(G7)の中で日本だけ。二言目には「自己責任」、そんな大人の生きづらさが社会の闇を生み、若者をも息苦しくさせているように感じる。
※森会長に関する報道で少しマスコミの悪意を感じたのは、森氏の元々の発言「女性は優れており、競争意識が強いため話が長くなる」が、テレビ報道では“優れており”がカットされ、「女性は競争意識が強いため話が長くなる」になっていたこと。むろん、それを考慮してもNGなんだけど、「優れており」はカットしてはいけないと思う。新聞で全文を読むまで、僕もこのことを知らなかった。
※この報道のあと、妻から「カジポンだって、気をつけているようでアウトなことけっこう言ってるから」と指摘。育った時代のせいにせぬよう気をつけます。(^^;)

●2月7日…〔今日の良かった〕「入学者選抜に性別は無関係で、不要な情報と判断した」(青森県)、「法的に困るもの以外は性別欄をなくすという、県全体の流れ」(兵庫県)。トランスジェンダーなど、性的少数者への配慮などから、公立高校の入学願書の性別欄をなくす動きが2年間で一気に広がり、2019年2府県(大阪、福岡)のみであったのが、今年は41道府県がなくしたという。今も性別欄があるのは、山形、栃木、群馬、千葉、東京、静岡の6都県で、山形は来年からなくす。願書の性別欄をなくしただけで解決できない課題は多くあるけど、数年後には「あれ?なんでこの書類は性別を尋ねているんだろ。これって必要?」と違和感を持つ時代になっていると思う。

●2月6日…〔今日の良かった〕松屋がタイ料理のマッサマンカレー(ココナッツミルクのカレー)を期間限定でメニュー化、噂になっているだけあって確かに美味かった。鳥肉もゴロゴロ入ってる。カレーで730円というのは松屋では高めだけど、納得感あり。期間内にもう一度食べに行こう。

//『雪見だいふく』の「北海道ミルクプリン」も最高に美味。たまたま買って、そのクリーミーさにおったまげた。ダイエット中でなければ、1日3個くらい食べたいかも…。

//一昨年の参院選広島選挙区での大規模買収事件をめぐり、公職選挙法違反で有罪判決を受けた河井案里被告が参院議員を辞職。現職自民候補(安倍氏と距離を置く自民議員)への刺客として安倍氏が送り込んだ河井案里被告は、新人でありながら1億5千万円もの選挙資金(同じ選挙区の自民候補の10倍)を官邸主導で与えられて当選。その際、潤沢な資金が買収に使われたとみられている。
彼女自身がこの買収計画を立案したとは思えず、夫の克行氏、もしくは官邸や党本部の誰かの指示なのだろうけど、この件に関していっさい会見を開かず、説明責任を果たさないまま辞職してしまったので、黒幕がいまだにわからない。
案里被告は2020年6月に逮捕されたが、議員を辞職しないため、月々の歳費や文書通信交通滞在費、賞与がずっと支給され続け、総額は2000万円を超えている。
コロナによる経済的苦境で国民は大変なのに、国会に出てこない案里議員に血税2000万円を支払う国民の気持ちを考えて、せめて真実を語ってほしい。
※夫で元法相の克行被告は、地元の議員や首長ら100人に計約3000万円を配ったとして別途公判が進む。残りの約1億円はどこへ消えたのか。案里前議員は1枚紙のコメントを出しただけで、記者会見などで疑問に直接答えることはなかった。

●2月5日…〔今日の良かった〕米国とロシアが、期限切れまであと2日だった両国間の唯一の核軍縮条約「新戦略兵器削減条約(新START)」の5年間延長を決めた!双方の声明はブリンケン米国務長官「バイデン大統領は軍縮と核不拡散で米国のリーダーシップを取り戻す。今日はその第一歩だ」「新STARTの延長は、21世紀の安全保障課題に対応する、始まりに過ぎない」。ロシア外務省「戦略的な安定を維持し、機能させるメカニズムが保障された」 「対話を安定した軌道に乗せる努力が求められる」。

米国と旧ソ連が冷戦時代に結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約は、トランプ政権が離脱表明し、2019年8月に失効した。
残った新STARTは、戦略核弾頭や大陸間弾道ミサイルなどの運搬手段の上限を決めたもの。10年間の有効期限が2月5日に迫る中、両国は数年前から延長交渉に取り組んできたが、トランプ前米政権は核兵器削減に消極的であり、交渉は難航していた。僕はやきもきしていたので、まずは5年延長となりホッとしている。大統領がトランプ氏のままだったら、INF脱退時のように「米軍の作戦の足かせになる」と言って、条約は失効期限を迎えていた可能性が高かった。

●2月4日…〔今日の良かった〕日本政府は外国で起きた深刻な人権侵害に対する反応が遅い&甘いが、従来はそれを「法律がないから制裁できない」と弁明してきた。バイデン新政権は人権問題に厳しい姿勢で臨む方針であり、これに呼応するように、日本でも他国の重大な人権侵害に制裁を科す法律を整備すべく、近く超党派の国会議員連盟が発足するという。

世界には政府に異を唱えただけで逮捕監禁、時には命を危険に晒されるなど、深刻な人権侵害が起きている国が少なくない。こういう場合、欧米は抗議声明を出すだけでなく、経済制裁や政権幹部の資産凍結、外交官の追放など目に見える形で抗議を表明している。
ところが日本の現行法には「人権侵害だけ」を理由に制裁を科す規定がない。だから、中国やロシア、最近ではミャンマーが無茶なことをやっても「遺憾の意」を表明することくらいしかできない。
こうした他国の人権侵害にアクションを起こす法律は「マグニツキー法」と呼ばれる。マグニツキー法は、ロシア当局による汚職を告発後に逮捕され、2009年に獄中死したロシア人弁護士の名前に由来し、言論弾圧や拷問、虐殺などの人権侵害に関わった外国の個人や団体に、資産凍結や入国禁止といった制裁を科す。オバマ政権が2012年に制定し、英国やカナダも制定済みで、欧州連合(EU)も昨年導入を決めた。
日本も国際社会の中で「人権国家」と標榜するのであれば、マグニツキー法を制定すべき。そうすることで、これまで「制裁できない」と逃げてきた事案について、「制裁しない」理由の説明責任が生じるし、問題点も明確になる。

●2月3日…〔今日の良かった〕先日新聞を読んでいて、“こんな簡単な方法でコロナの重症化を防ぐことができるのか”と驚いた。「腹臥位(ふくがい)療法」と呼ばれ、感染した患者にうつぶせになってもらうだけ。新型コロナの肺炎では、背中側の肺がダメージを受けることが多く、仰向けだと酸素を十分に取り込めない。うつぶせになることで、より健康な胸側の肺に血液が流れて酸素の取り入れがよくなるという。
都立駒込病院のコロナ専用病棟で、中等症患者23人に1日計7時間、腹臥位療法を半年間実施したところ、血液への酸素の取り込み具合をみる指標は全員が改善し、呼吸回数も18人中16人が減少。人工呼吸器の使用を回避できた患者も複数いたという。しかも、うつぶせになって3分で効果が現れたとのこと。この結果を昨年暮れの呼吸療法医学会学術集会で報告し、「重症化を予防する有効な治療法となる可能性がある」などとして、「COVID―19部門」で最優秀賞に輝いた。ひっぱくする重症病床の負荷を抑えることに繋がるといいな。

//コロナに感染して「周囲に迷惑をかけて申し訳ない」と自死を選んだ30代主婦の報道に胸が痛む。いまや、いつどこで感染するか分からない状況なのだから、感染者を死に追い込む社会の攻撃的な空気は本当に危険。

●2月2日…〔今日の良かった〕祝!岩波書店の『広辞苑』と並ぶ双璧、三省堂が発行する国語辞典『大辞林』4.0(見出語数269,000)に、造語《墓マイラー》が収録されました!
用語の意味は「歴史上の偉人などの、著名人の墓参りを趣味とする人を俗にいう語」とのこと。

  「大辞林4.0」に収録!

分かりやすい説明ではありますが、この言葉の生みの親として、三省堂のかたに次の想いを…。
僕の場合、著名人だから墓参するのではなく、たとえ無名でも自分が偉人と思った人に墓参しているので、説明文としては「著名人」という言葉を外して「感謝」という言葉を入れた次の一文がより本当の意味に近いかと(汗)→

「歴史上の偉人などに感謝の気持ちを伝えるため墓参りを趣味とする人を俗にいう語」

※著名ではない不遇な偉人がたくさんいます。改訂版のときに反映してもらえたら…(^^;)
※『大辞林 4.0 』の最終更新日は2019年12月26日になっているので、その頃から既に載っていたのかもしれない。ただ、ATOKの変換候補として説明文つきで出てきたのは、昨日の最新アップデート後が僕は初めてです。
※墓参のイメージを明るいものにしたくて、「墓マイラー」という言葉を使い始めたのは1990年代後半。四半世紀を経て国語辞典に登録されたことに。あちこち転げ回ってきただけの53年ですが、何かこの世に小さな爪痕をのこしたような気がします。三省堂さん、本当にありがとう。

●2月1日…〔今日の良かった〕菅首相とバイデン米大統領との電話協議で、対中国での日米連携が確認された。バイデン氏は、米国による日本防衛義務を定めた日米安保条約第5条の尖閣諸島への適用を明言。米新政権発足から早い段階で、「尖閣に何かあれば米軍も防衛する」という確約をとれたのは、中国への大きな牽制に。バイデン氏は米国内や日本など同盟国の一部にある「弱腰」懸念を払拭した形だ。
トランプ氏も尖閣を守ると言っていたけど、彼は同時に米軍駐留費を日本が大幅に負担しないと「米軍を引き揚げる」と、(中国ではなく)日本に揺さぶりをかけてきた。2017年は来日の直前に「リメンバー・パールハーバー」とツイートしていたし…。中国にしてみたら「日米同盟はそんなものか」となるわけで、トランプ氏にはビジネス上の駆け引きであっても、対外的には誤ったメッセージになっていた。
北朝鮮の非核化について、バイデン政権は日米韓の協力を重視しており、元徴用工や慰安婦問題で日韓が対立する現状を深く憂慮。今後は関係改善への働きかけを強めてくるだろうし、先日、文在寅大統領が元徴用工問題で韓国の司法判断に対する違和感を初めて表明したことは、その兆候と僕は見ている。日本はどう歩み寄るか。

//ミャンマーで総選挙に惨敗した国軍がクーデター、スーチー氏を軟禁した。スーチー氏に関しては、国軍が起こした少数派イスラム教徒ロヒンギャに対する虐殺事件を認めず失望したけど、国軍が政権をとったらロヒンギャはさらに過酷な迫害を受けてしまう。ミャンマー国民は、ここ数年の自由な空気を体験した以上、今さら戒厳令下に戻るのは真っ平だろう。中国がミャンマーの軍部に圧力をかけるのがベストだけど、中共政権は静観している。こういう時にリーダーシップをとれないのが、中国の限界か。あと、日本政府もおとなしい。もっと態度を明確に。

//昨日のロシアの反政権活動家ナバリヌイ氏の解放を求める反プーチン・デモの拘束者が、わずか1日で5千人を超えた。プーチンは国内外の批判を黙殺して弾圧を続けており、こちらも抜き差しならない。今までの反プーチン・デモと様子が異なるのは、参加者の4割が初めてデモに加わった新顔で、多くが10代20代の若者という点。これまでプーチンは若い世代から人気を集めていたイメージがあり、空気が変わったことを感じる。

//コロナ自粛中に銀座のクラブを訪れていた自公の衆院議員4名が辞職や離党に追い込まれたのは、昨日の北九州市議選(定数57)で、自民は当選10回のベテランら現職6名が落選した影響が大きいと思う。保守が強い九州でこの結果はインパクトがある。

//明日は124年ぶりの2月2日の節分。

●1月31日…〔今日の良かった〕先日の世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の声明はわかりやすかった。いま世界はリッチな国々がコロナ・ワクチンの“買占め”を行い、目に余る格差が出始めている。テドロス氏はこう問題点を訴えた−−
「少なくとも49の富んだ国は、今までワクチン3900万回分を接種したが、ある最貧国は2500万回でもなく2万5000回分でもない、たったの25回分しか接種していない」
「世界は新型コロナワクチンの流通において、破滅的な道徳的失敗の直前だ。公平に入手できるという約束が、深刻な危険に直面している」
「ほとんどの製薬企業はWHOにデータを提出することよりも、多くの利益を得ることのできる富んだ国から承認を受けることを優先している」
「富んだ国の若くて健康な成人が、医療陣や貧しい国の老人よりも先に接種を受けるのは正しくないことだ」

ワクチン接種で浮き彫りになった国家間の格差。最も象徴的なのはイスラエルとパレスチナ。イスラエルは既に全人口の3分の1が接種済みという世界最速の国だ。ところがイスラエル占領下にあるパレスチナ自治政府では、まだワクチン接種が始まっていない。
カナダは人口の5倍、イギリスは同じく3倍ものワクチンを確保する一方、アフリカには医療関係者さえワクチン確保のメドがない国がある。
WHOはコロナ初期に「人から人はない」など感染力を軽視し、中国擁護に終始したのは問題だが、それはそれ、これはこれ。いくら先進国でワクチン接種が進んでも、後進国でやっかいな変異種が生まれれば、すぐに国境を越えて拡散し、危機が再来する。続けてテドロス氏は訴えた。

「新たな変異ウイルスの拡散により、ワクチンの公正な分配が一層 重要となった」
「率直に言う。この失敗の代価は、最も貧しい国に住んでいる人々の生命と生計に表れるだろう」
「結局、富裕国のワクチン独占は、パンデミックと封鎖措置、経済的苦痛を延長させるだけだ」
他人を守らないと自分を守れない、それがコロナ禍。

世界は壊滅的な倫理上の
失敗を犯す瀬戸際にある
この失敗の代償となるのは
貧しい国の人々の暮らしだ

//最終回まであと一話になった『麒麟がくる』、せっかく光秀が主人公なんだから、本能寺の変は今日で終わって、最終回は信長他界後の山崎の合戦に至るまでの心理描写や、光秀没後の明智家の運命をじっくりと描いてほしかった。あと1回で、謀反決意から光秀の死、ガラシア後日談まで全部やれるのかな。心配だけど、神脚本&神演出の大感動最終回になることを期待。

//『進撃の巨人』67話、タイトルが「凶弾」だから、誰かヤバイことになる予感はしていたけど…グスンです。

●1月30日…〔今日の良かった〕今日メモったいい言葉。
「テレビの役割は、拡声器ではなく聴診器であれ」(是枝裕和/映画監督)

//日本で最も有名なオカルト情報誌『月刊 ムー』(1979年創刊)。同誌はこれまでネッシーや宇宙人など様々なロマンを提供してくれた。そのムーの編集長の言葉として、なぜ「ムー」ではまだ「Qアノン」(「世界緊急放送がありトランプの敵が一斉に逮捕される」等を信じる人々)を本格的に特集していないのか、その理由をツイッターで紹介していた。含蓄に富みこちらもメモ。

ムー編集長「検証するとすぐにおかしいと分かる事柄が組み合わさっていて、ムー読者からするとまだまだ甘いと思うのでは。日本で盛り上がっている人は、陰謀論への免疫が足りないような気がする」

//テレビ局は高須クリニックが出す巨額のスポンサー料に目がくらんで報道に及び腰だけど、高須克弥氏が音頭をとった大村・愛知県知事に対するリコール運動の「大規模不正署名事件」は犯罪であり、ちゃんと取材して放送してほしい。署名43万人分の8割以上、36万人分がインチキで、実在しない人物が数万人とか、民主主義の根幹にかかわる前代未聞の事件。この署名の呼びかけ人となった、百田尚樹氏、有本香氏、竹田恒泰氏は、事態をどう思っているのか聞かせてほしい。

●1月29日…〔今日の良かった〕1986年以来、30年以上にわたって時代の世相を17字で描写してきた『サラリーマン川柳』。先日、第34回コンクールのノミネート作100句が発表された(主催第一生命保険)。
ここ1年はコロナ禍という未曾有の苦難と重なり、“この状況をユーモアで表現するのは難しいのではないか”と思っていたけど、蓋を開ければ6万2542句が投句され、閉塞感が五・七・五の楽しい芸術に昇華されていた!
寄せられた作品のうち約8割がコロナ関連といい、僕の予想では以下の14句から最優秀が選ばれるのではないかと…。

「出社日は 次はいつなの?」 妻の圧
リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”
出勤が 運動だったと 気付く腹
終われない 終電が無い ズーム飲み
下書きの 送信キーを 猫が押し
オンライン 説教したら 画面消え
激論も パジャマ姿の 下半身
リモートの 背景だけは タワマン風
会社へは 来るなと上司 行けと妻
マスクさえ 妻と娘と 別洗い
お父さん マスクも会話も よくずれる
子は鬼滅 夫婦は亀裂 おうち時間
掃除して! 一応これでも 勤務中
抱き上げた 孫が一言 密ですよ

●1月28日…〔今日の良かった〕新聞記事で見つけた指揮者ダニエル・バレンボイムの言葉をメモ。「音楽は建築であり、考古学でもある。創造と発掘を繰り返す音楽家の人生に、ルーティンや退屈といったものは存在しない」。

//YouTubeに『15分で追いつける「進撃の巨人」ダイジェスト』があり、NHKの編集だけあってとてもよくまとまっていた。“一度も見たことないけど今から60話も見るのは無理”という方はこちらを。

//昨日の日記「“進撃の巨人”の興奮をネタバレされずに共有したい」について、数名の読者の方から「海外ファンの反応がお勧めです」と教えて頂きました。外国の人は感情表現が豊かなので、表情を見ているだけでも楽しいですね!(画像にリンク)

 

  この男性は数分間、ずっとこの表情のまま凝固。わかる…!


 ※これ以前は『最新文芸情報バックナンバー』へ!


 
日本だけ労働者は涙目。富裕層にしか目を向けない保守政権ではこの構造を変えることは出来ない。固定化してしまっている。戦後1000兆円も借金を作ったうえに(同じ敗戦国のドイツは借金ゼロ)、少子化問題を放置、タックスヘイブンも野放し、過労死多発でもサービス残業を取り締まらない(独仏の労働者は残業なし、夏4週間・冬2週間の休み。日本も本気で変革のとき。

★YouTube『新型学問 はまる!ツボ学/ジョジョ立ち学』(12分)

//ルイ・アームストロングが歌いあげる『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(2分15秒)を聴きまくり。この全てを包み込む優しい笑顔がたまらない。目を見てるだけでウルウルくる。歌詞も最高!『♪僕は緑の木々や赤いバラを見る/それは僕らのために花開く/僕はしみじみ思うんだ/なんて素晴らしい世界かと/僕は青い空や白い雲を眺める/明るく喜びに満ちた昼、暗く神聖な夜/そして僕はしみじみ思うんだ、なんて素晴らしい世界なのかと/七色の虹が空にかかり、行き交う人々の顔を染めている/僕は友人たちが「ご機嫌いかが」と挨拶しながら握手を交わす姿を見る/彼らは心から告げる「アイ・ラヴ・ユー」と/赤ん坊の泣き声が聞こえる。僕はあの子らが僕よりも多くのことを学び成長していくのを見守ろう/思わず感動してしまう/なんと素晴らしい世界じゃないか/そうさ、僕はしみじみ思うんだ/嗚呼、この世はなんて素晴らしい世界なのかと!」。2分チョイの短い曲なのに、胸がジワ〜と温まり、歩き続ける力をくれる素晴らしい作品っすね。※影絵とのコラボAmazing Hand Shadow(2分21秒)も泣かせます!


●特選レポ&動画…命の環の話//普天間基地は国外へ//チェ・ゲバラ巡礼レポ//アフガン伊藤和也さんを悼む//暴力団について//2008 南極・スコット巡礼 //チベット問題について//障害者自立支援法の問題点//ボブ・マーリィ巡礼レポ//人体の免疫効果を調べている阪大の研究チームによると、「1日に8回以上笑うことでガンに対する免疫があがる」とのこと。

宇宙はこんなに美しく、
そして果てしなく広大!
究極の天体写真10選
をアップ!美の極致ッス


 

ミレーとゴッホの『種まく人』〜負け戦が続いても、死後に実る麦の種を撒いたと信じて今日頑張る


【 各種リンク※クラシックは「ユング君」
PART1(71個) お笑いフラッシュ他(44個)
★2014年のお薦め展覧会&美術館リンク集

文芸ジャンキー版・東京探訪MAPを作成!
北海道 東北 愛知・岐阜 四国 奈良 九州
 東京2
 静岡 北陸 北関東 大阪・三重 京都・滋賀 山陽・山陰 神奈川
ヨーロッパ アメリカ アジア



(STOP THE HATE!! 国連本部前のオブジェ)
「科学と芸術は全世界に属する。それらの前には国境など消え失せてしまう」(ゲーテ)
「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日」(趙 昌仁)作家
「人間の先祖は本人の血族ばかりでなく、文学の内にも存在している」(オスカー・ワイルド)作家
「人を憎んでいる暇はない。わしにはそんな時間はない」(黒澤監督の映画『生きる』から)
「私は殺されることはあっても、負けることはない」(ヘミングウェイ)作家
「僕が最もウンザリするもの、それは無知による憎しみだ」(マイケル・J・フォックス)俳優
「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」(パウロ・コエーリョ)作家





●サイトで自分の思いを語るということ
HPで意見を発表すると、自分の「間違った知識」や「一方的な思い込み」を指摘され、初めて誤りに気づけます。これは本当に有難いことです。勘違いしたまま一生を終えるところを、真実に気づくことが出来るからです。自分が独りよがりな誤った考え方をしていないかを確認する為にも、勇気を出して積極的に意見を発表していきますネ!!(*^v^*)
僕は過去の反省と愛国心は両立すると考えている。
むしろ、過ちを反省できぬ国なら情けなくて愛せない。


歴史認識問題に決着!…日本と韓国 /中国 /台湾 / 東南アジア / 米国
・昭和天皇かく語りき / 靖国問題 / 愛国心 
・二次加害者にならないために〜日本人慰安婦の話(美輪明宏)と元日本軍慰安婦に関する正確な知識

・加害者としての日本軍 https://youtu.be/vh64udZTUTs (16分)
・南京大虐殺の証拠〜当時の記録映像と生存者の確実な証言(32分40秒)
・「CGで再現された南京大虐殺」 https://youtu.be/QJ38Hg7Vdw8 (7分43秒)
・日本軍の記録に残る南京大虐殺(軍命令により実施) http://urx3.nu/ouPU (7分)

残業問題…日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない。野党は小異を捨てリベラル大連合を作り、EU、北欧のように残業ゼロの社会を!EU、北欧に可能なら日本でも可能なはず。日本人に人間らしい生活を!
※一般市民が他人の財布からお金を盗めば、すぐ警察に捕まる。だけど、経営者が従業員の財布からお金を盗んでも処罰されない。これが「残業代未払い」。他国では許されない。

●『アイヌ、琉球は縄文系=本土は弥生人との混血』…国立遺伝学研究所(遺伝研)や東大などの研究チームが過去最大規模の細胞核DNA解析を行った結果、日本人を北海道のアイヌ、本土人、沖縄の琉球人の3集団に分けた場合、“本物の日本人”は縄文人に起源があるアイヌと琉球人が近く、本土人は中国大陸から朝鮮半島経由で渡来した弥生人と縄文人との混血(弥生人7〜8割、縄文人2〜3割の混血)と判明。国籍や人種にこだわる人はこれで冷静になるだろう。

「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。(略)だますものだけでは戦争は起らない。だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でも既に別の嘘によって、騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作/1946年8月「映画春秋・創刊号」)
民主主義は「最大多数の幸福を目指す」で思考が止まってはいけない。「最大多数の幸福によって救われない可能性のある少数派をいかに救うか」、そこまで考えるのが真の民主主義。

●『戦争絶滅受合法案』 (原案は第一次世界大戦の終結後、1928年にデンマークの冒険家フリッツ・ホルムが起草したもの。彼は詐欺師の悪党でもあり、皮肉屋ならではの妙案となっている)※長谷川如是閑の創作説もあるけど、ウィキに原文=1928年11/16発表があり、やはり本物のようだ。
戦争開始後、10時間以内に次の行動をとること。以下の者を順番に“最下級”の兵士として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で戦わせること。
1.国家元首。君主も大統領もこれに該当。ただし男子に限る。
2.国家元首の男性親族で16歳以上の者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国会の男性議員。ただし戦争反対の投票をした者は除く。
5.キリスト教や仏教のほか、あらゆる宗教関係者の高僧で、公然と戦争に反対しなかった者。
付記.該当者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として召集し、最も砲火が接近した野戦病院に勤務すること。
(後年の妙案)
※有権者の責任…戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵せよ。
※戦費について…戦費は戦争に賛成した議員の資産、及びその議員を選んだ選挙区の財政でまかなうべし。


●「もともと普通の人々は戦争したいと思っていない。運がよくてもせいぜい無傷で帰って来る位しかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようと思うはずがない。だが、国の政策を決めるのは結局指導者であり、反対の声があろうがなかろうが、人々を指導者の望むようにするのは簡単だ。民主主義であろうと、ファシストの独裁であろうと、共産主義であろうとそれは同じだ。『我々の国が攻撃されている。愛国心のない反戦・平和主義者が国を危険にさらそうとしている』と非難しさえすればいい。この方法はすべての国で同じように上手くいく」(ヘルマン・ゲーリング)元ナチス最高幹部/秘密警察創設者
●「(終戦翌年に記す)多くの人が、今度の戦争で騙されていたという。みながみな、口を揃えて騙されてたという。私の知ってる範囲では、“俺が騙したのだ”と言った人間はまだ1人もいない。(略)“騙されていた”といって、平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でも騙されるだろう。いや、現在でもすでに別の嘘によって騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作)※伊丹十三監督の父
●「最初にナチスが共産主義者を弾圧した時、不安に駆られたが、私は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。次にナチスは社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが、社会主義者ではなかったので何の抗議もしなかった。それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、その度に私の不安は増したが、それでもまだ行動に出なかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。だから立ち上がって行動に出たが、その時はもうすべてが遅かった」(マルチン・ニーメラー牧師)
※結局のところ、武器に頼ろうとする弱虫より、他人を信じて武器を捨てる勇気を持つ人間に、全人類がなれるかどうかということ。たとえ非武装の結果、信じた相手に裏切られようと、僕は弱虫として死ぬより、勇気ある人間として死にたい。これは名誉やプライドの問題でもある。僕はどの戦争であろうと、「侵略」かどうかを決めるのは、「軍隊を送った側ではなく、送られた側」だと思ってマス。これは自虐的云々ではなく当たり前のこと。


「重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ」(ガンジー)

「闇は闇を追い払えない。ただ光だけがそれをなし遂げる。憎しみはヘイトを駆逐できない。ただ愛だけがそれを叶える」(マーティン・L・キングJr

「生まれながらに肌の色のせいで他者を憎む者などいない。人は憎むことを覚える。ならば、愛することを学べるはずだ。なぜなら、愛というものは人の心にとって、ずっと自然なことだから」(ネルソン・マンデラ/獄中27年)


“時代に合わない”から憲法を変えるのではなく、憲法がうたう理想の方に時代を変えていかなくちゃならない。非戦を誓った憲法は国民が目指すべき旗。旗を降ろしたときに理想は遠ざかる。誇るべき旗!
※「人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ」(坂口安吾/作家1906-1955)

高畑勲監督(79)といえば『かぐや姫の物語』の他にも、戦争の悲劇を描いた『火垂るの墓』で知られている。監督は9歳の時に岡山で空襲に遭い、焼夷弾の中を家族とはぐれな がらも逃げのびた。東大卒業後、東映動画で「ハイジ」「三千里」などを演出し、宮崎駿さんとジブリを設立した。2015年の元旦、神奈川新聞に載った高畑監督の メッセージが素晴らしかったので以下に紹介。

→(高畑)原爆をテーマにした「はだしのゲン」もそうですが、日本では平和教育にアニメが用いられた。もちろん大きな意義があったが、こうした作品が反戦 につながり得るかというと、私は懐疑的です。攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。
なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は「そういう目に遭わないために戦争をするのだ」と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる。
「戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う」とも言うでしょう。本当でしょうか。私たちは戦争中 の人と比べて進歩したでしょうか。3.11で安全神話が崩れた後の原発をめぐる為政者の対応をみても、そうは思えません。成り行きでずるずるいくだけで、 人々が仕方がないと諦めるところへいつの間にかもっていく。あの戦争の負け方と同じです。
再び戦争をしないためには、あの戦争がどのように進んでいったかを学ばなければならないと思うのです。私が戦争中のことをどれだけ知っているかと聞かれれば、大したことはない。でも、安倍晋三首相よりは知っています。
集団的自衛権の行使を認めるということは、海外では戦争ができない国だった日本が、どこでも戦争できるようになるということです。政府は「歯止めをかける」と言うが、あの戦争を知っている者にとっては信じられません。ひとたび戦争が始まれば歯止めなどかかるものではありません。そもそも 日本人は戦前から米国が好きだった。ジャズや野球、映画といった文化に親しんでいた。その国と戦争をするとは誰も思わなかった。やっても勝てないと思っていた。
ところが、真珠湾の奇襲作戦が成功して戦争になってしまったら、あとは日本が勝ってくれることだけを皆が願い始めた。それはそうでしょう。負けたら悲惨なことになるに決まっているんですから。
息子の兵役を逃れさせたり、戦争に反対して逮捕されたりした人もいたが、ごく少数。始まってから反対の声を上げるのは難しい。いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です。
「空気を読む」と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃな いか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている。
日本人は昔から意見の対立を好まない。皆を仲間内にして、和気あいあいとして争いを避ける。寄り合いも全員一致主義で、どうしても駄目なら村八分にする。 個を確立し、意見が異なっている人との違いを認め、その上でうまくやっていくという努力を好まない。議論を戦わせない。古くからあるこの体質によって日本 は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを「ズルズル体質」と呼んでいますが、「空気を読む」なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずに はいられません。
だからこそ憲法9条の存在が大事だと思うのです。これこそが「ズルズル体質」を食い止める最後の歯止めです。
戦後の平和をつくってきたものは何かといえば、9条です。基地の負担を押し付けられている沖縄の犠牲を忘れてはなりませんが、米国が戦争を繰り返す中、9条のおかげで日本人は戦争で命を落とすことも人の命を奪うこともなかった。政権の手足を縛ってきたのです。
これを完全にひっくり返すのが安倍政権です。それも憲法改正を国民に問うことなく、憲法解釈の変更という手法で、です。
隣国との対立が深まり、不穏になっているからといって不戦の理想の方を変えるのはどうかしています。9条を大事にしているということは、武力で解決するつ もりはない、というメッセージになる。東アジアに戦争の記憶が残る中、戦争をしないというスタンスはイニシアチブになるはずです。「普通の国」なんかにな る必要はない。ユニークな国であり続けるべきです。戦争ができる国になったら、必ず戦争をする国になってしまう。閣議決定で集団的自衛権の行使を認めることによって9条は突如、突破された。私たちはかつてない驚くべき危機に直面しているのではないでしょうか。
あの戦争を知っている人なら分かる。戦争が始まる前、つまり、いまが大事です。始めてしまえば、私たちは流されてしまう。だから小さな歯止めではなく、絶対的な歯止めが必要なのです。それが9条だった。「最小限の武力行使」「戦争をやるとしてもうまくコントロールしてやる」なんて、そんな能力を私たち日本人が持っていると思わない方がいい。安倍首相だけが特別無自覚というわけではないと思います。私たちはこの70年で基本的な体質が変わることはなかったのです。(神奈川新聞2015.1.1より)


奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに気付いてすらいない。
それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの唯一の誇りを見い出しさえしている。
(リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
※ニュージャージー出身、1934年生。詩人、脚本家、小説家(イスラム名/アミリ・バラカ)

格差拡大・福祉削減路線の政治ではなく、所得再分配・社会福祉拡充路線の政治を切望!!

《最後に、これだけは言わせて欲しいッ!》
〜他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」〜

人間は国籍、人種、宗教など、自分と「違うもの」を理由に戦争するけど、芸術を味わうことは他人の中に自分と「同じもの」を見つけることだ。相手(作者)の気持ちに心を重ね共感した時、人は初めて“感動”できる。
僕は確信している、人類は絶対に分かり合えると。そうでなければ、こんなにも多くの作品が、時代や国境を越え残っているはずがない。ここまで世界が芸術で溢れ返っているはずがない。芸術の存在が、国家、民族、文化を越えて人々が分かり合うことが可能だと証明している!
芸術は生き続ける力をくれる。もう人生の選択肢がなくなった、行き詰まって打つ手がない、そう思ったときに文学や映画を通して違う価値観、別の生き方の存在を知ることはいくらでもある。僕は何度もそうやって救われてきた。
こんな時代だからこそ“あえて”叫びたい。この世界は断固生きるに価するとーッ!!

※やたらと「日本人は他民族と違う」と強調している人には「日本人は他民族と異なる部分が多い。ただし共通点はさらに多い」と付け加えて欲しい。
※愛国心とは他国を憎むことではなく、自国の文化を愛すること。
※言葉や口先だけの“人間は素晴らしい”では、僕は納得できない。僕だって“素晴らしい”という証拠が欲しいんです。だからこそ、手当たり次第に音楽を聴き、映画や絵画を見、文学を読み漁るのです。確かな証拠が欲しくて!そして「見つけた!」と思ったものを、このサイトで報告しているのです。


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著者近影
日テレ「笑ってコラえて!」 墓マイラー再現VTR(36分)
BSフジ「お墓プラネット」 東京お墓巡礼(43分)

NHK「ラジオ深夜便」 墓マイラートーク(48分)



Now is the time


「posteritati(ポステリターティ:後世に)」
17世紀生まれの作曲家コレッリの楽譜の表紙の言葉(ラテン語)






オヌシは 番目の旅人でござる




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